JP2014185458A - 防水扉の開閉装置 - Google Patents

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孝正 大西
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Abstract

【課題】防水壁の出入口を開閉する防水扉が下降して閉扉するに際して、大容量の電源に依存することなく、防水扉を迅速に開閉することができるようにした防水扉の開閉装置を提供する。
【解決手段】この防水扉の開閉装置は、防水扉101に付設する閉扉用タンク102と、閉扉用タンク102と均衡する重量を有するカウンタウェイト201と、カウンタウェイトに付設された停止用タンク202と、一端部に閉扉用タンク102を吊り下げ、他端部にカウンタウェイト201を吊り下げるワイヤ40と、水を貯留する貯液タンク30とを備えている。貯液タンク30内の水が複数本の閉扉用チューブ110によって閉扉用タンク102内に供給され、停止用チューブ210によって停止用タンク202内に供給される。各チューブ110,210には、開閉弁120,220が接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、防水壁に設けられた出入口を開閉する防水扉の開閉装置に関し、詳しくは、防水扉が昇降式とされ、常態において開扉しており、水位が上昇したときに防水扉が下降することで閉扉するようにした防水扉の開閉装置に関する。
例えば、河岸沿いや海岸沿いにある発電所などの施設では、その周囲が防水壁によって囲まれる場合がある。河川の増水によって川面が上昇することにより、あるいは高潮や津波などによって海面が上昇することにより、洪水が発生しても、発電所内の各種の設備は、防水壁によって浸水することがない。すなわち、防水壁は、発電所内の各種の設備を洪水の被害から防止することができる。
防水壁の所定場所には、人や資材などの通路となる出入口が設けられている。この出入口には、防水扉の開閉装置が配備されている。この防水扉の開閉装置は、例えば昇降式の平板状防水扉と、この防水扉を昇降させるモータと、このモータを駆動させる大容量の交流電源とを備えている。防水扉は、常態において上昇した位置で開扉しており、水位の上昇によって、洪水などが発生すると予測されたときに下降して閉扉する。
このような防水扉の開閉装置にあっては、送電線などの電力設備が損壊すると、交流電源を使用することができない、すなわち、電源を喪失するため、モータによって防水扉を閉扉することができなくなる。
そこで、停電時でも防水扉を閉じることができるようにした自動開閉水門扉についての発明が特許文献1に記載されている。
この自動開閉水門扉は、水門に昇降自在に支持された防水扉と、この防水扉を保持して昇降動させる流体圧シリンダと、油などの流体を貯留する流体槽と、前記流体圧シリンダと流体槽とを接続する管と、この管から分岐したバイパス管と、このバイパス管に接続された開放弁と、前記流体圧シリンダに流体を送る電動ポンプとを備えている。
津波などによって水位が上がると、電動ポンプが作動し、流体槽内の流体が圧力シリンダに送られることで、防水扉が下降して閉扉する。停電時は、電動ポンプが作動せず、開放弁が開くことで、防水扉が自重によって下降して閉扉する。
特公昭58−29367号公報
特許文献1に記載された自動開閉水門扉は、停電時において、防水扉が自重によって下降するため、迅速に閉扉することができないだけでなく、下降している防水扉を停止させることもできない。
そこで、本発明は、防水壁の出入口を開閉する防水扉が下降して閉扉するに際して、大容量の電源に依存することなく、防水扉を迅速に開閉することができるようにした防水扉の開閉装置を提供することを課題とする。
本発明に係る防水扉の開閉装置は、防水壁に設けられた出入口を開閉すべく昇降する防水扉と、該防水扉に付設する閉扉用タンクと、前記防水扉と均衡する重量を有するカウンタウェイトと、前記閉扉用タンクを付設した防水扉を一端部に吊り下げ、前記カウンタウェイトを他端部に吊り下げる索状体と、前記閉扉用タンクよりも高所で液体を貯留する貯液タンクと、該貯液タンク内の液体を前記閉扉用タンクに供給する1本又は複数本の閉扉用チューブと、該閉扉用チューブを開閉する閉扉用開閉弁と、前記閉扉用タンク内の液体を排液する1本又は複数本の扉側排液用チューブと、該扉側排液用チューブを開閉する扉側排液用開閉弁と、水位を出力する水位計と、前記閉扉用開閉弁、扉側排液用開閉弁及び水位計を制御する制御装置とを備え、該制御装置は、水位計から出力される水位の情報が設定値以上であるかどうかを検知し、設定値以上になると、開扉している防水扉を下降させて閉扉するため、貯液タンク内の液体を閉扉用タンク内に供給すべく前記の閉扉用開閉弁を一定時間開き、開扉している防水扉を閉扉しないため、閉扉用開閉弁を閉じたままとし、必要により、閉扉用タンク内の液体を排出すべく前記扉側排液用開閉弁を開き、閉扉した防水扉を上昇させて開扉のため、閉扉用タンク内の液体を排出すべく前記扉側排液用開閉弁を開くように制御することを特徴としている。
この防水扉の開閉装置によれば、閉扉用タンクを付設した防水扉(以下、「タンク付き防水扉」ともいう。)は、常態においてカウンタウェイトと平衡状態が保たれ、上昇した位置で開扉しているが、水位が設定値以上に上昇したことを制御装置が検知すると、制御装置の制御によってタンク付き防水扉が閉扉される。
すなわち、水位が上昇し、設定値以上の水位になったかどうかは、水位計から出力される水位の情報が制御装置に入力されることで検知される。設定値以上の水位になったときは、制御装置によって閉扉用開閉弁が開かれ、貯液タンク内の液体が閉扉用チューブから防水扉用タンク内に供給される。そうすると、タンク付き防水扉は、カウンタウェイトよりも重くなり、下降して閉扉する。
そして、タンク付き防水扉が下降し始めた後でも、防水扉用タンク内に液体が供給され続けると、防水扉用タンクの重量が次第に増加するため、タンク付き防水扉の下降速度が速まる。また、複数本の閉扉用チューブによって貯液タンク内の液体が一挙に閉扉用タンク内に供給されることで、タンク付き防水扉の下降速度をさらに速めることができる。
したがって、複数本の閉扉用チューブが備えられた場合において、制御装置は、水位計によって計測される水位の上昇率が整定値(水位の上昇率を時間と上昇水位の関係から自動的に算出する閾値)以上であるかどうかを判定し、水位の上昇率が整定値以上の場合は、二つ以上の閉扉用開閉弁を開く電気信号が制御装置から出力されることで、流体を2本以上の扉側チューブから閉扉用タンク内に迅速に供給し、迅速に閉扉する。
そして、タンク付き防水扉が下降している途中や、閉扉したタンク付き防水扉を開扉する場合において、制御装置によって扉側排液用開閉弁を開くことで閉扉用タンク内の液体を排出する。そうすると、タンク付き防水扉は、タンク付きカウンタウェイトよりも軽量化することで上昇する。
ここで、本発明に係る防水扉の開閉装置の一態様として、前記カウンタウェイトに付設する停止用タンクと、前記貯液タンク内の液体を該停止用タンクに供給する1本又は複数本の停止用チューブと、該停止用チューブを開閉する停止用開閉弁と、前記停止用タンク内の液体を排液する1本又は複数本のウェイト側排液用チューブと、該ウェイト側排液用チューブを開閉するウェイト側排液用開閉弁とを備え、前記制御装置は、開扉している防水扉を下降させて閉扉するため、前記停止用タンク内の液体を排液すべく前記ウェイト側排液用開閉弁を開き、下降している防水扉を停止させ又は上昇させるため、前記貯液タンク内の液体を停止用タンク内に供給すべく前記停止用開閉弁を開くように制御する構成を採用することができる。
この防水扉の開閉装置によれば、カウンタウェイトに停止用タンクが付設されたことにより、開扉した常態のカウンタ付き防水扉が下降している途中において、容易に急停止させたり、迅速に上昇させたりすることができる。
すなわち、制御装置によって停止用開閉弁が開かれることで、貯液タンク内の液体が停止用チューブから停止用タンク内に供給され、停止用タンクを付設したカウンタウェイト(以下、「タンク付きカウンタウェイト」ともいう。)がタンク付き防水扉よりも重量化し、タンク付き防水扉が停止ないし上昇する。逆に、制御装置によってウェイト側排液用開閉弁が開かれることで、停止用タンク内の液体が排出され、タンク付きカウンタウェイトがタンク付き防水扉よりも軽量化し、タンク付き防水扉が下降する。
そして、複数本の停止用チューブが備えられる場合において、一つの停止用開閉弁を開くと、液体が徐々に停止用タンク内に供給される。また、二つ以上の停止用開閉弁を開くと、液体が迅速に停止用タンク内に供給され、タンク付きカウンタウェイトがタンク付き防水扉よりも迅速に重くなり、下降しているタンク付き防水扉を急停止ないし上昇させることができる。
そして、複数本のウェイト側排液用開閉弁が備えられる場合は、一つのウェイト側排液用開閉弁を開くと、停止用タンク内の液体が徐々に排液され、二つ以上のウェイト側排液用開閉弁を開くと、停止用タンク内の液体が迅速に排液される。
また、本発明に係る防水扉の開閉装置の他態様として、前記出入口に障害物があるかを検知し、前記制御装置に電気的に接続されるセンサーと、該センサーを少なくとも作動させる予備電源とを備え、前記制御装置は、該センサーによって障害物が検知された場合に、前記閉扉用開閉弁を開かず、必要に応じて前記停止用開閉弁を開き、前記センサーによって障害物が検知されなかった場合に、前記閉扉用開閉弁を開き、必要に応じて前記ウェイト側排液用開閉弁を開くように制御する構成を採用することが好ましい。
この防水扉の開閉装置によれば、センサーを備えることにより、開扉しているタンク付き防水扉を下降するに際して、センサーによって出入口に人などの障害物がないかが自動的に検知される。障害物が検知された場合は、制御装置によって閉扉用開閉弁が開かれず、タンク付き防水扉が下降しない。また、タンク付き防水扉が下降している途中において、センサーによって障害物が検知されると、前記のようにタンク付き防水扉の下降を停止する。
この場合において、前記防水壁に設けられた出入口付近にスピーカをさらに備え、該スピーカが前記制御装置及び前記予備電源に電気的に接続され、前記制御装置は、防水扉の閉扉に際して警報を吹鳴し、防水扉の下降中に障害物が検知されたときに、前記と異なる警報を吹鳴しつつ、注意をアナウンスするように制御する構成を採用することができる。
この防水扉の制御装置によれば、閉扉の前に警報が吹鳴されることで、防水扉が閉扉されることを予告し、また、閉扉中は、警報が吹鳴されつつ、閉扉中である旨のアナウンスされることで、人が防水壁の出入口内に侵入ないし近づかないように注意し、閉扉中に人などの障害物が検知されると、異常警報が吹鳴されつつ、閉扉を中止する旨のアナウンスがされる。このようにして、この防水扉の開閉装置は、人身災害を起こさないように閉扉することができる。
また、本発明に係る防水扉の開閉装置の他態様として、前記出入口の状態を写すカメラと、該カメラに写された被写体を表示するモニターとをさらに備え、該カメラ及びモニターが前記制御装置及び前記予備電源に電気的に接続されている構成を採用することができる。
この防水扉の開閉装置によれば、カメラが防水壁の出入口の状態を写し、その映像がモニター(ディスプレイ)に表示される。したがって、この防水扉の開閉装置は、出入口にある障害物が人であるか資材などであるかをモニターによって目視できるため、的確に対応し、安全性を向上させることができる。特に、モニターが防水壁の出入口から遠く離れた制御所に設置されている場合であっても、制御所内の作業者が目視することで、防水扉の閉扉を的確に遠隔操作し、必要に応じて作業者が防水壁の出入口まで出動する。
また、本発明に係る防水扉の開閉装置のさらに異なる他態様として、前記防水扉の底面を支持する状態と支持しない状態とに転換する落下防止具をさらに備え、防水扉を下降させるときに、落下防止具が防水扉の底面を支持しない状態に転換するように制御装置によって制御される構成を採用することができる。
この防水扉の開閉装置によれば、開扉している常態において、上昇した防水扉の底面が落下防止具に支持されるため、防水扉が不意に下降しないようにすることができる。そして、閉扉するときは、制御装置によって落下防止具が防水扉の底面を支持しないように転換されることで、防水扉を下降可能とする。
本発明によれば、防水壁の出入口を開閉する防水扉が下降して閉扉するに際して、大容量の電源に依存することなく、防水扉を迅速に開閉することができるようにした防水扉の開閉装置を提供することができる。
図1は、本発明に係る防水扉の開閉装置の要部を示す概略斜視図である。 図2は、本発明に係る防水扉の開閉装置の構成を示すブロック図である。 図3は、本発明に係る防水扉の開閉装置を構成している水位計であって、(a)と(b)はそれぞれ異なる形態を示す概略断面図である。 図4は、本発明に係る防水扉の開閉装置の使用方法を示すフロー図である。 図5は、本発明に係る防水扉の開閉装置の使用方法を示すフロー図である。 図6は、本発明に係る防水扉の開閉装置の使用方法を示すフロー図である。
本発明に係る防水扉の開閉装置の一実施形態について図1ないし図6を参照しながら説明する。この防水扉の開閉装置は、例えば発電所の設備1を囲むように構築された防水壁10に備えられる。防水壁10には、人や資材の通路となる出入口11が設けられている。この実施形態に係る防水扉の開閉装置は、出入口11を開閉する防水扉101を備えている。防水扉101は、板状部材であって、モータを使用することなく昇降することで、防水壁10の出入口11を開閉する。
防水扉101は、図1に示すように、常態において出入口11の上方で停止し、開扉している。出入口11を設けた防水壁10の部位には、一対の対向端面12,12が設けられ、各対向端面12,12に鉛直方向の溝13が形成されている。この溝13に下降した防水扉101の各端部が挿し込まれる。
また、開扉している防水扉101の底面は、出入口11の上方に配備された落下防止具20に支持され、防水扉101が不意に下降しないようにされている。落下防止具20は、防水扉101の底面の各端部を支持する板状の可動部21と、この可動部21を突出・退入可能に挿入する筒状部22とを備えている。可動部21は、電気信号によって筒状部22の一端から水平方向に突出・退入する。
一対の可動部21は、向き合うように配備され、筒状部22の端面から突出して間隔が狭くなることで、防水扉101の底面を支持する。また、筒状部22内に退入(わずかに突出している場合を含む。)した一対の可動部21の間隔は、当然ながら防水扉101の幅よりも広くされている。なお、落下防止具20は、可動部21と筒状22との組合わせでなく、水平姿勢とされて回転するターンテーブルに切欠部を設けたものなどによって構成してもよい。
そして、防水扉101の天面には、閉扉用タンク102が付設(固定)されている(以下、閉扉用タンク102を付設した防水扉101を「タンク付き防水扉100」という。)。閉扉用タンク102内に水などの液体(以下、「水」として説明する。)が供給される。この閉扉用タンク102内の水量を増減することで、タンク付き防水扉100は重量変更可能とされている。
このタンク付き防水扉100に近接してカウンタウェイト201が配備されている。図1に示したカウンタウェイト201は、防水壁10の外側に配備されているように見えるが、カウンタウェイト201の場所は、限定されない。カウンタウェイト201は、防水扉101と均衡する重量を有している。また、カウンタウェイト201は、図示したような直方体形状のほか、円柱状など任意の形状とすることができる。
そして、カウンタウェイト201の天面には、停止用タンク202が付設(固定)されている(以下、停止用タンク202を付設したカウンタウェイト201を「タンク付きカウンタウェイト200」という。)。停止用タンク202内に水が供給される。この停止用タンク202内の水量を増減することで、タンク付きカウンタウェイト200は重量変更可能とされている。
閉扉用タンク102及び停止用タンク202に供給する水は、両タンク102,202よりも高所に配備された貯液タンク30に貯留されている。貯液タンク30と閉扉用タンク102とは、可撓性を有する閉扉用チューブ110によって接続されている。閉扉用チューブ110は、複数本接続されることが好ましい。ここでは、図2にも示すように、第1、第2、第3閉扉用チューブ111,112,113が接続される場合について説明するが、閉扉用チューブ110は、2本であっても、4本以上であってもよい。
いずれにしても、各閉扉用チューブ110には、電磁弁やボールバルブなどの閉扉用開閉弁(後に説明する開閉弁を含めて、以下、「電磁弁」として説明する。)120が接続されている。ここでは、第1、第2、第3、第4閉扉用チューブに第1、第2、第3閉扉用電磁弁121,122,123が接続されている。そして、貯液タンク30内の水は、閉扉用電磁弁120が閉じられていると、閉扉用タンク102内に供給されず、閉扉用電磁弁120が開かれることで、閉扉用チューブ110から閉扉用タンク102内に供給される。
そして、閉扉用タンク102には、閉扉用タンク102内に貯留された水を排出するための扉側排液用チューブ130が接続されている。扉側排液用チューブ130は、複数本接続されることが好ましく、ここでは、第1、第2、第3、第4扉側排液用チューブ131,132,133,134が接続される場合について説明するが、2本、3本あるいは5本以上であってもよい。
また、各扉側排液用チューブ130には、扉側排液用電磁弁140が接続されている。すなわち、第1、第2、第3、第4扉側排液用チューブ131,132,133,134に第1、第2、第3、第4扉側排液用電磁弁141,142,143,144が接続されている。各扉側排液用電磁弁140が開かれることで、閉扉用タンク102内の水が扉側排液用チューブ130から排出される。
そして、貯液タンク30と停止用タンク202とは、可撓性を有する停止用チューブ210によって接続されている。停止用チューブ210は、複数本接続されることが好ましく、ここでは、第1、第2停止用チューブ211,212が接続される場合について説明するが、3本以上であってもよい。
いずれにしても、各停止用チューブ210には、停止用電磁弁220(以下、「第1、第2停止用電磁弁221,222」ともいう。)が接続されている。そして、貯液タンク30内の水は、停止用電磁弁220が閉じられていると、停止用タンク202内に供給されず、停止用電磁弁220が開かれることで、停止用チューブ210から停止用タンク202内に供給される。
そして、停止用タンク202には、停止用タンク202内に貯留された水を排出するためのウェイト側排液用チューブ230が接続されている。ウェイト側排液用チューブ230は、複数本接続されることが好ましい。ここでは、第1、第2、第3ウェイト側排液用チューブ231,232,233が接続される場合について説明するが、2本であっても、4本以上であってもよい。
また、各ウェイト側排液用チューブ230には、ウェイト側排液用電磁弁240が接続されている。すなわち、第1、第2、第3ウェイト側排液用チューブ231,232,233に第1、第2、第3ウェイト側排液用電磁弁241,242,243が接続されている。各ウェイト側排液用電磁弁240が開かれることで、停止用タンク202内の水が排出される。
そして、各扉側排液用チューブ130から排出された水及び各ウェイト側排液用チューブ230から排出された水は、図1に示すように、補給液用貯液タンク31に貯留される。したがって、図示しないが、各扉側排液用チューブ130の下流端及び各ウェイト側排液用チューブ230の下流端がフィルタ(図示せず)を介して補給液用貯液タンク31に接続されている。
この補給液用貯液タンク31は、貯液タンク30に近接して配備されている。また、補給液用貯液タンク31と貯液タンク30とは、補給液用パイプ32によって接続さている。貯液タンク30は、閉扉用タンク102内及び停止用タンク202内に水を供給しやすいように高所に配備される一方、補給液用貯液タンク31は、扉側排液用チューブ130及びウェイト側排液用チューブ230からの水が流入しやすいように低所に配備される。したがって、補給液用パイプ32の上流端(下端)は、補給液用貯液タンク31内に入れられ、ポンプ33を接続したものとされている。
そして、閉扉用タンク102にワイヤやチェーンのような索状体(以下、「ワイヤ」として説明する。)40の一端部が固定され、貯液タンク30にワイヤ40の他端部が固定されている。ただし、ワイヤ40の一端部が防水扉101に固定され、ワイヤ40の他端部がカウンタウェイト201に固定されてもよい。いずれにしても、ワイヤ40は、滑車機構のような巻掛け部材41に巻き掛けられている。したがって、タンク付き防水扉100及びタンク付きカウンタウェイト200がワイヤ40によって巻掛け部材41から、つるべ式に吊り下げられる。
タンク付き防水扉100及びタンク付きカウンタウェイト200がバランスよく吊り下げられるように、ワイヤ40は、2本一組とされている。したがって、巻掛け部材41は、図示したような2本のワイヤ40の間隔よりも長いドラムが使用される。そして、巻掛け部材41は、間隔を空けた一対の水平姿勢のドラムを備えることで、ドラムの外径が小さくても、タンク付き防水扉100とタンク付きカウンタウェイト200との間隔が拡げられている。また、ドラムの外周面には、ワイヤ40を嵌める溝(図示せず)が形成されている。
なお、巻掛け部材41としては、ドラムでなく、ワイヤ40ごとに巻き掛けるプーリを使用してもよい。小さな外径のプーリの場合は、二対(4枚)使用され、大きな外径のプーリの場合は、一対(2枚)だけで使用してもよい。
そして、防水壁10の出入口11の対向端面12,12には、出入口11に障害物があるかを検知するセンサー51が備えられている。センサー51は、例えば投光素子と受光素子とを組み合わせたものとし、障害物がある場合に投光素子から照射された光を受光素子が受光しないことで、障害物があると検知する。なお、図示したセンサー51は、投光素子と受光素子を二組備えられているが、三組以上備えてもよいし、1組だけ備えてもよい。いずれにしても、センサー51は、障害物の有無を電気信号として出力する。
そして、防水壁10の出入口11には、この出入口11の状態を写すカメラ52が配備されている。このカメラ52は、画像を電気信号として出力する。そして、カメラ52が出入口11全体を写せない場合は、角度調整する機能が備えられる。また、カメラ52に写された映像を映し出すモニター54が防水壁10の出入口11から離れた制御所60内に設置されている。そして、防水壁10の出入口11には、少なくとも警報を吹鳴し、アナウンスも連呼するスピーカ53が配備されている。
そして、図3に示すように、防水壁10に近接した河川や海の水位Wが水位計55によって計測される。水位計55は、図3(a)に示すように、水面に浮かぶフロート55aと、このフロート55aを吊り下げるロープ55bと、このロープ55bを巻き掛けるプーリ55cと、このプーリ55cを軸支するロータリーエンコーダ55dとを備えている。したがって、フロート55aが上下すると、プーリ55cが回転し、この回転角度がロータリーエンコーダ55dによって電気信号に変換され、水位の情報として出力される。
また、水位計55は、図3(b)に示すように、水中に沈める圧力センサー55eと、この圧力センサー55eに加えられる圧力を電気信号に変換し、その電気信号によって水位の情報を出力する水検出装置55fとを備えたものとしてもよい。
そして、前記落下防止具20、閉扉用電磁弁120、停止用電磁弁220、扉側排液用電磁弁140、ウェイト側排液用電磁弁240、センサー51、カメラ52、スピーカ53、モニター54、水位計55が制御装置50に電気的に接続されている。制御装置50には、小型の予備電源56が接続されている。なお、出入口11には、閉扉するためのスタート信号を出力するスイッチ(図示せず)が備えられ、このスイッチが制御装置50に電気的に接続されている。
制御装置50は、落下防止具20の可動部21を突出・退入させる電気信号や、閉扉用電磁弁120、停止用電磁弁220、扉側排液用電磁弁140、ウェイト側排液用電磁弁240を閉じたり開けたりする電気信号を出力する。また、制御装置50は、センサー51によって障害物を検知したときに、スピーカ53から警報を吹鳴したり、アナウンスを連呼したりする。また、制御装置50は、水位計55から出力される電気信号によって水位Wの上昇率が整定値以上であるか、また、水位が設定値以上であるかどうかを判定する。なお、整定値とは、水位の上昇率を時間と上昇水位の関係から自動的に算出する閾値のことである。
ここで、具体的にタンク付き防水扉100を閉扉するときの動作について図4及び図5を参照しながら説明する。
水位が上昇していない常態においては、タンク付き防水扉100は、上昇した位置にあり、開扉している。また、落下防止具20の可動部21が筒状部22から突出している。したがって、防水扉101の底面は、落下防止具20の可動部21に支持されている。そして、すべての電磁弁120,140,220,240は閉じている。さらに、水位計55から出力される電気信号が制御装置50に入力され、制御装置50が水位Wの整定値及び設定値を検知する。
そして、制御装置50は、水位Wが上昇したことを検知したときに(S1)、水位上昇率が整定値以上であるか、整定値未満であるかを判定する(S2)。水位Wの上昇率が一定の整定値以上である場合は(S2でYes)、津波などによって水位Wが急激に上昇するとして、制御装置50は、タンク付き防水扉100を迅速に下降して、閉扉するようにシーケンス制御する(A)。
水位Wの上昇率が一定の整定値未満である場合は(S2でNo)、図4に示すように、制御装置50は、水位計55から設定値を計測する(S3)。設定値は、基準水位のことであり、基準値以上でる場合に、タンク付き防水扉100が徐々に閉扉するステップへ進む。
すなわち、制御装置50は、まず、センサー51によって、出入口11に障害物があるかを検知する(S4)。センサー51の受光素子が投光素子から照射された光を受光しないことで、制御装置50は障害物があると判断する。この場合、制御装置50によってスピーカ53から警報が吹鳴される(S5)。
同時に、制御所60内にも出入口11に障害物があることが通報され、制御所60内の作業者がモニター54によって出入口11の障害物を確認する(S6)。作業者は、常時、モニター54によって出入口11を監視していないため、この通報があると、出入口11で検知された障害物がモニター54によって人であるか、資材などであるかを判断する。
障害物が人であり、人が出入口11から退去した場合は、制御所60から閉扉するための遠隔操作をし、障害物が資材である場合は、作業者が出入口11まで出動し、障害物を撤去した上で、現場で閉扉するためのスタート信号を手動で出力する(S7)。
S4において、障害物がないと判断された場合、及び、S7において閉扉するためのスタート信号が出力されることにより、制御装置50は、落下防止具20の可動部21を退入させ、落下防止具20がタンク付き防水扉100を落下させない状態を解除する(S8)。換言すれば、タンク付き防水扉100は、ワイヤ40に吊り下げられただけで、下降可能な状態となる。ただし、ワイヤ40は、タンク付き防水扉100とタンク付きカウンタウェイト200とが釣り合うように吊り下げているため、タンク付き防水扉100は下降しない。
そして、タンク付き防水扉100の落下防止が解除されると同時に、制御装置50によって、スピーカ53から警報が吹鳴されるとともに、「防水扉を閉めます。」というようなアナウンスが連呼される(S9)。この警報によって注意を喚起するとともに、アナウンスによって人が出入口11に進入しないように促す。この警報の吹鳴及びアナウンスの連呼は、完全に閉扉するまで続けられ、人身災害が起きないようにする。
そして、制御装置50は、第1閉扉用電磁弁121を開ける電気信号を出力する(S10)。第1閉扉用電磁弁121が開かれることで、貯液タンク30内の水が第1閉扉用チューブ111から閉扉用タンク102内に供給される。すると、タンク付き防水扉100がタンク付きカウンタウェイト200よりも重くなるため、タンク付き防水扉100が下降し始める(S11)。
そして、タンク付き防水扉100が下降している途中においても、センサー51によって障害物の有無が検知される(S12)。センサー51によって障害物が検知されないときは(S12においてNo)、タンク付き防水扉100は、下降し続け、地面に到達することにより、完全に閉扉される(S13)。なお、完全に閉扉されると、制御装置50は、第1閉扉用電磁弁121を閉じる電気信号を出力する。
そして、タンク付き防水扉100の下降途中において、第1閉扉用電磁弁121を開いた状態が維持されると、閉扉用タンク102内に水が供給され続け、タンク付き防水扉100の重さが次第に増すことで、閉扉する速度が速くなる。ただし、この場合であっても、第2及び第3閉扉用電磁弁122,123が閉められているため、第1〜第3閉扉用電磁弁121〜123が開かれたときよりも、遅く下降し、安全性が確保される。なお、状況によっては、タンク付き防水扉100が下降し始めた後に第1閉扉用電磁弁121を閉じてもよい。
そして、タンク付き防水扉100が下降している途中において、障害物が検知されると(S12においてYes)、制御装置50によってスピーカ53から異常警報が吹鳴されるとともに、「防水扉の閉操作を停止します。」というようなアナウンスが連呼される(S14)。この異常警報は、S9での警報と異なり、危険な状態であることを知らせる音が吹鳴される。また、この異常警報の吹鳴及びアナウンスの連呼は、タンク付き防水扉100の閉操作を停止している間中続けられ、人身災害が起きないようにする。
そして、この吹鳴及びアナウンスとともに、制御装置50は、第1〜第4扉側排液用電磁弁141〜144を開き、第1閉扉用電磁弁121を閉じる電気信号を出力する(S15)。この操作により、閉扉用タンク102内から水が排出され、タンク付き防水扉100は、軽量化し、下降しなくなる。すなわち、タンク付き防水扉100の閉操作が停止される(S16)。そして、制御所60内の作業者がモニター54によって障害物を確認する(S17)。
一方、水位Wの上昇率が整定値以上である場合は(S2でYes)、図5に示すように、制御装置50は、水位計55から出力された電気信号によって設定値を計測する(S21)。そして、設定値が基準値以上である場合に、タンク付き防水扉100を迅速に閉扉するステップへ進む。
すなわち、制御装置50は、センサー51によって、出入口11に障害物があるかを検知する(S22)。障害物があると判断した場合は(S22でYes)、制御装置50によってスピーカ53から警報が吹鳴される(S23)。また、同時に、制御所60内にも出入口11に障害物があることが通報され、制御所60内の作業者がモニター54によって出入口11の障害物を確認する(S24)。
障害物が人であり、人が出入口11から退去した場合は、制御所60からタンク付き防水扉100を閉扉する遠隔操作し、障害物が資材などである場合は、作業者が出入口11まで出動し、障害物を撤去した上で、現場で閉扉するためのスタート信号を手動で出力する(S25)。
S22において障害物がないと判断された場合、及び、S25において閉扉するためのスタート信号が出力されることにより、制御装置50は、落下防止具20の可動部21を退入させ、落下防止具20がタンク付き防水扉100を落下させない状態を解除する(S26)。換言すれば、タンク付き防水扉100は、ワイヤ40に吊り下げられただけで、下降可能な状態となる。ただし、ワイヤ40は、タンク付き防水扉100とタンク付きカウンタウェイト200とが釣り合うように吊り下げているため、タンク付き防水扉100は下降しない。
そして、タンク付き防水扉100の落下防止が解除されると同時に、制御装置50によって、スピーカ53から警報が吹鳴されるとともに、「防水扉を閉めます。」というようなアナウンスが連呼される(S27)。この警報によって注意を喚起するとともに、アナウンスによって人が出入口11に進入しないように促す。この警報の吹鳴及びアナウンスの連呼は、完全に閉扉するまで続けられ、人身災害が起きないようにする。
そして、制御装置50は、第1〜第3閉扉用電磁弁121〜123を開ける電気信号を出力するとともに、第1〜第3ウェイト側排液用電磁弁241〜243を開ける電気信号を出力する(S28)。第1〜第3閉扉用電磁弁121〜123が開けられることで、貯液タンク30内の水が第1〜第3閉扉用チューブ111〜113から迅速に閉扉用タンク102内に供給され、タンク付き防水扉100が迅速に重量化する。また、第1〜第3ウェイト側排液用電磁弁241〜243が開けられることで、停止用タンク202内の水が迅速に排出され、タンク付きカウンタウェイト200が迅速に軽量化する。この両者100,200の重量差によって、タンク付き防水扉100は迅速に下降する(S29)。
そして、タンク付き防水扉100が下降している途中においても、センサー51によって障害物の有無が検知される(S30)。センサー51によって障害物が検知されないときは(S30においてNo)、タンク付き防水扉100が下降し続け、地面に到達することにより、完全に閉扉される(S31)。なお、完全に閉扉されると、制御装置50は、閉扉用電磁弁120を閉じる電気信号を出力する。
そして、タンク付き防水扉100が下降している途中において、障害物が検知されると(S30においてYes)、制御装置50によってスピーカ53から異常警報が吹鳴されるとともに、「防水扉の閉操作を停止します。」というようなアナウンスが連呼される(S32)。この異常警報の吹鳴及びアナウンスの連呼は、タンク付き防水扉100の閉操作を停止している間中続けられ、人身災害が起きないようにする。
そして、この吹鳴及びアナウンスとともに、制御装置50は、第1〜第4扉側排液用電磁弁141〜144と第1、第2停止用電磁弁221,222を開ける電気信号を出力するとともに、第1〜第3閉扉用電磁弁121〜123と第1〜第3ウェイト側排液用電磁弁241〜243を閉じる電気信号を出力する(S33)。
第1〜第4扉側排液用電磁弁141〜144が開かれ、第1〜第3閉扉用電磁弁121〜123が閉じられることで、閉扉用タンク102内の水が迅速に排出される。また、第1、第2停止用電磁弁221,222が開かれ、第1〜第3ウェイト側排液用電磁弁241〜243が閉じられることで、停止用チューブ210から停止用タンク202内に水が迅速に供給される。したがって、タンク付き防水扉100が迅速に軽量化するとともにタンク付きカウンタウェイト200が迅速に重量化する。
したがって、タンク付き防水扉100は、瞬時に停止する(S34)。そして、制御所60内の作業者がモニター54によって障害物を確認する(S35)。作業者は、障害物が人であるか、資材であるかによって的確に対応する。タンク付き防水扉100が瞬時に停止することで、人身災害が起きないようにすることができる。
そして、閉扉したタンク付き防水扉100を開扉するには、図6に示すように、遠隔操作でなく、現地で操作する(S41)。すなわち、作業者は、閉扉用電磁弁120を閉じるとともに、扉側排液用電磁弁140を開ける(S42)。そうすると、タンク付き防水扉100は、タンク付きカウンタウェイト200よりも軽量化する。なお、停止用電磁弁220が開けられ、ウェイト側排液用電磁弁240が閉じられることで、タンク付きカウンタウェイト200を重量化してもよい。
このようにして、タンク付き防水扉100は、タンク付きカウンタウェイト100よりも軽量化することで、上昇し、開扉する(S43)。そして、タンク付き防水扉100を閉扉する作業に備えるため、扉側排液用電磁弁120を閉じる(S44)。なお、停止用電磁弁220を閉じ、ウェイト側排出用電磁弁240が開けられることで、タンク付きカウンタウェイト200を軽量化しておいてもよい。
そして、前記いずれの場合であっても、閉扉用タンク102内から排出された水及び停止用タンク202内から排出された水は、扉側排液用チューブ130及びウェイト側排液用チューブ230から補給用貯液タンク31内に送られる。ただし、この水は、扉側排液用チューブ130及びウェイト側排液用チューブ230に設けられたフィルターによって浄化される。そして、この水は、ポンプ33によって貯液タンク30に戻される。不足する水は、水道水などの別途の水源から貯液タンク30内に供給される。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、種々変更することができる。例えば、複数本の扉側排液用チューブ130の内、1本の扉側排液用チューブ131のみを太くすることで、タンク付き防水扉100の下降をさらに緊急停止させることができる。
また、前記実施の形態に係る防水扉の開閉装置では、カメラ52とモニター54とを備え、出入口11の状況を目視できるようにしたが、例えば作業所が出入口付近にある場合は、カメラ52とモニター54とを備えなくてもよい。また、前記実施の形態に係る防水扉の開閉装置では、スピーカ53によって警報を吹鳴し、アナウンスを連呼するが、本発明に係る防水扉の開閉装置は、スピーカ53を備えなくても、タンク付き防水扉100の下降を停止することで、最低限の安全性を確保することができる。
また、前記実施の形態の防水扉の開閉装置では、センサー51を備えたが、センサー51を備えることなく、監視員が防水壁の出入口に駐在し、監視員が安全性を確認し、防水扉の開閉装置は、タンク付き防水扉100を昇降させるだけとしてもよい。また、センサー51、カメラ52、スピーカ53及びモニター54を備えないようにして、予備電源56を不要にしてもよい。この場合の開閉弁120,140,220,240は、電磁弁に替え、ボールバルブなどの開閉弁が使用される。
10………防水壁
11………出入口
20………落下防止具
30………貯液タンク
40………索状体(ワイヤ)
50………制御装置
51………センサー
52………カメラ
53………スピーカ
54………モニター
55………水位計
56………予備電源
101……防水扉
102……閉扉用タンク
110……閉扉用チューブ
120……閉扉用開閉弁(閉扉用電磁弁)
130……扉側排液用チューブ
140……扉側排液用開閉弁(扉側排液用電磁弁)
201……カウンタウェイト
202……停止用タンク
210……停止用チューブ
220……停止用開閉弁(停止用電磁弁)
230……ウェイト側排液用チューブ
240……ウェイト側排液用開閉弁(ウェイト側排液用電磁弁)

Claims (5)

  1. 防水壁に設けられた出入口を開閉すべく昇降する防水扉と、該防水扉に付設する閉扉用タンクと、前記防水扉と均衡する重量を有するカウンタウェイトと、前記閉扉用タンクを付設した防水扉を一端部に吊り下げ、前記カウンタウェイトを他端部に吊り下げる索状体と、前記閉扉用タンクよりも高所で液体を貯留する貯液タンクと、該貯液タンク内の液体を前記閉扉用タンクに供給する1本又は複数本の閉扉用チューブと、該閉扉用チューブを開閉する閉扉用開閉弁と、前記閉扉用タンク内の液体を排液する1本又は複数本の扉側排液用チューブと、該扉側排液用チューブを開閉する扉側排液用開閉弁と、水位を出力する水位計と、前記閉扉用開閉弁、扉側排液用開閉弁及び水位計を制御する制御装置とを備え、
    該制御装置は、水位計から出力される水位の情報が設定値以上であるかどうかを検知し、設定値以上になると、開扉している防水扉を下降させて閉扉するため、貯液タンク内の液体を閉扉用タンク内に供給すべく前記の閉扉用開閉弁を一定時間開き、開扉している防水扉を閉扉しないため、閉扉用開閉弁を閉じたままとし、必要により、閉扉用タンク内の液体を排出すべく前記扉側排液用開閉弁を開き、閉扉した防水扉を上昇させて開扉のため、閉扉用タンク内の液体を排出すべく前記扉側排液用開閉弁を開くように制御することを特徴とする防水扉の開閉装置。
  2. 前記カウンタウェイトに付設する停止用タンクと、前記貯液タンク内の液体を該停止用タンクに供給する1本又は複数本の停止用チューブと、該停止用チューブを開閉する停止用開閉弁と、前記停止用タンク内の液体を排液する1本又は複数本のウェイト側排液用チューブと、該ウェイト側排液用チューブを開閉するウェイト側排液用開閉弁とを備え、
    前記制御装置は、開扉している防水扉を下降させて閉扉するため、前記停止用タンク内の液体を排液すべく前記ウェイト側排液用開閉弁を開き、下降している防水扉を停止させ又は上昇させるため、前記貯液タンク内の液体を停止用タンク内に供給すべく前記停止用開閉弁を開くように制御することを特徴とする請求項1に記載の防水扉の開閉装置。
  3. 前記出入口に障害物があるかを検知し、前記制御装置に電気的に接続されるセンサーと、該センサーを少なくとも作動させる予備電源とを備え、
    前記制御装置は、該センサーによって障害物が検知された場合に、前記閉扉用開閉弁を開かず、必要に応じて前記停止用開閉弁を開き、前記センサーによって障害物が検知されなかった場合に、前記閉扉用開閉弁を開き、必要に応じて前記ウェイト側排液用開閉弁を開くように制御することを特徴とする請求項2に記載の防水扉の開閉装置。
  4. 前記防水壁に設けられた出入口付近にスピーカをさらに備え、該スピーカが前記制御装置及び前記予備電源に電気的に接続され、
    前記制御装置は、防水扉の閉扉に際して警報を吹鳴し、防水扉の下降中に障害物が検知されたときに、前記と異なる警報を吹鳴しつつ、注意をアナウンスするように制御することを請求項3に記載の防水扉の開閉装置。
  5. 前記出入口の状態を写すカメラと、該カメラに写された被写体を表示するモニターとをさらに備え、該カメラ及びモニターが前記制御装置及び前記予備電源に電気的に接続されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の防水扉の開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111401811A (zh) * 2020-03-17 2020-07-10 深圳市智莱科技股份有限公司 一种物品的自动运输投递方法及装置

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