JP2014182003A - 欠陥検出装置及び欠陥検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
従来の装置は、表面粗さの小さい欠陥にあっては良品部と同様に反射光に対する受光素子の感度が飽和し欠陥を正確に検出できないという問題がある。
【解決手段】
本発明は、異なる位置から検査対象面に光を照射する発光素子(102)と、検査対象面の画像データを取得する撮像装置(103)と、画像データの各画素の輝度値及び位置の情報を基に各画素ごとに擬似配光分布を生成し、画像データの各画素の輝度値を擬似配光分布の特徴量に対応する輝度値に変換することにより輝度変換画像を生成する制御装置(107)と、を備える欠陥検出装置(100)を提供する。
【選択図】図1
従来の装置は、表面粗さの小さい欠陥にあっては良品部と同様に反射光に対する受光素子の感度が飽和し欠陥を正確に検出できないという問題がある。
【解決手段】
本発明は、異なる位置から検査対象面に光を照射する発光素子(102)と、検査対象面の画像データを取得する撮像装置(103)と、画像データの各画素の輝度値及び位置の情報を基に各画素ごとに擬似配光分布を生成し、画像データの各画素の輝度値を擬似配光分布の特徴量に対応する輝度値に変換することにより輝度変換画像を生成する制御装置(107)と、を備える欠陥検出装置(100)を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、鋳物などの切削加工後のワークの表面に生じた欠陥を光学的に検出し、欠陥の存在及び種別を判定する欠陥検出装置及び欠陥検出方法に関する。
アルミ鋳造物等の切削加工面には、切削工程において、例えば切子が付着した状態でワークを把持することによって生じる圧痕や、切削工程における切削順序によって生じる微妙な段差、ワークの剛性のばらつき等により刃の振動で生じたびびり等が生じる場合がある。これらは、その深さ等に応じて、許容公差内の良品部と許容公差外の欠陥部とに分類される。
このような欠陥部を自動的に検出して判定する手段として、ワークの検査対象面に光を照射し、CCDカメラ等でその反射光を受光して撮像して欠陥を検査する装置が知られている。しかしながら、このような装置は、一般に鏡面のような平滑表面を検査対象面とするものであり、粗面における欠陥の検査には適していない。これに対し、例えば、特許文献1は、欠陥とは別に不規則な切削加工痕が存在するような表面でも、安定的に欠陥を検出する装置を開示する。特許文献1では、欠陥以外の部分に照射された光の反射光を受光した際の撮像手段の受光素子の感度が飽和するように、照射光の強度が設定される。その設定条件下で、特許文献1の装置は、照射光の強度を変化させて、欠陥を検出する。
特許文献1の装置はある程度の深さを有する欠陥を検出できるが、表面粗さの小さい欠陥にあっては、良品部と同様に反射光に対する受光素子の感度が飽和し、欠陥を正確に検出できないという問題がある。そのため、本発明の目的は、表面粗さの小さい欠陥の検出を可能にし、並びに、欠陥の存否及び種類の判定を容易にする欠陥検出装置及び欠陥検出方法を提供する。
本発明は、異なる位置から検査対象面に光を照射する発光素子と、検査対象面の画像データを取得する撮像装置と、画像データの各画素の輝度値及び位置の情報を基に各画素ごとに擬似配光分布を生成し、画像データの各画素の輝度値を擬似配光分布の特徴量に対応する輝度値に変換することにより輝度変換画像を生成する制御装置と、を備える欠陥検出装置を提供する。
また、本発明は、異なる位置から検査対象面に光を照射する工程と、検査対象面の画像データを取得する工程と、画像データの各画素の輝度値及び位置の情報を基に各画素ごとに擬似配光分布を生成する工程と、画像データの各画素の輝度値を擬似配光分布の特徴量に対応する輝度値に変換することにより輝度変換画像を生成する工程と、を備える欠陥検出方法を提供する。
本発明は、異なる位置から検査対象面に光を照射し検査対象面の画像データを取得し、画像データ及び当該位置の情報を基に生成された擬似配光分布の特徴量を基に輝度変換画像を生成することにより、表面粗さの小さい欠陥の検出を可能にし、並びに、欠陥の存否及び種類の判定を容易にする。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る欠陥検出装置の模式図である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る欠陥検出装置の模式図である。
<欠陥検出装置>
本実施形態に係る欠陥検出装置100は、検査ヘッド101を備える。欠陥検出装置100は、検査ヘッド101を検査対象物(以下「ワーク」と称する。)110に近づけ、ワーク110の検査対象面の画像を取得し、それを基に検査対象面の欠陥の存否を判定する。
本実施形態に係る欠陥検出装置100は、検査ヘッド101を備える。欠陥検出装置100は、検査ヘッド101を検査対象物(以下「ワーク」と称する。)110に近づけ、ワーク110の検査対象面の画像を取得し、それを基に検査対象面の欠陥の存否を判定する。
検査ヘッド101は、複数の発光素子102、撮像装置103、受光部103a、複数のレンズ104及びカバー部材105を含み、姿勢変更装置106の先端に取り付けられる。姿勢変更装置106は、検査ヘッド101を所定の位置に移動させる装置であり、例えば多関節ロボットアームである。
発光素子102は、電球、蛍光灯及び発光ダイオード(以下、LED)等である。発光素子102の点灯及び消灯は制御装置107により制御され、発光素子102はワーク110の検査対象面の検査区域110aに光を照射する。ここで、検査区域110aは検査対象面のうち一回のシーケンスで欠陥の検出が行われる範囲であり、検査区域110aの大きさは撮像装置103の視野範囲及び発光素子102により照らされるスポットサイズの大きさに相当する。なお、当該スポットサイズは、検査区域110aよりも大きくてもよい。複数の発光素子102の各々は、好ましくは等間隔にカバー部材105の内側に取り付けられ、互いに異なる位置に配置される。カバー部材105は曲面形状をとり、好ましくは撮像装置103を天頂とする半球形状をとる。
撮像装置103は、受光部103aを有するデジタルカメラ等であり、好ましくは高速カメラである。撮像装置103の受光部103aは、検査対象物110の検査対象面の検査区域110aに正対する。受光部103aは、より精度の高い欠陥判定を実現するために、反射光の平行成分のみを受光するテレセントリックレンズ等を備えていても良い。
撮像装置103は、制御装置107により制御され、複数の発光素子102が検査区域110aに光を照射するタイミングで、検査区域110aからの反射光及び/又は拡散光を受光し、検査区域110aの画像を取得する。なお、ワーク110の検査対象面が完全な鏡面であれば、発光素子102からの光は検査区域110aで正反射され、撮像装置103は、検査区域110aの画像を取得できないことがある。
複数のレンズ104は、凸レンズやコリメータレンズ等であり、各発光素子102の光軸上(LA)に配置される。複数のレンズ104の各々は、各発光素子102又はカバー部材105に取り付けられる。複数のレンズ104としてコリメータレンズを用いると、平行光が検査対象面110aに照射されることになる。その結果、検査対象面110aでの光の散乱が低減され、より精度の高い欠陥判定が可能となる。
ワーク110は、ワーク支持台108に設置される。ワーク支持台108は、水平方向の一方向に移動するXステージ108a及びXステージの移動方向に垂直な方向に移動するYステージ108bを含む。また、ワーク支持台108は、Xステージ108a及びYステージ108bに替えて又はそれらとともに、回転可能な回転ステージ108cを含んでいても良い。それゆえ、ワーク支持台108は、ワーク110を水平方向に所定の位置に動かすことができる。
制御装置107は、中央演算処理装置(CPU)等を含むコンピュータであり、検査ヘッド101、姿勢変更装置106、及びワーク支持台108に接続される。
図2は、本実施形態に係る制御系のブロック図である。制御装置107は、ロボット制御部107a、照明部107b、画像処理部107c、記憶部107d、演算部107eを有する。
ロボット制御部107aは、姿勢変更装置106及びワーク支持台108に制御信号を出力し、検査ヘッド101及びワーク110を所定の位置に移動させる。照明部107bは、所定の発光素子102に電圧を供給し、発光素子102の点灯及び消灯のタイミング並びに輝度を調整する。なお、複数の発光素子102の輝度は、好ましくは、検査区域110aの表面において互いに同一となるように調整される。画像処理部107cは、撮像装置103に制御信号を出力し、照明部107bによる発光素子102の制御のタイミングに従って、撮像装置103にワーク110の検査対象面の画像を取得させる。記憶部107dは、撮像装置103により取得された画像を格納する。演算部107eは、記憶部107dに記憶された画像を演算処理し、所定のデータを生成する。演算部107eは、当該データをモニタやプリンタ等の出力装置(不図示)に出力してもよい。
例えば、欠陥検査の際、制御装置107は以下の工程を実行する。まず、制御装置107は、姿勢変更装置106及びワーク支持台108を移動させ、検査ヘッド101をワーク110に対して所定の位置に移動させる。そして、制御装置107は、複数の発光素子102のうち1つを所定の期間(例えば1ミリ秒)点灯させ、撮像装置103によりワーク110の検査区域110a(例えば50mm×50mm)の画像を取得する。制御装置107は、取得した画像を、点灯させた発光素子102の位置情報とともに記憶する。その後、制御装置107は、当該発光素子を消灯させ別の発光素子102を所定の期間点灯させ、検査区域110aの画像を取得する。制御装置107は、これらの工程を複数の発光素子102の全てに対して行い、複数の発光素子102の数に相当する数の画像を取得し、演算処理し、所定のデータを生成する。
<発光素子の位置情報>
図3Aは、本実施形態に係る検査ヘッドの模式図である。本実施形態では、カバー部材105は、撮像装置103を天頂とする半球形状をとり、その底部は開口している。欠陥検出装置100がワーク110を検査するとき、検査ヘッド101は姿勢変更装置106によりワーク110に近づけられ、ワーク110の検査対象面の検査区域110aは開口底部の中心部に位置する。
図3Aは、本実施形態に係る検査ヘッドの模式図である。本実施形態では、カバー部材105は、撮像装置103を天頂とする半球形状をとり、その底部は開口している。欠陥検出装置100がワーク110を検査するとき、検査ヘッド101は姿勢変更装置106によりワーク110に近づけられ、ワーク110の検査対象面の検査区域110aは開口底部の中心部に位置する。
ここで、図3Aに示されるように、検査区域110a(の中心)を原点とし、XY平面上にワーク110の検査対象面が含まれる3次元空間XYZを考える。そうすると、半球状のカバー部材105に取り付けられた複数の発光素子102のうちのある発光素子102mnの位置Omnは、球座標(θm,Φn)で表される。ここで、θはX軸に対する偏角(方位角)であり、ΦはZ軸に対する偏角(極角)である。また、m及びnは整数である。位置Omn(θm,Φn)は、発光素子102の数だけ存在する。
なお、本実施形態では半球状のカバー部材105を用いているため、原点から複数の発光素子102の各々までの距離(r)は、互いに同一である。そのため、本実施形態では原点から複数の発光素子102の各々までの距離(r)を考慮しない。なお、半球状のカバー部材105を用いない場合は、発光素子102の位置情報として、原点からの距離(r)を考慮してもよい。
図3Bは、図3AのA−A線断面図である。図3Bは、偏角θmにおけるXY平面に垂直な面を示す。この面において、N個の発光素子102及びレンズ104が位置Om1(θm,Φ1)、Om2(θm,Φ2)、…OmN(θm,ΦN)に配置され、各発光素子102の光軸LAはワーク110の検査区域110aに向かっている。
また、図3Cは、図3BのB−B線断面図である。図3Cは、偏角ΦnにおけるXY平面に平行な面を表す。この面において、M個の発光素子102及びレンズ104が位置O1n(θ1,Φn)、O2n(θ2,Φn)、…OMn(θM,Φn)に配置され、各発光素子102の光軸LAはワーク110の検査区域110aに向かっている。
このように、本実施形態において、複数の発光素子102の各々は、一意の位置情報(θ,Φ)により識別される。
<関連データの生成>
本実施形態に係る欠陥検出装置100は、複数の発光素子102により照らされたワーク110の検査対象面の画像を撮像装置103により取得し、当該画像のデータを基に検査対象面にある欠陥の存否及び種類を判定する。以下、その詳細を述べる。
本実施形態に係る欠陥検出装置100は、複数の発光素子102により照らされたワーク110の検査対象面の画像を撮像装置103により取得し、当該画像のデータを基に検査対象面にある欠陥の存否及び種類を判定する。以下、その詳細を述べる。
本実施形態に係る欠陥検出方法において、撮像装置103により取得された画像がどの位置にある発光素子102により照らされた画像であるかは重要である。それゆえ、制御装置107は、撮像装置103により検査区域110aの画像を取得する際に、取得した画像データに加えて、当該画像データと発光素子102の位置情報(θ,Φ)とを関連付けたデータ(以下、「関連データ」と称する。)を生成する。
図4は、本実施形態に係る画像データと関連データの説明図である。画像データとして4×4画素のデータを仮定する。符号401は、(θ1,Φ1)位置にある発光素子10211により照らされた検査区域110aの画像データPIC11と、その関連データD11の例である。符号402は、(θ2,Φ2)位置にある発光素子10222により照らされた検査区域110aの画像データPIC22と、その関連データD22の例である。符号403は、(θM,ΦN)位置にある発光素子102MNにより照らされた検査区域110aの画像データPICMNと、その関連データDMNの例である。
図4に示されるように、1つの検査区域110aに対して、発光素子102の数に相当する数の画像データPIC及び関連データDが制御装置107により生成される。画像データPICは、各画素(P11〜P44)ごとに、検査区域110aのイメージに対応する強度(輝度値I)を有している。ここで、輝度値Iは白を255とし黒を0とした8ビット階調により表されるものである。なお、R(赤)G(緑)B(青)色の各々について輝度値IR、IG、IBを取得してもよいし、階調の数は任意である。
そして、関連データDは、画像データPICの画素(P11〜P44)ごとに、輝度値Iと、検査区域110aを照らすのに用いられた発光素子102の位置情報(θ,Φ)との組(I,θ,Φ)のデータを有する。このように、ある検査区域110aに対して、各画素(P11〜P44)は、発光素子102の数に相当する数の関連データ(I,θ,Φ)を有することになる。
<擬似配光分布の生成>
制御装置107は、各画素に関して、関連データ(I,θ,Φ)をIθΦ空間に3次元的にプロットすることにより擬似配光分布を生成する。擬似配光分布の形状は、検査区域110aの欠陥(段差、鋳巣、歪み、傷、凹み、びびり等)の存在及び種類に応じて変化する。
制御装置107は、各画素に関して、関連データ(I,θ,Φ)をIθΦ空間に3次元的にプロットすることにより擬似配光分布を生成する。擬似配光分布の形状は、検査区域110aの欠陥(段差、鋳巣、歪み、傷、凹み、びびり等)の存在及び種類に応じて変化する。
例えば、検査区域110aに欠陥が何ら存在しない場合、検査区域110aからの反射光は、正反射光であり、撮像装置103により受光されない。しかしながら、検査区域110aに欠陥が存在する場合、欠陥の影響により、ある位置の発光素子102から照射された光は検査区域110aの欠陥部で正反射し撮像装置103により受光されないが、別の位置の発光素子102から照射された光は検査区域110aの欠陥部で反射し撮像装置103により受光されることがある。そのため、各画素の擬似配光分布を互いに比較することにより、ワーク110の検査区域110aの欠陥の存否及び種類を判定することができる。
図5は、本実施形態に係る擬似配光分布の模式図である。例えば、符号501は、検査区域110aのうち欠陥の存在しない部分(以下、「良品部」と称する。)に相当する画素P1の擬似配光分布である。一方、符号502は、検査区域110aのうち欠陥の存在する部分(以下、「欠陥部」と称する。)に相当する画素P2の擬似配光分布である。
擬似配光分布501に関して、検査区域110aのうち良品部に照射された光から撮像装置103により受光される反射光及び/又は散乱光の強度は、発光素子102の位置(θ,Φ)によらず対称的になる。一方、擬似配光分布502に関して、検査区域110aのうち欠陥部に照射された光から撮像装置103により受光される反射光及び/又は散乱光の強度は、発光素子102の位置(θ,Φ)によって異なる。
以下、検査区域110aのうち良品部に相当する画素P1の擬似配光分布501と、検査区域110aのうち欠陥部に相当する画素P2の擬似配光分布502との比較について説明する。
<特徴量に基づく欠陥判定>
本実施形態に係る欠陥検出方法は、擬似配光分布から特徴量を抽出し、当該特徴量を比較することにより、欠陥の存否及び種類を判定する。ここで、当該特徴量は、擬似配光分布の重心、等価楕円球の軸長、及び擬似配光分布の外接直方体長等である。なお、等価楕円球はIθΦ空間において擬似配光分布に近似させた楕円球であり、外接直方体はIθΦ空間において擬似配光分布に外接させた直方体である。
本実施形態に係る欠陥検出方法は、擬似配光分布から特徴量を抽出し、当該特徴量を比較することにより、欠陥の存否及び種類を判定する。ここで、当該特徴量は、擬似配光分布の重心、等価楕円球の軸長、及び擬似配光分布の外接直方体長等である。なお、等価楕円球はIθΦ空間において擬似配光分布に近似させた楕円球であり、外接直方体はIθΦ空間において擬似配光分布に外接させた直方体である。
図6Aは、擬似配光分布501の特徴量の模式図である。検査区域110aの良品部に相当する画素P1の擬似配光分布501の重心は、座標G1(k1,θ1,Φ1)で表される(601)。また、検査区域110aの良品部に相当する画素P1の擬似配光分布501の等価楕円球の軸長は、長軸ra1及び短軸rb1で表される(602)。また、検査区域110aの良品部に相当する画素P1の擬似配光分布501の外接直方体の長さは、横a1、高さb1及び縦c1で表される(603)。
図6Bは、擬似配光分布502の特徴量の模式図である。検査区域110aの欠陥部に相当する画素P2の擬似配光分布502の重心は、座標G2(k2,θ2,Φ2)で表される(604)。また、検査区域110aの欠陥部に相当する画素P2の擬似配光分布502の等価楕円球の軸長は、長軸ra2及び短軸rb2で表される(605)。また、検査区域110aの欠陥部に相当する画素P2の擬似配光分布502の外接直方体の長さは、横a2、高さb2及び縦c2で表される(606)。
特徴量を基にした欠陥の存否及び種類の判定のための比較基準は、ワーク110の検査対象面や欠陥の種類等により異なる。そのため、ワーク110の検査対象面や欠陥の種類等に応じた特徴量の傾向を経験的に求めておき、制御装置107に記憶させておく。それにより、各画素の擬似配光分布の特徴量を基にした検査対象面の欠陥検査が可能になる。
例えば、あるワークの検査区域の良品部に相当する画素の擬似配光分布の重心と原点との間の距離をL1とし、当該検査区域の欠陥(例えば、段差)部に相当する画素の擬似配光分布の重心と原点との間の距離をL2とする。そして、L1及びL2の間に、L1−L2≧閾値という関係式が経験的に求められるとする。この場合、制御装置107は、別のワークを検査した際に、ある画素の擬似配光分布の特徴量(L1)と別の画素の擬似配光分布の特徴量(L2)とがL1−L2≧閾値という関係を満たす場合に、欠陥が存在し、その欠陥の種類は段差であると判定することができる。このようにして、擬似配光分布の重心という特徴量に基づく欠陥の存否及び種類の検査が可能となる。
例えば、あるワークの検査区域の良品部に相当する画素の擬似配光分布の等価楕円球の長軸ra1と、当該検査区域の欠陥(例えば、鋳巣)部に相当する画素の擬似配光分布の等価楕円球の短軸rb2との間に、ra1/rb2≧閾値という関係式が経験的に求められるとする。この場合、制御装置107は、別のワークを検査した際に、ある画素の擬似配光分布の特徴量(ra1)と別の画素の擬似配光分布の特徴量(ra2)とがra1/rb2≧閾値という関係を満たす場合に、欠陥が存在し、その欠陥の種類は鋳巣であると判定することができる。このようにして、擬似配光分布の等価楕円球の軸長という特徴量に基づく欠陥の存否及び種類の検査が可能となる。
例えば、あるワークの検査区域の良品部に相当する画素の擬似配光分布の外接直方体の体積V1と、当該検査区域の欠陥(例えば、凹み)部に相当する画素の擬似配光分布の外接直方体の体積V2との間に、V1≧第1閾値、かつ、V2≧第2閾値、かつ、V1/V2≦第3閾値という関係式が経験的に求められるとする。この場合、制御装置107は、別のワークを検査した際に、ある画素の擬似配光分布の特徴量(V1)と別の画素の擬似配光分布の特徴量(V2)とがV1≧第1閾値かつV2≧第2閾値かつV1/V2≦第3閾値という関係を満たす場合に、欠陥が存在し、その欠陥の種類は凹みであると判定することができる。このようにして、擬似配光分布の外接直方体の体積という特徴量に基づく欠陥の存否及び種類の検査が可能となる。
さらに、例えば、あるワークの検査区域の欠陥(例えば、傷)部に相当する画素の擬似配光分布の重心と原点との間の距離をL1とし、当該画素に連続する複数の画素の擬似配光分布の重心と原点との間の距離をL2〜Lnとする。そして、L1〜Lnの間に、L1=L2=…=Ln≧閾値という関係式が経験的に求められるとする。この場合、制御装置107は、別のワークを検査した際に、ある画素の擬似配光分布の特徴量(L1)と当該画素に連続する画素の擬似配光分布の特徴量(L2〜Ln)とがL1=L2=…=Ln≧閾値という関係を満たす場合に、欠陥が存在し、その欠陥の種類は傷であると判定することができる。このようにして、連続する画素の擬似配光分布の重心という特徴量に基づく欠陥の存否及び種類の検査が可能となる。
以上のように、本実施形態に係る欠陥検出装置100は、ワーク110の検査対象面の画像データから、欠陥の存否及び種類を判定することができる。
図7は、本実施形態に係る欠陥検出の際の制御装置の制御フローチャートであり、前述の欠陥検査の工程を詳細に記載したものである。
工程S701において、制御装置107は、ワーク支持台108を作動させ、ワーク110を検査ヘッド101に対して所定の位置に移動させる。工程S702において、制御装置107は検査ヘッド101を移動させ、ワーク110の検査区域110aはカバー部材105の開口底部の中心部に位置する。
工程S703において、制御装置107は、複数の発光素子102の1つを点灯させる。なお、すでに点灯している発光素子102がある場合は、制御装置107は、それを消灯させた後に、別の発光素子102を点灯させる。
工程S704において、制御装置107は、撮像装置103により検査区域110aの画像を取得する。そして、制御装置107は、取得した画像データに加えて、当該画像データと発光素子102の位置情報(θ,Φ)とを関連付けた関連データ(I,θ,Φ)を生成し、記憶する。
工程S705において、制御装置107は、複数の発光素子102の全てについて検査区域110aの画像の取得が終了したかどうか判断する。複数の発光素子102の全てについて検査区域110aの画像の取得が終了していない場合(工程S705のNo)、制御装置107は、点灯している発光素子102を消灯させ、別の発光素子102を点灯させる(工程S703)。同様に、制御装置107は、検査区域110aの画像を取得し、その関連データを生成し、記憶する(工程S704)。
複数の発光素子102の全てについて検査区域110aの画像の取得が終了した場合(工程S705のYes)、工程S706において、制御装置107は、取得した全ての画像データの各画素ごとに擬似配光分布を生成する。
工程S707において、制御装置107は、各画素の擬似配光分布から特徴量を算出する。当該特徴量は、前述のように、擬似配光分布の重心、等価楕円球の軸長、及び擬似配光分布の外接直方体長等である。
工程S708において、制御装置107は、前述のように予め記憶された特徴量の比較基準を基に、ワーク110の検査区域110aの欠陥の存否及び種類を判定する。
工程S709において、制御装置107は、ワーク110の検査対象面の全てに対して検査が終了したかどうかを判断する。ワーク110の検査対象面の全てに対して検査が終了していない場合(工程S709のNo)、制御装置107は、ワーク110の検査対象面の次の検査区域を検査するために、ワーク110を移動させる(工程S701)。そして、制御装置107は、工程S702〜S709を繰り返す。
ワーク110の検査対象面の全てに対して検査が終了した場合(工程S709のYes)、制御装置107は、欠陥検査の判定結果を出力装置(不図示)へ出力する。
このように、本実施形態に係る欠陥検出装置は、異なる位置から検査対象面に光を照射し検査対象面の画像データを取得し、画像データ及び当該位置の情報を基に生成された擬似配光分布の特徴量を基に、表面粗さの小さい欠陥の検出、並びに、欠陥の存否及び種類の判定を可能にする。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る欠陥検出装置は、擬似配光分布から算出された特徴量及び輝度変換テーブルを基に輝度変換画像を生成し、当該特徴量を可視化する。本実施形態に係る欠陥検出装置は第1実施形態に係る欠陥検出装置と同一であるため、繰り返しの説明を省略する。
本発明の第2実施形態に係る欠陥検出装置は、擬似配光分布から算出された特徴量及び輝度変換テーブルを基に輝度変換画像を生成し、当該特徴量を可視化する。本実施形態に係る欠陥検出装置は第1実施形態に係る欠陥検出装置と同一であるため、繰り返しの説明を省略する。
図8Aは、本実施形態に係る検査対象面の画像である。画像800は、欠陥(段差)801が存在するワークの検査対象面の画像の例である。
画像800において、良品部に相当する画素P1及びP2と、欠陥部に相当する画素P3を考える。図8B〜8Dは、画素P1〜P3における擬似配光分布を示す模式図である。なお、説明を簡単にするために、擬似配光分布の任意のθΦ断面を考える。
図8Bは、画像800の画素P1における擬似配光分布802、画素P2における擬似配光分布803、及び画素P3における擬似配光分布804を示す。擬似配光分布802〜804の重心G1〜G3の輝度値I1〜I3が特徴量として算出されるとする。なお、特徴量は、重心Gの輝度値Iに限定されるものではなく、前述のように様々な特徴量を用いてもよい。例えば、擬似配光分布802〜804の重心G1〜G3の原点からの距離K1〜K3を特徴量として用いても良いし(図8C)、擬似配光分布802〜804の等価楕円球の長軸ra1〜ra3及び短軸rb1〜rb3の長さ及び/又は比(ra/rb)を特徴量として用いても良い(図8D)。
図8Eは、本実施形態に係る輝度変換テーブル及び輝度変換画像の模式図である。特徴量I1〜I3は、輝度変換テーブル805に基づき、特徴量I1〜I3に対応する輝度値へ変換される。輝度変換テーブル805は、特徴量Fの最小Minから最大Maxまでの値に、黒色から白色までの複数の階調(例えば8ビット階調)を対応させるテーブルである。特徴量Fは、重心Gの輝度値I、重心Gと原点との距離K、等価楕円球の軸長ra、rb、その比ra/rb、及び外接直方体長a、b、c等である。輝度変換テーブル805は、予め経験的に求められ、制御装置107内に格納される。例えば、輝度変換テーブル805は以下表1のようなテーブルである。
ここで、輝度変換テーブル805は、白黒階調に限定されず、RGBそれぞれの階調に対応するものであってもよい。また、輝度変換テーブル805の特徴量の最小値Min及び最大値Maxを、全ての画像の全ての画素の擬似配光分布から算出された特徴量のうちの最小値及び最大値に設定し、最小値及び最大値間を等分し、それぞれに輝度値(例えば0〜255)を対応させてもよい。この場合、各画像800ごとに輝度変換テーブルを生成するようにしてもよい。また、輝度変換テーブル805の特徴量の最小値Minと最大値Maxを経験的に求められる絶対量(例えば0と100)に設定し、最小値と最大値との間を等分し、それぞれに輝度値を対応させてもよい。さらに、輝度変換テーブル805は、特徴量の種類や欠陥の種類に応じて異なるものであってもよい。
輝度変換画像806は、画像800の各画素の輝度値(即ち、撮像装置により取得された画像データの各画素が有する輝度値I)を、輝度変換テーブル805を用いて画像800の各画素の特徴量Fに対応する輝度値(黒〜白)に変換することにより生成される。輝度変換画像806を生成することにより、特徴量が可視化される。
図9は、本実施形態に係る輝度変換画像を生成するための制御フローチャートである。
工程S901において、制御装置107は、各画素ごとに擬似配光分布を生成する。工程S902において、制御装置107は、各画素の擬似配光分布の特徴量を算出する。工程S903において、制御装置107は、輝度変換テーブル805を参照する。工程S904において、制御装置107は、各画素の特徴量を対応する輝度値に変換する。工程S905において、制御装置107は、各画素の輝度値を、各画素の特徴量に対応する輝度値に変換することにより輝度変換画像を生成する。工程S906において、制御装置107は、輝度変換画像をディスプレイ等の出力装置(不図示)へ出力する。
このように、本実施形態に係る欠陥検出装置は、擬似配光分布から算出された特徴量及び輝度変換テーブルを基に輝度変換画像を生成し、当該特徴量を可視化することができる。そのため、作業者は欠陥の存在をより明確に認識することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る欠陥検出装置は、輝度変換画像を基に局所平均画像を生成し、輝度変換画像と局所平均画像との差をとることにより、欠陥部の輝度値と良品部の輝度値との間のS/N比(コントラスト)を向上させる。本実施形態に係る欠陥検出装置は第1及び第2実施形態に係る欠陥検出装置と同一であるため、繰り返しの説明を省略する。
本発明の第3実施形態に係る欠陥検出装置は、輝度変換画像を基に局所平均画像を生成し、輝度変換画像と局所平均画像との差をとることにより、欠陥部の輝度値と良品部の輝度値との間のS/N比(コントラスト)を向上させる。本実施形態に係る欠陥検出装置は第1及び第2実施形態に係る欠陥検出装置と同一であるため、繰り返しの説明を省略する。
図10は、本実施形態に係る輝度変換画像及び輝度プロファイルである。図10は、あるワークの検査対象面の輝度変換画像1000と、輝度変換画像1000の横方向の輝度プロファイル1002の例を示す。
輝度変換画像1000中に、破線1001で囲まれた部分に欠陥(段差)が見られる。輝度プロファイル1002において、欠陥に相当する輝度値1004は、比較的大きい値を有するが、欠陥の存在しない部分(良品部)の輝度値も画像の両側へ行くに従い大きくなっている。そのため、単純に欠陥部の輝度値の大きさと良品部の輝度値の大きさとを比較しても、良品部と欠陥部との判別が難しい場合がある。
図11は、本実施形態に係る欠陥抽出画像の説明図である。例えば、輝度変換画像1101は、6×6画素を含み、輝度変換画像1101の第4列目が欠陥部に相当するとする。輝度変換画像1101における欠陥部の輝度値(=16)と良品部の輝度値(=14)との間のS/N比は、約1.1である。
局所平均画像1102は、輝度変換画像1101のある画素の輝度値とその周囲の画素の輝度値とを合算し、当該画素の輝度値をその平均値に変更することにより生成される。例えば、第3行4列目の画素P34に関して、輝度変換画像1101の画素P34は輝度値16を有している。画素P34の輝度値とその周囲の画素(P23、P24、P25、P33、P35、P43、P44、P45)の輝度値とを合算し、画素P34の輝度値をその平均値(=15)に変更する。全ての画素について同様の演算を行うことにより、局所平均画像1102が生成される。なお、局所平均画像を生成する際に、どの範囲の画素まで含めて平均値をとるかは任意であり、この例のように隣接する画素の輝度値の平均をとる場合のみに限定されるものではない。
輝度変換画像1101の各画素の輝度値と局所平均画像1102の各画素の輝度値との差をとることにより、欠陥抽出画像1103が生成される。なお、明確にするために、欠陥抽出画像1103において、輝度値が負になる画素の輝度値を0(黒)とし、輝度値1の画素を白にしている。欠陥抽出画像1103に見られるように、欠陥部のコントラストが向上し、欠陥部の容易な判別を可能にする。欠陥抽出画像1103における欠陥部の輝度値(=1)と良品部の輝度値(=0)との間のS/N比は、1.3以上である。なお、当該S/N比は1.3以上であれば好ましい。
図12は、本実施形態に係る輝度変換画像と局所平均画像から生成された欠陥抽出画像である。図12は、輝度変換画像1201及び輝度変換画像1201から生成された局所平均画像1202、並びに、両画像の差をとることにより生成された欠陥抽出画像1203の例を示す。
このように、本発明の第3実施形態に係る欠陥検出装置は、輝度変換画像を基に局所平均画像を生成し、輝度変換画像と局所平均画像との差をとることにより、欠陥と良品部との間のコントラストを向上させることができる。そのため、本実施形態に係る欠陥検出装置は、欠陥の存否及び種類の判定をいっそう容易にする。
(第4実施形態)
図13は、本発明の第4実施形態に係る欠陥検出装置の模式図である。
図13は、本発明の第4実施形態に係る欠陥検出装置の模式図である。
欠陥検出装置1300は、第1乃至第3実施形態に係る欠陥検出装置と略同一であるが、検査ヘッド101及び複数の発光素子102の代わりに、1つの発光部1301を備える。発光部1301は、発光素子102及びレンズ104を含み、姿勢変更装置106のアームの先端に取り付けられる。制御装置107は姿勢変更装置106を制御し、発光部1301は任意の位置へ自在に移動可能である。
図14Aは、本実施形態に係る欠陥検出装置の模式図である。図14Aに示されるように、検査区域110a(の中心)を原点とし、XY平面上にワーク110の検査対象面が含まれる3次元空間XYZを考える。そうすると、発光部1301の位置Olmnは、当該原点を中心とする球座標(rl,θm,Φn)により表される。ここで、rは原点から発光部1301までの距離であり、θはX軸に対する偏角(方位角)であり、ΦはZ軸に対する偏角(極角)である。なお、測定を容易にするために、rは一定であることが好ましい。
図14Bは、XY平面に垂直な面における欠陥検出装置の模式図である。発光部1301は、任意の位置OrθΦに移動させられ、検査区域110aへ光を照射する。それとともに撮像装置103は検査区域110aの画像を取得し、制御装置107は当該画像のデータと発光部1301の位置情報とを関連付けた関連データを生成する。
そして、本実施形態に係る欠陥検出装置1300は、発光部1301を複数の位置に移動させ、それぞれの位置から照らされたワーク110の検査対象面の検査区域の画像を撮像装置103により取得する。そして、欠陥検出装置1300は、取得した画像を基に検査対象面にある欠陥の存否及び種類を判定する。
図15は、本実施形態に係る制御フローチャートである。
工程S1501において、制御装置107は、ワーク支持台108を作動させ、ワーク110を撮像装置103に対して所定の位置に移動させる。撮像装置103の受光部103aと検査区域110aは正対する。工程S1502において、制御装置107は、発光部1301を所定の位置へ移動させる。工程S1503において、制御装置107は、複数の発光素子10を点灯させる。
工程S1504において、制御装置107は、撮像装置103を制御し、検査区域110aの画像を取得する。そして、制御装置107は、取得した画像のデータに加えて、当該画像データと発光部1301の位置情報(r,θ,Φ)とを関連付けた関連データ(I,r,θ,Φ)を生成し、記憶する。
工程S1505において、制御装置107は、予め設定された全ての発光部1301の位置からの検査区域110aの撮像が終了したかどうか判断する。予め設定された全ての位置について検査区域110aの画像の取得が終了していない場合(工程S1505のNo)、制御装置107は、発光部1302を別の所定の位置へ移動させ(工程S1502)、工程S1503及びS1504を繰り返す。
予め設定された全ての位置について検査区域110aの画像の取得が終了した場合(工程S1505のYes)、工程S1506において、制御装置107は、取得した全ての画像データの画素ごとに擬似配光分布を算出する。
工程S1507において、制御装置107は、各画素の擬似配光分布から特徴量を算出する。工程S1508において、制御装置107は、予め記憶された特徴量の傾向を基に、ワーク110の検査対象面の検査区域110aの欠陥の存否及び種類を判定する。
工程S1509において、制御装置107は、ワーク110の検査対象面の全てに対して検査が終了したかどうかを判断する。ワーク110の検査対象面の全てに対して検査が終了していない場合(工程S1509のNo)、制御装置107は、ワーク110の検査対象面の次の検査区域を検査するために(工程S1510)、工程S1501でワーク110を移動させ、工程S1502〜S1509を繰り返す。また、ワーク110の検査対象面の全てに対して検査が終了している場合(工程S1509のYes)、制御装置107は、欠陥検査の判定結果を出力装置(不図示)へ出力する。
本実施形態に係る欠陥検出装置1300は、複数の発光素子を備える必要がなく、発光部1301の位置を自在に変更することができるためワークの形態に応じて柔軟な欠陥検査を可能にする。
100:欠陥検出装置、101:検査ヘッド、102:発光素子、103:撮像装置、104:レンズ、105:カバー部材、106:姿勢変更装置、107:制御装置、108:ワーク支持台、110:ワーク
Claims (12)
- 異なる位置から検査対象面に光を照射する発光素子と、
前記検査対象面の画像データを取得する撮像装置と、
前記画像データの各画素の輝度値及び前記位置の情報を基に前記各画素ごとに擬似配光分布を生成し、前記画像データの各画素の輝度値を前記擬似配光分布の特徴量に対応する輝度値に変換することにより輝度変換画像を生成する制御装置と、を備える欠陥検出装置。 - 前記制御装置は、さらに、前記輝度変換画像を基に局所平均画像を生成し、前記輝度変換画像と前記局所平均画像との差をとることにより欠陥抽出画像を生成する、請求項1に記載の欠陥検出装置。
- 前記特徴量は、前記擬似配光分布の重心、前記擬似配光分布の外接直方体長、及び前記擬似配光分布の等価楕円球の軸長である、請求項1又は2に記載の欠陥検出装置。
- 前記発光素子は、開口底部を有する半球状のカバー部材に取り付けられ、
前記発光素子の各々の光軸は、前記開口底部の中心に向いている、請求項1から3のいずれか1項に記載の欠陥検出装置。 - 前記発光素子からの光を平行光に変更するコリメータレンズと、
前記撮像装置に入る光を平行光に変更するテレセントリックレンズと、をさらに備える請求項1から4のいずれか1項に記載の欠陥検出装置。 - 異なる位置から検査対象面に光を照射する工程と、
前記検査対象面の画像データを取得する工程と、
前記画像データの各画素の輝度値及び前記位置の情報を基に前記各画素ごとに擬似配光分布を生成する工程と、
前記画像データの各画素の輝度値を前記擬似配光分布の特徴量に対応する輝度値に変換することにより輝度変換画像を生成する工程と、を備える欠陥検出方法。 - 前記輝度変換画像を基に局所平均画像を生成する工程と、
前記輝度変換画像と前記局所平均画像との差をとることにより欠陥抽出画像を生成する工程と、をさらに備える請求項6に記載の欠陥検出方法。 - 前記特徴量は、前記擬似配光分布の重心、外接直方体長及び等価楕円球の軸長である、請求項6又は7に記載の欠陥検出方法。
- 前記光を照射する工程は、開口底部を有する半球状のカバー部材に取り付けられた複数の発光素子により光を照射する工程含み、
前記発光素子の各々の光軸は前記開口底部の中心に向いている、請求項6から8のいずれか1項に記載の欠陥検出方法。 - 前記光を照射する工程は、前記検査対象面に照射される光を平行光に変更する工程を含み、
前記画像データを取得する工程は、前記画像データを取得する前に、前記検査対象面からの光を平行光に変更する工程を含む、請求項6から9のいずれか1項に記載の欠陥検出方法。 - 異なる位置から検査対象面に光を照射する工程、
前記検査対象面の画像データを取得する工程、
前記画像データの各画素の輝度値及び前記位置の情報を基に前記各画素ごとに擬似配光分布を生成する工程、
前記画像データの各画素の輝度値を前記擬似配光分布の特徴量に対応する輝度値に変換することにより輝度変換画像を生成する工程、
前記輝度変換画像を基に局所平均画像を生成する工程、及び
前記輝度変換画像と前記局所平均画像との差をとることにより欠陥抽出画像を生成する工程、をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 請求項11に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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