JP2014171757A - 基板ケースユニット - Google Patents

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JP2014171757A JP2013048480A JP2013048480A JP2014171757A JP 2014171757 A JP2014171757 A JP 2014171757A JP 2013048480 A JP2013048480 A JP 2013048480A JP 2013048480 A JP2013048480 A JP 2013048480A JP 2014171757 A JP2014171757 A JP 2014171757A
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Abstract

【課題】制御基板に対する不正行為をより確実に防止可能な基板ケースユニットを提供す
る。
【解決手段】基板ケースユニットは、基板ケースの閉止状態では、ボトムケース120に
対してトップケース130を開放方向に相対移動させようとするとロック片166とロッ
ク受部125とが当接して当該開放方向への相対移動が規制されるが、外部からトップ側
分離部136及びカッター側分離部164を破断し、シールカッター部材160からスラ
イドロック部165を分離させることで、ロック片166とロック受部125との当接が
解除されて当該開放方向への相対移動が許容されるよう構成される。
【選択図】図18

Description

本発明は、遊技機の制御に用いる制御基板を収容する基板ケースユニットに関する。
ぱちんこ遊技機等の遊技機には、該遊技機に搭載された電子部品の作動を制御する制御
基板が設けられている。例えば、主制御基板ないしメイン制御基板と称される制御基板に
は、遊技機の制御ソフトウェアが書き込まれたROMが搭載され、遊技機の作動を統括的
に制御する中枢制御装置としての役割を有している。そのため、遊技機の制御基板は、偽
造ROMへの差し替えや不正回路の付加などの行為対象になりやすい。
このような不正行為を防止して公正な遊技に供するため、制御基板は、ともに透明な樹
脂材料を用いて形成されたボトムケースとその前方に開閉可能に装着されるトップケース
とからなる基板ケース内に収容されている。また、基板ケースには、ボトムケースに対し
てトップケースを閉止状態で装着したときに、ボトムケース側に形成した係合部とトップ
ケース側に形成した係合部とが係合連結することで基板ケースを閉止状態でロックし、ト
ップケース(もしくはボトムケース)とその係合部との間を繋ぐ連結部をニッパ等の工具
を用いて切り離さない限り基板ケースを開放不能にする不正開放防止構造が設けられてい
る(例えば、特許文献1を参照)。
また、遊技機の固有情報や、制御基板の識別情報等を記憶させた無線読み取り可能なI
Cチップを有した封印シールをボトムケース及びトップケースの境界を跨ぐように貼着し
、これを外方からシールカバー部材で包囲することで、基板ケースを封印することも知ら
れている(例えば、特許文献2を参照)。このような封印シールを用いた場合、基板ケー
スを開放するために封印シールを剥がそうとすると、封印シールが破断され易くなってい
るため、目視によりその破断箇所の確認が出来ると共に、リーダ等によってICチップの
格納情報を読み取ることが出来なくなるので、基板ケースに対する不正なアクセスがあっ
た場合の痕跡をより明瞭に残すことができる。
かかる封印シールは、基板ケースの不正開放対策に資することができるが、これが巧妙
化した手口により不正に剥がされて(例えば、剥離剤を用いて剥がされて)再使用される
と、基板ケースそのものを交換するような不正行為を却って発見しにくくなる。そのため
、封印シールを外方から包囲するシールカバー部材に封印シールを破壊するための破壊突
起を設けて、基板ケースを開放する際にシールカバー部材を外した時点で封印シールが復
旧不能な程度に破壊される構成が提案されている(例えば、特許文献3を参照)。
特開2004−65280号公報 特開2009−261640号公報 特開2010−178903号公報
しかしながら、制御基板に対する不正行為は巧妙化しており、このような不正行為をよ
り確実に防止する対策が求められている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、制御基板に対する不正行為を
より確実に防止可能な基板ケースユニットを提供することを目的とする。
このような目的達成のために、本発明に係る基板ケースユニットは、第1ケース部材(
例えば、実施形態におけるボトムケース120)及び第1ケース部材に対して開閉可能に
取り付けられる第2ケース部材(例えば、実施形態におけるトップケース130)を備え
、第1ケース部材に対して第2ケース部材を開閉移動方向における閉止方向に相対移動さ
せて第2ケース部材を第1ケース部材に閉止状態で保持させて、当該閉止状態で第1ケー
ス部材及び第2ケース部材に囲まれて形成されるケース内部に制御基板(例えば、実施形
態における主制御基板41)を収容する基板ケースユニットであって、第1ケース部材及
び第2ケース部材のいずれか一方のケース部材に貼着されるシール部材(例えば、実施形
態における封印シール150)と、シール部材が貼着された一方のケース部材に仮止めさ
れるとともに、他方のケース部材と係合可能に形成されて、シール部材を破断可能なシー
ル破断部材(例えば、実施形態におけるシールカッター部材160)とを備え、シール破
断部材は、ロック部(例えば、実施形態におけるスライドロック部165)と、破断可能
に形成されて当該シール破断部材からロック部を分離させ得る破断部材分離部(例えば、
実施形態におけるカッター側分離部164)とを有し、一方のケース部材は、ロック部と
当接又は係合する被ロック部(例えば、実施形態におけるロック受部125)を有し、他
方のケース部材は、前記閉止状態において前記ロック部と整合位置する遮蔽部と、破断可
能に形成されて当該他方のケース部材から遮蔽部を分離させ得るケース分離部(例えば、
実施形態におけるトップ側分離部136)とを有し、第1ケース部材に対して第2ケース
部材を閉止方向に相対移動させたとき、一方のケース部材に仮止めされたシール破断部材
に対して他方のケース部材が相対移動不能に係合連結し、閉止状態では、第1ケース部材
に対して第2ケース部材を開閉移動方向における開放方向に相対移動させようとするとロ
ック部と被ロック部とが当接又は係合して当該開放方向への相対移動が規制されるが、外
部から破断部材分離部及びケース分離部を破断し、破断部材本体からロック部を分離させ
ることで、ロック部と被ロック部との当接又は係合が解除されて当該開放方向への相対移
動が許容され、当該許容状態において第1ケース部材に対して第2ケース部材を開放方向
に相対移動させたとき、シール破断部材が他方のケース部材と係合状態を維持しながら他
方のケース部材と一体的に相対移動して一方のケース部材に貼着されたシール部材に接触
してこれを破断するよう構成される。
本発明によれば、制御基板に対する不正行為をより確実に防止することが可能である。
本実施形態に係る主制御基板ケースユニットを備えたぱちんこ遊技機の斜視図である。 ぱちんこ遊技機の背面図である。 主制御基板ケースユニットの分解斜視図である。 ボトム側封印部の斜視図である。 ボトム側封印部の斜視断面図である。 トップ側封印部の斜視図である。 トップ側封印部の斜視断面図である。 封印シールの平面図である。 シールカッター部材の斜視図である。 シールカッター部材の斜視断面図である。 封印シールをボトム側封印部に貼着するときの状態を示す斜視図である。 シールカッター部材をボトム側封印部に装着するときの状態を示す斜視図である。 シールカッター部材をボトム側封印部に装着した状態を示す斜視断面図である。 トップ側封印部をボトム側封印部に位置合わせした状態を示す斜視図である。 ボトム側封印に対してトップ側封印部を閉止方向にスライド移動させた状態を示す斜視図である。 ボトム側封印に対してトップ側封印部を閉止方向にスライド移動させた状態を示す斜視断面図である。 トップ側封印部をボトム側封印部にスライド装着した状態を示す斜視図である。 トップ側封印部をボトム側封印部にスライド装着した状態を示す斜視断面図である。 トップ側分離部を破断した状態を示す斜視図である。 トップ側分離部を破断した状態を示す斜視断面図である。 カッター側分離部を破断した状態を示す斜視図である。 カッター側分離部を破断した状態を示す斜視断面図である。 ボトム側封印部に対してトップ側封印部を開放方向にスライド移動させた状態を示す斜視図である。 ボトム側封印部に対してトップ側封印部を開放方向にスライド移動させた状態を示す斜視断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本発明に係る基板
ケースユニットを備えた遊技機の代表例として、ぱちんこ遊技機PMの斜視図及び背面図
を図1及び図2に示しており、まず、この図を参照してぱちんこ遊技機PMの全体構成に
ついて説明する。
[ぱちんこ遊技機の全体構成]
始めに、図1を参照しながら、ぱちんこ遊技機PMの正面側の基本構造を説明する。ぱ
ちんこ遊技機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保
持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠を
なす前枠2が互いの正面左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3により横開き開閉およ
び着脱が可能に取り付けられ、正面右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4
を利用して常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2には、この前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス枠5が上下のヒンジ機
構3を利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられ、施錠装置4を利用して常には
前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。前枠2には、遊技盤10が着脱可能にセット
保持され、常には閉鎖保持されるガラス枠5の複層ガラス5aを通して遊技盤10の正面
の遊技領域PAを視認可能に臨ませるようになっている。
ガラス枠5の下部には遊技球を貯留する上下の球皿(上球皿6a及び下球皿6b)が設
けられ、下球皿6bの正面右側には遊技球の発射操作を行う発射ハンドル7が設けられて
いる。ガラス枠5の前面側には、発光ダイオード(LED)やランプ等の電飾装置8や、
遊技の展開状態に応じて効果音を発生させるスピーカ9が設けられている。
図1では詳細な図示を省略しているが、遊技盤10は、ルータ加工等を施した矩形状の
積層合板に、所定の図柄が印刷されたセルを貼り付けて成型される化粧板を基板とし、上
下のレール飾りに囲まれて略円形状の遊技領域PAが形成される。遊技領域PAには、多
数本の遊技釘、風車、中央飾り、遊技の進行状況に応じて所定の画像が表示される演出表
示装置、各種入賞口などの遊技構成部品が設けられ、遊技領域PAの下端部には入賞口に
落入することなく落下した遊技球を裏面側に排出するためのアウト口が遊技盤10を前後
に貫通して形成されている。
続いて、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機PMの背面側の基本構造を説明する。前
枠2の背面側には、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりも幾分小型の矩形枠状に
形成された基枠体をベースとしてなる裏セット盤30が、上下のヒンジ機構3を介して前
枠2後方に横開き開閉及び着脱が可能に連結されている。この裏セット盤30には、前面
開放の矩形箱状をなす裏セットカバー30Cが着脱自在に装着されており、常には前枠2
に取り付けられた遊技盤10の裏面側を覆って配設されている(これにより後述する主制
御基板ケースユニット100及び演出制御基板ケースユニット200が裏セットカバー3
0Cにより覆われる)。
裏セット盤30の各部には、多数個の遊技球を貯留する球貯留タンク31、球貯留タン
ク31から右方に緩やかな下り傾斜を有して延びるタンクレール32、タンクレール32
の右端部に繋がり下方に延びる球供給通路部材33、球供給通路部材33により導かれた
遊技球を払い出す賞球払出ユニット34、賞球払出ユニット34から払い出された遊技球
を上球皿6に導くための賞球通路部材35などが設けられている。
遊技盤10の背面側には、ぱちんこ遊技機PMの作動を統括的に制御する主制御基板4
1(主制御基板ケースユニット100)や、遊技展開に応じた画像表示、効果照明、効果
音等の演出全般の制御を行う演出制御基板42(演出制御基板ケースユニット200)な
どが取り付けられている。これに対して、裏セット盤30の背面側には、遊技球の発射及
び払い出しに関する制御を行う払出制御基板43(払出制御基板ケースユニット300)
や、遊技施設側から受電して各種制御基板や電気・電子部品に電力を供給する電源基板4
4(電源基板ケースユニット400)などが取り付けられている。これらの制御基板とぱ
ちんこ遊技機PM各部の電気・電子部品とがハーネス(コネクタケーブル)で接続されて
、ぱちんこ遊技機PMが作動可能に構成されている。
ぱちんこ遊技機PMは、外枠1が遊技施設の遊技島(設置枠台)に固定設置され、前枠
2、ガラス枠5等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、上球皿6aに遊技球を貯留させ
て発射ハンドル7を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル7が回動操
作されると、上球皿6aに貯留された遊技球が、ガラス枠5の背面側に配設される球送り
機構によって1球ずつ発射機構に送り出され、発射機構により遊技領域PAに打ち出され
て、以降パチンコゲームが展開される。
[主制御基板ケースユニットの構成]
次に、本実施形態に係る主制御基板ケースユニット100の構成について図3を追加参
照して説明する。ここで、図3は主制御基板ケースユニット100の分解斜視図である。
なお、以降の説明においては、説明の便宜のため、上下及び左右前後の方向は、ぱちんこ
遊技機PMへの取付状態での方向として、図3の状態を基準にして定義しており、図3に
示す矢印の方向をそれぞれ前後、左右、上下と称して説明する。
主制御基板ケースユニット100は、ぱちんこ遊技機PMにおける制御の中枢を担う前
述の主制御基板41と、主制御基板41を内部に収容する略矩形容器状の基板ケース11
0と、を主体として構成されている。
主制御基板41は、詳細図示を省略しているが、矩形形状のプリント配線板を基板とし
て、CPU、ROM及びRAM等の電子デバイス411や抵抗、コンデンサ、コネクタ等
の電子・電気部品が実装されて構成されている。この主制御基板41は、基板ケース11
0(後述するトップケース130)の内面側にビス止め固定される。
基板ケース110は、遊技盤10の背面に着脱されるボトムケース120と、このボト
ムケース120に着脱自在に取り付けられるトップケース130とを備えて構成されてお
り、ボトムケース120にトップケース130を装着した閉止状態で前後整合するケース
右端部及び左端部に、不正開放防止構造及び封印構造(共に詳細後述)が設けられている
。ボトムケース120及びトップケース130は、互いの開口同士を相対向させた閉止状
態で組み合わされて一体化される。ボトムケース120及びトップケース130は、共に
無色透明な樹脂材料(例えば、ポリカーボネート等)を用いて射出成形等の成形手段によ
り形成され、外部からでも基板ケース110内を視認可能に構成されている。
ボトムケース120は、底壁121a及びこの底壁121aの周縁から立設される上下
左右の側壁121bを有して全体として後面開放の矩形箱状に形成されたボトムケース本
体121と、ボトムケース本体121の右端部に一体的に形成されたボトム側ロック部1
22と、ボトムケース本体121の左端部に一体的に形成されたボトム側封印部123と
を有して構成される。ボトムケース本体121の上下の側壁121bには、底壁121a
からそれぞれ後方に向けて突出するボトム側スライド係合部121cが左右方向に並んで
複数形成されている。
トップケース130は、底壁131a及びこの底壁131aの周縁から立設される上下
左右の側壁131bを有して全体として前面開放の矩形箱状に形成されたトップケース本
体131と、トップケース本体131の右端部に連結部132bを介して一体的に繋がる
トップ側ロック部132と、このトップケース本体131の左端部に一体的に形成された
トップ側封印部133とを有して、ボトムケース120に対して左右方向(「スライド方
向」とも称する)にスライド装着可能に構成されている。トップケース本体131の上下
の側壁131bには、この側壁131bが延びる長手方向(左右方向)に沿って前面側に
開口してボトムケース120のボトム側スライド係合部121cを受容可能な凹溝状のト
ップ側溝部131cが形成されるとともに、このトップ側溝部131c内においてボトム
ケース120のボトム側スライド係合部121cと係合可能なトップ側スライド係合部1
31dが形成されている。トップケース130には、主制御基板41のコネクタ(図示省
略)の実装位置に対応して表裏貫通するコネクタ挿抜口131eが形成されており、主制
御基板41がトップケース130に取り付けられた状態で、主制御基板41のコネクタが
コネクタ挿抜口131eを通して外部に露出し、演出制御基板42や払出制御基板43等
とハーネス(コネクタケーブル)を介して電気接続可能となる。
ボトムケース120にトップケース130を組み付けるには、ボトムケース120に対
してトップケース130を左方に若干ずらした状態で前後方向に対向させて、トップケー
ス130のトップ側溝部131cにボトムケース120のボトム側スライド係合部121
cを挿入し、トップケース130を右方向(以下において「閉止方向」とも称する)にス
ライド移動させることにより、ボトム側スライド係合部121cとトップ側スライド係合
部131dとを係合させる。これにより、ボトムケース120とトップケース130とが
互いの開口同士を相対向させた閉止状態で一体化される。そして、こうしてボトムケース
120にトップケース130が組付けられた閉止状態において、前後に位置整合するボト
ム側ロック部122とトップ側ロック部132とを有して不正開放防止構造が構成される
とともに、同じく前後に位置整合するボトム側封印部123とトップ側封印部133とを
有して封印構造が構成されている。
<不正開放防止構造>
まず、不正開放防止構造は、いわゆるカシメ構造とも称されて、従来から知られている
構成であり、種々の構成が適宜採用されているが、本実施形態では、図3に示されている
ように、ボトムケース本体121の右端部に設けられたボトム側ロック部122と、トッ
プケース本体131の右端部に断面半円筒状の連結部132bを介して設けられたトップ
側ロック部132と、ボトム側ロック部122とトップ側ロック部132とを係合連結す
るためのロック部材140と、を有して構成されている。
ボトム側ロック部122は、後方に向けて開口するボトム側ロック孔122aを有して
いる。トップ側ロック部132は、ボトム側ロック孔122aと前後に整合する位置に表
裏貫通して形成されたトップ側ロック孔132aを有している。カシメ部材140は、前
後に延びる軸部141と、この軸部141よりも大径の円盤状に形成された操作部142
と、軸部141に凹設されたピン収容孔(図示省略)内に設けられて軸部141の中心軸
と直交する方向に進退自在に支持された円筒状のロックピン143とを有している。ロッ
クピン143は、ピン収容孔内に設けられたバネ(図示省略)の反発力によってピン先端
部が軸部141の外方に突出するよう付勢配設されている。
かかる構成のカシメ構造において、基板ケース110が閉止されて、ボトム側ロック部
122とトップ側ロック部132とを前後に対向して重ね合わせた状態で、ロック部材1
40の軸部141を本体側ロック孔122a及び蓋側ロック孔132aに跨るように挿入
して、ロック部材140をボトム側ロック部122とトップ側ロック部132とに係合連
結されることで、ボトムケース120に対してトップケース130が閉止状態で取り外し
不能(開放不能)となる。なお、この状態から基板ケース110を開放するには、トップ
ケース本体131とトップ側ロック部132との間を繋ぐ連結部132bを切断し、ロッ
ク部材140を介してボトム側カシメ部122と係合連結した状態のトップ側カシメ部1
32をトップケース本体131から切り離せばよい。これにより、トップケース130を
ボトムケース120に対して左方向(以下において「開放方向」とも称する)にスライド
移動させて、基板ケース110を開放することができる。
<封印構造>
続いて、封印構造について図4〜図10を追加参照しながら説明する。ここで、図4は
ボトム側封印部123の斜視図、図5はボトム側封印部123の斜視断面図、図6はトッ
プ側封印部133の斜視図、図7はトップ側封印部133の斜視断面図、図8は封印シー
ルの平面図、図9はシールカッター部材160の斜視図、図10はシールカッター部材1
60の斜視断面図、である。なお、前述したように、ボトム側封印部123及びトップ側
封印部133は、ボトムケース120及びトップケース130に一体的に形成されている
が、図3〜図10においては、説明の理解を容易にするために、ボトム側封印部123及
びトップ側封印部133を切り離した状態でこれらのみを取り出して示す。
封印構造は、ボトムケース本体121の左端部に一体的に形成されたボトム側封印部1
23と、トップケース本体131の左端部に一体的に形成されたトップ側封印部133と
、ボトム側封印部123に貼着される封印シール150と、基板ケース110の開放時に
封印シール150を破壊するためのシールカッター部材160と、を主体として構成され
る。ボトム側封印部123及びトップ側封印部133は、基板ケース110の閉止状態に
おいて前後に対向配置され、この対向状態においてボトム側封印部123とトップ側封印
部133との間に封印シール150及びシールカッター部材160が介在配置されている
本体側封印部123は、ボトムケース本体121の底壁121aから後方に向けて突設
される凸状の台座部124を有して形成される。この台座部124における略コ字状に屈
曲した外表面部分は、封印シール150を貼着するためのシール貼着部124aをなし、
このシール貼着部124aを分断するように3カ所の溝部124bが左右方向(スライド
方向)に延びて凹設されている。溝部124bは、左右側方及び後方に亘って連続的に開
口されており、シールカッター部材160(後述する破壊突起162)の移動を許容する
ための通過路となる。また、台座部124には、シール貼着部124aと左右方向(スラ
イド方向)に所定間隔をあけて対峙する平板状のロック受部125が立設されている。シ
ール貼着部124aとロック受部125との間には、シールカッター部材160をボトム
側封印部123に装着したときに、シールカッター部材160に形成されたロック片16
6及び阻止片167を受容するための凹状の受容空間126が形成されている。
封印シール150は、図8に示すように、矩形状のシート部材151に、ICチップ1
52及びこれに繋がるアンテナ線153が透明な樹脂フィルム154によって覆われた状
態で貼り付けられることで構成されており、紙製のシート部材151の表面には識別情報
としてのシリアル番号(図示せず)が印刷されている。ICチップ152はシート部材1
51の表面の略中央に配設され、アンテナ線153はシート部材151の一方の対角線に
沿って配設されている。ICチップ152は、ぱちんこ遊技機PMや主制御基板41に関
する各種情報を記憶した電子素子であり、これに繋がって配設されたアンテナ線153を
介して基板ケース110の外部からでもこれらの格納情報をリーダによって読み取り可能
となっている。
また、シート部材151の外縁には、ギザギザ状の切り込み151aが規則的に形成さ
れ、このシート部材151を剥がすときに切り込み151aの谷部に応力集中が生じて破
断され易いように形成されている。一方、樹脂フィルム154の外周には、直線状の切り
込み154aが規則的に形成され、封印シール150が剥がされたときに、この切り込み
154aに沿って樹脂フィルム154と共にアンテナ線153が破断され易く、これによ
り情報送信が不能となるように形成されている。
シールカッター部材160は、有色透明な合成樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段
により形成され、無色透明なボトムケース120及びトップケース130と識別可能に構
成されている。シールカッター部材160は、図9及び図10に示すように、基壁161
a及びこの基壁161aの周縁からこれと直交する方向に延びる3カ所の側壁161bを
有して前方及び右方に開放された略矩形箱状の保護カバー部161と、基壁161aの内
面側の右端部に突出形成された3カ所の破壊突起162と、を有して構成されており、基
板ケース110の閉止状態において保護カバー部161により封印シール150を包囲し
て保護する一方、基板ケース110の開放時には破壊突起162により封印シール150
を再使用不能な程度に破壊する機能を備えている。保護カバー部161における上下の各
側壁161bには、後述するトップ側封印部133の係合アーム135と係合可能な凸状
の被係合部163が形成されている。
シールカッター部材160は、ボトム側封印部123に対して前後方向及び左右方向に
着脱可能に構成されている。ここで、シールカッター部材160をボトム側封印部123
に対して前後方向(スライド方向と直交する方向)に相対移動させて着脱するときは、破
壊突起162と封印シール150とは左右方向にずれていて接触しないため、破壊突起1
62によって封印シール150が破断されることはない。つまり、封印シール150を何
ら傷付けることなくシールカッター部材160を着脱することができる。他方、シールカ
ッター部材160をボトム側封印部123に対して左右方向(スライド方向)に相対移動
させて着脱するときは、該方向から見て破壊突起162と封印シール150とが重なって
いるので、破壊突起162が封印シール150に接触してこれを破壊することとなる。
また、保護カバー部161の基壁161aには、複数個のスリット164aがミシン目
状に間欠的に配置されてなるカッター側分離部164が打ち抜き加工等によって形成され
ており、これら複数個のスリット164aに取り囲まれて、トップケース130の開放方
向へのスライド移動を拘束するためのスライドロック部165が形成されている。スライ
ドロック部165には、基壁161aの内面側からスライド方向と直交する方向(前方)
に延出する平板状のロック片166と、基壁161aの内面側からロック片166と平行
に延びる平板状の阻止片167と、が設けられている。ロック片166は、シールカッタ
ー部材160がボトム側封印部123に装着されたときにボトム側封印部123の受容空
間126内に挿入されてロック受部125とスライド方向に対峙する。カッター側分離部
164は、外部からニッパ等の工具を用いて破断可能に形成されており、スライドロック
部165をシールカッター部材160の他の部分から区分している。つまり、カッター側
分離部164が複数個のスリット164aに沿って破断されることにより、スライドロッ
ク部165をシールカッター部材160から分離可能に構成されている。
トップ側封印部133は、トップケース本体131と連なって形成され、図6及び図7
に示すように、基壁134a(トップケース本体131の底壁131aの一部をなす)及
びこの基壁134aの周縁からこれと直交する方向に延びる3カ所の側壁134bを有し
て前方及び右方に開放された略矩形箱状のトップ側収容部134と、上下の各側壁134
bに左右に延びる直線状の切り込みを入れることで板厚方向に弾性変形が可能な係合アー
ム135と、を有して構成される。
係合アーム135は、基板ケース110の閉止状態においてシールカッター部材160
の被係合部163と係合可能に構成されている。従って、基板ケース110の閉止状態か
ら、トップケース130をボトムケース120に対して開放方向にスライド移動させると
、ボトム側封印部123に仮止めされていたシールカッター部材160がこのボトム側封
印部123から離脱して互いに係合関係にあるトップ側封印部133(トップケース13
0)と共に一体的に開放方向へ移動するようになっている。
また、トップ側封印部133の基壁134aには、複数個のスリット136aがミシン
目状に間欠的に配置されてなるトップ側分離部136が打ち抜き加工等によって形成され
ており、これら複数個のスリット136aに取り囲まれて遮蔽部137が形成されている
。この遮蔽部137は、基板ケース110の閉止状態において、シールカッター部材16
0のスライドロック部165と整合する位置に設けられている。トップ側分離部136は
、外部からニッパ等の工具を用いて破断可能に形成されており、遮蔽部137をトップ側
封印部133の他の部分から区分している。つまり、トップ側分離部136が複数個のス
リット136aに沿って破断されることにより、遮蔽部137をトップ側封印部133か
ら分離可能であり、その結果として、基壁134aから遮蔽部137が取り除かれた部分
に、略矩形状の開口138(図19及び図20を参照)が開設され、この開口138を通
じてシールカッター部材160のカッター側分離部164にアクセスが可能となる。
次に、このように構成される主制御基板ケースユニット100において、基板ケース1
10を閉止するときの作用を説明する。ここで、図11は封印シール150をボトム側封
印部123に貼着するときの状態を示す斜視図、図12はシールカッター部材160をボ
トム側封印部123に装着するときの状態を示す斜視図、図13はシールカッター部材1
60をボトム側封印部123に装着した状態を示す斜視断面図、図14はトップ側封印部
133をボトム側封印部123に位置合わせした状態を示す斜視図、図15はボトム側封
印123に対してトップ側封印部133を閉止方向にスライド移動させた状態を示す斜視
図、図16はボトム側封印123に対してトップ側封印部133を閉止方向にスライド移
動させた状態を示す斜視断面図、図17はトップ側封印部133をボトム側封印部123
にスライド装着した状態を示す斜視図、図18はトップ側封印部133をボトム側封印部
123にスライド装着した状態を示す斜視断面図、図19はトップ側分離部136を破断
した状態を示す斜視図、図20はトップ側分離部136を破断した状態を示す斜視断面図
、図21はカッター側分離部164を破断した状態を示す斜視図、図22はカッター側分
離部164を破断した状態を示す斜視断面図、図23はボトム側封印部123に対してト
ップ側封印部133を開放方向にスライド移動させた状態を示す斜視図、図24はボトム
側封印部123に対してトップ側封印部133を開放方向にスライド移動させた状態を示
す斜視断面図、である。なお、前述したように、ボトム側封印部123及びトップ側封印
部133は、ボトムケース120及びトップケース130に一体的に形成されているが、
図11〜図23においては、説明の理解を容易にするために、ボトム側封印部123及び
トップ側封印部133を切り離した状態でこれらのみを取り出して示す。
まず、基板ケース110を組み立てるには、図11に示すように、前もって、ボトム側
封印部123のシール貼着部124aに封印シール150を略コ字状に折り曲げて貼着す
る。封印シール150がシール貼着部124aに貼着されると、封印シール150によっ
てボトム側封印部123の3カ所の溝部124bの開口全体が覆われて、封印シール15
0のアンテナ線153が3カ所の溝部124b上を横断するように配置される。
続いて、図12に示すように、封印シール150が貼着された状態のボトム側封印部1
23にシールカッター部材160を位置合わせし、このシールカッター部材160をボト
ム側封印部123に被せる(仮止めする)。シールカッター部材160がボトム側封印部
123に装着されて状態では、図13に示すように、シールカッター部材160のロック
片166及び阻止片167がボトム側封印部123の受容空間126内に挿入されて、ロ
ック片166とロック受部125とがスライド方向に対峙する。また、シールカッター部
材160の破壊突起162が封印シール150に近接配置される。
続いて、図14に示すように、トップ側封印部133(トップケース130)をボトム
側封印部123(ボトムケース120)に対して、左方に若干ずらした位置で重なり合わ
せる。この状態から、図15及び図16に示すように、トップ側封印部133(トップケ
ース130)をボトム側封印部123(ボトムケース120)に対して閉止方向にスライ
ド移動させて、トップケース130をボトムケース120にスライド装着する。
トップケース130をボトムケース120に組み付けた状態では、図17及び図18に
示すように、トップ側封印部133の保護カバー部134が、シールカッター部材160
、封印シール150及びボトム側封印部123を一括して包囲するとともに、トップ側分
離部136とカッター側分離部164とが互いに位置整合することとなる。また、このと
きトップ側封印部133の係合アーム135がシールカッター部材160の被係合部16
3に係合されて、トップ側封印部133(トップケース130)がシールカッター部材1
60に対して相対移動不能に連結される。
一方、不正開放防止構造においては、詳細図示を省略するが、ボトムケース120にト
ップケース130をスライド装着したとき、ボトム側ロック部122とトップ側ロック部
132とが前後に重なり合い、この状態でロック部材140をトップ側ロック孔132a
とボトム側ロック孔122aとに跨るように挿入することで、このロック部材140を介
してトップ側ロック部132とボトム側ロック部122とが連結し、トップケース130
がボトムケース120に(連結部132bを切り離さない限りは)開放不能に装着される
基板ケース110が閉止状態になると、トップケース130をボトムケース120に対
して開放方向にスライド移動させようとしても、ロック部材140がトップ側ロック部1
32とボトム側ロック部122とに跨って挿入されているため、当該スライド移動が規制
される。
このように基板ケース110が閉止状態に保持されると、基板ケース110内に収容さ
れた主制御基板41への外部からのアクセスは困難である。ここで、封印シール150に
は、ICチップ152及びアンテナ線153が実装されており、基板ケース110の内部
に収容された状態のままで、ICチップ152に格納された各種情報を、基板ケース11
0を開放することなくリーダによって外部から読み取り可能である。
次に、基板ケース110を開放する際の作用について説明する。まず、基板ケース11
0を開放するには、詳細図示を省略するが、不正開放防止構造におけるトップ側ロック部
132とトップケース本体131との間を繋ぐ連結部132bをニッパ等の工具を用いて
切断し、ロック部材140を介してボトム側ロック部122と係合連結された状態のトッ
プ側ロック部132をトップケース本体131から切り離す。
ここで、本実施形態では、この状態からトップケース130をボトムケース120に対
して開放方向にスライド移動させようとしても、封印構造において、シールカッター部材
160のロック片166がボトム側封印部123のロック受部125と当接してトップケ
ース130を定位置(閉止状態)にロックするため、前述のように不正開放防止構造にお
ける連結部132bを切断しただけでは、当該スライド移動は拘束されたままである。
そこで、まず始めに、図19及び図20に示すように、トップ側封印部133のトップ
側分離部136をニッパ等の工具を用いて複数個のスリット136aに沿って破断する。
これにより、トップ側分離部136を介してトップ側収容部134と連結された状態の遮
蔽部137がトップ側封印部133から切り離され、この遮蔽部137が取り除かれた部
分に略矩形状の開口138が開設される。
続いて、図21及び図22に示すように、トップ側封印部133の開口138を通じて
、シールカッター部材160のカッター側分離部164をニッパ等の工具を用いて複数個
のスリット164aに沿って破断する。これにより、カッター側分離部164を介してカ
ッター側収容部161と連結された状態のスライドロック部165がシールカッター部材
160から分離され、その結果として、ロック受部125と協働してトップケース130
の開放方向へのスライド移動を拘束していたスライドロック部165(ロック片166)
が取り除かれる。これにより、ボトムケース120とトップケース130との連結が絶た
れ、基板ケース110が開放可能な状態となる。
ここで、基板ケース110が開放される前の状態では、図22に示すように、シールカ
ッター部材160の破壊突起162は封印シール150と接触しておらず所定間隔をあけ
て近接対向している。前述したように、トップ側封印部133とシールカッター部材16
0とは一体的に係合連結(係合アーム135と被係合部163とが係合)しているため、
トップケース130を開放方向にスライド移動させると、シールカッター部材160もト
ップケース130と一体化された状態で開放方向へ移動することとなる。
このとき、ボトム側封印部123の溝部124bは、破壊突起162の移動軌跡に対応
する位置に凹設され、この溝部124b上を横断するようにして封印シール150が貼着
されているので、シールカッター部材160を開放方向にスライド移動させると、図23
及び図24に示すように、破壊突起162が封印シール150に接触して当該スライド方
向に沿って封印シール150を破断しながら溝部124bを通過することとなる。このよ
うに封印シール150を切り裂けば、ICチップ152そのものを破壊できなくても、ア
ンテナ線153を破壊することができ、ICチップ152に格納された各種情報が実質的
に読み取り不能となるため、これにより不正アクセスの痕跡を残存させることができると
ともに、封印シール150を再使用不能な程度に破壊することができる。
そして、トップケース130と共にシールカッター部材160をそのまま開放方向にス
ライド移動させれば、破壊突起162が封印シール150を破断しつつ溝部124bの開
放端から脱出し、ボトムケース120のボトム側スライド係合部121cがトップケース
130のトップ側溝部131cから抜去される所定位置まで到達したところで、トップケ
ース130をボトムケース120に対して後方に離間させれば、ボトムケース120から
トップケース130が取り外される。
こうして取り外されたトップケース130には、図23及び図24に示すように、複数
個のスリット136aに沿ってトップ側分離部136が破断された痕跡(基板ケース11
0が開放されたことを示す痕跡として開口138)が明瞭に残存し、不正な使い回しがで
きなくなる。これと同様に、シールカッター部材160には、図23及び図24に示すよ
うに、複数個のスリット164aに沿ってカッター側分離部164が破断された痕跡(基
板ケース110が開放されたことを示す痕跡としてスライドロック部165の消失)が明
瞭に残存し、不正な使い回しができなくなる。そのため、複数の中古機等から同型の基板
ケース(110)を取り出し、これらの中からケース構成部品を無傷の状態でそれぞれ抽
出して適宜に組み合わせることで、1個の新たな基板ケース(110)を複製しこれを正
規品とすり替える、所謂二個一(ニコイチ)と称される不正行為に利用されたとしても、
トップケース130、シールカッター部材160及び封印シール150には破壊痕が明瞭
に残存しているため、その不正行為を容易に見破ることができる。
以上、本実施形態に係る主制御基板ケースユニット100によれば、トップケース13
0、シールカッター部材160及び封印シール150を破壊することなく、基板ケース1
10を開放することができない構造となるため、基板ケース110が開放された場合には
その痕跡を明瞭に残存させて該不正行為を早期に発見することができるとともに、基板ケ
ース110の構成部品を破壊痕のない状態で使い回し出来なくなるので所謂二個一(ニコ
イチ)と称される不正行為を未然に防止することが可能である。また、基板ケース110
の内部に隠蔽されたかたちでロック片166とロック受部125とが当接してボトムケー
ス120に対するトップケース130のスライド移動を拘束する構成であるため、基板ケ
ース110の外部からロック片166及びロック受部125にアクセスして当該ロック状
態(当接状態)を解除するのは非常に困難であり、基板ケース110の不正な開放を厳重
に抑止して主制御基板41に対する不正な改造行為を受け難くすることが可能である。従
って、本実施形態によれば、不正行為の予防及び早期発見に寄与することが可能になると
いう効果を奏する。
また、本実施形態に係る主制御基板ユニット100では、基板ケース110を組み立て
る際に、溶着や接着等の二次加工が不要な構造であるため、組み立ての作業性が向上する
とともに製造コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態に係る主制御基板ユニット100では、基板ケース110の閉止状態
において、外部からトップケース130及びシールカッター部材160のスリット134
a,164aに不正具を挿入してロック片166にアクセスしようとしても(スライドロ
ックを解除するためにロック片166を切除しようとしても)、ロック片166と近接対
向した状態で阻止片167が配置されているため、ロック片166への侵入経路を遮断し
てロック片166へのアクセスを困難とすることができる(図20の破線Xを参照)。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲であれば適宜改良可能である。
上述の実施形態では、基板ケース110の閉止状態からトップケース130を開放方向
にスライド移動させると、シールカッター部材160のロック片166がボトム側封印部
123のロック受部125に当接して当該スライド移動を拘束するように構成したが、こ
れに限定されるものではなく、例えば、シールカッター部材160をボトム側封印部12
3に装着したとき、シールカッター部材160のロック部がボトム側封印部123の被ロ
ック部に(例えば、ボトム側スライド係合部121cとトップ側スライド係合部131d
との係合関係、ロック部材140とロック孔122a,132aとの係合関係、又は係合
アーム135と被係合部163との係合関係の如く)係合連結することで、トップケース
130を定位置にロックして、ボトムケース120に対するトップケース130の開放方
向へのスライド移動を拘束するように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、封印構造におけるシール部材として、ICチップ及びアン
テナ線を備えた封印シールを例示して説明したが、これに限定されるものではなく、IC
チップ及びアンテナ線を備えていない封印シールを用いてもよい。また、ICチップの代
わりに、例えば、シート部材に固有の識別情報等を示すQRコード(登録商標)を印刷によ
って付した封印シールを用いてもよい。
また、上述の実施形態では、説明の理解を容易にするために、先にトップ側分離部13
6を破断してからカッター側分離部164を破断しているが、例えば、スリット136a
とスリット164aとの開口位置が整合する場合には、トップ側分離部136とカッター
側分離部164とを同時に破断してもよい。また、上述の実施形態では、説明の理解を容
易にするために、トップ側分離部136とカッター側分離部164とを完全に破断した場
合を例示して説明したが、シールカッター部材160のロック片166を破壊してスライ
ドロックを解除できるものであれば、トップ側分離部136とカッター側分離部164と
の少なくとも一部のみを破断するものであってもよい。
また、上述の実施形態では、トップ側分離部135及びカッター側分離部164として
ミシン目状に配置した複数のスリットを例示したが、この構成に限定されるものではなく
、例えば、他の部分の肉厚よりも薄肉に凹設した脆弱部として形成することで、ニッパ等
の工具を用いて容易に破断可能に構成してもよい。
また、上述の実施形態では、不正開放防止構造及び封印構造の両方を具備する基板ケー
スユニットを適用したが、この構成に限定されるものではなく、封印構造のみを具備する
基板ケースユニットであってもよい。
なお、上述の実施形態においては、本発明に係る基板ケースユニットをぱちんこ遊技機
の主制御基板ケースユニットに適用した場合を例示して説明したが、これに限定されるも
のではなく、演出制御基板ケースユニットや払出制御基板ケースユニットなどの他の基板
ケースユニット等に適用してもよく、更には、ぱちんこ遊技機以外の遊技機、例えばスロ
ットマシンの基板ケースユニットに適用しても同様の効果を得ることが可能である。
PM ぱちんこ遊技機
1 外枠
2 前枠
5 ガラス枠
10 遊技盤
41 主制御基板(制御基板)
100 主制御基板ケースユニット(基板ケースユニット)
110 基板ケース
120 ボトムケース(第1ケース部材、一方のケース部材)
121 ボトムケース本体
123 ボトム側封印部
125 ロック受部(被ロック部)
130 トップケース(第2ケース部材、他方のケース部材)
131 トップケース本体
133 トップ側封印部
134 トップ側収容部
135 係合アーム
136 トップ側分離部(ケース分離部)
136a スリット
137 遮蔽部
138 開口
150 封印シール(シール部材)
160 シールカッター部材(シール破断部材)
161 保護カバー部
162 破壊突起
163 被係合部
164 カッター側分離部(破断部材分離部)
164a スリット
165 スライドロック部(ロック部)
166 ロック片(ロック部)
167 阻止片(阻止部)

Claims (2)

  1. 第1ケース部材及び前記第1ケース部材に対して開閉可能に取り付けられる第2ケース
    部材を備え、前記第1ケース部材に対して前記第2ケース部材を開閉移動方向における閉
    止方向に相対移動させて前記第2ケース部材を前記第1ケース部材に閉止状態で保持させ
    て、当該閉止状態で前記第1ケース部材及び前記第2ケース部材に囲まれて形成されるケ
    ース内部に制御基板を収容する基板ケースユニットであって、
    前記第1ケース部材及び前記第2ケース部材のいずれか一方のケース部材に貼着される
    シール部材と、
    前記シール部材が貼着された前記一方のケース部材に仮止めされるとともに、他方のケ
    ース部材と係合可能に形成されて、前記シール部材を破断可能なシール破断部材とを備え

    前記シール破断部材は、ロック部と、破断可能に形成されて当該シール破断部材から前
    記ロック部を分離させ得る破断部材分離部とを有し、
    前記一方のケース部材は、前記ロック部と当接又は係合する被ロック部を有し、
    前記他方のケース部材は、前記閉止状態において前記ロック部と整合位置する遮蔽部と
    、破断可能に形成されて当該他方のケース部材から前記遮蔽部を分離させ得るケース分離
    部とを有し、
    前記第1ケース部材に対して前記第2ケース部材を前記閉止方向に相対移動させたとき
    、前記一方のケース部材に仮止めされた前記シール破断部材に対して前記他方のケース部
    材が相対移動不能に係合連結し、
    前記閉止状態では、前記第1ケース部材に対して前記第2ケース部材を前記開閉移動方
    向における開放方向に相対移動させようとすると前記ロック部と前記被ロック部とが当接
    又は係合して当該開放方向への相対移動が規制されるが、外部から前記破断部材分離部及
    び前記ケース分離部を破断し、前記破断部材本体から前記ロック部を分離させることで、
    前記ロック部と前記被ロック部との当接又は係合が解除されて当該開放方向への相対移動
    が許容され、
    当該許容状態において前記第1ケース部材に対して前記第2ケース部材を前記開放方向
    に相対移動させたとき、前記シール破断部材が前記他方のケース部材と係合状態を維持し
    ながら前記他方のケース部材と一体的に相対移動して前記一方のケース部材に貼着された
    前記シール部材に接触してこれを破断することを特徴とする基板ケースユニット。
  2. 前記破断部材分離部は、前記ロック部の近傍に配置された複数のスリットを有して形成
    され、前記複数のスリットに沿って当該破断部材分離部が破断されることにより前記破断
    部材本体から前記ロック部が分離され、
    前記破断部材本体における前記ロック部と前記スリットとの間に位置して、前記スリッ
    トから挿入された不正具が前記ロック部へ向けて侵入するのを妨げるための阻止部が形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の基板ケースユニット。
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JP2019041912A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
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