JP2014179054A - 新しいコストモデルによる広告プラットフォームを実現するためのシステムおよび方法 - Google Patents

新しいコストモデルによる広告プラットフォームを実現するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】オンライン広告を提供する方法を紹介する。
【解決手段】1つの実施形態では、本出願において記載されるシステムおよび方法は、インターネットを利用する広告の効率性および有効性を高める。効率性の向上は、広告をユーザに関連させること、広告スペースの損失または無駄を低減すること、広告媒体社にとって有利な条件を増やすこと、広告を適切な継続時間のみ表示すること、および表示される広告にユーザが接している程度に従って広告主に課金することにより達成される。
【選択図】図12B

Description

本出願は、一般的に、広告を処理・表示する方法およびシステムに関する。広告のかかる処理および表示は、たとえば、視聴可能な広告枠または所定の継続時間にわたり視聴できる広告枠の少なくとも本質的部分を決定すること、およびこれらの広告枠に広告を掲載することを含む。
電子商取引の分野における広告は、たとえば、サーチベース広告、ブランディング広告などの種々の形式および方法の広告を含んでいる。2つの重要な形式の広告メカニズムまたは電子商取引に基づく広告のうちの1つは、クリックごとにコストが生ずるコストパークリック(CPC)または行動または転換ごとにコストが生ずるコストパーアクション(CPA)などの「ダイレクト・レスポンス広告」である。もう一方の重要な形式の電子商取引に基づく広告は、「ブランディング広告」である。この広告では、コストは、クリック、行動または有効性に基づいて生ずるのではなく、「インプレッション」の回数、通常は1,000インプレッションの組、またはコストパーミル(CPM)に基づいて生ずる。1回のオンライン広告インプレッションは、ウェブページにおける広告の1回の出現である。広告がユーザの画面に現れるごとに、広告サーバは、その表示を1インプレッションとして数える。
一般的に、広告は、それが末端ユーザに表示されるときの広告の枠/スロット/フレームに関係なくインプレッション・ベースあたりのコストに基づいて売買される。しかし、必ずしもすべての広告枠が広告に同じ影響または効果を与えるわけではない。広告枠によっては、ウェブページの視聴可能領域に存在さえしない。たとえば、広告枠は、最初の視聴可能領域の外にあるウェブページの最下段に存在することがあり、それはユーザがウェブページの最下段にスクロールダウンしたときに始めて見える。かかる広告インプレッションはユーザにより視聴されることさえないので、効果的でない可能性がある。しかし、広告は、それでも配信されるインプレッションに対して課金される。したがって、必ずしもすべての広告インプレッションが同一の投資収益率(ROI)をもたらすわけではない。
さらに、インターネットおよび電子商業取引の世界では、広告は、それが面白く、自分に関係があり、魅力があるとユーザが感じるか否かに関係なく、何度も繰り返してユーザに表示される。すなわち、現在の広告システムは、広告が効果的であるか否かに関係なく、広告を配信している。かかる技法は、広告主に確実なROIをもたらさない。
本発明のこれらおよびその他の目的、特徴および特性は、すべてこの明細書の一部をなす以下の詳細説明および添付の請求項と図面の検討から、当業者にとってより明らかとなるであろう。図面の内容は、以下のとおりである。
図1は、本発明を実施できる代表的環境の簡単な一般的詳細である。 図2は、プラットフォーム・サーバの典型的アーキテクチャを示すブロック・ダイアグラムである。 図3は、本発明の実施形態を実現できる代表的環境の簡単な一般的詳細である。 図4Aは、広告枠をオークションに提示するシステムを示すブロック・ダイアグラムである。 図4Bは、ユーザにとって視聴可能となると考えられる広告枠を特定するために広告媒体社、ウェブ・ブラウザ、およびSSPにより行われる動作の順序を示す。 図4Cは、ウェブページ中の広告スロットがその広告スロットの周りの領域により監視される例を示す。 図4Dは、ウェブ・ブラウザを利用するユーザにより視聴されるウェブサイトの例を示す。 図5は、広告枠をオークションに提示するプロセスのフローチャートである。 図6は、ウェブページに表示される種々のコンテンツ領域に対するユーザの注意の測定を示すブロック・ダイアグラムである。 図7Aは、所与のウェブページ上に所与のインプレッションにより表示される広告コンテンツの視聴可能時間を測定するためにこのシステムにより利用できる方法のフローチャートである。 図7Bは、所与のウェブページ上に所与のインプレッションにより表示される広告コンテンツの視聴可能時間を測定するためにこのシステムにより利用できる方法のフローチャートである。 図8Aは、ユーザがオンライン時に相互作用する相手たる一般環境における種々の広告エコシステム参加実体を示す。 図8Bは、価格決定モデルが第三者広告サーバにより実現される場合の種々の参加実体間の相互作用を示す。 図8Cは、価格決定モデルがSSPにより実現される場合の種々の参加実体間の相互作用を示す。 図8Dは、価格決定モデルがDSPにより実現される場合の種々の参加実体間の相互作用を示す。 図9Aは、視聴可能時間概念を組み込んだ複数の広告の掲載方法を実現するプロセスの概要を示す。 図9Bは、視聴可能時間概念を組み込んだ複数の広告の掲載方法を実現するプロセスの概要を示す。 図10Aは、1件の広告が2ページで配信される使用事例のプロセス図を示す。 図10Bは、第1広告スロット(「広告レクタングル」とも呼ばれる)で配信された1件の広告が、ユーザがスクロールして第1広告スロットから離れたときに後に第2広告スロットに掲載される使用事例の別のシーケンス線図を示す。 図11は、「T」秒を超える視聴可能時間を獲得するために必要な回数のインプレッションを得る確率を示す。 図12Aは、広告ターゲティングおよび頻度限界を組み込んだ広告配信方式に基づいて配信を行うために広告プラットフォームにより使用できる方法を示す。 図12Bは、所与の広告の関連度スコアを推定するために広告プラットフォームにより使用できる方法を示す。 図12Cは、完全視聴配信およびランダム配信を行う広告の分布を示す。 図13Aは、広告ターゲティング方式が第三者広告サーバにより実行される場合の広告エコシステムの種々の参加者間の相互作用を示す。 図13Bは、広告ターゲティング方式がDSPにより実行される場合の種々の参加者間の相互作用を示す。 図13Cは、広告ターゲティング方式を実行するDSPが広告媒体社がDSPからの広告を表示することを受け入れる用意がある最低競売価格より低い入札金額でSSPに入札を返す場合の種々の参加者間の相互作用を示す。 図13Dは、DSPから受け取った入札金額が広告媒体社がDSPからの広告を表示することを受け入れる用意がある最低競売価格より低い場合に、SSPによりクライアント広告タグ要求に応じて広告配信を運用するために利用できる方法を示す。 図14Aは、TV広告キャンペーンのGRPとオンライン広告キャンペーンのeGRPとの間の比較を示す。 図14Bは、広告キャンペーンにより達成されるeGRPを推定するために使用できるシステムの一般的概要を示す。 図14Cは、所与の広告費用により達成できるeGRPを予測するために使用できるシステムの一般的概要を示す。 図14Dは、広告キャンペーンにより達成されるeGRPを推定するために利用できる方法の説明である。 図14Eは、所与の入札金額に基づいて広告キャンペーンにより達成できる可能なeGRPを予測するために利用できる方法の例示である。 図14Fは、広告キャンペーンの所望eGRPを達成するためのコストを決定するために利用できる方法を示す。 図14Gは、上述した種々のパラメータに基づいて計算されたeGRPの例を示す。 図14Hは、eGRPを評価するために使用されるシステムの1つの実施形態においてeGRPを評価する際の種々の参加者間の相互作用の説明例である。 図14Iは、eGRPを推定するためまたは計算するためにコンピュータ・サーバと相互作用する広告主または広告代理店により使用できるコンピュータ・システムに表示されるユーザ・インターフェース(UI)の説明例である。 図14Jは、eGRPを推定するためまたは計算するためにコンピュータ・サーバと相互作用する広告主または広告代理店により使用できるコンピュータ・システムに表示されるUIの説明例である。 図14Kは、システムの1つの実施形態における、広告キャンペーンの所望eGRPを達成するコストを決定する際の種々の参加者間の相互作用の説明例である。 図14Lは、所望eGRPを達成するコスト(または入札金額)を推定するためにコンピュータ・サーバと相互作用する広告主または広告代理店により使用できるコンピュータ・システムに表示されるUIの説明例である。 図15は、コンピュータ・システムのアーキテクチャの一例を示すハイレベル・ブロック図である。
本出願において使用する見出しは便宜のためのみであり、請求される本発明の範囲または意味に影響を及ぼすわけではない。図面においては、同一の参照番号および頭字語は、容易な理解および便宜性のために、同一もしくは同様な構造または機能の要素または行為を表す。特定の要素または行為の論述を容易に識別するために、参照番号中の最高位の桁は、その要素が最初に導入される図面番号を指す(たとえば、要素114は、図1に関して最初に導入・論述される)。
図1および以下の論述は、本発明を実施できる代表的環境の簡単な一般的詳細である。要求されないが、以下においては、本発明の態様について、汎用データ処理装置(たとえば、サーバ・コンピュータまたはパーソナル・コンピュータ)により実行されるルーチンのようなコンピュータ実行可能命令との一般的関連において記述する。本発明が以下を含むその他の通信システム構成、データ処理システム構成またはコンピュータ・システム構成で実現できることを当業者は理解するであろう:無線装置、インターネット装置、ハンドヘルド装置(携帯情報端末(PDA)を含む)、ウェアラブル・コンピューター、あらゆる種類の携帯電話機または移動電話機、マルチプロセッサ・システム、マイクロプロセッサ応用またはプログラマブル家庭用電子機器、セットトップ・ボックス、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレーム・コンピュータ等。事実、用語、「コンピュータ」、「サーバ」等は、本出願では互換可能なものとして使用されており、上述の装置およびシステムのいずれも指す。
一定の機能などの本発明の態様は、もっぱら単一の装置上で実行されるものとして記述されるが、本発明は、機能またはモジュールが異種処理装置間で分担される分散環境においても実行できる。異種処理装置は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、またはインターネットなどの通信ネットワーク経由で結合される。分散コンピュータ環境においては、プログラム・モジュールは、ローカルとリモート両方のメモリ格納装置に置くことができる。
本発明の態様は、磁気的または光学的読み取り可能コンピュータ・ディスク、配線論理または前もってプログラムされるチップ(たとえば、EEPROM半導体チップ)ナノテクノロジー・メモリ、生物学的メモリ、またはその他のデータ記憶媒体を含む有形コンピュータ読み出し可能媒体に格納または分散できる。別の方法として、本発明に関係するコンピュータ実現命令、データ構造、画面表示、およびその他のデータは、インターネットまたはその他のネットワーク(無線ネットワークを含む)の上に伝播媒体(たとえば、電磁波、音波等)上の伝播信号により一定の期間にわたり分布させることもできる。実施態様によっては、アナログまたはデジタル・ネットワーク(パケット交換、回線交換またはその他の方式)上でデータを提供する。
図1に示すように、ユーザは、個人コンピュータ装置(たとえば、電話機102、パーソナル・コンピュータ104等)を使用してネットワークとの交信および/またはネットワーク110経由で伝達される表示の視聴を行う。本出願において使用される用語「電話機」は、ネットワークと接続する通信能力をもつ携帯電話機、個人用情報端末(PDA)、携帯eメール装置(たとえば、Blackberry(登録商標))、ポータブル・メディアプレーヤー(たとえば、iPod Touch(登録商標))、またはその他の装置である。1つの例では、電話機102は、1つ以上のセルラー送受信機または基地局アンテナ106(セルラー装置中)、アクセス・ポイント、ターミナル・アダプタ、ルータまたはモデム108(IP応用電気通信装置中)またはこれらの組み合わせ(集中型ネットワーク実施形態)を使用して接続する。場合によっては、1人以上のユーザが電子表示装置132(電子オーバーヘッド表示装置、屋外大型電子表示装置等)を使用してネットワーク経由で伝達される情報を視聴することも可能である。この記述に関しては、伝達される情報は、たとえば、それ自体として表示される広告、利用者が視聴/経験するウェブページまたはその他のオンライン媒体に伴って表示される広告を含む。かかる広告の表示の背後にあるコンセプトについては、以下の節においてさらに詳しく説明する。
ある場合では、ネットワーク110はインターネットであり、それは、電話機102(たとえば、WiFi機能をもつ)、パーソナル・コンピュータ104、または電子表示装置122がネットワーク経由で接続される種々のサーバ(たとえばウェブ・サーバ120)経由で提供されるコンテンツにアクセスすることを可能にする。場合によっては、特に電話機102がネットワーク110経由でウェブ・コンテンツにアクセスするために使用される場合(たとえば、電話機102の3GまたはLTEサービスを使用してネットワーク110に接続する場合)、ネットワーク110のタイプは、セルラー、IPベースまたは集中型電気通信ネットワークのいずれでもよく、それは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))、Time Division Multiple Access(TDMA)、Code Division Multiple Access(CDMA)、Orthogonal Frequency Division Multiple Access(OFDM)、General Packet Radio Service(GPRS)、Enhanced Data GSM Environment(EDGE)、Advanced Mobile Phone System(AMPS)、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Evolution-Data Optimized(EVDO)、Long Term Evolution(LTE)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、Voice over Internet Protocol(VoIP)、Unlicensed Mobile Access(UMA)等を含むがこれらに限られない。
場合によっては、ユーザは、コンピュータ装置(たとえば、電話機102、パーソナル・コンピュータ104等)の1つを使用してネットワーク110経由でプラットフォーム・サーバ114に接続する。1つの実施形態では、プラットフォーム・サーバ114は、ローカル・データベース118に結合されているサーバ・コンピュータ116を含む。本出願において示されている「プラットフォーム・サーバ」は、個別または多重サーバ・ステーションまたはその他の計算機装置を指す。1つの実施形態では、プラットフォーム・サーバは、ウェブサイトをホストでき、かつ、そのウェブサイトに関するコンテンツ(たとえば種々のウェブページ)を格納できるウェブ・サーバである。実施形態によっては、プラットフォーム・サーバは、ウェブ・サーバから分離されており、ウェブ・サーバと通信してウェブ・サーバにより生成されるコンテンツを供給、管理、および/または制御する。一般に、プラットフォーム・サーバ114は、広告活動に戦略的に従事しつつ次の広告を調整して終端システムに引き継ぐことを希望している広告主から広告情報を収集することを可能にする種々のモジュール(ソフトウェアまたはハードウェアにより実現される)を含んでいる。いくつかの実施形態では、プラットフォーム・サーバは、広告の処理および最終的表示を独立して調整する。いくつかの実施形態では、図2の例において説明されるように、プラットフォーム・サーバは、1つ以上の特定の広告活動(たとえば、入札の機能を提供すること、キャンペーン変換モジュールを提供すること等)を調整するために既存広告ネットワーク・プラットフォームとのインターフェース(たとえば、API)を提供する。これについては、以下においてさらに詳しく説明する。また、本出願においてさらに詳しく説明するように、管理サーバ114は、上で述べた機能のそれぞれを達成するために1つ以上の機能構成単位を含んでいる。
図1に示すように、実施形態によっては、個人計算機装置および管理サーバ114がネットワーク110経由で1つ以上のウェブ・サーバ(たとえば、ウェブ・サーバ120)に接続される。各ウェブ・サーバは、ウェブサイト・プロバイダが、たとえば、個人計算機装置によりネットワーク110経由でアクセスできるウェブ・コンテンツ(たとえば、ウェブページ)を提供することを可能にする計算機ステーションに対応する。
本出願において定義されるプラットフォーム・サーバは、本出願において記述されるサービスを、たとえば、1つ以上のウェブ・プロバイダに提供する別個のサーバとすることができる。他の例においては、管理サーバは、それだけで、本出願において記述される技法を実施するサービスも実行するウェブサイト・プロバイダとなることができる。管理サーバを実現する別の諸例も、当業者にとって当然のことであるが、本出願において記述される技法を実行するために等しく適切である。
本出願において記述されるシステムに関して、1つの実施形態では、プラットフォーム・サーバは、広告表示方法を可能とする検索システムとして実現され、ネットワーク経由で取得された広告データ(たとえば、広告クライアント132から)に基づいて1つ以上の広告を同時にまたは種々の別々の時期に示すことを可能とする。プラットフォーム・サーバ114は、次に広告を広告表示システム(たとえば、ユーザの個人計算機装置)に伝達し、そこにおいて個々の広告が所定の時間長にわたり、または広告クライアントにより設定された変数に従って表示される。
別々の広告x1,x2,x3,...xpがプラットフォーム・サーバ114により処理・出力されるものとしてユーザに示される典型的シナリオを考える。これらの広告は、t1,t2,t3,...tpの長さにわたり示されるように予め定められている。しかし、これは、表示される広告も予め定められていることを意味しない。たとえば、ユーザがPCを使用してインターネットをあちこち歩き回って視聴する場合、種々の広告が種々の状況で示され、また、本出願において記述される技法は、これらの広告が掲載されて所定の時間長にわたり持続される場合を含む。
本出願において記述される広告は、動画、静止画、バナー、アニメーション画等を無制限に含む。プラットフォーム・サーバにより処理される場合、かかる広告は一定の期間にわたり示されるのであり、かかる期間は、たとえば、広告主により予め定められる。広告が動画である場合、作成された動画の長さまたは広告主により指定される再生時間が当該広告の表示時間である。広告が静止画である場合、表示時間は、広告主により指定される表示時間である。
広告の「表示」は、実質的または意味のある広告の表示を指す。たとえば、ウェブ画面上で、ユーザが画面をスクロールダウンする場合、広告も平行スクロールしてそれが表示されている画面上に適合することが好ましい。しかし、上記の方法が可能でなく、かつ、広告がもはや表示画面上に見えないほどにユーザがスクロールする場合、広告を中止し、広告が再生された時間を記録するべきである(後述するように、少なくとも広告の表示の秒あたりのコストを計算する目的のために)。広告が画面上の表示に戻ったとき、その広告の再生を再開するべきであり、当該広告の終了時または次の停止時に合計再生時間を記録する。
「広告が表示されているか否か」の判定は、たとえば、広告の一定の比率が画面内に示されていない場合、この広告が「画面に表示されていない」と考えることができる、とすることができる。ここで「一定の比率」は、当該広告を実質的に見たとみなすことが困難である比率、たとえば50%以上の比率を指すことができる。しかし、50%超は単なる例であり、この比率を50%以上に限る必要はない。たとえば、広告表示が重要な部分(たとえば、広告対象の商品またはサービスの名称が示される部分)と重要度の低い部分に分割することができ、重要な部分が画面に示されているとき、当該広告が画面に表示されていると判定することもできる。
本出願において論述される技法は、広告主が一定の広告枠およびその継続時間の入札を行うことを可能にする入札制度を含む。図2に関して示すように、プラットフォーム・サーバ114は、実施形態よっては、入札運用を可能にする入札プラットフォーム・モジュール202を含んでいる。例示であるが、この入札プラットフォーム・モジュールは、広告主が適切な選択および入力を行うことを可能にする適切なGUIを広告クライアント132に提示する。これらは、次に入札プラットフォーム・モジュール202により取り込まれ、さらなる処理および入札の評価が行われる。
広告主が前もって表示長を知っている場合、いくつかの実施形態では、広告主は、広告(群)を表示するときの優先順位を決定するために広告表示時間販売(広告主の見地からは「購買」)の方法としての入札を利用する。換言すると、広告スペース内に表示できる広告の量は、一般的に有限である。また、ウェブ画面の場合、同一広告スペース上に示し得る広告が複数ある場合、これらの広告を表示する順序が重要になる。特に、特定の広告スペースに広告を表示する場合または特定のキーワードの広告を表示する場合、広告主が継続時間と順序のその特定の組み合わせについて負担できる最大のコスト/価格で入力が行われる(たとえば、入札形式で)。このコスト/価格が高いほど、順番または優先が高くなることは明らかである。
いくつかの実施形態においては、プラットフォーム・サーバ114は、2種類のコスト決定の決定の目的のための論理ならびにターゲットおよびこれらの2種類間の相関を明らかにする論理を含んでいる。いくつかの実施形態では、図2に示すように、プラットフォーム・サーバは、それぞれ、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、またはそれらの組み合わせにより実現される以下のモジュールを1つ以上含んでいる:種々の広告媒体社のサイトに表示される広告のタイプ、コンテンツ、継続時間等に関する決定を行い、調和のとれた提案を行う広告提案モジュール222。このモジュールに含まれる論理は、たとえば、特定のウェブサイトの重要性、意味、背景、関連性等を識別し、それに従って関連広告を明らかにするアルゴリズムを含む。さらに、プラットフォーム・サーバ114は、広告クライアント132によりアップロードされる広告を受け入れる広告受け入れ手段204を含む。いくつかの実施形態では、プラットフォーム・サーバ114は、広告主から受領した広告を格納する広告メモリ208および広告に関する情報(たとえば、関連情報、順番または優先情報等)を格納する広告情報メモリ210も含む。場合によっては、これらのモジュールは、さらに広告選択モジュール216および広告配布モジュール218を含む。これらは、それぞれ、適切な広告を選択するためおよび当該広告をプラットフォーム・サーバにより下された決定に基づいて所定のウェブ画面に送るために構成される。
いくつかの実施形態では、これらは、広告主からオンラインでアクセスできる手段を含む。上で示した各構成要素/モジュールは、別々のソフトウェアまたはハードウェア構成単位またはそれらの組み合わせとして実現できる。いくつかの実施形態では、たとえば、広告スペース上に掲載する広告を提案する広告スペース提案モジュールおよび広告入札手段は、ウェブ・サーバ120と組み合わせることまたはそれと結合することができる。いくつかの実施形態では、プラットフォームの構造は、たとえば(検索結果ページに広告を表示する場合)、当該検索のために使用されるキーワード、当該広告の表示が望ましいユーザの種々の属性(性別、年齢、地域、職業、学歴、趣味等)、当該広告を表示する1日のうちの好ましい時間帯等を入力できるページを提案するGUIを含む。これらの入力されたデータに従って、広告スペースを購入するための単位時間あたりの価格および当該広告スペース(または入力ページ)を購入するための入力フィールドが次に表示される。提案された広告スペースに関して、広告主は、当該広告スペースを購入する希望単位時間価格および購入する広告スペースの個数を入力する(たとえば、入札プラットフォーム経由)。しかし、いくつかの実施形態では、広告スペースの購入は、当該広告が表示される合計時間長を対象とすることができる。
いくつかの実施形態では、広告情報メモリ210および広告それ自体を格納する広告データメモリ212は、たとえば、当該広告に関する情報を格納する広告情報データベース手段およびそれぞれ広告それ自身を格納する広告データ・データベースを含むことができる。
図1の図面に戻る。プラットフォーム・サーバを利用して広告を処理・表示するプロセスについて、これから2つのシナリオにより説明する:(1)ウェブ画面の広告を見ているユーザに広告が返される場合、(2)電子表示装置(たとえば屋外大型電子表示装置)により複数のユーザに広告が表示される場合。
図1に示されているように広告主がプラットフォーム・サーバ114の入札プラットフォーム・モジュールにアクセスしたとき、システムは、たとえば、広告表示に関する希望条件の入力フィールドを示す。広告主132は、それに従って希望条件を入力する。これに応じて、プラットフォーム・サーバ114は、広告の入力を要求する。受信された広告および広告情報は、次に広告受付装置により広告ビデオ・データベースおよび広告情報データベースに格納される。いくつかの実施形態では、広告ビデオ・データベースに格納された情報および広告情報データベースに格納された情報は、各広告に固有の広告IDにより関連づけられ、かつ、特徴付けられる。いくつかの実施形態では、広告情報が表示装置に送られるとき、関連情報も広告IDにより特徴付けられる。
第1のシナリオでは、ユーザは、一般的に、ウェブ・ブラウザに読み込まれる広告表示デバイスをもっている(たとえば、ウェブページ内のウィジェット等)。このとき、ユーザの関心に合致する広告を表示するために、示されたページに関する情報およびユーザIDがプラットフォーム・サーバの広告選択デバイスに送られる。広告選択モジュール216は、受信された情報および広告情報データベースに格納されている広告データに基づいて表示される広告を選択する。広告選択モジュール216が表示される広告を選択すると次に、表示される広告の広告IDが広告上映装置(たとえば、ユーザのコンピュータ)に送られる。
広告選択モジュール216から1つ以上の広告IDを受領した後、広告送信または配布モジュール218は、1つ以上の広告を連続して広告表示装置に送る。広告上映装置は、受領後、広告をユーザに表示する。ビデオの場合、表示時間は、一般的に、当該ビデオ広告が再生される長さにより決定される。静止画の場合には、表示時間は、広告主により指定された時間により決定される。
図3は、第2のシナリオを示している。この場合、ユーザが広告を見る広告表示装置はブラウザ上の装置ではなく、街頭広告(たとえば、装置122)のようなLCD表示を行うインターネット接続装置である。このシナリオの場合、広告表示装置はウェブ・ブラウザ上に設けられていないので、表示する広告を選択する基礎に関する情報は存在しない。このような場合、広告表示装置は、広告選択のための情報を送出せず、その代わりに広告を予め定められた順番で連続して表示するのみである。しかし、たとえば、種々の店舗および場所にデジタル看板装置が設けられている場合には、広告を選択する条件、たとえば、商店街のラーメン店の装置に午後5時から午後11時まで表示するなどを指定し、それに従って広告を表示することができる。このような場合、このような条件に最も適合する広告が選択される。ビデオの場合、表示時間は、一般的に、当該ビデオ広告が再生される長さにより決定される。静止画の場合には、表示時間は、広告主により指定された時間により決定される。
本出願において記述される技法に従って広告を処理・表示する第3のシナリオについて図3を参照しつつ説明する。この例の場合、広告の公開および広告視聴装置上の表示は、広告主とユーザ間で直接行われるのではなく、Demand Side Platform(DSP)330とSupply Side Platform(SSP)340へのインターフェースを使用して行われる。この典型的実施形態の構成は、本教示のほか従来の広告交換を包含できる広告交換を構成する。
いくつかの実施形態では、DSP、SSPまたは両方が含まれる。構成は、DSPとの接続によるか、広告主への直接接続による構成、またはそれらの組み合わせとすることができる。同様に、構成は、SSPとの接続経由によるか、ユーザへの直接接続による構成、または組み合わせとすることができる。当業者により着想されるように、1つ以上のDSPおよびSSPのその他の同様な組み合わせも、上述の構成の代案または変形として使用できる。
この例においては、広告が広告主により送られたとき、それは、広告主側の調停手段として働くDSPに格納される。DSPは、次に広告交換群の中から1つの広告交換(示されていない)を選択する。そしてこの広告が公開される。この発明により考案された装置が当該広告を受け取るために、当該広告の価格を決定する入札が広告主からDSP経由で受信される。
他方、ユーザ側では、当該広告はこの発明により考案された装置から直接ではなく、SSPから受領される。そしてこの広告が示される。ユーザから広告表示要求を受信した後、SSPは、そこから広告を受領する1つ以上の広告交換を選択し、かつ、広告について要求する。このとき、この発明により考案されたシステム(広告交換)は、すでに広告要求を受信しているが、当該ユーザに最も適合する広告を選択するために必要な情報も受信し、この情報に従って表示可能広告から最も適合する広告を選択し、当該広告をSSPに送る。当該広告を受信した後、SSPは、当該広告をユーザに送る。ユーザは、当該広告を見る。
いくつかの実施形態では、かかる構成により、広告側は、自己の広告を表示する媒体/広告媒体社の陣容を拡張することにより自己の広告の有効性を高めることができる。関係筋の両側における定量化可能な利益の成果−−広告を示す媒体/広告媒体社側では、多数の広告からユーザの関心に最も適合する広告を選択することを可能にすることにより広告スペースの収入が増大する。ユーザの見地からすると、同様な理由により、より幅広い多様性の中から広告が選択され、そしてユーザは、その興味に適合する広告を見ることができる。
図4Aは、開示される本技法の実施形態に従って広告枠をオークションに提示するシステム400を示すブロック・ダイアグラムである。システム400は、ウェブページ405上の広告枠を特定し、それをオークションに提示するSSP 410(図3のSSP 340と同様である)を含んでいる。広告主などのDSP 415(図3のDSP 330と同様である)は、広告枠に対して入札することによりオークションに参加する。ウェブページ405は、たとえば、ウェブ・ブラウザまたはその他の専有アプリケーション経由でユーザからアクセスできる任意のオンライン・コンテンツを含むことができる。ウェブページ405は1つ以上の広告枠を含み、これらの広告枠のそれぞれはSSP 410により取り扱われる1つ以上の広告を表現できる。ウェブページ405にアクセスするユーザは、これらの広告枠に表現される広告を視聴し、当該広告に関する操作を行うことができる。
SSP 410は、所定の継続時間にわたりユーザにより視聴され得る広告枠を特定し、かつ、これらの広告枠のみオークションに提示するように構成される。1つの実施形態では、SSP 410は、当該広告枠の所定の部分、一般的に重要な部分がユーザにより視聴され得る広告枠を特定する。1つの実施形態では、重要な部分は広告枠面積の少なくとも50%、所定の継続時間は少なくとも100ミリ秒とすることができる。広告枠が決定された後、SSP 410は、これらの広告枠をオークションに提示し、広告主にこれらの広告枠に対し入札するよう要求する。この要求は、広告主が自分の入札を提出しなければならない期限を示す応答時間も含む。
1つの実施形態では、SSP 410は、ウェブページ405にプレインストールされているスクリプトを使用してユーザにより視聴できる広告枠を特定する。ウェブページ405は、ウェブページ405がウェブ・ブラウザ経由でユーザにより視聴されているときにそれを監視する種々のプレインストール・スクリプトを含んでいる。これらのスクリプトは、ウェブページ405の所与の広告枠(「広告スロット」とも呼ばれる)の周囲の1つ以上のピクセルがユーザから見えるようになったか否か監視する。このスクリプトは、ウェブ・ブラウザを利用して、これらの広告枠がユーザから視聴される可能性があることを広告タグ(それは、後述するように、広告内容を特定・要求するために利用できる)の要求によりSSP 410(または広告サーバ)に報告する。
SSP 410からの入札要請に応じて、広告主/DSP 415は、当該広告枠で取り扱われるべき広告とともに入札をSSP 410に提出する。広告主からの入札を受け取った後、SSP 410は、米国特許出願第13/609146号において記述されている第二価格オークション手順またはその他の都合の良い方法などの所定の基準に基づいて落札入札を決定する。SSP 410は、広告主にインプレッションの落札価格について通知する。次に、落札広告主の広告が当該広告枠に掲載される。したがって、視聴可能な広告枠に広告を掲載することにより、広告がユーザにより視聴されない確率が低下する。
図4Bは、ユーザにより視聴される可能性をもつ広告枠を特定するために広告媒体社、ウェブ・サーバ、およびSSP 410により行われる動作のシーケンスを示す。ここでは、ウェブページの広告スロットの周囲の領域(たとえば、ピクセルにより定義される領域)を監視するために利用できる1つ以上のスクリプトが広告媒体社のウェブページにインストールされている。ユーザのウェブ・クライアントがウェブページを要求したとき、かかるスクリプトがウェブ・クライアントに提供されるウェブページに含まれ、このウェブページに関するユーザ操作の監視を可能にする。このスクリプトが被監視領域の一部(たとえば、被監視領域の1つ以上のピクセル)がユーザにとって視聴可能になったことを検知したとき、ウェブ・クライアントを利用してSSP 410に広告タグを要求する。ここで、広告タグを利用して被監視領域内の広告スロットに示され得る広告をダウンロードする。
図4Cは、広告スロット455の周りの領域450により監視される広告スロット455をもつウェブページ435の例を示す。スクリプトは、スロット455の周りのxおよびyの幅のピクセルにより定義される広告スロット455の周りの領域450を監視する。したがって、広告スロット455の周りの領域450がウェブ・ブラウザ440上で視界に入ったとき、監視スクリプトは、広告スロット455がユーザから見えるようになったことをSSP 410に知らせることができる。広告スロットの周りのかかる領域を監視することにより、広告スロットの視聴可能性の真の程度ひいてはその真の価格を評価することができる。たとえば、広告スロットがページの最下段にある場合、それはあまり視聴可能にならず、通常、低価格である。しかし、ページのコンテンツは、通常、その最下段で終わるのであるから、ユーザの関与はコンテンツから広告スロットに移る傾向をもっている。
この状況において、この広告スロットの真の価値が認識され、かつ、広告媒体社にとってより高い収入を生み出す。実施形態によっては、ページの最下段のスロットは、ユーザの関与がページの最下段のコンテンツに向けられている場合のみ、オークションに掛けられる。そのようにすることにより、ウェブページの広告媒体社は、広告スロットの増大した視聴可能性についてより高い価格をユーザに要求することができ、かつ、ユーザの関与がページの最下段のコンテンツに向かっているときにのみ広告スロットをオークションに掛け、(かつ広告スロットの視聴可能性がほとんどないかまたは皆無の場合にこの低価格広告スロットをオークションにかけない)場合においても、依然としてより高い収益を実現することができる。
実施形態によっては、要素(ビデオ・コンテンツなど)をウェブページの末尾にユーザの操作に応じて時々または時間の経過などとともに動的に付加することができる。たとえば、ユーザがビデオのハイパーリンク上をスクロールしているとき、そのビデオをユーザのウェブ・ブラウザ上に現在ロードされているウェブページの最下段に動的に末尾付加することができる。ここでユーザは、付加されたビデオに自動的に誘導されるか、または何らかのユーザ操作に基づいて誘導されるよう要求される。したがって、かかる動的末尾付加は、ユーザから現在視聴できる領域の外で行うことができる。それらの末尾付加された要素中の監視領域を利用することにより、これらのページ上の末尾付加された要素に含まれる広告スロットの有効性を高めることができる。
実施形態によっては、監視領域を利用してウェブページの被監視部分のコンテンツに関係なくウェブページの一部を監視し、かつ、ウェブページの被監視部分の一部がユーザにとって視聴可能になったときに、多数の可能な動作のうちの1つを行う。たとえば、監視領域をウェブページの最下段に付加し、この監視領域内に属するピクセルがユーザにとって視聴可能になったとき、広告スロットをこのウェブページの最下段に動的に末尾付加することができる。この場合、この広告スロットは、このウェブページに新しく末尾付加された部分を完全に占有することができる。これによりユーザは、新しく末尾付加された広告スロット中に表示される広告の視聴に途切れることなく引き付けられる。
もう1つの例においては、監視される領域をウェブページの中央に埋め込むことができる。ユーザがウェブページをスクロールし、ウェブページの中央の被監視領域の部分が視聴可能になったとき、ウェブページの指定部分内のコンテンツを置換することにより、広告スロットをウェブページの指定部分(たとえば、被監視領域内)に動的に生成することができる。ここでは、この広告スロットは、このウェブページに末尾付加されない。ウェブページの大きさは、元のままである。その代わりに、ウェブページのコンテンツの一部を動的に変更して新しい広告スロットを収容することができる。この広告スロットは、被監視領域内の広告スロットと同様にオークションで販売することができる。実施形態によっては、変更されるコンテンツを変更せず(たとえば、コンテンツの見えなくなる部分を移動して新しい広告スロットを収容する)、ユーザが新しく作成され広告スロットを閉じるようなユーザ操作に応じて元の形態に戻すことができる。
図4Dは、ウェブ・ブラウザ465経由でユーザにより視聴されるウェブページ460(「ウェブサイト」とも呼ばれる)の例を示す。このウェブページは、ウェブページ460の最下段のすべてのピクセルを監視する監視領域(図4D中に示されていない)を含んでいる。ユーザがウェブページ460をスクロールし、被監視領域内の最下段のピクセルがウェブ・ブラウザ465,475によりユーザにとって視聴可能になったとき、ウェブ・ブラウザ475は、広告スロット480をロードし、それを被監視領域に、すなわち、ウェブページ460,470の最下段に末尾付加するよう要求される。続いて、この広告スロットは、上述した種々の視聴可能広告スロット特定方法を使用する広告を表示するためにオークションに掛けることができる。
図5は、本開示技法の1つの実施形態に従って広告枠をオークションに提示するプロセス500のフローチャートである。プロセス500は、図4Aのシステム400のようなシステムにおいて実行することができる。ステップ505において、SSPは、ユーザのウェブ訪問を通知される。決定ステップ510において、SSPは、広告枠の所定部分(重要な部分)が視聴可能であったか否かを決定する。広告枠の重要な部分が視聴可能であったとの決定に応じて、SSPは、ステップ515において、広告の重要な部分が所定の継続時間にわたり視聴可能であったか否かを決定する。
広告枠が所定の継続時間にわたり視聴可能であったとの決定に応じて、SSPは、ステップ520において、この広告枠を広告主/DSPサーバに対しオークションにおいて提示し、広告主にこの広告枠への入札を提出するよう勧誘する。SSPは、ステップ525において、広告主から入札を受け取り、所定の基準に基づいて落札入札を決定する。SSPは、ステップ530において、広告主に落札および落札価格を通知する。ステップ535において、落札広告主の広告が当該広告枠に掲載される。
1つの実施形態においては、プロセス500は、ウェブページのすべての広告枠について行われる。505〜515を再び参照する。ユーザのウェブページ訪問、広告枠の視聴可能性、視聴可能性の継続時間等に関するデータを得るためにHTMLタグなどのタグがウェブページに埋め込まれており、これらのデータをSSPに送る。
再度ステップ520を参照する。選択された広告枠への入札の提出を求める要求をSSPが広告主に送るとき、SSPは、その入札を所定の期限、t内に行うことも要求する。SSPは、かかる期限を要求に含めることにより、またはその他の適切な方法により、この期限を広告主に対して指定する。
ステップ525を再び参照する。広告主は、入札価格のほか、広告主が落札に成功した場合に当該広告枠に掲載されるべき広告などの追加情報を提出することにより入札要求に応答する。ステップ530を再び参照する。落札者および価格は、第二価格オークション方法またはその他の適切な方法を使用して決定される。
<<広告クリエイティブの視聴可能時間の測定>>
上記において説明したように、場合によっては、ユーザの広告クリエイトへの関与のレベルは、広告クリエイト(「広告」または「広告コンテンツ」とも呼ばれる)に対するユーザの応答により測定することができる。さらに、ユーザの関与のレベルは、ユーザに対する広告の有効性を測定するためにも利用される。実施形態によっては、ユーザに対する広告の有効性は、当該広告をユーザに表示するコストを決定するときに利用される。1つの例では、ユーザに対する広告の有効性は、表示されている広告にユーザが注意をはらう可能性のある継続時間の関数として測定される(表示される広告の「測定された視聴可能時間」とも呼ばれる)。
実施形態によっては、ユーザの注意は、ウェブ・クライアント(たとえば、ウェブ・ブラウザ)経由でユーザにとって視聴できる(すなわち見える)表示広告の比率(またはコンテンツ視聴ユーザの注意測定に関わるそのコンテンツの比率)の関数として測定される。広告の表示される比率が当該広告に対するユーザの注意を引き付けるために必要と思われる最低しきい値より低い場合、このユーザがこの広告の表示される部分に注意を払ったという可能性は低い(すなわち、測定される視聴可能時間はゼロである)。1つの実施形態では、ウェブ・クライアントにより表示される広告コンテンツの領域に関する広告コンテンツの位置に関する情報をt秒ごとに収集する。hおよびwを、それぞれ、コンテンツの高さおよび幅とする。この位置情報を使用し、広告コンテンツの視聴可能部分の大きさの広告コンテンツ全体に対する比、rは、r=(S)/(h×w)として計算される。ここでSは、ウェブ・クライアント上に示されている広告コンテンツの部分の面積である。1つの例では、最低しきい(θ)は、0.5に設定される。この場合、比率r>=θの広告コンテンツのみユーザの注意を得るとみなされる。
一部の実施形態では、ユーザの注意は、さらに、広告をユーザに表示するウェブ・クライアントの可視性(「フォーカス」とも呼ばれる)の関数として測定される。1つの例では、ウェブ・クライアントがユーザから見えないとき、このユーザは、ウェブ・クライアントにより表示されている広告にほとんど注意を払っていないとみなすことができる(すなわち、測定される視聴可能時間はゼロである)。たとえば、ユーザの計算機装置上で実行されている他のアプリケーションのウィンドウにより、広告を表示しているウェブ・ブラウザがユーザの視野からブロックされ、ユーザの注意は、表示されている広告にほとんど向けられなくなることもあろう。もう1つの例では、複数のタブをもつウェブ・ブラウザが複数のウェブページを同時に表示している場合、ユーザにより実際に視聴されているタブの1つに表示されているコンテンツのみ、フォーカスが合わされている(すなわちユーザにとって見える)。表示された広告が実際に視聴されているタブ上の存在しない場合、そのユーザは当該表示広告にほとんど注意を払っていない。
実施形態によっては、ユーザの注意は、さらに当該ウェブ・クライアントに関する1つ以上の操作の関数として測定できる。1つの実施形態では、ユーザが最後に行ったユーザ操作(当該ウェブ・クライアントに関する)以降、t秒ごとに少なくとも1回以上の操作(当該ウェブ・クライアントとのユーザの相互作用を示す考えられるユーザ操作のサブセットからの)を行っている場合、ユーザは当該ウェブ・クライアントに、そして恐らく当該ウェブ・クライアントにより表示されている広告コンテンツの部分に注意を払っている。1つの例では、tは、t秒ごとに少なくとも1回行われるユーザの操作がユーザの継続する注意を表すように経験的に決定される所定のしきい値である。
図6は、ウェブページ602に表示されている種々のコンテンツ領域606〜612(たとえば、広告スロット)に対するユーザの注意の測定を示すブロック・ダイアグラム600である。ここでは、コンテンツ領域608、610の一部はウェブ・ブラウザ604によりユーザに表示されているが、その他606、612は表示されていない。上述したように、ユーザの注意は、ユーザに表示されている所与のコンテンツ領域の比率、ウェブ・ブラウザ604のユーザに対するフォーカス、およびウェブ・ブラウザ604に関するユーザ操作の関数により測定できる。ウェブ・ブラウザ604内のウェブページ604のコンテンツはユーザに表示されるが、ウェブ・ブラウザ604の外のウェブページ604のコンテンツは表示されない。
ここでは、コンテンツ#1 606およびコンテンツ#4 612は、ウェブ・ブラウザ604の外にあり、したがってコンテンツ606、612のどの部分もユーザに表示されず、よってそれぞれユーザの注意をほとんど獲得しない(またはゼロの測定視聴可能時間)。他方、コンテンツ#2 608およびコンテンツ#3 610は、部分的にユーザにとって視聴できる。コンテンツ#3 610は、ウェブ・ブラウザ604によりユーザに表示されているコンテンツの比率が高く(多分θしきいを超える)、ユーザの注意測定に関する他の条件(それがある場合)が満たされるならば、視聴可能時間を獲得できる。他方、コンテンツ#2 608は、部分的には表示されているが、ウェブ・ブラウザ604によりユーザに表示されているコンテンツの比率が低く(多分θしきいを下回る)、ユーザの注意測定に関する他の条件(それがある場合)を満たしているとしても、視聴可能時間を獲得できない。
図7A及び図7Bを含む図7は、所与のウェブページ(「ウェブサイト」とも呼ばれる)に所与のインプレッションにより表示される広告コンテンツの視聴可能時間を測定するためにシステム415により利用できる方法700を示している。システム415は、方法700のステップ702において、ユーザに所与のインプレッションにより表示される広告コンテンツの配信を開始する。システム415は、方法700のステップ704において、ユーザが依然として所与のインプレッションによる所与のウェブページ上に残っているか否かを決定する。ステップ704は、ウェブページ中で開かれているウェブページの少なくとも1つが所与のウェブページに関するウェブ・アドレスと同じウェブ・アドレスを持っているか否かを決定するというような任意の既知の方法により実行することができる。ユーザが依然として当該ウェブページ上に残っていることがステップ704で決定された場合、システム415は、方法700のステップ706において、表示されている広告コンテンツの視聴可能時間(すなわち、ユーザの注意継続時間)を測定する。しかし、ユーザがこのインプレッションのウェブページから立ち去ったとステップ704において決定された場合、システム415は、ステップ708において、ユーザに表示される広告コンテンツの配信を中止する。
1つの実施形態では、システム415は、方法710を使用して、表示される広告コンテンツの視聴可能時間を測定する。システム415は、方法710のステップ712において、広告コンテンツの視聴可能時間の測定を開始する。システム415は、ステップ714において、次の3条件が満たされているか否かを決定する:(1)ユーザに表示される所与のコンテンツの領域の比率がθより大きいか、(2)ウェブ・ブラウザのユーザに対するフォーカス、(3)ウェブ・ブラウザに関するユーザの操作。これらの条件が満たされる場合、システム415はステップ716に進み、当該広告が所与のインプレッションで表示されている限り継続時間の測定を続ける(または、それが視聴可能時間測定プロセスを始める場合には、開始する)。所定の期間の経過後、システム415は、当該広告の視聴可能時間の測定を継続する前に、ステップ714を再び評価してユーザの注意が依然として当該広告上におそらく集中しているか否かを決定する。前記条件が満たされる場合、システム415は、表示されている広告の視聴可能時間の測定を継続する。しかし、ステップ714において前記条件が満たされない場合、システム415はステップ718に進み、測定時間の測定を中止する。システム415は、ステップ706において視聴可能時間の測定を再開する前に、ユーザが依然としてウェブページ上に残っているか否かをステップ704において決定する。
<<CPV価格決定モデル>>
CPVモデルは、広告主の広告が所定の継続時間(たとえば、広告主により与えられる)より長い視聴可能時間を獲得した場合にのみ広告主に課金するために使用できる価格決定モデルである。したがって、広告が所定の継続時間にわたり配信されない場合には、すでにユーザに表示された広告について広告主に費用は生じない。以下の論述は、CPV価格決定モデルを実現するために利用できる方法を示す。
この方法の場合、所与の広告に関する保証視聴可能時間の長さに等しい所定の値「T」は、広告主、DSP等などの当事者のいずれかにより設定される。広告配信(または後述する「広告フォロー」方法を使用する一連の配信)による広告が「T」秒より長い視聴可能時間を獲得できなかった場合、広告主は、この広告配信のどの部分についても課金されない。したがって、この方法は、ユーザに対する所与の広告の広告掲載(または「広告フォロー」方法による一連の掲載)から得られる視聴可能時間Tを測定する。
>Tである場合、この方法は、広告主に広告配信の料金を課金する。課金額は、以下を含むいくつかの方法により決定できる:(1)広告主との協議により決定される金額、(2)インプレッション(当該広告をユーザに表示するために使用される)のオークションにより到達される金額。提案するCPV価格決定モデルは、所与の広告の視聴可能時間を収集または受領する可能性を与えられるSSP、DSP、または任意の第三者広告サーバにより実現され得る。種々の関係者が種々の価格決定モデルを実現する方法のさらなる詳細については、以下において詳しく述べる。
<<CPV⇔CPM入札変換>>
以下の論述は、CPVからCPM(およびその反対)の変換を行う一方法を示す。「T」により、CPVモデルにおいて保証される所与の広告の視聴可能時間の長さを表すものとする。オークションにかけられるインプレッション(当該広告を表示するために使用される)に関して、当該インプレッションに関係するデータを収集する。たとえば、ウェブページwww.nytimes.comにおけるトップ・バナー広告スロットに関係するインプレッションの場合、このインプレッションは、買い主がその広告をwww.nytimes.comにおけるトップ・バナー広告スロットに表示する具体的な機会を表す。このインプレッションに関して収集されるデータは、所与の期間(たとえば、1日、1週間、または1月)の間に当該広告スロットのために発生されるインプレッションの回数「N」、同一の所与期間中にTより長い視聴可能時間を達成したインプレッションの回数(「N」)等である。
次にCPVは、以下に示す式(1)を使用して等価のCPM値に変換でき、また、その逆も可能である:
Figure 2014179054
広告プラットフォーム(または広告媒体社)が広告配信の入札および/または課金を評価するためにCPMをコスト基準として利用している場合、上述したように、広告プラットフォーム(または広告媒体社)は、このようにしてCPS、CPX、CPVに基づく入札(または価格決定)をCPM入札(または価格決定)に変換することができる。上記の論述から明確に分かるように、広告プラットフォーム(または広告媒体社)は、上記の方法を利用してCPM入札をその他の価格決定のいずれにも変換でき、また、CPMを中間コスト基準として使用する価格決定相互間で変換を行うことができる(たとえばCPX→CPM→CPV)。
<<価格決定モデルを実現する種々のシステムの総括>>
種々の価格決定モデルおよび入札、配信料金、収益等の評価を行う方法の基礎となる視聴可能時間は、DSP、SSP、第三者広告サーバ、広告媒体社等を含む種々の参加実体により測定され、かつ、実現され得る。
図8A、8B、8C、8Dを含む図8は、価格決定モデルを実現する種々の参加実体により利用され得る種々の方法の説明例を示す。
図8Aは、ユーザがインターネット経由で活動に携わるときにユーザが相互作用する相手となる一般的環境800における種々の参加実体を示す。図8Aにおいて、ユーザは、ウェブ・ブラウザ812B(すなわち、ウェブ・クライアント)を実行する携帯機器812Aを使用してオンラインで携わっている。ユーザが広告媒体社810(広告媒体社のサーバ)によりホストされているウェブサイトを訪れたとき、広告サーバ806またはSSP 804は、広告タグをユーザのウェブ・ブラウザ812Bに送る。次にタグは、ウェブ・ブラウザ812Bに対しContent Delivery Network(CDN)から広告をダウンロードするように指示する。さらにDSP802はSSP 804経由でウェブ・ブラウザと間接的に相互作用する。また、ロギング・サーバ808を利用してユーザの注意の測定中に所与のインプレッションで掲載された各所与の広告に関して獲得された視聴可能時間に関する情報を受信することもできる。この報告は測定の品質を劣化する可能性があるが(サーバに報告を行うには時間がかかるので)、この報告が行われる前に実施された測定ににおいて「T」秒の視聴可能時間を獲得したことは確認されており、「T」秒獲得したというデータは有効なままである。
図8Bは、価格決定モデルが第三者広告サーバ806により実現される場合の種々の参加実体間の相互作用820を示す。ここでは、クライアント812Bのウェブ・クライアント(すなわち、ウェブ・ブラウザ)が広告媒体社810に対しページ要求を開始する。広告媒体社810は、要求されたページをクライアント812Bに与える。クライアント812Bは、次に1つ以上の広告スロット(広告媒体社810から受信したページにある)のための広告タグの要求を広告サーバ806に送る。広告サーバ806は、次に、ユーザ操作の監視、ユーザ注意の測定等の種々の機能を果たすスクリプトをもつ広告タグ(広告スロットにおいて表示される広告に関する)を返す。クライアント812Bは、受信した広告タグをCDNに送って当該広告タグに関する広告コンテンツを要求する。CDNは、当該広告タグに関する広告コンテンツをクライアント812Bに送ることによりこの要求に応答する。クライアント812Bは、受信した広告コンテンツをユーザに表示する。さらに、クライアント812Bは、さらに、表示された広告の視聴可能時間を測定する(上述のとおりユーザ注意に関する種々の条件が満たされる場合に)。広告コンテンツの表示が終わったとき、またはユーザがセッションを終了したときに、測定された視聴可能時間がロギング・サーバに転送される。それは、その他の参加実体(第三者広告サーバを含む)により価格決定モデルを実現するため、および広告配信のコストを決定するために利用され得る。
図8Cは、価格決定モデルがSSP804により実現される場合の種々の参加実体間の相互作用830を示す。ここでは、種々のスクリプト(上述した)が広告媒体社810のウェブサイト内にインストールされ、ユーザがこのウェブサイトを訪れたときに必要なデータを収集する。ここでは、また、SSP 804は、広告タグの要求を受信する(前記の広告サーバ806の代わりに)。広告タグの要求に応じて、SSP 804は、次に、広告タグ要求に関する広告スロットに表示される広告に関わる入札要求をDSP 802に送る。DSP 802は、ビッド価格およびDSP 802の入札が成功した場合に広告スロットに表示される広告を送る。SSP 804は、種々の応札入札を評価し、落札入札中の広告に関する広告タグをクライアント812Bに転送する。表示される各広告の視聴可能時間の測定および格納を含むこの機能の残余は、参加実体としての広告サーバ806により果たされる機能(図8Bにおいて)と同様に遂行される。
図8Dは、価格決定モデルがDSP 802により実現される場合の種々の参加実体間の相互作用840を示す。ここでは、種々のスクリプト(上述した)がクライアントに転送される広告タグ内に与えられる。入札要求に応じて、DSP 802は、次に、入札要求を種々の広告主に送る。広告主は、ビッド要求を評価し、入札およびそれが落札した場合に広告スロット(ビッド要求に関する)に表示される広告の広告タグを送り返す。DSP 802は、種々の受信した入札を評価し、入札の1つ(たとえば、最高入札金額の入札)をスクリプトとともにSSP 804に転送する。SSP 804は、次に種々のDSP群 802からのビッド群を評価し、落札入札の広告タグをクライアント812 Bに送る。表示される各広告の視聴可能時間の測定および格納を含むこの機能の残余は、参加実体としての広告サーバ806により果たされる機能(図8B)と同様に遂行される。
<<複数の広告掲載および視聴可能時間>>
本発明における視聴可能時間コンセプトは、ウェブページの所与の広告スロットにより所与のユーザに複数の広告を掲載するなどのオンライン広告の他の側面に拡張できる。所与の広告スロットに数件の広告を表示する方法はいくつか知られている。たとえば、ひとつの典型的方法は、広告スロットが見えない場合にも、数秒ごとにバナー広告を変更することである。しかし、既知の方法では、広告配信は、表示されているとき広告が実際にウェブ・ブラウザの視聴部分に実際に位置していたか否か考慮せず、ユーザの注意などはましてなおさら顧慮しない。
以下の論述は、複数の広告をユーザに表示する場合に視聴可能時間を(ユーザの関与の裏付け証拠として)利用する方法を与える。図8を参照して前述したように、広告掲載、監視および測定を行うスクリプトをユーザのウェブ・クライアント(たとえば、ウェブ・ブラウザ)に返送広告タグとともにダウンロードする。このタグは、広告表示の開示時から表示された広告の視聴可能時間の測定を開始する。ここで、「a」によりユーザに現在表示されている広告を表すこととする。この配信における広告「a」により獲得される合計視聴可能時間tの長さを、広告「a」が成功配信とみなされるために必要な所定の最低視聴可能時間値Tと比較する。t>Tであるならば、スクリプトは、広告サーバ806(またはSSP 804またはインプレッションのオークションを行う広告エコシステムのその他の参加実体)に別のタグを要求し、そして次の広告a’を入手する。広告「a」の配信が終わったとき、次の広告a’がユーザに提供される。しかしt<Tである場合、この方法は、当該広告のユーザに対する表示および視聴可能時間の測定を継続する。この方法は、ユーザのこのウェブページのセッションが終了するまで達成視聴可能時間の測定および条件が満たされたときの広告の置換の要求を行う前記ステップを繰り返す。
実施形態によっては、置換広告を要求するとき、この方法は、複数の広告を要求し、かつ、ダウンロードし、ユーザのウェブ・クライアントにおいてそれらを循環させる。この「1回ダウンロード」の1つの実施形態では、広告を表示したいときは、広告のHTMLにおけるdisplay属性を”none”から”inline”に動的に変更し、広告の表示を終了したいとき(または広告を表示から除きたいとき)は、逆に(すなわち、”inline”から”none”に)動的に変更する。
図9A及び9Bを含む図9は、視聴可能時間コンセプトを組み込んだ複数の広告を掲載する方法を実現するプロセス概要900、910を示す。図9Aにおいて、図8および上記の論述に関連して説明したプロセスと同様に、ウェブ・クライアントは、条件が満たされたとき複数の広告を置換広告として要求し、かつ、表示された置換広告のそれぞれについて測定した視聴可能時間をロギング・サーバ808に送る。
図9Bでは、最初の広告要求に加えて、ウェブ・クライアントは、最初の広告の測定視聴可能時間が所定の視聴可能時間要求条件を満たしたとき置換広告を要求する。実施形態によっては、所定の視聴可能時間要求条件を最初の広告の継続時間の長さより短い値に設定して、交換広告要求が最初の広告が表示を終了する前に送られるようにする。置換広告要求に応じて、SSP 804およびDSP 802は、ユーザに表示される置換広告を第2回目のオークションにより取得する(現在のユーザ・セッションにおいてユーザに表示されている最初の広告(または第1の広告)に関する前回のオークションに準拠して)。ウェブ・クライアントは、次に複数の広告の掲載プロセスにおいて利用される置換広告の広告タグを受信する。ウェブ・クライアントは、さらに、表示された置換広告のそれぞれ(および最初の広告)について測定された視聴可能時間をロギング・サーバ808に送る。
<<広告フォロー>>
前述したように、これまでに論述した種々の価格決定モデルは、重要なパラメータの1つとして視聴可能時間を利用する。視聴可能時間は、1つ以上の表示されている広告に対するユーザの注意(または関与)に依存する。広告エコシステムにおける種々の参加実体は、表示されている広告に対するユーザの注意を上昇させることにより視聴可能時間の下における収益を高めることができる。1つの方法では、表示される広告に対するユーザの注意は、利用者が表示広告を始めから終わりまで注視することを確保することにより増進することができる。さらに、広告全体を見ることのユーザに対する効果は、広告主にとって、表示される広告の一部のみを見るユーザに達成される効果よりはるかに価値がある。
以下の論述は、広告が完全に表示されるまでウェブページ上で広告をユーザに表示する(可能なときに)広告フォロー・システムを実現するために広告エコシステムの参加実体により利用できる方法を与える。この方法では、「u」に対する広告aの広告掲載の途中で新しいインプレッションiがユーザ「u」のために作成され(そして現在のインプレッションが見えなくなる)とき、新しいインプレッションiは、可能な場合に取得のために評価される。新しいインプレッションiは、ユーザが別のウェブページまたは現在のウェブページの新しい広告スロットをもつ別の部分に移動したとき等を含む多数の方法で、ユーザ「u」のために生成できる。iが広告媒体社により提供される場合(またはオークションにより取得される場合)において、そのウェブページがインプレッションを生成し、この提供されたインプレッションiが広告「a」の表示に関する条件(すなわち、ターゲティング条件、広告主要求条件等)を満たすとき、広告aは、それが表示されていた前の広告枠においてaの配信が停止された点からユーザ「u」に表示される。
新しいインプレッションiにより広告「a」を表示することに関する種々の条件は、以下の1つ以上を含むがそれらに限られない:(1)i向けのaの品質、カテゴリ等における適切性、(2)広告のために達成されるべき所定の視聴可能時間がまだ満たされていない(「u」について視聴可能時間が測定された最後の時刻とiが作成された時点の間の差に基づいて決定される)、(3)iを作成したページが現在aを「u」に表示しているページと異なるか否か、(4)現在aを掲載している広告スロットが見えるか否か。
さらに、広告フォロー方法を利用する場合、広告「α」に要求される表示条件を満たすために別の広告スロットの取得が必要な場合に、広告「α」は、それが参加実体の収益を最大にするように選択される。ここで、α,α,...,αによりiに適する一連の広告を表すものとする。さらに、v(j=0,...,n)により対応する広告「a」の入札価格(たとえばCPVによる)を表し、また、pによりαがiのために配信されたときに入札価格全額が取得される(すなわち要求される最低視聴可能時間を満たすことによりCPVが完全に実現される)確率を表すものとする。さらに、α1(α)をもってユーザ「u」が別のインプレッションi(このインプレッションにおいてiに対する広告配信から時間I以内にaを掲載することができる)を作成する確率とする。
この方法では、各αのスコアS(α)を次式(2)により計算する:
S(α)=v・(P+(1−P)・α(α)) (2)
最高スコアの広告aは、広告aに要求されるすべての表示条件を満たすことにより入札金額の全価値を実現する最高の可能性を表す。したがって、ユーザに配信されるべき広告「α」は、α=argmaxS(α)である。これらの確率は、前述した価格決定モデルとともに使用される適切な方法を用いて計算することができる。たとえば、CPVの場合、この確率は、広告aについて達成されるべき所定の視聴可能時間およびそれらの視聴可能時間を達成するインプレッションの履歴の関数として決定される。もちろん、スコアを計算するこの方法は一例であり、ユーザに提供するべき最善の広告を評価するとき、参加実体はその他の機械学習方法を使用して各広告のスコアを計算することができる。
上述したように、広告フォローの方法は、ユーザが配信の途中に別のページに移動した場合においても広告の掲載の完了を容易にする。図10Aは、1件の広告が2ページに配信される使用事例のプロセス図1000を示す。図10Bは、ユーザが第1広告スロットからスクロールして立ち去った場合に第1広告スロット(「広告レクタングル」とも呼ばれる)で配信された1件の広告が後に第2の広告スロットで取り扱われる使用事例の別のシーケンス線図1010を示す。ここでは、広告サーバは、ユーザに関する広告要求を受信したとき(広告タグ要求の形態で)、ユーザにどの広告を表示するか決定する。広告サーバは、前に掲載した広告を評価し、第2広告スロット(広告タグ要求に関する)においてユーザに新しい広告を提供するかまたは現在の広告の表示を続けるか決定する(前回の広告表示の監視再生時間情報を使用する)
また、プロセス1010において、第1広告スロットで表示された広告が第2広告スロットで継続された場合、第1広告スロットおよび第2広告スロットの測定された視聴可能時間が、表示された広告について達成された合計視聴可能時間を表す。視聴可能時間を監視・記録するプロセスの残りは、図8において述べたプロセスと同様である。上述した方法およびプロセスでは、ユーザの身元は、ブラウザのクッキーに格納されているユーザIDを格納するロギング・サーバにより管理されるか、または、それは、JavaScript(登録商標)により提供される機能sessionStorageにより管理される。しかし、われわれは、なんらかの別の方法を使用して各広告入札要求においてRTBにより与えられる固有のuser_id番号などのユーザの身元を確認することもできる。
<<CPVモデルの例>>
以下の論述では、CPV価格決定の簡単な分析を行う。この例では、検討のために、以下の条件を仮定する:(1)1回の広告掲載において1秒未満の視聴可能時間が達成された場合、ゼロ秒の視聴可能時間を記録する。pは、1秒未満の視聴可能時間のインプレッションが作成される確率を表す。
k秒の視聴可能時間(たとえば、k−0.5〜k+0.5秒)が得られる場合、k秒の視聴可能時間が達成されている。pは、約k秒の視聴可能時間のインプレッションが作成される確率を表す。また、各ページはただ1つの広告スロットをもつこと、およびユーザがページ間を移動することを仮定する。さらに、ユーザが別のページに移動する都度広告フォローが行われ得ることを仮定する。
これらの条件の下で、pの実際の値は、以下に示す式(3)を使用して決定される:
Figure 2014179054
図11は、「T」秒を超える視聴可能時間を得るために必要なインプレッションの回数1100を得る確率を示している。分布は、T=15(1102)および20(1104)についてプロットした。T=15である場合、分布の平均は2.93であり、T=30である場合、それは4.88である。実際には、広告フォローが行われ得ない場合がある。分布1100に基づいて、T=15の場合、CPVは、単純なCPMの3倍以上高く、CPV収益は5倍以上高い。
<<広告ターゲティング>>
これまでに説明した種々の価格決定モデルは、主要なパラメータの1つとして広告視聴時間を利用する。その広告視聴時間は、前記の1つ以上の表示される広告に対するユーザの注目(または関与)に依存する。広告エコシステムの種々の参加者は、表示される広告に対するユーザの注目を増進することにより広告視聴時間の下における実現利益を高めることができる。1つの例では、所与のユーザに関する広告を掲載することにより、そのユーザの関与を高めることができる。すなわち、ユーザが関心を抱く可能性の高い広告を配信することにより、配信される広告に対するユーザの注目を増進する。
以下の論述は、表示される広告に対するユーザの関与を高めるために広告エコシステムの1人以上の参加者により実行できる広告ターゲティング方法の説明を与える。この広告ターゲティング方法の実施形態では、ユーザに配信される広告の優先度(または順序)は、ユーザの関心、年齢、性別等などのユーザに関する情報に基づいて決定することができる。この場合、ユーザの注目を高めるための広告のかかる優先順位付与をターゲティングと称する。
さらに、実施形態においては、広告ターゲティング方法は、特定の広告がユーザに示される回数を限定することにより(所与の広告の「頻度限界」とも呼ばれる)、かつ、その代わりに、当該ユーザにこれまで示されていないかまたは少ない回数しか示されていない(すなわち、所定の回数より少ない)広告を示すことにより、表示広告に対するユーザの関与を増進する。また、特定の広告が同一ユーザに示される回数を限定することにより、限定された予算の広告キャンペーンが、ユーザの小さなサブセットに対する当該広告キャンペーンの広告を繰り返し示さないことにより、より多くの視聴者に到達することができる。実施形態では、特定の広告が所与のユーザに示され得る回数(すなわち限界)は、所与の広告の目的を達成する上において限界を超える所与の広告の視聴が所与のユーザにわずかな影響しか及ぼさないような限界として経験的に決定することができる。実施形態では、所与のユーザは、クッキー、IPアドレス関連付け、RTBプラットフォームからの入札要求に含まれるUID(ユーザID)等の利用などの既知のオンライン・ユーザ追跡技術を使用して特定することができる。
この広告ターゲティング方法の実施形態では、所与の広告の所与のユーザに対する所与の時刻における提示の1回の出現は、当該所与広告の当該所与のユーザに対する当該所与の時刻における提示において達成される広告視聴時間の関数として決定される。実施形態では、この広告ターゲティング方法により、所与の広告の所与のユーザに対する所与の時刻における提示の1回の出現が達成されたものとみなされるのは、当該所与の広告の当該所与のユーザに対する当該所与時刻における提示中に測定された広告視聴時間が一定の所定閾値を超えた場合である。実施形態では、この一定の所定閾値は、当該所与時刻における当該所与の広告の合計表示継続時間のパーセンテージとして定義することができる。実施形態では、当該所与時刻における当該所与の広告の合計表示継続時間は、当該所与の広告(たとえば、ビデオ広告などのリッチ・メディア広告)の長さに基づく。
実施形態では、当該所与の時刻における当該所与の広告の合計表示継続時間は、当該所与の広告が表示される所与の広告スロット(たとえば、静止画像のバナー広告)のために利用可能な表示時間の長さに基づく。たとえば、合計長20秒のビデオ広告「A」がユーザ「u」に所与の時刻に表示されるものとし、また、広告「A」のユーザ「u」に対する表示を評価する一定の所定閾値は40%であるとする。よって、当該所与時刻におけるユーザ「u」に対する「A」の表示から測定した広告視聴時間(前述した)が少なくとも8秒を超えた場合、ユーザ「u」に対する広告「A」の表示は、広告「A」のユーザ「u」に対する表示の1回の出現(「完全視聴」とも呼ばれる)とみなされる。
この広告ターゲティング方法の実施形態では、所与の広告の所与のユーザに対する提示の1回の出現は、1回以上の表示機会にわたる当該所与の広告の当該所与のユーザに対する提示において達成される広告視聴時間の関数として決定される。上記の例において、ユーザ「u」が広告「A」を一定回数にわたり見た(すなわち、測定された広告視聴時間)が、しかし各回ともユーザ「u」による広告「A」の完全視聴とみなされる8秒より短い場合、各回とも閾値の8秒より短いこの一定回数にわたる広告「A」の各視聴は、広告「A」のユーザ「u」による完全視聴の1回の出現とみなすことができる。実施形態では、「完全視聴」と同等とみなされるこの一定回数は、当該一定回数の広告「A」の視聴が広告「A」の「完全視聴」による場合と同等の効果を有するように、経験的に決定することができる。
このターゲティング方法について、次の例を用いて、さらに説明する。ユーザ「u」がウェブ・ページ「m」にアクセスしたとき、ウェブ・ページ「m」に存在する広告スロットFmjにインプレッションが生成される。このインプレッションは、このユーザがウェブ・ページ「m」を見ているときに広告主がその広告をスロットFmjにおいてこのユーザに表示する機会を表す。
インプレッションに入札するとき、第三者広告サーバ806、DSP 802などのこの広告エコシステムの種々の参加者は、ユーザ「u」に対して表示することができる利用可能な広告から1つ以上の可能な広告の関連度スコアを決定すること、および決定された広告関連度スコアに基づいて1つ以上の可能な広告の表示の優先順位を決定することによりターゲティングを行う。ターゲティングにおいて使用される「a」、「u」、Fmj等に関する要素は、以下を含むがそれらには限定されない。
広告関連度スコア決定中に分析される所与の広告「a」に関する種々の要素は、以下を含む:(1)広告「a」の属するキャンペーンの達成の程度、(2)「a」を含むキャンペーンの残存予算、(3)「a」を含むキャンペーンの所望入札金額、(4)広告aのクリエイティブの品質、(5)広告「a」が継続配信(後刻、詳述する)の候補であるか否か、(6)広告「a」がウェブ・ページ「m」のどこかほかの広告スロットFmlに配信されるか否か。
広告関連度スコア決定中に分析されるユーザ「u」に関する種々の要素は、以下を含む:(1)ユーザ「u」の地理的位置、(2)ユーザ「u」のインターネット接続に関するIPアドレス、(3)ユーザのコンピュータ装置からのクッキー情報、(4)ユーザのブラウザまたはOSの種類、(5)ユーザの言語、(6)先行URL(「m」の直前に訪れたウェブサイトのURL)。
広告関連度スコア決定中に分析される広告スロット「Fmj」およびウェブ・ページ「m」に関する種々の要素は、以下を含む:(1)当該広告スロットの推定価格(CPM、CPS等)、(2)当該広告スロットの平均実績(クリック・スルー率、変換率等)、(3)平均広告視聴時間、(4)単位時間あたりインプレッション数、(5)ユーザの平均滞留時間、(6)当該広告スロットの寸法(高さおよび幅)、(7)ウェブ・ページ「m」のURL、(8)「m」の種類、(9)「m」において他の広告スロットFmlを獲得できるか否か(後述する広告フォローその他の戦略を可能にする)。
この広告ターゲティング方法では、各考察対象広告をスロットFmjにおいて表示するための広告関連度スコアは、「S」により表される。ここで各考察対象広告の「S」は、B(a,t)(広告ターゲティングを適用しない場合の時刻tにおける「a」の入札価格)、T(a,u,Fmj)(ターゲティングの効果に基づく入札価格割増)、c(u,a)(ユーザ「u」が広告「a」を完全視聴した回数)、C(広告「a」を所与のユーザに示すことができる回数の所定限界)の関数(以下に示す式(4))として決定される。
Figure 2014179054
ただし、0<λ<1は式(4)のパラメータの重みを決定する定数であり、また、1c(u,a)≦Caは、c(u,a)>Ca(すなわち、達成された完全視聴の回数が頻度限界未満である)の場合は0に、その他の場合は1に設定される関数である。
1つの実施形態では、B(a,t)は、「a」に関する広告主が支払う用意がある入札金額および現在のキャンペーン目標(当該広告「a」に関する広告主の)実績進捗の関数として推定される。概して、広告キャンペーン目標は、一般的に当該広告キャンペーンに属する種々の広告の合計完全視聴回数、当該キャンペーンのすべての広告により達成される合計広告視聴時間等などの一定の測定基準により定義される。時刻「t」における広告「a」に対応するキャンペーンの達成を0<r(t)<1により表し、また、時刻「t」における当該キャンペーンの期待達成を
Figure 2014179054
により表すこととする。広告「a」の達成された目標および期待される目標を使用して、時刻「t」における広告「a」の入札金額B(a,t)を計算する。時刻「t」において、広告「a」の実際の達成r(t)と期待達成
Figure 2014179054
を比較し、以下に示す式(5)を使用してB(a,t)を計算する。
Figure 2014179054
ただし、γは定数であり、また、F:(0,∞)→(0,1)は任意の適当な単調増加関数、また、B(a,t−1)は、時刻「t−1」において広告「a」について式(5)を使用して計算された前回の入札金額(すなわち、最後の計算入札金額)である。この式の結果として、広告キャンペーン(広告「a」の関係する)が時刻「t」においてその目標を超えている場合には入札金額B(a,t)は減少し、広告キャンペーンが時刻「t」においてその目標を達成していない場合には増加する。
1つの実施形態では、広告「a」のユーザ「u」に対する配信が完全視聴を達成する確率として「T」を推定する。ここで、より高い確率は、当該広告「a」に対するユーザの関与がより高いことを示す。広告関連度スコア「S」の評価における要素として「T」を含めることにより、「a」に対するユーザのより高い関与は、残余の考察対象広告に比べて広告「a」に対する関連度スコア「S」を高める。この結果として、広告「a」の関連度スコア「S」が他の考察対象広告より高い場合、他の考察対象広告に比して低い入札金額B(a,t)であっても広告「a」がユーザ「u」に表示される。
実施形態において、p(a,u)によりユーザ「u」に対する広告「a」の配信が完全視聴を達成する確率を表すこととする。すなわち、p(a,u)は、広告「a」の測定広告視聴時間の継続時間が広告「a」に関する一定の所定閾値以上になる確率である。さらに、Xumjをもってユーザ「u」および広告スロットFmjの特徴(すなわち、属性)ベクトルを表し、また、βをもって広告「a」の特徴ベクトルを表すものとする。ここでT(a,u,Fmj)を
Figure 2014179054
に設定する。ただし、
Figure 2014179054
は、以下に示す式(6)を使用して決定することができる。
Figure 2014179054
ただし、Cは、ある定数である。式(6)では、Xumjの特徴(すなわち、ユーザ「u」および広告スロットFmjの特徴)とβの特徴(すなわち「a」の特徴ベクトル)との間の重なり(すなわち、一致)が大きいほど広告スロットFmjに表示される広告「a」のユーザ「u」に対するより良い一致を示し、ユーザの広告「a」に対する関与の増大を達成する可能性を示す高い確率値p(a,u)をもたらす。ユーザと利用可能な広告間の属性整合を行う広告ターゲティングの方法(本出願において開示されている他の広告ターゲティング方法とともに利用できる)の別の詳細は、たとえば、同一出願人による米国特許出願第13/605,915号において開示されている。
実施形態では、所与の広告、たとえば広告「a」が広告「a」の完全視聴の許容回数(すなわち、広告「a」の頻度限界)を超えたか否かを示す広告関連度スコア「S」における要素1c(u,a)≦Caは、max(0,1c(u,a)/C)の関数として決定することができる。広告関連度スコア「S」は、当該広告「a」がその関連頻度限界を達成したとき、ゼロに低下し、それにより、頻度限界にまだ到達しておらず、かつ、ゼロより大きい広告関連度スコア「S」を有する他の広告がユーザ「u」に表示されるために広告「a」より高く順位付けられることを可能にする。他方、広告「a」がその関連頻度限界を達成していない場合、スコア「S」は、広告「a」の完全視聴の残回数に比例して上昇し、(他の要素が同じである場合に)より少ない回数の完全視聴を達成している広告が広告「a」より大きい関連度スコア「S」および高い表示優先順位を有することを可能にする。
次の例は、広告に関連する最大完全視聴回数およびその結果としての広告キャンペーン到達(たとえば、所与の予算の広告キャンペーンにより到達される固有の視聴者の人数)における変化を説明する。「A」と「B」により、ウェブサイト「m」を訪れるユーザに掲示できる2件の広告を表すことにする。Nにより、ウェブサイト「m」を2回訪れるユーザの固有人数を表すことにする。N人のユーザのそれぞれに広告を表示する機会が少なくとも2回あることになる。「A」と「B」が同一のコスト基準Cを有するものとする。実施形態では、このコスト基準Cは、各広告の推定入札金額の関数として決定することができる。実施形態では、このコスト基準Cは、各広告の推定入札金額およびターゲティングの効果に基づく入札価格割増の関数として決定することができる。さらに、ウェブサイト「m」における
Figure 2014179054
人のユーザのいずれかについて所与の広告の完全視聴を達成する確率(p)をp=0.05に設定する。また、所与の広告のC(すなわち、最大完全視聴回数)をC=1に設定する。これは、頻度限界に到達するために当該広告のただ1回の完全視聴を必要とする。
上記の値に基づいて、この広告ターゲティング方法を使用してウェブサイト「m」において広告業務を行っている第三者広告サーバ806、DSP802などの広告プラットフォーム・サーバは、Nユーザのそれぞれに提供できる潜在広告のそれぞれの関連度スコア「S」を推定し、かつ、所与の時刻において最高スコアの広告を掲示する。上述したように、所与の広告の関連度スコア「S」は、次式(7)を使用して推定することができる。
S(u,a)=max(0,(1−c(u,a)/C)).C (7)
広告関連度スコア「S」が同スコアになった場合、同スコアの広告のそれぞれは、等しい確率で表示され得る。頻度限界を実施する効果を推定するために、広告プラットフォームがランダム広告掲示シナリオを実施すると仮定する。この場合、頻度限界は設定されず、どの所与の広告も所与の時刻に所与のユーザに等しい確率で表示され得る。もう1つのシナリオでは、広告プラットフォームが頻度限界を含む広告関連度スコアに基づく配信方式を実施するものとする。
図12Cに示す表#2 1205は、「A」および「B」のそれぞれがウェブサイト「m」を訪れた所与のユーザにより完全視聴された回数の分布を示す。表#2 1205に示すように、広告「A」と「B」のいずれも完全視聴を達成しない場合(すなわち(0,0))、両方の広告配信方式は、広告「A」および「B」について同じ分布をもっている。すなわち、p=0.05(所与の広告について完全視聴を達成する確率(p))であるとき、所与の広告について完全視聴を達成しない確率は、1−p=0.95である。したがって、広告「A」と「B」のいずれも完全視聴を達成しない確率は、0.95*0.95=0.9025である。同様に、広告「A」と「B」のいずれかが完全視聴を達成するが他方が達成しない場合(すなわち、(0,1)および(1,0))、両方の広告配信方式は、広告「A」および「B」について同じ分布をもっている。広告プラットフォームがいずれのシナリオにおいても広告のランダム配信を行うので、これは理解できる。すなわち、「S」に基づく配信の場合、広告「A」と「B」の両方の広告関連度スコアは、これらの広告の一方がランダムに取り上げられ、かつ、配信されて(0,1)または(1,0)を達成するまでは、同スコアである。
さらに、広告関連度スコアに基づく方式の下で、頻度限界Cが1に設定されたとする。「A」または「B」のいずれも1回を超えて掲示されることはないので、広告「A」または「B」のいずれかが2回の完全視聴(すなわち、(0,2)または(2,0)を達成する確率は、ゼロである。最後に、広告関連度スコアに基づく方式の下で、頻度限界Cが1に設定されたとする。許容される頻度限界の範囲内において広告「A」と「B」の両方が完全視聴(すなわち(1,1))を達成する確率(0.05*(1*0.05)=0.0025)は、ランダム配信シナリオにおいて完全視聴を達成する確率(0.05*(0.5*0.05)=0.00125)より高い。これは、広告関連度スコアに基づく方式の下で、所与の広告の一方、たとえば「A」が頻度限界に達した後においては、次の訪問において当該ユーザに掲示される広告は残りの広告(すなわち、広告「B」)であり、広告「A」と「B」の両方が完全視聴を達成する確率は、単にpの関数となるからである。示したように、頻度限界を含む広告配信システムを実施することにより、広告プラットフォームは、所与の広告予算の所与のキャンペーンの到達範囲を拡大することができる。
図12Aは、広告プラットフォーム(たとえば、第三者広告サーバ806,DSP802等)により広告ターゲティングおよび頻度限界を組み込んだ配信方式に基づく広告配信を行うために利用できる方法1200を示す。方法1200のステップ1210において、広告掲載要求が広告プラットフォームにより受信される。ここで、この要求は、限定することなく、RTB入札要求の形態とすることができる。ステップ1220において、広告インベントリ中の利用可能な1つ以上の広告のそれぞれの関連度スコアを決定する。実施形態では、広告関連度スコアは、広告インベントリ中の利用可能な広告の中から選択された広告のサブセットについて決定される。ここで、広告のサブセットは、利用可能な広告に関する入札金額が受信入札要求中の提案入札価格の所定範囲内にあるか否かなどの種々の基準に基づいて選択することができる。ステップ1230において、最高の広告関連度スコアに関連する広告が選択される。ステップ1240において、当該広告に関する広告タグ(それは、レポジトリから広告クリエイティブを検索するために利用できる)およびこの広告タグに関する広告を表示する入札金額が入札応答の一環として返送される。
図12Bは、広告プラットフォーム(たとえば、第三者広告サーバ806,DSP802等)により所与の広告の関連度スコアを推定するために利用できる方法1250を示す。この関連度スコアは、次にユーザに表示され得るかまたは入札応答において与えられ得る利用可能な広告を優先順位付けするために利用することができる。方法1250のステップ1260において、広告主が当該所与の広告の表示のために支払う用意のある入札金額が決定される。実施形態では、入札金額は、当該所与の広告の属しているキャンペーンの実績にもとづいて増減する。ステップ1270において、ターゲティングの効果に基づく入札価格割増が決定される。実施形態では、入札価格割増は、当該所与の広告がユーザに表示されるときに当該所与の広告の完全視聴を達成する確率の関数として決定される。この確率は、ユーザの関心(すなわち、属性)が広告のコンテンツ(すなわち、広告されるコンテンツの属性)に対する高度の一致を示す場合に増大し、ユーザの関心が当該広告のコンテンツとの低度の一致を示す場合に減少する。
ステップ1280において、当該所与の広告により達成される完全視聴の程度を決定する表示限界スコアが決定される。実施形態では、この表示限界スコアは、当該ユーザに関わる当該所与の広告について達成される完全視聴の比率および当該所与の広告に関する頻度限界の関数として決定される。実施形態では、当該ユーザに関わる当該所与の広告について達成される完全視聴が当該所与の広告に関する頻度限界に等しい場合、この表示限界スコアはゼロに設定される。ステップ1290において、決定された入札金額(ステップ1260)、決定された入札価格割増(1270)および表示限界スコア(ステップ1280)の関数として広告関連度スコアが決定される。実施形態では、式(4)を利用して上記の要素に基づく広告関連度スコアを決定することができる。
図13A、13B、13C、13Dを含む図13は、広告エコシステムの種々の参加者により広告ターゲティング方式を実施するために利用できる種々の方法の説明例である。
図13Aは、広告ターゲティング方式が第三者広告サーバ806により実施される場合における広告エコシステムの種々の参加者間の相互作用1300を示す。ここでは、クライアント812Bのウェブ・クライアント(すなわち、ウェブ・ブラウザ)が広告媒体社810に対するページ要求を開始する。広告媒体社810は、要求されたページをクライアント812Bに提供する。クライアント812Bは、次に(広告媒体社810から受け取ったページに存在する)1つ以上の広告スロットの広告タグの要求を広告サーバ806に送出する。広告ターゲティング方式を実行する広告サーバ806は、広告表示のために利用できる広告スロットのそれぞれについて、広告サーバ806により(直接または間接に)管理されている利用可能な広告インベントリから最高広告関連度スコアの広告タグを決定する。実施形態では、広告サーバ806は、ターゲティング方法1300(図13Aに関連して説明した)を実施して広告ターゲティング方式を実行する。
広告サーバ806は、次に、決定された広告タグ(それらは、当該広告スロットにおいて表示される広告に関連する)をユーザ行動の監視、ユーザ注目の測定等などの種々の機能を果たすスクリプトともに返送する。クライアント812Bは、受信した広告タグをCDNに送ってそれらの広告タグに関連する広告コンテンツを要求する。CDNは、それらの広告タグに関する広告コンテンツをクライアント812Bに送ることによりこの要求に応答する。クライアント812Bは、受信した広告コンテンツをユーザに表示する。さらに、クラアント812Bは、表示された広告の広告視聴時間を測定する(ユーザ注目に関する種々の条件が上述のように満たされたときに)。広告コンテンツの表示が終了したとき、またはユーザがセッションを終了したとき、測定された広告視聴時間がロギング・サーバに転送される。それは、他の参加者(第三者広告サーバを含む)により価格決定モデルを実行し、かつ、広告配信のコストを決定するために利用され得る。
図13Bは、広告ターゲティング方式がDSP 802により実行されるときの種々の参加者間の相互作用1310を示す。ここでは、種々のスクリプト(上述した)がクライアントに転送される広告タグ内で与えられる。広告を所与のユーザに提供することを求める入札要求に応じてDSP 802は、この入札要求を種々の広告主に転送する。実施形態では、DSP 802は、種々の広告キャンペーンの広告を評価し、かつ、種々の広告キャンペーンからの広告が合計完全視聴に関するそれらの頻度限界に達しているか否かを決定してから、この入札要求を当該広告キャンペーンに関する広告主に転送する。所与の広告キャンペーンからの広告が所与のユーザに関する合計完全視聴の頻度限界に達している場合、DSP 802は、当該入札要求を当該広告キャンペーンに関係する広告主に転送しない。
DSP 802から入札要求を受け取った広告主は、その入札要求を評価し、かつ、入札のほか落札時に当該広告スロット(当該入札要求に関連する)に表示される広告の広告タグを送り返す。DSP 802は、受け取った種々の入札を評価し、かつ、当該入札のうちの1つを当該スクリプトとともにSSP 804に転送する。実施形態では、広告ターゲティング方式を実行するDSP 802は、種々の受領入札中の広告タグに関係する広告のそれぞれの広告関連度スコアを決定し、かつ、最高広告関連度スコアを有する広告タグを選択する。
実施形態では、DSP 802は、方法1300(図13Aに関連して説明した)を実行して広告ターゲティング方式を実施する。方法1300においては、所与のユーザに関する所与の広告の合計完全視聴の頻度限界が広告関連度スコア推定に組み込まれ、入札が広告主から受領された後にDSP 802が頻度限界を実施することを可能にする。SSP 804は、次に、種々のDSP(DSP 802などの)からの入札を評価し、かつ、落札入札の広告タグをクライアント812Bに送る。表示される各広告の広告視聴時間の測定および格納を含む機能の残りは、参加者としての広告サーバ806により行われる(図13Aにおいて)機能と同様に行われる。
図13Cは、広告ターゲティング方式を実行するDSP 802が、広告媒体社810がDSPからの当該広告の表示を受け入れる用意のある最低競売価格より低い入札金額の入札をSSP 804に返すときの種々の参加間の相互作用1330を示す。ここでは、種々のスクリプト(上述した)が広告媒体社の810ウェブサイト内にインストールされ、ユーザがこのウェブサイトを訪れたときに必要なデータを収集する。また、ここでは、SSP 804が広告タグの要求を受け取る(上述の広告サーバ806の代わりに)。広告タグの要求に応じて、SSP 804は、広告が当該広告タグ要求に関する広告スロットに表示されるようにするために、入札要求をDSP 802に送る。DSP 802は、広告ターゲティングを行い、かつ、入札価格およびDSP802の入札が成功した場合に当該広告スロットに表示される当該広告(その広告関連度スコアに基づく)を送る。SSP 804は、種々の返送入札を評価し、かつ、落札入札(それは受け取った入札の中で最高入札金額をもち、かつ、広告媒体社810の最低競売価格より高い入札金額を有する)中の広告に関連する広告タグをクライアント812Bに転送する。広告タグに関連する広告の検索、検索された広告の表示、表示される各広告の広告視聴時間の測定および格納を含む機能の残りは、参加者としての広告サーバ806により行われる(図13Aにおいて)機能と同様に遂行される。
受け取った入札のいずれも広告媒体社810の最低競売価格を超えない場合、SSP 804は、広告ネットワークまたは広告交換所(たとえば、広告サーバ806)のタグをクライアント812Bに送る。クライアント812Bは、次に広告ネットワーク(または広告交換所)のタグを落札入札に関連する広告タグから区別し、かつ、広告タグ要求をSSP 804から受け取ったタグに関連する広告ネットワークに送る。広告タグ要求を受け取った広告ネットワークは、広告媒体社810の最低競売価格を満たす広告タグを返す(ここで、可能な場合かかる情報が当該広告要求に含まれている)。広告タグに関連する広告の検索、検索された広告の表示、表示される各広告の広告視聴時間の測定および格納を含む機能の残りは、参加者としての広告サーバ806により行われる(図13Aにおいて)機能と同様に遂行される。
図13Dは、DSP(DSP 802などの)から受け取った入札金額が広告媒体社810がDSPからの当該広告を表示することを受け入れる用意がある最低競売価格より低い場合に、SSP 804によりクライアントからの広告タグ要求に応じて広告配信を運用する方法1140を示す。ステップ1350において、クライアント812Bは、インプレッション生成を通知することにより広告タグ要求をSSP 804に送る。この場合の広告は、クライアント812B経由で当該ユーザに掲示/表示され得る。実施形態では、インプレッション生成を通知するとき、クライアント812Bは、所与の広告スロット(図4A−4Dに関連して前述した)周辺のピクセル監視を行う。ステップ1355において、インプレッション生成通知に応じて、SSP 804は、生成されたインプレッションに関連する広告スロットに広告を表示する入札要求をDSPに送る。ステップ1360において、SSP 806は、DSPから入札応答を受け取り、かつ、入札変換を行って(必要な場合に)受け取った入札に関連する入札金額を共通コスト基準(CMP、CPC等など)に変換することにより受け取った入札応答を容易に比較できるようにする。
ステップ1365において、SSP 806は、最高入札金額(共通コスト基準における)が広告媒体社810(そのウェブ・ページが当該インプレッションに関連する広告スロットを提供している)が当該最高入札に関連する広告を表示することを受け入れる用意のある最低競売価格より高いか否かを決定する。その最高入札金額が当該最低競売価格より高い場合、ステップ1375において、SSP 806は、当該ユーザに表示されるべき当該広告(または広告タグなどの当該広告の記号的名称)を当該ユーザに表示するためにクライアント812Bに転送する。その最高入札金額が当該最低競売価格より低い場合、ステップ1370において、SSP 806は、別の広告ネットワークまたは広告交換所にこのインプレッション生成を通知し、当該広告ネットワークまたは広告交換所が広告媒体社810の最低競売価格を超える広告を特定することを可能にする。ステップ1380において、当該広告ネットワークまたは広告交換所は、当該最低競売価格が満たされる場合に当該ユーザに表示されるべき広告(または広告タグなどの当該広告の記号的名称)をクライアント812Bに送る。
<<広告キャンペーンの有効性の測定>>
本発明では、広告キャンペーン(それは、一定期間にわたりウェブ・ページ上で1人以上のユーザに表示される1つ以上の広告を含む)のユーザに対する効果は、それらのユーザに表示された当該広告キャンペーンの1つ以上の広告のそれぞれについて測定された広告視聴時間を使用することにより測定することができる。マーケティング業界において効果を測定するために使用される1つの一般的な測定基準は、テレビによる広告キャンペーンで達成される延べ視聴率(GRP)である。マーケティング担当者(および広告主)による広告キャンペーンの価値および効果の容易な比較と評価を可能にするオンライン広告の等価GRP(eGRP)測定基準は、非常に有益である。以下の論述は、GRPの計算に関する簡潔な背景および広告キャンペーンの種々の広告の測定広告視聴時間を使用してeGRPを計算する方法を示す。
上述したように、GRPは、TV広告において使用される効果的な測定基準であり、放送される広告の頻度および配信の到達(視聴者の全数の当該広告のターゲットの大きさに対する比により定義される)を考慮する。GRPは、次の式(8)を使用して計算することができる。
Figure 2014179054
ただし、Rは当該広告の潜在ターゲットの合計数、rは実現されたターゲット視聴者の人数、fは配信の頻度である。
実施形態では、当該ユーザ群に提示された当該広告の広告視聴時間が測定可能である場合(少なくとも重要なサブセットについて)、広告視聴時間の概念をGRPに組込み、かつ、その概念と以下に示す式(9)を使用してウェブ・コンテンツc(ウェブ・ページのような)に関するGRPを計算することができる。
Figure 2014179054
ただし、Rはコンテンツcの潜在ターゲットの人数、Vはユーザuに対するコンテンツcの配信の機会の集まり、tはユーザuが機会vにおいてコンテンツcを視聴しているときの関与の時間長(広告視聴時間)、r(t)はコンテンツが時刻tまで視聴されたときのコンテンツの(規準化された)効果である。ここで、0<r(t)<1(すなわち、重み)である。
実施形態では、r(t)は、所与の広告の所与の表示がCPVコストを生じたか否か(すなわち、当該所与の広告が所与のユーザにより少なくとも所定の広告視聴時間にわたり視聴された)の関数として決定することができる。1つの例では、r(t)は、r(t)=1(tv>=LCPV)として設定できる。ただし、r(t)は、t>=LCPVが成り立つ場合には1に、成り立たない場合には0に設定される。さらに、LCPVは、CPVモデルにおける所与の広告の配信についてCPVコストが徴収可能となる前に達成されるべき広告視聴時間の最短延べ時間(すなわち、所定の広告視聴時間)である。実施形態では、広告主がオンライン広告として長さLTVのTV広告を使用し、かつ、当該オンライン広告の一部分が完全視聴された(すなわち、LCPVを達成した)ときにコストが生ずる場合、LCPV=f(LTV)である。実施形態では、広告主がオンライン広告として長さLTVのTV広告を使用して、かつ、当該広告の全体が完全視聴された(すなわち、LCPVを達成した)場合にのみコストが生ずる場合、LCPV=LTVである。
また、GRP測定基準の変更版は、TV広告のGRP測定基準と比較することができる。実施形態では、変更版実効GRP(eGRP)は、以下に示す式(10)を使用して導くことができる。
Figure 2014179054
ただし、Mはコンテンツ(たとえば、広告、広告主所有のウェブ・ページ等)が配信されるメディアの集まり、Uは、メディアmを訪れるユーザの集まり、Vはユーザuに配信される対応するコンテンツの各配信の測定広告視聴時間からなる集まり、R(M)はMの合計達成である。
さらに、w(m,u)は(m,u)の関数であり、かつ、その値が(m,u)の重みを決定する。オンライン広告はTV広告とは異なるので、ユーザに対するオンライン広告の真の効果は、それに応じて増大する。1つの実施形態では、w(m,u)=1(オンライン広告キャンペーンの真の効果を増大する重み)に設定することにより、オンライン広告配信の価値は、TV広告キャンペーンの価格と同一であるとみなされる。他方、ユーザuがオンライン広告のクリックによりウェブ・ページmを訪れた場合にw(m,u)=0に設定することにより、当該広告の到達の大きさの過大評価の少なくとも一部分を回避することができる(当該広告経由で到達したユーザの広告および関連ウェブ・ページの視聴を二重に計数しないことにより)。
実施形態では、w(m,u)は、ユーザに広告を配信する広告スロットの面積の合計のユーザのブラウザの面積に対する比の関数として決定される。実施形態では、w(m,u)は、ユーザに広告を配信する広告スロットの視聴可能面積の合計のユーザのブラウザの視聴可能面積に対する比の関数として決定される。このように決定されるw(m,u)は、TV上の当該広告が表示領域の大部分を占める場合には、オンライン広告の1回の配信はTV広告の1回の配信より価値が低いという考え方に対応する。
w(m,u)=1(オンライン広告配信がTVによる広告配信に等価である)であり、かつ、r(t)=1(上述したように)である実施形態では、推定されるeGRPは、以下の強さを有する:(1)当該広告が完全視聴された場合のみeGRPは増大する。この場合、TV広告などのビデオ広告と同様に、当該広告の意図する目標は、それが完全視聴された場合のみ、恐らく達成される。(2)TVとオンライン・キャンペーンの両方において同一(または同様な)広告クリエイティブが使用された場合、eGRPとTV広告キャンペーンのGRPは、直接比較可能である(それぞれCPV発生回数およびTV広告の到達)。eGRP測定基準の使用は、GRPとの容易な比較を可能とし、1つの統一されたマーケティング戦略の一環としてのオンライン広告を含むマス・マーケティングを促進する。以下において説明する図14Aは、広告キャンペーンのeGRPとGRP間の比較の視覚的表現である。
さらに、所与の入札価格(既述価格決定モデルのいずれかに基づく)に対して、達成可能なeGRPを推定することができる。実施形態では、広告からの「b」価格のCPXベース入札の場合に達成可能なeGRPは、次に示す式(11)を使用して決定することができる。
Figure 2014179054
ただし、Tはコンテンツのターゲティング属性、M(T)およびU(T)は、それぞれ、指定された属性を有するメディアおよびユーザの集まりである。さらに、W(u,m,b)は入札価格「b」の手段により属性(m,u)のインプレッションを落札できる確率、f(u)はユーザuがmを訪れる回数の推定値であり、0≦r^(m,u)≦1は(m,u)に対する1回の広告配信の推定効果(すなわち、ユーザuに対するオンライン・メディアmの効果)である。TV広告キャンペーンの到達をR(M(T))に入力することにより、TV広告のGRPをオンライン広告のそれ、eGRPと比較することができる。
<<所与の広告キャンペーンのeGRPの推定>>
キャンペーンCのeGRPの計算において、wおよびrの実際の形式を指定する必要がある。eGRPを計算するために使用される式(11)は、Mの到達R(M)の推定サイズを与えることによりそれを計算できることを示している。さらに、実効到達r(m,u,v)=(m,u,v).r(tv)(ユーザuによるメディアmへの訪問vにより得られる値)。また、TV広告の到達をオンライン広告と比較するとき、TV広告の到達RTVは、R(M)として利用することができる。ここでは、TV広告の到達は、以下を含むがそれらには限定されない:(1)当該TV広告に露出される機会を有する所帯数、(2)上記推定所帯数から推定した当該TV広告に露出される機会を有する人々の人数。
また、ここでr(tv)についてtv=Ltvとする。ただし、LTVは、TV広告の長さである。ここでRTVとLTVの両方ともキャンペーンCの広告主により与えられる。最後に、Cに関する広告を配信する広告スロットの面積の合計のユーザのブラウザの面積(広告コンテンツの相対表示面積に比例して当該ユーザの分割される注目が効果的に捕らえられる)に対する比として、w(m;u)を設定する。さらに、r(tv)は、1未満の数値に制限できるが(広告キャンペーンの効果の控えめな推定を保証するため)、この制限の違反を許容してもよい(つまり、必要ならば、r(tv)>1のときr(tv)=1)。上記の仮定および値を利用し、1つの例において、以下の方法を利用してeGRPを決定できる。この方法では、ウェブ・ページmを訪ねるユーザuに対して、キャンペーンCの広告は、広告スロット(フレームとも呼ばれる)
Figure 2014179054
において配信される。
ここで、S(t)をもって時刻tにおけるユーザにとってのユーザのブラウザの視聴可能面積とする。さらにS(t)をもって時刻tにおいて視聴可能な広告フレーム
Figure 2014179054
の面積の合計とする。また、Sをもって時間間隔(t;t+i)にわたるS(t)の平均サイズとする。ただし、iは、前もって決定されるある定数である。すなわち、Sは、次式(12)のとおり定義できる。
Figure 2014179054
さらに、広告の上にマウスを重ねるユーザの操作により拡大できる広告フレームを有するリッチ・メディアが存在するので、この平均視聴可能面積を考慮する。ここで、平均時間間隔が十分に小さいならば、Sの値は、S(t)に同じであると期待し得る(平均化処理を省略する)。同様にブラウザ・サイズS(t)の平均も計算してSにより表すことができる。また、時刻t=0における実効広告視聴時間V(t)は、ゼロに設定される(V(0)=0)。V(t)は、次式(13)を適用して定期的に更新される。
Figure 2014179054
ここで、
Figure 2014179054
の少なくとも1つが間隔(t;t+1)中に視聴可能状態にあると仮定する。さらに、表示されている広告の広告視聴時間の測定中にユーザが現在表示されている広告「m」を通過してスクロールしたとき、広告「m」がユーザのブラウザの視聴可能領域外にある場合、測定は中断される。当該広告キャンペーンに属する別の広告「m」が当該ユーザのブラウザの視聴可能領域に入った場合、視聴可能領域にあるこの新しい広告の広告視聴時間の測定がV(m,u,v)として開始される。
同様に、ユーザが
Figure 2014179054
に配信される広告の1つをクリックすることにより所有メディアmに移動したとき、mに関するV(m,u,v)の測定は終了し、V(m,u,v)の測定が始まる。また、V(m,u,v)は,OMVT(前述した所有メディア広告視聴時間)に基づいて更新される。mはブラウザ全体を占有するので、OMVTの効果は、低く重み付けされず、VはOMVTと同じ比率で増大する。uのオンライン広告視聴時間V(m,u,v)またはV(m,u,v)は、uがmまたはmから立ち去ったとき(およびuがセッションを終了したとき)に、集計される。さらに、GRPと異なり、純粋に広告視聴時間に基づくeGRPは、同一広告を同一ユーザに複数回表示する低減効果を捕捉する。たとえば、所与の広告が当該ユーザに表示される都度評価される広告視聴時間は、当該広告が当該ユーザに再表示されるのにつれて低減し、かつ、当該ユーザは当該広告の再表示の都度ますますより少ない注意を払うようになる。
しかし、GRPにおいては、広告のかかる繰り返し表示は依然として当該ユーザによる完全な視聴としてカウントされる。すなわち、TV広告キャンペーンに関して推定されるGRPは、TVの前のすべての視聴者(視聴しているかまたは居眠りしている)を当該広告を視聴したものとしてカウントすることによりGRPを過大推定する。さらに、上述したように、オンライン広告では、同一広告の後刻配信は、当該ユーザがすでに当該広告を前に見ている場合には、短い広告視聴時間を得ることになる。
したがってeGRPを補償し、かつ、それを(過大推定されている)GRPと比較可能にするために、要素P.LTVを追加する。1つの実施形態では、ユーザがキャンペーンCの所与の広告の最初の表示の後に当該広告を見る都度、値P.LTV(0≦Pr≦1)を所与の広告の広告視聴時間V(m,u,v)に追加する。
たとえば、Pr=0.5である場合、それは、次のように解釈することができる。広告がユーザに2回配信された場合、1つの配信はユーザの注目を獲得し、当該広告は完全に消費される。残りの配信では、当該ユーザはその広告以外のコンテンツに集中し、その広告効果は恐らく当該広告視聴時間(それは、さらに当該広告のブラウザに対する相対サイズに従って重み付けることができる)に比例する。したがって、上で得たV(m,u,v)を使用してeGRPは、次式(14)に示すように定義することができる。
Figure 2014179054
すなわち、eGRPは、獲得された合計オンライン広告視聴時間をTV広告の到達とTV広告の長さの積で除した値(プラス追加ポイント、所与の広告のインプレッションの合計数のp倍)に等しい。当該オンライン広告の広告長がTV広告の長さと同じである場合、この測定基準は、TVの到達とオンライン広告の視聴者の合計人数との間の比較である。長さが異なるとしても、GRPとeGRPは、eGRPにある適当な係数(異なる長さに比例する)を乗ずることにより比較することができる。さらに、複数の広告を含むキャンペーンの場合、1つの実施形態では、eGRPは当該広告キャンペーンの各広告について式(14)を使用して別々に計算することができ、これらの広告すべてのeGRPの累計が当該広告キャンペーンの総合eGRPを表すことに注意するべきである。
図14Aは、TV広告キャンペーンのGRPとオンライン広告キャンペーンのeGRP間の比較1400を示す。上側のグラフ1402は、所与のマーケットに関するTV広告キャンペーンから達成されたGRPを示す。下側のグラフ1404は、オンライン広告キャンペーンから達成されたeGRPを示す。各グラフにおける水平軸は、利用可能な固有ターゲットの人数(すなわち、広告キャンペーンの対象とすることができる当該所与マーケットにおける利用可能な人々の人数)に対応し、縦軸は利用可能なターゲット中の各人が当該広告キャンペーンの広告に露出された実効回数を表す。ここで、白いボックスは、1回の広告配信が当該広告に対する露出の頻度の増加に果たした貢献を示す。1人の視聴者のTV広告に対する1回の露出は、露出の頻度を1だけ増加するが、オンライン広告に対する1回の露出は、それを0.5だけ増加する(図14Aにおいて)。グラフ1404において、灰色のボックスは、ユーザの当該広告に対する露出の長さに帰すべき広告に対する露出頻度の増加達成に対する貢献を示す。グラフ1404において、黒いボックスは、広告主により所有されているサイト上で消費された時間を示す。GRPは所帯あたりベースにより露出の頻度を測定するが、eGRPは1人あたりベースで到達を測定する。
図14Bは、広告キャンペーンにより達成できるeGRPを推定するために使用できるシステム1410の総括を示す。システム1212は、データベース1414および1416と相互作用して当該広告キャンペーンにより当該キャンペーンの広告を広告するために利用されるインプレッションおよび表示される各広告により達成される広告視聴時間に関する情報を収集する。上述したように、当該表示広告群により達成される合計測定広告視聴時間および当該広告キャンペーンにより達成される合計広告視聴時間を使用して当該広告キャンペーンのeGRPを決定する。
図14Cは、所与の広告費用により達成できるeGRPを予測するために使用できるシステム1420の総括を示す。かかるシステムの追加詳細およびeGRPの予測のために使用する方法については後述する。
図14Dは、広告キャンペーンにより達成されるeGRPを推定するために利用できる方法1435の説明例である。方法1435のステップ1432において、広告キャンペーンの広告が表示されたメディアのサブセットが選択される。方法1435のステップ1434において、それぞれ、上述の特定サブサブセットのメディア中の広告キャンペーンからの少なくとも1つの広告を見たユーザのサブセットが選択される。このメディアのサブセット経由で到達されたこのサブセットのユーザは、当該広告キャンペーンに対する露出の合計ターゲットを表す。当該広告キャンペーンに効果的に露出された(たとえば、当該広告キャンペーンに関する広告の表示を通じて)この合計ターゲットの部分は、当該広告キャンペーンにより実際に達成された露出を表す。上述したように、合計利用可能ターゲットのパーセンテージとしてのこの達成露出を利用して当該広告キャンペーンの達成eGRPを決定する。
方法1435のステップ1436において、サブセットのメディア内において各ユーザ(ユーザのサブセット中の)により視聴された各広告について測定される広告視聴時間が決定される。たとえば、ロギング・サーバ808にアクセスすることにより、この広告視聴時間を決定することができる。方法1435のステップ1438において、ステップ1436における各測定広告視聴時間の倍率が決定される。1つの実施形態では、測定広告視聴時間の倍率は、当該広告(測定広告視聴時間の対象たる)の当該広告を当該ユーザに表示するときのウェブ・ブラウザ・ウィンドウのサイズに対する相対サイズに基づく。この倍率は、当該ユーザを当該広告キャンペーンに露出するために利用される表示広告の面積(当該ウェブ・ブラウザに対する相対的な)に基づいて当該ユーザに対する当該広告の推定効果を推定する。
方法1435のステップ1440において、ステップ1436において決定した広告視聴時間およびステップ1438において決定した関連倍率に基づいて、当該広告キャンペーンの合計達成広告視聴時間が決定される。1つの実施形態では、ステップ1436において決定されたすべての測定広告視聴時間の合計が、ステップ1438において決定された関連倍率により乗倍された各測定広告視聴時間とともに、当該広告キャンペーンの合計達成広告視聴時間を決定する。方法1435のステップ1442において、総合潜在的達成可能広告視聴時間が当該広告キャンペーンにおいて到達可能な合計ターゲット(すなわち、ユーザのサブセット中のすべてのユーザが当該広告キャンペーンからの広告にさらされた合計回数)および合計到達可能ターゲットに対する当該広告キャンペーンからの広告の各露出により達成できる見込み露出の合計継続時間(すなわち、当該ユーザがそれを見たか否かに関係なく当該メディアにおいて表示される広告の合計長)の関数として決定される。方法1435のステップ1444において、eGRP(当該広告キャンペーンについて達成された総合露出の尺度)が達成された広告視聴時間および達成可能な潜在的広告視聴時間(すなわち、達成可能な見込み露出の合計継続時間)の関数として測定される。式(10)は、eGRP計算関数の一例を与える。
<<eGRPの予測>>
上述したように、eGRPは、広告主の所与の入札価格bに関して推定することができる。1つの実施形態では、次式(15)を用いてCPXの形態の入札「b」を達成可能なeGRPに変換することができる。
Figure 2014179054
ただし、
Figure 2014179054
は、推定対象である(以下において詳述する)。また、<u>は、同一ターゲティング属性Tのユーザを含むUのサブセットである。<U>は、<u>によるUの分割、すなわち<u>のコレクションである。次に式(15)は、以下の式(16)で示すように再定義することができる。
Figure 2014179054
ただし、
Figure 2014179054
は、属性(m,<u>)のユーザの推定オンライン広告視聴時間である。この方法では、Wは、次の処理を用いて計算される。この処理では、M(T)を共通の要素をもたない2つの部分に分割する:M(T)=M’ u M。ここでMは、広告主により所有されているメディア(たとえば、広告主に関連するウェブ・ページ)の集まりであり、M’は、その他のメディア(たとえば当該広告主の広告)である。M’中の各メディアmについて、次の方法によりWを計算する:bを入札することによりターゲティング属性<u>のユーザのインプレッションを獲得する確率W(m,<u>,b)を推定する。mから生成されたk個のインプレッション(ターゲティング属性<u>)のデータを収集する。収集されたデータは、(1)各インプレッションkの最高入札価格
Figure 2014179054
および(2)2進値
Figure 2014179054
(ここで、i番目のインプレッションが入札価格bにより落札された場合、aは1の値をとる)などの情報を含んでいる。1つの例では、インプレッションの競売を行うRTBがこのようなデータの源である。次に、下に示す式(17)を用いてWを推定することができる。
Figure 2014179054
ただし、0≦p(b)≦1は、bに依存するある定数であり、
Figure 2014179054
は、b>=bのとき1をとり、そうでないとき0をとる関数である。ここで、Wは、各ターゲティング属性について独立に計算されたが、<u>について平均された。さらに、メディアおよびターゲティング属性を指定してデータベースを検索することを仮定したが、検索がキャンペーンのみに関して行われる場合でも同様な方法を適用できる。
中の各メディアについて、要素Wとfの積を推定する。以下の論述は、
Figure 2014179054
を計算する方法を示す。この推定は、前項において各ユーザについて測定したvに基づく。f(<u>)を推定する1つの方法は、次のとおりである:Dをもって考察中のキャンペーンの期間のようなある期間の長さとする。さらに、Uをもって長さDの期間中にサイトmを訪ねるユーザの集まりとし、vをもってユーザu ε <u>による訪問の回数とする。実施形態では、f(<u>)は、次式(18a)のように推定することができる。
Figure 2014179054
ただし、fは、この広告の頻度上限であり(たとえば、当該所与のユーザの当該所与の広告の最大完全視聴回数)、
Figure 2014179054
は、vまたはvのメジアン、vのモードまたはvのメジアンの平均
Figure 2014179054
のいずれかとすることができるが、それらには限定されない。実施形態では、
Figure 2014179054
さらに、実施形態では、
Figure 2014179054
は、メディアmにおいて生成されたインプレッションの数および完全視聴を達成した広告を表示したインプレッションの数の関数として次式(18c)に示すように推定することができる。
Figure 2014179054
ただし、メディアの各対(m,<u>)およびターゲット対象の属性のユーザに関して、N(m,<u>)がターゲティング属性のユーザ<u>によりmにおいて生成されたインプレッションの数を表し、また、N(m,<u>)が上記インプレッションのサブセットN(m,<u>)内のLCPV(すなわち、記録されるべき関連広告の完全視聴について達成されるべき当該所与の広告の所定広告視聴時間)に等しいかまたはそれより長い広告視聴時間を有するインプレッション(当該インプレッション内で表示される所与の広告に関する)の数を表すこととする。
実施形態では、
Figure 2014179054
は、ターゲティング属性を有するユーザ<u>のサブセットに関して測定された平均広告視聴時間の関数として決定することができる。実施形態では、eGRP予測関数の種々のパラメータは、その点までに達成された特定の広告キャンペーンに関するメディアおよびターゲティング属性を指定して行うデータベースの検索に基づいて推定することができる。実施形態では、eGRP予測関数の種々のパラメータは、同様な広告キャンペーンに関連するメディアおよびターゲティング属性の検索に基づいて推定することができる。ここで、広告キャンペーンの類似性は、当該広告キャンペーンの目的、キャンペーンにおいて使用される広告クリエイティブの予算、対象視聴者、性質等に基づいて決定できる。
実施形態では、
Figure 2014179054
の積がf(所与のユーザについて到達されるべき完全視聴の回数の上限)より、たまたま大きい場合、eGRPを計算するとき、
Figure 2014179054
の積はfに設定することができる。かかる置換は、eGRPが広告ターゲティングを行う場合の所与の広告に関する最大完全視聴回数の効果を反映することおよび所与の予算によるeGRPの推定の精度を向上することを可能とし、それにより広告主は前もって当該広告キャンペーンのROI(投資収益率)をより正確に推定できるようになる。さらに、広告は、TV広告よりオンライン広告において所与のユーザにより頻繁に配信される傾向があるが、オンライン広告キャンペーンにおける所与のユーザに対する広告掲載の回数は、所与の広告の最大完全視聴回数を制限することにより、TV広告が所与のユーザにより視聴されると思われる回数のそれに抑制することができる。かかる最大完全視聴回数に基づいて推定されたeGRPは、TV広告とオンライン広告の比較を可能にする。eGRP推定は、TV広告のより広い視聴者到達を把握し、かつ、オンライン・キャンペーンのより高い頻度の同一サブセット視聴者到達の効果を制限するからである。
さらに、
Figure 2014179054
は、次式(19)に示すようにu ε <u>にわたるv(m;u)の重み付け平均として推定することができる。
Figure 2014179054
ただし、
Figure 2014179054
は、<u>に属するユーザによる訪問の合計回数である。さらに、vは、2つの意味で定義される:ユーザuによる訪問の回数またはユーザuの訪問の集まり。さらに、<u>に関して平均されたfおよび
Figure 2014179054
を導くことができる。さらに、メディアおよびターゲティング属性を指定するデータベースの検索を仮定しているが、キャンペーンのみに関して検索が行われる場合にも同様な方法を適用することができる。
上述の推定された値を使用し、次式(20)を用いてM中の各mに対応するfとWの積を推定することができる。
Figure 2014179054
ただし、cは、メディアmのクリックスルー率(CTR)である。集計は、mについて行う。ここでm上のいくつかの広告は、mにリンクされている(すなわち、所有メディアにリンクされる)。W、fおよび
Figure 2014179054
のそれぞれの平均を<u>についてとった場合、予測公式は、次式(21)に示すように定義することができる。
Figure 2014179054
ただし、vは、メディアmの予測合計オンライン広告視聴時間であり、nは、メディアmから発生するインプレションの期待回数である。
図14Cは、所与の広告支出の場合に達成できるeGRPを予測するために使用できるシステム1420の総括を示す。サーバ1430は、データベース1426、1428経由で利用できるデータに基づいてeGRPを予測する。データベース1426は、種々のウェブ・ページの種々の広告スロット上に掲載される種々の広告の測定広告視聴時間を収集するサーバ1424により維持される。収集されたデータを利用し、データベース1426を利用して一定のターゲティング属性の種々のメディア(たとえば広告キャンペーンにより所望される)において一定のターゲティング属性のユーザに広告を表示することにより達成できる広告視聴を決定することができる。同様に、データベース1428は、種々のインプレッション(すなわち、所与の広告スロットの所与の広告表示)に関するデータを収集するサーバ1422により維持されている。収集されたデータを利用し、データベース1428を利用して当該インプレッションが売却された入札価格、当該インプレッションに関する属性等などの先行インプレッションに関するデータを決定することができる。上述したように、サーバ1430は、データベース1426および1428からの収集データに基づいてeGRPを予測することができる。
図14Eは、所与の入札金額に基づく広告キャンペーンについて達成できる可能なeGRPを予測するために利用できる方法1445の説明例である。方法1445では、当該広告キャンペーンからの広告を1つ以上のターゲット(すなわち、ユーザ)に配信するために購入・利用できる潜在的広告スロットを特定する。特定された広告スロットを基礎として使用し、次に方法1435において達成されるeGRPを推定した方法と同様に、予測された達成可能総合露出および予測された達成される総合露出を使用して所与の入札金額「b」に関して達成できる予測されるeGRPを計算する。
方法1445のステップ1446において、当該広告キャンペーンの広告を表示できるメディアのサブセットが選択される。この選択は、当該広告キャンペーンにより所望されるコンテンツ、性質、視聴者層アピール等などの当該メディアに関連する属性に基づいて行うことができる。方法1445のステップ1448において、上記の特定されたメディアのサブセットの少なくともいずれかの広告(いずれかのキャンペーンに関する)をそれぞれ視聴したユーザのサブセット。いくつかの実施形態では、ユーザのこのサブセットは、当該キャンペーンが到達したい視聴者の1つ以上の属性を有するユーザのサブセットのみを含むようにさらに濾過することができる。
方法1445のステップ1450において、ユーザのこのサブセット中の各ユーザについて、所与の入札価格「b」(当該広告キャンペーンのからの広告を表示するための)を使用してメディアのこのサブセットの各メディアにおける広告スロットを獲得する確率およびメディアのこのサブセットの各メディアに対する当該ユーザの訪問の頻度を決定する。1つの実施形態では、所与の入札金額により一定のメディア中の広告スロットを獲得する確率は、当該広告スロットの先行販売価格に基づいて決定することができる。
方法1445のステップ1452において、ユーザのこのサブセット中の各ユーザについて、視聴される広告の当該ユーザに対する効果を低減する(総合露出を計算するときに)各潜在的広告ビューの倍率が決定される。方法1445のステップ1454において、ステップ1450において決定された広告スロットを獲得する確率、利用可能な広告スロットの頻度(ステップ1450において決定されたユーザの訪問の頻度に基づく)、およびステップ1452において決定された倍率の関数として、入札価格「b」の合計予測達成可能ターゲットが決定される。方法1445のステップ1456において、当該広告キャンペーンからの当該広告が表示された可能性のある特定された利用可能メディア上の合計予測利用可能ターゲットを決定する。方法1445のステップ1458において、合計予測獲得可能ターゲットおよび合計予測利用可能ターゲットの関数として、予測eGRP(所与の入札金額「b」により当該広告キャンペーンのために達成できる予測総合露出の尺度)が測定される。式(11)は、予測eGRP計算関数の一例である。
図14Hは、eGRPを評価するために使用されるシステムの1つの実施形態におけるeGRPを評価する種々の参加者間の相互作用1480の説明例である。参加者の1人、たとえば広告主は、フロントエンド・コンピュータなどのコンピュータ・システムを使用してeGRP計算(進行中の広告キャンペーンについて達成されたeGRPまたは所与の広告キャンペーン予算に関するeGRP推定)を要求する。この要求は、オンライン広告キャンペーンのeGRPの推定または予測において使用されるTV上に流される広告、スポットの数、達成されたGRPなどのTV広告キャンペーンの情報を含む。eGRPを推定・予測する方法を実行する計算サーバは、eGRP評価要求を受け取り、続いてeGRPを計算するために、オンライン広告キャンペーンに関する情報を格納しているデータベース対する照会を行う。ユーザの種々の行動および当該広告キャンペーンの実績(掲示された広告の達成された広告視聴時間等のような)を追跡するロギング・サーバと相互作用するデータベースは、オンライン広告キャンペーン・データを検索可能な形態で管理している。照会に応じて、データベースは、当該オンライン広告キャンペーンに関する種々のログ・データを計算サーバに返す。上述したeGRP推定・予測方法を使用して、計算サーバは、データベースから得た情報から当該オンライン広告キャンペーンのeGRPを計算し、そのeGRPをコンピュータ・システムに返す。
図14Iは、コンピュータ・システム上に表示されるユーザ・インターフェース(UI)の説明例である。広告主または広告代理店は、これを利用してeGRPを推定するまたは計算する計算サーバと相互作用することができる。このUIを使用して広告キャンペーンを開始する前にeGRPの推定を得ることまたは広告キャンペーン中またはその終了後に結果としての達成eGRPを得ることができる。UI 1485は、オンライン・キャンペーンに関する情報を入力する前のインターフェースを示し、他方、UI 1490は、必要な情報を入力し、UI中の「Calculate」ボタン1486、1491を押した後に種々の情報を表示しているインターフェースを示している。UI 1485のグレイのボックス1488、1489は、「Calculate」ボタンを押した後に与えた情報に基づいて自動的に満たされる。
図14Iにおいて、クライアント(たとえば、広告主または広告代理店)は、ドロップダウン・メニュー1487、1492中に与えられる地域の1つを選択することができる。クライアントは、ページをアセンブルしてクライアントが多数の可能な選択の中から複数の非重複地域を選択できるようにすることもできる。さらに、これらの非重複地域は自由に選択することができ、それにより一定の地区(たとえば、国)を非重複地域の多数の異なるセットに分割することが可能になる。たとえば、米国マーケットのeGRPを推定または予測する場合に、米国のマーケットを次のような種々の方法で分割することができる:(1)州別分割、(2)所与のTV放送局の番組が一定の地区において視聴可能であるか否かによる分割、等。
図14Jは、コンピュータ・システム上に表示されるユーザ・インターフェース(UI)の説明例である。広告主または広告代理店はこれを使用してeGRPを推定するまたは計算する計算サーバと相互作用することができる。UI 1495は、費されたオンライン広告キャンペーン予算の部分に応じて任意の所与の時点における達成された(または予測される)eGRPを与える。
<<所望eGRPあたりのコストの形態の入札>>
上述したように、広告主は、所望eGRPに基づく広告入札を行うことができる。以下の論述は、所望eGRPを達成するために必要な入札価格「b」を決定する方法を与える。式(15)において示したように、eGRPは、一般的に次式(22)のように定義される。
Figure 2014179054
上記の式(22)において、bは、CPXの形態の入札価格である。ただし、Wは、bに関する単調増加関数である(すなわち、bを上昇させると、落札率Wは、(m,u)に関係なく同じであるか、または上昇する。実施形態では、所与のbに関する適切なeGRPは、以下の方法を使用する2進探索eGRP(b)により決定できる。この方法では、bの十分大きい上限bを決定する。bをもって現在の候補入札価格を表すものとし、また、b=0とする。さらに、Gをもって広告主の所望するeGRPを表すものとする。この方法では、b=(b+b)/2およびeGRP(b)を計算する。eGRP(b)<Gであるならば、b:=bとする。そうでない場合には、b:=bとする。
所定のd(許容値)に対して
Figure 2014179054
が成り立つまで、境界を再設定する上記のステップを繰り返す。最終繰り返しにおいて到達した入札価格bが所望eGRPを達成する提案入札価格である。ここで、最終繰り返しは、所望GRPと決定されたGRPの差が許容値dより小さくなるステップである。さらに、RTVおよびLTVは、関数18により計算されるeGRPにおける定数であるから、この提案入札価格「b」は、所望オンライン広告視聴時間を達成する等価提案入札価格である。さらに、オンライン広告視聴時間の予測において広告フレームのサイズを考慮しない場合、提案入札価格「b」は、所有メディアを含むメディアから得た所望広告視聴時間から導かれたものとみなすことができる。
もう1つの実施形態では、所望eGRPあたりのコスト(CPX形態における)は、式(23)に示すように導くことができる。
Figure 2014179054
ただし、Gは、GRPあたりの所望コストを表し、Lは、配信される当該広告の時間的長さを表し、また、Rは、広告主が指定したターゲティング属性に一致するすべてのメディアの合計到達を表す。
図14Fは、広告キャンペーンの所望eGRPを達成するコストを決定するために利用できる方法1460を示す。さらに、広告主(およびキャンペーン管理者)は、方法1460を使用して、所望eGRPの形態で入札することができる。これは、次に、所望eGRPを達成するために利用できるコストに変換することができる。方法1460においてeGRP予測関数の2進検索(上述した)は、コスト値(そのコスト値における予測eGRP値が所望eGRP値に接近する)が特定されるまで行われる。このコスト値は、したがって所望eGRPを達成するために必要とされるコストに等しい。ステップ1462において、上限および下限入札金額(すなわち、所望eGRPを達成するために必要とされるコスト)が決定され、所望eGRPを達成するために必要とされる入札金額の検索がこの限界内で検索される。
ステップ1464において、上限と下限の平均がとられ、この平均入札価格を使用してこの平均入札価格で実現できる予測eGRPを決定する。ステップ1466にいて、所望eGRPと予測eGRPの差異が許容値「d」未満である場合、ステップ1468において、この平均入札金額は所望eGRPを達成するために必要とされるコストに等しいとする。そうでない場合、ステップ1470において、予測eGRPが平均入札金額に関して超過達成であるか(すなわち、所望eGRPを超える)否か調べる。そうである場合、ステップ1474において、上限入札金額を平均入札金額に設定し、ステップ1464を繰り返す。そうでない場合には、ステップ1472において、下限入札金額を平均入札金額に設定し、ステップ1464を繰り返す。
図14Gは、上述した種々のパラメータに基づいて計算されたeGRPの例を示す。表1は、検討した例および結果のeGRPを示す。ここでAVTは平均広告視聴時間の略であり、AOMVTは平均所有メディア広告視聴時間の略である。ここでTV視聴者の人数は、TVの到達を定義する。ここでTVの到達は、(視聴所帯数)×(視聴所帯あたりの視聴者人数)により推定される。以下において、視聴所帯数を1,500万(関東地方の所帯数)に設定し、視聴所帯あたりの視聴者人数を2.5に設定する。したがって、TV視聴者の推定数は、3,750万である。TV広告の広告長は15秒に設定し、TV広告のGRPあたりのコストは10万円に設定する。したがって、この広告主は、TV広告において1000 GRPを獲得する(1億円の予算により)。オンライン広告の予算は、3,000万円である。購入されたインプレッションは、各媒体に等しく分配される。Pを0.5に設定する。ここで、ユーザがクリックスルーにより広告主により所有されているサイトを訪問した場合、Pは追加されず、広告がユーザに配信された場合のみ、Pを追加する。
図14Kは、システムの1つの実施形態において広告キャンペーンの所望eGRPを達成するコストを決定する種々の参加者間の相互作用1496の説明例である。参加者の1人、たとえば広告主は、フロントエンド・サーバ等のコンピュータ・システムを利用して所望eGRPを達成するコスト(または入札金額)の計算を要求する。この要求は、TV上で流される広告、スポット数、達成されるGRP等などのTV広告キャンペーンの情報を含んでいる。これらは、オンライン広告キャンペーンのeGRPの推定または予測において使用される。所望eGRPを達成するコストを推定するために方法1460を実行する計算サーバは、入札金額評価要求を受け取り、次に、入札金額を計算するためにオンライン広告キャンペーン(それらは、現在のオンライン広告キャンペーンと類似しているか、またはその一部である)に関連する情報を格納しているデータベースに照会を出す。
ユーザの種々の行動および当該広告キャンペーンの実績(掲示された広告の達成された広告視聴時間等のような)を追跡するロギング・サーバと相互作用するデータベースは、オンライン広告キャンペーン・データを検索可能な形態で管理している。照会に応じて、データベースは、当該オンライン・キャンペーンに関する種々のログ・データを計算サーバに返す。コスト推定方法1260を使用して、計算サーバは、計算されたeGRPが所望eGRPの範囲に落ちるまで、再帰的にデータベースに照会を行い、所与コストの達成可能なeGRPを再計算する。計算されたeGRPについて推定されたコストを、所望eGRPを達成するために必要な入札金額としてコンピュータ・システムに返す。
図14Lは、コンピュータ・システム上に表示されるユーザ・インターフェース(UI)の説明例である。広告主または広告代理店は、これを利用して所望eGRPを達成するコスト(または入札金額)を推定する計算サーバと相互作用することができる。このUIを使用して広告キャンペーンを開始する前に所望eGRPを達成するコストの推定を得ることができる。UI 1497は、オンライン・キャンペーンに関する情報を入力する前のインターフェースを示し、他方、UI 1498は、必要な情報を入力し、UI中の「Calculate」ボタン1494を押した後に種々の情報を表示しているインターフェースを示している。UI 1497のグレイのボックス1499は、「Calculate」ボタンを押した後に、与えた情報に基づいて自動的に満たされる。
図14Lにおいて、クライアント(たとえば、広告主または広告代理店)は、「TV広告が放映された地域」のドロップダウン・メニュー中に与えられる地域の1つを選択することができる。クライアントは、ページをアセンブルしてクライアントが多数の可能な選択の中から複数の非重複地域を選択できるようにすることもできる。さらに、これらの非重複地域は自由に選択することができ、それにより一定の地区(たとえば、国)を非重複地域の多数の異なるセットに分割することが可能になる。たとえば、米国マーケットの所望eGRPのコストを推定する場合、米国マーケットを次のような種々の方法で分割することができる(そして、コストは、分割された各地域のコストの合計として推定される):(1)州別分割、(2)所与のTV放送局の番組が一定の地区において視聴可能であるか否かによる分割、等。
図15は、たとえば、プラットフォーム・サーバ(たとえば、図1の114)、ウェブ・サーバ(たとえば図1の125)、または上記の開示において示したその他の計算機装置を実現するために利用できるコンピュータ・システム1500アーキテクチャの例を示すハイレベル・ブロック図である。コンピュータ・システム1500は、1つ以上のプロセッサ1505および相互接続1525経由で接続されているメモリ1610を含む。相互接続1525は、1つ以上の個別物理バス、ポイントツーポイント接続、適当なブリッジ、アダプタまたは制御装置により接続されるこれら両方の抽象的表示である。したがって、相互接続1525は、たとえば、システム・バス、周辺構成要素相互接続(PCI)バス、HyperTransportまたは業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、小型コンピュータ用周辺機器インターフェース(SCSI)バス、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、IIC(I2C)バス、またはInstitute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)規格694バス(ときとして「Firewire」と呼ばれる)を含む。
プロセッサ1505は、たとえばホスト・コンピュータの総合的動作を制御する中央処理装置(CPU)を含む。一定の実施形態では、プロセッサ1505は、メモリ1510の中に格納されているソフトウェアまたはファームウェアを実行することによりこれを行う。プロセッサ1505は、1つ以上のプログラマブル汎用または特殊用途マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、プログラマブル制御装置、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理装置(PLD)等、またはこれらの装置の組み合わせであるか、またはそれらを含む。
メモリ1510は、コンピュータ・システム1500の主記憶であるか、またはそれを含む。メモリ1510は、任意の形式のランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュ・メモリ(上述したような)等、またはこれらの装置の組み合わせを表す。使用時、メモリ1510は、中でも、プロセッサ1505により実行されたときにプロセッサ1505に本発明実施形態を実現する動作を遂行させる1組の機械語命令を含む。
やはり1525経由でプロセッサ1505に接続されているのは、ネットワーク・アダプタ1515である。ネットワーク・アダプタ1515は、コンピュータ・システム1500に記憶クライアントおよび/またはその他の記憶サーバなどの遠隔装置と通信する機能を与える装置であり、たとえば、イーサネット(登録商標)・アダプタまたはファイバー・チャンネル・アダプタである。

Claims (89)

  1. プロセッサを備えるサーバにより、広告媒体社のウェブページの広告部分に表示される広告を受信するステップであって、前記広告が前記広告部分内に所定の継続時間にわたり表示されることを目的とするものであるステップと、
    前記サーバにより、前記広告媒体社のウェブページの前記広告部分内に表示するために前記広告を送信するステップと、
    前記サーバにより、前記広告媒体社のウェブページの前記広告部分に表示される前記広告に対するユーザの合計注意継続時間を測定するステップであって、前記ユーザの前記合計注意継続時間が前記ユーザの注意が前記表示広告に集中されていた継続時間の関数として測定され、前記表示広告に対する前記ユーザの前記合計注意継続時間は前記広告の前記所定表示継続時間以下であるステップと、
    前記サーバにより、前記表示広告に対する前記ユーザの前記合計注意継続時間の関数として前記広告を表示するために生ずるコストを決定するステップと
    を含む方法。
  2. 前記広告を表示するために生ずるコストが、前記広告を表示するコストを前記表示広告に対する前記ユーザの前記合計注意継続時間と所定の最短表示継続時間との両方の関数として決定するコストパービュー(CPV)課金モデルに基づき、かつ前記ユーザの前記測定合計注意継続時間が前記所定の最短表示継続時間より短い場合に、前記広告を表示するために生ずるコストがゼロである、請求項1に記載の方法。
  3. プロセッサを備えるサーバにより、ユーザに表示される広告を送信するステップであって、前記広告が広告媒体社のウェブページの広告部分に表示され、前記広告媒体社の前記ウェブページが前記ユーザにより視聴されるステップと、
    前記サーバにより、前記ユーザに前記広告を表示するコストを受信するステップであって、前記受信コストが前記表示広告に対する前記ユーザの合計注意継続時間の関数として計算され、前記合計注意継続時間が前記ユーザの注意が前記表示広告に集中されていた継続時間の関数として測定されるステップと
    を含む方法。
  4. 前記広告を表示するために生ずるコストが、前記広告を表示するコストを前記表示広告に対する前記ユーザの前記合計注意継続時間と所定の最短表示継続時間との両方の関数として決定するコストパービュー(CPV)課金モデルに基づき、かつ前記ユーザの前記測定合計注意継続時間が所定の最短表示継続時間より短い場合に、前記広告を表示するために生ずるコストがゼロである、請求項3に記載の方法。
  5. コンピュータ実行可能命令を格納する少なくとも1つのメモリと、
    前記少なくとも1つのメモリにアクセスし、前記コンピュータ実行可能命令を実行して一連の動作を遂行するように構成される少なくとも1つのプロセッサであって、前記動作が
    広告媒体社のウェブページの広告部分に表示される広告を受信することであって、前記広告が前記広告部分内に所定の継続時間にわたり表示されることを目的とするものであることと、
    前記広告媒体社のウェブページの前記広告部分内に表示するために前記広告を送信することと、
    前記広告媒体社のウェブページの前記広告部分に表示される前記広告に対するユーザの合計注意時間を測定することであって、前記ユーザの前記合計注意継続時間が前記ユーザの注意が前記表示広告に集中されていた継続時間の関数として測定され、前記表示広告に対する前記ユーザの前記合計注意継続時間が前記広告の前記所定表示継続時間以下であることと、
    前記表示広告に対する前記ユーザの前記合計注意継続時間の関数として前記広告を表示するために生ずるコストを決定することと
    を含むプロセッサと
    を含むシステム。
  6. 前記広告を表示するために生ずるコストが、前記広告を表示するコストを前記表示広告に対する前記ユーザの前記合計注意継続時間と所定の最短表示継続時間との両方の関数として決定するコストパービュー(CPV)課金モデルに基づき、かつ前記ユーザの前記測定合計注意継続時間が前記所定の最短表示継続時間より短い場合に、前記広告を表示するために生ずるコストがゼロである、請求項5に記載のシステム。
  7. プロセッサを備えるサーバにより、広告媒体社のウェブページの広告部分においてユーザに表示される広告の提供の要求を受信するステップと、
    前記サーバにより、入札を要求する1人以上の広告主を特定するステップであって、1人以上の広告主が1つ以上の入札応答を提供し、1つ以上の入札応答のそれぞれが前記ユーザに表示される関連広告を有するステップと、
    1人以上の広告主から受信した1つ以上の入札応答に基づいて、前記サーバにより、前記広告部分において前記ユーザに表示されるべき1つ以上の入札応答に関する1つ以上の広告からの複数の広告を送るステップと、
    前記サーバにより、前記ユーザに表示されるために送られた前記複数の広告のそれぞれの表示状態に関する情報を受信するステップと、
    前記受信した情報に基づいて、前記サーバにより、前記複数の広告のそれぞれの前記表示状態および前記複数の広告のそれぞれに対応する入札金額の関数として前記複数の広告のそれぞれを表示するためのコストを決定するステップと
    を含む方法。
  8. 前記複数の広告は前記ユーザに表示する順番を決定する所定の順番に従って送られ、前記複数の広告のそれぞれは、前記広告部分内において所定の継続時間にわたり表示されることを目的とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記複数の広告のそれぞれの前記表示状態に関する前記情報が、
    前記広告媒体社のウェブページの少なくとも一部分が前記ユーザのウェブ・ブラウザにより表示されている継続期間の関数として測定される、前記複数の広告の前記ユーザに対する合計表示継続時間、または
    前記ユーザの注意が前記表示される第1広告に集中していた継続時間の関数として測定される前記広告媒体社のウェブページの前記広告部分に表示される前記複数の広告の第1の広告に対する前記ユーザの合計注意継続時間であって、前記表示される第1広告に対する前記ユーザの前記合計注意継続時間が前記第1広告の所定の表示継続時間以下である、合計注意継続時間
    の1つ以上を含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記複数の広告を表示するために生ずるコストが、前記所与の広告を表示するコストを前記所与の表示広告に対する前記ユーザの所与の合計注意継続時間と前記所与の広告に関する所与の所定最短表示継続時間との両方の関数として決定するコストパービュー(CPV)課金モデルに基づき、かつ前記ユーザの前記所与の合計注意継続時間が前記所与の所定最短表示継続時間より短い場合に、前記所与の広告を表示するために生ずるコストがゼロである、請求項9に記載の方法。
  11. プロセッサを備えるサーバにより、広告媒体社のウェブページの広告部分においてユーザに表示される広告の提供の要求を受信するステップと、
    前記サーバにより、入札を要求する1人以上の広告主を特定するステップであって、1人以上の広告主が前記ユーザに表示される1つ以上の広告を提供し、前記ユーザに表示される前記広告が前記1人以上の広告主から受信した1つ以上の入札応答に基づいて決定され、所与の入札応答が所与の広告主により受領される所与の入札要求に応じて与えられ、前記所与の入札応答が前記所与入札応答に関係する所与の広告が所与のユーザに表示された場合に支払われる所与の入札金額を含むステップと、
    前記1人以上の広告主から受領した1つ以上の入札応答に基づいて、前記サーバにより、前記広告部分において前記ユーザに表示されるべき前記1つ以上の入札応答に関係する前記1つ以上の広告からの複数の広告を送るステップであって、前記複数の広告が前記複数の広告を前記ユーザに表示する順番を決定する所定の順番に従って送られ、前記複数の広告のそれぞれが前記広告部分内において所定の継続時間にわたり表示されることを目的とするステップと、
    前記サーバにより、前記ユーザに表示するために送信された前記複数の広告のそれぞれの表示状態に関する情報を受信するステップと、
    前記受信情報に基づいて、前記サーバにより、前記複数の広告のそれぞれの前記表示状態および前記複数の広告のそれぞれに対応する入札金額の関数として前記複数の広告のそれぞれを表示するために生ずるコストを決定するステップと
    を含む方法。
  12. 前記複数の広告のそれぞれの前記表示状態に関する前記情報が、
    前記広告媒体社のウェブページの少なくとも一部が前記ユーザのウェブ・ブラウザにより表示されている継続期間の関数として計測される前記複数の広告の前記ユーザに対する合計表示継続時間、または
    の1つ以上を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記複数の広告を表示するために生ずるコストがコストパービュー(CPV)課金モデルに基づく、
    請求項12に記載の方法。
  14. コンピュータ実行可能命令を格納する少なくとも1つのメモリと、
    前記少なくとも1つのメモリにアクセスし、前記コンピュータ実行可能命令を実行して一連の動作を遂行するように構成される少なくとも1つのプロセッサであって、前記動作が
    広告媒体社のウェブページの広告部分においてユーザに表示される広告の提供の要求を受信することと、
    入札を要求する1人以上の広告主を特定することであって、前記1人以上の広告主が1つ以上の入札応答を提供し、前記1つ以上の入札応答のそれぞれが前記ユーザに表示される関連広告を有することと、
    前記1人以上の広告主から受信した1つ以上の入札応答に基づいて、前記広告部分において前記ユーザに表示されるべき前記1つ以上の入札応答に関する1つ以上の広告から複数の広告を送ることと、
    を含むプロセッサと
    を含むシステム。
  15. 前記複数の広告が前記複数の広告を前記ユーザに表示する順番を決定する所定の順番に従って送られ、前記複数の広告のそれぞれは前記広告部分内において所定の継続時間にわたり表示されることを目的とする、請求項14に記載のシステム。
  16. 前記複数の広告のそれぞれの前記表示状態に関する前記情報が、
    前記広告媒体社のウェブページの少なくとも一部が前記ユーザのウェブ・ブラウザにより表示されている継続期間の関数として測定される前記複数の広告の前記ユーザに対する合計表示継続時間、または
    前記ユーザの注意が前記表示される第1広告に集中していた継続時間の関数として測定される前記広告媒体社のウェブページの前記広告部分に表示される前記複数の広告のうちの第1広告に対する前記ユーザの合計注意継続時間であって、前記表示される第1広告に対する前記ユーザの前記合計注意継続時間が前記第1広告の所定表示継続時間以下である、合計注意継続時間
    の1つ以上を含む、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記複数の広告を表示するために生ずるコストが、前記所与の広告を表示するコストを前記所与の広告に対する前記ユーザの所与の合計注意継続時間と前記所与の広告に関する所与の所定最短表示継続時間の両方の関数として決定するコストパービュー(CPV)課金モデルに基づき、かつ前記ユーザの前記所与の合計注意継続時間が前記所与の所定最短表示継続時間より短い場合に、前記所与の広告を表示するために生ずるコストがゼロである、請求項16に記載のシステム。
  18. オークションにより利用できる広告枠への複数の入札を受信および処理する方法であって、
    プロセッサを備えるサーバにより、前記広告枠の所定の部分が視聴可能であるか否かを決定するステップと、
    前記所定部分が視聴可能であった旨の決定に応じて、前記サーバにより、前記所定部分が所定の継続時間にわたり視聴可能であったか否かを決定するステップと、
    前記所定部分が所定継続時間にわたり視聴可能であった旨の決定に応じて、前記サーバにより、前記広告枠を前記オークションに提示するステップと
    を含む方法。
  19. 前記広告枠の前記所定部分が前記所定継続時間にわたり視聴可能であるか否かを決定するステップが、
    前記広告枠を含むウェブページに、前記広告枠の視聴可能性および前記広告枠の視聴可能性の継続時間に関するデータを前記サーバに送るタグを埋め込むこと
    を含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記広告枠の前記所定部分が前記所定継続時間にわたり視聴可能であるか否かを決定するステップが、
    ユーザによりアクセスされる前記ウェブページに埋め込まれている前記タグにより、かつ前記サーバにおいて、前記広告枠の視聴可能性および前記広告枠の視聴可能性の継続時間に関するデータを受信すること
    を含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記サーバにより、かつ、前記オークションに参加する複数の入札者から、前記広告枠に1つ以上の広告を表示する入札を受信するステップと、
    前記サーバにより、所定の基準に基づいて落札入札を決定するステップと、
    前記サーバにより、落札入札に対応する入札者にその落札を通知するステップと
    をさらに含む、請求項18に記載の方法。
  22. 落札入札者からの前記1件以上の広告を前記広告枠に掲載するステップ
    をさらに含む、請求項21に記載の方法。
  23. コンピュータ実行可能命令を格納する少なくとも1つのメモリと
    前記少なくとも1つのメモリにアクセスし、かつ、前記コンピュータ実行可能命令を実行して一連の動作を遂行するように構成される少なくとも1つのプロセッサであって、前記動作が
    プロセッサを備えるサーバにより、広告枠の所定の部分が視聴可能であるか否かを決定することと、
    前記所定部分が視聴可能であった旨の決定に応じて、前記サーバにより、前記所定部分が所定の継続時間にわたり視聴可能であったか否かを決定することと、
    前記所定部分が所定の継続時間にわたり視聴可能であった旨の決定に応じて、前記サーバにより、前記広告枠を前記オークションに提示することと
    を含むプロセッサと
    を含むシステム。
  24. 前記サーバにより複数の広告から1件以上の所与の広告を特定するステップであって、前記複数の広告からの前記所与の広告の前記特定が前記所与の広告に関する入札金額および前記所与のインプレッションに関する最低競売価格の関数として決定され、前記最低競売価格が前記所与のインプレッションにおける前記所与の広告の表示に対して支払われる提案入札金額であるステップと、
    前記サーバにより前記1件以上の特定された広告のそれぞれの広告関連度スコアを決定するステップであって、前記所与の広告の前記広告関連度スコアが前記所与の広告に関する前記入札金額と前記所与の広告に関する入札金額割増との両方の関数として決定され、前記所与の広告の前記広告関連度スコアがさらに前記インプレッションに関するユーザに対する前記所与の広告の先行表示の合計回数および所与のユーザに対する前記所与の広告の許容される表示の合計回数の関数として決定されるステップと、
    前記サーバにより前記1件以上の特定された広告を前記1件以上の特定された広告のそれぞれに関する前記広告関連度スコアに基づいて分類するステップと、
    前記サーバにより前記1件以上の分類された広告から前記インプレッションにおいて表示する前記広告を特定するステップであって、前記インプレッションにおいて表示される前記特定広告が前記広告に関する前記広告関連度スコアの関数として決定されるステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  25. 前記所与の広告の先行表示が前記所与の広告の表示に対する前記所与のユーザの測定合計注目継続時間と前記所与の広告に関する表示時間の所定最短継続時間との両方の関数として決定され、前記所与のユーザの前記測定合計注目継続時間が表示時間の前記所定最短継続時間より短い場合には前記所与の広告の前記先行表示が発生しなかったものとされる、請求項24に記載の方法。
  26. 前記インプレッションに関する前記所与のユーザに対する前記所与の広告の先行表示の前記合計回数が前記所与のユーザに対する前記所与の広告の許容される表示の前記合計回数より多い場合には、前記所与の広告の前記広告関連度スコアがゼロである、請求項24に記載の方法。
  27. 前記所与の広告に対する前記所与のユーザの前記合計注目継続時間が前記所与のユーザの注目が前記所与の広告の前記表示に集中していた時間の継続時間の関数として測定され、前記表示広告に対する前記ユーザの前記合計注目継続時間が前記広告の前記所定表示継続時間以下である、請求項25に記載の方法。
  28. 前記サーバが、
    所与ウェブ・ブラウザ経由で前記所与のユーザが視聴できる前記所与表示広告の部分であって、前記所与表示広告の視聴可能部分が最低所定閾値より大きい場合に前記所与のユーザの注目が前記所与表示広告に集中しているとする部分、
    前記所与の広告を前記所与のユーザに表示する前記所与ウェブ・ブラウザのうちの前記所与のユーザが視聴できる部分、または
    前記所与のユーザの前記所与ウェブ・ブラウザとの相互作用であって、1つ以上の所定期間のそれぞれにおいて少なくとも1回発生する相互作用
    を含む1つ以上の基準に基づいて、前記所与表示広告に対する前記所与のユーザの注目を決定する、請求項27に記載の方法。
  29. 前記サーバにより複数の広告のそれぞれについて広告関連度スコアを決定するステップであって、所与の広告の前記広告関連度スコアが前記インプレッションに関するユーザに対する前記所与の広告の先行表示の合計回数および所与のユーザに対する前記所与の広告の許容される表示の合計回数の関数として決定されるステップと、
    前記サーバにより前記複数の広告から前記インプレッションにおいて表示する前記広告を特定するステップであって、前記インプレッションにおいて表示される前記複数の広告からの前記広告の前記特定が前記広告に関する前記広告関連度スコアの関数として決定されるステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  30. 前記所与の広告の先行表示が前記所与の広告の前記表示に対する前記所与のユーザの測定合計注目継続時間と前記所与の広告に関する表示時間の所定最短継続時間との両方の関数として決定され、前記所与のユーザの前記測定合計注目継続時間が表示時間の前記所定最短継続時間より短い場合には前記所与の広告の前記先行表示が発生しなかったものとされる、請求項29に記載の方法。
  31. 前記インプレッションに関する前記ユーザに対する前記所与の広告の先行表示の合計回数が前記所与のユーザに対する前記所与の広告の許容される表示の前記合計回数より大きい場合には、前記所与の広告の前記広告関連度スコアがゼロである、請求項29に記載の方法。
  32. 前記所与の広告に対する前記所与のユーザの前記合計注目継続時間が前記所与のユーザの注目が前記所与の広告の前記表示に集中していた時間の継続時間の関数として測定され、前記表示広告に対する前記ユーザの前記合計注目継続時間が前記広告の前記所定表示継続時間以下である、請求項30に記載の方法。
  33. 前記サーバが、
    所与ウェブ・ブラウザ経由で前記所与のユーザが視聴できる前記所与表示広告の部分であって、前記所与表示広告の視聴可能部分が最低所定閾値より大きい場合に前記所与のユーザの注目が前記所与表示広告に集中しているとする部分、
    前記所与の広告を前記所与のユーザに表示する前記所与ウェブ・ブラウザのうちの前記所与のユーザが視聴できる部分、または
    前記所与のユーザの前記所与ウェブ・ブラウザとの相互作用であって、1つ以上の所定期間のそれぞれにおいて少なくとも1回発生する相互作用
    を含む1つ以上の基準に基づいて、前記所与表示広告に対する前記所与のユーザの注目を決定する、請求項32に記載の方法。
  34. 前記動作が、
    複数の広告から1件以上の所与の広告を特定することであって、前記複数の広告からの所与の広告の前記特定が前記所与の広告に関する入札金額および前記所与のインプレッションに関する最低競売価格の関数として決定され、前記最低競売価格が前記所与のインプレッションにおける前記所与の広告の表示に対して支払われる提案入札金額であることと、
    前記1件以上の特定された広告のそれぞれの広告関連度スコアを決定することであって、前記所与の広告の前記広告関連度スコアが前記所与の広告に関する前記入札金額と前記所与の広告に関する入札金額割増との両方の関数として決定され、前記所与の広告の前記広告関連度スコアがさらに前記インプレッションに関するユーザに対する前記所与の広告の先行表示の合計回数および所与のユーザに対する前記所与の広告の許容される表示の合計回数の関数として決定されることと、
    前記1件以上の特定された広告を前記1件以上の特定された広告のそれぞれに関する前記広告関連度スコアに基づいて分類することと、
    前記1件以上の分類された広告から前記インプレッションにおいて表示する広告を特定することであって、前記インプレッションにおいて表示される前記特定広告が前記広告に関する前記広告関連度スコアの関数として決定されることと
    をさらに含む、請求項5に記載のシステム。
  35. 前記所与の広告の先行表示が前記所与の広告の前記表示に対する前記所与のユーザの測定合計注目継続時間および前記所与の広告に関する表示時間の所定最短継続時間との両方の関数として決定され、前記所与のユーザの前記測定合計注目継続時間が表示時間の前記所定最短継続時間より短い場合には前記所与の広告の前記先行表示が発生しなかったものとされる、請求項34に記載のシステム。
  36. 前記インプレッションに関する前記ユーザに対する前記所与の広告の先行表示の合計回数が前記所与のユーザに対する前記所与の広告の許容される表示の前記合計回数より多い場合には前記所与の広告の前記広告関連度スコアがゼロである、請求項34に記載のシステム。
  37. 前記所与の広告に対する前記所与のユーザの前記合計注目継続時間が前記所与のユーザの注目が前記所与の広告の前記表示に集中していた時間の継続時間の関数として測定され、前記表示広告に対する前記ユーザの前記合計注目継続時間が前記広告の前記所定表示継続時間以下である、請求項34に記載のシステム。
  38. 前記サーバが、
    所与ウェブ・ブラウザ経由で前記所与のユーザが視聴できる前記所与表示広告の部分であって、前記所与表示広告の視聴可能部分が最低所定閾値より大きい場合に前記所与のユーザの注目が前記所与表示広告に集中しているとする部分、
    前記所与の広告を前記所与のユーザに表示する前記所与ウェブ・ブラウザのうちの前記所与のユーザが視聴できる部分、または
    前記所与のユーザの前記所与ウェブ・ブラウザとの相互作用であって、1つ以上の所定期間のそれぞれにおいて少なくとも1回発生する相互作用
    を含む1つ以上の基準に基づいて、前記所与表示広告に対する前記所与のユーザの注目を決定する、請求項37に記載のシステム。
  39. 前記サーバによりオンライン広告キャンペーンによる合計達成広告視聴時間を決定するステップであって、前記合計達成広告視聴時間が前記オンライン広告キャンペーンに関する広告の表示について測定される広告視聴時間の継続時間と前記広告に関する表示時間の所定最短継続時間との両方の関数として決定され、広告視聴時間の前記測定継続時間が表示される前記広告に対するユーザの合計注目継続時間の関数として決定され、前記合計注目継続時間が前記ユーザの注目が前記広告の前記表示に集中していた時間の継続時間の関数として測定され、前記ユーザの前記測定合計注目継続時間が所与の広告に関する表示時間の前記所定最短継続時間未満である場合には前記オンライン広告キャンペーンに関する前記所与の広告の前記表示について測定される広告視聴時間の前記継続時間がゼロとされるステップと、
    前記サーバにより前記オンライン広告キャンペーンによる合計達成可能広告視聴時間を決定するステップであって、前記合計達成可能広告視聴時間が前記広告の前記表示について実現可能な表示時間の継続時間の関数として計算され、前記実現可能な表示継続時間が前記広告の長さの関数として決定されるステップと、
    前記サーバにより前記オンライン広告キャンペーンにより達成される総合露出を前記合計達成広告視聴時間および前記合計達成可能広告視聴時間の関数として決定するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  40. 前記サーバにより前記オンライン広告キャンペーンの実効延べ視聴率(eGRP)を前記オンライン広告キャンペーンにより達成された前記算定総合露出の関数として決定するステップ
    をさらに含む、請求項39に記載の方法。
  41. 前記サーバにより、前記オンライン広告キャンペーンの前記算定eGRPがテレビ広告キャンペーンの延べ視聴率(GRP)と比較され、前記比較が前記オンライン広告キャンペーンにより達成される前記総合露出と前記テレビ広告キャンペーンにより達成される総合露出との間の差異を決定するために利用され、前記テレビ広告キャンペーンは、前記オンライン広告キャンペーンに関する前記広告をテレビ経由で到達可能な1人以上の視聴者に表示することを含み、前記所与の広告に関する表示時間の前記所定最短継続時間が前記テレビ広告キャンペーンにおいて表示される前記所与の広告の長さの関数として決定される、請求項40に記載の方法。
  42. 前記テレビ広告キャンペーンの前記GRPが前記テレビ広告キャンペーンからの所与受信広告を表示したテレビの合計数および前記テレビ広告キャンペーンから広告を受信したテレビの合計数の関数として計算される、請求項41に記載の方法。
  43. 前記サーバが、
    ウェブ・ブラウザ経由で前記ユーザが視聴できる前記表示広告の部分であって、前記表示広告の視聴可能部分が最低所定閾値より大きい場合に前記ユーザの注目が前記表示広告に集中しているとする部分、
    前記広告を前記ユーザに表示する前記ウェブ・ブラウザのうちの前記ユーザが視聴できる部分、または
    前記ユーザの前記ウェブ・ブラウザとの相互作用であって、1つ以上の所定期間のそれぞれにおいて少なくとも1回発生する相互作用
    を含む1つ以上の基準に基づいて、前記表示広告に対する前記ユーザの注目を決定する、請求項39に記載の方法。
  44. 前記表示広告に対する前記ユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準が満たされる時間の継続時間が測定され、この測定された継続時間を前記表示広告に対する前記ユーザの前記合計注目継続時間とする、請求項43に記載の方法。
  45. 前記表示広告に対する前記ユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準のうちの少なくとも1つが満たされないときに前記継続時間の前記測定が中止される、請求項44に記載の方法。
  46. 前記表示広告に対する前記ユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準が満たされるときに前記継続時間の前記測定が再開される、請求項45に記載の方法。
  47. 前記サーバによりオンライン広告キャンペーンに関する複数の広告を決定するステップと、
    前記複数の広告のそれぞれについて、前記サーバにより所与の広告の合計達成広告視聴時間を決定するステップであって、前記合計達成広告視聴時間が所与のユーザに対する前記所与の広告の表示について測定される広告視聴時間の継続時間と前記所与の広告に関する表示時間の所定最短継続時間との両方の関数として計算され、前記測定される広告視聴時間の継続時間が前記所与の広告に対する前記所与のユーザの合計注目継続時間の関数として決定され、前記合計注目継続時間が前記所与のユーザの注目が前記所与の広告の表示に集中していた時間の継続時間の関数として測定され、前記所与のユーザの前記測定合計注目継続時間が前記所与の広告に関する表示時間の前記所定最短継続時間未満である場合に前記所与の広告の前記表示について測定される広告視聴時間の前記継続時間がゼロとされるステップと、
    前記サーバにより、前記オンライン広告キャンペーンの総合達成広告視聴時間を決定するステップであって、前記総合達成広告視聴時間が前記複数の広告のそれぞれの前記合計達成広告視聴時間の関数として計算されるステップと、
    前記複数の広告のそれぞれについて、前記サーバにより前記所与の広告の合計達成可能広告視聴時間を決定するステップであって、前記合計達成可能広告視聴時間が前記所与の広告の前記表示について実現可能な表示時間の継続時間の関数として計算され、前記実現可能な表示継続時間が前記所与の広告の長さの関数として計算されるステップと、
    前記サーバにより前記オンライン広告キャンペーンの総合達成可能広告視聴時間を決定するステップであって、前記総合達成可能広告視聴時間が前記複数の広告のそれぞれの前記合計達成可能広告視聴時間の関数として計算されるステップと、
    前記サーバにより、前記オンライン広告キャンペーンにより達成される前記総合露出を前記総合達成広告視聴時間および前記総合達成可能広告視聴時間の関数として決定するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  48. 前記サーバにより前記オンライン広告キャンペーンの実効延べ視聴率(eGRP)を前記オンライン広告キャンペーンにより達成される前記算定総合露出の関数として決定するステップ
    をさらに含む、請求項47に記載の方法。
  49. 前記サーバにより、前記オンライン広告キャンペーンの前記算定eGRPがテレビ広告キャンペーンの延べ視聴率(GRP)と比較され、前記比較を利用して前記オンライン広告キャンペーンにより達成される前記総合露出と前記テレビ広告キャンペーンにより達成される総合露出との間の差異を決定し、前記テレビ広告キャンペーンは、前記オンライン広告に関する前記広告をテレビ経由で到達可能な1人以上の視聴者に表示することを含み、前記所与の広告に関する表示時間の前記所定最短継続時間が前記テレビ広告キャンペーンにおいて表示される前記所与の広告の長さの関数として決定される、請求項48に記載の方法。
  50. 前記テレビ広告キャンペーンの前記GRPが前記テレビ広告キャンペーンからの所与受信広告を表示したテレビの合計数および前記テレビ広告キャンペーンからの広告を受信したテレビの合計数の関数として計算される、請求項49に記載の方法。
  51. 前記サーバが、
    ウェブ・ブラウザ経由で前記ユーザが視聴できる前記表示広告の部分であって、前記表示広告の視聴可能部分が最低所定閾値より大きい場合に前記ユーザの注目が前記表示広告に集中しているとする部分、
    前記広告を前記ユーザに表示する前記ウェブ・ブラウザのうちの前記ユーザが視聴できる部分、または
    前記ユーザの前記ウェブ・ブラウザとの相互作用であって、1つ以上の所定期間のそれぞれにおいて少なくとも1回発生する相互作用
    を含む1つ以上の基準に基づいて、前記表示広告に対する前記ユーザの注目を決定する、請求項47に記載の方法。
  52. 前記表示広告に対する前記ユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準が満たされる時間の継続時間が測定され、この測定された継続時間を前記表示広告に対する前記ユーザの前記合計注目継続時間とする、請求項51に記載の方法。
  53. 前記表示広告に対する前記ユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準のうちの少なくとも1つが満たされないときに前記継続時間の前記測定が中止される、請求項52に記載
    の方法。
  54. 前記表示広告に対する前記ユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準が満たされるときに前記継続時間の前記測定が再開される、請求項53に記載の方法。
  55. 前記動作は、
    オンライン広告キャンペーンによる合計達成広告視聴時間を決定することであって、前記合計達成広告視聴時間が前記オンライン広告キャンペーンに関する広告の表示について測定される広告視聴時間の継続時間と前記広告に関する表示時間の所定最短継続時間との両方の関数として決定され、前記測定される広告視聴時間の継続時間が前記表示広告に対するユーザの合計注目継続時間の関数として決定され、前記合計注目継続時間が前記ユーザの注目が前記広告の前記表示に集中していた時間の継続時間の関数として測定され、前記ユーザの前記測定合計注目継続時間が所与の広告に関する表示時間の所定最短継続時間未満である場合に前記オンライン広告キャンペーンに関する前記所与の広告の前記表示について測定される広告視聴時間の前記継続時間がゼロとされることと、
    前記オンライン広告キャンペーンによる合計達成可能広告視聴時間を決定することであって、前記合計達成可能広告視聴時間が前記広告の前記表示について実現可能な表示時間の継続時間の関数として計算され、前記実現可能表示時間の継続時間が前記広告の長さの関数として計算されることと、
    前記オンライン広告キャンペーンにより達成される総合露出を前記合計達成広告視聴時間および前記合計達成可能広告視聴時間の関数として決定することと
    をさらに含む、請求項5に記載のシステム。
  56. 前記動作が、前記オンライン広告キャンペーンの実効延べ視聴率(eGRP)を前記オンライン広告キャンペーンにより達成される前記算定総合露出の関数として決定すること
    をさらに含む、請求項55に記載のシステム。
  57. 前記サーバによって、前記オンライン広告キャンペーンの前記算定eGRPがテレビ広告キャンペーンの延べ視聴率(GRP)と比較され、前記比較を利用して前記オンライン広告キャンペーンにより達成される前記総合露出と前記テレビ広告キャンペーンにより達成される総合露出との間の差異を決定し、前記テレビ広告キャンペーンは、前記オンライン広告に関する前記広告をテレビ経由で到達可能な1人以上の視聴者に表示することを含み、前記所与の広告に関する表示時間の前記所定最短継続時間が前記テレビ広告キャンペーンにおいて表示される前記所与の広告の長さの関数として決定される、請求項56に記載のシステム。
  58. 前記テレビ広告キャンペーンの前記GRPが前記テレビ広告キャンペーンからの所与受信広告を表示したテレビの合計数および前記テレビ広告キャンペーンからの広告を受信したテレビの合計数の関数として計算される、請求項57に記載のシステム。
  59. ウェブ・ブラウザ経由で前記ユーザが視聴できる前記表示広告の部分であって、前記表示広告の視聴可能部分が最低所定閾値より大きい場合に前記ユーザの注目が前記表示広告に集中しているとする部分、
    前記広告を前記ユーザに表示する前記ウェブ・ブラウザのうちの前記ユーザが視聴できる部分、または
    前記ユーザの前記ウェブ・ブラウザとの相互作用であって、1つ以上の所定期間のそれぞれにおいて少なくとも1回発生する相互作用
    を含む1つ以上の基準に基づいて、前記表示広告に対する前記ユーザの注目が決定される、請求項55に記載のシステム。
  60. 前記表示広告に対する前記ユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準が満たされる時間の継続時間が測定され、この測定された継続時間を前記表示広告に対する前記ユーザの前記合計注目継続時間とする、請求項59に記載のシステム。
  61. 前記表示広告に対する前記ユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準のうちの少なくとも1つが満たされないときに前記継続時間の前記測定が中止される、請求項60に記載のシステム。
  62. 前記表示広告に対する前記ユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準が満たされるときに前記継続時間の前記測定が再開される、請求項61に記載のシステム。
  63. 前記サーバにより広告キャンペーンに関する広告の表示に適するインプレションを決定するステップであって、前記インプレッションの適切性が前記広告キャンペーンにより要求される特性と前記インプレッションに関する特性との間の一致に基づいて決定されるステップと、
    前記サーバにより、所与の入札金額により前記インプレッションを獲得する確率を決定するステップと、
    前記サーバにより、前記インプレッションの予測広告視聴時間を決定するステップであって、前記予測広告視聴時間が1つ以上の同等のインプレッションにより達成される広告視聴時間の平均継続時間の関数として計算され、所与の広告視聴時間が所与のインプレッションに表示される所与の広告に対する所与のユーザの注目の注目継続時間の関数であるステップと、
    前記サーバにより、前記所与のユーザによる1つ以上の同等のインプレッションの生成の予測頻度を決定するステップと、
    前記サーバにより、所定の最短広告視聴時間より長い広告視聴時間を達成した1つ以上の同等のインプレッションの合計数と1つ以上の同等のインプレッションの前記合計数の比として予測完全視聴率を決定するステップと、
    前記サーバにより、前記広告キャンペーンの合計予測広告視聴時間を決定するステップであって、前記合計予測広告視聴時間が前記インプレションを獲得する前記算定確率および前記インプレションの前記関連算定予測広告視聴時間の関数として計算され、前記合計予測広告視聴時間が前記予測頻度および前記予測完全視聴率の関数としてさらに計算されるステップと、
    前記サーバにより、前記オンライン広告キャンペーンによる合計利用可能広告視聴時間を決定するステップであって、前記合計利用可能広告視聴時間が前記広告の長さの関数として計算されるステップと、
    前記サーバにより、前記広告キャンペーンにより達成可能な前記総合露出を前記合計予測広告視聴時間および前記合計利用可能広告視聴時間の関数として決定するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  64. 前記サーバにより、前記オンライン広告キャンペーンの予測実効延べ視聴率(eGRP)を前記広告キャンペーンにより達成可能な前記算定総合露出の関数として決定するステップ
    をさらに含む、請求項63に記載の方法。
  65. 前記所与の入札金額により前記所与のインプレッションを獲得する確率がこれまでに売り渡された同等のインプレションの合計数および前記所与の入札金額以下の関連売却価格を有する前記同等のインプレションの合計数の関数として決定され、前記同等のインプレションが前記広告主により要求される関連特性を有する、請求項63に記載の方法。
  66. 広告視聴時間の所与達成継続時間が所与同等インプレッションにおける所与表示広告に対する所与のユーザの合計注目継続時間の関数として計算され、前記合計注目継続時間が前記所与のユーザの注目が前記所与の広告の表示に集中していた時間の継続時間の関数として測定される、請求項63に記載の方法。
  67. 前記入札金額が前記広告キャンペーンに関する広告を表示する広告主から受領され、前記入札金額がユーザに前記広告を表示するインプレッションを獲得するために利用され、前記ユーザに対する前記広告の表示が前記広告キャンペーンの露出を達成する、請求項63に記載の方法。
  68. 前記サーバが、
    ウェブ・ブラウザ経由で前記所与のユーザが視聴できる前記表示広告の部分であって、前記所与表示広告の視聴可能部分が最低所定閾値より大きい場合に前記所与のユーザの注目が前記所与表示広告に集中している部分、
    前記広告を前記所与のユーザに表示する前記ウェブ・ブラウザのうちの前記所与のユーザが視聴できる部分、または
    前記所与のユーザの前記ウェブ・ブラウザとの相互作用であって、1つ以上の所定期間のそれぞれにおいて少なくとも1回発生する相互作用
    を含む1つ以上の基準に基づいて、前記所与表示広告に対する前記所与のユーザの注目を決定する、請求項63に記載の方法。
  69. 前記所与表示広告に対する前記所与のユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準が満たされる時間の継続時間が測定され、この測定された継続時間を前記表示広告に対する前記所与のユーザの前記合計注目継続時間とする、請求項68に記載の方法。
  70. 前記所与表示広告に対する前記所与のユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準のうちの少なくとも1つが満たされないときに前記継続時間の前記測定が中止される、請求項69に記載の方法。
  71. 前記所与表示広告に対する前記所与のユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準が満たされるときに前記継続時間の前記測定が再開される、請求項70に記載の方法。
  72. 前記サーバにより、広告キャンペーンに関する広告の表示に適するインプレションのサブセットを決定するステップであって、インプレッションの前記サブセットの適切性が前記広告キャンペーンにより要求される特性とインプレッションの前記サブセットの各インプレションに関する特性との間の一致に基づいて決定されるステップと、
    インプレションの前記サブセットの各インプレションについて、前記サーバにより、所与の入札金額により所与のインプレッションを獲得する確率を決定するステップと、
    インプレションの前記サブセットの各インプレションについて、前記サーバにより前記所与のインプレッションの所与予測広告視聴時間を決定するステップであって、前記所与予測広告視聴時間が前記同等のインプレッションにより達成される広告視聴時間の平均継続時間の関数として計算され、所与の広告視聴時間が所与のインプレッションに表示される所与の広告に対する所与のユーザの注目の注目継続時間の関数であるステップと、
    前記サーバにより、前記広告キャンペーンに関する前記広告の前記表示に適する所与のユーザによる1つ以上のインプレッションの生成の予測頻度を決定するステップと、
    前記サーバにより、所定最短広告視聴時間より長い広告視聴時間を達成するサブセットのインプレッションの合計数と前記サブセットのインプレッションの前記合計数の比として予測完全視聴率を決定するステップと、
    前記サーバにより、前記広告キャンペーンの合計予測広告視聴時間を決定するステップであって、前記合計予測広告視聴時間がインプレッションの前記サブセットの各インプレションを獲得する前記算定確率およびインプレッションの前記サブセットの各インプレションの前記関連算定予測広告視聴時間の関数として計算され、さらに前記合計予測広告視聴時間が前記予測頻度および前記予測完全視聴率の関数として計算されるステップと、
    前記サーバにより、前記オンライン広告キャンペーンによる合計利用可能広告視聴時間を決定するステップであって、前記合計利用可能広告視聴時間がインプレションの前記サブセットにおけるインプレッションの数および前記広告の長さの関数として計算されるステップと、
    前記サーバにより、前記広告キャンペーンにより達成可能な前記総合露出を前記合計予測広告視聴時間および前記合計利用可能広告視聴時間の関数として決定するステップと
    を含む方法。
  73. 前記サーバにより、前記オンライン広告キャンペーンの予測実効延べ視聴率(eGRP)を前記広告キャンペーンにより達成可能な前記算定総合露出の関数として決定するステップ
    をさらに含む、請求項72に記載の方法。
  74. 前記所与の入札金額により前記所与のインプレッションを獲得する確率がこれまでに売り渡された同等のインプレションの合計数および前記所与の入札金額以下の関連売却価格を有する前記同等のインプレションの合計数の関数として決定され、前記同等のインプレションが前記広告主により要求される関連特性を有する、請求項72に記載の方法。
  75. 広告視聴時間の所与達成継続時間が所与同等インプレッションにおける所与表示広告に対する所与のユーザの合計注目継続時間の関数として計算され、前記合計注目継続時間が前記所与のユーザの注目が前記所与の広告の表示に集中していた時間の継続時間の関数として測定される、請求項72に記載の方法。
  76. 前記入札金額が前記広告キャンペーンに関する広告を表示する広告主から受領され、前記入札金額が前記広告を1人以上のユーザに表示する1つ以上のインプレッションを獲得するために利用され、前記1人以上のユーザに対する前記広告の各表示が前記広告キャンペーンの露出を達成する、請求項72に記載の方法。
  77. 前記サーバが、
    ウェブ・ブラウザ経由で前記所与のユーザが視聴できる前記表示広告の部分であって、前記所与表示広告の視聴可能部分が最低所定閾値より大きい場合に前記所与のユーザの注目が前記所与表示広告に集中しているとする部分、
    前記広告を前記所与のユーザに表示する前記所与ウェブ・ブラウザのうちの前記所与のユーザが視聴できる部分、または
    前記所与のユーザの前記ウェブ・ブラウザとの相互作用であって、1つ以上の所定期間のそれぞれにおいて少なくとも1回発生する相互作用
    を含む1つ以上の基準に基づいて、前記所与表示広告に対する前記所与のユーザの注目を決定する、請求項72に記載の方法。
  78. 前記所与表示広告に対する前記所与のユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準が満たされる時間の継続時間が測定され、この測定された継続時間を前記表示広告に対する前記所与のユーザの前記合計注目継続時間とする、請求項77に記載の方法。
  79. 前記所与表示広告に対する前記所与のユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準のうちの少なくとも1つが満たされないときに前記継続時間の前記測定が中止される、請求項77に記載の方法。
  80. 前記所与表示広告に対する前記所与のユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準が満たされるときに前記継続時間の前記測定が再開される、請求項79に記載の方法。
  81. 前記動作が、
    広告キャンペーンに関する広告の表示に適するインプレションを決定することであって、前記インプレションの適切性が前記広告キャンペーンにより要求される特性と前記インプレッションに関する特性との間の一致に基づいて決定されることと、
    前記所与の入札金額により前記インプレションを獲得する確率を決定することと、
    前記インプレションの予測広告視聴時間を決定することであって、前記予測広告視聴時間が1つ以上の同等のインプレッションにより達成される広告視聴時間の平均継続時間の関数として計算され、所与の広告視聴時間が所与のインプレッションに表示される所与の広告に対する所与のユーザの注目の注目継続時間の関数であることと、
    所与のユーザによる1つ以上の同等のインプレションの生成の予測頻度を決定することと、
    予測完全視聴率を所定最短広告視聴時間より長い広告視聴時間を達成する1つ以上の同等インプレッションの合計数と1つ以上の同等インプレッションの前記合計数の比として決定することと、
    前記広告キャンペーンの合計予測広告視聴時間を決定することであって、前記合計予測広告視聴時間が前記インプレションを獲得する前記算定確率および前記インプレションの前記関連算定予測広告視聴時間の関数として計算され、さらに前記合計予測広告視聴時間が前記予測頻度および前記予測完全視聴率の関数として計算されることと、
    前記オンライン広告キャンペーンによる合計利用可能広告視聴時間を決定することであって、前記合計利用可能広告視聴時間が前記広告の長さの関数として計算されることと、
    前記広告キャンペーンにより達成可能な総合露出を前記合計予測広告視聴時間および前記利用可能広告視聴時間の関数として決定することと
    をさらに含む、請求項5に記載のシステム。
  82. 前記動作が、前記オンライン広告キャンペーンの予測延べ視聴率(eGRP)を前記広告キャンペーンにより達成可能な前記算定総合露出の関数として決定すること
    をさらに含む、請求項81に記載のシステム。
  83. 前記所与の入札金額により前記所与のインプレッションを獲得する確率がこれまでに売り渡された同等のインプレションの合計数および前記入札金額以下の関連売却価格を有する前記同等のインプレションの合計数の関数として決定され、前記同等のインプレションが前記広告主により要求される関連特性を有する、請求項81に記載のシステム。
  84. 広告視聴時間の所与達成継続時間が所与同等インプレッションにおける所与表示広告に対する所与のユーザの合計注目継続時間の関数として計算され、前記合計注目継続時間が前記所与のユーザの注目が前記所与の広告の表示に集中していた時間の継続時間の関数として測定される、請求項81に記載のシステム。
  85. 前記入札金額が前記広告キャンペーンに関する広告を表示する広告主から受領され、前記入札金額がユーザに対し前記広告を表示するインプレッションを獲得するために利用され、前記ユーザに対する前記広告の表示が前記広告キャンペーンの露出を達成する、請求項81に記載のシステム。
  86. ウェブ・ブラウザ経由で前記所与のユーザが視聴できる前記表示広告の部分であって、前記所与表示広告の前記視聴可能部分が最低所定閾値より大きい場合に前記所与のユーザの注目が前記所与表示広告に集中しているとする部分、
    前記広告を前記所与のユーザに表示する前記ウェブ・ブラウザのうちの前記所与のユーザが視聴できる部分、または
    前記所与のユーザの前記ウェブ・ブラウザとの相互作用であって、1つ以上の所定期間のそれぞれにおいて少なくとも1回発生する相互作用
    を含む1つ以上の基準に基づいて、前記所与表示広告に対する前記所与のユーザの注目を決定する、請求項81に記載のシステム。
  87. 前記所与表示広告に対する前記所与のユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準が満たされている時間の継続時間を測定し、前記測定継続時間が前記表示広告に対する前記所与のユーザの合計注目継続時間である、請求項86に記載のシステム。
  88. 前記所与表示広告に対する前記所与のユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準のうちの少なくとも1つが満たされないときに前記継続時間の前記測定が中止される、請求項87に記載のシステム。
  89. 前記所与表示広告に対する前記所与のユーザの注目を決定する前記1つ以上の基準が満たされるときに前記継続時間の前記測定が再開される、請求項88に記載のシステム。
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