JP2014183668A - 非接触電力伝送方法及び非接触電力伝送システム - Google Patents

非接触電力伝送方法及び非接触電力伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】送電用アンテナに平衡線路を用いて電力を非接触で伝送するた非接触電力伝送システムを提供する。
【解決手段】平衡線路3と平衡線路3に電力を高周波で供給する高周波電源装置2で送電部1Aを構成し、平衡線路3に磁気結合して電力を受信するコイル4とコイル4が受信した電力を消費する負荷5で受電部1Bが構成される。高周波が平衡線路3を伝送することにより平衡線路3の導体線3a,3bの周りに磁界が生じ、その磁界に結合されたコイル4に起電力を誘起させて平行線路3に供給した電力を非接触で受電部1Bに伝送する。高周波電源装置2内のインピーダンス調整回路21と負荷5内のインピーダンス調整回路51によって受電部1Bに伝送される電力が極大となるように調整される。
【選択図】図1

Description

本発明は、平衡線路を用いた非接触電力伝送方法及び非接触電力伝送システムに関する。
従来、路面電車や作業用車輛等の移動体に非接触で電力を伝送して当該移動体を走行させる非接触電力伝送システムが提案されている。近傍界を利用して非接触で電力を伝送する方式として、一般に磁界共鳴方式、電界共鳴方式、電磁誘導方式などが知られているが、上記の非接触電力伝送システムは電磁誘導方式を用いたもので、「レールシステム」又は「移動型システム」と呼ばれている。
図9は、レールシステムの給電原理を示す図である。
レールシステムは、送電側の一次コイル100をレール状に延ばしたコイルで構成する一方、受電側のピックアップ102を断面E型のフェライトコア102aとフェライトコア102aの中央の歯の部分に巻回された二次コイル102bとで構成し、フェライトコア102aの2つの隙間に一次コイル100を挟み込ませるように配設するものである。ピックアップ102は、移動体に設けられ、一次コイル100は移動体の移動経路に沿って配設される。
レールシステムは、一次コイル100に高周波電力が供給され、トランスの原理で一次コイル100に供給された電力が二次コイル102bに伝送される。二次コイル102bに伝送された高周波電力は移動体の駆動源として利用され、これにより移動体が一次コイル100に沿って移動する。
特開平8−264357号公報 特開2005−45326号公報 特開2005−167037号公報
「ワイヤレス給電技術が分かる本」,株式会社オーム社,p76-p79, ,p111-p115,平成23年7月20日初版発行
レールシステムは、トランスの原理によって一次コイル100から二次コイル102bに電力を伝送する方式であるが、フェライトコア102aによる磁路に大きなギャップが生じるので、トランスに比べて励磁インダクタンスが小さく、漏れインダクタンスによる電圧降下も大きいため、一次コイル100に供給する電力の周波数を高周波にしたり、一次コイル100にインピーダンス調整用のコンデンサ等を接続して共振回路を構成したりするなどして電力の伝送効率を高めることが必要となっている。
また、レール状に整形した一次コイル100の長さが一次コイル100に供給される高周波の波長よりも長くなると、一次コイル100が分布定数線路として動作し、一次コイル100における移動体のピックアップ102の位置によって鎖交磁束が変動するので、移動体の移動距離が長い場合は、所定長の多数の一次コイル100を軌道に沿って配設しなければならず、レールシステムの構成が複雑になる。
その一方、通信分野では、移動体の移動経路に沿ってメガネフィーダー等の平衡線路を敷設し、その平衡線路に移動体に取り付けた金属板からなる電界結合器又はループ状の磁気結合器を近接させて移動中に平衡線路から非接触で制御信号等を送受する通信システムが提案されている。
この通信システムでは、メガネフィーダー線等の平衡線路に制御信号で変調された高周波を供給し、平衡線路の近接界に生じる電界又は磁界にそれぞれ移動体の電界結合器又は磁気結合器を結合させて非接触で高周波を移動体に伝送するシステムである。
送信アンテナとして平衡線路を用いた場合は、給電線の長さ方向に電界と磁界の定在波が生じ、移動体の位置によって電界結合器と磁界結合器の受信レベルが変動するため、例えば、特開2005−45326号公報に示されるように、移動体に電界結合器と磁界結合器の両方を搭載し、両結合器の受信レベルのいずれか高い方を選択的に受信するダイバーシティ受信方式が提案されている。
特開2005−45326号公報に開示される通信方式は、微弱な高周波を平衡線路(分布定数線路)に伝送させたときに当該平衡線路の近傍界に生じる電磁界に電界結合若しくは磁界結合をさせて高周波エネルギーを非接触で伝送する方式であるため、この非接触エネルギー伝送技術では移動体を駆動するための電力を伝送することはできない。
任意の長さの2本の平行線路をレール状に延ばすことができる平衡線路(分布定数線路)は、移動体や人の移動経路に沿って電力を非接触で供給するデバイスとして有意義であるが、従来、平衡線路を用いた非接触電力伝送システムは提案されていない。
本発明は、平衡線路を用いて電力を非接触で伝送することができる非接触電力伝送方法及び非接触電力伝送システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面で提供される非接触電力伝送方法は、送電部に、平衡線路と、前記平衡線路に所定の高周波で電力を供給する電力供給手段と、前記送信手段のインピーダンスを調整するための第1のインピーダンス調整手段と、を備え、受電部に、前記平衡線路に磁気的に結合されるコイルと、前記コイルに接続され、当該コイルで受電した電力を消費する負荷と、前記受電手段のインピーダンスを調整するための第2のインピーダンス調整手段と、を備え、前記受電部が前記送信部から受電する電力が極大となるように、前記第1のインピーダンス調整手段で前記送電部のインピーダンスを調整し、かつ、前記第2のインピーダンス調整手段で前記受電部のインピーダンスを調整して前記送電部から前記受電部に非接触で電力を伝送することを特徴とする(請求項1)。
本発明の第2の側面で提供される非接触電力伝送システムは、送電手段から受電手段に非接触で電力を伝送する非接触電力伝送システムであって、前記送電手段は、平衡線路と、前記平衡線路に所定の高周波で電力を供給する電力供給手段と、前記送信手段のインピーダンスを調整するための第1のインピーダンス調整手段と、を含み、前記受電手段は、前記平衡線路に磁気的に結合されるコイルと、前記コイルに接続され、当該コイルで受電した電力を消費する負荷と、前記受電手段のインピーダンスを調整するための第2のインピーダンス調整手段と、を含み、前記受電手段が前記送信手段から受電する電力が極大となるように、前記第1のインピーダンス調整手段で前記送電手段のインピーダンスを調整し、かつ、前記第2のインピーダンス調整手段で前記受電手段のインピーダンスを調整して前記送電手段から前記受電手段に非接触で電力を伝送することを特徴とする(請求項2)。
上記の非接触電力伝送システムにおいて、前記送信手段のインピーダンスと前記受信手段のインピーダンスは、それぞれ共振点に調整されるとよい(請求項3)。
上記の非接触電力伝送システムにおいて、前記非接触電力伝送システムは、前記電力供給手段内の電力発生源から前記平衡線路における前記コイルの結合点までの第1のインピーダンスと前記平衡線路の前記結合点から終端側を見た第2のインピーダンスを直列に接続した第1の回路と、前記平衡線路の自己インダクタンス値から前記平衡線路と前記コイルの相互インダクタンス値を引いた第1のインダクタンス値を有する第1のインダクタンス回路とを直列に接続した第1の直列回路と、前記コイルの自己インダクタンス値から前記相互インダクタンス値を引いた第2のインダクタンス値を有する第2のインダクタンス回路と前記負荷を直列に接続した第2の直列回路と、前記相互インダクタンス値を有する第3のインダクタンス回路と、を含み、前記第1のインピーダンス調整手段は、前記第1の直列回路のインピーダンスの虚数部をゼロにするように調整され、前記第2のインピーダンス調整手段は、前記第2の直列回路のインピーダンスの虚数部をゼロにするように調整されるとよい(請求項4)。
上記の非接触電力伝送システムにおいて、前記コイルは、コイル面の形状が前記平衡線路の幅と略同一の幅を有する矩形状をなし、前記平衡線路を含む面に対して所定の距離に前記コイル面を平行に配置して前記平衡線路に磁気結合されるとよい(請求項5)。
本発明に係る非接触電力伝送方法及び非接触電力伝送システムでは、電力供給手段から平衡線路に高周波で電力を供給すると、平衡線路の2つの導体線の周りに磁界が生じ、その磁界に磁気結合したコイルに起電力が発生して負荷に電流が流れる。すなわち、電力供給手段が発生した高周波電力が平衡線路とコイルを介して非接触で受電手段に伝送され、負荷で消費される。
非接触電力伝送システムは、図5に示す等価回路で表わされ、第1の回路のインピーダンス(Z1’+Z2)と第1のインダクタンス回路のインピーダンス(j・ω・L1)を直列に接続した第1の直列回路のインピーダンスをZa=(Z1’+Z2+j・ω・L1)、第2のインダクタンス回路のインピーダンス(j・ω・L2)と負荷のインピーダンスZLを直列に接続した第2の直列回路のインピーダンスをZb=(ZL+j・ω・(L2−M))、第3のインダクタンス回路のインピーダンスをZc=j・ω・Mとすると、第1のインピーダンス調整手段で第1の直列回路のインピーダンスZaの虚数部をゼロにするように調整し、第2のインピーダンス調整手段で第2の直列回路のインピーダンスZbの虚数部をゼロにするように調整することによって、電力供給手段が発生した高周波電力が高い効率で受電手段に伝送される。
従って、本発明によれば、平衡線路とその平衡線路に磁気結合させたコイルを用いて電力を非接触で伝送する非接触電力伝送システムを構築することができる。
平衡線路を用いているので、線路の延びる方向に電力を供給するエリアを容易に拡大することができる。また、従来のレールシステムのように一次コイルと二次コイルの漏れインダクタンスや励磁インダクタンス等を考慮して一次コイルと二次コイルを設計する必要がなく、容易に平衡線路とその平衡線路に磁気結合させたコイルの設計をすることができるので、低コストで非接触電力伝送システムを構築することができる。
本発明に係る非接触電力伝送システムの構成を示す図である。 非接触電力伝送システムをモデル化した回路構成を示す図である。 図2のモデルの等価回路を示す図である。 図3の等価回路を示す図である。 図4のモデルの等価回路を示す図である。 図5の等価回路のインピーダンスを整理した回路である。 電磁界シミュレータを用いてコイル長に対する線路長の比と相互インダクタンスの関係を求めた特性図である。 電磁界シミュレータを用いて伝送電力を極大にする負荷の抵抗成分と相互インダクタンスの関係を求めた特性図である。 従来のレールシステムの給電原理を示す図である。
図1は、本発明に係る非接触電力伝送システムの構成を示す図である。
非接触電力伝送システム1は、高周波電力を発生する高周波電源装置2、高周波電源装置2で発生した高周波電力が出力される平衡線路3、平衡線路3に磁気的に結合されたコイル4及びコイル4に接続された負荷5を含む。高周波電源装置2と平衡線路3によって送電部1Aが構成され、コイル4と負荷5によって受電部1Bが構成されている。
高周波電源装置2は、受電部1Bの負荷5に供給する高周波電力を生成する。高周波電源装置2は、AC-DCコンバータと、インバータと、フィルタを含み、商用電源をAC-DCコンバータで直流電圧に変換した後、インバータとフィルタによって所定の高周波電圧に変換して平衡線路3に出力する。高周波電源装置2にはインピーダンス調整回路21が含まれ、負荷5にもインピーダンス調整回路51が含まれる。インピーダンス調整回路21,51は、後述するように、平衡線路3から負荷5に伝送される電力量を調整するためのものである。
平衡線路3は、2本の導体線3a,3bを平行に敷設した平行二線路(分布定数線路)によって構成され、両導体線3a,3bを含む線路面SSが地面に対して水平となるように敷設されているが、垂直なるように敷設されていてもよい。平衡線路3の先端は、ショートされているが、オープンや負荷を接続した状態であってもよい。
コイル4は、幅WCが導体線3aと導体線3bとの間隔WSとほぼ同じで、長さLC(以下、「コイル長LC」という。)が平衡線路3の長さLS(以下、「線路長LS」という。)に対して十分に小さい長方形のコイル面SCを有する1ターン又は複数ターンのコイルである。本実施形態では、コイル4のコイル面の形状を矩形としているが、コイル面の形状は矩形に限定されものではない。円形や楕円形のコイル4を用いることができる。コイル4は、線路面SSから所定の高さDの位置に、コイル面SCの幅方向の中心を線路面SSの幅方向の中心に略一致させるとともにコイル面SCを線路面SSと平行にして設けられる。
次に、非接触電力伝送システム1の電力伝送の原理について、図2〜図5を用いて説明する。
図2は、非接触電力伝送システム1をモデル化した回路構成を示す図である。
図2は、送電部1Aの平衡線路3の終端b,b’がショートされており、平衡線路3の中間の位置P(以下、「結合点P」という。)で受電部1Bのコイル4が平衡線路3に相互インダクタンスMで磁気結合して受電する場合をモデル化したものである。平衡線路3の入力端a,a’から結合点Pまでの距離は「x1」、結合点Pから平衡線路3の終端b,b’までの距離は「x2」である。
図3は、図2のモデルの等価回路を示す図である。
インピーダンスZ1'は、高周波電源装置2のインピーダンスZ1(平衡線路3の入力端a,a’から電源側を見たインピーダンス)と平衡線路3の入力端a,a’から結合点Pまでのインピーダンスとを含むインピーダンスである。高周波電源装置2のインピーダンスZ1は、インピーダンス調整回路21により可変であるので、インピーダンスZ1’も可変である。インピーダンスZLは、負荷5のインピーダンスを示し、インピーダンスZ2は、平衡線路3の結合点Pから終端b,b’側を見たインピーダンスを示している。また、インダクタンスL1は、平衡線路3の自己インダクタンスを示し、インダクタンスL2は、コイル4の自己インダクタンスを示している。
インピーダンスZ2は、平衡線路3の伝搬定数をγ=α+j・β(α:減衰定数、β:位相定数)とすると、
Figure 2014183668
で表される。なお、(1)式は、以下のように導出される。
分布定数線路の負荷端から距離xの位置のインピーダンスZxは、
x=Zo・[A・exp(γ・x)+B・exp(-γ・x)]/[A・exp(γ・x)-B・exp(-γ・x)]…(2)
但し、A・exp(γ・x):入射波電圧、B・exp(-γ・x):反射波電圧、
で表わされるが、分布定数線路の負荷端のインピーダンスZLがショートの場合、ZL=0よりA+B=0であるから、(2)式は、
x=Zo・[exp(γ・x)−exp(-γ・x)]/[exp(γ・x)+exp(-γ・x)]
=Zo・[exp(2・γ・x)−1]/[exp(2・γ・x)+1]…(3)
となる。
exp(2・γ・x)=exp[2・(α+j・β)・x)=exp(2・α・x)・exp(2・j・β・x)であるから、exp(2・α・x)=ξ、exp(2・j・β・x)=ζとおくと、(3)式は、
x=Zo・(ξ・ζ−1)/(ξ・ζ+1)…(4)
となる。
一方、tanh(α・x)=[exp(2・α・x)−1]/[exp(2・α・x)+1]、j・tan(β・x)=[exp(2・j・β・x)−1]/[exp(2・j・β・x)+1]より、
exp(2・α・x)=[1+tanh(α・x)]/[1−tanh(α・x)]
exp(2・j・β・x)=[1+j・tan(β・x)]/[1−j・tan(β・x)]
であるから、tanh(α・x)=a、j・tan(β・x)=bとおくと、
ξ=exp(2・α・x)=[1+a]/[1−a]
ζ=exp(2・j・β・x)=[1+b]/[1−b])
ξ・ζ+1=[(1+a)・(1+b)]/[(1−a)・(1−b)]+1
=2・(1+a・b)/[(1−a)・(1−b)] …(5)
ξ・ζ−1=[(1+a)・(1+b)]/[(1−a)・(1−b)]−1
=2・(a+b)/[(1−a)・(1−b)] …(6)
となる。
(5),(6)式を(4)式に代入すると、
x=Zo・(a+b)/(1+a・b)…(7)
となるから、(7)式にx=x2として、a=tanh(α・x2)、b=j・tan(β・x2)を代入すると、(1)式が得られる。
また、平衡線路3の特性インピーダンスZoは、導体線3a,3bの直径をr[m]、導体線間の距離をd[m]とすると、
o=√(L/C)[Ω]
L=(μ/π)・cosh-1(d/r)[H/m]
C=(π・ε)/cosh-1(d/r)[F/m]
で表される。平衡線路3が無損失であると仮定すると、tanh(α・x2)=0よりインピーダンスZ2は、Z2=j・Zo・tan(β・x2)となる。
図3に示す等価回路は、図4に示す等価回路を経て図5に示す等価回路に変換することができる。
すなわち、図3の等価回路では、
V=Z1’・I1+j・ω・L1・I1−j・ω・M・I2+Z2・I1
L・I2=j・ω・L1・I2−j・ω・M・I1
が成立するから、
V=Z1’・I1
+(Z2+j・ω・L1−j・ωM)・I1−j・ω・M・(I2−I1)…(8)
L・I2=j・ω・(L1−M)・I2−j・ω・M・(I1−I2)…(9)
と変形すると、(8)式と(9)式より図4の等価回路が得られる。
そして、図4の等価回路の配線を整理し、電源にシリーズに接続されるインピーダンスZ1’,ZLを纏めると、図5の等価回路が得られる。図5において、インピーダンス(Z1’+Z2)は、本発明に係る第1の回路に相当し、コイル(L1−M)、コイル(L2−M)及びコイルMはそれぞれ本発明に係る第1のインダクタンス回路、第2のインダクタンス回路、第3のインダクタンス回路に相当している。
図5の等価回路は、インピーダンス(Z1’+Z2)とコイル(L1−M)のインピーダンスを纏めて「Za」とし、コイル(L1−M)のインピーダンスとインピーダンスZLを纏めて「Zc」とし、コイルMのインピーダンスを「Zb」とすると、図6に示す回路となる。
図6の回路においては、
1=Ib+I2 …(10)
V−V2=I1・Za …(11)
2=Ib・Zc=I2・Zc …(12)
a=Z1’+Z2+j・ω・(L1−M) …(13)
b=ZL+j・ω・(L2−M) …(14)
c=j・ωM …(15)
の関係があるから、これらの式を用いて電圧Vと電流I2の関係を求めると、下記のようになる。
(10)式と(13)式〜(15)式より、
V=V2+I1・Za
=V2+[(1/Zb)+(1/Zc)]・V2・Za
=[1+(Za/Zb)+(Za/Zc)]・V2
=[1+(Za/Zb)+(Za/Zc)]・I2・Zb
=[(Zb・Zc+Zc・Za+Za・Zb)/Zc]・I2 …(16)
が得られる。
b・Zc+Zc・Za+Za・Zbに(13)式〜(15)式を代入すると、
b・Zc+Zc・Za+Za・Zb=(Za+Zc)・Zb+Zc・Za
=[Z1’+Z2+j・ω・(L1−M)+j・ω・M]・[ZL+j・ω・(L2−M)]
+j・ω・M・[Z1’+Z2+j・ω・(L1−M)]
=(Z1’+Z2+j・ω・L1)・[ZL+j・ω・(L2−M)]
+j・ω・M・[Z1’+Z2+j・ω・(L1−M)] …(17)
となるから、この(17)式と(15)式を(16)式に代入すると、電圧Vと電流I2の関係式は、
Figure 2014183668
となる。
(18)式より、[(Z1’+Z2+j・ω・L1)・(ZL+j・ω・(L2−M))+j・ω・M・(Z1’+Z2+j・ω・(L1−M))]/j・ω・M=Xとおくと、高周波電源装置2の出力電圧Vと受電部1Bの負荷5に流れる電流I2とは、V=X・I2で表わされることが分かる。
そして、負荷5のインピーダンスZLをZL=RL+j・XLで表わすと、負荷5で消費される電力PLは、
L=|I22・RL
=|V/X|2・RL
=|V|2・RL/|X|2 …(19)
で表わされる。
インピーダンスZ2,ZL、インダクタンスL1,L2、相互インダクタンスMは固定的な値であるから、Z1’=R1+j・X1とし、Z2=j・Zo・tan(β・x2)として、インピーダンス調整回路21によりX内の(Z1’+Z2+j・ωL1)の虚数部がゼロとなるようにインピーダンスZ1’を調整するとともに、インピーダンス調整回路51により(ZL+j・ω・L2)の虚数部がゼロとなるように負荷インピーダンスZLを調整する。インピーダンス調整回路21による調整は、図1に示す非接触電力伝送システム1のモデル回路における送信部1A側の回路を共振点に制御する調整である。また、インピーダンス調整回路51による調整は、同モデル回路における受信部1B側の回路を共振点に制御する調整である。
これらの調整を行うと、(Z1’+Z2+j・ω・L1)=R1、(ZL+j・ω・L2)=RLとなるから、これらの値をXに代入すると、
X=R1・(RL−j・ω・M)+j・ω・M・(R1−j・ω・M)/j・ω・M
=R1・RL+(ω・M)2/j・ω・M …(20)
となる。
従って、調整後の負荷5で消費される電力PL’は、
Figure 2014183668
で表わされる。
(20)式において、角周波数ωと電圧Vは、高周波電源装置2のパラメータであり、相互インダクタンスMは、平衡線路3とコイル4との非接触接続構造(磁気結合状態)によって決まるパラメータであるから、これらのパラメータは固定値であるとすると、電力PL’は、インピーダンスZ1’の抵抗成分R1と負荷インピーダンスZLの抵抗成分RLによって変化することが分かる。
そして、電力PL’は、抵抗成分R1を固定した場合、B・RL/|RL+k22(但し、B=(ω・M)2・|V|2/R1、k2=(ω・M)2/R1)の関数で変化するから、∂PL’/∂RL=0を満たす値RLoptで極大値となる。
∂PL’/∂RLは、
∂PL/∂RL=[B・|RL+k2|2−B・RL・2・|RL+k2|]/(RL+k2)4
=B・|RL+k2|・(k2−RL)/(RL+k2)4
より、∂PL’/∂RL=0を満たすRLoptは、RLopt=k2となるから、電力PL’は、
Lopt=(ω・M)2/R1 …(22)
のときに極大値となり、そのときの電力PLoutは、
Figure 2014183668
となる。
特に、インピーダンスZ1’の抵抗成分R1を特性インピーダンスZoにした場合は、RLopt=(ω・M)2/Zoとなり、電力PLoptは、
Figure 2014183668
となる。
(22)式によれば、抵抗成分RLoptは、相互インダクタンスMの影響を受けるので、相互インダクタンスMが変化する場合は、相互インダクタンスMの変化に応じて電力PL’を極大にするように、インピーダンス調整回路51により負荷インピーダンスZLの抵抗成分RLを調整する必要がある。
図7は、電磁界シミュレータを用いてコイル長LCに対する線路長LSの比η=LS/LCと相互インダクタンスMの関係を求めたものである。また、図8は、電磁界シミュレータを用いて電力PLを極大にする負荷5の抵抗成分RLoptと相互インダクタンスMの関係を求めたものである。シミュレーションの条件は、2つの導体線3a,3bの間隔Ws=40[mm]、導体線3a,3bの線径r=1[mm]、導体線3a,3bの導電率σ=509×107[S/m]、高周波の周波数f=13.56[MHz]、平衡線路3の線路長LS=100[mm]、平衡線路3とコイル4の距離D=10[mm]である。
図7によれば、相互インダクタンスMは、コイル長LCに対する線路長LSの比ηが増加するのに応じて小さくなる傾向がある。また、図8によれば、電力PLを極大にする負荷5の抵抗成分RLoptは、相互インダクタンスMが増加するのに応じて増加する傾向がある。例えば、η=15の場合、相互インダクタンスMは凡そ50[nH]となるので、f=13.56[MHz]では、R1=Zo=525[Ω]とすると、抵抗成分RLoptは、(22)式より、RLopt=(2×π×13.56×106×50×10-92/525≒0.0345[Ω]となる(図7,図8のQ点参照)。従って、送信部1A側のインピーダンス調整回路21と受信部1B側のインピーダンス調整回路51により電力PLが極大となるように、高周波電源装置1のインピーダンスZ1と負荷5の負荷インピーダンスZLを調整すれば、送電部1Aから受電部1Bに有効に電力を伝送させることができる。
以上のように、本実施形態に係る非接触電力伝送システム1によれば、平行二線路からなる平衡線路3を送電用アンテナとし、その平衡線路3に対して微小なコイル4を磁気結合させ、高周波電源装置2内のインピーダンス調整21によって送信部1A側の回路を共振させるとともに、負荷5内のインピーダンス調整51によって受信部1B側の回路を共振させることにより、高周波電源装置2で発生した電力を非接触で効率良く負荷5に伝送することができる。
送電用アンテナとして平行二線の平衡線路3を用いているので、線路の配設方向に給電範囲を容易に広げることができる。特に、平衡線路3におけるコイル4の磁気結合位置の給電効率に対する影響が殆どないので、移動体や人等の移動経路に沿って平衡線路3を敷設し、平衡線路3の任意の位置で移動体や人が保有している携帯機器等のコイル4を磁気結合させることによって、移動体に対する非接触電力伝送システムを構築することができる。
また、本実施形態に係る非接触電力伝送システム1では、従来のレールシステムのように一次コイルと二次コイルの漏れインダクタンスや励磁インダクタンス等を考慮して一次コイルと二次コイルを設計する必要がないので、平衡線路3やコイル4の設計が容易になり、システム構築のコスト低減に貢献する。
上記実施形態では、高周波電源装置2内にインピーダンス調整回路21を設けてインピーダンスZ1’を調整するようにしているが、インピーダンス調整回路を平衡線路3側に設け、インピーダンスZ2を調整するようにしてもよい。
上記実施形態では、平衡線路3に1つの受電部1Bを結合させる場合について説明したが、平衡線路3に複数の受電部1Bを結合させて各受電部1Bに電力を伝送させることができる。受電部1Bは、平衡線路3に沿って移動しながら連続的に受電する移動体等のデバイスでもよく、平衡線路3の任意の位置にコイル4を結合させて一定の時間、静止状態で電力を受電する携帯機器等のデバイスでもよい。
1 非接触電力伝送システム
1A 送電部(送電手段)
1B 受電部(受電手段)
2 高周波電源装置(電力供給手段)
21 インピーダンス調整回路(第1のインピーダンス調整手段)
3 平衡線路
3a,3b 導体線
4 コイル
5 負荷
51 インピーダンス調整回路(第2のインピーダンス調整手段)

Claims (5)

  1. 送電部に、
    平衡線路と、
    前記平衡線路に所定の高周波で電力を供給する電力供給手段と、
    前記送信手段のインピーダンスを調整するための第1のインピーダンス調整手段と、
    を備え、
    受電部に、
    前記平衡線路に磁気的に結合されるコイルと、
    前記コイルに接続され、当該コイルで受電した電力を消費する負荷と、
    前記受電手段のインピーダンスを調整するための第2のインピーダンス調整手段と、
    を備え、
    前記受電部が前記送信部から受電する電力が極大となるように、前記第1のインピーダンス調整手段で前記送電部のインピーダンスを調整し、かつ、前記第2のインピーダンス調整手段で前記受電部のインピーダンスを調整して前記送電部から前記受電部に非接触で電力を伝送することを特徴とする、非接触電力伝送方法。
  2. 送電手段から受電手段に非接触で電力を伝送する非接触電力伝送システムであって、
    前記送電手段は、
    平衡線路と、
    前記平衡線路に所定の高周波で電力を供給する電力供給手段と、
    前記送信手段のインピーダンスを調整するための第1のインピーダンス調整手段と、
    を含み、
    前記受電手段は、
    前記平衡線路に磁気的に結合されるコイルと、
    前記コイルに接続され、当該コイルで受電した電力を消費する負荷と、
    前記受電手段のインピーダンスを調整するための第2のインピーダンス調整手段と、
    を含み、
    前記受電手段が前記送信手段から受電する電力が極大となるように、前記第1のインピーダンス調整手段で前記送電手段のインピーダンスを調整し、かつ、前記第2のインピーダンス調整手段で前記受電手段のインピーダンスを調整して前記送電手段から前記受電手段に非接触で電力を伝送することを特徴とする、非接触電力伝送システム。
  3. 前記送信手段のインピーダンスと前記受信手段のインピーダンスは、それぞれ共振点に調整される、請求項2に記載の非接触電力伝送システム。
  4. 前記非接触電力伝送システムは、
    前記電力供給手段内の電力発生源から前記平衡線路における前記コイルの結合点までの第1のインピーダンスと前記平衡線路の前記結合点から終端側を見た第2のインピーダンスを直列に接続した第1の回路と、前記平衡線路の自己インダクタンス値から前記平衡線路と前記コイルの相互インダクタンス値を引いた第1のインダクタンス値を有する第1のインダクタンス回路とを直列に接続した第1の直列回路と、
    前記コイルの自己インダクタンス値から前記相互インダクタンス値を引いた第2のインダクタンス値を有する第2のインダクタンス回路と前記負荷を直列に接続した第2の直列回路と、
    前記相互インダクタンス値を有する第3のインダクタンス回路と、
    を含み、
    前記第1のインピーダンス調整手段は、前記第1の直列回路のインピーダンスの虚数部をゼロにするように調整され、前記第2のインピーダンス調整手段は、前記第2の直列回路のインピーダンスの虚数部をゼロにするように調整される、請求項2に記載の非接触電力伝送システム。
  5. 前記コイルは、コイル面の形状が前記平衡線路の幅と略同一の幅を有する矩形状をなし、前記平衡線路を含む面に対して所定の距離に前記コイル面を平行に配置して前記平衡線路に磁気結合される、請求項2乃至4のいずれかに記載の非接触電力伝送システム。
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