JP2014171363A - 直動発電装置 - Google Patents

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Kunihiro Ota
邦博 太田
Tetsuo Sano
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Abstract

【課題】蒸気等の低温沸点媒体を用いてピストンを往復させ、この往復運動から直接発電を行う直動発電装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る直動発電装置8は、ピストン12及びシリンダ14を有するシリンダユニット10と、ピストンロッド20と、直動発電ユニット40と、スプール34及びバルブケース32を有する1乃至複数のバルブユニット(30L、30R)とを備える。シリンダ14は、ピストン12を摺動可能に保持すると共に左空隙17L及び右空隙17Rを備える。ピストンロッド20は、ピストン12の往復運動をシリンダユニット10の外部に伝達する。直動発電ユニット40は、ピストンロッド20の往復運動を電力に変換する。バルブケース32内において摺動可能に配置されるスプール34は、ピストンロッド20の右駆動端DR及び左駆動端DLにおいて、左空隙17L及び右空隙17Rに対する、作動媒体の供給及び排出を切り替える。
【選択図】図2

Description

本発明は、気体又は液体を動力源に用いた直動型の発電装置に関する。
近年、電気エネルギーの確保は社会的問題となり、規模の大小を問わず、従来見過ごされていた廃熱の利用や、太陽熱の利用に関する関心が高まっている。
特に、工業施設から排出される膨大な廃熱の殆どは、利用されずに大気中に捨てられているために、未利用エネルギーとなっている。これらの未利用エネルギーは大きな損失であることから、その未利用エネルギーの回収とその有効活用は急務の課題とされている。
熱源の発熱量が多い場合には、熱源から熱を吸収して多量の水蒸気を発生させ、軸流式のタービンを駆動することにより、発電機を回転させて発電を行うことができる。しかし、このような構成は大規模となってしまうために、少量な未利用エネルギーの回収後の用途には適していない。また、間欠的に熱を発する熱源を用いて発電を行うような用途にも適していない。
特許文献1には、タービン式の発電機に代えて、スクリュー式の膨張機を原動機として発電機を回転させる、発電装置が開示されている。この発電装置は、水蒸気をフラッシュさせられないような低温の熱源に対しても用いることができ、バイナリー発電を行うことができるとしている。
しかし、特許文献1に記載されているスクリュー式の膨張機では、2つのスクリューロータ間の隙間や、スクリューロータとロータ室との間の隙間から高圧の気体が漏れるために、発電効率が低下する。また、これらの隙間を所定の範囲内に管理するためには、2つのスクリューロータの加工精度を向上させる必要があり、発電装置の価格が上昇してしまう。
更に小規模な未利用エネルギーの回収を行うためには、価格が安価で設置スペースが少ない原動機が必要となる。この用途に利用可能な原動機として、バンケル式ロータリーエンジン、ベーンポンプ式エンジン、スクロール式エンジン、回転式蒸気機関などが挙げられる。これらの原動機は、作動媒体の圧力で軸を回転させ、その回転動力を発電機に伝えている。
これらのバンケル式ロータリーエンジンや、ベーンポンプ式エンジン、スクロール式エンジンにおいては、作動媒体の圧力を回転運動に変換するための機構が必要となる。これらの機構を構成する部品を製造するに際しては、複雑な形状や加工精度が要求される。従って、製造コストが高くなるという不具合を生じている。また、ロータとロータ室間のシーリングの難しさや、その耐久性の克服に関する問題も残っている。バンケル式ロータリーエンジンや、ベーンポンプ式エンジンでは、機構が複雑であることに加えて、シーリング部材とロータ室との間に生ずる摩擦損失が多く、発電機に対して出力する動力の伝達効率が低くなってしまう。
一方、従来の回転式蒸気機関では、単純な形状である円柱形状のピストンを、円筒形状のシリンダ内で往復させる構造を用いている。この、ピストンとシリンダ間のシーリング機構は、現在では十分に確立されているために、市販品でも賄うことが可能である。またその機構の部品制作も、比較的安価に出来る。
しかしながら、ピストンの往復運動を、回転運動に変換させるためには、ピストンの直動運動を一旦コンロッドを介してクランクシャフトに伝達させるといった、オーソドックスな構造を採用する必要がある。これに加え、ピストンの上死点又は下死点においても、常に起動可能とするためには、位相を90°変えた2組以上のピストンとシリンダとが必要になるなど、複雑かつコストの掛かる機構が必要であった。
特許文献2には、回転機構を必要としないリニア発電装置が開示されている。特許文献2に記載されているリニア発電装置は、起電コイルを備えるシリンダと、永久磁石を備えるピストンとから構成されている。この、リニア発電装置では、永久磁石を有するピストンを高圧気体により往復移動させて、シリンダに配置されている起電コイルを用いて、発電を行うことができるとしている。
特許文献2に記載されているリニア発電装置を駆動するためには、別途第1及び第2の高圧気体の発生装置や、4個の流路切替弁が必要となるなど、コンパクトで安価な構成を採用することができないという不具合がある。また、特許文献2には記載されていないが、ピストンとシリンダとの間のシーリングも、困難であると推測される。
特開2012−77704号公報 特開2011−223662号公報
本発明の目的は、蒸気等の低温沸点媒体を用いてピストンを往復させ、この往復運動から直接発電を行う直動発電装置を提供することである。
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による直動発電装置(8)は、ピストン(12)及びシリンダ(14、214)を有するシリンダユニット(10、110)と、ピストンロッド(20)と、ドグ(38L、38R、138L、138R)と、直動発電ユニット(40、140)と、スプール(34、134、234)及びバルブケース(32、132、232)を有する1乃至複数のバルブユニット(30、130、230)とを備える。前記シリンダ(14、214)は、前記ピストン(12)を中心軸(CL)に沿って左右方向に摺動可能に保持する。前記ピストン(12)は、左右の受圧面に作動媒体の圧力を交互に受けることにより、少なくとも右駆動端(DR)及び左駆動端(DL)の間の駆動領域(Dt)において往復運動を行う。また、前記シリンダユニット(10、110)は、前記ピストン(12)における受圧面を含んで左右に形成される左空隙(17L)及び右空隙(17R)と、前記左空隙(17L)に連通する左空隙ポート(19L、19Le、19Lp)、及び前記右空隙(17R)に連通する右空隙ポート(19R、19Re、19Rp)とを有する。前記ピストンロッド(20)は、前記ピストン(12)の往復運動を前記シリンダユニット(10、110)の外部に伝達する。前記直動発電ユニット(40、140)は、前記ピストンロッド(20)の往復運動を電力に変換して出力する。前記バルブケース(32、132、232)は、前記スプール(34、134、234)を摺動可能に保持する。また、前記バルブケース(32、132、232)は、前記左空隙ポート(19L、19Le、19Lp)に接続する左空隙用ポート(39L、39Le、39Lp)、及び前記右空隙ポートに接続する右空隙用ポート(39R、39Re、39Rp)を有する。前記スプール(34、134、234)は、前記ピストンロッド(20)に配される前記ドグ(38L、38R、138L、138R)と接触することにより摺動する。また、前記スプール(34、134、234)は、前記ピストンロッド(20)の前記右駆動端(DR)及び前記左駆動端(DL)において、前記左空隙用ポート(39L、39Le、39Lp)及び前記右空隙用ポート(39L、39Le、39Lp)に対する、前記作動媒体の供給及び排出の切り替えを行う。
本発明による直動発電装置(8)は、前記ピストンロッド(20)の往復運動により駆動され、前記作動媒体を移送するポンプユニット(50)を備える。
前記シリンダユニット(10)は、前記駆動領域(Dt)の外側に、オーバーストローク領域(Os)を有する。
前記ピストン(12)、ピストンロッド(20)、直動発電ユニット(40、140)、及びスプール(34、134、234)は、前記中心軸(CL)上に配置されている。
本発明によれば、蒸気等の低温沸点媒体を用いてピストンを往復運動させ、この往復運動から直接発電を行うことができる。この構成を用いることにより、発電装置における構造の簡素化と、部品点数の低減を図ることができる。そして、大幅なコスト低減を達成することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る、直動発電装置の概略構成を説明する斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る、直動発電装置の側面断面図である。 図3は、PISTON位置と、駆動方向と、各配管の使用状況とを説明する図表である。 図4は、PISTON位置が左駆動端に存在している第1工程を説明する図である。 図5は、PISTON位置が中央部に存在している第2工程を説明する図である。 図6は、PISTON位置が右駆動端に存在している第3工程を説明する図である。 図7は、PISTON位置が中央部に存在している第4工程を説明する図である。 図8は、本発明の第2の実施形態に係る、バルブユニット及び直動発電ユニットの側面断面図である。 図9は、本発明の第3の実施形態に係る、バルブユニット及びシリンダユニットの側面断面図である。
添付図面を参照して、本発明による直動発電装置を実施するための形態を、以下に説明する。
(第1の実施形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る直動発電装置8は、シリンダユニット10と、右バルブユニット30R及び左バルブユニット30L(バルブユニット)と、直動発電ユニット40と、ポンプユニット50とを有している。
シリンダユニット10は、ピストンロッド20を中心軸CLに沿って、左右方向(図1に示すL−R方向)に往復駆動させる。ピストンロッド20を駆動する作動媒体には、蒸気や代替フロン(例えば、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)類、又はハイドロフルオロカーボン(HFC)類。)等の低温沸点媒体を用いることができる。
右バルブユニット30R及び左バルブユニット30Lは、作動媒体(例えば気体)の流路を切り替えて、ピストンロッド20の駆動方向を切り換える。
直動発電ユニット40は、ピストンロッド20の往復運動を電気エネルギーに変換して出力する。
ポンプユニット50は、ピストンロッド20の往復運動により駆動される。ポンプユニット50は、液化した作動媒体を、熱交換機やボイラ等に移送する。
先ず、図1に示す直動発電装置8の動作について、概略説明を行う。駆動に使用する作動媒体(例えば気体)は、先ず右バルブユニット30R及び左バルブユニット30Lに供給された後に、シリンダユニット10に供給される。例えば、作動媒体をシリンダユニット10に供給して、ピストンロッド20が右方向(図1に示すR方向。)に移動したとする。その後、ピストンロッド20が右駆動端DR(後段にて説明する図2参照。)に到達すると、右バルブユニット30R及び左バルブユニット30L内で作動媒体の流路が切り替わり、ピストンロッド20を左方向(図1に示すL方向。)に移動させる。
その後、ピストンロッド20が左駆動端DL(後段にて説明する図2参照。)に到達すると、右バルブユニット30R及び左バルブユニット30L内で作動媒体の流路が再び切り替わり、ピストンロッド20を右方向に移動させる。この動作を順次繰り返すことによって、ピストンロッド20は往復運動を繰り返す。そして、直動発電ユニット40において発電が継続的に行われる。なお、バルブユニットにおける作動媒体の流路の切り替え動作と、ピストンロッド20の駆動動作との関係は、後段にて図3〜図7を用いて説明する。
(シリンダユニット10の外観に基づく概略説明)
次に、シリンダユニット10の外観に基づく概略説明を行う。シリンダユニット10は、ロッドカバー18と、ポート19と、シリンダブラケット82とを備える。
シリンダ14は、筒内にピストンを収容している。
ロッドカバー18は、シリンダ14における両端部の開口を封止すると共に、ピストンロッド20を摺動可能に保持している。ロッドカバー18には、シリンダ14内のピストンを往復させる作動媒体の給排用のポート19が、複数配置されている。図1に示す実施形態では、ポート19として管用継手を取り付けた実施例を示してある。なお、ポート19に接続する配管の記載は省略してある。
シリンダブラケット82は、ロッドカバー18をベース部材80に固定する。
(左バルブユニット30L及び右バルブユニット30Rの外観に基づく概略説明)
次に、左バルブユニット30L及び右バルブユニット30Rの外観に基づく概略説明を行う。左バルブユニット30L及び右バルブユニット30Rは、ピストンロッド20の中心軸CLと同軸に配置されている。左バルブユニット30L及び右バルブユニット30Rは、バルブケース32と、ポート39と、バルブブラケット84とを備える。
バルブケース32は、ピストンロッド20の外周に配置される。バルブケース32は、バルブブラケット84を介してベース部材80に取り付けられている。バルブケース32の外周部には、シリンダ14内に配置されているピストンを往復させるための、作動媒体の給排用のポート39が、複数配置されている。なお、ポート39に接続する配管の記載は省略してある。
(直動発電ユニット40の外観に基づく概略説明)
次に、直動発電ユニット40の外観に基づく概略説明を行う。直動発電ユニット40は、ピストンロッド20の中心軸CLと同軸に配置されている。直動発電ユニット40は、ベース部材80に取り付けられている。
(ポンプユニット50の外観に基づく概略説明)
ポンプユニット50は、ポンプケース52と、ポンプブラケット86と、ポート59とを備える。
ポンプケース52は、ピストンロッド20の外周に配置される。ポンプケース52は、ポンプブラケット86を介してベース部材80に取り付けられている。ポンプケース52の外周部には、液体時の作動媒体を給排するポート59が、2つ配置されている。なお、ポート59に接続する配管の記載は省略してある。
図1に示す実施形態では、液体時の作動媒体を圧送するポンプユニット50を、ピストンロッド20の中心軸CLと同軸に配置した状態を示してある。ポンプユニット50は、ピストンロッド20の往復運動を利用して、間欠的に液体時の作動媒体を圧送する。ポンプユニット50として、プランジャポンプを用いることができる。
また、本発明に係る直動発電装置8では、ピストンロッド20の中心軸CL上に、シリンダユニット10、右バルブユニット30R、左バルブユニット30L、直動発電ユニット40及びポンプユニット50を一列に配置してある。これにより、直動発電装置8の構造の簡略化と占有面積の縮小化を図ることができる。
(図2を用いた内部構造の説明)
次に、図2を参照して、直動発電装置8及びその周辺機器の内部構造について説明する。図2には、シリンダユニット10と、右バルブユニット30R及び左バルブユニット30Lと、直動発電ユニット40と、ポンプユニット50と、絞り60と、廃熱交換機70と、作動媒体タンク72とを記載してある。
(方向及び用語の定義等)
なお、同図の中心軸CLと平行な左右方向を、L−R方向と定義する。また、同図の紙面に平行で中心軸CLに対して直角な方向のうち、紙面の上部に向けた方向を上方(UP方向)、紙面の下部に向けた方向を下方(DN方向)と定義する。
シリンダ14の供給用右空隙ポート19Rp(右空隙ポート)、及び右バルブユニット30Rの右空隙用ポート39Rpを含む右供給用の配管をRpressと定義する。そして、右バルブユニット30Rの排出用右空隙ポート19Re(右空隙ポート)及び右バルブユニット30Rの右空隙用ポート39Reを含む右排出用の配管をRexhと定義する。
また、シリンダ14の供給用左空隙ポート19Lp及び左バルブユニット30Lの左空隙用ポート39Lpを含む右供給用の配管をLpressと定義する。そして、シリンダ14の排出用左空隙ポート19Le(左空隙ポート)及び左バルブユニット30Lの左空隙用ポート39Leを含む右排出用の配管をLexhと定義する。
(シリンダユニット10の説明)
先ず、シリンダユニット10の構成とその機能について説明する。シリンダユニット10の内部には、シリンダ14と、ロッドカバー18と、ピストン12の受圧面とで囲まれた、円筒形状の左空隙17L及び右空隙17Rが形成されている。
シリンダ14の左方(L方向)のロッドカバー18には、左空隙17Lに連通する排出用左空隙ポート19Le及び供給用左空隙ポート19Lp(左空隙ポート)を開設してある。図2に示す実施形態では、排出用左空隙ポート19Leは、左空隙17Lから作動媒体を排出するポートである。供給用左空隙ポート19Lpは、左空隙17Lに作動媒体を供給するポートである。
シリンダ14の右方(R方向)のロッドカバー18には、右空隙17Rに連通する排出用右空隙ポート19Re及び供給用右空隙ポート19Rpを開設してある。図2に示す実施形態では、排出用右空隙ポート19Reは、右空隙17Rから作動媒体を排出するポートである。供給用右空隙ポート19Rpは、右空隙17Rに作動媒体を供給するポートである。
シリンダ14とロッドカバー18との接合部や、ロッドカバー18とピストンロッド20との摺動部には、必要に応じてパッキンを配置することができる。これにより、左空隙17L及び右空隙17Rは、外部に対して密閉されることとなり、左空隙17L及び右空隙17Rの内部を高圧に維持することができる。
シリンダユニット10内部のピストンロッド20には、直径の大きな短円筒形状のピストン12が形成されている。ピストン12の外径は、シリンダ14の内径に対して摺動可能な所定の隙間を形成するように、所定の寸法だけ小径に形成されている。ピストン12の左右両端面には、作動媒体の圧力を受ける円形の受圧面が形成されており、作動媒体の圧力を駆動力に変換して、ピストンロッド20に伝達する。
図2に示す実施形態では、ピストン12の外周中央部に凹溝を形成して、当該凹溝の内部にパッキン16を配置することにより、作動媒体の気密性を向上させている。この機密性により、右空隙17Rと左空隙17Lとの間で、圧力差を形成することができる。本発明では、駆動機構として直動形のシリンダユニット10を用いている。直動形のシリンダユニット10は、0.1MPa程度の低圧の作動媒体であっても動作させることが可能であるため、低損失で熱の利用効率が高い。従って、バイナリー発電の用途にも適している。
パッキン16として、Oリングや、Vリング、Yリング等のシール材を単独で、又は背面合わせに組み合わせて用いることができる。シリンダ14の内壁に対するピストン12の摺動抵抗を、更に軽減する必要がある場合には、パッキン16を用いることなく、シリンダ14の内径とピストン12の外径を管理することにより、ある程度の気密性を確保する構成を採用することもできる。また、作動媒体の温度が高温であること等により、パッキン16に樹脂素材を用いることができない場合には、金属やカーボン素材のシール材を用いることができる。
(シリンダユニット10におけるピストン12のストロークに関する定義)
次に、シリンダユニット10におけるピストン12のストロークについて定義する。図2を参照して、左バルブユニット30L又は右バルブユニット30Rの内部で流路が切り替わる位置を、それぞれ右駆動端DR及び左駆動端DLと定義する。そして、右駆動端DRと左駆動端DLとの間を駆動領域Dtと定義する。
図2に示すシリンダユニット10においては、駆動領域Dtの外側に、オーバーストローク領域Osを確保してある。双方のオーバーストローク領域Osと駆動領域Dtとを加算した値を、可動範囲Stと定義する。なお、図2に示す実施形態では、駆動領域Dt及び可動範囲Stには、ピストン12の幅が含まれているが、ピストン12の幅を差し引いた値を、駆動領域Dt及び可動範囲Stと定義してもよい。
(左バルブユニット30Lの説明)
次に、左バルブユニット30Lの構成とその機能について説明する。左バルブユニット30Lは、バルブケース32と、スプール34と、ストッパ37と、スプリング35とを有している。また、ピストンロッド20には、左固定ドグ38L及び右固定ドグ38R(ドグ)が固定されている。
バルブケース32の内面には、左右方向(L−R方向)を長手方向とする円筒形状の開口を形成してある。バルブケース32の円筒形状の開口の内周面には、外部に連通する4つのポートが開設されている。これらのポートのうち、左空隙用ポート39Lpは、作動媒体をシリンダユニット10の左空隙17Lに供給するポートであり、プライマリポート39Prは、作動媒体の供給源(press)と接続するポートである。左空隙用ポート39Leは、作動媒体をシリンダユニット10の左空隙17Lから排出させるポートであり、パージポート39Puは、作動媒体の回収部(exh)と接続するポートである。
バルブケース32の円筒形状の開口内部には、バルブケース32及びピストンロッド20に対して左右方向(L−R方向)に摺動可能なスプール34が配置されている。バルブケース32は、スプール34の外周を、摺動可能に保持している。また、スプール34は、ピストンロッド20に対しても、摺動可能に配置されている。
スプール34は、円筒形状の部材であり、スプール34の外径は、バルブケース32の内径に対して摺動可能な所定の隙間を形成するように、所定の寸法だけ小径に形成されている。また、スプール34の内径は、ピストンロッド20の外径に対して摺動可能な所定の隙間を形成するように、所定の寸法だけ大径に形成されている。
スプール34の外周部には、円環状の溝部36を形成してある。スプール34は、ピストンロッド20に配される左固定ドグ38L、及び右固定ドグ38Rドグと接触して、押圧力を受けることにより、図2に示す左右方向(L−R方向)に摺動する。
ストッパ37は、摺動するスプール34を、所定の位置に係止させる部品である。ストッパ37は、バルブケース32における左右の両端部に配置される。右側のストッパ37は、バルブケース32の右端面から、更に右側に移動可能に形成されており、スプリング35の付勢力によって、通常はバルブケース32の右端面に押圧されている。
ピストン12及びピストンロッド20が右側のオーバーストローク領域Osに進入した場合には、スプール34に押されてストッパ37が右方向に移動する。しかし、ピストン12及びピストンロッド20が再び駆動領域Dtに戻ると、スプリング35の付勢力によって、右側のストッパ37はバルブケース32の右端面に当接する。そして、スプール34も所定の右駆動端DRの位置に戻る。
同様に、左側のストッパ37は、バルブケース32の左端面から、更に左側に移動可能に形成されており、スプリング35の付勢力によって、通常はバルブケース32の左端面に押圧されている。そして、ピストン12及びピストンロッド20が左側のオーバーストローク領域Osに進入した場合には、スプール34に押されてストッパ37が左方向に移動する。しかし、ピストン12及びピストンロッド20が再び駆動領域Dtに戻ると、スプリング35の付勢力によって、左側のストッパ37はバルブケース32の左端面に当接する。そして、スプール34も所定の左駆動端DLの位置に戻る。
次に、左バルブユニット30Lの機能及び作用の説明を行う。左バルブユニット30Lは、ピストンロッド20の右駆動端DR及び左駆動端DLにおいて、供給用左空隙ポート19Lp及び排出用左空隙ポート19Leに対する、作動媒体の供給及び排出の切り替えを行う。
図2は、ピストンロッド20が左駆動端DLに達した状態を示しており、スプール34が、ピストンロッド20に固定されている右固定ドグ38Rに押されて、左方(L方向)に移動した状態を示してある。この状態では、スプール34の溝部36が、プライマリポート39Prと左空隙用ポート39Lpとを連通させている。この場合においては、シリンダユニット10における左空隙17Lは、高圧の供給圧と等しくなっている。
ここで、シリンダユニット10の右空隙17Rは、右バルブユニット30Rによって大気圧に開放されているので、右空隙17Rに対して左空隙17Lの方が高圧となり、ピストン12が右方向(R方向)に付勢される。
一方、ピストンロッド20が右駆動端DRに移動すると、スプール34は、ピストンロッド20に固定されている左固定ドグ38Lに押されて、右方(R方向)に移動する。すると、スプール34の溝部36が、左空隙用ポート39Leとパージポート39Puとを連通させることとなる。この場合においては、シリンダユニット10における左空隙17Lは、大気圧に開放されることとなる。仕事を終えた作動媒体は、作動媒体タンク72(回収部の一形態)に向けて排出される。
ここで、シリンダユニット10の左空隙17Lは、右バルブユニット30Rによって大気圧に開放されているので、左空隙17Lに対して右空隙17Rの方が高圧となり、ピストン12が左方向(L方向)に付勢される。
(オーバーストローク領域Osに関する説明)
次に、オーバーストローク領域Osに関する説明を行う。図2に示すように、ピストンロッド20が左方向に移動して、左駆動端DLに到達した状態においては、既に左バルブユニット30Lのスプール34が左方(L方向)に移動しているために、左空隙17Lは高圧となっている。従って、ピストン12には、右方(R方向)に移動させる力が働いている。しかし、前工程においては、ピストン12は左方(L方向)へ移動していたので、ピストンロッド20の慣性力によって、急には反転しない。従って、左バルブユニット30Lが切り替わっていても、更に左方(L方向)へオーバーシュートする場合がある。
図2に示す実施形態では、ピストン12が左駆動端DLに存在していても、更にピストン12が左方(L方向)に向けてのオーバーシュートを可能とするために、シリンダ14に所定のオーバーストローク領域Osを確保してある。
シリンダユニット10に、このオーバーストローク領域Osを形成しておくことによって、ピストン12が移動方向を反転する際のエアクッションの役割を果たすことができる。よって、ピストン12の反転時において、ピストン12がロッドカバー18と衝突することにより発生する騒音や、振動を低減することができる。
(右バルブユニット30Rの説明)
次に、右バルブユニット30Rの内部構造について説明する。右バルブユニット30Rは、左バルブユニット30Lと同一の構造であるので、構造に関する説明は省略する。なお、右バルブユニット30Rと左バルブユニット30Lとでは、ポートの機能が異なるので、各ポートの名称とその機能について説明する。
バルブケース32の内周面に開設されている4つのポートのうち、右空隙用ポート39Rpは、作動媒体をシリンダユニット10の右空隙17Rに供給するポートである。プライマリポート39Prは、作動媒体の供給源と接続するポートである。右空隙用ポート39Reは、作動媒体をシリンダユニット10の右空隙17Rから排出させるポートであり、パージポート39Puは、作動媒体の回収部と接続するポートである。
次に、右バルブユニット30Rの機能及び作用の説明を行う。右バルブユニット30Rは、ピストンロッド20の右駆動端DR及び左駆動端DLにおいて、供給用右空隙ポート19Rp及び排出用右空隙ポート19Reに対する、作動媒体の供給及び排出の切り替えを行う。
図2は、ピストンロッド20が左駆動端DLに達した状態を示しており、スプール34は、ピストンロッド20に固定されている右固定ドグ38Rに押されて、左方(L方向)に移動した状態を示してある。この状態では、スプール34の溝部36が、右空隙用ポート39Reとパージポート39Puとを連通させている。この場合においては、シリンダユニット10における右空隙17Rは、大気圧に開放されることとなる。仕事を終えた作動媒体は、作動媒体タンク72(回収部の一形態)に向けて排出される。
ここでは、シリンダユニット10の左空隙17Lは、左バルブユニット30Lによって高圧に切り替えられているので、右空隙17Rに対して左空隙17Lの方が高圧となり、ピストン12が右方向(R方向)に付勢される。
一方、ピストンロッド20が右駆動端DRに移動すると、スプール34は、ピストンロッド20に固定されている左固定ドグ38Lに押されて、右方(R方向)に移動する。すると、スプール34の溝部36が、プライマリポート39Prと右空隙用ポート39Rpとを連通させることとなる。この場合においては、シリンダユニット10における右空隙17Rは、高圧の供給圧と等しくなる。
ここで、シリンダユニット10の左空隙17Lは、左バルブユニット30Lによって低圧の大気圧に切り替えられているので、左空隙17Lに対して右空隙17Rの方が高圧となり、ピストン12が左方向(L方向)に付勢される。
(直動発電ユニット40の構造及び作用の説明)
次に、直動発電ユニット40の構成について説明する。図2に示すように直動発電ユニット40は、磁石42と、コイル44とを有している。
磁石42は、ピストンロッド20上において、中心軸CLと同軸に配置されている。
コイル44は、ベース部材80側に固定されている。コイル44の巻線の中心軸は、ピストンロッド20の中心軸CLと同軸に配置され、磁石42がコイル44内を移動する。
次に、直動発電ユニット40の作用について説明する。ピストン12が往復運動を行うことに伴って、磁石42がコイル44の内部を通過しながら、左右方向(L−R方向)に往復運動する。この往復運動によって、コイル44に交流電流が流れる。この交流電流は、ダイオードブリッジ等を用いた整流器46によって直流に変換した後に、コンデンサ48に一時的に電荷として蓄えられる。コンデンサ48に蓄えられた電荷は、蓄電池に蓄えたり、商用電源に変換して利用される。
なお、廃熱を利用して本発明に係る直動発電装置8を駆動させる場合には、得られる廃熱が不安定であることにより、発電する電圧が不揃いとなる場合がある。その場合には、昇圧器を介して発電した電圧を昇圧させてから、蓄電池に蓄える等の構成を用いることもできる。
(ポンプユニット50に関する説明)
次に、ポンプユニット50の構成について説明する。図2に示す実施形態におけるポンプユニット50は、シリンダユニット10において作動媒体(低沸点媒体、水蒸気等)を消費した分量を補充するための、プランジャーポンプである。
図2を参照してポンプユニット50は、ポンプケース52と、プランジャ54と、リターンスプリング53と、プランジャキャップ58と、パッキン56と、チェック弁62、64と、タペット51とを有している。
ポンプケース52は、ピストンロッド20の中心軸CLと同軸に配置されている。ポンプケース52の中心部には、中心軸CLと平行な円筒形を有するポンプ室55が開設されている。
この円筒形のポンプ室55は、プランジャ54の外径に対して摺動可能な所定の隙間を形成するように、所定の寸法だけ大径に形成されている。
プランジャ54は、円柱形状をしており、ピストンロッド20の中心軸CLと同軸に配置されている。プランジャ54は、ポンプ室55の内部を、図2に示す左右方向(L−R方向)に摺動することができる。
リターンスプリング53は、プランジャ54を図2に示す右方(R方向)に付勢する。
プランジャキャップ58は、ポンプケース52におけるポンプ室55の右開口端に取り付けられる。プランジャキャップ58は、プランジャ54の脱落を防止する。
パッキン56は、プランジャ54の外周中央部に成形される凹溝の内部に配置されている。パッキン56は、作動媒体の気密性を向上させている。このパッキン56として、Oリングや、Vリング、Yリング等のシール材を用いることができる。ポンプケース52の内壁に対するプランジャ54の摺動抵抗を更に軽減する必要がある場合には、ポンプケース52の内径とプランジャ54の外径を管理することにより、パッキン56を用いない構成を採用することもできる。また、作動媒体の温度が高温であること等により、パッキン56に樹脂素材を用いることができない場合には、金属やカーボン素材のシール材を用いることができる。
ポンプケース52におけるポンプ室55の左端付近には、プランジャ54が図2に示す右方(R方向)に摺動した際に、作動媒体を作動媒体タンク72からポンプ室55内に吸い上げる吸入ポート59Piと、プランジャ54が図2に示す左方(L方向)に摺動した際に、作動媒体をポンプ室55内から外部に吐出させる排出ポート59Poとを開設してある。
チェック弁62、64は、吸入ポート59Piの上流側、及び排出ポート59Poの下流側に配置される。チェック弁62、64は、それぞれ作動媒体の流れる方向を規定する。
ピストンロッド20の左端部には、タペット51が配置されている。ピストンロッド20が往復運動を行うと、タペット51がプランジャ54の右端を押す動作と、離す動作とを断続的に繰り返す。これにより、作動媒体を作動媒体タンク72からボイラ等の熱交換機に供給することができる。
タペット51の突出長さは、プランジャ54のストロークを決定するものである。ポンプユニット50における吐出量は、プランジャ54の接触時のストロークで決定される。従って、ポンプユニット50における適正な吐出量の調節は、タペット51の長さを調節することで行うことができる。
(絞り60に関する説明)
次に、絞り60に関する説明を行う。絞り60は、高圧の作動媒体の流量を制限する機器であり、ピストン12の移動速度を調節する機器である。ピストンロッド20の移動速度は、ピストン12の有効断面積と作動媒体の供給圧力、供給流量、発電量、及び摺動抵抗等で決定される。図2に示す実施形態では、作動媒体の供給源に絞り60を配置して、作動媒体の流量調節を行っている。絞り60は、直動発電ユニット40にて発電される電圧に応じて自動で調節する構成を用いることもできる。
(廃熱交換機70に関する説明)
次に、廃熱交換機70に関する説明を行う。廃熱交換機70は、シリンダ14内部にてピストン12を駆動するのに用いた高温の作動媒体から熱を回収して、ボイラ等の熱交換機に供給する作動媒体を加熱する機器である。
(直動発電装置8における動作の説明図)
次に、図3乃至図7を用いて、本発明に係る直動発電装置8の、動作の遷移状態について説明する。図3は、PISTON位置と、その時の駆動方向と、各配管の使用状況とを説明する図表である。図4は、PISTON位置がシリンダユニット10の左駆動端DLに到達した状態の、第1工程を説明する図である。図5は、PISTON位置がシリンダユニット10の中央部にある場合であって、左から右に向かって移動している状態の、第2工程を説明する図である。図6は、PISTON位置がシリンダユニット10の右駆動端DRに到達した状態の、第3工程を説明する図である。図7は、PISTON位置がシリンダユニット10の中央部にある場合であって、右から左に向かって移動している状態の、第4工程を説明する図である。なお、図4乃至図7に説明する実施例では、作動媒体として蒸気(Steam)を用いた場合について説明している。なお、図1及び図2に示した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
(直動発電装置8における第1工程の動作の説明)
図4及び図3を参照して、直動発電装置8における第1工程について説明する。第1工程は、PISTON位置が左駆動端DLに到達した状態である。配管Lpress及びRexhは、休止状態(閉)から使用状態(開)に遷移する。その一方で、前工程において使用状態(開)にあった配管Lexh及びRpressは、休止状態(閉)に遷移する。
このとき、左空隙17Lは高圧の供給圧と等しく、右空隙17Rは大気圧に等しい。従って、ピストン12には、右方(R方向)に移動させる力が働く。これにより、従前左(L方向)に向かって移動していたピストンロッド20は、右(R方向)に向かって移動する。
ポンプユニット50においては、左方向(L方向)に向かって押し込まれていたプランジャ54の動作方向が反転し、右方向(R方向)に向かって移動を開始する。
直動発電ユニット40においては、磁石42とコイル44とが、相対的に移動することによって行われていた発電が一旦停止し、反対方向に移動し始めることにより、再び発電を開始する。
(直動発電装置8における第2工程の動作の説明)
図5及び図3を参照して、直動発電装置8における第2工程について説明する。第2工程は、PISTON位置が左側から中央部に到達している状態である。配管Lpress及びRexhは、第1工程と同様に使用状態(開)である。一方の配管Lexh及びRpressも、第1工程と同様に、休止状態(閉)である。従って、ピストンロッド20は、右方(R方向)に向かって移動を継続する。
ポンプユニット50においては、プランジャ54が右方向(R方向)に向かって移動を継続するので、作動媒体タンク72からチェック弁62を介して、ポンプ室55内に作動媒体(水)を吸い込むことができる。
直動発電ユニット40においては、磁石42とコイル44とが、相対的に移動することによって、発電を行う。
(直動発電装置8における第3工程の動作の説明)
図6及び図3を参照して、直動発電装置8における第3工程について説明する。第3工程は、PISTON位置が右駆動端DRに到達した状態である。配管Rpress及びLexhは、休止状態(閉)から使用状態(開)に遷移する。その一方で、前工程において使用状態(開)にあった配管Rexh及びLpressは、休止状態(閉)に遷移する。
このとき、右空隙17Rは高圧の供給圧と等しく、左空隙17Lは大気圧に等しい。従って、ピストン12には、左方(L方向)に移動させる力が働く。従って、右(R方向)に向かって移動していたピストンロッド20は、左方(L方向)に向かって移動を開始する。なお、仕事を終えた作動媒体は、Lexhを経由して排出される。
ポンプユニット50においては、右方向(R方向)に向かって押し込まれていたプランジャ54が反転し、左方向(L方向)に向かって移動を開始する。
直動発電ユニット40においては、磁石42とコイル44とが、相対的に移動することによって行われていた発電が一旦停止した後に、反対方向に移動し始め、再び発電を開始する。
(直動発電装置8における第4工程の動作の説明)
図7及び図3を参照して、直動発電装置8における第4工程について説明する。第4工程は、PISTON位置が右側から中央部に到達している状態である。配管Rpress及びLexhは、第3工程と同様に使用状態(開)である。一方の配管Rexh及びLpressも、第3工程と同様に、休止状態(閉)である。従って、ピストンロッド20は、左方(L方向)に向かって移動を継続する。
ポンプユニット50においては、プランジャ54が左方向(L方向)に向かって移動を継続する。これにより、ポンプ室55内の作動媒体(水)を、チェック弁64と廃熱交換機70とを介して、ボイラに供給することができる。
直動発電ユニット40においては、磁石42とコイル44とが、相対的に移動することによって、発電を行う。
(直動発電装置8における作用、効果の説明)
次に、直動発電装置8における作用及び効果について説明する。上記の第1工程〜第4工程を繰り返し実行することによって、往復運動による発電を行うことができる。本発明に係る直動発電装置8は、専用の駆動制御機器等を別途必要とせずに、直動発電装置8単体で発電を行うことができる。また、本発明に係る直動発電装置8では、スプール34を駆動するためのドグの位置は、設計上決定するものであるため、組立後や設置後においても調節の必要が無い。従って、直動発電装置8の取付作業や保守作業、管理作業も容易であるために、多くの場所に配置しても、維持管理は容易である。よって、散逸している少量の廃熱を、電力に変換することが容易となる。
直動発電装置8において、ピストン12、ピストンロッド20、直動発電ユニット40、及びスプール34を、中心軸CL上に配置することによって、直動発電装置8の幅を狭くすることができ、省スペース化を実現することができる。従って、焼却炉や加熱炉等の熱源の近くの僅かなスペースに対して設置をすることが容易となる。また、廃熱の熱量に応じて、直動発電装置8を複数並べて設置することも容易となる。
上述の説明のように、本発明に係る直動発電装置8は、ピストンロッド20の往復運動を直接電力に変換するものであるため、回転式の外燃機関のように、位相を90°変えた2組以上のシリンダユニット等は不要である。また、上記の説明のように、本発明に係る直動発電装置8は、一組のシリンダユニット10のみで、いつでも起動と停止とが可能である。また、直動発電装置8の起動と停止は、作動媒体の供給のみで制御することもできる。従って、間欠的に熱を発する小規模な熱源に対しても、本発明に係る直動発電装置8を適用して、発電を行うことが可能である。
(第2の実施形態)
次に、図8を参照して、6ポートのバルブユニット130(バルブユニット)を用いた実施形態について説明する。なお、図8においては、バルブユニット130と直動発電ユニット140のみを記載してあり、シリンダユニット10、ポンプユニット50等の記載は省略してある。なお、図1及び図2に示した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
(バルブユニット130等の構造の説明)
次に、バルブユニット130等の構造についての説明を行う。バルブユニット130は、バルブケース132と、スプール134とを有している。また、ピストンロッド20には、左可動ドグ138L及び右可動ドグ138R(ドグ)と、左右2つのスプリング135が配置されている。
バルブケース132の内面には、左右方向(L−R方向)を長手方向とする円筒形状の開口を形成してある。当該円筒形状の開口内部には、バルブケース132及びピストンロッド20に対して左右方向(L−R方向)に摺動可能なスプール134が配置されている。
バルブケース132の円筒形状の開口の内周面には、外部に連通する6つのポートが開設されている。シリンダユニット10に接続するポートは、配管Lexhに対して接続する左空隙用ポート39Leと、配管Rexhに対して接続する右空隙用ポート39Reと、配管Lpressに対して接続する左空隙用ポート39Lpと、配管Rpressに対して接続する右空隙用ポート39Rpの、4つのポートである。
右空隙用ポート39Reと左空隙用ポート39Leとの中間位置には、パージ用の配管exhを接続するパージポート39Puを成形してある。また、左空隙用ポート39Lpと右空隙用ポート39Rpとの中間位置には、供給用の配管pressを接続するプライマリポート39Prを形成してある。
スプール134は、円筒形状の部材である。スプール134の外周部には、作動媒体を供給するための円環状の供給溝部136pと、作動媒体を排出させるための排出溝部136eとを形成してある。スプール134は、ピストンロッド20に配される右可動ドグ138R及び左可動ドグ138Lと接触して、押圧力を受けることにより、図8に示す左右方向(L−R方向)に摺動する。
右可動ドグ138R及び左可動ドグ138Lは、ピストンロッド20の中心軸CLに沿って摺動可能に配置されている。右可動ドグ138Rは、スプリング135によって図8に示す左方向(L方向)に付勢されている。一方の左可動ドグ138Lは、スプリング135によって図8に示す右方向(R方向)に付勢されている。
(バルブユニット130の作用の説明)
次に、バルブユニット130の作用について説明する。
図8は、ピストンロッド20が左駆動端DL(図2参照)に達した状態を示している。この状態においてスプール134は、右可動ドグ138Rによって、左端(L方向)に押し付けられている。
図8に示す状態では、スプール134の排出溝部136eが、配管exhと、配管Rexhとを連通させている。その一方、スプール134の供給溝部136pは、配管pressと、配管Lpressとを連通させている。この場合においては、シリンダユニット10における左空隙17L(図2参照)は、高圧の供給圧と等しくなっており、右空隙17Rは、大気圧に等しい。従って、ピストン12には、右方(R方向)に移動させる力が働く。
ピストンロッド20が右駆動端DR(図2参照)に達した場合には、スプール134は、左可動ドグ138Lによって、右端(R方向)に移動して押し付けられる。そして、スプール134の排出溝部136eが、配管exhと、配管Lexhとを連通させる。その一方、スプール134の供給溝部136pは、配管pressと、配管Rpressとを連通させる。この場合においては、シリンダユニット10における右空隙17Rは、高圧の供給圧と等しくなっており、左空隙17Lは、大気圧と等しい。従って、ピストン12には、左方(L方向)に移動させる力が働く。
(オーバーストローク領域Osに関する説明)
次に、ピストンロッド20がオーバーシュートを生じた場合における、バルブユニット130周辺の動作状況について説明する。
図8に示すように、ピストンロッド20が左方向に移動して、左駆動端DLに到達した状態では、既にバルブユニット130のスプール134は左端(L方向)に移動している。この場合には、シリンダユニット10の左空隙17Lには、高圧の供給圧が働いている(図2参照)。しかし、前工程において、ピストン12は左方(L方向)へ移動していたので、ピストンロッド20の慣性力によって急には反転できず、更に左方(L方向)へオーバーシュートする場合がある。
図8に示す実施形態では、ピストンロッド20が左駆動端DLに存在していても、更にピストンロッド20が左方(L方向)に移動可能なように、右可動ドグ138Rの摺動部には、オーバートラベルOtを確保してある。
この、オーバートラベルOtを確保しておくことによって、ピストン12が移動方向を反転する際における、エアクッションの機能を付加することができる。なお、図8に示す左可動ドグ138Lとスプール134の左端面との間の距離は、プリトラベルPtである。
(直動発電ユニット140における構造と機能との説明)
次に、図8を参照して、ボイスコイル式の直動発電ユニット140の構成と、その機能について説明する。直動発電ユニット140は、磁石142と、コイル144とを有している。
磁石142は内外二重の円柱形状をしている。磁石142の中央部には、中心軸CLと平行な第一極(例えばS極)に磁化された円柱部を有する。磁石142における円柱部の外周方向には、所定の隙間を介して配置される第二極(例えばN極)に磁化された円筒部を有している。前記円柱部と円筒部とは、図8に示す左端において一体に結合してある。
コイル144は、磁石142における円柱部の外周と、円筒部の内周との間に形成される円筒状の隙間に配置される。円筒状の隙間には、放射状の磁界が形成されている。ピストンロッド20が往復運動を行うことに伴って、磁石142内部に形成されている円筒形状の隙間内を、コイル144が左右方向(L−R方向)に往復運動する。この往復運動によって、コイル144に交流電流が流れ、発電を行う。
上述のように、6ポートのバルブユニット130を用いることによっても、シリンダユニット10を制御してピストンロッド20の往復運動を行い、発電を行うことができる。
(第3の実施形態)
次に、図9を参照して、5ポートのバルブユニット230(バルブユニット)を用いた実施形態について説明する。なお、図9においては、バルブユニット230とシリンダユニット210のみを記載してあり、直動発電ユニット40、ポンプユニット50等の記載は省略してある。なお、図1及び図2に示した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
(シリンダユニット210の構造の概略説明)
次に、シリンダユニット210の構造について概略説明を行う。シリンダユニット210は、シリンダ214と、ピストン12と、ピストンロッド20とを有している。シリンダ214の内部におけるピストン12の左受圧面側には、円筒形状の左空隙17Lが形成されている。また、シリンダ214の内部におけるピストン12の右受圧面側には、右空隙17Rが形成されている。
左空隙17Lには、作動媒体の供給及び排出を行うための、左空隙ポート19Lが形成されている。また、右空隙17Rには、右空隙ポート19Rが形成されている。
(バルブユニット230等の構造の説明)
次に、バルブユニット230等についての構造に関する説明を行う。バルブユニット230は、バルブケース232と、スプール234とを有している。また、ピストンロッド20には、左可動ドグ138Lと、右可動ドグ138R(図9では、記載を省略してある。)と、スプリング135が配置されている。
バルブケース232の内面には、左右方向(L−R方向)を長手方向とする円筒形状の開口を形成してある。当該円筒形状の開口内部には、バルブケース232及びピストンロッド20に対して左右方向(L−R方向)に摺動可能なスプール234が配置されている。
バルブケース232の円筒形状の開口の内周面には、外部に連通する5つのポートが開設されている。シリンダユニット210に接続するポートは、左空隙17Lに対して接続する左空隙用ポート39Lと、右空隙17Rに対して接続する右空隙用ポート39Rの2つのポートである。
右空隙用ポート39Rと左空隙用ポート39Lとの中間位置には、供給用の配管pressを接続するプライマリポート39Prを形成してある。右空隙用ポート39Rの右側、及び左空隙用ポート39Lの左側には、パージ用の配管exhを接続するパージポート39Puを成形してある。
スプール234は、円筒形状の部材であり、スプール234の外周部には、作動媒体を供給するための円環状の供給溝部136pと、作動媒体を排出させるための円環状の排出溝部136eを形成してある。スプール134は、ピストンロッド20に配される右可動ドグ138R(図示省略)及び左可動ドグ138Lと接触して、押圧力を受けることにより、図9に示す左右方向(L−R方向)に摺動する。
(バルブユニット230の作用の説明)
次に、バルブユニット230の作用について説明する。
図9は、ピストンロッド20が右駆動端DR(図2参照)に達した状態を示している。この状態においてスプール234は、左可動ドグ138Lによって、右端(R方向)に押し付けられている。
図9に示す状態では、スプール234における左側の排出溝部136eが、左空隙17Lと配管exhとを連通させて、左空隙17Lを大気圧に開放している。その一方、スプール234における供給溝部136pは、配管pressと右空隙17Rとを連通させている。この場合においては、シリンダユニット210における右空隙17R(図2参照)は、高圧の供給圧と等しくなっている。従って、ピストン12には、左方(L方向)に移動させる力が働く。
ピストンロッド20が左駆動端DL(図2参照)に達した場合には、スプール234は、右可動ドグ138R(図示省略)によって、左端(L方向)に移動して押し付けられる。そして、スプール234における右側の排出溝部136eが、右空隙17Rと配管exhとを連通させる。その一方、スプール234の供給溝部136pは、配管pressと左空隙17Lとを連通させる。この場合においては、シリンダユニット210における右空隙17Rは、大気圧と等しくなっており、左空隙17Lは、供給圧と等しくなっている。従って、ピストン12には、右方(R方向)に移動させる力が働く。
(オーバーストローク領域Osに関する説明)
図9に示す実施形態におけるオーバーストローク時の動作は、図8にて説明した動作と同様であるので、その説明は省略する。
以上、実施の形態を参照して本発明による直動発電装置を説明したが、本は発明による直動発電装置は上記実施形態に限定されない。上記実施形態に様々の変更を行うことが可能である。上記実施形態に記載された事項と上記他の実施形態に記載された事項とを組み合わせることが可能である。
本発明に係る直動発電装置は、水蒸気を用いた発電、バイナリー発電、地熱発電、その他の小規模な発電の用途に用いることができる。また、焼却炉を冷却した蒸気や、加熱炉を冷却した際に生ずる蒸気、その他の廃熱を利用した発電の用途に用いることができる。
地熱を用いたバイナリー発電では、地下から取り出した蒸気又は熱水を用いて、水より沸点の低い液体(ペンタンなど)を加熱・蒸発させ、その蒸気を本発明に係る直動発電装置8に供給して、発電を行うことができる。バイナリー発電では、低沸点媒体を利用することにより、低温の蒸気・熱水を利用して、発電を行うことができる。
また、温泉地などにおいて、直接入浴に利用するには高温すぎる温泉の熱を、50℃程度の温度に下げる際にも、余剰の熱エネルギーを直動発電装置8に供給して、発電することも可能である。このようなバイナリー発電用に、直動発電装置8を適用することにより、一つでの発電能力は小さいものの、占有面積が比較的小規模で済むことから、多くの場所に設置して発電を行うことができるという利点がある。
8...直動発電装置
10、210...シリンダユニット
12...ピストン
14、214...シリンダ
16...パッキン
17L...左空隙
17R...右空隙
18...ロッドカバー
19...ポート
19L...左空隙ポート(ポート)
19R...右空隙ポート(ポート)
19Le...排出用左空隙ポート(左空隙ポート、ポート)
19Lp...供給用左空隙ポート(左空隙ポート、ポート)
19Re...排出用右空隙ポート(右空隙ポート、ポート)
19Rp...排出用右空隙ポート(右空隙ポート、ポート)
20...ピストンロッド
30L...左バルブユニット(バルブユニット)
30R...右バルブユニット(バルブユニット)
32、132、232...バルブケース
34、134、234...スプール
35、135...スプリング
36...溝部
37...ストッパ
38L...左固定ドグ(ドグ)
38R...右固定ドグ(ドグ)
39...ポート
39L、39Le、39Lp...左空隙用ポート(ポート)
39Pr...プライマリポート(ポート)
39Pu...パージポート(ポート)
39R、39Re、39Rp...右空隙用ポート(ポート)
40、140...直動発電ユニット
42、142...磁石
44、144...コイル
50...ポンプユニット
51...タペット
52...ポンプケース
53...リターンスプリング
54...プランジャ
55...ポンプ室
56...パッキン
58...プランジャキャップ
59...ポート
59Pi...吸入ポート(ポート)
59Po...排出ポート(ポート)
60...絞り
62、64...チェック弁
70...廃熱交換機
72...作動媒体タンク(回収部)
80...ベース部材
82...シリンダブラケット
84...バルブブラケット
86...ポンプブラケット
130、230...バルブユニット
136e...排出溝部
136p...供給溝部
138R...右可動ドグ(ドグ)
138L...左可動ドグ(ドグ)
CL...中心軸
Os...オーバーストローク領域
Ot...オーバートラベル
Pt...プリトラベル
DL...左駆動端
DR...右駆動端
Dt...駆動領域
St...可動範囲

Claims (4)

  1. ピストン及びシリンダを有するシリンダユニットと、ピストンロッドと、ドグと、直動発電ユニットと、バルブケース及びスプールを有するバルブユニットとを備え、
    前記シリンダは、前記ピストンを中心軸に沿って左右方向に摺動可能に保持し、
    前記ピストンは、左右の受圧面に作動媒体の圧力を交互に受けることにより、少なくとも右駆動端及び左駆動端の間の駆動領域において往復運動を行い、
    前記シリンダユニットは、前記ピストンにおける受圧面を含んで左右に形成される左空隙及び右空隙と、前記左空隙に連通する左空隙ポート、及び前記右空隙に連通する右空隙ポートとを有し、
    前記ピストンロッドは、前記ピストンの往復運動を前記シリンダユニットの外部に伝達し、
    前記直動発電ユニットは、前記ピストンロッドの往復運動を電力に変換して出力し、
    前記バルブケースは、前記スプールを摺動可能に保持すると共に、前記左空隙ポートに接続する左空隙用ポート、及び前記右空隙ポートに接続する右空隙用ポートを有し、
    前記スプールは、前記ピストンロッドに配される前記ドグと接触することにより摺動し、
    前記スプールは、前記ピストンロッドの前記右駆動端及び前記左駆動端において、前記左空隙用ポート及び前記右空隙用ポートに対する、前記作動媒体の供給及び排出を切り替える
    直動発電装置。
  2. 前記ピストンロッドの往復運動により駆動され、前記作動媒体を移送するポンプユニットを備える請求項1に記載の直動発電装置。
  3. 前記シリンダユニットは、前記駆動領域の外側に、オーバーストローク領域を有する請求項1又は2に記載の直動発電装置。
  4. 前記ピストン、ピストンロッド、直動発電ユニット、及びスプールは、中心軸上に配置されている請求項1乃至3のいずれかに記載の直動発電装置。
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