JP2014182115A - 三次元計測装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

三次元計測装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2014182115A
JP2014182115A JP2013058692A JP2013058692A JP2014182115A JP 2014182115 A JP2014182115 A JP 2014182115A JP 2013058692 A JP2013058692 A JP 2013058692A JP 2013058692 A JP2013058692 A JP 2013058692A JP 2014182115 A JP2014182115 A JP 2014182115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
dimensional
light
face
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013058692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014182115A5 (ja
Inventor
Ryoji Noguchi
良司 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP2013058692A priority Critical patent/JP2014182115A/ja
Publication of JP2014182115A publication Critical patent/JP2014182115A/ja
Publication of JP2014182115A5 publication Critical patent/JP2014182115A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】計測対象の範囲において三次元データを適切に生成することが可能な三次元計測装置を提供する。
【解決手段】三次元計測装置の撮影画像解析部の顔検出部は、撮影画像から顔を検出したか否か判定するS101。顔を検出した場合、方向検出部は、当該顔の正面の向きを示す検出方向Ddetを算出するS102。次に、検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致するか否か判定するS103。検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致する場合、光源に光パターンを照射させ、三次元形状計算部は、各光パターンが照射された第1撮影画像に基づき、三次元形状情報を生成するS105。そして、色情報決定部は、パターン光が照射されていない第2撮影画像に基づき、三次元形状情報に色情報を付加して三次元データを生成するS106。
【選択図】図5

Description

本発明は、三次元計測技術に関する。
従来から、カメラで撮影した画像に基づき、被写体である物体の三次元計測を行う技術が知られている。例えば、特許文献1及び非特許文献1には、計測物体に複数の光パターンを照射させ、これらの光パターンが照射された計測物体を撮影した画像に基づき、計測物体の三次元位置を計測する技術が開示されている。また、非特許文献2には、画像から顔を検出するための技術が開示されている。さらに、非特許文献3には、カメラで取得した画像に基づき、顔の向きを認識する技術が開示されている。その他、本発明に関連する技術が特許文献2乃至6にそれぞれ開示されている。
特開2008−170282号公報 特開2008−232776号公報 特開平8−149516号公報 特開2005−284775号公報 特開2005−106491号公報 特開2003−208601号公報
吉澤徹編著「最新 光三次元計測」朝倉書店、2006年11月20日、p.45−52 OpenCV2 プログラミングブック制作チーム著「OpenCV2プログラミングブック」マイナビ、2011年12月27日 Erik Murphy−Chutorian et al.,「Head Pose Estimation in Computer Vision:A Survey」,IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, 2009.
人間の顔などを光パターンの照射により三次元計測する場合、計測の対象となる範囲の向きが光源に対して適切な向きではないときには、光パターンが計測対象の範囲に適切に照射されないため、当該範囲において三次元データを取得できない部分が生じる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、計測対象の範囲において三次元データを適切に生成することが可能な三次元計測装置を提供することを主な目的とする。
請求項1に記載の発明は、三次元計測装置であって、三次元形状を計測する光を光源から照射させる照射手段と、前記光に照射された対象体の三次元計測を行う計測部位の向きが、前記光の照射方向に適切な撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測する計測手段と、を備える。
また、請求項9に記載の発明は、情報処理装置が実行する制御方法であって、三次元形状を計測する光を光源から照射させる照射工程と、前記光に照射された対象体の三次元計測を行う計測部位の向きが、前記光の照射方向に適切な撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測する計測工程と、を有する。
また、請求項10に記載の発明は、情報処理装置が実行するプログラムであって、三次元形状を計測する光を光源から照射させる照射手段と、前記光に照射された対象体の三次元計測を行う計測部位の向きが、前記光の照射方向に適切な撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測する計測手段として前記情報処理装置を機能させることを特徴とする。
第1実施例に係る三次元計測システムの概略構成図である。 三次元計測装置の機能ブロックを示す。 撮影対象者の顔が撮影された画像の例を示す。 ヨー角及びピッチ角を説明するための図である。 第1実施例の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施例に係る三次元計測システムの概略構成図である。 撮影対象者の顔が撮影された画像の例を示す。 ロール角を説明するための図である。 変形例に係る三次元計測システムの概略構成図である。 変形例に係る三次元計測システムの概略構成図である。
本発明の1つの好適な実施形態では、三次元計測装置は、三次元形状を計測する光を光源から照射させる照射手段と、前記光に照射された対象体の三次元計測を行う計測部位の向きが、前記光の照射方向に適切な撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測する計測手段と、を備える。
上記の三次元計測装置は、照射手段と、計測手段とを有する。照射手段は、三次元形状を計測する光を光源から照射させる。そして、計測手段は、光に照射された対象体の三次元計測を行う計測部位の向きが、光の照射方向に適切な撮影画像に基づき、計測部位の三次元形状を計測する。この態様により、三次元計測装置は、光源と計測部位の向きが適当であるときに三次元計測を行うことができ、対象体の計測部位の三次元データを好適に取得することができる。
上記三次元計測装置の一態様では、前記計測手段は、前記計測部位が前記光の照射範囲に含まれ、かつ、前記計測部位が前記光の照射方向を向いている撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測する。この態様により、三次元計測装置は、対象体の計測部位の三次元データを好適に取得することができる。
上記三次元計測装置の一態様では、前記計測手段は、前記光源が複数存在する場合、前記計測部位の左右方向に対して両端に存在する光源の前記光の照射方向がなす角を水平面において二分する方向、かつ、前記計測部位の上下方向において両端に存在する光源の前記光の照射方向がなす角を前記水平面と垂直な面において二分する方向に、前記計測部位が向いている撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測する。この態様により、三次元計測装置は、光源が複数存在する場合に、対象体の計測部位に対してより広範囲に光を照射させて、対象体の計測部位の三次元データを好適に取得することができる。
上記三次元計測装置の他の一態様では、前記計測部位が前記光の照射範囲に含まれない場合に、前記計測部位が前記照射範囲に含まれるように誘導する誘導手段をさらに有するをさらに有する。これにより、三次元計測装置は、対象体の計測部位を所定の方向に向かせて三次元計測を好適に実行することができる。
上記三次元計測装置の他の一態様では、三次元計測装置は、前記計測部位が前記光の照射範囲に含まれない場合に、前記計測部位が前記照射範囲に含まれるように前記光源を移動させる移動手段をさらに有する。この態様により、三次元計測装置は、対象体の計測部位に光を照射させて三次元データを好適に取得することができる。
上記三次元計測装置の他の一態様では、前記計測手段は、前記計測部位のヨー角又はピッチ角が、所定範囲に含まれる場合、前記撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測する。これにより、三次元計測装置は、対象体の計測部位に対して適切に光を照射し、対象体の計測部位の三次元データを好適に取得することができる。
上記三次元計測装置の他の一態様では、前記計測手段は、前記計測部位のロール角が、所定範囲に含まれる場合、前記撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測する。これにより、三次元計測装置は、対象体の計測部位が左右に傾いてないときに光を照射し、対象体の計測部位の三次元データを好適に取得することができる。
上記三次元計測装置の他の一態様では、照射されていない前記計測部位の撮影画像に基づき、前記三次元形状が示す位置における色情報を決定する色情報決定手段をさらに有する。これにより、三次元計測装置は、色情報を含む対象体の計測部位の三次元データを好適に取得することができる。
本発明の他の好適な実施形態では、情報処理装置が実行する制御方法であって、三次元形状を計測する光を光源から照射させる照射工程と、前記光に照射された対象体の三次元計測を行う計測部位の向きが、前記光の照射方向に適切な撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測する計測工程と、を備える。情報処理装置は、この制御方法を実行することで、対象体の計測部位の三次元データを好適に取得することができる。
本発明のさらに別の実施形態では、情報処理装置が実行するプログラムであって、三次元形状を計測する光を光源から照射させる照射手段と、前記光に照射された対象体の三次元計測を行う計測部位の向きが、前記光の照射方向に適切な撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測する計測手段として前記情報処理装置を機能させる。情報処理装置は、このプログラムを実行することで対象体の計測部位の三次元データを好適に取得することができる。好適には、上記プログラムは、記憶媒体に記憶される。
以下、図面を参照して本発明の好適な各実施例について説明する。
<第1実施例>
[三次元計測システムの構成]
図1は、第1実施例に係る三次元計測システムの概略構成図である。図1に示すように、三次元計測システムは、撮影対象者5の顔の三次元情報を生成するシステムであり、三次元計測装置1と、光源2と、カメラ3とを有する。
光源2は、例えばプロジェクタであり、顔の位置に向けて三次元計測用の複数の光パターンをそれぞれ照射する。光パターンは、例えば縞状などであり、三次元計測のパターン照射方式で用いられる種々のパターンであってもよい。例えば空間コード化法により顔の三次元計測を行う場合、光源2は、例えば明暗幅を2倍ずつ変化させた縞状の光パターンを順番に照射する。光源2は、三次元計測装置1から送信される光源制御信号「Sp」に基づき光パターンの照射の有無が制御される。
カメラ3は、三次元計測装置1と電気的に接続し、撮影した画像(「撮影画像Im」とも呼ぶ。)を三次元計測装置1に送信する。カメラ3は、光源2から出射された光パターンが照射される顔全体を撮影範囲に含む位置に設置される。
三次元計測装置1は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを有し、カメラ3から取得した撮影画像Imに基づき、撮影対象者5の顔の三次元データを算出する。ここで、三次元データは、撮影された顔の形状を示す三次元座標情報(「三次元形状情報Is」とも呼ぶ。)と、当該三次元顔形状情報が示す各位置における色情報とを含む情報を指す。そして、三次元計測装置1のCPUなどは、本発明における「照射手段」及び「計測手段」として機能する。
以後では、一例として、三次元計測装置1は、顔の中心である鼻部から左右上下均等な範囲の顔の三次元データを取得する処理を行うものとする。
[三次元計測装置の制御]
次に、三次元計測装置1が実行する処理について説明する。概略的には、三次元計測装置1は、撮影対象者5の顔の正面が光源2の方向を向いている場合に、光源2に光パターンを出射させる。これにより、三次元計測装置1は、三次元データの算出対象となる顔の正面を好適に光パターンにより照射させて三次元データを算出する。
図2は、三次元計測装置1の機能ブロックを示す。図2に示すように、三次元計測装置1は、撮影画像解析部11と、光源制御部12と、三次元計測判定部13と、三次元形状計算部14と、色情報決定部15とを備える。
(1)光源の制御
まず、撮影画像解析部11及び光源制御部12が実行する光源2の制御方法について具体的に説明する。
撮影画像解析部11は、カメラ3から送信される撮影画像Imの画像処理を行い、撮影対象者5の顔の向きを判定する。撮影画像解析部11は、顔検出部111と、方向検出部112と、方向判定部113とを備える。顔検出部111は、撮影画像Imにおいて顔が撮影されているか否かを判定し、撮影画像Imにおいて顔が撮影されている場合には、撮影画像Imにおける顔の表示領域を認識する。
方向検出部112は、顔検出部111が検出した顔の正面の向き(「検出方向Ddet」とも呼ぶ。)を検出する。具体的には、方向検出部112は、検出方向Ddetとして、撮影対象者5の鼻部を中心とした顔の正面方向を認識する。これについて、図3を参照して説明する。図3は、撮影対象者5の頭部50が表示された撮影画像Imの一例を示す。図3の矢印N1は、撮影対象者5の鼻部を中心とした顔の正面方向を示す。この場合、方向検出部112は、周知の画像認識技術に基づき、顔の表示領域を解析することで、矢印N1が示す検出方向Ddetを認識する。ここでは、方向検出部112は、撮影画像Imの長手(水平)方向をX軸、撮影画像Imの短手(垂直)方向をY軸、X軸及びY軸に垂直な方向をZ軸とするカメラ座標系での矢印N1が示すベクトルを、検出方向Ddetとして算出する。
再び図2を参照して方向判定部113について説明する。方向判定部113は、方向検出部112が算出した検出方向Ddetと、予め定めた検出方向Ddetの目標方向(「目標方向Dtag」とも呼ぶ。)とが一致するか否か判定する。目標方向Dtagは、撮影対象者5の顔の正面が光源2の方向を向いたときの検出方向Ddetであり、三次元計測装置1のメモリに予め記憶される。検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致するか否かの判定方法については、[方向判定処理]のセクションで詳しく説明する。
ここで、目標方向Dtagの算出方法について補足説明する。例えば、方向検出部112は、撮影対象者5の3次元計測を行う前に、任意の者の顔の正面を光源2に向かせた状態で撮影した撮影画像Imに基づき検出方向Ddetを算出し、目標方向Dtagとしてメモリに記憶する。他の例では、方向判定部113は、撮影対象者5の顔の位置と、光源2の位置及び向きと、カメラ3の位置及び向きとに基づき、カメラ座標系における撮影対象者5の顔の位置から光源2の位置へ向かう方向を算出し、目標方向Dtagとしてメモリに記憶する。この場合、方向判定部113は、撮影対象者5の顔の位置、光源2の位置及び向き、カメラ3の位置及び向きの各情報を、予めメモリに記憶してもよく、各対象物の位置等を検出するセンサ等に基づき検出してもよい。
そして、方向判定部113は、検出方向Ddetが目標方向Dtagと一致すると判定した場合、所定の制御信号(「判定信号Sj」とも呼ぶ。)を、光源制御部12に送信する。
光源制御部12は、方向判定部113から判定信号Sjを受信した場合、光源2に光パターンを出射させる。そして、光源制御部12は、光パターンを光源2に照射させる場合、光源2から光パターンを出射させる旨を通知する信号(「照射通知信号Sr」とも呼ぶ。)を三次元計測判定部13に送信する。
(2)三次元データの生成
次に、三次元計測判定部13、三次元形状計算部14、及び色情報決定部15が実行する三次元データの生成処理について具体的に説明する。
三次元計測判定部13は、光源制御部12から送信される照射通知信号Srに基づき、カメラ3から送信される撮影画像Imが、光パターンが照射された顔が表示された撮影画像Im(「第1撮影画像Im1」とも呼ぶ。)であるか否か判定する。そして、三次元計測判定部13は、撮影画像Imが第1撮影画像Im1であると判断した場合、当該第1撮影画像Im1を三次元形状計算部14に送信する。また、三次元計測判定部13は、光パターンが照射されていない顔が表示された撮影画像Im(「第2撮影画像Im2」とも呼ぶ。)を認識し、認識した第2撮影画像Im2を色情報決定部15に送信する。例えば、三次元計測判定部13は、光源制御部12から照射通知信号Srを受信していないときにカメラ3から送信される撮影画像Imであって、第1撮影画像Im1の直後に送信された撮影画像Imを、第2撮影画像Im2として認識する。
三次元形状計算部14は、各光パターンが顔に照射表示された第1撮影画像Im1に基づき、撮影対象者5の顔の三次元位置を計測し、三次元形状情報Isを生成する。例えば空間コード化法を用いた場合、明暗幅が2倍ずつ変化させた縞状の光パターンが順番に光源2から照射され、n個の光パターンを用意した場合、計測領域は光パターンの照射方向に基づき2のn乗個に分割される。この場合、三次元形状計算部14は、各光パターンの有無に対応して一意に与えられたnビットの空間コード値について、光パターンを照射する光源2の向き及び位置と、カメラ3の向き、位置、及び第1撮影画像Im1上での画素位置との関係から、三角測量の原理に基づき、全ての画素について距離情報を求める。このとき、三次元形状計算部14は、例えば図示しないメモリを参照することで、光源2及びカメラ3の位置及び向きを示すパラメータを取得する。そして、三次元形状計算部14は、算出した各画素の距離情報から三次元形状情報Isを算出し、当該三次元形状情報Isを色情報決定部15に送信する。
次に、色情報決定部15が実行する処理について説明する。色情報決定部15は、第2撮影画像Im2に基づき、三次元形状情報Isの各位置における色情報を決定する。具体的には、色情報決定部15は、まず、三次元形状情報Isが示す各位置が第2撮影画像Im2のいずれの画素に該当するか判定する。そして、色情報決定部15は、三次元形状情報Isの各位置に対応する第2撮影画像Im2の画素が示す画素値を、当該各位置における色情報として決定することで三次元データを生成する。
[方向判定処理]
次に、方向判定部113が実行する検出方向Ddetと目標方向Dtagとの一致判定処理について説明する。概略的には、方向判定部113は、検出方向Ddetと目標方向Dtagとがカメラ座標系のXZ平面でなす角が所定角度以内であって、かつ、カメラ座標系のYZ平面でなす角が所定角度以内である場合に、検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致したと判断する。そして、この場合、方向判定部113は、撮影対象者5の顔が、光パターンの照射範囲に含まれると判断する。
ここで、まず、検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致するか否かを判定するのに用いるヨー角及びピッチ角について説明する。検出方向Ddetのカメラ座標系のXZ平面での所定の方向(ここではZ軸とする)を基準としたときの角度は、検出時の顔のヨー角に相当し、目標方向Dtagのカメラ座標系のXZ平面での角度は、目標とする方向を向いているときの顔のヨー角に相当する。また、検出方向Ddetのカメラ座標系のYZ平面でのZ軸を基準としたときの角度は、検出時の顔のピッチ角に相当し、目標方向Dtagのカメラ座標系のYZ平面での角度は、目標とする方向を向いているときの顔のピッチ角に相当する。これについて、図4を参照して説明する。
図4(A)は、カメラ座標系において、頭部50をXZ平面上でZ軸負方向を向いた状態から角度Dyだけ回転させた状態を示す。この場合、顔の正面方向を示す矢印N1は、XZ平面上でZ軸と角度Dyを形成する。そして、図4(A)に示す状態は、顔の正面がY軸を中心としてZ軸負方向から左に角度Dyだけ回転した状態に等しい。この場合、方向判定部113は、矢印N1が示すヨー角は角度Dyであると認識する。
図4(B)は、カメラ座標系において、頭部50をYZ平面上でZ軸負方向を向いた状態から角度Dpだけ回転させた状態を示す。この場合、顔の正面方向を示す矢印N1は、YZ平面上でZ軸と角度Dpを形成する。そして、図4(B)に示す状態は、X軸を中心として頭部50を角度Dpだけ回転した状態に等しい。この場合、方向判定部113は、矢印N1が示すピッチ角は角度Dpであると認識する。
次に、ヨー角及びピッチ角に基づき、検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致するか否かを判定する方法について具体的に説明する。
まず、方向判定部113は、検出方向Ddet及び目標方向Dtagのカメラ座標系のXZ平面でのZ軸に対する角度を、各方向が示すヨー角として認識すると共に、検出方向Ddet及び目標方向Dtagのカメラ座標系のYZ平面でのZ軸に対する角度を、各方向が示すピッチ角として認識する。そして、方向判定部113は、認識した各ヨー角の差及び各ピッチ角の差が所定の閾値以下であるか否か判定する。これらの閾値は、同一値であってもよく、ヨー角及びピッチ角ごとにそれぞれ異なっていてもよい。
そして、方向判定部113は、認識した各ヨー角の差、及び、各ピッチ角の差がいずれも閾値以下の場合、検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致していると判定する。そして、この場合、方向判定部113は、判定信号Sjを光源制御部12に送信して三次元データの生成処理を開始させる。これにより、三次元形状計算部14は、撮影対象者5の顔の正面に対して、鼻部を中心として左右均等に光パターンを照射した状態の第1撮影画像Im1を取得することができ、顔の正面の三次元形状情報Isを好適に算出することができる。
一方、検出方向Ddetが示すヨー角と目標方向Dtagが示すヨー角との差が閾値を超える場合、即ち、撮影対象者5の顔の正面の方向が光源2の方向に対して左右にずれている場合、顔の右部分又は左部分にパターン光が照射されない。従って、この場合に光源2に光パターンを照射させて三次元計測処理を行った場合であっても、三次元計測装置1は、照射されない顔の右部分又は左部分の三次元データを取得することができない。従って、この場合、方向判定部113は、判定信号Sjを光源制御部12及び三次元計測判定部13に送信しない。
同様に、検出方向Ddetが示すピッチ角と目標方向Dtagが示すピッチ角との差が閾値を超える場合、即ち、撮影対象者5の顔の正面の方向が光源2の方向に対して上下にずれている場合、髪の周辺部分又は顎の周辺部分にパターン光が照射されない。従って、この場合に光源2に光パターンを照射させて三次元計測処理を行った場合であっても、三次元計測装置1は、照射されない髪の周辺部分又は顎の周辺の三次元データを取得することができない。従って、この場合、方向判定部113は、判定信号Sjを光源制御部12及び三次元計測判定部13に送信しない。
[処理フロー]
次に、三次元計測装置1が実行する処理手順について図5を参照して説明する。図5は、本実施例の処理手順を示すフローチャートの一例である。三次元計測装置1は、図5に示すフローチャートの処理を、例えば所定の指示信号を受信した場合に実行する。
まず、三次元計測装置1の撮影画像解析部11の顔検出部111は、カメラ3が生成した撮影画像Imから顔を検出したか否か判定する(ステップS101)。そして、撮影画像解析部11の顔検出部111が撮影画像Imから顔を検出した場合(ステップS101:Yes)、撮影画像解析部11の方向検出部112は、当該顔の正面の向きを示す検出方向Ddetを算出する(ステップS102)。この場合、方向検出部112は、例えば、カメラ3から取得した撮影画像Imに基づき、周知の画像認識技術を用いて検出方向Ddetを算出する。
次に、撮影画像解析部11の方向判定部113は、検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致するか否か判定する(ステップS103)。この場合、方向判定部113は、上述したように、検出方向Ddetと目標方向Dtagとが示すピッチ角の差及びヨー角の差がそれぞれ所定の閾値以下であるか否か判定する。
そして、検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致する場合(ステップS103;Yes)、光源制御部12は、光源2に各光パターンを照射させる(ステップS104)。具体的には、この場合、方向判定部113は、光源制御部12に検出方向Ddetが目標方向Dtagと一致する旨の判定信号Sjを光源制御部12に送信し、光源制御部12は、判定信号Sjに基づき、光源2に光パターンを照射させる。そして、三次元形状計算部14は、各光パターンが照射された第1撮影画像Im1に基づき、三次元形状情報Isを生成する(ステップS105)。そして、色情報決定部15は、パターン光が照射されていない第2撮影画像Im2に基づき、三次元形状情報Isに色情報を付加して三次元データを生成する(ステップS106)。一方、検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致しない場合(ステップS103;No)、三次元計測装置1は、再びステップS101へ処理を戻す。
このように、三次元計測装置1は、撮影対象者5の顔が所定の方向を向いているときに限り、即ち、撮影対象者5の顔への照射範囲が適切となる場合に限り、パターン光を照射して三次元データを生成することで、鼻部を中心として左右上下均等な範囲の三次元データを好適に生成することができる。
<第2実施例>
第2実施例では、光源2が複数存在する場合について説明する。
[光源が2つの場合]
図6(A)は、第2実施例に係る三次元計測システムの平面図を示し、図6(B)は、当該三次元計測システムの側面図を示す。図6(A)、(B)に示すように、第2実施例に係る三次元計測システムは、複数の光源2A、2B及びカメラ3A、3Bを有する点で、第1実施例に係る三次元計測システムと異なる。
この構成では、三次元計測装置1の方向判定部113は、光源2Aの向きを示す線81と、光源2Bの向きを示す線82とがなす角度を二分する方向、即ち矢印Ntagが示す方向を、目標方向Dtagに定める。ここで、矢印Ntagは、図6(A)に示すように、線81、82が水平面(即ちカメラ座標系のXZ平面)においてなす角を二分し、かつ、図6(B)に示すように、線81、82が鉛直面(即ちカメラ座標系のYZ平面)においてなす角を二分する方向を指す。この場合、まず、方向判定部113は、予めメモリに記憶された光源2A、2Bの位置及び向きの情報に基づき、線81、82が示す各方向を認識する。その後、方向判定部113は、これらがなす角を水平面及び鉛直面において二分する矢印Ntagが示す方向を、目標方向Dtagとして算出する。なお、仮に光源2A、2Bの向きが平行である場合には、方向判定部113は、光源2A、2Bの向きと平行な向きを目標方向Dtagに定める。
そして、三次元計測装置1は、上述のようにして算出した目標方向Dtagを用いて、第1実施例と同様、図5に示すフローチャートを実行することで、三次元データを生成する。これにより、三次元計測装置1は、撮影対象者5の顔の正面の三次元データを左右上下均等な範囲で欠損部分を最小限にして取得することができる。
ここで、第2実施例における図5のフローチャートの処理について補足説明する。まず、ステップS101において、顔検出部111がカメラ3A、3Bの少なくともいずれか一方の撮影画像に基づき顔を検出した場合、方向検出部112は、ステップS102でカメラ3A、3Bの少なくともいずれか一方のカメラ座標系における検出方向Ddetを算出する。そして、ステップS103で、方向判定部113は、算出した検出方向Ddetと、当該検出方向Ddetと同一のカメラ座標系で表された目標方向Dtagとが一致するか否か判定する。そして、検出方向Ddetと同一のカメラ座標系で表された目標方向Dtagとが一致する場合、三次元計測装置1は、ステップS104乃至ステップS106を実行して三次元データを生成する。
[光源が3つ以上の場合]
次に、光源2が3つ以上存在する場合について説明する。この場合、方向判定部113は、目標方向Dtagを、撮影対象者5の左右方向(即ちカメラ座標系のX軸)及び上下方向(即ちカメラ座標系のY軸)のそれぞれで端に位置する光源2の位置及び向きに基づき決定する。
具体的には、まず、方向判定部113は、メモリに記憶された各光源2の位置情報又は/及び向きの情報に基づき、撮影対象者5の左右方向において、最も左端及び右端に位置する2つの光源2をそれぞれ認識する。そして、方向判定部113は、認識した各光源2の向きがなす角を水平面において二分する方向を、目標方向Dtagの水平面における向きとして認識する。同様に、方向判定部113は、メモリに記憶された各光源2の位置情報又は/及び向きの情報に基づき、撮影対象者5の上下方向において、最も上端及び下端に位置する2つの光源2をそれぞれ認識する。そして、方向判定部113は、認識した各光源2の向きがなす角を鉛直面において二分する方向を、目標方向Dtagの鉛直面における向きとして認識する。
そして、三次元計測装置1は、上述のようにして算出した目標方向Dtagを用いて、光源2が2つの場合と同様に、図5に示すフローチャートを実行することで、三次元データを生成する。これにより、三次元計測装置1は、撮影対象者5の顔の正面の三次元データを左右上下均等な範囲で欠損部分を最小限にして取得することができる。
<変形例>
以下、上述の第1及び第2実施例に好適な変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の各実施例に適用してもよい。
(変形例1)
第1及び第2実施例では、方向検出部112は、顔の正面方向(図3の矢印N1参照)を検出方向Ddetとして認識した。これに代えて、方向検出部112は、三次元計測装置1が顔の正面以外の範囲の三次元データを取得することを目的とする場合、当該範囲の方向を検出方向Ddetとして検出してもよい。これについて、図7を参照して詳しく説明する。図7は、撮影画像Imに表示された頭部50を示す。
例えば、三次元計測装置1が耳部52を中心とした頭部50の左側面の三次元データを取得することを目的とする場合、方向検出部112は、図7の矢印N3が示す方向を、検出方向Ddetとして認識する。即ち、この場合、方向検出部112は、頭部50の左側面方向を、検出方向Ddetとして認識する。
他の例では、三次元計測装置1が頭部50の髪部53を中心とした範囲の三次元データを取得することを目的とする場合、方向検出部112は、図7の矢印N4が示す方向を、検出方向Ddetとして認識する。即ち、この場合、方向検出部112は、頭部50の上面方向を、検出方向Ddetとして認識する。
そして、これらの例の場合であっても、三次元計測装置1は、第1実施例と同様、図5に示すフローチャートに基づき、検出方向Ddetが目標方向Dtagと一致する場合に、光パターンを光源2から出射して三次元データを生成する。これにより、三次元計測装置1は、顔の正面以外の範囲の三次元データについても、好適に取得することができる。
(変形例2)
方向判定部113は、ピッチ角及びヨー角に加えて、カメラ座標系のXY平面における顔の傾き角であるロール角を、判定信号Sjの送信の有無を判定するための判断要素に加えてもよい。
図8は、カメラ座標系において撮影対象者5の頭部50の位置を模式的に示した図である。図8の例では、頭部50のXY平面における中心軸は線86であり、この場合のY軸正方向を基準とする頭部50のロール角は、線86及びY軸に平行な線85とがなす角である角度Drに相当する。
この場合、方向判定部113は、角度Drの大きさが所定の閾値以上の場合には、検出方向Ddetが目標方向Dtagと一致している場合であっても、判定信号Sjを光源制御部12及び三次元計測判定部13に送信しない。上述の閾値は、後述するように、三次元データの生成後の後処理で種々の不都合が生じない値に実験等に基づき予め設定される。
一般に、図8に示すように頭部50がY軸に対して傾いている場合であっても、撮影対象者5の顔に照射される光パターンの範囲は変化しないため、三次元計測装置1は、目標となる範囲での三次元データを取得することができる。しかし、頭部50がY軸に対して傾くロール角が大きい場合に算出された三次元データは、後処理を行う場合に種々の不都合が生じることが知られている。なお、後処理は、例えば、カメラ3とは異なる視点方向において、特定の軸に対して伸縮するスケーリング処理などが該当する。
以上を勘案し、方向判定部113は、顔検出部111が検出した顔の表示領域に基づき頭部50のXY平面でのY軸に対するロール角である角度Drを算出し、当該角度Drの大きさが所定の閾値を超える場合、判定信号Sjを光源制御部12に送信しない。なお、この場合、例えば、方向判定部113は、顔検出部111が検出した顔の表示領域を楕円と見なし、その長径方向とY軸とのXY平面における角度差を角度Drとして算出する。
(変形例3)
三次元計測システムは、撮影対象者5の顔の向きを誘導してもよい。図9は、本変形例に係る三次元計測システムの構成を示す。図9に示すように、変形例に係る三次元計測システムは、音声又は/及び画像を出力する出力装置4を有する。そして、この構成では、三次元計測装置1の方向判定部113は、図5のフローチャートのステップS103で検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致しないと判断した場合に、検出方向Ddetと目標方向Dtagとのずれ幅が小さくなるように顔の正面の向きを指示する音声又は画像を、出力装置4に出力させる。これにより、三次元計測装置1は、撮影対象者5の顔の正面の向きを、三次元計測に適した方向に好適に向かせて三次元計測を速やかに開始することができる。この場合、方向判定部113及び出力装置4は、本発明における「誘導手段」の一例である。
(変形例4)
光源2は、三次元計測装置1の制御に基づき移動自在であり、三次元計測装置1の方向判定部113は、図5のフローチャートのステップS103で検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致しないと判断した場合に、光源2を移動させてもよい。この場合、方向判定部113は、例えば、光源2が移動可能な位置と、当該位置の各々に適した目標方向Dtagとのマップを予め記憶しておき、当該マップを参照して、算出した検出方向Ddetに最も近い目標方向Dtagに対応する位置に光源2を移動させる。これにより、三次元計測装置1は、目標方向Dtagを検出方向Ddetに好適に近づけ、三次元計測を好適に開始することができる。この場合、方向判定部113は、本発明における「光源移動手段」の一例である。
(変形例5)
三次元計測装置1が三次元計測する対象は人に限定されない。これに代えて、三次元計測装置1は、人以外の物体又は当該物体の一部を対象にして三次元計測を行ってもよい。この場合であっても、三次元計測装置1は、撮影画像Imより三次元計測の対象となる物体又は当該物体の一部を検出した場合に、当該物体又はその一部の向きを示す検出方向Ddetを算出し、検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致した場合に、三次元計測を行う。これにより、三次元計測装置1は、任意の物体又はその一部を対象にした場合であっても、好適にその三次元データを生成することができる。
(変形例6)
光源2は、赤外線などの可視光以外の波長を有する光による光パターンを照射する光源であり、かつ、カメラ3は、赤外線カメラなどの対象の光を撮影可能なカメラであってもよい。この場合、三次元計測装置1は、上述のカメラから送信される撮影画像Imに基づき、上述した第1又は第2実施例と同様の処理を行う。
(変形例7)
方向検出部112は、撮影画像Imに基づき検出方向Ddetを算出する代わりに、撮影対象者5の顔の向きを検出するセンサの出力に基づき、検出方向Ddetを決定してもよい。この場合、三次元計測装置1は、撮影対象者5の頭部に付けられたセンサと電気的に接続し、当該センサから送信された検出信号に応じて検出方向Ddetを定める。
他の例では、方向検出部112は、検出方向Ddetを定める場合、光源2に撮影対象者5の顔の鼻部を通るライン光を照射させ、当該ライン光が照射された時に撮影した撮影画像Imに基づき、検出方向Ddetを算出してもよい。一般に、ライン光の照射状態に応じて鼻部の向きを認識することが可能であり、かつ、顔の向きと鼻部の向きとは略一致する。従って、この態様によっても、方向検出部112は、検出方向Ddetを好適に算出することができる。
(変形例8)
方向判定部113は、過去に取得された撮影画像Imでの検出方向Ddetの時系列での変化を認識することで、検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致するか否かを判定してもよい。例えば、方向判定部113は、上述の時系列の変化が、検出方向Ddetと目標方向Dtagとのずれが小さくなる方向への変化である場合に、検出方向Ddetと目標方向Dtagとのピッチ角の差及びヨー角の差がそれぞれ閾値以下になると推測される時刻に、検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致したと判定する。このように、方向判定部113は、過去に取得された撮影画像Imを用いることによっても、好適に、撮影対象者1の顔が望ましい方向に向いたか否か判定することができる。
(変形例9)
三次元計測装置1は、撮影対象者5の顔の計測時において、顔の位置が遷移したか否かさらに判定し、顔の位置が遷移したと判断した場合には、計測処理を停止してもよい。この場合、例えば、撮影画像解析部11は、撮影画像Im中の時系列における顔の表示領域の遷移を検知し、計測開始から顔表示領域が所定画素分以上遷移した場合に、計測処理を停止する。他の例では、撮影対象者5の頭部に位置を検知するためのセンサが取り付けられ、三次元計測装置1は、当該センサの移動量を検知することで、顔の位置が所定の移動量以上移動した場合に、計測処理を停止する。そして、この場合、三次元計測装置1は、例えば、撮影対象者5の顔が所定時間以上静止したと判断したときに、再び計測処理を開始する。
(変形例10)
三次元計測システムは、照明をさらに有し、計測環境の明るさを制御してもよい。図10は、本変形例に係る三次元計測システムの構成を示す。図10に示すように、三次元計測システムは、撮影対象者5の顔を照らす照明6を有する。そして、三次元計測装置1は、照明6の光量を制御する照明制御部16を有する。そして、照明制御部16は、例えば、光パターンを照射する第1撮影画像Im1の撮影時には、照明6をオフにすることで、顔の計測環境を暗くする。一方、照明制御部16は、第2撮影画像Im2の撮影時には、照明6をオンにすることで、顔の計測環境を明るくする。このように、照明制御部16は、第1撮影画像Im1の撮影時には、第2撮影画像Im2の撮影時よりも、第1撮影画像における顔の輝度が小さくなるように照明6を制御する。これにより、照明制御部16は、光パターンの照射の有無に基づく輝度差を大きくすると共に、三次元形状情報Isが示す各位置における色情報を高精度に取得することができる。
(変形例11)
図5のフローチャートの説明では、ステップS103で検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致する場合のみ、光源制御部12は、ステップS104で光源2に各光パターンを照射させた。しかし、本発明が適用可能な方法は、これに限定されない。
これに代えて、光源制御部12は、ステップS103で検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致するか否かに関わらず、光源2に各光パターンを照射させてもよい。そして、この場合、三次元形状計算部14は、検出方向Ddetと目標方向Dtagとが一致する場合のみ、各光パターンが照射された第1撮影画像Im1に基づき、三次元形状情報Isを生成する。これによっても、三次元計測装置1は、撮影対象者5の顔が所定の方向を向いているときに限り、三次元データを生成し、鼻部を中心として左右上下均等な範囲の三次元データを好適に生成することができる。
1 三次元計測装置
2 光源
3 カメラ
4 出力装置
5 撮影対象者
6 照明

Claims (11)

  1. 三次元形状を計測する光を光源から照射させる照射手段と、
    前記光に照射された対象体の三次元計測を行う計測部位の向きが、前記光の照射方向に適切な撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測する計測手段と、
    を備える三次元計測装置。
  2. 前記計測手段は、前記計測部位が前記光の照射範囲に含まれ、かつ、前記計測部位が前記光の照射方向を向いている撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測することを特徴とする請求項1に記載の三次元計測装置。
  3. 前記計測手段は、前記光源が複数存在する場合、前記計測部位の左右方向に対して両端に存在する光源の前記光の照射方向がなす角を水平面において二分する方向、かつ、前記計測部位の上下方向において両端に存在する光源の前記光の照射方向がなす角を前記水平面と垂直な面において二分する方向に、前記計測部位が向いている撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測することを特徴とする請求項2に記載の三次元計測装置。
  4. 前記計測部位が前記光の照射範囲に含まれない場合に、前記計測部位が前記照射範囲に含まれるように誘導する誘導手段をさらに有することを特徴とする請求項2又は3に記載の三次元計測装置。
  5. 前記計測部位が前記光の照射範囲に含まれない場合に、前記計測部位が前記照射範囲に含まれるように前記光源を移動させる移動手段をさらに有することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の三次元計測装置。
  6. 前記計測手段は、前記計測部位のヨー角又はピッチ角が、所定範囲に含まれる場合、前記撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の三次元計測装置。
  7. 前記計測手段は、前記計測部位のロール角が、所定範囲に含まれる場合、前記撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測することを特徴とする請求項6に記載の三次元計測装置。
  8. 照射されていない前記計測部位の撮影画像に基づき、前記三次元形状が示す位置における色情報を決定する色情報決定手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の三次元計測装置。
  9. 情報処理装置が実行する制御方法であって、
    三次元形状を計測する光を光源から照射させる照射工程と、
    前記光に照射された対象体の三次元計測を行う計測部位の向きが、前記光の照射方向に適切な撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測する計測工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  10. 情報処理装置が実行するプログラムであって、
    三次元形状を計測する光を光源から照射させる照射手段と、
    前記光に照射された対象体の三次元計測を行う計測部位の向きが、前記光の照射方向に適切な撮影画像に基づき、前記計測部位の三次元形状を計測する計測手段
    として前記情報処理装置を機能させることを特徴とするプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
JP2013058692A 2013-03-21 2013-03-21 三次元計測装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体 Pending JP2014182115A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013058692A JP2014182115A (ja) 2013-03-21 2013-03-21 三次元計測装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013058692A JP2014182115A (ja) 2013-03-21 2013-03-21 三次元計測装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014182115A true JP2014182115A (ja) 2014-09-29
JP2014182115A5 JP2014182115A5 (ja) 2016-04-14

Family

ID=51700948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013058692A Pending JP2014182115A (ja) 2013-03-21 2013-03-21 三次元計測装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014182115A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017029887A1 (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2021512430A (ja) * 2018-03-30 2021-05-13 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 3dスキャンのためのシステムおよび方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09145336A (ja) * 1995-11-28 1997-06-06 Agency Of Ind Science & Technol 形状測定装置
JP2002288645A (ja) * 2001-03-26 2002-10-04 Minolta Co Ltd 3次元入力のための撮影システム
JP2003141541A (ja) * 2001-10-31 2003-05-16 Toshiba Corp 人物認識装置および通行制御装置
JP2005310103A (ja) * 2004-03-24 2005-11-04 Fuji Photo Film Co Ltd 認証システム、認証方法、認証プログラム、証明写真撮影装置、及び証明写真撮影方法
JP2008232776A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Fujifilm Corp 3次元形状計測装置および方法並びにプログラム
JP2009014520A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Space Vision:Kk 顔計測システム
JP2009211166A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Toshiba Corp 認証装置、認証方法及び認証プログラム
JP2013019721A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 位置検出装置、位置検出方法及びコンピュータプログラム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09145336A (ja) * 1995-11-28 1997-06-06 Agency Of Ind Science & Technol 形状測定装置
JP2002288645A (ja) * 2001-03-26 2002-10-04 Minolta Co Ltd 3次元入力のための撮影システム
JP2003141541A (ja) * 2001-10-31 2003-05-16 Toshiba Corp 人物認識装置および通行制御装置
JP2005310103A (ja) * 2004-03-24 2005-11-04 Fuji Photo Film Co Ltd 認証システム、認証方法、認証プログラム、証明写真撮影装置、及び証明写真撮影方法
JP2008232776A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Fujifilm Corp 3次元形状計測装置および方法並びにプログラム
JP2009014520A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Space Vision:Kk 顔計測システム
JP2009211166A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Toshiba Corp 認証装置、認証方法及び認証プログラム
JP2013019721A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 位置検出装置、位置検出方法及びコンピュータプログラム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017029887A1 (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
CN107923742A (zh) * 2015-08-19 2018-04-17 索尼公司 信息处理装置、信息处理方法和程序
JPWO2017029887A1 (ja) * 2015-08-19 2018-06-07 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
US10852131B2 (en) 2015-08-19 2020-12-01 Sony Corporation Information processing apparatus and information processing method
JP2021512430A (ja) * 2018-03-30 2021-05-13 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 3dスキャンのためのシステムおよび方法
US11969231B2 (en) 2018-03-30 2024-04-30 Koninklijke Philips N.V. System and method for 3D scanning

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6377863B2 (ja) 反射マップ表現による奥行きマップ表現の増補
CN107735714B (zh) 内窥镜装置
JP4986679B2 (ja) 非静止物体の三次元画像計測装置、三次元画像計測方法および三次元画像計測プログラム
JP5655134B2 (ja) 3次元シーンにおけるテクスチャを生成する方法及び装置
JP6625617B2 (ja) カメラ画像で投影構造パターンの構造要素を特定する方法および装置
JP5161024B2 (ja) 3次元形状計測用撮影装置および方法並びにプログラム
JP2007209384A (ja) 視線ベクトル検出方法及び同装置
US20150332459A1 (en) Scanning device and method for positioning a scanning device
JP2012215394A (ja) 三次元計測装置および三次元計測方法
WO2013061952A1 (ja) 円柱状物体の直径測定装置及び測定方法、測定プログラム
JP5007863B2 (ja) 3次元物体位置計測装置
WO2014108976A1 (ja) 物体検出装置
JP2014157316A (ja) プロジェクタ装置
JP2014182115A (ja) 三次元計測装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体
JP2013113610A (ja) 放射線測定方法および装置
JP5336325B2 (ja) 画像処理方法
WO2019045089A1 (ja) 情報処理装置、長さ測定システム、長さ測定方法およびプログラム記憶媒体
JP2015232771A (ja) 顔検出方法、顔検出システム、および顔検出プログラム
WO2013175595A1 (ja) 三次元顔計測装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体
CN204944449U (zh) 深度数据测量系统
US20210156677A1 (en) Three-dimensional measurement apparatus and method
JP2007094536A (ja) 対象物追跡装置及び対象物追跡方法
JP2011118767A (ja) 表情モニタリング方法および表情モニタリング装置
JP6929037B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム
JP7028814B2 (ja) 外形認識装置、外形認識システム及び外形認識方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170627

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171219