JP2014182467A - 情報記憶媒体、データ選択処理プログラム、及びデータ選択処理方法 - Google Patents

情報記憶媒体、データ選択処理プログラム、及びデータ選択処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】、情報記憶媒体に複数の通信キャリアごとのネットワークアクセスアプリケーションが搭載される場合であっても、コマンドに応じて正常に処理を実行することが可能な情報記憶媒体、データ選択処理プログラム、及びデータ選択処理方法を提供する。
【解決手段】複数の移動体通信ネットワークサービスを利用するための複数のアプリケーションが搭載され、当該複数のアプリケーションを選択的に動作させることが可能な情報記憶媒体は、前記アプリケーションの動作において用いられるデータ及び関数を前記アプリケーションごとに対応付けて記憶するメモリを備える。そして、情報記憶媒体は、何れかの前記アプリケーションの選択に応じて、当該選択されたアプリケーションに対応付けられたデータ及び関数を選択し、前記選択中のアプリケーションの動作において前記選択手段により選択されたデータ及び関数を用いて処理を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の移動体通信ネットワークサービスを利用するための複数のアプリケーションが搭載され、当該複数のアプリケーションを選択的に動作させることが可能なICカード等の情報記憶媒体の技術に関する。
近年、eUICC(embedded Universal Integrated Circuit Card)とよばれる組込み向けのICカードが検討されている。eUICCは従来のUICC(SIMカードなど)と異なり、例えば通信機器の回路基板上に直接組み込まれていることなどによって、該通信機器から取り外すことが困難な実装を想定されており、従来可能であったUICCを差し替えることで通信キャリア(携帯電話サービス会社)を変更することができない。このため、eUICCではユーザが複数の通信キャリア(オペレータともいう)から1つの通信キャリアを選択可能となる機能を予め持っていることが要求されている。特許文献1には、一つのUICCカードを用いて複数の電話番号を選択的に使用できるUICCファイル構造及びこれを用いた移動端末機におけるアプリケーション専用ファイルの制御方法に関する技術が開示されている。
特表2011−501913号公報
ところで、従来のように、通信キャリアごとにICカードが存在する場合、言い換えれば、1つのICカードに1つの通信キャリアのネットワークアクセスアプリケーションが搭載される場合、ネットワークアクセスアプリケーション内のデータをOTA(Over The Air)コマンドで更新するための機能を含むUSATFW(USIM Application Toolkit FW)については、その通信キャリア用の処理を行なっていればよかった。しかしながら、1つのICカードに複数の通信キャリアごとのネットワークアクセスアプリケーションが搭載される場合において、例えば、通信キャリアAに対応するネットワークアクセスアプリケーションと、通信キャリアBに対応するネットワークアクセスアプリケーションとでは、例えば同じ復号処理であっても当該処理で用いられるデータ及びアルゴリズムが異なるので、正常に処理を実行することができないことが想定される。
そこで、本発明は、上記問題等に鑑みてなされたものであり、情報記憶媒体に複数の通信キャリアごとのネットワークアクセスアプリケーションが搭載される場合であっても、コマンドに応じて正常に処理を実行することが可能な情報記憶媒体、データ選択処理プログラム、及びデータ選択処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の移動体通信ネットワークサービスを利用するための複数のアプリケーションが搭載され、当該複数のアプリケーションを選択的に動作させることが可能な情報記憶媒体であって、前記アプリケーションの動作において用いられるデータ及び関数を前記アプリケーションごとに対応付けて記憶するメモリと、何れかの前記アプリケーションの選択に応じて、当該選択されたアプリケーションに対応付けられたデータ及び関数を選択する選択手段と、前記選択中のアプリケーションの動作において前記選択手段により選択されたデータ及び関数を用いて処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報記憶媒体において、前記選択手段は、前記データ及び関数を記憶するメモリ上のアドレスを表すポインタを更新することで前記選択されたアプリケーションに対応付けられたデータ及び関数を選択することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、複数の移動体通信ネットワークサービスを利用するための複数のアプリケーションが搭載され、当該複数のアプリケーションを選択的に動作させることが可能な情報記憶媒体に含まれるコンピュータを、前記アプリケーションの動作において用いられるデータ及び関数を前記アプリケーションごとに対応付けて記憶するメモリ、何れかの前記アプリケーションの選択に応じて、当該選択されたアプリケーションに対応付けられたデータ及び関数を選択する選択手段、及び、前記選択中のアプリケーションの動作において前記選択手段により選択されたデータ及び関数を用いて処理を実行する実行手段として機能させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、複数の移動体通信ネットワークサービスを利用するための複数のアプリケーションが搭載され、当該複数のアプリケーションを選択的に動作させることが可能な情報記憶媒体に含まれるコンピュータにより実行されるデータ選択処理方法であって、前記アプリケーションの動作において用いられるデータ及び関数を前記アプリケーションごとに対応付けて記憶するステップと、何れかの前記アプリケーションの選択に応じて、当該選択されたアプリケーションに対応付けられたデータ及び関数を選択するステップと、前記選択中のアプリケーションの動作において前記選択されたデータ及び関数を用いて処理を実行するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、情報記憶媒体に複数の通信キャリアごとのネットワークアクセスアプリケーションが搭載される場合であっても、コマンドに応じて正常に処理を実行することができる。
本実施形態に係る通信機器の概要構成例を示すブロック図である。 (A)は、NAAの動作において用いられるデータ及び関数をNAAごとに対応付けて記憶するテーブル例を示す図である。(B)は、NAA選択処理時に実行されるキー及び関数のポインタ更新処理例を示すフローチャートである。 一般的なRFM処理例を示すフローチャートである。 復号・MAC認証処理例を示すフローチャートである。 (A)は、ファイルヘッダ部の構成例を示す図である。(B)は、ファイルデータポインタの最上位バイト例を示す図である。(C)は、NAAとファイルヘッダポインタとを対応付けるテーブル例を示す図である。 (A)は、リンク元ファイルとリンク先ファイルとの関係を示す図である。(B)は、ファイルのアクセス処理(読み出し、書き込み等)例を示すフローチャートである。 (A)は、コマンドAPDUの一例を示す図である。(B)は、ファイル生成処理例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態は、スマートフォンや携帯電話端末等の通信機器に対して本発明の情報記憶媒体を適用した場合の実施の形態である。
図1は、本実施形態に係る通信機器の概要構成例を示すブロック図である。図1に示すように、通信機器1は、ICカード11、及びコントローラ12等を備えて構成されている。ICカード11は、eUICCであり、複数のネットワークアクセスアプリケーションが搭載される。ネットワークアクセスアプリケーションとは、移動体通信ネットワークサービスを利用するためのアプリケーションである。コントローラ12は、通信機器1の電話通信機能を担い、通信機器1のユーザからの操作キーを介した操作指示に応じて各種処理を実行する。なお、通信機器1には、その他にも、例えば操作キー、ディスプレイ、スピーカ、及び移動体通信部等を備えるが、図示を省略する。なお、上述した通信機器1は、ユーザに携帯されるものだけでなく、例えばスマートメータ等に組み込まれて使用されるものも含まれる。
ICカード11は、CPU(Central Processing Unit)111、データを一時記憶するRAM(Random Access Memory)112、所定のデータやプログラム等を記憶する不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリやEEPROM)113、及びI/Oポート(入出力ポート)114等を備えている。I/Oポート114は、コントローラ12(外部コントローラの一例)とのインターフェイスを担う。I/Oポート114には、ISO/IEC 7816によって定められたC1〜C8の8個の端子が設けられている。例えば、C1端子は電源端子、C2端子はリセット端子、C3端子はクロック端子、C5端子はグランド端子、C7端子はコントローラ12とのデータ通信を行う端子である。ICカード11は本発明における情報記憶媒体を構成するが、このICカード11は通信機器1の回路基板上に直接組み込んで構成するようにしても良い。
CPU111(コンピュータの一例)は、コントローラ12からのコマンドに応じたコマンド処理を実行する。不揮発性メモリ113は、例えば、OS(Operating System)、複数のネットワークアクセスアプリケーション(以下、「NAA」という)、及び本発明のデータ選択処理プログラムを記憶する。複数のNAAは、例えば、異なる複数の通信キャリアごとに対応する。CPU111は、複数のNAAを選択的に動作させることができる。NAAは、コントローラ12からの動作状態を変更させるためのコマンド(以下、「NAA動作変更コマンド」という)により動作可能状態(非ロック状態)から動作不可能状態(ロック状態)、または動作不可能状態から動作可能状態に変更される。NAAは、NAAが動作不可能(動作不可能状態にある)と判断された場合、NAA選択コマンド受信時に、警告終了または異常終了となる。また、NAAが動作不可能と判断された場合、当該NAAに対応付けられたファイル等の選択、読み出し、書込みは実行不可能となる。また、NAAが動作不可能と判断された場合、当該NAAに関連付けられた認証コマンド(AUTHENTICATE)は実施不可能となる。CPU111は、例えば、各NAAを識別するNAA識別情報に対応付けて動作可能フラグまたは動作不可能フラグを不揮発性メモリ113に記憶させることで、このフラグに基づいてNAAが動作可能である(動作可能状態にある)か否かを判断する。或いは、CPU111は、例えば、動作可能なNAAのNAA識別情報、または動作不可能なNAAのNAA識別情報を不揮発性メモリ113に記憶させることで、この情報に基づいてNAAが動作可能であるか否かを判断する。
また、不揮発性メモリ113は、NAAの動作において用いられるデータ及び関数をNAAごとに、例えばNAAのNAA識別情報に対応付けて予め記憶している。ここで、NAAの動作において用いられるデータの例として、ファイル、認証キー(例えば、復号キー、認証キー)、及び暗号データ等が挙げられる。また、NAAの動作において用いられる関数の例として、復号アルゴリズム、及びMAC(Message Authentication Code)認証アルゴリズム等が挙げられる。
図2(A)は、NAAの動作において用いられるデータ及び関数をNAAごとに対応付けて記憶するテーブル例を示す図である。図2(A)の例では、NAA1〜NAA3の3つのNAAが示されているがこれに限定されるものではない。また、図2(A)に示すテーブルは、プログラム上では、Tag Length Valueのデータ構造でもよく、特定のアドレスに値を設定しても良い。また、アルゴリズムやキー、ファイル等の識別については、識別コードでもよいし、プログラムやデータのポインタなどでもよい。また、選択されたNAAに関連したデータをそれぞれ特定のアドレスに格納してもよいし、処理実行時に関連するデータを取得しても良い。
そして、CPU111は、本発明のデータ選択処理プログラムを実行することで、本発明における選択手段、及び実行手段等として機能する。具体的には、CPU111は、例えばコントローラ12からのNAA選択コマンドによる何れかのNAAの選択に応じて、当該選択されたNAAに対応付けられたデータ及び関数を選択する。例えば、CPU111は、データと関数それぞれを記憶する不揮発性メモリ113上のアドレスを表すポインタを更新することで上記選択されたNAAに対応付けられたデータ及び関数を選択する。
図2(B)は、NAA選択処理時に実行されるキー及び関数のポインタ更新処理例を示すフローチャートである。図2(B)に示す処理は、NAA選択コマンドが受信された場合に開始される。図2(B)に示すステップS1に示すNAA更新処理では、CPU111は、NAA選択コマンドで指定されたNAAを選択、更新する。次いで、CPU111は、キーポインタの異常を判定するためのチェックコードを生成する(ステップS2)。次いで、CPU111は、キーポインタを、選択されたNAAの動作において用いられるキー(例えば、復号キーやMACキー)を記憶するアドレスを表すキーポインタに更新する(ステップS3)。次いで、CPU111は、関数ポインタの異常を判定するためのチェックコードを生成する(ステップS4)。次いで、CPU111は、関数ポインタを、選択されたNAAの動作において用いられるアルゴリズム(例えば、復号アルゴリズムやMAC認証アルゴリズム)を関数として記憶するアドレスを表す関数ポインタ(例えば、復号処理ポインタやMAC認証処理ポインタ)に更新し(ステップS5)、図2(B)に示す処理を終了する。
そして、CPU111は、選択中のNAAの動作において上記選択されたデータ及び関数を用いて例えばRFM(Remote File Management)処理等の所定の処理を実行する。
図3は、一般的なRFM処理例を示すフローチャートである。RFM処理は、OTAにより起動されるファイル更新処理である。RFMは、ETSI TS 102 226で定義されている機能であり、通常のコマンドと同様のコマンド群を1つの固まりとして外部サーバから通信機器1に送信し、ICカード11のCPU111はこれらのコマンドをコントローラ12を介して受信することでコマンドを逐次実行するものである。なお、CPU111で一度に送信可能なデータサイズには上限があるため、上記の固まりは分割して送信することが可能であり、またコマンドやデータの秘匿、完全性の保証のため、データの暗号化やMAC付与を行なうことが可能である。図3に示すRFM処理の流れは、例えば複数の複数のNAA(複数の通信キャリア)で共通する。しかし、図3に示す処理のうち、符号Cで示す処理については、各NAA(通信キャリア)間で用いられるデータ及び関数の違いが存在する。符号Cで示す処理のうち、復号・MAC認証処理について以下に説明する。
図4は、復号・MAC認証処理例を示すフローチャートである。なお、図4に示す処理は、復号アルゴリズム、及びMAC認証アルゴリズムはポインタにて指定され、認証キーは不揮発性メモリ113の特定アドレスに格納されていることを想定しているが、認証キーについてもポインタで指定される場合もある。図4において、先ず、CPU111は、選択中のNAAに対応付けられた復号キーを特定アドレスから取得する(ステップS11)。次いで、CPU111は、取得した復号キーに異常があるか否かを判定する(ステップS12)。そして、CPU111は、復号キーに異常があると判定した場合(ステップS12:YES)、エラー処理を実行する(ステップS23)。一方、CPU111は、復号キーに異常がないと判定した場合(ステップS12:NO)、復号処理ポインタ(図2(B)に示す処理で更新されているポインタ)を取得する(ステップS13)。次いで、CPU111は、取得した復号処理ポインタに異常があるか否かを判定する(ステップS14)。そして、CPU111は、復号処理ポインタに異常があると判定した場合(ステップS14:YES)、エラー処理を実行する(ステップS23)。一方、CPU111は、復号処理ポインタに異常がないと判定した場合(ステップS14:NO)、復号処理ポインタで指定された復号アルゴリズムに従って復号処理を実行する(ステップS15)。次いで、選択中のNAAに対応付けられたMACキーを特定アドレスから取得する(ステップS16)。次いで、CPU111は、取得したMACキーに異常があるか否かを判定する(ステップS17)。そして、CPU111は、MACキーに異常があると判定した場合(ステップS17:YES)、エラー処理を実行する(ステップS23)。一方、CPU111は、MACキーに異常がないと判定した場合(ステップS17:NO)、MAC認証処理ポインタ(図2(B)に示す処理で更新されているポインタ)を取得する(ステップS18)。次いで、CPU111は、取得したMAC認証処理ポインタに異常があるか否かを判定する(ステップS19)。そして、CPU111は、MAC認証処理ポインタに異常があると判定した場合(ステップS19:YES)、エラー処理を実行する(ステップS23)。一方、CPU111は、MAC認証処理ポインタに異常がないと判定した場合(ステップS19:NO)、MAC認証処理ポインタで指定されたMAC認証アルゴリズムに従ってMAC演算処理を実行する(ステップS20)。次いで、CPU111は、MAC演算処理にて算出されたMACが不正であるか否かを判定する(ステップS21)。そして、MACが不正でないと判定した場合(ステップS21:NO)、正常処理を実行する(ステップS22)。一方、MACが不正であると判定した場合(ステップS21:YES)、エラー処理を実行する(ステップS23)。
以上説明したように、上記実施形態によれば、ICカード11は、NAA選択コマンドによる何れかのNAAの選択に応じて、当該選択されたNAAに対応付けられたデータ及び関数を選択し、その後、選択中のNAAの動作において上記選択されたデータ及び関数を用いて所定の処理を実行するように構成したので、ICカード11に複数の通信キャリアごとのNAAが搭載される場合であっても、コマンドに応じて正常に処理を実行することが可能となる。特に、ICカード11は、NAA選択処理時に、データと関数それぞれを記憶するアドレスを表すポインタを更新することで上記選択されたNAAに対応付けられたデータ及び関数を選択するように構成したので、選択中のNAAの動作において上記選択されたデータ及び関数を用いて所定の処理を効率良く実行することができる。
次に、複数のNAAにリンクされるファイルの管理方法について説明する。このようなファイルは、管理データを含むファイルヘッダ部と、実データ部であるファイルデータ部との2つから構成されるものとする。図5(A)は、ファイルヘッダ部の構成例を示す図である。図5(A)に示すように、ファイルヘッダ部には、ファイルID、親ディレクトリ情報、セキュリティ属性情報、ファイル構造、およびファイルデータ部のポインタ等が含まれる。
ここで、ファイルデータ部が存在しない、すなわちリンク元のファイルヘッダ部について説明する。まず、ファイルヘッダ部内にリンク元のファイルであることの識別情報を設定する。これはファイル構造の情報に含めてもよいし、ファイルデータポインタが特別な値となるよう(例えば、負の値となるよう)にすることで、通常のファイルか、リンク元ファイルかの識別が可能となる。図5(B)は、ファイルデータポインタの最上位バイト例を示す図である。ここでは、最上位bit(Most Significant Bit)が1であれば、リンク元ファイルとなることを想定する。また、MSBが1となったファイルについて、ファイルデータポインタを示す残りの31bitにて、ペアとなるファイルの「リンク識別情報」を示すものとする。これは、ペアとなるファイルである、リンク先ファイルを識別する情報であり、あるリンク識別情報をもつリンク元ファイルは1つだけ存在し、同じリンク識別情報をもつリンク先ファイルは複数存在することになる。図5(C)は、NAAとファイルヘッダポインタとを対応付けるテーブル例を示す図である。図6(A)は、リンク元ファイルとリンク先ファイルとの関係を示す図である。図5(C)のテーブルに示すように、各リンク識別情報に対して、関連するNAAのファイルヘッダのポインタが管理される。もし、関連するNAAに該当するリンク先ファイルが存在しない場合には、該当ファイルがないことを示す特定の値(例えば、00000000)を設定してもよい。また、もしリンクされたファイルのサイズ等が同一の場合には、ファイルヘッダのポインタではなく、ファイルデータのポインタにて管理することも可能である。図6(B)は、ファイルのアクセス処理(読み出し、書き込み等)例を示すフローチャートである。図6(B)に示すように、データポインタ取得後、リンク元ファイルであるか否かが判断され、リンク元ファイルである場合、リンク先ポインタが取得され、ファイルにアクセスされるようになっている。
次に、リンクするファイルの生成コマンドについて説明する。図7(A)は、コマンドAPDUの一例を示す図である。リンク元ファイルを生成する際、コマンドAPDU(Application Protocol Data Unit)に含まれるファイルID、ファイル種別情報等と共に、リンク元ファイルであることを示す情報が含められて送信される。これは特定のタグや値でもよく、ファイル識別情報を外部から送信してもよい。ファイル識別情報をコマンドに含めない場合、重複しないよう、カード内部でファイル識別情報を昇順に採番したり、ランダムな値等を設定する。また、リンク先ファイルを生成する際、コマンドAPDUに含まれるファイルID、ファイル種別情報等と共に、リンク先ファイルであることを示す情報が含められて送信される。これは特定のタグや値でもよく、リンク識別情報やリンク元のパスを含めたファイルIDを外部から送信してもよい。ファイル識別情報や、リンク先の情報を含めない場合、コマンド実行時にあらかじめ選択されているファイルをリンク先として設定しても良く、この場合ファイルを生成するディレクトリ情報(ファイルパスなど)をコマンドAPDUのデータ部に含める。図7(B)は、ファイル生成処理例を示すフローチャートである。図7(B)に示すように、リンク先ファイルが生成される場合、リンク情報が更新(テーブルに追加)されるようになっている。
1 通信機器
11 ICカード
12 コントローラ
111 CPU
112 RAM
113 不揮発性メモリ
114 I/Oポート

Claims (4)

  1. 複数の移動体通信ネットワークサービスを利用するための複数のアプリケーションが搭載され、当該複数のアプリケーションを選択的に動作させることが可能な情報記憶媒体であって、
    前記アプリケーションの動作において用いられるデータ及び関数を前記アプリケーションごとに対応付けて記憶するメモリと、
    何れかの前記アプリケーションの選択に応じて、当該選択されたアプリケーションに対応付けられたデータ及び関数を選択する選択手段と、
    前記選択中のアプリケーションの動作において前記選択手段により選択されたデータ及び関数を用いて処理を実行する実行手段と、
    を備えることを特徴とする情報記憶媒体。
  2. 前記選択手段は、前記データ及び関数を記憶するメモリ上のアドレスを表すポインタを更新することで前記選択されたアプリケーションに対応付けられたデータ及び関数を選択することを特徴とする請求項1に記載の情報記憶媒体。
  3. 複数の移動体通信ネットワークサービスを利用するための複数のアプリケーションが搭載され、当該複数のアプリケーションを選択的に動作させることが可能な情報記憶媒体に含まれるコンピュータを、
    前記アプリケーションの動作において用いられるデータ及び関数を前記アプリケーションごとに対応付けて記憶するメモリ、
    何れかの前記アプリケーションの選択に応じて、当該選択されたアプリケーションに対応付けられたデータ及び関数を選択する選択手段、及び、
    前記選択中のアプリケーションの動作において前記選択手段により選択されたデータ及び関数を用いて処理を実行する実行手段として機能させることを特徴とするデータ選択処理プログラム。
  4. 複数の移動体通信ネットワークサービスを利用するための複数のアプリケーションが搭載され、当該複数のアプリケーションを選択的に動作させることが可能な情報記憶媒体に含まれるコンピュータにより実行されるデータ選択処理方法であって、
    前記アプリケーションの動作において用いられるデータ及び関数を前記アプリケーションごとに対応付けて記憶するステップと、
    何れかの前記アプリケーションの選択に応じて、当該選択されたアプリケーションに対応付けられたデータ及び関数を選択するステップと、
    前記選択中のアプリケーションの動作において前記選択されたデータ及び関数を用いて処理を実行するステップと、
    を含むことを特徴とするデータ選択処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022172698A1 (ja) * 2021-02-09 2022-08-18 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 情報処理装置、移動体装置、および通信システム

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