JP2014182465A - 情報記憶媒体、アプリケーション選択プログラム、及びアプリケーション選択方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のアプリケーションの中にロック状態にあるアプリケーションが存在する場合であっても、利用可能なアプリケーションを迅速に選択可能とする情報記憶媒体、アプリケーション選択プログラム、及びアプリケーション選択方法を提供する。
【解決手段】情報記憶媒体は、レコード形式ファイルにおいて非ロック状態に設定されたレコードを読み出すことで当該レコードに含まれるアプリケーション識別子に対応するアプリケーションを、利用対象のアプリケーションとして選択する。
【選択図】図3
【解決手段】情報記憶媒体は、レコード形式ファイルにおいて非ロック状態に設定されたレコードを読み出すことで当該レコードに含まれるアプリケーション識別子に対応するアプリケーションを、利用対象のアプリケーションとして選択する。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数のアプリケーションが搭載可能なICカード等の情報記憶媒体の技術に関する。
近年、eUICC(embedded Universal Integrated Circuit Card)とよばれる組込み向けのICカードが検討されている。eUICCは従来のUICC(SIMカードなど)と異なり、例えば携帯電話端末等の通信機器の回路基板上に直接組み込まれていることなどによって、該通信機器から取り外すことが困難な実装を想定されており、従来可能であったUICCを差し替えることで通信キャリア(携帯電話サービス会社)を変更することができない。このため、eUICCではユーザが複数の通信キャリア(オペレータともいう)から1つの通信キャリアを選択可能となる機能を予め持っていることが要求されている。ところで、ICカードの国際規格ISO/IEC 7816-4では、ICカードに搭載されたアプリケーションの識別子(以下、「アプリケーション識別子」という)を管理するレコード形式ファイル(EF_DIR/EF_ATR)が定義されている(例えば特許文献1参照)。このレコード形式ファイルは、アプリケーション識別子を含む(記述する)レコードにより構成される。このようなアプリケーション識別子は、例えば通信機器のユーザの指示に応じて一覧形式で表示され、その中からユーザにより選択されたアプリケーション識別子に対応するアプリケーションが活性化され利用可能となる。
しかしながら、国際規格ISO/IEC 7816-4上、上述したレコード形式ファイルでは、アプリケーションの状態(ロック状態または非ロック状態)が管理されない。つまり、レコード形式ファイルにおけるレコードと、アプリケーションの状態とは紐付けられていない(同期していない)。このため、既存の通信機器では、レコード形式ファイルにより管理されているアプリケーション識別子の選択を試みることで、当該アプリケーション識別子に対応するアプリケーションの状態を確認するしかない。ところが、ICカードに搭載された複数のアプリケーションのうち、例えば、レコード形式ファイルから最初に選択されたアプリケーションがロック状態にあれば、警告またはエラーになる。したがって、通信機器の電源ON時の起動に時間がかかる(言い換えれば、利用可能なアプリケーションが選択されるまでに時間がかかる)ことになってしまう。
そこで、本発明は、上記点等に鑑みてなされたものであり、複数のアプリケーションの中にロック状態にあるアプリケーションが存在する場合であっても、利用可能なアプリケーションを迅速に選択可能とする情報記憶媒体、アプリケーション選択プログラム、及びアプリケーション選択方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のアプリケーションが搭載可能なICチップを有する情報記憶媒体であって、前記アプリケーションそれぞれの識別子を含む複数のレコードにより構成されるファイルを記憶するメモリと、前記レコードをロック状態または非ロック状態に設定する設定手段と、前記ファイルにおいて非ロック状態に設定されたレコードを読み出すことで当該レコードに含まれる識別子に対応する前記アプリケーションを、利用対象のアプリケーションとして選択する選択手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報記憶媒体において、前記設定手段は、前記アプリケーションをロック状態または非ロック状態へ遷移させるコマンドが実行されたとき、前記アプリケーションのロック状態または非ロック状態への遷移に連動させて前記アプリケーションの識別子を含むレコードをロック状態または非ロック状態に設定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の情報記憶媒体において、前記設定手段は、前記レコードをロック状態または非ロック状態へ遷移させるコマンドが実行されたとき、当該レコードのロック状態または非ロック状態への遷移に連動させて当該レコードに含まれる識別子に対応する前記アプリケーションをロック状態または非ロック状態に設定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報記憶媒体において、前記ファイルにおいて直近にアクセスされたレコードの前または後のレコードが指定された場合、ロック状態に設定されたレコードをアクセス対象とせず、当該ロック状態に設定されたレコードの前または後のレコードにアクセスするアクセス手段を更に備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、複数のアプリケーションが搭載可能なICチップを有する情報記憶媒体であって、前記アプリケーションそれぞれの識別子を含む複数のレコードにより構成されるファイルを記憶するメモリを備える情報記憶媒体に含まれるコンピュータを、前記レコードをロック状態または非ロック状態に設定する設定手段、及び、前記ファイルにおいて非ロック状態に設定されたレコードを読み出すことで当該レコードに含まれる識別子に対応する前記アプリケーションを、利用対象のアプリケーションとして選択する選択手段として機能させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、複数のアプリケーションが搭載可能なICチップを有する情報記憶媒体であって、前記アプリケーションそれぞれの識別子を含む複数のレコードにより構成されるファイルを記憶するメモリを備える情報記憶媒体に含まれるコンピュータにより実行されるアプリケーション選択方法であって、前記レコードをロック状態または非ロック状態に設定するステップと、前記ファイルにおいて非ロック状態に設定されたレコードを読み出すことで当該レコードに含まれる識別子に対応する前記アプリケーションを、利用対象のアプリケーションとして選択するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、複数のアプリケーションの中にロック状態にあるアプリケーションが存在する場合であっても、利用可能なアプリケーションを迅速に選択することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態は、スマートフォンや携帯電話端末等の通信機器に対して本発明の情報記憶媒体を適用した場合の実施の形態である。
図1は、本実施形態に係る通信機器の概要構成例を示すブロック図である。図1に示すように、通信機器1は、ICカード11、及びコントローラ12等を備えて構成されている。ICカード11は、eUICCであり、複数のアプリケーションが搭載される。コントローラ12は、通信機器1の電話通信機能を担い、通信機器1のユーザからの操作キーを介した操作指示に応じて各種処理を実行する。なお、通信機器1には、その他にも、例えば操作キー、ディスプレイ、スピーカ、及び移動体通信部等を備えるが、図示を省略する。
ICカード11は、CPU(Central Processing Unit)111、データを一時記憶するRAM(Random Access Memory)112、所定のデータやプログラム等を記憶する不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリやEEPROM)113、及びI/Oポート(入出力ポート)114等を備えている。I/Oポート114は、コントローラ12とのインターフェイスを担う。I/Oポート114には、ISO/IEC 7816によって定められたC1〜C8の8個の端子が設けられている。例えば、C1端子は電源端子、C2端子はリセット端子、C3端子はクロック端子、C5端子はグランド端子、C7端子はコントローラ12とのデータ通信を行う端子である。ICカード11は本発明における情報記憶媒体を構成するが、このICカード11は通信機器1の回路基板上に直接組み込んで構成するようにしても良い。
CPU111(コンピュータの一例)は、コントローラ12からのコマンドに応じたコマンド処理を実行する。不揮発性メモリ113は、OS(Operating System)、複数のアプリケーション、及び本発明のアプリケーション選択プログラムを記憶する。複数のアプリケーションは、例えば、異なる複数の通信キャリアごとに対応するネットワークアクセスアプリケーションである。ネットワークアクセスアプリケーションは、移動体通信ネットワークサービスを利用するためのアプリケーションである。なお、本実施形態は、ネットワークアクセスアプリケーション以外のアプリケーションに対しても適用可能である。CPU11は、複数のアプリケーションを選択的に動作させることができる。また、CPU111は、アプリケーション選択プログラムを実行することで、本発明における設定手段、選択手段、及びアクセス手段等として機能する。また、各アプリケーションは、コントローラ12からのアプリ状態更新コマンド(例えば、Set Statusコマンド)によりロック状態または非ロック状態に設定可能になっている。アプリ状態更新コマンドは、アプリケーションをロック状態または非ロック状態へ遷移させる(ロック状態から非ロック状態への遷移、または非ロック状態からロック状態への遷移させる)コマンドである。これにより、例えばユーザが利用したい通信キャリアに対応するアプリケーションは非ロック状態に設定され、利用しない通信キャリアに対応するアプリケーションはロック状態に設定される。ここで、アプリケーションのロック状態とは、アプリケーション選択時に警告またはエラーになり、アプリケーションが全てのコマンドを実行しない、もしくは限定されたコマンドのみ実行可能な状態をいう。
図2(A)は、アプリ状態更新コマンドが受信された場合におけるCPU111のアプリケーション状態更新処理例を示すフローチャートである。ICカード11がアプリ状態更新コマンドを受信すると、図2(A)に示すように、CPU111は、コマンドフォーマットが正しいか否かを判定する(ステップS1)。そして、コマンドフォーマットが正しいと判定された場合(ステップS1:YES)、ステップS2へ進む。一方、コマンドフォーマットが正しくないと判定された場合(ステップS1:NO)、ステップS5へ進む。ステップS2では、CPU111は、対象アプリケーション(受信されたコマンドにより指定されたアプリケーション)が存在するか(ICカード11に記憶されているか)否かを判定する。そして、対象アプリケーションが存在すると判定された場合(ステップS2:YES)、ステップS3へ進む。一方、対象アプリケーションが存在しないと判定された場合(ステップS2:NO)、ステップS5へ進む。ステップS3では、CPU111は、受信されたコマンドの実行条件(例えば、セキュリティ条件)を満たすか否かを判定する。そして、当該コマンドの実行条件を満たすと判定された場合(ステップS3:YES)、ステップS4へ進む。一方、当該コマンドの実行条件を満たさないと判定された場合(ステップS3:NO)、ステップS5へ進む。ステップS4では、CPU111は、対象アプリケーションの状態を更新(つまり、ロック状態から非ロック状態に設定、または非ロック状態からロック状態に設定)する。ステップS5では、CPU111は、エラー処理を行う。
また、不揮発性メモリ113は、上記複数のアプリケーションそれぞれの識別子(例えば、アプリケーション名)を含む複数のレコードにより構成されるレコード形式ファイル(EF_DIR/EF_ATR)を記憶する。レコード形式ファイルにおける複数のレコードは、それぞれ、コントローラ12からのレコード状態更新コマンドにより、ロック状態または非ロック状態に設定可能になっている。レコード状態更新コマンドは、レコードをロック状態または非ロック状態へ遷移させるコマンドである。レコードのロック状態とは、レコードの読み出しが不能な状態をいう。レコードの非ロック状態とは、レコードの読み出し可能な状態をいう。なお、各レコードには、固有のレコード番号が付与されている。
図2(B)は、レコード状態更新コマンドが受信された場合におけるCPU111のレコード状態更新処理例を示すフローチャートである。ICカード11がレコード状態更新コマンドを受信すると、図2(B)に示すように、CPU111は、コマンドフォーマットが正しいか否かを判定する(ステップS11)。そして、コマンドフォーマットが正しいと判定された場合(ステップS11:YES)、ステップS12へ進む。一方、コマンドフォーマットが正しくないと判定された場合(ステップS11:NO)、ステップS15へ進む。ステップS12では、CPU111は、対象ファイルのレコード(受信されたコマンドにより指定されたレコード)が存在するか否かを判定する。そして、対象ファイルのレコードが存在すると判定された場合(ステップS12:YES)、ステップS13へ進む。一方、対象ファイルのレコードが存在しないと判定された場合(ステップS12:NO)、ステップS15へ進む。ステップS13では、CPU111は、受信されたコマンドの実行条件を満たすか否かを判定する。そして、当該コマンドの実行条件を満たすと判定された場合(ステップS13:YES)、ステップS14へ進む。一方、当該コマンドの実行条件を満たさないと判定された場合(ステップS13:NO)、ステップS15へ進む。ステップS14では、CPU111は、対象ファイルのレコードの状態を更新(つまり、ロック状態から非ロック状態に設定、または非ロック状態からロック状態に設定)する。ステップS15では、CPU111は、エラー処理を行う。
そして、CPU111は、レコード形式ファイルにおいて非ロック状態に設定されたレコードを読み出すことで当該レコードに含まれるアプリケーション識別子に対応する(当該識別子により識別される)アプリケーションを、利用対象のアプリケーションとして選択する。つまり、ロック状態に設定されたレコードからはアプリケーション識別子が読めないため、レコード形式ファイルにおけるレコードとアプリケーションの状態とが紐付けられていなくても、レコードのロック状態を、あたかもアプリケーションのロック状態として設定可能となる。
図3は、アプリ選択コマンドが受信された場合におけるCPU111のアプリケーション選択処理例を示すフローチャートである。図3に示す処理では、CPU111は、対象ファイル(受信されたコマンドにより指定されたファイル)を選択する(ステップS21)。次いで、CPU111は、レコード番号を初期化する(ステップS22)。これにより、例えばレコード番号が「1」に設定される。次いで、CPU111は、対象ファイルにおいて、初期化されたレコード番号の対象レコードの読み出しを行い(ステップS23)、対象レコードが非ロック状態に設定されているか否かを判定する(ステップS24)。そして、対象レコードが非ロック状態に設定されていない(つまり、ロック状態に設定されている)と判定された場合(ステップS24:NO)、ステップS25へ進む。ステップS25では、CPU111は、対象ファイルに残りレコード(つまり、まだ読み出しが試みられていないレコード)が存在するか否かを判定する。そして、対象ファイルに残りレコードが存在すると判定された場合(ステップS25:YES)、レコード番号が次のレコードに変更(これにより、次のレコードが指定)され(ステップS26)、ステップS23に移行される。これにより、次のレコードについて上記と同様の処理が行われる。一方、対象ファイルに残りレコードが存在しないと判定された場合(ステップS25:NO)、エラー処理が行われる(ステップS27)。一方、ステップS24において、対象レコードまたは以降に指定されたレコードが非ロック状態に設定されていると判定された場合(ステップS24:YES)、CPU111は、当該対象レコードまたは以降に指定されたレコードに含まれるアプリケーション識別子に対応するアプリケーションを、利用対象のアプリケーションとして選択する(ステップS28)。
なお、CPU111は、アプリ状態更新コマンドを実行したとき、アプリケーションのロック状態または非ロック状態への遷移に連動させてアプリケーション識別子を含むレコードをロック状態または非ロック状態に設定するように構成してもよい。これにより、例えばアプリケーションをロック状態から非ロック状態へ遷移したときに自動的にレコードをロック状態から非ロック状態に遷移させることができる。そのため、アプリケーションの状態と、レコードの状態を別々に設定する手間を削減することができる。
図4(A)は、アプリ状態更新コマンドが受信された場合におけるCPU111のアプリ及びレコード状態更新処理例を示すフローチャートである。なお、図4(A)に示すステップS31〜S33、及びステップS37の処理は、図2(A)に示すステップS1〜S3、及びステップS5の処理と同様である。図4(A)に示すステップS34では、CPU111は、対象ファイルのレコード(対象アプリケーションのアプリケーション識別子を含むレコード)が存在するか否かを判定する。そして、対象ファイルのレコードが存在すると判定された場合(ステップS34:YES)、ステップS35へ進む。一方、対象ファイルのレコードが存在しないと判定された場合(ステップS34:NO)、ステップS37へ進む。ステップS35では、CPU111は、対象アプリケーションの状態を更新する。次いで、CPU111は、対象ファイルのレコードの状態を更新する(ステップS36)。
また、CPU111は、レコード状態更新コマンドを実行したとき、当該レコードのロック状態または非ロック状態への遷移に連動させて当該レコードに含まれるアプリケーション識別子に対応するアプリケーションをロック状態または非ロック状態に設定するように構成してもよい。これにより、例えばレコードをロック状態から非ロック状態へ遷移したときに自動的にアプリケーションをロック状態から非ロック状態に遷移させることができる。そのため、アプリケーションの状態と、レコードの状態を別々に設定する手間を削減することができる。
図4(B)は、レコード状態更新コマンドが受信された場合におけるCPU111のレコード及びアプリ状態更新処理例を示すフローチャートである。なお、図4(B)に示すステップS41〜S43、及びステップS47の処理は、図2(B)に示すステップS11〜S13、及びステップS15の処理と同様である。図4(B)に示すステップS44では、CPU111は、対象アプリケーション(対象ファイルのレコードに含まれるアプリケーション識別子に対応するアプリケーション)が存在するか否かを判定する。そして、対象アプリケーションが存在すると判定された場合(ステップS44:YES)、ステップS45へ進む。一方、対象アプリケーションが存在しないと判定された場合(ステップS44:NO)、ステップS47へ進む。ステップS45では、CPU111は、対象ファイルのレコードの状態を更新する。次いで、CPU111は、対象アプリケーションの状態を更新する(ステップS46)。
更に、ICカード11は、レコード形式ファイルにおいて直近にアクセスされたレコード(以下、「カレントレコード」という)を管理する機能を有するように構成してもよい。この場合、CPU111は、レコード形式ファイルにおいて所定のアクセスコマンド(例えば、レコード読み出しまたはレコード更新コマンド)でカレントレコードの前または後のレコードが指定された場合、ロック状態に設定されたレコードをアクセス対象とせず、当該ロック状態に設定されたレコードの前または後のレコードにアクセスする。これにより、非ロック状態のレコードへ迅速にアクセスすることができる。図5(A)は、N個あるレコードのレコード番号とレコードの状態を示す図である。図5(A)において、ファイル選択直後にはカレントレコードが未設定状態であり、この状態でレコード読み出しまたはレコード更新をNEXT指定にて実行した場合、レコード番号「1」ではなく、レコード番号「2」がアクセス対象となる。また、レコード番号「2」がカレントレコードの場合、NEXT指定にて上記コマンドを実行した場合、レコード番号「3」がアクセスの対象となる。また、ファイル選択直後にPREVIOUS指定にて上記コマンドを実行した場合には、レコード番号「N−1」がアクセス対象となる。
図5(B)は、レコード読み出し、またはレコード更新コマンドが受信された場合におけるCPU111のレコード読み出し、またはレコード更新処理例を示すフローチャートである。なお、図5(B)に示すステップS51及びステップS58の処理は、図2(B)に示すステップS11及びS15の処理と同様である。図5に示すステップS52では、CPU111は、対象ファイル(受信されたコマンドにより指定されたファイル)が存在するか否かを判定する。そして、対象ファイルが存在すると判定された場合(ステップS52:YES)、ステップS53へ進む。一方、対象ファイルが存在しないと判定された場合(ステップS52:NO)、ステップS58へ進む。ステップS53では、CPU111は、受信されたコマンドの実行条件を満たすか否かを判定する。そして、当該コマンドの実行条件を満たすと判定された場合(ステップS53:YES)、ステップS54へ進む。一方、当該コマンドの実行条件を満たさないと判定された場合(ステップS53:NO)、ステップS58へ進む。ステップS54では、CPU111は、レコード番号を初期化する。次いで、CPU111は、初期化されたレコード番号の対象レコード(カレントレコード)が非ロック状態に設定されているか否かを判定する(ステップS55)。そして、対象レコード(カレントレコード)が非ロック状態に設定されていない(つまり、ロック状態に設定されている)と判定された場合(ステップS55:NO)、ステップS56へ進む。ステップS56では、CPU111は、対象レコード(カレントレコード)の前または後のレコードが存在するか否かを判定する。そして、対象レコード(カレントレコード)の前または後のレコードが存在すると判定された場合(ステップS56:YES)、レコード番号が対象レコード(カレントレコード)の前または後のレコードに更新(これにより、例えば1つ前のレコードがPREVIOUS指定、または1つ後のレコードがNEXT指定)され(ステップS57)、ステップS55に移行される。これにより、対象レコード(カレントレコード)の前または後のレコードについて上記と同様の処理が行われる。一方、対象レコード(カレントレコード)の前または後のレコードが存在しないと判定された場合(ステップS56:NO)、ステップS58へ進む。一方、ステップS55において、対象レコードまたはこれの前または後のレコードが非ロック状態に設定されていると判定された場合(ステップS55:YES)、CPU111は、当該対象レコードまたはこれの前または後のレコードにアクセスして読み出しまたは更新を行う(ステップS59)。また、ステップS55において、対象レコードの前または後のレコードが非ロック状態に設定されていない(つまり、ロック状態に設定された)と判定された場合(ステップS55:NO)、CPU111は、当該対象レコードの前または後のレコードにはアクセス対象としない。そのため、当該ロック状態に設定されたレコードの前または後のレコードにアクセスすることになる。
以上説明したように、上記実施形態によれば、レコード形式ファイルにおいて非ロック状態に設定されたレコードを読み出すことで当該レコードに含まれるアプリケーション識別子に対応するアプリケーションを、利用対象のアプリケーションとして選択するように構成したので、複数のアプリケーションの中にロック状態にあるアプリケーションが存在する場合であっても、利用可能なアプリケーションを迅速に選択することができる。
なお、上述した通信機器1は、ユーザに携帯されるものだけでなく、例えばスマートメータ等に組み込まれて使用されるものも含まれる。この場合、通信機器1のコントローラ12は、例えば、サーバから移動体通信ネットワークを介して送信された命令に応じてICカード11へ、上述したアプリ状態更新コマンドやアプリ選択コマンド等を送信することになる。これにより、利用可能なアプリケーションを遠隔から迅速に選択することができる。
1 通信機器
11 ICカード
12 コントローラ
111 CPU
112 RAM
113 不揮発性メモリ
114 I/Oポート
11 ICカード
12 コントローラ
111 CPU
112 RAM
113 不揮発性メモリ
114 I/Oポート
Claims (6)
- 複数のアプリケーションが搭載可能なICチップを有する情報記憶媒体であって、
前記アプリケーションそれぞれの識別子を含む複数のレコードにより構成されるファイルを記憶するメモリと、
前記レコードをロック状態または非ロック状態に設定する設定手段と、
前記ファイルにおいて非ロック状態に設定されたレコードを読み出すことで当該レコードに含まれる識別子に対応する前記アプリケーションを、利用対象のアプリケーションとして選択する選択手段と、
を備えることを特徴とする情報記憶媒体。 - 前記設定手段は、前記アプリケーションをロック状態または非ロック状態へ遷移させるコマンドが実行されたとき、前記アプリケーションのロック状態または非ロック状態への遷移に連動させて前記アプリケーションの識別子を含むレコードをロック状態または非ロック状態に設定することを特徴とする請求項1に記載の情報記憶媒体。
- 前記設定手段は、前記レコードをロック状態または非ロック状態へ遷移させるコマンドが実行されたとき、当該レコードのロック状態または非ロック状態への遷移に連動させて当該レコードに含まれる識別子に対応する前記アプリケーションをロック状態または非ロック状態に設定することを特徴とする請求項1に記載の情報記憶媒体。
- 前記ファイルにおいて直近にアクセスされたレコードの前または後のレコードが指定された場合、ロック状態に設定されたレコードをアクセス対象とせず、当該ロック状態に設定されたレコードの前または後のレコードにアクセスするアクセス手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報記憶媒体。
- 複数のアプリケーションが搭載可能なICチップを有する情報記憶媒体であって、前記アプリケーションそれぞれの識別子を含む複数のレコードにより構成されるファイルを記憶するメモリを備える情報記憶媒体に含まれるコンピュータを、
前記レコードをロック状態または非ロック状態に設定する設定手段、及び、
前記ファイルにおいて非ロック状態に設定されたレコードを読み出すことで当該レコードに含まれる識別子に対応する前記アプリケーションを、利用対象のアプリケーションとして選択する選択手段として機能させることを特徴とするアプリケーション選択プログラム。 - 複数のアプリケーションが搭載可能なICチップを有する情報記憶媒体であって、前記アプリケーションそれぞれの識別子を含む複数のレコードにより構成されるファイルを記憶するメモリを備える情報記憶媒体に含まれるコンピュータにより実行されるアプリケーション選択方法であって、
前記レコードをロック状態または非ロック状態に設定するステップと、
前記ファイルにおいて非ロック状態に設定されたレコードを読み出すことで当該レコードに含まれる識別子に対応する前記アプリケーションを、利用対象のアプリケーションとして選択するステップと、
を含むことを特徴とするアプリケーション選択方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013055151A JP2014182465A (ja) | 2013-03-18 | 2013-03-18 | 情報記憶媒体、アプリケーション選択プログラム、及びアプリケーション選択方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2014182465A true JP2014182465A (ja) | 2014-09-29 |
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ID=51701147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013055151A Pending JP2014182465A (ja) | 2013-03-18 | 2013-03-18 | 情報記憶媒体、アプリケーション選択プログラム、及びアプリケーション選択方法 |
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- 2013-03-18 JP JP2013055151A patent/JP2014182465A/ja active Pending
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