JP2014166695A - 真贋認証対象物、真贋判定装置、真贋判定方法及び真贋認証対象物の製造方法 - Google Patents

真贋認証対象物、真贋判定装置、真贋判定方法及び真贋認証対象物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ホログラムやICチップ等、他の情報記録部内であってもこれらの機能に影響を及ぼすことなく、偽造不可能な認証構造体を設けることができるとともに、製造工程の簡易化と、製造コストの低下を実現することのできる真贋認証対象物を提供する。
【解決手段】真贋認証用の認証構造体と、認証構造体とは異なる所定の情報が記録された情報記録部と、を備え、認証構造体は、基体6上に形成されたナノオーダーである柱状の、複数のピラーにより形成されるレジストパターン8をレジスト倒壊させて形成される、パターン間隔が10ナノメートルを下回るレジスト構造体5であり、認証構造体は、情報記録部の製造工程に含まれる工程を経て、情報記録部に組み込まれている。
【選択図】図3

Description

本発明は、クレジットカード等の真贋認証対象物と、その真贋判定を行う真贋判定装置、真贋判定方法及び真贋認証対象物の製造方法に関するものである。
従来、クレジットカード、キャッシュカード、身分証、健康保険証、運転免許証、パスポート、プリペイドカード、証券類等の偽造が問題となっていた。これらの偽造品が出回ることで、商取引、福利厚生、公共交通、医療の分野等、社会全体に大きな影響を及ぼし、様々な活動の安全性が脅かされていた。
そこで、クレジットカード等の偽造を防止するため、様々な工夫が行われている。その一例として、クレジットカードに真贋認証に必要な情報が記憶されている磁気ストライプやICチップ等の記憶媒体が組み込まれるとともに、店舗に設けられたPOSシステム等に記憶媒体中の情報を読み取り真贋判定を行う真贋判定装置を設けたものが挙げられる。
このPOSシステムにおいてクレジットカードを使用する際には、真贋判定装置により真贋判定が行われ、クレジットカードが偽造品であると判定された場合には、POSシステムによる当該クレジットカードを用いた精算は行われないようになっている。
しかし、近年の偽造技術は巧妙化の一途を辿り、従来の偽造防止方法では対応できなくなっている。例えば、上述した磁気ストライプやICチップ等を用いた偽造防止方法を用いた場合でも、真贋認証に必要な情報がスキーマと呼ばれる装置を用いて読み取られ、読み取られた情報を基に偽造カードが作成され、使用されるという問題が生じている。
そこで、偽造防止のため、偽造をすることが極めて困難である真贋認証用のチップをクレジットカード等のカードに組み込んだものが提案されている(特許文献1参照)。この真贋認証用のチップは、樹脂中に放射性物質粒が混入されて構成されている。
この混入された放射性物質粒の配置パターンは、その真贋認証チップ、すなわちカード毎に固有のものであり、この配置パターンを偽造することは非常に困難なものとなっている。そして、使用時にはこの真贋認証チップのイメージが読み取られ、予め記憶装置に記憶されている当該真贋認証チップのイメージと比較され、両イメージが一致した場合は、このカードは真正なものと判断される。
国際公開番号WO2007/072793
ところで、上述した偽造防止方法では、真贋認証用のチップが大型化する傾向があり、軽量小型化、特にナノオーダーの微細な構造にすることが非常に困難であった。また、上記カードが本来有する各種機能を確保しつつ、大きな真贋認証用のチップを組み込むためのスペースを確保する必要があり、カードのデザインレイアウト上の制約を招いていた。
また、上述した従来の真贋認証チップの製造には、従来のカードの製造には用いられることのない、全く異なる種類の工程を経る必要があるため、カードの製造工程が複雑化すると共に、製造コストの増大を招いていた。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、真贋認証用の認証構造体が設けられた真贋認証対象物であって、認証構造体をナノオーダーの微細なサイズとすることでレイアウト上の制約を受けず、真贋認証対象物の他の情報記録部内に、真贋認証対象物の従来の製造工程において用いられていたプロセスと同様のプロセスを経て認証構造体を形成することのできる真贋認証対象物を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記真贋認証対象物の真贋判定を行う真贋判定装置、真贋判定方法及び真贋認証対象物の製造方法を提供することも目的とする。
本発明者は、上述した課題を解決するために、偽造が不可能であるとともに、認証構造体をナノオーダーの微細なサイズとすることでレイアウト上の制約を受けず、真贋認証対象物の他の情報記録部内に、真贋認証対象物の従来の製造工程において用いられていたプロセスと同様のプロセスを経て認証構造体を形成することのできる真贋認証対象物を発明した。
また、本発明者は、上記真贋認証対象物の真贋判定を行う真贋判定装置、真贋判定方法及び真贋認証対象物の製造方法を発明した。
請求項1に係る真贋認証対象物は、真贋認証用の認証構造体と、前記認証構造体とは異なる所定の情報が記録された情報記録部と、を備え、前記認証構造体は、基体上に形成されたナノオーダーである柱状の、複数のピラーにより形成されるレジストパターンをレジスト倒壊させて形成される、最小パターン間隔が10ナノメートルを下回るレジスト構造体であり、前記認証構造体は、前記情報記録部の製造工程に含まれる工程を経て、前記情報記録部に組み込まれていることを特徴とする。
請求項2に係る真贋認証対象物は、真贋認証用の認証構造体と、前記認証構造体とは異なる所定の情報が記録された情報記録部と、を備え、前記認証構造体は、基体に形成されたナノオーダーである柱状の、複数のピラーにより形成されるレジストパターンをレジスト倒壊させて形成される最小パターン間隔が10ナノメートルを下回るレジスト構造体をマスクとして、前記基体をエッチングして形成される、最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る凹凸構造であり、前記認証構造体は、前記情報記録部の製造工程に含まれる工程を経て、前記情報記録部に組み込まれていることを特徴とする。
請求項3に係る真贋認証対象物は、真贋認証用の認証構造体と、前記認証構造体とは異なる所定の情報が記録された情報記録部と、を備え、前記認証構造体は、基体に形成されたナノオーダーである柱状の、複数のピラーにより形成されるレジストパターンをレジスト倒壊させて形成される最小パターン間隔が10ナノメートルを下回るレジスト構造体をマスクとして、前記基体をエッチングして形成される凹凸構造を形成した後、前記基体をモールドとして使用して他の基体上に形成される、最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る成型凹凸構造であり、前記認証構造体は、前記情報記録部の製造工程に含まれる工程を経て、前記情報記録部に組み込まれていることを特徴とする。
請求項4に係る真贋認証対象物は、前記情報記録部はホログラムであることを特徴とする。
請求項5に係る真贋認証対象物は、前記情報記録物はICチップであることを特徴とする。
請求項6に係る真贋認証装置は、最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る構造部分を有する認証構造体が設けられた真贋認証対象物の真贋を判定する真贋判定装置であって、前記認証構造体から認証情報として最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る前記構造部分を含む画像情報を取得する取得部と、前記認証情報の真贋判定に用いる比較情報として最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る前記構造部分を含む記憶画像情報を記憶する記憶部と、前記記憶部から前記比較情報を読み出す読出部と、前記認証情報と前記比較情報とをブロックマッチングにより比較する比較部と、前記認証情報と前記比較情報との比較結果に基づき真贋判定を行う判定部と、を備えることを特徴とする。
請求項7に係る真贋判定装置は、前記比較部は、NCCを用いてブロックマッチングを行うことを特徴とする。
請求項8に係る真贋判定装置は、前記比較部は、SADを用いてブロックマッチングを行うことを特徴とする。
請求項9に係る真贋判定装置は、前記比較部は、SSDを用いてブロックマッチングを行うことを特徴とする。
請求項10に係る真贋判定装置は、前記取得部は、走査型電子顕微鏡であり、前記認証情報として前記認証構造体の電子顕微鏡画像を取得し、前記記憶部は、前記比較情報として電子顕微鏡画像を記憶する、ことを特徴とする。
請求項11に係る真贋判定装置は、前記取得部は、走査プローブ顕微鏡であり、前記認証情報として前記認証構造体の表面画像を取得し、前記記憶部は、前記比較情報として表面画像を記憶する、ことを特徴とする。
請求項12に係る真贋判定装置は、前記取得部は、近接場光学顕微鏡であり、前記認証情報として前記認証構造体の近接場顕微鏡画像を取得し、前記記憶部は、前記比較情報として近接場顕微鏡画像を記憶する、ことを特徴とする。
請求項13に係る真贋判定装置は、前記取得部は、光学顕微鏡であり、前記認証情報として前記認証構造体の光学顕微鏡画像を取得し、前記記憶部は、前記比較情報として光学顕微鏡画像を記憶する、ことを特徴とする。
請求項14に係る真贋判定方法は、最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る構造部分を有する認証構造体が設けられた真贋認証対象物の真贋を判定する真贋判定方法であって、前記認証構造体から認証情報として、最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る前記構造部分の拡大画像を含む画像情報を取得する取得工程と、真贋判定に用いる比較情報として最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る前記構造部分の拡大画像を含む記憶画像情報を記憶装置から読み出す読出工程と、前記認証情報と前記比較情報とを、輝度値に基づくブロックマッチングにより比較する比較工程と、前記比較工程における比較結果に基づき真贋判定を行う判定工程と、を備えることを特徴とする。
請求項15に係る真贋判定方法は、前記比較工程では、NCCを用いてブロックマッチングを行うことを特徴とする。
請求項16に係る真贋判定方法は、前記比較工程では、SADを用いてブロックマッチングを行うことを特徴とする。
請求項17に係る真贋判定方法は、前記比較工程では、SSDを用いてブロックマッチングを行うことを特徴とする。
請求項18に係る真贋判定方法は、前記取得工程では、前記認証情報として前記認証構造体の電子顕微鏡画像を取得し、前記読出工程では、前記比較情報として前記記憶装置から電子顕微鏡画像を読み出す、ことを特徴とする。
請求項19に係る真贋判定方法は、前記取得工程では、前記認証情報として前記認証構造体の表面画像を取得し、前記読出工程では、前記比較情報として前記記憶装置から表面画像を読み出す、ことを特徴とする。
請求項20に係る真贋判定方法は、前記取得工程では、前記認証情報として前記認証構造体の近接場顕微鏡画像を取得し、前記読出工程では、前記比較情報として前記記憶装置から近接場顕微鏡画像を読み出す、ことを特徴とする。
請求項21に係る真贋判定方法は、前記取得工程では、前記認証情報として前記認証構造体の光学顕微鏡画像を取得し、前記読出工程では、前記比較情報として前記記憶装置から光学顕微鏡画像を読み出す、ことを特徴とする。
請求項22に係る真贋認証対象物の製造方法は、基体上に所定の情報が記録された情報記録部を形成する情報記録部形成工程と、前記基体上に、前記情報記録部形成工程に含まれる工程を経て、ナノオーダーである柱状の、複数のピラーにより形成されるレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程と、前記レジストパターンをレジスト倒壊させて最小パターン間隔が10ナノメートルを下回るレジスト構造体を形成するレジスト倒壊工程と、を備えることを特徴とする。
請求項23に係る真贋認証対象物の製造方法は、前記レジスト倒壊工程において形成された前記レジスト構造体をマスクとして、前記基体をエッチングして、最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る凹凸構造を形成する凹凸構造形成工程を更に備えることを特徴とする。
請求項24に係る真贋認証対象物の製造方法は、前記凹凸構造形成工程において形成された前記凹凸構造を備える前記基体をモールドとして、他の基体上に最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る成型凹凸構造を形成する成形凹凸構造形成工程を更に備えることを特徴とする。
上述した構成からなる本願発明に係る真贋認証対象物及び真贋認証対象物の製造方法
によれば、認証構造体を最小パターン間隔が10ナノメートルを下回るナノオーダーの微細なサイズとすることで、レイアウト上の制約を受けることがなくなり、真贋認証対象物のホログラムやICチップ等、他の情報記録部内であってもこれらの機能に影響を及ぼすことなく、偽造不可能な認証構造体を設けることができる。
また、認証構造体をフォトリソグラフィ等、真贋認証対象物の従来の製造工程において用いられていた製造工程に含まれる製造工程を経て形成することができるため、認証構造体、ひいては真贋認証対象物全体の製造工程の簡易化と、製造コストの低下を実現することができる。
また、上述した構成からなる本願発明に係る真贋判定装置およびそれにより行われる真贋判定方法によると、真贋認証対象物に設けられている真贋認証用の認証構造体がレジスト描画装置の解像限界および各種リソグラフィの解像限界以下の10ナノメートルを下回る最小パターン間隔を有する場合でも、認証構造体を読み取り、極めて高精度の真贋判定を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る真贋認証対象物の例としてのクレジットカードを示す、(A)は平面図、(B)は背面図である。 図1のクレジットカードのホログラム部分の拡大平面図である。 図2のホログラム中の所定の領域に設けられた認証構造体としてのレジスト構造体を示す、(A)は拡大平面図、(B)は(A)を更に拡大した拡大平面図である。 図3のレジスト構造体の製造方法の例を示す工程図であり、(A)では基体上にレジストが塗布されレジスト層が形成され、(B)ではレジスト層の所望部位に化学線を照射してレジストパターンの潜像が形成され、(C)ではレジスト層に現像処理が施されレジストパターンが形成され、(D)ではレジスト倒壊によりレジスト構造体が形成されている。 本発明の第2実施形態に係る真贋認証対象物における、認証構造体としての凹凸構造を形成する方法を示す工程図であり、(A)ではレジスト構造体が形成され、(B)ではレジスト構造体をマスクとして基体がエッチングされて凹凸構造が形成されている。 本発明の第3実施形態に係る真贋認証対象物における、認証構造体としての成型凹凸構造を形成する方法を示す工程図であり、(A)では凹凸構造が形成され、(B)では凹凸構造をモールドとして樹脂層に凹凸構造を形成し、(C)では樹脂層を硬化させ成型凹凸構造を作成し、(D)では成型凹凸構造をマスクとして基体がエッチングされている。 真贋判定装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 真贋判定装置の機能的構成を示す機能ブロック図である。 真贋判定装置により行われる真贋判定方法を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る真贋認証対象物の例として、クレジットカードを例に詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る真贋認証対象物の例としてのクレジットカード1を示す、(A)は平面図、(B)は背面図である。
クレジットカード1は、樹脂等適宜の素材よりなる平板状の基体の表面及び裏面に、それぞれ所定の機能を有する複数の構造を設けて形成されている。図1(A)に示すように、クレジットカード1の表面には、セキュリティ情報等の各種情報を記憶するICチップ2と、真贋認証を目視で行うためのホログラム3が形成されている。また、図1(B)に示すように、クレジットカード1の裏面には、各種情報が記録された磁気ストライプ4が設けられている。
図2は、図1のクレジットカードのホログラム部分の拡大平面図である。図3は、図2のホログラム中の領域10に設けられた認証構造体としてのレジスト構造体を示す、(A)は拡大平面図、(B)は(A)を更に拡大した拡大平面図である。
本実施形態に係る真贋認証対象物では、ホログラム3中の領域10内に、ナノオーダーでの真贋認証を行うための真贋認証構造体としてのレジスト構造体5が設けられている。すなわち、目視による真贋認証情報を提供するホログラム3と、ナノオーダーであって所定の読取装置による読取が可能である真贋認証情報を提供するレジスト構造体5とにより、階層型の情報記録媒体が構成されている。
ホログラム3は、クレジットカード1の基体の表面に、フォトリソグラフィ等を用いていわゆる干渉縞を形成することで作成される。
レジスト構造体5は、ホログラム3の形成時に使用されるフォトレジスト等のレジストを用いて形成された、ナノオーダーである柱状の、複数のピラーにより形成されるレジストパターンをレジスト倒壊させることで形成されている。
このレジスト構造体5におけるパターン間隔は、小さい部分では10ナノメートル以下、好ましくは5ナノメートル以下となっていて、ホログラム3の製造工程において用いられるレジスト描画装置の解像限界および各種リソグラフィの解像限界を下回るパターン間隔となっている。すなわち、レジスト構造体5は、レジスト描画装置では形成することのできない、極めて微細なパターン間隔を有している。
なお、レジスト構造体5の構造は極めて微細であるため、ホログラム3がホログラムとしての機能を発揮するための光学的な特性に影響を及ぼさないようになっている。
図4は、レジスト構造体5の製造方法の例を示す工程図である。まず、図4(A)に示すように、クレジットカード1の基体6の表面6a上にレジストが塗布され、レジスト層11が形成される。
次に、図4(B)に示すように、レジスト層11の所望の部位に化学線が照射され、レジストパターンの潜像11’が形成される。使用する化学線は、レジスト層11の感応性に応じて、例えば、電子線、X線、紫外線等を使用することができる。
次に、図4(C)に示すように、レジスト層11に現像処理が施されてレジストパターン8が形成される。このレジストパターン8は、円柱、角柱状のピラー形状の複数のパターンからなるものが好ましいが、これに限らず、ラインとスペースのパターンからなるものや、これらの組合せよりなるものであっても良い。
次に、図4(D)に示すように、レジストパターン8の少なくとも一部に外力を加えてレジスト倒壊を生じさせることにより、パターン間隔が10ナノメートル以下となるレジスト倒壊部分7を有するレジスト構造体5が形成される。
レジストパターン5に作用させる外力は、例えば、現像処理後に行われるリンス処理の乾燥工程における処理液の表面張力、荷電粒子線照射による帯電で発生する静電気力、流体噴射による流体圧力、超音波振動の振動圧等を挙げることができ、これらの少なくとも1種を用いることができる。これらの方法によれば、レジストパターン8に傾斜、倒れ、滑り等のレジスト倒壊現象を容易に発生させることができ、人為的に再現することが困難であるパターンのランダムさと微細さを有するレジスト構造体5を形成することができる。
なお、本実施形態においては、レジスト構造体5はホログラム3内に設けられているが、本発明においてはこれに限らず、ICチップ2や磁気ストライプ4内に設けてもよい。特に、ICチップ2については、ホログラム3と同様にフォトリソグラフィ等を用いて形成することが可能であるため、このICチップ2の製造工程に含まれる工程を経てレジスト構造体5を作成することができる。
上述した本実施形態に係る真贋認証対象物によると、認証構造体を最小パターン間隔が10ナノメートルを下回るナノオーダーの微細なサイズとすることで、レイアウト上の制約を受けることがなくなり、真贋認証対象物のホログラムやICチップ等、他の情報記録部内であってもこれらの機能に影響を及ぼすことなく、偽造不可能な認証構造体を設けることができる。
また、フォトリソグラフィ等、真贋認証対象物の従来の製造工程において用いられていた製造工程に含まれる製造工程を経て形成することができるため、認証構造体、ひいては真贋認証対象物全体の製造工程の簡易化と、製造コストの低下を実現することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る真贋認証対象物について、上述した第1実施形態と同様にクレジットカードを例に説明する。なお、本実施形態に係るクレジットカードは、認証構造体の構造のみが第1実施形態におけるものと相違している。
具体的には、本実施形態では、認証構造体は、第1実施形態と同様にクレジットカード1の基体6上にレジスト構造体5を形成した後、更にこのレジスト構造体5をマスクとして基体6をエッチングすることにより、認証構造体としての凹凸構造9が形成される。以下、この凹凸構造9の製造方法について更に詳細に説明する。
図5は、本発明の第2実施形態に係る真贋認証対象物における、認証構造体としての凹凸構造を形成する方法を示す工程図である。
まず、図5(A)に示すように、上述した第1実施形態と同様にして基体6の表面6a上にレジスト構造体5が形成される。
次に、図5(B)に示すように、レジスト構造体5をマスクとして、基体6がエッチングされ、凹凸構造9が形成される。基体6のエッチングとしては、例えば、反応性イオンエッチング、反応性ガスエッチング等のドライエッチング、イオンミリングのような物理エッチング等を行うことができる。また、基体6のエッチングレートとレジスト構造体5のエッチングレートを適宜設定することにより、種々の形状、寸法の凹凸構造9を形成することができ、パターン間隔を、レジスト描画装置の解像限界および各種リソグラフィの解像限界を下回る、10ナノメートル以下とすることが可能である。
なお、本実施形態に係る認証構造体を形成可能な箇所は、第1実施形態に係るものと同様である。
上述した本実施形態に係る真贋認証対象物によっても、認証構造体を最小パターン間隔が10ナノメートルを下回るナノオーダーの微細なサイズとすることで、レイアウト上の制約を受けることがなくなり、真贋認証対象物のホログラムやICチップ等、他の情報記録部内であってもこれらの機能に影響を及ぼすことなく、偽造不可能な認証構造体を設けることができる。
また、フォトリソグラフィ等、真贋認証対象物の従来の製造工程において用いられていた製造工程に含まれる製造工程を経て形成することができるため、認証構造体、ひいては真贋認証対象物全体の製造工程の簡易化と、製造コストの低下を実現することができる。
また、第1実施形態に係る真贋認証対象物の認証構造体であるレジスト構造体は基体の表面に設けられている別個の構造体であるが、本実施形態に係る認証構造体は基体自体に形成された凹凸構造である。そのため、認証構造体自体の強度を確保することができ、真贋認証対象物の使用に伴う認証構造体の破損や脱落等を効果的に防止することができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係る真贋認証対象物について、上述した第1、第2実施形態と同様にクレジットカードを例に説明する。なお、本実施形態に係るクレジットカードは、認証構造体の構造のみが第1、第2実施形態におけるものと相違している。
具体的には、本実施形態では、認証構造体は、第2実施形態と同様にクレジットカード1の基体6上に凹凸構造9を形成した後、この凹凸構造9をモールドとして他の基体9上に形成した樹脂層に凹凸構造を形成、硬化させることで認証構造体としての成型凹凸構造36を作成している。以下、この成型凹凸構造36の製造方法について更に詳細に説明する。
図6は、本発明の第3実施形態に係る真贋認証対象物における、認証構造体としての成型凹凸構造を形成する方法を示す工程図である。
まず、図6(A)に示すように、上述した第2実施形態と同様にして基体6の表面6a上に凹凸構造9を形成し、モールド61とする。
次に、図6(B)に示すように、所望の基体32の表面32a上にペースト状の樹脂34が塗布されるとともに、先に形成したモールド61を樹脂層34に近接させ、凹凸構造9内に樹脂34を充填させる。
使用する樹脂34は、光硬化性、熱硬化性、あるいは、熱可塑性の樹脂材料を用いて形成することができ、例えば、基体32上に樹脂材料の液滴を供給し、基体32とモールド61とを近接させて樹脂34の液滴を押し広げることにより凹凸構造9内に樹脂を充填することができる。モールド61上に樹脂材料の液滴を供給してもよいことは勿論である。
次に、図6(C)に示すように、この状態で樹脂34を硬化させて樹脂層35とし、その後、モールド61と樹脂層35とを離型することにより、基体32の表面32aに、認証構造体として、凹凸構造9の反転形状である成型凹凸構造36を形成することができる。
こうして作成された成型凹凸構造36のパターン間隔は、レジスト描画装置の解像限界および各種リソグラフィの解像限界以下の10ナノメートル以下のパターン間隔を有する上記第2実施形態の凹凸構造9をモールドとして作成しているため、同様にレジスト描画装置の解像限界および各種リソグラフィの解像限界を下回る、10ナノメートル以下となっている。
したがって、例えば、本実施形態のようにして製造した成型凹凸構造36を光学的に識別して得た平面視形状を偽造することは極めて困難である。
なお、本実施形態に係る認証構造体を形成可能な箇所は、第1、第2実施形態に係るものと同様である。
上述した本実施形態に係る真贋認証対象物によっても、認証構造体をナノオーダーの微細なサイズとすることで、レイアウト上の制約を受けることがなくなり、真贋認証対象物のホログラムやICチップ等、他の情報記録部内であってもこれらの機能に影響を及ぼすことなく、偽造不可能な認証構造体を設けることができる。
また、フォトリソグラフィ等、真贋認証対象物の従来の製造工程において用いられていた製造工程に含まれる製造工程を経て形成することができるため、認証構造体、ひいては真贋認証対象物全体の製造工程の簡易化と、製造コストの低下を実現することができる。
また、本実施形態に係る認証構造体は、基体上に形成された樹脂層よりなる成型凹凸構造である。そのため、認証構造体自体の強度を確保することができ、真贋認証対象物の使用に伴う認証構造体の破損や脱落等を効果的に防止することができる。
なお、上述したようにして成型凹凸構造36を形成した後、図6(D)に示すように、この成型凹凸構造36をマスクとして基体32をエッチングして、基体32上に凹凸構造37を備えた認証構造体31’として製造することも可能である。
上述したように、成型凹凸構造36はモールド61が有する凹凸構造9を反映した複雑な形状であり、また、レジスト描画装置の解像限界および各種リソグラフィの解像限界以下の10ナノメートルを下回る最小パターン間隔を有するものであるため、基体32をエッチングして形成した凹凸構造37もまた、偽造することは極めて困難なものとなる。
そのため、図6(D)に示す認証構造体31’を用いた場合でも、上述した第3実施形態に係る真贋認証対象物と同様の効果を奏することができる。
<第4実施形態>
次に、上述した第1乃至第3実施形態に係る真贋認証対象物を読み取る真贋判定装置について、第4実施形態として以下に説明する。
図7は、真贋判定装置70のハードウェア構成を示すブロック図である。真贋判定装置70は、真贋認証対象物に設けられた認証構造体の画像情報を取得する取得部としての読取装置71と、真贋認証結果等の各種情報を表示する表示部としてのディスプレイ73と、真贋認証に用いる各種情報を記憶する記憶装置74と、これらの構成を含めた真贋判定装置70全体を制御する制御部72とを備えて構成されている。
読取装置71は、走査型電子顕微鏡、走査プローブ顕微鏡、近接場光学顕微鏡、光学顕微鏡等、認証構造体の画像情報を取得できる読取装置であれば好適に用いることができる。
ディスプレイ73は、読取装置71により取得された認証構造体の画像情報が表示される他、真贋判定結果や、真贋判定装置70全体に関する各種操作のための情報等が表示される。また、ディスプレイ73としてタッチパネルを用いて、当該タッチパネルを通じて操作者が各種操作を行えるようにしてもよい。
記憶装置74は、読取装置71により取得された画像情報と比較される比較情報として、画像情報等の各種情報の記憶を行う。なお、以下の説明において、記憶装置74に記憶されている画像情報を記憶画像情報という。
ここで、読取装置71が走査型顕微鏡である場合には、記憶装置74には比較情報として認証構造体の電子顕微鏡画像が記憶される。
また、読取装置71が走査プローブ顕微鏡である場合には、記憶装置74には比較情報として認証構造体の表面画像が記憶される。
また、読取装置71が近接場光学顕微鏡である場合には、記憶装置74には比較情報として認証構造体の近接場顕微鏡画像が記憶される。
また、読取装置71が光学顕微鏡である場合には、記憶装置74には比較情報として認証構造体の光学顕微鏡画像が記憶される。
これらの画像情報は、認証構造体の作成時に、予め所定の読取装置により当該認証構造体から取得されたもの、すなわち、本物の認証構造体から取得されたものであり、認証構造体の、最小パターン間隔が10ナノメートル以下となる部分の拡大画像を含んでいる。
制御部72は、制御部72全体を制御するCPU721と、CPU721上で動作する制御プログラム等を格納したROM722と、各種データを一時的に格納するためのRAM723と、を備えている。
図8は、真贋判定装置の機能的構成を示す機能ブロック図である。制御部72は、CPU721がROM722に格納されている制御プログラムをRAM723に展開して実行することにより、後述する図9に示す真贋判定の処理手順を実行するための、取得部721a、記憶部721b、読出部721c、比較部721d、判定部721e及び表示部721fとして機能する。
取得部721aは、読取装置71により取得した認証情報としての画像情報を受け付ける。
記憶部721bは、取得部721aが受け付けた画像情報を受け取り、記憶装置74に記憶させるか、または画像情報を即時用いたい場合には、これを直接RAM723に展開する。
読出部721cは、記憶装置74に記憶されている比較情報としての画像情報やその他の画像情報等の各種情報を、記憶装置74から読み出し、RAM723に展開する。
比較部721dは、読取装置71に記憶されている比較情報としての画像情報や、取得部721aが取得した認証情報としての画像情報であって、RAM723に展開されているものについて、ブロックマッチングを行うことで、比較情報と認証情報との比較を行う。
判定部721eは、比較部721dにより行われた比較情報と認証情報との比較結果を受け取り、この結果に基づき、真贋認証対象物の真贋判定を行う。
表示部721fは、判定部721eにより行われた真贋判定の判定結果をディスプレイ73bに送信し表示させる。
次に、上述した真贋判定装置70により行われる真贋判定方法について図9を用いて説明する。図9は、真贋判定装置により行われる真贋判定方法を示すフローチャートである。
まず、取得部721aは、読取装置71を用いて、認証構造体から認証情報として、上述したように最小パターン間隔が10ナノメートル以下となる構造部分を拡大し撮像することで、当該部分の拡大画像を含む画像情報を取得する(ステップS1)。
次に、読出部721cは、記憶装置74に記憶されている比較情報として、上述したようにパターン間隔が10ナノメートル以下となる構造部分の拡大画像を含む記憶画像情報を読み出す(ステップS2)。
次に、比較部721dは、認証情報としての画像情報と、比較情報としての記憶画像情報とを、ブロックマッチングにより比較し、両者の類似度を求める(ステップS3)。ここで、ブロックマッチングは、正規化相互相関(NCC)、輝度差の総和(SAD)、輝度差の二乗和(SSD)等、種々の手法を用いて行うことができる。
次に、判定部721eは、比較部721dによる比較結果を用いて、類似度が所定の閾値以上であるか否かの判定を行う(ステップS4)。
類似度が所定の閾値以上である場合(ステップS4:Yes)、判定部721eは真贋認証対象物を真正品であると判定するとともに(ステップS5)、表示部721fは当該判定結果をディスプレイ73に表示し、一連の真贋判定動作が終了する。
一方、類似度が所定の閾値を下回る場合(ステップS5:No)、判定部721eは真贋認証対象物を偽造品と判定するとともに(ステップS7)、表示部721fは当該判定結果をディスプレイ73に表示し、一連の真贋判定動作が終了する。
上述した本実施形態に係る真贋判定装置およびそれにより行われる真贋判定方法によると、真贋認証対象物に設けられている真贋認証用の認証構造体がレジスト描画装置の解像限界および各種リソグラフィの解像限界以下の10ナノメートルを下回るパターン間隔を有する場合でも、認証構造体を読み取り、極めて高精度の真贋判定を行うことができる。
1 クレジットカード
2 ICチップ
3 ホログラム
4 磁気ストライプ
5 レジスト構造体
6 基体
7 レジスト倒壊部分
8 レジストパターン
9 凹凸構造
36 成型凹凸構造
70 真贋判定装置
71 読取装置
72 制御部
73 ディスプレイ
74 記憶装置
721 CPU
721a 取得部
721b 記憶部
721c 読出部
721d 比較部
721e 判定部
721f 表示部
722 ROM
723 RAM

Claims (24)

  1. 真贋認証用の認証構造体と、
    前記認証構造体とは異なる所定の情報が記録された情報記録部と、
    を備え、
    前記認証構造体は、基体上に形成されたナノオーダーである柱状の、複数のピラーにより形成されるレジストパターンをレジスト倒壊させて形成される、最小パターン間隔が10ナノメートルを下回るレジスト構造体であり、
    前記認証構造体は、前記情報記録部の製造工程に含まれる工程を経て、前記情報記録部に組み込まれている、
    ことを特徴とする真贋認証対象物。
  2. 真贋認証用の認証構造体と、
    前記認証構造体とは異なる所定の情報が記録された情報記録部と、
    を備え、
    前記認証構造体は、基体に形成されたナノオーダーである柱状の、複数のピラーにより形成されるレジストパターンをレジスト倒壊させて形成される最小パターン間隔が10ナノメートルを下回るレジスト構造体をマスクとして、前記基体をエッチングして形成される、最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る凹凸構造であり、
    前記認証構造体は、前記情報記録部の製造工程に含まれる工程を経て、前記情報記録部に組み込まれている、
    ことを特徴とする真贋認証対象物。
  3. 真贋認証用の認証構造体と、
    前記認証構造体とは異なる所定の情報が記録された情報記録部と、
    を備え、
    前記認証構造体は、基体に形成されたナノオーダーである柱状の、複数のピラーにより形成されるレジストパターンをレジスト倒壊させて形成される最小パターン間隔が10ナノメートルを下回るレジスト構造体をマスクとして、前記基体をエッチングして形成される凹凸構造を形成した後、前記基体をモールドとして使用して他の基体上に形成される、最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る成型凹凸構造であり、
    前記認証構造体は、前記情報記録部の製造工程に含まれる工程を経て、前記情報記録部に組み込まれている、
    ことを特徴とする真贋認証対象物。
  4. 前記情報記録部はホログラムであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の真贋認証対象物。
  5. 前記情報記録物はICチップであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の真贋認証対象物。
  6. 最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る構造部分を有する認証構造体が設けられた真贋認証対象物の真贋を判定する真贋判定装置であって、
    前記認証構造体から認証情報として最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る前記構造部分を含む画像情報を取得する取得部と、
    前記認証情報の真贋判定に用いる比較情報として最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る前記構造部分を含む記憶画像情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部から前記比較情報を読み出す読出部と、
    前記認証情報と前記比較情報とをブロックマッチングにより比較する比較部と、
    前記認証情報と前記比較情報との比較結果に基づき真贋判定を行う判定部と、
    を備えることを特徴とする真贋判定装置。
  7. 前記比較部は、NCCを用いてブロックマッチングを行うことを特徴とする請求項6記載の真贋判定装置。
  8. 前記比較部は、SADを用いてブロックマッチングを行うことを特徴とする請求項6記載の真贋判定装置。
  9. 前記比較部は、SSDを用いてブロックマッチングを行うことを特徴とする請求項6記載の真贋判定装置。
  10. 前記取得部は、走査型電子顕微鏡であり、前記認証情報として前記認証構造体の電子顕微鏡画像を取得し、
    前記記憶部は、前記比較情報として電子顕微鏡画像を記憶する、
    ことを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項記載の真贋判定装置。
  11. 前記取得部は、走査プローブ顕微鏡であり、前記認証情報として前記認証構造体の表面画像を取得し、
    前記記憶部は、前記比較情報として表面画像を記憶する、
    ことを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項記載の真贋判定装置。
  12. 前記取得部は、近接場光学顕微鏡であり、前記認証情報として前記認証構造体の近接場顕微鏡画像を取得し、
    前記記憶部は、前記比較情報として近接場顕微鏡画像を記憶する、
    ことを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項記載の真贋判定装置。
  13. 前記取得部は、光学顕微鏡であり、前記認証情報として前記認証構造体の光学顕微鏡画像を取得し、
    前記記憶部は、前記比較情報として光学顕微鏡画像を記憶する、
    ことを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項記載の真贋判定装置。
  14. 最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る構造部分を有する認証構造体が設けられた真贋認証対象物の真贋を判定する真贋判定方法であって、
    前記認証構造体から認証情報として、最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る前記構造部分の拡大画像を含む画像情報を取得する取得工程と、
    真贋判定に用いる比較情報として最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る前記構造部分の拡大画像を含む記憶画像情報を記憶装置から読み出す読出工程と、
    前記認証情報と前記比較情報とを、輝度値に基づくブロックマッチングにより比較する比較工程と、
    前記比較工程における比較結果に基づき真贋判定を行う判定工程と、
    を備えることを特徴とする真贋判定方法。
  15. 前記比較工程では、NCCを用いてブロックマッチングを行うことを特徴とする請求項14記載の真贋判定方法。
  16. 前記比較工程では、SADを用いてブロックマッチングを行うことを特徴とする請求項14記載の真贋判定方法。
  17. 前記比較工程では、SSDを用いてブロックマッチングを行うことを特徴とする請求項14記載の真贋判定方法。
  18. 前記取得工程では、前記認証情報として前記認証構造体の電子顕微鏡画像を取得し、
    前記読出工程では、前記比較情報として前記記憶装置から電子顕微鏡画像を読み出す、
    ことを特徴とする請求項14乃至17の何れか1項記載の真贋判定方法。
  19. 前記取得工程では、前記認証情報として前記認証構造体の表面画像を取得し、
    前記読出工程では、前記比較情報として前記記憶装置から表面画像を読み出す、
    ことを特徴とする請求項14乃至17の何れか1項記載の真贋判定方法。
  20. 前記取得工程では、前記認証情報として前記認証構造体の近接場顕微鏡画像を取得し、
    前記読出工程では、前記比較情報として前記記憶装置から近接場顕微鏡画像を読み出す、
    ことを特徴とする請求項14乃至17の何れか1項記載の真贋判定方法。
  21. 前記取得工程では、前記認証情報として前記認証構造体の光学顕微鏡画像を取得し、
    前記読出工程では、前記比較情報として前記記憶装置から光学顕微鏡画像を読み出す、
    ことを特徴とする請求項14乃至17の何れか1項記載の真贋判定方法。
  22. 真贋認証対象物の製造方法であって、
    基体上に所定の情報が記録された情報記録部を形成する情報記録部形成工程と、
    前記基体上に、前記情報記録部形成工程に含まれる工程を経て、ナノオーダーである柱状の、複数のピラーにより形成されるレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程と、
    前記レジストパターンをレジスト倒壊させて最小パターン間隔が10ナノメートルを下回るレジスト構造体を形成するレジスト倒壊工程と、
    を備えることを特徴とする真贋認証対象物の製造方法。
  23. 前記レジスト倒壊工程において形成された前記レジスト構造体をマスクとして、前記基体をエッチングして、最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る凹凸構造を形成する凹凸構造形成工程を更に備えることを特徴とする請求項22記載の真贋認証対象物の製造方法。
  24. 前記凹凸構造形成工程において形成された前記凹凸構造を備える前記基体をモールドとして、他の基体上に最小パターン間隔が10ナノメートルを下回る成型凹凸構造を形成する成形凹凸構造形成工程を更に備えることを特徴とする請求項23記載の真贋認証対象物の製造方法。
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