JP2014171029A - 通信制御装置及びプログラム、並びに、通信システム - Google Patents

通信制御装置及びプログラム、並びに、通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】 高優先度のパケットを低遅延で転送しつつ、他のパケットの遅延をできるだけ抑えて、どのパケットを用いた通信も十分な通信品質が維持できる通信制御装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、ルータ間で転送されるパケットの種別に応じて、ルータに対して優先度を変更させる通信制御装置に関する。そして、各ルータを特定するルータ特定情報と、パケットの送信元及び宛先装置とルータとの帰属関係を表す帰属関係情報とを記憶する記憶手段と、各ルータ間の遅延時間を取得する情報取得手段と、各ルータ間の遅延時間、ルータ特定情報及び帰属関係情報に基づいて、パケットの優先度を、各ルータごとに算出する優先度算出手段と、算出された優先度を各ルータに指示する優先度指示手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信制御装置及びプログラム、並びに、通信システムに関し、例えば、ルータを利用する通信の通信品質を向上させるためにルータを制御する場合に適用し得るものである。
オープンフロー(OpenFlow)では、通信データ(フロー)の転送を行うオープンフロースイッチ(ルータ)とそのオープンフロースイッチに対して転送方法の指示をするオープンフローコントローラ(通信制御装置)が分離されている(非特許文献1参照)。全てのオープンフロースイッチは、集中制御によるオープンフローコントローラの指示に従って動作する。このオープンフローコントローラからの指示を変更することにより、各オープンフロースイッチがフローを転送する動作を柔軟に変更可能となる。従って、オープンフローコントローラがオープンフロースイッチに適時に指示を与えることにより、オープンフロースイッチの動作を変更し、障害のある経路を回避したり、ネットワークの負荷を分散させたりといったことを容易になし得る。
また、特許文献1には、通信装置において、特定のパケットを所定の遅延時間内に転送する技術が開示さている。
一方、音声や映像をデータとしてネットワークを通じて送受信することにより、遠隔地とのコミュニケーションを可能とするテレビ会議システムが存在する。また、ワープロや電子的なホワイトボードのようなアプリケーションを共有して閲覧、編集するサービスが存在する。
このような2者間以上で相互に通信するシステム(以下では、単に、テレビ会議又はテレビ会議システムと総称する)では、ある拠点で発生したデータはネットワークを経由して他の拠点に到達するため、そのデータが発生した時刻よりも遅延して相手先に到達し、音声や映像として再生される。
しかし、コミュニケーションその他の作業を、自然にストレスなく行うためには、データが即時(リアルタイム)に到達することが望ましく、低遅延の通信が要求される。
また、各拠点間の遅延は、拠点間の距離やネットワークの輻輳状態などに依存し、拠点間毎に異なる。従って、複数の拠点において、同時刻に発生したデータがそれらとは異なる他の拠点に到達したとき、到達時刻にはそのデータ間で、ずれが発生してしまう。そのデータをそのまま再生すれば、拠点間でのコミュニケーションをとるのに支障を来たすこととなる。
そこで、特許文献2の記載技術では、多数の拠点間でテレビ会議を実施するようなときに、各拠点で、そのデータを送受信する端末がデータを送出する際に、各端末間の遅延時間に応じて、データを送出する時間を調整している。この送出時間の調整により、各拠点で同時刻に発生したデータを、受信端末に同時刻に到達させることができるようにしている。
特開2011−61689号公報 特開2011−71576号公報
"OpenFlow Switch Specificalion",http://www.openflow.org/documents/openflow−spec−vl.1.0.pdf
先述の通り、テレビ会議通信は低遅延を要求するため、ルータに対して、そのような低遅延を要求するパケット(データ)を、他のパケット(Webパケット等)に優先して転送処理するように設定されることがある。
特許文献1に記載の方法によれば、各拠点で同時刻に発生したパケットを同時に到達させることができる一方、低遅延を達成するためには、全てのルータでそのパケットを高い優先度で処理する必要がある。
しかし、ルータはテレビ会議以外の他のパケットも処理するため、ルータの通信量が増加すると、優先度の低い他のパケットの処理が滞り、遅延が増大し、他のパケットのパケット損失を生じさせるなど、通信品質の低下を招く恐れがある。
そのため、優先度などが相違するいずれのパケットを用いた通信も十分な通信品質が維持できる通信制御装置及びプログラム、並びに、通信システムが望まれている。
第1の本発明は、ルータ間で転送されるパケットの種別に応じて、上記パケットを転送処理する優先度を変更できるルータに対して、上記優先度を変更させる通信制御装置であって、(1)各ルータを特定するルータ特定情報と、優先度を変更するパケットの送信元及び宛先の装置とルータとの帰属関係を表す帰属関係情報とを記憶する記憶手段と、(2)上記ルータ特定情報及び上記帰属関係情報に基づいて、上記パケットに対する優先度を、上記各ルータごとに算出する優先度算出手段と、(3)上記優先度算出手段が算出した上記ルータごとの優先度を上記各ルータに指示する優先度指示手段とを有することを特徴とする。
第2の本発明の通信制御プログラムは、ルータ間で転送されるパケットの種別に応じて上記パケットを転送処理する優先度を変更できるルータに対して、上記優先度を変更させる通信制御装置に搭載されるコンピュータを、(1)各ルータを特定するルータ特定情報と、優先度を変更するパケットの送信元及び宛先の装置とルータとの帰属関係を表す帰属関係情報とを記憶する記憶手段と、(2)上記ルータ特定情報及び上記帰属関係情報に基づいて、上記パケットに対する優先度を、上記各ルータごとに算出する優先度算出手段と、(3)上記優先度算出手段が算出した上記ルータごとの優先度を上記各ルータに指示する優先度指示手段として機能させることを特徴とする。
第3の本発明は、パケットを転送し合う複数のルータと、ルータ間で転送されるパケットの種別に応じて、上記パケットを転送処理する優先度を変更できるルータに対して上記優先度を変更させる通信制御装置とを備える通信システムにおいて、上記通信制御装置として、第1の本発明の通信制御装置を適用したことを特徴とする。
第4の本発明は、ルータ間で転送されるパケットを、接続する複数の経路のいずれに転送しても宛先装置に届けられるルータに対して、上記パケットを転送する経路を決定する通信制御装置であって、(1)各ルータ間の遅延時間の情報であって、複数の経路に接続されたルータについては各経路を介した遅延時間の情報を取得する情報取得手段と、(2)上記遅延時間情報に基づいて、上記パケットを転送する経路を決定する経路決定手段と、(3)決定された経路を、その経路を介したパケット転送を行う各ルータに指示する経路指示手段とを有することを特徴とする。
第5の本発明の通信制御プログラムは、ルータ間で転送されるパケットを、接続する複数の経路のいずれに転送しても宛先装置に届けられるルータに対して、上記パケットを転送する経路を決定する通信制御装置に搭載されるコンピュータを、(1)各ルータ間の遅延時間の情報であって、複数の経路に接続されたルータについては各経路を介した遅延時間の情報を取得する情報取得手段と、(2)上記遅延時間情報に基づいて、上記パケットを転送する経路を決定する経路決定手段と、(3)決定された経路を、その経路を介したパケット転送を行う各ルータに指示する経路指示手段として機能させることを特徴とする。
第6の本発明は、パケットを転送し合う複数のルータと、接続する複数の経路のいずれにパケットを転送しても宛先装置に届けられるルータに対して、上記パケットを転送する経路を決定する通信制御装置とを備える通信システムにおいて、上記通信制御装置として、第4の本発明の通信制御装置を適用したことを特徴とする。
本発明によれば、優先度などが相違するいずれのパケットを用いた通信も十分な通信品質が維持できる通信制御装置及びプログラム、並びに、通信システムを提供できる。
第1の実施形態の通信システムの全体構成を示す説明図である。 第1の実施形態の通信制御装置の機能的構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の通信制御装置における記憶部が記憶している情報の説明図である。 第1の実施形態の動作を説明するときに想定した通信システムの構成(ネットワーク構成)を示す説明図である。 図4の通信システムにおけるルータ間の遅延時間を示す説明図である。 第1の実施形態の通信制御装置が各ルータに対して優先度を変更する動作を示すフローチャートである。 図4の通信システムにおける各ルータにおける優先度を示す説明図である。 第2の実施形態の通信システムの全体構成を示す説明図である。 第2の実施形態の通信制御装置の機能的構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の通信システムにおけるルータ間の遅延時間を示す説明図である。 第2の実施形態の動作を説明するときに想定した通信システムの構成(ネットワーク構成)を示す説明図である。 第2の実施形態の通信制御装置が各ルータに対して経路を変更する動作を示すフローチャートである。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による通信制御装置及びプログラム、並びに、通信システムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態の通信システムの全体構成を示す説明図である。
図1において、第1の実施形態の通信システム1は、通信制御装置10、1又は複数のルータ20−n(1≦n≦N)、いずれかのルータに収容されている1又は複数の端末30−nを有しており、ルータ間(言い換えると端末間)、
通信制御装置10及びルータ20−n間がネットワーク40を介して通信し得るように構成されている。図1では、通信制御装置10がネットワーク40に接続して存在している場合を示しているが、通信制御装置10が、いずれかのルータ20−nに実装されていても良い。
ネットワーク40は、その種類が限定されるものではないが、例えば、いわゆるインターネットを想定している。
各ルータ20−nは、1又は複数の端末を収容しているが、図1では1個ずつの収容端末30−nを記載している。図1に記載している各端末30−i(iは1〜N)は、図1に記載している他の端末30−j(jは1〜Nのうちiを除くもの)とテレビ会議を行なっているとする。各ルータ20−nは、収容している端末(端末30−nのと図示していない端末)が発生したパケットを転送処理し、また、ネットワーク40から転送されてきたパケットを収容端末(30−nなど)に向けて転送する。
各ルータ20−nは、詳細構成の図示は省略するが、公知のルータのうち次のような機能(優先転送機能、遅延測定機能)を少なくとも有するルータである。
各ルータ20−nは、パケットを、優先度に応じて転送処理することができる。すなわち、各ルータ20−nは、特定のパケットを、当該ルータ20−nに先に到達している他のパケットよりも先に転送処理する機能を備えている。ここで、各ルータ20−nは、パケットのヘッダ内のあるフィールド情報に基づいて、テレビ会議のパケットとそれ以外のパケットとを識別できる。各ルータ20−nは、テレビ会議の通信を構成するパケットのうち、どのパケットをどれだけ優先して処理するかについては、通信制御装置10からの指示に従う。なお、テレビ会議の通信を構成するパケットに対しては、各ルータ20−nは、特段の指示がされない限り、最高の優先度、すなわち、当該ルータ20−nにおいて最も処理を待つ時間が短い優先度(以下、最優先と呼ぶ)で、そのパケットを転送処理する。
また、各ルータ20−iは、協働しながら他のルータ20−jと通信することにより、ルータ20−i及び20−j間の伝搬遅延時間(以下、単に遅延時間と呼ぶ)を計測する機能を有する。ルータ間の遅延時間を計測するときに、ルータ20−i及び20−j間について、ルータ20−iからルータ20−jへの方向と、その逆方向とを区別するようにしていても良く、区別しないようにしていても良い。以下では、区別して取り扱う場合を説明する。ここで、遅延時間には、往復遅延時間の半分の値、若しくは、片道の遅延時間の値を採用することができる。
各端末30−nは、テレビ会議に対応できる既存の端末と同様なものであり、その機能説明は省略する。
第1の実施形態の通信制御装置10は、ルータ20−i及び20−j間の遅延時間を取り込み、複数のルータ間の遅延時間に基づいて、各ルータ20−nに設定する優先度を決定して、各ルータ20−nに設定するものである。
図2は、通信制御装置10の機能的構成を示すブロック図である。ここで、通信制御装置10の構成を、ハードウェアで構成することも可能であり、また、CPUが実行するソフトウェア(通信制御プログラム)とCPUとで実現することも可能であるが、いずれの実現方法を採用した場合であっても、機能的には図2で表すことができる(後述する図9も同様である)。
図2において、通信制御装置10は、情報取得部101、優先度算出部102、優先度指示部103及び記憶部104を有する。
記憶部104は、少なくとも、(1)ルータを特定する情報(以下、ルータ特定情報と呼ぶ)と、(2)パケットの送信元又は宛先とルータとの帰属関係を表す情報(以下、帰属関係情報と呼ぶ)とを記憶する。
ルータ特定情報は、遅延時間を取得すべきルータ20−nを示す。また、ルータ特定情報は、観点を変えれば、優先度を変更する指示を与えるルータ20−nを示している。ルータ特定情報としては、例えば、ルータ20−nのシステム固有の情報(例えば、通し番号、MACアドレス若しくは製品番号)とルータ20−nのIPアドレス(単にIPアドレスと表現した場合はグローバルIPアドレスを意味している)との組情報を適用することができる。
帰属関係情報は、パケットの送信元である端末30−nがどのルータ20−nに属するものであるか、また、パケットの宛先である端末30−nがどのルータ20−nに属するものであるかを特定するための情報である。帰属関係情報としては、例えば、ルータ20−nの識別情報(IPアドレスなど)と、端末30−nの識別情報との組情報を適用することができる。
ルータ特定情報と、帰属関係情報におけるルータの識別情報とを、同一の情報で兼用することができる。
図3は、記憶部104に記憶されている情報の具体例を示す説明図であり、Nが3の後述する図4に示す通信システムに係る記憶情報である。1列目は、ルータ特定情報として、ルータ20−nであることとIPアドレスの組み合わせで表記している。また、2列目は、そのルータ20−nに属するパケットの送信元若しくは宛先となる端末30−nをプライベートIPアドレスのプレフィックス表記している。プレフィックス表記の他に、プライベートIPアドレスにより、端末30−nを直接特定するようにしても良い。
情報取得部101は、各ルータ20−nから、そのルータ20−nを一方の要素とするルータ間の遅延時間の情報を取得するものである。情報取得部101は、取得した遅延時間の情報を優先度算出部102へ与える。
優先度算出部102は、記憶部104から、ルータ特定情報を取得すると共に、全てのルータ間の遅延時間の情報を情報取得部101から取得する。優先度算出部102は、ルータ特定情報の参照により、全てのルータ間の遅延時間情報を取得したことを確認したら、全ての遅延置換情報に基づいて、各ルータ20−nが、テレビ会議のパケットをどのような優先処理をするか決定する。優先度算出部102は、ルータ20−nに対して決定した優先度を優先度指示部103へ与える。
以下、優先度算出部102における優先処理の決定機能について詳述する。
優先度算出部102は、まず、ルータ20−i及び20−j間の遅延時間のうちの最大値を求める。以下、最大遅延時間dmaxと呼ぶ。
次に、優先度算出部102は、情報取得部101から、ルータ20−iからルータ20−jまでの遅延時間di,jを取得する。
そして、優先度算出部102は、最大遅延時間dmax及び遅延時間di,jに基づき、ルータ20−iからルータ20−jに転送されるパケットを、宛先側のルータ20−jでは、(1)式に示す処理時間t i,j内に、送信元側のルータ20−iでは、(2)式に示す処理時間t i,j内に処理する優先度とすることを決定する。すなわち、時間t i,jが短いほど許容される処理遅延時間が短く、その分、パケットの転送の優先度は高くなっている。ここで、定数αi,jは0≦αi,j≦1であり、固定値でも可変値であっても良い。また、ルータ20−i及び20−j間によって、定数αi,jが異なっていても良い。定数αi,jが1に近い値であることが、宛先側のルータ20−jの優先度を送信元側のルータ20−iの優先度より低くしていることを意味し、定数αi,jが0に近い値であることが、送信元側のルータ20−iの優先度を宛先側のルータ20−jの優先度より低くしていることを意味する。(1)式及び(2)式から分かるように、遅延時間di,jが最大遅延時間dmaxよりずれている程、優先度が低くなるようになっている。
i,j=αi,j・(dmax−di,j) …(1)
i,j=(1−αi,j)・(dmax−di,j) …(2)
処理時間t i,j、t i,jの値が0であることは、パケットの処理は最優先であることを意味する。定数αi,jが1であることは、そのパケットの優先度を、ルータ20−jでは下げ、ルータ20−iでは最優先とすることを意味する。逆に、定数αi,jが0であることは、そのパケットの優先度を、ルータ20−jでは最優先とし、ルータ20−iでは下げることを意味する。
以上のように、(1)式若しくは(2)式に従って、各ルータ20−n(nはi若しくはj)において、ルータ20−iからルータ20−jに転送されるパケットの優先度(言い換えると、ルータにおける処理遅延時間)が決定される。
最大遅延時間dmaxに代えて、所定の許容遅延時間を適用することができる。これは、そのシステムで最大限許容できる遅延時間である。最大遅延時間dmaxが大きい場合、例えば、テレビ会議システムとして許容し得ない遅延となる場合があり得るからである。逆に、最大遅延時間dmaxが小さい場合、テレビ会議を成立させるために、最大遅延時間dmaxよりも大きい値を、所定の許容遅延時間(上述した最大遅延時間dmaxが大きい場合における所定の許容遅延時間と異なる値であっても良い)として採用し得る。
所定の許容遅延時間を適用して、処理時間t i,j又はt i,jの値が負になれば、そのルータ20−i又は20−jが最優先であることを意味する。
優先度指示部103は、優先度算出部102が算出した優先度を各ルータ20−nに通知し、特定パケットの優先度を変更させる。優先度指示部103における機能は、具体的には以下の通りである。
優先度指示部103は、記憶部104から帰属関係情報を取得する。優先度を変更するパケットは、ルータ20−iからルータ20−jへ転送されるものであるとする。このパケットを、ルータ20−n(ここでのnはi及びj)が識別できるように、帰属関係情報に基づいてパケットを特定できるようにする。例えば、テレビ会議のパケットのうち、送信元及び宛先が、あるローカルIPアドレスの範囲にあるものと、ルータ20−nが特定できるようにする。そして、優先度指示部103は、ルータ20−nに対して、テレビ会議を構成するパケットのうち、その特定パケットの優先度を通知し、設定させる。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の通信システム1における通信制御装置10の動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各ルータ20−nや各端末30−nにおける動作は、従来のルータや端末とほぼ同様であるので、その説明は省略する。
以下では、通信制御装置10による制御動作を説明するに当たり、図4に例示する通信システムの構成を想定して適宜説明する。図4に示す構成は、Nが3である点を除けば、図1に示す構成と特段変わるところはない。
通信制御装置10は、ネットワーク40を介して、各ルータ20−1〜20−3に指示を与える。
各ルータ20−1、20−2、20−3のIPアドレスはそれぞれ、図3及び図4に示すように、「10.0.0.1」、「10.0.0.2」、「10.0.0.3」である。各ルータ20−1、20−2、20−3はそれぞれ、1又は複数の端末を収容するが、図4では、代表として、テレビ会議に係る端末30−1、30−2、30−3を例示し、他の端末は省略している。ルータ20−1〜20−3は、端末30−1〜30−3から送出されたパケット以外にも、多数のパケットを転送処理している。
図4に示すように、各端末30−1、30−2、30−3はそれぞれ、「192.168.1.0/24」、「192.168.2.0/24」、「192.168.3.0/24」のローカルIPアドレスのプレフィックスを有するローカルなネットワークに属し、各ローカルIPアドレスはそれぞれ、「192.168.1.1」、「192.168.2.1」、「192.168.3.1」である。これら3台の端末30−1〜30−3の間で、現在テレビ会議がなされている。このテレビ会議の通信は、現状、ルータ20−1〜20−3の全てにおいて最優先で処理されており、ルータ20−1〜20−3内におけるパケットの処理遅延は無視できる。
各ルータ20−i(1≦i≦3)は、他のルータ20−j(1≦j≦3、i≠j)との間で遅延時間を測定している。遅延時間は、図4及び図5に示すように、ルータ20−1からルータ20−2へのパケット転送で20ms、ルータ20−2からルータ20−3へのパケット転送で40ms、ルータ20−3からルータ20−1へのパケット転送で30msであったとする。遅延時間は、逆方向について測定しても同じ値であり、この動作が実行されている最中で、その値は不変であるとする。図5は、ルータ間の遅延時間を図表の形式で示したものである。
ここで、各ルータ20−nから、そのルータ20−nに帰属している端末30−nに到達するまでに要する遅延時間は、無視できるものとする。また、逆に、端末30−nから、自己が帰属するルータ20−nに到達するまでに要する遅延時間も無視できるものとする。従って、端末30−i及び30−j間で授受されているパケットの遅延時間は、ルータ20−i及び20−j間の伝搬遅延時間に等しいとみなしている。各ルータ20−1〜20−3は、自己が測定したルータ間の遅延時間を通信制御装置10に送信している。
図6は、通信制御装置10における動作を示すフローチャートであり、以下、図6を参照しながら動作を説明する。
なお、以下の説明では、定数αi,jがルータ間に拘らず固定値αであるとして適宜説明する。また、動作の開始時点で、記憶部104が、ルータ特定情報及び帰属関係情報を予め記憶しているとする。
S101:情報取得部101が、各ルータ20−nから、そのルータを一方の要素とするルータ間の遅延時間情報を取得し、優先度算出部102へ与える。
S102:優先度算出部102は(なお、情報取得部101の動作であっても良い)、記憶部104からルータ特定情報を取得して、全てのルータ間の遅延時間情報を完備させる。すなわち、図5に示すように、全てのルータ間の遅延時間情報を完備させる。
S103:優先度算出部102が、全てのルータ間の遅延時間の中から最大遅延時間dmaxを求める。
S104:優先度算出部102は、未決定のルータ20−i(1≦i≦N)から20−j(1≦j≦N;i≠j)へのパケットについての優先度を決定対象とする。未決定のルータ間のパケットがあって決定対象があれば、後述するS104に移行し、未決定のルータ間のパケットがなくなれば後述するS106に移行する。
S105:優先度算出部102は、ルータ20−iからルータ20−jへ転送されるパケットのルータ20−i及び20−jにおける優先度を決定する。すなわち、優先度算出部102は、そのパケットを、宛先側のルータ20−jでは、時間t i,j=α・(dmax−di,j)内に、送信元側のルータ20−iでは、時間t i,j=(1−α)・(dmax−di,j)内に処理する優先度とすることを決定する。そして、優先度算出部102は、決定結果を優先度指示郡103に与える。
S106:優先度指示部103は、記憶部104から帰属関係情報を取得し、テレビ会議のパケットのうち、優先度を変更するパケットの送信元及び宛先のローカルIPアドレスの範囲を特定する。そして、優先度指示部103は、各ルータ20−nに対して決定した優先度を通知する。
以上のような図6に示す動作を、上述した図5に示す通信システム(テレビ会議システム)1に当てはめると、以下のような動作となる。
なお、以下の説明では定数αi,j=α=1であるとする。また、記憶部104は、ルータ特定情報及び帰属関係情報として、この通信システム1に対応する図3の情報を保持しているとする。
S101:情報取得部101は、各ルータ20−1〜20−3より、各ルータ間の遅延時間を取得する。遅延時間は、優先度算出部102に与えられる。
S102:優先度算出部102は、記憶部104からルータ特定情報を取得し、全てのルータ間の遅延時間を完備させる。ルータ20−1及び20−2間、ルータ20−2及び20−3間、ルータ20−3及び20−1間の遅延時間は、両方向共に、それぞれ、20ms、40ms、30msであるから、まとめると、図5に示すようになる。
S103:優先度算出部102は、最大遅延時間dmaxとして、20ms、40ms、30msの中の最大値である40msを求める。
S104:未決定のルータ20−i(1≦i≦N)から20−j(1≦j≦N;i≠j)へのパケットについての優先度を決定対象とする。図4に示す通信システムの場合、優先度の決定対象となるのは、ルータ20−1から20−2へのパケット、ルータ20−2から20−1へのパケット、ルータ20−2から20−3へのパケット、ルータ20−3から20−2へのパケット、ルータ20−3から20−1へのパケット、ルータ20−1から20−3へのパケットの6種類があり、これらを順次、優先度の決定対象とする。
S105:ルータ20−1から20−2へのパケットに関するルータ20−1及び20−2における優先度が決定対象となったときには、ルータ20−1から20−2への遅延時間が20msであるので、優先度算出部102は、そのパケットを、宛先側のルータ20−2では、時間t 1,2=α・(dmax−d1,2)=1・(40−20)=20ms内に、送信元側のルータ20−1では、時間t 1,2=(1−α)・(dmax−d1,2)=(1−1)・(40−20)=0ms内に処理する優先度とすることを決定する。そして、優先度算出部102は、決定結果を優先度指示郡103に与える。
優先度算出部102は、他の5種類のルータ間についても、上述と同様にして、各ルータの優先度を決定し、決定結果を優先度指示郡103に与える。
図7は、全6種類のルータ間について、S105を行って得られた優先度の結果を示している。図7において、各列は、上述した6種類のルータ間を示しており、各行は、そのルータ間のパケットの転送における各ルータでの優先度を示している。例えば、1行1列目は、ルータ20−3から20−1へのパケットに関するルータ20−1における優先度が10msであることを表している。
S106:優先度指示部103は、記憶部104から帰属関係情報を取得し、各ルータ20−1〜20−3に対して処理結果を通知する。
優先度指示部103は、例えば、ルータ20−1に対しては、(1)ルータ20−2からルータ20−1へ転送されるパケット、すなわち、アドレス範囲192.168.2.0/24の端末30−2からアドレス範囲192.168.1.0/24の端末に転送されるパケットは20ms以内で処理することと、(2)ルータ20−3からルータ20−1へ転送されるパケット、すなわち、アドレス範囲192.168.3.0/24の端末30−3からアドレス範囲192.168.1.0/24の端末30−1へ転送されるパケットは10ms以内で処理することが通知される(図3及び図7参照)。なお、ルータ20−1からルータ20−2へ転送されるパケットについて算出された処理許容時間や、ルータ20−1からルータ20−3へ転送されるパケットについて算出された処理許容時間が、図7の場合と異なり、0ms(最優先度)以外の値であれば、ルータ20−1に対しては、その処理許容時間も優先度情報として通知される。以上では、優先度が変化した転送パケットについて、優先度情報を通知する場合を示したが、算出された処理許容時間が0msであって今までの優先度と変らない場合にも、ルータ20−nに対して通知するようにしても良い。
優先度指示部103は、他のルータ20−2及び20−3に対しても、同様にして、0ms以外の処理許容時間に決定された優先度情報を通知する。
以上のような変化した優先度の情報が通知された各ルータ20−1〜20−3は、転送するパケットの送信元及び宛先アドレスの組み合わせに基づいて適用する優先度を確認して、優先度に応じたタイミングで転送を実行する。
第1の実施形態の通信システム1において、各ルータ20−1〜20−3が、最優先より変化した優先度を適宜適用することにより、テレビ会議を構成するパケットは最大遅延時間40ms以内で端末30−1〜30−3間で通信されるから、テレビ会議の通信品質は遅延時間の点において、優先度を変更する前と変わらない。また、テレビ会議を構成するパケットを全て最優先で処理することはなくなり、各ルータ20−1〜20−3で処理される、テレビ会議以外のパケットの優先度が上がり、その通信品質を向上させることができる。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、ルータ20−nにおいて、テレビ会議の通信の優先度を、その送信元及び宛先の組み合わせだけでなく、ルータ20−i及び20−j間の遅延時間に基づいて変更するようにしたので、テレビ会議の通信の品質を遅延時間の点において保ちつつ、テレビ会議以外の通信についても極度な品質劣化を抑制することができる。
また、定数α i,jを調整することにより、テレビ会議のパケットを優先処理するルータを変更することができる。パケット処理量の多いルータでは、テレビ会議のパケットを処理する優先度を、優先的に下げることで、テレビ会議のパケットの遅延時間をほぼ維持したまま、そのルータにおける他のパケットの通信品質の低下を軽減することができる。
因みに、特許文献2に記載された方法では、パケットの送信元の端末で送信時間を調整しているから、経路途中の全てのルータではテレビ会議のパケットを最優先で転送しなければ、宛先の端末に同時には到達させることができない。その結果、テレビ会議以外のパケットの通信品質の向上は見込めない。
(B)第2の実施形態
次に、本発明による通信制御装置及びプログラム、並びに、通信システムの第2の実施形態を、図面を参照しながら、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図8は、第2の実施形態の通信システムの全体構成を示す説明図であり、上述した第1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には同一、対応符号を示している。
図8及び図1の比較から明らかなように、第2の実施形態の通信システム1Aでは、全て又は一部のルータ(図8ではルータ20−1が該当する)が、言い換えると、そのルータに帰属している端末が、複数の経路50−k(1≦k≦K)のいずれかを選択してネットワーク40側とのパケットの授受が可能なものである。以下、複数の経路に対応できるルータがルータ20−1であるとして説明する。
ルータ20−1は、どのパケットをどの経路50−kを使用して転送するかについては、通信制御装置10Aの指示に従う。
多経路対応ルータ20−1と、他のルータ20−jとの間の遅延時間に関しては、各経路50−kのそれぞれについて遅延時間を計測する。すなわち、ルータ20−1から他のルータ20−jまでの遅延時間は、K個計測する。また、他のルータ20−jから多経路対応ルータ20−1までの遅延時間も、K個計測する。
第2の実施形態の通信制御装置10Aは、多経路対応ルータ20−1に関しては、適用する経路の決定も行うものである。
図9は、第2の実施形態の通信制御装置10Aの機能的構成を示すブロック図であり、上述した第1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には同一、対応符号を示している。
図9において、第2の実施形態の通信制御装置10Aは、情報取得部111、経路決定部112、経路指示部113及び記憶部104を有する。
記憶部104は、第1の実施形態と同様に、少なくともルータ特定情報と帰属関係情報とを記憶している。
情報取得部111は、各ルータ20−nから、ルータ間の遅延時間の情報を取得する。ここでのルータ間の遅延時間情報には、多経路対応ルータ20−1が遅延時間の測定するルータ間の一方のルータである場合には、経路別のルータ間の遅延時間情報をも含まれる。情報取得部111は、多経路対応ルータ20−1からは各経路の通信量を取得する。通信量は、例えば、通信速度であっても良く、直近所定時間内に転送したトラフィック量(データ量)であっても良く、その時点における転送待ちバッファの蓄積量であっても良い(以下では、通信速度の場合を説明する)。情報取得部111は、取得した遅延時間情報及び通信量情報を経路決定部112に与える。
図10は、第2の実施形態の情報取得部111による遅延時間情報の取得結果の一例を示す説明図である。この例の場合、ルータ20−1から経路1経由でルータ20−2へパケットを転送する際の遅延時間は20msであり、ルータ20−1から経路2経由でルータ20−2へパケットを転送する際の遅延時間は30msである。
経路決定部112は、多経路対応ルータ20−1とのパケット転送に関し、テレビ会議通信のパケットの転送で用いる経路を決定するものである。経路決定部112の経路決定機能は、具体的には、以下の通りである。
経路決定部112は、記憶部104からルータ特定情報を取得すると共に、情報取得部111からルータ間の遅延時間情報と各経路の通信量とを取得する。経路決定部112は、ルータ特定情報により、必要な全ての遅延時間情報を取得したことを確認したら、遅延時間情報及び通信量に基づいて、多経路対応ルータ20−1に関し、このルータ20−1から転送されるテレビ会議のパケットをどの経路を経由して転送するか、ルータ20−1へ転送されるテレビ会議のパケットをどの経路を経由して転送するかを、例えば、以下のようにして決定する。
経路決定部112は、まず、ルータ間の遅延時間の最大値(最大遅延時間dmax)を求める。但し、現にテレビ会議のパケット転送に利用されていない経路の遅延時間は、最大値を求める候補の遅延時間の中に含めない。
最大遅延時間dmaxに代えて、所定の許容遅延時間を適用することができる。第1の実施形態で説明したことと同様の趣旨である。
次に、経路決定部112は、ルータ20−iからルータ20−jまでの遅延時間di,jを取得する。特に、多経路対応ルータ20−1に関しては、ルータ20−1から各経路50−kを経由したルータ20−iまでのそれぞれの遅延時間d1,k,i、及び、ルータ20−iから各経路50−kを経由したルータ20−1までのそれぞれの遅延時間di,k,1を取得する。
そして、経路決定部112は、最大遅延時間dmax及び遅延時間di,j、di,k,1に基づき、又は、最大遅延時間dmax、遅延時間di,j、di,k,1及び通信量に基づき、ルータ20−1が転送に介在するパケットを、どの経路50−kを経由して転送するかを決定する。経路決定部112は、決定した経路の情報を経路指示部113に与える。
ここで、各ルータ20−nからルータ20−1へ転送されるパケットを、それぞれ別の経路で転送することに決定することもできる。逆に、ルータ20−1から各ルータ20−nへ転送されるパケットについても、別の経路で転送することに決定することもできる。多経路対応ルータ20−1へ転送されるパケットと、多経路対応ルータ20−1からルータ20−nへ転送されるパケットは、同じ経路50−kを経由するように決定する必要はない(但し、このように決定しても良い)。
多経路対応ルータ20−1からルータ20−iへ転送されるパケットについて、転送経路の決定方法として、例えば、以下の4つの方法のいずれかの方法を適用することができる。
第1に、遅延時間d1,k,iが最大遅延時間dmax以下である経路(今までテレビ会議のパケットの転送に供していないものを含む)を選択する。これ以外の選択条件を任意に定めても良い。例えば、第1の選択条件を満たす中で、遅延時間が最大の経路を選択することとしても良い。
第2に、遅延時間d1,k,iが最大遅延時間dmax以下の経路のうち、通信量が最大でない、いずれかの経路を選択する。ここで、「通信量が最大でない経路を選択すること」が、通信量が最小の経路を選択することであっても良い。
第3に、遅延時間d1,k,iが、所定の許容遅延時間以下である経路(今までテレビ会議のパケットの転送に供していないものを含む)を選択する。これ以外の選択条件を任意に定めても良い。例えば、第3の選択条件を満たす中で、遅延時間が最大の経路を選択することとしても良い。
第4に、遅延時間d1,k,iが、所定の許容遅延時間以下の経路のうち、通信量が最大でない、いずれかの経路を選択する。ここで、「通信量が最大でない経路を選択すること」が、通信量が最小の経路を選択することであっても良い。
ルータ20−iから多経路対応ルータ20−1へ転送されるパケットについても、例えば、同様な選択方法を適用する。すなわち、「遅延時間di,k,1が最大遅延時間dmax以下である経路を選択する」、若しくは、「遅延時間di,k,1が最大遅延時間dmax以下の経路のうち、通信量が最大でない経路を選択する」を提供できる。
経路指示部113は、経路決定部112で決定された経路を各ルータ20−nに通知し、パケットの転送経路を変更させる。なお、経路を変更する場合だけ通知するようにしても良く、また、決定された経路が今までの経路と同じ場合にも通知するようにしても良い。通知は、例えば、以下のようにしてなされる。
経路指示部113は、記憶部104から帰属関係情報を取得する。経路50−kを変更するパケットは、多経路対応ルータ20−1からルータ20−iへ転送されるパケットと、ルータ20−iから多経路対応ルータ20−1へ転送されるパケットである。これらパケットをルータ20−nが識別できるように、帰属関係情報に基づいて、パケットを特定する。例えば、テレビ会議のパケットのうち、送信元及び宛先があるローカルIPアドレスの範囲にあるパケットを、経路を変更するパケットとして特定する。そして、経路指示部113は、各ルータ20−nに対して、テレビ会議に係るパケットのうち、その特定パケットを転送する経路を選択可能なルータに通知する。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態の通信システム1Aにおける通信制御装置10Aの動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。
ここで、通信制御装置10Aの制御動作を説明するに当たり、図11に例示するネットワーク構成を想定して説明する。すなわち、通信システム1Aが3個のルータ20−1〜20―3を備え、ルータ20−1が2つの経路50−1及び50−2に対応し得るものである。
通信制御装置10Aが、ネットワーク40を介してルータ20−1〜20−3に指示を与える点や、各ルータ20−1〜20−3のIPアドレスが図3に示す通りである点や、各端末30−1〜30−3のアドレス(ローカルIPアドレスのプレフィックス)が図3に示す通りである点などは、第1の実施形態の愚弟的な動作説明の場合と同様である。
各ルータ20−iは、他のルータ20−jとの間で遅延時間を測定している。測定結果は、図10に示した通りであるとする。動作を説明している期間では、遅延時間は変化しないものとする。
また、多経路対応ルータ20−1は、各経路50−1及び経路50−2について、その通信量を計測している。ここでは、その通信量は、経路50−1で100Mbps、経路50−2で50Mbpsであり、端末30−1からネットワーク40への上り方向、ネットワーク40から端末30−1への下り方向の通信量が同じ値であったとする。
以下の説明においても、ルータ間の伝送遅延以外の遅延時間は無視できるものとする。
3台の端末30−1〜30−3の間で、現在、テレビ会議がなされているとする。そして、テレビ会議では、低遅延の通信が要求されることから、ルータ20−1からルータ20−2、20−3へ転送されるパケット、及び、ルータ20−2、20−3からルータ20−1へ転送されるパケットは、遅延の小さい経路50−1を経由して授受されているとする。
ルータ20−1〜20−3は、各々測定した、ルータ間の遅延を通信制御装置10Aに送信している。また、ルータ20−1は、計測した通信量を通信制御装置10Aに送信している。
図12は、通信制御装置10Aにおける動作を示すフローチャートであり、以下、図12を参照しながら動作を説明する。
なお、動作の開始時点で、記憶部104が、ルータ特定情報及び帰属関係情報を予め記憶しているとする。
S201:情報取得部111は、各ルータ20−nから、各ルータ間の遅延時間情報を取得する。また、情報取得部111は、ルータ20−1から通信量情報を取得する。遅延時間情報及び通信量情報は、経路決定部112に与えられる。
S202:経路決定部112は、記憶部104からルータ特定情報を取得し、全てのルータ間の遅延時間情報を完備する。また、経路決定部112は、全ての経路50−kの通信量情報を完備する。
S203:経路決定部112は、遅延時間の中から最大遅延時間dmaxを求める。
S204:多経路対応ルータとの間でパケット転送に供する経路が未決定なルータ20−i(2≦i≦N)を経路決定の処理対象とする。未決定のルータが存在しない場合にはS206に移行し、経路決定の処理対象のルータが決まればS205に移行する。
S205:経路決定部112は、ルータ20−1からルータ20−iへ転送されるパケットについては、遅延時間d1,k,iが最大遅延時間dmax以下の経路のうち、通信量が最小の経路を選択する。また、経路決定部112は、ルータ20−iからルータ20−1へ転送されるパケットについては、遅延時間di,k,1が最大遅延時間dmax以下の経路のうち、通信量が最小の経路を選択する。そして、経路決定部112は、経路の選択(決定)結果を経路指示部113に与える。
以上では、上述した2つの経路の決定方法のうち、第2の方法を適用した場合を示したが、第1の方法を適用しても良いことは勿論である。
S206:経路指示部113は、記憶部104から帰属関係情報を取得し、テレビ会議のパケットのうち、経路を変更するパケットの送信元及び宛先のローカルIPアドレスの範囲を特定する。そして、経路指示部113は、各ルータ20−nに対して決定した経路を通知する。
以上のような図12に示す動作を、上述した図11に示す通信システム(テレビ会議システム)1Aに当てはめると、以下のような動作となる。
なお、記憶部104は、ルータ特定情報及び帰属関係情報として、上述した図3に示す情報を記憶しているとする。
S201:情報取得部111は、各ルータ20−1〜20−3から、各ルータ間の遅延時間情報を取得すると共に、ルータ20−1から、各経路50−kの通信量を取得する。取得された遅延時間情報及び通信量は、経路決定部112に与えられる。
S202:経路決定部112は、記憶部104からルータ特定情報を取得し、全てのルータ間の遅延時間情報を完備させると共に、全ての経路50−kの通信量情報を完備させる。全てのルータ間の遅延時間情報は、図10に示すようになったとする。また、各通信量は、転送方向の向きを問わず、経路50−1で100Mbps、経路50−2で50Mbpsであったとする。
S203:経路決定部112が求めた最大遅延時間dmaxは、ルータ20−2及び20−3間での遅延時間である40msとなる。
S204−1:経路決定部112が、まず、ルータ20−1を適用経路50−kの決定対象としたとする。
S205−1:経路決定部112は、ルータ20−1からルータ20−2へ転送されるパケットの経路について決定する。経路50−1を経由する場合の遅延時間d1,1,2=20ms、及び、経路50−2を経由する場合の遅延時間d1,2,2=30msは、いずれも最大遅延時間dmax=40ms以下である。通信量は、経路50−1で100Mbps、経路50−2で50Mbpsであって、経路50−2の方が小さいから、経路決定部112は、適用経路を経路50−2に決定する。
同様に、ルータ20−2からルータ20−1へ転送されるパケットについても、経路決定部112は、適用経路の決定を行い、この場合、適用経路を経路50−2に決定する。
経路決定部112は、経路の決定結果を経路指示部113に与える。
S204−2:経路決定部112が、次に、ルータ20−3を適用経路50−kの決定対象としたとする。
S205−2:経路決定部112は、ルータ20−1からルータ20−3へ転送されるパケットの経路について決定する。経路50−1を経由する場合の遅延時間d1,1,3=20ms、及び、経路50−2を経由する場合の遅延時間d1,2,3=30msは、いずれも最大遅延時間dmax=40ms以下である。通信量は、経路50−1で100Mbps、経路50−2で50Mbpsであって、経路50−2の方が小さいから、経路決定部112は、適用経路を経路50−2に決定する。
同様に、ルータ20−3からルータ20−1へ転送されるパケットについても、経路決定部112は、適用経路の決定を行い、この場合、適用経路を経路50−2に決定する。
経路決定部112は、経路の決定結果を経路指示部113に与える。
S206:経路指示部113は、記憶部104から帰属関係情報を取得し、帰属関係情報に基づいて、転送パケットを特定した上で、適用経路を通知する。
経路指示部113は、ルータ20−1に対して、(1)ルータ20−2へ転送するパケット、すなわち、ローカルIPアドレスのプレフィックスが192.168.1.0/24の端末から、ローカルIPアドレスのプレフィックスが192.168.2.0/24の端末へ転送するパケットは、経路50−2経由で転送すること、(2)ルータ20−3へ転送するパケット、すなわち、ローカルIPアドレスのプレフィックスが192.168.1.0/24の端末から、ローカルIPアドレスのプレフィックスが192.168.3.0/24の端末へ転送するパケットは、経路50−2経由で転送すること、を通知する。
経路指示部113は、ルータ20−2に対して、ルータ20−1へ転送するパケット、すなわち、ローカルIPアドレスのプレフィックスが192.168.2.0/24の端末から、ローカルIPアドレスのプレフィックスが192.168.1.0/24の端末へ転送するパケットは、経路50−2経由で転送することを通知する。
経路指示部113は、ルータ20−3に対して、ルータ20−1へ転送するパケット、すなわち、ローカルIPアドレスのプレフィックスが192.168.3.0/24の端末から、ローカルIPアドレスのプレフィックスが192.168.1.0/24の端末へ転送するパケットは、経路50−2経由で転送することを通知する。
これにより、各ルータ20−1〜20−3で、テレビ会議を構成するパケットは、遅延時間は最大遅延時間40ms以内で各端末30−1〜30−3間で転送される。また、通信量の小さい経路50−2を使用することで、各経路の負荷を分散させることができ、全体として通信品質を向上することができる。
(B−3)第2の実施形態の効果
第2の実施形態によれば、ルータ20−nにおいて、テレビ会議の通信の経路を、その送信元及び宛先の別に従って変更することで、テレビ会議の通信の品質を遅延時間の観点において保っている。また、多経路対応ルータ20−1に接続する経路の負荷を分散させることで、全体として通信の品質を向上させている。
因みに、特許文献2に記載された方法では、複数の経路が利用可能な場合に遅延を調整する方法は言及されていない。また、パケットの送信元の端末で送信時間を調整しているから、この方法によっては、各経路の負荷を分散させて、通信品質を向上させることはできない。
(C)他の実施形態
上記第2の実施形態の方法で適用経路を決定した後、適用経路を固定経路と見なして、第1の実施形態の方法によって、パケット転送の優先度を定めるようにしても良い。このようにすると、例えば、図11におけるルータ20−2及び20−3間のパケット転送では、特に、優先度の変更によるメリットを生じる。
上記第1の実施形態で説明した技術思想は、テレビ会議の通信に対応した通信システムに限定されず、データの種別などに応じて優先度を可変とすることができる通信システムに広く適用することができる。
上記第2の実施形態で説明した技術思想は、テレビ会議の通信に対応した通信システムに限定されず、通信に供する経路を複数の経路から選択可能な通信システムに広く適用することができる。
上記各実施形態では、説明の簡便化のために、図1や図8に示すような単純なシステム構成を想定して説明したが、システム構成はこれに限定されるものではない。例えば、ルータ20−nの機能を端末30−nに含まれるようにしても良い。
1、1A…通信システム、10、10A…通信制御装置、20−1〜20−N、20−1A…ルータ、30−1〜30−N…端末、40…ネットワーク、101…情報取得部、102…優先度算出部、103…優先度指示部、104…記憶部、111…情報取得部、112…経路決定部、113…経路指示部。

Claims (12)

  1. ルータ間で転送されるパケットの種別に応じて、上記パケットを転送処理する優先度を変更できるルータに対して、上記優先度を変更させる通信制御装置であって、
    各ルータを特定するルータ特定情報と、優先度を変更するパケットの送信元及び宛先の装置とルータとの帰属関係を表す帰属関係情報とを記憶する記憶手段と、
    上記ルータ特定情報及び上記帰属関係情報に基づいて、上記パケットに対する優先度を、上記各ルータごとに算出する優先度算出手段と、
    上記優先度算出手段が算出した上記ルータごとの優先度を上記各ルータに指示する優先度指示手段と
    を有することを特徴とする通信制御装置。
  2. 上記送信先装置を収容するルータから上記宛先装置を収容するルータまで転送されるのに要する時間を、ルータ間の遅延時間の情報として取得する情報取得手段をさらに有し、
    上記優先度算出手段は、上記情報取得手段が取得した上記各ルータ間の遅延時間情報にも基づいて、上記パケットに対する優先度を、上記各ルータごとに算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 上記記憶手段は、所定の許容遅延時間をさらに記憶し、
    上記優先度算出手段は、上記送信元装置がルータj(1≦j≦N)に属し、上記宛先装置がルータi(1≦i≦N;i≠j)に属するパケットを、ルータj及びルータiでそれぞれ転送処理する上限時間をルータj及びルータiの優先度として決定するものであり、
    ルータjについては、上記所定の許容遅延時間から、ルータiとルータjとの間の遅延時間を引いた値に、定数α(0≦α≦1)を掛けた時間を上限時間に決定し、
    ルータiについては、上記所定の許容遅延時間から、ルータiとルータjとの間の遅延時間を引いた値に、定数1−αを掛けた時間を上限時間に決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信制御装置。
  4. 上記優先度算出手段は、上記送信元装置がルータj(1≦j≦N)に属し、上記宛先装置がルータi(1≦i≦N;i≠j)に属するパケットを、ルータj及びルータiでそれぞれ転送処理する上限時間をルータj及びルータiの優先度として決定するものであり、
    ルータjについては、上記各ルータ間の遅延時間のうちの最大遅延時間からルータiとルータjとの間の遅延時間を引いた値に、定数α(0≦α≦1)を掛けた時間を上限時間に決定し、
    ルータiについては、上記各ルータ間の遅延時間のうちの最大遅延時間からルータiとルータjとの間の遅延時間を引いた値に、定数1−αを掛けた時間を上限時間に決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信制御装置。
  5. ルータ間で転送されるパケットの種別に応じて上記パケットを転送処理する優先度を変更できるルータに対して、上記優先度を変更させる通信制御装置に搭載されるコンピュータを、
    各ルータを特定するルータ特定情報と、優先度を変更するパケットの送信元及び宛先の装置とルータとの帰属関係を表す帰属関係情報とを記憶する記憶手段と、
    上記ルータ特定情報及び上記帰属関係情報に基づいて、上記パケットに対する優先度を、上記各ルータごとに算出する優先度算出手段と、
    上記優先度算出手段が算出した上記ルータごとの優先度を上記各ルータに指示する優先度指示手段と
    して機能させることを特徴とする通信制御プログラム。
  6. パケットを転送し合う複数のルータと、ルータ間で転送されるパケットの種別に応じて、上記パケットを転送処理する優先度を変更できるルータに対して上記優先度を変更させる通信制御装置とを備える通信システムにおいて、
    上記通信制御装置として、請求項1〜4のいずれかに記載の通信制御装置を適用したことを特徴とする通信システム。
  7. ルータ間で転送されるパケットを、接続する複数の経路のいずれに転送しても宛先装置に届けられるルータに対して、上記パケットを転送する経路を決定する通信制御装置であって、
    各ルータ間の遅延時間の情報であって、複数の経路に接続されたルータについては各経路を介した遅延時間の情報を取得する情報取得手段と、
    上記遅延時間情報に基づいて、上記パケットを転送する経路を決定する経路決定手段と、
    決定された経路を、その経路を介したパケット転送を行う各ルータに指示する経路指示手段と
    を有することを特徴とする通信制御装置。
  8. 上記情報取得手段は、送信元装置を収容するルータから宛先装置を収容するルータまで転送されるのに要する時間を、ルータ間の遅延時間の情報とすることを特徴とする請求項7に記載の通信制御装置。
  9. 上記経路決定手段は、上記パケットの送信元装置がルータj(1≦j≦N)に属し上記パケットの宛先装置がルータi(1≦i≦N;i≠j)に属するパケットについて、取得された遅延時間のうちの最大遅延時間、若しくは、上記記憶手段がさらに記憶している所定の許容遅延時間以下の遅延時間の経路の中から転送する経路を決定することを特徴とする請求項7又は8に記載の通信制御装置。
  10. 上記情報取得手段は、上記ルータが接続する各経路の通信量をさらに取得し、
    上記経路決定手段は、送信元装置がルータj(1≦j≦N)に属し宛先装置がルータi(1≦i≦N;i≠j)に属するパケットについて、取得された遅延時間のうちの最大遅延時間、若しくは、上記記憶手段がさらに記憶している所定の許容遅延時間以下の遅延時間の経路であって、上記通信量が最大でない経路の中から転送する経路を決定する
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の通信制御装置。
  11. ルータ間で転送されるパケットを、接続する複数の経路のいずれに転送しても宛先装置に届けられるルータに対して、上記パケットを転送する経路を決定する通信制御装置に搭載されるコンピュータを、
    各ルータ間の遅延時間の情報であって、複数の経路に接続されたルータについては各経路を介した遅延時間の情報を取得する情報取得手段と、
    上記遅延時間情報に基づいて、上記パケットを転送する経路を決定する経路決定手段と、
    決定された経路を、その経路を介したパケット転送を行う各ルータに指示する経路指示手段と
    して機能させることを特徴とする通信制御プログラム。
  12. パケットを転送し合う複数のルータと、接続する複数の経路のいずれにパケットを転送しても宛先装置に届けられるルータに対して、上記パケットを転送する経路を決定する通信制御装置とを備える通信システムにおいて、
    上記通信制御装置として、請求項7〜10のいずれかに記載の通信制御装置を適用したことを特徴とする通信システム。
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