JP2014173547A - 発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の条件に応じて発電機を迅速に停止させることができる発電装置を提供する。
【解決手段】主軸2と、主軸2の回転を増速して出力軸35から出力する増速機3と、出力軸35の回転を入力として回転する駆動軸41及びこの駆動軸41と一体回転するロータ42を有し、ロータ42の回転で発電する発電機4とを備えた発電装置1であって、出力軸35と駆動軸41との間に設けられ、出力軸35の回転速度が駆動軸41の回転速度を上回る第1の状態で出力軸35と駆動軸41とを一体回転可能に接続し、出力軸35の回転速度が駆動軸41の回転速度を下回る第2の状態で出力軸35と入力軸41との接続を遮断する一方向クラッチ7と、少なくとも第2の状態で出力軸35と駆動軸41とを一体回転可能に連結可能な連結手段9と、所定の条件に応じて出力軸35と駆動軸41とを連結するように連結手段9を動作制御する制御部12とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、外力による主軸の回転を増速機により増速させて発電機を駆動する発電装置に関する。
従来、風力発電装置として、風車のブレードにより風力を受けて当該風車に接続された主軸を回転させ、その主軸の回転を増速させて発電機を駆動させるために、増速機を用いたものがある。図6に示すように、この増速機202は、主軸200の回転を入力して増速する遊星歯車機構203と、この遊星歯車機構203により増速された回転を入力して、さらにその回転を増速する高速段歯車機構204と、この高速段歯車機構204の回転トルクを出力する出力軸205とを備えている。
遊星歯車機構203は、主軸200と一体回転可能に連結された入力軸203aが回転すると、遊星キャリア203bが回転することによって、遊星歯車203cを介して太陽歯車203dが増速回転し、その回転を高速段歯車機構204の低速軸204aに伝達するようになっている。
高速段歯車機構204は、低速軸204aが回転すると、低速ギヤ204b及び第1中間ギヤ204cを介して中間軸204dを増速回転させ、さらに第2中間ギヤ204e及び高速ギヤ204fを介して出力軸205を増速回転させるようになっている。
増速機202の低速軸204a、中間軸204d及び出力軸205をそれぞれ回転自在に支持する軸受として、ころ軸受206〜211が多用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−232186号公報
従来の風力発電装置では、高速回転する出力軸を支持するころ軸受において、ころの転動面や回転輪の軌道面にスメアリング(表層焼付きが起こる現象)が発生し、ころ軸受の寿命が低下するという問題があった。
かかる問題を解決するため、本願出願人は、増速機の出力軸と発電機の駆動軸との間に、当該出力軸の回転速度が当該駆動軸の回転速度を上回った状態で当該出力軸と当該駆動軸とを一体回転可能に接続し、その逆の状態で当該出力軸と当該駆動軸との接続を遮断する一方向クラッチを設けることが有効であることを見出し(詳しくは後述)、これを従前に提案している(特願2011−198354号(ただし、この出願は、本願の出願時には未公開(非公知技術)である))。
ところで、発電機の故障や事故のため、或いはメンテナンス等のために発電機を停止させたい場合、通常、風車のブレードの向き(ピッチ角)を変えることによって、風力が作用しない状態にして風車を止めることが行われている。しかしながら、上記のように増速機の出力軸と発電機の駆動軸との間に一方向クラッチが設けられていると、風車を止めることによって増速機の出力軸を停止させたとしても発電機の駆動軸はロータの慣性で回り続けるため、迅速に発電機を止めることができなくなる。
したがって、本発明は、この問題を解決するために、減速機の出力軸と発電機の駆動軸との間に一方向クラッチを備えている場合でも、外力の供給を止めることで発電機を迅速に停止させることができる発電装置を提供することを目的とする。
本発明は、外力により回転する主軸と、前記主軸から入力された回転を増速して出力軸から出力する増速機と、前記出力軸の回転を入力として回転する駆動軸、及びこの駆動軸と一体回転するロータを有し、このロータの回転に伴って発電する発電機と、を備えた発電装置であって、前記出力軸と前記駆動軸との間に設けられ、前記出力軸の回転速度が前記駆動軸の回転速度を上回る第1の状態で、前記出力軸と前記駆動軸とを一体回転可能に接続し、前記出力軸の回転速度が前記駆動軸の回転速度を下回る第2の状態で、前記出力軸と前記入力軸との接続を遮断する一方向クラッチと、前記出力軸と前記駆動軸との間に設けられ、少なくとも前記第2の状態で、前記出力軸と前記駆動軸とを一体回転可能に連結可能な連結手段と、所定の条件に応じて前記出力軸と前記駆動軸とを連結させるように前記連結手段を動作制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の発電装置は、増速機の出力軸と発電機の駆動軸との間に一方向クラッチを設けており、出力軸の回転が駆動軸の回転速度を上回る状態(第1の状態)では、出力軸の回転を駆動軸に好適に伝達し、発電機を作動させることができる。逆に、出力軸の回転が駆動軸の回転速度を下回る状態(第2の状態)では、出力軸の回転を駆動軸に伝達しないようにすることで駆動軸が減速されるのを防止し、発電機のロータを慣性で回転させることができる。そのため、発電機の平均回転速度の低下及び発電効率の低下を抑制することができる。
一方、発電機を停止させるために、外力(例えば、風車からの回転動力)の供給を止めると、増速機の出力軸は急減速して停止するため、上述の第2の状態となって一方向クラッチは出力軸と駆動軸との接続を遮断する。よって、そのままでは駆動軸はロータの慣性によって回り続け、発電機を迅速に止めることができない。しかしながら、本発明の発電装置には、一方向クラッチに加えて、少なくとも第2の状態において出力軸と駆動軸とを一体回転可能に連結可能な連結手段が設けられており、この連結手段は制御部によって所定の条件に応じて出力軸と駆動軸とを連結させるように制御される。そのため、発電機を停止させたい場合等には、連結手段によって出力軸と駆動軸とを連結することで増速機をブレーキとして作用させ、駆動軸を急減速させて発電機を迅速に停止させることが可能となる。
前記増速機は、前記主軸の回転を増速する回転伝達機構、この回転伝達機構により増速された回転を出力する前記出力軸、及び、この出力軸を回転自在に支持するころ軸受を有しており、前記出力軸には、入力回転体が一体回転可能に設けられ、前記駆動軸には、前記入力回転体の径方向内側又は径方向外側に同心上に配置された出力回転体が一体回転可能に設けられ、前記一方向クラッチが、前記入力回転体と前記出力回転体との間に配置されていることが好ましい。
前述の従来技術(図6、特許文献1)においては、ころ軸受にスメアリングが生じることにより寿命が低下するという問題があったため、本願発明者は、スメアリングの発生メカニズムについて鋭意研究を重ねた。その結果、風力の低下により主軸の回転速度が急激に低下すると、重量の重い発電機のロータの慣性により、出力軸の回転速度よりも発電機の駆動軸の回転速度が上回ることによっていわゆるトルク抜け(荷重抜け)が発生し、このトルク抜けによって出力軸を支持するころ軸受に作用するラジアル荷重が減少し、ころ軸受のころと回転輪との転がり摩擦抵抗よりも、ころとそれを保持する保持器との摺動摩擦抵抗等が上回ることにより、ころの自転が遅れることを見出した。そして、この状態から風力の増加により主軸の回転速度が急激に増加したときに、増速の慣性トルクが加わり出力軸を支持するころ軸受に作用するラジアル荷重が増加するため、その瞬間にころに高荷重がかかった状態でころが回転輪との接触面で滑り、その接触面が昇温することにより、スメアリングが発生するという知見を得た。
本発明では、一方向クラッチにより、入力回転体の回転速度が前記出力回転体の回転速度を上回るときは、入力回転体と出力回転体とを一体回転可能に接続し、入力回転体の回転速度が出力回転体の回転速度を下回ると、入力回転体と出力回転体との接続を遮断することができる。つまり、外力の低下により主軸を介して出力軸の回転速度が急激に低下しても、発電機のロータの慣性による回転が駆動軸を介して出力軸に伝達されるのを防止することができる。これにより、出力軸を支持しているころ軸受に作用するラジアル荷重の減少及びこれに伴うころの自転遅れを抑制することができる。したがって、この状態から外力変化により主軸の回転速度が急激に増加してころに高荷重がかかったときに、ころが回転輪との接触面で滑りにくくなるため、ころ軸受にスメアリングが発生するのを効果的に抑制することができる。
前記所定の条件は、前記発電機の停止条件であることが好ましい。
発電機の停止条件を満たしたときに、出力軸と駆動軸とを連結させるようにすれば、発電機の迅速に停止させることが可能となる。
また、本発明の発電装置は、当該発電装置の状態を検出するための検出手段をさらに備え、前記制御部は、前記検出手段による検出結果に基づいて前記連結手段を制御することが好ましい。
発電機に故障や事故などの不具合が生じると、発電装置の各種状態に変化が生じる。そのため、発電装置の状態を検出手段によって検出することで、発電機の不具合を早期に発見することができ、発電機を迅速にかつ自動的に停止させることが可能となる。
前記検出手段は、前記発電機の温度を検出する温度センサを含んでいてもよい。
発電機の温度が異常に上昇した場合、発電機に焼き付き等の不具合が生じている可能性が考えられる。そのため、検出手段として温度センサを備えることにより、このような不具合を早期に発見して発電機を迅速に停止させることが可能となる。
前記検出手段は、前記発電機の振動を検出する振動センサを含んでいてもよい。
発電機の振動が異常に大きくなった場合、内部の軸や軸受に破損等の不具合が生じている可能性が考えられる。そのため、検出手段として振動センサを備えることにより、このような不具合を早期に発見して発電機を迅速に停止させることが可能となる。
前記検出手段は、前記出力軸、前記駆動軸、又は前記主軸の回転速度を検出する速度センサと、前記発電機の発電量を検出する発電量測定器と、を含んでいてもよい。
出力軸、駆動軸、又は主軸の回転速度と、発電機の発電量との間には相関があるため、例えば、各軸の回転速度が大きいにも関わらず発電量が小さい場合には、発電機に何らかの不具合が生じている可能性が考えられる。そのため、検出手段として速度センサと発電量測定器とを備えていると、このような不具合を早期に発見して発電機を迅速に停止させることが可能となる。
本発明の発電装置は、人為的な前記発電機の停止指示の入力を受け付ける受付手段を備えており、前記制御部は、前記受付手段が前記停止指示を受け付けたか否かに基づいて前記連結手段を制御するものであってもよい。
このような構成によって、例えば、メンテナンス等のために発電機を人為的に停止させたい場合には、受付手段に対して停止指示を入力することで迅速に発電装置を停止させることができる。
上記構成において、前記出力軸及び前記駆動軸と同心上に、前記一方向クラッチ及び前記連結手段が配置されていることが好ましい。
このような構成によって、一方向クラッチと連結手段とをコンパクトに配置することができる。
また、前記連結手段は電磁クラッチであることが好ましい。
このような構成によって、出力軸と駆動軸との接続・遮断を迅速かつ正確に行うことができる。
本発明の発電装置によれば、減速機の出力軸と発電機の駆動軸との間の一方向クラッチを備えている場合でも、外力の供給を止めることで発電機を迅速に停止させることができる。
本発明の一実施形態に係る風力発電装置を示す概略側面図である。 上記風力発電装置における増速機のころ軸受を示す断面図である。 上記風力発電装置における増速機の出力軸と発電機の駆動軸との連結部分であって、特に、一方向クラッチ及び転がり軸受の構造を詳細に示す断面図である。 上記風力発電装置における一方向クラッチを示す断面図である。 上記風力発電装置における増速機の出力軸と発電機の駆動軸との連結部分であって、特に、一方向クラッチ、電磁クラッチ、及び転がり軸受の構造を概略的に示す断面図である。 従来の増速機を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明の一実施形態に係る風力発電装置を示す概略側面図である。この風力発電装置(発電装置)1は、風力(外力)を受けて回転する主軸2と、この主軸2に連結された増速機3と、この増速機3に連結された発電機4とを備えており、主軸2の回転を増速機3で増速した状態で、発電機4が駆動される。
主軸2の先端部には、例えばブレード(図示省略)を有する風車13が一体回転可能に連結されており、この風車13はブレードによって風力を受けることにより主軸2とともに回転するようになっている。
発電機4は、増速機3により増速された回転が入力されて回転する駆動軸41と、発電機4のケーシング4aに内蔵されたロータ42と、図示しないステータ等とを有する。ロータ42は駆動軸41に一体回転可能に連結されており、駆動軸41ともにロータ42が回転することによって発電するようになっている。
増速機3は、主軸2の回転を入力してその回転を増速する歯車機構(回転伝達機構)30を備えている。この歯車機構30は、遊星歯車機構31と、この遊星歯車機構31により増速された回転を入力して、さらにその回転を増速する高速段歯車機構32とを備えている。
遊星歯車機構31は、内歯車(リングギヤ)31aと、主軸2に一体回転可能に連結された遊星キャリア(図示省略)に保持された複数の遊星歯車31bと、遊星歯車31bに噛み合う太陽歯車31cとを有している。これにより、前記主軸2とともに遊星キャリアが回転すると、遊星歯車31bを介して太陽歯車31cが回転し、その回転が高速段歯車機構32の低速軸33に伝達される。
高速段歯車機構32は、低速ギヤ33aを有する前記低速軸33と、第1中間ギヤ34a及び第2中間ギヤ34bを有する中間軸34と、高速ギヤ35aを有する出力軸35とを備えている。
低速軸33は、その直径が例えば約1mの大型の回転軸からなり、主軸2と同心上に配置されている。低速軸33の軸方向両端部はころ軸受36a,36bにより回転自在に支持されている。
中間軸34は、低速軸33の上方に配置されており、その軸方向両端部はころ軸受37a,37bにより回転自在に支持されている。中間軸34の第1中間ギヤ34aは低速ギヤ33aと噛み合い、第2中間ギヤ34bは高速ギヤ35aと噛み合っている。
出力軸35は、中間軸34の上方に配置されており、回転トルクを出力するようになっている。出力軸35の軸方向の一端部35b及び他端部(出力端部)35c側は、それぞれころ軸受38,39により回転自在に支持されている。
以上の構成により、主軸2の回転は、遊星歯車機構31のギヤ比、低速ギヤ33aと第1中間ギヤ34aとのギヤ比、及び第2中間ギヤ34bと高速ギヤ35aとのギヤ比により3段階に増速されて、出力軸35の出力端部35cから回転トルクが出力される。すなわち、風力による主軸2の回転は、増速機3により3段階に増速されて、発電機4を駆動するようになっている。
図2は、出力軸35の一端部35bを支持するころ軸受38を示す断面図である。図2において、ころ軸受38は、円筒ころ軸受からなり、出力軸35に外嵌固定された内輪38aと、ハウジング(図示省略)に固定された外輪38bと、内輪38aと外輪38bとの間に転動可能に配置された複数の円筒ころ38cと、各円筒ころ38cを円周方向に沿って所定間隔毎に保持する環状の保持器38dとを備えている。内輪38a、外輪38b、円筒ころ38cは例えば軸受鋼によって形成されており、保持器38dは例えば銅合金によって形成されている。
内輪38aは、その外周の軸方向中央部に形成された内輪軌道面38a1を有している。外輪38bは、内輪38aと同心上に配置されており、その内周の軸方向中央部に形成された外輪軌道面38b1と、この外輪軌道面38b1の軸方向両側に形成された一対の外輪鍔部38b2とを有している。外輪軌道面38b1は、内輪軌道面38a1に対向して配置されている。外輪鍔部38b2は、外輪38bの内周の軸方向両端部から径方向内側に向かって突出して形成されており、この外輪鍔部38b2に円筒ころ38cの端面が摺接するようになっている。
円筒ころ38cは、内輪38aの内輪軌道面38a1と外輪38bの外輪軌道面38b1との間に転動可能に配置されている。
保持器38dは、軸方向に離反して配置された一対の円環部38d1と、この円環部38d1の周方向に沿って等間隔おきに配置されて両円環部38d1同士を連結する複数の柱部38d2とを有している。一対の円環部38d1と隣接する柱部38d2との間には、それぞれポケット38d3が形成されており、このポケット38d3内に各円筒ころ38cが配置されている。
図1において、風力発電装置1は、増速機3の出力軸35に一体回転可能に設けられた入力回転体5と、発電機4の駆動軸41に一体回転可能に設けられた出力回転体6と、入力回転体5と出力回転体6との間に配置された一方向クラッチ7及び電磁クラッチ(連結手段)9と、一方向クラッチ7の軸方向両側に配置された一対の転がり軸受8とをさらに備えている。
前記一方向クラッチ7及び電磁クラッチ9は、出力軸35の回転を入力回転体5及び出力回転体6を介して駆動軸41に伝達するようになっている。電磁クラッチ9は、ハウジング11によって支持されている。また、電磁クラッチ9は、通常の発電機4の運転時には入力回転体5と出力回転体6とを接続せず、主として発電機4を停止させる場合に作動させることが可能となっている。この電磁クラッチ9の詳細については後述する。転がり軸受8は、一方向クラッチ7の軸方向両側に配置されているが、一方向クラッチ7の軸方向一方側のみに配置されていてもよい。
図3は、増速機3の出力軸35と発電機4の駆動軸41との連結部分であって、特に一方向クラッチ7及び転がり軸受8の構造を詳細に示す断面図である。したがって、この図においては電磁クラッチ9が省略されている。また、図5は、出力軸35と駆動軸41との連結部分であって、特に一方向クラッチ7、転がり軸受8、及び電磁クラッチ9の構造を概略的に示す断面図である。図3及び図5において、入力回転体5は、出力軸35と同心上に配置されている。また、入力回転体5には、その軸方向一端部(図5の左端部)から軸方向他端部(図5の右端部)に向けて、フランジ部51、大径部52、スプライン部54、及び小径部53をこの順に有している。
フランジ部51は、大径部52の外周面よりも径方向外側に延びて形成されており、出力軸35の出力端部35cに着脱可能に固定されている。具体的には、フランジ部51は、前記出力端部35cに形成されたフランジ部35c1に当接した状態で、図示しないボルト・ナットにより当該フランジ部35c1に締結固定されている。図3に示されるように、小径部53の端面と駆動軸41のフランジ部41aの端面との間には、隙間S1が形成されている。
出力回転体6は、入力回転体5の径方向外側に同心上に配置されており、円筒部61と、この円筒部61の軸方向他端部(図3の右端部)に形成されたフランジ部62とを有している。
フランジ部62は、円筒部61の外周面よりも径方向外側に延びて形成されており、駆動軸41の一端部に着脱可能に固定されている。具体的には、フランジ部62は、駆動軸41の前記一端部に形成されたフランジ部41aに当接した状態で、図示しないボルト・ナットにより当該フランジ部41aに締結固定されている。
円筒部61の内周面は円筒面とされており、円筒部61の軸方向一端部(図3の左端部)の内周面と、入力回転体5の外周面との隙間には、円筒部61と入力回転体5との間の環状空間を密封するための環状のシール部材10が設けられている。出力回転体6は、駆動軸41から出力回転体6を切り離した状態で、入力回転体5に対して軸方向に移動可能となる。
図4は、一方向クラッチ7を示す断面図である。図3及び図4において、一方向クラッチ7は、内輪71及び外輪72と、この内輪71の外周面71aと外輪72の内周面72aとの間に配置された複数のころ73とを備えている。
内輪71は、入力回転体5の小径部53の軸方向中央部に外嵌して固定されており、小径部53と一体回転するようになっている。出力回転体6における円筒部61の軸方向中央部の領域Bは、一方向クラッチ7の外輪72とされている。したがって、円筒部61の領域Bの内周面に、前記内周面72aが形成されている。ころ73は、円柱形状であり、本実施形態では周方向に8つ配置されている。
一方向クラッチ7は、各ころ73を円周方向に沿って所定間隔毎に保持する環状の保持器74と、各ころ73を一方向に弾性的に付勢する複数の弾性部材75とをさらに備えている。
保持器74は、軸方向に対向する一対の円環部74aと、両円環部74aの間で軸方向に延びかつ周方向等間隔に配列されて当該両円環部74aを連結する複数の柱部74bとを有している。両円環部74aと隣接する柱部74bとの間には複数のポケット74cが形成されており、各ポケット74cに各ころ73が個別に収容されている。
弾性部材75は、圧縮コイルバネからなり、保持器74の各ポケット74cに個別に収容されて柱部74bに取り付けられている。
図4において、内輪71の外周面71aにはころ73と同数(8つ)の平坦なカム面71a1が形成されており、外輪72の内周面72aは円筒面とされている。内輪71のカム面71a1と外輪72の円筒面との間には、くさび状空間Sが周方向に複数(8つ)形成されている。そして、ころ73は各くさび状空間Sに個別に配置されており、弾性部材75がころ73をくさび状空間Sが狭くなる方向に付勢している。ころ73の外周面は、内輪71のカム面71a1及び外輪72の円筒面に接触する接触面73aとなっており、この接触面73aは幅方向(軸方向)に真っ直ぐ(ころ中心と平行)に形成されている。なお、一方向クラッチ7は、内外輪71,72間に、基油にエステル、増ちょう剤にウレア系のもの等を用いた温度変化に影響をうけにくい潤滑剤であるグリースが設けられた環境にある。
このように構成された一方向クラッチ7では、入力回転体5が増速回転することにより、入力回転体5の回転速度が、出力回転体6の回転速度を上回る場合には、内輪71が外輪72に対して一方向(図4の反時計回り方向)に相対回転しようとする。この場合、弾性部材75の付勢力により、ころ73はくさび状空間Sが狭くなる方向へ僅かに移動して、ころ73の接触面73aが内輪71の外周面71a及び外輪72の内周面72aに圧接し、一方向クラッチ7はころ73が内外輪71,72の間に噛み合った状態となる。これにより、内外輪71,72は前記一方向に一体回転可能となり、入力回転体5と出力回転体6とを一体回転可能に接続することができる。
また、入力回転体5が増速回転後に一定速回転となり、入力回転体5の回転速度が、出力回転体6の回転速度と同一になった場合には、ころ73が内外輪71,72の間に噛み合った状態で保持される。このため、一方向クラッチ7は、内外輪71,72の前記一方向への一体回転を維持し、入力回転体5及び出力回転体6は一体回転し続ける。
一方、入力回転体5が減速回転することにより、入力回転体5の回転速度が、出力回転体6の回転速度を下回る場合には、内輪71が外輪72に対して他方向(図4の時計回り方向)に相対回転しようとする。この場合には、弾性部材75の付勢力に抗して、ころ73がくさび状空間Sが広くなる方向へ僅かに移動することにより、ころ73と内外輪71,72との噛み合いが解除される。このように、ころ73の噛み合いが解除されることで、入力回転体5と出力回転体6との接続が遮断される。
図3において、一対の転がり軸受8は、入力回転体5の小径部53と出力回転体6の円筒部61との間にそれぞれ配置されており、入力回転体5及び出力回転体6を互いに相対回転可能に支持している。また、各転がり軸受8は、その軸方向端部に一方向クラッチ7の保持器74の軸方向両端面にそれぞれ当接可能に、前記一方向クラッチ7の軸方向両側にそれぞれ隣接して配置されている。
転がり軸受8は、内輪81及び外輪82と、内輪81と外輪82との間に転動可能に配置された複数の円筒ころ83とを備えた円筒ころ軸受からなる。
内輪81は、外周に形成された内輪軌道面81aと、この内輪軌道面81aの軸方向両側において径方向外側に向かって突出して形成された内輪鍔部81bとを有している。各内輪鍔部81bの内側面には、円筒ころ83の両端面がそれぞれ摺接するようになっている。また、一方向クラッチ7に隣接する内輪鍔部81bの外側面81b1は、一方向クラッチ7の保持器74の軸方向端面である円環部74aの外側面が当接する当接面とされている。
出力回転体6における円筒部61の軸方向両端部の領域A及び領域Cは、転がり軸受8の外輪82とされており、この領域A,Cの各内周面に外輪82の外輪軌道面82aが形成されている。この外輪軌道面82aと内輪軌道面81aとの間には、円筒ころ83が転動可能に配置されている。
以上の風力発電装置1は、増速機3の出力軸35とともに一体回転する入力回転体5と、発電機4の駆動軸41とともに一体回転する出力回転体6との間に配置した一方向クラッチ7により、入力回転体5の回転速度が出力回転体6の回転速度を下回ると、入力回転体5と出力回転体6との接続を遮断することができる。つまり、風力の低下により主軸2を介して出力軸35の回転速度が急激に低下しても、発電機4のロータ42の慣性による回転が駆動軸41を介して出力軸35に伝達されるのを防止することができる。これにより、出力軸35を支持しているころ軸受38に作用するラジアル荷重の減少及びこれに伴う円筒ころ38cの自転遅れを抑制することができる。したがって、この状態から風力変化により主軸2の回転速度が急激に増加して円筒ころ38cに高荷重がかかったときに、円筒ころ38cが内輪38aとの接触面で滑りにくくなるため、ころ軸受38にスメアリングが発生するのを効果的に抑制することができる。
また、ロータ42の慣性による回転が出力軸35に伝達されるのを防止することにより、増速機3のころ軸受36a,36b,37a,37b,38,39等に作用する負荷を低減することができる。これにより、遊星歯車機構31の各歯車31b,31cや、高速段歯車機構32の各軸33〜35及びころ軸受36a,36b,37a,37b,38,39をいずれも小型化することができるため、増速機3を軽量化することができ、かつ低コストで製造することができる。
さらに、入力回転体5と出力回転体6との接続を遮断することにより、発電機4のロータ42は、急激に減速することなく慣性によって回転し続けるため、ロータ42の平均回転速度を上げることができる。これにより、発電機4の発電効率を向上させることができる。
また、入力回転体5と出力回転体6との間には、これらを互いに相対回転可能に支持する転がり軸受8が配置されているため、一方向クラッチ7においてころ73と内外輪71,72との噛み合いが解除されることにより、くさび状空間Sでころ73と内外輪71,72との間に隙間が発生したときに、転がり軸受8によって入力回転体5及び出力回転体6が互いに径方向に相対移動するのを防止することができる。したがって、風力発電装置1の運転中に、入力回転体5及び出力回転体6が径方向にがたつくのを防止することができる。
また、一対の転がり軸受8を、その軸方向端部に一方向クラッチ7の保持器74の軸方向両端面が当接可能に、一方向クラッチ7の軸方向両側にそれぞれ隣接して配置したので、各転がり軸受8の軸方向端部に前記保持器74の軸方向両端面を当接させることにより、前記保持器74が軸方向両側に移動するのを規制することができる。
また、転がり軸受8の内輪鍔部81bに、一方向クラッチ7の保持器74の軸方向両端面(円環部74aの外側面)を当接させるため、転がり軸受8の内輪鍔部81bを、前記保持器74の軸方向移動を規制する部材として兼用することができる。これにより、転がり軸受8の構造を簡略化することができる。
また、出力回転体6の内周面に、一方向クラッチ7の外輪内周面72a及び転がり軸受8の外輪軌道面82aを形成したので、出力回転体6を、一方向クラッチ7の外輪72、及び各転がり軸受8の外輪82として兼用することができる。これにより、風力発電装置1全体の構造を簡略化することができる。
また、外輪内周面72a及び外輪軌道面82aを含む出力回転体6の内周面は、一定の内径に形成され、出力回転体6は、発電機4の駆動軸41に着脱可能に固定されるとともに、入力回転体5に対して軸方向に移動可能に配置されている。そのため、出力回転体6を駆動軸41から取り外して入力回転体5に対して軸方向へ相対移動させれば、入力回転体5から出力回転体6を取り外すことができる。これにより、一方向クラッチ7の外輪72及び転がり軸受8の外輪82を同時に取り外すことができるため、一方向クラッチ7及び転がり軸受8のメンテナンス作業を容易に行うことができる。この際、発電機4を移動させる必要がないため、前記メンテナンス作業をさらに容易に行うことができる。
次に、電磁クラッチ9の構成とその制御について詳細に説明する。
図5に示されるように、電磁クラッチ9は、出力軸35に接続された入力回転体5と、駆動軸41に連結された出力回転体6とを断接可能に接続(連結)する連結手段を構成している。この電磁クラッチ9は、所謂摩擦式のクラッチとなっており、互いに摩擦結合する第1クラッチ部材91及び第2クラッチ部材92と、クラッチコイル93とを有している。第1クラッチ部材91は、鋼材により円盤状に形成された第1ディスク部91aと、この第1ディスク部91aの径方向内側に設けられた第1筒部91bとを有しており、この第1筒部91bが入力回転体5のスプライン部54にスプライン嵌合されることによって、第1クラッチ部材91が入力回転体5に一体回転可能で軸方向移動可能に取り付けられている。
第2クラッチ部材92は、円盤状に形成された第2ディスク部92aと、この第2ディスク部92aの径方向内側に設けられた第2筒部92bとを有しており、この第2筒部92bが、出力回転体6の外周面に一体回転可能に嵌合されている。
クラッチコイル93は、コイルホルダ94に収容されて第2ディスク部92aの背面側、つまり第1クラッチ部材91とは反対側に配置されており、制御部12(図1参照)から電力が供給されることにより磁力を生じるようになっている。コイルホルダ94は、その外周側がハウジング11によって支持され、内周側に軸受95を介して第2クラッチ部材92が回転自在に連結されている。そして、クラッチコイル93に磁力が生じると、第1クラッチ部材91が第2クラッチ部材92に近づく方向に移動して、それぞれのディスク部91a,92aが互いに圧接し、摩擦結合される。これにより、入力回転体5と出力回転体6とが連結され、出力軸35の回転を駆動軸41に伝達可能となる。
電磁クラッチ9は、所定の条件が満たされたときに出力軸35と駆動軸41とを連結するように制御部12によって制御される。具体的に、本実施形態では、所定の条件が発電機4の停止条件とされている。そして、発電機4の停止条件が満たされたか否かは、風力発電装置1の各種の状態を検出する検出手段の検出結果に基づいて制御部12によって判断される。
図1に示されるように、発電機4のケーシング4a内には、検出手段の一つである温度センサ21が設けられている。この温度センサ21は、ケーシング4a内の温度を常時検出しており、その検出信号は制御部12に入力されるようになっている。
また、発電機4のケーシング4a又はその近傍には、検出手段の一つである振動センサ22が設けられている。この振動センサ22は、ケーシング4aの振動を常時検出しており、その検出信号は制御部12に入力されるようになっている。
発電機4には、発電量を計測する発電量測定器24が接続されている。一方、出力軸35には、当該出力軸35の回転速度を検出する速度センサ23が設けられている。この発電量測定器24と速度センサ23も検出手段の一つであり、発電量測定器24によって測定された発電量、及び速度センサ23の検出値は、それぞれ制御部12に入力されるようになっている。
また、本実施形態の風力発電装置1には、上記の検出手段とは別に、発電機4の停止指示の入力を受け付ける受付手段25が設けられている。本実施形態の受付手段25は、発電機4を停止させるための停止スイッチとされ、この停止スイッチ25を操作すると、その信号が制御部12に入力される。
制御部12は、各種センサ21〜23及び測定器24(以下、「センサ等」という)や、停止スイッチ25からの信号に基づいて電磁クラッチ9の動作を制御するようになっている。具体的に、制御部12は、センサ等の検出信号に基づいて発電機4に不具合が生じていると判断した場合に、出力軸35と駆動軸41とを連結するように電磁クラッチ9を制御する。また、制御部12は、発電機4を停止させるために、風車13の回転を止めて主軸2への外力の供給を停止させる制御をも行う。例えば、制御部12は、風車13のブレードのピッチ角を制御し、フェザー状態にすることによって風車13の回転を停止させることができる。
発電機4のケーシング4a内が異常に昇温した場合、ケーシング4a内において焼き付き等の不具合が生じていると考えることができる。そのため、制御部12は、温度センサ21からの検出信号が所定の閾値(例えば、焼き付き等の可能性がある温度)を超えているか否かを判断し、風車13を停止させる制御を行うとともに、出力軸35と駆動軸41とを連結させるように電磁クラッチ9を制御する。風車13を停止させると主軸2への外力の供給も停止され、増速機3の出力軸35は、急減速したのちに停止する。そのため、出力軸35の回転速度は発電機4の駆動軸41の回転速度を下回り、一方向クラッチ7による出力軸35と駆動軸41との接続が遮断される。このとき、電磁クラッチ9が作動していなければ、出力軸35が停止したとしても駆動軸41は停止することなくロータ42の慣性力によって回転を続け、発電機4を迅速に停止させることができない。しかし、本実施形態では、電磁クラッチ9を作動させることによって出力軸35と駆動軸41とを連結させているので、出力軸35とともに駆動軸41も急減速させて停止させることができる。このとき、増速機3は発電機4のブレーキとして作用することになるので、発電機4を迅速に停止させることができる。
同様に、発電機4の振動が異常に高まった場合には、発電機4内の軸や軸受に破損等の不具合が生じていると考えることができる。そのため、制御部12は、振動センサ22からの検出信号が所定の閾値を超えているか否かを判断し、超えている場合には、風車13を停止させる制御を行うとともに、出力軸35と駆動軸41とを連結させるように電磁クラッチ9を制御する。
また、出力軸35の回転速度に対して発電機4の発電量が少ない場合にも、発電機4に何らかの不具合が生じていると考えることができる。そのため、制御部12は、速度センサ23からの検出信号から適正な発電量を推定し、その推定された発電量と発電量測定器24から出力信号とを比較する。そして、制御部12は、両者の差が所定の閾値を超えているか否かを判断し、超えている場合には、風車13を停止させる制御を行うとともに、出力軸35と駆動軸41とを連結させるように電磁クラッチ9を制御する。
以上のような制御を行うことによって、発電機4の停止条件が満たされたときに自動的にかつ迅速に発電機4を停止させることが可能となる。そのため、不具合が生じたまま発電機4が継続して作動しまうのを防止することができる。
また、本実施形態においては、停止スイッチ25を操作することによっても発電機4を迅速に停止させることができる。したがって、発電機4のメンテナンス等を行う場合には、停止スイッチ25を操作することによって迅速に発電機4を停止させて作業を行うことができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されることなく適宜変更して実施可能である。
例えば、増速機の出力軸と発電機の駆動軸とを連結する連結手段は、電磁クラッチ以外の手段を用いることができる。但し、連結手段として電磁クラッチを用いることで出力軸と駆動軸との連結やその解除を迅速かつ正確に切り替えることができる。また、連結手段は、少なくとも出力軸の回転速度が駆動軸の回転速度を下回る第2の状態で出力軸と駆動軸とを一体回転可能に連結することができるものであればよい。
出力軸の回転速度を検出する速度センサに代えて、駆動軸や主軸の回転速度を検出する速度センサを備えていてもよい。また、検出手段としては、上記に例示したセンサ等の少なくとも一部を備えていればよく、他の検出手段を備えていてもよい。
本実施形態においては、入力回転体及び出力回転体が、それぞれ出力軸及び駆動軸に対して別部材として設けられているが、それぞれ出力軸及び駆動軸と一体に形成されていてもよい。
また、出力回転体は、入力回転体の径方向外側に配置されているが、入力回転体の径方向内側に配置されていてもよい。この場合、一方向クラッチは外輪内周面をカム面とし、内輪外周面を円筒面とすればよい。さらにこの場合には、出力回転体の外周面に内輪外周面を形成し、出力回転体を内輪として兼用してもよい。
つまり、本発明の発電装置では、上記実施形態のように入力回転体を内側(内輪側)とし、出力回転体を外側(外輪側)とするケースと、入力回転体を外側(外輪側)とし、出力回転体を内側(内輪側)とするケースとの、いずれの構成をも採用することができる。
さらに、出力回転体を、一方向クラッチの外輪及び転がり軸受の外輪としているが、これらの外輪を出力回転体に対して別部材として設けてもよい。
また、入力回転体と出力回転体との間に配置される転がり軸受は、出力回転体を軸方向へ移動させるために円筒ころ軸受としているが、出力回転体を軸方向へ移動させない場合には玉軸受としてもよい。
また、一方向クラッチの保持器は、転がり軸受の内輪に当接させているが、転がり軸受の外輪を出力回転体に対して別部材として設け、この外輪に一方向クラッチの保持器を当接させてもよい。
また、本実施形態の発電装置は、外力として風力を用いる場合について例示したが、水力や火力等の他の外力を用いて発電する発電装置にも適用することができる。
検出手段は、例えば、一方向クラッチや転がり軸受を収容した出力回転体又は入力回転体の径方向外側のハウジングなど、一方向クラッチや転がり軸受の近傍に設けられたセンサ(例えば、温度センサや振動センサ等の状態監視センサ)であってもよい。そして、この状態監視センサの検出値を制御部に入力し、当該検出値を所定の閾値と比較することによって故障等の原因となる異常があるか否かを判定し、異常がある場合には発電機を停止する制御を実行すればよい。また、検出手段は、増速機内部の軸受や歯車、風車のブレード、主軸を支持する軸受等に設けられた状態監視センサであってもよい。
1:風力発電装置(発電装置)、2:主軸、3:増速機、4:発電機、5:入力回転体、6:出力回転体、7:一方向クラッチ、9:電磁クラッチ(連結手段)、12:制御部、21:温度センサ、22:振動センサ、23:速度センサ、24:発電量測定器、25:停止スイッチ(受付手段)、35:出力軸、38:ころ軸受、41:駆動軸、42:ロータ

Claims (10)

  1. 外力により回転する主軸と、前記主軸から入力された回転を増速して出力軸から出力する増速機と、前記出力軸の回転を入力として回転する駆動軸、及びこの駆動軸と一体回転するロータを有し、このロータの回転に伴って発電する発電機と、を備えた発電装置であって、
    前記出力軸と前記駆動軸との間に設けられ、前記出力軸の回転速度が前記駆動軸の回転速度を上回る第1の状態で、前記出力軸と前記駆動軸とを一体回転可能に接続し、前記出力軸の回転速度が前記駆動軸の回転速度を下回る第2の状態で、前記出力軸と前記入力軸との接続を遮断する一方向クラッチと、
    前記出力軸と前記駆動軸との間に設けられ、少なくとも前記第2の状態で、前記出力軸と前記駆動軸とを一体回転可能に連結可能な連結手段と、
    所定の条件に応じて前記出力軸と前記駆動軸とを連結するように前記連結手段を動作制御する制御部と、を備えることを特徴とする発電装置。
  2. 前記増速機は、前記主軸の回転を増速する回転伝達機構、この回転伝達機構により増速された回転を出力する出力軸、及び、この出力軸を回転自在に支持するころ軸受を有しており、
    前記出力軸には、入力回転体が一体回転可能に設けられ、
    前記駆動軸には、前記入力回転体の径方向内側又は径方向外側に同心上に配置された出力回転体が一体回転可能に設けられ、
    前記一方向クラッチが、前記入力回転体と前記出力回転体との間に配置されている、請求項1に記載の発電装置。
  3. 前記所定の条件が、前記発電機の停止条件である、請求項1又は2に記載の発電装置。
  4. 前記停止条件が満たされたか否かの判断に用いられる、当該発電装置の状態を検出するための検出手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記検出手段による検出結果に基づいて前記連結手段を制御する、請求項3に記載の発電装置。
  5. 前記検出手段は、前記発電機の温度を検出する温度センサを含む、請求項4に記載の発電装置。
  6. 前記検出手段は、前記発電機の振動を検出する振動センサを含む、請求項4又は5に記載の発電装置。
  7. 前記検出手段は、前記出力軸、前記駆動軸、又は前記主軸の回転数を検出する回転数検出センサと、前記発電機の発電量を検出する発電量測定器と、を含む、請求項4〜6のいずれか1項に記載の発電装置。
  8. 人為的な前記発電機の停止指示を受け付ける受付手段を備えており、
    前記制御部は、前記受付手段が前記停止指示を受け付けたか否かに基づいて前記連結手段を制御する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の発電装置。
  9. 前記出力軸及び前記駆動軸と同心上に、前記一方向クラッチ及び前記連結手段が配置されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の発電装置。
  10. 前記連結手段が、電磁クラッチである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の発電装置。
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