JP2014166597A - 肘掛け装置 - Google Patents

肘掛け装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014166597A
JP2014166597A JP2014127306A JP2014127306A JP2014166597A JP 2014166597 A JP2014166597 A JP 2014166597A JP 2014127306 A JP2014127306 A JP 2014127306A JP 2014127306 A JP2014127306 A JP 2014127306A JP 2014166597 A JP2014166597 A JP 2014166597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
case
stopper arm
elbow
stopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014127306A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5879394B2 (ja
JP2014166597A5 (ja
Inventor
Masashi Hasegawa
昌史 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Corp
Original Assignee
Itoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoki Corp filed Critical Itoki Corp
Priority to JP2014127306A priority Critical patent/JP5879394B2/ja
Publication of JP2014166597A publication Critical patent/JP2014166597A/ja
Publication of JP2014166597A5 publication Critical patent/JP2014166597A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5879394B2 publication Critical patent/JP5879394B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】肘当てが昇降する肘掛け装置において、組み立ての容易性・操作性の向上・高い支持強度といった利点を確保する。
【解決手段】肘掛け装置5は肘支柱と昇降ケース9と肘当てとを有している。昇降ケース9の上部にレバー33が配置されており、昇降ケース9と肘支柱8との間の空間にはストッパーアーム19が配置されている。ストッパーアーム19の上端はレバー33に係合しており、レバー33を回動させるとストッパーアーム19も回動する。レバー33の支軸34は昇降ケース9の軸受け凹所35に上から嵌め込まれており、ベース14で抜け不能に保持されている。ストッパーアーム19の下向き鉤部40は昇降ケース9の上向き鉤部41に上から嵌め込まれている。ベース14の下面はストッパーアーム19の上端に当接している。
【選択図】図4

Description

本願発明は、肘当てを高さ調節できる肘掛け装置に関するものである。
肘当てを高さ調節可能できる肘掛け装置は、一般に、肘支柱に昇降ケースを上下同自在に嵌め込んで、昇降ケースに肘当てを取付けた基本構成になっている。昇降ケース又は肘当ての下面部に操作手段としてレバーやプッシュボタンを設けており、レバーやプッシュボタンに指先を当てて押圧等すると昇降ケースは昇降自在なフリー状態になり、レバーやプッシュボタンから指先を離すと昇降ケースは昇降不能なロック状態に保持されるようになっている。
昇降ケースを高さ保持する手段としては、肘支柱に係合溝を多段に形成する一方、肘支柱と昇降ケースとの間の空間にストッパーアームを配置し、ストッパーアームの下端に肘支柱の係合溝の嵌脱する爪部を形成し、レバーやプッシュボタンを押すとストッパーアームが一方方向に回動して爪部が肘支柱の係合溝から離脱し、レバーやプッシュボタンから指を離すとストッパーアームがばねによって他方方向に回動して爪部が肘支柱の係合溝に嵌まるようになっていることが多い(例えば特許文献1)。
他方、特許文献2には、レバー98にストッパーアーム100とを一体化した構成が開示されている。この特許文献2では、レバー98には当該レバー98の回動支点となる支軸(ピン)104が一体に形成されている一方、昇降ケース44の上端にはレバー98の支軸104が上方から嵌まる軸受け凹所96が形成されており、肘当て70を昇降ケース44の上端に取り付けるとレバー98の支軸104は抜け不能に保持される。
特許第3745570号公報 米国特許第6460932号明細書
特許文献2の構成によると、レバー98は昇降ケース44の内部に上方から嵌め入れてその支軸104を昇降ケース44の軸受け凹所96に嵌めむというワンタッチ的な作業でセットされるため、レバー98の取付けに際してピンの嵌め込みのような作業は不要であり、このため肘掛け装置の組み立てを能率良く行える利点がある。しかし、レバー98を押してロック状態からフリー状態に切り換えるに際して、レバー98の動きが悪くて操作性に劣る可能性がある。
すなわち、特許文献2ではストッパーアーム100はレバー98のうち支軸104の箇所から下向きに延びているが、ストッパーアーム100は昇降ケース44を上昇させ切った状態でも肘支柱38の係合溝56に嵌まるように相当の長さがあるため、支軸104からストッパーアーム100の下端の爪106までの距離は、支軸104から指当て部までの距離の何倍もの長さになっており、このため、テコの原理と逆の現象により、ストッパーアーム100の爪106と肘支柱の係合溝56との間に摩擦が存在しているとレバー98を回動させにくくなるのであった。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、特許文献2の利点である組み立
て容易性は保持しつつ欠点は解消してより改良された肘掛け装置を提供することを課題とするものである。
本願発明に係る肘掛け装置は、上下長手の肘支柱とこれに外側から上下動自在に嵌まった昇降ケースとを備えており、前記昇降ケースの上端部には肘当てが取付けられており、前記昇降ケースの上端部か又はその近傍部に、人が手で回動操作又はスライド操作し得るレバーが配置されており、前記レバーを手で一方方向に回動又はスライドさせると昇降ケースは高さ変更可能なフリー状態となり、前記レバーから手を離すと昇降ケースは昇降不能なロック状態に保持される、という基本構成になっている。
そして、請求項1の発明では、上記した基本構成において、前記レバーには昇降ケースの回動支点又はスライド部となる第1支持部を設けている一方、前記昇降ケースには前記レバーの第1支持部が上方から嵌まる第1受け部を形成しており、更に、前記昇降ケースと肘支柱との間の空間に、上下長手で上端部が前記レバーに係合したストッパーアームを配置しており、前記ストッパーアームの上下中途部には当該ストッパーアームの回動支点となる第2支持部を形成し、前記昇降ケースには前記ストッパーアームの第2支持部が嵌まる第2受け部を形成しており、かつ、前記ストッパーアームの下端部と肘支柱とに、前記ストッパーアームが前記第2支持部を支点にして回動すると互いに嵌脱して昇降ケースをフリー状態とロック状態とに切り換える係合部が形成されている。
請求項2の発明に係る肘掛け装置は、請求項1において、前記レバーは回動式であって側面視でおおむね水平方向に延びる形態であり、その一端部に人の指先が当たるボタン部が形成されて他端部には前記第1支持部が形成されており、かつ、前記ストッパーアームの上端は、前記レバーのうち一端と他端との間の部位に係合している。
請求項3の発明に係る肘掛け装置は、請求項1又は2において、前記レバーは回動式であり、前記第1支持部は支軸になっていて昇降ケースの第1受け部は凹所になっている一方、前記レバーの第2支持部は下向き鉤形で昇降ケースの第2受け部は上向き鉤形に形成されている。
本願発明によると、レバーとストッパーアームとはそれぞれ支持部を昇降ケースの受け部に嵌め込むだけで所定位置にセットされるため、肘掛け装置の組み立てを容易ならしめることができる。
そして、昇降ケースをフリー状態とロック状態とに切り換えるストッパーアームがレバーとは別部材になっていることと、ストッパーアームがその上下中途部を支点にして回動することとにより、レバーの回動量る対するストッパーアームの係合部の移動量の関係を任意に設定することができるため、ストッパーアームの係合部に大きなモーメントを作用させることが可能となり、その結果、ロック状態からフリー状態への切り換えをスムースに行える。
特に、請求項2の構成を採用すると、レバーは回動支点からボタン部までのスパンよりも回動支点からストッパーアームの係合部までのスパンが短いため、テコの原理により、レバーに作用した力をストッパーアームの回動駆動力として増幅して作用させることができ、その結果、ストッパーアームを肘支柱の係合部から離脱させることをより確実ならしめることができて好適である。
レバーの第1支持部と昇降ケースの第1受け部との形態としては、第1支持部を凹所に
形成して第1受け部をピン状に形成するといったことも可能であるが、第1受け部は昇降ケースの内部に位置しているため、昇降ケースを樹脂の射出成形品や軽金属のダイキャスト品として製造するにおいて成形型が複雑化して加工コストが嵩む可能性が高い。これに対して請求項3のように第1支持部を支軸に形成して第1受け部を凹所に形成すると、昇降ケースはその外面を成形する外型と内部を成形する内型(コア)とよりなる単純な構造の成形装置で製造できるため、コストアップを抑制できる。
本願発明を適用した椅子の側面図である。 肘掛け装置を上方から見た分離斜視図である。 (A)は肘掛け装置を下方から見た斜視図、(B)は昇降ケースとレバーとの底面頭、(C)は肘支柱の平面図である。 主要部材の分離斜視図である。 主要部材を並べて上方から見た斜視図である。 (A)は肘支柱とストッパーアームとの分離斜視図、(B)は肘支柱のみの斜視図である。 (A)(B)ともレバーとストッパーアームとの分離斜視図であり、(B)では両者は平面視で姿勢が90°変えられている。 要部の縦断側面図である。 (A)は組み立て手順を示す分離側面図、(B)はベースとレバーとをひっくり返した状態での分離斜視図である。
次に、図面に基づいて本願発明の実施形態を説明する。図1に示すように本実施形態は事務用に多用されている回転椅子に適用している。椅子は、脚装置1、座2、背もたれ3、背もたれ3をロッキングするための背フレーム4を有しており、背フレーム4に肘掛け装置5が取り付けられている。いうまでもないが、肘掛け装置5は例えば座2を下方から支えるアウターシェル6のような部材に取り付けることも可能である。以下の説明で方向を特定するため「前後」「左右」の文言を使用するが、これは椅子に普通に腰掛けた人を基準にしている。
(1).肘掛け装置の概略
例えば図1〜3(A)に示すように、肘掛け装置5は、外側から視認できる部材としては、背フレーム4に固定された肘支柱8と、肘支柱8に高さ調節自在に嵌め込み装着された昇降ケース9と、昇降ケース9に上に配置された前後長手の肘当て10とを有しており、肘当て10は、昇降ケース9に対して左右スライド自在及び前後スライド自在並びに水平回動(旋回)自在に取付けられている。
例えば図2に示すように、肘当て10は、肘基板11とその上面に配置された肘天板12、及び肘天板12の上面に重ね配置された肘パッド13との三層構造になっている。肘基板11と肘天板12とはポリプロピレン等の硬い樹脂からなっており、両者は一体に固定されている。敢えて述べるまでもないが、肘当て10は三層構造である必然性はないのであり、単一構造や二層構造でもよい。
図4に示すように、昇降ケース9の上端にはベース14がビス15で固定されており、このベース14に図2に示す中間支持体16が前後動自在及び水平旋回自在にに装着されている。そして、肘当て10は中間支持体16に左右動自在に取付けられている。肘当て10を水平方向に動かす機構は本願発明とは関係はないので詳細は省略する。敢えて述べるまでもないが、肘当て10は水平方向に動かないタイプであってもよい。
(2).昇降機構
次に、昇降機構を説明する。肘支柱8はアルミダイキャスト品であり(樹脂製とすることも可能である)、下端には背フレーム4に固定される横向き基部8aを有している。
図4や図6に示すように、肘支柱8の略上半部には前方及び上方に開口した上下長手の縦溝18が形成されており、この縦溝18に高さ調節用のストッパーアーム19が上下動可能に配置されている。また、縦溝18における奥部の左右内側面には、肘支柱8の係合手段の一例として係合溝20の対が多段に形成されている一方、ストッパーアーム19の下端には、係合手段の一例として、係合溝20に嵌脱する左右一対の係合爪21を横向き突設している。
肘支柱8のうち縦溝18を形成している部分の上端と下端とには環状溝22が形成されており、この環状溝22に、昇降ケース9の昇降をスムースにするためのスナップリング状のスライドガイド22が嵌め込まれている。肘支柱8の上端部は左右巾が小さい細巾頭部8bになっており、このため細巾頭部8bの左右両方の部分は切欠き部24になっている。また、細巾頭部8bの上端面は水平姿勢の平坦面になっている。
例えば図3や図6(B)に示すように、肘支柱8の上端部には、縦溝18の溝巾をL1からL2 に狭める左右一対の抜け止めストッパー8cが形成されている。抜け止めストッパー8cの前端から昇降ケース9の内面までの間隔寸法はストッパーアーム19の下端部の前後巾寸法よりも小さい寸法に設定されており、このため、ストッパーアーム19の係合爪20が抜け止めストッパー8cの下方に位置した状態では、昇降ケース9を肘支柱8から抜き外そうとしても、ストッパーアーム19の係合爪20が抜け止めストッパー8cに下方から当たって昇降ケース9は抜け不能に保持される。
昇降ケース9は樹脂製であって上下に開口した筒型の形態であり、上端部には前向き張り出し部9aを設けている。このため、昇降ケース9の上端部は平面視で手前に向けて窄まった略涙滴型の形態を成している。図3や図8に示すように、前向き張り出し部9aの下面部とこれに連続した昇降ケース9の上部とには上下長手の操作穴25が開口している。図3(B)に示すように、昇降ケース9の内面には縦長のリブ26が複数本形成されている。
昇降ケース9の上端部は上広がりの形態を成しており、かつ、昇降ケース9の上端部の内面には段部27が形成されている。段部27は前向き張り出し部9aまで延びており、段部27は前向き張り出し部9aの箇所において前記した操作穴25で分断されている。ベース14は昇降ケース9の上端部に嵌まり込んでおり、段部27に重なっている。
例えば図4に示すように、段部27には左右2個ずつのボス筒28が形成されている一方、図9(B)に示すように、ベース14の下面には昇降ケース9のボス筒28が嵌まるボス穴29を空けており、ボス穴29を介してボス筒28にビス15をねじ込むことにより、ベース14が昇降ケース9に固定されている。ベース14の上面にはビス15の頭を隠す座ぐり穴30を空けている。ベース14には、中間支持体16を取り付けるため中心穴31が上向き開口の状態で空いている。
例えば図4に示すように、昇降ケース9の上端部には側面視で前後方向(水平方向)に長く延びるレバー33が配置されている。レバー33は、前部を構成するボタン部33aとその後端から後ろ向きに延びる2本の二股部33bとを有している。ボタン部33aは昇降ケース9の操作穴25に嵌まっており、また、二股部33bは昇降ケース9の内周に沿うように平面視で曲がっており、二股部33bの後端に、請求項に記載した第1支持部(第1枢支部)の一例として支軸34を左右外向きに突設している。他方、昇降ケース9
の段部27には、請求項に記載した第1受け部の一例として軸受け凹所35を形成している。
従って、レバー33は支軸34を中心にして上下に回動することができ、かつ、ベース14を昇降ケース9に固定すると支軸34は抜け不能に保持される。例えば図8に示すように、レバー33のボタン部33aは昇降ケース9の外側に露出しており、このため、ボタン部33aに下方から指先を当てて上向き又は斜め上向きに押すとレバー33は支軸34を中心にして回動する。ボタン部33aの外向き露出部は側面視で前向き凹状に湾曲しており、このため指の掛かりが良い。云うまでもないが、ボタン33は水平方向に押す方式であっても良い。
ボタン部33aの前端でかつ上端には、昇降ケース9における前向き張り出し部9aの前端支持部9bに上から当たる前向きストッパー部36が形成されている。ストッパー部35の上向き移動が許容されるようになベース14の前端部は前向きに切り開かれている。また、レバー33のボタン部33aとベース14との間にはばね37を介在させており、従って、レバー33は下向き回動する方向に付勢されている。ボタン部33aとベース14とにばね受け穴38を形成している。
既述のとおりレバー33の二股部33bは昇降ケース9の内側面に沿って延びているが、昇降ケース9を最も下降させた状態で、二股部33bで肘支柱8の細巾頭部8bを囲うように設定している。このため、昇降ケース9の昇降ストロークをできるだけ大きくすることができる。
例えば図4や図5に示すように、ストッパーアーム19は概ね板状の外観を呈しており、左右両側面に補強リブを39を形成し、係合爪21は補強リブ39にも繋がっている。このため係合爪21は高い強度が保持されている。図12ではストッパーアーム19の外形は太い線で表示している。
例えば図8に明瞭に示すように、ストッパーアーム19の上下中途部(上下中間点よりも僅かに上に位置した部分)に、請求項に記載した第2支持部(第2枢支部)の一例として下向き鉤状突起40を形成しており、このため下向き鉤状突起40の箇所に下向きに開口の係合凹所が形成されている一方、昇降ケース9の内面のうち前部には、請求項に記載した第2受け部の一例として上向き鉤状突起41が形成されており、このため上向き鉤状突起41の箇所に上向きの係合凹所が形成されている。図5に示すように、上向き鉤部41は左右の側板を有していて袋状の外観を呈している。
そして、ストッパーアーム19の下向き鉤状突起40と昇降ケース9の上向き鉤状突起41とを嵌め合わせている。実施形態では上向き鉤状突起41の上端にストッパーアーム19が載っており、このため、ストッパーアーム19は上向き鉤状突起41の上端を中心(支点)にして前後方向に回動し、この回動によって係合爪21が肘支柱8の係合溝20から嵌脱する。ストッパーアーム19の上端面19aは側面視で上向き凸に緩く湾曲している。また、ストッパーアーム19の上端面19aはベース14の下面に当たっているが、上端面19aが側面視で緩く湾曲しているため、ストッパーアーム19の回動が許容されている。
ストッパーアーム19のうち下向き鉤部40よりも上の部分は概ね昇降ケース9及びレバー33の内面に重なっており、このため、ストッパーアーム19の前端は上に行くほど手前にずれており、このストッパーアーム19のうち上端でかつ前端の箇所に左右一対の支持ピン42を横向き突設している。他方、図7及び図8に示すように、レバー33のボタン部33aには、ストッパーアーム19の上端部が入り込む縦溝43が形成されており
、この縦溝43の内側面に支持ピン42がスライド自在に嵌まる支持溝44を形成している。
(3).まとめ
レバー33に指先を当てて上向きに回動させると、ストッパーアーム19は支持ピン42が支持溝43をスライドしながら図8で時計回りに回動し、これによって係合爪21が肘支柱8の係合溝20から離脱し、昇降ケース9は昇降自在なフリー状態になる。そして、所望の高さ位置でレバー33から指を離すとレバー33ははね37によって下向き回動し、するとストッパーアーム19は支持溝43による支持ピン42のガイドガイド作用によって図8で反時計回り方向に回動し、これにより、ストッパーアーム19の係合爪21がストッパーアーム19の係合溝20にロック状態になる。
ストッパーアーム19の係合爪21が肘支柱8の係合溝20に嵌まった状態で、ストッパーアーム19の上端面19aにベース14の下面が近接しており、このため、肘当て10や昇降ケース9は下降不能に保持されている。この状態でストッパーアーム19の下向き鉤状突起40と昇降ケース9の上向き鉤状突起41とは上下方向に若干のクリアランスを持って嵌まり合っており、このため肘当て10に荷重がかかっていない状態ではストッパーアーム19を軽快に回動させることができる。
特許文献2では肘当てに作用した荷重はレバー98の支軸104に曲げ力として集中的に作用することになり、このため強度面での不安があるが、本実施形態では肘当て10に作用した荷重はストッパーアーム19に対して上下方向の圧縮荷重として作用することになり、このため、高い支持強度を有している。この点、本実施形態の利点の一つである(なお、この実施形態のようにストッパーアーム19の上端で肘当て10の荷重を支持することは、特許文献2のようにレバーとストッパーアームとが一体化したものにも適用てきる。)。
さて、樹脂を材料とした射出成形法で昇降ケース9を製造する場合、成形装置(金型装置)は昇降ケース9の外面を構成する外型(キャビ)と昇降ケース9の内面を成形する内型(コア)とを基本要素とした構成になっている。そして、本実施形態のようにレバー33の支持手段として昇降ケース9の段部27に軸受け凹所35を設けると、軸受け凹所35は内型のうち段部27を成形する箇所に凸部を設けることによって成形されるため、内型の構造が複雑化することを防止でき、延いてはコストの抑制に貢献できる。
肘掛け装置のうち昇降機構部の組み立ては次の手順で行われる。すなわちまず、図9(A)に丸付き符号1で示すように、予め昇降ケース9を肘支柱8に嵌め込でおく。次に、丸付き数字2で示すように、ストッパーアーム19をレバー33に嵌め込んでユニット化し、次いで、丸付き数字3で示すように、レバー33とストッパーアーム19とのユニットを昇降ケース9の内部に嵌め入れて、レバー33の支軸34を昇降ケース9の軸受け凹所35に嵌め入れると共にストッパーアーム19の下向き鉤部40を昇降ケース9の上向き鉤部41に嵌め合わせる。
この場合、ストッパーアーム19を昇降ケース9と肘支柱8との間の空間に嵌め込むにおいて、昇降ケース9は、その操作穴25の箇所に肘支柱8の抜け止めストッパー8cが位置するように下げておく。これにより、ストッパーアーム19の係合爪20を抜け止めストッパー8cの手前から縦溝18に嵌め入れることができる。このようにしてストッパーアーム19の係合爪20を肘支柱8の縦溝18に嵌め入れてから昇降ケース9を上向きに引き上げ、それから、丸付き数字4で示すように、ばね37をセットした状態でベース14をビス15で昇降ケース9に固定する。
ストッパーアーム19の係合溝20を肘支柱8の縦溝18に嵌め入れてから昇降ケース9を引き上げると、ストッパーアーム19の係合爪20を手前に一杯に移動させた状態であっても、平面視で係合爪20は抜けストッパー8cと部分的に重なっており、これにより、肘掛け装置を最上昇位置から更に引き上げようとしてもストッパーアーム19は肘支柱8から抜け不能に保持される。
特許文献2ではレバー100の抜け止めはリテーナ部材210で行っていると解されるが、リテーナ部材210は独立した部材として製造して肘支柱38に装着しているため、コストが嵩む可能性がある問題や、レバー100による衝撃力で破損する可能性がある問題がある。これに対して本実施形態のように抜け止めストッパー8cを肘支柱8に一体に設けると、コストアップを抑制できると共に強度面でも優れている利点がある。
(5).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば椅子に適用する場合、回転椅子のみでなく固定式椅子等の種々の椅子に適用できる。肘支柱や昇降ケース、レバー、ストッパーアームの形状は必要に応じて変更できる。肘支柱とストッパーアームとの係合手段としては、肘支柱に係合突起を形成してストッパーアームに係合溝を形成するなど、様々な組み合わせを採用できる。レバーを肘当てに取り付けることも可能である。
上記の実施形態ではレバーは回動式に構成したが、例えば前後方向にスライドする方式とすることも可能である。この場合、レバーでストッパーアームの上端部を押すことでストッパーアームをフリー姿勢に変えることができる。
本願発明は、椅子の肘掛け装置に適用して高い有用性を発揮する。従って、産業上利用できる。
5 肘掛け装置
8 肘支柱
9 昇降ケース
10 肘当て
14 ベース
19 ストッパーアーム
20 肘支柱の係合手段の一例としての係合溝
21 ストッパーアームの係合手段の一例としての係合爪
33 レバー
33a ボタン部
33b 二股部
34 第1支持部の一例としての支軸
35 第1受け部の一例としての軸受け凹所
40 第2支持部の一例としての下向き鉤部
41 第2受け部の一例としての上向き鉤部

Claims (1)

  1. 上下長手の肘支柱とこれに外側から上下動自在に嵌まった昇降ケースとを備えており、前記昇降ケースの上端部には肘当てが取付けられており、前記昇降ケースの上端部か又はその近傍部に、人が手で回動操作又はスライド操作し得るレバーが配置されており、前記レバーを手で一方方向に回動又はスライドさせると昇降ケースは高さ変更可能なフリー状態となり、前記レバーから手を離すと昇降ケースは昇降不能なロック状態に保持される、という肘掛け装置であって、
    前記レバーには昇降ケースの回動支点又はスライド部となる第1支持部を設けている一方、前記昇降ケースには前記レバーの第1支持部が上方から嵌まる第1受け部を形成しており、更に、前記昇降ケースと肘支柱との間の空間に、上下長手で上端部が前記レバーに係合したストッパーアームを配置しており、前記ストッパーアームの上下中途部には当該ストッパーアームの回動支点となる第2支持部を形成し、前記昇降ケースには前記ストッパーアームの第2支持部が嵌まる第2受け部を形成しており、
    かつ、前記ストッパーアームの下端部と肘支柱とに、前記ストッパーアームが前記第2支持部を支点にして回動すると互いに嵌脱して昇降ケースをフリー状態とロック状態とに切り換える係合部が形成されている、
    肘掛け装置。
JP2014127306A 2014-06-20 2014-06-20 肘掛け装置 Active JP5879394B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014127306A JP5879394B2 (ja) 2014-06-20 2014-06-20 肘掛け装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014127306A JP5879394B2 (ja) 2014-06-20 2014-06-20 肘掛け装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009153592A Division JP5567795B2 (ja) 2009-06-29 2009-06-29 肘掛け装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014166597A true JP2014166597A (ja) 2014-09-11
JP2014166597A5 JP2014166597A5 (ja) 2015-02-26
JP5879394B2 JP5879394B2 (ja) 2016-03-08

Family

ID=51616609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014127306A Active JP5879394B2 (ja) 2014-06-20 2014-06-20 肘掛け装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5879394B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3469956A4 (en) * 2016-06-10 2019-10-30 Okamura Corporation ARMREST AND CHAIR

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10313974A (ja) * 1997-05-16 1998-12-02 Itoki Crebio Corp 椅子の肘掛け装置
JP2006101929A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Kokuyo Co Ltd 事務椅子用肘掛け
JP2008194229A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Okamura Corp 椅子における肘掛けの高さ調節装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10313974A (ja) * 1997-05-16 1998-12-02 Itoki Crebio Corp 椅子の肘掛け装置
JP2006101929A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Kokuyo Co Ltd 事務椅子用肘掛け
JP2008194229A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Okamura Corp 椅子における肘掛けの高さ調節装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5879394B2 (ja) 2016-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5514509B2 (ja) ロッキング椅子
US8899702B2 (en) Latch mechanism, electronic apparatus having the same, and method for removing a shell cover from a shell base using the same
JP5567795B2 (ja) 肘掛け装置
US20070052271A1 (en) Securing structure of a seat of a cart for use by the elderly and handicapped persons
GB2430009A (en) Seat securing mechanism comprising tapered control rod
JP2014166597A (ja) 肘掛け装置
JP5562025B2 (ja) 椅子
JP2008302082A (ja) ロッキング椅子
US6957864B2 (en) Chair with a stopping device
JP2014166597A5 (ja)
JP5610617B2 (ja) 椅子
JP2008194127A (ja) 椅子の肘掛け装置
JP2008302061A (ja) 椅子
JP2011136016A (ja) 家具用レバー装置及びこれを備えた椅子
JP6009627B2 (ja) 椅子及びその座アウターシェル
JP5771383B2 (ja) ロッキング椅子
JP2015092952A (ja) トレー付きカート
JP4067347B2 (ja) 椅子
JP2015171652A5 (ja)
JP2020058769A (ja) 椅子
JP2009101742A (ja) キャスタ付き家具
JP2014070671A (ja) 枢軸へのレバーの取り付け方法および構造、並びにその構造を備える家具および椅子
JP5576110B2 (ja) 椅子用のハンガー装置又はヘッドレスト装置及びこれを備えた椅子
JP4456453B2 (ja) 椅子における座の前後摺動装置
JP6133175B2 (ja) 昇降椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140620

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150430

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5879394

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350