JP2014167986A - 磁気粘性流体及びこれを用いたクラッチ - Google Patents

磁気粘性流体及びこれを用いたクラッチ Download PDF

Info

Publication number
JP2014167986A
JP2014167986A JP2013039372A JP2013039372A JP2014167986A JP 2014167986 A JP2014167986 A JP 2014167986A JP 2013039372 A JP2013039372 A JP 2013039372A JP 2013039372 A JP2013039372 A JP 2013039372A JP 2014167986 A JP2014167986 A JP 2014167986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic particle
particles
main body
magnetic particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013039372A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5913154B2 (ja
Inventor
Yuya Ueshima
優矢 上嶋
Junichi Noma
淳一 野間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurimoto Ltd
Original Assignee
Kurimoto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurimoto Ltd filed Critical Kurimoto Ltd
Priority to JP2013039372A priority Critical patent/JP5913154B2/ja
Publication of JP2014167986A publication Critical patent/JP2014167986A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5913154B2 publication Critical patent/JP5913154B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lubricants (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)

Abstract

【課題】磁性粒子の沈降及び二次凝集等が生じにくいだけでなく、せん断速度が高い領域においてもせん断応力が小さい磁気粘性流体を実現できるようにする。
【解決手段】磁気粘性流体は、磁性粒子混合体と、磁性粒子混合体を分散させた分散媒とを備えている。磁性粒子混合体は、第1の磁性粒子及び第2の磁性粒子を含み、第1の磁性粒子は、第1の磁性粒子本体と、該第1の磁性粒子本体の表面に設けられた第1の表面改質層とを有し、第2の磁性粒子は、第2の磁性粒子本体と、該第2の磁性粒子本体の表面に設けられた第2の表面改質層とを有している。第1の磁性粒子の平均粒子径は、1μm以上且つ50μm以下であり、第2の磁性粒子の平均粒子径は、50nm以上且つ200nm以下であり、第2の磁性粒子の磁性粒子混合体に占める割合は0.5wt%以上且つ2wt%以下である。
【選択図】なし

Description

本発明は磁気粘性流体及びこれを用いたクラッチに関し、特に高せん断速度域において用いる磁気粘性流体及びこれを用いたクラッチに関する。
磁気粘性(Magneto Rheological:MR)流体は、鉄(Fe)等の磁性粒子をオイル等の分散媒に分散させた流体である。MR流体は、磁場の作用がない場合には分散媒中に磁性粒子がランダムに浮遊している。MR流体に外部から磁場を加えると、磁界の方向に沿って磁性粒子が多数のクラスタを形成し、粘性が増大する。このようにMR流体は電気信号によってレオロジー特性又は力学的な性質を容易に制御できる材料であるため、種々の分野への応用が検討されている。現状では自動車向けショックアブソーバー及び建設機械向けシートダンパ等の直動型デバイスとして主に用いられている。
MR流体において一般的に用いられる磁性粒子は、平均粒子径が数μm〜数十μmである。磁性粒子をオイル等の分散媒に分散させた流体としてはMR流体以外に、磁性流体がある。磁性流体の場合に用いられる磁性粒子の粒子径は数nm〜10nm程度であり、熱エネルギーに起因するブラウン運動により粒子が振動する。このため、磁性流体は磁場を与えてもクラスタを形成せず、粘性は増大しないという点でMR流体とは全く異なる。MR流体においては、クラスタを形成させるために磁性流体と比べて、大きな粒子を用いている。このため、放置しておくと磁性粒子の沈降によるケーキングが発生してしまうという問題がある。また、磁場の付与と解除とを繰り返すと、磁性粒子が二次凝集して、安定した分散状態を維持できなくなるという問題がある。
MR流体の安定性を向上させる方法として、本願発明者らは平均粒子径が数十nm〜数百nmのナノサイズの磁性粒子からなるMR流体についてこれまでに特許出願を行っている(例えば、特許文献1を参照。)。磁性粒子をナノサイズとすることにより、磁性粒子の沈降及び二次凝集等が発生しにくくなる。
特開2009−117797号公報
しかしながら、MR流体を回転型のクラッチ等に応用する場合、従来のMR流体ではせん断速度が高い高せん断速度域においてせん断応力が大きく上昇するという問題がある。産業用機器は一般に高速回転させる必要がある。このため、産業用機器のクラッチ等におけるトルクを伝達する媒体には、高せん断速度域においても、せん断応力が大きく上昇しないことが求められる。また、ダンパ用途においても高せん断速度域におけるせん断応力を低く保つことが求められる。しかし、従来のMR流体は、せん断速度が高くなるとせん断応力が大きく上昇してしまう。
本発明は、前記の問題を解決し、磁性粒子の沈降及び二次凝集等が生じにくいだけでなく、高せん断速度域におけるせん断応力の上昇が小さいMR流体を実現できるようにすることを目的とする。
本発明に係る磁気粘性流体の一態様は、磁性粒子混合体と、磁性粒子混合体を分散させる分散媒とを備え、磁性粒子混合体は、第1の磁性粒子及び第2の磁性粒子を含み、第1の磁性粒子は、第1の磁性粒子本体と、該第1の磁性粒子本体の表面に設けられた第1の表面改質層とを有し、第2の磁性粒子は、第2の磁性粒子本体と、該第2の磁性粒子本体の表面に設けられた第2の表面改質層とを有し、第1の表面改質層の表面は、第1の磁性粒子本体の表面よりも分散媒に対する親和性が高く、第2の表面改質層の表面は、第2の磁性粒子本体の表面よりも分散媒に対する親和性が高く、第1の磁性粒子の平均粒子径は、1μm以上且つ50μm以下であり、第2の磁性粒子の平均粒子径は、50nm以上且つ200nm以下であり、第2の磁性粒子の磁性粒子混合体に対する質量分率は0.5wt%以上且つ2wt%以下である。
磁気粘性流体の一態様において、第1の表面改質層の表面は、第1の磁性粒子本体の表面よりも疎水性であり、第2の表面改質層の表面は、第2の磁性粒子本体の表面よりも疎水性であってもよい。
この場合において、第1の表面改質層及び第2の表面改質層は、炭化水素鎖を有する化合物により構成されていてもよい。
磁気粘性流体の一態様において、第1の表面改質層の表面は、第1の磁性粒子本体の表面よりも親水性であり、第2の表面改質層の表面は、第2の磁性粒子本体の表面よりも親水性であってもよい。
磁気粘性流体の一態様において、第1の磁性粒子本体は、カルボニル鉄粒子からなる構成としてもよい。
磁気粘性流体の一態様において、第2の磁性粒子本体は、アークプラズマ法により形成した鉄ナノ粒子からなる構成としても、マグネタイト粒子からなる構成としてもよい。
本発明に係るクラッチの一態様は、対回転可能な第1の部材及び第2の部材と、第1の部材と第2の部材との間に充填された磁気粘性流体と、磁気粘性流体に磁場を加える磁場発生部とを備え、磁気粘性流体は、本発明に係る磁気粘性流体のいずれかである。
本発明に係る磁気粘性流体によれば、磁性粒子の沈降及び二次凝集等が生じにくいだけでなく、高せん断速度域におけるせん断応力の上昇が小さいMR流体を実現できる。
鉄ナノ粒子についてせん断応力を評価した結果を示すグラフである。 本実施形態において用いた金属粒子の製造装置を示すブロック図である。 本実施形態のMR流体を用いたクラッチの一例を示す断面図である。 MR流体のトルクの測定例を示すチャートである。 第2の磁性粒子の割合と、せん断応力の抑制率との関係を示すプロットである。
一実施形態に係る磁気粘性(MR)流体は、第1の磁性粒子と第2の磁性粒子とを混合した磁性粒子混合体と、磁性粒子混合体を分散させる分散媒とを備えている。第1の磁性粒子は、通常サイズの磁性粒子であり、第1の磁性粒子本体と、その表面に設けられた第1の表面改質層とを有している。第2の磁性粒子は、ナノサイズの磁性粒子であり、第2の磁性粒子本体と、その表面に設けられた第2の表面改質層とを有している。
第1の磁性粒子本体は、一般的なMR流体において用いられる平均粒子径が1μm〜50μm程度の磁性粒子とすればよく、沈降の観点からは1μm〜10μm程度とすることが好ましい。第1の磁性粒子本体は、適した平均粒子径を有する磁性粒子であればどのようなものであってもよい。例えば、鉄、窒化鉄、炭化鉄、カルボニル鉄、二酸化クロム、低炭素鋼、ニッケル又はコバルト等を用いることができる。また、アルミニウム含有鉄合金、ケイ素含有鉄合金、コバルト含有鉄合金、ニッケル含有鉄合金、バナジウム含有鉄合金、モリブデン含有鉄合金、クロム含有鉄合金、タングステン含有鉄合金、マンガン含有鉄合金又は銅含有鉄合金等の鉄合金を用いることもできる。ガドリニウム、ガドリニウム有機誘導体からなる常磁性、超常磁性又は強磁性化合物粒子及びこれらの混合物からなる粒子等を用いることもできる。中でも、カルボニル鉄は第1の磁性粒子本体として適した平均粒子径のものが容易に得られるため好ましい。また、カルボニル鉄は、保磁力が小さく透磁率が大きい、軟磁性材料でありこの点からも好ましい。
第2の磁性粒子本体は第1の磁性粒子本体よりも平均粒子径が小さく、且つMR流体として機能する粒子であればよい。また、磁場を印可した場合には磁性を帯び、磁場を印可していない場合には実質的に磁性を帯びていない状態となる、軟磁性材料からなる粒子が好ましい。具体的には保磁力が300Oe以下の粒子が好ましく、250Oe以下の粒子がより好ましく、200Oe以下の粒子がさらに好ましい。
第2の磁性粒子本体の平均粒子径が大きくなると粒子が沈降しやすくなり、MR流体の安定性を向上させる効果が低下する。このため、沈降の観点からは第2の磁性粒子本体の平均粒子径を200nm以下とすればよく、100nm以下とすることが好ましい。一方、磁場を与えた際にクラスタを形成する観点からは、第2の磁性粒子本体の平均粒子径はある程度大きい方が好ましい。また、粒子が単磁区構造となり保磁力が増大することを避ける観点からも、第2の磁性粒子本体の平均粒子径はある程度大きい方が好ましい。具体的には、第2の磁性粒子本体の平均粒子径を50nm以上とすればよく、70nm以上とすることが好ましく、90nm以上とすることがより好ましい。
実際に、平均粒子径が110nmの鉄ナノ粒子についてせん断応力を測定した結果を図1に示す。測定には市販の回転粘度計(HAAKE社製:レオストレス600)及び磁場発生装置(英弘精機社製:MR-100N)を使用した。また、鉄ナノ粒子はアークプラズマ法により形成し、メチルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社:KBM−13)を用いて表面改質層を形成した。平均粒子径は、BET(Brunauer-Emmett-Teller)法により求めた値である。測定の際の粒子濃度は15vol%とし、分散媒にはシリコーンオイル(信越化学社製:KF−96−50cs)を用い、回転粘度計のギャップは0.5mmとした。図1に示すように、磁場をかけていない場合には0.02kPa〜0.1kPa程度であったせん断応力が、0.5T(テスラ)の磁場を印加した場合には10kPa〜11kPa程度まで上昇した。このように、平均粒子径が110nm程度の鉄ナノ粒子も磁場によりクラスタを形成し、MR流体となることが確認できた。
第2の磁性粒子本体も、適した平均粒子径と保磁力とを有している磁性粒子であれば第1の磁性粒子本体と同様にどのような材質であってもよい。中でもアークプラズマ法により形成した鉄ナノ粒子は、第2の磁性粒子本体として適した平均粒子径のものが容易に得られ、保磁力が100Oe〜200Oe程度であるため好ましい。また、二価の鉄と三価の鉄を含む複合酸化物であるマグネタイトも、第2の磁性粒子本体として適した平均粒子径と保磁力とを有するものが容易に得られるため好ましい。
第2の粒子本体をアークプラズマ法により形成する場合は、例えば以下のようにすればよい。図2は、アークプラズマ法によりナノサイズの金属粒子を製造する装置10を概略的に示している。この装置10は、タングステン電極を含むプラズマトーチ11と、金属材料21が載置される水冷銅ハース12とが、容器13内に相対して配設されている。陰極であるプラズマトーチ11と、陽極である水冷銅ハース12との間には直流電源14が接続されている。
まず、容器13内を水素雰囲気又は不活性ガスと水素若しくは窒素等の2原子分子ガスやその他の多原子分子ガスとの混合ガス雰囲気としてアークプラズマ18を発生させる。アークプラズマ18により、水冷銅ハース12の上に置かれた金属材料21が蒸発する。蒸発した金属材料は冷却されてナノサイズの金属粒子である第2の磁性粒子本体となる。生成した第2の磁性粒子本体は、ガス循環ポンプ15によって吸引され、容器13と接続された粒子捕集器16に捕集される。ガス循環ポンプ15から排出されたガスは容器13に戻される。
第2の磁性粒子本体を生成した後、装置10内を数%の酸素と非酸化性ガスとの混合気体に置換し、その状態で数時間放置する。これにより、粒子捕集器16に捕集された第2の磁性粒子本体の表面に、厚さが2nm〜10nm程度の酸化膜が生成する。放置時間を長くしても、酸化膜はそれ以上あまり成長しない。酸化膜を形成することにより、ナノサイズの金属粒子である第2の磁性粒子本体を大気中に取り出したときに、それが燃焼してしまうことを防止することができる。
第1の表面改質層及び第2の表面改質層(以下、まとめて表面改質層という。)は、それぞれ第1の磁性粒子本体及び第2の磁性粒子本体(以下、まとめて磁性粒子本体という。)の表面に設けられ、表面改質層が設けられていない磁性粒子本体よりも分散媒に対する親和性を高くできればよい。具体的に分散媒がシリコーンオイル等の疎水性の材料からなる場合には、磁性粒子本体の表面よりも表面改質層の表面において疎水性(親油性)が高くなるようにすればよい。分散媒が水等からなる場合には、磁性粒子本体の表面よりも表面改質層の表面において親水性が高くなるようにすればよい。表面改質層は、それぞれ磁性粒子本体の表面に均一に設けられていればよいが、磁性粒子本体の表面の少なくとも一部に設けられていてもよい。
第1の磁性粒子及び第2の磁性粒子が、それぞれ第1の表面改質層及び第2の表面改質層を有していることにより、高せん断速度域におけるトルクを大幅に低減することが可能となる。これは、第1の磁性粒子及び第2の磁性粒子と分散媒との親和性が向上すると共に、第1の磁性粒子と第2の磁性粒子との間の親和性も向上することによると考えられる。分散媒中において大きな第1の磁性粒子の隙間に、微細な第2の磁性粒子が充填されやすくなり、より均一な分散が実現できると考えられる。第2の磁性粒子が第1の磁性粒子の隙間に充填されることにより、第1の粒子同士の衝突が生じにくくなる。これにより、高せん断速度域における粘度をより低減できると考えられる。
表面改質層は、分散媒に対する親和性を向上させることができればどのようにして形成してもよい。例えば、分散媒がシリコーンオイル等であり、疎水性を向上させる場合には、疎水性の化合物を磁性粒子本体の表面に固定すればよい。疎水性の化合物としては、直鎖若しくは分岐を有する炭化水素鎖又はアリル基を有する化合物等とすればよい。化合物の固定には種々の方法を用いることができるが、例えば磁性粒子本体の表面に水酸基を導入し、水酸基と反応する官能基を有する化合物を結合させればよい。また、磁性粒子本体の表面に導入した水酸基と化合物とを2官能性のカップリング剤を介して結合してもよい。
水酸基は種々の方法により導入できるが、例えば磁性粒子本体を酸素を含む雰囲気に放置して酸化膜を形成した後、水分を含む雰囲気に放置すればよい。反応性を調整するために、酸素濃度を非酸化性の窒素又は希ガス等により調整すればよい。水酸基を導入する際の水分濃度は材料に応じて適宜設定すればよいが、アークプラズマ法により形成した鉄ナノ粒子の場合には、通常の大気下に放置するだけで十分である。材料によっては、水蒸気、水蒸気を混合した窒素若しくは不活性ガス雰囲気等とすればよい。また、酸素と水分とを含む雰囲気に放置することにより、酸化膜の形成と水酸基の導入とを同時に行うことも可能である。材料によっては、酸化膜の形成及び水酸基の導入にプラズマ照射等を用いてもよい。なお、表面に水酸基を有する市販の磁性粒子を用いる場合は、この工程は省略してよい。
水酸基と反応する官能基を有する化合物はどのようなものを用いてもよいが、炭化水素鎖とメトキシ基又はエトキシ基等の加水分解基とを有するシランカップリング剤を用いることができる。具体的には、メチルトリエトキシシラン又はメチルトリメトキシシラン等を用いてもよい。分散媒の種類に応じて分散媒と親和性が高い官能基を導入するように、シランカップリング剤を選択すればよい。また、反応性の官能基を有するシランカップリング剤をカップリングさせた後、分散媒と親和性が高い官能基を有する化合物を反応させてもよい。また、水酸基と反応させることができればシランカップリング剤以外のカップリング剤を用いてもよい。カップリング反応は、気相にて行う方が液相にて行う場合よりも磁性粒子本体の凝集を抑制することができるので好ましい。
一方、親水性の表面改質層が必要な場合は、シランカップリング剤等と反応させずに磁性粒子本体の表面に水酸基を導入した状態とすればよい。また、シランカップリング剤等を用いて、親水性の化合物を磁性粒子本体の表面に導入してもよい。
第1の表面改質層と第2の表面改質層とは同じでよいが、互いに異なっていてもよい。また、同じ方法により形成できるが、互いに異なる方法により形成することもできる。
表面改質層を形成した後、粒子の解砕を行うことが好ましい。解砕は、粉砕機(例えばボールミル)を用いた既知の方法により行えばよい。解砕機を用いて解砕することにより、平均粒子径を、所定の大きさ以下に正確に制御することが可能になる。なお、粒子の解砕工程は省略することも可能である。
分散媒は、磁性粒子混合体を分散させることができる液体であればどのようなものであってもよい。例えば、シリコーンオイル、フッ素オイル、ポリアルファオレフィン(PAO)、パラフィン、エーテル油、エステル油、鉱物油、植物性油又は動物性油等を用いることができる。また、トルエン、キシレン、ヘキサン、及びエーテル類等の有機溶媒又はエチルメチルイミダゾリウム塩、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム塩及び1−メチルピラゾリウム塩等に代表されるイオン性液体(常温溶融塩)類等を用いることもできる。これは、単独で用いることも2種類以上を組み合わせて用いることもできる。親水性の表面改質層を設ければ水、エステル類又はアルコール類等を分散媒とすることも可能である。
本実施形態の第1の磁性粒子及び第2の磁性粒子は、分散媒との親和性が高いため、高せん断混合を行わなくても容易に分散させることができる。例えば、まず第1の磁性粒子と分散媒とを混合して攪拌した後、第2の磁性粒子を加えれば容易に分散させることができる。なお、第2の磁性粒子と分散媒とを先に混合した後、第1の磁性粒子を加えてもよく、第1の磁性粒子及び第2の磁性粒子を同時に分散媒と混合してもよい。第1の磁性粒子及び第2の磁性粒子と分散媒との混合は、自転公転式混合機、ホモジナイザー又は遊星混合機等を用いて行うことができる。第1の磁性粒子及び第2の磁性粒子と分散媒とを混合する際に分散剤等を添加してもよい。
第2の磁性粒子の磁性粒子混合体に対する質量分率(濃度)は、高せん断速度域におけるせん断応力を低く抑える観点から、0.5wt%以上とすることが好ましく、0.75wt%以上であることがより好ましく、1.0wt%以上とすることがさらに好ましい。そして、2.0wt%以下とすることが好ましく、1.9wt%以下とすることがより好ましく、1.8wt%以下とすることがさらに好ましく、1.5wt%以下とすることがよりさらに好ましい。第1の磁性粒子は、残部とすればよい。このような混合比率とすることにより、MR流体に磁場を印加していない場合の基底粘度を低くする効果も得られる。また、第2の磁性粒子を加えることにより、磁性粒子混合体が分散媒中で沈降しにくくなるという効果も得られる。 磁性粒子混合体の分散媒に対する濃度(体積分率)は、MR流体としての機能を発揮させる観点から15vol%以上とすることが好ましい。また、MR流体の基底粘度を抑える観点からは、50vol%以下とすることが好ましく、30vol%以下とすることがより好ましい。
本実施形態のMR流体は、例えば図3に示すようなクラッチに用いることができる。クラッチは、入力軸101と、出力軸102と、これらの周囲を囲むように配置された磁場発生部である電磁石103とを有している。入力軸101の端部には外筒111が固定され、出力軸102の端部にはローター121が固定されている。外筒111はローター121を囲んでおり、外筒111とローター121とは相対回転可能に配置されている。外筒111の内側の空間を密閉するようにオイルシール104が設けられている。外筒111とローター121との間には間隙が設けられており、回転時には遠心力によりこの間隙にはMR流体105が満たされる。電磁石103により磁場を発生させると、MR流体中の磁性粒子が磁束の方向にクラスタを形成し、クラスタを介して外筒111とローター121との間にトルクが伝達される。
クラッチ以外にも、ブレーキ等のトルク制御デバイスに用いることができる。また、ダンパ等の用途に用いることもできる。特に、高いせん断速度が加わる用途において効果的に利用することができる。
以下に、実施例を用いてMR流体の特性についてさらに詳細に説明する。
<第1の磁性粒子の調製>
第1の磁性粒子本体として、表面に酸化膜を有する市販のカルボニル鉄粒子(ニューメタルス エンド ケミカルスコーポレーション製:UN3189、平均粒子径6μm)を用いた。用いたカルボニル鉄粒子は酸化膜を有しているため、酸化膜形成工程及び水酸基導入工程は行わなかった。カルボニル鉄粒子20gと、シランカップリング剤0.07gとを圧力容器内に入れ、圧力容器を密閉した。シランカップリング剤には、メチルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社:KBM−13)を用いた。シランカップリング剤はビーカー等の開口容器に入れ、カルボニル鉄粒子とシランカップリング剤とが直接混合されないようにした。カルボニル鉄粒子及びシランカップリング剤を入れた圧力容器を80℃の乾燥炉内に2時間放置し、シランカップリング剤を圧力容器内で気化させた。気化したシランカップリング剤が、カルボニル鉄粒子表面の水酸基と反応することにより、表面に疎水性の表面改質層を有する第1の磁性粒子が得られた。
<第2の磁性粒子の調製>
第2の磁性粒子本体は、以下のようにして、アークプラズマ法により形成した。まず、図2に示す装置10の容器13内に、水素及びアルゴンの混合気体を満たして大気圧とした。水素及びアルゴンの分圧はそれぞれ、0.5atmとした。直流電源14により、タングステンからなるプラズマトーチ11(陰極)と、水冷銅ハース12の上に載置した金属材料21(陽極)との間に40Vの電圧で150Aの電流を供給することにより、アークプラズマ18を発生させた。金属材料21として、純鉄(純度99.98%:アルドリッチ社製)を用いた。鉄ナノ粒子の生成速度は0.8g/min程度であった。
鉄ナノ粒子を生成した後、容器13及び粒子捕集器16内をアルゴンを5%含むドライエア(窒素80%、酸素20%)雰囲気として、3時間放置した。これにより、鉄ナノ粒子の表面に厚さが2nm〜10nm程度の酸化膜が形成された。なお、酸化膜の形成は透過型電子顕微鏡(TEM)により観察した。放置時間が3時間を超えても酸化膜の膜厚はほとんど変化しなかった。
酸化膜が形成された鉄ナノ粒子を、装置10から取り出し、大気中に常温で1時間放置することにより、鉄ナノ粒子の表面に水酸基を導入した。水酸基を導入した鉄ナノ粒子と、シランカップリング剤とを圧力容器内に入れ、圧力容器を密閉した。シランカップリング剤には、メチルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社:KBM−13)を用いた。シランカップリング剤はビーカー等の開口容器に入れ、鉄ナノ粒子とシランカップリング剤とが直接混合されないようにした。シランカップリング剤は、鉄ナノ粒子10gに対し0.38gの比率となるようにした。鉄ナノ粒子及びシランカップリング剤を入れた圧力容器を80℃の乾燥炉内に2時間放置し、シランカップリング剤を圧力容器内で気化させた。気化したシランカップリング剤が、鉄ナノ粒子表面の水酸基と反応することにより、表面に疎水性の表面改質層を有する第2の磁性粒子が得られた。
得られた第2の磁性粒子の平均粒子径は、100nmであった。第2の磁性粒子の平均粒子径は、BET(Brunauer-Emmett-Teller)法により求めた。
(実施例1)
表面改質層を有する第1の磁性粒子及び表面改質層を有する第2の磁性粒子を分散媒に分散させ、MR流体を得た。第1の磁性粒子と第2の磁性粒子とを合わせた磁性粒子混合体の分散媒に対する濃度は25vol%とした。磁性粒子混合体に対する第1の磁性粒子の質量分率(濃度)は99.5wt%とし、第2の磁性粒子の質量分率(濃度)は0.5wt%とした。分散媒には、シリコーンオイル(信越化学社製:KF−96−50cs)を用いた。
得られたMR流体について、回転粘度計(HAAKE社製:レオストレス6000)を用いてせん断応力を測定した。平板の間隔は50μmとし、せん断速度が0s-1〜30000s-1の範囲についてせん断応力を測定した。
(実施例2)
磁性粒子混合体に対する第1の磁性粒子の質量分率を99.0wt%とし、第2の磁性粒子の質量分率を1wt%とした以外は、実施例1と同様にした。
(実施例3)
磁性粒子混合体に対する第1の磁性粒子の質量分率を98.5wt%とし、第2の磁性粒子の質量分率を1.5wt%とした以外は、実施例1と同様にした。
(実施例4)
磁性粒子混合体に対する第1の磁性粒子の質量分率を98.0wt%とし、第2の磁性粒子の質量分率を2wt%とした以外は、実施例1と同様にした。
(比較例1)
磁性粒子混合体に代えて、第1の磁性粒子を単独で用いた以外は、実施例1と同様にした。
(比較例2)
磁性粒子混合体に対する第1の磁性粒子の質量分率を95.0wt%とし、第2の磁性粒子の質量分率を5wt%とした以外は、実施例1と同様にした。
図4は、実施例1及び比較例1について磁場を印加していない場合のせん断速度とせん断応力との関係を示している。図4に示すように、せん断速度が15000s-1以上の高せん断速度域におけるせん断応力の上昇が、第2の磁性粒子を0.5wt%含む実施例1では、第2の磁性粒子を含まない比較例1に比べて抑えられている。表1には、各実施例及び比較例について、高せん断速度域におけるせん断応力の増加係数及びせん断応力の抑制率を示している。せん断応力の増加係数は、各実施例及び比較例についてせん断速度が15000s-1から30000s-1の間のプロットを直線近似して傾きを求め、比較例1の値により正規化した値である。せん断応力の抑制率は、各実施例及び比較例のせん断応力の増加係数と、比較例1のせん断応力の増加係数との差である。
Figure 2014167986
表1に示すように、第2の磁性粒子を添加した実施例1〜4では、第2の磁性粒子を添加していない比較例1と比べてせん断応力の増加係数が小さくなり、抑制率が上昇している。しかし、第2の磁性粒子を5wt%添加した比較例2においては、せん断応力の増加係数を抑える効果が低下している。図5には、磁性粒子混合体に対する第2の磁性粒子の質量分率と、抑制率との関係を示している。磁性粒子混合体に占める第2の磁性粒子の割合が増加するとせん断応力の抑制率が向上するが、さらに第2の磁性粒子の割合が増加するとせん断応力のせん断速度の抑制率が低下している。
本発明に係る磁気粘性流体は、せん断速度が高い領域においてもせん断応力が小さい磁気粘性流体を実現でき、特に高せん断速度において用いる磁気粘性流体等として有用であり、クラッチ等に適用することができる。
10 装置
11 プラズマトーチ
12 水冷銅ハース
13 容器
14 直流電源
15 ガス循環ポンプ
16 粒子捕集器
18 アークプラズマ
21 金属材料
101 入力軸
102 出力軸
103 電磁石
104 オイルシール
105 MR流体
111 外筒
121 ローター

Claims (8)

  1. 磁性粒子混合体と、
    前記磁性粒子混合体を分散させる分散媒とを備え、
    前記磁性粒子混合体は、第1の磁性粒子及び第2の磁性粒子を含み、
    前記第1の磁性粒子は、第1の磁性粒子本体と、該第1の磁性粒子本体の表面に設けられた第1の表面改質層とを有し、
    前記第2の磁性粒子は、第2の磁性粒子本体と、該第2の磁性粒子本体の表面に設けられた第2の表面改質層とを有し、
    前記第1の表面改質層の表面は、前記第1の磁性粒子本体の表面よりも前記分散媒に対する親和性が高く、
    前記第2の表面改質層の表面は、前記第2の磁性粒子本体の表面よりも前記分散媒に対する親和性が高く、
    前記第1の磁性粒子の平均粒子径は、1μm以上且つ50μm以下であり、
    前記第2の磁性粒子の平均粒子径は、50nm以上且つ200nm以下であり、
    前記第2の磁性粒子の前記磁性粒子混合体に対する質量分率は0.5wt%以上且つ2wt%以下である、磁気粘性流体。
  2. 前記第1の表面改質層の表面は、前記第1の磁性粒子本体の表面よりも疎水性であり、
    前記第2の表面改質層の表面は、前記第2の磁性粒子本体の表面よりも疎水性である、請求項1に記載の磁気粘性流体。
  3. 前記第1の表面改質層及び前記第2の表面改質層は、炭化水素鎖を有する化合物からなる、請求項2に記載の磁気粘性流体。
  4. 前記第1の表面改質層の表面は、前記第1の磁性粒子本体の表面よりも親水性であり、
    前記第2の表面改質層の表面は、前記第2の磁性粒子本体の表面よりも親水性である、請求項1に記載の磁気粘性流体。
  5. 前記第1の磁性粒子本体は、カルボニル鉄粒子からなる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の磁気粘性流体。
  6. 前記第2の磁性粒子本体は、アークプラズマ法により形成した鉄ナノ粒子からなる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁気粘性流体。
  7. 前記第2の磁性粒子本体は、マグネタイト粒子からなる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁気粘性流体。
  8. 相対回転可能な第1の部材及び第2の部材と、
    前記第1の部材と前記第2の部材との間に充填された磁気粘性流体と、
    前記磁気粘性流体に磁場を加える磁場発生部とを備え、
    前記磁気粘性流体は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の磁気粘性流体である、クラッチ。
JP2013039372A 2013-02-28 2013-02-28 磁気粘性流体及びこれを用いたクラッチ Active JP5913154B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013039372A JP5913154B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 磁気粘性流体及びこれを用いたクラッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013039372A JP5913154B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 磁気粘性流体及びこれを用いたクラッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014167986A true JP2014167986A (ja) 2014-09-11
JP5913154B2 JP5913154B2 (ja) 2016-04-27

Family

ID=51617549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013039372A Active JP5913154B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 磁気粘性流体及びこれを用いたクラッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5913154B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017139044A (ja) * 2016-02-01 2017-08-10 日立マクセル株式会社 磁気記録媒体

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110303383A (zh) * 2019-06-19 2019-10-08 中国科学院上海光学精密机械研究所 一种磁流变辅助大气等离子体抛光硅基元件方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005206624A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Toda Kogyo Corp 磁気粘性流体
WO2012120842A1 (ja) * 2011-03-08 2012-09-13 株式会社栗本鐵工所 磁気粘性流体及びこれを用いたクラッチ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005206624A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Toda Kogyo Corp 磁気粘性流体
WO2012120842A1 (ja) * 2011-03-08 2012-09-13 株式会社栗本鐵工所 磁気粘性流体及びこれを用いたクラッチ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017139044A (ja) * 2016-02-01 2017-08-10 日立マクセル株式会社 磁気記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP5913154B2 (ja) 2016-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5194196B2 (ja) 磁気粘性流体及びこれを用いたクラッチ
JP5695588B2 (ja) 磁気粘性流体及びこれを用いたクラッチ
JP6057938B2 (ja) 磁気粘性流体及びこれを用いたクラッチ
Sun et al. Laminated magnetic graphene with enhanced electromagnetic wave absorption properties
Wang et al. Sm–Co hard magnetic nanoparticles prepared by surfactant-assisted ball milling
JP5125202B2 (ja) Niナノ粒子の製造方法
Lee et al. Enhanced magnetorheological performance of highly uniform magnetic carbon nanoparticles
Wang et al. Synthesis of flower-like BaTiO 3/Fe 3 O 4 hierarchically structured particles and their electrorheological and magnetic properties
CN107545973A (zh) 一种液态金属磁流体及其制备方法
JP6147948B1 (ja) 磁気粘性流体
JP2011051851A (ja) 希土類フッ化物微粒子分散液、この分散液の製造方法、この分散液を用いた希土類フッ化物薄膜の製造方法、この分散液を用いた高分子化合物/希土類フッ化物複合フィルムの製造方法、及び、この分散液を用いた希土類焼結磁石
JP2009117797A (ja) 磁気粘性流体及び磁気粘性流体の製造方法
Wang et al. Controlled assembly of MnFe2O4 nanoparticles on MoS2 nanosheets by a facile sonochemical method
Yu et al. Application of Fe 78 Si 9 B 13 amorphous particles in magnetorheological fluids
Zheng et al. Towards unique shear thinning behaviors under electric and magnetic fields achieved by TiO 2 decorated magnetic MoS 2 nanosheets: Lubricating effects
JP5913154B2 (ja) 磁気粘性流体及びこれを用いたクラッチ
JP4824095B2 (ja) 磁気粘性流体
Shao et al. Eutectic crystallized FePd nanoparticles for liquid metal magnet
Bahrami et al. Structural and soft magnetic properties of nanocrystalline Fe85Si10Ni5 powders prepared by mechanical alloying
JP6232026B2 (ja) トルク伝達媒体及びこれを用いたクラッチ
Ghasemi et al. Simultaneous effect of magnetic nanoparticles additive and noble metal coating on carbonyl iron-based magnetorheological fluid
JP2011051814A (ja) 窒化鉄微粒子及びそれを含有するコロイド溶液
Saravanan et al. Multiwalled carbon nanotube-coated SmCo5/Fe magnetic nanocomposites processed by magnetic field-assisted ball milling
JP6765335B2 (ja) 磁気粘性流体
JP2012209376A (ja) 酸化鉄粒子分散液及びナノコンポジット磁石

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5913154

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250