JP2014171119A - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第一の画像出力手段が原稿画像データを出力した第一の出力結果の色調を、第二の画像出力手段が前記原稿画像データを出力した第二の出力結果において再現する画像処理装置であって、第一の出力画像データ、又は、第二の出力画像データの少なくとも1つの色の分布が元の色空間より広くなる基準色空間を生成する色空間生成手段42と、前記第一の出力画像データ、及び、前記第二の出力画像データの色空間を前記基準色空間に変換し、変換後第一出力画像データ、及び、変換後第二出力画像データを生成する色空間変換手段43と、変換後第一出力画像データと変換後原稿画像データの対応する画素の色成分値が対応づけられた第一の色成分値対応付けデータ、及び、第二の色成分値対応付けデータ、を生成する色成分値対応付け手段44と、を有する装置を提供する。
【選択図】図1
Description
a) 標準のカラーチャートに色調を合わせるパターン
標準として規定されたカラーチャートを画像出力機器により印刷し、カラーチャートを構成する各カラーパッチを測色機により測色して、画像出力機器等が、得られた測色値と期待される値との差が所定の範囲に収まるように画像出力機器のプリンタ・プロファイルを更新する。
b)基準の画像出力機器に色調を合わせるパターン
一例として、プルーファ(色調の校正機又は校正機と同等の出力物が得られる印刷機)の出力の色調を、画像出力機器の出力の色調に一致させるケースが挙げられる。この場合、カラーチャートをプルーファと画像出力機器とによりそれぞれ印刷し、ユーザは印刷された2つのカラーチャートの各カラーパッチを測色計により測色する。ユーザは、得られた測色値の差が所定の範囲に収まるようにプルーファのプリンタ・プロファイルを更新する。
(i) 既存の複数の色空間で階調の分布を調べて、最も階調が広い範囲に散らばっている色空間を色再現特性を推定するための色空間に決定する。
(ii) 色の分布を最も良く表現するような空間を動的に生成し、生成した色空間において色再現特性を推定する。
(i) 基準画像データの色が広く分布するように新たな色空間Aを生成する。
(ii) ユーザ画像データの色が広く分布するように新たな色空間Bを生成する。
(iii) 色空間Aの基準画像データと原稿画像データ(元の色空間でよい)から色調再現特性を作成する。
(iv) 色空間Bのユーザ画像データと原稿画像データ(元の色空間でよい)から色調再現特性を作成する。
(v) 色空間A又は色空間Bのいずれかを基準色空間に決定し、基準画像データとユーザ画像データ(基準色空間に選ばれなかった方の一方でよい)を基準色空間に変換する。
・計算済みの色調再現特性を基準色空間に変換するなら、出力画像データを基準色空間に変換する必要はありません(色調再現特性を再計算しないので、変換した出力画像データは使わないため)
・色調再現特性を再度計算し直すなら、出力画像データは基準色空間に変換する必要がある
(vi) 2つの色調再現特性(基準色空間に選ばれなかった方の一方でよい)を基準色空間に変換する。
(vii) 2つの色調再現特性から色調変換パラメータを作成する。
(viii) 原稿画像データに色調変換を施す。
(a) 原稿画像データを基準色空間に変換する
(b) 色調変換後の原稿画像データを元の色空間に変換する。
まず、本実施形態で使用するいくつかの用語を定義する。
・第一の画像出力機器の色調再現特性をP1(x)、
・第二の画像出力機器の色調再現特性をP2(x)、
・画像読取装置の色調再現特性をS(x)、
・第一の色調再現特性はS(P1(x))、
・第二の色調再現特性はS(P2(x))、
と表すことができる。ここで"x"は色又は画素値である。同じ色空間内では画素値=色となる。
図3(a)(b)は、色調変換を模式的に説明する図の一例である。第一の画像出力機器の色調再現特性は、第一の画像出力機器が入力された原稿画像データのある色をどの階調に割り当てるか、と換言することができる。したがって、図3(a)のように、横軸に画像データの色を、縦軸に印刷物の階調を採れば、色調再現性は図3(a)の実線のように表すことができる。
・第一の画像出力機器:プリンタ (「基準プリンタ」と呼ぶ)
・第二の画像出力機器:プリンタ (「ユーザプリンタ」と呼ぶ)
・画像読取装置 :スキャナ
また、以降で使用する用語を以下のように定義する。
・基準プリンタ:第一の画像出力機器に対応し、色調が合わせられる目標となるプリンタ
・ユーザプリンタ:第二の画像出力機器に対応し、基準プリンタ400に色調を合わせたいプリンタ
・スキャナ:画像読取装置に対応
・原稿画像データ:プリンタが印刷物を出力する際に用いる画像データ
・基準印刷物: 原稿画像データを基準プリンタ400で出力した、色調合わせの目標とされる印刷物
・基準画像データ:基準印刷物を画像読取装置で読み取って得られる画像データ
・ユーザ印刷物:原稿画像データをユーザプリンタ200で出力した、基準印刷物に色調を合わせたい印刷物
・ユーザ画像データ:ユーザ印刷物を画像読取装置で読み取って得られる画像データ
本実施形態では、基準印刷物とユーザ印刷物とを用い、ユーザプリンタ200に与える原稿画像データに色調変換を行うことによって、基準印刷物の色調と同等の色調のユーザ印刷物が得られるようにする。
まず、基準プリンタ400とスキャナ300を併せた(基準プリンタだけの色調再現特性を取り出すことは困難なため)基準色調再現特性S(P1(x))を以下の手順で推定する。
(1-1) 基準印刷物をスキャナ300により読み取り基準画像データを得る
(1-2) 原稿画像データと基準画像データとの位置、傾き、大きさを合わせる
(1-3) 原稿画像データと基準画像データの対応する位置にある画素の色を対応付けて記憶する
(1-4) 画素値の対応付けから原稿画像データのある画素値が基準画像データのどの色に対応付くかを求める
(2)第二の色調再現特性の推定
次に、ユーザプリンタ200とスキャナ300を併せたユーザ色調再現特性S(P2(x))を以下の手順で推定する。
(2-1) 原稿画像データをユーザプリンタ200で出力し、ユーザ印刷物を得る
(2-2) ユーザ印刷物をスキャナ300により読み取りユーザ画像データを得る
(2-3) 原稿画像データとユーザ画像データとの位置、傾き、大きさを合わせる
(2-4) 原稿画像データとユーザ画像データとの対応する位置にある画素の色を対応付けて記憶する
(2-5) 画素値の対応付けから原稿画像データのある画素値がユーザ画像データのどの色に対応付くかを求める
(3)色調変換パラメータの推定
基準色調再現特性とユーザ色調再現特性から色調変換パラメータを求める。
(3-1) 基準色調再現特性から、原稿画像データの色aが対応付く基準画像データの色s= S(Pa(a))を得る
(3-2) ユーザ色調再現特性から、ユーザ画像データの色s=S(P2(b))が対応付く原稿画像データの色bを得る
(3-3) 基準画像データの色sに対応付く原稿画像データの色aと、ユーザ画像データの同じ色sに対応付く原稿画像データの色bとを対応付ける (i.e. S(P1(a))=s=S(P2(b))なる組合せ(a, b)を求める)
(3-4) 対応付く原稿画像データの二つの色(a, b)から色調変換パラメータを導出する
(4)原稿画像データの色調変換
最後に、色調変換パラメータを用いて原稿画像データに色調変換を施し、原稿画像データを更新する。
・第一象限に図3(a)を、
・第二象限に図3(c)の左右を反転させたものを、
・第三象限に図3(c)を180度回転させたものを、
・第四象限に図3(b)の上下を反転させたものを、
それぞれ配置して構成されている。
上記の手順(1)から(3)までの手順を、図5と対応付けると、
・手順(1)で基準色調再現特性を推定する過程が、第一象限と第二象限を求めることに、
・手順(2)でユーザ色調再現特性を推定する過程が、第三象限と第四象限を求めることに、
・手順(3)で色調変換パラメータを推定する過程が、S(P1(a))=S(P2(b))なる組合せ(a, b)を図中の矢印に従って求めていくことに、それぞれ相当する。
図3や図5に示すように、基準印刷物とユーザ印刷物の色調を一致させるには、原稿画像データ、基準画像データ及びユーザ画像データの画素値が色空間に広く分布している方が色調再現特性の精度がよくなる。つまり、原稿画像データ、基準画像データ及びユーザ画像データの画素値が色空間に偏りなく均一に分布していることが望ましい。画素値が広い範囲に均等に分布していると、色調再現特性を階調の全域に渡って精度良く推定することが可能となる。逆に、画素値が狭い範囲に集まっていると、データの密度が高い範囲では推定精度が向上するが、データの密度が低い範囲では推定精度が悪化する。
図4に示した色調変換パラメータ生成システム600は、ネットワーク500を介して接続された、コンピュータ100、ユーザプリンタ200、及び、スキャナ300を有する。ユーザプリンタ200の代わりにオフセット印刷機やグラビア印刷機などを用いてもよく、また、スキャナ300の変わりに分光測色器やカメラを用いてもよい。基準プリンタ400は、色調変換パラメータ生成システム600のユーザ側に存在しないことを想定しているためネットワークに接続されていないが、接続されていてもよい。色調変換パラメータ生成システム600のユーザは、基準プリンタ400が基準画像データを出力した基準印刷物をすでに取得しているか、取得することができる。
図11は、画像読取部41が基準印刷物とユーザ印刷物を読み取り、色調再現特性推定部46等が色調再現特性データを生成する手順を示すフローチャート図の一例である。この処理は、後述する色調変換パラメータを生成する動作手順の中で行われる。なお、以下では、基準印刷物とユーザ印刷物を並列に説明するが、実際にはそれぞれ順番に処理される。
a) リスト形式で記録する方法
色成分値のリストへの記録は次の手順で行う。
a-2)原稿画像データのある座標を選択する
a-3) a-2で選択された原稿画像データの画素のR成分値と、基準画像データ(又はユーザ画像データ)の対応する画素のR成分値とを対応づけてR成分用のリストに追加する
a-4)同様に、G成分値はG成分用のリストに、B成分値はB成分用のリストに、それぞれ追加する
a-5)これを原稿画像データの全ての座標について繰り返す
これらのリストは必要に応じて昇順や降順に並び替えてもよい。
b) マトリクス形式で記録する方法
色成分値の対応関係のマトリクスへの投票は次の手順で行う。ここでは原稿画像データの値を縦軸に、基準画像データ(又はユーザ画像データ)の値を横軸に採るものとする。
b-2)原稿画像データのある座標を選択する
b-3)R成分用のマトリクスにおいて、原稿画像データのa-2)で選択された画素のR成分値の行、基準画像データ(又はユーザ画像データ)の対応する画素のR成分値の列とが交差する場所に一票投票する
b-4)同様に、G成分値の対応関係をG成分用のマトリクスに、B成分値の対応関係をB成分用のマトリクスに、それぞれ投票する
b-5)これを原稿画像の全ての座標について繰り返す
具体的には、原稿画像データのある座標の画素の画素値がRGBの順に(128, 130, 132)で、基準画像データ(又はユーザ画像データ)の対応する画素の画素値が(132, 130, 126)であれば、上記3枚のマトリクスのうちR成分に対応するマトリクスを選び、その128行132列に一票を投じるという具合である。同様に、G成分に対応するマトリクスの130行130列に一票を、B成分に対応するマトリクスの132行126列に一票を、それぞれ投じる。なお、原稿画像データの値と基準画像データ(又はユーザ画像データ)の値のどちらを縦軸に割り当て、どちらを横軸に割り当てるかは必要に応じて決定すればよい。
a) 画素値対応付けデータがリスト形式である場合
画素値対応付けデータがリストとして記録されている場合には、次の手順で行う。
a-2)a-1で選択された色成分に対応するリストを取得する
a-3)a-2で得られたリストから、a-1)で選択された値に対応するレコードを全て取得する
a-4)a-3で取得された全レコードの基準画像データ(又はユーザ画像データ)の色成分値を合成する
a-5)a-1で選択された原稿画像データの色成分値と、a-4)で合成された値とを対応付けて色成分値対応付けデータとして記録する。
ステップa-3)において取得されたレコードが一つのみであれば、色成分値対応付け部45はa-4)において、取得されたレコードの値をそのまま利用する。a-3)において取得されたレコードが複数あれば、基準画像データ(又はユーザ画像データ)側の値を合成して一つの値にした上で利用する。複数の値を合成する方法の例としては、平均値を採用する方法、最頻値を採用する方法、中央値を採用する方法が挙げられる。
b) 画素値対応付けデータがマトリクス形式である場合
画素値対応付けデータがマトリクスとして記録されている場合には、次の手順で行う。
b-2) b-1で選択された色成分に対応するマトリクスを取得する
b-3) b-2で得られたマトリクスから、b-1で選択された値に対応する行を抽出する
b-4) b-3で抽出された行において投票されている列の値を合成する
b-5) 選択された原稿画像データの色成分値と、b-4で合成された値とを対応付けて色成分値対応付けデータとして記録する
b-6)これを各色成分の各値について繰り返す
b-4において抽出された行で投票が一つの列のみに存在する場合には、その列番号を合成された値として採用する。b-4)において投票が複数の列に存在する場合には、合成して一つの値にした上で利用する。複数の値を合成する方法の例は、a)と同様である。但し、投票数は列番号の出現回数として使用する。
次に、色調再現特性推定部46は色調再現特性を推定する (S106)。すなわち、色成分値対応付けデータのデータ系列を用いて色調再現特性を推定する。色調再現特性は色成分値対応付けデータをそのまま利用してもよいし、色成分値対応付けデータを加工して利用してもよい。データを加工する目的は、極端な値の変動の抑制や、特性曲線の安定性向上である。
a) 移動平均をかける
データ系列において注目するデータとその前後のデータとを加重平均する方法である。前後のデータの参照範囲はデータ系列の値に対する滑らかさの要求に応じて決定すればよい。より滑らかにするためには参照範囲を広く取る必要がある。また、加重平均に用いる重みは全てのデータに対して一定であってもよいし、注目するデータからの距離に反比例させてもよい。
b) 直線や曲線で近似する
データ系列を一次関数、二次関数、スプライン関数、指数関数などを用いて近似する方法である。
c) 階調数を削減した上で直線や曲線で補間や近似する
色成分値対応付けデータのデータ系列の階調数を削減する方法としては、次のような例が考えられる。
分割数や分割幅は予め決定しておいてもよいし、動的に決定してもよい。
図13(a)は、分割数や分割幅を予め決定するケースを説明する図の一例である。図13(a)では、0〜255までの256階調を、予め与えられた分割数4で等間隔に分割した例である。0〜63、64〜127、128〜191、192〜255という4つの領域に分割することにより、それぞれ64階調が1つの階調に削減される。具体的には、分割された階調領域の中央値と、階調領域に含まれる画素値の中央値を取り出す(このようにして取り出されてデータを統合されたデータという)。これにより、4つの階調と4つの画素値を対応づければよいことになる。実際にはもっと多くの階調領域(例えば、16程度以上)に区分することが好ましい。なお、分割数でなく分割幅を与えても同じ効果が得られる。分割は原稿画像データ、基準画像データ、及び、ユーザ画像データに共通になる。
等間隔に分割するケースで、分割数や分割幅を動的に決定する方法の例としては、画素数に比例させる方法がある。例えば、画素数を経験的に決められた所定の数で割った値を分割数とする、などの決定方法が考えられる。
各階調に対応する画素値対応付けデータにおける投票数を用いて、合成される階調の得票数が、所定の数となるように分割幅を適応的に決定する。
各階調に属する画素数の累積頻度を等間隔で区切り、区切り位置に対応する階調で分割する方法である。
図14(a)は、各階調に属する画素値の頻度のヒストグラムを作成し、極小となる階調e、f、gで分割する方法である。このような区切り方によれば、変換特性が切り替わる画素数を小さくできる。
図15は、色調変換パラメータ生成システム600又はMFP700が色調変換パラメータを作成する手順の一例を示すフローチャート図である。
a) 色差を用いる評価方法
色差とは、L*a*b*色空間やL*u*v*色空間における二つの色の距離である。本実施例は画像出力機器としてプリンタを用いていることからL*a*b*色空間を用いて説明する。
L*a*b*色空間の色差ΔE* abは以下の式で定義される。
基準印刷物とユーザ印刷物の色差を求める手順の一例を以下に示す。
(1) 基準印刷物をスキャナ300により読み取り基準画像データを得る
(2)ユーザ印刷物を(1)と同じスキャナ300により読み取りユーザ画像データを得る
(3)基準画像データとユーザ画像データとをスキャナ300のカラープロファイルを用いてデバイス非依存の色空間(XYZ色空間など)に変換する
(4)デバイス非依存の色空間に変換された基準画像データとユーザ画像データとをL*a*b*色空間に変換する
(5)上式により画素ごとの色差を求める
基準印刷物とユーザ印刷物とを同じスキャナ300で読み取るとしているが、スキャナ300のカラープロファイルを用いてデバイス非依存の色空間に変換できる条件の元で、二つの印刷物を別々のスキャナ300で読み取ってもよい。
・平均色差が所定の値以内に収まっているか否か、
・最大色差が所定の値以内に収まっているか否か、
・分散が所定の値以内に収まっているか否か、
などの基準で判断することができる。なお、ユーザ印刷物の品質を評価する際には、画像データのコンテンツの輪郭部分を除くことが望ましい。これは、
・後の処理で必要な位置合わせにおいて、輪郭部分を完全に合わせることが困難であること、
・プリンタによって輪郭部分の再現性が異なること (色味やシャープなど)
などの理由から、輪郭部分で大きな色差が出現する可能性があるためである。
b)色相差を用いる評価方法
L*a*b*色空間の色相差ΔH* abは次式で定義される。
c)各色成分の差の絶対値を用いる評価方法
所定の色空間において、基準印刷物とユーザ印刷物との各色成分の差の絶対値を取り、評価を行う方法である。RGB色空間を例に取れば、R成分値の絶対値の差、G成分値の絶対値の差、B成分値の絶対値の差を用いる。
基準印刷物とユーザ印刷物の各色成分の差の絶対値を求める手順の一例を以下に示す。
1)基準印刷物をスキャナ300により読み取り基準画像データを得る
2)ユーザ印刷物を1)と同じスキャナ300により読み取りユーザ画像データを得る
3)基準画像データとユーザ画像データとをスキャナ300のカラープロファイルを用いてデバイス非依存の色空間(XYZ色空間など)に変換する
4)変換後の色空間において、画素ごとに各色成分値の差の絶対値を求める。
なお、色差のケースと同様に、スキャナ300のカラープロファイルを用いてデバイス非依存の色空間に変換することは必須ではなく、スキャナ300のデバイス依存の色空間で直接差の絶対値を求めてもよい。また、統計的な分析方法や品質の判定方法は色差のケースと同様である。
(2)色空間変換部43が基準プリンタの色調再現特性とユーザプリンタの色調再現特性のうち、色空間が基準色空間とならなかった方の色調再現特性を基準色空間に変換する
(3)色空間変換部43が原稿画像データを基準色空間に変換する
(4)原稿画像データのある色成分のある値aを選択する
(5)基準プリンタ400の色調再現特性データから、選択された色成分の値aに対応する基準画像データの値sを取得する
(6)ユーザプリンタ200の色調再現特性データから、上記で取得された基準画像データの値sに対応する原稿画像データの値bを取得する
(7)色調変換パラメータ決定部47は二つの値(a, b)を対応付けて記録する
(8)これを原稿画像データの各色成分の各値について繰り返す
上記手順で対応付けられた値を直接利用するか、加工して利用することにより色調変換パラメータを求めることができる。
対応付けられた値のペアをルック・アップ・テーブル(LUT)として扱い、このテーブルを色調変換パラメータとして利用する。
変換特性を推定する際に利用した、移動平均、直線や曲線近似、階調削減などにより加工した上で利用する。加工した結果の値をルック・アップ・テーブル(LUT)として扱い、a)と同様にこのテーブルを色調変換パラメータとして利用する。また、直線や曲線近似をしたケースでは、その関数式の係数を色調変換パラメータとして利用してもよい。また、曲線近似と類するが、色調変換としてガンマ補正を採用する際には、対応付けられた値を用いてガンマ値を求め、このガンマ値を色調変換パラメータとしてもよい。
この離れ具合を測る尺度の例としては、色調変換をグラフで表したと仮定すれば、
a)入出力の差の絶対値を累積した値
b)入出力の差の二乗を累積した値
c)入出力の差の絶対値の最大値
d)グラフの傾きの絶対値の最大値
などが挙げられる。
a) 色調変換の変換前後で画像データが変化しないケース
図16(a)は、色調変換の変換前後で画像データが変化しない色調変換パラメータの一例を示す図である。図16(a)では、色調変換パラメータをグラフで表したときに、入出力が等しいy=x の線とほぼ一致している。色調変換がガンマ補正であれば、ガンマ値が1.0にほぼ一致するケースである。このような場合、色調変換を実行する意味がない。
図16(b)(c)は色調変換の変換前後で画像データが極端に変化する色調変換パラメータの一例を示す図である。図16(b)では、色調変換をグラフで表したときに、入出力が等しくなるy=x の線から大幅に離れてしまっている。このような色調変換はユーザ印刷物の色調を大きく変化させるので変換しないことが好ましい。また、図16(c)では、y=x の線に対し、変換線が激しく波打ったり、不連続となったりしている。このような色調変換はユーザ印刷物の色調を不連続に変化させるので変換しないことが好ましい。色調変換がガンマ補正であれば、ガンマ値が0に近い、又は、1よりも非常に大きいケースが前者に相当する。
・原稿画像データをステップS160で基準色空間に変換した場合は、原稿画像データに色調変換を施し、再度、元の色空間に変換する。
・原稿画像データを基準色空間に変換していない場合は、元の色空間の原稿画像データに色調変換を施す。
(i) まず、基準画像データ、ユーザ画像データ又は原稿画像データのいずれか(またはこの組み合わせ)の色が広く分布するように新たな基準色空間を生成する。
(ii) 基準画像データ及びユーザ画像データを基準色空間に変換する。
(iii) 原稿画像データと原稿画像データから1つの色調再現特性を作成し、ユーザ画像データと基準画像データから1つの色調再現特性を作成する。
(iv) 2つの色調再現特性から色調変換パラメータを作成する。
(v) 原稿画像データに色調変換を施す。
(a) 原稿画像データを基準色空間に変換する(例えば(ii)のステップで行う)。
(b) 色調変換後の原稿画像データを元の色空間に変換する。
(2)原稿画像データのある色成分のある値aを選択する
(3)基準プリンタ400の色調再現特性データから、選択された色成分の値aに対応する基準画像データの値sを取得する
(4)ユーザプリンタ200の色調再現特性データから、上記で取得された基準画像データの値sに対応する原稿画像データの値bを取得する
(5)二つの値(a, b)を対応付けて記録する
(6)これを原稿画像データの各色成分の各値について繰り返す
なお、図18にて色調再現特性を推定する際に、原稿画像データを基準色空間に変換しなかった場合(色調変換を原稿画像データの元の色空間で実施する場合)には、(1)のステップは省略できる。
・原稿画像データをステップS160で基準色空間に変換した場合は、原稿画像データに色調変換を施し、再度、元の色空間に変換する。
・原稿画像データを基準色空間に変換していない場合は、元の色空間の原稿画像データに色調変換を施す。
a) 推定した色調再現特性に対して色空間の変換を行う
b) 基準色空間において、色調再現特性を再推定する
前者では、変換に伴い計算誤差(標本化誤差や量子化誤差)が入り込む恐れがあり、後者では、本実施形態の特徴的な処理一度推定した色調再現特性が無駄になってしまう。本実施例ではこれらの処理を不要にできる。
図20と図4を比較すると、
a)ディスプレイ109が基準プリンタ400に対応し
b)ディスプレイ109の基準表示画面が基準印刷物に対応し
c)プロジェクタ800がユーザプリンタ200に対応し
d)プロジェクタ800が投影したユーザ表示画面がユーザ印刷物に対応し、
e)デジタルカメラ900がスキャナ300に対応する。
なお、機能ブロック図は実施例1と同様なので省略する。
色差とは、L*a*b*色空間やL*u*v*色空間における二つの色の距離である。本実施例は画像出力機器としてディスプレイやプロジェクタ800を用いていることからL*u*v*色空間を用いて説明する。
(2)ユーザ表示画面を(1)と同じデジタルカメラ900により読み取りユーザ画像データを得る
(3)基準画像データとユーザ画像データとをデジタルカメラ900のカラープロファイルを用いてデバイス非依存の色空間に変換する(一般的にはXYZ色空間)
(4)デバイス非依存の色空間に変換された基準画像データとユーザ画像データとをL*u*v*色空間に変換する
(5)上式により画素ごとの色差を求める
基準表示画面とユーザ表示画面を同じデジタルカメラ900で読み取るとしているが、デジタルカメラ900のカラープロファイルを用いてデバイス非依存の色空間に変換できる条件の元で、二つの表示を別々のデジタルカメラ900で読み取ってもよい。
品質が十分であるか否かの判断は、
・平均色差が所定の値以内に収まっているか否か、
・最大色差が所定の値以内に収まっているか否か、
・分散が所定の値以内に収まっているか否か、
などの基準で判断することができる。
なお、ユーザ表示画面の品質を評価する際には、画像データのコンテンツの輪郭部分を除くことが望ましい。これは、
・後述する位置合わせにおいて、輪郭部分を完全に合わせることが困難であること
・ディスプレイによって輪郭部分の再現性が異なること (色味やシャープなど)
などの理由から、輪郭部分で大きな色差が出現する可能性があるためである。輪郭部分の面積は全印刷物の面積のごく一部であるため、目視による全体的な色調の評価に与える影響は限定的である。一方、定量的な評価においては、上述の輪郭部分の大きな色差が外れ値として評価結果の信頼性を低下させる懸念があることから、輪郭部分のデータを無視する方が高い精度の評価結果が期待できる。
a) 色相差を用いる評価方法
L*u*v*色空間の色相差ΔH* uvは次式で定義される。
b)各色成分の差の絶対値を用いる評価方法
所定の色空間において、基準表示画面とユーザ表示画面との各色成分の差の絶対値を取り、評価を行う方法である。RGB色空間を例に取れば、R成分値の絶対値の差、G成分値の絶対値の差、B成分値の絶対値の差を用いる。
基準表示画面とユーザ表示画面の差の絶対値を求める手順の一例を以下に示す。
(2)ユーザ表示画面を(1)と同じデジタルカメラ900により読み取りユーザ画像データを得る
(3)基準画像データとユーザ画像データとをデジタルカメラ900のカラープロファイルを用いてデバイス非依存の色空間に変換する
(4)変換後の色空間において、画素ごとに各色成分値の差の絶対値を求める。
なお、色差のケースと同様に、デジタルカメラ900のカラープロファイルを用いてデバイス非依存の色空間に変換することは必須ではなく、デジタルカメラ900のデバイス依存の色空間で直接差の絶対値を求めてもよい。また、統計的な分析方法や品質の判定方法は色差のケースと同様である。
(1)基準ディスプレイの色調再現特性を推定した色空間とユーザディスプレイの色調再現特性を推定した色空間とから一方の色空間(基準色空間)を生成する。
(2)基準ディスプレイの色調再現特性とユーザディスプレイの色調再現特性のうち、色空間が基準色空間とならなかった方の色調再現特性を基準色空間に変換する
(3)原稿画像データを基準色空間に変換する
(4)原稿画像データのある色成分のある値aを選択する
(5)ディスプレイ109の色調再現特性データから、選択された色成分の値aに対応する基準画像データの値sを取得する
(6)プロジェクタ800の色調再現特性データから、上記で取得されたユーザ画像データの値sに対応する原稿画像データの値bを取得する
(7)二つの値(a, b)を対応付けて記録する
(8)これを原稿画像データの各色成分の各値について繰り返す
上記手順で対応付けられた値を直接利用するか、加工して利用することにより色調変換パラメータを求めることができる。
a)直接利用するケース
対応付けられた値のペアをルック・アップ・テーブル(LUT)として扱い、このテーブルを色調変換パラメータとして利用する。
b)加工して利用するケース
変換特性を推定する際に利用した、移動平均、直線や曲線近似、階調削減などにより加工した上で利用する。加工した結果の値をルック・アップ・テーブル(LUT)として扱い、a)と同様にこのテーブルを色調変換パラメータとして利用してもよいし、直線や曲線近似をしたケースでは、その関数式の係数を色調変換パラメータとして利用してもよい。また、曲線近似と類するが、色調変換としてガンマ補正を採用する際には、対応付けられた値を用いてガンマ値を求め、このガンマ値を色調変換パラメータとしてもよい。
42 色空間生成部
43 色空間変換部
44 画素値対応付け部
45 色成分値対応付け部
46 色調再現特性推定部
47 色調変換パラメータ決定部
48 色調変換部
100 コンピュータ
200 ユーザプリンタ
300 スキャナ
400 基準プリンタ
500 ネットワーク
600 色調変換パラメータ生成システム
601 画像入力部
602 画像出力部
603 画像記憶部
604 画像解析部
605 パラメータ記憶部
606 画像処理部
700 MFP
800 プロジェクタ
900 デジタルカメラ
Claims (10)
- 第一の画像出力手段が原稿画像データを出力した第一の出力結果の色調を、第二の画像出力手段が前記原稿画像データを出力した第二の出力結果において再現する画像処理装置であって、
読み取り装置が前記第一の出力結果を読み取った第一の出力画像データ、又は、読み取り装置が前記第二の出力結果を読み取った第二の出力画像データの少なくとも1つの色の分布が元の色空間より広くなる基準色空間を生成する色空間生成手段と、
前記第一の出力画像データ、及び、前記第二の出力画像データの色空間を前記基準色空間に変換し、変換後第一出力画像データ、及び、変換後第二出力画像データを生成する色空間変換手段と、
前記変換後第一出力画像データと前記原稿画像データの対応する画素の色成分値が対応づけられた第一の色成分値対応付けデータ、及び、前記変換後第二出力画像データと前記原稿画像データの対応する画素の色成分値が対応づけられた第二の色成分値対応付けデータ、をそれぞれ生成する色成分値対応付け手段と、
前記第一の出力画像データと前記第二の出力画像データの画素値が同程度になる前記原稿画像データの画素値の組から、色調を変換するための色調変換パラメータを生成する色調変換パラメータ決定手段と、
前記色調変換パラメータにより前記原稿画像データの画素値を変換する色調変換手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記色空間変換手段は、前記原稿画像データを元の色空間から前記基準色空間に変換し、変換後原稿画像データを生成し、
前記色成分値対応付け手段は、前記変換後第一出力画像データと前記変換後原稿画像データの対応する画素の色成分値が対応づけられた第一の色成分値対応付けデータ、及び、前記変換後第二出力画像データと前記変換後原稿画像データの対応する画素の色成分値が対応づけられた第二の色成分値対応付けデータ、をそれぞれ生成し、
前記色調変換パラメータ決定手段は、前記第一の出力画像データと前記第二の出力画像データの画素値が同程度になる前記変換後原稿画像データの画素値の組から、色調を変換するための前記色調変換パラメータを生成し、
前記色調変換手段は、前記色調変換パラメータを用いて前記変換後原稿画像データに色調変換を施し、
前記色空間変換手段は、色調変換が施された前記変換後原稿画像データを元の色空間に変換する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記色空間生成手段は、主成分分析又は独立成分分析の少なくとも一つの多変量解析を用いて前記第一の出力画像データ、又は、前記第二の出力画像データの色の分布を解析することで、元の色空間より広くなる基準色空間を生成する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。 - 前記色調変換パラメータ決定手段は、前記第一の出力画像データと前記第二の出力画像データとの一致度を評価し、
一致度が基準を満たさない場合、前記色調変換パラメータ決定手段は、予め定められた回数の範囲で、再度、前記色調変換パラメータを生成する、
ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の画像処理装置。 - 前記色成分値対応付け手段は、前記原稿画像データの色の階調を2つ以上の階調領域に分割することで階調数を削減して、前記第一の色成分値対応付けデータ、及び、前記第二の色成分値対応付けデータ、をそれぞれ生成し、
近似解析又は補間により、前記第一の色成分値対応付けデータ、及び、前記第二の色成分値対応付けデータを削減前の階調数に復元する、
ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の画像処理装置。 - 前記色成分値対応付け手段は、各階調に属する画素値の画素数を累積したヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムに基づき前記階調領域の区切り位置に決定する、
ことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。 - 前記色調変換パラメータ決定手段は、前記第一の出力画像データと前記第二の出力画像データをデバイス非依存の色空間に変換し、変換後の前記第一の出力画像データと前記第二の出力画像データをさらにL*a*b*色空間に変換した後、前記第一の出力画像データと前記第二の出力画像データとの一致度を評価する、
ことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。 - 原稿画像データを第一の出力結果として出力する第一の画像出力手段と、
前記原稿画像データを第二の出力結果として出力する第二の画像出力手段と、
第一の出力結果及び前記第二の出力結果を読み取る読み取り装置と、
前記第二の出力結果の色調を前記第一の出力結果の色調に近づける色調変換パラメータを生成する情報処理装置と、を有する画像処理システムであって、
前記読み取り装置が前記第一の出力結果を読み取った第一の出力画像データ、又は、読み取り装置が前記第二の出力結果を読み取った第二の出力画像データの少なくとも1つの色の分布がより広くなる基準色空間を生成する色空間生成手段と、
前記第一の出力画像データ、及び、前記第二の出力画像データの色空間を前記基準色空間に変換し、変換後第一出力画像データ、及び、変換後第二出力画像データを生成する色空間変換手段と、
前記変換後第一出力画像データと前記原稿画像データの対応する画素の色成分値が対応づけられた第一の色成分値対応付けデータ、及び、前記変換後第二出力画像データと前記原稿画像データの対応する画素の色成分値が対応づけられた第二の色成分値対応付けデータ、をそれぞれ生成する色成分値対応付け手段と、
前記第一の出力画像データと前記第二の出力画像データの画素値が同程度になる前記原稿画像データの画素値の組から、色調を変換するための前記色調変換パラメータを生成する色調変換パラメータ決定手段と、
前記色調変換パラメータにより前記原稿画像データの画素値を変換する色調変換手段と、を有することを特徴とする画像処理システム。 - 第一の画像出力手段が原稿画像データを出力した第一の出力結果の色調を、第二の画像出力手段が前記原稿画像データを出力した第二の出力結果において再現する画像処理方法であって、
色空間生成手段が、読み取り装置が前記第一の出力結果を読み取った第一の出力画像データ、又は、読み取り装置が前記第二の出力結果を読み取った第二の出力画像データの少なくとも1つの色の分布が元の色空間より広くなる基準色空間を生成するステップと、
色空間変換手段が、前記第一の出力画像データ、及び、前記第二の出力画像データの色空間を前記基準色空間に変換し、変換後第一出力画像データ、及び、変換後第二出力画像データを生成するステップと、
色成分値対応付け手段が、前記変換後第一出力画像データと前記原稿画像データの対応する画素の色成分値が対応づけられた第一の色成分値対応付けデータ、及び、前記変換後第二出力画像データと前記原稿画像データの対応する画素の色成分値が対応づけられた第二の色成分値対応付けデータ、をそれぞれ生成するステップと、
色調変換パラメータ決定手段が、前記第一の出力画像データと前記第二の出力画像データの画素値が同程度になる前記原稿画像データの画素値の組から、色調を変換するための色調変換パラメータを生成するステップと、
色調変換手段が、前記色調変換パラメータにより前記原稿画像データの画素値を変換するステップと、を有することを特徴とする画像処理方法。 - 第一の画像出力手段が原稿画像データを出力した第一の出力結果の色調を、第二の画像出力手段が前記原稿画像データを出力した第二の出力結果において再現する画像処理方法であって、
色空間生成手段が、前記原稿画像データ、読み取り装置が前記第一の出力結果を読み取った第一の出力画像データ、又は、読み取り装置が前記第二の出力結果を読み取った第二の出力画像データの少なくとも1つの色の分布が元の色空間より広くなる基準色空間を生成するステップと、
色空間変換手段が、前記原稿画像データ、前記第一の出力画像データ、及び、前記第二の出力画像データの色空間を前記基準色空間に変換し、変換後原稿画像データ、変換後第一出力画像データ、及び、変換後第二出力画像データを生成するステップと、
色成分値対応付け手段が、前記変換後第一出力画像データと前記変換後原稿画像データの対応する画素の色成分値が対応づけられた第一の色成分値対応付けデータ、及び、前記変換後第二出力画像データと前記変換後原稿画像データの対応する画素の色成分値が対応づけられた第二の色成分値対応付けデータ、をそれぞれ生成するステップと、
色調変換パラメータ決定手段が、前記第一の出力画像データと前記第二の出力画像データの画素値が同程度になる前記変換後原稿画像データの画素値の組から、色調を変換するための色調変換パラメータを生成するステップと、
色調変換手段が、前記色調変換パラメータにより前記変換後原稿画像データの画素値を変換するステップと、
色空間変換手段が、色調変換が施された前記変換後原稿画像データを元の色空間に変換するステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
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