JP2014168455A - 剪定鋏 - Google Patents
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Abstract
【課題】片手で握る力による片手持ち剪定と、両腕の腕力を生かした大きな力による両手持ち剪定とが行える剪定鋏にする。
【解決手段】左右一対の把持柄20,21の長さ途中部を、片手で把持して開閉操作させる片手用把持部20B,21Bで構成し、片手用把持部20B、21Bの後部から長さ方向の後方に、左右の手を振り分けて握って開閉操作させ得る両手用把持部20C、21Cを延出させて構成した。そして、親指以外の4本の指を掛ける片側の片手用把持部21Bの外側面に、指の滑り止めになる突部材30,31を設けた。
【選択図】図1
【解決手段】左右一対の把持柄20,21の長さ途中部を、片手で把持して開閉操作させる片手用把持部20B,21Bで構成し、片手用把持部20B、21Bの後部から長さ方向の後方に、左右の手を振り分けて握って開閉操作させ得る両手用把持部20C、21Cを延出させて構成した。そして、親指以外の4本の指を掛ける片側の片手用把持部21Bの外側面に、指の滑り止めになる突部材30,31を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、片手で握る力による片手持ち剪定と、両腕の腕力を生かした大きな力による両手持ち剪定とが行える剪定鋏に関する。
従来技術による剪定鋏は、特許文献1の図1及び図2に示すように、左右の刃体1,2がセンター軸3を介して開閉自在に組付けられ、刃体1,2の基部から後方(図では下方)に左右2本の把持柄4,5が設けられ、把持柄4,5の間に把持柄4,5を開方向に付勢するバネ10が設けられた基本構造を有する。
この種の従来技術による剪定鋏の把持柄4,5は、片手で把持して開閉させ得る横方向の間隔と、片手で十分に把持し得る長さがある。
この種の従来技術による剪定鋏の把持柄4,5は、片手で把持して開閉させ得る横方向の間隔と、片手で十分に把持し得る長さがある。
この種の従来技術による剪定鋏を用いた剪定は、手の握力で把持柄4,5を閉じる方向に操作して行なわれる。この剪定では、片手で把持した把持柄4,5を特許文献1の図2に示す開状態にして刃先の間に挟み入れることができる太さまでの小枝を剪定することを想定している。剪定が必要な枝には細枝から太枝まで様々あるが、片手で握り片手の握力で操作する剪定鋏で太枝を剪定するには力不足による限界がある。
このため、従来では、剪定作業者は、枝の太さを見て剪定鋏を利用するのか、柄の長い太枝切り鋏を利用するのかを判断していた。
このため、従来では、剪定作業者は、枝の太さを見て剪定鋏を利用するのか、柄の長い太枝切り鋏を利用するのかを判断していた。
街路樹の剪定作業及び、背丈のある庭木の剪定作業では、脚立や梯子に足を掛けた高さの位置で行われるのが通常である。このため、高位置で細枝から太枝まで剪定する場合には、剪定鋏と太枝切り鋏とを持ち替える必要がある。しかしながら高位置でこの作業を行うのは、面倒であり、鋏の落下を招き易く、作業効率が低下する。また、剪定作業者自身が梯子や脚立から足を踏み外す危険性もあり、脚立や梯子に足を掛けた高さの位置では太枝切り鋏の置き場にも困る。
本発明は、片手で握る力による片手持ち剪定と、両腕の腕力を生かした大きな力による両手持ち剪定とが行え、剪定作業者が腰に装着した皮製等のケース内に挿し込むことができる大きさで軽量の剪定鋏を提供することにより、上述した不具合や危険性を未然に防止させることを解決課題とする。
本発明の請求項1に係る剪定鋏は、
上刃と下刃とが枢着部材を中心に開閉自在に組付けられた鋏本体と、前記上刃及び下刃の各基部から長さ方向の後方に向けて設けられた左右一対の把持柄と、該左右一対の把持柄を開方向に付勢させるばねとを基本構造として有し、
該左右一対の把持柄の長さ途中部が、片手で把持して開閉操作させ得る前後長さと横方向の相互間隔がある左右一対の片手用把持部で構成され、
該左右一対の片手用把持部の後部から長さ方向の後方に、左右の手を振り分けて把持して開閉操作させ得る前後方向の長さと横方向の相互間隔がある左右一対の両手用把持部が延出して構成されているところに特徴がある。
上刃と下刃とが枢着部材を中心に開閉自在に組付けられた鋏本体と、前記上刃及び下刃の各基部から長さ方向の後方に向けて設けられた左右一対の把持柄と、該左右一対の把持柄を開方向に付勢させるばねとを基本構造として有し、
該左右一対の把持柄の長さ途中部が、片手で把持して開閉操作させ得る前後長さと横方向の相互間隔がある左右一対の片手用把持部で構成され、
該左右一対の片手用把持部の後部から長さ方向の後方に、左右の手を振り分けて把持して開閉操作させ得る前後方向の長さと横方向の相互間隔がある左右一対の両手用把持部が延出して構成されているところに特徴がある。
本発明に係る剪定鋏は、細枝から太枝に至る様々な太さの枝の剪定が行える。
細枝から中太の枝に限った剪定作業では、前記左右一対の把持柄の長さ途中部(片手用把持部)を一方の片手で把持して行う。
この把持は、片手の親指を一方の把持柄の長さ途中部(片手用把持部)に掛け、他の4本の指を他方の把持柄の長さ途中部(片手用把持部)に掛けた把持である
前記左右一対の把持柄は開方向にばねで付勢されているため、指先を各片手保持部に掛けた状態で掌を広げると、各把持柄が互いに離反する方向に開き、前記上刃と下刃とが所定角度の範囲内で開く。
そして、把持している手を強く握り締めて左右一対の把持柄を閉方向に操作すると、前記上刃と下刃とが閉じ、この閉じる力で剪定が行われる。この操作による剪定は、従来の剪定鋏と同様、片手の握力で行われる。
細枝から中太の枝に限った剪定作業では、前記左右一対の把持柄の長さ途中部(片手用把持部)を一方の片手で把持して行う。
この把持は、片手の親指を一方の把持柄の長さ途中部(片手用把持部)に掛け、他の4本の指を他方の把持柄の長さ途中部(片手用把持部)に掛けた把持である
前記左右一対の把持柄は開方向にばねで付勢されているため、指先を各片手保持部に掛けた状態で掌を広げると、各把持柄が互いに離反する方向に開き、前記上刃と下刃とが所定角度の範囲内で開く。
そして、把持している手を強く握り締めて左右一対の把持柄を閉方向に操作すると、前記上刃と下刃とが閉じ、この閉じる力で剪定が行われる。この操作による剪定は、従来の剪定鋏と同様、片手の握力で行われる。
太枝を剪定する場合には、片手用把持部の長さ方向の後方に延出している左右一対の両手用把持部の1本を一方の片手で把持し、他の1本を他方の片手で把持して行う。
左右一対の両手用把持部は、閉じた状態において、両手を振り分けた把持が楽に行える程度に横方向の間隔が設けられている。
両手用把持部を把持して行う剪定は、両腕の腕力を生かした操作で剪定でき、上刃と下刃を更に大きく開いて剪定できるため、太枝の剪定ができる。太枝の剪定に限らず、細枝から太枝まで様々な太さの枝の剪定が可能である。
片手用把持部を片手で把持して枝を剪定する途中で、刃先が枝に喰い込んだままの状態になって、剪定鋏が枝から容易に取り外すことができない事態に陥っても、両手で両手用把持部に把持し直すことで、容易にこの太枝を切り終えることができる。
左右一対の両手用把持部は、閉じた状態において、両手を振り分けた把持が楽に行える程度に横方向の間隔が設けられている。
両手用把持部を把持して行う剪定は、両腕の腕力を生かした操作で剪定でき、上刃と下刃を更に大きく開いて剪定できるため、太枝の剪定ができる。太枝の剪定に限らず、細枝から太枝まで様々な太さの枝の剪定が可能である。
片手用把持部を片手で把持して枝を剪定する途中で、刃先が枝に喰い込んだままの状態になって、剪定鋏が枝から容易に取り外すことができない事態に陥っても、両手で両手用把持部に把持し直すことで、容易にこの太枝を切り終えることができる。
両手用把持部は、片手用把持部よりも長さ方向の後方に位置しているため、力学的に、より強い閉じ方向の力を刃に与える。
また、両手を振り分けて両手用把持部を把持すると、肩から腕全体を利用した強い腕力で剪定できる。このため、太枝の剪定も行えるのである。
また、両手を振り分けて両手用把持部を把持すると、肩から腕全体を利用した強い腕力で剪定できる。このため、太枝の剪定も行えるのである。
片手用把持部と両手用把持部の位置配分、即ち、把持柄の長さ方向の前端部から片手用把持部の中心に至る長さと、把持柄の長さ方向の前端部から両手用把持部の長さ方向の中心位置に至る長さとの比は、約1:1.8〜2.2であることが好ましい。例えば、この比が1:2であると、前記両手用把持部を把持した剪定は、前記片手用把持部と比べて、力学的に、剪定力は2倍になる。
両手で剪定鋏を操作すると、剪定力は更に強くなる。
片手用把持部の後端部と両手用把持部の前端部との境界は明確に区切られている必要はなく、重なっていても構わない。
両手で剪定鋏を操作すると、剪定力は更に強くなる。
片手用把持部の後端部と両手用把持部の前端部との境界は明確に区切られている必要はなく、重なっていても構わない。
左右一対の把持柄は、必ずしも対称形状である必要はない。
左右一対の把持柄は、左右一対の片手用把持部を片手で把持して剪定に必要な開閉操作が容易にでき、振り分けた両手で両手用把持部を把持して剪定の必要な開閉操作が容易にできるとする、形状、大きさ及び長さがあればよい。
例えば、両手の衝突を避け、両手把持による剪定の操作が楽に行えるように、左右一対の両手用把持部のうち、片側の両手用把持部が、外方向(横方向)に広角度で直線形状又は曲線形状でもって傾斜するなどして開いた形状であっても構わない。
左右一対の把持柄は、左右一対の片手用把持部を片手で把持して剪定に必要な開閉操作が容易にでき、振り分けた両手で両手用把持部を把持して剪定の必要な開閉操作が容易にできるとする、形状、大きさ及び長さがあればよい。
例えば、両手の衝突を避け、両手把持による剪定の操作が楽に行えるように、左右一対の両手用把持部のうち、片側の両手用把持部が、外方向(横方向)に広角度で直線形状又は曲線形状でもって傾斜するなどして開いた形状であっても構わない。
請求項2においては、前記各片手用把持部の前端部から前記各両手用把持部に至る各外側面の長さ方向に沿う形状は曲線形状とされている。
各把持柄の各外側面が曲線形状であると、把持性及び開閉操作性が良好で、剪定鋏の見栄えも良い。
各把持柄の各外側面が曲線形状であると、把持性及び開閉操作性が良好で、剪定鋏の見栄えも良い。
請求項3においては、前記片手用把持部における親指以外の4本の指を掛ける片側の片手用把持部の外側面に、指の滑り止めになる1又は2個の突部材が、固定状態で設けられ、或いは前記外側面の長さ方向に位置調節自在に設けられている。
指の滑りは、片手で把持した左右一対の片手用把持部が開いて指先掛けになったときに生じ易く、突部材はこのときの指の滑り止めになる。
この突部材は片手用把持部を閉方向に操作するときの指で滑り止めとして機能する、また、指の力を片手用把持部とともに受ける受部材として機能する。これらの機能は、片手把持による操作性が向上し、剪定力を向上させる。
前記突部材の形状及び大きさ、位置、個数は、上記機能を発揮するものであれば、とくに限定されない。
指の滑りは、片手で把持した左右一対の片手用把持部が開いて指先掛けになったときに生じ易く、突部材はこのときの指の滑り止めになる。
この突部材は片手用把持部を閉方向に操作するときの指で滑り止めとして機能する、また、指の力を片手用把持部とともに受ける受部材として機能する。これらの機能は、片手把持による操作性が向上し、剪定力を向上させる。
前記突部材の形状及び大きさ、位置、個数は、上記機能を発揮するものであれば、とくに限定されない。
本発明の好適なる実施形態に係る剪定鋏を、以下の各図面に沿った実施例の欄において詳述する。
図1及び図2に示す本発明実施形態に係る剪定鋏1は、上刃3と下刃4とが枢着部材10を中心して開閉自在に組付けられた鋏本体2と、鋏本体2の基部から後方に向けた左右一対の把持柄20,21と、各把持柄20,21を開方向に付勢させるばね16とを、基本構造として備える。
この剪定鋏1の好適とされる全長Lは、例えば350mmである。この寸法値は本発明を限定するものではない。
この剪定鋏1の好適とされる全長Lは、例えば350mmである。この寸法値は本発明を限定するものではない。
剪定鋏1が備える鋏本体2の上刃3は、刃先が突出した円弧形状であり、下刃4は刃先が内方向に三日月形状に湾曲した形状である。上刃と下刃の語句は、一般に使用されている名称を用いた。図1乃至図7においては、剪定鋏1を、左右一対の把持柄を左手で把持する場合の向きで示されており、図8においては右手で把持する場合の向きで示されている。つまり、持ち手により剪定鋏1の上下(表裏)の向き、左右の向きは異なる。本願明細書では、技術内容を明確に理解できるようにするため、便宜的に、上・下、左・右の語を用いた。
図1及び図2に示すように、上刃3の基部は右側把持柄21の長さ方向の前部になる鋏本体装着部21A内に装着され、下刃4の基部は左側把持柄20の長さ方向の前部になる鋏本体装着部20A内に装着されている。これらの装着は2箇所のリベット止めで行われている。
上刃3及び下刃4の上述した形状は最適とされる一例である。図示していないが、例えば、直線形状の刃を持つ上刃と下刃とが用いられてもよい。また、刃が若干円弧形状に突出した上刃と下刃とが用いられてもよい。
上刃3と右側把持柄21、下刃4と左側把持柄20は、夫々一体成形品であっても構わない。
上刃3及び下刃4の上述した形状は最適とされる一例である。図示していないが、例えば、直線形状の刃を持つ上刃と下刃とが用いられてもよい。また、刃が若干円弧形状に突出した上刃と下刃とが用いられてもよい。
上刃3と右側把持柄21、下刃4と左側把持柄20は、夫々一体成形品であっても構わない。
図1乃至図4に示すように、左側把持柄20と右側把持柄21とは、いずれも、長さ方向の前部になる鋏本体装着部20A,21Aと、長さ途中部に相当する片手用把持部20B,21Bと、長さ方向の後部に相当する両手用把持部20C,21Cとが、夫々一体形成されている。
全長Lが約350mmの剪定鋏1の場合、左側把持柄20と右側把持柄21は、いずれも全長L1が約280mmのものが想定されている。
左側把持柄20と右側把持柄21は、成形性、軽量化、曲げ強度、製造コストの抑制等を考慮して、いずれも鉄板等の丈夫な金属板を素材とし、鋏本体装着部20A,21Aの各横断面形状が略コ字形状、片手用把持部20B,21Bの各横断面形状が略横U字形状、両手用把持部20C,21C各横断面形状が略C字形状となり、これらの形状がなだらかな曲線を持って次第に変化するように成形して形成されている。
上記素材及び、上記各断面形状は、本発明を限定するものではない。例えば、更なる軽量化を考慮した、チタン合金、アルミニウム合金、炭素繊維等を素材とした把持柄とすることも可能である。
全長Lが約350mmの剪定鋏1の場合、左側把持柄20と右側把持柄21は、いずれも全長L1が約280mmのものが想定されている。
左側把持柄20と右側把持柄21は、成形性、軽量化、曲げ強度、製造コストの抑制等を考慮して、いずれも鉄板等の丈夫な金属板を素材とし、鋏本体装着部20A,21Aの各横断面形状が略コ字形状、片手用把持部20B,21Bの各横断面形状が略横U字形状、両手用把持部20C,21C各横断面形状が略C字形状となり、これらの形状がなだらかな曲線を持って次第に変化するように成形して形成されている。
上記素材及び、上記各断面形状は、本発明を限定するものではない。例えば、更なる軽量化を考慮した、チタン合金、アルミニウム合金、炭素繊維等を素材とした把持柄とすることも可能である。
図1及び図2を参照しつつ図3に示すように、鋏本体装着部20A,21Aの各外側面における略長さ中央箇所に、夫々外方向に曲線上に膨出した膨出部20a、21aが形成されている。
把持性と開閉操作性を向上させ、剪定鋏1の見栄えを良好にするため、片手用把持部20B,21Bの前端部から両手用把持部20C,21Cに至る各外側面の長さ方向に沿う形状は、曲線形状を有している。
図3において、左右一対の把持柄20,21の閉じた状態における好適とされる各部の横幅の寸法を挙げると、片手用把持部20B,21Bの前部箇所における各外側面相互の間隔W1は約40数mm、片手用把持部20B,21Bの後部箇所における各外側面相互の間隔W2は約35mm、両手用把持部20C,21Cの後部箇所における各外側面相互の間隔W3は約75〜80mmである。これらの寸法は把持性を考慮したものであるが、本発明を限定するものではない。
図3において、左右一対の把持柄20,21の閉じた状態における好適とされる各部の横幅の寸法を挙げると、片手用把持部20B,21Bの前部箇所における各外側面相互の間隔W1は約40数mm、片手用把持部20B,21Bの後部箇所における各外側面相互の間隔W2は約35mm、両手用把持部20C,21Cの後部箇所における各外側面相互の間隔W3は約75〜80mmである。これらの寸法は把持性を考慮したものであるが、本発明を限定するものではない。
〔片手把持による剪定〕
図5には片手用把持部20B,21Bを片手で把持した状態が示されている。
片手用把持部20B,21Bを把持した剪定では、図5に示す程度の太さまでの細枝から中太の枝の剪定を可能にする。
この剪定作業は、片手の親指全体を左側把持柄20の片手用把持部20Bに掛け、親指以外の4本の指を右側把持柄21の片手用把持部21Bに掛けた把持により行われる。
図5に示す片手把持においては、把持柄20の先端方向に向けた親指の滑りを膨出部20aで受け止め、把持柄21の先端方向に向けた人差し指の滑りを膨出部21aで受け止めている、親指の位置を片手用把持部20のどの位置に掛けるかは、この図に示す位置に限定されず、剪定鋏1の利用者の判断に任される。
図5には片手用把持部20B,21Bを片手で把持した状態が示されている。
片手用把持部20B,21Bを把持した剪定では、図5に示す程度の太さまでの細枝から中太の枝の剪定を可能にする。
この剪定作業は、片手の親指全体を左側把持柄20の片手用把持部20Bに掛け、親指以外の4本の指を右側把持柄21の片手用把持部21Bに掛けた把持により行われる。
図5に示す片手把持においては、把持柄20の先端方向に向けた親指の滑りを膨出部20aで受け止め、把持柄21の先端方向に向けた人差し指の滑りを膨出部21aで受け止めている、親指の位置を片手用把持部20のどの位置に掛けるかは、この図に示す位置に限定されず、剪定鋏1の利用者の判断に任される。
図1及び図2、図5の各図に示すように、親指以外の4本の指を掛ける片手用把持部21Bの外側面には、指の滑り止めになる2個の突部材30,31が、間隔を設けて装着されている。この間隔は、4本又は3本の指を間に置くことができる間隔である。
4本の指をどの位置に掛けるかは剪定作業者の判断に任されるが、例えば図5の(a)(b)(c)に示す方法が挙げられる。
図5の(b)に示すように、中指と薬指の間に突部材30を挟んで掛ける方法は、指の滑りを防止するだけでなく、中指の力を矢Fに示す方向に加えて、片手用把持部20B,21Bを閉じ方向に一層強く握り締める操作ができる。
4本の指をどの位置に掛けるかは剪定作業者の判断に任されるが、例えば図5の(a)(b)(c)に示す方法が挙げられる。
図5の(b)に示すように、中指と薬指の間に突部材30を挟んで掛ける方法は、指の滑りを防止するだけでなく、中指の力を矢Fに示す方向に加えて、片手用把持部20B,21Bを閉じ方向に一層強く握り締める操作ができる。
2個の突部材30,31の装着箇所は、固定箇所であっても構わないが、剪定作業者が所望の箇所に位置調節ができると、尚好ましい。
図6(a)に示す位置調節は、後方(図では下方)の突部材31を前記外側面に設けられた複数の孔21c,21c・・を選択して装着する方法で行われる。
尚、突部材30は、止ねじ33を右側把持柄21の片手用把持部21Bにおける外側面に設けられた孔21b内に螺着させる方法で、固定された箇所に装着される。
図6(a)に示す位置調節は、後方(図では下方)の突部材31を前記外側面に設けられた複数の孔21c,21c・・を選択して装着する方法で行われる。
尚、突部材30は、止ねじ33を右側把持柄21の片手用把持部21Bにおける外側面に設けられた孔21b内に螺着させる方法で、固定された箇所に装着される。
図6(b)に示す方法位置調節は、弛めた止ねじ34を前記外側面に設けられた長孔21d内を移動させることができる範囲内で行われる。35は止ねじ34の先端部を螺入締結させるナットとしての機能がある受金具であり、止ねじ34を締結操作すると、止ねじ34の頭部と受金具35との間に突部材31と前記外側面とを挟んだ装着が行われる。
図6には後方の突部材31の位置調整例が示されているが、前方の突部材30が位置調節できるようにしてもよく、2個の突部材30、31の夫各々が位置調節できるようにしてもよい。
図6には後方の突部材31の位置調整例が示されているが、前方の突部材30が位置調節できるようにしてもよく、2個の突部材30、31の夫各々が位置調節できるようにしてもよい。
〔両手把持による剪定〕
図7は両手用把持部20C,21Cを夫々片手で把持した状態が示されている。
この図に示すように、両手用把持部20C,21Cを把持した剪定では、両腕の腕力を把持柄20,21に与えて上刃3と下刃4を閉方向に操作することが可能になる。このため、図に示すように上刃3と下刃4との間に挟み入れる限度の太さまでの太枝の剪定が可能になる。
両手を用いた把持は、把持柄20,21に加える作用点が後方位置にあるため、この点でも強い力で太枝を剪定できる。
図7は両手用把持部20C,21Cを夫々片手で把持した状態が示されている。
この図に示すように、両手用把持部20C,21Cを把持した剪定では、両腕の腕力を把持柄20,21に与えて上刃3と下刃4を閉方向に操作することが可能になる。このため、図に示すように上刃3と下刃4との間に挟み入れる限度の太さまでの太枝の剪定が可能になる。
両手を用いた把持は、把持柄20,21に加える作用点が後方位置にあるため、この点でも強い力で太枝を剪定できる。
剪定鋏1を右手で把持して操作する場合には、図8に示すように、剪定鋏1を、左右逆向きにして把持する。
本発明に係る剪定鋏によれば、左右2本の把持柄に、片手で握って開閉操作させ得る片手用把持部とともに、片手用把持部の長さ方向の後方に、左右の手を振り分けて握って開閉操作させ得る両手用把持部を延出させて構成した結果、剪定鋏の上刃と下刃の間に挟み入れることができる太さの枝であれば、把持柄を持つ手の位置を変えるだけで、細枝から太枝に至るいずれの太さの枝も剪定できるようになった。
この結果、脚立や梯子に脚を掛けて高所で剪定作業をするときに、剪定する枝の太さ違いにあっても、この剪定鋏で剪定でき、太枝切り鋏を脚立や梯子の上に持ち込んで、剪定鋏と使い分けするという、面倒な作業が不要になった。
また本発明に係る剪定鋏は、左右一対の把持柄における外側面の長さ方向に沿う形状を曲線形状とした結果、把持性と操作性を更に向上させ、剪定鋏の見栄えも良いものになった。
また、本発明に係る剪定鋏は、指の滑り止めになる1又は2個の突部材を設けたことによって、把持性と操作性を更に一層向上させることができるようになった。
1 (本発明実施形態に係る)剪定鋏
2 鋏本体
3 上刃
4 下刃
10 枢着部材
16 ばね
20 左側把持柄
20A 鋏本体装着部
20B 片手用把持部
20C 両手用把持部
21 右側把持柄
21A 鋏本体装着部
21B 片手用把持部
21C 両手用把持部
30 突部材
31 突部材
2 鋏本体
3 上刃
4 下刃
10 枢着部材
16 ばね
20 左側把持柄
20A 鋏本体装着部
20B 片手用把持部
20C 両手用把持部
21 右側把持柄
21A 鋏本体装着部
21B 片手用把持部
21C 両手用把持部
30 突部材
31 突部材
Claims (3)
- 上刃と下刃とが枢着部材を中心に開閉自在に組付けられた鋏本体と、前記上刃及び下刃の各基部から長さ方向の後方に向けて設けられた左右一対の把持柄と、該左右一対の把持柄を開方向に付勢させるばねとを基本構造として有し、
該左右一対の把持柄の長さ途中部が、片手で把持して開閉操作させ得る前後長さと横方向の相互間隔がある左右一対の片手用把持部で構成され、
該左右一対の片手用把持部の後部から長さ方向の後方に、左右の手を振り分けて把持して開閉操作させ得る前後方向の長さと横方向の相互間隔がある左右一対の両手用把持部が延出して構成されていることを特徴とする剪定鋏。 - 前記各片手用把持部における長さ方向の前端部から前記各両手用把持部に至る各外側面の長さ方向に沿う形状は、曲線形状である、請求項1に記載の剪定鋏。
- 前記片手用把持部における親指以外の4本の指を掛ける片側の片手用把持部の外側面に、指の滑り止めになる1又は2個の突部材が、固定状態で設けられ、或いは位置調節自在に設けられている、請求項1乃至3のいずれかの項に記載の剪定鋏。
Priority Applications (1)
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JP2013055643A JP2014168455A (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 剪定鋏 |
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JP2013055643A JP2014168455A (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 剪定鋏 |
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ID=51691395
Family Applications (1)
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JP2013055643A Pending JP2014168455A (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 剪定鋏 |
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