JP2014183849A - ヒト血清コレステロール値低下作用を有する食品及びヒト高コレステロール血症予防又は治療剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】S-メチルシステインスルフォキシド(SMCS)を含有し、SMCSの摂取量が15〜400mgとなるような標準摂取量であることを特徴とするヒト血清コレステロール値低下作用を有する食品、及びSMCSを含有し、SMCSの投与量が15〜400mgとなるような投与量であることを特徴とするヒト高コレステロール血症予防又は治療剤。
【選択図】なし
Description
項1 S−メチルシステインスルフォキシドを含有し、S−メチルシステインスルフォキシドの摂取量が15〜400mgとなるような標準摂取量であることを特徴とするヒト血清コレステロール値低下作用を有する食品。
項2 S−メチルシステインスルフォキシドがアブラナ科植物由来であることを特徴とする項1に記載の食品。
項3 アブラナ科植物がブロッコリー、キャベツ及びケールからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする項1又は2に記載の食品。
項4 液状飲料であることを特徴とする項1〜3のいずれかに記載の食品。
項5 S−メチルシステインスルフォキシドを含有し、S−メチルシステインスルフォキシドの投与量が15〜400mgとなるような投与量であることを特徴とするヒト高コレステロール血症予防又は治療剤。
項6 S−メチルシステインスルフォキシドがアブラナ科植物由来であることを特徴とする項5に記載の予防又は治療剤。
項7 アブラナ科植物がブロッコリー、キャベツ及びケールからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする項5又は6に記載の予防又は治療剤。
I.本発明食品
本発明の食品は、S−メチルシステインスルフォキシド(以下、「SMCS」という場合がある)を含有する食品である。SMCSは合成したものであってもよいし、植物由来のものであってもよい。植物由来の場合、アブラナ科植物由来のSMCSが好ましい。アブラナ科の植物は、タマネギ、ニンニクのユリ科の植物と比べ、刺激臭があまりないので加工しやすく、摂取もしやすい。特に、野菜ジュースなどの素材を生かした食品形態とした場合に摂取しやすいので好ましい。また、アブラナ科の植物は、ビタミンA,E,Kの含有量がユリ科の植物に比べて著しく多く、ビタミンC含有量も多く栄養的にも優れているので、本発明食品においてSMCSを含有する抽出物を用いたり、上記したような食品形態とした場合に好ましい。
ブロッコリー汁 15
ブロッコリーピューレ 10
セロリ汁 15
レタス汁 15
キャベツ汁 10
ほうれん草汁 10
パセリ汁 5
りんご濃縮果汁 5
レモン濃縮果汁 0.5
水 残部
合計 100
キャベツピューレ 25
ブロッコリー汁 20
キャベツ汁 15
セロリ汁 10
レタス汁 10
ほうれん草汁 10
ブロッコリーピューレ 5
パセリ汁 4
レモン濃縮果汁 0.4
水 残部
合計 100
ケール汁 20
キャベツピューレ 20
キャベツ汁 15
ブロッコリー汁 15
レタス汁 15
セロリ汁 5
ほうれん草汁 5
パセリ汁 4
レモン濃縮果汁 0.4
水 残部
合計 100
II.本発明予防又は治療剤
S−メチルシステインスルフォキシドはヒト血清コレステロール値を低下させる作用を有しているので、これを含有する医薬はヒト血清コレステロール値を低下させる作用を有しており、ヒト高コレステロール血症予防又は治療剤として使用することができる。
1缶(160g)当たりSMCSの含有量が表1に示す各濃度となるように3種類の野菜
ジュースを調整した。また、コントロールとして、SMCSを含まない野菜ジュースを調整した。各群9名として、高脂血症患者に1日1缶づつ1ヶ月飲用させ、飲用前後の血清コレステロール値を評価した。
ル値ともに飲用前後でほとんど変化はみられなかった。一方、試験群は、いずれも飲用により総コレステロール値及びLDLコレステロール値が低下した。特に、試験群2及び3で
は、総コレステロール値及びLDLコレステロール値がいずれも有意に低下した。上記結果
より、SMCSがヒト血清コレステロール値(特に、総コレステロール値及びLDLコレス
テロール値)を低下する作用を有していることが分かった。なお、いずれの群においても、貧血などの副作用はみられなかった。
1缶(160g)当たりSMCSの含有量が10mg/缶及び80mg/缶となるように
2種類の野菜ジュースを調整した。各群15名として、高脂血症患者に1日2缶づつ3週間飲用させ、飲用前後の血清コレステロール値を評価した。
コレステロール値が低下した。なお、いずれの群においても、貧血などの副作用はみられなかった。
1缶(160g)当たりSMCSの含有量が30mg/缶の野菜ジュースを調整し、高脂
血症患者(飲用開始前の血清総コレステロール値が220mg/dl以上、且つLDLコレステロール値が140mg/dl以上)及び高脂血症患者ではない被験者(飲用開始前の血
清総コレステロール値が200mg/dl以下且つLDLコレステロール値が120mg/d
l以下)を対象として、1日2缶づつ3週間飲用させ飲用前後の血清コレステロール値を評価した。結果を図1及び図2に示す。
だし、高脂血症患者の値は著しく低下しており、そうでない被験者の値は、低下の幅が小さく、また低下した値であっても正常値の範囲内であった。
1缶(160g)当たりSMCSの含有量が30mg/缶となるように野菜ジュースを調整した。14名の高脂血症患者に1日1缶づつ12週間飲用させ、その後、1日2缶づつ3週間飲用させた。
、その3週間後(15週)においても低下していた。飲用中止9週間後(24週)の値は、上昇はみられたものの非常にゆるやかであった。また、長期間(15週間)飲用しても、貧血などの副作用はみられなかった。
ペットボトル1本(900g)当たりSMCSを900mg含有する野菜ジュースを調整し、高脂血症患者10名に、1日コップ(容量:100ml)2〜3杯ずつ3週間飲用させ飲用前後の血清コレステロール値を評価した。その結果、総コレステロール値は平均250mg/dlから平均220mg/dlに、LDLコレステロール値は平均165mg/dlから140mg/dlに、それぞれ有意に低下した(p<0.05)。なお、貧血など
の副作用はみられなかった。
Claims (7)
- 1缶(160g)当たり10〜80mgのアブラナ科植物由来のS−メチルシステインスルフォキシドを含有する野菜ジュース。
- ブロッコリー及びキャベツからなる群より選択される1種以上のアブラナ科植物由来のS−メチルシステインスルフォキシドを含有する、請求項1に記載の野菜ジュース。
- 1日2缶ずつ3週間飲用されるように用いられる、請求項1又は2に記載の野菜ジュース。
- 特定保健用食品である、請求項1〜3のいずれかに記載の野菜ジュース。
- S−メチルシステインスルフォキシドの摂取量が成人1日当たり20〜160mgとなるよう、請求項1〜4のいずれかに記載の野菜ジュースを、血清コレステロール値の高い人又は血清コレステロール値が高めの人に摂取させ、血清コレステロール値を低下させる方法(但し、医療行為を除く)。
- ヒト血清コレステロール値を低下する作用を有する成分として、アブラナ科植物由来のS−メチルシステインスルフォキシドを含む、コレステロール低下用食品の製造のための、アブラナ科植物の使用。
- アブラナ科植物がブロッコリー及びキャベツからなる群より選択される1種以上である、請求項6に記載の使用。
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JP2016189785A (ja) * | 2016-06-16 | 2016-11-10 | サンスター株式会社 | ヒト血清コレステロール値低下作用を有する食品及びヒト高コレステロール血症予防又は治療剤 |
Citations (1)
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---|---|---|---|---|
WO1999061015A1 (fr) * | 1998-05-22 | 1999-12-02 | Nippon Shinyaku Co., Ltd. | Compositions destinees a diminuer l'activite mtp |
-
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WO1999061015A1 (fr) * | 1998-05-22 | 1999-12-02 | Nippon Shinyaku Co., Ltd. | Compositions destinees a diminuer l'activite mtp |
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Title |
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JP2016189785A (ja) * | 2016-06-16 | 2016-11-10 | サンスター株式会社 | ヒト血清コレステロール値低下作用を有する食品及びヒト高コレステロール血症予防又は治療剤 |
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