JP2014186623A - エンジニアリング装置、ロードデータ作成方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】論理データと物理データの作成および運用にかかる制限を低減でき、ロードデータの作成作業にかかる負担を軽減する。
【解決手段】記憶部14が、演算処理ごとにタグ情報と処理スロットを特定するスロット番号とが登録された物理データ14Aと、演算処理ごとにタグ情報と実行順序とが登録された論理データ14Bとを記憶し、次処理スロット特定部15Bが、これら物理データ14Aのタグ情報と論理データ14Bのタグ情報とを紐付けして、スロット番号と実行順序とを関連付けすることにより、当該スロット番号ごとに、当該スロット番号の次に処理すべきスロット番号を示す次処理スロット番号を特定し、ロードデータ作成部15Cが、これら物理データ14Aおよび論理データ14Bと、次処理スロット特定部15Bで得られた特定結果(次処理スロットデータ14C)とに基づいて、当該各スロット番号に対応するタグ情報および次処理スロット番号を示すロードデータ14Dを作成する。
【選択図】 図1
【解決手段】記憶部14が、演算処理ごとにタグ情報と処理スロットを特定するスロット番号とが登録された物理データ14Aと、演算処理ごとにタグ情報と実行順序とが登録された論理データ14Bとを記憶し、次処理スロット特定部15Bが、これら物理データ14Aのタグ情報と論理データ14Bのタグ情報とを紐付けして、スロット番号と実行順序とを関連付けすることにより、当該スロット番号ごとに、当該スロット番号の次に処理すべきスロット番号を示す次処理スロット番号を特定し、ロードデータ作成部15Cが、これら物理データ14Aおよび論理データ14Bと、次処理スロット特定部15Bで得られた特定結果(次処理スロットデータ14C)とに基づいて、当該各スロット番号に対応するタグ情報および次処理スロット番号を示すロードデータ14Dを作成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、分散制御システムにおいて、設備機器の制御に関する論理データと物理データに基づき、コントローラで実行する演算処理とその実行順序を示すロードデータを作成するエンジニアリング技術に関する。
プラントやビル建物などの規模の大きい施設では、分散制御システムを導入して、施設に設置されている各種設備機器をそれぞれのコントローラで遠隔制御することにより、施設全体を管理するものとなっている。このような分散制御システムでは、コントローラごとに、当該コントローラで実行すべき制御ループを示すロードデータを、エンジニアリング装置で予め作成し、このロードデータを当該コントローラにロードして設定するものとなっている(例えば、特許文献1など参照)。
エンジニアリング装置では、制御対象となる各設備機器に対して実施する処理を規定したコンフィグレーションデータに基づいて、ロードデータが作成される。通常、施設では、多くの作業工程を実施する必要があり、これら作業工程ごとに、制御対象となる設備機器、作業時期、演算処理内容、および演算処理の実行順序が異なる。このため、コンフィグレーションデータは、これら作業工程ごとに予め用意される。
コンフィグレーションデータは、物理データと論理データに大別される。このうち、物理データは、各演算処理に用いる設備機器を示すデータであり、論理データは、各演算処理の内容を示すデータである。
コンフィグレーションデータは、物理データと論理データに大別される。このうち、物理データは、各演算処理に用いる設備機器を示すデータであり、論理データは、各演算処理の内容を示すデータである。
従来、エンジニアリング装置では、このようなコンフィグレーションデータからロードデータを作成する場合、物理データと論理データの両方で演算処理の実行順序を規定するものとなっている。
図16は、従来の物理データの要部を示す構成例である。通常、コントローラで実行する1つの制御ループに対して複数の処理スロットが用意されており、物理データに基づいて、これら処理スロットのいずれかに任意の演算処理を規定する演算ブロックが割り当てられる。この際、各処理スロットには、当該処理スロットを識別するため、スロット(Slot)番号と呼ばれる識別情報が予め割り当てられており、従来技術では、このスロット番号の若い方から順に処理が実行されるものとなっている。
図16は、従来の物理データの要部を示す構成例である。通常、コントローラで実行する1つの制御ループに対して複数の処理スロットが用意されており、物理データに基づいて、これら処理スロットのいずれかに任意の演算処理を規定する演算ブロックが割り当てられる。この際、各処理スロットには、当該処理スロットを識別するため、スロット(Slot)番号と呼ばれる識別情報が予め割り当てられており、従来技術では、このスロット番号の若い方から順に処理が実行されるものとなっている。
一方、各演算ブロックには、これら演算ブロックを識別するため、タグ情報(Tag)と呼ばれる識別情報が予め割り当てられており、物理データは、これらタグ情報とスロット番号との対応関係が規定されている。
図16の例では、タグ情報「AI01」,「C003」,「C005」,「AO07」,「AO08」に対して、スロット番号「1」,「3」,「4」,「7」,「8」が割り当てられている。このため、各演算ブロックの実行順序としては、ブロック番号の若い順、すなわちタグ情報「AI01」→「C003」→「C005」→「AO07」→「AO08」の順に実行される。なお、空きブロック番号については、処理がスキップされる。
図16の例では、タグ情報「AI01」,「C003」,「C005」,「AO07」,「AO08」に対して、スロット番号「1」,「3」,「4」,「7」,「8」が割り当てられている。このため、各演算ブロックの実行順序としては、ブロック番号の若い順、すなわちタグ情報「AI01」→「C003」→「C005」→「AO07」→「AO08」の順に実行される。なお、空きブロック番号については、処理がスキップされる。
図17は、従来の論理データの要部を示す構成例である。通常、論理データは、予め演算処理内容が規定されている複数の演算ブロック(ファンクションブロック)について、これら演算ブロックの入出力間の繋がりを示すブロック線図で記述されており、一般的には、グラフィックエディタを用いて作成・編集される。
図17の例では、コントローラで実行する1つの制御ループを構成する演算ブロックとして、「アナログ入力」,「DATAACQ」,「PIDERFB」,「アナログ出力」,「アナログ出力」という演算処理を実行する5つの演算ブロックが配置されている。
図17の例では、コントローラで実行する1つの制御ループを構成する演算ブロックとして、「アナログ入力」,「DATAACQ」,「PIDERFB」,「アナログ出力」,「アナログ出力」という演算処理を実行する5つの演算ブロックが配置されている。
これら演算ブロックには、前述したようなタグ情報が割り当てられており、演算ブロック「アナログ入力」,「DATAACQ」,「PIDERFB」,「アナログ出力」,「アナログ出力」に対して、タグ情報「AI01」,「C003」,「C005」,「AO07」,「AO08」が割り当てられている。
また、これら演算ブロックには、演算ブロック間の繋がりに基づき実行順序が規定されており、その実行順序を示す情報として、コントローラで用いるスロット番号が割り当てられている。
図17の例では、演算ブロック「アナログ入力」,「DATAACQ」,「PIDERFB」,「アナログ出力」,「アナログ出力」に対して、スロット番号「1」,「3」,「4」,「7」,「8」が割り当てられている。
図17の例では、演算ブロック「アナログ入力」,「DATAACQ」,「PIDERFB」,「アナログ出力」,「アナログ出力」に対して、スロット番号「1」,「3」,「4」,「7」,「8」が割り当てられている。
したがって、エンジニアリング装置では、これら物理データと論理データとに基づいて、スロット番号と演算ブロックのタグ情報との対応関係を示すロードデータを生成する。
図18は、従来のロードデータの要部を示す構成例である。ここでは、スロット番号「1」,「3」,「4」,「7」,「8」に対して、タグ情報「AI01」,「C003」,「C005」,「AO07」,「AO08」が関連付けられている。
このロードデータがコントローラに設定され、コントローラは、当該制御ループとして、スロット番号の若番から順に、当該スロット番号に関連付けられているタグ情報と対応する演算ブロックの演算処理を実行することになる。
図18は、従来のロードデータの要部を示す構成例である。ここでは、スロット番号「1」,「3」,「4」,「7」,「8」に対して、タグ情報「AI01」,「C003」,「C005」,「AO07」,「AO08」が関連付けられている。
このロードデータがコントローラに設定され、コントローラは、当該制御ループとして、スロット番号の若番から順に、当該スロット番号に関連付けられているタグ情報と対応する演算ブロックの演算処理を実行することになる。
しかしながら、このような従来技術では、ロードデータの作成に用いる論理データと物理データにおいて、制御ループで実行する演算処理の実行順序が両者で規定されており、これら実行順序が両者間で整合している必要があるため、論理データと物理データの作成および運用に大きな制限が生じ、ロードデータの作成作業にかかる負担が大きいという問題点があった。
すなわち、図15の物理データおよび図17の論理データの両方で、タグ情報とスロット番号との対応関係に基づき演算処理の実行順序が規定されている。このため、例えば、物理データと論理データとを同時に同一の作業者が作成する、あるいはいずれか一方のデータを作成して実行順序を規定した後、この実行順序に合わせて他方を作成する必要がある。
このため、物理データと論理データとを作成する作業者・作業場所・作業時期などを共通化する必要があり、コンカレントエンジニアリングを導入して、これら論理データと物理データを、異なる作業者・作業場所・作業時期において、効率よく作成することができないという問題点があった。
このため、物理データと論理データとを作成する作業者・作業場所・作業時期などを共通化する必要があり、コンカレントエンジニアリングを導入して、これら論理データと物理データを、異なる作業者・作業場所・作業時期において、効率よく作成することができないという問題点があった。
また、実際のコントローラでは、スロット番号が当該コントローラに対する設備機器の接続状況と関連しているケースもあり、このような接続状況の変化に応じて物理データが変更された場合、演算処理の実行順序が変更されて、論理データでの実行順序も変更を余儀なくされる。このため、物理データの変更があった場合、その都度、論理データ側で動作をテストする必要があり、作業負担が増大するという問題点があった。
また、論理データにおいて演算処理を追加する場合、当該演算処理の演算ブロックをその実行順序に応じたスロット番号に割り当てる必要がある。ここで、この実行順序の応じたスロット番号に空きがない場合、既に演算ブロックが割り当てられているスロット番号をずらして空きスロット番号を作る必要がある。このため、このスロット番号の変更に応じて設備機器の接続状況にも変更が及ぶケースもあり、演算処理の変更にかかる作業負担が増大するという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、論理データと物理データの作成および運用にかかる制限を低減でき、ロードデータの作成作業にかかる負担を軽減できるエンジニアリング技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるエンジニアリング装置は、指定された演算処理を実行可能な処理スロットが複数設けられた制御ループにおいて、これら処理スロットを所定順序で実行することにより、各種設備機器を制御するコントローラに対して、当該制御ループで実行すべき演算処理とこれらの実行順序とを規定するロードデータを作成して設定するエンジニアリング装置であって、前記制御ループで実行すべき演算処理ごとに、当該演算処理を特定するタグ情報と当該演算処理を実行する処理スロットを特定するスロット番号とが登録された物理データと、前記演算処理ごとに、当該演算処理を特定するタグ情報と当該演算処理の実行順序とが登録された論理データとを記憶する記憶部と、前記記憶部から読み出した前記物理データのタグ情報と前記論理データのタグ情報とを紐付けして、前記スロット番号と前記実行順序とを関連付けすることにより、当該スロット番号ごとに、当該スロット番号の次に処理すべきスロット番号を示す次処理スロット番号を特定する次処理スロット特定部と、前記記憶部から読み出した前記物理データおよび前記論理データと、前記次処理スロット特定部で得られた特定結果とに基づいて、当該各スロット番号に対応するタグ情報および次処理スロット番号を示すロードデータを作成するロードデータ作成部と、前ロードデータ作成部で作成された前記ロードデータを前記コントローラに設定するロードデータ設定部とを備えている。
また、本発明にかかるロードデータ作成方法は、指定された演算処理を実行可能な処理スロットが複数設けられた制御ループにおいて、これら処理スロットを所定順序で実行することにより、各種設備機器を制御するコントローラに対して、当該制御ループで実行すべき演算処理とこれらの実行順序とを規定するロードデータを作成して設定するエンジニアリング装置で用いられるロードデータ作成方法であって、記憶部が、前記制御ループで実行すべき演算処理ごとに、当該演算処理を特定するタグ情報と当該演算処理を実行する処理スロットを特定するスロット番号とが登録された物理データと、前記演算処理ごとに、当該演算処理を特定するタグ情報と当該演算処理の実行順序とが登録された論理データとを記憶する記憶ステップと、次処理スロット特定部が、前記記憶部から読み出した前記物理データのタグ情報と前記論理データのタグ情報とを紐付けして、前記スロット番号と前記実行順序とを関連付けすることにより、当該スロット番号ごとに、当該スロット番号の次に処理すべきスロット番号を示す次処理スロット番号を特定する次処理スロット特定ステップと、ロードデータ作成部が、前記記憶部から読み出した前記物理データおよび前記論理データと、前記次処理スロット特定ステップで得られた特定結果とに基づいて、当該各スロット番号に対応するタグ情報および次処理スロット番号を示すロードデータを作成するロードデータ作成ステップと、ロードデータ設定部が、前ロードデータ作成ステップで作成された前記ロードデータを前記コントローラに設定するロードデータ設定ステップとを備えている。
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータを、前述のエンジニアリング装置を構成する各部として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、物理データには、制御ループにおける各処理スロットの実行順序とは関連性を持たないスロット番号とタグ情報との組が登録されているだけであり、この実行順序は論理データの処理順序でのみ規定されるものとなる。
したがって、物理データが変更された場合、処理スロットと演算処理との対応関係が変更されただけであって、処理スロットの実行順序が変更された訳ではないため、論理データに影響を及ぼすことはない。このため、論理データと物理データの作成および運用にかかる制限を低減でき、ロードデータの作成作業にかかる負担を軽減することができる。
したがって、物理データが変更された場合、処理スロットと演算処理との対応関係が変更されただけであって、処理スロットの実行順序が変更された訳ではないため、論理データに影響を及ぼすことはない。このため、論理データと物理データの作成および運用にかかる制限を低減でき、ロードデータの作成作業にかかる負担を軽減することができる。
次に、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
[本実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の本実施の形態にかかるエンジニアリング装置10について説明する。図1は、本実施の形態にかかるエンジニアリング装置の構成を示すブロック図である。
[本実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の本実施の形態にかかるエンジニアリング装置10について説明する。図1は、本実施の形態にかかるエンジニアリング装置の構成を示すブロック図である。
このエンジニアリング装置10は、全体としてサーバ装置やパーソナルコンピュータなどの情報処理装置からなり、プラントやビル建物などの規模の大きい施設に導入された分散制御システムで用いられて、指定された演算処理を実行可能な処理スロットが複数設けられた制御ループにおいて、これら処理スロットを所定順序で実行することにより、各種設備機器を制御するコントローラ20に対して、当該制御ループで実行すべき演算処理とこれらの実行順序とを規定するロードデータを作成して設定する機能を有している。
エンジニアリング装置10には、通信回線L1を介して複数のコントローラ20が接続されており、コントローラ20には、伝送路L2を介して各種設備機器21が接続されている。コントローラ20は、エンジニアリング装置10から通信回線L1を介して設定されたロードデータに基づいて、制御ループを実行することにより、各設備機器21の制御・監視を行う。
エンジニアリング装置10には、主な機能部として、通信I/F部11、操作入力部12、画面表示部13,記憶部14、および演算処理部15が設けられている。
通信I/F部11は、通信回線L1を介してコントローラ20やその他の外部装置との間でデータ通信を行う機能を有している。
操作入力部12は、キーボード、マウス、タッチパネルなどの操作入力装置からなり、作業者の操作を検出して演算処理部15へ出力する機能を有している。
画面表示部13は、LCDなどの画面表示装置からなり、演算処理部15からの出力に応じて、操作メニュー、物理データ・論理データの表示・編集画面、ロードデータ作成・表示・設定画面を画面表示する機能を有している。
操作入力部12は、キーボード、マウス、タッチパネルなどの操作入力装置からなり、作業者の操作を検出して演算処理部15へ出力する機能を有している。
画面表示部13は、LCDなどの画面表示装置からなり、演算処理部15からの出力に応じて、操作メニュー、物理データ・論理データの表示・編集画面、ロードデータ作成・表示・設定画面を画面表示する機能を有している。
記憶部14は、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、演算処理部15でのロードデータ作成処理に用いる各種処理データやプログラム14Pを記憶する機能を有している。
プログラム14Pは、演算処理部15のCPUで実行されることにより、ロードデータの作成にかかる各種処理部を実現するプログラムであり、通信I/F部11を介して外部装置さらには記録媒体から読み込まれ、予め記憶部14に格納される。
プログラム14Pは、演算処理部15のCPUで実行されることにより、ロードデータの作成にかかる各種処理部を実現するプログラムであり、通信I/F部11を介して外部装置さらには記録媒体から読み込まれ、予め記憶部14に格納される。
記憶部14で記憶する主な処理情報として、物理データ14A、論理データ14B、次処理スロットデータ14C、およびロードデータ14Dがある。
図2は、本実施の形態にかかる物理データの要部を示す構成例である。物理データ14Aは、コントローラ20の制御ループで実行すべき演算処理ごとに、当該演算処理を特定するタグ情報と当該演算処理を実行する処理スロットを特定するスロット番号とが登録されたデータであり、物理データ14Aに、これらタグ情報やスロット番号に関する他のデータを含んでいてもよい。
コントローラ20では、実行する1つの制御ループに対して複数の処理スロットが用意されており、これら処理スロットのいずれかに任意の演算処理を規定する演算ブロックが割り当てられる。この際、各処理スロットには、当該処理スロットを特定するために、スロット(Slot)番号と呼ばれる識別情報が予め割り当てられている。
一方、各演算ブロックには、これら演算ブロックを特定するために、タグ情報(Tag)と呼ばれる識別情報が予め割り当てられており、物理データ14Aは、これらタグ情報とスロット番号との対応関係が規定されている。
図2の例では、タグ情報「AI01」,「C003」,「C005」,「AO07」,「AO08」に対して、スロット番号「1」,「3」,「4」,「7」,「8」が割り当てられている。
図2の例では、タグ情報「AI01」,「C003」,「C005」,「AO07」,「AO08」に対して、スロット番号「1」,「3」,「4」,「7」,「8」が割り当てられている。
したがって、図2に示した本発明にかかる物理データ14Aは、前述の図15で示した従来技術の物理データと同様の構成を有している。なお、従来技術では、制御ループにおいて、スロット番号の若番から順に処理スロットを実行するものと、予め規定されるのに対して、本実施の形態では、スロット番号ではなく、スロット番号ごとに割り当てられた次処理スロット番号により、処理スロットの実行順序が規定される点が相違する。
図3は、本実施の形態にかかる論理データの要部を示す構成例である。論理データ14Bは、制御ループを構成する演算処理ごとに、当該演算処理を特定するタグ情報と当該演算処理の実行順序とが登録されたデータであり、論理データ14Bに、これらタグ情報や実行順序に関する他のデータを含んでいてもよい。
一般に、論理データ14Bは、予め演算処理内容が規定されている複数の演算ブロック(ファンクションブロック)について、これら演算ブロックの入出力間の繋がりを示すブロック線図で記述されている。したがって、論理データ14Bは、通常、グラフィックエディタを用いて画面上で作成・編集されるものとなっており、本発明にかかるエンジニアリング装置10の演算処理部15に、このようなグラフィックエディタの機能を持たせてもよい。
図3の例では、コントローラ20で実行する1つの制御ループを構成する演算ブロックとして、「アナログ入力」,「DATAACQ」,「PIDERFB」,「アナログ出力」,「アナログ出力」という演算処理を実行する5つの演算ブロックが配置されている。なお、「DATAACQ」はデータ取得処理を示し、「PIDERFB」はERFB(Extended Range Full-Bore)アルゴリズムに基づくPID制御演算処理を示している。
これら演算ブロックには、前述したようなタグ情報が割り当てられており、演算ブロック「アナログ入力」,「DATAACQ」,「PIDERFB」,「アナログ出力」,「アナログ出力」に対して、タグ情報「AI01」,「C003」,「C005」,「AO07」,「AO08」が割り当てられている。
これら演算ブロックには、前述したようなタグ情報が割り当てられており、演算ブロック「アナログ入力」,「DATAACQ」,「PIDERFB」,「アナログ出力」,「アナログ出力」に対して、タグ情報「AI01」,「C003」,「C005」,「AO07」,「AO08」が割り当てられている。
前述の図17で示した従来技術の論理データでは、各演算ブロックにスロット番号が割り当てられているのに対して、本発明にかかる論理データ14Bは、各演算ブロックに対して実行順序が割り当てられている点が異なる。
すなわち、図3の例では、演算ブロック「アナログ入力」,「DATAACQ」,「PIDERFB」,「アナログ出力」,「アナログ出力」に対して、実行順序「1」,「2」,「3」,「4」,「5」が割り当てられている。
すなわち、図3の例では、演算ブロック「アナログ入力」,「DATAACQ」,「PIDERFB」,「アナログ出力」,「アナログ出力」に対して、実行順序「1」,「2」,「3」,「4」,「5」が割り当てられている。
図4は、次処理スロットデータを示す構成例である。次処理スロットデータ14Cは、スロット番号ごとに、当該スロット番号の次に処理すべきスロット番号を示す次処理スロット番号が登録されたデータである。
次処理スロット番号は、物理データ14Aのタグ情報と論理データ14Bのタグ情報とを紐付けして、物理データ14A側のスロット番号と論理データ14B側の実行順序とを関連付けすることにより特定される。
次処理スロット番号は、物理データ14Aのタグ情報と論理データ14Bのタグ情報とを紐付けして、物理データ14A側のスロット番号と論理データ14B側の実行順序とを関連付けすることにより特定される。
図4の例では、スロット番号「1」,「3」,「4」,「7」に対して、次処理スロット番号「3」,「5」,「7」,「8」が割り当てられている。なお、最初に実行するスロット番号は別途指定してもよいが、スロット番号として用いていない特番を用いて最初に実行するスロット番号を次処理スロットデータ14Cで規定してもよい。また、次処理スロット番号が割り当てられていないスロット番号で1つのループ制御が終了するが、スロット番号として用いていない特番を用いてループ制御の終了を次処理スロットデータ14Cで規定してもよい。
図5は、本実施の形態にかかるロードデータの要部を示す構成例である。ロードデータ14Dは、スロット番号ごとに、当該スロット番号で実行すべき演算処理を示すタグ情報と次処理スロット番号とが登録されたデータであり、これらスロット番号やタグ情報に関する他のデータを含んでいてもよい。
図4の例では、スロット番号「1」,「3」,「4」,「7」に対して、タグ情報「AI01」,「C003」,「C005」,「AO07」,「AO08」と、次処理スロット番号「3」,「5」,「7」,「8」とが割り当てられている。
図4の例では、スロット番号「1」,「3」,「4」,「7」に対して、タグ情報「AI01」,「C003」,「C005」,「AO07」,「AO08」と、次処理スロット番号「3」,「5」,「7」,「8」とが割り当てられている。
演算処理部15は、CPUおよびその周辺回路からなり、記憶部14からプログラム14Pを読み込んで実行することにより、ロードデータ14Dの作成に用いる各種処理部を実現する機能を有している。
演算処理部15で実現される主な処理部として、データ取得部15A、次処理スロット特定部15B、ロードデータ作成部15C、およびロードデータ設定部15Dが設けられている。
演算処理部15で実現される主な処理部として、データ取得部15A、次処理スロット特定部15B、ロードデータ作成部15C、およびロードデータ設定部15Dが設けられている。
データ取得部15Aは、通信I/F部11を介して外部装置から物理データ14Aおよび論理データ14Bを取得して記憶部14に保存する機能を有している。この際、物理データ14Aや論理データ14Bが操作入力部12での操作に応じて演算処理部15で生成される場合、データ取得部15Aは、演算処理部15で生成された物理データ14Aや論理データ14Bを記憶部14へ保存する。
次処理スロット特定部15Bは、記憶部14から読み出した物理データ14Aおよび論理データ14Bに基づいて、物理データ14Aのタグ情報と論理データ14Bのタグ情報とを紐付けして、物理データ14A側のスロット番号と論理データ14B側の実行順序とを関連付けすることにより、スロット番号ごとに次処理スロット番号を特定する機能と、特定結果に基づいて次処理スロットデータ14Cを生成して記憶部14へ保存する機能とを有している。
ロードデータ作成部15Cは、記憶部14から読み出した物理データ14A、論理データ14B、および次処理スロットデータ14Cに基づいて、ロードデータ14Dを作成する機能と、作成したロードデータ14Dを記憶部14へ保存する機能とを有している。
ロードデータ設定部15Dは、記憶部14から読み出したロードデータ14Dを、通信I/F部11から通信回線L1を介してコントローラ20へ転送することにより、ロードデータ14Dをコントローラ20に設定する機能と、設定したロードデータ14Dを画面表示部13に画面表示する機能とを有している。
[本実施の形態の動作]
次に、図6および図7を参照して、本実施の形態にかかるエンジニアリング装置10でのロードデータ作成動作について説明する。図6は、本実施の形態にかかるロードデータ作成処理を示すフローチャートである。図7は、本実施の形態にかかるロードデータ作成動作を示すフロー図である。
次に、図6および図7を参照して、本実施の形態にかかるエンジニアリング装置10でのロードデータ作成動作について説明する。図6は、本実施の形態にかかるロードデータ作成処理を示すフローチャートである。図7は、本実施の形態にかかるロードデータ作成動作を示すフロー図である。
演算処理部15は、操作入力部12で検出された作業者によるロードデータ作成指示に応じて、図6のロードデータ作成処理を実行する。なお、ロードデータ作成処理の実行に先立って、記憶部14には、物理データ14Aおよび論理データ14Bが予めデータ取得部15Aにより取得されて保存されているものとする。
まず、次処理スロット特定部15Bは、記憶部14から物理データ14Aを読み出して、物理データ14Aから各タグ情報のスロット番号を特定する(ステップ100)。
また、次処理スロット特定部15Bは、記憶部14から論理データ14Bを読み出して、論理データ14Bから各タグ情報の実行順序を特定する(ステップ101)。
また、次処理スロット特定部15Bは、記憶部14から論理データ14Bを読み出して、論理データ14Bから各タグ情報の実行順序を特定する(ステップ101)。
この後、次処理スロット特定部15Bは、物理データ14Aのタグ情報と論理データ14Bのタグ情報とを紐付けして、各スロット番号に対応する実行順序を特定し(ステップ102)、これらスロット番号と実行順序との関係から、各スロット番号に対応する次処理スロット番号を特定し(ステップ103)、図4に示した次処理スロットデータ14Cとして、記憶部14に保存する(ステップ104)。
例えば、図2の物理データ14Aでは、タグ情報「AI01」のスロット番号が「1」であり、タグ情報「C003」のスロット番号が「3」である。また、図3の論理データ14Bでは、タグ情報「AI01」の実行順序が「1」であり、タグ情報「C003」の実行順序が「2」である。このため、スロット番号「1」の実行順序が「1」であり、スロット番号「3」の実行順序が「2」であることが特定される。このため、スロット番号「1」の次処理スロット番号は「3」であることが特定される。
一般的には、スロット番号iの実行順序をJ(i)とし、実行順序jのスロット番号をS(j)とした場合、スロット番号iの次処理スロット番号Sn(i)は、
Sn(i)=S(J(i)+1)
で特定される。
Sn(i)=S(J(i)+1)
で特定される。
続いて、ロードデータ生成部15Cは、記憶部14から、物理データ14A、論理データ14B、および次処理スロットデータ14Cを読み出し、各スロット番号ごとに、対応するタグ情報および次処理スロット番号を特定することにより、図5に示したロードデータ14Dを作成し、記憶部14に保存し(ステップ105)、一連のロードデータ作成処理を終了する。
[本実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、記憶部14で、制御ループで実行すべき演算処理ごとに、当該演算処理を特定するタグ情報と当該演算処理を実行する処理スロットを特定するスロット番号とが登録された物理データ14Aと、演算処理ごとに、当該演算処理を特定するタグ情報と当該演算処理の実行順序とが登録された論理データ14Bとを記憶し、次処理スロット特定部15Bで、これら物理データ14Aのタグ情報と論理データ14Bのタグ情報とを紐付けして、スロット番号と実行順序とを関連付けすることにより、当該スロット番号ごとに、当該スロット番号の次に処理すべきスロット番号を示す次処理スロット番号を特定し、ロードデータ作成部15Cで、これら物理データ14Aおよび論理データ14Bと、次処理スロット特定部15Bで得られた特定結果(次処理スロットデータ14C)とに基づいて、当該各スロット番号に対応するタグ情報および次処理スロット番号を示すロードデータ14Dを作成するようにしたものである。
このように、本実施の形態では、記憶部14で、制御ループで実行すべき演算処理ごとに、当該演算処理を特定するタグ情報と当該演算処理を実行する処理スロットを特定するスロット番号とが登録された物理データ14Aと、演算処理ごとに、当該演算処理を特定するタグ情報と当該演算処理の実行順序とが登録された論理データ14Bとを記憶し、次処理スロット特定部15Bで、これら物理データ14Aのタグ情報と論理データ14Bのタグ情報とを紐付けして、スロット番号と実行順序とを関連付けすることにより、当該スロット番号ごとに、当該スロット番号の次に処理すべきスロット番号を示す次処理スロット番号を特定し、ロードデータ作成部15Cで、これら物理データ14Aおよび論理データ14Bと、次処理スロット特定部15Bで得られた特定結果(次処理スロットデータ14C)とに基づいて、当該各スロット番号に対応するタグ情報および次処理スロット番号を示すロードデータ14Dを作成するようにしたものである。
これにより、物理データ14Aには、制御ループにおける各処理スロットの実行順序とは関連性を持たないスロット番号とタグ情報との組が登録されているだけであり、この実行順序は論理データ14Bの処理順序でのみ規定されるものとなる。
したがって、物理データ14Aが変更された場合、処理スロットと演算処理との対応関係が変更されただけであって、処理スロットの実行順序が変更された訳ではないため、論理データ14Bに影響を及ぼすことはない。このため、論理データと物理データの作成および運用に大きな制限は生じず、ロードデータの作成作業にかかる負担を大幅に軽減できる。
したがって、物理データ14Aが変更された場合、処理スロットと演算処理との対応関係が変更されただけであって、処理スロットの実行順序が変更された訳ではないため、論理データ14Bに影響を及ぼすことはない。このため、論理データと物理データの作成および運用に大きな制限は生じず、ロードデータの作成作業にかかる負担を大幅に軽減できる。
このため、物理データ14Aと論理データ14Bとを作成する作業者・作業場所・作業時期などを共通化する必要はなく、コンカレントエンジニアリングを導入して、これら物理データ14Aと論理データ14Bを、異なる作業者・作業場所・作業時期において、効率よく作成することができる。
また、動作保証済の制御ループを、他の施設に適用する際、ほとんどの場合、コントローラ20におけるスロット番号とタグ情報との対応関係が異なるため、物理データ14Aを流用することはできず、変更が必要となる。しかしながら、本実施の形態によれば、物理データ14Aが変更されても、演算処理の実行順序については変更されないことから、論理データ14Bの変更は不要となる。このため、物理データ14Aの変更があっても、その都度、論理データ側で動作をテストする必要はなく、作業負担の増大を回避することができる。
一般的には、ロードデータの作成に用いるコンフィグレーションデータである物理データと論理データについてテンプレートを作成すれば、同一制御ループを異なる施設に適用する際に、インスタンス化することにより、その作成作業負担を軽減できる。
図8は、従来技術にかかるテンプレートとインスタンスの関係を示す説明図である。図9は、本実施の形態にかかるテンプレートとインスタンスの関係を示す説明図である。
図8は、従来技術にかかるテンプレートとインスタンスの関係を示す説明図である。図9は、本実施の形態にかかるテンプレートとインスタンスの関係を示す説明図である。
図8に示すように、従来技術の場合、コンフィグレーションデータにおいて、演算処理の実行順序に基づき物理データと論理データとが一体化される。このため、テンプレートを作成しても、これをインスタンス化した際、スロット番号が変更されて演算処理の実行順序が変化する可能性があるため、論理データの動作が検証済であったとしても、再度テストする必要がある。
一方、図9に示すように、本実施の形態によれば、コンフィグレーションデータにおいて、演算処理の実行順序に基づき物理データと論理データとは一体化されない。このため、テンプレートをインスタンス化しても実行順序は変更されないことから、再テストが不要となり、真のテンプレート化を実現できる。これにより、インスタンス化した際には、施設に合わせて物理データのみを作成すればよいことになり、作業負担を軽減できる。
また、従来技術によれば、インスタンス化していくに従って、空きスロットも少なくなるため、演算処理の実行順序も考慮した物理データの設定に制約が増大する傾向がある。
これに対して、本実施の形態によれば、このような制約を受けないことから、物理データにおいて、いずれの空きスロットに対しても新たな演算処理のタグ情報を追加できる。
これに対して、本実施の形態によれば、このような制約を受けないことから、物理データにおいて、いずれの空きスロットに対しても新たな演算処理のタグ情報を追加できる。
また、実際のコントローラ20では、スロット番号が当該コントローラ20に対する設備機器21の接続状況と関連しているケースもあり、このような接続状況の変化に応じて物理データを変更する場合もある。
図10は、本実施の形態にかかるスロット番号変更時の物理データ変更例である。ここでは、前述した図2のうち、スロット番号「7」,「8」を入れ替えて、タグ情報「AO07」がスロット番号「8」に設定され、タグ情報「AO08」がスロット番号「7」に設定されている。
図10は、本実施の形態にかかるスロット番号変更時の物理データ変更例である。ここでは、前述した図2のうち、スロット番号「7」,「8」を入れ替えて、タグ情報「AO07」がスロット番号「8」に設定され、タグ情報「AO08」がスロット番号「7」に設定されている。
従来技術によれば、スロット番号により実行順序が規定されているため、スロット番号を入れ替えた場合、そのままでは当所の実行順序も入れ替わってしまうため、論理データを変更して、当所の実行順序に戻す必要がある。したがって、このスロット番号の変更に応じて設備機器21の接続状況にも変更が及ぶケースでは、演算処理の変更にかかる作業負担が増大することになる。
しかしながら、本発明によれば、このような変更は、単にスロット番号と演算処理との対応関係が変更されただけであって、この変更により演算処理の実行順序は変更されない。このため、実行順序は、図5に示された通り、当所の実行順序、すなわちタグ情報「AO08」の演算処理が実行された後、タグ情報「AO08」の演算処理が実行されるため、論理データ14Bを変更して、当所の実行順序に戻す必要はない。
また、制御ループに関する応答性や制御精度を改善するため、制御ループに新たな演算処理を追加する場合もある。図11は、従来技術にかかる演算処理追加時の論理データ変更例である。図12は、従来技術にかかる演算処理追加時の物理データ変更例である。
ここでは、演算ブロック「PIDERFB/C005」の手前に、演算ブロック「CALCULTR/C006」が追加されている。この「CALCULTR/C006」を、演算ブロック「DATAACQ/C003」と「PIDERFB/C005」との間のタイミングで実行させる場合、「DATAACQ/C003」のスロット番号「3」と「PIDERFB/C005」のスロット番号「4」との間のスロット番号を「CALCULTR/C006」に設定する必要がある。
ここでは、演算ブロック「PIDERFB/C005」の手前に、演算ブロック「CALCULTR/C006」が追加されている。この「CALCULTR/C006」を、演算ブロック「DATAACQ/C003」と「PIDERFB/C005」との間のタイミングで実行させる場合、「DATAACQ/C003」のスロット番号「3」と「PIDERFB/C005」のスロット番号「4」との間のスロット番号を「CALCULTR/C006」に設定する必要がある。
しかし、「DATAACQ/C003」と「PIDERFB/C005」のスロット番号が連続しているため、図11では、「PIDERFB/C005」のスロット番号「4」を「5」に変更して、「CALCULTR/C006」のスロット番号を「4」に設定している。
このため、図12に示すように、物理データでは、新規追加分の「CALCULTR/C006」に関するタグ情報「C006」とスロット番号「4」の追加だけでなく、既存の「PIDERFB/C005」のスロット番号を「5」に変更する必要がある。したがって、このスロット番号の変更に応じて設備機器21の接続状況にも変更が及ぶケースでは、演算処理の変更にかかる作業負担が増大することになる。
このため、図12に示すように、物理データでは、新規追加分の「CALCULTR/C006」に関するタグ情報「C006」とスロット番号「4」の追加だけでなく、既存の「PIDERFB/C005」のスロット番号を「5」に変更する必要がある。したがって、このスロット番号の変更に応じて設備機器21の接続状況にも変更が及ぶケースでは、演算処理の変更にかかる作業負担が増大することになる。
一方、図13は、本実施の形態にかかる演算処理追加時の論理データ変更例である。図14は、本実施の形態にかかる演算処理追加時の物理データ変更例である。図15は、本実施の形態にかかる演算処理追加時のロードデータ変更例である。
本発明によれば、前述と同様に演算ブロック「CALCULTR/C006」を新規追加する場合、論理データ14Bにおいて、図13に示すように、新規追加分の演算ブロック「CALCULTR/C006」に関する実行順序を「3」とし、演算ブロック「PIDERFB/C005」,「アナログ出力/A007」,「アナログ出力/A008」の実行順序を「4」,「5」,「6」に変更することになる。
本発明によれば、前述と同様に演算ブロック「CALCULTR/C006」を新規追加する場合、論理データ14Bにおいて、図13に示すように、新規追加分の演算ブロック「CALCULTR/C006」に関する実行順序を「3」とし、演算ブロック「PIDERFB/C005」,「アナログ出力/A007」,「アナログ出力/A008」の実行順序を「4」,「5」,「6」に変更することになる。
これにより、図15に示すように、まず、スロット番号「3」で「アナログ入力/AI01」が実行された後、スロット番号「3」で「DATAACQ/C003」が実行される。その後、スロット番号「5」で「CALCULTR/C006」が実行された後、スロット番号「4」に戻って「PIDERFB/C005」が実行され、スロット番号「7」の「アナログ出力/A007」の後、スロット番号「8」で「アナログ出力/A008」が実行されることになる。
ここで、物理データ14Aについては、図14に示すように、既存演算ブロックのスロット番号に変更を加える必要がないため、新規追加分の演算ブロック「CALCULTR/C006」に関するタグ情報「C006」とスロット番号「4」を追加するだけとなる。したがって、このスロット番号の変更に応じて設備機器21の接続状況にも変更が及ぶケースでも、演算処理の変更にかかる作業負担が増大することはない。
また、本実施の形態において、論理データ14Bにおいて、演算処理の実行順序を設定する場合、作業者が実行順序を示す番号を操作入力して設定してもよいが、演算ブロックの繋がりに基づいて自動的に実行順序を抽出して、論理データ14Bに設定してもよい。
また、本実施の形態において、演算処理部15に、取得した物理データ14Aから設定済のタグ情報のみをテンプレートファイルとして出力する機能を追加してもよい。これにより、作業者はテンプレートファイルをベースとして物理データを設定することができ、作業効率を改善できる。
また、本実施の形態において、演算処理部15に、取得した物理データ14Aから設定済のタグ情報のみをテンプレートファイルとして出力する機能を追加してもよい。これにより、作業者はテンプレートファイルをベースとして物理データを設定することができ、作業効率を改善できる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
1…分散制御システム、10…エンジニアリング装置、11…通信I/F部、12…操作入力部、13…画面表示部、14…記憶部、14A…物理データ、14B…論理データ、14C…次処理スロットデータ、14D…ロードデータ、14P…プログラム、15…演算処理部、15A…データ取得部、15B…次処理スロット特定部、15C…ロードデータ作成部、15D…ロードデータ設定部、20…コントローラ、21…設備機器。
Claims (3)
- 指定された演算処理を実行可能な処理スロットが複数設けられた制御ループにおいて、これら処理スロットを所定順序で実行することにより、各種設備機器を制御するコントローラに対して、当該制御ループで実行すべき演算処理とこれらの実行順序とを規定するロードデータを作成して設定するエンジニアリング装置であって、
前記制御ループで実行すべき演算処理ごとに、当該演算処理を特定するタグ情報と当該演算処理を実行する処理スロットを特定するスロット番号とが登録された物理データと、前記演算処理ごとに、当該演算処理を特定するタグ情報と当該演算処理の実行順序とが登録された論理データとを記憶する記憶部と、
前記記憶部から読み出した前記物理データのタグ情報と前記論理データのタグ情報とを紐付けして、前記スロット番号と前記実行順序とを関連付けすることにより、当該スロット番号ごとに、当該スロット番号の次に処理すべきスロット番号を示す次処理スロット番号を特定する次処理スロット特定部と、
前記記憶部から読み出した前記物理データおよび前記論理データと、前記次処理スロット特定部で得られた特定結果とに基づいて、当該各スロット番号に対応するタグ情報および次処理スロット番号を示すロードデータを作成するロードデータ作成部と、
前ロードデータ作成部で作成された前記ロードデータを前記コントローラに設定するロードデータ設定部と
を備えることを特徴とするエンジニアリング装置。 - 指定された演算処理を実行可能な処理スロットが複数設けられた制御ループにおいて、これら処理スロットを所定順序で実行することにより、各種設備機器を制御するコントローラに対して、当該制御ループで実行すべき演算処理とこれらの実行順序とを規定するロードデータを作成して設定するエンジニアリング装置で用いられるロードデータ作成方法であって、
記憶部が、前記制御ループで実行すべき演算処理ごとに、当該演算処理を特定するタグ情報と当該演算処理を実行する処理スロットを特定するスロット番号とが登録された物理データと、前記演算処理ごとに、当該演算処理を特定するタグ情報と当該演算処理の実行順序とが登録された論理データとを記憶する記憶ステップと、
次処理スロット特定部が、前記記憶部から読み出した前記物理データのタグ情報と前記論理データのタグ情報とを紐付けして、前記スロット番号と前記実行順序とを関連付けすることにより、当該スロット番号ごとに、当該スロット番号の次に処理すべきスロット番号を示す次処理スロット番号を特定する次処理スロット特定ステップと、
ロードデータ作成部が、前記記憶部から読み出した前記物理データおよび前記論理データと、前記次処理スロット特定ステップで得られた特定結果とに基づいて、当該各スロット番号に対応するタグ情報および次処理スロット番号を示すロードデータを作成するロードデータ作成ステップと、
ロードデータ設定部が、前ロードデータ作成ステップで作成された前記ロードデータを前記コントローラに設定するロードデータ設定ステップと
を備えることを特徴とするロードデータ作成方法。 - コンピュータを、請求項1に記載のエンジニアリング装置を構成する各部として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013061967A JP2014186623A (ja) | 2013-03-25 | 2013-03-25 | エンジニアリング装置、ロードデータ作成方法、およびプログラム |
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Publications (1)
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JP (1) | JP2014186623A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101568934B1 (ko) | 2014-05-12 | 2015-11-13 | 엘에스산전 주식회사 | Hmi의 태그 연산 처리 방법 |
-
2013
- 2013-03-25 JP JP2013061967A patent/JP2014186623A/ja active Pending
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