JP2014182922A - 燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】マニホールド内に水滴が流入する恐れがある場合に、マニホールドのガス流路入口部において、水滴の入口部への直接到達を抑制し、ガス流路の水滴による閉塞を抑制することで、電気出力安定性を向上できる燃料電池スタックを提供することを目的とする。
【解決手段】固体高分子電解質膜とガス拡散電極を含む電解質膜−電極接合体と、ガス拡散電極にガスを供給するガス流路溝を備えたセパレータと、を含む燃料電池スタックにおいて、ガス流路にガスを供給するマニホールドと、マニホールドにガスを供給するための筒状のガス供給口を備えるガス供給部材と、を備え、ガス供給部材のガス供給口が、ガス流路の入口の鉛直上方に設けられ、セパレータの厚み方向から見て、ガス供給口とガス流路の入口との間に配置され、ガス供給口からマニホールド側に延びるように設けられた、板状の遮蔽部材と、を備える、燃料電池スタック。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料電池スタックに関するものである。
高分子電解質型燃料電池(以下、PEFCという)は、MEA(Membrane−Electrode−Assembly:電解質膜−電極接合体)を有し、MEAの両側主面それぞれを、水素を含有する燃料ガスと、空気など酸素を含有する酸化剤ガスとに曝露して、燃料ガスと酸化剤ガスとを電気化学的に反応させることにより、電力と熱とを発生させる装置である。
MEAに燃料ガスおよび酸化剤ガスを供給するため、MEAは、ガス流路溝が形成されたセパレータと当接している。
また、ガス流路溝の上流側の一端は、各セルへ供給するガス量の等配性を確保するため、マニホールドと接続されており、このマニホールドに、燃料電池スタックのガス導入口からガス導入部材のガス導入部を介してガスが供給される。
ところで、PEFC停止時において、燃料電池システムが冷却されることから、燃料電池システム内の燃料電池スタックに接続されたガス供給配管内には、残留した加湿ガスが結露することによる水滴が生じることになる。
PEFC再運転時において、停止時にガス供給配管内で発生した結露水は、水滴の状態でガス供給側マニホールドへ流入することになり、安定した出力を得るためには、これら水滴がマニホールドと接続されたガス流路の入口へ直接到達するのを回避する必要がある。
すなわち、ガス供給側マニホールド内のガス流路の入口に水滴が直接達した場合、ガス流路の入口を水滴が閉塞することにつながり、ガスの流れを阻害し、MEAにガスが供給されないことになる。その結果、フラッディング現象を起こし、電気出力が不安定化する等、燃料電池スタックの性能を低下させることが知られている。
そこで、従来は、マニホールド内に流入した水滴を、マニホールド内に設けた水分貯水部へ誘導し、ガス流路に流れ込まないようにする方法が開示されている。(例えば、特許文献1参照)
特許第4989089号公報
しかしながら、特許文献1の構成において、マニホールドへガスを供給するガス導入部材のガス導入部が、マニホールドと接続されたガス流路の入口の近傍に配設されている場合、水滴が水分貯水部に到達する前に、ガス流路の入口に直接到達し、ガス流路を閉塞する可能性があった。そのため、PEFC起動時において、安定した電気出力を得ることは困難であった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、マニホールド内のガス流路の入口部において、水滴の直接到達を抑制し、ガス流路の水滴による閉塞を抑制することで、電気出力の安定性を向上できる燃料電池スタックの提供を目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の燃料電池スタックは、セパレータの厚み方向から見て、ガス供給口とガス流路の入口との間に板状の遮蔽部材を、ガス導入部からマニホールド側に延びるように設けるものである。
これにより、マニホールド内のガス流路の入口部において、水滴の直接到達を抑制し、ガス流路の水滴による閉塞を抑制することで、電気出力の安定性を向上できる。
本発明の燃料電池スタックによれば、マニホールド内に水滴が流入する状態においても、ガス供給部材のガス供給口と、ガス流路の入口との間に設けられた、板状の遮蔽部材により、ガス流路の入口部において、水滴の直接到達を抑制し、ガス流路が水滴により閉塞されることを抑制するので、燃料電池の性能を安定的に確保することができる。
本発明の実施の形態1に係る燃料電池用スタックの概略構成を示す模式図および斜視図 本発明の実施の形態1に係る電池モジュールの概略構成を示す断面図 本発明の実施の形態1に係るセパレータのガス流路パターンを示す平面図 本発明の実施例1に係る燃料電池用スタックの燃料ガス供給側マニホールドの断面図 本発明の実施例2に係る燃料電池用スタックの燃料ガス供給側マニホールドの断面図 本発明の比較例1に係る燃料電池用スタックの燃料ガス供給側マニホールドの断面図 本発明の比較例2に係る燃料電池用スタックの燃料ガス供給側マニホールドの断面図 本発明の比較例3に係る燃料電池用スタックの燃料ガス供給側マニホールドの断面図
第1の発明は、固体高分子電解質膜を一対のガス拡散電極で挟んでなる電解質膜−電極接合体と、前記ガス拡散電極と当接することでガス流路を形成するガス流路溝を備えたセパレータと、をそれぞれ複数積層することで形成される燃料電池スタックにおいて、
前記ガス流路にガスを供給するための筒状のマニホールドと、
前記マニホールドにガスを供給するための筒状のガス供給口を備えるガス供給部材と、を備え、前記ガス供給部材の前記ガス供給口が、前記ガス流路の入口の鉛直上方に設けられ、前記セパレータの厚み方向から見て、前記ガス供給口と前記ガス流路の入口との間に配置され、前記ガス供給口から前記マニホールド側に延びるように設けられた、板状の遮蔽部材と、を備えることを特徴とする。
この構成により、マニホールドを電解質膜−電極接合体の鉛直上方に配置することで、マニホールドを配置する外周部分のデットスペースを無くし、コンパクトに設計した燃料電池スタックにおいても、遮蔽部材により、ガス供給口からの水滴が、ガス流路の入口部への直接到達するのを抑制することができ、よって、マニホールドと接続されたガス流路の入口部が、水滴により閉塞されるのを抑制することができるので、燃料電池の性能を安
定的に確保することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記セパレータの厚み方向から見て、前記ガス流路の入口の全てのガス流路溝の幅と、前記ガス流路溝に挟まれた全ての隔壁部の幅と、を合わせた長さを入口幅とし、前記遮蔽部材は、前記セパレータの厚み方向から見て、前記入口幅より前記遮蔽部材の幅の方が大きいことを特徴とする。
この構成により、遮蔽部材の幅がガス流路の入口幅より小さい場合と比較し、ガス供給口から遮蔽部材へ到達した水滴を、確実にガス流路の入口部近傍から遠ざけることができ、ガス流路の入口部が、水滴により閉塞されるのを抑制することができるので、燃料電池の性能を安定的に確保することができる。
第3の発明は、第1乃至2いずれかの発明において、前記遮蔽部材は、前記セパレータの厚み方向から見て、水平方向に対して傾斜するように設けられていることを特徴とする。
この構成により、遮蔽部材が傾斜していない場合と比較し、ガス供給口から遮蔽部材へ到達した水滴を、より容易にガス流路の入口部近傍から遠ざけることができ、ガス流路の入口部が、水滴により閉塞されるのを抑制することができるので、燃料電池の性能を安定的に確保することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
[燃料電池の構成]
次に、本実施の形態1に係る燃料電池スタック101の構成について、図1を参照しながら説明する。
ここで、一般的な構成として、内部マニホールド型スタックを例に説明するが、内部マニホールド型スタックに限定されるものではなく、外部マニホールド型スタックでも同様の効果がある。
図1(a)は、燃料電池スタック101の概略構成を示す模式図、図1(b)は斜視図、である。
図1(a)に示すように、燃料電池スタック101は、複数のセル10がその厚み方向に積層されたセル積層体80と、このセル積層体80の両端に配置された端板81、82と、セル積層体80と端板81、82をセル10の積層方向において締結する締結具(図示せず)と、を有する。また、端板81とセル積層体80の間には、絶縁板83及び集電板85が配置されていて、端板82とセル積層体80との間には、絶縁板84及び集電板86が配置されている。
図1(b)に示すように、セル積層体80には、セル10の積層方向に延びるように、燃料ガス供給側マニホールド31、酸化剤ガス供給側マニホールド33、熱媒体供給側マニホールド(図示せず)、が構成されており、それぞれ、燃料ガス供給配管41、酸化剤ガス供給配管51、熱媒体供給配管(図示せず)と接続されている。更に、燃料ガス排出側マニホールド32、酸化剤ガス排出側マニホールド34、熱媒体排出側マニホールド(図示せず)、が構成されており、それぞれ、燃料ガス排出口、酸化剤ガス排出口、熱媒体
排出口(いずれも図示せず)と接続されている。
ここで、燃料電池スタックを出来るだけコンパクトに設計するためには、マニホールドを配置する外周部分のデットスペースをなくすことが望ましい。このため、燃料ガス供給側マニホールド、酸化剤ガス供給側マニホールド、熱媒体供給側マニホールドと、燃料ガス排出側マニホールド、酸化剤ガス排出側マニホールド、熱媒体排出側マニホールドと、を対向する2面に集中させ、スペースの有効利用を図ることが一般的である。
また、燃料電池スタックを燃料電池システムへ組み込む際の組立性、及び、燃料電池スタックのメンテナンス性の観点から、燃料ガス供給口、酸化剤ガス供給口、熱媒体供給口のそれぞれの間隔は、できるだけ大きい方が良く、よって、燃料ガス供給口、及び、酸化剤ガス供給口は、両端に配設される方が好ましい。
[セルの構成]
次に、本実施の形態1に係る燃料電池スタック101のセル10について、図2、および、図3を参照しながら説明する。
図2は、図1に示す燃料電池スタック101におけるセル10の概略構成を模式的に示す断面図である。なお、図2においては、一部を省略している。
図2に示すように、セル10は、電解質膜−電極接合体18(Membrane−Electrode−Assembly:以降、MEAと記載)と、ガスケット19と、アノードセパレータ16と、カソードセパレータ17と、を備えている。
MEA18は、水素イオンを選択的に輸送する電解質層(高分子電解質膜)11と、アノード12と、カソード13と、を有している。電解質層11は、略4角形の形状を有しており、電解質層11の両面には、その周縁部より内方に位置するようにアノード12とカソード13がそれぞれ設けられている。なお、電解質層11の周縁部には、燃料ガス供給側マニホールド孔、酸化剤ガス供給側マニホールド孔、熱媒体供給側マニホールド孔、および、燃料ガス排出側マニホールド孔、酸化剤ガス排出側マニホールド孔、熱媒体排出側マニホールド孔、(いずれも図示せず)が厚み方向に貫通するように設けられている。
アノード12は、電解質層11の一方の主面上に設けられ、白金系金属触媒(電極触媒)を担持したカーボン粉末(導電性炭素粒子)からなる触媒担持カーボンと触媒担持カーボンに付着した高分子電解質を含むアノード触媒層と、ガス通気性と導電性を兼ね備えたアノードガス拡散層(いずれも図示せず)と、を有している。アノード触媒層は、一方の主面が電解質層11と接触するように配置されていて、アノード触媒層の他方の主面には、アノードガス拡散層が配置されている。同様に、カソード13は、電解質層11の他方の主面上に設けられ、白金系金属触媒(電極触媒)を担持したカーボン粉末(導電性炭素粒子)からなる触媒担持カーボンと触媒担持カーボンに付着した高分子電解質を含むカソード触媒層と、カソード触媒層の上に設けられ、ガス通気性と導電性を兼ね備えたカソードガス拡散層(いずれも図示せず)と、を有している。
また、MEA18のアノード12、および、カソード13の周囲には、電解質層11を挟んで一対のフッ素ゴム製でドーナツ状のガスケット19が配設されている。これにより、燃料ガス、酸化剤ガス、熱媒体が電池外にリークされることが防止され、また、セル10内でこれらが互いに混合されることが防止される。なお、ガスケット19の周縁部には、厚み方向の貫通孔からなる燃料ガス供給側マニホールド孔、酸化剤ガス供給側マニホールド孔、熱媒体供給側マニホールド孔、および、燃料ガス排出側マニホールド孔、酸化剤ガス排出側マニホールド孔、熱媒体排出側マニホールド孔(いずれも図示せず)が設けられている。
また、MEA18とガスケット19を挟むように、導電性のアノードセパレータ16とカソードセパレータ17が配設されている。これにより、MEA18が機械的に固定され、複数のセル10をその厚み方向に積層したときには、MEA18が電気的に接続される。なお、アノードセパレータ16及びカソードセパレータ17は、熱伝導性及び導電性に優れた金属、黒鉛、又は、黒鉛と樹脂を混合したものを使用することができ、例えば、カーボン粉末とバインダー(溶剤)との混合物を射出成形により作製したものやチタンやステンレス鋼製の板の表面に金メッキを施したものを使用することができる。
アノードセパレータ16のアノード12と接触する一方の主面(以下、内面という)には、燃料ガスが通流するための溝状の燃料ガス流路溝14が設けられており、他方の面には、熱媒体が通流するための溝状の熱媒体流路溝22が設けられている。同様に、カソードセパレータ17のカソード13と接触する一方の主面(以下、内面という)には、酸化剤ガスが通流するための溝状の酸化剤ガス流路溝15が設けられており、他方の面には、熱媒体が通流するための溝状の熱媒体流路溝23が設けられている。
図3(a)は、図1に示す燃料電池スタック101におけるアノードセパレータ16、図3(b)は、カソードセパレータ17、それぞれのガス流路側の平面図である。
アノードセパレータ16、および、カソードセパレータ17のそれぞれの周縁部には、燃料ガス供給側マニホールド111、酸化剤ガス供給側マニホールド113、熱媒体供給側マニホールド112、および、燃料ガス排出側マニホールド114、酸化剤ガス排出側マニホールド116、熱媒体排出側マニホールド115、が厚み方向に貫通するように設けられている。また、燃料ガス流路溝14、および、酸化剤ガス流路溝15、の形状は任意であり、例えば、セル10の厚み方向から見て、サーペンタイン状に形成されていても良く、ストレート形状に形成されていても良い。
これにより、アノード12、および、カソード13には、それぞれ、燃料ガス、および、酸化剤ガスが供給され、これらのガスが反応して電気と熱が発生する。
そして、このように形成されたセル10が、その厚み方向に積層されることにより、セル積層体80が形成される。
(実施例1)
実施例1にて行なった、燃料電池スタックの燃料ガス供給側マニホールド31のセパレータ厚み方向の断面図を図4(a)、鉛直方向の断面図を図4(b)、(c)に示す。
実施の形態1にて作製した燃料電池スタック101の、燃料ガス供給側マニホールド31において、燃料ガス供給口36とガス流路入口部24との間に、ガス流路入口部全体の幅より大きい幅を有する、遮蔽部材35を水平方向に配設し、燃料電池スタックを作製した。
遮蔽部材は、燃料ガス供給口36と一体樹脂成型にて作製した。なお、遮蔽部材のみを作製しマニホールド内に組み込む方法など、ガス供給口とガス流路入口部との間に配設されるいずれの手段でも用いることが可能である。また、遮蔽部材は、酸化剤ガス供給口側に適用してもよい。
(実施例2)
実施例2にて行なった、燃料電池スタックの燃料ガス供給側マニホールド31の鉛直方向の断面図を図5に示す。
実施の形態1にて作製した燃料電池スタック101の、燃料ガス供給側マニホールド31において、燃料ガス供給口36とガス流路入口部24との間に、ガス流路入口部全体の幅より大きい幅を有する遮蔽部材35を水平方向に対して傾斜するように配設し、燃料電池スタックを作製した。
(比較例1)
比較例1にて行なった、燃料電池スタックの燃料ガス供給側マニホールド31のセパレータ厚み方向の断面図を図6(a)、鉛直方向の断面図を図6(b)に示す。
実施の形態1にて作製した燃料電池スタック101の、燃料ガス供給配管41において、ガス流路入口部24の鉛直方向上側に燃料ガス供給口36が配設されないようにし、且つ、遮蔽部材を配設せずに、燃料電池スタックを作製した。
(比較例2)
比較例2にて行なった、燃料電池スタックの燃料ガス供給側マニホールド31のセパレータ厚み方向の断面図を図7(a)、鉛直方向の断面図を図7(b)に示す。
実施の形態1にて作製した燃料電池スタック101の燃料ガス供給側マニホールド31において、燃料ガス供給口36とガス流路入口部24との間には、遮蔽部材を配設せずに、燃料電池スタックを作製した。
(比較例3)
比較例3にて行なった、燃料電池スタックの燃料ガス供給側マニホールド31のセパレータ厚み方向の断面図を図8(a)、鉛直方向の断面図を図8(b)に示す。
実施の形態1にて作製した燃料電池スタック101の、燃料ガス供給側マニホールド31において、燃料ガス供給口36とガス流路入口部24との間に、ガス流路入口部全体の幅より小さい幅を有する遮蔽部材35を水平方向に配設し、燃料電池スタックを作製した。
なお、実施例1〜2、及び、比較例1〜3にて作製した燃料電池スタックを燃料電池システムに組み込み、このときの作業時間にてシステム組込み性の評価とした。
また、24h発電後、24h停止し、その後、再起動した時のフラッディングの有無にて電気出力安定性の評価とした。
以上により、燃料電池スタックのシステム組込み性、および、電気出力安定性を評価した結果を表1に示す。
実施例1の燃料電池スタックは、表1より、ガス流路入口部24の鉛直方向上側に燃料ガス供給口36が配設されてなく、且つ、遮蔽部材が配設されていない、比較例1と比較すると、共にフラッディングが無く電気出力安定性は良好であるが、システム組込み性に違いがあり、実施例1の方が良好である。また、ガス流路入口部24の鉛直方向上側に燃料ガス供給口36が配設されているが、遮蔽部材が配設されていない比較例2と比較すると、共にシステム組立性は良好であるが、遮蔽部材が無い比較例2の燃料電池スタックは、フラッディングが発生し電気出力が不安定である。
このことから、燃料ガス供給口、酸化剤ガス供給口、熱媒体供給口のそれぞれの間隔を、できるだけ大きくするため、燃料ガス供給口、及び、酸化剤ガス供給口は、ガス流路入口の鉛直上方に配設する必要があり、これらを実現するためには、ガス供給口からの水滴が、ガス流路入口へ直接到達するのを抑制する遮蔽部材が必要であり、遮蔽部材は、ガス流路が水滴により閉塞されるのを抑制する効果があると考えられる。
実施例2の燃料電池スタックは、表1より、遮蔽部材35が水平方向で傾きがある場合においても、ガス供給口からの水滴が、ガス流路入口へ直接到達するのを抑制し、ガス流路が水滴により閉塞されるのを抑制する効果があると考えられる。
遮蔽部材上のガス供給口からの水滴を効率良く除去するためには、遮蔽部材を水平方向で傾きがある様に配設する方が好ましい。
実施例1の燃料電池スタックは、表1より、遮蔽部材35の幅が、ガス流路入口幅より小さい、比較例3と比較し、フラッディングが無いことから、ガス供給口からの水滴が、ガス流路入口へ直接到達するのを抑制し、ガス流路が水滴により閉塞されるのを抑制する効果があると考えられる。
このことは、遮蔽部材の幅が、ガス流路入口幅より小さい場合、ガス供給口からの水滴が、遮蔽部材で覆われていないガス流路入口に直接到達し、ガス流路が水滴により閉塞され、フラッディングにつながったものと考えられる。
このように構成された本実施の形態1に係る燃料電池スタックは、マニホールド内に水滴が流入する状態においても、ガス供給部材のガス供給口と、ガス流路の入口との間に設けられた、板状の遮蔽部材により、ガス流路の入口部において、水滴の直接到達を抑制し、ガス流路が水滴により閉塞されることを抑制するので、燃料電池の性能を安定的に確保することができる。
なお、遮蔽部材の必要長さは、供給ガス量などの運転条件により、水滴の飛散状態を考慮し、適宜決定することができる。
以上のように、本発明に係る燃料電池スタックは、供給側マニホールド内に水滴が流入する状態においても、ガス流路が水滴により閉塞することの抑制に有効であり、供給側マニホールドのガス流路入口部において水滴が滞留することによる、フラッディングなどの影響を受け難く、電気出力安定性が要望される、高分子型固体電解質を用いた燃料電池、燃料電池デバイス、定置用燃料電池コジェネレーションシステム等の用途に適用できる。
10 セル
11 電解質層
12 アノード
13 カソード
14 燃料ガス流路溝
15 酸化剤ガス流路溝
16 アノードセパレータ
17 カソードセパレータ
18 膜−電極接合体
19 ガスケット
22、23 熱媒体流路溝
24 ガス流路入口部
31 燃料ガス供給側マニホールド
32 燃料ガス排出側マニホールド
33 酸化剤ガス供給側マニホールド
34 酸化剤ガス排出側マニホールド
35 遮蔽部材
36 燃料ガス供給口
40 ガス流路溝
41 燃料ガス供給配管
51 酸化剤ガス供給配管
80 セル積層体
81、82 端板
83、84 絶縁板
85、86 集電板
101 燃料電池スタック
111 燃料ガス供給側マニホールド
112 熱媒体供給側マニホールド
113 酸化剤ガス供給側マニホールド
114 燃料ガス排出側マニホールド
115 熱媒体排出側マニホールド
116 酸化剤ガス排出側マニホールド

Claims (3)

  1. 固体高分子電解質膜を一対のガス拡散電極で挟んでなる電解質膜−電極接合体と、前記ガス拡散電極と当接することでガス流路を形成するガス流路溝を備えたセパレータと、をそれぞれ複数積層することで形成される燃料電池スタックにおいて、
    前記ガス流路にガスを供給するための筒状のマニホールドと、
    前記マニホールドにガスを供給するための筒状のガス供給口を備えるガス供給部材と、を備え、
    前記ガス供給部材の前記ガス供給口が、前記ガス流路の入口の鉛直上方に設けられ、
    前記セパレータの厚み方向から見て、前記ガス供給口と前記ガス流路の入口との間に配置され、前記ガス供給口から前記マニホールド側に延びるように設けられた、板状の遮蔽部材と、
    を備える、燃料電池スタック。
  2. 前記セパレータの厚み方向から見て、前記ガス流路の入口の全てのガス流路溝の幅と、前記ガス流路溝に挟まれた全ての隔壁部の幅と、を合わせた長さを入口幅とし、
    前記遮蔽部材は、前記セパレータの厚み方向から見て、前記入口幅より前記遮蔽部材の幅の方が大きい、請求項1に記載の燃料電池スタック。
  3. 前記遮蔽部材は、前記セパレータの厚み方向から見て、水平方向に対して傾斜するように設けられている、請求項1又は2に記載の燃料電池スタック。
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