JP2014174971A - 不要マット処理方法,不要マット処理支援システム,不要マット処理支援装置,プログラム,及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ユーザ側の端末31と、ユーザと不要マットの入替対象となる入替物品Bとの対応を示す入替物品情報を記憶したデータベース22及びデータベース22から入替物品を抽出する入替品抽出部24を有するコンピュータとがネットワークで接続可能とされている。コンピュータに端末31から不要マットの処理依頼JS及び依頼元となるユーザを特定するユーザ特定情報が入来した場合に入替品抽出部24がデータベース22からユーザ特定情報で特定されるユーザに対応した入替物品Bを抽出するステップと、コンピュータが抽出した入替物品Bを示す物品情報J11をネットワークに送出するステップとを含む。
【選択図】図6
Description
マットユーザの内、マットレンタル業者以外の一般の店舗や事業所等なるユーザ(以下、一般ユーザとも称する)は、マット製造業者から売り切り用のマットを購入して使用するのが一般的である。
また、マットレンタル業者なるユーザ(以下、レンタル事業ユーザとも称する)は、マット製造業者からレンタル用のマットを購入し、購入したレンタル用のマットを、店舗や事業所等に対して貸し出し、定期的に、使用したマットを回収する共に新しいマットを再提供するマットレンタルサービスを行っている。
一般ユーザは、マットが長期使用を経て傷む等により継続した使用に耐えられなくなったと判断すると不要マットとする。
また、レンタル事業ユーザは、マットが繰り返し使用を経て傷む等により次の使用に耐えられなくなったと判断すると不要マットとする。
この不要マットは、上述のような所謂寿命となり不要とされたものに限らず、継続使用が可能ながらも、汚れ等により特定の場所での使用に適さなくなったものや、配置場所の取り壊し等により設置の必要がなくなって不要とされたものも含まれる。
また、不要マットを廃棄処理した場合、廃棄したマットと入れ替えるマットが必要な場合は、新品のマットをマット製造業者から購入するための購入費用が発生する。
また、廃棄費用及び購入費用の負担以外に、不要マットを廃棄業者に搬入するための負担(費用及び工数)も発生する。
すなわち、一般ユーザ及びレンタル事業ユーザが不要マットを廃棄処理する際には、廃棄,購入,及び運搬に関する費用負担が発生する。
また、廃棄処理にかかる費用負担を逃れるためにマットが不法投棄され、環境に必要以上の負荷を与えてしまうことも懸念される。
そのため、不要マットの処理に伴う一般ユーザ及びレンタル事業ユーザの負担が軽減し、環境負荷を抑制しつつマットユーザ及びレンタルサービス業界全体の発展が促進されることが望まれている。
1) マットユーザ(MU)において生じた不要マット(Th)の処理のための不要マット処理方法であって、
前記マットユーザ(MU)側のクライアント端末(31〜33,3G)と、
前記マットユーザ(MU)と前記不要マット(Th)の入れ替え対象となる入れ替え物品(B)との対応を示す入れ替え物品情報を記憶したデータベース(22)、及び、前記データベース(22)から前記入れ替え物品を抽出する入れ替え品抽出部(24)、を有するサーバ側コンピュータ(CS)と、
がネットワーク(NW)で接続可能とされており、
前記サーバ側コンピュータ(CS)に、前記クライアント端末(31〜33,3G)から、前記不要マット(Th)の処理依頼(JS)及び前記処理依頼(JS)の依頼元となる前記マットユーザ(MU)を特定するユーザ特定情報(J1)が入来した場合に、
前記入れ替え品抽出部(24)が、前記データベース(22)から、前記ユーザ特定情報(J1)で特定される前記マットユーザ(MU)に対応した前記入れ替え物品(B)を抽出するステップと、
前記サーバ側コンピュータ(CS)が、抽出した前記入れ替え物品(B)を示す物品情報(J11)を前記ネットワーク(NW)に送出するステップと、
を含むことを特徴とする不要マット処理方法である。
2) 前記物品情報(J11)に示された前記入れ替え物品(B)にリサイクルマット(Tr)を含めたことを特徴とする1)に記載の不要マット処理方法である。
3) 前記サーバ側コンピュータ(CS)に、前記処理依頼(JS)がなされた前記不要マット(Th)の質量を示す質量情報(J2)が入来した場合に、
前記質量情報(J2)に基づいて前記入れ替え物品(B)の数量(Q)を導出する数量導出ステップを含むことを特徴とする1)又は2)に記載の不要マット処理方法である。
4) 前記不要マット(Th)がRFIDプレート(Tg)を備えている場合に、前記RFIDプレート(Tg)に記憶された情報(JT)を、前記RFIDプレート(Tg)から取得して前記ネットワーク(NW)に送出する情報取得ステップを含むことを特徴とする1)〜3)のいずれか一つに記載の不要マット処理方法である。
5) マットユーザ(MU)において生じた不要マット(Th)の処理を支援する不要マット処理支援システムであって、
ネットワーク(NW)で接続可能とされた、クライアント端末(31〜33,3G)及びサーバ側コンピュータ(CS)を備え、
前記サーバ側コンピュータ(CS)は、前記マットユーザ(MU)と前記不要マット(Th)の入れ替え対象となる入れ替え物品(B)との対応を示す入れ替え物品情報を記憶したデータベース(22)、及び、前記データベース(22)から前記入れ替え物品(B)を抽出する入れ替え品抽出部(24)、を有し、
前記入れ替え品抽出部(24)は、前記クライアント端末(31〜33,3G)から、前記不要マット(Th)の処理依頼(JS)及び前記処理依頼(JS)の依頼元となる前記マットユーザ(MU)を特定するユーザ特定情報(J1)が入来した場合に、前記データベース(22)から、前記ユーザ特定情報(JS1)で特定される前記マットユーザ(MU)に対応した前記入れ替え物品(B)を抽出し、抽出した前記入れ替え物品(B)を示す物品情報(J11)を前記ネットワーク(NW)に送出するよう構成されていることを特徴とする不要マット処理支援システム(51)である。
6) 前記物品情報(J11)に示された前記入れ替え物品(B)にリサイクルマット(Tr)が含まれていることを特徴とする5)に記載の不要マット処理支援システム(51)である。
7) 前記不要マット(Th)がRFIDプレート(Tg)を備えている場合に、前記RFIDプレート(Tg)と通信可能な通信装置(41a,41b)を備えていることを特徴とする5)又は6)に記載の不要マット処理支援システム(51)である。
8) マットユーザ(MU)において生じた不要マット(Th)の処理を支援する不要マット処理支援装置であって、
ネットワーク(NW)に接続するための送受信部(23)と、データベース(22)との間で情報を授受する入れ替え品抽出部(24)と、を備え、
前記データベース(22)には、前記マットユーザ(MU)と前記不要マット(Th)の入れ替え対象となる入れ替え物品(B)との対応を示す入れ替え物品情報が記憶されており、
前記入れ替え品抽出部(24)は、前記不要マット(Th)の処理依頼(JS)及び前記処理依頼(JS)の依頼元となる前記マットユーザ(MU)を特定するユーザ特定情報(J1)が入来した場合に、前記データベース(22)から、前記ユーザ特定情報(J1)で特定される前記マットユーザ(MU)に対応した前記入れ替え物品(B)を抽出し、抽出した前記入れ替え物品(B)を示す物品情報(J11)を前記ネットワーク(NW)に送出するよう構成されていることを特徴とする不要マット処理支援装置(21)である。
9) 前記物品情報(J11)に示された前記入れ替え物品(B)にリサイクルマット(Tr)が含まれていることを特徴とする8)に記載の不要マット処理支援装置(21)である。
10) 前記不要マット(Th)がRFIDプレート(Tg)を備えている場合に、前記RFIDプレート(Tg)と通信可能な通信装置(41a,41b)が接続されていることを特徴とする8)又は9)に記載の不要マット処理支援装置(21)である。
11) マットユーザ(MU)において生じた不要マット(Th)の処理を支援するために、ネットワーク(NW)に接続可能で、かつ前記マットユーザ(MU)と前記不要マット(Th)の入れ替え対象となる入れ替え物品(B)との対応を示す入れ替え物品情報が記憶されたデータベース(22)との間での情報授受を可能とされた不要マット処理支援装置(21)を、
前記不要マット(Th)の処理依頼(JS)及び前記処理依頼(JS)の依頼元となる前記マットユーザ(MU)を特定するユーザ特定情報(J1)が入来した場合に、前記データベース(22)から、前記ユーザ特定情報(J1)で特定される前記マットユーザ(MU)に対応した前記入れ替え物品(B)を抽出し、抽出した前記入れ替え物品(B)を示す物品情報(J11)を前記ネットワーク(NW)に送出する入れ替え品抽出部(24)、として機能させるプログラム(PGMs)である。
12) 11)に記載のプログラム(PGMs)が記録されていることを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記録媒体(D)である。
概要として、本発明の実施の形態に係る不要マット処理方法は、マット製造業者と、マット製造業者で製造したマットを使用するマットユーザと、の間でなされる、不要マットの処理行為に適用可能な方法である。
マットユーザは、例えば、マット製造業者で製造したレンタル用のマットを用いてマットレンタルサービス事業を行うレンタル事業ユーザ及びマット製造業者で製造した売り切り用のマットを使い切りで使用する一般ユーザである。
また、本発明の実施の形態に係る不要マット処理支援システム,不要マット処理支援装置,及び不要マット処理支援プログラムは、その入れ替え行為において使用される。
マットユーザMUは、例えば、マット製造業者Mが製造したマットTをレンタルサービス用に使用するレンタル事業ユーザR1〜R3及びマット製造業者Mが製造したマットTを使い切りで使用する店舗や事業所等のユーザ(以下一般ユーザGと称する)である。
すなわち、マット製造業者Mと、レンタル事業ユーザR1〜R3及び一般ユーザGと、は、ファミリFの加盟者となる。
加盟しているレンタル事業ユーザ及び一般ユーザの数は、それぞれ単数でも複数でもよい。以下の説明では、三軒のレンタル事業ユーザR1〜R3と一軒の一般ユーザGとが加盟している例を示す。
ファミリFは、必ずしもレンタル事業ユーザRと一般ユーザGとの両方が加盟しているものに限らず、いずれか一方のみが加盟しているものでもよい。
図2は、レンタル事業ユーザRの内のレンタル事業ユーザR1を代表として、マット製造業者MとマットユーザMUとの関係を説明するための図である。
例えば、レンタル事業ユーザR1は、複数の顧客C1(図1では3軒の顧客C1)に対しそれぞれマットTをレンタル提供する。そして、レンタル事業ユーザR1は、定期的に顧客C1で使用したマットTを回収し、回収したマットTをクリーニングして再度顧客C1に提供する。
クリーニングは、レンタル事業ユーザR1の内部で、又は、レンタル事業ユーザR1の委託により外部で行われる。
レンタル事業ユーザRには、マットTとして、原則、レンタル用のマットTaを納入し、一般ユーザGには、原則、売り切り用のマットTbを納入する。
マットTの購入代金は、各レンタル事業ユーザR及び一般ユーザGからマット製造業者Mに支払われる(S1a:図2参照)。ここで、マットTの単位質量あたりの購入コストをコストCt1としておく。
以下、必要に応じ、マットTをレンタル用のマットTaとし、売り切り用のマットTbとして区別し、また、コストCt1を、レンタル用の場合の購入コストをコストCt1aとし、売り切り用の場合の購入コストをコストCt1bとして区別する。
また、一般ユーザGにおいて、マットTは、使用時間が経過するに従って汚れや傷みの程度が進行し、継続使用に耐えられなくなった時点で不要マットThとされる。
マットユーザMUであるレンタル事業ユーザR及び一般ユーザGにおいて生じた不要マットThは、レンタル事業ユーザR及び一般ユーザGからマット製造業者Mに移送される(S2)。
この入れ替え物品Bの提供は、条件により実行、不実行が選択される。その条件の例として、不要マットThを移送したマットユーザMUが、入れ替え物品Bが不要であることを希望した場合がある。
入れ替え物品Bは、不要マットThの移送元がレンタル事業ユーザRの場合は、、例えばレンタル用の新規マットTaであり、移送元が一般ユーザGの場合は、例えば売り切り用の新規マットTbである(詳細は後述する)。
この入れ替え物品Bは、物品に限定されずサービス(役務)も含まれる。ただし、以下の説明では便宜的に入れ替え物品Bと記載する。
すなわち、マット製造業者Mは、新規のマットTを、不要マットThを原料の一部とするリサイクルマットTrとして製造する。
もちろん、マット製造業者Mは、マットのゴム部分を未使用の未加硫ゴムのみから形成した100%バージンゴム材料由来のバージンマットTvも製造する。
マット製造業者Mは、この脱硫ゴム又は加硫済ゴムチップの原料として不要マットThを用いる。
(イ)脱硫ゴムを用いた製造方法
マットユーザMUから得た不要マットThのゴム部分をパイル部分から分離し、分離したゴム部分を脱硫して脱硫ゴム(リサイクルゴム)とする。次いで、得られた脱硫ゴムを、未使用の未加硫ゴム(バージンゴム)と所定比率で混合して加硫成形し、新しいリサイクルマットTrを製造する。
不要マットThの、例えばNBRからなるゴム部分をパイル部分から分離し、その後、粉砕機により粉砕して粒度1〜3mmのゴムチップを得る。
このゴムチップを、ミキシング装置で攪拌し、必要に応じて添加剤を加えつつ、攪拌に伴う剪断力と摩擦による昇温とによる溶融状態で解重合させるという周知の脱硫方法で脱硫する。ゴムチップの脱硫方法は限定されない。
この脱硫により得られた脱硫ゴムと、未加硫のNBR等のゴムと、加硫剤等の添加剤と、を所定比率で混合し、パイル原反と共に加熱プレスして加硫させてリサイクルマットTrとする。
このリサイクルマットTrのゴム部分における脱硫ゴム分の比率は、5〜90質量%であるとよい。
マットユーザMUから得た不要マットThのゴム部分をパイル部分から分離し、分離したゴム部分を粉砕して加硫済ゴムチップとする。次いで、得られた加硫済ゴムチップを、未使用の未加硫ゴムと所定比率で混合して加硫成形し、新しいリサイクルマットTrを製造する。
不要マットThの、例えばNBRからなるゴム部分をパイル部分から分離し、その後、粉砕機により粉砕して粒度0.2〜0.8mmの加硫済ゴムチップを得る。
この加硫済ゴムチップと、未加硫のNBR等のゴムと、加硫剤等の添加剤と、を所定比率で混合し、パイル原反と共に加熱プレスして加硫させてリサイクルマットTrとする。
このリサイクルマットTrのゴム部分における加硫済ゴムチップ分の比率は、50質量%以下であるとよい。
マット製造業者Mは、脱硫ゴムの配合比率を、バージンマットTvよりも低コストで製造できるように設定してリサイクルマットTrを製造する。
マット製造業者Mは、加硫済ゴムチップの配合比率を、バージンマットTvよりも低コストで製造できるように設定してリサイクルマットTrを製造する。
例えば、不要マットThの提供元がレンタル事業ユーザR1の場合、マット製造業者Mは、レンタル事業ユーザR1から総質量Wt=100kgの不要マットThが得られたら、入れ替え数量Q=100kg分のリサイクルマットTrを、レンタル事業ユーザR1に有償で納入する。
このように購入費用が少なくなるメリットは、不要マットThの提供元が、他のレンタル事業ユーザR2や一般ユーザGであっても同様に享受できる。
リサイクルマットTrは、レンタル用であっても売り切り用であっても、基本的にバージンマットTvと同等の性能を有しているので、マットユーザMUそれぞれが、不要マットThの処理における費用負担の点で大きなメリットを得ることができる。
また、不要マットThの移送(図1及び図2におけるS2の行為)は、マット製造業者Mが行う入れ替え物品Bの納入の際のトラック配送の帰りに、不要マットThを積んで持ち帰るようにすれば、マットユーザMUは、不要マットThの運搬費用を負担しなくて済む。
また、マットユーザMUが不要マットThの廃棄費用を負担することはない。
また、不要マットThをリサイクル処理することにより、不要マットThにおいて廃棄が必要な部位は、ゴム分を除いたパイル分のみとなる。これにより、ファミリF全体でみた場合の廃棄費用は、リサイクルマットTrを製造しない場合よりも低減する。
また、ゴム分をリサイクル処理することで、ファミリF全体から排出される廃棄物の量は大幅に低減する。この廃棄物量の大幅な低減に伴い、温室効果ガスの排出量も大幅に削減される。
従って、この不要マット処理方法は、環境負荷の低減に貢献する。
また、マット製造業者Mから一般ユーザGに対し、不要マットThの入れ替えとして納入される入れ替え物品Bは、売り切り用のリサイクルマットTrに限定されず、マットレンタルサービスやマット製造業者Mの取り扱い商品等に関連した他の物品又はサービス(役務)としてもよい。
一般ユーザGについては、例えば、売り切り用のリサイクルマットTr以外のマットBb、マット製造業者Mが取り扱うマット以外のモップや芳香剤等の商品Be、マット製造業者M側が行うサービスを受けることができるサービス券Bf、等がある(図2参照)。マットBbとしては、例えば、売り切り用のバージンマットTvがある。
例えば、入れ替え物品Bを、マットユーザMU側が、不要マットThをマット製造業者Mへ提供した時点で、選定可能又は予め選定されたものの中から選択可能とする。
また、入れ替え物品Bは、単品に限らず、複数の品目を適宜組み合わせることができるようにしてもよい。
また、マットユーザMUは、不要マットThの処理に際し、廃棄費用の負担がなく不要マットThに対応する入れ替え物品Bを低コストで得ることができる。
また、マットユーザMUは、不要マットThの入れ替え行為をなす時点での資材活用状況、事業態様、生活環境等に応じて、その時点で最適と判断される、レンタル事業や日常の活動に関連した入れ替え物品Bを選択することができる。
また、不要マットが、コストメリットをもってリサイクル処理されることが加盟者に認識されるので、、不法投棄の懸念が払拭され無用の廃棄も減少する。
上述の不要マット処理方法を実行可能とする実施例1である不要マット処理支援システム51(以下、単に、処理支援システム51とも称する)を、図3〜図11も参照して詳述する。
図3は、処理支援システム51のハードウエアの構成を示すブロック図であり、図4は、処理支援システム51におけるサーバ21の機能ブロック図であり、図5は、サーバ21の記憶部21bに構築されたデータベース22の内容を説明する図である。
また、図7〜図9は、レンタル事業ユーザR側の端末31〜33に表示される画面の例を説明する図であり、図10及び図11はデータベース22に格納されたテーブルを説明する図である。
以下の説明において、ファミリFは、マット製造業者Mと、マットユーザMUとして三軒のレンタル事業ユーザR1〜R3及び一軒の一般ユーザGとが加盟しているものとする。
端末1とサーバ21とでサーバ側コンピュータCSが構成される。端末31〜33,3Gは、それぞれクライアント側コンピュータCCとして機能する
端末31〜33,3Gそれぞれは、端末1と実質的に同じ機能を有する。代表として端末31を説明すると、端末31は、画像を表示する表示部31aと、データを入力するための入力部31bと、CPUを含んでなる制御部31cと、情報を記憶するための記憶部31dと、を有している。
記憶部21bにはデータベース22が構築されている。
サーバ側コンピュータCSの端末1とサーバ21とは、図3において別体として記載されているが、物理的に一体的に構成されていてもよい。例えばサーバ21は、マット製造業者M側に設けられていてもよい。
端末1はサーバ21の制御端末として機能し、端末31〜33,3Gはいわゆるクライアント端末として機能する。
サーバ21の記憶部21bは、例えばハードディスク装置を用いる。
不要マット処理支援プログラム群PGMと、不要マット処理支援システム51のコンピュータである端末1,端末31〜33,端末3G,及びサーバ21とは、互いに協働して動作するようになっている。
サーバ21には、不要マット処理支援プログラム群PGMの内の、少なくともサーバ側プログラムPGMsをインストールしておく。
端末31〜33,3Gには、それぞれ不要マット処理支援プログラム群PGMの内の、少なくともクライアント側プログラムPGMcをインストールしておく。
加盟者情報テーブル22dおいて、マット製造業者M及び複数のレンタル事業ユーザR1〜RNと、それぞれが設定した登録番号及びパスワード等と、が、一対一で対応付けされている。
具体的には、入力者R1uは、端末31においてクライアント側プログラムPGMcを起動し、不要マット処理の申し込み入力画面を表示部31aに表示させる。
入力者R1uは、この画面DP1において、不要マットThの処理依頼をした店舗(レンタル事業ユーザ)を特定するユーザ特定情報としての店舗情報J1と、不要マットThの総質量Wtを示す質量情報J2と、処理を希望する日を示す処理希望日情報J3と、を入力する。
図7では、店舗情報J1として店舗のコード番号「1234」が、質量情報J2として250kgが、処理希望日情報J3として2013年2月28日が、入力された状態が示されている。
入力された店舗情報J1,質量情報J2,及び処理希望日情報J3は、処理依頼指令JSとして(又は、処理依頼指令JSと共に)サーバ21に送られ、送受信部23を介して入れ替え品抽出部24に入力される(図6:SQ1)。処理依頼指令JSは、店舗情報J1,質量情報J2,及び処理希望日情報J3に対して独立して送られるものでもよい。
この画面DP2には、レンタル事業ユーザR1が選択することのできる入れ替え物品Bのリストが表示される。
標準設定は、チェックボタンの「要」にチェックが入った状態で画面表示される。入力者R1uが「不要」にチェックを入れ替えると、入れ替え物品Bのリストは表示されずに、確認画面(図示せず)が表示され、確認後OKを入力することで、入れ替え物品Bなしでの不要マットThの処理依頼が完了する。
この場合は、希望した処理日にマット製造業者M側から回収車が来て不要マットThを回収するのみであり、入れ替え物品Bは配達されない。
入れ替え物品Bは、入れ替え品抽出部24が、処理依頼指令JSにおける店舗情報J1に基づいて、データベース22に格納されている入れ替え可能品目テーブル22aを参照し(SQ2)、入れ替え可能品目テーブル22aにおける店舗情報J1で特定される店舗に対応付けられた入れ替え可能品目を抽出し(SQ3)、入れ替え物品Bとして設定する(SQ4)。
入れ替え品抽出部24が抽出して設定した入れ替え物品Bは、マットユーザMUが選択可能な物品であり、その入れ替え物品Bを示す物品情報J11は、送受信部23及びネットワークNWを介して外部の端末31に送出され(SQ5)、端末31のクライアント側プログラムPGMcにより、画面DP2内に表示される(SQ6)。
詳しくは、選択可能○、選択不可×、条件付き選択可能△、なる複数段階で対応付けされている。
図10において、レンタル事業ユーザR1は、入れ替え品目No.1,2,4が選択可能、No.3が選択不可、No.5が条件付き選択可能、とされている。
条件付き選択可能は、選択可能な日や量が限定される等の場合に設定される。入れ替え品目としては、上述のようにリサイクルマットTr、燃料、等の物品やサービス等であり、それぞれが番号で対応づけられている。
この入れ替え可能品目テーブル22aは、例えば、各マットユーザMUからの希望とマット製造業者M側の品目準備状況等に基づいて設定され、属性情報評価部26等により適宜更新される。
チェックは複数入れることができる。
また、チェックされた入れ替え物品Bの数量がチェック数に応じて自動計算されて表示される。
換算部25は、データべース22に格納されている換算テーブル22bを参照し(SQ8)、チェックされた入れ替え物品Bに対応する換算比率P(後述)を抽出する(SQ9)。そして、換算部25は、チェックされた入れ替え物品Bの数量を、質量情報J2及び抽出して得られた換算比率Pを基に、所定の換算式を用いて計算により導出し(SQ10)、入れ替え物品Bの情報である数量情報J7として送受信部23を介し端末31に送出する(SQ11)。
このように導出及び送出された数量情報J7は、端末31のクライアント側プログラムPGMcにより、画面DP2内に表示される(SQ12)。
例えば、レンタル事業ユーザR1が入れ替え品目No.1(レンタル用リサイクルマットTr)をチェックしたら、換算部25は、換算テーブル22bを参照し(SQ8)、該当する換算比率Pの1.0を抽出し(SQ9)、不要マットThの総質量Wtに換算比率P=1.0を乗じた数量を入れ替え数量Qとして算出設定し(SQ10)、送受信部23を介して端末31に送出する(SQ11)。
図11中の「a」,「b」は、体積で入れ替え数量Qを規定する物品(燃料等)に適用され、それぞれが、質量を体積に換算すると共に数量が適宜調整されるよう比率設定された式となっている。
換算部25は、チェックが複数入った場合、不要マットThの総質量Wtをチェック数で等分し、各チェック品目毎に、等分した質量に対応する入れ替え数量Qを設定する。
例えば、NO.1のレンタル用リサイクルマットを単独でチェックした場合は、質量情報J2で示される、依頼された不要マットThの総質量Wtに対応して250kgと表示される。
入力者R1uが追加でNO.5の燃料のA重油をチェックすると、レンタル用リサイクルマットが半分の125kg、燃料重油がレンタル用リサイクルマットの125kg分に相当する量として例えば100(L:リットル)で表示される。この比率を変えたい場合は、数量欄に直接入力すれば、自動計算されて表示される。
図9は、申し込み入力の3頁目の画面DP3の表示例である。この頁は、各入力情報の内容を確認する画面である。
これで廃マット処理の依頼が終了する。
マット製造業者Mは、確定情報J8に基づいて、レンタル事業ユーザR1に対し、選択された入れ替え物品Bを、決定した入れ替え数量Qで納入すると共に、不要マットThを回収する。
具体的には、レンタル事業ユーザRについては、その立地環境、レンタルしているマットの種類や数、レンタル契約を結んでいる顧客情報、各顧客で使用されるマットの使用状況(マットを踏む人数等の情報)、不要マットThの処理依頼頻度、入れ替え物品の要否履歴、希望した入れ替え物品の履歴等、である。
このランク分けデータと、過去の不要マットThの処理依頼頻度等のデータと、を併せて検討することで、不要マットThの処理をダイレクトメールで催促する等の営業活動を、どの程度注力して行うかの判断に活用できる
例えば、希望した入れ替え品目の履歴を参照し、画面DP2において、その品目を希望回数の多い順に表示する、或いは、不要マットThの処理依頼頻度や処理質量が多い程、換算係数の値を大きくする、等である。
また、入れ替え物品Bの要否確認、選定、数量の設定等も、不要マット処理支援プログラムと各コンピュータとの協働で行えるので、マットユーザMU側の属性や要望を反映させた複雑ながらもきめ細かな対応も可能となる。
また、上述の不要マット処理方法により、マットユーザMU及びマット製造業者Mにおけるマットのリサイクル利用についての意識が向上することが期待され、その結果、不法投棄の懸念が払拭され無用な廃棄が減り、環境負荷の抑制及び低減に大きく貢献できる。
マット製造業者Mは、新規製造するマットTが、バージンマットTvかリサイクルマットTrかに係らず、そのマットTに所謂RFIDタグであるRFIDプレートTg(以下、プレートTgと称する)を埋め込んで、プレートTgを内蔵したマットTf(図12参照)としてもよい。
図12は、マットTfを示す平面図である。マットTfにおいて、プレートTgは、通常、データを記憶する記憶部Tg1及び外部との間でデータの無線送受信をする送受信部Tg2を備えている。
不要マット処理支援システム51Aは、実施例1の不要マット処理支援システム51に対し、マットTfに埋め込まれたプレートTgと無線通信するための通信装置であるリーダライタ装置41a,41bを、ファミリFのマット製造業者M側及び各マットユーザMU側に配備して構成される。
詳しくは、リーダライタ装置41aが端末1に接続され、リーダライタ装置41bが端末31〜33,3Gそれぞれに接続されている。リーダライタ装置41a,41bを介して、プレートTgに記憶された情報を取得したり、情報をプレートTgに記憶させることができる。
また、サーバ21は、機能等が異なるサーバ21Aとされている。
制御部21Aaは、図14に示されるように、送受信部23と、入れ替え品抽出部24と、換算部25と、属性情報評価部26と、RFIDプレート情報評価部27と、を備えている。記憶部21Abには、データベース22Aが構築されている。
データベース22Aには、図15に示されるように、入れ替え可能品目テーブル22a,換算テーブル22b,属性情報テーブル22c,加盟者情報テーブル22d,及びマット情報テーブル22eが格納されている。
マット情報JTとして、例えば、質量情報J2と、マットTf自体の履歴であるマット履歴情報J4a及びそのマットTfを構成するゴム材料等の履歴である材料履歴情報J4bを含む履歴情報J4と、レンタル回数情報J5と、プレートTgが埋め込まれたマットTfを特定するマット固有情報J6と、がある。
材料履歴情報J4bとしては、そのマットTfの製造に使用した未加硫ゴムと脱硫ゴムとの配合比率、脱硫ゴムの履歴(脱硫回数)及び脱硫回数毎の配合比率、パイル地の種類、パイル地の納入元、等がある。
具体的には、クリーニングを実施する度に、プレートTgの記憶部Tg1に記憶されたレンタル回数情報J5を、リーダライタ装置41bを介した通信により1を加えて更新する。従って、マットTfの製造当初は0〔ゼロ〕回が記憶されている。
マット情報テーブル22eには、マット製造業者MがマットユーザMUに納入したすべてのマットTfと、マットTfそれぞれに関連する情報と、が対応づけられている。
具体的には、マットTfにはそれぞれ識別番号が割り当てられ、識別番号毎に、マット情報JT対応づけられている。
図16に示される材料履歴情報J4bは、脱硫ゴムを用いて形成されたリサイクルマットTrに関する項目について記載してある。
その材料履歴情報J4bにおける配合比率は、識別番号で特定される各マットTfのゴム材料に用いられた未加硫ゴム材と脱硫ゴム材との比率として例えば質量%で示される。
特に、脱硫ゴム材は、脱硫回数別に示されている。具体的には、R−1は、脱硫処理を1回経た脱硫ゴム材を示し、R−2は、脱硫処理を2回経た脱硫ゴム材を示す。
この混合品は、未加硫ゴム材の50質量%と、脱硫処理を1回経た脱硫ゴム材の25質量%と、脱硫処理を2回経た脱硫ゴム材の12.5質量%と、脱硫処理を3回経た脱硫ゴム材の12.5質量%と、を含む。
この各脱硫ゴム材の質量%の数値(50,25,12.5,12.5)が、配合比率情報としてマット情報テーブル22eに記憶される。
(B1)(図18参照)マット製造業者Mは、マットTfをマットユーザMU(ここでは代表としてレンタル事業ユーザR1)へ出荷する際に、マット製造業者Mの作業者Msが、リーダライタ装置41aを用い、マットTfのプレートTgに格納されているマット情報JTの読み取りを行うと共に、端末1に、マットTfが出荷対象である旨を出荷情報J9として入力する。
出荷情報J9及びリーダライタ装置41aで読み取られたマット情報JTは、サーバ21Aの送受信部23を介し、RFIDプレート情報評価部27に送られる(SQ31)。
RFIDプレート情報評価部27は、得られたマット情報JTの中のマット固有情報J6から、出荷されたマットTfの識別番号を把握し、固有データベース22Aのマット情報テーブル22eにおいて、該当する識別番号のマットTfの現状欄を、「未出荷」から「出荷済−納入待」と更新する(SQ32)。
納入情報J10及びリーダライタ装置41bで読み取られたマット情報JTは、サーバ21Aの送受信部23を介し、RFIDプレート情報評価部27に送られる(SQ33)。
RFIDプレート情報評価部27は、納入情報J10及びマット情報JTを受け、マット情報テーブル22eにおいて、該当する識別番号のマットTfの現状欄を「納入済」と更新し、納入日欄にその日を上書きする(SQ34)。
(C)(図19参照)レンタル事業ユーザR1で複数の不要マットTfhが生じたら、入力者R1uは、実施例1の手順(A1)〜(A6)と同様の手順を実行し、不要マットTfhの総質量Wh1を端末31から入力する(StepC1)。
入力者R1uは、マット製造業者Mに向け移送する複数の不要マットTfhそれぞれのマット情報JTを、リーダライタ装置41bを用いて読み取る。
読み取られたマット情報JTの内、各不要マットTfhのマット固有情報J6は、サーバ21Aの送受信部23を介し、RFIDプレート情報評価部27に送られる。
RFIDプレート情報評価部27は、入来した複数のマット固有情報J6の質量を合計して、質量の合計値Wh2を算出する(StepC2)
RFIDプレート情報評価部27は、総質量Wh1と合計値Wh2とを照合し、等しい場合はその値を複数の不要マットTfhの総質量として確定する(StepC4)。
等しくない場合は、質量が一致しない旨のコメントと再手続きを促すメッセージとを端末31に向け送出する(StepC5)。送られたコメント及びメッセージは、端末31から出力される。
具体的には、マット情報JTの中の、材料履歴情報J4b及びレンタル回数情報J5の内容に応じて、マットTfを不要マットTfhとする目安時期に関する情報を、レンタル事業ユーザRに対して案内する。以下、この処理について説明する。
また、便宜的に、顧客C1にプレートTgを埋め込んだマットTfをレンタル提供した(Step41)時点から開始する流れとしてある。
また、リサイクルマットTrは、脱硫ゴムを用いて加硫形成されたものについて説明する。
(D2)リーダライタ装置41bによるプレートTgとの無線通信により、回収したマットTfのプレートTgからクリーニング回数cmを読み取り、cm=cm+1に更新する(Step43)。
(D3)回収したマットTfを洗浄する(Step44)。
(D4)洗浄したマットTfを検品し、次のレンタルが可能か不可かを判定する(Step45)。この判定は、所定の判定項目が所定基準を満たしているか否か、で行う。具体的な所定判定項目は、マットTfにおける傷の有無、外観品位の程度、劣化の程度等である。
(D5)次のレンタルが可能と判定したら、顧客C1へレンタル納入する。その際、リーダライタ装置41bによる通信で、プレートTgに記憶されたレンタル日、レンタル先となる顧客C1等の情報を更新する(Step46)。
(D6)(Step45)で次のレンタルが不可と判定したら、そのマットTfを不要マットTfhとしてマット製造業者Mへ移送する(Step47)。
(D8)サーバ21AのRFIDプレート情報評価部27が、読み出したマット情報JTの中のレンタル回数情報J5の回数値rmと、予め設定されたレンタルの上限回数値rmjとを比較し、回数値rmが上限回数値rmjを超えているか否かを判定する(Step49)。
(D9)超えていると判定した場合、不要マットTfhを廃棄対象とする(Step50)。
(D10)否(超えていない)と判定した場合、再利用のため粉砕し、パイルとゴムとの分離を行う(Step51)。
(D11)粉砕品からゴム分を選別抽出する(Step52)。
(D12)選別抽出したゴム分を粉砕して脱硫処理する(Step53)。
(D13)脱硫処理した脱硫ゴムと、未加硫ゴムと、を所定の比率で混合する(Step54)。この混合比率は、リサイクルマットTrを製造することでトータル的にコストメリットが出るように設定される。
(D14)未加硫状態のゴムシートを成形する。この時点でプレートTgを埋め込んでおく(Step55)。
(D15)未加硫状態のゴムシートとパイルとを高圧高温下で加硫成形する(Step56)。
(D16)リーダライタ装置41aにより、加硫成形した新しいマットTfのプレートTgに、マット情報JTを記憶させて商品マット化する(Step57)。記憶させるマット情報JTとして、質量情報J2、履歴情報J4、マット固有情報J6、等がある。
(D17)レンタル事業ユーザR側からの新規購入又は入れ替えの申し込みに応じて、マットThをレンタル事業ユーザに出荷する(Step58)。その際、リーダライタ装置41aによる通信で、プレートTgに、マット情報JTの追加又は更新を行う。具体的には、納入先が追加され、レンタル回数情報J5がレンタル回数1として更新される。
詳しくは、クリーニング回数cmが増加するほど、マット自体の品質は低下する。過去の実績データから、マットの種類(仕様)毎に、廃棄される頻度の高いクリーニング回数が把握されているのでその実績データを利用する。
例えば、脱硫ゴムの混合比率が高い場合や、顧客C1の立地場所が人が混雑する場所であってマットの傷みが通常地より早いことが予測される場合、等に、コメントを出すタイミング(判断の基となるクリーニング回数)を早める、などである。
従って、ファミリFを構成するマット製造業者M,一般ユーザG,及びレンタル事業ユーザRの、不要マット処理支援システム51Aやそのシステム51Aを用いた不要マット処理方法に対する満足度が更に高く得られる。ひいては、マットユーザMUである店舗,事業所,レンタル事業ユーザR,及びマット製造業者M、並びに、マットレンタルサービス事業の更なる発展が期待される。
また、実施例2の不要マット処理方法により、マットユーザMU及びマット製造業者Mにおけるマットのリサイクル利用についての意識が更に向上することが期待され、その結果、不法投棄の懸念が払拭され無用な廃棄がより減少し、環境負荷の抑制及び低減に更に大きく貢献できる。
一軒のマット製造業者M1が、複数のファミリF(例えば、ファミリF1,F2,・・・)の加盟者となっていてもよい。
この場合、ファミリFそれぞれが、独立した不要マット処理支援システム51−1,51−2,・・・を利用する。また、一軒のマット製造業者M1の端末1を複数の不要マット処理支援システム51−1,51−2,・・・に共通で用いられるようにするとよい。
この場合、サーバ21,21A側から送出される入れ替え物品Bを示す情報は、端末31〜33,3Gから音声で出力される。
具体的には、新規に製造が必要なリサイクルマットTrに対して余剰となる場合は、他のゴム製品の原料としてもよい。逆に、新規に製造が必要なリサイクルマットTrに対して不足する場合は、マット以外の他の不要ゴム製品のゴム分を原料として加えてもよい。
また、集めた不要マットは、そのまま廃棄されることはなく、ゴム分が再利用される。この再利用においては、少なくとも新規のリサイクルマットTrの原料とされる。
従って、マット製造業者Mは、マットの製造コストを低減でき、マットユーザMUは、マット購入コストを低減できる。これにより、マット製造業者M及びマットユーザMUの業績向上が期待され、マット業界全体の発展が期待される。
また、マット製造業者M及びマットユーザMUから排出される廃棄物が減少し、環境負荷の低減に寄与する。
この入れ替え物品は、マットTを含んでも含まなくてもよい。また、マットTを含む場合も、そのマットTは、バージンマットTvとリサイクルマットTrとのいずれであってもよい。
これにより、マットユーザUは、不要マットの処理をしなくて済むだけでなく、要求した場合には獲得物も入手することができる。獲得物には、マット以外の現品やサービスも含まれ得るので、希望に沿った有用な獲得物を入手することができる。
また、不要マットの処理に際し、入れ替え物品が無駄に流通することがない。従って、流通コストが低減し無駄な廃棄物を排出することがない。
1a 表示部、 1b 入力部、 1c 制御部、 1d 記憶部
21,21A サーバ
21a,21Aa 制御部、 21b,21Ab 記憶部
22,22A データベース
22a 入れ替え可能品目テーブル、 22b 換算テーブル
22c 属性情報テーブル、 22d 加盟者情報テーブル
22e マット情報テーブル
23 送受信部
24 入れ替え品抽出部
25 換算部
26 属性情報評価部
27 RFIDプレート情報評価部
31〜33,3G (クライアント側の)端末
31a 表示部、 31b 入力部、 31c 制御部
31d 記憶部
41a,41b リーダライタ装置
51,51A,51−1,51−2 (不要マットの)処理支援システム
B 入れ替え物品
Bb マット、 Bc 燃料、 Bd 薬剤、 Be 商品
Bf サービス券
CC クライアント側コンピュータ、 CS サーバ側コンピュータ
cm クリーニング回数
Ct1,Ct2 コスト
Ct1a (レンタル用マット購入の場合の)コスト
Ct1b (売り切り用マット購入の場合の)コスト
C1〜C3 顧客
D 記録媒体
DP1〜DP3 画面、 DP2a 選択エリア
F,F1,F2 ファミリ
G 一般ユーザ
JS 処理依頼指令
JT マット情報、 J1 店舗情報(ユーザ特定情報)
J2 質量情報、 J3 処理希望日情報
J4 履歴情報
J4a マット履歴情報、 J4b 材料履歴情報
J5 レンタル回数情報、 J6 マット固有情報、 J7 数量情報
J8 確定情報、 J9 出荷情報、 J10 納入情報
J11 物品情報
M マット製造業者、 MU マットユーザ、 Ms 作業者
NW ネットワーク
P 換算比率
PGM 不要マット処理支援プログラム群
PGMc クライアント側プログラム
PGMh ホスト側プログラム
PGMs サーバ側プログラム
rm (レンタルの)回数値、 rmj (レンタルの)上限回数値
R1〜R3,R レンタル事業ユーザ、 R1u 入力者
T マット
Ta,Tfa (レンタル用の)マット
Tb,Tfb (売り切り用の)マット
Tf (プレートTgを埋め込んだ)マット
Tg プレート(RFIDプレート)
Tg1 記憶部、 Tg2 送受信部
Th,Tfh 不要マット、 Tv バージンマット
Tr,Tr1,Tr2 リサイクルマット、 Trk 混合品
Q 入れ替え数量
W 質量、 Wt,Wh1 総質量、 Wh2 (質量の)合計値
Claims (12)
- マットユーザにおいて生じた不要マットの処理のための不要マット処理方法であって、
前記マットユーザ側のクライアント端末と、
前記マットユーザと前記不要マットの入れ替え対象となる入れ替え物品との対応を示す入れ替え物品情報を記憶したデータベース、及び、前記データベースから前記入れ替え物品を抽出する入れ替え品抽出部、を有するサーバ側コンピュータと、
がネットワークで接続可能とされており、
前記サーバ側コンピュータに、前記クライアント端末から、前記不要マットの処理依頼及び前記処理依頼の依頼元となる前記マットユーザを特定するユーザ特定情報が入来した場合に、
前記入れ替え品抽出部が、前記データベースから、前記ユーザ特定情報で特定される前記マットユーザに対応した前記入れ替え物品を抽出するステップと、
前記サーバ側コンピュータが、抽出した前記入れ替え物品を示す物品情報を前記ネットワークに送出するステップと、
を含むことを特徴とする不要マット処理方法。 - 前記物品情報に示された前記入れ替え物品にリサイクルマットを含めたことを特徴とする請求項1記載の不要マット処理方法。
- 前記サーバ側コンピュータに、前記処理依頼がなされた前記不要マットの質量を示す質量情報が入来した場合に、
前記質量情報に基づいて前記入れ替え物品の数量を導出する数量導出ステップを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の不要マット処理方法。 - 前記不要マットがRFIDプレートを備えている場合に、前記RFIDプレートに記憶された情報を、前記RFIDプレートから取得して前記ネットワークに送出する情報取得ステップを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の不要マット処理方法。
- マットユーザにおいて生じた不要マットの処理を支援する不要マット処理支援システムであって、
ネットワークで接続可能とされた、クライアント端末及びサーバ側コンピュータを備え、
前記サーバ側コンピュータは、前記マットユーザと前記不要マットの入れ替え対象となる入れ替え物品との対応を示す入れ替え物品情報を記憶したデータベース、及び、前記データベースから前記入れ替え物品を抽出する入れ替え品抽出部、を有し、
前記入れ替え品抽出部は、前記クライアント端末から、前記不要マットの処理依頼及び前記処理依頼の依頼元となる前記マットユーザを特定するユーザ特定情報が入来した場合に、前記データベースから、前記ユーザ特定情報で特定される前記マットユーザに対応した前記入れ替え物品を抽出し、抽出した前記入れ替え物品を示す物品情報を前記ネットワークに送出するよう構成されていることを特徴とする不要マット処理支援システム。 - 前記物品情報に示された前記入れ替え物品にリサイクルマットが含まれていることを特徴とする請求項5記載の不要マット処理支援システム。
- 前記不要マットがRFIDプレートを備えている場合に前記RFIDプレートと通信可能な通信装置を備えていることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の不要マット処理支援システム。
- マットユーザにおいて生じた不要マットの処理を支援する不要マット処理支援装置であって、
ネットワークに接続するための送受信部と、データベースとの間で情報を授受する入れ替え品抽出部と、を備え、
前記データベースには、前記マットユーザと前記不要マットの入れ替え対象となる入れ替え物品との対応を示す入れ替え物品情報が記憶されており、
前記入れ替え品抽出部は、前記不要マットの処理依頼及び前記処理依頼の依頼元となる前記マットユーザを特定するユーザ特定情報が入来した場合に、前記データベースから、前記ユーザ特定情報で特定される前記マットユーザに対応した前記入れ替え物品を抽出し、抽出した前記入れ替え物品を示す物品情報を前記ネットワークに送出するよう構成されていることを特徴とする不要マット処理支援装置。 - 前記物品情報に示された前記入れ替え物品にリサイクルマットが含まれていることを特徴とする請求項8記載の不要マット処理支援装置。
- 前記不要マットがRFIDプレートを備えている場合に前記RFIDプレートと通信可能な通信装置が接続されていることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の不要マット処理支援装置。
- マットユーザにおいて生じた不要マットの処理を支援するために、ネットワークに接続可能で、かつ前記マットユーザと前記不要マットの入れ替え対象となる入れ替え物品との対応を示す入れ替え物品情報が記憶されたデータベースとの間での情報授受を可能とされた不要マット処理支援装置を、
前記不要マットの処理依頼及び前記処理依頼の依頼元となる前記マットユーザを特定するユーザ特定情報が入来した場合に、前記データベースから、前記ユーザ特定情報で特定される前記マットユーザに対応した前記入れ替え物品を抽出し、抽出した前記入れ替え物品を示す物品情報を前記ネットワークに送出する入れ替え品抽出部、として機能させるプログラム。 - 請求項11記載のプログラムが記録されていることを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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