JP2014179937A - 撮像装置、撮像方法および撮像プログラム - Google Patents

撮像装置、撮像方法および撮像プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014179937A
JP2014179937A JP2013054236A JP2013054236A JP2014179937A JP 2014179937 A JP2014179937 A JP 2014179937A JP 2013054236 A JP2013054236 A JP 2013054236A JP 2013054236 A JP2013054236 A JP 2013054236A JP 2014179937 A JP2014179937 A JP 2014179937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
unit
face
subject
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013054236A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobusuke Honma
伸祐 本間
Takayuki Matsuhashi
貴之 松橋
Takehiko Tabata
岳彦 田端
Koichi Shintani
浩一 新谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Imaging Corp
Original Assignee
Olympus Imaging Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Imaging Corp filed Critical Olympus Imaging Corp
Priority to JP2013054236A priority Critical patent/JP2014179937A/ja
Publication of JP2014179937A publication Critical patent/JP2014179937A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】画像内の周縁領域に被写体の顔がある場合であっても、歪曲収差を補正することができるとともにその被写体の顔の不自然な歪みを補正することができる撮像装置、撮像方法および撮像プログラムを提供する。
【解決手段】被写体からの光を集光して結像する光学系と、光学系が結像した光を光電変換することによって画像データを生成する撮像素子と、画像データに対応する画像内に存在する被写体の顔を検出する顔検出部と、撮影条件に応じた光学系の特性情報に基づいて画像データに対応する画像内の周縁領域を判定する周縁領域判定部と、周縁領域に前記被写体の顔が存在しているか否かに応じて周縁領域の一部に補正処理を行う画像処理部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被写体を撮像して該被写体の画像データを生成する撮像装置、撮像方法および撮像プログラムに関する。
デジタルカメラ等の撮像装置が有する撮影光学系では、斜入射対策で最終群を正レンズとすることが多い。このような撮影光学系では、被写体の像に樽型の歪曲収差が発生する。図14は、樽型の歪曲収差を説明する図である。図14に示すように、撮影光学系Opの光軸O1と直交する平面内で、光軸O1と直交する一つの直線上に位置する3点A、B、Cが、点Bを中心として等間隔ΔXで並んでいる場合において、撮影光学系Opを通過して、受光面が光軸O1と直交する撮像素子100上に達した点Aの像A’と点Bの像B’との距離ΔX1は、点Bの像B’と点Cの像C’との距離ΔX2よりも大きい。すなわち、樽型の歪曲収差は、撮影光学系Opの光軸O1から遠い点の像ほど大きい。
従来、撮像装置において、撮影光学系を調整するだけでは補正しきれない歪曲収差を補正するために、電気的な補正を行う技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この技術では、レンズのズーム位置を検出し、検出したズーム位置に基づいて、歪曲収差を電気的に補正する。例えば、ズーム位置が望遠側の場合には画面の中央部に対して周辺の倍率を低くする一方、ズーム位置が広角側の場合には画面の中央部に対して周辺の倍率を高くする補正を行う。
特開平4−23575号公報
ところで、撮影光学系が広角レンズである場合、被写体の像には、上述した歪曲収差に加えて広角歪み(ボリューム歪像ともいう)も発生する。図15は、広角歪みを説明する図であり、被写体が球状をなしている場合に発生する広角歪みを模式的に示す図である。図15では、同じ半径の球状をなし、凸レンズLの光軸O2と直交する同一平面内に各々の中心が位置する2つの被写体200および300を配置している。被写体200の中心は、凸レンズLの光軸O2を通過する一方、被写体300の中心は、その光軸O2を通過していない。また、凸レンズLを通過した光を受光する撮像素子100の受光面は、光軸O2と直交している。
図15に示す場合、被写体200の撮像素子100上における像の横方向の幅R1は、被写体300の撮像素子100上における像の横方向の幅R2よりも小さい。また、被写体300から出る光線のうちレンズLの光軸O2とのなす角の最大値をθ1とし、最小値をθ2とするとき、撮像素子100上における被写体300の像において、被写体300の中心の像より外側の像の幅R21と、被写体300の中心の像より内側の像の幅R22との比R21:R22は、(1/cosθ1):(1/cosθ2)で与えられる。したがって、R21>R22であり、被写体の中心の像よりも外側の像がより大きく歪むこととなる。このような広角歪みは、特に画像内の周縁領域に球状の被写体が存在する場合に顕著に発生する。
広角歪みは、樽型の歪曲収差を発生させることによって解消されるが、この場合には、樽型の歪曲収差が残ってしまうこととなる。その一方で、樽型の歪曲収差を補正すると、広角歪みが残った不自然な画像となってしまう。このように、従来は、樽型の歪曲収差および広角歪みの補正を両立して行うことが困難であり、画像内における四隅のような周縁領域に被写体の顔がある場合には、歪曲収差を補正しつつその被写体の顔の不自然な歪みを補正することができなかった。そのため、画像内の周縁領域に被写体の顔がある場合にも適切な補正を行うことができる技術が待望されていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像内の周縁領域に被写体の顔がある場合にも適切な補正を行うことができる撮像装置、撮像方法および撮像プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、被写体からの光を集光して結像する光学系と、前記光学系が結像した光を光電変換することによって画像データを生成する撮像素子と、前記画像データに対応する画像内に存在する被写体の顔を検出する顔検出部と、撮影条件に応じた前記光学系の特性情報に基づいて前記画像データに対応する画像内の周縁領域を判定する周縁領域判定部と、前記周縁領域に前記被写体の顔が存在しているか否かに応じて前記周縁領域の一部に補正処理を行う画像処理部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る撮像装置は、上記発明において、前記画像処理部は、前記画像の歪曲収差を補正する収差補正部と、前記周縁領域に前記被写体の顔が存在している場合に前記収差補正部によって補正された画像における前記顔の広角歪みを補正する広角歪み補正部と、を有することを特徴とする。
本発明に係る撮像装置は、上記発明において、前記広角歪み補正部は、前記顔に対して前記画像の外縁側を前記画像の中心側より大きく補正することを特徴とする。
本発明に係る撮像装置は、上記発明において、前記画像処理部は、前記画像の歪曲収差を補正する収差補正部であって該補正に使用する補正用パラメータを所定の範囲の値で変更可能な収差補正部と、前記周縁領域に前記被写体の顔が存在している場合、前記収差補正部によって補正された画像において前記顔を含む端部領域において、前記横方向の幅を縮小する処理を行う幅補正部と、を有することを特徴とする。
本発明に係る撮像装置は、上記発明において、前記周縁領域に被写体の顔がある場合に該顔の歪みの有無を判定する歪み判定部をさらに備え、前記収差補正部は、前記歪み判定部によって前記顔に歪みがあると判定された場合において、前記補正用パラメータが変更可能な範囲の値を有するとき、前記補正用パラメータを変更し、変更後の前記補正用パラメータを用いて収差補正を行うことを特徴とする。
本発明に係る撮像装置は、上記発明において、前記撮像素子、前記顔検出部、前記周縁領域判定部および前記画像処理部を含む本体部と、前記光学系、および撮影条件に応じた前記光学系の特性情報を記録する特性情報記録部を含み、前記本体部との間で通信可能であるとともに前記本体部に対して着脱自在であるレンズ部と、を有し、前記周縁領域判定部は、前記レンズ部から受信した前記特性情報をもとに前記周縁領域を判定するための参照情報を生成することを特徴とする。
本発明に係る撮像方法は、被写体からの光を集光して結像する光学系と、前記光学系が結像した光を光電変換することによって画像データを生成する撮像素子と、を備えた撮像装置が行う撮像方法であって、前記画像データに対応する画像内に存在する被写体の顔を検出する顔検出ステップと、撮影条件に応じた前記光学系の特性情報に基づいて前記画像データに対応する画像内における周縁領域を判定する周縁領域判定ステップと、前記周縁領域に前記被写体の顔が存在しているか否かに応じて前記周縁領域の一部に補正処理を行う画像処理ステップと、を有することを特徴とする。
本発明に係る撮像プログラムは、被写体からの光を集光して結像する光学系と、前記光学系が結像した光を光電変換することによって画像データを生成する撮像素子と、を備えた撮像装置に、前記画像データに対応する画像内に存在する被写体の顔を検出する顔検出ステップと、撮影条件に応じた前記光学系の特性情報に基づいて前記画像データに対応する画像内における周縁領域を判定する周縁領域判定ステップと、前記周縁領域に前記被写体の顔が存在しているか否かに応じて前記周縁領域の一部に補正処理を行う画像処理ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、撮影条件に応じた光学系の特性情報に基づいて撮像した画像データに対応する画像内の周縁領域を判定し、この周縁領域に被写体の顔が存在しているか否かに応じて周縁領域の一部に補正処理を行うため、画像内の周縁領域に被写体の顔がある場合にも適切な補正を行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置の本体部が記録する周縁領域判定用のテーブルの概要を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置のレンズ部が記録する情報(第1例)の概要を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置のレンズ部が記録する情報(第2例)の概要を示す図である。 図5は、周縁領域の設定例を模式的に示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置が備える制御部とレンズ制御部との同期通信の一例を示すタイミングチャートである。 図7は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置が行う処理の概要を示すフローチャートである。 図8は、収差補正前の像(樽型収差あり)を模式的に示す図である。 図9は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置が備える収差補正部が、図8に示す像を収差補正した後の画像を模式的に示す図である。 図10は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置が有する広角歪み補正処理の概要を模式的に示す図である。 図11は、本発明の実施の形態2に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 図12は、本発明の実施の形態2に係る撮像装置が行う処理の概要を示すフローチャートである。 図13は、本発明の実施の形態2に係る撮像装置が有する幅補正部が行う幅補正処理の概要を模式的に示す図である。 図14は、撮影光学系が有する樽型の歪曲収差を説明する図である。 図15は、撮影光学系が有する広角歪みを説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。同図に示す撮像装置1は、本体部2と、本体部2に着脱自在なレンズ部3と、を備える。また、撮像装置1の本体部2には、アクセサリ部4を着脱自在に取付可能である。
本体部2は、シャッタ10と、シャッタ駆動部11と、撮像素子12と、撮像素子駆動部13と、信号処理部14と、A/D変換部15と、画像処理部16と、AE処理部17と、AF処理部18と、画像圧縮展開部19と、入力部20と、表示部21と、表示駆動部22と、記録媒体23と、メモリI/F24と、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)25と、Flashメモリ26と、本体通信部27と、第2通信部28と、制御部29と、を備える。本体部2内部のデータの転送は、バス2Bを介して行われる。
シャッタ10は、撮像素子12の状態を露光状態または遮光状態に設定する。
シャッタ駆動部11は、ステッピングモータ等を用いて構成され、制御部29から入力される指示信号に応じてシャッタ10を駆動する。
撮像素子12は、レンズ部3が集光した光を受光して電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いて構成され、レンズ部3が集光した光を光電変換することによって生の画像データ(RAWデータ)を生成する。
撮像素子駆動部13は、所定のタイミングで撮像素子12から画像データ(アナログ信号)を信号処理部14に出力させる。この意味で、撮像素子駆動部13は、電子シャッタとして機能する。
信号処理部14は、撮像素子12から入力されるアナログ信号に対して、ノイズ低減処理やゲインアップ処理等のアナログ処理を施してA/D変換部15に出力する。
A/D変換部15は、信号処理部14から入力されるアナログ信号に対してA/D変換を行うことによってデジタルの画像データを生成し、SDRAM25に出力する。
画像処理部16は、画像内で設定される周縁領域に、人物等の被写体の顔が存在しているか否かに応じて画像内の周縁領域の一部に補正処理を行う。画像処理部16は、画像の歪曲収差を補正する収差補正部161と、画像内の周縁領域に被写体の顔が存在している場合に顔の像に生じる広角歪みを補正する広角歪み補正部162と、を有する。画像処理部16は、SDRAM25から生の画像データ(RAWデータ)を取得し、この画像データに対して各種の画像処理を行って処理済みの画像データを生成する。この処理済みの画像データは、SDRAM25に出力される。画像処理部16が行う画像処理には、オプティカルブラック減算処理、ホワイトバランス(WB)調整処理、同時化処理(撮像素子がベイヤー配列の場合)、カラーマトリクス演算処理、ガンマ補正処理、色再現処理およびエッジ強調処理等が含まれる。
AE処理部17は、SDRAM25に記録された画像データを取得し、取得した画像データに基づいて、静止画撮影または動画撮影を行う際の露出条件を設定する。具体的には、AE処理部17は、画像データから輝度を算出し、算出した輝度に基づいて、例えば絞り値(F値)の設定値、シャッタ速度等を決定することにより、撮像装置1の自動露出を行う。
AF処理部18は、SDRAM25に記録された画像データを取得し、取得した画像データに基づいて、AF(Auto Focus)演算処理を行う。このような演算処理の例として、画像データから取り出した高周波成分の信号に対して行うコントラストAF処理を挙げることができる。
画像圧縮展開部19は、SDRAM25から画像データを取得し、取得した画像データに対して所定の形式に従って圧縮し、この圧縮した画像データをSDRAM25に出力する。ここで、所定の形式としては、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式、MotionJPEG方式およびMP4(H.264)方式等を挙げることができる。また、画像圧縮展開部19は、バス2BおよびメモリI/F24を介して記録媒体23に記録された画像データ(圧縮画像データ)を取得し、取得した画像データを展開(伸長)してSDRAM25に出力する。なお、記録媒体23の代わりとして、撮像装置1の内部に記録部を設けてもよい。
入力部20は、タッチパネルを含む操作信号入力用のユーザインターフェースを用いて実現される。このような入力部20には、静止画撮影時の撮影信号の入力を受け付けるレリーズボタン、各種設定を切り替える操作ボタン、撮像装置1の各種設定を表示部21に表示させるメニューボタン、動画撮影の指示を与える動画ボタンなどが含まれる。
表示部21は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて構成される。表示駆動部22は、SDRAM25が記憶する画像データまたは記録媒体23が記憶する画像データを取得し、取得した画像データに対応する画像を表示部21に表示させる。ここで、画像の表示には、撮影直後の画像データを所定時間(例えば3秒間)だけ表示するレックビュー表示、記録媒体23に記録された画像データを再生する再生表示、および撮像素子12が連続的に生成する画像データに対応するライブビュー画像を時系列に沿って順次表示するライブビュー表示等が含まれる。また、表示部21は、撮像装置1の操作情報および撮影に関する情報を適宜表示することが可能である。
記録媒体23は、撮像装置1の外部から装着されるメモリカード等を用いて構成される。記録媒体23は、メモリI/F24を介して撮像装置1に着脱自在に装着される。記録媒体23には、その種類に応じた図示しない読み書き装置によって画像処理部16や画像圧縮展開部19が処理を施した画像データが書き込まれ、または読み書き装置によって記録媒体23に記録された画像データが読み出される。また、記録媒体23は、制御部29の制御のもと、メモリI/F24およびバス2Bを介して撮像プログラムおよび各種情報をFlashメモリ26にそれぞれ出力してもよい。
SDRAM25は、揮発性メモリを用いて構成される。SDRAM25は、バス2Bを介してA/D変換部15から入力される画像データ、画像処理部16から入力される処理済みの画像データおよび撮像装置1の処理中の情報を一時的に記憶する一次記憶部としての機能を有する。例えば、SDRAM25は、信号処理部14、A/D変換部15およびバス2Bを介して、撮像素子12が1フレーム毎に順次出力する画像データを一時的に記憶する。
Flashメモリ26は、不揮発性メモリを用いて構成される。Flashメモリ26は、プログラム記録部261と、テーブル記録部262とを有する。
プログラム記録部261は、撮像装置1を動作させるための各種プログラム、撮像プログラムおよびプログラムの実行中に使用される各種データおよび画像処理部16による画像処理の動作に必要な各種パラメータ等を記録する。
テーブル記録部262は、レンズ部3から受信した情報を用いて作成される焦点距離と絞りに応じて、画像内の周縁領域を判定するための参照情報を与えるテーブルを記録する。図2は、テーブル記録部262が記録するテーブルの概要を示す図である。同図に示すテーブルTbは、絞り値と焦点距離に応じた画像内の周縁領域と非周縁領域(中央領域)との境界(以下、単に境界という)における像高を与える。例えば、絞りがF2.8で焦点距離が2.0mmの場合の境界は、像高が0.8(画面の中心からの距離が対角端までの距離の80%)である。また、絞りがF2.8で焦点距離が58mmの場合の境界は、像高が1.0すなわち全画面である。
一般に、レンズの特性は、焦点距離や絞り等の撮影条件によって、レンズの特性は、必ずしも画面の周辺部まで良好であるとは限らない。すなわち、周辺の光学的な性能が劣化する状況では、そのような劣化領域を周縁領域とみなして他の領域と異なる補正を行うことが望ましい。テーブルTbは、撮像装置1(より具体的には、後述する周縁領域判定部292)が、周縁領域を判定するために参照するものである。なお、図2では焦点距離と絞りに応じた有効領域の判定を行うためのテーブルを与えているが、さらに被写体までの距離も条件に含めてテーブルを作成するようにしてもよい。
本体通信部27は、本体部2に装着されたレンズ部3との通信を行うためのインターフェースである。本体通信部27には、レンズ部3との電気的な接点も含まれる。
第2通信部28は、本体部2に装着されたアクセサリ部4との通信を行うためのインターフェースである。第2通信部28には、アクセサリ部4との電気的な接点も含まれる。図1に示す場合、アクセサリ部4として電子ビューファインダを装着した場合を示している。このため、アクセサリ部4は、本体部2との通信インターフェースである通信部41と、通信部41を介して受信した画像情報を表示する接眼表示部42とを有する。なお、本体部2には、電子ビューファインダ以外のアクセサリ部も装着可能である。このようなアクセサリ部として、補助光を投射するエレクトロニックフラッシュを挙げることができる。
制御部29は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成される。制御部29は、撮像素子12が生成した画像データに対応する画像に含まれる被写体の顔を検出する顔検出部291と、テーブル記録部262が記録するテーブルを参照して画像内の周縁領域を判定する周縁領域判定部292と、表示部21の表示態様を制御する表示制御部293と、を有する。顔検出部291は、3次元顔モデルやパターンマッチング等の公知の技術を用いることによって被写体の顔を検出する。
制御部29は、バス2Bを介して撮像装置1を構成する各部に対して制御信号や各種データの送信を行うことにより、撮像装置1の動作を統括して制御する。制御部29は、プログラム記録部261が記憶、格納する情報および本実施の形態1に係る撮像プログラムを含む各種プログラムをプログラム記録部261から読み出すことにより、本実施の形態1に係る撮像方法に関連した演算処理を実行する。
なお、本実施の形態1に係る撮像プログラムは、ハードディスク、フラッシュメモリ、CD−ROM、DVD−ROM、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して広く流通させることも可能である。また、本実施の形態1に係る撮像プログラムは、通信ネットワークを介してダウンロードすることによってプログラム記録部261に格納してもよい。
周縁領域判定部292は、レンズ部3から受信したレンズ特性情報(光学系の特性情報)に基づいて、周縁領域を判定するための参照情報(テーブル)を生成し、テーブル記録部262に記録する。
制御部29は、入力部20から撮影動作の開始信号が入力された場合、撮影動作を開始する制御を行う。ここで、撮影動作とは、シャッタ駆動部11および撮像素子駆動部13の駆動によって撮像素子12が出力した画像データに対し、信号処理部14、A/D変換部15および画像処理部16が所定の処理を施す動作をいう。このように処理が施された画像データは、制御部29の制御のもと、画像圧縮展開部19で所定の形式にしたがって圧縮され、バス2BおよびメモリI/F24を介して記録媒体23に記録される。なお、記録媒体23とは別に撮像装置1の内部に所定の記録領域を確保し、この記録領域に圧縮した画像データを記憶するようにしてもよい。
以上の構成を有する本体部2に対して、音声入出力部、被写体に対して補助光(フラッシュ)を発光する補助光発光部、インターネットを介して外部の装置と双方向に通信を行う機能を有する通信部などをさらに設けてもよい。
次に、レンズ部3の構成を説明する。レンズ部3は、光学系31と、レンズ駆動部32と、絞り33と、絞り駆動部34と、レンズ操作部35と、レンズFlashメモリ36と、レンズ通信部37と、レンズ制御部38と、を備える。
光学系31は、一または複数のレンズを用いて構成される。光学系31は、所定の視野領域に含まれる被写体からの光を集光して結像する。光学系31は、画角を変化させる光学ズーム機能および焦点を変化させるフォーカス機能を有する。
レンズ駆動部32は、DCモータまたはステッピングモータ等を用いて構成され、光学系31のレンズを光軸O上で移動させることにより、光学系31のピント位置や画角等の変更を行う。
絞り33は、光学系31が集光した光の入射量を制限することにより露出の調整を行う。
絞り駆動部34は、ステッピングモータ等を用いて構成され、絞り33を駆動する。
レンズ操作部35は、例えばレンズ部3のレンズ鏡筒の周囲に設けられるリングであり、レンズ部3における光学ズームの操作を開始する操作信号の入力、またはレンズ部3におけるピント位置の調整を指示する指示信号の入力を受け付ける。なお、レンズ操作部35は、プッシュ式のスイッチ等であってもよい。
レンズFlashメモリ36は、光学系31の光学特性に関する情報を記録するレンズ特性情報記録部361を有する。また、レンズFlashメモリ36は、光学系31の位置および動きを決定するための制御用プログラムおよび各種パラメータを記録する。
図3および図4は、レンズ特性情報記録部361が記録する情報の概要を模式的に示す図である。レンズ特性情報記録部361は、光学特性として変調伝達関数(以下、「MTF」という)に関する情報を記録する。具体的には、レンズ特性情報記録部361は、焦点距離および絞りに応じた像高とMTFとの関係を記録している。なお、図3および図4に示す関係はあくまでも一例に過ぎない。
図3は、絞りがF2.8の場合であり、図4は、絞りがF5.6の場合の関係を示している。図3において、曲線C1、C2、C3は、それぞれ焦点距離が14mm、25mm、42mmの場合の像高とMTFとの関係を与える曲線である。また、図4において、曲線C4、C5、C6は、それぞれ焦点距離が14mm、25mm、42mmの場合の像高とMTFとの関係を与える曲線である。
まず、絞りがF2.8の場合を具体的に説明する。
焦点距離14mm(曲線C1)・・・像高0の場合のMTFが90%、像高0.1dの場合のMTFが80%、像高0.2dの場合のMTFが65%、像高0.3dの場合のMTFが50%、像高0.4dの場合のMTFが30%、像高0.5d(対角端)の場合のMTFが15%である。
焦点距離25mm(曲線C2)・・・像高0の場合のMTFが90%、像高0.1dの場合のMTFが80%、像高0.2dの場合のMTFが70%、像高0.3dの場合のMTFが60%、像高0.4dの場合のMTFが50%、像高0.5d(対角端)の場合のMTFが35%である。
焦点距離42mm(曲線C3)・・・像高0の場合のMTFが90%、像高0.1dの場合のMTFが85%、像高0.2dの場合のMTFが80%、像高0.3dの場合のMTFが75%、像高0.4dの場合のMTFが70%、像高0.5d(対角端)の場合のMTFが65%である。
次に、絞りがF5.6の場合を具体的に説明する。
焦点距離14mm(曲線C4)・・・像高0の場合のMTFが95%、像高0.1dの場合のMTFが85%、像高0.2dの場合のMTFが75%、像高0.3dの場合のMTFが60%、像高0.4dの場合のMTFが45%、像高0.5d(対角端)の場合のMTFが30%である。
焦点距離25mm(曲線C5)・・・像高0の場合のMTFが95%、像高0.1dの場合のMTFが85%、像高0.2dの場合のMTFが75%、像高0.3dの場合のMTFが65%、像高0.4dの場合のMTFが55%、像高0.5d(対角端)の場合のMTFが45%である。
焦点距離42mm(曲線C6)・・・像高0の場合のMTFが95%、像高0.1dの場合のMTFが90%、像高0.2dの場合のMTFが85%、像高0.3dの場合のMTFが80%、像高0.4dの場合のMTFが75%、像高0.5d(対角端)の場合のMTFが70%である。
図3および図4において、閾値Th1、Th2は、記録画素数が16メガピクセル、9メガピクセルの場合にそれぞれ周縁領域を判定するための閾値である。この閾値より大きい領域が、周縁領域と判定される。一般に、記録画素数が大きいほど、MTFの閾値は大きくなる。これは、MTFの閾値が、記録画素数に応じて定まるナイキスト周波数と相関を有しているためである。
図5は、矩形状をなす画像内の周縁領域の判定例を模式的に示す図である。図5に示す画像Dにおいて、左右にドットで示す領域Pが周縁領域(以下、周縁領域Pという)である。周縁領域判定部292は、図2に示すテーブルTbをもとに周縁領域Pと非周縁領域との境界を与える像高を判定する。なお、テーブルTbにない絞り値と焦点距離の組み合わせの場合には、近い値を用いた直線補間によって像高を定めてもよいし、テーブルの中で最も近い値を用いて像高を定めてもよい。なお、図5に示す周縁領域の形状はあくまでも一例に過ぎず、適宜変更可能である。
なお、本実施の形態1では、レンズ特性情報記録部361が、光学系31を介して結像したスポットのサジタル方向とメリジオナル方向のうち性能変化が大きい方だけを記録することを想定しているが、その両方向の特性を記録しておくことも可能である。このような性能の変化が観測される周縁領域、部位は、画像描写においても何らかの劣化が予想されるため、描写改善用の補正が有効である。したがって、画面中央と周辺のレンズ性能の差異を示すパラメータとして、MTF以外のパラメータを用いて判定を行ってもよいことは言うまでもない。
レンズ通信部37は、レンズ部3が本体部2に装着されたときに、本体部2の本体通信部27と通信を行うための通信インターフェースである。レンズ通信部37には、本体部2との電気的な接点も含まれる。
レンズ制御部38は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成される。レンズ制御部38は、レンズ操作部35の操作信号または本体部2からの指示信号に応じてレンズ部3の動作を制御する。レンズ制御部38は、本体部2の制御部29との間で所定の周期でレンズ通信信号を送受信することによって、本体部2との動作の連携を図っている。具体的には、レンズ制御部38は、レンズ通信信号に含まれるレンズ操作部35の操作信号に応じて、レンズ駆動部32を駆動させてレンズ部3のピント合わせやズーム変更を行うとともに、絞り駆動部34を駆動させて絞り値の変更を行う。レンズ制御部38は、レンズ部3が本体部2に装着された際に、レンズ特性情報、ピント位置情報、焦点距離およびレンズ部3を識別する固有情報等を本体部2に送信する。
図6は、制御部29とレンズ制御部38との同期通信の一例を示すタイミングチャートである。図6(a)は本体部2内の処理を示している。図6(b)は垂直同期信号を示している。図6(c)は撮像、読み出しのタイミングを示している。図6(d)はレンズ通信を示している。図6(e)はレンズ通信同期信号を示している。図6(f)はレンズ位置取得信号を示している。図6(g)はレンズ部3内の処理を示している。
まず、制御部29は、前フレームで取得した画像データによりライブビュー画像の画像処理およびAF評価値の算出等を画像処理部16に実行させるとともに、レンズ制御部38にレンズ状態データを取得するためのレンズ状態データ要求コマンドを送信する(B1、BL)。この際、制御部29は、同期通信モード中に、垂直同期信号と同じ周期でレンズ通信用の同期信号および光学系31の位置情報を取得するタイミングを指示するレンズ位置取得信号を送信する。このレンズ位置取得信号は、図6(c)に示すように撮像素子12の中央部の蓄積時間の1/2が経過した時点で状態が変化する信号である。
レンズ制御部38は、レンズ位置取得信号の状態が変化したタイミングで光学系31の位置情報を取得するとともに、レンズ通信同期信号の受信タイミングでレンズ操作部35の操作状態を検出する(L1)。
続いて、レンズ制御部38は、制御部29から受信したレンズ状態データ要求コマンドへの応答として、工程L1で取得した光学系31の位置情報およびレンズ操作部35の操作状態を含むレンズ状態データを制御部29へ送信する(L2)。
この後、制御部29は、レンズ制御部38から送られてきたレンズ状態データに基づいて、AF評価値の算出や、露出値の変更等の各種設定変更を行う(B2)。
図7は、撮像装置1が行う処理の概要を示すフローチャートである。まず、制御部29は、本体部2の電源がオンになっているか否かを判定する(ステップS101)。電源がオンになっている場合(ステップS101:Yes)、撮像装置1はステップS102へ移行する。一方、電源がオンになっていない場合(ステップS101:No)、撮像装置1はステップS101を繰り返す。
続いて、撮像装置1は、本体部2とレンズ部3との間で起動時のレンズ通信を行う(ステップS102)。このレンズ通信の際、レンズ部3は、レンズ特性情報を本体部2へ送信する。
この後、周縁領域判定部292は、レンズ部3から受信したレンズ特性情報をもとに、参照情報としての周縁領域判定用のテーブルを作成する(ステップS103)。
続いて、制御部29は、撮像装置1が撮影モードに設定されているかを判定する(ステップS104)。判定の結果、撮影モードに設定されている場合(ステップS104:Yes)、本体部2とレンズ部3との間でレンズ通信を行い(ステップS105)、その通信結果に基づいてAE処理部17によるAE処理およびAF処理部18によるAF処理を行う(ステップS106)。ステップS105におけるレンズ通信は、例えば図5を参照して説明したように行われる。
続いて、収差補正部161は、取得した画像の収差補正を行う(ステップS107)。図8は、収差補正前の像(樽型収差あり)を模式的に示す図であり、図9は、収差補正部161が、図8に示す像を収差補正した後の像を模式的に示す図である。収差補正部161は、図8に示す像I0の点A(Xa,Ya)に対して、以下の変換を施す。
b=F(Za)Xa ・・・(1)
b=F(Za)Ya ・・・(2)
ここで、Za=(Xa 2+Ya 21/2であり、F(Za)はZaの関数である。このような関数F(Za)として、例えばZaの偶数次の項のみからなる多項式を定義することができる。式(1)、(2)から得られるXb、YbをそれぞれX座標、Y座標とする点Bは、点Aに対応する点である。収差補正部161は、以上の処理を像I0のすべての画素に対して行う。この結果、樽型収差を解消した像Iが形成される。
続いて、顔検出部291は、取得した画像データに含まれる被写体の顔を検出する(ステップS108)。
この後、周縁領域判定部292は、テーブル記録部262が記録する周縁領域判定用のテーブルをもとに画像内の周縁領域を判定する(ステップS109)。このステップS109で参照するテーブルとして、図2に示すテーブルTbを一例として挙げることができる。
顔検出部291によって検出された顔が、周縁領域設定部292によって設定された周縁領域に含まれる場合(ステップS110:Yes)、広角歪み補正部162は、その顔の広角歪みを補正する(ステップS111)。この際、広角歪み補正部162は、補正対象の顔が自然な左右のバランスを有するように補正を行う。図10は、広角歪み補正部162が行う広角歪み補正処理の概要を模式的に示す図である。画像Dの右側の周縁領域Pの上部に位置する被写体400の顔は、広角歪みの影響で、右斜め上方に向けて変形した形状をなしている。広角歪み補正部162は、このような顔401に対して、図15をふまえて画像の外縁側を画像の中心側よりも大きく補正することにより、中心に対する左右のバランスが取れた自然な形状を有する顔402を生成する。
ここでは、レンズの種類、画角、ディストーションや距離に応じて、周辺で光軸中心に円周方向に伸びる場合や、放射状に伸びる場合があるので、撮影時の条件に従ってこれらを判定し、伸びた方向に対して縮小処理をしたり、伸びなかった部分を同様に伸ばすような補正(座標変換等)をしたりする。顔の左右は正面向きの場合、対称性があることから、これを判定し、顔の左右が対称になるようにしたり、目が水平になるようにしたり、鼻や口が左右の中心になるようにしたりする。
なお、ここでの補正は、輪郭が左右対称になるようにしたり、鼻筋が垂直になるようにする補正や、顔の中央部のへこみが無くなる程度の補正でもよい。また、顔の部分のみの補正、すなわち画像に対して部分的に適応化された処理でもよいが、顔の周辺もその補正に合わせて補正を行ってもよい。換言すれば、周縁部の顔部分のみに補正が行われていると言える。
ステップS111の後、表示制御部293は、収差補正および顔の歪み補正が施された画像データに対応する補正画像を表示部21に表示させる(ステップS112)。
続いて、撮影操作が行われた場合(ステップS113:Yes)、制御部29は、画像を撮影して記録媒体23へ記録する(ステップS114)。
ステップS114の後、入力部20が電源をオフする信号の入力を受け付けた場合(ステップS115:Yes)、撮像装置1は、一連の処理を終了する。一方、入力部20が電源をオフする信号の入力を受け付けない場合(ステップS115:No)、撮像装置1はステップS104へ戻る。
次に、ステップS104において、制御部29が、撮影モードに設定されていないと判定した場合を説明する(ステップS104:No)。この場合において、再生モードが設定されているとき(ステップS116:Yes)、表示制御部293は所定の画像を再生する(ステップS117)。
その後、入力部20によって再生画像の変更指示が入力された場合(ステップS118:Yes)、表示制御部293は変更指示にしたがって画像を変更して再生を行う(ステップS119)。
ステップS110で画像内の周縁領域に顔がない場合(ステップS110:No)、撮像装置1は、ステップS112へ移行する。なお、ステップS110では、顔の全域が周縁領域に含まれるか否かに応じて場合分けをしているが、顔の要部(目、口、鼻等)が周縁領域に含まれるか否かに応じて場合分けを行ってもよい。
ステップS116で再生モードが設定されていない場合(ステップS116:No)、およびステップS118で入力部20によって再生画像の変更指示が入力されない場合(ステップS118:No)、撮像装置1はステップS115へ移行する。
以上説明した撮像装置1の処理では、電源がオンされた後の起動時レンズ通信の際、レンズ部3がレンズ特性情報を本体部2へ送信していたが、レンズ部3がレンズ特性情報を本体部2へ送信する送信タイミングはこれに限られるわけではない。例えば、撮影モードに入った直後のレンズ通信時を送信タイミングとしてもよい。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、撮影条件に応じた光学系の特性情報に基づいて撮像した画像データに対応する画像内の周縁領域を判定し、この周縁領域に被写体の顔が存在しているか否かに応じて周縁領域の一部に補正処理を行うため、画像内の周縁領域に被写体の顔がある場合にも適切な補正を行うことができる。
また、本実施の形態1によれば、画像の歪曲収差を補正するとともに、周縁領域に被写体の顔が存在している場合に、収差補正された画像における顔の広角歪みを補正するため、画像内の周縁領域に被写体の顔がある場合であっても、歪曲収差を補正することができるとともにその被写体の顔の不自然な歪みを補正することができる。顔以外にも、壁に書かれたポスターの文字や、垂直に立つべき電柱などは、同様の原理による歪みが目立ち、かつ検出も容易であることから、同様の考え方で補正を行ってもよい。この場合、顔のパーツは使えないが、基本的なフォントの左右バランスの差に合わせたり、電柱の中央に対する左右対称性を保つような補正を行ってもよい。画面全体に対する補正とは異なる補正を、少なくとも顔部だけ行うことによって、鑑賞者や被写体である人物が最も気になる顔部分のみを修正するようにしてもよい。
なお、体の部分が大きく歪んでいない場合には、検出された体の部分に合わせて顔を縮小するような補正も有効である。このような補正を行うことによって、体型やプロポーションを保った撮影が可能となる。換言すれば、周縁部の被写体の配置によって異なる適応型の画像処理を行うことによって、配置に応じて最適な補正を実現することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、画像内の周縁領域に位置する被写体の顔の歪みの有無に応じて収差補正に使用する補正用パラメータを変更して最適化した後、顔を含む画像の端部領域の横方向の幅を縮小することを特徴とする。
図11は、本実施の形態2に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。同図に示す撮像装置5は、上述した撮像装置1と比較して、本体部が有する画像処理部および制御部の構成が異なる。このため、図11において、撮像装置1が有する構成要素と同様の機能を有する構成要素には、図1と同じ符号を付してある。
撮像装置5の本体部6が有する画像処理部61は、収差補正部161と、幅補正部611とを有する。収差補正部161は、画像内の周縁領域に位置する被写体の顔の歪みの有無に応じて補正用パラメータを変更して最適化する。また、幅補正部611は、画面の周縁領域に被写体の顔がある場合、収差補正を行った後の被写体の横方向の幅を小さくする補正を行う。
本体部6が有する制御部62は、顔検出部291、周縁領域判定部292、および表示制御部293に加えて歪み判定部621を有する。歪み判定部621は、画面の周縁領域に位置する被写体の顔の歪みの有無を判定する。歪み判定部621は、例えば顔の鼻の位置を基準としたときの顔の左右の対称性に基づいて判定を行う。
図12は、撮像装置5が行う処理の概要を示すフローチャートである。ステップS201〜S209は、上述したステップS101〜S109に順次対応している。
ステップS210において、顔検出部291によって検出された顔が、周縁領域判定部292によって判定された周縁領域にある場合(ステップS210:Yes)、歪み判定部621はその顔の歪みの有無を判定する(ステップS211)。歪み判定部621によって顔の歪みがあると判定された場合(ステップS211:Yes)、収差補正部161は補正用パラメータを変更する(ステップS212)。具体的には、収差補正部161は、式(1)、(2)の関数F(Za)における補正用パラメータを所定値だけ変更する。ここで、関数F(Za)がZaの多項式である場合には、その係数が収差補正用のパラメータとなる。補正用パラメータは、変更可能な範囲があらかじめ定められている。仮に、収差補正部161が補正用パラメータを一定値ごと変更する場合、その変更回数はあらかじめ定められている。
ステップS212の後、収差補正部161は、変更後の補正用パラメータを用いることによって収差補正を行う(ステップS213)。
続いて、制御部62は、収差補正部161による補正用パラメータのさらなる変更が可能であるか否かを判定する(ステップS214)。収差補正部161による補正用パラメータのさらなる変更が可能である場合(ステップ214:Yes)、撮像装置5はステップS208に戻って処理を繰り返す。一方、収差補正部161による補正用パラメータのさらなる変更が不可能である場合(ステップS214:No)、撮像装置5はステップS215へ移行する。
ステップS215において、顔検出部291は、周縁領域の下部に別の顔があるか否かを判定する(ステップS215)。顔検出部291が検出した結果、周縁領域に別の顔がない場合(ステップS215:No)、幅補正部611は、顔を含む端部領域の幅補正を行う(ステップS216)。
図13は、幅補正部611が行う幅補正処理の概要を模式的に示す図である。幅補正部611は、歪みを補正した顔410を有する被写体411を含む端部領域に対して一律に横方向の幅を小さくする補正を行う。この際、幅補正部611は、端部領域における各画素の出力態様を変更することによって端部領域の幅を縮小する。図13に示す場合、幅補正部611は、被写体411の左端の位置は変えずに端部領域の幅を縮小する。このとき、幅の縮小によって空白を生じる右端側部分は、画像データから補正前の画像Dの右端よりも外側部分のデータを補間する。一般に、画像データに含まれる視野領域は、画像として表示される領域よりも大きい。このため、幅補正部611は、上述した補間処理を行うことが可能である。以上説明した幅補正処理により、端部領域(広角領域)で幅広となっていた被写体411の幅を補正した自然な像を有する被写体412を得ることができる。
ここでも、レンズの種類、画角、ディストーションや距離に応じて、周辺で光軸中心に円周方向に伸びる場合や、放射状に伸びる場合があるので、撮影時の条件にしたがってこれらを判定し、伸びた方向に対して縮小処理を行ったり、伸びなかった部分を同様に伸ばすような補正(座標変換等)を行ったりする。顔の左右が対称になるようにしたり、目が水平になるようにしたり、鼻や口が左右の中心になるようにしたりするような補正に合わせて、体の部分もそれに準じた補正を行ってもよい。この他、輪郭が左右対称になるようにしたり、鼻筋が垂直になるようにする補正、顔の中央部のへこみが無くなる程度の補正を行ってもよいし、これと同様に、体が垂直になるような補正、左右が対称になるような補正を行ってもよい。画面全体に対する補正とは異なる補正を、少なくとも顔部や体の部分だけ行うことによって、鑑賞者や被写体である人物が最も気になる部分のみを補正するようにしてもよい。特に、撮影によって体型が変わるのを好まないユーザが望むような補正、例えば、顔の幅に合わせて体を細くしたり、体に合わせて顔を小さくしたりする補正を行うようにしてもよい。
ステップS216の後、表示制御部293は、収差補正および幅補正が施された画像データに対応する補正画像を表示部21に表示させる(ステップS217)。
ステップS218〜S224の処理は、上述したステップS113〜S119の処理に順次対応している。
ステップS210で周縁領域に顔がない場合(ステップS210:No)、撮像装置5はステップS218へ移行する。
ステップS211で周縁領域に顔の歪みがない場合(ステップS211:No)、およびステップS215で周縁領域の下部に別の顔がある場合(ステップ215:Yes)、撮像装置5は幅補正を行うことなくステップ216へ移行する。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、実施の形態1と同様、画像内の周縁領域に被写体の顔がある場合にも適切な補正を行うことができる。
また、本実施の形態2によれば、歪曲収差補正に使用する補正用パラメータを所定の範囲で変更可能とし、画像の周縁領域に被写体の顔が存在している場合、収差補正された画像においてその顔を含む端部領域における横方向の幅を縮小する幅補正を行うため、画像内の周縁領域に被写体の顔がある場合であっても、歪曲収差を補正することができるとともにその被写体の顔の不自然な歪みを補正することができる。
なお、本実施の形態2において、補正用パラメータを変更可能な範囲で最大限変更しても顔の歪みが残っている場合には、左右の目の大きさをそろえたり、鼻、眉の角度を変更したり、頬やあごの形状を細くしたりする補正(ビューティー補正)をさらに実行するようにしてもよい。
(その他の実施の形態)
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した2つの実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。例えば、本発明において、レンズ特性情報としてMTF性能多項式を与えてもよい。MTF性能多項式は、焦点距離をx、絞り(F値)をyとして、以下の式(3)で与えられる。
MTF=F1x+F22+・・・+B1y+B22+・・・+C ・・・(3)
ここで、式(3)の右辺のF22に続く「・・・」はxの3次以上の項を意味し、B22に続く「・・・」はyの3次以上の項を意味する。この場合、レンズ部3は、MTF多項式の係数を本体部2へ送信する。本体部2は、レンズ部3から受信したMTF多項式の係数をもとに周縁領域判定用のテーブルを作成する。
また、本発明において、有効領域判定用のテーブル(図2に示すテーブルTb)をレンズ部3が記録しておき、そのレンズ部3が本体部2に装着されたときに本体部2へテーブルを送信するようにしてもよい。
また、本発明において、レンズ特性情報としてMTF以外の量を適用することも可能である。具体的には、基準波長とその他の波長を考慮した誤差(収差量、スポットサイズ)でもよいし、画素数およびレンズ性能に応じた解像力(空間周波数)でもよい。
なお、本発明においては、本体部とレンズ部とが一体的に形成されていてもよい。
また、本発明に係る撮像装置は、デジタル一眼レフカメラ以外にも、例えばアクセサリ等を装着可能なデジタルカメラ、デジタルビデオカメラおよび撮影機能を有する携帯電話やタブレット型携帯機器等の電子機器にも適用することができる。
また、本発明では、被写体として人物の場合を主に説明しているが、顔が検出され、顔の下の胴体などが検出される被写体であれば、マネキンでも犬でも鳥でもよい。また、左右対称性が重要な被写体に対して、その対称性があらかじめ分かっている場合には、左右に対して同様の処理を適用しても効果を得ることができる。また、プロポーションが分かっている被写体は、そのプロポーションを整えるような補正でもよい。
本明細書におけるフローチャートの説明では、「まず」、「その後」、「続いて」等の表現を用いてステップ間の処理の前後関係を明示していたが、本発明を実施するために必要な処理の順序は、それらの表現によって一意的に定められるわけではない。すなわち、本明細書で記載したフローチャートにおける処理の順序は、矛盾のない範囲で変更することができる。
また、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理のアルゴリズムは、プログラムとして記述することが可能である。このようなプログラムは、コンピュータ内部の記録部に記録してもよいし、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録してもよい。プログラムの記録部または記録媒体への記録は、コンピュータまたは記録媒体を製品として出荷する際に行ってもよいし、通信ネットワークを介したダウンロードにより行ってもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態を含みうるものであり、特許請求の範囲によって特定される技術的思想の範囲内で種々の設計変更等を行うことが可能である。
1、5 撮像装置
2、6 本体部
2B バス
3 レンズ部
4 アクセサリ部
12、100 撮像素子
16、61 画像処理部
19 画像圧縮展開部
20 入力部
21 表示部
22 表示駆動部
23 記録媒体
26 Flashメモリ
27 本体通信部
28 第2通信部
29、62 制御部
31 光学系
35 レンズ操作部
36 レンズflashメモリ
37 レンズ通信部
38 レンズ制御部
41 通信部
42 接眼表示部
161 収差補正部
162 広角歪み補正部
200、300、400、411、412 被写体
261 プログラム記録部
262 テーブル記録部
291 顔検出部
292 周縁領域判定部
293 表示制御部
361 レンズ特性情報記録部
401、410 顔
611 幅補正部
621 歪み判定部
D 画像
P 周縁領域
Tb テーブル

Claims (8)

  1. 被写体からの光を集光して結像する光学系と、
    前記光学系が結像した光を光電変換することによって画像データを生成する撮像素子と、
    前記画像データに対応する画像内に存在する被写体の顔を検出する顔検出部と、
    撮影条件に応じた前記光学系の特性情報に基づいて前記画像データに対応する画像内の周縁領域を判定する周縁領域判定部と、
    前記周縁領域に前記被写体の顔が存在しているか否かに応じて前記周縁領域の一部に補正処理を行う画像処理部と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画像処理部は、
    前記画像の歪曲収差を補正する収差補正部と、
    前記周縁領域に前記被写体の顔が存在している場合に前記収差補正部によって補正された画像における前記顔の広角歪みを補正する広角歪み補正部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記広角歪み補正部は、前記顔に対して前記画像の外縁側を前記画像の中心側より大きく補正することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記画像処理部は、
    前記画像の歪曲収差を補正する収差補正部であって該補正に使用する補正用パラメータを所定の範囲の値で変更可能な収差補正部と、
    前記周縁領域に前記被写体の顔が存在している場合、前記収差補正部によって補正された画像において前記顔を含む端部領域において、前記横方向の幅を縮小する処理を行う幅補正部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記周縁領域に被写体の顔がある場合に該顔の歪みの有無を判定する歪み判定部をさらに備え、
    前記収差補正部は、
    前記歪み判定部によって前記顔に歪みがあると判定された場合において、前記補正用パラメータが変更可能な範囲の値を有するとき、前記補正用パラメータを変更し、変更後の前記補正用パラメータを用いて収差補正を行うことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像素子、前記顔検出部、前記周縁領域判定部および前記画像処理部を含む本体部と、
    前記光学系、および撮影条件に応じた前記光学系の特性情報を記録する特性情報記録部を含み、前記本体部との間で通信可能であるとともに前記本体部に対して着脱自在であるレンズ部と、
    を有し、
    前記周縁領域判定部は、
    前記レンズ部から受信した前記特性情報をもとに前記周縁領域を判定するための参照情報を生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 被写体からの光を集光して結像する光学系と、前記光学系が結像した光を光電変換することによって画像データを生成する撮像素子と、を備えた撮像装置が行う撮像方法であって、
    前記画像データに対応する画像内に存在する被写体の顔を検出する顔検出ステップと、
    撮影条件に応じた前記光学系の特性情報に基づいて前記画像データに対応する画像内における周縁領域を判定する周縁領域判定ステップと、
    前記周縁領域に前記被写体の顔が存在しているか否かに応じて前記周縁領域の一部に補正処理を行う画像処理ステップと、
    を有することを特徴とする撮像方法。
  8. 被写体からの光を集光して結像する光学系と、前記光学系が結像した光を光電変換することによって画像データを生成する撮像素子と、を備えた撮像装置に、
    前記画像データに対応する画像内に存在する被写体の顔を検出する顔検出ステップと、
    撮影条件に応じた前記光学系の特性情報に基づいて前記画像データに対応する画像内における周縁領域を判定する周縁領域判定ステップと、
    前記周縁領域に前記被写体の顔が存在しているか否かに応じて前記周縁領域の一部に補正処理を行う画像処理ステップと、
    を実行させることを特徴とする撮像プログラム。
JP2013054236A 2013-03-15 2013-03-15 撮像装置、撮像方法および撮像プログラム Pending JP2014179937A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013054236A JP2014179937A (ja) 2013-03-15 2013-03-15 撮像装置、撮像方法および撮像プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013054236A JP2014179937A (ja) 2013-03-15 2013-03-15 撮像装置、撮像方法および撮像プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014179937A true JP2014179937A (ja) 2014-09-25

Family

ID=51699413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013054236A Pending JP2014179937A (ja) 2013-03-15 2013-03-15 撮像装置、撮像方法および撮像プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014179937A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111091507A (zh) * 2019-12-09 2020-05-01 Oppo广东移动通信有限公司 图像处理方法、装置、电子设备以及存储介质
CN111105367A (zh) * 2019-12-09 2020-05-05 Oppo广东移动通信有限公司 人脸畸变校正方法、装置、电子设备及存储介质

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111091507A (zh) * 2019-12-09 2020-05-01 Oppo广东移动通信有限公司 图像处理方法、装置、电子设备以及存储介质
CN111105367A (zh) * 2019-12-09 2020-05-05 Oppo广东移动通信有限公司 人脸畸变校正方法、装置、电子设备及存储介质
EP4071707A4 (en) * 2019-12-09 2023-05-24 Guangdong Oppo Mobile Telecommunications Corp., Ltd. METHOD AND DEVICE FOR CORRECTING FACIAL DISTORTION, ELECTRONIC DEVICE AND STORAGE MEDIA
CN111105367B (zh) * 2019-12-09 2023-07-18 Oppo广东移动通信有限公司 人脸畸变校正方法、装置、电子设备及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7145208B2 (ja) デュアルカメラベースの撮像のための方法および装置ならびに記憶媒体
JP6309922B2 (ja) 撮像システム及び撮像方法
WO2019105206A1 (en) Method and device for image processing
US9723208B2 (en) Image processing apparatus, method for controlling the same, and storage medium
JP5963606B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP5855454B2 (ja) 撮像装置
JP2008175995A (ja) 撮像装置
US20100315528A1 (en) Digital photographing apparatus, method of controlling the same, and computer readable storage medium having recorded thereon program for executing the method
JP4679399B2 (ja) カメラ
CN108052883B (zh) 用户拍照方法、装置及设备
US20090290041A1 (en) Image processing device and method, and computer readable recording medium containing program
JP2009200743A (ja) 画像処理装置および画像処理方法および画像処理プログラムおよび撮像装置
JP2010176061A (ja) 撮影装置、及びプログラム
JP6016622B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP2013005002A (ja) 撮像装置
JP2014179937A (ja) 撮像装置、撮像方法および撮像プログラム
CN110995982A (zh) 图像处理装置及其控制方法、摄像装置、以及记录介质
JP5933306B2 (ja) 撮像装置
JP2011217363A (ja) 撮像装置
JP4871664B2 (ja) 撮像装置及び撮像装置の制御方法
JP5825932B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP2010056883A (ja) 光学装置及び撮影装置
JP4787126B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、及びプログラム
WO2018020687A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP6346398B2 (ja) 撮像装置および撮像方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20150423