JP2014170102A - 情報表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】多層基板を採用する等のコストアップを生じさせることなく、かつ隠蔽層を設けずに視認性を向上させる。
【解決手段】表示電極用配線13a〜13pが表示電極11a〜11pに向かってくる方向と、背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cが背景電極12a〜12xに向かってくる方向とが、表示電極11a〜11pとそれを取り囲む背景電極12a〜12xとにおいて互いに反対方向となるように構成する。
【選択図】図1
【解決手段】表示電極用配線13a〜13pが表示電極11a〜11pに向かってくる方向と、背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cが背景電極12a〜12xに向かってくる方向とが、表示電極11a〜11pとそれを取り囲む背景電極12a〜12xとにおいて互いに反対方向となるように構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、印加された電位に応じて情報を表示する情報表示装置に関し、特に、視認性を向上させる技術に関する。
従来より、情報を表示する表示装置として、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等が用いられており、これらは、テレビ受像機に用いられることによりテレビ局から送信されたテレビ映像を表示したり、パソコンのディスプレイとして用いられることにより、パソコンに保存された情報やインターネットを介して配信された情報を表示したりすることができる。
近年、上述したような表示装置に加えて、デジタル情報を紙のように薄い表示媒体に表示する電子ペーパーが普及しはじめている。電子ペーパーは、絶縁性基板上に、表示する情報に応じたパターンで複数の表示電極を形成するとともに、印加された電位によってその色が変化する情報表示手段を表示電極に対向するように配置し、表示電極を介して情報表示手段に電位を印加することによって情報を表示するものである(例えば、特許文献1参照)。
このような電子ペーパーにおいては、情報の視認性を向上させるための様々な工夫が行われている。例えば、表示電極の平滑性を向上させることにより、情報の視認性を向上させるための技術が考えられている(例えば、特許文献2−4参照)。また、表示電極に対向しない領域に隠蔽層を設けることにより、視認性を向上させる技術も考えられている(例えば、特許文献5参照)。
このように隠蔽層を設ける場合、隠蔽層の色を、情報表示手段にて情報が表示されない状態の色とすることにより、情報表示手段の色を背景として情報を表示することができる。
ところが、隠蔽層を設けるものにおいては、細かな文字やアルファベットを表示するために16セグメントのように表示電極を細かく分割した場合等において、表示電極と隠蔽層との位置合わせが困難となり、これらの位置が正しく合っていないことによって視認性が低下してしまう虞れがある。また、隠蔽層の色を情報表示手段の色と全く同じにすることは困難であり、この色の差によっても視認性が低下してしまう虞れがある。
そこで、隠蔽層を設けずに表示電極の周囲に背景電極を形成し、これら表示電極と背景電極とに電位を印加し、情報表示手段において表示電極に対向する領域と背景電極に対向する領域とのそれぞれにて印加された電位に応じた色を表示することにより、情報の視認性を向上させることが考えられる。しかしながら、その場合、表示電極と背景電極のそれぞれには、電位を印加するための配線を接続する必要があり、特に上述したように表示電極を細かく分割した場合等においては、表示電極に電位を印加するための配線と、背景電極に電位を印加するための配線とが交差することとなり、多層基板を採用する等、コストアップが生じてしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、多層基板を採用する等のコストアップを生じさせることなく、かつ隠蔽層を設けずに視認性を向上させることができる情報表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
絶縁層と、前記絶縁層の一方の面上に、表示される情報に応じたパターンで形成された複数の表示電極と、前記絶縁層の前記一方の面上に、前記表示電極を取り囲むように形成された複数の背景電極と、前記絶縁層の前記一方の面上に、前記複数の表示電極にそれぞれ接続されて形成され、前記複数の表示電極のそれぞれに電位を印加するための複数の表示電極用配線と、前記絶縁層の前記一方の面上に、前記複数の背景電極にそれぞれ接続されて形成され、前記複数の背景電極のそれぞれに電位を印加するための複数の背景電極用配線と、前記複数の表示電極及び背景電極に対向して配置され、前記複数の表示電極及び背景電極に印加された電位に応じた色を表示する情報表示手段とを有してなる情報表示装置において、
前記背景電極用配線は、当該背景電極用配線に接続された背景電極が取り囲む表示電極に接続された表示電極用配線が当該表示電極に向かってくる方向とは反対方向から当該背景電極に向かって形成されていることを特徴とする。
絶縁層と、前記絶縁層の一方の面上に、表示される情報に応じたパターンで形成された複数の表示電極と、前記絶縁層の前記一方の面上に、前記表示電極を取り囲むように形成された複数の背景電極と、前記絶縁層の前記一方の面上に、前記複数の表示電極にそれぞれ接続されて形成され、前記複数の表示電極のそれぞれに電位を印加するための複数の表示電極用配線と、前記絶縁層の前記一方の面上に、前記複数の背景電極にそれぞれ接続されて形成され、前記複数の背景電極のそれぞれに電位を印加するための複数の背景電極用配線と、前記複数の表示電極及び背景電極に対向して配置され、前記複数の表示電極及び背景電極に印加された電位に応じた色を表示する情報表示手段とを有してなる情報表示装置において、
前記背景電極用配線は、当該背景電極用配線に接続された背景電極が取り囲む表示電極に接続された表示電極用配線が当該表示電極に向かってくる方向とは反対方向から当該背景電極に向かって形成されていることを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、絶縁層の一方の面に、表示される情報に応じたパターンで複数の表示電極が形成されるとともに、表示電極を取り囲むように複数の背景電極が形成されており、これら複数の表示電極及び背景電極に対向して配置された情報表示手段において、複数の表示電極及び背景電極に印加された電位に応じた色が表示されることになる。絶縁層の表示電極及び背景電極が形成された面には、複数の表示電極のそれぞれに電位を印加するための複数の表示電極用配線が複数の表示電極に接続されて形成されているとともに、複数の背景電極のそれぞれに電位を印加するための複数の背景電極用配線が複数の背景電極に接続されて形成されているが、背景電極用配線は、この背景電極用配線に接続された背景電極が取り囲む表示電極に接続された表示電極用配線がその表示電極に向かってくる方向とは反対方向からその背景電極に向かって形成されている。
このように、表示電極用配線が表示電極に向かってくる方向と、背景電極用配線が背景電極に向かってくる方向とを、表示電極とそれを取り囲む背景電極とにおいて互いに反対方向とすることにより、表示電極用配線と背景電極用配線とが交差せずに形成されている。それにより、多層基板を採用する必要がなく、隠蔽層を設けずに視認性を向上させることができる。
このような構成を実現する具体的なものとしては、複数の表示電極用配線を、表示電極及び背景電極によって情報が表示される表示領域の外側から複数の表示電極に向かって形成し、複数の背景電極用配線を、表示領域の中央部分から分岐して複数の背景電極に向かって形成することが考えられる。
本発明によれば、表示電極用配線が表示電極に向かってくる方向と、背景電極用配線が背景電極に向かってくる方向とが、表示電極とそれを取り囲む背景電極とにおいて互いに反対方向となるように構成されていることにより、表示電極用配線と背景電極用配線とが交差せずに形成され、多層基板を採用してスルーホールを形成したりレジスト層を塗布したりする必要がない。そのため、細かな位置合わせが必要となる隠蔽層を設ける等の別加工を施すことなく、絶縁層上に、表示電極、背景電極、表示電極用配線及び背景電極用配線を一度に形成することにより、低コストで視認性を向上させることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の情報表示装置に用いられる配線電極基板の実施の一形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図である。
本形態における配線電極基板は図1に示すように、絶縁層20の一方の面上に、複数の表示電極11a〜11pと、複数の背景電極12a〜12xと、複数の表示電極用配線13a〜13pと、複数の背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cとが形成されて構成されている。
表示電極11a〜11pは、絶縁層20の一方の面上に、情報表示装置にて表示される情報に応じたパターンで形成されている。本形態においては、この表示電極11a〜11pを用いてアルファベットや数字を表示するものであって、表示電極11a〜11pによって16個のセグメントからなる表示部を構成し、表示電極用配線13a〜13pを介して選択的に電位が印加されることにより、情報表示装置において、0〜9,A〜Zや、タイ文字数字やペルシャ文字等が表示される。
背景電極12a〜12xは、表示電極11a〜11pの間、及び表示電極11a〜11pによる表示部の枠となる領域に、表示電極11a〜11pに対して一定の間隔を有して形成されている。これにより、背景電極12a〜12xは、表示電極11a〜11pを取り囲むように形成されていることになる。背景電極12a〜12xには、背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cを介して電位が印加される。なお、背景電極12a〜12xの高さは、表示電極11a〜11pと同一となっている。また、隣接する表示電極11a〜11p及び背景電極12a〜12x間の間隔16は、後述する情報表示層にてにじみ領域が生じる幅の略2倍以下となっている。
表示電極用配線13a〜13pは、表示電極11a〜11pに電位を印加するための回路(不図示)にその一端が接続され、表示電極11a〜11p及び背景電極12a〜12xによって情報表示装置にて情報が表示される表示領域の外側から表示電極11a〜11pに向かって延び、その他端が表示電極11a〜11pにそれぞれ接続されている。なお、表示電極用配線13a〜13pの高さは、表示電極11a〜11p及び背景電極12a〜12xよりも低くなっている。
背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cは、背景電極12a〜12xを介して順次接続されることにより、背景電極12a〜12xに電位を印加するものであって、表示電極11a〜11pに挟まれた領域においては、例えば25〜45μmの幅となっているとともに、表示電極11a〜11pに対して一定の間隔17を有して形成されている。すなわち、背景電極12a〜12xは、背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cを介してひとつなぎに接続されている。また、背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cの高さは、表示電極11a〜11p及び背景電極12a〜12xよりも低くなっている。
ここで、背景電極12a〜12x及び背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cの形成領域について具体的に説明する。
本形態においては、背景電極用配線14aの一端が、背景電極12a〜12xに電位を印加するための回路(不図示)に接続され、他端が、表示電極11aに隣接して形成された背景電極12aに接続されている。背景電極12aの背景電極用配線14aとの接続部分とは反対側の領域には背景電極用配線14bの一端が接続されており、背景電極用配線14bは、表示電極11a,11i間を延び、その他端が、表示電極11a,11i,11j間に形成された三角形状を有する背景電極12bの1つの頂点に接続されている。背景電極12bの背景電極用配線14bとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線14cの一端が接続されており、背景電極用配線14cは、表示電極11a,11b,11j間を延び、その他端が、表示電極11aに隣接して形成された背景電極12cに接続されている。これにより、表示電極11aは、背景電極12a〜12cによって取り囲まれたような状態となっている。背景電極12bの背景電極用配線14b,14cとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線14dの一端が接続されており、背景電極用配線14dは、表示電極11i,11j間を延び、2つの背景電極用配線14e,14hに分岐している。背景電極用配線14eは、表示電極11j,11k間を延び、その他端が、表示電極11b,11j,11k間に形成された三角形状を有する背景電極12dの1つの頂点に接続されている。これにより、表示電極11jは、背景電極12b,12dによって取り囲まれたような状態となっている。背景電極12dの背景電極用配線14eとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線14fの一端が接続されており、背景電極用配線14fは、表示電極11a,11b,11j間を延び、その他端が、表示電極11bに隣接して形成された背景電極12eに接続されている。背景電極12dの背景電極用配線14e,14fとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線14gの一端が接続されており、背景電極用配線14gは、表示電極11b,11c,11k間を延び、その他端が、表示電極11bに隣接して形成された背景電極12fに接続されている。これにより、表示電極11bは、背景電極12d〜12fによって取り囲まれたような状態となっている。背景電極用配線14hは、表示電極11i,11k間を延び、3つの背景電極用配線14i,14p,14wに分岐している。背景電極用配線14iは、表示電極11k,11m間を延び、2つの背景電極用配線14j,14mに分岐している。背景電極用配線14jは、表示電極11k,11l間を延び、その他端が、表示電極11c,11k,11l間に形成された三角形状を有する背景電極12gの1つの頂点に接続されている。これにより、表示電極11kは、背景電極12d,12gによって取り囲まれたような状態となっている。背景電極12gの背景電極用配線14jとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線14kの一端が接続されており、背景電極用配線14kは、表示電極11b,11c,11k間を延び、その他端が、表示電極11cに隣接して形成された背景電極12hに接続されている。背景電極12gの背景電極用配線14j,14kとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線14lの一端が接続されており、背景電極用配線14lは、表示電極11c,11d,11l間を延び、その他端が、表示電極11cに隣接して形成された背景電極12iに接続されている。これにより、表示電極11cは、背景電極12d,12h,12iによって取り囲まれたような状態となっている。背景電極用配線14mは、表示電極11l,11m間を延び、その他端が、表示電極11d,11l,11m間に形成された三角形状を有する背景電極12jの1つの頂点に接続されている。これにより、表示電極11lは、背景電極12g,12jによって取り囲まれたような状態となっている。背景電極12jの背景電極用配線14mとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線14nの一端が接続されており、背景電極用配線14nは、表示電極11c,11d,11l間を延び、その他端が、表示電極11dに隣接して形成された背景電極12kに接続されている。背景電極12jの背景電極用配線14m,14nとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線14oの一端が接続されており、背景電極用配線14oは、表示電極11d,11e,11m間を延び、その他端が、表示電極11dに隣接して形成された背景電極12lに接続されている。これにより、表示電極11dは、背景電極12j〜12lによって取り囲まれたような状態となっている。背景電極用配線14pは、表示電極11m,11o間を延び、2つの背景電極用配線14q,14tに分岐している。背景電極用配線14qは、表示電極11m,11n間を延び、その他端が、表示電極11e,11m,11n間に形成された三角形状を有する背景電極12mの1つの頂点に接続されている。これにより、表示電極11mは、背景電極12j,12mによって取り囲まれたような状態となっている。背景電極12mの背景電極用配線14qとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線14rの一端が接続されており、背景電極用配線14rは、表示電極11d,11e,11m間を延び、その他端が、表示電極11eに隣接して形成された背景電極12nに接続されている。背景電極12mの背景電極用配線14q,14rとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線14sの一端が接続されており、背景電極用配線14sは、表示電極11e,11f,11n間を延び、その他端が、表示電極11eに隣接して形成された背景電極12oに接続されている。これにより、表示電極11eは、背景電極12m〜12oによって取り囲まれたような状態となっている。背景電極用配線14tは、表示電極11n,11o間を延び、その他端が、表示電極11f,11n,11o間に形成された三角形状を有する背景電極12pの1つの頂点に接続されている。これにより、表示電極11nは、背景電極12m,12pによって取り囲まれたような状態となっている。背景電極12pの背景電極用配線14tとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線14uの一端が接続されており、背景電極用配線14uは、表示電極11e,11f,11n間を延び、その他端が、表示電極11fに隣接して形成された背景電極12qに接続されている。背景電極12pの背景電極用配線14t,14uとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線14vの一端が接続されており、背景電極用配線14vは、表示電極11f,11g,11o間を延び、その他端が、表示電極11fに隣接して形成された背景電極12rに接続されている。これにより、表示電極11fは、背景電極12p〜12rによって取り囲まれたような状態となっている。背景電極用配線14wは、表示電極11i,11o間を延び、2つの背景電極用配線14v,15aに分岐している。背景電極用配線14vは、表示電極11o,11p間を延び、その他端が、表示電極11g,11o,11p間に形成された三角形状を有する背景電極12sの1つの頂点に接続されている。これにより、表示電極11oは、背景電極12p,12sによって取り囲まれたような状態となっている。背景電極12sの背景電極用配線14vとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線14yの一端が接続されており、背景電極用配線14yは、表示電極11f,11g,11o間を延び、その他端が、表示電極11gに隣接して形成された背景電極12tに接続されている。背景電極12sの背景電極用配線14v,14yとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線14zの一端が接続されており、背景電極用配線14zは、表示電極11g,11h,11p間を延び、その他端が、表示電極11gに隣接して形成された背景電極12uに接続されている。これにより、表示電極11gは、背景電極12s〜12uによって取り囲まれたような状態となっている。背景電極用配線15avは、表示電極11i,11p間を延び、その他端が、表示電極11h,11i,11p間に形成された三角形状を有する背景電極12vの1つの頂点に接続されている。これにより、表示電極11pは、背景電極12s,12vによって取り囲まれたような状態となっており、また、表示電極11iは、背景電極12b,12vによって取り囲まれたような状態となっている。背景電極12vの背景電極用配線15aとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線15cの一端が接続されており、背景電極用配線15cは、表示電極11g,11h,11p間を延び、その他端が、表示電極11hに隣接して形成された背景電極12wに接続されている。背景電極12vの背景電極用配線15a,15cとの接続部分とは異なる頂点には背景電極用配線15bの一端が接続されており、背景電極用配線15bは、表示電極11a,11h,11i間を延び、その他端が、表示電極11hに隣接して形成された背景電極12xに接続されている。これにより、表示電極11hは、背景電極12v〜12xによって取り囲まれたような状態となっている。
このようにして、背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cは、表示電極11a〜11p及び背景電極12a〜12xによって情報表示装置にて情報が表示される表示領域の外側から中央部分に一旦入り込むようにして延び、その後、中央部分から分岐して背景電極12a〜12xに向かって延びるように形成されている。
一方、表示電極用配線13a〜13pは、上述したように、表示電極11a〜11pによる表示領域の外側から表示電極11a〜11pに向かって延び、その他端が表示電極11a〜11pにそれぞれ接続されているため、表示電極11a〜11pや背景電極12a〜12xに挟まれた領域にも形成されており、その領域においては、例えば25〜45μmの幅となっている。また、表示電極用配線13a〜13pを挟む背景電極12a,12c,12e,12f,12h,12i,12k,12l,12n,12o,12q,12r,12t,12u,12w,12xの間隔18は、例えば30〜50μmの一定のものとなっている。
このような構成であることにより、背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cは、背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cに接続された背景電極12a〜12xが取り囲む表示電極11a〜11pに接続された表示電極用配線13a〜13pが表示電極11a〜11pに向かってくる方向とは反対方向から背景電極12a〜12xに向かって形成されていることになる。例えば、背景電極12cにおいては、背景電極12cに電位を印加するための背景電極用配線14cが、図1(a)中左上側から背景電極12cに向かって形成されている一方、この背景電極12cと背景電極12a,12bとによって囲まれた表示電極11aに電位を印加するための表示電極用配線13aは、図1(a)中右下側から表示電極11aに向かって形成されている。また、例えば、背景電極12pにおいては、背景電極12pに電位を印加するための背景電極用配線14tが、図1(a)中下側から背景電極12pに向かって形成されている一方、この背景電極12pと背景電極12mや背景電極12qや背景電極12rや背景電極12sとによって囲まれた表示電極11f,11n,11oのそれぞれに電位を印加するための表示電極用配線13f,13n,13oは、図1(a)中下側から表示電極11f,11n,11oに向かって形成されている。なお、表示電極11a及び表示電極用配線13aと背景電極12a及び背景電極用配線14aとの関係においては、表示領域の外側から背景電極12a〜12xに印加する電位を導いてくる必要があるため、上述したようなものとはなっていないが、その他のものにおいては、背景電極用配線14b〜14z,15a〜15cが、背景電極用配線14b〜14z,15a〜15cに接続された背景電極12b〜12xが取り囲む表示電極11a〜11pに接続された表示電極用配線13a〜13pが表示電極11a〜11pに向かってくる方向とは反対方向から背景電極12b〜12xに向かって形成されている。
なお、上述したように、背景電極12a〜12xが、背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cを介してひとつなぎに接続されていることが最も好ましいが、本願発明はそれに限らず、1つの表示電極に対し、それを取り囲む背景電極の全てが1つの背景電極用配線から枝分かれしていればよく、2つの背景電極用配線のそれぞれから複数の背景電極が枝分かれするように構成してもよい。
上記のように構成された配線電極基板1は、絶縁層20に印刷を施すことによって、表示電極11a〜11p、背景電極12a〜12x、表示電極用配線13a〜13p及び背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cを形成することができる。例えば、PET等のベース基板上に、銀ペースト等の導電インキを用いてスクリーン印刷によって形成することが考えられる。このようにスクリーン印刷によって表示電極11a〜11p、背景電極12a〜12x、表示電極用配線13a〜13p及び背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cを形成する場合、表示電極用配線13a〜13p及び背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cの幅が十分に狭いことから、表示電極11a〜11p及び背景電極12a〜12xが形成される領域と、表示電極用配線13a〜13p及び背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cが形成される領域とで、塗布する導電インキの塗布量を異ならせる制御を行わなくても、表示電極用配線13a〜13p及び背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cにおける形成高さを、表示電極11a〜11p及び背景電極12a〜12xの高さよりも低くすることができる。
以下に、上述した配線電極基板1を用いた情報表示装置について説明する。
まず、上述した配線電極基板1を用いた情報表示装置の構成について説明する。
図2は、図1に示した配線電極基板1を用いた情報表示装置の構成例を示す断面図である。
本形態における情報表示装置2は図2に示すように、図1に示した配線電極基板1の表示電極11a〜11p、背景電極12a〜12x、表示電極用配線13a〜13p及び背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cが形成された面に、情報表示手段である情報表示層40と、透明導電膜基板30とが積層されて構成されている。透明導電膜基板30は、ガラス等からなる透明基板31の一方の面に透明電極(例えば、ITO)32が形成されて構成されている。また、情報表示層40は、隔壁41で囲まれた領域に、帯電性粒子43が分散した隔壁内液体42が収容されて構成されている。そして、これら配線電極基板1、情報表示層40及び透明導電膜基板30は、透明電極32と表示電極11a〜11p及び背景電極12a〜12xとが、隔壁41で囲まれた領域に収容された隔壁内液体42を介して対向するように配置、積層され、配線電極基板1と情報表示層40とが、導電性粘着テープ50によって接着されている。この際、表示電極用配線13a〜13pを挟む背景電極12a,12c,12e,12f,12h,12i,12k,12l,12n,12o,12q,12r,12t,12u,12w,12xの間隔18が、例えば30〜50μmのように狭いものとなっていることにより、導電性粘着テープ50が柔軟性を有するものであっても、表示電極11a〜11p及び背景電極12a〜12xと、表示電極用配線13a〜13p及び背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cとの高さの差が確保される。
次に、上記のように構成された情報表示装置の動作について説明する。
図3は、図2に示した情報表示装置2の動作を説明するための図であり、(a)は全体の表示状態を示す図、(b)は表示電極11f及び配線電極12q,12r近傍の拡大図である。また、図4は、図2に示した情報表示層40における帯電性粒子43の移動を示す図である。
上記のように構成された情報表示装置2においては、例えば、透明電極32がGND電位とされ、表示電極11a〜11c,11f〜11h,11k,11oにプラス電位が印加され、その他の表示電極11d,11e,11i,11j,11l〜11n,11p及び背景電極12a〜12xにマイナス電位が印加されると、隔壁41で囲まれた領域に収容された隔壁内液体42が誘電性物質からなり、帯電性粒子43がマイナス電位に帯電しているものであることから、帯電性粒子43が隔壁内液体42内をクーロン力で移動し、プラス電位が印加された表示電極11a〜11c,11f〜11h,11k,11oに対向する領域においては、帯電性粒子43が配線電極基板10側に引き寄せられていき、マイナス電位が印加された表示電極11d,11e,11i,11j,11l〜11n,11p及び背景電極12a〜12xに対向する領域においては帯電性粒子43が透明電極32側に引き寄せられていく。
そして、隔壁内液体42が染料または顔料で着色されており、帯電性粒子43が高屈折率の光散乱成分を含むため、配線電極基板10側に帯電性粒子43が引き寄せられた領域が着色された状態となり、また、透明電極32側に帯電性粒子43が引き寄せられた領域が白色となる。それにより、図3(a)に示すように、白色からなる背景部4に、配線電極基板10側に帯電性粒子43が引き寄せられた領域が黒発色部3aとなり、透明電極32側に帯電性粒子43が引き寄せられた領域が白発色部3bとなったアルファベット“B”が表示されることになる。
ここで、上述したような情報表示装置2においては、表示電極11a〜11pや背景電極12a〜12xに電位が印加された場合、情報表示層40のうちその表示電極11a〜11pや背景電極12a〜12xに対向する領域が、印加された電位に応じて表示電極11a〜11pや背景電極12a〜12xと透明電極32との間に生じた電位差によって帯電性粒子43が隔壁内液体42内を移動して着色された状態あるいは白色に見えることになるが、実際には、図4(a)に示すように、情報表示層40の表示電極11a〜11pや背景電極12a〜12xに対向する領域の外周に沿う領域においても、一定の幅において、その表示電極11a〜11pや背景電極12a〜12xに印加された電位の影響を受け、表示電極11a〜11pや背景電極12a〜12xに印加された電位に応じて電位差が生じて帯電性粒子43が隔壁内液体42内を移動し、図3(b)に示すように、表示電極11a〜11pや背景電極12a〜12xに対向する領域と同一の色に見えるにじみ領域が生じる。
本形態においては、表示電極11a〜11p及び背景電極12a〜12x間には、表示電極用配線13a〜13pや背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cが形成されている領域が存在する。そのため、例えば図4(b)に示すように、背景電極12q,12rにマイナスの電位が印加された場合でも、背景電極12q,12r間に形成された表示電極用配線13fに対して、表示電極11fにプラスの電位を印加するためにプラスの電位が印加されていると、表示電極用配線13fに対向する領域だけ、帯電性粒子43が配線電極基板10側に引き寄せられ、着色された状態に見えてしまう。
ところが、表示電極11a〜11p及び背景電極12a〜12x間の間隔は、上述したにじみ領域が生じるために十分狭い間隔となっているとともに、表示電極用配線13a〜13p及び背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cの高さが、表示電極11a〜11p及び背景電極12a〜12xよりも低くなっているため、電位の印加を解除すると、表示電極11a〜11p及び背景電極12a〜12x間においても、これら表示電極11a〜11p及び背景電極12a〜12xに印加されていた電位の影響を受け、例えば図4(c)に示すように、背景電極12q,12rにマイナスの電位が印加されていた場合において、背景電極12q,12r間に形成された表示電極用配線13fに対して、表示電極11fにプラスの電位を印加するためにプラスの電位が印加されていても、表示電極用配線13fに対向する領域においても、背景電極12q,12rに印加されていたマイナスの電位の影響を受け、帯電性粒子43が透明導電膜基板30側に引き寄せられ、背景電極12q,12rに対向する領域と同一の白色に見えることになる。
その結果、情報表示装置2を透明導電膜基板30側から視認した場合、表示電極用配線13a〜13p及び背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cに対向する領域にて、その周囲とは反対となる色や中間色が視認されることがなく、また、中間色が発色したとしても非常に狭い領域であるために視認できず、きれいな黒白のコントラスト差から明確な境界線を形成し、アルファベット文字“B”を視認性よく表示することができる。
本形態においては、表示電極用配線13a〜13pが表示電極11a〜11pに向かってくる方向と、背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cが背景電極12a〜12xに向かってくる方向とが、表示電極11a〜11pとそれを取り囲む背景電極12a〜12xとにおいて互いに反対方向となるように構成されていることにより、表示電極用配線13a〜13pと背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cとが交差せずに形成され、多層基板を採用してスルーホールを形成したりレジスト層を塗布したりする必要がない。そのため、細かな位置合わせが必要となる隠蔽層を設ける等の別加工を施すことなく、絶縁層上に、表示電極11a〜11p、背景電極12a〜12x、表示電極用配線13a〜13p及び背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cを一度に形成することにより、低コストで視認性を向上させることができる。
また、背景電極12a〜12xが、背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cを介してひとつなぎに接続されているため、背景電極用配線14a〜14z,15a〜15cを介して背景電極12a〜12xに電位を印加した場合、背景電極12a〜12xに電位が一度に印加されて電位に応じた色表示ができる。それにより、背景電極12a〜12xのそれぞれを個別の背景電極用配線で接続する必要がなく、配線数を大幅に削減することができる。
1 配線電極基板
2 情報表示装置
3a 黒発色部
3b 白発色部
4 背景部
11a〜11p 表示電極
12a〜12x 背景電極
13a〜13p 表示電極用配線
14a〜14z,15a〜15c 背景電極用配線
16〜18 間隔
20 絶縁層
30 透明導電膜基板
31 透明基板
32 透明電極
40 情報表示層
41 隔壁
42 隔壁内液体
43 帯電性粒子
50 導電性粘着テープ
2 情報表示装置
3a 黒発色部
3b 白発色部
4 背景部
11a〜11p 表示電極
12a〜12x 背景電極
13a〜13p 表示電極用配線
14a〜14z,15a〜15c 背景電極用配線
16〜18 間隔
20 絶縁層
30 透明導電膜基板
31 透明基板
32 透明電極
40 情報表示層
41 隔壁
42 隔壁内液体
43 帯電性粒子
50 導電性粘着テープ
Claims (2)
- 絶縁層と、前記絶縁層の一方の面上に、表示される情報に応じたパターンで形成された複数の表示電極と、前記絶縁層の前記一方の面上に、前記表示電極を取り囲むように形成された複数の背景電極と、前記絶縁層の前記一方の面上に、前記複数の表示電極にそれぞれ接続されて形成され、前記複数の表示電極のそれぞれに電位を印加するための複数の表示電極用配線と、前記絶縁層の前記一方の面上に、前記複数の背景電極にそれぞれ接続されて形成され、前記複数の背景電極のそれぞれに電位を印加するための複数の背景電極用配線と、前記複数の表示電極及び背景電極に対向して配置され、前記複数の表示電極及び背景電極に印加された電位に応じた色を表示する情報表示手段とを有してなる情報表示装置において、
前記背景電極用配線は、当該背景電極用配線に接続された背景電極が取り囲む表示電極に接続された表示電極用配線が当該表示電極に向かってくる方向とは反対方向から当該背景電極に向かって形成されていることを特徴とする情報表示装置。 - 請求項1に記載の情報表示装置において、
前記複数の表示電極用配線は、前記表示電極及び背景電極によって情報が表示される表示領域の外側から前記複数の表示電極に向かって形成され、
前記複数の背景電極用配線は、前記表示領域の中央部分から分岐して前記複数の背景電極に向かって形成されている情報表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013041655A JP2014170102A (ja) | 2013-03-04 | 2013-03-04 | 情報表示装置 |
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JP2013041655A JP2014170102A (ja) | 2013-03-04 | 2013-03-04 | 情報表示装置 |
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ID=51692535
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JP2013041655A Pending JP2014170102A (ja) | 2013-03-04 | 2013-03-04 | 情報表示装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2014170102A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017068031A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | トッパン・フォームズ株式会社 | 情報表示媒体 |
-
2013
- 2013-03-04 JP JP2013041655A patent/JP2014170102A/ja active Pending
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