JP4390648B2 - 経路制御方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、経路制御方法及び装置に関し、特に、複数エリアに分割されたネットワークに流れるIPパケットをルーティング制御する方法及び装置(ルータ又はノード)に関するものである。
インターネットは現在全ての通信アプリケーションをインターネットプロトコル(IP)上で扱うことを意図し、急速に普及しつつある。インターネットは元来、コネクションを確立しないコネクションレスなネットワークアーキテクチャを持ち、かつIPパケット内に記述されている宛先アドレスを元に、出方路へとルーティングされる。すなわち、その機能を持つルータ内では、IPパケットが到着した時点で、そのIPアドレスに該当する出方路へとIPパケットを転送するだけである。
そのようなネットワークアーキテクチャを持つインターネットでは、どのIPアドレスがどの出方路へ転送するかを決定するために、ルーティングプロトコルと呼ばれる経路決定用のプロトコルがルータ間で取り扱われている。
現在ルーティングプロトコル用のアルゴリズムとしては、Dijkstraのアルゴリズムを用いた方式が一般的であるが、このような現在のルーティングプロトコルでは、以下のような問題がある。
・着信先まで最短距離(SPF: Shortest Path First)のルートしか選択することができない。
・ネットワークトポロジーが変化したときしかルーティングプロトコルが実行されない。
すなわち、一旦いったんルートが確定してしまうと、そのルートしかIPパケットは転送されないことになり、慢性的な輻輳が発生してしまうことになる。また最短距離しか設定することができないため、或るルートが輻輳していても、別のルートが空いているにもかかわらずその空きルートを使用することができないという問題がある。
このような問題を解決するための従来技術として、特開2001-320420号(特許文献1)では、MPLS技術を使用し、MPLSが設定できるラベルパスを用い、SPFではない明示的なルート設定が行える。この特許文献1においては、MPLS技術を用い、発ノード-着ノード間にパスをまず設定し、そのパスが輻輳した場合は、SPFではないパスを新たに設定し、その新パスにトラヒックを迂回させるか、または両方のパスを用いてダイナミックな負荷分散を行うことが記述されている。
しかしながらこの方式の問題点としては、ネットワークの領域(エリア)として1つのエリアしか仮定していないことである。一般的にインターネットで用いられているルーティングプロトコルにおいては、ネットワークを複数のエリアに分割し、エリア内のルーティング情報はサマライズして外部のエリアに通知させることを行い、スケーラビリティを向上させている。OSPFというルーティングプロトコルが一般的であるが、OSPFでは通常のエリアがバックボーンエリアと呼ばれるエリアに接続されネットワークを構成している。
このようなネットワークの構成例が、図21に示されている。この例では、ネットワークが4つのエリアNWa〜NWdに分割され、エリアNWa, NWc, NWdがバックボーンエリアNWbを経由して相互に接続されるようになっている。また、エリアNWaにはルータ(ノード)Ra1, Ra2, Ra3を含んでおり、境界ルータ(Area Border Router;ゲートウェイルータ)Rb1を介してバックボーンエリアNWbと接続されている。またエリアNWcはルータRc1〜Rc4を含み、この内のルータRc1を介してバックボーンエリアNWbとエリアNWcとが接続されている。同様に、エリアNWdはルータRd1〜Rd3を含んでおり、ルータRd1を境界ルータとして、バックボーンエリアNWbと接続されている。
帯域を保証するためには、各エリアNWa〜NWdはエリア内に閉じて経路(ルート)情報の交換を行う。そして、エリア外に対してはエリア内の経路情報をサマライズして送信する。例えば、境界ルータRb1は、自分が管理するバックボーンエリアNWbの経路情報をサマライズしてエリアNWaに通知し、また、エリアNWaの経路情報をサマライズしてバックボーンエリアNWbに通知するものである。これは、バックボーンエリアNWbとエリアNWcの境界ルータRc1、及びバックボーンエリアNWbとエリアNWdとの境界ルータRd1についても同様である。
そのため、各ルータで管理する情報が減ることとなり、ネットワーク全体のスケーラビリティが向上することになる。
しかしながら、図示のように、コネクションをルータ(エッジルータ)Ra1からルータ(エッジルータ)Rc4まで設定し、バックボーンエリアNWb内で輻輳CGTが発生した場合、ルータRa1から見ればどこで輻輳が発生しているか明示的に知ることができず、また、経路の再配置を行おうとしても、経路情報が不明なため再配置を行うことができなくなってしまうという問題がある。
このように、エリア外にはエリア内の情報が隠蔽されるため、エッジルータ間で最適な経路を計算することが困難になる。エリア内に閉じたネットワークにおける経路計算はエリア内のルータにおいて計算できるが、エリア外にまたがる経路計算は現状の枠組みを用いた場合は計算できない。
また別の従来技術として、特開2002-190825号(特許文献2)で開示されているように、ネットワークを複数エリアに分割した場合の最適ルート計算方式があり、この方式では各エリアに閉じてルートの最適計算を行うものである。
特開2001-320420号 特開2002-190825号
しかしながら、上記の特許文献2では、バックボーンエリアとの境界に位置する境界ノードが複数存在した場合、境界ノードを選択してエリアにまたがるルートの最適化が困難であった。
従って本発明は、複数のエリアに分割され管理されるネットワークの経路制御方法及び装置において、バックボーンエリアとの境界に位置する境界ノード(ルータ)が複数存在した場合でも、境界ノードを選択してエリアにまたがる経路を最適化することを課題とする。
上記の課題を解決するため本発明に係る経路制御方法は、トラヒックエンジニアリングを行おうとするエリアのノード(ルータ)が各境界ノードとの間で経路情報の交換を行う第1のステップと、該交換した経路情報に基づき最適な経路を決定する第2のステップと、を備え、該第1のステップで、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするノードであるエッジノードが、各境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各境界ノード同士で調停し、調停した結果を該エッジノードに通知し、該第2のステップで、該エッジノードが、自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴としている。
上記の本発明を、図1に示した原理図(1)を参照して以下に説明する。
まず、この原理図(1)は、図21に示した一般的なネットワーク構成例に対して、エリアNWaとバックボーンエリアNWbとの境界ルータ(ノード)として、2つの境界ルータRb1, Rb2が存在するものと仮定する。いま、図21に示したネットワーク構成例と同様に、エッジルータRa1から、ルータRa2, Rb2, Rc1, Rc2を経由してエッジルータRc4までのコネクションが確立しているときに、バックボーンエリアNWb内において輻輳CGTが発生した場合、トラヒックエンジニアリングを行おうとするエリアNWaのエッジノードRa1は、バックボーンエリアNWbとの境界ルータRb1, Rb2に対して経路最適化の依頼要求(パスの再配置オーダ)REQ1を出す。
この要求REQ1を受けた境界ルータRb1, Rb2は、各々独立して、対向するエリアNWcに位置する境界ノードRc1までの最適経路(点線で図示)を探索する。そして、この探索結果は、境界ルータRb1, Rb2がそれぞれ応答RES1, RES2をエッジルータRa1に返す。エッジルータRa1では、境界ルータRb1, Rb2から通知された経路情報の中から、自分のエリアNWa内の最適経路情報を加味して最適な最終経路を決定し、設定することになる。
この場合、境界ルータRb1, Rb2がそれぞれ別個にエッジルータRa1に探索結果RES1, RES2を通知する代わりに、境界ルータRb1とRb2との間で調停を行い、その調停した結果をエッジノードRa1に通知し、これを受けたエッジノードが自分のエリアNWa内の最適経路情報を加味して最終的な最終経路を決定する
また、本発明に係る経路制御方法においては、第1のエリアと該バックボーンエリアとの間に存在し、該トラヒックエンジニアリングを行おうとする第1の境界ノードから該バックボーンエリアを介して対向したエリアに向かうための第2の境界ノードが複数存在するとき、該第1のステップで、該第1の境界ノードは該第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を該第1の境界ノードに通知し、該第2のステップで、その中から該第1の境界ノードが自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定してもよい。
この場合も、上記の第1のステップで、該第1の境界ノードは該第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各第2の境界ノード同士で調停し、調停した結果を該第1の境界ノードに通知し、該第2のステップで、該第1の境界ノードが該調停結果と自分のエリアの経路情報とを考慮して最適な最終経路を決定してもよい。
上記の本発明を、図2に示した原理図(2)を参照して以下に説明する。
この原理図(2)においては、エリアNWaとバックボーンエリアNWbとの間は1つの境界ルータRb1が存在しているが、バックボーンエリアNWbとエリアNWcとの間には2つの境界ルータRc1, Rc5が存在しているものとする。
そして、上記と同様に、エッジルータRa1から、ルータRa2, Rb1, Rc5, Rc2を経由して、エッジルータRc4までのコネクションが確立していた状態でエリアNWc内において輻輳CGTが発生したものとする。
境界ルータRb1は、境界ルータRc1, Rc5に向けて経路最適化の要求REQ1を出し、これらの境界ルータRc1, Rc5は、それぞれエッジルータRc4までの最適な経路(点線で図示)を独立して探索し、それぞれ独自に境界ルータRb1へ応答RES1, RES2を返す。境界ルータRb1では、応答された経路情報と、自分がバックボーンエリアNWbにおいて探索した最適経路情報とを考慮して最適な最終経路を決定し、設定する。
この場合も、境界ルータRc1とRc5は別々に境界ルータRb1に対して応答RES1, RES2を返答する代わりに、両者で最適経路の調停を行い、その調停結果を境界ルータRbに送り、最適な最終経路を決定するようにしてもよい。
また本発明に係る経路制御方法においては、第1のエリアから該バックボーンエリアに向かうための第1の境界ノードが複数存在し、該第1の境界ノードからバックボーンエリアを介して対向した第2のエリアに向かうための第2の境界ノードが複数存在するとき、該第1のステップで、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするエッジノードが、各境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各境界ノードは独立して最適な経路探索を行うとともに各第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各第1の境界ノードに通知し、各第1の境界ノードが、各第2の境界ノードからの最適経路と自分のエリアの最適経路とを該エッジノードに通知し、該第2のステップで、その中から該エッジノードが自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定してもよい。
この場合も、該第1のステップで、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするエッジノードが、各第1の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第1の境界ノードは独立して最適な経路探索を行うとともに各第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各第2の境界ノード同士で調停し、該調停した結果を各第1の境界ノードに通知し、各第1の境界ノード同士で該調停結果と自分のエリアの最適経路とに基づいて更に調停を行ってその調停結果を該エッジノードに通知し、該第2のステップで、該エッジノードが該調停結果と自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定してもよい。
上記の本発明を、図3に示した原理図(3)を参照して以下に説明する。
この原理図(3)においては、概略的に、上記の原理図(1)及び(2)を合わせた形になっており、エリアNWaとバックボーンエリアNWbとの間には2つの境界ルータRb1, Rb2が存在し、バックボーンエリアNWbとエリアNWcとの間も2つの境界ルータRc1, Rc5が存在しているものと仮定する。
そして、エッジノードRa1からエッジノードRc4までの間に確立されたコネクションにおいて、エリアNWaにおいて輻輳CGT1が発生し、バックボーンエリアNWbにおいて輻輳CGT2が発生し、或いはNWcにおいて輻輳CGT3が発生したとすると、エッジルータRa1は、境界ルータRb1, Rb2に対してエッジノードRc4に向かう経路の最適化要求REQ1を出す。
これに対し、境界ルータRb1, Rb2は更に境界ルータRc1, Rc5に対して経路の最適化要求REQ2を出す。境界ルータRc1, Rc5は、エッジルータRc4までの輻輳CGT3を回避する最適経路(点線で図示)を互いに独立して探索し、この探索結果を境界ルータRb1, Rb2に対して応答RES1, RES2としてそれぞれ通知する。
この探索結果RES1, RES2は更にエッジルータRa1まで応答REW3, RES4として通知され、エッジルータRa1は、この通知された探索結果と自分のエリアNWaでの輻輳CGT1を回避する最適経路情報を考慮してエッジルータRc4までの最適な経路を決定することになる。
この場合も当然境界ルータRb1, Rb2は自分のバックボーンエリアNWb内での輻輳CGT2を回避する最適の経路情報も応答RES3, RES4に含めてエッジルータRa1に通知し、エッジルータRa1はこれらの経路情報も併せて考慮して最適な最終経路を決定することになる。
この原理図(3)においても、上記の原理図(1)及び(2)と同様に、境界ルータRc1, Rc5は独立して境界ルータRb1, Rb2に対して探索結果を送る代わりに、両者の間で探索結果の調停を行い、この調停結果を境界ルータRb1, Rb2に通知し、これらの境界ルータRb1, Rb2においても同様に調停を行ってその調停結果をエッジルータRa1に返答するようにしてもよい。
なお、上記の第1のステップでは、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするあるエリアのノードと各境界ノードとの間での経路情報の交換を、ルーティングプロトコルであるOSPFのOpaque LSA、又はシグナリングプロトコルであるRSVP-TEを用いて行うことができる。
上記の本発明に係る経路制御方法を実現する経路制御装置としては、トラヒックエンジニアリングを行おうとするエリアのノードが、各境界ノードとの間で経路情報の交換を行う第1の手段と、該交換した経路情報に基づき最適な経路を決定する第2の手段と、を備え、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするエリアのノードがエッジノードであり、該第1の手段が、各境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各境界ノード同士で調停し、調停した結果を該エッジノードに通知し、該第2の手段が、自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴としている。
さらに、第1のエリアと該バックボーンエリアとの間に存在し、該トラヒックエンジニアリングを行おうとする第1の境界ノードから該バックボーンエリアを介して対向したエリアに向かうための第2の境界ノードが複数存在するとき、該第1の境界ノードの該第1の手段が、該第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を該第1の境界ノードに通知し、その中から該第1の境界ノードの該第2の手段が自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することができる。
さらに、第1のエリアと該バックボーンエリアとの間に存在し、該トラヒックエンジニアリングを行おうとする第1の境界ノードから該バックボーンエリアを介して対向したエリアに向かうための第2の境界ノードが複数存在するとき、該第1の境界ノードの該第1の手段が、該第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各第2の境界ノード同士で調停し、調停した結果を該第1の境界ノードに通知し、該第1の境界ノードの該第2の手段が、該調停結果と自分のエリアの経路情報とを考慮して最適な最終経路を決定することができる。
さらに、第1のエリアから該バックボーンエリアに向かうための第1の境界ノードが複数存在し、該第1の境界ノードからバックボーンエリアを介して対向した第2のエリアに向かうための第2の境界ノードが複数存在するとき、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするエッジノードの該第1の手段が、各境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各境界ノードは独立して最適な経路探索を行うとともに各第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各第1の境界ノードに通知し、各第1の境界ノードが、各第2の境界ノードからの最適経路と自分のエリアの最適経路とを該エッジノードに通知し、その中から該エッジノードの該第2の手段が自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することができる。
さらに、第1のエリアから該バックボーンエリアに向かうための第1の境界ノードが複数存在し、該第1の境界ノードからバックボーンエリアを介して対向した第2のエリアに向かうための第2の境界ノードが複数存在するとき、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするエッジノードの該第1の手段が、各境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第1の境界ノードは独立して最適な経路探索を行うとともに各第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各第2の境界ノード同士で調停し、該調停した結果を各第1の境界ノードに通知し、各第1の境界ノード同士で該調停結果と自分のエリアの最適経路とに基づいて更に調停を行ってその調停結果を該エッジノードに通知し、該エッジノードの該第2の手段が該調停結果と自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することができる。
上記の該第1の手段は、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするあるエリアのノードと各境界ノードとの間での経路情報の交換を、ルーティングプロトコルであるOSPFのOpaque LSA又は、シグナリングプロトコルであるRSVP-TEを用いて行うことができる。
本発明によれば、経路の最適化(トラヒックエンジニアリング)を行おうとするエリアのノードにおいて、そのノードとエリアの境界に位置する複数の境界ノードとの間で経路情報を交換して経路探索を行い、その探索結果を経路の最適化を行おうとするノードに通知してエリアにまたがる経路の最適探索を行うようにしているので、バックボーンエリアとの境界に位置する境界ノードが複数存在していても、境界ノードを選択してエリアにまたがる最適な経路の決定及び設定が可能となる。
図4は、上記の図1〜図3に示したようなネットワークに用いられる各ルータ(ノード)の実施例を示したものである。このルータ1は、MPLS (Multi Protocol Label Switching)パケット転送技術を用いたもので、IPパケットの入出力を行うIPパケット転送部2と、このIPパケット転送部2に接続され他のルータに対して情報フラッディングを行って他のルータに関する統計(経路)情報の収集(1)を行うルーティングプロトコル部3と、ルーティングプロトコル部3に接続されて通常の経路(ルート)の計算を行う通常経路計算部4と、この通常経路計算部4による計算結果に基づきMPLSラベルを生成してその管理を行うとともに、輻輳状態が発生した場合、この輻輳状態の検出(2)を行うと共に、必要に応じて境界ルータに対して最適経路の候補探索要求(3)を行うトラヒックエンジニアリング部6からの出力信号に基づき、経路に沿ったラベルパスを出力するLSP管理部5と、LSP管理部5によるLSPラベルを受けて、他のルータに対してLSPの設定を行うと共に、必要に応じて境界ルータからの返答結果を元に経路設定(4)を行うLSPシグナリング部7とを含んでいる。なお、ルーティングプロトコル部3からの情報フラッディング及びLSPシグナリング部7からのLSP設定は点線で示されているが、これらの点線は制御パケットで実行されることを示している。
図5は、図4に示したルータ1におけるトラヒックエンジニアリング部6の一実施例を示したものである。この実施例では、トラヒックエンジニアリング部6は、IPパケット転送部1と接続されてトラヒック特性情報を入力し、種々の負荷を観測する負荷観測部61と、ルーティングプロトコル部2と相互接続されて他のルータに関する経路情報を収集するトラヒックエンジニアリングデータベース(DB)62と、このトラヒックエンジニアリングDB62に格納された経路情報に基づき、輻輳検出を行ってLSP管理部5にその情報を与えるトラヒックエンジニアリング計算部63とで構成されている。
このようなルータの初期設定時の一般的に知られた動作が図6に示されている。まず、各ルータにおけるルーティングプロトコル部2同士が情報フラッディングを行い、ネットワークトポロジーを把握する(ステップT1)。このルーティングプロトコル部2のネットワークトポロジーに基づき、通常経路計算部3が、エッジルータ間もしくはエッジルータ−境界ルータ間の最短経路を計算し、LSP管理部5に経路設定の指示を行う(ステップT2)。経路設定の指示を受けたLSP管理部5は、どのラベル経路を使うか、もしくはラベルパス設定の指示をLSPシグナリング部5に対して行う(ステップT3)。LSPシグナリング部5は、LSP設定を行うために、他のルータに対してシグナリングを行い、経路設定を実行する(ステップT4)。
以上のような初期設定を行った後、下記に述べる本発明に基づく種々の動作を実行する。
動作例(1)(図7及び図1参照)
この動作例(1)は、図1に示した原理図(1)に関するものであり、そのフローチャートが図7に示されている。
まず、ルータ1のトラヒックエンジニアリング部6における負荷観測部61は、IPパケット転送部2からのトラヒック特性情報を入力し、トラヒックエンジニアリングを行おうとするエッジルータRa1としてがバックボーンエリアNWbでの輻輳CGTを検知したか否かを判定する(ステップS1)。この結果、バックボーンエリアNWbで輻輳が発生していることが分かったときには、エッジルータRa1のトラヒックエンジニアリングDB62及びトラヒックエンジニアリング計算部63は、自分のエリアNWaとバックボーンエリアNWbとの境界に設置された境界ルータRb1, Rb2に対して最適経路の候補探索要求REQ1を行う(ステップS2)。
候補探索要求REQ1を受けた境界ルータRb1, Rb2のトラヒックエンジニアリングDB62及びトラヒックエンジニアリング計算部63は、自分が属するバックボーンエリアNWb内でそれぞれの境界ルータRb1, Rb2が輻輳CGTを回避するための最適経路の候補を探索する(ステップS3)。
なお、以下、同様にしてトラヒックエンジニアリング部6においては、負荷観測部61とトラヒックエンジニアリングDB62とトラヒックエンジニアリング計算部63とが協働する。
このステップS3の詳細が図8(1)に示されている。まず境界ルータRb1, Rb2においてはそれぞれ、トポロジーデータベース(トラヒックエンジニアリングDB)62上の輻輳リンクCGTが起きているリンク(経路)をマスクする(ステップS3-1)。すなわち、同図(2)に示すバックボーンエリアNWbの構成例において、このバックボーンエリアNWbを構成するルータRb1〜Rb6におけるルータRb4と対向するエリアNWcの境界ルータRc1との間で輻輳したリンクをマスクすることになる。
次に、輻輳リンクをマスクしたトポロジーデータベース62を用いて、最も空き帯域がある経路を探索する(ステップS3-2)。これは、同図(3)に示すバックボーンエリアNWbに示すように、境界ルータRb1の場合には、同図(4)に太線で示すように、この境界ルータRb1からRc1までの経路x1-y1-z1が100Mbpsであるので、境界ルータRb1にとってはこの経路が最も空き帯域がある経路として探索されることになる。境界ルータRb2についても同様にして同図(3)の下側の太線で示す経路が選択されることになる。
そして、このような経路情報から、その経路を経由するバックボーンエリアNWbのルータのIPアドレスのリストを作成する(ステップS3-3)。これは、同図(3)に示す例では、境界ルータRb1に関してはルータRb3とRc1のIPアドレスのリストが作成され、境界ルータRb2に関しては、ルータRb5及びRb6のIPアドレスのリストが作成されることになる。
図7に戻って、境界ルータRb1, Rb2は、各々個別に、ステップS3-3で求めたIPアドレス及びステップS3-2で求めた空き帯域の値を要求元であるエッジルータRa1に対して応答RES1, RE2を返す(ステップS4)。
この後、エッジルータRa1は、返答されたバックボーンエリアNWbの最適経路情報(ルータのIPアドレス及び空き帯域値)と自分が属するエリアNWaの最適経路情報とを考慮して最終的な最適経路を選択する(ステップS5)。
このステップS5の詳細が図9(1)に示されており、まずエッジルータRa1は、境界ルータRb1, Rb2までの経路を探索する(ステップS5-1)。この結果、同図(2)に太線で示すように、エッジルータRa1から境界ルータRb1までの最適な経路は、経路v1-w1となり、エッジルータRa1から境界ルータRb2までは、経路v2-w2が探索されたことを示している。
そしてエッジルータRa1は、境界ルータRb1, Rb2から通知された情報(経路及び帯域)に基づき境界ルータと経路を選択する(ステップS5-2)。この場合の選択例が同図(3)に示されており、ケース1の場合には、エッジルータRa1から境界ルータRb1を経由する経路1=v1-w1-x1-y1-z1が探索され、エッジルータRa1から境界ルータRb2を経由する経路2=v2-w2-x2-y2-y3-z1が探索されるが、図示のように、経路1は経路2よりホップ数が少ないので経路1を選択することになる。
或いはケース2のように、経路1の空き帯域が1Mbpsであり、経路2の空き帯域が100Mbpsであるところから、経路2は経路1よりホップ数が多いが、空き帯域が大きいので経路2が選択されることになる。
このようにして、ステップS5においてエッジルータRa1が最適な経路を選択した後、エッジルータRa1からバックボーンエリアNWbの反対側のエリアNWcに属する境界ルータRc4までの経路を設定することになる(ステップS6)。
そして、経路設定が完了したか否かを判定し(ステップS7)、経路設定が完了していない場合にはスタートに戻るが(ステップS8)、経路設定が完了したときにはこの動作を終了する。
動作例(2)(図10及び図1参照)
この動作例(2)も、図1に示した原理図(1)に関するものであり、フローチャートを示す図10においては、ステップS40における処理が、図7に示した動作例(1)におけるステップS4と異なっている。すなわち、このステップS40では、境界ルータRb1, Rb2がそれぞれ別個にエッジルータRa1に対して返答するのではなく、境界ルータRb1, Rb2同士が通信を行い、バックボーンエリアNWb内で最適な経路を互いに調整してエッジルータRa1に返答するようにしている。
このステップS40の詳細が図11(1)に示されている。すなわち、まず、同図(2)に示したバックボーンエリアNWbの構成例において、同図(3)に太線で示す如く、図8(3)に示した動作例(1)の場合と同様に境界ルータRb1, Rb2のそれぞれのバックボーンエリアNWb内の経路1及び経路2が選択された後、境界ルータRb1, Rb2同士が、探索した経路1,2と空き帯域情報を交換する(ステップS40-1)。そして、ホップ数、空き帯域を考慮し、最適経路を選択し、各々エッジルータRa1へ返答する(ステップS40-2)。
同図(4)は2つのケースを示しており、ケース1においては、経路1=x1-y1-z1であり、経路2=x2-y2-y3-z1であるので、経路1は経路2よりホップ数が少ないということで経路1を選択する。またケース2の場合には、経路1の空き帯域が1Mbpsであり、経路2の空き帯域が100Mbpsであるので、経路2は経路1よりホップ数が多いが空き帯域が大きいので経路2を選択することとなる。
この後、ステップS5〜S8を実行することにより、図11(4)に示したケース1の場合には、図9(2)に示したようにエッジルータRa1が自分のエリアNWaについて探索した経路情報を考慮して、同図(3)に示したケース1の如く、エッジルータRa1,ルータRa2−境界ルータRb1−ルータRb3−境界ルータRc1による経路1が決定されることになる。ケース2の場合も同様にして最適な経路を決定することができる。
動作例(3)(図12及び図2参照)
この動作例(3)は、図2に示した原理図(2)に関するものであり、そのフローチャートを示す図12において、エッジルータRa1からエッジルータRc4までの確立したコネクションにおいてエリアNWc内で輻輳CGTが発生した点も同様に想定している。従って、エリアNWaとバックボーンエリアNWbとの境界ルータは1個のルータRb1であり、バックボーンエリアNWbとエリアNWcとの間は2つの境界ルータRc1, Rc5が配置されており、このようにバックボーンエリアNWbとエリアNWcとの関係は、図1に示した原理図(1)におけるエリアNWaとバックボーンエリアNWbとの関係と類似している。
まず、トラヒックエンジニアリングを行おうとするバックボーンエリアNWbの境界ルータRb1は、対向するエリアNWc内で輻輳が発生しているか否かを判定する(ステップS11)。
この結果、境界ルータRb1は、図2に示した例の如くエリアNWcで輻輳CGTが発生していることを知るので、境界ルータRb1は、対向エリアNWcにおける2つの境界ルータRc1, Rc5に対して最適経路の候補探索要求REQ1を行う(ステップS12)。
このような探索要求REQ1を受けた境界ルータRc1, Rc5は、自分のエリアNWc内で、境界ルータRc1, Rc5が輻輳CGTを回避する最適経路の候補をそれぞれ独自に探索する(ステップS13)。
このステップS13の詳細が図13(1)に示されており、ステップS13を構成するステップS13-1〜ステップS13-3は基本的に図8(1)に示した動作例(1)のステップS3の具体的なステップS3-1〜S3-3にそれぞれ対応している。ただし、ステップS13-3においては、エリアNWcのルータのIPアドレスのリストを作成する点が異なっている。
従って、図13(2)に示すエリアNWcの構成例は、図8(2)に示したバックボーンエリアNWbの構成例と対応しており、更に図13(3)に示す探索経路も、やはり図8(3)に示した探索経路に対応している。この結果、境界ルータRb1への返答情報は、図13(4)に示す通り、経路=x1-y1-z1で空き帯域=100Mbpsとなる。
図12に戻って、ステップS14においては、境界ルータRc1, Rc5は、各々別個に、要求元の境界ルータRb1に対してステップS13-3で求めたルータのIPアドレスと、ステップS13-2で求めた空き帯域情報を通知する。
このような通知を受けた境界ルータRb1は、境界ルータRc1, Rc5から通知された対向エリアNWcの経路情報を比較し、自分が属するバックボーンエリアNWbの最適経路情報を考慮して最適な最終経路を選択する(ステップS15)。
このステップS15の詳細が図14(1)に示されており、このフローチャートは、図9(1)に示すフローチャートに対応するものであるが、ステップS15-1においては、境界ルータRb1から、対向エリアNWcの境界ルータRc1, Rc2までの経路を探索する。これは図14(2)の構成例に示すように、境界ルータRb1から境界ルータRc1まではルータRb2を経由した経路v1-w1が探索され、境界ルータRb1から境界ルータRc5まではルータRb3を経由した経路v2-w2が探索されることを示している。
そして、ステップS15-2においては、境界ルータRc1, Rc5から返答された情報(経路、帯域)に基づき境界ルータと経路を選択する。すなわち、同図(2)に示すように、境界ルータRc1はエッジルータRc4との間で最適な経路x1-y1が探索され、また境界ルータRc5は同様にエッジルータRc4との間で経路x2-y2-y3が探索されており、これらの情報が境界ルータRb1に通知されるので、境界ルータRb1で収集される経路情報は同図(3)に示すようになる。
この場合も、ケース1及びケース2が示されており、ケース1の場合には経路1=v1-w1-x1-y1-z1と、経路2=v2-w2-x2-y2-y3-z1は、ホップ数が少ないので、経路1が選択されることを示しており、ケース2の場合には、経路2は経路1よりホップ数が多くても空き帯域が大きいので経路2が選択されることを示している。これらも、図9(3)に示す場合に対応している。
この後、ステップS16〜S18を実行することにより境界ルータRb1からエッジルータRc4までの最適な経路が設定されることになる。
動作例(4)(図15及び図2参照)
この動作例(4)の場合は、図2に示した原理図(2)に基づき、図12に示した動作例(3)と基本的に同様の処理を行うが、図15のフローチャートに示す如く、ステップS140が、動作例(3)におけるステップS14と異なっている点である。すなわち、このステップS140においては、境界ルータRc1, Rc5がそれぞれ別個に境界ルータRb1に応答を返すのではなく、両者が互いに通信を行い、対向エリアNWc内での最適な経路を調整してから返答する点が異なっている。
このステップS140の詳細が図16(1)に示されている。すなわち、ステップS140-1においては、同図(2)に示す対向エリアNWcの構成例において、境界ルータRc1, Rc5同士が、探索した経路と空き帯域情報を交換する。
すなわち、同図(3)に示すように、境界ルータRc1とエッジルータRc4との間はルータRc2を経由した経路x1-y1が探索され、また境界ルータRc5とエッジルータRc4との間はルータRc3及びRc7を経由した経路x2-y2-y3が探索されるが、これらの探索された情報を、境界ルータRc1とRc5が互いに情報を交換し、ステップS140-2に示すように、ホップ数、空き帯域を考慮し、経路を選択する。この例では、同図(4)に示すように、ケース1において経路1が経路2よりホップ数が少ないので経路1を選択する場合と、ケース2のように、経路2は経路1よりホップ数が多いが、空き帯域が大きいので経路2を選択する場合とが示されている。
この後、上記と同様にステップS15〜S18を経由することにより、境界ルータRb1から対向エリアNWcにおけるエッジルータRc4までの最適な経路が選択され設定されることになる。
動作例(5)(図17及び図3参照)
この動作例(5)は、図3に示した原理図(3)に関するもので、図17のフローチャートに示すように、この動作例(5)においても、エッジルータRa1からRc4までのコネクションにおいて、図示の如く輻輳CGT1〜CGT3のいずれかが発生した場合を想定している。
まず、エッジルータRa1は、自分のエリアNWa以外での輻輳が発生したことを検知したか否かを判定する(ステップS21)。この場合、エッジルータRa1は、輻輳CGT1を検出した場合には、以下の処理は実行せず、輻輳CGT2又はCGT3を検出した場合のみ以下の処理に進むことになる。
すなわち、バックボーンエリアNWb又はエリアNWcにおいて輻輳があったことを検知した場合、エッジルータRa1は、まずバックボーンエリアNWbの境界ルータRb1, Rb2に対して最適経路の候補探索要求REQ1を送る(ステップS22)。
このような探索要求REQ1を受けた境界ルータRb1, Rb2においては、要求を受けた経路が通過する対向エリアNWcでの輻輳CGT3を検知したか否かを判定する(ステップS23)。この判定の結果、対向エリアNWcでの輻輳を検知しない場合にはバックボーンエリア内での輻輳CGT2を検知したことになるのでステップS27に進むが、対向エリアNWcでの輻輳CGT3を検知したことが分かったときには、ステップS24に進み、バックボーンエリアNWbの境界ルータRb1, Rb2が、対向エリアNWcの境界ルータRc1, Rc5に対して最適経路の候補探索要求REQ2を送る。
このような探索要求REQ2を受けた境界ルータRc1, Rc5は、自分のエリアNWc内で境界ルータRc1, Rc5が輻輳を回避する最適経路を探索する(ステップS25)。
そして、境界ルータRc1, Rc5は各々別々に、要求元の境界ルータRb1, Rb2に対して探索結果を応答する(ステップS26)。
更に、境界ルータRb1, Rb2は、自分のバックボーンエリアNWbの輻輳を回避する最適経路を探索しエッジルータRa1に返答する。この場合、境界ルータRc1, Rc5からの返答があるので、これも合わせて応答RES3及びRES4を返すことになる(ステップS27)。なお、ステップS23からステップS27に進む場合、すなわちバックボーンエリア内輻輳CGT2が発生した場合には、ステップS27の処理は、図7の動作例(1)におけるステップS3と同様になる。
ステップS27の後、エッジルータRa1は、返答された経路情報を考慮し、更に自分のエリアNWaで探索した最適経路情報をも考慮し、対向エリアNWcのエッジルータRc4までの最適経路を選択して経路を設定することになる。
このステップS28の詳細が図18(1)に示されている。今、図3に示した原理図(3)に示すネットワークを更に具体的に示したネットワーク構成例が図18(2)に示されており、ステップS28を構成するステップS28-1においては、まずエッジルータRa1から境界ルータRb1, Rb2までの経路を探索する。この結果、同図(2)に示すエリアNWaにおいて、太線で示す如く、エッジルータRa1から境界ルータRb1までの経路は、ルータRa2を経由した経路v1-w1と、ルータRa3を経由した経路v2-w4とが探索される。またエッジルータRa1から境界ルータRb2までは、ルータRa2を経由した経路v1-w3と、ルータRa3を経由した経路v2-w2が探索されることになる。
また、ステップS28を構成するステップS28-2においては、エッジルータRa1は、境界ルータRb1, Rb2から返答された情報(経路、帯域)に基づき境界ルータと経路を選択する。この場合、境界ルータRb1, Rb2は、境界ルータRc1からエッジルータRc4までの最適経路として経路z1-z3が通知されており、また境界ルータRc5からは、経路z2-z4が通知されている。
そして、境界ルータRb1, Rb2と境界ルータRc1, Rc5との間においては、境界ルータRb1から境界ルータRc1に対してルータRb3を経由した経路x1-y1が探索され、境界ルータRb1から境界ルータRc5に対してはやはりルータRb3を経由した経路x1-y4が探索され、境界ルータRb2から境界ルータRc1に対してはルータRb4を経由した経路x3-y1が探索され、そして境界ルータRb2から境界ルータRc5に対してはルータRb5, Rb6を経由した経路x2-y2-y3が探索されるので、この図18(2)に示すネットワーク構成例においてエッジルータRa1に返答される経路は同図(3)に示す経路1〜経路8となる。
従って、この経路1〜経路8の中でホップ数が少ないのは経路1,2,5,6であり帯域が一番大きいのは経路6であるので、帯域を優先順位として経路6を選択することになる。
動作例(6)(図19及び図3参照)
この動作例(6)も図3に示した原理図(3)に対応するものであるが、図17に示した動作例(5)のフローチャートと図19のフローチャートとを比較すると分かるように、ステップS260〜S280が、動作例(5)におけるステップS26〜S28の代わりに処理される点が異なっている。
すなわち、ステップS260においては、上記の動作例(2)及び(4)と同様に、境界ルータRc1, Rc5同士で自分のエリアNWcの経路を調停し、要求元の境界ルータRb1, Rb2に応答を返答するものである。
またステップS270においては、やはり境界ルータRb1, Rb2同士で、自分のバックボーンエリアNWbの輻輳を回避する最適経路を調停し、境界ルータRc1, Rc5からの返答があったときは、その経路も考慮して最適な経路を1つ返答させるものである。
更にステップS280においては、エッジルータRa1は、返答された経路を考慮し、対向エリアNWcのエッジルータRc4までの最適経路を選択して経路を設定する。
このステップS280の詳細が図20(1)に示されている。すなわち、このステップS280を構成するステップS280-1においては、エッジルータRa1から境界ルータRb1, Rb2までの経路を探索する。このとき、エッジルータRa1は、ステップS270において調整が行われた結果、境界ルータRb1, Rb2のいずれの境界ルータが選択されて最適経路が探索されているかを知らされているので、図20(2)のネットワーク構成例に示すように、エッジルータRa1は、境界ルータRb1が調整された結果選択されたものとして境界ルータRb1までの経路v1-w1と経路v2-w4とが探索されることになる。この状態が同図(3)に示されている。このとき、境界ルータRb1, Rb2は、ステップS260により、境界ルータRc1, Rc5間の調停結果を得ているので、この調停結果を元に、その調停された境界ルータまでの経路の内の最適経路を選択すればよいことになる。
この図20(2)の例では、ステップS260により、境界ルータRc5からエッジルータRc4に向かう経路z2-z4が選択されこれが境界ルータRb1, Rb2に共に通知され、これらの境界ルータRb1, Rb2においては、ステップS270により、境界ルータRb1から境界ルータRc5に至る経路はx1-y4-z2-z4とx2-y2-y3-z2-z4の経路があるが、調停の結果境界ルータRb1から経路x1-y4が選択され、これに境界ルータRc5からエッジルータRc4までの経路z2-z4が加わった形の経路情報がエッジルータRa1に送られる。従ってエッジルータRa1は、ステップS280により、経路v1-w1-x1-y4-z2-z4が選択されることを示している。
なお、上記の実施例においてノードとしてルータを用いたが、同じ機能を有するものであれば、種々の装置を用いることができる。
(付記1)
ネットワークが複数エリアに分割されて管理される場合、各エリアがバックボーンエリアを介して接続されており、少なくとも一つのエリアと該バックボーンエリアとの間に境界ノードが複数存在するネットワークの経路制御方法において、
トラヒックエンジニアリングを行おうとするエリアのノードが、
各境界ノードとの間で経路情報の交換を行う第1のステップと、
該交換した経路情報に基づき最適な経路を決定する第2のステップと、
を備えたことを特徴とする経路制御方法。
(付記2)付記1において、
該第1のステップで、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするエッジノードが、各境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を該エッジノードに通知し、該第2のステップで、その中から該エッジノードが自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とした経路制御方法。
(付記3)付記1において、
該第1のステップで、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするエッジノードが、各境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各境界ノード同士で調停し、調停した結果を該エッジノードに通知し、該第2のステップで、該エッジノードが、自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とした経路制御方法。
(付記4)付記1において、
第1のエリアと該バックボーンエリアとの間に存在し、該トラヒックエンジニアリングを行おうとする第1の境界ノードから該バックボーンエリアを介して対向したエリアに向かうための境界ノードが複数存在するとき、該第1のステップで、該第1の境界ノードは該第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を該第1の境界ノードに通知し、該第2のステップで、その中から該第1の境界ノードが自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とした経路制御方法。
(付記5)付記1において、
第1のエリアと該バックボーンエリアとの間に存在し、該トラヒックエンジニアリングを行おうとする第1の境界ノードから該バックボーンエリアを介して対向したエリアに向かうための境界ノードが複数存在するとき、該第1のステップで、該第1の境界ノードは該第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各第2の境界ノード同士で調停し、調停した結果を該第1の境界ノードに通知し、該第2のステップで、該第1の境界ノードが該調停結果と自分のエリアの経路情報とを考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とした経路制御方法。
(付記6)付記1において
第1のエリアから該バックボーンエリアに向かうための第1の境界ノードが複数存在し、該第1の境界ノードからバックボーンエリアを介して対向した第2のエリアに向かうための第2の境界ノードが複数存在するとき、該第1のステップで、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするエッジノードが、各境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各境界ノードは独立して最適な経路探索を行うとともに各第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各第1の境界ノードに通知し、各第1の境界ノードが、各第2の境界ノードからの最適経路と自分のエリアの最適経路とを該エッジノードに通知し、該第2のステップで、その中から該エッジノードが自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とした経路制御方法。
(付記7)付記1において
第1のエリアから該バックボーンエリアに向かうための第1の境界ノードが複数存在し、該第1の境界ノードからバックボーンエリアを介して対向した第2のエリアに向かうための第2の境界ノードが複数存在するとき、該第1のステップで、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするエッジノードが、各第1の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第1の境界ノードは独立して最適な経路探索を行うとともに各第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各第2の境界ノード同士で調停し、該調停した結果を各第1の境界ノードに通知し、各第1の境界ノード同士で該調停結果と自分のエリアの最適経路とに基づいて更に調停を行ってその調停結果を該エッジノードに通知し、該第2のステップで、該エッジノードが該調停結果と自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とした経路制御方法。
(付記8)付記1において
該第1のステップで、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするあるエリアのノードと各境界ノードとの間での経路情報の交換を、ルーティングプロトコルであるOSPFのOpaque LSAを用いて行うことを特徴とした経路制御方法。
(付記9)付記1において
該第1のステップで、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするあるエリアのノードと各境界ノードとの間での経路情報の交換を、シグナリングプロトコルであるRSVP-TEを用いて行うことを特徴とした経路制御方法。
(付記10)
ネットワークが複数エリアに分割されて管理される場合、各エリアがバックボーンエリアを介して接続されており、少なくとも一つのエリアと該バックボーンエリアとの間に境界ノードが複数存在するネットワークの経路制御装置において、
トラヒックエンジニアリングを行おうとするエリアのノードが、
各境界ノードとの間で経路情報の交換を行う第1の手段と、
該交換した経路情報に基づき最適な経路を決定する第2の手段と、
を備えたことを特徴とする経路制御装置。
(付記11)付記10において、
該トラヒックエンジニアリングを行おうとするエリアのノードがエッジノードであり、該第1の手段が、各境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を該エッジノードに通知し、該第2の手段が、その中から該エッジノードが自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とした経路制御装置。
(付記12)付記10において、
該トラヒックエンジニアリングを行おうとするエリアのノードがエッジノードであり、該第1の手段が、各境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各境界ノード同士で調停し、調停した結果を該エッジノードに通知し、該第2の手段が、自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とした経路制御装置。
(付記13)付記10において、
第1のエリアと該バックボーンエリアとの間に存在し、該トラヒックエンジニアリングを行おうとする第1の境界ノードから該バックボーンエリアを介して対向したエリアに向かうための境界ノードが複数存在するとき、該第1の境界ノードの該第1の手段が該第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を該第1の境界ノードに通知し、その中から該第1の境界ノードの該第2の手段が自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とした経路制御装置。
(付記14)付記10において、
第1のエリアと該バックボーンエリアとの間に存在し、該トラヒックエンジニアリングを行おうとする第1の境界ノードから該バックボーンエリアを介して対向したエリアに向かうための境界ノードが複数存在するとき、該第1の境界ノードの該第1の手段が該第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各第2の境界ノード同士で調停し、調停した結果を該第1の境界ノードに通知し、該第1の境界ノードの該第2の手段が該調停結果と自分のエリアの経路情報とを考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とした経路制御装置。
(付記15)付記10において
第1のエリアから該バックボーンエリアに向かうための第1の境界ノードが複数存在し、該第1の境界ノードからバックボーンエリアを介して対向した第2のエリアに向かうための第2の境界ノードが複数存在するとき、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするエッジノードの該第1の手段が、各境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各境界ノードは独立して最適な経路探索を行うとともに各第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各第1の境界ノードに通知し、各第1の境界ノードが、各第2の境界ノードからの最適経路と自分のエリアの最適経路とを該エッジノードに通知し、その中から該エッジノードの該第2の手段が自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とした経路制御装置。
(付記16)付記10において
第1のエリアから該バックボーンエリアに向かうための第1の境界ノードが複数存在し、該第1の境界ノードからバックボーンエリアを介して対向した第2のエリアに向かうための第2の境界ノードが複数存在するとき、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするエッジノードの該第1の手段が、各境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第1の境界ノードは独立して最適な経路探索を行うとともに各第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各第2の境界ノード同士で調停し、該調停した結果を各第1の境界ノードに通知し、各第1の境界ノード同士で該調停結果と自分のエリアの最適経路とに基づいて更に調停を行ってその調停結果を該エッジノードに通知し、該エッジノードの該第2の手段が該調停結果と自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とした経路制御装置。
(付記17)付記10において
該第1の手段が、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするあるエリアのノードと各境界ノードとの間での経路情報の交換を、ルーティングプロトコルであるOSPFのOpaque LSAを用いて行うことを特徴とした経路制御装置。
(付記18)付記10において
該第1の手段が、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするあるエリアのノードと各境界ノードとの間での経路情報の交換を、シグナリングプロトコルであるRSVP-TEを用いて行うことを特徴とした経路制御装置。
本発明に係る経路制御方法及び装置の原理説明図(1)である。 本発明に係る経路制御方法及び装置の原理説明図(2)である。 本発明に係る経路制御方法及び装置の原理説明図(3)である。 本発明に係る経路制御方法及び装置に用いられるルータの一実施例を示したブロック図である。 図4に示したルータに用いられるトラヒックエンジニアリング部の一実施例を示したブロック図である。 図4に示したルータの初期設定時のフローチャート図である。 本発明に係る経路制御方法及び装置の動作例(1)を示したフローチャート図である。 図7に示した動作例(1)のステップS3の詳細を示した図である。 図7に示した動作例(1)のステップS5の詳細を示した図である。 本発明に係る経路制御方法及び装置の動作例(2)を示したフローチャート図である。 図10に示した動作例(2)のステップS40の詳細を示した図である。 本発明に係る経路制御方法及び装置の動作例(3)を示したフローチャート図である。 図12に示した動作例(3)のステップS13の詳細を示した図である。 図12に示した動作例(3)のステップS15の詳細を示した図である。 本発明に係る経路制御方法及び装置の動作例(4)を示したフローチャート図である。 図15に示した動作例(4)のステップS140の詳細を示した図である。 本発明に係る経路制御方法及び装置の動作例(5)を示したフローチャート図である。 図17に示した動作例(5)のステップS28の詳細を示した図である。 本発明に係る経路制御方法及び装置の動作例(6)を示したフローチャート図である。 図19に示した動作例(6)のステップS280の詳細を示した図である。 従来から知られており本発明が対象とするネットワーク構成例を示した図である。
符号の説明
NWa〜NWd ネットワークエリア
Ra1〜Ra3, Rb1〜Rb6, Rc1〜Rc7, Rd1〜Rd3 ルータ(ノード)
1 NPLSルータ
2 IPパケット転送部
3 ルーティングプロトコル部
4 通常経路計算部
5 LSP管理部
6 トラヒックエンジニアリング部
7 LSPシグナリング部
61 負荷観測部
62 トラヒックエンジニアリング(トポロジー)データベース
63 トラヒックエンジニアリング計算部
図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (4)

  1. ネットワークが複数エリアに分割されて管理される場合、各エリアがバックボーンエリアを介して接続されており、少なくとも一つのエリアと該バックボーンエリアとの間に境界ノードが複数存在するネットワークの経路制御方法において、
    トラヒックエンジニアリングを行おうとするエリアのノードが、
    各境界ノードとの間で経路情報の交換を行う第1のステップと、
    該交換した経路情報に基づき最適な経路を決定する第2のステップと、
    を備え、該第1のステップで、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするノードであるエッジノードが、各境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各境界ノード同士で調停し、調停した結果を該エッジノードに通知し、該第2のステップで、該エッジノードが、自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とする経路制御方法。
  2. 請求項1において、
    第1のエリアと該バックボーンエリアとの間に存在し、該トラヒックエンジニアリングを行おうとする第1の境界ノードから該バックボーンエリアを介して対向したエリアに向かうための第2の境界ノードが複数存在するとき、該第1のステップで、該第1の境界ノードは該第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を該第1の境界ノードに通知し、該第2のステップで、その中から該第1の境界ノードが自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とした経路制御方法。
  3. 請求項1において
    第1のエリアから該バックボーンエリアに向かうための第1の境界ノードが複数存在し、該第1の境界ノードからバックボーンエリアを介して対向した第2のエリアに向かうための第2の境界ノードが複数存在するとき、該第1のステップで、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするエッジノードが、各境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各境界ノードは独立して最適な経路探索を行うとともに各第2の境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各第2の境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各第1の境界ノードに通知し、各第1の境界ノードが、各第2の境界ノードからの最適経路と自分のエリアの最適経路とを該エッジノードに通知し、該第2のステップで、その中から該エッジノードが自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とした経路制御方法。
  4. ネットワークが複数エリアに分割されて管理される場合、各エリアがバックボーンエリアを介して接続されており、少なくとも一つのエリアと該バックボーンエリアとの間に境界ノードが複数存在するネットワークの経路制御装置において、
    トラヒックエンジニアリングを行おうとするエリアのノードが、
    各境界ノードとの間で経路情報の交換を行う第1の手段と、
    該交換した経路情報に基づき最適な経路を決定する第2の手段と、
    を備え、該トラヒックエンジニアリングを行おうとするエリアのノードがエッジノードであり、該第1の手段が、各境界ノードに経路最適化の依頼要求を出し、各境界ノードは独立して最適な経路探索を行い、その結果を各境界ノード同士で調停し、調停した結果を該エッジノードに通知し、該第2の手段が、自分のエリアの経路情報を考慮して最適な最終経路を決定することを特徴とする経路制御装置
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