JP2014173737A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖房運転時に室外熱交換器が着霜し、除霜運転を行っている間であってもユーザに暖かさを感じさせることができる空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】熱交換器を通過した空気を送風するメインファン265と、メインファン265の両側の少なくとも一方に熱交換器を通過させない空気を送風するサイドファン266とを有する室内機20と、圧縮機43、室外熱交換器44、室外ファンを有する室外機40とを備え、冷凍回路で空調を行い、暖房運転中に室外機熱交換器44が着霜したか否か判断する着霜判定手段を備え、着霜判定手段は室外機熱交換器44が着霜したと判断すると、冷凍回路を冷房サイクルに切り換えて室外機熱交換器44に付着した霜を取り除く除霜運転を開始するとともに、メインファン265を停止しサイドファン266だけで送風運転を行うようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の吹出口から吹き出される気流の制御を行う空気調和機に関する。
従来の空気調和機は、暖房運転中に室外熱交換器が着霜すると、室内送風機の運転を停止し、冷媒の流れを切り換えて除霜運転を開始することが一般的に行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−101887号公報
特許文献1の空気調和機にあっては、暖房運転中に室外熱交換器が着霜した場合に、冷凍回路を冷房運転に切り換えてリバース除霜運転を開始し、室内に冷気が吹き出さないように室内送風機(ファン)の運転を停止させる。しかし、空気調和機がこのリバース除霜運転を行う間、室内送風機の運転を停止すると、時間の経過と共に暖房運転で暖められた暖気が室内上部に溜まり、冷気が下降して住空間である床面付近に留まり、室内の上部と下部で温度差が生じることから、室内の下部である床面付近にいるユーザにとっては肌寒く感じる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、暖房運転時に室外熱交換器が着霜し、リバース除霜運転を行っている間であってもユーザに寒さを感じさせないようにすることができる空気調和機を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の空気調和機は、内部に熱交換器を備え、前記熱交換器を通過させた調和空気を送風するメインファンと、該メインファンの両側の少なくとも一方に前記熱交換器を通過させない室内空気を送風するサイドファンとを有する室内機と、圧縮機と、室外熱交換器と、室外ファンとを有する室外機とを備え、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記室内熱交換器が冷媒管によって接続された冷凍回路により空調を行う空気調和機であって、前記室内機には、少なくとも冷凍回路と前記メインファンおよびサイドファンの運転とを制御する室内機制御部と、前記空気調和機には前記室外機熱交換器が着霜したか否か判断する着霜判定手段を備え、前記着霜判定手段が、暖房運転中に前記室外機熱交換器が着霜したと判断した場合、前記室内機制御部は、制御部前記冷凍回路を冷房サイクルに切り替えて除霜運転を開始するするとともに、前記メインファンを停止させ、前記サイドファンを運転させることを特徴とする。
また、本発明の空気調和機の室内機制御部は、前記サイドファンにより送風される室内空気の風向を制御する手段を設け、除霜運転中における前記サイドファンの風向を水平方向とすることを特徴とする。
本発明の空気調和機によれば、暖房運転中に着霜判定手段は室外機熱交換器が着霜したと判断し、冷凍回路を冷房サイクルに切り換えて除霜運転を行う際、メインファンを停止しサイドファンだけ送風運転を行うようにする。このため、空気調和機は、除霜運転中にメインファンによる冷気を吹き出さないようにすると共に、サイドファンを使って送風することにより、室内空気を攪拌して室内の上部と下部との温度差を少なくし、除霜運転時であってもユーザに寒さを感じさせないようにすることができるという効果を奏する。さらに、サイドファンの風向を水平方向にすることで、風がユーザに直接当たらないようにし、よりユーザに寒さを感じさせないようにすることができる。
図1は、本発明の一実施例に係る空気調和機の室内機の外観斜視図である。 図2は、室内機および室外機における概略構成を示すブロック図である。 図3は、空気調和機の制御系を概略的に示すブロック図である。 図4は、暖房運転時におけるメインファン気流とサイドファン気流の吹き出し方向を示す空気調和機の斜視図である。 図5は、除霜運転時におけるメインファン気流の停止状態とサイドファン気流の吹き出し方向を示す空気調和機の斜視図である。 図6は、本発明の実施例に係る空気調和機の動作を説明するフローチャートである。
以下に、本発明にかかる空気調和機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例に係る空気調和機の室内機の外観斜視図であり、図2は、室内機および室外機における概略構成を示すブロック図であり、図3は、空気調和機の制御系を概略的に示すブロック図であり、図4は、暖房運転時におけるメインファン気流とサイドファン気流の吹き出し方向を示す空気調和機の斜視図であり、図5は、除霜運転時におけるメインファン気流の停止状態とサイドファン気流の吹き出し方向を示す空気調和機の斜視図である。
図1に示すように、本実施例に用いられる空気調和機の室内機20は、本体ユニット263とその両側に左ファンユニット261と右ファンユニット262とを備える。室内機20の本体ユニット263は、主筐体27を備える。主筐体27では、筐体本体28に外装パネル29が覆い被さる。筐体本体28には、中央吹出口30が形成される。外装パネル29の上部には、図示しない吸込口が形成される。中央吹出口30は、下向きに開口している。図4に示すように、このような筐体本体28は、例えば室内の壁面70に固定することができる。その際、中央吹出口30の前端30aは、後端30bと比べると上方の位置に配置される。その結果、中央吹出口30は、所定の傾斜角αで前上がりの姿勢に形成される。このような傾斜角αの働きで、気流は中央吹出口30から床面に向かって下向きに吹き出すことができるだけでなく、床面71に対して平行(水平方向)に吹き出すこともできる。
そして、中央吹出口30には、前後一対の上下風向板31a、31bが配置される。上下風向板31a、31bは、それぞれ水平軸線32a、32b回りで回転することができる。回転に応じて上下風向板31a、31bは、中央吹出口30を開閉することができる。
また、左ファンユニット261は、左サイドファン筐体331を備えており、左吹出口341が形成され、サイドファンの風向を左右に変える左右風向板341aが配置されている。右ファンユニット262は、右サイドファン筐体332を備えており、右吹出口342が形成され、左右風向板342aが配置されている。この左吹出口341と右吹出口342は、不図示の駆動機構によって水平軸線35回りでそれぞれ回転させることで、サイドファンの風向を上下に変えられる。上記した水平軸線32a、32bと水平軸線35とは、図1に示すように、相互に平行に延びている。筐体331と筐体332の側面には、サイドパネル36が覆い被さる。このサイドパネル36には、側面吸込口37が形成される。側面吸込口37は、図1に示すように、例えばスリット状の小開口を集合させて形成する。
本実施例にかかる空気調和機は、上記した室内機20との間で無線による双方向通信により遠隔から運転操作が行えるリモコン10を備えている。
本実施例にかかる空気調和機の室内機および室外機は、図2に示すように構成されている。上記した室内機20の本体ユニット263内には、室内熱交換器264およびメインファン265が組み込まれる。メインファン265はクロスフローファンであって、回転によって気流を生成する。本体ユニット263には、メインファン265の働きにより室内空気が吸い込まれる。吸い込まれた室内空気は室内熱交換器264を通過することで冷媒と熱交換され、冷気または暖気が生成される。この室内熱交換器264を通り抜けた後の冷気または暖気の気流は、本体ユニット263の中央吹出口30から吹き出され、メインファン気流301となる。また、室内熱交換器264を通り抜けた気流の流量は、クロスフローファンの回転数によって調整される。
室外機40の冷凍回路41は、図2に示すように、四方弁42、圧縮機43、室外熱交換器44、室外ファン44a、膨張弁45、および冷媒管50などで構成されている。冷凍回路41で暖房運転が設定されると、四方弁42は、第2口42bおよび第4口42dを相互に接続し、第1口42aおよび第3口42cを相互に接続する。これにより、圧縮機43の吐出管43aから高温高圧の冷媒が室内熱交換器264に供給される。冷媒は、室内熱交換器264、膨張弁45および室外熱交換器44を順番に流通する。室内熱交換器264では、冷媒の熱エネルギーが周囲の空気に放出され、暖気が生成される。暖気は、メインファン265の働きで室内空間に吹き出される。冷媒は、膨張弁45で低圧まで減圧され、室外熱交換器44において外気の空気から吸熱する。その後、冷媒は圧縮機43に戻される。この暖房運転中に外気の温度が下がると室外熱交換器に霜が付きやすくなり、霜が付くと熱交換効率(暖房効率)が著しく低下するため除霜する必要がある。
また、冷凍回路41で冷房運転が設定されると、四方弁42は、第2口42bおよび第3口42cを相互に接続し、第1口42aおよび第4口42dを相互に接続する。これにより、圧縮機43の吐出管43bから高温高圧の冷媒が室外熱交換器44に供給される。冷媒は、室外熱交換器44、膨張弁45および室内熱交換器264を順番に流通する。室外熱交換器44では、冷媒の熱エネルギーが外気に放出される。冷媒は、膨張弁45で低圧まで減圧され、室内熱交換器264において周囲の空気から吸熱する。これにより生成された冷気は、メインファン265の働きで室内空間に吹き出される。室内熱交換器264で吸熱した冷媒は、四方弁42を介して圧縮機43に戻される。この冷媒の流れは、本実施例の除霜運転時と同様である。つまり、暖房運転における冷媒の流れを逆にすることで、冷媒の熱エネルギーによって室外交換器44を温めることで室外熱交換器44に着霜した霜を溶かすことができる。
また、本実施例にかかる空気調和機の左ファンユニット261および右ファンユニット262は、本体ユニット263とは独立して設けられる。左ファンユニット261および右ファンユニット262は、ファンユニットの内部に遠心送風機からなるサイドファン266と、サイドファン266から送出される気流を吹き出す左吹出口341および右吹出口342をそれぞれ備え、図1で説明した駆動機構により水平軸線35回りに回転させると共に、左吹出口341および右吹出口342の左右風向板341a、342aにより各吹出口から吹き出される空気の風向・風量を個別に制御することが可能となる。中央吹出口30から吹き出される空気は、室内熱交換器264を通り抜けた冷気または暖気からなるメインファン気流301である。左吹出口341および右吹出口342から吹き出される左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421は、それぞれの側面吸込口37から吸い込んだ室内空気をそのまま吹き出した気流である。
続いて、図3を用いて、本実施例の空気調和機の制御系について説明する。本実施例にかかる空気調和機は、図3に示すように、室内機20と室外機40とで構成されている。
室内機20は、室内機制御手段としての室内機制御部21、通信手段としての室内機通信部22、記憶部23、AC電源80から入力される交流電圧を電源として使用すると共に、室外機40の室外機電源部49へ交流電圧を供給する室内機電源部24、本体ユニット263のメインファン265、サイドファン266、および、室内温度を検出する室温センサ26などを備えている。室内機制御部21は、室温センサ26で検出された室内温度と、記憶部23に格納されたプログラムおよび各種パラメータを用いて、室内機通信部22および室外機通信部47を介して、室外機40の室外機制御部46との間で空調制御に関する様々な情報をやり取りしながら室内機20の各部、および室外機40に対する制御を行っている。
室内機制御部21は、暖房運転中に室外機40の室外機制御部46より室外熱交換器44が着霜したと判定を受けるとリバース除霜運転を開始させるとともに、図5に示すように、メインファン265のメインファン気流301を停止させ、サイドファン266からの左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421の風向を水平にして、送風を開始する。これは、リバース除霜運転中は、冷媒の流れが冷房運転と同じになり室内熱交換器264の温度が下がることから、メインファン265を停止させないと室内に冷気が吹き出るからである。また、サイドファン266の風向を水平にして、送風を開始するのは、暖房運転が停止して暖気の流れが止まると、暖気が上部に溜まり冷気が下部に留まって、部屋の下部にいるユーザが寒く感じないようにするため、室内空気全体を攪拌して室内の上部と下部との温度差を少なくするためである。
さらに、室内機制御部21は、室外機40の室外機制御部46より除霜が終了したと判定を受けるとリバース除霜運転を解除し、暖房運転を再開するが、室内熱交換器264の温度が直ぐに上昇しないため、メインファン265の停止状態を一定時間継続させる。この時、サイドファンは継続して運転する。つまり、室内機制御部21は、室内熱交換器264の温度が一定温度(例えば、人の体温である37℃)まで上昇したことを不図示の温度センサで検出してから、メインファン265を動作させる。暖房運転中の気流状態は、図4に示すように、メインファン気流301の上下方向の風向は、床面71に暖気を供給するように、下向きに吹き出し、メインファン気流301の左右方向の風向を中央正面としている。また、左吹出口341から吹き出される左サイドファン気流3411と、右吹出口342から吹き出される右サイドファン気流3421は、ここではメインファン気流301に対して左右方向で10°ずつ内側を向くように吹き出すと共に、暖気であるメインファン気流301に対して上から抑え込むように、左ファンユニット261および右ファンユニット262を水平方向から下向きに45°程度回動させることで、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421を下向きかつメインファン気流301よりも少し上に吹き出している。このように、暖房運転時は、メインファン気流301を下向き正面に吹き出し、左サイドファン気流3411と右サイドファン気流3421とがメインファン気流301に対して左右方向で10°ずつ内側を向き、メインファン気流301よりも温度の低い室内空気で上から抑え込むように吹き出すことから、暖気の上昇を抑えて人72などが居る部屋の下部を中心に暖気を広げることで、床面71付近を暖めることができると共に、暖気を対流させることができる。
室外機40は、冷凍回路の圧縮機43、室外熱交換器44、室外熱交換器44の温度を検出する室外熱交換器温度検出手段としての室外熱交換器温度センサ44b、室外機40を制御する室外機制御手段としての室外機制御部46、通信手段としての室外機通信部47、記憶部48、および、室外機電源部49を備え、その室外機電源部49には、AC電源からDC電圧に変換するAC/DCコンバータ490と圧縮機43の回転数制御を行うインバータ491を備えている。
インバータ491は、AC/DCコンバータ490からの直流電圧を交流電圧に変換して圧縮機43に備えられた図示しないモータ(ブラシレスDCモータ等)を駆動する回路であり、複数のパワートランジスタ等のスイッチング素子や、スイッチング素子を保護するための複数のフライバックダイオードで構成されている。
室外機制御部46は、室外機通信部47および室内機通信部22を介して、室内機20の室内機制御部21との間で空調制御に関する様々な情報をやり取りしている。また、室外機制御部46は、室外熱交換器温度センサ44bが検出する温度に応じて、除霜運転を開始したり、除霜運転を解除する。例えば、室外機制御部46は、室外熱交換器温度センサ44bにより室外熱交換器の温度がマイナス10℃まで低下したことを検出した場合、室外熱交換器44が着霜したと判断して、図2に示す四方弁42を切り換えて冷媒の流れを逆にしてリバース除霜運転を開始する。また、室外機制御部46は、リバース除霜運転開始後に室外熱交換器温度センサ44bが0℃以上を検出した場合、除霜が終了したと判断して、四方弁42を暖房運転の冷媒の流れに戻してリバース除霜運転を解除する。なお、室外機制御部46は、膨張弁45の開閉制御や室外熱交換器44の室外ファン44aなども制御する。
図6は、本発明の実施例に係る空気調和機の動作を説明するフローチャートであり、以下、図6のフローチャートを用いて本実施例の動作を説明する。本実施例の室内機20の室内機制御部21は、空気調和機が運転を開始すると、その運転モードが暖房運転モードか否かを判断する(ステップS100)。暖房運転モードの時は、ステップS101に移行して、室内機制御部21は、冷凍回路を暖房サイクルにして暖房運転が行われる(図4に示す暖房運転時の気流状態)。
ステップS102で運転モードが変更された場合は(ステップS102でYes)、ステップS109に移行して暖房運転モード以外、例えば冷房運転モード、除湿運転モード、送風モードなどのそれぞれの運転モードに応じた運転処理が行われる。
また、ステップS102で運転モードに変更が無い場合は(ステップS102でNo)、ステップS103に移行して、室外機制御部46は、定期的に室外熱交換器温度センサ44bの検出温度を確認し、室外熱交換器44の温度が除霜開始温度(例えば、マイナス10℃)まで低下したか否かを判断する(ステップS103)。室外機制御部46は、室外熱交換器44の温度が除霜開始温度まで低下していなければ(ステップS103でNo)、ステップS101に戻って、暖房運転を継続する。
室外機制御部46は、ステップS103で室外熱交換器44の温度が除霜開始温度(マイナス10℃)まで低下した場合(ステップS103でYes)、室外機制御部46は、室内機制御部21に室外熱交換器44が着霜したことを通知することで室内機制御部21は、暖房運転を停止し、リバース除霜運転を開始する(ステップS104)。つまり、図2の四方弁42を切り換えて冷媒の流れを暖房運転と逆にし、室外熱交換器44の温度を上げることで霜を溶かす。また、室内機制御部21は、室内機20のメインファン265を停止し、サイドファン266の風向を水平にして動作させ、室内空気を攪拌することで(ステップS105)、室内の上部と下部との温度差を生じ難くし、リバース除霜運転中であっても室内の下部にいるユーザに寒さを感じさせないようにする(図5に示すリバース除霜運転時の気流状態)。
リバース除霜運転中において、室外機制御部46は、定期的に室外熱交換器温度センサ44bの検出温度を確認し、室外熱交換器44の温度が除霜終了温度(例えば、0℃)まで上昇したか否かを判断する(ステップS106)。室外機制御部46は、室外熱交換器44の温度が除霜終了温度まで上昇していなければ(ステップS106でNo)、ステップS105に戻って、リバース除霜運転を継続する。
室外機制御部46は、ステップS106で室外熱交換器44の温度が除霜終了温度(0℃)まで上昇した場合(ステップS106でYes)、室外機制御部46は、室内機制御部21に室外熱交換器44が除霜したことを通知することで室内機制御部21は、リバース除霜運転を解除し、暖房運転に戻す(ステップS107)。つまり、図2の四方弁42を切り換えて冷媒の流れを暖房運転に戻す。その際、室内機制御部21は、上述したように、冷媒の流れを暖房運転に戻しても室内熱交換器264の温度が直ぐには上昇しないため、室内熱交換器264の温度が所定の温度(例えば、37℃)になるまでメインファン265を停止させ、冷気が室内に吹き出ないようにする必要がある。
その後、ステップS108において運転停止か否かを判断し、運転停止ならば運転を終了するが(ステップS108でYes)、運転停止でなければステップS100に戻って上記処理が繰り返される。
また、ステップS100において、運転モードが暖房運転モード以外、例えば冷房運転モード、除湿運転モード、送風モードなどの場合は(ステップS100でNo)、それぞれの運転モードに応じた運転処理が行われる(ステップS109)。ステップS110で運転モードが変更された場合は(ステップS110でYes)、ステップS100に戻って変更された運転モードが暖房運転モードか否かを判断する。
また、ステップS110で運転モードに変更が無い場合は(ステップS110でNo)、ステップS111において運転停止か否かを判断し、運転停止ならば運転を終了するが(ステップS111でYes)、運転停止でなければステップS109に戻って当該運転モードでの運転処理が継続される。
上記の説明では、着霜判定手段は室外機制御部内46に備えていて、室外熱交換器温度センサ44bで検出した温度を監視し、予め定めた除霜開始温度まで低下すると着霜したと判定するようになっている。それ以外の方法としては、着霜判定手段は室内機制御部21に備え、室外機制御部46から定期的に室外熱交換器温度センサ44bで検出した温度データを受信し、受信した温度データが着霜したと判断する温度まで低下すると着霜したと判定してもよい。または、暖房運転を2時間したら除霜運転30分行うように時間で管理してもよい。
なお、上記の説明では、除霜運転時のメインファン265を停止としているが、室温を監視するためなどに低速運転を行う場合も停止の中に含まれる。
このように、本実施例の空気調和機によれば、室外機制御部46は暖房運転中に室外熱交換器44の温度を室外熱交換器温度センサ44bで検出し、除霜開始温度まで低下した場合、室外熱交換器44が着霜したと判断し、冷凍回路を冷房サイクルに切り換えて、リバース除霜運転で除霜を行う。これと同時に、室内機制御部21は、メインファン265を停止させ、サイドファン266だけ動作させる。このため、本実施例の空気調和機は、リバース除霜運転時に室内に冷気が出ないようにすると共に、サイドファン266のサーキュレーション作用を用いて室内空気を攪拌することで、暖房運転停止中に室内の上部と下部との温度差が生じることを防止して、リバース除霜運転中であってもユーザに寒さを感じさせないようにすることができる。
特に、リバース除霜運転時におけるサイドファン266の風向は、水平にして送風させることで、室内空気全体を効率良く攪拌することが可能となり、室内の上部と下部との温度差がより小さくできる。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、空気調和機の室内機に熱交換器を通過させた調和空気を送風するメインファンによる吹出口と、該メインファンの両側の少なくとも一方に熱交換器を通過させない室内空気を送風するサイドファンによる吹出口が配置され、各吹出口から吹き出される気流の風量と風向とを個別に調節可能な空気調和機に有用であり、暖房運転時に除霜運転を開始してもメインファンを停止しサイドファンを動作させて室内の上部と下部との温度差を少なくすることで、除霜運転中であってもユーザに寒さを感じさせないようにすることができる空気調和機を提供することができる。
10 リモコン
20 室内機
21 室内機制御部
22 室内機通信部
23 記憶部
24 室内機電源部
25 リモコン送受信部
26 室温センサ
27 主筐体
28 筐体本体
29 外装パネル
30 中央吹出口
301 メインファン気流
30a 前端
30b 後端
31a、31b 上下風向板
32a、32b、35 水平軸線
36 サイドパネル
37 側面吸込口
40 室外機
41 冷凍回路
42 四方弁
42a 第1口
42b 第2口
42c 第3口
42d 第4口
43 圧縮機
43a、43b 吐出管
44 室外熱交換器
44a 室外ファン
44b 室外熱交換器温度センサ
45 膨張弁
46 室外機制御部
47 室外機通信部
48 記憶部
49 室外機電源部
80 AC電源
261 左ファンユニット
262 右ファンユニット
263 本体ユニット
264 室内熱交換器
265 メインファン
266 サイドファン
331 左サイドファン筐体
332 右サイドファン筐体
341 左吹出口
341a 左右風向板
342 右吹出口
342a 左右風向板
490 AC/DCコンバータ
491 インバータ

Claims (2)

  1. 内部に熱交換器を備え、前記熱交換器を通過させた調和空気を送風するメインファンと、該メインファンの両側の少なくとも一方に前記熱交換器を通過させない室内空気を送風するサイドファンとを有する室内機と、圧縮機と、室外熱交換器と、室外ファンとを有する室外機とを備え、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記室内熱交換器が冷媒管によって接続された冷凍回路により空調を行う空気調和機であって、
    前記室内機には、少なくとも冷凍回路と、前記メインファンおよびサイドファンの運転とを制御する室内機制御部と、
    前記空気調和機には前記室外機熱交換器が着霜したか否か判断する着霜判定手段を備え、
    前記着霜判定手段が、暖房運転中に前記室外機熱交換器が着霜したと判断した場合、前記室内機制御部は、制御部前記冷凍回路を冷房サイクルに切り替えて除霜運転を開始するするとともに、前記メインファンを停止させ、前記サイドファンを運転させることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記室内機制御部は、前記サイドファンにより送風される室内空気の風向を制御する手段を設け、除霜運転中における前記サイドファンの風向を水平方向とすることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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