JP2014173989A - 熱画像観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一の撮像装置で波長の異なる複数の画像を取得できる様にした熱画像観察装置を提供する。
【解決手段】測定対象物1から放射される光を平行な光束とするレンズユニット4と、該レンズユニットを透して測定対象物から入射する前記光束を第1分割光束、第2分割光束に分割する光束分割手段6と、前記第1分割光束、前記第2分割光束のそれぞれの光路に設けられた選択波長の異なる第1波長フィルタ7、第2波長フィルタ12と、前記第1波長フィルタ、前記第2波長フィルタを透過した前記第1分割光束、前記第2分割光束を受光する1つの受光素子8と、前記2つの光路の少なくとも一方に光路長調整光学部材13を設け、前記2つの光路の光学長を等しくし、前記受光素子が受光した前記第1分割光束、前記第2分割光束の信号に基づき2色測温法により測定対象物の温度状態を演算する演算装置3とを具備した。
【選択図】図1

Description

本発明は、非接触での温度測定に用いられる熱画像観察装置に関するものである。
溶融金属或は溶接部等の温度、温度分布を非接触で測定する方法として2色測温法がある。該2色測温法は、波長の異なる2つの光を用いて同一点の画像を取得し、光強度と測定対象物の放射率から温度を測定するものである。又、放射率は測定対象物の状態、固体、液体或は表面状態(表面酸化膜の有無)等で変化する。2色測温法では、2波長でそれぞれ温度と放射率の関係を示す関係式(関係式については後述)が2式得られ、又同時に同一点の画像を取得するので、2式に於ける放射率は同じである。2式に於ける放射率が同じであることを利用して、測定対象物の温度を測定するものである。
従来の2色測温法に用いられる温度分布観察装置では、2つのカメラで測定対象物の同一箇所を撮像するものであり、2つのカメラは測定対象物の所定点、例えば溶接部の溶融プールの中心で、2つのカメラの光軸が合致する様設定され、光軸の合致した点を中心とした画像を取得する様になっている。又、前記2つのカメラにはそれぞれ異なる波長を透過する波長フィルタが設けられ、前記2つのカメラによって測定対象物について2波長の画像の光強度分布を取得する。又、2つの画像の光強度分布から上記2色測温法により、測定対象物の温度が測定できる。
従来の様に、2つのカメラを用いた温度分布観察装置では、視野のずれ等を補正する為のキャリブレーションが必要であり、又2つのカメラを用いることで装置が大型化し、或は設備コストが嵩む等の問題があった。
尚、特許文献1には、測定対象物からの光束をプリズムにより複数の光束に分割し、分割した光束に対してそれぞれ波長選択フィルタを設け、複数の波長により複数の画像を取得できる様にした多波長複数画面光学系が開示されている。
又、特許文献2には、測定対象物からの光束をダイクロイックプリズムにより、2波長に分割し、一方の波長は透過してフィルタを介してCCDに投影し、反射した波長はもう1つのプリズムで反射してCCDに投影し、CCDから得られる2波長の画像信号に基づき温度測定を行う2色放射温度計が開示されている。
特開2005−31558号公報 特開2004−317393号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、単一の撮像装置で波長の異なる複数の画像を取得できる様にした熱画像観察装置を提供するものである。
本発明は、測定対象物から放射される光を平行な光束とするレンズユニットと、該レンズユニットを透して測定対象物から入射する前記光束を第1分割光束、第2分割光束に分割する光束分割手段と、前記第1分割光束、前記第2分割光束のそれぞれの光路に設けられた選択波長の異なる第1波長フィルタ、第2波長フィルタと、前記第1波長フィルタ、前記第2波長フィルタを透過した前記第1分割光束、前記第2分割光束を受光する1つの受光素子と、前記2つの光路の少なくとも一方に光路長調整光学部材を設け、前記2つの光路の光学長を等しくし、前記受光素子が受光した前記第1分割光束、前記第2分割光束の信号に基づき2色測温法により測定対象物の温度状態を演算する演算装置とを具備した熱画像観察装置に係るものである。
又本発明は、前記光束分割手段は、入射される光束を前記第1分割光束、前記第2分割光束に分割するハーフミラーと、該ハーフミラーによって反射された前記第2分割光束の光軸を前記ハーフミラーを透過した前記第1分割光束の光軸と平行に偏向するミラーとを有し、前記第1分割光束、前記第2分割光束は前記受光素子上で重ならない様に前記ハーフミラー、前記ミラーが構成された熱画像観察装置に係るものである。
又本発明は、前記ハーフミラー、前記ミラーのいずれか一方を回転可能として前記第1分割光束、前記第2分割光束間の光軸の傾斜を調整可能とし、前記受光素子上に於ける前記第1分割光束の投影位置、前記第2分割光束の投影位置を所望の関係に設定可能とした熱画像観察装置に係るものである。
又本発明は、前記光路長調整光学部材は、前記2つの光路の光学長が等しくなる様に、屈折率と光束が透過する光路長が選択された熱画像観察装置に係るものである。
又本発明は、前記光路長調整光学部材は、複数の反射面を有し、該光路長調整光学部材を光束が透過することで光路長が長くなる様に構成された熱画像観察装置に係るものである。
又本発明は、前記第2分割光束の光軸、前記第1分割光束の光軸の少なくとも一方の、前記受光素子と対峙した位置に光楔部材を設けた熱画像観察装置に係るものである。
更に又本発明は、前記光路長調整光学部材の前記受光素子と対峙する端面を傾斜させ、前記光路長調整光学部材を光楔部材として機能させた熱画像観察装置に係るものである。
本発明によれば、測定対象物から放射される光を平行な光束とするレンズユニットと、該レンズユニットを透して測定対象物から入射する前記光束を第1分割光束、第2分割光束に分割する光束分割手段と、前記第1分割光束、前記第2分割光束のそれぞれの光路に設けられた選択波長の異なる第1波長フィルタ、第2波長フィルタと、前記第1波長フィルタ、前記第2波長フィルタを透過した前記第1分割光束、前記第2分割光束を受光する1つの受光素子と、前記2つの光路の少なくとも一方に光路長調整光学部材を設け、前記2つの光路の光学長を等しくし、前記受光素子が受光した前記第1分割光束、前記第2分割光束の信号に基づき2色測温法により測定対象物の温度状態を演算する演算装置とを具備したので、簡単な構成で而も単一の撮像装置で波長の異なる複数の画像を取得できるという優れた効果を発揮する。
本発明の第1の実施例に係る温度分布観察装置の基本構成図である。 本発明の第2の実施例に係る温度分布観察装置の概略構成図である。 第2の実施例に於ける要部拡大図である。 (A)は第3の実施例に係る温度分布観察装置の概略構成図であり、又(B)は第3の実施例に於ける要部拡大図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
先ず、図1に於いて、図1中、1は熱放射している測定対象物、2は熱画像観察装置の観察ユニット、3はCPU等に代表される演算装置3を示している。
前記観察ユニット2は、前記測定対象物1に対向するレンズユニット4(尚、図示では簡略化して示している)を有し、該レンズユニット4の光軸5上に光束分割手段としてハーフミラー6が設けられ、又前記光軸5上には第1波長フィルタ7、受光素子8が設けられている。
前記レンズユニット4は、前記測定対象物1からの光を平行光束として前記ハーフミラー6に導くものであり、該ハーフミラー6は入射した光束を分割し、一部を透過、残部を反射するものであり、透過する光量と反射する光量とは等しくなっている。
前記受光素子8には、例えばCCD、CMOSセンサ等が用いられ、前記第1波長フィルタ7は、λ1の波長を選択して透過する光学特性を有している。
又、前記ハーフミラー6で前記光軸5が分岐され、分岐された光軸9上にはミラー11が設けられ、該ミラー11は前記光軸9を前記光軸5と平行に偏向し、偏向された前記光軸9上に第2波長フィルタ12、光路長調整光学部材13、前記受光素子8が配設される。前記第2波長フィルタ12は、λ2の波長を選択して透過する光学特性を有している。
前記光軸9は2つのミラーで偏向され、偏向された後は前記光軸5と平行となり、前記光軸5と前記光軸9とは距離a離れている。この距離aは、前記ハーフミラー6で分割された光束により得られる画像と、前記ハーフミラー6を透過した光束で得られる画像とが重ならない値とされる。
この為、前記測定対象物1から前記受光素子8に至る光路長は、前記光軸5と前記光軸9とでは距離a分だけ前記光軸9の光路長が長くなっている。前記光路長調整光学部材13がないとすると、前記レンズユニット4による結像位置が、前記光軸5に比較して前記距離a分だけ、前記レンズユニット4側にずれることになる。
前記光路長調整光学部材13は光学長を短くする作用があり、該光路長調整光学部材13を前記光軸9に挿入することで、該光軸9の光学長を短くし、前記光軸5と前記光軸9の光学長を等価にする。
即ち、前記光路長調整光学部材13の屈折率をn、光軸に沿った長さをxとすると、光学長はnxとなる。
一方、焦点距離がfであるレンズが存在し、平行光がこのレンズを透過して集光される場合、この光が空気中のみを透過する場合はレンズからfの位置で集光されるが、光路内に光学長nxの透過性物質が存在する場合は集光される距離はf+(nx−x)/nとなり、距離が伸びる。この性質を利用すると、焦点距離fのレンズに対して、距離がf+aである位置に集光したい場合、f+aの側にa=(n−1)x/nであるような長さと屈折率をもつ透過性物質を挿入することにより、f+aの位置に集光させることが可能となる。
従って、上記した様に、前記光路長調整光学部材13を分岐によって長くなってしまった側の前記光軸9中に挿入し、屈折率n、長さxを適宜選択することで、同一の画像検出素子(前記受光素子8)上に両方の光軸5,9を経た光束を集光させることが可能となる。
従って、前記光路長調整光学部材13を単に光軸上に挿入するだけで、前記光軸5と前記光軸9の光学長を等価にすることができ、ミラーやプリズムの使用を最少に押さえることができる。結果として観察ユニット2の光学系を簡潔に而も小型に構成することが可能となる。
ここで、屈折率nは、1.5〜2.0程度とされ、又前記光路長調整光学部材13の材質としては、石英ガラス、プラスチック、光学結晶体等、種々のものが利用可能であるが、本実施例ではYAG(イットリウム アルミニウム ガーネット)が用いられ、更に安価なセラミックYAGが用いられている。
前記測定対象物1からの光線(熱放射線)は、前記レンズユニット4により平行光束とされ、該平行光束は前記ハーフミラー6により2分割され、更に、分割された光束は前記ミラー11により、前記ハーフミラー6を透過する光束と平行に偏向される。
前記ハーフミラー6を透過した光束は、前記第1波長フィルタ7を透過することによりλ1の波長に限定されて前記受光素子8に投影され、該受光素子8上にλ1の波長による前記測定対象物1像が形成される。
又、前記ハーフミラー6で分割(反射)され、前記ミラー11で偏向された光束は前記第2波長フィルタ12を透過し、λ2の波長に限定されて前記受光素子8に投影され、該受光素子8上にλ2の波長による前記測定対象物1像が形成される。上記した様に、距離aは、λ1の波長による測定対象物像とλ2の波長による測定対象物像とが重ならない様に設定される。
前記受光素子8で得られた、受光信号は前記演算装置3に送出され、該演算装置3でλ1の波長による前記測定対象物1像の画像とλ2の波長による前記測定対象物1像の画像とを分離して取得し、2色測温法により測定対象物1の温度、温度分布等の温度状態を演算する。温度状態は、測定対象物1上の測定点と対応させ数値で表示され、或はグラフ化され、或は温度の高低に対応させた色分け表示で画像として表示される。
又本実施例では、同一の光学系で2色の画像が取得でき、両画像を取得する過程でキャリブレーション等の作業は必要ない。更に、同一の前記受光素子8から2色の画像信号を取得しているので、2色の画像信号間で同一性、同時性が確保され、信号間での補正も必要ない。
図2、図3を参照して、第2の実施例に係る温度分布観察装置の概略構成を説明する。
尚、図2、図3中、図1中で示したものと同等のものには同符号を付してある。
装置ベース15に光路分割ユニット16、撮像装置17が設けられ、前記光路分割ユニット16にレンズユニット4が設けられている。該レンズユニット4は、測定対象物1からの光を平行光束とするものであり、例えばテレセントリックレンズが用いられる。
前記光路分割ユニット16はユニット筐体18を有し、該ユニット筐体18にハーフミラー6、第1波長フィルタ7が収納されている。更に、前記ユニット筐体18にはミラー11、第2波長フィルタ12が収納されている。
前記レンズユニット4の光軸5上に前記ハーフミラー6、前記第1波長フィルタ7が設けられている。前記ハーフミラー6はハーフミラーホルダ19を介して前記ユニット筐体18に設けられ、前記ハーフミラーホルダ19はピン20を介して回転可能となっている。又、前記ハーフミラーホルダ19は所要の固定具、例えばボルトにより、固定可能となっている。
前記ハーフミラー6で分岐された光軸9上に前記ミラー11、前記第2波長フィルタ12が設けられている。前記ミラー11はミラーホルダ21を介して前記ユニット筐体18に設けられ、前記ミラーホルダ21はピン22を介して回転可能となっている。又、前記ミラーホルダ21は所要の固定具、例えばボルトにより、固定可能となっている。尚、前記ハーフミラー6、前記ミラー11の固定は、ボルト等の固定具を直接、前記ハーフミラー6、前記ミラー11に押圧させて行ってもよい。
前記ミラー11で偏向された前記光軸9が、前記光軸5に対して近接する様に、前記ミラー11が傾斜して設けられている。又前記ハーフミラーホルダ19は前記ピン20を中心に、又前記ミラーホルダ21は前記ピン22を中心にそれぞれ回転させることで、前記光軸5と前記光軸9間の傾斜を調整できる様になっている。尚、前記光軸5を基準として、前記ハーフミラーホルダ19を固定し、前記ミラーホルダ21を回転させて前記光軸5と前記光軸9間の相対的な傾斜を調整してもよい。
前記撮像装置17は、前記光軸5、前記光軸9が前記撮像装置17の対物レンズに入射する様に設置され、又前記撮像装置17の光軸は、前記光軸5と前記光軸9間の中心に位置する様に、前記光軸5に対して傾斜して前記装置ベース15に設置されている。
前記撮像装置17は、前記対物レンズの前記光路分割ユニット16側に、且つ前記光軸5上に設置される第1光楔部材24を有する。尚、該第1光楔部材24は前記受光素子8と対峙した状態で設けられるのが好ましい。
又、前記撮像装置17は、前記対物レンズの前記光路分割ユニット16側に、且つ前記光軸9上に設置される光路長調整光学部材13を有する。該光路長調整光学部材13の前記撮像装置17側の端面(好ましくは、前記受光素子8と対峙する端面)は、前記ハーフミラーホルダ19に対して傾斜した傾斜端面となっている。該傾斜端面により、前記光軸9を傾斜分に相当する分だけ偏向する様になっている。従って、前記傾斜端面を形成することで、前記光路長調整光学部材13を第2光楔部材として機能させることができる。又、前記光路長調整光学部材13は上記した様に、前記光軸5と前記光軸9の光学長を同一にする作用も有する。
前記光軸5及び前記光軸9は、受光素子8上に所要距離、離れた位置に入射し、前記光軸5と前記光軸9の前記受光素子8上での離間距離は、後述する前記ハーフミラー6を透過したλ1の光束26aによる投影像と前記ハーフミラー6で分割されたλ2の光束26bによる投影像が重ならない距離とされる。更に、前記受光素子8上での前記光軸5と前記光軸9との位置は、前記ミラーホルダ21を前記ピン22を中心に回転させ、前記光軸9の傾斜を調整することで、λ1の光束26aによる投影像とλ2の光束26bによる投影像が重ならない所望の関係に設定することができる。
又、図示される様に、前記ハーフミラー6、前記ミラー11は大きく、分岐された直後の前記光軸5、前記光軸9間の距離は前記撮像装置17の受光素子8に対して大きい。然し乍ら、前記ミラー11により前記光軸9を前記光軸5に近接する様、傾斜される為、小型の受光素子8でも、λ1の光束26aとλ2の光束26bを充分に受光させることができる。
更に、前記第1光楔部材24、前記光路長調整光学部材13の楔効果で前記光軸5、前記光軸9を微小に偏向させ、λ1の光束26aとλ2の光束26bとの境界位置での重なりを防止し、前記受光素子8の受光面を有効に利用することができる。
図4(A)、図4(B)を参照して、第3の実施例に係る温度分布観察装置の要部の概略構成を説明する。尚、図4(A)、図4(B)中、図2、図3中で示したものと同等のものには同符号を付しその説明を省略する。
図4は、光路分割ユニット16の他の例を示すものである。
該他の例では、ハーフミラー6を透過した光軸5上に、光路長調整用の光学部材を設けたものである。該光学部材として、菱形プリズム28が用いられる。尚、他の光路長調整用の光学部材として光ファイバ等が挙げられる。
該菱形プリズム28は平行の2つの反射面を有し、内部で前記光軸5を2回偏向し、入射光軸に対して射出光軸を平行とし、入射光軸と射出光軸間の距離だけ、光路長を長くしている。前記菱形プリズム28が用いられることで、前記光軸9上に設けられる光路長調整光学部材13の光路長調整機能が軽減され、該光路長調整光学部材13の小型化が可能となる。
又、前記光路長調整光学部材13の射出側端面と前記菱形プリズム28の射出側端面とを相互に近接させることで、光束26aと光束26bとを近接させることができる。この為、小さな受光素子8が用いられても、λ1の光束26aによる画像とλ2の光束26bによる画像を支障なく取得できる。又、前記光路長調整光学部材13の射出側端面と前記菱形プリズム28の射出側端面とを前記受光素子8に間隙無く対峙させることで、前記光束26aと前記光束26bが物理的に分離した状態で、前記受光素子8に入射するので、2色の画像が重なることはない。又、前記光路長調整光学部材13としてプリズムが用いられる場合は、前記菱形プリズム28に限らず、複数の反射面を有し、プリズムを透過することで光路長が長くなる様に構成されていればよい。
尚、前記光路長調整光学部材13として、所要の屈折率を有する光学部材を光路(図示では光軸9)に挿入したが、前記光路長調整光学部材13として集光レンズを挿入し、該集光レンズにより測定対象物の像が前記受光素子8上に結像される様にしてもよい。この場合は、2色の像の倍率が異なるが、画像処理により2色の像の倍率が同一となる様にいずか一方の像の倍率を補正してもよい。
1 測定対象物
2 観察ユニット
3 演算装置
5 光軸
6 ハーフミラー
7 第1波長フィルタ
8 受光素子
9 光軸
11 ミラー
12 第2波長フィルタ
13 光路長調整光学部材
24 第1光楔部材
28 菱形プリズム

Claims (7)

  1. 測定対象物から放射される光を平行な光束とするレンズユニットと、該レンズユニットを透して測定対象物から入射する前記光束を第1分割光束、第2分割光束に分割する光束分割手段と、前記第1分割光束、前記第2分割光束のそれぞれの光路に設けられた選択波長の異なる第1波長フィルタ、第2波長フィルタと、前記第1波長フィルタ、前記第2波長フィルタを透過した前記第1分割光束、前記第2分割光束を受光する1つの受光素子と、前記2つの光路の少なくとも一方に光路長調整光学部材を設け、前記2つの光路の光学長を等しくし、前記受光素子が受光した前記第1分割光束、前記第2分割光束の信号に基づき2色測温法により測定対象物の温度状態を演算する演算装置とを具備したことを特徴とする熱画像観察装置。
  2. 前記光束分割手段は、入射される光束を前記第1分割光束、前記第2分割光束に分割するハーフミラーと、該ハーフミラーによって反射された前記第2分割光束の光軸を前記ハーフミラーを透過した前記第1分割光束の光軸と平行に偏向するミラーとを有し、前記第1分割光束、前記第2分割光束は前記受光素子上で重ならない様に前記ハーフミラー、前記ミラーが構成された請求項1の熱画像観察装置。
  3. 前記ハーフミラー、前記ミラーのいずれか一方を回転可能として前記第1分割光束、前記第2分割光束間の光軸の傾斜を調整可能とし、前記受光素子上に於ける前記第1分割光束の投影位置、前記第2分割光束の投影位置を所望の関係に設定可能とした請求項2の熱画像観察装置。
  4. 前記光路長調整光学部材は、前記2つの光路の光学長が等しくなる様に、屈折率と光束が透過する光路長が選択された請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の熱画像観察装置。
  5. 前記光路長調整光学部材は、複数の反射面を有し、該光路長調整光学部材を光束が透過することで光路長が長くなる様に構成された請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の熱画像観察装置。
  6. 前記第2分割光束の光軸、前記第1分割光束の光軸の少なくとも一方の、前記受光素子と対峙した位置に光楔部材を設けた請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の熱画像観察装置。
  7. 前記光路長調整光学部材の前記受光素子と対峙する端面を傾斜させ、前記光路長調整光学部材を光楔部材として機能させた請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の熱画像観察装置。
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