JP2014171048A - 通信装置、通信方法及び通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 ユーザ端末300がアクセスポイント100がカバーするセル110の圏外にある場合、圏内にある別のユーザ端末200(中継端末)が中継することによって、ユーザ端末300はアクセスポイント100を介した通信を行うことができるが、ユーザ端末200でこの中継を許可・拒否する手段がなかったために、ユーザ端末200のユーザがユーザ端末200を利用しようとするとバッテリ切れを起こしているなどの課題があった。
【解決手段】 ユーザ端末200による中継を計測し、所定の条件により判断を行って、ユーザ端末200が中継を許可・拒否する構成にした。このことにより、ユーザ端末200は所定の条件を満たす場合に中継を拒否する判断ができ、ユーザ端末200のユーザの不便を軽減することを可能にした。
【選択図】 図1
【解決手段】 ユーザ端末200による中継を計測し、所定の条件により判断を行って、ユーザ端末200が中継を許可・拒否する構成にした。このことにより、ユーザ端末200は所定の条件を満たす場合に中継を拒否する判断ができ、ユーザ端末200のユーザの不便を軽減することを可能にした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無線情報通信、特にアクセスポイントと直接通信できない状況でも他の端末を中継することでアクセスポイントと通信することのできる技術に関する。
無線通信端末、例えば携帯電話の場合、基地局がカバーするセルの中に存在しない等、圏外の場合は、他の携帯電話やサーバと通信できないことがある。
また、無線LANであってもアクセスポイントから遠い等の状況で、情報端末がアクセスポイントと直接通信できない場合は、その他の機器と通信できないことがある。
このような問題に対して、例えば特許文献1には、情報端末が、アクセスポイントと直接通信を行う代わりに、別の端末(中継端末と呼ぶ)と第二の通信手段で代替的に通信をして、中継端末がアクセスポイントと通信をすることにより、情報端末が間接的にアクセスポイントを介した通信をできるという技術が開示されている。
特許文献1の技術によれば、情報端末が圏外であっても、中継端末が中継することによりアクセスポイントを介した通信ができるが、中継端末が中継する負荷を加減する点については検討されていない。つまり、中継を行うかどうか制御する仕組みがないために、中継処理により中継端末がバッテリを使い果たす等、中継端末を所持するユーザが使いたい時に中継端末を使えない問題があった。
そこで本発明では、中継端末が、他端末のアクセスポイントとの通信を中継することを許可または拒否する技術を提供することを目的とする。
本発明の通信システムは、基地局と、基地局と第一の方法で通信する第一の端末と、第一の端末と第二の方法で通信する第二の端末とからなり、第一の端末が、前記第二の端末と基地局との通信の中継を行う通信システムであって、中継の可否を判断する判断部を備えている。
本発明によれば、情報端末がアクセスポイントと直接通信を行う代わりに、中継端末と第二の手段で代替的に中継を行い、中継端末がアクセスポイントと通信を行うことにより、情報端末が間接的にアクセスポイントを行う通信システムにおいて、中継端末が所定の条件を満たす場合に、中継を拒否する判断を行うことができる。
[第一の実施の形態]
本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の特徴部分を表す全体図であり、アクセスポイント100、ユーザ端末200、ユーザ端末300から構成される。アクセスポイント100とユーザ端末200が直接通信を行い、ユーザ端末200とユーザ端末300が直接通信を行い、ユーザ端末200は、アクセスポイント100とユーザ端末300との通信の中継を行うが、所定の条件を満たす時、ユーザ端末200は中継を停止する。
本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の特徴部分を表す全体図であり、アクセスポイント100、ユーザ端末200、ユーザ端末300から構成される。アクセスポイント100とユーザ端末200が直接通信を行い、ユーザ端末200とユーザ端末300が直接通信を行い、ユーザ端末200は、アクセスポイント100とユーザ端末300との通信の中継を行うが、所定の条件を満たす時、ユーザ端末200は中継を停止する。
以下、本発明の第一の実施として、形態の一例をより具体的に説明する。
図1において、アクセスポイント100は3G(3rd Generation)回線の基地局とする。アクセスポイント100がカバーする範囲がセル110である。アクセスポイント100は通信キャリアのネットワーク(図示しない)と接続されていて、既知の技術により、アクセスポイント100に接続している情報端末は、アクセスポイント100や他のアクセスポイントに接続している情報端末、あるいは通信キャリアのネットワークを介して接続されているサーバ等、多様な情報機器と通信を行うことができる。
アクセスポイント100はこの実施の形態では3G回線の基地局とするが、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントなど、各種通信のアクセスポイントでもよい。
ユーザ端末200は例えば携帯電話であって、3G回線でアクセスポイント100を介して通信を行う。ユーザ端末200はセル110の中にあってアクセスポイント100と直接通信ができることとする。
ユーザ端末300も、例えば3G回線で通信を行う携帯電話であるが、ユーザ端末300はセル110の外にあって、アクセスポイント100とは直接通信できない状況であるとする。
なお、ユーザ端末300は、ユーザ端末200と異なり、アクセスポイント100とは通信できない端末、例えばアクセスポイント100とは異なるキャリアや規格で通信する端末や、3G回線で通信する機能を持たない端末であっても、アクセスポイントと直接通信ができない状況であれば本実施の形態に適用することができる。
ユーザ端末200とユーザ端末300は直接互いに通信を行うことができるとする。ここでは一例として近距離無線通信を利用することとし、具体的にはBluetooth(登録商標)など既存の技術を適用することができる。このようなユーザ端末間の通信をアドホック通信と呼ぶことにする。
この状況において本実施の形態では、ユーザ端末200が、ユーザ端末300がアクセスポイント100を介して送受信したいデータを、ユーザ端末300との間で近距離無線通信を行い、またアクセスポイント100と通信を行い、またこれら2つの通信を中継する。これによりユーザ端末300が結果的にアクセスポイント100を介した通信を行う。
図2は、ユーザ端末200の機能ブロックの例を図示したブロック図である。ユーザ端末200は携帯電話端末に備わる公知の機能も備えているが、携帯電話端末の公知の機能については図示および説明を適宜省略する。
ユーザ端末200は、各種判断を行う判断部210、アクセスポイント100と直接通信を行う無線通信部220、近距離無線通信を行う近距離無線通信部230、判断部210が判断に用いるデータや通信するデータを記憶する記憶部240、近距離無線通信部230が行った通信量を計測する計測部250を備えるものとする。
つまりユーザ端末200は、無線通信部220により、アクセスポイント100と3G回線の通信を行う。また、近距離無線通信部230により、ユーザ端末300と近距離無線通信によるアドホック通信を行う。
記憶部240は、ユーザ端末300からの要求に応じて、近距離無線通信部230を用いたアドホック通信での中継を受け入れるかどうかを判断するオン/オフフラグ241を保持する。オン/オフフラグ241は、判断部210により参照、また設定され、オンの時にはアドホック通信を受け入れ、オフの時には受け入れないことを意味する。
初期値として、処理開始時点ではオン/オフフラグ241はオンであるとする。
近距離無線通信部230により通信を行う際には、行った通信に関する情報を計測部250が計測する。
ユーザ端末300の機能ブロックを図3に図示する。ユーザ端末200と同じ名前の機能は、同じ名前を付し、詳細な機能の説明は適宜省略する。
ユーザ端末300の記憶部340は、アクセスポイントとの通信を行うために中継を行う端末を示すルーティング情報が設定された、ルーティングテーブル342を保持する。ルーティングテーブル342の例を図4に示す。このルーティングテーブルでは、No.1として、基地局Zと通信するために、端末Xを経由するルーティング情報と、No.2としてアクセスポイント100と通信するために、ユーザ端末200を経由するルーティング情報と、とが設定されている。
ルーティングテーブルには、任意の数のルーティング情報が設定されているものとする。ルーティング情報が複数設定されている場合の選択方法には、1)通信を行いたいアクセスポイントが対象である、ことや、2)過去に選択した実績のある、ことや3)ルーティングテーブル上での並び順(一行目あるいは前回選択したルーティング情報の次の行など)、や4)任意(ランダム)、さらに5)料金や利用のインセンティブなどの設定に基づく、ことなど多様な方法が考えられる。
このような機能を用いてユーザ端末300が、アクセスポイント100と直接通信ができないときでも、アクセスポイント100と通信可能な他のユーザ端末200を経由して通信を行う動作を説明する。
第一の実施の形態の動作を説明する。図5はシステムフロー図である。
まず、ユーザ端末300が通信を行おうとすると、判断部310が無線通信部320に無線通信の確立を指示する(S501)が、無線通信部320は圏外のため通信不可能と、判断部310に返答する(S502)。その結果、判断部310は無線通信部320によるアクセスポイント100との通信は不可能と判断する。
すると判断部310は、近距離無線通信を用いた他のユーザ端末とのアドホック通信による、そのユーザ端末の中継を利用したアクセスポイント100との通信を試みる。
判断部310は、記憶部340が保持しているルーティングテーブル342を参照し(S503)、ルーティング情報を選択する(S504)。ここではNo.2である、ユーザ端末200を経由したアクセスポイント100までのルーティング情報を選択する。
そこで判断部310は、近距離無線通信部330に対し、ユーザ端末200との近距離無線通信の接続確立を指示する(S505)。つまり、近距離無線通信部330はユーザ端末200の近距離無線通信部230に対し、アドホック通信の接続の要求を送信する(S506)。
ユーザ端末200内では、近距離無線通信部230が、ユーザ端末300との近距離無線通信によるアドホック通信の接続可否を判断部210に問い合わせる(S507)。判断部210は、記憶部240が保持しているオン/オフフラグ241を参照し(S508)、フラグがオンの場合、接続の許可を判断し(S509)、近距離無線通信部230に対し接続の許可を通知する(S510)。すると近距離無線通信部230は、ユーザ端末300に対して接続許可を返信し(S511)、ユーザ端末300からの接続要求を受け入れて、アドホック通信が確立する。
S508の結果、オン/オフフラグ241がオフだった場合は、ユーザ端末300に対して接続不可を返信し、処理を終了する。
判断部210の処理手順は、図6aのフローチャートの通りである。
このような処理により、ユーザ端末200とユーザ端末300の間で近距離無線通信が確立する。
ユーザ端末300は、送信したいデータを近距離無線通信部330を通じてユーザ端末200に送信し(S512)、ユーザ端末200は、近距離無線通信部230が受信したデータを、無線通信部220から、アクセスポイント100に送信し(S515)、同様にユーザ端末300が受信するデータも中継することで、ユーザ端末300はアクセスポイントを介した所望の通信を行うことができる。
この時、ユーザ端末200では、近距離無線通信部230と無線通信部220の間で送受信したデータを計測部250を経由させる(S513、S514)ことで、アドホック通信で送受信されたデータ量を計測する。
計測は、他の方法、例えば近距離無線通信部230の動作を監視するなどでもよく、適宜実施すればよい。
判断部210は所定のタイミングで計測部250にアドホック通信を行ったデータ量を照会し(S520)、このデータ量が所定の量、例えば100メガバイトを超えていた場合に(S521)、記憶部240が保持しているオン/オフフラグ241をオフに設定する(S522)。
判断部210のこの処理手順は、図6bのフローチャートの通りである。
このことにより、以降、他端末からアドホック通信の要求を受けた場合には、判断部210が接続不可の判断を行うことになる。
このような形態により、ユーザ端末200は、所定のデータ量までの範囲でアドホック通信により中継することができるため、ユーザ端末200の電池の消耗を一定程度までにする、ユーザ端末200が3G回線と低廉な価格で通信できると契約に定められている場合、その通信量を超えないようにするなど、ユーザ端末200の中継処理の量に対して制限を設けることができる。
なお、この実施の形態のルーティングの決定では、ユーザ端末300はアクセスポイント100までのルーティング情報を予め記憶部340にルーティングテーブル342として保持していたが、ルーティングテーブルを保持する代わりに、中継を許可するユーザ端末を求めるリクエストをブロードキャスト送信する方法でもよい。このリクエストに対して、ユーザ端末200はセル110の中にあってアクセスポイント100と直接通信ができるため、オン/オフフラグがオンである時に、「アクセスポイント100と通信が可能で、かつ中継を許可する」として応答する。
また、この実施の形態でのアドホック通信を許可する条件としては、計測部で計測した、中継したデータ量(例えばバイト数)を基準として判断したが、その他にも、扱ったHTTP(HyperText Transfer Protocol)や通話等のセッション数や、アドホック通信を行っているユーザ端末300に当たる端末の数や、中継を行っていた時間、電池の残量など、適宜判断基準を採用することができる。
また、ユーザ端末200のオン/オフフラグ242の確認は、この実施の形態のように通信開始時にのみ確認してもよいし、通信中にそれまでの通信量を加算して所定のタイミングで確認してもよい。
また、中継の通信中にオン/オフフラグがオフになったことが確認された場合には、即時に通信を遮断したり、所定の次のタイミング、例えばユーザ端末200からの新たなセッション要求は中継しないなどの処理により、中継通信不可の判断を反映させることができる。
また、オン/オフフラグの設定は、この実施の形態のように一定の条件を満たす時に自動で設定されてもよいし、ユーザ端末200の画面表示機能(図示しない)等を利用してユーザに、フラグの変更や、計測したデータ量等を提示することにより、ユーザの判断の入力を求める方法でもよい。
また、オン/オフフラグがオフになったのち、所定のタイミングでオンに設定されることとしてもよい。この設定のタイミングについても、所定の時間が経過した時や、電池の充電の残量が所定の量より回復した時など適宜採用することができ、またその際にユーザ端末200の画面表示機能等を利用してユーザに提示してユーザの判断の入力を求めるなど、その処理手順も適宜採用することができることは言うまでもない。
このように構成することにより、あるユーザ端末が過度にアドホック通信での中継を受け入れることにより電池を消費しすぎる、自端末が通信を行いたい時に通信を行えないといった問題に対し、中継処理の量に対して許可・拒否の判断を行うことができる。
[第二の実施の形態]
第二の実施の形態の構成図を図7に示す。
第二の実施の形態の構成図を図7に示す。
この第二の実施の形態の第一の実施の形態との違いは、ユーザ端末300が、アクセスポイント100と通信するために、ユーザ端末200に加えてユーザ端末400の中継も利用する、つまりアドホック通信による中継が多段であることである。
この実施の形態でのユーザ端末400の機能ブロックを図8に示す。ユーザ端末400の機能ブロックのうち、ユーザ端末200と共通な機能ブロックには、共通の名前を付してあり、詳細な説明を適宜省略する。
ユーザ端末400の、ユーザ端末200の機能ブロックとの差異は、記憶部440にルーティングテーブル442を持つことである。このルーティングテーブルは、図9aのようであり、アクセスポイント100と通信するためには、ユーザ端末200が中継すると記憶されている。
この実施の形態でユーザ端末300が保持するルーティングテーブル342´は、図9bのようになる。このルーティングテーブルでは、アクセスポイント100に接続するためには、ユーザ端末400が中継すると記憶されている。
このような第二の実施の形態の動作の動作を説明する。この第二の実施の形態のシステムフロー図は図10の通りである。
まず、ユーザ端末300が通信を行おうとすると、判断部310が無線通信部320に無線通信の確立を指示する(S1001)が、無線通信部320は圏外のため通信不可能と判断部310に返答する(S1002)。その結果、無線通信部320によるアクセスポイント100との通信は不可能と判断する。すると判断部310は、近距離無線通信を用いた他のユーザ端末とのアドホック通信により、そのユーザ端末の中継を利用したアクセスポイント100との通信を試みる。
判断部310は、記憶部340が保持しているルーティングテーブル342´を参照し(S1003)、ルートを選択する(S1004)。ここではNo.1としている、ユーザ端末400を経由したアクセスポイント100までのルーティング情報を選択する。
そこで判断部310は、近距離無線通信部330にユーザ端末400との近距離無線通信の接続確立を指示する(S1005)。つまり、近距離無線通信部330はユーザ端末400の近距離無線通信部430に対し、アドホック通信の接続の要求をする(S1006)。
ユーザ端末400内では、近距離無線通信部430が、アドホック通信による中継処理の接続可否を判断部410に問い合わせる(S1007)。判断部410は、記憶部440が保持しているオン/オフフラグ441を参照し(S1008)、フラグがオンの場合、接続の許可を判断する(S1009)。続いて判断部410は、記憶部440が保持するルーティングテーブル442を参照し(S1010)、ルートを選択する(S1011)。ここではNo.1としている、ユーザ端末200を経由したアクセスポイント100までのルーティング情報を選択する。
次いで判断部410は、近距離無線通信部430にユーザ端末200との近距離無線通信の確立を指示する(S1012)。つまり、近距離無線通信部430は、ユーザ端末200の近距離無線通信部230に対し、アドホック通信の接続を要求する(S1013)。
ユーザ端末200では、第一の実施の形態と同様の手順でアドホック通信の接続の可否を判断し、接続が許可できる場合ユーザ端末400に対して接続の許可を送信する(S1014〜S1018)。ユーザ端末400は、接続の許可を更にユーザ端末300に送信する(S1019)。
そして、ユーザ端末300の近距離無線通信部330からユーザ端末400の近距離無線通信部430、そしてユーザ端末200の近距離無線通信部230へ、近距離無線通信による中継処理が行われ(S1020、S1023)、さらにユーザ端末200の無線通信部220からアクセスポイントへ通信が行われる(S1026)。
この過程で、ユーザ端末400内で、近距離無線通信部430が中継したデータ量をカウンタ部450により計測し(S1021〜S1022)、ユーザ端末200内では近距離無線通信部230と無線部220の間の通信をカウンタ部250により計測し(S1024〜S1025)、カウンタ部450あるいはカウンタ部250による計測結果が所定の値を超えた時に、記憶部440のオン/オフフラグ441や記憶部240のオン/オフフラグ241がオフにセットされ、所定のタイミングで中継処理が停止される。
この時の計測の方法や、計測の内容、また計測結果に基づく判断、中継処理の停止のタイミングについては、第一の実施の形態同様、様々な形態が採用できる。
なお、ルーティングテーブルをユーザ端末300のみが保持し、ユーザ端末400はルーティングテーブルを保持しない構成も可能である。この場合ユーザ端末400は、ユーザ端末300から、アクセスポイント100までのルーティング情報を受け取ることでアクセスポイント100までのルーティングを行うことができる。
この場合のルーティングテーブルは図9cのようになる。このルーティングテーブルは、アクセスポイント100と通信するためには、まずユーザ端末400、次いでユーザ端末200により中継する、と記憶されている。
あるいは、この実施の形態でもルーティングテーブルを持たず、ユーザ端末300とユーザ端末400とが、アクセスポイント100と通信するために中継を許可するユーザ端末を求めるリクエストを送信する方法でもよい。
この実施の形態では中継を行うユーザ端末を2台としたが、3台以上でも構成できる。中継を行うユーザ端末が判断部やオン/オフフラグやカウンタ部等を備えていれば、同様に、所定のタイミングで中継を停止することでユーザ端末のユーザの不便を解消することができるし、判断部やオン/オフフラグやカウンタ部等を備えていなければ、単に要求に応じて中継を行う端末として動作することができる。
なお、第二の実施の形態のユーザ端末400のみによる一段の中継とすることも可能であることも明らかである。
このように構成することにより、あるユーザ端末が過度にアドホック通信での中継を受け入れることにより電池を消費しすぎる、自端末が通信を行いたい時に通信を行えないといった問題に対し、中継処理の量に対して許可・拒否の判断を行うことができる。
[第三の実施の形態]
第三の実施の形態の構成図を図11に示す。第一の実施の形態との違いは、アクセスポイント100の代わりに、アクセスポイント100´を備えていることである。
第三の実施の形態の構成図を図11に示す。第一の実施の形態との違いは、アクセスポイント100の代わりに、アクセスポイント100´を備えていることである。
アクセスポイント100´は、図12に示すように、アクセスポイント100の機能に加えて、判断・指示部120とカウンタ部130を備えている。
そして、第一および第二の実施の形態ではユーザ端末内でアドホック通信により中継したデータ量を計測し、中継の可否を判断していたところ、この第三の実施の形態では、アクセスポイントが各ユーザ端末によるアドホック通信の中継を計測する。
この第三の実施の形態の動作を、図13のシステムフロー図を利用して説明する。
なお、システムフロー図内で図5のシステムフロー図と同様の動作である箇所には同じ符号を付してある(S501〜S512)。この範囲については、説明を適宜簡略化する。
ユーザ端末300が通信を行う時に、判断部310が無線通信部320に通信を指示するが(S501)、無線通信部320は通信が不可であると返答する(S502)。
すると判断部310は、記憶部340で保持しているルーティングテーブル341を参照して(S503)、ユーザ端末200を介したアドホック通信を行うことを決定し(S504)、近距離無線通信部330にユーザ端末200との接続を指示する(S505)。
近距離無線通信部330は、ユーザ端末200に近距離無線通信の接続を要求する(S506)。ユーザ端末200でこのリクエストを受信した近距離無線通信部230は、判断部210に接続の可否を照会する(S507)。判断部210は記憶部240に保持されているオン/オフフラグ242を参照して(S508)、オン/オフフラグ242がオンであれば、接続許可を判断し(S509)、近距離無線通信部230に接続の受け入れを指示する(S510)。近距離無線通信部230がユーザ端末300に対し接続を受け入れる返答をし(S511)、ユーザ端末200とユーザ端末300のアドホック通信が確立する。
するとユーザ端末300は、送信したいデータを近距離無線通信部330から送信し(S512)、ユーザ端末200が近距離無線通信部230で受信する。続いて近距離無線通信部230が、無線通信部220にデータを送り(S1313)、無線通信部220がアクセスポイント100´にデータを送信する(S1314)。この際に、無線通信部220から送信されるデータには、ユーザ端末200がアドホック通信で中継した旨のフラグも付加される。
アクセスポイント100´では、受信したデータを、ユーザ端末200がアドホック通信で中継したデータ量としてカウンタ部130が計測したのち、指定された宛先へ送信する(S1315)。
ユーザ端末300が受信するデータも、同様の処理を逆方向に行うことにより、アクセスポイント100´からユーザ端末300へ送られる。
アクセスポイント100´では、所定のタイミングで、判断部120がカウンタ部130に、各ユーザ端末がアドホック通信で中継したデータ量を参照する(S1320)。その結果、ユーザ端末200が中継したデータ量が所定の値を超えていると判断されると(S1321)、判断部120はユーザ端末に対して、アドホック通信の中継を中止するように指示する。具体的には、ユーザ端末200の無線通信部220を通じて(S1322)、判断部210に対してオン/オフフラグ242をオフにするよう指示を送信し(S1323)、判断部210は記憶部240に保持されているオン/オフフラグ242をオフに設定する(S1324)。
アクセスポイント100´の判断・指示部120がカウンタ部130にユーザ端末200が中継したデータ量を参照するタイミングや、ユーザ端末200が中継を停止するタイミングについては適宜設計することができる。
またこの実施の形態においても計測する対象は、中継したデータ量の他、中継したセッションの数、中継した時間、中継を行った端末数など適宜設定することができる。
このように構成することにより、あるユーザ端末が過度にアドホック通信での中継を受け入れることにより電池を消費しすぎる、自端末が通信を行いたい時に通信を行えないといった問題に対し、中継処理の量に対して許可・拒否の判断を行うことができる。
さらに、この第三の実施の形態ではアクセスポイント100´において、カウンタ部130により各ユーザ端末がアドホック通信を中継したデータ量を計測する構成として説明した。このように構成することにより、アクセスポイント100´を管理する者、例えば通信キャリアが、アドホック通信を中継したデータ量が多いほどそのユーザ端末の利用料を割り引いたり、ユーザ端末の利用者にキャッシュバックを行ったりするなどの処理を、カウンタを用いて容易に行うことができる。
また、このように構成することにより、通信キャリアが、アドホック通信を中継する各ユーザ端末個別の制限ではなく、通信キャリアの網全体をより円滑に運用できるように、オン・オフフラグをオフにする閾値を調節することができる。例えば、近隣で通常時よりもアクセスポイントの稼動数が少なくなった時は、アクセスポイント100´の近くで中継を行うユーザ端末のオフにする閾値を高くし、より多くの通信をアドホック通信によりアクセスポイント100´で処理できるようにする。
この時所定の値は、すべてのユーザ端末に対して一律であってもよいし、一部または全てのユーザ端末については個別に設定されていてもよい。
また、アクセスポイント100´からの指示により必ずオン/オフフラグがオフになることでもよいし、ユーザ端末の表示画面などに表示することによりユーザに問い合わせて、フラグをオフにするかどうかの入力を求めてもよい。
また、この第三の実施の形態ではアクセスポイント100´が判断・指示部120やカウンタ部130を持つものとしたが、これらの機能がアクセスポイント100´と接続された異なるハードウェアの計算機上に備えられていてもよい。
なお、第三の実施の形態に、第二の実施の形態のような多段のユーザ端末による中継を適用してもよい。この場合には、第二の実施の形態で説明したようなルーティングテーブルを持つユーザ端末を用いることにより、多段の中継を実現できる。
この時はアクセスポイント100´のカウンタ部と判断・指示部が、中継を行っているユーザ端末200とユーザ端末400について、適宜両方の中継を計測し、判断を行えばよい。
その他、第一および第二の実施の形態の説明に付した変形例を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜適用することができる。
100 アクセスポイント
100´ アクセスポイント
110 セル
120 判断・指示部
130 カウンタ部
200 ユーザ端末
210 判断部
220 無線通信部
230 近距離無線通信部
240 記憶部
241 オン/オフフラグ
250 計測部
300 ユーザ端末
310 判断部
320 無線通信部
330 近距離無線通信部
340 記憶部
342 ルーティングテーブル
342´ ルーティングテーブル
342´´ ルーティングテーブル
350 カウンタ部
400 ユーザ端末
410 判断部
420 無線通信部
430 近距離無線通信部
440 記憶部
441 オン/オフフラグ
442 ルーティングテーブル
450 カウンタ部
100´ アクセスポイント
110 セル
120 判断・指示部
130 カウンタ部
200 ユーザ端末
210 判断部
220 無線通信部
230 近距離無線通信部
240 記憶部
241 オン/オフフラグ
250 計測部
300 ユーザ端末
310 判断部
320 無線通信部
330 近距離無線通信部
340 記憶部
342 ルーティングテーブル
342´ ルーティングテーブル
342´´ ルーティングテーブル
350 カウンタ部
400 ユーザ端末
410 判断部
420 無線通信部
430 近距離無線通信部
440 記憶部
441 オン/オフフラグ
442 ルーティングテーブル
450 カウンタ部
Claims (10)
- 基地局と、
前記基地局と第一の方法で通信する第一の端末と
前記第一の端末と第二の方法で通信する第二の端末とからなり、
前記第一の端末が、前記第二の端末と前記基地局との通信の中継を行う
通信システムであって、
前記中継の可否を判断する判断部を備える、
通信システム。 - 前記第一の端末が前記判断部を備え、
前記判断部の判断結果に従って、前記第一の端末が前記中継を停止する、
請求項1記載の通信システム。 - 前記基地局が前記判断部を備え、
前記判断部の判断結果に従って、前記第一の端末が前記中継を停止する、
請求項1記載の通信システム。 - 前記判断部は
前記第一の端末が前記中継を行った通信に関する情報の計測を行い、
前記計測の結果が所定の条件を満たした場合に前記中継を停止するように制御する、
請求項2または請求項3に記載の通信システム - 基地局と、
前記基地局と第一の方法で通信する第一の端末と
前記第一の端末と第二の方法で通信する第二の端末とからなり、
前記第一の端末が、前記第二の端末と前記基地局との通信の中継を行う
通信システムを構成する第一の端末であって、
判断部を備え、
前記判断部の判断結果に従って、前記中継を停止する、
第一の端末。 - 前記判断部は、
前記第一の端末が前記中継を行った通信に関する情報の計測を行い、
前記計測の結果が所定の条件を満たした場合に前記中継の停止を判断する、
請求項5に記載の第一の端末。 - 基地局と、
前記基地局と第一の方法で通信する第一の端末と
前記第一の端末と第二の方法で通信する第二の端末とからなり、
前記第一の端末が、前記第二の端末と前記基地局との通信の中継を行う
通信システムを構成する基地局であって、
判断部を備え、
前記判断部の判断結果に従って、前記中継の停止の指示を前記第一の端末に送信する、
基地局。 - 前記判断部は、
前記第一の端末が前記中継を行った通信に関する情報の計測を行い、
前記計測の結果が所定の条件を満たした場合に前記中継の停止を判断する、
請求項7に記載の基地局。 - 第一の端末が基地局と第一の方法で通信し、
前記第一の端末が第二の端末と第二の方法で通信し、
前記第一の端末は、前記第二の端末と前記基地局との通信を中継し、
前記中継の可否を判断する、
通信方法。 - 第一の端末が、
基地局と第一の方法で通信し、
第二の端末と第二の方法で通信し、
前記基地局と前記第二の端末との通信の中継を行い、
前記中継の可否を判断する、
通信方法
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013041085A JP2014171048A (ja) | 2013-03-01 | 2013-03-01 | 通信装置、通信方法及び通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013041085A JP2014171048A (ja) | 2013-03-01 | 2013-03-01 | 通信装置、通信方法及び通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014171048A true JP2014171048A (ja) | 2014-09-18 |
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ID=51693143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013041085A Pending JP2014171048A (ja) | 2013-03-01 | 2013-03-01 | 通信装置、通信方法及び通信システム |
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---|---|
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- 2013-03-01 JP JP2013041085A patent/JP2014171048A/ja active Pending
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