JP2014186924A - バッテリークーラー及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリーセルユニットへの組み付けが容易なバッテリークーラー及びその製造方法を提供する。
【解決手段】バッテリークーラー10は、冷媒の流入口及び流出口を有した冷却パック40と、冷媒循環装置から冷媒が供給される基幹流入路と冷媒循環装置に冷媒を排出する基幹流出路を有したヘッダー11とを備えている。そして、ヘッダー11から冷却パック40側に突出して基幹流入路と基幹流出路の末端を構成する1対の筒形突部25,25が、冷却パック40の流入口と流出口を挿通した状態で、それら流入口と流出口の内側面と溶着している。また、1対の筒形突部25,25は、バッテリーセルが並ぶ方向に扁平な形状をなしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のバッテリーセルを間隔を空けて並んだ状態に固定してなるバッテリーセルユニットに装着されて、複数のバッテリーセルを冷却可能なバッテリークーラー及びその製造方法に関する。
従来、この種のバッテリークーラーとして、バッテリーケースに取り付けられた袋体に冷却水を流通させて、バッテリーセルを冷却するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−73908号公報([0011]〜[0014]、図3)
しかしながら、上述した従来のバッテリークーラーでは、既存のバッテリーセルユニットへ組み付ける場合には、バッテリーセルをバッテリーケースから取り外す必要があり、手間がかかっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、バッテリーセルユニットへの組み付けが容易なバッテリークーラー及びその製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るバッテリークーラーは、複数のバッテリーセルを間隔を空けた状態に固定してなるバッテリーセルユニットに装着され、バッテリーセル同士の間に冷媒循環装置の冷媒を流通させて複数のバッテリーセルを冷却可能なバッテリークーラーであって、バッテリーセル同士の間に挿入され、挿入方向の手前側の端部に冷媒の流入口と流出口を有した冷却パックと、冷却パックより挿入方向の手前側でバッテリーセルユニットに装着され、冷媒循環装置から冷媒が供給される基幹流入路と冷媒循環装置に冷媒を排出する基幹流出路とを有したヘッダーと、ヘッダーに設けられ、冷却パック側に突出して基幹流入路及び基幹流出路の末端を構成し、冷却パックの流入口及び流出口を挿通した状態でそれら流入口及び流出口の内側面と溶着した1対の筒形突部とを備え、1対の筒形突部を、複数のバッテリーセルが並ぶ方向に扁平な形状にしたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のバッテリークーラーにおいて、筒形突部の断面形状を、略菱形状にしたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のバッテリークーラーにおいて、筒形突部の短手方向の長さを、3〜5mmとしたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のうち何れか1の請求項に記載のバッテリークーラーにおいて、ヘッダーのバッテリーセルユニットとの対向面に受容凹部を設けると共に、受容凹部の奥面から1対の筒形突部を突出させ、筒形突部の突出高さを、受容凹部の深さと同じ大きさかそれよりも小さくして、受容凹部内に筒形突部を収めたところに特徴を有する。
請求項5の発明に係るバッテリークーラーの製造方法は、請求項1に記載のバッテリークーラーの製造方法であって、筒形突部の内側に芯材を挿入した状態で1対の筒形突部を冷却パックの流入口及び流出口に挿通し、それら流入口及び流出口の開口縁をヒーターで挟んで1対の筒形突部と冷却パックとを溶着するところに特徴を有する。
[請求項1〜3,5の発明]
請求項1の発明によれば、バッテリーセルユニットにヘッダーを装着して冷却パックをバッテリーセル同士の間に挿入することで、既存のバッテリーセルユニットであっても、バッテリーセルをバッテリーケースから取り外すことなく組み付けることが可能になる。このように、本発明によれば、バッテリークーラーのバッテリーセルユニットへの組み付けが容易となる。
また、本発明では、1対の筒形突部を、複数のバッテリーセルが並ぶ方向に扁平な形状としたので、バッテリーセル同士の間隔が狭い場合でも、筒形突部の長手方向の長さを大きくして、筒形突部の内側断面積が小さくなることが抑えられる。これにより、冷却効率の低下を抑えることが可能になる。
しかも、請求項5の発明によれば、冷却パックの流入口及び流出口の開口縁をヒーターで挟むときに、筒形突部の内側に芯材が挿入されているので、筒形突部の破損を防ぐことができる。
ここで、筒形突部の断面形状は、長円形であってもよいし、楕円形であってもよいし、請求項2の発明のように、略菱形状であってもよい。なお、請求項2の発明によれば、筒形突部の長手方向の端部で、冷却パックの開口縁同士の間隔が狭くなるので、冷却パックの開口縁のシール性向上が図られる。
また、筒形突部の短手方向の長さは、3〜5mmであることが好ましい(請求項3の発明)。この構成によれば、バッテリーセル同士の間隔が3〜5mmと狭くなっていても、それらバッテリーセル同士の間に冷却パックを挿入することができる。なお、筒形突部の短手方向の長さが、3mmよりも小さくなると、冷却パック内に供給される冷媒の流量が少なくなり、冷却効率が低下するという問題が生じる。
[請求項4の発明]
請求項4の発明によれば、ヘッダーがバッテリーセルユニットに装着されたときに、筒形突部とバッテリーセルユニットの干渉を避けることができる。
本発明の一実施形態に係るバッテリークーラーの斜視図 ヘッダーの分解斜視図 ヘッダーを下方から見た斜視図 ヘッダーの側断面図 冷却パックの正面図 冷却パックのA−A断面図 ヘッダー固定治具の斜視図 ヘッダー固定治具及びヒーターの側断面図 冷媒循環装置の概略構成図 (A)非通水時のバッテリークーラー及びバッテリーセルユニットの側断面図、(B)通水時のバッテリークーラー及びバッテリーセルユニットの側断面図 (A)バッテリーセル同士の間隔が広いバッテリーセルユニットに装着されたバッテリークーラーの側断面図、(B)バッテリーセル同士の間隔が狭いバッテリーセルユニットに装着されたバッテリークーラーの側断面図
以下、本発明の一実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のバッテリークーラー10は、全体が矩形板状をなすヘッダー11の底部に、複数(図1の例では、2つ)の冷却パック40が並べて取り付けられた構成をなしている。
ヘッダー11の長手方向の一端には、流入側接続パイプ12Aと流出側接続パイプ12Bが設けられている。また、ヘッダー11の両側部(図1には、一方の側部のみ示されている。)には、下方に突出した係止爪16Kが複数設けられている。
図2に示すように、ヘッダー11は、ヘッダーベース20の上部をヘッダーカバー21で覆ってなる。ヘッダーベース20は、底壁20Aと、底壁20Aの外縁部から上方に向かって起立した外周壁20Bと、外周壁20Bで囲まれる空間をヘッダー11の短手方向で二分する区画壁20Cとを備えている。そして、この区画壁20Cによって区画された一方側(図2の上側)の空間に上述した流入側接続パイプ12Aが連通することで、ヘッダー11内に基幹流入路22Aが形成され、区画壁20Cによって区画された他方側(図2の下側)の空間に上述した流出側接続パイプ12Bが連通することで、ヘッダー11内に基幹流出路22Bが形成されている。
また、図3に示すように、ヘッダーベース20の底壁20Aには、ヘッダーベース20(ヘッダー11)の短手方向で対をなす筒形突部25,25が、長手方向に複数対設けられている。1対の筒形突部25,25は、区画壁20Cを挟むように配置され、1対の筒形突部25,25の内側部分は、それぞれ、区画壁20Cによって区画された一方側の空間と他方側の空間とに連通している。そして、これら1対の筒形突部25,25によって、上述した基幹流入路22A及び基幹流出路22Bの末端である末端流入路18A及び末端流出路18Bが構成されている。
図6に示すように、筒形突部25の断面形状は、ヘッダー11の長手方向(図6の上下方向)に扁平な略菱形状をなし、筒形突部25の短手方向の長さL1は、後述するバッテリーセル81,81同士の間隔L2(図10(A)参照)に合わせて、約4mmになっている。また、筒形突部25の肉厚は、周方向全体に亘って約1mmになっていて、末端流入路18A及び末端流出路18Bの断面形状も、筒形突部25と同様に、略菱形状になっている。そして、筒形突部25の短手方向における末端流入路18A及び末端流出路18Bの長さD1,D2は共に、約2mmになっている。
また、図4に示すように、ヘッダーベース20の底壁20Aは、長手方向の両端部に対して中間部が上方に凹んだ構造になっていて、ヘッダー11の底面11M(本発明の「バッテリーセルユニットとの対向面」に相当する。)に受容凹部26が形成されている。そして、上述した筒形突部25は、受容凹部26の奥面26Mから突出し、その突出高さは、受容凹部26の深さと同じ大きさになっている。即ち、ヘッダー11を側方から見たときに、筒形突部25は、受容凹部26に収められた構成になっている。なお、基幹流入路22Aへの流体の供給及び基幹流出路22Bからの流体の排出をスムーズにするために、ヘッダーベース20の底壁20Aには、流入側接続パイプ12A及び流出側接続パイプ12B側の端部に傾斜部27が設けられている。
図5に示すように、冷却パック40は、上端部が1対の筒形突部25,25に固定され、末端流入路18Aと末端流出路18Bを連絡するU字形流路40Rを内部に有している。
具体的には、冷却パック40は、樹脂シート41,41(図6参照)を2枚重ねにしてなり、樹脂シート41,41の両側部41A及び下端部41Bと、幅方向における中央部の上端から下端寄り位置に亘る部分41Cが溶着されることで、冷却パック40の上端部に冷媒の流入口40A及び流出口40B(図7参照)が形成されると共に、それら流入口40A及び流出口40Bを連絡するU字形流路40Rが形成されている。そして、流入口40A及び流出口40Bに1対の筒形突部25,25が挿入された状態で、流入口40A及び流出口40Bの内側面と1対の筒形突部25,25とが溶着して、U字形流路40Rが末端流入路18Aと末端流出路18Bを連絡している。
バッテリークーラー10の構成に関する説明は以上である。次に、バッテリークーラー10の製造方法について説明する。バッテリークーラー10を製造するには、まず、樹脂の射出成形によってヘッダーベース20及びヘッダーカバー21を製造しておくと共に、樹脂シート41,41を熱溶着することで、流入口40A、流出口40B及びU字形流路40Rを有した冷却パック40を製造しておく。
次いで、ヘッダー固定治具71にヘッダーベース20を固定する(図7参照)。具体的には、ヘッダー固定治具71の上面には、矩形状のヘッダー受容凹部71Aが設けられていて、このヘッダー受容凹部71Aに、ヘッダーベース20を、筒形突部25,25が上方を向いた状態にして受容させる。なお、ヘッダー受容凹部71Aの深さは、ヘッダーベース20の厚さよりも小さくなっていて、ヘッダーベース20がヘッダー受容凹部71Aに受容された状態で、流入側接続パイプ12A及び流出側接続パイプ12Bは、ヘッダー受容凹部71Aより外側にはみ出す。
ここで、図8に示すように、ヘッダー固定治具71には、上方に突出した複数の芯材72が設けられている(図8には、1つの芯材72のみが示されている。)。そして、ヘッダー受容凹部71Aにヘッダーベース20が受容された状態で、各芯材72は、ヘッダーベース20の筒形突部25を挿通する。なお、芯材72の断面形状は、筒形突部25の内側断面形状とほぼ同じ大きさ、形状をなし、筒形突部25の内側面と芯材72の外側面との間に大きな隙間が生じないようになっている。
ヘッダー固定治具71にヘッダーベース20が固定されると、ヘッダーベース20に冷却パック40をセットする。具体的には、図7に示すように、まず、冷却パック40を、流入口40A及び流出口40Bが下側を向くように配置し、それら流入口40A及び流出口40Bを、例えば、吸盤等にて広げた状態にする。そして、冷却パック40をヘッダーベース20に近づけて、流入口40A及び流入口40Bに1対の筒形突部25,25を挿入する。
ヘッダーベース20に冷却パック40がセットされると、図8に示すように、冷却パック40の流入口40A及び流出口40B(図8には、流入口40Aのみが示されている。)の開口縁を、1対のヒーター73,73でヘッダーベース20の長手方向(図8の左右方向)に挟んで、流入口40A及び流出口40Bの内側面と1対の筒形突部25,25とを溶着する。これにより、ヘッダーベース20に冷却パック40が固定される。
ここで、1対のヒーター73,73の互いの対向面73M,73Mは、下端部が互いに接近するように突出した段差状になっていて、対向面73Mのうち段差部73Dよりも上側の部分は、断熱材74で覆われている。これにより、冷却パック40のうち筒形突部25よりも奥側(図8の上側)の部分で樹脂シート41,41が溶着して、U字形流路40Rが閉塞されることが防がれる。なお、断熱材74は、シリコンフォーム等の発泡材料で構成されている。また、図8に示す例では、断熱材74は、ヒーター73のうち段差部73Dより下側の部分と略面一になっている。
ヘッダーベース20に冷却パック40が固定されると、次いで、ヘッダーベース20の上部にヘッダーカバー21(図2参照)を、例えば、振動溶着、熱溶着等によって固定する。これにより、バッテリークーラー10が得られる。
次に、バッテリークーラー10の動作について説明する。図9に示すように、バッテリークーラー10は、電気自動車の車両90に積載されたモータ94を冷却するための冷媒循環装置95に接続される。冷媒循環装置95は、ラジエター91の冷却水を循環させる冷媒循環路93を備え、冷媒循環路93にモータ94が接続されている。そして、この冷媒循環路93に、ヘッダー11の流入メイン接続パイプ12Aと流出メイン接続パイプ12Bとが接続可能になっている。なお、冷媒循環路93には、冷媒循環路93内で冷却水を循環させるポンプ96が設けられている。
また、図10(A)に示すように、バッテリークーラー10は、冷却対象であるバッテリーセル81を複数備えたバッテリーセルユニット80に装着される。具体的には、バッテリーセルユニット80は、バッテリーケース82内に複数のバッテリーセル81を間隔を空けて並んだ状態に固定して備え、バッテリークーラー10のヘッダー11がバッテリーケース82に固定されることで、バッテリークーラー10がバッテリーセルユニット80に組み付けられている。
具体的には、バッテリークーラー10のバッテリーセルユニット80への組み付けは、以下のようにして行われる。即ち、まず、バッテリークーラー10に冷却水を流さない状態で、ヘッダー11の長手方向をバッテリーセル81が並ぶ方向に合わせて、複数の冷却パック40を下端側(ヘッダー11と反対側)からバッテリーセル81の間に挿入する。ここで、図10(A)に示すように、非通水の状態では、冷却パック40の厚さは、隣り合うバッテリーセル81,81同士の間隔L2よりも小さくなっているので、冷却パック40の挿入がスムーズに行える。
バッテリーセル81,81同士の間に冷却パック40が挿入されると、ヘッダー11の係止爪16K(図1参照)をバッテリーケース82の上端部に係止させる。これにより、ヘッダー11がバッテリーケース82に固定され、バッテリークーラー10がバッテリーセルユニット80に組み付けられる。
図11(A)には、バッテリークーラー10を、バッテリーセル81,81同士の間隔L2が4mmのバッテリーセルユニット80に組み付けた例が示されている。また、図11(B)には、バッテリークーラー10を、バッテリーセル81,81同士の間隔L3が2mmのバッテリーセルユニット80に組み付けた例が示されている。同図の例では、冷却パック40は、筒形突部25との溶着部分より下側部分が窄まって、バッテリーセル81,81同士の隙間に挿入されている。そして、図11(A)及び図11(B)の何れの例においても、バッテリーセル81の上面とバッテリーケース82の上面は、面一になっている。
ここで、仮に、ヘッダー11の底面11Mが平坦であって、その底面11Mから筒形突部25が突出している場合には、筒形突部25がバッテリーセルユニット80(バッテリーセル81)と干渉し、ヘッダー11がバッテリーセルユニット80から浮き上がるという問題が生じる。しかしながら、本実施形態では、上述したように、ヘッダー11の底面11Mには、受容凹部26が形成され、この受容凹部26に筒形突部25が収まっているので、筒形突部25とバッテリーセル81との干渉を避けて、ヘッダー11のバッテリーセルユニット80からの浮き上がりを防ぐことができる。なお、バッテリークーラー10は、図11(A)及び図11(B)に示す例の他に、バッテリーセル81,18同士の間隔が4mmよりも大きなバッテリーセル80に組み付けることも可能である。
さて、バッテリークーラー10がバッテリーセルユニット80に組み付けられた状態で、冷媒循環路93(図9参照)からヘッダー11の基幹流入路22A(図2参照)に冷却水が流れると、流入口40Aを通ってU字形流路40R(冷却パック40)内へと冷却水が流れる。そして、U字形流路40Rを通った冷却水が、流出口40Bから基幹流出路22Bを通って冷媒循環路93へ排出される。このとき、図10(A)から図10(B)への変化に示すように、冷却パック40は、冷却水の水圧によって膨張し、バッテリーセル81に密着する。これにより、複数のバッテリーセル81を冷却することが可能になる。
バッテリークーラー10の動作に関する説明は以上である。次に、バッテリークーラー10の作用効果について説明する
本実施形態のバッテリークーラー10によれば、バッテリーセルユニット80にヘッダー11を装着して冷却パック40をバッテリーセル81,81同士の間に挿入することで、既存のバッテリーセルユニットであっても、バッテリーセルをバッテリーケースから取り外すことなく組み付けることが可能になる。このように、本発明によれば、バッテリークーラー10のバッテリーセルユニット80への組み付けが容易となる。
また、バッテリークーラー10では、1対の筒形突部25,25を、複数のバッテリーセル81が並ぶ方向に扁平な形状としたので、バッテリーセル81,81同士の間隔が狭い場合でも、筒形突部25,25の長手方向の長さを大きくして、筒形突部25の内側断面積が小さくなることが抑えられる。これにより、冷却効率の低下を抑えることが可能になる。
しかも、本実施形態のバッテリークーラー10の製造方法によれば、冷却パック40の流入口40A及び流出口40Bの開口縁を1対のヒーター73,73で挟むときに、筒形突部25の内側に芯材72が挿入されているので、筒形突部25の破損を防ぐことができ、筒形突部25と流入口40A及び流出口40Bの開口縁との間に隙間を生じさせることなく両者を溶着することができる。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)筒形突部25は、バッテリーセル81が並ぶ方向に扁平な長円形状であっても楕円形状であってもよい。
(2)上記実施形態では、ヘッダー11に固定された冷却パック40の数が2つの例が示されていたが、バッテリーセル81の数に応じて適宜変更されてもよく、3つ以上であってもよい。
(3)上記実施形態では、筒形突部25の受容凹部26の奥面26Mからの突出高さが、受容凹部26の深さと同じ大きさになっていたが、受容凹部26の深さより小さくてもよい。なお、上記実施形態の構成によれば、ヘッダー11を薄くして、バッテリークーラーのコンパクト化が図られる。
(4)上記実施形態では、筒形突部25の短手方向の長さが約4mmであったが、バッテリーセル81,81同士の間隔L2に応じて適宜変更されてもよく、例えば、10mmであってもよい。なお、上記実施形態の構成によれば、バッテリーセル81,81同士の間隔L2が狭いバッテリーセルユニット80にも対応可能となる。
10 バッテリークーラー
11 ヘッダー
22A 基幹流入路
22B 基幹流出路
25 筒形突部
26 受容凹部
40 冷却パック
40A 流入口
40B 流出口
72 芯材
81 バッテリーセル
95 冷媒循環装置

Claims (5)

  1. 複数のバッテリーセルを間隔を空けて並んだ状態に固定してなるバッテリーセルユニットに装着され、前記バッテリーセル同士の間に冷媒循環装置の冷媒を流通させて前記複数のバッテリーセルを冷却可能なバッテリークーラーであって、
    前記バッテリーセル同士の間に挿入され、挿入方向の手前側の端部に前記冷媒の流入口と流出口を有した冷却パックと、
    前記冷却パックより挿入方向の手前側で前記バッテリーセルユニットに装着され、前記冷媒循環装置から前記冷媒が供給される基幹流入路と前記冷媒循環装置に前記冷媒を排出する基幹流出路とを有したヘッダーと、
    前記ヘッダーに設けられ、前記冷却パック側に突出して前記基幹流入路及び前記基幹流出路の末端を構成し、前記冷却パックの前記流入口及び前記流出口を挿通した状態でそれら流入口及び流出口の内側面と溶着した1対の筒形突部とを備え、
    前記1対の筒形突部を、前記複数のバッテリーセルが並ぶ方向に扁平な形状にしたことを特徴とするバッテリークーラー。
  2. 前記筒形突部の断面形状を、略菱形状にしたことを特徴とする請求項1に記載のバッテリークーラー。
  3. 前記筒形突部の短手方向の長さを、3〜5mmとしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のバッテリークーラー。
  4. 前記ヘッダーの前記バッテリーセルユニットとの対向面に受容凹部を設けると共に、前記受容凹部の奥面から前記1対の筒形突部を突出させ、
    前記筒形突部の突出高さを、前記受容凹部の深さと同じ大きさかそれよりも小さくして、前記受容凹部内に前記筒形突部を収めたことを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1の請求項に記載のバッテリークーラー。
  5. 請求項1に記載のバッテリークーラーの製造方法であって、
    前記筒形突部の内側に芯材を挿入した状態で前記1対の筒形突部を前記冷却パックの前記流入口及び前記流出口に挿通し、それら流入口及び流出口の開口縁をヒーターで挟んで前記1対の筒形突部と前記冷却パックとを溶着することを特徴とするバッテリークーラーの製造方法。
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