JP2014185994A - モニタ装置及びドップラーvorシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】調整に時間がかからず、かつ、設置距離に制約なくVOR信号をモニタすることが可能なモニタ装置を提供する。
【解決手段】モニタ装置は、モニタ空中線、周波数変換部、ろ波器、検波器及び検出部を具備する。モニタ空中線は、DSBドップラーVOR送信装置に備えられるキャリア空中線から放射される搬送波と、複数のサイドバンド空中線から放射される上側帯波及び下側帯波とをVOR信号として受信する。周波数変換部は、VOR信号の周波数帯をIF帯に変換する。ろ波器は、周波数変換されたVOR信号における下側帯波の成分を除去するように通過帯域が設定される。検波器は、ろ波器で下側帯波の成分が除去された信号から、搬送波の成分と上側帯波の成分とを検波する。検出部は、検波した搬送波成分及び上側帯波成分に基づいて方位を検出する。
【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、DSBドップラーVOR(Double Sideband Doppler VHF Omnidirectional Radio Range)送信装置から放射されるVOR信号を、DSBドップラーVOR送信装置の空中線から近距離でモニタ可能なモニタ装置及びこのモニタ装置を備えるドップラーVORシステムに関する。
従来のモニタ装置は、DSBドップラーVOR送信装置から放射されるVOR信号を近距離でモニタするため、モニタ空中線により受信したVOR信号のうち搬送波成分を、DSBドップラーVOR送信装置からキャリア給電ラインを介して供給される搬送波に基づいて除去する。モニタ装置は、キャリア給電ラインから供給される搬送波の位相を、キャリア空中線からモニタ空中線までの経路と、キャリア空中線の周りに直径13mで配列されたサイドバンド空中線からモニタ空中線までの経路との経路差に基づいて調整する。すなわち、モニタ装置は、キャリア空中線から放射される搬送波に対する、サイドバンド空中線から放射される上側帯波及び下側帯波の位相遅れを補正するように搬送波の位相を調整する。そして、モニタ装置は、位相を調整した搬送波を、搬送波除去後の信号に新たに注入する。このように、モニタ装置は、キャリア空中線とサイドバンド空中線との経路差により生じる搬送波に対する、上側帯波及び下側帯波の位相遅れに基づくVOR信号の落ち込み(受信信号の不連続)を回避し、遠方受信と等価なVOR信号を作り出すようにしている。これにより、DSBドップラーVOR送信装置から放射されるVOR信号を近距離において監視することが可能となる。
しかしながら、従来のモニタ装置では、DSBドップラーVOR送信装置から供給される搬送波の位相がVOR信号に含まれる搬送波の逆位相となるように調整する処理と、供給される搬送波の位相を上記位相遅延を補正するように調整する処理とが難しいため、これらの調整に長時間費やしている。また、従来のモニタ装置では、上記位相遅延を補正するように調整した搬送波を再注入することで、位相遅れを解消するため、モニタ空中線をキャリア空中線より25m以遠に設置する必要がある。
以上のように、従来のモニタ装置では、DSBドップラーVOR送信装置から供給される搬送波の調整に長時間費やしており、また、モニタ空中線の設置にキャリア空中線より25m以遠という制限がある。
そこで、目的は、調整に時間がかからず、かつ、設置距離に制約なくVOR信号をモニタすることが可能なモニタ装置及びこのモニタ装置を備えたドップラーVORシステムを提供することにある。
実施形態によれば、モニタ装置は、モニタ空中線、周波数変換部、ろ波器、検波器及び検出部を具備する。モニタ空中線は、DSBドップラーVOR送信装置に備えられるキャリア空中線から放射される搬送波と、前記キャリア空中線を囲むように配置される複数のサイドバンド空中線から放射され、前記搬送波よりも予め設定した周波数だけ高い上側帯波と、前記搬送波よりも前記周波数だけ低い下側帯波とをVOR信号として受信する。周波数変換部は、前記VOR信号の周波数帯をIF帯に変換する。ろ波器は、前記周波数変換されたVOR信号における前記下側帯波の成分を除去するように通過帯域が設定される。検波器は、前記ろ波器で下側帯波の成分が除去された信号から、前記搬送波の成分と、前記上側帯波の成分とを検波する。検出部は、前記検波した搬送波成分及び上側帯波成分に基づいて方位を検出する。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るドップラーVORシステムの構成を示す模式図である。図1に示すドップラーVORシステムは、DSBドップラーVOR送信装置10と、DSBドップラーVOR送信装置10が設置される位置から予め設定された範囲内(例えば、100m四方の範囲内)に、予め設定された数のモニタ装置を備える。本実施形態では、ドップラーVORシステムは、第1のモニタ装置20、第2のモニタ装置30及び第3のモニタ装置40を備える。第1及び第2のモニタ装置20,30は、DSBドップラーVOR送信装置10が設置される設置施設と同一の施設に設置される。第3のモニタ装置40は、DSBドップラーVOR送信装置10から60m以上離れた位置に設置される。
なお、本実施形態では、ドップラーVORシステムが第1のモニタ装置20、第2のモニタ装置30及び第3のモニタ装置40を有する場合を例に説明するが、これに限定さえるわけではない。また、第1のモニタ装置20及び第2のモニタ装置30が、DSBドップラーVOR送信装置10が設置される設置施設に設置される場合を例に説明するが、第1のモニタ装置20及び第2のモニタ装置30が設置される場所は、これに限定される訳ではない。
図2は、図1に示すDSBドップラーVOR送信装置10の機能構成を示すブロック図である。図2に示すDSBドップラーVOR送信装置10は、搬送波送信機11、上側波帯送信機12、下側波帯送信機13、ディストリビュータ14、キャリア空中線15及びサイドバンド空中線16−1〜16−n(nは1以上の自然数)を備える。
搬送波送信機11は、周波数f0(108〜117.95MHz帯の中の一波)の信号を周波数30Hzで振幅変調することで、搬送波を作成する。搬送波送信機11は、搬送波をキャリア空中線15へ出力する。また、搬送波送信機11は、周波数f0の信号を上側波帯送信機12及び下側波帯送信機13へ出力する。
上側波帯送信機12は、搬送波送信機11から供給される周波数f0の信号を利用し、無変調の上側波帯f1(f0+9960Hz)の上側帯波を作成する。上側波帯送信機12は、作成した上側帯波をディストリビュータ14へ出力する。
下側波帯送信機13は、搬送波送信機11から供給される周波数f0の信号を利用し、無変調の下側波帯f2(f0−9960Hz)の下側帯波を作成する。下側波帯送信機13は、作成した下側帯波をディストリビュータ14へ出力する。
ディストリビュータ14は、サイドバンド空中線16−1〜16−nがキャリア空中線15を中心に予め設定された周期で回転しながら上側帯波を放射するように、上側帯波をサイドバンド空中線16−1〜16−nへ分配する。また、ディストリビュータ14は、サイドバンド空中線16−1〜16−nがキャリア空中線15を中心に予め設定された周期で回転しながら下側帯波を放射するように、下側帯波をサイドバンド空中線16−1〜16−nへ分配する。このとき、ディストリビュータ14は、上側帯波を放射するサイドバンド空中線と、下側帯波を放射するサイドバンド空中線とが、キャリア空中線15に対して反対側に位置するように上側帯波及び下側帯波を分配する。
キャリア空中線15は、固定されており、搬送波送信機11から供給される搬送波を放射する。
サイドバンド空中線16−1〜16−nは、キャリア空中線15の周囲で半径rの円周上、かつ、キャリア空中線15と水平な位置に配置される。サイドバンド空中線16−1〜16−nは、ディストリビュータ14から供給される上側帯波及び下側帯波を放射する。これにより、DSBドップラーVOR送信装置10からはVOR信号が放射される。DSBドップラーVOR送信装置10から放射されたVOR信号は、十分遠方で受信されると、空間変調により振幅変調波となる。
図3は、図1に示す第1のモニタ装置20の機能構成を示すブロック図である。図3に示す第1のモニタ装置20は、モニタ空中線21、増幅器22、混合器23、局部発振器24、狭帯域ろ波器25、検波器26及び方位検出部27を備える。なお、図3において、増幅器22、混合器23、局部発振器24、狭帯域ろ波器25、検波器26及び方位検出部27は信号処理器によるソフトウェア処理により実現されるようにしてもかまわない。
モニタ空中線21は、キャリア空中線15及びサイドバンド空中線16−1〜16−nと水平の位置に配置される。モニタ空中線21は、DSBドップラーVOR送信装置10から放射されるVOR信号を受信する。
増幅器22は、モニタ空中線21で受信されたVOR信号を増幅し、増幅した信号を混合器23へ出力する。
混合器23は、局部発振器24から供給されるローカル信号を利用し、増幅器22から供給されるVOR信号の周波数をIF(Intermediate Frequency)帯へ周波数変換する。ここで、IF帯に変換されたVOR信号には、搬送波に由来する第1のIF信号、上側帯波に由来する第2のIF信号及び下側帯波に由来する第3のIF信号が含まれる。局部発振器24からは、例えば、fLOC=(f0−fUSB)−fIFの周波数のローカル信号が混合器23へ供給される。なお、fUSBは、fIF−9960Hzの第3のIF信号が狭帯域ろ波器25により帯域制限され、かつ、fIFの第1のIF信号とfIF+9960Hzの第2のIF信号とを狭帯域ろ波器25により通過させる周波数である。混合器23は、第1乃至第3のIF信号を狭帯域ろ波器25へ出力する。
狭帯域ろ波器25は、予め設定されたフィルタ特性を有し、混合器23から供給される第1乃至第3のIF信号に対して帯域通過処理を施す。混合器23による周波数変換処理と、狭帯域ろ波器25による帯域通過処理とにより、狭帯域ろ波器25では、第3のIF信号の通過が制限される。狭帯域ろ波器25は、第1及び第2のIF信号を検波器26へ出力する。
検波器26は、狭帯域ろ波器25から供給される第1及び第2のIF信号を検波し、第1のIF信号を検波した第1の検波結果と、第2のIF信号を検波した第2の検波結果とを方位検出部27へ出力する。
方位検出部27は、第1及び第2の検波結果に基づき、第1のIF信号と第2のIF信号とのビート信号を用いて方位を検出する。
図4は、図1に示す第2のモニタ装置30の機能構成を示すブロック図である。図4に示す第2のモニタ装置30は、モニタ空中線31、増幅器32、混合器33、局部発振器34、狭帯域ろ波器35、検波器36及び方位検出部37を備える。なお、図4において、増幅器32、混合器33、局部発振器34、狭帯域ろ波器35、検波器36及び方位検出部37は信号処理器によるソフトウェア処理により実現されるようにしてもかまわない。
モニタ空中線31は、キャリア空中線15及びサイドバンド空中線16−1〜16−nと水平の位置に配置される。モニタ空中線31は、DSBドップラーVOR送信装置10から放射されるVOR信号を受信する。
増幅器32は、モニタ空中線31で受信されたVOR信号を増幅し、増幅した信号を混合器33へ出力する。
混合器33は、局部発振器34から供給されるローカル信号を利用し、増幅器32から供給されるVOR信号の周波数をIF帯へ周波数変換する。局部発振器34からは、例えば、fLOC=(f0−fLSB)−fIFの周波数のローカル信号が混合器33へ供給される。なお、fLSBは、fIF+9960Hzの第2のIF信号が狭帯域ろ波器35により帯域制限され、かつ、fIFの第1のIF信号とfIF−9960Hzの第3のIF信号とを狭帯域ろ波器35により通過させる周波数である。混合器33は、第1乃至第2のIF信号を狭帯域ろ波器35へ出力する。
狭帯域ろ波器35は、予め設定されたフィルタ特性を有し、混合器33から供給される第1乃至第2のIF信号に対して帯域通過処理を施す。混合器33による周波数変換処理と、狭帯域ろ波器35による帯域通過処理とにより、狭帯域ろ波器35では、第2のIF信号の通過が制限される。狭帯域ろ波器35は、第1及び第3のIF信号を検波器36へ出力する。
検波器36は、狭帯域ろ波器35から供給される第1及び第3のIF信号を検波し、第1のIF信号を検波した第1の検波結果と、第3のIF信号を検波した第3の検波結果とを方位検出部37へ出力する。
方位検出部37は、第1及び第3の検波結果に基づき、第1のIF信号と第3のIF信号とのビート信号を用いて方位を検出する。
第3のモニタ装置40は、60m以上離れた十分遠方に配置されているため、空間変調により振幅変調波となったVOR信号を受信する。第3のモニタ装置40は、受信したVOR信号に基づいて方位を検出する。
図5及び図6は、第1のモニタ装置20を、DSBドップラーVOR送信装置10から距離15m、方位240度の位置に配置した際の、第2のIF信号の検波結果を示す図である。図5は狭帯域ろ波器25により第3のIF信号を除去した場合の検波結果を示し、図6は第3のIF信号を除去していない場合の検波結果を示す。なお、図5及び図6において、横軸は時間であり、縦軸は振幅を示す。図6では第2のIF信号の振幅はくびれた形状をしており、不連続な部位を有するが、図5ではこのくびれ形状は解消されていることがわかる。
以下に、従来のDSBドップラーVOR送信装置50及びモニタ装置60の機能構成を図7に示すブロック図を参照して説明する。
図7に示すモニタ装置60は、給電ライン53によりDSBドップラーVOR送信装置50と接続される。DSBドップラーVOR送信装置50の搬送波送信機51から出力される搬送波は、方向性結合器52により分離され、給電ライン53を介してモニタ装置60へ供給される。
モニタ装置60は、DSBドップラーVOR送信装置50から供給される搬送波を分配器66で第1及び第2の分配信号に分配し、第1の分配信号を移相器67−1へ出力し、第2の分配信号を移相器67−2へ出力する。移相器67−1は、第1の分配信号の位相を、モニタ空中線61により受信されるVOR信号に含まれる搬送波の位相に対して逆位相となるように調整する。移相器67−2は、VOR信号に含まれる搬送波と、上側帯波及び下側帯波との位相差を補正するように、第2の分配信号の位相を調整する。
合成器62は、モニタ空中線61で受信されたVOR信号と、位相が調整された第1の分配信号とを合成することで、VOR信号から搬送波を除去する。合成器63は、合成器62で搬送波が除去された信号に、位相を調整した第2の分配信号を合成することで、遠方受信と等価なVOR信号を作り出す。モニタ部64は、合成器63で新たに作成されたVOR信号に基づいて方位を検出する。なお、モニタ装置60は、搬送波に対する上側帯波及び下側帯波の位相遅れを、位相を調整した第2の分配信号を合成することで解消しているため、モニタ装置60は、キャリア空中線よりも25m以上遠方に設置する必要がある。
これに対し、本実施形態では、第1のモニタ装置20は、狭帯域ろ波器25により、下側帯波に由来する第3のIF信号を除去し、通過させた第1及び第2のIF信号を用いて方位を検出するようにしている。また、第2のモニタ装置30は、狭帯域ろ波器35により、上側帯波に由来する第2のIF信号を除去し、通過させた第1及び第3のIF信号を用いて方位を検出するようにしている。つまり、第1及び第2のモニタ装置20,30は、SSB(Single Sideband)方式を利用して方位を検出する。これにより、第1及び第2のモニタ装置20,30は、搬送波に対する上側帯波及び下側帯波の位相遅れの影響を受けなくなるため、キャリア空中線15からの距離に係らず任意の場所に設置可能となる。
従来のモニタ装置60を設置する場合、キャリア空中線から25m以上離れた位置に、モニタ空中線61をキャリア空中線及びサイドバンド空中線と同一の高さに設ける必要がある。キャリア空中線及びサイドバンド空中線は、地面よりもやや高い位置に設置されるのが一般的であるため、モニタ空中線61を地面よりも高い位置に設けなければならない。本実施形態に係る第1のモニタ装置20によれば、DSBドップラーVOR送信装置10の設置施設に第1のモニタ装置20を設置することが可能であり、モニタ空中線21を独立して地面よりも高い位置に設ける必要がないため、第1のモニタ装置20の設置が容易となる。また、本実施形態に係る第2のモニタ装置30によれば、DSBドップラーVOR送信装置10の設置施設に第2のモニタ装置30を設置することが可能であり、モニタ空中線31を独立して地面よりも高い位置に設ける必要がないため、第2のモニタ装置30の設置が容易となる。
また、本実施形態に係る第1のモニタ装置20は、従来のモニタ装置60のように第1及び第2の分配信号の位相を調整しなくても、搬送波及び上側帯波に基づいて方位を検出することが可能である。また、本実施形態に係る第2のモニタ装置30は、従来のモニタ装置60のように第1及び第2の分配信号の位相を調整しなくても、搬送波及び下側帯波に基づいて方位を検出することが可能である。このため、本実施形態に係る第1及び第2のモニタ装置20,30によれば、位相の調整に長時間費やすことがない。
また、従来のモニタ装置60では、例えば、同軸ケーブルにより成る給電ライン53が経年的に劣化した場合、モニタ装置60へ供給される搬送波の位相が変化することになる。移相器67−1,67−2による位相調整では、モニタ空中線61により受信されたVOR信号の搬送波の位相と、給電ライン53を介して供給される搬送波の位相とが一致することが前提であるため、給電ライン53が経年劣化すると、モニタ装置60による方位検出が不安定となる。一方、本願実施形態に係る第1及び第2のモニタ装置20,30では、給電ライン53を設ける必要がないため、経年劣化により方位検出が不安定になることはない。
また、従来のモニタ装置60では、DSBドップラーVOR送信装置50における上側波帯送信機に異常が発生した場合であっても、その異常が上側波帯送信機又は下側波帯送信機のいずれで発生したのかを特定することができなかった。一方、本実施形態に係る第1のモニタ装置20によれば、上側波帯送信機12に異常が発生した場合、その異常が上側波帯送信機12で発生したことを特定することが可能となる。
また、従来のモニタ装置60では、DSBドップラーVOR送信装置50における下側波帯送信機に異常が発生した場合であっても、その異常が上側波帯送信機又は下側波帯送信機のいずれで発生したのかを特定することができなかった。一方、本実施形態に係る第2のモニタ装置30によれば、下側波帯送信機13に異常が発生した場合、その異常が下側波帯送信機13で発生したことを特定することが可能となる。
したがって、本実施形態に係る第1及び第2のモニタ装置20,30によれば、調整に時間がかからず、かつ、設置距離の制約なく、VOR信号をモニタすることができる。
また、DSBドップラーVOR送信装置10の機能構成は、図2に示す構成に限定される訳ではない。例えば、DSBドップラーVOR送信装置10は、図8に示す機能構成をとっても構わない。すなわち、図8に示すDSBドップラーVOR送信装置10は、ビート位相モニタ回路17、搬送波送信機11から出力される搬送波をビート位相モニタ回路17へ供給する第1の方向性結合器18、上側波帯送信機12から出力される上側帯波をビート位相モニタ回路17へ供給する第2の方向性結合器19、及び、下側波帯送信機13から出力される下側帯波をビート位相モニタ回路17へ供給する第3の方向性結合器110を備えていても構わない。図8に示すビート位相モニタ回路17は、第1のミキサ171、第2のミキサ172及びビート位相差検出回路173を備える。
第1のミキサ171は、第1の方向性結合器18から供給される搬送波と、第2の方向性結合器19から供給される上側帯波とを合成し、第1のビート信号(+9960Hz)を抽出する。第1のミキサ171は、抽出した第1のビート信号をビート位相差検出回路173へ出力する。
第2のミキサ172は、第1の方向性結合器18から供給される搬送波と、第3の方向性結合器110から供給される下側帯波とを合成し、第2のビート信号(−9960Hz)を抽出する。第2のミキサ172は、抽出した第2のビート信号をビート位相差検出回路173へ出力する。
ビート位相差検出回路173は、第1及び第2のビート信号の位相差を検出する。ビート位相差検出回路173は、第1及び第2のビート信号の位相差を検出すると、位相差警報を出力する。
これにより、ビート位相モニタ回路17によれば、搬送波送信機11から出力される搬送波、上側帯波送信機12から出力される上側帯波、及び、下側帯波送信機13から出力される下側帯波のそれぞれの位相状態を監視することが可能となる。すなわち、ビート位相モニタ回路17により、DSBドップラーVOR送信装置10の遠方で空間変調により構成される振幅変調波が担保される。
ところで、第1のモニタ装置20は下側帯波に由来する第3のIF信号を除去して方位を検出するため、第1のモニタ装置20のみでは、下側波帯送信機13の動作を監視することができない。ビート位相モニタ回路17によれば、第1のモニタ装置20によりDSBドップラーVOR送信装置10の動作を監視する場合であっても、下側波帯送信機13の動作が正常に担保されることになる。
また、第2のモニタ装置30は上側帯波に由来する第2のIF信号を除去して方位を検出するため、第2のモニタ装置30のみでは、上側波帯送信機12の動作を監視することができない。ビート位相モニタ回路17によれば、第2のモニタ装置30によりDSBドップラーVOR送信装置10の動作を監視する場合であっても、上側波帯送信機12の動作が正常に担保されることになる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…DSBドップラーVOR送信装置、11…搬送波送信機、12…上側帯波送信機、13…下側帯波送信機、14…ディストリビュータ、15…キャリア空中線、16−1〜16−n…サイドバンド空中線、17…ビート位相モニタ回路、171…第1のミキサ、172…第2のミキサ、173…ビート位相差検出回路、18…第1の方向性結合器、19…第2の方向性結合器、110…第3の方向性結合器、20…第1のモニタ装置、30…第2のモニタ装置、21,31…モニタ空中線、22,32…増幅器、23,33…混合器、24,34…局部発振器、25,35…狭帯域ろ波器、26,36…検波器、27,37…方位検出部、40…第3のモニタ装置、50…従来のDSBドップラーVOR送信装置、60…従来のモニタ装置
Claims (6)
- DSBドップラーVOR送信装置に備えられるキャリア空中線から放射される搬送波と、前記キャリア空中線を囲むように配置される複数のサイドバンド空中線から放射され、前記搬送波よりも予め設定した周波数だけ高い上側帯波と、前記搬送波よりも前記周波数だけ低い下側帯波とをVOR信号として受信するモニタ空中線と、
前記VOR信号の周波数帯をIF(Intermediate Frequency)帯に変換する周波数変換部と、
前記周波数変換されたVOR信号における前記下側帯波の成分を除去するように通過帯域が設定されるろ波器と、
前記ろ波器で下側帯波の成分が除去された信号から、前記搬送波の成分と、前記上側帯波の成分とを検波する検波器と、
前記検波した搬送波成分及び上側帯波成分に基づいて方位を検出する検出部と
を具備するモニタ装置。 - DSBドップラーVOR送信装置に備えられるキャリア空中線から放射される搬送波と、前記キャリア空中線を囲むように配置される複数のサイドバンド空中線から放射され、前記搬送波よりも予め設定した周波数だけ高い上側帯波と、前記搬送波よりも前記周波数だけ低い下側帯波とをVOR信号として受信するモニタ空中線と、
前記VOR信号の周波数帯をIF(Intermediate Frequency)帯に変換する周波数変換部と、
前記周波数変換されたVOR信号における前記上側帯波の成分を除去するように通過帯域が設定されるろ波器と、
前記ろ波器で上側帯波の成分が除去された信号から、前記搬送波の成分と、前記下側帯波の成分とを検波する検波器と、
前記検波した搬送波成分及び下側帯波成分に基づいて方位を検出する検出部と
を具備するモニタ装置。 - 搬送波を作成する搬送波作成部と、前記搬送波を放射するキャリア空中線と、前記搬送波よりも予め設定した周波数だけ高い上側帯波を作成する上側帯波作成部と、前記搬送波よりも前記周波数だけ低い下側帯波を作成する下側帯波作成部と、前記キャリア空中線を囲むように配置され、前記上側帯波及び下側帯波を放射する複数のサイドバンド空中線とを備えるDSBドップラーVOR送信装置と、
前記搬送波、前記上側帯波及び前記下側帯波をVOR信号として受信し、前記VOR信号に含まれる前記下側帯波の成分を第1のろ波器により除去し、前記搬送波の成分と、前記上側帯波の成分とから方位を取得する第1のモニタ装置と、
前記VOR信号を受信し、前記VOR信号に含まれる前記上側帯波の成分を第2のろ波器により除去し、前記搬送波の成分と、前記下側帯波の成分とから方位を取得する第2のモニタ装置と
を具備するドップラーVORシステム。 - 前記キャリア空中線から予め設定された距離隔てて設置され、空間変調により振幅変調波となったVOR信号を受信し、前記受信したVOR信号に基づいて方位を検出する第3のモニタ装置をさらに具備する請求項3記載のドップラーVORシステム。
- 前記DSBドップラーVOR送信装置は、前記搬送波作成部で作成される前記搬送波と前記上側帯波作成部で作成される前記上側帯波とから発生する第1のビート信号と、前記搬送波作成部で作成される前記搬送波と前記下側帯波作成部で作成される前記下側帯波とから発生する第2のビート信号との位相差を監視するビート位相モニタ回路をさらに備える請求項3又は4記載のドップラーVORシステム。
- 前記第1及び第2のモニタ装置は、前記DSBドップラーVOR送信装置が設置される設置施設に設置される請求項3乃至5のいずれかに記載のドップラーVORシステム。
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