JP2014173095A - ステーブクーラーおよびこのステーブクーラーを備えた高炉 - Google Patents

ステーブクーラーおよびこのステーブクーラーを備えた高炉 Download PDF

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【課題】コストが上昇することなく、製品寿命を長くすることができるステーブクーラーおよび高炉を提供する。
【解決手段】ステーブクーラー100は、高炉の炉壁6aの内周面に間隙を維持して配置される銅または銅合金の圧延板製の本体102を有し、本体102の内部に冷却媒体が流通する冷却流路112a、112b、112c、112dが形成される。炉壁6aの内周面に本体102が配置された設置状態にあるときに、両側面102c側にある冷却流路112a、112dよりも、中央側にある冷却流路112b、112cの方が、炉壁6aに近接する位置関係を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、炉壁を冷却するステーブクーラーおよびこのステーブクーラーを備えた高炉に関する。
高炉の炉体内部は極めて高温となるため、炉体内部には、炉体の壁面すなわち炉壁を冷却して保護するステーブクーラーが、炉体の内周面に沿って多数設置される。こうしたステーブクーラーは、冷却媒体が流通する冷却流路が本体に複数本形成されており、冷却流路に冷却媒体を流通させることで炉壁を冷却する。一般的に、ステーブクーラーは、鋳鉄、鋳鋼、鋼板等の鉄系の材質で構成される鉄系ステーブクーラーと、銅または銅合金材で構成される銅系ステーブクーラーとに大別される。
従来、ステーブクーラーは、鋳鉄へ鋳込まれた管により冷却流路を形成した鋳鉄製のものが一般的であった。しかしながら、近年主流となっている高微粉炭吹き込み操業では、炉内の熱変動が繰り返されるため炉内熱負荷が大きく、鋳鉄製のステーブクーラーでは十分に冷却性能を確保できなくなっている。ステーブクーラーの冷却性能が不足すると、炉壁の炉内側表層が高温になり、ステーブクーラーの材質劣化や損耗が進行したり、あるいは熱応力によって反りが発生し、炉内プロフィールに支障を来たしたりする。さらには、ステーブクーラー自体に亀裂が発生して破損することにより、ステーブクーラーの取替頻度が高くなり、炉命が短くなってしまうという問題があった。
そこで、近年では、例えば特許文献1に示されるように、銅系ステーブクーラーが広く採用されている。銅系ステーブクーラーは、鉄系ステーブクーラーよりも熱伝導率や延性などの物性に優位であるため、低温で均一な温度分布となり、発生熱応力を抑制でき、変形量も減少するため、ステーブクーラーの受けるダメージが軽減され、炉命を延ばすことが可能となる。
特公昭63−56283号公報
一般的に、高炉においては、炉体の内周面が円形断面であるため、ステーブクーラーの本体も、炉体の内周面曲率に沿うように湾曲させることが望ましい。しかしながら、銅系ステーブクーラーは、鍛造材や圧延材等の平板状の部材で構成され、その重量も数ton程度となる。そのため、こうした重量物をこのような曲率にプレス等で曲げ加工するとなれば、製造コストが極めて高くなることから、現実的には銅系ステーブクーラーを平板状に設計せざるを得ず、炉内の設置状態では、平板状のステーブクーラーが炉体の内周面に沿って多角面状に配設されることとなる。
ここで、高炉では、炉体の上部から鉄鉱石やコークス等の炉内充填物が投入、降下されるが、例えば炉腹部等、ステーブクーラーの設置位置によっては、炉内充填物としてまだ固体状態の硬い焼結鉱粒が、炉体の中心に臨むステーブクーラーの本体表面に接触する。このように、炉内充填物の接触摩耗により、ステーブクーラーの本体表面が損耗すると、ステーブクーラーの本体が表面側から徐々に削られていき、最終的には本体内部に形成された冷却流路が破壊される。
こうしたステーブクーラーの損耗は、炉内プロフィールに沿って、換言すれば、炉壁の内周面と同心円状に進行するという実態がある。したがって、上記のように、平板状のステーブクーラーを炉体の内周面に沿って多角面状に配設した場合、ステーブクーラーの本体に形成された複数の冷却流路のうち、幅方向の中央側に位置する冷却流路が、幅方向の両端側に位置する冷却流路に先行して破壊されることが多い。
このようにして一部の冷却流路が先行して破壊されると、残りの冷却流路の負荷が大きくなり、要求される冷却性能を維持できなくなって、ステーブクーラーを交換しなければならなくなる。つまり、ステーブクーラーの幅方向の両端側に位置する冷却流路は十分に冷却性能を維持しているにも拘わらず、幅方向の中央側に位置する冷却流路が早期に先行破壊されてしまい、結果として早晩ステーブクーラーの取替が必要となる。
本発明の目的は、コストが上昇することなく、製品寿命を長くすることができるステーブクーラーおよび高炉を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のステーブクーラーは、高炉の炉壁の内周面に間隙を維持して配置される銅または銅合金の圧延板製の本体を有し、該本体内部に冷却媒体が流通する冷却流路が形成されたステーブクーラーであって、冷却流路は、炉壁の内周面に本体が配置された設置状態にあるときに、該炉壁の周方向に位置する該本体の両側端部側よりも中央側の方が、該炉壁に近接することを特徴とする。
また、本体には、該本体が設置状態にあるときに炉壁の高さ方向の上部側から下部側へと延在する冷却流路が、該本体の両側端部を結ぶ幅方向に複数形成されており、本体の幅方向の中央側に位置する冷却流路は、該本体の両側端部側に位置する該冷却流路よりも炉壁に近接して形成されているとよい。
また、複数の冷却流路は、炉壁の内周面と同心円の仮想円上に位置するとよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の高炉は、炉壁の内周面に間隙を維持して配置される銅または銅合金の圧延板製の本体を有し、該本体内部に冷却媒体が流通する冷却流路が形成されたステーブクーラーを備えた高炉であって、ステーブクーラーの冷却流路は、炉壁の内周面に本体が配置された設置状態にあるときに、該炉壁の周方向に位置する該本体の両側端部側よりも中央側の方が、該炉壁に近接することを特徴とする。
本発明によれば、ステーブクーラーのコストが上昇することなく、製品寿命を長くすることができる。
高炉を説明するための概念図である。 ステーブクーラーの概略断面図である。 ステーブクーラーの平面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 炉内プロフィールラインおよび損耗プロフィールラインについて説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、高炉1を説明するための概念図である。図1に示す高炉1は、金属原料である鉄鉱石を溶融して銑鉄を生成するものであり、鉄鉱石、コークス等の燃料となる還元剤、不純物を除去する石灰石等(以下、鉄鉱石、還元剤、石灰石等の混合物を単に「炉内充填物」と称する)を貯留する原料槽2を備えている。原料槽2に貯留された炉内充填物は、装入コンベア4によって炉体6の炉頂部に搬送され、炉頂部から炉体6上部に設けられたホッパー8に装入される。
ホッパー8の下方には、当該ホッパー8から落下する炉内充填物を傾斜面上で滑らせながら下方に落下させる分配シュート10が設けられている。この分配シュート10は、一端がホッパー8の中心部の真下に位置するように配置されており、一端側を中心軸として図中破線で示す矢印方向に回転する。これにより、ホッパー8から落下した炉内充填物は、分配シュート10の傾斜面上を滑りながら落下するとともに、炉体6の全周囲に分散して装入されることとなる。
炉体6の下部には羽口12が設けられており、この羽口12から炉体6の内部に熱風が導入される。炉体6に導入された熱風は、炉体6を上昇するが、分配シュート10から落下する炉内充填物中のコークスが熱風によって燃焼すると、一酸化炭素(還元剤)が生じ、コークスの炭素が鉄から酸素を奪うとともに、二酸化炭素および熱を生じて、この反応が熱源となって鉄鉱石を溶融する。炉内充填物の落下過程では、こうした反応が連続的に行われ、炉体6の下部に到達するころに燃焼温度が最高となり、炉体6の底部で高温液体状の銑鉄が得られる。なお、炉体6の炉頂部にはガス導管14が接続されており、高温の高炉ガスが炉体6からガス導管14に排出される。
炉体6の内部は極めて高温となることから、炉体6の内部には、所謂「鉄皮」と呼ばれる炉壁6aを冷却して保護するステーブクーラー100が設置される。このステーブクーラー100は、炉壁6aの内周面に沿って多数設置される。以下に、ステーブクーラー100の構成について図2〜図4を用いて詳述する。
図2は、ステーブクーラー100の概略断面図であり、図3は、ステーブクーラー100の平面図であり、図4は、図2のIV−IV線断面図である。図2〜図4に示すように、本実施形態のステーブクーラー100は、高炉1の炉壁6aの内周面に間隙を維持して配置される銅または銅合金の圧延板製の本体102を備えている。以下では、炉壁6aの内周面に本体102が配置された設置状態において、炉体6の中心に臨む面を表面102aとし、炉壁6aに間隙を維持して対面する面を背面102bとする。また、図4に示すように、ステーブクーラー100の設置状態において、炉壁6aの周方向に位置する本体102の両側端部を側面102cとする。そして、両側面102cを結ぶ方向を本体102の幅方向(図中x方向)とし、ステーブクーラー100の設置状態において、炉体6の炉頂部側に位置する上面と、炉体6の下部側に位置する下面とを結ぶ方向を本体102の高さ方向(図中y方向)とし、表面102aと背面102bとを結ぶ方向を本体102の厚さ方向(図中z方向)として説明する。
図2に示すように、本体102の背面102bには、ボルト部スペーサー104を介してボルト106が固定されており、このボルト106によってステーブクーラー100が炉壁6a内に設置される。
また、本体102の表面102aには、本体102の幅方向(x方向)に延在する水平溝108が複数形成されている。これら複数の水平溝108は、本体102の高さ方向(y方向)に所定の間隔を維持して平行に整列配置されており、本体102の表面102aには、高さ方向(y方向)に隣り合う水平溝108の間にリブ110が形成されている。水平溝108には、炉体6の内部の熱からステーブクーラー100を保護する不図示の耐火物が嵌め込まれる。
リブ110は、背面102b側から表面102a側に向かうにつれて、すなわち、突出方向の先端側に向かうにつれて、本体102の高さ方向(y方向)の長さ(幅)が漸増する先端幅広のテーパ状、所謂あり溝状に形成されている。そのため、水平溝108は、背面102b側に位置する底部から、表面102a側に位置する開口に向かうにつれて、本体102の高さ方向(y方向)における開口幅が漸減する。したがって、水平溝108に嵌め込む耐火物を、水平溝108の形状に大凡一致させれば、耐火物の脱落を抑制することができる。
そして、図2〜図4からも明らかなように、本体102の内部には、冷却媒体が流通する複数の冷却流路112(本実施形態では冷却流路112a、112b、112c、112dの4つ)が形成されている。各冷却流路112は、本体102の上面側から下面側へと本体102の高さ方向(y方向)に直線状に延在しており、各冷却流路112は、本体102の幅方向(x方向)に所定の間隔を隔てて平行に配列されている。各冷却流路112の上端側には給水管114が接続され、各冷却流路112の下端側には排水管116が接続されている。このとき、本体102と給水管114および排水管116との接続部位であって、本体102の背面102bと炉壁6aとの間には、配管部スペーサー118が設けられている。また、炉壁6aの炉外側には、本体102の熱変形時に給水管114や排水管116にストレスがかからない様に、ガスシール機能を有するコンペンセーター120が設けられている。
上記の構成により、給水管114から冷却流路112に冷却媒体が供給されると、本体102の内部において、炉壁6aの高さ方向(y方向)の上部側から下部側へと冷却媒体が流通し、排水管116から炉体6の外部へと冷却媒体が排出される。これにより、本体102の内部を冷却媒体が流通する過程で、炉体6の炉壁6aが冷却されることとなる。
ここで、本実施形態においては、図4に示すように、4つの冷却流路112のうち、本体102の幅方向(x方向)の中央側に位置する冷却流路112b、112cが、本体102の両側面102c側に位置する冷却流路112a、112dよりも、背面102b側に位置するように形成されている。より詳細には、本体102に形成された4つの冷却流路112は、炉壁6aの内周面と同心円の仮想円(図4中一点鎖線で示す)上に位置している。したがって、炉壁6aの内周面に本体102が配置されたステーブクーラー100の設置状態においては、本体102の幅方向の中央側に位置する冷却流路112b、112cが、本体102の両側面102c側に位置する冷却流路112a、112dよりも、炉壁6aに近接して位置することとなる。
図5は、炉内プロフィールラインL1および損耗プロフィールラインL2について説明する図であり、図5(a)に本実施形態のステーブクーラー100を示し、図5(b)に比較例のステーブクーラーXを示している。高炉1の炉体6内には、銑鉄の生成に寄与する領域(空間)としての炉内プロフィールが形成される。この炉内プロフィールは、炉体6の水平断面の形状が円形であり、炉体6(炉壁6a)の中心から水平方向に放射状に広がっている。ここで、本実施形態のステーブクーラー100は、本体102が矩形状であることから、ステーブクーラー100の設置状態では、図5(a)に示すように、炉壁6aの周方向に配置された複数の本体102の表面102a間に所定の角度が生じる。つまり、平板状のステーブクーラー100は、炉体6における炉壁6aの内周面に沿って、多角面状に配設されることとなる。
この場合、炉内プロフィールの外周、すなわち、炉内プロフィールの境界線ともいえる炉内プロフィールラインL1は、炉壁6aの周方向に整列配置された本体102の表面102aによって形成される多角形の内接円となる。換言すれば、本体102の表面102aは、炉内プロフィールラインL1に外接すると言える。しかしながら、高炉1を稼働すると、炉体6の炉頂部から炉内充填物が投入、降下され、ステーブクーラー100の設置位置によっては、炉内充填物としてまだ固体状態の硬い焼結鉱粒が、本体102の表面102aに接触する。このように、炉内充填物の接触摩耗により、本体102の表面102aが損耗すると、本体102が表面102a側から徐々に削られていく。
こうしたステーブクーラー100の損耗は、炉内プロフィールに沿って同心円状に進行することが調査の結果判明している。つまり、高炉1の初期状態において、炉内プロフィールラインL1が図5(a)に示す位置にあるとすると、高炉1の稼動による経年劣化に伴い、本体102の表面102aを削るようにして、炉内プロフィールラインL1が徐々に炉体6の炉壁6a側へと広がっていく。つまり、経年劣化後の炉内プロフィールラインL1を損耗プロフィールラインL2とすると、損耗プロフィールラインL2は、高炉1の初期状態における炉内プロフィールラインL1よりも、同心円状に炉壁6a側に移行する。したがって、ステーブクーラー100の本体102は、幅方向の中央側が両側面102c側よりも、厚さ方向に深く削られることとなる。
ここで、図5(b)に示す比較例のステーブクーラーXは、本実施形態のステーブクーラー100と同様、4つの冷却流路X112(図5(b)において、X112a、X112b、X112c、X112dで示す)を備えているが、これら4つの冷却流路X112は、本体X102の幅方向に一直線上に整列配置されている。そのため、高炉1の稼動により、損耗プロフィールラインL2が徐々に炉体6の炉壁6a側に近づいていくと、まず、冷却流路X112b、X112cが先行して破壊される。この状態では、冷却流路X112a、X112dが正常に機能しているものの、これら冷却流路X112a、X112dの負荷が大きくなり、ステーブクーラーX全体としての冷却性能が維持できなくなってしまう。
これに対して、本実施形態のステーブクーラー100においては、本体102に形成された4つの冷却流路112が、炉壁6aの内周面と同心円の仮想円上に位置しており、冷却流路112b、112cが、冷却流路112a、112dよりも、背面102b側に位置している。これにより、本実施形態のステーブクーラー100は、冷却流路112b、112cが、冷却流路112a、112dに先行して破壊されてしまうことがない。
以上のように、本実施形態のステーブクーラー100によれば、従来のステーブクーラーXに比して、長寿命化を図ることが可能となり、ひいては炉体6の長寿命化をも図ることが可能となる。また、圧延板製の本体102を、炉壁6aの曲率に合わせてプレス等で曲げ加工する必要もないため、コストの上昇を招くこともない。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、本体102に4つの冷却流路112を形成することとしたが、冷却流路112の数はこれに限らない。また、上記実施形態では、複数の冷却流路112を、炉壁6aの内周面と同心円の仮想円上、すなわち、炉内プロフィールラインL1に沿うように配置することとした。しかしながら、複数の冷却流路112は、必ずしも炉内プロフィールラインL1に沿って配置しなくともよい。
また、上記実施形態では、本体102が設置状態にあるときに、炉壁6aの高さ方向の上部側から下部側へと延在するように冷却流路112を形成することとしたが、冷却流路112は、必ずしも炉壁6aの高さ方向に延在する必要はない。いずれにしても、炉壁6aの内周面に本体102が配置された設置状態にあるときに、本体102の幅方向両端側よりも中央側の方が、炉壁6aに近接していればよく、したがって、例えば、冷却流路112を水平方向に延在するように形成してもよい。
なお、本体102の寸法は特に限定されるものではないが、上記実施形態のステーブクーラー100においては、幅方向中央側に位置する冷却流路112b、112cが、幅方向両端側に位置する冷却流路112a、112dよりも背面102b側に距離eだけずれている(図4参照)。そこで、比較例の厚さ(T)のステーブクーラーXを基準にして設計する場合には、ステーブクーラー100の本体102の厚さを、比較例のステーブクーラーXにおける本体X102の厚さT+eとして設計するとよい。
本発明は、炉壁を冷却するステーブクーラーおよびこのステーブクーラーを備えた高炉に利用することができる。
1 …高炉
6a …炉壁
100 …ステーブクーラー
102 …本体
102a …表面
102b …背面
102c …側面
112、112a、112b、112c、112d …冷却流路

Claims (4)

  1. 高炉の炉壁の内周面に間隙を維持して配置される銅または銅合金の圧延板製の本体を有し、該本体内部に冷却媒体が流通する冷却流路が形成されたステーブクーラーであって、
    前記冷却流路は、
    前記炉壁の内周面に前記本体が配置された設置状態にあるときに、該炉壁の周方向に位置する該本体の両側端部側よりも中央側の方が、該炉壁に近接することを特徴とするステーブクーラー。
  2. 前記本体には、該本体が前記設置状態にあるときに前記炉壁の高さ方向の上部側から下部側へと延在する前記冷却流路が、該本体の前記両側端部を結ぶ幅方向に複数形成されており、
    前記本体の前記幅方向の中央側に位置する前記冷却流路は、該本体の両側端部側に位置する該冷却流路よりも前記炉壁に近接して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のステーブクーラー。
  3. 前記複数の冷却流路は、前記炉壁の内周面と同心円の仮想円上に位置することを特徴とする請求項2に記載のステーブクーラー。
  4. 炉壁の内周面に間隙を維持して配置される銅または銅合金の圧延板製の本体を有し、該本体内部に冷却媒体が流通する冷却流路が形成されたステーブクーラーを備えた高炉であって、
    前記ステーブクーラーの冷却流路は、
    前記炉壁の内周面に前記本体が配置された設置状態にあるときに、該炉壁の周方向に位置する該本体の両側端部側よりも中央側の方が、該炉壁に近接することを特徴とする高炉。
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