JP2014178141A - キャリブレーションシステム、およびキャリブレーション方法 - Google Patents

キャリブレーションシステム、およびキャリブレーション方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014178141A
JP2014178141A JP2013050805A JP2013050805A JP2014178141A JP 2014178141 A JP2014178141 A JP 2014178141A JP 2013050805 A JP2013050805 A JP 2013050805A JP 2013050805 A JP2013050805 A JP 2013050805A JP 2014178141 A JP2014178141 A JP 2014178141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
marker
calibration
calibration system
plane plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013050805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6088864B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kawasaki
洋 川崎
Shota Kiyota
祥太 清田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kagoshima University NUC
Original Assignee
Kagoshima University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kagoshima University NUC filed Critical Kagoshima University NUC
Priority to JP2013050805A priority Critical patent/JP6088864B2/ja
Publication of JP2014178141A publication Critical patent/JP2014178141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6088864B2 publication Critical patent/JP6088864B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】撮影画像に基づいてキャリブレーションを行うことができる上に、平面板を動かせる自由度が上がり、キャリブレーション精度を高めることができるキャリブレーションシステム、およびキャリブレーション方法を提供する。
【解決手段】キャリブレーションシステム10は、所定のパターンpt1が印刷された平面板12と、この平面板12に印刷されたパターンに少なくとも一部が重なり合うように、所定のパターンpt1と同一または異なるパターンpt2を平面板12に投影する投影手段14と、平面板12に印刷されたパターンpt1と投影手段14によって平面板12上に投影されたパターンpt2とを少なくとも撮影する撮影手段16と、投影手段14と撮影手段16の制御を行う制御手段18と、を有して構成されている。また、所定のパターンpt1は、各々異なる識別子を有する複数のマーカーによって構成された局所識別可能パターンで構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、3次元形状の測定におけるキャリブレーションシステム、およびキャリブレーション方法に関する。
近年、様々な分野において、3次元測定装置による3次元形状の測定の研究が盛んに行われている。これまで、3次元形状の測定方法として様々な提案がなされているが、3次元形状を非接触で計測する技術は、主として、パッシブ測定方式(受動的測定方式)とアクティブ測定方式(能動的測定法)とに大別することができる。
パッシブ測定方式(受動的測定方式)は、複数の画像セットのみから3次元復元を行うことができるという利点があるものの、対応点探索問題や形状計測が難しいといった問題点がある。一方、アクティブ測定方式(能動的測定法)は、ステレオ方式に代表されるように、レーザーやスリット光などを対象に投影し、その様子を撮影することで3次元計測を行う方法である。
一般に、アクティブステレオ方式による3次元形状の測定では、事前に計測装置の厳密なキャリブレーションが必要である。光パターン投影法によるシステムにおいては、プロジェクタとカメラの内部パラメータ(例えば、焦点距離やレンズの歪など)と、計測装置間の外部パラメータ(例えば、プロジェクタやカメラの位置姿勢など)が必要となってくる。特に、プロジェクタはその性質上、プロジェクタから見た画像を取得することができないため、プロジェクタのキャリブレーションには特殊な校正儀を用いたり、対応点取得のためにグレーコードなどの特殊なパターンを投影するなどの必要性がある。
また、外部パラメータは、カメラとプロジェクタの配置を変更するたびに行う必要があるため、計測システムとしての利便性がこれまで大きく損なわれていた。このような問題を解決するために自己校正を行う手法も提案されているが、精度の良い対応点を取得するために複数枚のパターンを投影する必要があり、依然としてプロジェクタの内部パラメータや外部パラメータの推定には数多くの課題が残されている。
このような従来の課題を解決する方法として、非特許文献1には、平面板と市松模様を用いたキャリブレーション方法が提案されている。この方法では、プロジェクタから市松模様を投影することで、従来のキャリブレーション方法のように特殊な校正儀や特殊なパターンを用いることなく、プロジェクタのキャリブレーションを行うことが可能とされている。
清田祥太、川崎洋、古川亮、佐川立昌,"平面板を用いたプロジェクタの効率的なキャリブレーション手法の提案",情報処理学会CVIM研究会会誌 Vol.2012−CVIM−180 p.1−8,2012年
しかしながら、上記非特許文献1に記載のキャリブレーション方法では、市松模様の特徴点を検出するためには市松模様全体がカメラで撮影される必要性があるため、しばしば撮影を行うことが困難となり、3次元形状の計測精度が低下するなどの問題があった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、キャリブレーションパターン全体が撮影または投影されていない場合でも、一部の撮影画像に基づいてキャリブレーションを行うことができる上に、平面板を動かせる自由度が上がり、キャリブレーション精度を高めることができるキャリブレーションシステム、およびキャリブレーション方法を提供することを目的とする。
本発明は、所定のパターンが印刷された平面板と、前記平面板に印刷されたパターンに少なくとも一部が重なり合うように、前記所定のパターンと同一または異なるパターンを前記平面板に投影する投影手段と、前記平面板に印刷されたパターンと前記投影手段によって前記平面板上に投影されたパターンとを少なくとも撮影する撮影手段と、前記投影手段と前記撮影手段の制御を行う制御手段と、を有して構成されたキャリブレーションシステムであって、前記所定のパターンは、各々異なる識別子を有する複数のマーカーによって構成された局所識別可能パターンで構成され、前記局所識別可能パターンを使用して前記投影手段または前記撮影手段のキャリブレーションを行うことを特徴とするキャリブレーションシステムである。
本発明に係るキャリブレーションシステム、およびキャリブレーション方法によれば、撮影画像に基づいてキャリブレーションを行うことができる上に、平面板を動かせる自由度が上がり、キャリブレーション精度を高めることができるという優れた効果を奏し得る。さらに、白黒カメラにおいても、高精度なキャリブレーションが実現できる。
キャリブレーションシステム10の構成例を示すシステム構成図である。 (a)ARマーカーパターンの一例を示した図である。(b)ARマーカーパターンを構成するARマーカーの一例を示した図である。 本システム10の制御を行うコンピュータ18の内部構成の一例を示した内部構成図である。 画像処理手段26が実行する画像処理の流れを示したフローチャートである。 モノクロARマーカーで撮影した一例を示した図である。 モノクロARマーカーの一例と、その輝度のコンビネーションを示した図である。 アダプティブ二値化の一例を示した図である。 モノクロARマーカーにおけるアダプティブ二値化の一例を示した図である。 モノクロARマーカーにおける、最初の2値化の結果を用いて、撮影画像をマスクした一例を示した図である。 MRF(Marcof random field)最適化による2値化の一例を示した図である。 (a)実験に用いたボックスの外観斜視図である。(b)キャリブレーションの精度評価におけるボックスの復元結果を示した図である。 ARマーカー検出によって得られた点P1、初期値を用いて行った再投影の点P2、最適化後の値を用いて行った再投影の点P3を、それぞれ抜粋して示した図である。 アダプティブ二値化と通常の二値化における再投影誤差を比較した図である。 (a)ARマーカーパターン使用時の入力画像である。(b)市松模様パターン使用時の入力画像である。 (a)(b)市松模様とARマーカーパターンの精度の比較における復元結果とその時の角度を示した図である。(c)入力画像の枚数を27枚としたときのボックスの復元時の角度を示した図である。 モノクロARマーカーにおける、キャリブレーションの精度評価におけるボックスの復元結果を示した図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係るキャリブレーションシステムについて詳細に説明する。
<全体構成>
最初に、図1を用いて、キャリブレーションシステム10(以下、単に「本システム10」という場合がある)の全体構成について説明する。なお、図1は、キャリブレーションシステム10の構成例を示すシステム構成図である。
本システム10は、所定のパターンpt1が印刷された平面板12と、この平面板12に印刷されたパターンpt1に重なり合うように、このパターンpt1と同一のパターンpt2を平面板12に投影するプロジェクタ14と、平面板12に印刷されたパターンpt1とプロジェクタ14によって平面板12上に投影されたパターンpt2とを撮影するカメラ16と、これらのプロジェクタ14やカメラ16の制御を行うコンピュータ18と、を有して構成されている。
なお、プロジェクタ14やカメラ16の個数、位置、および向き等は、図1に示す例に限定されるものではなく特に制約は無いが、プロジェクタ14やカメラ16の位置や向きを固定する必要があるため、三脚などの固定機材によってプロジェクタ14やカメラ16を固定することが好ましい。
本システム10では、平面板12に印刷するパターンpt1およびプロジェクタ14から投影するパターンpt2として、次に説明する「ARマーカーパターン」を使用する点を一つの特徴としている。
<ARマーカーパターン>
次に、図2を用いて、ARマーカーパターンについて説明する。なお、図2(a)は、ARマーカーパターンの一例を示した図であり、同図(b)は、ARマーカーパターンを構成するARマーカーの一例を示した図である。
「ARマーカー」とは、AR(Augmented Reality:拡張現実)を実現するためのバーコードなどのパターンのことである。本システム10では、キャリブレーションに用いるキャリブレーションパターンとして、図2(a)に示すようなARマーカーパターンを用いる。このARマーカーパターンは、7行9列に配置した63個のARマーカーによって構成されるものである。なお、ARマーカーパターンを構成するARマーカーの配置や個数は、この例に限定されないことは言うまでもない。
本システム10のようにARマーカーをキャリブレーションマーカーとして使用する際に最も重要となるのは、各々のARマーカーが、相異なるID(識別子)を持つARマーカーとして検出可能なことである。ARマーカーパターンから個々のARマーカーのIDを検出する際に、ARマーカーのIDを1つでも誤って検出してしまうと、キャリブレーションを正常に行うことができなくなってしまうため、各々のARマーカーが相異なる特徴を持つようなパターンを作成する必要がある。
一般に、ARマーカーは文字や絵など、視覚によって認識し易いもので構成されるが、本システム10では、ARマーカーパターンを構成する個々のARマーカーが、できるだけ異なる特徴を持つように、図2(b)に示すような2次元バーコードに似たパターンを採用する。ARマーカーは、太い黒枠で構成される外枠と、その内部パターンの2つから構成され、内部パターンは2値画像であれば、特に制約はない。そこで、具体的には、個々のARマーカーの内部パターンを5行5列に配置した25個の正方形の組合せで構成し、25個の正方形のうちの一部または全てを有色とし、残りを無色とする。そして、有色の部分を数値の1、無色の部分を数値の0と考えた場合に、全てのARマーカー同士のハミング距離の最小値がなるべく大きくなるように(好ましくは最大となるように)有色と無色の組合せを選択する。また、パターンが回転したり、反転したりすることを考慮して、回転対称や、線対称の図形を除外する処理も必要である。さらに、有色と無色の数が極端にならないようにバランスを取ることも実際の画像処理の際には精度向上に有効である。
<キャリブレーション方法>
次に、図3を用いて、本システム10で実行されるキャリブレーション方法について説明する。なお、図3は、本システム10の制御を行うコンピュータ18の内部構成の一例を示した内部構成図である。
本システム10のコンピュータ18は、プロジェクタ14の制御を行ってARマーカーパターンを平面板12に向けて投影させるパターン投影制御手段20と、カメラ16の制御を行ってARマーカーパターンが投影された平面板12の画像を入力するパターン画像入力手段22と、このパターン画像入力手段22によって入力された入力画像の他、各種プログラムや複数のARマーカーパターンなどを記憶する記憶手段24と、この記憶手段24に記憶された入力画像に対して画像処理を行う画像処理手段26と、この画像処理手段26による画像処理の結果や入力画像などを表示する表示手段28と、コンピュータ18全体の制御を行う制御手段30と、を有して構成されている。
このようなコンピュータ18としては、周知のパソコンやサーバなどを適用することができ、その記憶手段24としては、ROM、RAM、HDDなどを適用することができる。また、表示手段28としては、液晶表示装置やCRTなどを適用することができ、制御手段30としては、CPUなどを適用することができる。以下、その他の、パターン投影制御手段20、パターン画像入力手段22、および、画像処理手段26について順次説明する。
<パターン投影制御手段>
パターン投影制御手段20は、プロジェクタ14の制御を行って、平面板12に印刷されたARマーカーパターンの上に重なり合うように、同一パターンのARマーカーパターンを投影させる手段である。このパターン投影制御手段20は、例えば、記憶手段24などに予め記憶されたARマーカーパターンを取得し、取得したARマーカーパターンを、プロジェクタ14から出力させたり表示手段28に表示させる制御を行うソフトウェア(プログラム)や、プロジェクタ14との接続に用いられる外部I/F(LAN端子や画像出力端子など)のハードウェアによって構成される。
なお、パターン投影制御手段20は、プロジェクタ14の各種制御(電源のオン・オフ切換え、ソース切換え、コントラスト調整、輝度調整、アスペクト比調整、ズームイン、ズームアウトなど)を行うプログラムをさらに備えていてもよい。
<パターン画像入力手段>
パターン画像入力手段22は、カメラ16の制御を行ってARマーカーパターンが投影された平面板12の画像を入力する手段である。このパターン画像入力手段22は、例えば、カメラ16から入力される入力画像を記憶手段24に記憶し、記憶した入力画像に対する画像処理を画像処理手段26に指示したり、入力画像を表示手段28に表示させるソフトウェア(プログラム)や、カメラ16との接続に用いられる外部I/F(LAN端子や画像入力端子など)のハードウェアによって構成される。
なお、パターン画像入力手段22は、カメラ16の各種制御(フォーカス、シャッター操作、フラッシュのオンオフ切換え、コントラスト調整、輝度調整、ズームイン、ズームアウトなど)を行うプログラムをさらに備えていてもよい。
また、カメラ16によって撮影する領域は、平面板12の全ての領域である必要はないが、撮影する領域が狭いと(撮影可能なARマーカーの個数が少ないと)キャリブレーションの精度低下の要因となるため、一定数のARマーカーが含まれる領域を撮影することが好ましい。また、キャリブレーションにおいて十分な精度を得るためにはカメラ16によって平面板12の角度を変えながら30枚ほどの画像を撮影することが好ましい。
<画像処理手段>
画像処理手段26は、記憶手段24に記憶された入力画像に対して画像処理を行う手段である。この画像処理手段26は、本実施形態では、入力画像からARマーカーを検出するパターン検出手段26aと、プロジェクタ14とカメラ16の内部パラメータのキャリブレーションを行う内部キャリブレーション手段26bと、プロジェクタ14とカメラ16の内部パラメータと外部パラメータの再推定を行う最適化手段26cと、を有するソフトウェア(プログラム)によって構成される。
以下、図4を参照して、画像処理手段26(パターン検出手段26a、内部キャリブレーション手段26b、最適化手段26c)が実行する画像処理について説明する。なお、図4は、画像処理手段26が実行する画像処理の流れを示したフローチャートである。
<パターン検出手段>
パターン検出手段26aは、図4のステップS101において、入力画像からARマーカーを検出する処理を行う。具体的には、最初に、記憶手段24に記憶された入力画像を1枚ずつ取得し、この入力画像に基づいて、平面板12に印刷されたARマーカーパターン(以下、単に「平面板側ARマーカーパターン」という場合がある)と、プロジェクタ14から投影しているARマーカーパターン(以下、単に「プロジェクタ側ARマーカーパターン」という場合がある)と、を分離する処理を行う。
本実施形態では、平面板側ARマーカーパターンとプロジェクタ側ARマーカーパターンの有色の部分を互いに異なる色で構成しており、平面板側ARマーカーパターンの有色の部分をシアン:RGB(0,255,255)、プロジェクタ側ARマーカーパターンの有色の部分を黄色:RGB(255,255,0)としている。
なお、各々の色の組合せはシアンと黄色の組合せに限定されるものではなく、後述する方法によって2つのARマーカーパターンの分離が容易となる色の組合せであればよい。また、平面板側ARマーカーパターンとプロジェクタ側ARマーカーパターンの両方をモノクロで構成してもよく、この場合、平面板側ARマーカーパターンとプロジェクタ側ARマーカーパターンの輝度値の違い(例えば、平面板側ARマーカーパターンの輝度値をRGB(100,100,100)、プロジェクタ側ARマーカーパターンの輝度値をRGB(200,200,200)に設定する)を用いて両者の分離を行えばよく、カメラ16をモノクロカメラにすることができるという利点がある。
本実施形態では、平面板側ARマーカーパターンとプロジェクタ側ARマーカーパターンの有色の部分を互いに異なる色で構成することで、入力画像の赤(R)プレーンでは平面板側ARマーカーパターンのみが、青(B)プレーンではプロジェクタ側ARマーカーパターンのみが見えることになる。このため、本システム10において、カメラ16用には各ピクセルの輝度値のR以外を0に設定し、プロジェクタ14用にはB以外の輝度値を0に設定することで、各々のARマーカーパターンを鮮明に確認することができる。
続いて、パターン検出手段26aは、平面板側ARマーカーパターンとプロジェクタ側ARマーカーパターンに対してグレースケール化を行う。なお、この際に単純にグレースケール化を行うと、それぞれのピクセルの輝度が一定になってしまうため、赤(R)プレーンに対してはRの輝度値を用いてグレースケール化し、青(B)プレーンに関してはBの輝度値を用いてグレースケール化を行なう。こうすることで、1枚の入力画像を、平面板側ARマーカーパターンとプロジェクタ側ARマーカーパターンとに完全に分離することが可能である。また、色情報を用いて分離した画像は、それぞれ2枚のモノクロ画像となっているため、後述のモノクロ画像の分離手法を用いると、より高精度な分離や、ARマーカーの検出が実現できることは言うまでもない。
すなわち、本システム10では、平面板側ARマーカーパターンとプロジェクタ側ARマーカーパターンの色情報を用いて両者の分離を行い、分離した後の2枚1セットの画像を用いてキャリブレーションを行うことを一つの特徴としている。なお、上述のように、平面板側ARマーカーパターンとプロジェクタ側ARマーカーパターンの両方をモノクロにする場合には、両者の輝度値の違いを用いて両者の分離を行い、分離した後の2枚1セットの画像を用いてキャリブレーションを行えばよい。
図5に、モノクロパターン同士の投影例を示す。モノクロ画像の場合は、RGBプレーンがどれも同じ値となるため、パターンの分離をカラー画像のように単純に行うことはできない。そこで、本システム10では、アダプティブ二値化とグラフカットを用いて、色情報を用いないパターン分離を行う。まず初めに、カメラ側のパターンの分離を行う。撮影に使うモノクロのARマーカーパターンは、輝度値を変えて作成を行なっているため、理想的には図6のような輝度値の分布になる。この分布には偏りがあるため、輝度値を用いて二値化を行えばカメラ側のパターンが分離可能である。
続いて、パターン検出手段26aは、分離した画像を用いてARマーカーの検出を行い、各々のARマーカーのIDや頂点の座標を取得する。なお、ARマーカーの検出には、周知のARToolKit(AR研究用のソフトウェアライブラリ)等を用いることができる。このARマーカー用のソフトウェアライブラリでは、マーカーが、アフィン変換や、ホモグラフィー変換で変形している場合でも、高精度な検出できるという特徴がある。
ところで、ARマーカーをカメラ16で撮影するだけであれば、非常に高精度なARマーカー検出が可能であるが、内部キャリブレーションを行う際は平面板12の角度を変えながら画像の撮影を行うため、しばしばARマーカー検出に失敗することがある。これは、ARマーカーを検出する際に、ARToolKitの内部では二値化処理を行っているのだが、平面板12の角度を変えて撮影を行うと画像上で明るさのムラができ、一定の閾値で二値化しようとすると二値化に失敗してしまうことが要因である。
そこで、本システム10では、ARToolKitを用いてARマーカー検出を行う前に、画像に対して予め高精度な二値化を行うことで、ARマーカー検出の精度を向上させている。
具体的には、1枚の入力画像の中から平面板12の領域のみを抽出し、抽出した領域をさらに小さな領域に分割することによってアダプティブな二値化を行う。平面板12の領域を抽出するために、まず分離した平面板側ARマーカーパターンに対し、マーカー検出を行い、ARマーカーのIDを取得する。この時には一定の閾値を使って二値化しているため、二値化に成功した領域でしかARマーカーIDを取得することはできない。
次に、取得したARマーカーのIDを元に、領域を拡張し、拡張した領域内で再び二値化を行う。二値化を行った領域では、二値化の精度が向上することにより、ARマーカーの検出精度も向上する。これにより、一回目のARマーカー検出よりもARマーカーが多く検出されるため、二回目の領域拡張部分はさらに大きくなる。
具体的な、領域の拡張方法としては、単純に、2値化で成功したARマーカーの周辺に領域を拡張することが考えられる。さらに、パターンにおけるARマーカーの配置は既知であることから、その知識を用いると、ARマーカーが画像上のどこにあるべきかが計算できるため、そのARマーカーが存在するはずの領域へと拡張していくことも考えられる。このようにして拡張した領域では、ARマーカーIDも計算できるため、その領域を単に2値化するだけではなく、計算されたARマーカーIDとの整合性をチェックすることもできる。チェック方法としては、例えば、マーカー同士の相関を取ったり、マーカー同士の輝度の差(SUM OF SQUARED DISTANCE)を用いることができる。
ARマーカーパターン(カラー)の場合、図7に示すように、この領域拡張処理を繰り返し実行することで、最終的には平面板側ARマーカーパターンに含まれる全てのARマーカーを抽出することが可能となる。なお、プロジェクタ側ARマーカーパターンの二値化は、平面板側ARマーカーパターンにおけるARマーカーを検出した際に取得した平面板12の領域を、そのままプロジェクタ側ARマーカーパターンにも適用することで行うことができる。また、ARマーカーパターン(モノクロ)の場合も、図8に示すように、この領域拡張処理を繰り返し実行することで、最終的には平面板側ARマーカーパターンに含まれる全てのARマーカーを抽出することが可能となる。
分離画像の片方の検出および2値化が完了すると、その結果を用いて、もう片方の2値化の精度を上げることが可能となる。まず、分離前の撮影画像上において、検出および2値化の完了したARマーカーの各座標に対して、そのパターンの輝度値の情報を用いた補正を行う。具体的には、2値化の完了したパターンの明部にあたる部分においては、分離前の画像を暗く、パターンの暗部にあたる部分では明るく変換する。そうすれば、理論的には、もう片方のパターンのみの画像を作成することが可能である。しかしながら、現実には、反射が平面全体で一様でないことや、ガンマカーブが直線でないこと、パターンの境界部分ではエイリアシングの影響でノイズが発生することなどから、もう片方のパターンのみの画像を作成することができない。このため、その画像をそのまま2値化をしても精度の良い2値化に失敗してしまうことが多い。そこで、本発明では、次のような解決方法を行う。
まず、検出および2値化の完了したARマーカーの明部と暗部で分離前の画像にマスクをかけ、それぞれの領域ごとに2値化を行う。こうすることで、輝度の補正による影響を受けずにそれぞれの領域ごとに安定した2値化を完了することができる。ここで、前項で述べたような、領域拡張処理による2値化を行うことができることは言うまでもない。しかし、2値化の完了したARマーカーの、明部と暗部の境界部分は、エイリアシングの影響で、2値化処理が不安定となるため、前記の明部と暗部それぞれで2値化した画像と統合しても、その境界部分にノイズが残る。そこで、境界部分の領域を未定領域とし、その領域を最適化により2値化処理をすると、精度の高い2値化が実現できる。具体的には、境界部分を検出し、その領域をモーフィング処理等で適宜拡大・縮小し、その領域を未定領域としてラベリングし、前記、明部と暗部それぞれで2値化した画像と統合した画像を作成し、これに対して、グラフカットや、Belief propagationのような、MRF(Markov random field)最適化を施すと良い。これにより、もう片方のパターンにおいても安定した2値化が可能となる。
図9に、モノクロARマーカーにおける、最初の2値化の結果を用いて、撮影画像をマスクした例(上段)および、そのマスク画像を2値化した例(下段)を示す。安定した2値化が実現できていることが確認できる。さらに、境界部分を未定領域として統合した例を図10の上段に、これに対してグラフカットを施し2値化した例を図10の下段に示す。提案手法により高精度に2値化出来ていることが分かる。
<内部キャリブレーション手段>
内部キャリブレーション手段26bは、図4のステップS102において、プロジェクタ14とカメラ16の内部パラメータのキャリブレーションを行うことで、次のステップS103における全体最適化のための初期値の推定を行う。
本システム10では、カメラ16の内部キャリブレーションは周知のZhangの手法を用いるが、このZhang手法ではカメラの内部変数しか求めることができないため、プロジェクタ14の内部キャリブレーションは、再投影によって行う。
具体的には、プロジェクタ側ARマーカーパターンに対してマーカー検出を行なって取得した2次元座標を、カメラ14の内部キャリブレーションで推定した内部パラメータを用いて3次元空間中に再投影を行う。3次元空間中に再投影した3次元点と、プロジェクタ側ARマーカーパターンの画像上の2次元点との間の関係により、プロジェクタ14の内部キャリブレーションを、カメラ16と同様の方法で行う。
また、3次元点を計算する代わりに、撮影画像をプロジェクタ側から見た画像に変換するためのホモグラフィーを計算し、これにより変換した画像群を用いて、プロジェクタ14のキャリブレーションをすることもできる。
ここで、プロジェクタ14の内部キャリブレーションにプロジェクタ側ARマーカーパターンを用いるのは、歪がまったく含まれていない理想的な点との対応関係を用いて内部キャリブレーションを行うことで、高精度化を実現するためである。ここで推定した内部パラメータは、次に説明するバンドル調整による全体最適化において、パラメータの再推定を行うための初期値として用いている。
<最適化手段>
最適化手段26cは、図4のステップS103において、バンドル調整による全体最適化を行うことで、プロジェクタ14とカメラ16の内部パラメータと外部パラメータの再推定を行う。
本システム10では、入力画像として約30枚の画像の使用を推奨しているため、推定された位置姿勢も各入力画像ごとに6変数ずつ存在していることになる。さらに、平面板12を動かしながらカメラ16による撮影を行なっているため、得られた位置姿勢の値は全てが独立しており一定ではない。このため、各入力画像から直接得られた位置姿勢を用いて、カメラ16とプロジェクタ14間の位置姿勢を計算したとしても、全画像で首尾一貫した値を得ることはできない。そこで、本システム10では、バンドル調整により、各オブジェクト間の位置姿勢の最適化を行なう。
具体的には、初期値として推定した平面板12とカメラ16間の位置姿勢とカメラ16とプロジェクタ14間の位置姿勢を最適化する値として用いることに加え、本システム10では、カメラ16とプロジェクタ14の焦点距離(4変数)も同時に最適化を行う。したがって、撮影した画像の枚数をnとすると、推定するパラメータ数は「6×n+6+4」となり、30枚の入力画像がある場合には、190個(=6×30+6+4)のパラメータの最適化を行うこととなる。ここで、分離した画像それぞれで独立してパラメータ推定する場合は、それぞれで外部パラメータが6×nであり、これが2セットあるため、全部で「2×(6×n)=12×n」となり、内部パラメータを4つ加えると「12×n+4」であることから、30枚の場合は364個と変数が大幅に増加することに注意されたい。
また、以下の再投影誤差の計算の際に必要となる平面板12とプロジェクタ14間の位置姿勢は、平面板12とカメラ16間の位置姿勢と、カメラ16とプロジェクタ14間の位置姿勢とを合成することにより計算される。カメラ16とプロジェクタ14それぞれで画像ごとの再投影誤差を計算し、それを合計したものを最適化におけるコスト関数とする。ここで、画像の枚数をn、特徴点の数をp、カメラ画像における再投影誤差をEc、プロジェクタ画像における再投影誤差をEpと置くと、その値は次のようになる。
これにより、カメラ16とプロジェクタ14間の位置姿勢を入力画像ごとに独立して求めるのではなく、一つの位置姿勢パラメータとして推定することができ、安定性と精度の向上を実現できる。なお、最適化には、周知のLM法(Levenberg−Marquard法)を用いる。
<実験例>
次に、図11〜図16を用いて、本システム10を用いて行った実験例について説明する。本実験では、以下に説明する<1.キャリブレーションの精度評価>、<2.二値化手法の違いによる比較>、および、<3.市松模様とARマーカーパターンの精度の比較>を行った。
<1.キャリブレーションの精度評価>
最初に、本システム10においてキャリブレーションが正しく行われているかどうかについて評価を行った。この評価では、本システム10によって推定した内部、外部キャリブレーション結果を用いて、図11に(a)に示すような、各々の辺の交差角度が90度である直方体形状のボックスの復元を行った。また、正解としてはボックスとグレーコードを用いて行なったキャリブレーション結果を用いた。
図11(b)にボックスの復元結果の比較を示す。同図(a)に示すボックスの角度(真値)が90.0度であるのに対し、本システム10によって復元されたボックスの角度は90.65度であり、本システム10によって復元したボックスの角度は、真値に近くなっていることが確認された。
次に、プロジェクタ14における最適化前と最適化後の再投影誤差(特徴点におけるピクセル残差の平均)を測定した。測定の結果、最適化前の再投影誤差(初期値)は1.28ピクセルであったのに対し、最適化後の再投影誤差は1.15ピクセルであり、最適化により再投影誤差が減少していることが確認された。
また、図12は、ARマーカー検出によって得られた点P1、初期値を用いて行った再投影の点P2、最適化後の値を用いて行った再投影の点P3を、それぞれ抜粋して示した図である。最適化後の値を用いた再投影の結果、再投影誤差が全体に分散していることが確認された。
<2.二値化手法の違いによる比較>
次に、本システム10によるアダプティブ二値化を行った際のキャリブレーション結果と、通常の二値化を行った際のキャリブレーション結果を比較した。実験では、再投影誤差によって両者を比較するとともに、推定したパラメータを用いて、図11(a)に示したボックスの形状復元を行って両者の角度を比較した。
図13は、アダプティブ二値化と通常の二値化における再投影誤差を比較した図である。実験の結果、アダプティブ二値化を行なった方が、通常の二値化よりも高精度にパラメータ推定を行えることが確認された。また、通常の二値化を用いて復元されたボックスの角度は88.73度であったのに対し、アダプティブ二値化を用いて復元されたボックスの角度は90.65度であり、実際の復元結果と角度の比較においてもアダプティブ二値化の優位性が確認された。
<3.市松模様とARマーカーパターンの精度の比較>
次に、本システム10の先行技術である、市松模様パターンを使用した時のキャリブレーション結果と、本システム10のARマーカーパターン(カラーおよびモノクロ)を使用した時のキャリブレーション結果とを比較した。実験では、同じカメラとプロジェクタのセットアップでキャリブレーションを行い、その後、図11(a)に示したボックスを復元することで角度の比較を行なうとともに、再投影誤差の比較も行った。
ここでは、まず初めに入力画像の比較を行った。図14(a)はARマーカーパターン(カラー)使用時の入力画像であり、図14(b)は市松模様パターン使用時の入力画像である。また、図5はARマーカーパターン(モノクロ)使用時の入力画像である。市松模様使用時では、カメラの中央部分でしか撮影が行われていないが、ARマーカー使用時では、カメラの画角全体を使用できていることが確認された。
また、撮影を行なった画像40枚のうち、マーカーの検出に成功して実際にキャリブレーションに使用した画像の枚数は、市松模様使用時が27枚、ARマーカー(カラー)使用時が37枚であり、ARマーカー(モノクロ)使用時が39枚であり、ARマーカー使用時の方が、市松模様使用時よりもマーカー検出精度が上がっていることが確認された。
次に、ボックスを用いた形状復元による、ARマーカー(カラー)と市松模様との比較を行った。図15(a)、(b)に、復元結果とその時の角度を示す。実験の結果、ARマーカーを使用したキャリブレーションの方が、市松模様使用時よりも高精度であることが確認された。
また、ARマーカー(モノクロ)による、ボックスを用いた形状復元結果および精度を図16に示す。高精度に復元できていることが確認できる。
最後に、キャリブレーションに使用する枚数をそれぞれ27枚で統一した時の精度の比較を行なった。なお、使用枚数である27枚は、市松模様使用時のマーカー検出に成功した枚数に合わせた。また、精度の比較には、図11(a)に示したボックスの復元による角度の比較と、再投影誤差の比較を行なった。図15(c)に、比較結果を示す。実験の結果、キャリブレーションに使用する枚数が少ない場合でも、ARマーカー使用時の方が、市松模様使用時よりも高精度にキャリブレーションを行えることが確認された。
以上説明したように、本実施形態に係るキャリブレーションシステム(例えば、キャリブレーションシステム10)は、所定のパターン(例えば、シアン色のARマーカーパターンpt1)が印刷された平面板(例えば、平面板12)と、前記平面板に印刷されたパターンに少なくとも一部が重なり合うように、前記所定のパターンと同一または異なるパターン(例えば、黄色のARマーカーパターンpt2)を前記平面板に投影する投影手段(例えば、プロジェクタ14)と、前記平面板に印刷されたパターンと前記投影手段によって前記平面板上に投影されたパターンとを少なくとも撮影する撮影手段(例えば、カメラ16)と、前記投影手段と前記撮影手段の制御を行う制御手段(例えば、コンピュータ18)と、を有して構成されたキャリブレーションシステムであって、前記所定のパターンは、各々異なる識別子を有する複数のマーカー(例えば、ARマーカー)によって構成された局所識別可能パターン(例えば、ARマーカーパターン)で構成され、前記局所識別可能パターンを使用して前記投影手段または前記撮影手段のキャリブレーションを行うことを特徴とするキャリブレーションシステムである。
本実施形態に係るキャリブレーションシステムによれば、局所識別可能パターンを用いることで、各マーカー毎に特徴点(ID)の検出が可能なため、パターンの全体を撮影する必要がなくなり、キャリブレーションパターン全体が撮影または投影されていない場合でも、一部の撮影画像に基づいてプロジェクタとカメラのキャリブレーションを行うことができる。また、投影手段から投影するパターンが平面板からはみ出していても問題なくキャリブレーションを行うことができるため、平面板を動かせる自由度があがり、キャリブレーション精度を向上させることもできる。また、モノクロカメラでもキャリブレーションをすることができる。
また、前記局所識別可能パターンに含まれる全てのマーカーどうしのハミング距離の最小値を、できるだけ大きくすると良い。
このような構成とすれば、各々のマーカーを識別することが容易となり、マーカーの検出精度を高めることができるため、キャリブレーション精度を、より一層向上させることができる。
また、前記制御手段は、前記局所識別可能パターンのうちの第1の領域(例えば、図7bに示す領域)に含まれる1または複数の第1のマーカーを検出し、該第1のマーカーに対して所定の画像処理(例えば、二値化処理)を行う第1の処理と、前記第1のマーカーを含む領域であって前記第1の領域よりも広い第2の領域(例えば、図7cに示す領域)に含まれる1または複数の第2のマーカーを検出し、該第2のマーカーおよび前記第1のマーカーに対して前記所定の画像処理と同一の画像処理(例えば、二値化処理)を行う第2の処理と、を少なくとも実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、パターンのうちの一部のマーカーを手掛かりに他のマーカーを検出し、当該マーカーに処理を施すことができるため、一部のマーカーだけしか検出できなかった場合でも、芋づる式に他のマーカーの検出や画像処理を行うことができる。
また、前記制御手段は、前記撮影手段から入力された入力画像の輝度値を用いて(例えば、カラー画像における色の違い、モノクロ画像における濃淡の違い)前記平面板に印刷されたパターンと前記投影手段によって前記平面板に投影されたパターンとを識別可能であってもよい。
このような構成とすれば、各々のマーカーの検出精度を高めることができるため、キャリブレーション精度を、より一層向上させることができる。さらに産業用で一般的な白黒カメラに適用することができる。
また、前記制御手段は、前記マーカーの特徴点に基づいて前記投影手段および前記撮影手段の内部パラメータのキャリブレーションを行い、該内部パラメータを用いて再投影誤差を算出し、前記平面板、前記投影手段、および前記撮影手段の内部パラメータおよび外部パラメータをバンドル調整法によって最適化してもよい。
このような構成とすれば、キャリブレーション精度を、より一層向上させることができる。
なお、本発明に係るキャリブレーションシステムの構成は、上記実施形態に係るキャリブレーションシステム10の構成に限定されるものではなく、例えば、複数のマーカーは各々異なる識別子を有するものであればよく、ARマーカーに限定されるものではない。
また、本発明に係る「所定の画像処理」は二値化処理に限定されず、例えば、パターン候補と投影画像の差を最小化するパターンを選択したり、相関の高いパターンを選択するようにしてもよい。また、平面側ARマーカーパターンとプロジェクタ側ARマーカーパターンを分離する際に、MRF最適化(例えば、グラフカットやBPなど)による検出を行ってもよい。
また、本発明の実施形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することで、より一層、効果を高めることができる場合がある。
本発明に係るキャリブレーションシステムおよびキャリブレーション方法は、市販の3次元測定装置の追加機能、計測スタジオにおける校正、ワンショットスキャナにおける校正などに適用することができる。
10 キャリブレーションシステム
12 平面板
14 プロジェクタ
16 カメラ
18 コンピュータ
20 パターン投影制御手段
22 パターン画像入力手段
24 記憶手段
26 画像処理手段
26a パターン検出手段
26b 内部キャリブレーション手段
26c 最適化手段
28 表示手段
30 制御手段

Claims (8)

  1. 所定のパターンが印刷された平面板と、
    前記平面板に印刷されたパターンに少なくとも一部が重なり合うように、前記所定のパターンと同一または異なるパターンを前記平面板に投影する投影手段と、
    前記平面板に印刷されたパターンと前記投影手段によって前記平面板上に投影されたパターンとを少なくとも撮影する撮影手段と、
    前記投影手段と前記撮影手段の制御を行う制御手段と、を有して構成されたキャリブレーションシステムであって、
    前記所定のパターンは、各々異なる識別子を有する複数のマーカーによって構成された局所識別可能パターンで構成され、
    前記局所識別可能パターンを使用して前記投影手段または前記撮影手段のキャリブレーションを行うことを特徴とするキャリブレーションシステム。
  2. 請求項1に記載のキャリブレーションシステムにおいて、
    前記局所識別可能パターンに含まれる全てのマーカーどうしのハミング距離の最小値を最大化することを特徴とするキャリブレーションシステム。
  3. 請求項1または2に記載のキャリブレーションシステムにおいて、
    前記制御手段は、
    前記局所識別可能パターンのうちの第1の領域に含まれる1または複数の第1のマーカーを検出し、該第1のマーカーに対して所定の画像処理を行う第1の処理と、
    前記第1のマーカーを含む領域であって前記第1の領域よりも広い第2の領域に含まれる1または複数の第2のマーカーを検出し、該第2のマーカーおよび前記第1のマーカーに対して前記所定の画像処理と同一の画像処理を行う第2の処理と、を少なくとも実行可能であることを特徴とするキャリブレーションシステム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のキャリブレーションシステムにおいて、
    前記制御手段は、
    印刷または投影された前記局所識別可能パターンのうち、いずれか片方の情報を用いて、もう片方のパターンを補正する処理を、実行可能であることを特徴とするキャリブレーションシステム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のキャリブレーションシステムにおいて、
    前記制御手段は、
    前記撮影手段から入力された入力画像の輝度値を用いて前記平面板に印刷されたパターンと前記投影手段によって前記平面板に投影されたパターンとを識別可能であることを特徴とするキャリブレーションシステム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のキャリブレーションシステムにおいて、
    前記制御手段は、
    前記マーカーの特徴点に基づいて前記投影手段および前記撮影手段の内部パラメータのキャリブレーションを行い、該内部パラメータを用いて再投影誤差を算出し、前記平面板、前記投影手段、および前記撮影手段の内部パラメータおよび外部パラメータをバンドル調整法によって最適化することを特徴とするキャリブレーションシステム。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のキャリブレーションシステムにおいて、
    前記局所識別可能パターンは、複数のARマーカーによって構成されたARマーカーパターンであることを特徴とするキャリブレーションシステム。
  8. 所定のパターンが印刷された平面板と、
    前記平面板に印刷されたパターンに少なくとも一部が重なり合うように、前記所定のパターンと同一または異なるパターンを前記平面板に投影する投影手段と、
    前記平面板に印刷されたパターンと前記投影手段によって前記平面板上に投影されたパターンとを少なくとも撮影する撮影手段と、
    前記投影手段と前記撮影手段の制御を行う制御手段と、を用いて行うキャリブレーション方法であって、
    前記所定のパターンは、各々異なる識別子を有する複数のマーカーによって構成された局所識別可能パターンで構成され、
    前記局所識別可能パターンを使用して前記投影手段または前記撮影手段のキャリブレーションを行うことを特徴とするキャリブレーション方法。
JP2013050805A 2013-03-13 2013-03-13 キャリブレーションシステム、およびキャリブレーション方法 Expired - Fee Related JP6088864B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013050805A JP6088864B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13 キャリブレーションシステム、およびキャリブレーション方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013050805A JP6088864B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13 キャリブレーションシステム、およびキャリブレーション方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014178141A true JP2014178141A (ja) 2014-09-25
JP6088864B2 JP6088864B2 (ja) 2017-03-01

Family

ID=51698257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013050805A Expired - Fee Related JP6088864B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13 キャリブレーションシステム、およびキャリブレーション方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6088864B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016102755A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
CN106568381A (zh) * 2016-10-25 2017-04-19 西北工业大学 一种基于标准平面的线激光测量系统标定方法
KR20190083757A (ko) * 2018-01-05 2019-07-15 동국대학교 산학협력단 번들 조정 알고리즘을 이용한 립모션과 hmd 사이의 캘리브레이션 방법 및 장치
CN113589629A (zh) * 2020-04-30 2021-11-02 华为技术有限公司 投影显示装置及其校准方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6610816B1 (ja) * 2019-02-18 2019-11-27 信越半導体株式会社 シリコン単結晶引上装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11166818A (ja) * 1997-12-04 1999-06-22 Suzuki Motor Corp 三次元形状計測装置の校正方法及び校正装置
JP2008140077A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Tamagawa Seiki Co Ltd 球体の絶対角度検出システム、球体アクチュエータおよびポインティングデバイス
JP2008275392A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 3次元形状計測方法および装置
US20130050426A1 (en) * 2011-08-30 2013-02-28 Microsoft Corporation Method to extend laser depth map range

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11166818A (ja) * 1997-12-04 1999-06-22 Suzuki Motor Corp 三次元形状計測装置の校正方法及び校正装置
JP2008140077A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Tamagawa Seiki Co Ltd 球体の絶対角度検出システム、球体アクチュエータおよびポインティングデバイス
JP2008275392A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 3次元形状計測方法および装置
US20130050426A1 (en) * 2011-08-30 2013-02-28 Microsoft Corporation Method to extend laser depth map range

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6017001665; 清田祥太、川崎洋、古川亮、佐川立昌: '平面板を用いたプロジェクタの効率的なキャリブレーション手法の提案' 情報処理学会CVIM研究会会誌 Vol.2012-CVIM-180 No.35, 20120120, P.1-8, 情報処理学会 *

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016102755A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
CN106568381A (zh) * 2016-10-25 2017-04-19 西北工业大学 一种基于标准平面的线激光测量系统标定方法
CN106568381B (zh) * 2016-10-25 2019-05-24 西北工业大学 一种基于标准平面的线激光测量系统标定方法
KR20190083757A (ko) * 2018-01-05 2019-07-15 동국대학교 산학협력단 번들 조정 알고리즘을 이용한 립모션과 hmd 사이의 캘리브레이션 방법 및 장치
KR102028376B1 (ko) 2018-01-05 2019-10-04 동국대학교 산학협력단 번들 조정 알고리즘을 이용한 립모션과 hmd 사이의 캘리브레이션 방법 및 장치
CN113589629A (zh) * 2020-04-30 2021-11-02 华为技术有限公司 投影显示装置及其校准方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6088864B2 (ja) 2017-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110809786B (zh) 校准装置、校准图表、图表图案生成装置和校准方法
JP5961945B2 (ja) 画像処理装置、その画像処理装置を有するプロジェクタ及びプロジェクタシステム、並びに、画像処理方法、そのプログラム、及び、そのプログラムを記録した記録媒体
TWI253006B (en) Image processing system, projector, information storage medium, and image processing method
JP5834615B2 (ja) プロジェクタ、その制御方法、そのプログラム、及び、そのプログラムを記録した記録媒体
JP6079333B2 (ja) 校正装置、方法及びプログラム
US9595106B2 (en) Calibration apparatus, calibration method, and program
JP6088864B2 (ja) キャリブレーションシステム、およびキャリブレーション方法
JP5849522B2 (ja) 画像処理装置、プロジェクタ、プロジェクタシステム、画像処理方法、そのプログラム、及び、そのプログラムを記録した記録媒体
CN112272292B (zh) 投影校正方法、装置和存储介质
KR20160031967A (ko) 멀티 프로젝션 시스템 및 이의 프로젝터 캘리브레이션 방법
US11022435B2 (en) Pattern projection depth value 3D scanning device and method
JPWO2016204068A1 (ja) 画像処理装置および画像処理方法、ならびにプロジェクションシステム
WO2013149866A2 (en) Method and device for transforming an image
JP2019220887A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
KR20160040330A (ko) 어안 렌즈로부터 획득한 왜곡 영상을 동심원 형태의 표준 패턴을 이용하여 보정하는 방법
JP2011155412A (ja) 投影システムおよび投影システムにおける歪み修正方法
JP6065670B2 (ja) 3次元計測システム、プログラム及び方法。
JP2020182127A (ja) キャリブレーション装置、キャリブレーションシステム、および表示装置のキャリブレーション方法
JP2005250628A (ja) カメラキャリブレーションパターン、装置、および方法
CN111179347B (zh) 基于区域性特征的定位方法、定位设备及存储介质
JP6515946B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
Ladha et al. Projection defocus correction using adaptive kernel sampling and geometric correction in dual-planar environments
TWI675350B (zh) 影像處理裝置與方法
JP5191772B2 (ja) 撮像装置および3次元形状計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6088864

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees