JP2014168176A - 光受信器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、多値/OFDM変調と光コヒーレント検波とを調合利用して光アクセスネットワークの高速化及び長延化を両立させることができる光受信器を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る光受信器は、光受信器が受信するバーストフレーム信号に応じて光コヒーレント受信器のローカル光のパワを調整し、光コヒーレント受信器の出力信号の平均パワのレベル差を低減する。これにより受信信号を増幅するTIAのダイナミックレンジを拡大することを不要とすることで線形性を高めることができ、多値/OFDM変調されたバーストフレーム信号を受信可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光アクセスネットワークにおいて、多値/OFDM変調された光バーストフレーム信号を光コヒーレント受信するための光受信器に関する。
現在、光アクセスネットワークとして、IEEE 802.3で標準化されたGE−PON、ITU−T G.984シリーズとして標準化されたG−PONが商用化されている。GE−PON、G−PONでは、複数の光ネットワークユニット(ONU)がスプリッタを介して光回線終端装置(OLT)とポイントツーマルチポイント型の通信を行う。
各ONUからの上り信号は、オン・オフの2値によるOn−Off Keying(OOK)で変調され、所定の時間スロットにバーストフレーム信号として送信される。複数のONUからの上りバーストフレーム信号は、時分割多重アクセス(TDMA:Time Division Multiple Access)により多重され、OLTに送られる。OLTでは、直接検波により上り信号を受信する。
上りバーストフレーム信号のパワレベルは、各ONUとOLTの間の損失の違いや各ONUの出力パワの違いによって異なる。各ONUとOLTの間の損失は、ファイバの距離差、光スプリッタの分岐損失の差、接続損失のばらつき等により異なる。OLTの光受信器は、TDMAされたバーストフレーム信号を受信する必要がある。光受信器は、一般的に、PINフォトダイオード(PD)またはアバランシェフォトダイオード(APD)と増幅器から構成され、増幅器の利得をバーストごとに制御する。最近の光受信器のトランスインピーダンスアンプ(TIA)は、線形領域で動作するように、ゲインを示すトランスインピーダンス(Zt)を切り替えると共に、その後段にリミッティングをかけて一定の振幅電圧を得て信号判定部に伝達する機構を採用している。これにより、当該光受信器はパワレベルの異なるバーストフレーム信号を一定の出力の信号として取り出す。
ところで、GE−PONやG−PONなどのTDMA型PONでは、ONUが最初にPONに接続された際に、レンジング又はディスカバリと呼ばれる機能により、OLTはONUに識別情報(ONUのID)を付与し、また当該ONUからOLTまでの距離測定を行う。この情報を用いて、各ONUからのバーストフレーム信号のOLT到着時間が重複しないように動的帯域割当(DBA)が行われる(例えば、非特許文献1、2を参照。)。
NTT技術ジャーナル2005.9.技術基礎講座「GE−PON技術」第2回 NTT技術ジャーナル2005.10.技術基礎講座「GE−PON技術」第3回 H.Takahashi, F.Xinyu, and F.Ito,"Individual loss distribution measurement in 4−branched PON using pulsed pump−probe Brillouin gain analysis", Proc. Conf. Optical Fiber Communication, OTh3I.2, Mar. 2012.
光アクセスネットワークは、さらなる高速化や距離延伸のため、多値変調やOFDM変調の適用や光コヒーレント検波の適用が検討されている。シンボル当り1ビットを変調する2値信号と比べ、多値/OFDM信号は多数ビットの変調が可能であるため高速化に優れている。そして、光コヒーレント検波は受信器に局部発振光源を置いて受信信号を復調する方式であり、局部発振光源からのローカル光のパワで受信信号が増幅されるメリットがある。したがって、多値/OFDM変調と共に光コヒーレント検波の調合利用ができれば、高速化及び長延化を両立させることができる。
PONの上りバーストフレーム信号において、多値/OFDM変調と光コヒーレント検波を適用する場合には、光受信器の増幅器は次の2点が要求される。
まず第一の要求は、広いダイナミックレンジである。光コヒーレント検波などの利用によるPONの長延化には、ONUとOLT間の損失が加重されるため、バーストフレーム信号のパワのレベル差がさらに拡大されている。したがって、光受信器の増幅器にはより広いダイナミックレンジが必要となる。
一方、高速伝送を可能とする多数の信号レベルを持つ多値/OFDM信号の場合は増幅器に高い線形性が要求される。しかし、上述したOOK信号用の増幅器は線形性に欠けており、多値/OFDM変調されたバーストフレーム信号を受信することは難しい。
上述のように、高い線形性と広いダイナミックレンジを両立する増幅器の実現が難しく、多値/OFDM変調と光コヒーレント検波とを調合利用して光アクセスネットワークの高速化及び長延化を両立させることは困難という課題がある。
そこで、上記課題を解決すべく、本発明は、多値/OFDM変調と光コヒーレント検波とを調合利用して光アクセスネットワークの高速化及び長延化を両立させることができる光受信器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、光受信器が受信するバーストフレーム信号に応じて光コヒーレント検波のローカル光のパワを調整することで、光コヒーレント検波した後の信号のレベル差を低減することとした。
具体的には、本発明に係る光受信器は、出力するローカル光のパワを可変可能な局部発振光源と、
受信するバーストフレーム信号を前記局部発振光源からのローカル光を用いて光コヒーレント検波する光コヒーレント受信器と、
各バーストフレーム信号に応じたパワのローカル光を出力するように前記局部発振光源のパワ制御を行う局部発振光パワ制御部と、
を備える。
光コヒーレント受信器が出力する受信信号のパワはローカル光のパワに比例するから、バーストフレーム信号の平均パワに応じてローカル光のパワを調整することで、光コヒーレント受信器出力の平均パワのレベル差を低減できる。これにより受信信号を増幅するTIAのダイナミックレンジを拡大することを不要とすることで線形性を高めることができ、多値/OFDM変調されたバーストフレーム信号を受信可能となる。
従って、本発明は、多値/OFDM変調と光コヒーレント検波とを調合利用して光アクセスネットワークの高速化及び長延化を両立させることができる光受信器を提供することができる。
本発明に係る光受信器の前記局部発振光パワ制御部は、前記光コヒーレント受信器が受信するバーストフレーム信号のプリアンブルの平均パワに基づいて前記パワ制御を行うことを特徴とする。バーストフレーム信号のプリアンブル部分の平均パワを測定し、ローカル光のパワをフィードフォワード制御する。
本発明に係る光受信器は、前記光コヒーレント受信器に入力するバーストフレーム信号を遅延させる遅延手段をさらに備えており、前記局部発振光パワ制御部は、前記光コヒーレント受信器が受信するバーストフレーム信号の先頭から所定時間の平均パワに基づいて前記パワ制御を行うことを特徴とする。主信号系に遅延を与えることで、バーストフレーム信号自体の平均パワを測定し、ローカル光のパワのフィードフォワード制御が可能になる。
本発明に係る光受信器の前記局部発振光パワ制御部は、前記光コヒーレント受信器が出力した後のバーストフレーム信号のプリアンブルの平均パワに基づいて前記パワ制御を行うことを特徴とする。光コヒーレント受信器が出力したバーストフレーム信号のプリアンブル部分の平均パワを測定し、ローカル光のパワをフィードバック制御する。
本発明に係る光受信器を有するOLTは、PONの物理層構成に関する論理的情報を利用し、前記局部発振光パワ制御部は、前記論理的情報に基づいて前記パワ制御を行うことを特徴とする。PONフレーム処理回路は論理的情報から各ONUとOLTの間の損失を算出し、到着するバーストフレーム信号に対応するローカル光のパワを制御する。
例えば、前記論理的情報が、前記PONを構成する光パワスプリッタの情報と前記PONのONUとOLTとの間の距離情報とすることができる。
また、前記論理的情報が、前記PONのOLTの送信パワとONUの受信パワの情報であってもよい。具体的には、前記局部発振光パワ制御部は、PONの加入者側への下り信号の送信パワと加入者側が受信した前記下り信号の受信パワとを比較し、その差分に基づいて前記パワ制御を行う。局部発振光パワ制御部は、送信パワと受信パワの情報を参照し、その差を各ONU〜OLT間の推定損失としてローカル光のパワを制御する。
さらに、前記論理的情報が、線路監視システムで直接測定した前記PONの線路損失情報であってもよい。具体的には、本発明に係る光受信器の前記局部発振光パワ制御部は、線路監視システムで直接測定した線路損失情報に基づいて前記パワ制御を行う。局部発振光パワ制御部は、実測した線路損失情報とOLTが有するONU識別情報及び距離情報から各ONU〜OLT間の損失値を算出し、ローカル光のパワを制御する。
本発明に係る光受信器を有するPONシステムは、ディスカバリの際、ONUの送信部がOOK変調の光信号を出力し、前記OOK信号を受信するOLTの受信部が前記光コヒーレント受信器の後段に配置される増幅器をOOK信号の増幅モードで動作させることを特徴とする。
本発明は、多値/OFDM変調と光コヒーレント検波とを調合利用して光アクセスネットワークの高速化及び長延化を両立させることができる光受信器を提供することができる。
本発明に係る光受信器を説明する図である。 本発明に係る光受信器を説明する図である。 本発明に係る光受信器を説明する図である。 本発明に係る光受信器を説明する図である。 本発明に係る光受信器を説明する図である。 本発明に係る光受信器を有するPONを説明する図である。 本発明に係る光受信器を有するPONを説明する図である。 本発明に係る光受信器を有するPONを説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図1から図5を用いて本実施形態の光受信器(301〜303)を説明する。光受信器(301〜303)は、出力するローカル光のパワを可変可能な局部発振光源11と、
受信するバーストフレーム信号を局部発振光源11からのローカル光を用いて光コヒーレント検波する光コヒーレント受信器12と、
各バーストフレーム信号に応じたパワのローカル光を出力するように局部発振光源11のパワ制御を行う局部発振光パワ制御部13と、
を備える。
さらに、光受信器(301〜303)は、光コヒーレント受信器12が出力する受信信号を増幅するTIA16、TIA16が増幅した受信信号をアナログ−デジタル変換(AD変換)するAD変換器17、AD変換器17でデジタルデータを元の信号に再生するデジタル信号処理器18を備える。
光受信器(301〜303)が受信するバーストフレーム信号は、各ONUとOLTの間の損失の違いにより平均パワが異なる。このため、バーストフレーム信号の平均パワの測定あるいは算出を行い、光受信器(301〜303)は光コヒーレント受信器12のローカル光パワを制御(パワ制御)し、光段でバーストフレーム信号間のレベル差を緩和する。
パワ制御の手法としては次の4つがある。
第一の手法は、図1のように、局部発振光パワ制御部13が、光コヒーレント受信器12が受信するバーストフレーム信号のプリアンブルの平均パワに基づいてパワ制御を行う手法である。本手法は、受光素子14及び平均パワ検出器15で光コヒーレント受信器12への入力前におけるバーストフレーム信号のプリアンブルの平均パワを測定し、ローカル光パワをフィードフォワード制御する。
第二の手法は、光コヒーレント受信器12に入力するバーストフレーム信号を遅延させる遅延手段(不図示)をさらに備えており、局部発振光パワ制御部13が、光コヒーレント受信器12が受信するバーストフレーム信号の先頭から所定時間の平均パワに基づいてパワ制御を行う手法である。本手法は、主信号系、例えば光タップ5と光コヒーレント受信器12との間に遅延を与える遅延手段(例えば、光ファイバ)を挿入し、受光素子14及び平均パワ検出器15がバーストフレーム信号の先頭から所定の時間の平均パワを計測する。本手法は、プリアンブルだけでなくペイロードのパワまで含む時間範囲を測定するため、測定時間を大きくでき、受光素子14の受信感度を改善できる。また、制御系(例えば、光タップ5、受光素子14、平均パワ検出器15、局部発振光パワ制御部13、局部発振光源11の系)に要する時間に応じて、主信号が光コヒーレント受信器12に到着する時刻を遅らせることができ、制御系の応答速度への要求条件が緩和される。
第三の手法は、図2のように、局部発振光パワ制御部13は、光コヒーレント受信器12の出力バーストフレーム信号のプリアンブルの平均パワに基づいてパワ制御を行う。本手法は、平均パワ検出器15で光コヒーレント受信器12の出力でプリアンブルの平均パワを測定し、ローカル光パワをフィードバック制御する。
第四の手法は、図3から図5のように、光受信器303の局部発振光パワ制御部13は、PONの物理層構成に関する論理的情報に基づいて前記パワ制御を行う。本手法は、OLTあるいはオペレーティングシステム(OpS:Operation System)23が有する論理的情報に基づいて、バーストフレーム信号のパワレベル差を緩和するようにローカル光のパワを制御する。
ここで、OLTでの論理的情報とは、次の3つの情報のいずれかである。なお、以下の論理的情報は例示である。
(1)レンジング又はディスカバリにより取得した各ONUの識別情報(ONUのID)と各ONUまでの距離情報、
(2)動的帯域割当(DBA)で用いる各バーストフレーム信号の到着時間、
(3)各ONUの受信パワ情報及びOLTの送信パワ情報。
また、OpS23での論理的情報とは、各ONUがODN(Optical Distribution Network)上で結合されている光パワスプリッタに関する情報、及びOTDRあるいは同等の機能を持つ線路監視システム24(例えば、非特許文献3を参照。)を用いてONU〜OLT間を直接測定した線路損失情報が例示できる。これらのOLTでの論理的情報とOpS23での論理的情報とを組み合わせて用いてもよい。
光受信器(301〜303)は、光コヒーレント受信器12へのローカル光のパワを制御することで、光コヒーレント受信器が出力する受信信号のレベル差を低減できる。このため、TIA16は、ダイナミックレンジを拡大する必要がなくなり、高い線形性を保つことができる。従って、光受信器(301〜303)は、多値/OFDM変調されたバーストフレーム信号を受信することができる。
なお、上記第四の手法においては、ONUを初めて接続する際のディスカバリ(レンジング)の際には、OLTは前述の各種の論理情報を取得していないため、局部発振光パワ制御部13がパワ制御を行わないこととする。具体的に、光受信器303を有するPONシステムは、ONUのディスカバリ(レンジング)においてはローカル光のパワ制御は行わない。この場合、光受信器の増幅器における高い線形性と広いダイナミックレンジが要求される多数の信号レベルを持つ多値/OFDM信号ではディスカバリ(レンジング)ができない。このため、ディスカバリ(レンジング)においては線形増幅が要求されないOOK変調で実施し、光コヒーレント受信器12の後段に配置されるTIA16を上述したOOK信号の増幅モード(Ztを切り替えるとともに後段でリミッティングをかけるモード)で動作させる。
(実施形態2)
図6は、TDMA光コヒーレント方式を説明する図である。ONU361は、波長ロッカー42などのデバイスを用いて各ONU361の光源41をOLT351のローカル光に波長同期させる。そしてONU361は、多値/OFDM変調部43で光源41からの光を多値/OFDM変調し、上りバーストフレーム信号とする。
OLT351は、図1で説明した光受信器301又は図2で説明した光受信器302を備える。
光コヒーレント受信器12の入力あるいは出力段にある平均パワ検出器15で、TDMAされた上りバーストフレーム信号の平均パワを測定する。平均パワ測定における平均時間は、数ビットから数百ビットまたはそれ以上のビットに相当する時間とする。
光コヒーレント受信器12における出力信号のパワはローカル光のパワに線形応答特性を持つ。このため、局部発振光パワ制御部13は測定した平均パワ値に反比例する駆動電流を生成して局部発振光源11に送信し、ローカル光のパワを制御する。
上記第一の手法(図1)では、平均パワ検出器15がバーストフレーム信号のプリアンブルの平均パワを検出し、局部発振光パワ制御部13が局部発振光源11を制御する駆動電流を決定する。プリアンブル検出後、次のプリアンブルを検出するまでは、当該駆動電流が保持される。プリアンブルの検出方法は、例えば、平均パワ検出器15により取得したパワをプリセッティングされた基準パワ値と比較するか、あるいはPONフレーム処理回路19からリセット信号(各バーストフレーム信号の先頭タイミングを示す信号)を局部発振光パワ制御部13に伝えることで決定する。リセット信号はDBAで用いる各バーストフレーム信号の到着時間を元に作られる。
制御系の応答(ローカル光のパワの決定)はプリアンブル以内で行われ、光コヒーレント受信器12がバーストフレーム信号のペイロードを受信する時刻にはローカル光のパワが最適化される。したがって、光コヒーレント受信器12が出力する受信信号のレベル差が緩和される。
上記第二の手法(図1)では、主信号系(例えば光タップ5と光コヒーレント受信器12の間)に制御系の応答時間程度の遅延を与える遅延手段(例えば光ファイバ)を挿入する。これにより、制御系(例えば、光タップ5、受光素子14、平均パワ検出器15、局部発振光パワ制御部13、局部発振光源11の系)に要する時間に応じて、主信号が光コヒーレント受信器12に到着する時刻を遅らせることができ、制御系の応答速度への要求条件が緩和される。また、本手法を採用することでプリアンブルの長さを短くすることができる。本手法の場合、平均パワは、フレームの先頭から所定の時間計測することとする。プリアンブルだけでなく、ペイロードのパワまで含む時間範囲を測定すれば、測定時間を長くでき、受光素子14の受信感度を改善できる。例えば、バーストフレームの先頭から10μ秒の間の平均パワを測る。
上記第三の手法(図2)では、光コヒーレント受信器12が出力する受信信号でプリアンブルの平均パワを測定し、局部発振光パワ制御部13が局部発振光源11を制御する駆動電流を決定する。プリアンブル検出後、次のプリアンブルを検出するまでは、当該駆動電流が保持される。プリアンブルの検出方法は、例えば、第一の手法の説明と同様である。
上記第一の手法と同様に、上記第三の手法も制御系の応答(ローカル光のパワの決定)がプリアンブル以内で行われ、バーストフレーム信号のペイロードを受信する時刻にはローカル光のパワが最適化される。したがって、光コヒーレント受信器12が出力する受信信号のレベル差が緩和される。
(実施形態3)
本実施形態では、図6のOLT351が図3〜図5で説明した光受信器303を備える。上記第四の手法は、下記3つの方法で各ONU〜OLT間の損失を算出し、バーストフレーム信号の到着時刻の情報に基づいてローカル光のパワ制御を行う。
(方法a)
図3を用いて説明する。PONフレーム処理回路19は、OLT351の論理的情報である、ONU識別情報(ONU361のID)及び各ONUとOLTとの間の距離情報(21−2)を参照する。ONU識別情報及び距離情報(21−2)はレンジング(ディスカバリ)で取得する。そして、PONフレーム処理回路19は、OpS23の論理的情報である各ONU361とOLT351との間にある光パワスプリッタ44の情報(21−4)を参照する。したがって、各ONU〜OLT間の推定損失は、距離による損失と光パワスプリッタによる損失の合計(21−5)になる。
(方法b)
図4を用いて説明する。OLT351は、下り信号を送信する際に送信パワを測定する。また、各ONU361は、下り信号を受信する際に受信パワを測定し、これをOLT351にレポートする。具体的には、ONU361で測定した受信パワを監視制御メッセージによりOLT351が取得する。PONフレーム処理回路19は、送信パワと受信パワの情報(21−3)を参照し、その差を各ONU〜OLT間の推定損失とする(21−5)。
(方法c)
図5を用いて説明する。OpS23は、OTDRあるいは同等の機能を持つ線路監視システム24で測定した線路損失情報とOLT351の論理的情報であるONU識別情報(ONU361のID)及び距離情報(21−2)を参照し、各ONU〜OLT間の損失を算出する(21−6)。そのため、より正確な各ONU〜OLT間の損失値が得られる。
PONフレーム処理回路19は、方法a〜cで取得した損失値に加え、各バーストフレーム信号の到着時間情報(21−1)を参照して、ONU361からのバーストフレーム信号ごとにローカル光のパワが変更するように、ローカル光の変更タイミングを決定する(22)。なお、バーストフレーム信号の到着時間情報はDBA機能から取得することができる。
PONフレーム処理回路19は、上述のように局部発振光パワ制御部13への制御信号を生成する(22)。なお、各ONU361の送信パワが異なる場合あるいは経時変化がある場合、OLT351は定期的に各ONU361の送信パワ情報を参照し、制御信号を補正してもよい。
ONU361を初めて接続する際のディスカバリ(レンジング)の際には、OLT351は前述の各種の論理的情報を取得していない。このため、PONシステムは、ONU361のディスカバリ(レンジング)を実行する場合(レンジングウインドウ/ディスカバリウインドウにおいては)、ローカル光のパワ制御は行わないこととする。パワ制御を行わないため、光受信器の増幅器における高い線形性と広いダイナミックレンジが要求される多数の信号レベルを持つ多値/OFDM信号ではディスカバリ(ONUのレンジング)ができない。このため、ディスカバリ(レンジング)においては線形増幅が要求されないOOKによって通信を行う。そして、光コヒーレント受信器の後段に配置される増幅器をOOK信号の増幅モード(Ztを切り替えるとともに後段でリミッティングをかけるモード)で動作させる。
また、時間/波長分割多重アクセス(T/WDMA:Time and Wavelength Division Multiple Access)光コヒーレントアクセスシステムにおいては、T/WDMAは異なる波長でTDMAされたバーストフレーム信号が存在する。OLTは、光波長フィルターを用いて受信信号光を波長分離しそれぞれの波長に対してTDMAされたバーストフレーム信号を受信するT/WDMA受信部を備える。
したがって、T/WDMA受信部のTDMA受信構成に図1〜図5で説明した光受信器の構成を適用できる。つまり、光段でバーストフレーム信号間のレベル差を緩和することで、TIAに入力される受信信号の光電流振幅の範囲が狭くなるため、ダイナミックレンジに関するTIAの要求が緩和できる。
(実施形態4)
図7は、図1〜図5の光受信器をループバック型TDMA光コヒーレント方式に適用した構成を説明する図である。OLT351aは、シード光源51と光受信器304を有する。光受信器304は、OLT351aのシード光源51を光コヒーレント受信器12の局部発振光源としても使用する。このため、光コヒーレント受信器12は各ONU361aからのバーストフレーム信号と波長同期する必要がない。局部発振光パワ制御部13は、可変光減衰器52でシード光源51からの光(ローカル光)のパワを制御する。
ONU361aは、シード光を反射するとともに送信信号で多値/OFDM変調してバーストフレーム信号を生成する反射型光変調器53、及び光シャッタ54を備える。光シャッタ54は送信作業以外の時間に反射型光変調器53の出力パワをオフにし、光ビート雑音を避ける。
(実施形態5)
図8は、図1〜図5の光受信器を偏波多重技術を用いたループバック型TDMA光コヒーレント方式に適用した構成を説明する図である。OLT351bの下り信号用の送信部光源61をシード光源及び光コヒーレント受信器12の局部発振光源としても使用する。このため、図7のように別当のシード光源は不要である。
OLT351bの光送信器31の光偏波多重変調器62は、直交している偏波成分(XとY偏波)の一つを下り信号で変調し、他を無変調のシード光としてONU361bに送る。
ONU361bは、偏波無依存で偏波シード光を反射するとともに送信信号で多値/OFDM変調してバーストフレーム信号を生成する偏波無依存反射型光変調器53b、及び光シャッタ54を備える。
OLT351bの光受信器304bは、ローカル光として送信部光源61からの光を使用する点及び偏波ダイバーシティ光コヒーレント受信を行う点以外、図7で説明した光受信器304と同じである。光受信器304bは、偏波ダイバーシティ光コヒーレント受信を行うためデジタル信号処理器18で偏波干渉を除去し上り信号を復元する。
5:光タップ
11:局部発振光源
12:光コヒーレント受信器
13:局部発振光パワ制御部
14:受光素子
15:平均パワ検出器
16:TIA
17:AD変換器
18:デジタル信号処理器
19:PONフレーム処理回路
21:論理的情報
21−1:バーストフレーム信号の到着時刻
21−2:ONUとOLTとの間の距離情報
21−3:信号パワ情報
21−4:スプリッタの情報
21−5:推定損失
21−6:直接測定した損失
22:制御信号生成
23:オペレーティングシステム
24:線路監視システム
31:光送信器
41:光源
42:波長ロッカー
43:多値/OFDM変調部
44:光パワスプリッタ
45:光ファイバ
51:シード光源
52:可変光減衰器
53:反射型光変調器
53b:偏波無依存反射型光変調器
54:光シャッタ
61:送信部光源
62:光偏波多重変調器
301〜304、304b:光受信器
351、351a,351b:OLT
361、361a、361b:ONU

Claims (9)

  1. 出力するローカル光のパワを可変可能な局部発振光源と、
    受信するバーストフレーム信号を前記局部発振光源からのローカル光を用いて光コヒーレント検波する光コヒーレント受信器と、
    各バーストフレーム信号に応じたパワのローカル光を出力するように前記局部発振光源のパワ制御を行う局部発振光パワ制御部と、
    を備える光受信器。
  2. 前記局部発振光パワ制御部は、前記光コヒーレント受信器が受信するバーストフレーム信号のプリアンブルの平均パワに基づいて前記パワ制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の光受信器。
  3. 前記光コヒーレント受信器に入力するバーストフレーム信号を遅延させる遅延手段をさらに備えており、
    前記局部発振光パワ制御部は、前記光コヒーレント受信器が受信するバーストフレーム信号の先頭から所定時間の平均パワに基づいて前記パワ制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の光受信器。
  4. 前記局部発振光パワ制御部は、前記光コヒーレント受信器が出力した後のバーストフレーム信号のプリアンブルの平均パワに基づいて前記パワ制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の光受信器。
  5. 前記局部発振光パワ制御部は、PON(Passive Optical Network)の物理層構成に関する論理的情報に基づいて前記パワ制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の光受信器。
  6. 前記PONにおけるディスカバリは、前記パワ制御を行わずに、OOK(On−Off Keying)信号で実施し前記光コヒーレント受信器の後段に配置される増幅器をOOK信号の増幅モードで動作させることを特徴とする請求項5に記載の光受信器。
  7. 前記論理的情報が、前記PONを構成する光パワスプリッタの情報と前記PONのONUとOLTとの間の距離情報であることを特徴とする請求項5又は6に記載の光受信器。
  8. 前記論理的情報が、前記PONのOLTの送信パワとONUの受信パワの情報であることを特徴とする請求項5又は6に記載の光受信器。
  9. 前記論理的情報が、線路監視システムで直接測定した前記PONの線路損失情報であることを特徴とする請求項5又は6に記載の光受信器。
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