JP2014184810A - 物体検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自車両の外界に存在する物体を適切に検知する。
【解決手段】物体検知装置10は、自車両の進行方向前方に存在する物体を検知するレーダ装置11と、レーダ装置11によって検知された物体のうちから自車両の先行車両を検知する先行車両判定部21と、自車両と先行車両との間の車間距離を目標車間距離に一致させるように自車両の走行を制御する加減速制御部27と、レーダ装置11による電磁波の受信レベルに応じて目標車間距離を設定する目標車間距離設定部25と、を備える。目標車間距離設定部25は、受信レベルが極大値となる車間距離を目標車間距離とする。
【選択図】図1
【解決手段】物体検知装置10は、自車両の進行方向前方に存在する物体を検知するレーダ装置11と、レーダ装置11によって検知された物体のうちから自車両の先行車両を検知する先行車両判定部21と、自車両と先行車両との間の車間距離を目標車間距離に一致させるように自車両の走行を制御する加減速制御部27と、レーダ装置11による電磁波の受信レベルに応じて目標車間距離を設定する目標車間距離設定部25と、を備える。目標車間距離設定部25は、受信レベルが極大値となる車間距離を目標車間距離とする。
【選択図】図1
Description
この発明は、物体検知装置に関する。
従来、自車両に搭載されたレーダ装置を用いて先行車両を検知し、運転者によって選択可能な車頭時間に基づいて、自車両と先行車両との目標車間距離を設定し、実際の車間距離が目標車間距離に一致するように自車両の速度を制御する車間距離制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記従来技術に係る車間距離制御装置においては、レーダ装置の電磁波の路面での多重反射に起因して、所定の送受信間距離での反射波の受信強度が低下する場合があり、この受信強度の低下によって先行車両を適切に検知することが困難になると、車間距離制御を適切に実行することができない虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、自車両の外界に存在する物体を適切に検知することが可能な物体検知装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る物体検知装置は、自車両の進行方向前方に存在する物体を検知するレーダ装置(例えば、実施の形態でのレーダ装置11)と、前記レーダ装置によって検知された前記物体のうちから前記自車両の先行車両を検知する先行車両検知手段(例えば、実施の形態での先行車両判定部21)と、前記自車両と前記先行車両との間の車間距離を目標車間距離に一致させるように前記自車両の走行を制御する走行制御手段(例えば、実施の形態での加減速制御部27)と、前記レーダ装置による電磁波の受信強度に応じて前記目標車間距離を設定する目標車間距離設定手段(例えば、実施の形態での目標車間距離設定部25)と、を備える。
(1)本発明の一態様に係る物体検知装置は、自車両の進行方向前方に存在する物体を検知するレーダ装置(例えば、実施の形態でのレーダ装置11)と、前記レーダ装置によって検知された前記物体のうちから前記自車両の先行車両を検知する先行車両検知手段(例えば、実施の形態での先行車両判定部21)と、前記自車両と前記先行車両との間の車間距離を目標車間距離に一致させるように前記自車両の走行を制御する走行制御手段(例えば、実施の形態での加減速制御部27)と、前記レーダ装置による電磁波の受信強度に応じて前記目標車間距離を設定する目標車間距離設定手段(例えば、実施の形態での目標車間距離設定部25)と、を備える。
(2)上記(1)に記載の物体検知装置では、前記目標車間距離設定手段は、前記受信強度が極大値となる前記車間距離を前記目標車間距離としてもよい。
(3)上記(1)または(2)に記載の物体検知装置では、前記目標車間距離設定手段は、前記受信強度が極大値となる前記車間距離に所定距離を加算して得られる距離を前記目標車間距離としてもよい。
(4)上記(1)〜(3)の何れか1つに記載の物体検知装置では、前記目標車間距離設定手段は、前記車間距離と前記受信強度との対応関係のマップを記憶しており、前記自車両の状態に応じた前記レーダ装置の高さ位置の変化によって前記マップを持ち替え、持ち替えた前記マップによって前記目標車間距離を設定してもよい。
(5)上記(1)〜(4)の何れか1つに記載の物体検知装置では、前記目標車間距離設定手段は、前記車間距離と前記受信強度との対応関係のマップ(例えば、実施の形態での距離・受信レベルマップ)を記憶しており、前記先行車両の種類によって前記マップを持ち替え、持ち替えた前記マップによって前記目標車間距離を設定してもよい。
(6)上記(1)、(4)、および(5)の何れか1つに記載の物体検知装置では、前記目標車間距離設定手段は、前記車間距離と前記受信強度との対応関係のマップを、前記レーダ装置によって検知された前記物体のうちの静止物または対向車両に対する前記自車両からの距離の変化に伴う前記受信強度の変化に基づいて作成してもよい。
(7)上記(1)〜(6)の何れか1つに記載の物体検知装置では、前記目標車間距離設定手段は、前記車間距離の変化に伴う前記受信強度の変化の履歴に基づいて、前記目標車間距離を補正してもよい。
(8)上記(7)に記載の物体検知装置では、前記目標車間距離設定手段は、現在の前記車間距離での前記受信強度が前記目標車間距離での前記受信強度よりも大きい場合に、前記現在の前記車間距離を新たに前記目標車間距離としてもよい。
(9)上記(7)または(8)に記載の物体検知装置では、前記目標車間距離設定手段は、現在の前記車間距離での前記受信強度が前記目標車間距離での前記受信強度よりも小さい場合に、前記受信強度が増大すると推定される方向に前記目標車間距離を補正してもよい。
(10)上記(9)に記載の物体検知装置では、前記目標車間距離設定手段は、現在の前記車間距離が前記目標車間距離よりも大きい場合に、前記目標車間距離を小さくするように補正し、現在の前記車間距離が前記目標車間距離よりも小さい場合に、前記目標車間距離を大きくするように補正してもよい。
(11)上記(1)〜(10)の何れか1つに記載の物体検知装置では、前記レーダ装置または前記先行車両検知手段によって前記先行車両の検知が中断された場合に、外挿によって前記車間距離に対する予測車間距離を予測し、該予測車間距離の値が現れた度数を示す度数分布を記憶する予測手段(例えば、実施の形態での目標車間距離設定部25が兼ねる)を備え、前記目標車間距離設定手段は、前記予測手段によって記憶された前記度数が低い前記予測車間距離を前記目標車間距離としてもよい。
上記(1)または(2)に記載の態様に係る物体検知装置によれば、レーダ装置の電磁波の多重反射に起因する受信強度の低下が小さい車間距離に基づいて目標車間距離を設定することによって、自車両に対する先行車両の検知を適切に継続することができる。
さらに、上記(3)の場合、先行車両の減速時などにおいて車間距離が目標車間距離よりも減少傾向に変化した場合(つまり、自車両の制動が必要となる状況)であっても、自車両に対する先行車両の検知を適切に継続することができる。
さらに、上記(4)の場合、自車両の積載量やサスペンションの高さなどが変化したことに起因してレーダ装置の高さ位置が変化した場合であっても、適切なマップによって目標車間距離を設定することができる。
さらに、上記(5)の場合、先行車両の種類に応じた適切なマップによって目標車間距離を設定することができる。
さらに、上記(6)の場合、自車両の走行中にマップを容易に作成することができる。
さらに、上記(7)の場合、自車両の走行中にリアルタイムに得られる受信強度の変化に基づいて、目標車間距離を適正に補正することができる。
さらに、上記(8)の場合、自車両の走行中にリアルタイムに得られる受信強度に基づいて、より適正な目標車間距離を設定することができる。
さらに、上記(9)の場合、自車両の走行中にリアルタイムに得られる受信強度に基づいて、目標車間距離を適正に補正することができる。
さらに、上記(10)の場合、現在の受信強度をより高くするように目標車間距離を補正することができる。
さらに、上記(11)の場合、外挿による予測の度数が小さいほど、受信強度が高いと判断することができ、度数が低い予測車間距離を目標車間距離とすることによって、自車両に対する先行車両の検知を適切に継続することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る物体検知装置について添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態による物体検知装置10は、図1に示すように、レーダ装置11と、ヨーレートセンサ12と、速度センサ13と、サスペンション高さ検出部14と、車頭時間選択部15と、処理装置16と、ブレーキアクチュエータ17と、スロットルアクチュエータ18と、を備えて構成されている。
本実施形態による物体検知装置10は、図1に示すように、レーダ装置11と、ヨーレートセンサ12と、速度センサ13と、サスペンション高さ検出部14と、車頭時間選択部15と、処理装置16と、ブレーキアクチュエータ17と、スロットルアクチュエータ18と、を備えて構成されている。
レーダ装置11は、自車両の外界に設定された検出対象領域を複数の角度領域に分割し、各角度領域を走査するようにして、電磁波の発信信号を発信する。そして、各発信信号が自車両の外部の物体(例えば、静止物や他車両など)によって反射されることで生じた反射波の反射信号を受信する。レーダ装置11、発信信号および反射信号に応じた検知信号、例えばレーダ装置11から外部の物体までの距離に係る検知信号と、ドップラー効果による外部の物体の相対速度に係る検知信号となどを生成し、これらの検知信号を処理装置16に出力する。
ヨーレートセンサ12は、自車両の車体のヨーレート(車両重心の上下方向軸回りの回転角速度)を検知し、検知信号を処理装置16に出力する。
速度センサ13は、自車両の駆動輪の回転速度(車輪速)を検出し、この車輪速に基づいて車体の速度を検知し、検知信号を処理装置16に出力する。
サスペンション高さ検出部14は、自車両のサスペンション(図示略)の高さを検出し、検出信号を処理装置16に出力する。例えば、サスペンション高さ検出部14は、サスペンションの高さを直接的に検出する、あるいは、ブレーキ作動時のブレーキキャリパー圧と車体の減速度とを検出し、これらの検出結果に基づいて自車両の積載量を検知し、この積載量に基づいてサスペンションの高さを検出する。
速度センサ13は、自車両の駆動輪の回転速度(車輪速)を検出し、この車輪速に基づいて車体の速度を検知し、検知信号を処理装置16に出力する。
サスペンション高さ検出部14は、自車両のサスペンション(図示略)の高さを検出し、検出信号を処理装置16に出力する。例えば、サスペンション高さ検出部14は、サスペンションの高さを直接的に検出する、あるいは、ブレーキ作動時のブレーキキャリパー圧と車体の減速度とを検出し、これらの検出結果に基づいて自車両の積載量を検知し、この積載量に基づいてサスペンションの高さを検出する。
車頭時間選択部15は、操作者の入力操作に応じて車頭時間を選択する。例えば、車頭時間選択部15は、3つの異なる車頭時間L,M,S(L>M>S)のうちから何れか1つを選択可能とされている。
処理装置16は、先行車両判定部21と、車間距離検出部22と、相対速度検出部23と、距離・受信レベルマップ算出部24と、目標車間距離設定部25と、目標車速決定部26と、加減速制御部27と、を備えている。
先行車両判定部21は、レーダ装置11によって検知された物体のうちから自車両の進行方向前方を走行する先行車両を検知する。そして、検知した先行車両の種類を判定する。例えば、先行車両判定部21は、先行車両から反射された反射信号の強度、つまりレーダ装置11によって受信された反射信号の受信強度(受信レベルなど)に応じて、大型車、普通乗用車、および自動二輪車などの種類を判定する。また、先行車両判定部21は、レーダ装置11によって受信された反射信号の先行車両での反射点(検知点)の数に応じた先行車両の大きさに基づき、先行車両の種類を判定する。また、先行車両判定部21は、レーダ装置11によって受信された反射信号の先行車両での反射点(検知点)の位置に応じた先行車両の幅寸法や高さ寸法に基づき、先行車両の種類を判定する。
車間距離検出部22は、レーダ装置11から出力された検知信号に応じて、自車両と先行車両との間の車間距離を検出する。
相対速度検出部23は、レーダ装置11から出力された検知信号に応じて、自車両に対する先行車両の相対速度を検出する。
相対速度検出部23は、レーダ装置11から出力された検知信号に応じて、自車両に対する先行車両の相対速度を検出する。
距離・受信レベルマップ算出部24は、例えば、サスペンション高さ検出部14によって検出された自車両のサスペンションの高さと、予め記憶または所定の演算によって算出したレーダ装置11の高さ位置と、先行車両判定部21によって検知された先行車両の検知点の高さ位置とを用いて、電磁波の所定の地上伝搬モデルに基づいて、距離・受信レベルマップを算出する。なお、レーダ装置11の高さ位置は、例えば、レーダ装置11の検知限界距離などを用いて算出可能である。
この距離・受信レベルマップは、例えば図2に示すように、自車両と先行車両との間の車間距離と、先行車両から反射されてレーダ装置11によって受信された反射信号の受信強度(例えば、受信レベルなど)との対応関係を示すマップである。この距離・受信レベルマップでは、車間距離の増大に伴い、レーダ装置11によって受信される電磁波の減衰量が増大傾向に変化することによって、レーダ装置11による電磁波(反射信号)の受信レベルが低下傾向に変化する。さらに、レーダ装置11から発信された電磁波が先行車両で反射された後にレーダ装置11に受信されるまでの間の電磁波の多重反射に起因して、車間距離の変化に伴い、受信レベルが極大値と極小値とを交互に繰り返すように変化する。
レーダ装置11は、電磁波の受信レベルに対して所定の閾値、つまり検知可能な電磁波の強度に対して所定の閾値を有しており、この閾値は、例えば図2に示すように、車間距離の増大に伴い、低下傾向に変化する。これによって、受信レベルの極大値と閾値との差は大きく、この極大値に対応する車間距離では、先行車両を安定的に検知し易くなる。一方、受信レベルの極小値と閾値との差は小さく、この極小値に対応する車間距離では、先行車両を検知し難くなる。
この距離・受信レベルマップは、例えば図2に示すように、自車両と先行車両との間の車間距離と、先行車両から反射されてレーダ装置11によって受信された反射信号の受信強度(例えば、受信レベルなど)との対応関係を示すマップである。この距離・受信レベルマップでは、車間距離の増大に伴い、レーダ装置11によって受信される電磁波の減衰量が増大傾向に変化することによって、レーダ装置11による電磁波(反射信号)の受信レベルが低下傾向に変化する。さらに、レーダ装置11から発信された電磁波が先行車両で反射された後にレーダ装置11に受信されるまでの間の電磁波の多重反射に起因して、車間距離の変化に伴い、受信レベルが極大値と極小値とを交互に繰り返すように変化する。
レーダ装置11は、電磁波の受信レベルに対して所定の閾値、つまり検知可能な電磁波の強度に対して所定の閾値を有しており、この閾値は、例えば図2に示すように、車間距離の増大に伴い、低下傾向に変化する。これによって、受信レベルの極大値と閾値との差は大きく、この極大値に対応する車間距離では、先行車両を安定的に検知し易くなる。一方、受信レベルの極小値と閾値との差は小さく、この極小値に対応する車間距離では、先行車両を検知し難くなる。
なお、距離・受信レベルマップ算出部24は、自車両のサスペンションの高さと、レーダ装置11の高さ位置と、先行車両の検知点の高さ位置とに対する適宜の値の組み合わせで算出した距離・受信レベルマップを基本のマップとして、この基本のマップから、自車両の状態に応じたレーダ装置11の高さ位置の変化や先行車両の種類などに応じて異なる他の距離・受信レベルマップへと持ち替えを行なってもよい。他の距離・受信レベルマップは、例えば、基本のマップである距離・受信レベルマップに所定のゲインを乗じるなどの適宜の補正によって算出されてもよい。
目標車間距離設定部25は、車頭時間選択部15によって選択された車頭時間と、距離・受信レベルマップ算出部24によって算出された距離・受信レベルマップとを用いて、レーダ装置11による電磁波(反射信号)の受信レベルに応じて目標車間距離を設定する。例えば、目標車間距離設定部25は、車頭時間選択部15によって選択可能な3つの車頭時間L,M,S毎に、自車両の速度の増大に比例して増大するベース目標車間距離を算出する。そして、距離・受信レベルマップを参照して、受信レベルが極大値となる車間距離を抽出し、抽出した車間距離と同一のベース目標車間距離を目標車間距離とする。
例えば図2に示すように、目標車間距離設定部25は、距離・受信レベルマップから受信レベルが極大値となる各車間距離L1,…,L5を抽出し、各車間距離L1,…,L5のうち、ベース目標車間距離以上かつベース目標車間距離に最も近い各車間距離L1,…,L5の何れかを目標車間距離とする。例えば車頭時間Lに対しては、順次、速度V0から速度V1の速度範囲内の目標車間距離と、速度V1から速度V2の速度範囲内の目標車間距離と、速度V3から速度V4の速度範囲内の目標車間距離と、速度V4から速度V5の速度範囲内の目標車間距離とを、車間距離L1と、車間距離L2と、車間距離L3と、車間距離L4と、車間距離L5とに設定する。
例えば図2に示すように、目標車間距離設定部25は、距離・受信レベルマップから受信レベルが極大値となる各車間距離L1,…,L5を抽出し、各車間距離L1,…,L5のうち、ベース目標車間距離以上かつベース目標車間距離に最も近い各車間距離L1,…,L5の何れかを目標車間距離とする。例えば車頭時間Lに対しては、順次、速度V0から速度V1の速度範囲内の目標車間距離と、速度V1から速度V2の速度範囲内の目標車間距離と、速度V3から速度V4の速度範囲内の目標車間距離と、速度V4から速度V5の速度範囲内の目標車間距離とを、車間距離L1と、車間距離L2と、車間距離L3と、車間距離L4と、車間距離L5とに設定する。
目標車速決定部26は、相対速度検出部23によって検出された相対速度を用いて、車間距離検出部22によって検出された車間距離が目標車間距離設定部25によって設定された目標車間距離に一致するようにして、自車両の速度に対する目標車速を決定する。
加減速制御部27は、速度センサ13によって検出された自車両の速度が目標車速決定部26によって決定された目標車速に一致するようにして、スロットルアクチュエータ18またはブレーキアクチュエータ17によって自車両の加速または減速を制御する。
加減速制御部27は、速度センサ13によって検出された自車両の速度が目標車速決定部26によって決定された目標車速に一致するようにして、スロットルアクチュエータ18またはブレーキアクチュエータ17によって自車両の加速または減速を制御する。
本実施形態による物体検知装置10は上記構成を備えており、次に、この物体検知装置10の動作、特に、目標車間距離を設定する処理について説明する。
先ず、例えば図3に示すステップS01においては、自車両の速度(自車速)により、自車速の増大に比例して増大するベース目標車間距離を算出する。
次に、ステップS02においては、後述する距離・受信レベルマップ算出の処理を実行して、距離・受信レベルマップを算出する。
次に、ステップS03においては、距離・受信レベルマップにおいて、ベース目標車間距離近傍の受信レベルで極大値となる車間距離を目標車間距離として設定し、エンドに進む。
次に、ステップS02においては、後述する距離・受信レベルマップ算出の処理を実行して、距離・受信レベルマップを算出する。
次に、ステップS03においては、距離・受信レベルマップにおいて、ベース目標車間距離近傍の受信レベルで極大値となる車間距離を目標車間距離として設定し、エンドに進む。
以下に、上述したステップS02における距離・受信レベルマップ算出の処理について説明する。
先ず、例えば図4に示すステップS11においては、レーダ装置11から出力された検知信号に基づき、所定の演算によって自車両のレーダ装置11の高さ位置を算出する。なお、このステップS11においては、予め記憶されている自車両のレーダ装置11の高さ位置を取得してもよい。
次に、ステップS12においては、レーダ装置11から出力された検知信号に基づき、先行車両の検知点の高さ位置を算出する。
次に、ステップS13においては、自車両のレーダ装置11の高さ位置と、先行車両の検知点の高さ位置とを用いて、電磁波の所定の地上伝搬モデルに基づいて、自車両と先行車両との間の車間距離と、レーダ装置11によって受信される電磁波の減衰量(つまり、受信レベル)との対応関係を示す距離・受信レベルマップを算出し、リターンに進む。
先ず、例えば図4に示すステップS11においては、レーダ装置11から出力された検知信号に基づき、所定の演算によって自車両のレーダ装置11の高さ位置を算出する。なお、このステップS11においては、予め記憶されている自車両のレーダ装置11の高さ位置を取得してもよい。
次に、ステップS12においては、レーダ装置11から出力された検知信号に基づき、先行車両の検知点の高さ位置を算出する。
次に、ステップS13においては、自車両のレーダ装置11の高さ位置と、先行車両の検知点の高さ位置とを用いて、電磁波の所定の地上伝搬モデルに基づいて、自車両と先行車両との間の車間距離と、レーダ装置11によって受信される電磁波の減衰量(つまり、受信レベル)との対応関係を示す距離・受信レベルマップを算出し、リターンに進む。
上述したように、本実施の形態による物体検知装置10によれば、レーダ装置11の電磁波の多重反射に起因する受信レベルの低下が小さい車間距離に基づいて目標車間距離を設定することによって、レーダ装置11による先行車両の検知を適切に継続することができる。
さらに、自車両の積載量やサスペンションの高さなどが変化したことに起因してレーダ装置11の高さ位置が変化した場合であっても、適切な距離・受信レベルマップによって目標車間距離を設定することができる。また、先行車両の種類に応じた適切な距離・受信レベルマップによって目標車間距離を設定することができる。
さらに、自車両の積載量やサスペンションの高さなどが変化したことに起因してレーダ装置11の高さ位置が変化した場合であっても、適切な距離・受信レベルマップによって目標車間距離を設定することができる。また、先行車両の種類に応じた適切な距離・受信レベルマップによって目標車間距離を設定することができる。
(第1変形例)
なお、上述した実施形態においては、目標車間距離設定部25は、受信レベルが極大値となる車間距離を目標車間距離とするとしたが、これに限定されず、例えば自車両と先行車両との走行状態などに応じて、受信強度が極大値となる車間距離を補正して得られる車間距離を目標車間距離としてもよい。
なお、上述した実施形態においては、目標車間距離設定部25は、受信レベルが極大値となる車間距離を目標車間距離とするとしたが、これに限定されず、例えば自車両と先行車両との走行状態などに応じて、受信強度が極大値となる車間距離を補正して得られる車間距離を目標車間距離としてもよい。
例えば図5に示す第1変形例においては、先行車両の減速時などにおいて車間距離が目標車間距離よりも減少傾向に変化した場合(つまり、自車両の制動が必要となる状況)などにおいて、目標車間距離よりも短い車間距離が、受信強度が極大値となる車間距離に等しくなるように設定する。つまり、この第1変形例において、目標車間距離設定部25は、距離・受信レベルマップにおいて受信強度が極大値となる車間距離に、所定距離を加算して得られる距離を、目標車間距離とする。
この第1変形例によれば、先行車両の減速時などにおいて車間距離が目標車間距離よりも減少傾向に変化した場合(つまり、自車両の制動が必要となる状況)であっても、自車両に対する先行車両の検知を適切に継続することができる。
この第1変形例によれば、先行車両の減速時などにおいて車間距離が目標車間距離よりも減少傾向に変化した場合(つまり、自車両の制動が必要となる状況)であっても、自車両に対する先行車両の検知を適切に継続することができる。
(第2変形例)
なお、上述した実施形態においては、距離・受信レベルマップを算出する距離・受信レベルマップ算出部24を備えるとしたが、これに限定されず、例えば、距離・受信レベルマップ算出部24の代わりに、予め作成された距離・受信レベルマップを記憶する距離・受信レベルマップ記憶部を備えてもよい。この第2変形例において、目標車間距離設定の処理では、例えば図6に示すステップS21のように、距離・受信レベルマップ記憶部に記憶されている距離・受信レベルマップを参照して、目標車間距離を算出すればよい。
なお、上述した実施形態においては、距離・受信レベルマップを算出する距離・受信レベルマップ算出部24を備えるとしたが、これに限定されず、例えば、距離・受信レベルマップ算出部24の代わりに、予め作成された距離・受信レベルマップを記憶する距離・受信レベルマップ記憶部を備えてもよい。この第2変形例において、目標車間距離設定の処理では、例えば図6に示すステップS21のように、距離・受信レベルマップ記憶部に記憶されている距離・受信レベルマップを参照して、目標車間距離を算出すればよい。
(第3変形例)
なお、上述した実施形態において、距離・受信レベルマップ算出部24は、電磁波の所定の地上伝搬モデルに基づいて、距離・受信レベルマップを算出するとしたが、これに限定されず、例えば図7に示す第3変形例のように、レーダ装置11によって検知された物体のうちの静止物または対向車両に対する自車両からの距離の変化に伴う受信強度の変化に基づいて、距離・受信レベルマップを作成してもよい。
なお、上述した実施形態において、距離・受信レベルマップ算出部24は、電磁波の所定の地上伝搬モデルに基づいて、距離・受信レベルマップを算出するとしたが、これに限定されず、例えば図7に示す第3変形例のように、レーダ装置11によって検知された物体のうちの静止物または対向車両に対する自車両からの距離の変化に伴う受信強度の変化に基づいて、距離・受信レベルマップを作成してもよい。
この第3変形例においては、先ず、図7に示すステップS31において、レーダ装置11によって検知された物体のうちから自車両の進行方向前方に存在する対向車両を検出する。
次に、ステップS32においては、自車両の走行中において、自車両と対向車両との間の車間距離が減少傾向に変化する状態において、この車間距離と、対向車両で反射された電磁波の反射信号に対するレーダ装置11の受信レベルとの履歴を記憶する。
次に、ステップS33においては、車間距離と受信レベルとの履歴から、受信レベルが極大値または極小値となる車間距離を検出する。
次に、ステップS32においては、自車両の走行中において、自車両と対向車両との間の車間距離が減少傾向に変化する状態において、この車間距離と、対向車両で反射された電磁波の反射信号に対するレーダ装置11の受信レベルとの履歴を記憶する。
次に、ステップS33においては、車間距離と受信レベルとの履歴から、受信レベルが極大値または極小値となる車間距離を検出する。
次に、ステップS34においては、例えば図8に示すように、複数の異なる対向車両に対して検出された車間距離(つまり受信レベルが極大値または極小値となる車間距離)の度数を示す度数分布を作成する。そして、この度数分布において、所定のハイ側閾値よりも大きい極大値頻度(つまり、受信レベルが極大値となる車間距離の度数)に基づき、距離・受信レベルマップを作成し、リターンに進む。
なお、ステップS34においては、極大値頻度に加えて、所定のロー側閾値よりも小さい極小値頻度(つまり、受信レベルが極小値となる車間距離の度数)に基づき、距離・受信レベルマップを作成してもよい。この場合には、車間距離の変化に応じて、極大値頻度と極小値頻度とが交互に現れることを確認することによって、距離・受信レベルマップの精度および信頼性を向上させることができる。
この第3変形例によれば、自車両の走行中に距離・受信レベルマップを容易に作成することができる。さらに、対向車両によって距離・受信レベルマップを作成することによって、例えば車両以外の他の物体によって距離・受信レベルマップを作成する場合に比べて、実用性を向上させることができる。
なお、ステップS34においては、極大値頻度に加えて、所定のロー側閾値よりも小さい極小値頻度(つまり、受信レベルが極小値となる車間距離の度数)に基づき、距離・受信レベルマップを作成してもよい。この場合には、車間距離の変化に応じて、極大値頻度と極小値頻度とが交互に現れることを確認することによって、距離・受信レベルマップの精度および信頼性を向上させることができる。
この第3変形例によれば、自車両の走行中に距離・受信レベルマップを容易に作成することができる。さらに、対向車両によって距離・受信レベルマップを作成することによって、例えば車両以外の他の物体によって距離・受信レベルマップを作成する場合に比べて、実用性を向上させることができる。
(第4変形例)
なお、上述した実施形態においては、例えば図9に示す第4変形例に係る物体検知装置10のように、距離・受信レベルマップ算出部24の代わりに先行車両受信レベル履歴記憶部31を備え、サスペンション高さ検出部14が省略されてもよい。
この第4変形例において、先行車両受信レベル履歴記憶部31は、自車両が先行車両に追従して走行する状態において、車間距離検出部22によってリアルタイムに得られる自車両と先行車両との間の車間距離と、レーダ装置11によってリアルタイムに受信される先行車両で反射された電磁波の反射信号の受信レベルとの履歴を記憶する。
目標車間距離設定部25は、車頭時間選択部15によって選択可能な複数の車頭時間(例えば、3つの車頭時間L,M,Sなど)のそれぞれに対して、例えば図2に示すように、自車両の速度の増大に比例して増大するベース目標車間距離を算出する。そして、先行車両受信レベル履歴記憶部31によって記憶された車間距離と受信レベルとの履歴に基づいて、ベース目標車間距離を補正して、補正によって得られた車間距離を目標車間距離とする。
なお、上述した実施形態においては、例えば図9に示す第4変形例に係る物体検知装置10のように、距離・受信レベルマップ算出部24の代わりに先行車両受信レベル履歴記憶部31を備え、サスペンション高さ検出部14が省略されてもよい。
この第4変形例において、先行車両受信レベル履歴記憶部31は、自車両が先行車両に追従して走行する状態において、車間距離検出部22によってリアルタイムに得られる自車両と先行車両との間の車間距離と、レーダ装置11によってリアルタイムに受信される先行車両で反射された電磁波の反射信号の受信レベルとの履歴を記憶する。
目標車間距離設定部25は、車頭時間選択部15によって選択可能な複数の車頭時間(例えば、3つの車頭時間L,M,Sなど)のそれぞれに対して、例えば図2に示すように、自車両の速度の増大に比例して増大するベース目標車間距離を算出する。そして、先行車両受信レベル履歴記憶部31によって記憶された車間距離と受信レベルとの履歴に基づいて、ベース目標車間距離を補正して、補正によって得られた車間距離を目標車間距離とする。
例えば、目標車間距離設定部25は、車間距離検出部22によって検出された現在の車間距離での受信レベルがベース目標車間距離での受信レベルよりも大きい場合に、現在の車間距離を目標車間距離とする。
例えば、目標車間距離設定部25は、車間距離検出部22によって検出された現在の車間距離での受信レベルがベース目標車間距離での受信レベルよりも小さい場合に、受信レベルが増大すると推定される方向にベース目標車間距離を補正し、補正によって得られた車間距離を目標車間距離とする。なお、受信レベルが増大すると推定される方向へのベース目標車間距離の補正とは、例えば、車間距離検出部22によって検出された現在の車間距離がベース目標車間距離よりも大きい場合に、ベース目標車間距離を小さくするような補正である。また、車間距離検出部22によって検出された現在の車間距離がベース目標車間距離よりも小さい場合に、ベース目標車間距離を大きくするような補正である。
なお、目標車間距離設定部25は、自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離が所定の下限車間距離未満の場合には、レーダ装置11の電磁波の多重反射に起因する受信レベルの低下は無視できる程度であると判断して、ベース目標車間距離の補正を実行しなくてもよい。
例えば、目標車間距離設定部25は、車間距離検出部22によって検出された現在の車間距離での受信レベルがベース目標車間距離での受信レベルよりも小さい場合に、受信レベルが増大すると推定される方向にベース目標車間距離を補正し、補正によって得られた車間距離を目標車間距離とする。なお、受信レベルが増大すると推定される方向へのベース目標車間距離の補正とは、例えば、車間距離検出部22によって検出された現在の車間距離がベース目標車間距離よりも大きい場合に、ベース目標車間距離を小さくするような補正である。また、車間距離検出部22によって検出された現在の車間距離がベース目標車間距離よりも小さい場合に、ベース目標車間距離を大きくするような補正である。
なお、目標車間距離設定部25は、自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離が所定の下限車間距離未満の場合には、レーダ装置11の電磁波の多重反射に起因する受信レベルの低下は無視できる程度であると判断して、ベース目標車間距離の補正を実行しなくてもよい。
また、先行車両受信レベル履歴記憶部31は、レーダ装置11または先行車両判定部21によって先行車両の検知が中断された場合には、この中断が発生したタイミング以降の所定期間内に限って、外挿による推定を行なう。より詳細には、先行車両の検知の中断が発生したタイミング以前における先行車両の検知が継続されていた状態での先行車両の位置に関する情報(例えば、自車両に対する車間距離など)を用いた外挿によって、先行車両の現在位置に関する情報(例えば、自車両に対する車間距離など)を推定する。
目標車間距離設定部25は、先行車両受信レベル履歴記憶部31によって推定された先行車両の現在位置に関する情報に基づいて予測車間距離を設定し、予測車間距離の値が現れた度数(つまり外挿回数の頻度)を示す度数分布を記憶する。そして、記憶した度数分布において、度数が低い予測車間距離を目標車間距離とする。
目標車間距離設定部25は、先行車両受信レベル履歴記憶部31によって推定された先行車両の現在位置に関する情報に基づいて予測車間距離を設定し、予測車間距離の値が現れた度数(つまり外挿回数の頻度)を示す度数分布を記憶する。そして、記憶した度数分布において、度数が低い予測車間距離を目標車間距離とする。
以下に、この第4変形例において目標車間距離を設定する処理について説明する。
先ず、例えば図10に示すステップS41においては、自車両の速度(自車速)により、自車速の増大に比例して増大するベース目標車間距離を算出する。
次に、ステップS42においては、今回の先行車両の検知状況が外挿によるものであるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合、つまり今回の先行車両がレーダ装置11および先行車両判定部21によって実際に検知されたものである場合には、ステップS43に進む。そして、ステップS43においては、車間距離検出部22によってリアルタイムに得られる自車両と先行車両との間の車間距離と、レーダ装置11によってリアルタイムに受信される先行車両で反射された電磁波の反射信号の受信レベルとの履歴を記憶し、ステップS45に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合、つまりレーダ装置11または先行車両判定部21によって先行車両の検知が中断されたことに起因して今回の先行車両の位置に関する情報が外挿によって推定されたのである場合には、ステップS44に進む。そして、このステップS44においては、推定された先行車両の現在位置に関する情報に基づいて予測車間距離を設定し、外挿回数(つまりレーダ装置11または先行車両判定部21によって先行車両の検知が中断された回数)の累計と、予測車間距離の履歴とを記憶し、ステップS45に進む。
先ず、例えば図10に示すステップS41においては、自車両の速度(自車速)により、自車速の増大に比例して増大するベース目標車間距離を算出する。
次に、ステップS42においては、今回の先行車両の検知状況が外挿によるものであるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合、つまり今回の先行車両がレーダ装置11および先行車両判定部21によって実際に検知されたものである場合には、ステップS43に進む。そして、ステップS43においては、車間距離検出部22によってリアルタイムに得られる自車両と先行車両との間の車間距離と、レーダ装置11によってリアルタイムに受信される先行車両で反射された電磁波の反射信号の受信レベルとの履歴を記憶し、ステップS45に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合、つまりレーダ装置11または先行車両判定部21によって先行車両の検知が中断されたことに起因して今回の先行車両の位置に関する情報が外挿によって推定されたのである場合には、ステップS44に進む。そして、このステップS44においては、推定された先行車両の現在位置に関する情報に基づいて予測車間距離を設定し、外挿回数(つまりレーダ装置11または先行車両判定部21によって先行車両の検知が中断された回数)の累計と、予測車間距離の履歴とを記憶し、ステップS45に進む。
次に、ステップS45においては、自車両が先行車両に規定時間以上に亘って継続的に追従したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合、つまり車間距離と受信レベルとの履歴、あるいは予測車間距離の履歴が、十分な情報量を有していないと判断される場合には、ステップS46に進む。そして、ステップS46においては、自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離を目標車間距離として、エンドに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合、つまり車間距離と受信レベルとの履歴、あるいは予測車間距離の履歴が、十分な情報量を有していると判断される場合には、ステップS47に進む。
この判定結果が「NO」の場合、つまり車間距離と受信レベルとの履歴、あるいは予測車間距離の履歴が、十分な情報量を有していないと判断される場合には、ステップS46に進む。そして、ステップS46においては、自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離を目標車間距離として、エンドに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合、つまり車間距離と受信レベルとの履歴、あるいは予測車間距離の履歴が、十分な情報量を有していると判断される場合には、ステップS47に進む。
そして、ステップS47においては、自車両が先行車両に追従している間の外挿回数が規定値以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS48に進み、このステップS48においては、後述する受信レベル履歴に基づく目標車間距離算出の処理を実行し、エンドに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS49に進み、このステップS49においては、後述する予測車間距離に基づく目標車間距離算出の処理を実行し、エンドに進む。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS48に進み、このステップS48においては、後述する受信レベル履歴に基づく目標車間距離算出の処理を実行し、エンドに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS49に進み、このステップS49においては、後述する予測車間距離に基づく目標車間距離算出の処理を実行し、エンドに進む。
以下に、上述したステップS48での受信レベル履歴に基づく目標車間距離算出の処理について説明する。
先ず、例えば図11に示すステップS51においては、車間距離と受信レベルとの履歴より、受信レベルが極大値となる車間距離を算出可能であるか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS52に進み、このステップS52においては、受信レベルが極大値となる車間距離のうち、自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離に最も近い車間距離を目標車間距離とし、リターンに進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS53に進む。
先ず、例えば図11に示すステップS51においては、車間距離と受信レベルとの履歴より、受信レベルが極大値となる車間距離を算出可能であるか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS52に進み、このステップS52においては、受信レベルが極大値となる車間距離のうち、自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離に最も近い車間距離を目標車間距離とし、リターンに進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS53に進む。
そして、ステップS53においては、車間距離と受信レベルとの履歴より、自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離に最も近い車間距離の受信レベルをベース受信レベルとする。
次に、ステップS54においては、現在の受信レベルはベース受信レベルよりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS55に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS58に進む。
次に、ステップS54においては、現在の受信レベルはベース受信レベルよりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS55に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS58に進む。
そして、ステップS55においては、現在の車間距離と自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離との差が所定値距離以下であるか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS56に進み、このステップS56においては、現在の車間距離を目標車間距離とし、リターンに進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS57に進み、このステップS57においては、自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離を目標車間距離とし、リターンに進む。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS56に進み、このステップS56においては、現在の車間距離を目標車間距離とし、リターンに進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS57に進み、このステップS57においては、自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離を目標車間距離とし、リターンに進む。
また、ステップS58においては、現在の受信レベルとベース受信レベルとの差が規定値以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS57に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS59に進み、このステップS59においては、後述する目標車間距離補正量算出の処理を実行し、目標車間距離補正量を算出する。
そして、ステップS60においては、自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離に目標車間距離補正量を加算して得られる車間距離を目標車間距離とし、リターンに進む。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS57に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS59に進み、このステップS59においては、後述する目標車間距離補正量算出の処理を実行し、目標車間距離補正量を算出する。
そして、ステップS60においては、自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離に目標車間距離補正量を加算して得られる車間距離を目標車間距離とし、リターンに進む。
以下に、上述したステップS59における目標車間距離補正量算出の処理について説明する。
先ず、例えば図12に示すステップS71においては、現在の車間距離は、自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離よりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS72に進み、このステップS72においては、目標車間距離補正量(補正量)を負の所定値として、リターンに進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS73に進み、このステップS73においては、目標車間距離補正量(補正量)を正の所定値として、リターンに進む。
先ず、例えば図12に示すステップS71においては、現在の車間距離は、自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離よりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS72に進み、このステップS72においては、目標車間距離補正量(補正量)を負の所定値として、リターンに進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS73に進み、このステップS73においては、目標車間距離補正量(補正量)を正の所定値として、リターンに進む。
この目標車間距離補正量算出の処理においては、現在の受信レベルがベース受信レベルよりも小さい状態において、例えば図13に示すように、現在の車間距離Daが、自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離(つまり、ベース受信レベルに対応する車間距離Dbに近い値を有しているベース目標車間距離)よりも小さい場合には、ベース目標車間距離よりも大きい車間距離で受信レベルが極大値(推定極大値)になると判断し、目標車間距離補正量(補正量)を正の所定値とする。一方、現在の受信レベルがベース受信レベルよりも小さい状態において、現在の車間距離Daが、自車両の現在の速度に対応するベース目標車間距離(つまり、ベース受信レベルに対応する車間距離Dbに近い値を有しているベース目標車間距離)よりも大きい場合には、ベース目標車間距離よりも小さい車間距離で受信レベルが極大値(推定極大値)になると判断し、目標車間距離補正量(補正量)を負の所定値とする。
以下に、上述したステップS49における予測車間距離に基づく目標車間距離算出の処理について説明する。
先ず、例えば図14に示すステップS81においては、予測車間距離の履歴より、例えば図15に示すような予測車間距離の値が現れた度数(つまり外挿回数の頻度)を示す度数分布において、外挿回数の頻度が第1規定値以上の予測車間距離が複数あるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS82に進み、このステップS82においては、上述したステップS51からステップS60による受信レベル履歴に基づく目標車間距離算出の処理を実行し、リターンに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS83に進む。
先ず、例えば図14に示すステップS81においては、予測車間距離の履歴より、例えば図15に示すような予測車間距離の値が現れた度数(つまり外挿回数の頻度)を示す度数分布において、外挿回数の頻度が第1規定値以上の予測車間距離が複数あるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS82に進み、このステップS82においては、上述したステップS51からステップS60による受信レベル履歴に基づく目標車間距離算出の処理を実行し、リターンに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS83に進む。
そして、ステップS83においては、現在の先行車両の車間距離に近い前後において、外装回数の頻度が高い2つの予測車間距離を選択する。これにより、例えば図15に示す度数分布においては、第1予測車間距離と第2予測車間距離とが選択される。
次に、ステップS84においては、選択した2つの予測車間距離の間に、第1規定値よりも小さい第2規定値以下の頻度の予測車間距離が存在するか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS82に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS85に進む。
そして、ステップS85においては、選択した2つの予測車間距離の間で外装回数の頻度が最も低い予測車間距離を目標車間距離として、リターンに進む。
次に、ステップS84においては、選択した2つの予測車間距離の間に、第1規定値よりも小さい第2規定値以下の頻度の予測車間距離が存在するか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS82に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS85に進む。
そして、ステップS85においては、選択した2つの予測車間距離の間で外装回数の頻度が最も低い予測車間距離を目標車間距離として、リターンに進む。
この第4変形例によれば、自車両の走行中にリアルタイムに得られる受信レベルに基づいて、より適正な目標車間距離を設定することができるとともに、自車両の走行中にリアルタイムに得られる受信レベルの変化に基づいて、目標車間距離を適正に補正することができる。さらに、現在の受信レベルをより高くするように目標車間距離を補正することができる。
さらに、外挿による予測の度数が小さいほど、受信レベルが高いと判断することができ、度数が低い予測車間距離を目標車間距離とすることによって、自車両に対する先行車両の検知を適切に継続することができる。
さらに、外挿による予測の度数が小さいほど、受信レベルが高いと判断することができ、度数が低い予測車間距離を目標車間距離とすることによって、自車両に対する先行車両の検知を適切に継続することができる。
以上、説明した本実施形態は、本発明を実施するうえでの一例を示すものであり、本発明が前記した実施形態に限定して解釈されるものではないことは言うまでもない。
10 物体検知装置
11 レーダ装置
21 先行車両判定部(先行車両検知手段)
24 距離・受信レベルマップ算出部
25 目標車間距離設定部(目標車間距離設定手段、予測手段)
27 加減速制御部(走行制御手段)
11 レーダ装置
21 先行車両判定部(先行車両検知手段)
24 距離・受信レベルマップ算出部
25 目標車間距離設定部(目標車間距離設定手段、予測手段)
27 加減速制御部(走行制御手段)
Claims (11)
- 自車両の進行方向前方に存在する物体を検知するレーダ装置と、
前記レーダ装置によって検知された前記物体のうちから前記自車両の先行車両を検知する先行車両検知手段と、
前記自車両と前記先行車両との間の車間距離を目標車間距離に一致させるように前記自車両の走行を制御する走行制御手段と、
前記レーダ装置による電磁波の受信強度に応じて前記目標車間距離を設定する目標車間距離設定手段と、
を備える、
ことを特徴とする物体検知装置。 - 前記目標車間距離設定手段は、前記受信強度が極大値となる前記車間距離を前記目標車間距離とする、
ことを特徴とする請求項1に記載の物体検知装置。 - 前記目標車間距離設定手段は、前記受信強度が極大値となる前記車間距離に所定距離を加算して得られる距離を前記目標車間距離とする、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の物体検知装置。 - 前記目標車間距離設定手段は、前記車間距離と前記受信強度との対応関係のマップを記憶しており、前記自車両の状態に応じた前記レーダ装置の高さ位置の変化によって前記マップを持ち替え、持ち替えた前記マップによって前記目標車間距離を設定する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1つに記載の物体検知装置。 - 前記目標車間距離設定手段は、前記車間距離と前記受信強度との対応関係のマップを記憶しており、前記先行車両の種類によって前記マップを持ち替え、持ち替えた前記マップによって前記目標車間距離を設定する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1つに記載の物体検知装置。 - 前記目標車間距離設定手段は、前記車間距離と前記受信強度との対応関係のマップを、前記レーダ装置によって検知された前記物体のうちの静止物または対向車両に対する前記自車両からの距離の変化に伴う前記受信強度の変化に基づいて作成する、
ことを特徴とする請求項1、請求項4、および請求項5の何れか1つに記載の物体検知装置。 - 前記目標車間距離設定手段は、前記車間距離の変化に伴う前記受信強度の変化の履歴に基づいて、前記目標車間距離を補正する、
ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1つに記載の物体検知装置。 - 前記目標車間距離設定手段は、現在の前記車間距離での前記受信強度が前記目標車間距離での前記受信強度よりも大きい場合に、前記現在の前記車間距離を新たに前記目標車間距離とする、
ことを特徴とする請求項7に記載の物体検知装置。 - 前記目標車間距離設定手段は、現在の前記車間距離での前記受信強度が前記目標車間距離での前記受信強度よりも小さい場合に、前記受信強度が増大すると推定される方向に前記目標車間距離を補正する、
ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の物体検知装置。 - 前記目標車間距離設定手段は、現在の前記車間距離が前記目標車間距離よりも大きい場合に、前記目標車間距離を小さくするように補正し、現在の前記車間距離が前記目標車間距離よりも小さい場合に、前記目標車間距離を大きくするように補正する、
ことを特徴とする請求項9に記載の物体検知装置。 - 前記レーダ装置または前記先行車両検知手段によって前記先行車両の検知が中断された場合に、外挿によって前記車間距離に対する予測車間距離を予測し、該予測車間距離の値が現れた度数を示す度数分布を記憶する予測手段を備え、
前記目標車間距離設定手段は、前記予測手段によって記憶された前記度数が低い前記予測車間距離を前記目標車間距離とする、
ことを特徴とする請求項1から請求項10の何れか1つに記載の物体検知装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021152906A (ja) * | 2020-05-14 | 2021-09-30 | 阿波▲羅▼智▲聯▼(北京)科技有限公司 | 車両軌跡の予測方法、装置、機器及び記憶媒体 |
-
2013
- 2013-03-22 JP JP2013060404A patent/JP2014184810A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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