JP2014183679A - 直流配電回路の安定装置、接続装置、電圧振動検出装置及び電圧振動検出方法 - Google Patents

直流配電回路の安定装置、接続装置、電圧振動検出装置及び電圧振動検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】新たに直流機器を直流配電回路に接続する場合に、接続した直流機器が電圧振動の発生源の場合には電圧振動を発生させないようにすることである。
【解決手段】本体11は、直流機器が接続される直流配電回路のコンセント差込口に差し込まれる正負極片12a、12bを有し、正負極片12a、12bがコンセント差込口に差し込まれたとき、直流機器と並列接続されるコンデンサ13が本体11に内蔵される。これにより、正負極片がコンセント差込口に差し込まれたとき、直流機器とコンデンサが並列接続されるので、コンデンサ容量が大きくなり発振状態を外すことができ電圧振動を防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、直流配電回路に直流機器が接続された場合に直流配電回路の電圧振動を防止する直流配電回路の安定装置、接続装置、電圧振動検出装置及び電圧振動検出方法に関する。
例えば、直流で動作するパソコンなどの直流機器はACアダプタを有し、コンセントから引き込んだ交流をACアダプタで直流に変換して直流電源を得るようにしている。一方、太陽光発電や発電電力を貯蔵する蓄電池が増加する中で、直流を交流に変換せずに、直流配電回路で利用しようとすることが検討されている。その場合、1台のDC/DCコンバータから直流配電回路を介して複数の直流機器に直流電力が供給される。以下、直流機器はパソコンである場合について説明する。
1台のDC/DCコンバータから直流電力を供給する直流配電回路において、1台〜数台のパソコンを使用しただけで直流配電回路の末端側の電圧が振動し、過電圧で機器が故障した。実際の直流配電回路において電圧振動の障害が発生したのは、以下の状況下であった。
図11に示すように、1500WのDC/DCコンバータ22で、直流の16Vに降圧した後の末端回路において、電線CVケーブル(断面積5.5mm、長さ50m)の末端に、テーブルタップ上にパソコン24を接続した状況下である。パソコン24はACアダプタで使用されていた最大3.75A のノート型PCであり、直流配電回路に接続して直流で動作させたものである。この状況下で、電圧振動の障害が特定のパソコンに対し発生した。
直流配電回路に接続されたパソコン24のハードディスクが動作すると、その負荷電流が図12(a)のように電流振動幅が最大5Aで振動した。このときにパソコン24から高周波の音が発生した。また、その電流振動に併せ、供給電圧が図12(b)のように電圧振動幅が最大4Vで振動した。
この現象に類似の現象を解析したものとして、回路方程式を用いて、通信用直流給電システムの発振条件・発振領域を導出したものがある(例えば、非特許文献1参照)。これは、負荷側がDC/DCコンバータであり負荷がパソコンではないが、直流電力が安定供給されている電源供給側のDC/DCコンバータ側の電圧は振動しておらず、負性抵抗と直流配電回路のLCによる不安定発振現象により、直流配電回路の端末側の電圧が振動しているものであり、1台〜数台のパソコンを使用しただけでパソコン側の電圧のみ振動した現象と同一の現象であると推定される。
このような現象が発生するのは、電源供給側のDC/DCコンバータが十分な安定した電力を供給していても、直流機器であるパソコンの使用電力の振動によって直流電流が振動し、その直流電流の振動によって直流機器の電圧が振動してしまうためと考えられる。ここで、交流電源で使用する場合のパソコン電源用ACアダプタは最適な回路設計をしているので、パソコン電源用ACアダプタの場合には、パソコンの使用によって電圧が振動し過電圧で機器が故障することはない。
社団法人 電子情報通信学会 「信学技報」EE2004-17(2004-07)p23-p27「直流給電システムの発振条件・発振領域に関する解析」田中徹、山崎幹夫
しかし、直流配電回路の場合、直流機器であるパソコンに対し最適な回路設計がされていると言えない。すなわち、直流配電回路の場合には、直流配電回路の線路が長くなったり配線を太くしたりするとLが大きくなる。そのため、複数のパソコンが接続されると電圧振動が発生する可能性が高くなる。
従って、Lが大きい直流配電回路に新たなパソコンを接続すると、そのパソコンが原因で直流配電回路に電圧振動が発生する場合がある。特にノートパソコンの場合、学校やオフィスでは持込で使用する場合が多く、既設のテーブルタップもしくはコンセントで使用する場合、テーブルタップもしくはコンセント以前の直流電源側の回路状況(DC/DCコンバータまでの線路定数)は不明であり、その回路に対し十分なコンデンサを持っていないパソコンを使用する場合、電圧振動が発生し、他のパソコンも影響を受けてしまうことも想定される。
本発明の目的は、新たに直流機器を直流配電回路に接続する場合に、接続した直流機器が電圧振動の発生源の場合には電圧振動を発生させないようにでき、また、直流機器の接続による電圧振動の有無が簡単に確認できる直流配電回路の安定装置、接続装置、電圧振動検出装置及び電圧振動検出方法を提供することである。
請求項1の発明に係る直流配電回路の安定装置は、直流機器が接続される直流配電回路のコンセント差込口に差し込まれる正負極片を有した本体と、前記本体に内蔵され前記正負極片が前記コンセント差込口に差し込まれたとき前記直流機器と並列接続されるコンデンサとを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明に係る直流配電回路の安定装置は、請求項1の発明において、前記本体の前記正負極片と反対側に前記直流機器または他の本体の正負極片が差し込まれる本体差込口を設け、その本体差込口に前記直流機器または他の本体の正負極片が差し込まれたとき、前記本体のコンデンサが前記直流機器または他の本体のコンデンサと並列接続されることを特徴とする。
請求項3の発明に係る直流配電回路の安定装置は、請求項1または2の発明において、前記コンセント差込口の電圧振動を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を出力する出力手段とを前記本体に設けたことを特徴とする。
請求項4の発明に係る直流配電回路の接続装置は、請求項1乃至3のいずれか1項の安定装置と、前記安定装置や前記直流機器を接続するため複数個のコンセント差込口を有したテーブルタップとを備えたことを特徴とする。
請求項5の発明に係る直流配電回路の電圧振動検出装置は、請求項1または2記載の安定装置に設けられ、直流機器が接続される直流配電回路のコンセント差込口の電圧振動を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
請求項6の発明に係る直流配電回路の電圧振動検出方法は、請求項3記載の安定装置が前記直流配電回路のコンセント差込口に差し込まれたとき、そのコンセント差込口の電圧振動を前記判定手段で判定し、前記判定手段の判定結果を前記出力手段に出力して、前記直流配電回路の電圧振動を検出することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、正負極片がコンセント差込口に差し込まれたとき直流機器と並列接続されるコンデンサを有しているので、コンデンサ容量が大きくなり発振状態を外すことができ電圧振動を防止できる。
請求項2の発明によれば、本体に直流機器や他の本体の正負極片が差し込まれる本体差込口を設けたので、安定装置を積み重ねることが可能となり、安定装置の追加が容易に行える。また、直流機器を安定装置の本体差込口に接続できる。
請求項3の発明によれば、コンセント差込口の電圧振動の判定結果を出力するので、電圧振動が発生していることが分かり、また、障害発生源の直流機器が分かる。
請求項4の発明によれば、請求項1乃至3のいずれか1項の発明の効果を有する直流配電回路の接続装置を得ることができる。
請求項5及び6の発明によれば、直流配電回路の安定装置を直流配電回路のコンセント差込口に差し込むだけでコンセント差込口に差し込むだけの電圧振動を容易に検出できる。
本発明の第1実施形態に係る安定装置の説明図。 本発明の第2実施形態に係る安定装置の説明図。 本発明の第3実施形態に係る安定装置の説明図。 本発明の実施形態に係る安定装置の他の一例の回路図。 本発明の実施形態に係る安定装置の他の一例の構成図。 本発明の実施形態に係る安定装置の使用の仕方1の説明図。 本発明の実施形態に係る安定装置の使用の仕方2の説明図。 本発明の実施形態に係る安定装置の使用の仕方3の説明図。 本発明の実施形態の安定装置を従来の電圧振動の障害が発生した直流配電線路に接続した場合の回路図。 図9の直流配電回路でパソコンを接続した場合のパソコンの負荷電流及び供給電圧の波形図。 実際に電圧振動の障害が発生した直流配電回路の一例の回路図。 図11の直流配電回路でのパソコンを接続したときに電圧振動の障害が発生した場合にパソコンの負荷電流及び供給電圧の波形図。
以下、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る安定装置の説明図であり、図1(a)は斜視図、図1(b)は回路図である。図1(a)に示すように、安定装置10の本体11には一対の正負極片12a、12bが設けられている。正負極片12a、12bは、図示省略の直流配電回路に設けられた壁コンセントや、壁コンセントに接続されるテーブルタップのコンセント差込口に差し込まれる。すなわち、直流配電回路には、例えば壁コンセントが設けられ、この壁コンセントの差込口に一対の正負極片12a、12bが差し込まれる。また、壁コンセントに接続されたテーブルタップのコンセント差込口に正負極片12a、12bが差し込まれる。
図1(b)に示すように、本体11はコンデンサ13を内蔵しており、正負極片12a、12bにコンデンサ13が接続されている。これにより、正負極片12a、12bがコンセント差込口に差し込まれたとき、コンデンサ13は他のコンセント差込口に差し込まれた直流機器と並列接続される。従って、コンセント差込口のコンデンサ容量が大きくなり電圧振動を抑制できる。
直流配電回路の直流電圧は12V〜20V程度であるので、コンデンサ耐圧は使用電圧(12V〜20V)の1.5倍程度にする。また、一般に、電圧振動は、電圧Vが低く電流Iが大きく線路長が長い(Lが大きい)場合に発生し易くなり、コンデンサ容量が大きくなると発生しにくくなるので、コンデンサ容量は1つの安定装置10で200μF〜1000μFとする。具体的には、コンデンサ容量が470μFのコンデンサを1〜2個並列接続して用いる。
図2は本発明の第2実施形態に係る安定装置の説明図であり、図2(a)は斜視図、図2(b)は回路図である。この第2実施形態は、図1に示した第1実施形態に対し、直流機器または他の本体11の正負極片12a、12bが差し込まれる一対の本体差込口14a、14bを追加して設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図2(a)に示すように、本体11の一対の正負極片12a、12bと反対側には、一対の本体差込口14a、14bが設けられている。本体差込口14a、14bは、他の本体11の正負極片12a、12bや直流機器の正負極片12a、12bが差し込まれる。
図2(b)に示すように、本体11はコンデンサ13を内蔵しており、コンデンサ13は正負極片12a、12b及び本体差込口14a、14bに接続されている。これにより、その本体差込口14a、14bに直流機器または他の本体11の正負極片12a、12bが差し込まれたとき、本体11のコンデンサが直流機器または他の本体11のコンデンサと並列接続される。従って、安定装置10を積み重ねることが可能となり、安定装置10の追加が容易に行える。また、直流機器を安定装置10の本体差込口14a、14bに接続できる。
図3は本発明の第3実施形態に係る安定装置の説明図であり、図3(a)は斜視図、図3(b)は回路図である。この第3実施形態は、図1に示した第1実施形態に対し、コンセント差込口の電圧振動の判定結果を出力する出力手段15を追加して設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図3(a)に示すように、本体11の側面に出力手段15が設けられている。出力手段15はLEDなどの表示手段、あるいは音を出力する音出力手段などである。
図3(b)に示すように、本体11にはコンデンサ13に加えて、コンセント差込口の電圧振動の有無を判定する判定手段16が設けられている。判定手段16は、コンセント差込口に差し込まれる正負極片12a、12bの電圧を入力し電圧振動が発生しているかどうかを判定する。例えば、検出したコンセント差込口(正負極片12a、12b)の電圧値が所定値を越えたか否かで判定する。電圧振動が発生しているときは電圧は脈動しているので、その脈動している電圧の振幅最大値が所定値を越えたか否かで判定する。
判定手段16は、その判定結果を出力手段15に出力する。コンセント差込口の電圧が振動していると判定したときは出力手段15を駆動する。例えば、出力手段15が表示手段であるときは、表示手段を連続点灯あるいはフリッカ表示とする。出力手段15が音出力手段であるときは鳴動させる。これにより、安定装置10の正負極片12a、12bをコンセント差込口に差し込んだときに、その箇所で電圧振動が発生しているか否かを容易に判定できる。このように、出力手段15と判定手段16とにより、直流配電回路の電圧振動を検出する直流配電回路の電圧振動検出装置を形成している。
以上の説明では、図1に示した第1実施形態に対し、コンセント差込口の電圧振動の判定結果を出力する出力手段15を追加して設けたものを示したが、図2に示した第2実施形態に対し、コンセント差込口の電圧振動の判定結果を出力する出力手段15を追加して設けるようにしてもよい。
また、以上の説明では、正負極片12a、12bや本体差込口14a、14bにコンデンサ13を接続したものを示したが、図4に示すように、コンデンサ13に直列にヒューズ17を接続するようにしてもよい。図4は本発明の実施形態に係る安定装置の他の一例の回路図であり、本体11に内蔵のコンデンサ13にヒューズ17を接続したものを示している。図4(a)は図1(b)に対しヒューズ17を内蔵した回路図、図4(b)は図2(b)に対しヒューズ17を内蔵した回路図、図4(c)は図3(b)に対しヒューズ17を内蔵した回路図である。
ヒューズ17は、直流機器であるパソコン内部でショート故障(短絡故障)が発生した際にコンデンサ13からの電力供給を防止するためのものである。すなわち、パソコン内でショート故障が発生した場合には、パソコンと並列接続されたコンデンサ13からも電力が供給されることになるので、ヒューズ17により過電流を遮断してコンデンサ13からの電力供給を防止する。当然ながらアース接続部がコンセント差込口にある形状の場合(図示省略)は、アース接続がパソコン側にも接続されるように本体11に追加してもよい。
さらに、図5に示すように、安定装置10の本体11の正負極片12a、12bに覆い部18を設けるようにしてもよい。図5(a)は図1(a)に対し覆い部18を設けた斜視図、図5(b)は図2(a)に対し覆い部18を設けた斜視図、図5(c)は図3(a)に対し覆い部18を設けた斜視図である。覆い部18は正負極片12a、12bを覆い、正負極片12a、12bが露出して不用意に導体に接触することを防止する。これにより、感電を防止する。
なお、図5(b)に示すように、本体差込口14a、14bを有した安定装置10の場合には、本体差込口14a、14bの周囲に、正負極片12a、12bが本体差込口14a、14bに差し込まれたときに、覆い部18を収納するための溝部19を設ける。これにより、正負極片12a、12bが本体差込口14a、14bに差し込まれるときは、覆い部18の周辺部が溝部19に差し込まれ収納される。同様に、コンセント差込口にも覆い部18を収納するための溝部19を設ける。このように、安定装置10の本体11の正負極片12a、12bに覆い部18を設ける場合には、コンセント差込口や本体差込口14a、14bに、覆い部18を収納するための溝部19を設ける。
次に、本発明の実施形態の安定装置の使用の仕方について説明する。図6は本発明の実施形態に係る安定装置の使用の仕方1の説明図である。図6では、1個のコンセント差込口に1個の安定装置10を接続して使用する安定装置の使用の仕方を示しており、図6(a)は図3に示した出力手段15付き安定装置10Aを使用した場合の説明図、図6(b)は本体差込口14A及び出力手段15付きの安定装置10Bを使用した場合の説明図である。また、図6(a)、図6(b)では、壁コンセント20は2個のコンセント差込口23A、23Bを有したものを示している。
図6(a)に示すように、直流配電回路の壁コンセント20には直流電源21からの直流電力がDC/DCコンバータ22で制御されて供給される。直流電源21は、例えば交流をAC/DCコンバータで変換した直流電源、太陽電池で発電した直流電源、燃料電池で発電した直流電源、蓄電池に蓄えられた直流を出力する直流電源などである。いま、壁コンセント20は、2個のコンセント差込口23A、23Bを有し、コンセント差込口23Bにパソコン24の正負極片12Bを差し込んでパソコン24を使用する場合を考える。
その場合、壁コンセント20の別のコンセント差込口23Aに安定装置10Aの正負極片12Aを差し込む。安定装置10Aは、コンセント差込口12Aの電圧振動の判定結果を出力する出力手段15を有しているので、出力手段15の出力を確認することによって、新たにパソコン24を直流配電回路に接続する場合、電圧振動の有無が簡単に確認できる。また、安定装置10Aにはコンデンサが並列接続されているので、接続したパソコン24が発生源の場合には電圧振動を発生させないようにできる。
このように、パソコン24を直流配電回路に接続する前に予め安定装置10を直流配電回路に接続すれば、通常は、パソコン24を接続して起動させても電圧振動は発生しない。これは、パソコン24には、通常、コンデンサが内蔵されており、安定装置10Aにもコンデンサ13が接続されているからである。従って、出力手段15を有していない安定装置10であってもパソコン24を直流配電回路に接続する前に予め直流配電回路に接続することが望ましい。出力手段15付きの安定装置10Aであれば、パソコン14を接続する前の直流配電回路の電圧振動状況を確認することが可能である。
一方、壁コンセント20のコンセント差込口23A、23Bのいずれか一方には別の直流機器が接続されて、1個のコンセント差込口23Aしか使用できない場合には、図6(b)に示すように、安定装置10として本体差込口14A付きの安定装置10Bを使用し、コンセント差込口23Aに安定装置10Bの正負極片12Aを差し込み、安定装置10Bの本体差込口14Aにパソコン24の正負極片12Bを差し込む。これにより、コンセント差込口23が1個であったとしても、パソコン24と並列に安定装置10Bのコンデンサ13を並列に接続できる。
次に、図7は本発明の実施形態に係る安定装置の使用の仕方2の説明図である。図7では、1個のコンセント差込口に2個以上の安定装置10を接続して使用する安定装置の使用の仕方を示しており、図7(a)は本体差込口14A及び出力手段15付き安定装置10Bを2段重ねして使用した場合の説明図、図7(b)は本体差込口14A及び出力手段15付きの安定装置10Bを2段重ねし本体差込口14Aにパソコン24の正負極片12Bを差し込んで使用した場合の説明図である。
図7(a)に示すように、パソコン24が使用する壁コネクタ20のコンセント差込口23Bと、安定装置10Bが使用する壁コネクタ20のコンセント差込口23Aとを別にする。パソコン24の正負極片12Bは壁コネクタ20のコンセント差込口23Bに差し込み、安定装置10Bの正負極片12Aは壁コネクタ20のコンセント差込口23Aに差し込む。そして、必要に応じて安定装置10Bを積み重ねて接続する。
例えば、1個の安定装置10Bを接続しただけでは電圧振動が抑制できない場合、安定装置10Bの出力手段15には電圧振動有りが出力される。その場合、安定装置10Bの本体差込口14Aに別の安定装置10Bの正負極片12a、12bを差し込んで2個目の安定装置10Bを重ねて接続する。
これにより、直流配電回路に新たにパソコン24を接続する際に電圧の安定を容易に確認できる。そして、1個の安定装置10Bを接続したが電圧が安定しない場合には、さらに別の安定装置10Bを追加できる。その際、2個目以降の安定装置10Bを重ねて接続できるので、追加する安定装置10Bのコンセント差込口23は不要となる。
一方、壁コンセント20の1個のコンセント差込口23Aしか使用できない場合には、図7(b)に示すように、図6(b)の場合と同様に、安定装置10Bの本体差込口14Aにパソコン24の正負極片12Bを差し込む。これにより、コンセント差込口23が1個であったとしても、パソコン24と並列に複数個の安定装置10Bのコンデンサ13を並列に接続できる。
次に、図8は本発明の実施形態に係る安定装置の使用の仕方3の説明図である。図8では、壁コンセント20に複数個のコンセント差込口を有したテーブルタップ25を接続し、そのテーブルタップ25のコンセント差込口に安定装置10を接続して使用する安定装置の使用の仕方を示している。図8(a)は出力手段15付き安定装置10Bを1個のコンセント差込口に1個の安定装置10Aを差し込んで使用した場合の説明図、図8(b)は本体差込口14A及び出力手段15付きの安定装置10Bを3段重ねして使用した場合の説明図である。また、図8(a)、図8(b)では、テーブルタップ25は4個のコンセント差込口23W、23X、3Y、3Zを有したものを示している。
図8(a)に示すように、壁コンセント20のコンセント差込口23Aにテーブルタップ25の正負極片12Cを差し込み、テーブルタップ25を用いる場合を考える。まず、パソコン24の正負極片12Bが差し込まれるテーブルタップ25のコンセント差込口23Zと、安定装置10Aの正負極片12Aが差し込まれるテーブルタップ25のコンセント差込口23W、23X、23Yとを別にする。そして、いま、テーブルタップ25のコンセント差込口23Zにパソコン24の正負極片12Bを差し込んで、パソコン24を使用する場合を考える。
その場合、テーブルタップ25のコンセント差込口23Wに安定装置10Aの正負極片12Aを差し込む。安定装置10Aの出力手段15の出力を確認し、もし、電圧振動無しの場合には、テーブルタップ25のコンセント差込口23Zにパソコン24の正負極片12Bを差し込んでパソコン24を起動する。
パソコン24を起動したことに伴い、もし、出力手段15の出力が電圧振動有りの場合には、さらに、テーブルタップ25のコンセント差込口23Xに追加の安定装置10Aの正負極片12Aを差し込む。これにより、出力手段15の出力により電圧振動無しが確認できるとパソコン24を安定して使用できることになる。
このように、テーブルタップ25を用いる場合にはコンセント差込口23が複数個であるので、予めテーブルタップ25のコンセント差込口23に安定装置10Aを接続しておく。前述したように、パソコン24を直流配電回路に接続する前に予め安定装置10を直流配電回路に接続すれば、通常は、パソコン24を接続して起動させても電圧振動は発生しない。これは、パソコン24には、通常、コンデンサが内蔵されており、安定装置10Aにもコンデンサ13が接続されているからである。もし、出力手段15付きの安定装置10Aにより、パソコン14を接続する前の直流配電回路の電圧振動状況を確認し、電圧振動している場合には、テーブルタップ25の別のコンセント差込口23に追加の安定装置10を追加接続することが可能である。
一方、テーブルタップ25の別のコンセント差込口23に追加の安定装置10を追加接続することに代えて、図8(b)に示すように、必要に応じて、本体差込口14A付きの安定装置10Bを積み重ねて接続するようにしてもよい。
例えば、1個の安定装置10Bを接続しただけでは電圧振動が抑制できない場合、安定装置10Bの出力手段15に電圧振動有りが出力されるので、安定装置10Bの本体差込口14Aに別の安定装置10Bの正負極片12a、12bを差し込んで2個目の安定装置10Bを重ねて接続する。そして、安定装置10Bの出力手段15に電圧振動無しが出力されるまで、安定装置10Bを積み重ねていく。
これにより、直流配電回路に新たにパソコン24を接続する際に電圧の安定を容易に確認できる。そして、1個の安定装置10Bを接続したが電圧が安定しない場合には、さらに別の安定装置10Bを追加できる。その際、2個目以降の安定装置10Bを重ねて接続できるので、追加する安定装置10Bのコンセント差込口23は不要となる。
以上の説明では、パソコン24はテーブルタップ25のコンセント差込口23Zに正負極片12Bを差し込んで使用した場合について説明したが、3段重ねした安定装置10Bの本体差込口14Aにパソコン24の正負極片12Bを差し込んで使用するようにしてもよい。
すなわち、テーブルタップ25や壁コンセント20に空きがない場合、パソコン24が差し込まれるコンセント差込口に安定装置10を重ねて接続し、安定装置10の本体差込口14にパソコン24を接続する。電圧振動が発生した場合には、出力手段15の出力を見ながら2個目、3個目と重ねていく。また、電圧振動がしない場合には安定装置10を取り外すことも可能である。
図9は、図11の直流配電線路に本発明の実施形態の安定装置を接続した場合の回路図である。図9に示すように、電圧振動の対策のため、パソコン24が接続されたテーブルタップにコンデンサ容量として470μFを持つ安定装置10を接続した。そうすると、図10(a)に示すように、パソコン24の負荷電流は約2.5Aで安定し、供給電圧は、図10(b)に示すように約17.5Vで安定した。図10から分かるように、パソコン24の負荷電流及び供給電圧は、ともに微振動はしているが波形レベルで安定している。
安定装置10のコンデンサ容量が小さい場合(例えば47μFの場合)は安定しなかった。一方、安定装置10のコンデンサ容量が大きい場合(2個の安定装置10を付けて940μFとした場合)は、1個の安定装置10の470μFと同様に安定した。
以上述べたように、本発明の実施形態によれば、直流配電回路の末端に接続される直流機器(末端機器)を壁コンセントや接続体(直流用のテーブルタップのようなもの)を介して接続する場合、端末機器が複数接続されても接続体の一箇所に、内部にコンデンサが入っている安定装置を接続することで、電圧の振動を抑制できる。これにより、複数台の末端機器を同時に安定化することが可能である。
テーブルタップやコンセントに発振対策にコンデンサを内蔵する方法も考えられるが、それだと、不必要なコンデンサの容量を常に回路に挿入することになり、機器故障時の短絡電流の増加等で直流回路の信頼性が低下するため、安定装置は脱着できる方式としている。
直流配電回路のDC/DCコンバータから接続体までの位置は、様々で、かつ端末機器が持っているコンデンサ容量も様々であり、発振しない場合も想定されるが、安定装置10を着脱式にすることで最低限のコストで対応できる。すなわち、従来のように、端末機器ごとに対応策を講じるのではなく、接続体の一箇所に安定装置を適用して対策できるので、今後、直流配電が広く採用された場合に安価に対策ができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…安定装置、11…本体、12…正負極片、13…コンデンサ、14…本体差込口、15…出力手段、16…判定手段、17…ヒューズ、18…覆い部、19…溝部、20…壁コンセント、21…直流電源、22…DC/DCコンバータ、23…コンセント差込口、24…パソコン、25…テーブルタップ

Claims (6)

  1. 直流機器が接続される直流配電回路のコンセント差込口に差し込まれる正負極片を有した本体と、
    前記本体に内蔵され前記正負極片が前記コンセント差込口に差し込まれたとき前記直流機器と並列接続されるコンデンサとを備えたことを特徴とする直流配電回路の安定装置。
  2. 前記本体の前記正負極片と反対側に前記直流機器または他の本体の正負極片が差し込まれる本体差込口を設け、その本体差込口に前記直流機器または他の本体の正負極片が差し込まれたとき、前記本体のコンデンサが前記直流機器または他の本体のコンデンサと並列接続されることを特徴とする請求項1記載の直流配電回路の安定装置。
  3. 前記コンセント差込口の電圧振動を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を出力する出力手段とを前記本体に設けたことを特徴とする請求項1または2記載の直流配電回路の安定装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項の安定装置と、
    前記安定装置や前記直流機器を接続するため複数個のコンセント差込口を有したテーブルタップとを備えたことを特徴とする直流配電回路の接続装置。
  5. 請求項1または2記載の安定装置に設けられ、直流機器が接続される直流配電回路のコンセント差込口の電圧振動を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする直流配電回路の電圧振動検出装置。
  6. 請求項3記載の安定装置が前記直流配電回路のコンセント差込口に差し込まれたとき、そのコンセント差込口の電圧振動を前記判定手段で判定し、
    前記判定手段の判定結果を前記出力手段に出力して、前記直流配電回路の電圧振動を検出することを特徴とする直流配電回路の電圧振動検出方法。
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