JP2014175828A - ゲートウェイ装置及び情報収集システム - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の産業用途向け無線ネットワークでは、産業用フィールドネットワーク内のマスタ局が要求フレームを送信すると、その要求フレームは無線ネットワーク内のスレーブ局へ中継伝送される。その結果、無線ネットワーク内のスレーブ局からマスタ局が返信を受信するまでの時間が長くなり、接続台数に制限が生じる問題点があった。
【解決手段】フィールドネットワークと無線ネットワークが互いに非同期に動作する環境において、フィールドネットワークと無線ネットワークを接続するゲートウェイ装置がマスタ局からスレーブ局へ宛てた要求フレームを受信したとき、スレーブ局の代理としてマスタ局へ応答信号を送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は例えば、産業用途向け無線ネットワークにおけるゲートウェイ装置及び情報収集システムに関するものである。
産業用フィールドネットワークでは、制御情報など伝送時間に対する要求が厳しいアプリケーションが多く、ネットワークの定時性が求められる。産業用フィールドネットワークの伝送方式の一つとして、マスタ局とスレーブ局の間で同期して情報伝送を行う方式がある。この方式ではマスタ局はスレーブ局に対して周期的にポーリングを行い、スレーブ局はそのポーリングに応答して情報を伝送する。マスタ局は一定期間ポーリングに対する応答がないスレーブ局をネットワークから切り離す解列処理を行い、通信の定時性を確保している。
また、産業用フィールドネットワークの一部として無線ネットワークを適用する場合には、産業用フィールドネットワークのフレームを無線ネットワークのペイロードとして中継伝送する。このような方式により、産業用フィールドネットワークに同期した無線ネットワークを実現している(例えば、特許文献1)。
特開2005−333189号公報
従来の産業用途向け無線ネットワークでは、産業用フィールドネットワークのフレームを無線ネットワークのペイロードとして中継伝送する。その結果、マスタ局が要求フレームを送信してからスレーブ局が応答フレームを返信するまでの時間が長くなり、マスタ局において応答監視タイマの間隔を長く設定しなくてはならない問題点があった。
また、1局のスレーブ局に対する応答時間が長くなるため、同時接続できる端末台数に制限を行う必要があり、複雑なシステム設計を行わなければならない問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、既存の産業用フィールドネットワークに無線ネットワークを適用する場合に、非同期なアプリケーションに対して接続台数などの制限を無くし、システム設計の複雑性を軽減させることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明におけるゲートウェイ装置は、フィールドネットワークに前記フィールドネットワークと非同期に動作する無線ネットワークを接続するゲートウエイ装置であって、前記フィールドネットワークに属するマスタ局から前記無線ネットワークに属するスレーブ局へ宛てた要求信号を受信したとき、前記フィールドネットワークの同期を保つように前記スレーブ局の代理として前記マスタ局へ応答信号を送信する制御を行なう制御部を備えたことを特徴とする。
本発明にかかるゲートウェイ装置では、既存の産業用フィールドネットワークに無線ネットワークを適用する場合に、非同期なアプリケーションに対して接続台数などの制限を無くし、システム設計の複雑性を軽減させることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る情報収集システムの構成図。 本発明の実施の形態1に係る無線ゲートウェイ装置の構成図。 本発明の実施の形態1に係る応答フレームのフレーム構成。 本発明の実施の形態1に係るデータ送受信時のシーケンス。 本発明の実施の形態2に係るデータ送受信時のシーケンス。 本発明の実施の形態3に係る無線要求フレームの送信フロー。 本発明の実施の形態3に係る無線要求フレームの送信の一例。 本発明の実施の形態4に係るスレーブ局のリンク確立手順。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る産業用フィールドネットワーク向け無線ネットワークについて説明する。
図1はこの発明の実施の形態1の産業用フィールドネットワークと無線ネットワークの接続関係を示す情報収集システム構成図である。
図1において、1は産業用フィールドネットワーク、2は無線ネットワーク、11はマスタ局、12〜14はスレーブ局、21は無線ゲートウェイ装置、22、24、26は無線子局、23、25、27はスレーブ局を表す。なお、各図において、同一符号は同一または相当部分を示す。
産業用フィールドネットワーク1はマスタ局11、スレーブ局12〜14、無線ゲートウェイ装置21などから構成され、全ての局が同期して情報を共有する。スレーブ局12〜14や無線ゲートウェイ装置21などの各局はマスタ局11からの制御信号に従い、処理を進める。
一方、無線ネットワーク2は無線親局である無線ゲートウェイ装置21、無線子局22、24、26などから構成される。無線ネットワーク2内では、無線ゲートウェイ装置21と無線子局22、24、26の間で無線信号が交信される。スレーブ局23、25、27はそれぞれ無線子局22、24、26に接続され、無線ゲートウェイ装置21との交信を行う。
産業用フィールドネットワーク1と無線ネットワーク2は個別のネットワークとして、互いに非同期に動作する。無線ゲートウェイ装置21は産業用フィールドネットワーク1と無線ネットワーク2を接続し、産業用フィールドネットワーク1の信号を適切に処理して無線ネットワーク2に伝送する。
図2は、無線ゲートウェイ装置21の構成図を示している。図2において、101はフィールドネットワーク物理インタフェース、102はフィールドネットワーク処理部、103は制御部としてのゲートウェイ制御部、104は無線送受信部、105は共有メモリ、106はフィールドネットワーク伝送制御部、107はスレーブメモリ収集部、108は無線ネットワーク管理部、109は無線アンテナを示す。
フィールドネットワーク物理インタフェース101は産業用フィールドネットワーク1に接続される物理インタフェースであり、フィールドネットワーク処理部102はフィールドネットワーク物理インタフェース101を介して産業用フィールドネットワーク1との信号の送受信処理を行う。
ゲートウェイ制御部103は産業用フィールドネットワーク1と無線ネットワーク2の間のフレーム構成の変更、送信タイミングの調整などの調停としての処理を行う。無線送受信部104は無線ネットワーク2に送信する情報を無線フレームに変換し、無線アンテナ109から無線フレームを伝送する。また、無線送受信部104は無線ネットワーク2から無線アンテナ109で受信した無線フレームを情報に変換する。
ゲートウェイ制御部103内において、共有メモリ105は、無線ネットワーク2を介して取得される情報を格納する。フィールドネットワーク伝送制御部106は、産業用フィールドネットワーク1から受信したフレームのフレーム情報を解析する機能及び、産業用フィールドネットワーク1から受信した要求フレームの情報を基に、各スレーブ局23、25、27へ伝送する情報を構築する機能を有する。スレーブメモリ収集部107は、スレーブ局23、25、27から無線ネットワーク2を介して受信した情報を収集する。無線ネットワーク管理部108は無線ネットワーク2を管理する。
図3に無線ゲートウェイ装置21からマスタ局11に送信される応答フレームのフレーム構成を示す。図3において、151は物理レイヤ情報、152はリンクレイヤ情報、153はネットワークレイヤ情報、154はアプリケーションデータ、155はネットワークレイヤ以下の制御情報を表す。なお、応答フレームにそれ以外のデータが含まれていても構わない。
次に基本動作を説明する。
まず、産業用フィールドネットワーク1において、マスタ局11は各スレーブ局12〜14に対して情報収集を行う要求フレームを送信する。要求フレームを受信したスレーブ局12〜14は、マスタ局11の要求に従い動作を行う。例えば、要求フレームがセンサ情報や計測情報の収集を要求したものであれば、スレーブ局12〜14はマスタ局11にセンサ情報や計測情報を応答フレームとして伝送する。
一方、マスタ局11が無線ネットワーク2を介して接続されているスレーブ局23、25、27に要求フレームを送信する場合、無線ゲートウェイ装置21で一旦要求フレームの受信処理が行われる。無線ゲートウェイ装置21は要求フレームを受信すると、フィールドネットワーク処理部102でフレームの解析を行い、ゲートウェイ制御部103へ受け渡す。ゲートウェイ制御部103において制御が行われた後、無線ゲートウェイ装置21は無線送受信部104を介して無線要求フレームを無線子局22、24、26に接続されたスレーブ局23、25、27に伝送する。無線子局22、24、26は無線要求フレームを受け取ると、接続されるスレーブ局23、25、27へ無線要求フレームを転送する。
また、スレーブ局23、25、27が無線要求フレームに対して応答する場合、応答に関する信号を無線子局22、24、26に受け渡す。無線子局22、24、26はその信号を無線応答フレームに変換して無線ネットワーク2に送信する。無線子局22、24、26から無線応答フレームを受信した無線ゲートウェイ装置21は無線送受信部104において受信処理を行った後、その信号に含まれる情報を共有メモリ105に格納する。
ここまでは、無線ネットワーク2を介した動作について説明したが、以上の動作とは別に、無線ゲートウェイ装置21ではマスタ局11から要求フレームを受信すると、応答フレームを生成してマスタ局11に送信する。無線ゲートウェイ装置21では、要求フレームに対応した応答フレームを送信するために、フィールドネットワーク伝送制御部106が共有メモリ105から情報を取得し、フィールドネットワーク処理部102に受け渡す。フィールドネットワーク処理部102は、要求フレームに対応して決められたタイミングでマスタ局11へ応答フレームを送信する。
ここで、要求フレーム及び応答フレームは産業用フィールドネットワーク1のフレーム構成を有しており、無線要求フレーム及び無線応答フレームは無線ネットワーク2のフレーム構成を有している。
図4にデータ送受信時のシーケンスを示す。無線ゲートウェイ装置21のフィールドネットワーク伝送制御部106は、マスタ局11からスレーブ局23、25、27に宛てた要求フレーム201を受信すると、共有メモリ105を参照し、共有メモリ105に格納されている情報からアプリケーションデータ154を構築して応答フレーム202としてマスタ局11へ返答する。この際、応答フレーム202の制御情報155は要求フレーム201に対応して構築される。応答フレーム202は要求フレーム201に対応して所定のタイミングで送信され、マスタ局11はこの応答によって、同期が維持されていると判断する。
また、無線ゲートウェイ装置21は、要求フレーム201の情報をスレーブメモリ情報収集部107に伝達し、フィールドネットワーク伝送制御部106はスレーブメモリ情報収集部107に格納された要求フレーム201の情報を無線要求フレーム207に変換してスレーブ局23、25、27に伝送する。スレーブ局23、25、27から無線応答フレーム209が伝送されると、無線ゲートウェイ装置21は無線送受信部104において無線応答フレーム209の受信処理を行い、その情報を共有メモリ105に格納し、更新する。
無線ゲートウェイ装置21のフィールドネットワーク伝送制御部106は、このスレーブ局23、25、27からの応答フレーム209の情報をマスタ局11からの要求フレーム205に対する応答フレーム206に反映し、2フレーム遅延してマスタ局11に情報が到達する。本発明の形態では、無線ネットワーク2で2フレーム遅延した例を示しているが、無線ネットワーク2の遅延量を限定するものではない。また、無線ネットワーク2では、無線応答フレーム209が送信される前に新たな無線要求フレーム208が送信されても構わない。また、複数の無線要求フレームの内容が同一である場合には、一方の無線要求フレーム208の送信を取り止めることで、無線ネットワーク2の通信量を低減しても構わない。
本発明の実施の形態1では、無線ゲートウェイ装置21は要求フレーム201を受信すると、スレーブ局の代理として所定のタイミングで応答フレーム202を返信する。従って、無線ネットワーク2を介して接続されるスレーブ局からの応答を待つ従来技術と比較して、マスタ局11は早いタイミングで要求フレームに対する応答フレームを受信することができる。その結果、マスタ局11は次の要求フレーム203をより早いタイミングで送信することができ、より多くの端末を接続することが可能となる。このように、無線ネットワーク2を介して接続されるスレーブ局に対する要求フレーム201への応答を、無線ゲートウェイ装置21が代理として返信することで、マスタ局11が要求フレームを送信してから応答フレームを受信するまでの応答時間を短縮できる。その結果、マスタ局11は次の要求フレームを短い周期で送信することができ、多くの接続端末をサポートすることができる。
なお、スレーブ局23、25、27からのアプリケーションデータに対しては無線ネットワーク2を介する必要があり、応答に遅延が生じる。しかし、アプリケーションデータが遅延しても応答フレームの処理に問題は生じない。
また、情報収集システムのアプリケーションとしてセンサ情報や計測情報の例を示したが、アプリケーション種別を限定するものではない。行灯表示や行先指示など、マスタ局11とスレーブ局23、25、27の間の同期にタイムラグが許容されるアプリケーションであれば、本発明の実施の形態1を適用することで同様の効果が得られる。また、無線子局とスレーブ局を分離した構成で記載したが、無線子局とスレーブ局が一体型の構成でも良い。
以上のような構成を用いると、産業用フィールドネットワーク1と無線ネットワーク2
が個別に運用され、相互の同期が行われていない場合にも、産業用フィールドネットワーク1の要求フレームに対して、無線ゲートウェイ装置21が無線ネットワーク2で接続されるスレーブ局の代理で即座に応答フレームを返答できる。その結果、マスタ局11は次の要求フレーム203を従来技術よりも早いタイミングで送信することができ、より多くの端末を接続することが可能となる。
また、無線ネットワーク2における情報収集動作と、産業用フィールドネットワーク1への要求/応答動作は独立して動作するため、無線ネットワーク2においてデータ伝送に誤りや遅延が発生した場合でも、産業用フィールドネットワーク1内の同期収集への影響を無くすことができる。その結果、既存の産業用フィールドネットワーク1に新たな無線ネットワーク2を容易に適用することができる。
実施の形態2.
実施の形態1ではマスタ局11の要求フレームに対して無線要求フレームを伝送するようにしたのに対し、本実施の形態ではマスタ局11が要求フレームを周期的に送信する場合に無線フレームを伝送する実施の形態を示す。実施の形態2における情報収集システムの構成は、実施の形態1と同様であるが、1台のスレーブ局23を対象とする場合を例として以下では説明を進める。
図5は、本発明の実施の形態2のデータ送受信シーケンスを示したものである。無線ゲートウェイ装置21のフィールドネットワーク伝送制御部106は、マスタ局11からの要求フレーム211の内容が周期的であるか否かを解析する。マスタ局11の要求フレーム211の内容が周期的に送信されると判断した場合には、スレーブ局23に対して無線要求フレームを周期的に送信する。また、マスタ局11の要求フレーム211に対して、無線ゲートウェイ装置21の共有メモリ105の情報を参照し、応答フレーム212を返答する。以降の要求フレーム(例えば、要求フレーム213、215、217、219)を受信した場合には、無線ネットワーク2内の重複した無線要求フレームの送信は行わず、無線ゲートウェイ装置21はマスタ局11に対する応答フレームの返答のみを行う。このような制御によって、無線要求フレームの送信回数を低減でき、無線ネットワーク2をより有効に活用することが可能となる。
要求フレームが周期送信か否かを無線ゲートウェイ装置21が判断するため、要求フレーム内に周期送信を示すフィールドを設ける。また、要求フレーム内の情報種別によって、周期送信の可否を判断してもよい。この場合、従来の産業用フィールドネットワーク1の要求フレームのフォーマットを変更することなく、無線ゲートウェイ装置21を適用することで、周期送信が可能となる。
無線要求フレームの送信周期は、フィールドネットワーク伝送制御部106での解析結果に基づき、無線ゲートウェイ装置21の無線ネットワーク管理部108の情報に従い設定される。例えば、無線要求フレームの送信周期を無線ネットワーク2の無線伝送にかかる最大時間、すなわち、(往復伝送時間×最大再送回数)と設定する方法が考えられる。また、無線ネットワーク2に接続されるスレーブ局の台数や通信頻度など無線ネットワーク2の混雑度を示す指標を用いて平均再送回数を算出し、(往復伝送時間×平均再送回数)を無線要求フレームの平均的な送信周期として決定してもよい。
本発明の実施の形態2では、スレーブ局が1台の例を示したが、スレーブ局が複数の場合には、スレーブ局ごとに無線要求フレーム送信周期の管理、および無線要求フレームの送信を行う方法が考えられる。この場合、通信経路や中継の有無、伝送速度によって、スレーブ局ごとに伝送時間が異なる場合には、それぞれの伝送時間に合わせて無線要求フレームの送信周期を変更しても良い。また、無線ネットワーク2内の全スレーブ局に対して無線要求フレームをポーリング形式で送信し、無線ネットワーク2内におけるフレーム衝突を軽減する方法を取ってもよい。
以上のように、要求フレームの周期送信を判断し、無線要求フレームを周期的に送信することで、無線ネットワーク2内の重複した無線要求フレームの送信を軽減することができる。また、無線ネットワーク2の特性に合わせた情報収集システムの構築が可能となる。
実施の形態3.
実施の形態2では、無線ネットワーク2において無線要求フレームを周期的に送信したのに対し、本実施の形態では無線要求フレームを無線応答フレームの受信状態に応じて伝送する構成を示す。実施の形態3における情報収集システムの構成は、実施の形態2と同様である。
図6に本発明の実施の形態3における無線ゲートウェイ装置21の無線要求フレームの送信フローを示す。
無線ゲートウェイ装置21は、マスタ局11から要求フレームを周期的に受信すると、無線ネットワーク2において無線要求フレームの周期送信を開始する(S601)。無線ゲートウェイ装置21は無線ネットワーク2におけるスレーブ局に対して、無線要求フレームを送信し(S602)、送信周期タイマを開始する(S603)。送信周期タイマ開始後はトリガ待ち状態となる(S604)。送信周期タイマがタイムアウトする前に無線ゲートウェイ装置21が無線応答フレームを受信した場合(S605)には、その時点で送信周期タイマをリセット(S606)し、無線要求フレーム送信を行う(S602)。また、送信周期タイマがタイムアウト(S607)した場合には、無線要求フレームをスレーブ局に対して送信する(S602)。
図7に本発明の実施の形態3における無線要求フレームの送信の一例を示す。本実施の形態の制御では、無線ゲートウェイ装置21は送信周期時間内に無線応答フレームを受信しなかった場合には、周期的に無線要求フレーム227、228を送信し、無線応答フレーム229を受信した場合にはその受信に対応して次の無線要求フレーム230を送信する。このような制御により、無線ネットワーク2における無線応答フレームの受信状態に対応して、無線要求フレームを送信できる。
本発明の形態では、スレーブ局1台の例を示したが、スレーブ局が複数台の場合には、無線要求フレームの送信タイミングをスレーブ局ごとに管理し、無線応答フレームを受信したスレーブ局に対して無線要求フレームを送信しても構わない。また、無線要求フレームを無線ネットワーク2内で一つとする場合には、複数台のスレーブ局のいずれか1局から無線応答フレームを受信した後に、次のスレーブ局に対して無線要求フレームを送信しても構わない。
以上のように、無線応答フレームの受信をトリガにした動作と周期送信を組み合わせることにより、無線ネットワーク2における伝送状態に対応した情報収集を行うことができる。
実施の形態4
実施の形態1、2、3では、無線ゲートウェイ装置21による要求フレームおよび応答フレームの伝送について示したのに対し、本実施の形態ではスレーブ局のネットワークへの参加および離脱に関する実施の形態を示す。実施の形態4における情報収集システムの構成は、実施の形態1と同様である。
図8は、本発明の実施の形態4におけるスレーブ局23、25、27のリンク確立手順を示したものである。無線ゲートウェイ装置21は、ネットワークへ参加するスレーブ局23、25、27に対して無線リンク確立要求233を送信し、スレーブ局23、25、27から無線リンク確立応答234を受け取ることで、無線ネットワーク2内のリンク確立を行う。無線ゲートウェイ装置21は、無線リンクが確立されているスレーブ局のリストを無線ネットワーク管理部108で管理する。ここでは一例として、無線ゲートウェイ装置21からスレーブ局23、25、27に要求を行う例を示したが、逆に無線ネットワーク2に参加したいスレーブ局から無線ゲートウェイ装置21に対して無線リンクの確立要求を送出しても構わない。いかなる無線リンクの確立手順であっても構わない。
次に、マスタ局11から無線ネットワーク2を介して接続されるスレーブ局へのリンク確立要求231を受信すると、無線ゲートウェイ装置21は該当するスレーブ局との無線リンクが既に確立されているか判断する。無線リンクが既に確立されている場合には該当するスレーブ局の代理として、リンク確立応答232をマスタ局11に送信する。マスタ局11は決められた時間内にリンク確立応答232を受信することで、伝送可能なスレーブ局と判断する。
また、産業用フィールドネットワーク1の機能として、マスタ局11からスレーブ局への接続確認要求が送信される場合がある。この場合にも、無線ゲートウェイ装置21が無線ネットワーク管理部108で管理された無線リンクの確立状態に応じて、マスタ局11へ代理でリンク確立応答232を行う。
以上の構成により、無線ゲートウェイ装置21が代理となって、スレーブ局のネットワークへの参加および離脱に関わるメッセージをマスタ局11に応答することができる。その結果、マスタ局11が常にスレーブ局に直接参加及び離脱を確認する場合に比べて、参加および離脱に関わるメッセージを少ない伝送遅延で、マスタ局11に通知できる。また、既存の産業用フィールドネットワーク1を変更することなく、無線ネットワーク2を介したネットワークの新たな構築が可能となる。
本実施の形態1〜4のいかなる組み合わせも本発明に含まれる。また、実施の形態1〜4において、要求フレーム、応答フレーム、無線要求フレーム、無線応答フレームをそれぞれ、要求信号、応答信号、無線要求信号、無線応答信号と呼んでも構わない。
1:産業用フィールドネットワーク、2:無線ネットワーク、11:マスタ局、12〜14:スレーブ局、21:無線ゲートウェイ装置、22、24、26:無線子局、23、25、27:スレーブ局、101:フィールドネットワーク物理インタフェース、102:フィールドネットワーク処理部、103:ゲートウェイ制御部、104:無線送受信部、105:共有メモリ、106:フィールドネットワーク伝送制御部、107:スレーブメモリ収集部、108:無線ネットワーク管理部、109:無線アンテナ、151:物理レイヤ情報、152:リンクレイヤ情報、153:ネットワークレイヤ情報、154:アプリケーションデータ、155:ネットワークレイヤ以下の制御情報、201、203、205:要求フレーム、202、204、206:応答フレーム、207、208:無線要求フレーム、209、210:無線応答フレーム、211、213、215、217、219:要求フレーム、212、214、216、218、220:応答フレーム、221、223:無線要求フレーム、222、224:無線応答フレーム、225:送信周期、226、227、228、230:無線要求フレーム、229:無線応答フレーム、231:リンク確立要求、232:リンク確立応答、233:無線リンク確立要求、234:無線リンク確立応答

Claims (7)

  1. フィールドネットワークに前記フィールドネットワークと非同期に動作する無線ネットワークを接続するゲートウエイ装置であって、
    前記フィールドネットワークに属するマスタ局から前記無線ネットワークに属するスレーブ局へ宛てた要求信号を受信したとき、前記フィールドネットワークの同期を保つように前記スレーブ局の代理として前記マスタ局へ応答信号を送信する制御を行なう制御部
    を備えたことを特徴とするゲートウエイ装置。
  2. 前記制御部は前記無線ネットワークから受信した無線応答信号の情報を前記応答信号のデータ部分に用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載のゲートウエイ装置。
  3. 前記制御部は前記要求信号を受信したとき、前記要求信号を前記無線ネットワークのフレーム構成に変換して前記スレーブ局へ送信する制御を行なう
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゲートウエイ装置。
  4. 前記制御部は
    前記要求信号が周期信号であるか否かを解析し、
    前記要求信号が周期信号である場合に、前記要求信号と異なる送信周期で前記無線要求信号を前記スレーブ局に送信する制御を行なう
    ことを特徴とする請求項3に記載のゲートウエイ装置。
  5. 前記制御部は前記スレーブ局から無線応答信号を受信した場合に、前記スレーブ局へ無線要求信号を送信する制御を行なう
    ことを特徴とする請求項4に記載のゲートウエイ装置。
  6. フィールドネットワークに前記フィールドネットワークと非同期に動作する無線ネットワークを接続するゲートウエイ装置であって、
    自ゲートウエイ装置と前記無線ネットワークに属するスレーブ局との間でリンク確立または接続確認を行い、
    前記フィールドネットワークに属するマスタ局から前記スレーブ局へのリンク確立または接続確認の要求信号を受信したとき、前記スレーブ局の代理として前記マスタ局に対して前記リンク確立または接続確認の要求信号に対する応答信号を送信する
    ことを特徴とするゲートウエイ装置。
  7. 前記フィールドネットワークと、前記フィールドネットワークと非同期に動作して情報収集を行う前記無線ネットワークと、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のゲートウエイ装置とを備えたことを特徴とする情報収集システム。
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