JP2014185928A - 検査装置及び検査システム - Google Patents
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Abstract
【課題】LSIテスタ上で動作させることのできるテストベクタをそのまま利用し、低コストでロジックテストを実施可能な検査装置を提供する。
【解決手段】実施の形態の検査装置は、論理セルと、ホストと、第1のバスとを有する。ホストは、テストベクタを解析して信号制御データと波形形状とに変換する変換部と、論理セルから得られた期待値比較結果を解析して半導体回路の検査の成否判定を行う判定部とを備える。論理セルは、第1のバスを介して送信された信号制御データを記憶する第1の記憶部と、第1のバスを介して送信された波形形状を波形形状テーブルとして記憶する第2の記憶部と、信号制御データと波形形状テーブルとに基づき半導体回路を制御する出力波形を生成して出力する波形生成部と、信号制御データと波形形状テーブルとに基づき期待値を生成して信号値とを比較した期待値比較結果を得る期待値比較部とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】実施の形態の検査装置は、論理セルと、ホストと、第1のバスとを有する。ホストは、テストベクタを解析して信号制御データと波形形状とに変換する変換部と、論理セルから得られた期待値比較結果を解析して半導体回路の検査の成否判定を行う判定部とを備える。論理セルは、第1のバスを介して送信された信号制御データを記憶する第1の記憶部と、第1のバスを介して送信された波形形状を波形形状テーブルとして記憶する第2の記憶部と、信号制御データと波形形状テーブルとに基づき半導体回路を制御する出力波形を生成して出力する波形生成部と、信号制御データと波形形状テーブルとに基づき期待値を生成して信号値とを比較した期待値比較結果を得る期待値比較部とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明の実施の形態は、検査装置及び検査システムに関する。
従来、大規模な半導体を検査する際には、一般的にLSIテスタが利用されている。LSIテスタは、検査対象となる半導体集積回路(DUT)に対して自由に信号を制御し、DUTの信号状態を監視し、期待値との比較を行うことで、DUTが正しく動作しているか否かを検証する装置である。LSIテスタを利用するにはDUTを動作させるためのテストベクタが必要になるが、半導体集積回路の規模が増大し続ける近年では、テスト対象、テスト項目の増大により、検査対象の信号処理と期待値が記述されたテストベクタの規模と数が肥大化しており、テストベクタ自身の正しさを検証するためにも多大な労力を要している。
テストベクタを検証するためには、実際にLSIテスタ上でテストベクタを実行して検証するほか、汎用コンピュータ上でのシミュレーションによる検証や、ロジックテストに機能を絞ったDFTテスタと呼ばれる装置による検証を行うことが多い。これは、LSIテスタが非常に高価であり、かつ利用価値が高いことから、テストベクタの検証のためだけにLSIテスタを長時間利用し続けることが難しいためである。
しかしながら、汎用コンピュータ上でのシミュレーションによる検証には多大な時間がかかり、大規模で多数のテストベクタの検証には向かないという問題がある。また、DFTテスタは、LSIテスタよりも安価といはいえ、テストベクタ開発者全てが常に占有できるほど安価な装置ではない。また、機能上の制約から実行できるテストベクタの規模も制限されるという問題がある。
さらに、ロジックテスト及び電圧変動値を考慮したDCテストをさらに安価に行うため、DUTに対してFPGAと各種アナログ回路を接続してDCテストを実施する装置もある。
しかしながら、このような装置は、LSIテスタ用に開発しテストベクタをそのまま利用できないという問題がある。
本発明の実施の形態の課題は、LSIテスタ上で動作させることのできるテストベクタをそのまま利用し、低コストでロジックテストを実施可能な検査装置を提供することである。
実施の形態の検査装置は、論理セルと、ホストと、第1のバスとを有する。ホストは、半導体回路の検査を実施するためのテストベクタを解析して信号制御データと波形形状とに変換する変換部と、半導体回路を信号制御データで制御することによって論理セルから得られた期待値比較結果を解析して半導体回路の検査の成否判定を行う判定部とを備える。論理セルは、第1のバスを介して送信された信号制御データを記憶する第1の記憶部と、第1のバスを介して送信された波形形状を波形形状テーブルとして記憶する第2の記憶部と、信号制御データと波形形状テーブルとに基づき半導体回路を制御する出力波形を生成し、半導体回路に出力する波形生成部と、信号制御データと波形形状テーブルとに基づき期待値を生成し、半導体回路から入力された信号値と、期待値とを比較した期待値比較結果を得る期待値比較部とを備える。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について詳細に説明する。
図1は、一実施の形態に係る検査装置を有する検査システムを示すブロック図である。図2は、検査システムにおける信号制御の例を説明するための図である。
検査システム1は、検査装置2と、DUT3と、表示部4とを有して構成されている。検査装置2は、ホスト5と、FPGA部6とを有して構成されており、ホスト5及びFPGA部6間は、バス7により接続されている。また、ホスト5は、DUT3の検査を実施するためのテストベクタを解析して信号制御データ及び波形形状に変換する変換部5aと、DUT3を制御することによってFPGA部6から得られた期待値比較結果を解析し、検査の成否判定を行う判定部5bとを備えて構成されている。ホスト5は、判定部5bにより判定された検査の成否判定結果を表示部4に表示する。
本実施の形態では、テストベクタとしてSTIL (Standard Test Interface Language)を使用しており、LSI検証の他のフェーズで作成したテストベクタを直接利用する。STILは、IEEE Std 1450.0-1999 として認証された業界標準のテストパターン記述言語である。このSTILは、標準化された言語であるため、LSIのテスト設計から故障解析まで共通の言語として使用でき、各検証フェーズにおいてテストデータの変換が必要なく、LSIの検証作業をシームレスに実施できるメリットがある。
FPGA部6は、複数の論理セル(ここでは第1論理セル8、第2論理セル9及び第3論理セル10)と、複数の入出力端子11とを有して構成されている。なお、FPGA部6は、3つの論理セルに限定されることなく、少なくとも1つ以上の論理セルを有していればよい。なお、検査装置2は、複数の入出力端子11の一部にアナログ回路を接続し、DCテストを行うことができるようにしてもよい。
DUT3は、検査対象となる1つまたは複数の半導体集積回路であり、制御対象の複数の入出力端子12を有している。そして、複数の入出力端子12のそれぞれがFPGA部6の複数の入出力端子11に1対1で接続される。
検査装置2は、入出力端子11をテストベクタの記述どおりに動作させることでDUT3を動作させ、入出力端子12からの信号値を入出力端子11から得る。そして、検査装置2は、DUT3から得た信号値をテストベクタの期待値と比較することで、DUT3の検査の成否判定を実施する。このとき、FPGA部6は、図2に示すように、DUT3にとっての1サイクルを、複数のサイクル(図2の例では3つのサイクル)に分割して制御することで、テストベクタで定義された波形通りに、DUT3を制御する。より具体的には、FPGA部6は、DUT3を検査するための信号制御データを出力する。
ホスト5は、テストベクタの解析及び変換を行い、それを基にFPGA部6を制御することで、DUT3の検査を行うための汎用コンピュータである。まず、ホスト5では、入力となるテストベクタを解析し、信号制御データの集合を生成し、バス7を介して第1論理セル8に出力する。
第1〜第3論理セル8〜10は、バス14と、複数の信号制御モジュール15と、波形形状テーブル16とを有して構成されている。また、第第1論理セル8は、データ転送モジュール13を有する。また、第1〜第3論理セル8〜10は、バス17により接続されている。また、第1〜第3論理セル8〜10は、同期信号線18、同期信号線19により接続されている。ここでは簡易的に論理セル同士を1対1でつなぐ2本の信号線で記述しているが、2本の信号線をバスとして互いに全ての論理セルに接続したときの実装例を、図4にて後述している。
ホスト5は、信号制御データの集合を生成し、バス7を介して第1論理セル8に出力する。このとき、ホスト5は、テストベクタに記述された波形形状を、第1論理セル8の波形形状テーブル16に設定する。その後、FPGA部6は、第1論理セル8に信号制御データを転送してDUT3を制御する。ホスト5は、このときに得られるDUT3から入力された信号値と、テストベクタに含まれる期待値との比較結果を、第1論理セル8から受け取り、テストベクタの実行結果を判定する。
テストベクタの解析と信号制御データの転送を必ずしも同時に行う必要はなく、ホスト5の処理能力によってはテストベクタの解析、信号制御データの生成を、信号制御データ転送前に全て行ってもよい。このテストベクタの解析とは、必要は信号制御データおよび波形形状のデータを抜き出して加工する操作のことである。また、テストベクタの解析と信号制御データの転送を同時に行うとは、テストベクタの解析を行いながら、解析が完了した信号制御データから順に転送することを意味している。すなわち、テストベクタの解析と信号制御データの転送を同時に行うとは、前のブロックを転送中に、次またはそれ以降のブロックの解析を進めることである。なお、テストベクタの全データを事前に解析した後、ホスト5からFPGA部6へ信号制御データを一括して転送するようにしてもよい。これにより、ホスト5の負荷を減らすことをできる。
信号制御データは、ある所定のサイクル分(例えば、256サイクル分)のデータを1つのブロックとして、データ転送モジュール13に転送される。1ブロック分の信号制御データがデータ転送モジュール13に転送されている間に、ホスト5は次の信号制御データを準備し、FPGA部6はすでに転送済みのブロックを用いてDUT3の制御を実施する。
FPGA部6は、ホスト5から送信される信号制御データの通り、予めFPGA部6内に設定された波形形状の定義を用いてDUT3を制御する。より具体的には、FPGA部6は、事前にホスト5によって設定された波形形状の定義(後述する図7)と、ホスト5から転送される信号制御データ(後述する図9)とを用いて、DUT3を制御する。まず、データ転送モジュール13は、ホスト5から送信される信号制御データを解析する。そして、データ転送モジュール13は、対応する論理セルに信号制御データを振り分ける。第2論理セル9及び第3論理セル10には、バス17を経由して振り分けられる。信号制御データは、各信号制御モジュール15内部のメモリに格納される。
各信号制御モジュール15は、一定量の信号制御データが格納された段階で、同期信号線18及び19を用いて論理セル8、9及10間の同期を取る。そして、同期が取れると、全ての論理セル8、9及び10は、一斉にDUT3の制御を開始し、DUT3から出力された信号値と、期待値との比較結果を、信号制御モジュール15内部のメモリに格納し、ホスト5へ通知する。なお、バス7及び17は、任意のデータバスでよいが、例えば、汎用的に利用できるPCI Express 2.0 x1を用いる。
ここで、検査システム1における信号制御の例を説明する。
図2では、信号制御データが転送され、DUT3が制御されるフェーズにおいて、データと時間の流れを図示したものである。ここでは、波形形状の定義を波形形状テーブル16に設定するフェーズ、エラーに対するホスト5側の処理等は図示していない。
ホスト5のデータ解析部は、テストベクタを解析し、FPGA部6へ転送するための信号制御データの準備を行い、データ転送部に対して転送開始を指示する。ホスト5及びFPGA部6に含まれるデータ転送部では、ホスト5からの信号制御データをバス7を介してFPGA部6に転送、およびバス17を介して各論理セル8〜10へ振り分けている。これらの信号制御データの準備、および信号制御データの転送は、1ブロック毎に行われる。
信号制御モジュール15では、各論理セル8〜10間で同期を取った後、1ブロックのデータに含まれる各サイクルの信号処理を開始する。波形形状テーブル16には、1サイクル内の信号制御がどのように行われるかが格納されているため、その情報を基に信号制御モジュール15の信号入出力部が、DUT3に対して1サイクルの間に複数の信号制御を行う。このとき、同時に信号状態の取得が行われ、信号制御データ内の期待値と一致しない場合は、FPGA部6がホスト5に対してエラー割り込みを発生させる。
次に、信号制御モジュール15の構成について説明する。図3は、信号制御モジュール15の構成図である。
信号制御モジュール15は、定義された波形形状を格納する上述した波形形状テーブル16に加え、信号制御データを格納する信号制御データFIFO21と、DUT3からの出力値と期待値との比較結果を格納するエラー情報FIFO22と、波形を生成し出力を行う波形生成部23と、DUT3からの出力値及び期待値との比較を行う期待値比較部24と、を備えて構成されている。波形生成部23及び期待値比較部24は、入出力端子11に接続されている。なお、波形形状テーブル16は、複数の信号制御モジュール15の内部にそれぞれ持つようにしているが、複数の信号制御モジュール15の外部に1つだけ持つようにしてもよい。
波形生成部23と、期待値比較部24と、入力出力端子11とは、1つの信号制御モジュール15が制御する信号の数だけ存在し、その数は1ブロックに含まれる信号数と等しい。すなわち、1つの信号制御モジュール15が32個の入出力端子11を制御する場合、32個の波形生成部23及び期待値比較部24を有する。また、1つの論理セルが複数の信号制御モジュール15を有する構成としているが、1つだけを有する構成であってもよい。
信号制御データFIFO21は、2ブロック分のデータを格納するメモリで構成され、ホスト5とのデータ通信用ブロックと、DUT3との波形制御用ブロックがそれぞれ入れ替わりながらダブルバッファとして動作する。ホスト5側から送信される信号制御データが一方のバッファに格納され、他方のバッファに格納されている信号制御データが入出力端子11の信号制御に利用される。
波形形状テーブル16は、信号制御データ中に含まれる波形値をキーとして波形形状を定義するデータベースである。波形形状を定義することは、信号制御が行われる前に、ホスト5によって事前に設定される。波形形状テーブル16を参照することで、波形値が、入力波形であるか、出力波形であるか、その波形をどのようなタイミングで変化及び比較させるかを知ることができる。なお、信号制御が行われている間に波形形状を更新してもよい。このとき、信号制御の1サイクルと同期して波形形状テーブル16を更新する必要がある。
派形生成部23は、波形値が出力波形である場合に動作し、波形値に基づき波形形状テーブル16から波形形状を読み出し、入出力端子11へ信号を出力する。
一方、期待値比較部24は、信号制御データの波形値が入力波形である場合に動作し、波形形状テーブル16で定義されたタイミングで入出力端子11から信号を入力する。期待値比較部24は、入力された信号と波形形状の期待値と比較する。この期待値は、信号制御データの中に含まれており、信号制御データ内の記号(後述する図7及び図8参照)に対応する波形形状がDUT3の出力値の期待値であれば、FPGA部6は、入出力端子11から信号を入力し、記号に対応する波形形状が定義している条件を満たしているかを判定する。期待値と異なっていた場合には、エラー情報FIFO22へ信号の情報を格納し、入力値エラーの発生をホスト5に通知する。入力値エラーの発生後、信号制御データの転送を停止してエラー処理を行うかどうか、またそのタイミングは、ホスト5が任意に選択できる。
複数の論理セルを用いて信号制御を実施する場合、全ての信号の制御タイミングを統一するために、論理セル間の同期制御が必要になる。図4は、論理セル8、9及び10間の同期制御を実現するための回路の構成図である。
2つの論理セル間の同期制御は、2本の信号線 31、32を用いて実施している。信号線31は、電源でプルアップされたオープンドレインタイプであり、全ての信号制御モジュール15がLowをドライブする。一方、信号線32は、第1論理セル8内の特定の信号制御モジュール15のみが制御する。
図5は、図4の回路を制御したときのタイミングチャートの一例を示す図である。各信号制御モジュール15内において信号制御データの準備ができていない時は、信号線31に対してLowをドライブする。全ての信号制御モジュール15で準備が整うと、即ち、信号制御データが必要な分だけ信号制御データFIFO21のバッファに格納されると、プルアップされ信号線31がHighとなる。それを論理セル8内の特定の信号制御モジュール15が読み取る。この信号制御モジュール15は、信号線31の状態と、信号制御の状態を考慮し、適切なタイミングで信号線32をLowからHighにアサートする。より具体的には、信号制御モジュール15は、信号線31がHighになり、信号制御データFIFOの片方のバッファによる信号制御が終わる直前のタイミングで、信号線32をLowからHighにアサートする。
この信号線32を制御しない全ての信号制御モジュール15は、その次のクロックで信号制御データFIFO21のバッファを切り換え、信号制御を開始する。信号制御データFIFO21のバッファを切り換えたことにより信号制御データのデータ転送が再開し、信号線31が再びLowにドライブされ、信号線32はデアサートされる。
本実施の形態では、オープンドレインを利用した2本の信号線31及び32で同期回路を実現しているが、タイミング制約などの都合で論理セル数+1本の信号線を用いた同期回路を利用してもよい。
次に、検査システム1で送受信されるデータについて説明する。図6は、検査システム1で送受信されるデータの種類と伝送経路を説明するための模式図である。図6では、テストベクタが、DUT3をどのように制御するのかを示している。
ホスト5では、入力されたテストベクタ41を、信号制御データ42と、波形形状43に分解し、FPGA部6に転送する。なお、信号制御データ42には複数の論理セルの情報を含む。信号制御データ42は、データ転送モジュール13により、対応する信号制御モジュール15の信号制御データFIFO21のそれぞれに適切に転送される。波形形状43は、各信号制御モジュール15の波形形状テーブル16に設定される。
FPGA部6は、波形形状43と信号制御データ42に基づき、出力波形44をDUT3に出力する。あるいは、FPGA部6は、適切なタイミングでDUT3からの入力波形46(信号値)を受け取り、波形形状43と信号制御データ42に基いた入力期待値45と比較する。その結果をエラー情報47として格納し、ホスト5へ通知/転送する。その後、ホスト5は、FPGA部6内で入力値エラーが発生した場合、エラー情報47をエラー情報FIFO22から読み取ることで、テストベクタ41による検証の成否判定を行う。
ここで、波形形状テーブル16の一例と、波形形状テーブル16内の波形要素として記述できる記号の一例について説明する。
図7は、波形形状テーブル16の一例を示す図であり、図8は、波形形状テーブル16内の波形要素の一例を示す図である。
図7の波形形状テーブル16は、横軸が波形要素のタイミング、縦軸が波形値である。各波形値に対し、1サイクルの波形を複数に分割し、分割された波形毎に要素を定義している。ここでは、1サイクルを8分割している。波形値Nの信号制御データが与えられた時、波形値Nに対応する波形要素が、順次出力または入力される。
入出力端子11は、Low、High、ハイインピーダンスのいずれかの状態に設定することができる。この状態に期待値と、出力状態維持を加えたものが、図8に示す波形要素である。
波形要素 “P” は直前の出力状態を維持する。波形要素 “0”は、Lowを出力する。波形要素“1” は、Highを出力する。波形要素 “Z”、“X”、“H”、“L” は、入力波形を構成し、それぞれ信号入力無し、期待値無し、期待値High、期待値Lowを示す。
ここで“Z” と“X”と を区別して記述しているが、信号入力をするか否かの違いであり、DUT3の動作、テストベクタ41の検査には影響しないため、区別しなくてもよい。なお、“Z” と“X”と を区別すると、期待値比較を行わない信号入力が行われ、テストベクタ41のデバッグ、DUT3の動作確認等に利用できる。例えば、図7の波形値5は、タイミング6で信号状態を入力し、入力された信号値をLowと比較する。
図9は、ホスト5からFPGA部6に転送する信号制御データ42を示す図である。信号制御データ42は、各サイクルにおける各信号の形状を記述したテーブルであり、横軸が制御対象とする全信号、縦軸が実行するサイクル順となる。テーブルに記述すべき波形の形状48は、波形形状テーブル16から選択される。信号制御データ42を作成することで、制御対象の信号すべてに対する、信号制御データ42に含まれるサイクル数分の信号波形を自由に制御することができる。
なお、図9の横軸に含まれる信号は、FPGA部6で制御可能な全信号である必要は無く、変化する信号のみを格納したテーブルにしてもよい。その場合、信号制御データ42に含まれる信号の一覧を、事前に各論理セルへ設定しておけばよい。
単位時間に転送されるデータ量は、制御対象とする信号数をS、波形値を格納するために必要なビット数をW、1単位時間のサイクル数(周波数)をFとしたとき、以下の(式1)から導き出せる。
単位時間あたりのデータ量 [bit/sec] = S[signal] × W[bit/signal] × F[cycle/sec]・・・(式1)
例えば、図7の例では波形値が7種類のため W=3 [bit/signal] であり、信号数 Sを100、周波数Fを10MHz としたとき、データ量は3000 [Mbit/sec] (375MB/s) となる。この数値は、PCI Express 2.0 x1では1レーン(単方向最大500MB/s)で転送可能なデータ量である。
例えば、図7の例では波形値が7種類のため W=3 [bit/signal] であり、信号数 Sを100、周波数Fを10MHz としたとき、データ量は3000 [Mbit/sec] (375MB/s) となる。この数値は、PCI Express 2.0 x1では1レーン(単方向最大500MB/s)で転送可能なデータ量である。
以上のように、検査装置2は、DUT3の各入出力端子12に対して1対1に接続されるFPGA部6の入出力端子11を、テストベクタ41に記述された手順でホスト5側から制御することで、DUT3の検査を行うようにしている。
これにより、検査装置2は、ホスト5が解析できるSTILなどの任意の形式を利用でき、LSIテスタなど他のフェーズで利用するテストベクタ41を、そのまま利用することができる。また、本実施の形態の検査装置によれば、LSIテスタ用に開発したテストベクタをそのまま利用することで、低コストでロジックテストを実施することができる。
また、検査装置2は、ホスト5からテストベクタ41をFPGA部6へ順次転送する性質上、処理することができるテストベクタ41の規模はFPGA部6とその周辺回路の性能に制限されることはなく、ホスト5で処理可能な規模のテストベクタであれば全て処理可能である。
さらに、検査装置2は、一般的なLSIテスタと比較し、以下の観点からハードウェアのコストを低く抑えることができる。FPGA部6を用いることで、基板を実装する上で必要な配線、アナログ回路などを最小限に抑えることができる。また、テストベクタ41をホスト5から順次転送するので、FPGA部6から直接アクセス可能なメモリ空間に全てのテストベクタ41を格納する必要が無く、大規模なメモリをFPGA部6が持つ必要がない。さらに、FPGA部6内に実装すべきロジックはシンプルなものでよく、大規模ロジックを扱える高価なFPGA部を使う必要はない。ホスト5とFPGA部6とはPCI Express 2.0 x1等の汎用バスで接続できればよく、一般的で安価なパーソナルコンピュータ等をホスト5としてそのまま用いることができる。このため、検査装置2は、テストベクタ41の作成及び修正を実施する環境、およびLSI検証を行う際に利用する環境と共通化でき、LSI開発サイクル全体のコスト削減や、同じ環境を利用することによる開発作業の効率化が図れる。
また、検査装置2は、FPGA部6とDUT3の入出力端子が1対1で接続されることから、全端子を独立して動作させるために必要な入出力端子は少なく、端子数の少ないFPGA部など、安価な論理セルを選択することができる。
さらに、検査装置2は、構造上、信号数の増加に影響するのは、FPGA部6の入出力端子11の数、FPGA部6の信号制御モジュール15の数、信号制御用のデータ量、バスインタフェースの転送能力、およびデータ量とバスインタフェースの転送能力に依存するDUT3の動作周波数である。入出力端子11の数に対するハードウェアのコストが低いことに加え、全て同じ構造として実装できる信号制御モジュール15を増減させることは容易である。よって、バスインタフェースの転送能力またはDUT3の動作周波数に制限を設けることで多くの入出力端子11を制御することができる。
さらにまた、検査装置2は、ホスト5上でテストベクタ41を解析及び変換するソフトウェア、及びFPGA部6上における信号制御モジュール15が実装された回路基板において、検査対象となるDUT3に依存するのは入出力端子12の本数と実装レイアウトのみである。このため、DUT3毎に大規模な回路変更やFPGA部6の回路変更、ソフトウェアの再構築をする必要はなく、低コストで他品種への展開ができる。
本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…検査システム、2…検査装置、3…DUT、4…表示部、5…ホスト、6…FPGA部、7,14,17…バス、8〜10…論理セル、11,12…入出力端子、13…データ転送モジュール、15…信号制御モジュール、16,23…波形形状テーブル、18,19…同期信号線、21…信号制御データFIFO、22…エラー情報FIFO、23…波形生成部、24…期待値比較部、31,32…信号線、41…テストベクタ、42…信号制御データ、43…波形形状、44…出力波形、45…入力期待値、46…入力波形、47…エラー情報。
Claims (4)
- 半導体回路の入出力端子と1対1に接続される入出力端子を備えた論理セルと、
前記半導体回路の検査を実施するためのテストベクタを解析して信号制御データと波形形状とに変換する変換部と、前記半導体回路を前記信号制御データで制御することによって前記論理セルから得られた期待値比較結果を解析して前記半導体回路の検査の成否判定を行う判定部とを備えたホストと、
前記論理セルと前記ホストとを接続するデータ転送用の第1のバスとを有し、
前記論理セルは、前記第1のバスを介して送信された前記信号制御データを記憶する第1の記憶部と、前記第1のバスを介して送信された前記波形形状を波形形状テーブルとして記憶する第2の記憶部と、前記信号制御データと前記波形形状テーブルとに基づき前記半導体回路を制御する出力波形を生成し、前記半導体回路に出力する波形生成部と、前記信号制御データと前記波形形状テーブルとに基づき期待値を生成し、前記半導体回路から入力された信号値と、前記期待値とを比較した前記期待値比較結果を得る期待値比較部とを備えることを特徴とする検査装置。 - 前記論理セルを複数有し、前記複数の論理セル間を接続するデータ転送用の第2のバスと、前記複数の論理セルの信号制御を同期させるための同期信号線とを有することを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
- 前記複数の論理セルのいずれか1つは、前記信号制御データを前記複数の論理セルに振り分けるデータ転送モジュールを備え、
前記データ転送モジュールは、前記第2のバスを介して前記複数の論理セルに前記信号制御データを振り分けることを特徴とする請求項2に記載の検査装置。 - 半導体回路の入出力端子と1対1に接続される入出力端子を備えた論理セルと、
前記半導体回路の検査を実施するためのテストベクタを解析して信号制御データと波形形状とに変換する変換部と、前記半導体回路を前記信号制御データで制御することによって前記論理セルから得られた期待値比較結果を解析して前記半導体回路の検査の成否判定を行う判定部とを備えたホストと、
前記判定部で判定された前記半導体回路の検査の成否判定結果を表示する表示部と、
前記論理セルと前記ホストとを接続するデータ転送用の第1のバスとを有し、
前記論理セルは、前記第1のバスを介して送信された前記信号制御データを記憶する第1の記憶部と、前記第1のバスを介して送信された前記波形形状を波形形状テーブルとして記憶する第2の記憶部と、前記信号制御データと前記波形形状テーブルとに基づき前記半導体回路を制御する出力波形を生成し、前記半導体回路に出力する波形生成部と、前記信号制御データと前記波形形状テーブルとに基づき期待値を生成し、前記半導体回路から入力された信号値と、前記期待値とを比較した前記期待値比較結果を得る期待値比較部とを備えることを特徴とする検査システム。
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