以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下「パチンコ機」と示す)に具体化した一実施形態を図1〜図26に基づいて説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を保護するための保護ガラスが装着されるガラス枠を備えた前枠14と、上球皿15がそれぞれ横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前枠14の前面側及び遊技盤13の遊技領域13aには、発光体(LED、ランプなど)の発光(点灯(点滅))により、発光演出を実行する装飾ランプ16が設けられている。外枠11の下部には、各種音声を出力し、音声出力に基づく遊技演出を行うスピーカ17が配置されている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。そして、遊技者が発射装置19を操作して、該発射装置19を駆動させることにより、上球皿15内の遊技球が遊技盤13の遊技領域13aへ発射されるようになっている。また、遊技場にパチンコ機10を設置するための遊技機設置設備(遊技島)50の前面側中央には、パチンコ機10で当選した大当りの回数等の各種情報を表示する大当り回数報知装置KHが設置されている。
図2において、遊技盤13の遊技領域13aの右下方には、7セグメント型の表示手段としての第1特図表示器H0と、7セグメント型の表示手段としての第2特図表示器H1が設けられている。また、遊技盤13の遊技領域13aには、液晶ディスプレイ型の表示手段としての可変表示器H2が配設されている。また、遊技盤13の遊技領域13aには、装飾部材としてのセンター役物20が設けられている。第1特図表示器H0及び第2特図表示器H1では、複数種類の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームが行われる。可変表示器H2では、第1特図表示器H0又は第2特図表示器H1で行われる図柄変動ゲームに係わる表示演出が行われるようになっている。具体的には、可変表示器H2では、変動画像(又は画像表示)に基づく表示演出が行われるとともに、複数種類の図柄を複数列で変動させて図柄組み合わせを表示する図柄変動ゲーム(以下、図柄組み合わせゲームと示す場合がある)が行われる。
そして、図柄変動ゲームにおいて第1特図表示器H0又は第2特図表示器H1では、複数種類の特別図柄(以下、「特図」と示す場合がある)を1列で変動させて特図を表示する。この特図は、大当りか否かなどの内部抽選の結果を示す報知用の図柄である。以下、第1特図表示器H0で行われる図柄変動ゲームを「第1の変動ゲーム(第2図柄変動ゲーム)」と示し、第2特図表示器H1で行われる図柄変動ゲームを「第2の変動ゲーム(第1図柄変動ゲーム)」と示す場合がある。一方、図柄変動ゲームに係わる表示演出において可変表示器H2では、複数種類の飾り図柄(以下、「飾図」と示す場合がある)を複数列(本実施形態では3列)で変動させて各列毎に飾図を表示する。この飾図は、表示演出を多様化するために用いられる演出用の図柄である。
そして、第1特図表示器H0又は第2特図表示器H1では、図柄変動ゲームの開始により同時に図柄の変動表示が開始され、該ゲームの終了と同時に特図が確定停止表示される。また、可変表示器H2では、図柄変動ゲームの開始により同時に飾図の変動表示が開始され、該ゲーム終了前に飾図がゆれ変動状態で一旦停止表示され、該ゲームの終了と同時に各列の飾図が確定停止表示される。「変動表示」とは、図柄を表示する表示器に定める表示領域内において表示される図柄の種類が変化している状態であり、「一旦停止表示」とは、前記表示領域内において図柄がゆれ変動状態で表示されている状態である。また、「確定停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が確定停止している状態である。なお、第1特図表示器H0と可変表示器H2では、同時に図柄変動ゲームと図柄変動ゲームに係わる表示演出が開始され、同時に終了する(すなわち、同時に特図と飾図が確定停止表示される)。同様に、第2特図表示器H1と可変表示器H2では、同時に図柄変動ゲームと図柄変動ゲームに係わる表示演出が開始され、同時に終了する(すなわち、同時に特図と飾図が確定停止表示される)。その一方、第1特図表示器H0と、第2特図表示器H1では、並行して図柄変動ゲームが行われることがない。すなわち、第1の変動ゲームと第2の変動ゲームのうち、どちらか一方のみが実行されるようになっている。
本実施形態において第1特図表示器H0及び第2特図表示器H1には、複数種類(本実施形態では111種類)の特図の中から、大当り抽選及び小当り抽選の抽選結果に対応する1つの特図が選択され、その選択された特図が図柄変動ゲームの終了によって個別に確定停止表示される。111種類の特図は、大当りを認識し得る図柄となる100種類の大当り図柄(大当り表示結果に相当する)と、小当りを認識し得る図柄となる10種類の小当り図柄(小当り表示結果に相当する)と、はずれを認識し得る図柄となる1種類のはずれ図柄とに分類される。なお、小当り抽選は、大当り抽選に当選しなかった場合に行うようになっている。また、大当り図柄が表示された場合、遊技者には、大当り遊技が付与される。また、小当り図柄が表示された場合、遊技者には、小当り遊技が付与される。本実施形態の大当り遊技及び小当り遊技については後で詳細に説明する。
また、本実施形態において可変表示器H2には、各列毎に[1]、[2]、[3]、[4]、[5]、[6]、[7]、[8]の8種類の数字が飾図として表示されるようになっている。そして、本実施形態において可変表示器H2は、第1特図表示器H0及び第2特図表示器H1に比較して大きい表示領域で構成されるとともに、飾図は特図に比較して遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、可変表示器H2に停止表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。可変表示器H2に停止表示された全列の図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([222][777]など)から大当り遊技が付与される大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが飾図による大当りの図柄組み合わせ(大当り表示結果)となる。大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されると、遊技者には、図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技が付与される。一方、可変表示器H2に確定停止表示された全列の図柄が異なる種類の場合、又は1列の図柄が他の2列の図柄とは異なる種類の場合には、原則として、その図柄組み合わせ([123][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせが飾図によるはずれの図柄組み合わせ(はずれ表示結果)となる。なお、はずれの図柄組み合わせの中でも所定の図柄組み合わせ(本実施形態では、[123])が表示された場合には、小当り遊技又は大当り遊技のいずれかが付与されることを認識できる。この小当り遊技又は大当り遊技を認識できる図柄組み合わせが大当り判定の確率が低確率から高確率となる確率変動状態が付与される可能性を示唆する確変示唆の図柄組み合わせとなる。
また、本実施形態において、可変表示器H2における各列は、図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って飾図が変動表示されるようになっている。そして、図柄変動ゲームが開始すると(各列の飾図が変動を開始すると)、可変表示器H2において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に飾図が停止表示されるようになっている。そして、停止表示された左図柄と右図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチ状態を認識できる。リーチ状態は、複数列のうち、特定列(本実施形態では左列と右列)の飾図が同一種類となって停止表示され、かつ前記特定列以外の列(本実施形態では中列)の飾図が変動表示されている状態である。このリーチ状態を認識できる図柄組み合わせが飾図によるリーチの図柄組み合わせとなる。また、本実施形態のパチンコ機10では、図柄変動ゲームの開始後、最初に飾図を停止表示させる左列が第1停止表示列になるとともに、次に飾図を停止表示させる右列が第2停止表示列になり、さらに最後に飾図を停止表示させる中列が第3停止表示列となる。
また、可変表示器H2には、第1特図表示器H0及び第2特図表示器H1の表示結果に応じた図柄組み合わせが表示されるようになっている。より詳しくは、第1特図表示器H0又は第2特図表示器H1に表示される特図と、可変表示器H2に表示される飾図による図柄組み合わせが対応されており、図柄変動ゲームが終了すると、特図と飾図による図柄組み合わせが対応して確定停止表示されるようになっている。例えば、第1特図表示器H0又は第2特図表示器H1に大当り図柄が確定停止表示される場合には、原則として可変表示器H2にも[222]や[444]などの大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。また、第1特図表示器H0又は第2特図表示領域H1にはずれ図柄が停止表示される場合には、可変表示器H2にも[121]や[345]などのはずれの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。また、第1特図表示器H0又は第2特図表示領域H1に小当り図柄が停止表示される場合には、可変表示器H2にも[123]の確変示唆の図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。なお、特図に対する飾図の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特図に対して複数の飾図による図柄組み合わせの中から1つの飾図による図柄組み合わせが選択されるようになっている。以上のように、本実施形態の可変表示器H2では、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームに係わる表示演出(3列の図柄を変動表示させて図柄の組み合わせを表示させる図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。
また、遊技盤13の右下方には、第1特図表示器H0及び第2特図表示器H1を挟むように、2つのLEDから構成される普通図柄表示器H10が配設されている。この普通図柄表示器H10では、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普通図柄による図柄組み合わせゲーム(以下、「普図ゲーム」と示す場合がある)が行われるようになっている。本実施形態では、普図を2つのLEDの発光態様にて3種類示しており、具体的には、2つのLEDが共に点灯する、右側LEDだけが点灯する、左側LEDだけが点灯することにより、複数種類の普図を示している。なお、以下では、説明の都合上、2つのLEDが共に点灯することにより示す普図を普図「0」とし、右側LEDだけが点灯することにより示す普図を普図「1」とし、左側LEDだけが点灯することにより示す普図を普図「2」とする。
遊技者は、普図ゲームで最終的に表示された図柄組み合わせ(普図ゲームで導出された表示結果)から普通当り又ははずれを認識できる。普通図柄表示器H10に表示された普図が「1」「2」の場合には、普通当りを認識できる。この普通当りを認識できる普図が普通当りの表示結果となる。普通当りの表示結果が表示された場合、遊技者には、普通当り遊技が付与される。また、普通図柄表示器H10に表示された普図が「0」である場合には、その普図からはずれを認識できる。このはずれを認識できる普図がはずれの表示結果となる。
また、図2に示すように、センター役物20の下方には、常時遊技球が入球可能な第1始動用入球口を有する第2始動手段としての第1始動入賞口25が配設されている。第1始動入賞口25の奥方には、入球した遊技球を検知する第1始動検知手段としての第1始動口センサSE1が設けられている。第1始動入賞口25は、遊技球の入球を契機に、第1の変動ゲームの始動条件を付与し得る。また、第1始動入賞口25の下方には、遊技球が入球可能な第2始動用入球口と、普通電動役物ソレノイドSOL2の作動により開閉動作を行う開閉部材としての開閉羽根(普通電動役物)26とを備えた第1始動手段としての第2始動入賞口27が配設されている。図2では、開状態とされた開閉羽根26を実線で示す。
第2始動入賞口27の奥方には、入球した遊技球を検知する第2始動検知手段としての第2始動口センサSE2が設けられている。第2始動入賞口27は、遊技球の入球を契機に、第2の変動ゲームの始動条件を付与し得る。第2始動入賞口27の第2始動用入球口は、常には開閉羽根26が閉状態とされて閉鎖されている。第2始動用入球口が閉鎖されている状態において第2始動入賞口27は、入球不能な状態(入球が規制された状態)とされる。そして、第2始動用入球口は、予め定めた開放条件が成立すると、開閉羽根26が閉状態から開状態に作動することにより、1回又は複数回だけ予め定めた開放時間の間、開放される。第2始動用入球口が開放されている状態において第2始動入賞口27は、入球可能な状態(入球が許容された状態)とされる。第1始動入賞口25と第2始動入賞口27は、遊技盤13の遊技領域13aに発射される遊技球の流下方向(上下方向)に沿って並設されており、本実施形態の遊技盤13には始動条件を付与し得る始動条件装置(入賞検知手段)が複数設けられていることとなる。なお、本実施形態の第1始動入賞口25及び第2始動入賞口27は、遊技球の入球を契機に、3球の賞球を払い出させるようになっている。
また、図1に示すように、第2始動入賞口27の下方には、大入賞口ソレノイドSOL1の作動により開閉動作を行う大入賞口扉28を備えた大入賞口装置29(入賞手段)が配設されている。大入賞口装置29の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSE3が設けられている。そして、大当り遊技又は小当り遊技が生起されると、大入賞口扉28の開動作によって大入賞口装置29が開放されて遊技球が入球可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。なお、本実施形態の大入賞口装置29は、遊技球の入球を契機に、15球の賞球を払い出させるようになっている。
また、図2に示すように、センター役物20において左側下部には、第1保留表示器Raが配設されている。第1保留表示器Raは、第1始動入賞口25に入球し、始動保留球となって機内部(RAM30c)で記憶された始動保留球の記憶数(以下、「第1特図始動保留記憶数」と示す)を表示する表示器であり、第1保留表示器Raの表示内容によって保留されている第1の変動ゲームの回数が報知される。
第1特図始動保留記憶数は、第1始動入賞口25へ遊技球が入球すると1加算(+1)され、第1の変動ゲームが開始されることにより1減算(−1)される。そして、第1の変動ゲーム(又は第2の変動ゲーム)中に第1始動入賞口25へ遊技球が入球すると第1特図始動保留記憶数は更に加算(+1)されて所定の上限数(本実施形態では4)まで累積される。そして、第1保留表示器Raは、複数(4個)の発光手段で構成されている。例えば、1個の発光手段が点灯している場合には1回の第1の変動ゲームが保留中であることを報知している。従って、遊技者は、第1保留表示器Raの表示内容を見て、保留されている第1の変動ゲームの回数が減ったときには、現在第1の変動ゲームが実行されていることを認識することができる。
また、図2に示すように、センター役物20において右側下部には、第2保留表示器Rbが配設されている。第2保留表示器Rbは、第2始動入賞口27に入球し、始動保留球となって機内部(RAM30c)で記憶された始動保留球の記憶数(以下、「第2特図始動保留記憶数」と示す)を表示する表示器であり、第2保留表示器Rbの表示内容によって保留されている第2の変動ゲームの回数が報知される。第2特図始動保留記憶数は、第2始動入賞口27へ遊技球が入球すると1加算(+1)され、第2の変動ゲームが開始されることにより1減算(−1)される。そして、第2の変動ゲーム(又は第1の変動ゲーム)中に第2始動入賞口27へ遊技球が入球すると第2特図始動保留記憶数は更に加算(+1)されて所定の上限数(本実施形態では4)まで累積される。そして、第2保留表示器Rbは、複数(4個)の発光手段で構成されている。例えば、2個の発光手段が点灯している場合には2回の第2の変動ゲームが保留中であることを報知している。従って、遊技者は、第2保留表示器Rbの表示内容を見て、保留されている第2の変動ゲームの回数が減ったときには、現在第2の変動ゲームが実行されていることを認識することができる。
また、センター役物20の左方には、作動ゲート23が配設されている。作動ゲート23の奥方には、入賞(通過)した遊技球を検知するゲートセンサSE4が設けられている。作動ゲート23は、遊技球の入賞検知(通過検知)を契機に、普図ゲームの始動条件を付与し得る。普図ゲームは、第2始動入賞口27を開状態とするか否か(第2始動入賞口27に遊技球を入賞可能とするか)の抽選結果を導出するために行われる演出である。第2始動入賞口27は、開閉羽根26により常には入り口が閉鎖された閉状態となっており、この閉状態では遊技球を入賞させることができない。その一方で、第2始動入賞口27は、普図当り遊技が付与されると、開閉羽根26が開放されることにより第2始動入賞口27が開状態となり、遊技球を入賞させることができる。即ち、普図当り遊技が付与されると、開閉羽根26の開放によって第2始動入賞口27に遊技球を入賞させることができるため、第2始動入賞口27に遊技球を入賞させやすくなり、遊技者は、第2の変動ゲームの始動条件と賞球を容易に獲得できるチャンスを得ることができる。なお、第1始動入賞口25へは常に同じ条件で遊技球を入賞させることができるようになっている。
また、図2に示すように、普通図柄表示器H10の上部には、普通図柄保留表示器Mが配設されている。普通図柄保留表示器Mは、作動ゲート23を遊技球が通過し、始動保留球となって機内部(RAM30c)で記憶された始動保留球の記憶数(以下、「普図始動保留記憶数」(又は「普通図柄始動保留記憶数」)と示す)を表示する表示器であり、普通図柄保留表示器Mの表示内容によって保留されている普図ゲームの回数が報知される。
普図始動保留記憶数は、作動ゲート23を遊技球が通過すると1加算(+1)され、普図ゲームが開始されることにより1減算(−1)される。そして、普図ゲーム中に作動ゲート23を遊技球が通過すると普図始動保留記憶数は更に加算(+1)されて所定の上限数(本実施形態では4)まで累積される。そして、普通図柄保留表示器Mは、複数(4個)の発光手段で構成されている。1個の発光手段が点灯している場合には1回の普図ゲームが保留中であることを報知している。
また、本実施形態のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な特別遊技状態として確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、確定停止表示された大当り図柄(特図)の種類が予め定めた確変図柄であることを条件として、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)を低確率(通常状態)である通常確率(本実施形態では4/1549)から高確率(本実施形態では40/1549)に変動させる確変状態(確率変動状態)を付与する機能である。本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態が付与される大当りが確変大当りであり、確変状態が付与されない大当りが非確変大当りとなる。
また、確変状態は、予め定めた回数(本実施形態では10000回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。本実施形態では、予め定めた回数として10000回を定めているため、確変状態は、実質的に次回の大当りが生起される迄の間付与されることと同等となっている。このように、確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。
また、確変状態が付与されると、開閉羽根26を開動作させるか否かの抽選結果を導出する普図ゲームの変動時間が短縮される、及び普図ゲームの普通当り確率が通常確率から高確率に変動する入球率向上状態が特典として付与される場合がある。この入球率向上状態において、開閉羽根26は、普図ゲームにおいて当選した際、通常状態(非確変状態)である場合とは異なる動作パターンで開閉動作するようになっている。すなわち、通常状態時に普図ゲームに当選する場合には、開閉羽根26が1回開放し、開放してから300ms又は2500ms経過するまで開放状態を維持するようになっている。その一方、入球率向上状態時に普図ゲームに当選する場合には、開閉羽根26が3回開放するとともに、1回の開放において開放してから1160msが経過するまで開放状態を維持するようになっている。つまり、開閉羽根26は、入球率向上状態が付与されている場合、通常状態が付与されている状態に比較して、合計開放時間が長く、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。
なお、開放してから規定時間経過する前であっても、入球上限個数(例えば、9球)の遊技球が入球したときには、開閉羽根26は閉鎖するようになっている。同様に、所定回数開放していなくても、入球上限個数(例えば、9球)の遊技球が入球したときには、開閉羽根26は閉鎖するようになっている。また、本実施形態の入球率向上状態は、確変図柄(大当り遊技)の種類及び確変大当りとなる図柄変動ゲームがどのような遊技状態で行われたかによって付与されるか否かが決定される。
また、本実施形態のパチンコ機10は、非確変状態となる大当り遊技終了後に遊技者に有利な特別遊技状態として変動時間短縮(以下、「時短」と示す)状態を付与する時短機能を備えている。時短状態が付与されると、開閉羽根26を開動作させるか否かの抽選結果を導出する普図ゲームの変動時間が短縮される、及び普図ゲームの当り確率が通常確率から高確率に変動する入球率向上状態が特典として付与されるようなっている。入球率向上状態において、開閉羽根26は、前述同様、普図ゲームにおいて当選した際、通常状態である場合と異なる動作パターンで開閉動作するようになっている。
すなわち、通常状態時に普図ゲームに当選する場合には、開閉羽根26が1回開放し、開放してから300ms又は2500ms経過するまで開放状態を維持するようになっている。その一方で、入球率向上状態時に普図ゲームに当選する場合には、開閉羽根26が3回開放するとともに、1回の開放において開放してから1160msが経過するまで開放状態を維持するようになっている。つまり、開閉羽根26は、時短状態が付与されている場合、通常状態が付与されている状態に比較して、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。また、時短状態は、予め定めた回数(本実施形態では100回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。本実施形態では、非確変大当りとなるとき、大当り遊技終了後、時短状態が付与されるようになっている。
次に、図4〜図7に基づき本実施形態のパチンコ機10に規定する大当り遊技及び小当り遊技について、詳しく説明する。
大当り遊技は、図柄変動ゲームにて各表示器H0〜H2に大当り図柄(及び大当りの図柄組み合わせ)が停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限(本実施形態では15ラウンド又は2ラウンド)として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、大入賞口装置29の大入賞口扉28の開閉が所定回数行われるまでであり、1回のラウンド遊技中に大入賞口装置29は、規定個数(入球上限個数)の遊技球が入賞するまでの間、又は規定時間(ラウンド遊技時間)が経過するまでの間、開放される。また、ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われ、大当り遊技は終了される。なお、本実施形態では、2ラウンドの大当り遊技が、第1大当り遊技となり、15ラウンドの大当り遊技が、第2大当り遊技となる。
そして、図4〜図7に示すように、本実施形態のパチンコ機10では、大当り抽選に当選した場合、8種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与されるようになっている。そして、8種類の大当り遊技のうち、何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り抽選に当選した際に決定する特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて決定されるようになっている。本実施形態において第1特図表示器H0に表示される100種類の特別図柄の大当り図柄は、図柄A、図柄B、図柄C、図柄D、図柄F、図柄G及び図柄Hの7つのグループに分類される。
そして、図柄Aには第1特図表示器H0に表示される大当り図柄のうち10種類の大当り図柄が振り分けられている。同様に、図柄Bには第1特図表示器H0に表示される大当り図柄のうち2種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Cには第1特図表示器H0に表示される大当り図柄のうち3種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Dには第1特図表示器H0に表示される大当り図柄のうち18種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Fには第1特図表示器H0に表示される大当り図柄のうち10種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Gには第1特図表示器H0に表示される大当り図柄のうち32種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Hには第1特図表示器H0に表示される大当り図柄のうち25種類の大当り図柄が振り分けられている。また、図柄Iには、小当り遊技に対応する10種類の特別図柄(小当り図柄)が振分けられている。
また、図6,図7に示すように、本実施形態において第2特図表示器H1に表示される100種類の特別図柄の大当り図柄は、図柄a〜図柄e及び図柄hの6つのグループに分類される。そして、図柄aには第2特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち40種類の大当り図柄が振り分けられている。同様に、図柄bには第2特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち7種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄cには第2特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち13種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄dには第2特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち12種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄eには第2特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち3種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄hには第2特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち25種類の大当り図柄が振り分けられている。また、図柄iには、小当り遊技に対応する10種類の特別図柄(小当り図柄)が振分けられている。
図柄Aに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄aに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与する15ラウンド大当り遊技である。以下、図柄Aに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄aに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技を「15R特別確変大当り遊技」と示す。15R特別確変大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、15R特別確変大当り遊技における15回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口装置29の大入賞口扉28を「1回」開放させるように設定されている。また、15R特別確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時まで入球率向上状態が付与されるようになっている。なお、確変状態が付与されてから10000回の図柄変動ゲームの終了時まで入球率向上状態が付与される場合を「リミットなし」と表記している。
また、15R特別確変大当り遊技では、オープニング時間として「5.5(秒)」が、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間(規定時間)として「25(秒)」が、エンディング時間として「5.568(秒)」がそれぞれ設定されている。各ラウンド遊技は、入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もある。このため、15R特別確変大当り遊技において、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間である「25(秒)」は最大時間となる。なお、15R特別確変大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間(ラウンド間インターバル)は、「2.0(秒)」に設定されている。
図柄Bに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄bに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されている。また、当該大当り遊技は、大当り遊技終了後に確変状態が付与され、最初のラウンド遊技における大入賞口装置29の開放態様を、15R特別確変大当り遊技の開放態様と異ならせた15ラウンド大当り遊技である。以下、図柄Bに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄bに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技を「ジャンプアップ大当り遊技」と示す。ジャンプアップ大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、ジャンプアップ大当り遊技では、1ラウンド目のラウンド遊技において大入賞口装置29の大入賞口扉28を複数回(本実施形態では3回)開放させるとともに、2ラウンド目からのラウンド遊技において大入賞口装置29の大入賞口扉28を「1回」開放させるように設定されている。また、ジャンプアップ大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時まで入球率向上状態が付与されるようになっている。
また、ジャンプアップ大当り遊技では、オープニング時間として「0.004(秒)」が、エンディング時間として「5.568(秒)」がそれぞれ設定されている。そして、ジャンプアップ大当り遊技において1ラウンド目の大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放態様として、開放1回目と開放2回目の開放時間が「0.32(秒)」に、開放3回目の開放時間が「24.36(秒)」に、それぞれ設定されている。また、開放1回目と開放2回目の間にはインターバル時間として「2.0(秒)」が、開放2回目と開放3回目の間にはインターバル時間として「2.92(秒)」が、それぞれ設定されている。これにより、ジャンプアップ大当り遊技の1ラウンド目のラウンド遊技時間は、「0.32(秒)+2.0(秒)+0.32(秒)+2.92(秒)+24.36(秒)」からなる「29.92(秒)」に設定されていることになる。
その一方で、ジャンプアップ大当り遊技において2ラウンド目〜15ラウンド目では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「25(秒)」がそれぞれ設定されている。2ラウンド目〜15ラウンド目の各ラウンド遊技時間(25(秒))は、1ラウンド目の大入賞口装置29の合計開放時間(0.32(秒)+0.32(秒)+24.36(秒)=25(秒))と同一時間に設定されている。各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。なお、ジャンプアップ大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。
図柄Cに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄cに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されている。また、当該大当り遊技は、大当り遊技終了後に確変状態が付与され、11ラウンド目のラウンド遊技における大入賞口装置29の開放態様を、15R特別確変大当り遊技の開放態様と異ならせた15ラウンド大当り遊技である。以下、図柄Cに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄cに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技を「ステップアップ大当り遊技」と示す。ステップアップ大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、ステップアップ大当り遊技では、11ラウンド目のラウンド遊技において大入賞口装置29の大入賞口扉28を複数回(本実施形態では6回)開放させるとともに、11ラウンド目以外のラウンド遊技において大入賞口装置29の大入賞口扉28を「1回」開放させるように設定されている。また、ステップアップ大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時まで入球率向上状態が付与されるようになっている。
また、ステップアップ大当り遊技では、オープニング時間として「5.5(秒)」が、エンディング時間として「5.568(秒)」がそれぞれ設定されている。そして、ステップアップ大当り遊技において11ラウンド目の大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放態様として、開放1回目〜開放5回目の開放時間が「0.32(秒)」に、開放6回目の開放時間が「23.4(秒)」に、それぞれ設定されている。また、開放1回目〜開放5回目の開放後には、インターバル時間として「2.0(秒)」が、それぞれ設定されている。これにより、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目のラウンド遊技時間は、「(0.32(秒)+2.0(秒))×5+23.4(秒)」からなる「35(秒)」に設定されていることになる。
その一方で、ステップアップ大当り遊技において11ラウンド目以外のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「25(秒)」がそれぞれ設定されている。11ラウンド目以外のラウンド遊技の各ラウンド遊技時間(25(秒))は、11ラウンド目の大入賞口装置29の合計開放時間((0.32(秒))×5+23.4(秒)=25(秒))と同一時間に設定されている。各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。なお、ステップアップ大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。
図柄Dに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄dに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されている。また、当該大当り遊技は、大当り遊技終了後に確変状態が付与され、11ラウンド〜15ラウンド目のラウンド遊技における大入賞口装置29の開放態様を、15R特別確変大当り遊技の開放態様と異ならせた15ラウンド大当り遊技である。以下、図柄Dに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄dに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技を「15R通常確変大当り遊技」と示す。15R通常確変大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、15R通常確変大当り遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口装置29の大入賞口扉28を「1回」開放させるように設定されている。また、15R通常確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時まで入球率向上状態が付与されるようになっている。
また、15R通常確変大当り遊技では、オープニング時間として「5.5(秒)」が、エンディング時間として「5.568(秒)」がそれぞれ設定されている。そして、15R通常確変大当り遊技において11ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「0.32(秒)」がそれぞれ設定されている。その一方で、ステップアップ大当り遊技において1ラウンド目〜10ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「25(秒)」がそれぞれ設定されている。これにより、15R通常確変大当り遊技において、11ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放してから15ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖するまでの時間(「11.6(秒)」)は、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目において大入賞口装置29の大入賞口扉28が5回目の開放を終了するまでの時間と同一時間とされる。
なお、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。しかしながら、11ラウンド目以降のラウンド遊技時間(0.32(秒))は、1回のラウンド遊技において、大入賞口装置29に入球する遊技球の入球個数が、入球上限個数を満たさないような時間に設定されている。因みに、パチンコ遊技機10では、1分間あたりの遊技球の発射個数がおおよそ「100球」に設定されているので、遊技球を1球発射させるために要する時間は「0.6(秒)」となる。すなわち、15R通常確変大当り遊技の11ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技において、ラウンド遊技時間(0.32(秒))内に、入球上限個数となる「9球」の遊技球を発射して、入球させるのは実質的に無理である。なお、15R通常確変大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。
図柄eに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されている。また、当該大当り遊技は、大当り遊技終了後に確変状態が付与され、11ラウンド〜15ラウンド目のラウンド遊技における大入賞口装置29の開放態様を、15R特別確変大当り遊技の開放態様と異ならせた15ラウンド大当り遊技である。また、図柄eに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態が付与される。また、図柄eに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技では、大当り遊技終了時から予め決められた回数(本実施形態では100回)の図柄変動ゲームが終了するまで入球率向上状態が付与されるようになっている。以下、図柄eに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技を「15R確変秘匿大当り遊技」と示す。15R確変秘匿大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、15R確変秘匿大当り遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口装置29の大入賞口扉28を「1回」開放させるように設定されている。
また、15R確変秘匿大当り遊技では、オープニング時間として「5.5(秒)」が、エンディング時間として「5.568(秒)」がそれぞれ設定されている。そして、15R確変秘匿大当り遊技において11ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「0.32(秒)」がそれぞれ設定されている。その一方で、15R確変秘匿大当り遊技において1ラウンド目〜10ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「25(秒)」がそれぞれ設定されている。
これにより、15R確変秘匿大当り遊技において、11ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放してから15ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖するまでの時間(「11.6(秒)」)は、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目において大入賞口装置29の大入賞口扉28が5回目の開放を終了するまでの時間と同一時間とされる。また、15R確変秘匿大当り遊技において、各ラウンド遊技の大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放態様は、15R通常確変大当り遊技と同じとなっている。
なお、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。しかしながら、11ラウンド目以降のラウンド遊技時間(0.32(秒))は、1回のラウンド遊技において、大入賞口装置29に入球する遊技球の入球個数が、入球上限個数を満たさないような時間に設定されている。因みに、パチンコ遊技機10では、1分間あたりの遊技球の発射個数がおおよそ「100球」に設定されているので、遊技球を1球発射させるために要する時間は「0.6(秒)」となる。すなわち、15R確変秘匿大当り遊技の11ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技において、ラウンド遊技時間(0.32(秒))内に、入球上限個数となる「9球」の遊技球を発射して、入球させるのは実質的に無理である。なお、15確変秘匿大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。
図柄Fに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態が付与される2ラウンド大当り遊技である。以下、図柄Fに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたときに付与される大当り遊技を「2R通常確変大当り遊技」と示す。2R通常確変大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、2R通常確変大当り遊技における2回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口装置29(の大入賞口扉28)をそれぞれ「1回」ずつ開放させるように設定されている。また、2R通常確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に係わらず、大当り遊技終了後に確変状態及び入球率向上状態が付与されるようになっている。
また、2R通常確変大当り遊技では、オープニング時間として「0.004(秒)」が、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「0.32(秒)」が、エンディング時間として「0.924(秒)」がそれぞれ設定されている。つまり、2R通常確変大当り遊技におけるオープニング時間及びラウンド遊技時間は、ジャンプアップ大当り遊技のオープニング時間、及び1ラウンド目における1回目と2回目の大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放時間と同一時間に設定されている。また、2R通常確変大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。これにより、2R通常確変大当り遊技において、1ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放してから2ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖するまでの時間(「2.64(秒)」)は、ジャンプアップ大当り遊技の1ラウンド目において大入賞口装置29の大入賞口扉28が2回目の開放を終了するまでの時間と同一時間とされる。
なお、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。しかしながら、2R通常確変大当り遊技のラウンド遊技時間(0.32(秒))は、1回のラウンド遊技において、大入賞口装置29に入球する遊技球の入球個数が、入球上限個数を満たさないような時間に設定されている。因みに、パチンコ遊技機10では、1分間あたりの遊技球の発射個数がおおよそ「100球」に設定されているので、遊技球を1球発射させるために要する時間は「0.6(秒)」となる。すなわち、2R通常確変大当り遊技の各ラウンド遊技において、ラウンド遊技時間(0.32(秒))内に、入球上限個数となる「9球」の遊技球を発射して、入球させるのは実質的に無理である。
図柄Gに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態が付与される2ラウンド大当り遊技である。以下、図柄Gに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたときに付与される大当り遊技を「2R特別確変大当り遊技」と示す。2R特別確変大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、2R特別確変大当り遊技における2回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口装置29(の大入賞口扉28)をそれぞれ「1回」ずつ開放させるように設定されている。また、2R特別確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に応じて、大当り遊技終了後に確変状態及び入球率向上状態が付与される場合と、大当り遊技終了後に確変状態のみが付与される場合とがある。具体的には、大当り抽選の当選時において、確変状態が付与されていれば、大当り遊技終了後に確変状態及び入球率向上状態が付与される。また、大当り抽選の当選時において、確変状態が付与されていなくても入球率向上状態が付与されていれば、大当り遊技終了後に確変状態及び入球率向上状態が付与される。その一方、大当り抽選の当選時において、確変状態及び入球率向上状態が付与されていなければ、大当り遊技終了後に確変状態は付与されるが、入球率向上状態は付与されない。
また、2R特別確変大当り遊技では、オープニング時間として「0.004(秒)」が、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「0.32(秒)」が、エンディング時間として「0.924(秒)」がそれぞれ設定されている。つまり、2R特別確変大当り遊技におけるオープニング時間及びラウンド遊技時間は、ジャンプアップ大当り遊技のオープニング時間、及び1ラウンド目における1回目と2回目の大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放時間と同一時間に設定されている。また、2R特別確変大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。これにより、2R特別確変大当り遊技において、1ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放してから2ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖するまでの時間(「2.64(秒)」)は、ジャンプアップ大当り遊技の1ラウンド目において大入賞口装置29の大入賞口扉28が2回目の開放を終了するまでの時間と同一時間とされる。また、2R特別確変大当り遊技における大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放態様は、2R通常確変大当り遊技における開放態様と同一となっている。
なお、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。しかしながら、2R特別確変大当り遊技のラウンド遊技時間(0.32(秒))は、1回のラウンド遊技において、大入賞口装置29に入球する遊技球の入球個数が、入球上限個数を満たさないような時間に設定されている。因みに、パチンコ遊技機10では、1分間あたりの遊技球の発射個数がおおよそ「100球」に設定されているので、遊技球を1球発射させるために要する時間は「0.6(秒)」となる。すなわち、2R特別確変大当り遊技の各ラウンド遊技において、ラウンド遊技時間(0.32(秒))内に、入球上限個数となる「9球」の遊技球を発射して、入球させるのは実質的に無理である。
図柄Hに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄hに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与しない(非確変状態を付与する)15ラウンド大当り遊技である。以下、図柄Hに分類される大当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄hに分類される大当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技を「15R通常非確変大当り遊技」と示す。15R通常非確変大当り遊技では、11ラウンド〜15ラウンド目のラウンド遊技における大入賞口装置29の開放態様を、15R特別確変大当り遊技の開放態様と異ならせている。また、15R通常非確変大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「9球」に設定されている。また、15R通常非確変大当り遊技における15回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口装置29(の大入賞口扉28)を「1回」開放させるように設定されている。また、15R通常非確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後には確変状態が付与されずに、予め定めた回数(本実施形態では100回)を上限回数として時短状態が付与されるようになっている。
また、15R通常非確変大当り遊技では、オープニング時間として「5.5(秒)」が、エンディング時間として「5.568(秒)」がそれぞれ設定されている。そして、15R通常非確変大当り遊技において11ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「0.32(秒)」がそれぞれ設定されている。その一方で、15R通常非確変大当り遊技において1ラウンド目〜10ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)の開放回数がそれぞれ「1回」とされ、ラウンド遊技時間として「25(秒)」がそれぞれ設定されている。
これにより、15R通常非確変大当り遊技において、11ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放してから15ラウンド目で大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖するまでの時間(「11.6(秒)」)は、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目において大入賞口装置29の大入賞口扉28が5回目の開放を終了するまでの時間と同一時間とされる。また、15R通常非確変大当り遊技において、各ラウンド遊技の大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放態様は、15R通常確変大当り遊技と同じとなっている。また、15R通常非確変大当り遊技における各ラウンド遊技の大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放態様、及び入球率向上状態が付与される図柄変動ゲームの回数は、15R確変秘匿大当り遊技と同じとなっている。つまり、15R通常非確変大当り遊技と、15R確変秘匿大当り遊技は、見た目が全く同じとなっている。
なお、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。なお、15R通常非確変大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。
図柄Iに分類される小当り図柄が第1特図表示器H0に表示されたとき、又は図柄iに分類される小当り図柄が第2特図表示器H1に表示されたときに付与される小当り遊技は、規定ラウンド数が「1回」に設定されているとともに、1回のラウンド遊技の入球上限個数(カウント数)が「9球」に設定されている。また、小当り遊技の1回のラウンド遊技では、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)を「2回」開放させるように設定されている。また、小当り遊技では、当該小当り遊技終了後の遊技状態を、小当り抽選の当選時における遊技状態で継続させるようになっている。すなわち、小当り遊技では、小当り抽選の当選時に確変状態が付与されていれば小当り遊技終了後にも確変状態を継続して付与させるとともに、小当り抽選の当選時に時短状態が付与されていれば小当り遊技終了後にも時短状態を継続して付与させる。また、小当り遊技では、小当り抽選の当選時に入球率向上状態が付与されていれば小当り遊技終了後に入球率向上状態を継続して付与させる。また、小当り遊技では、小当り抽選の当選時の遊技状態が通常状態であれば小当り遊技終了後も通常状態を継続させる。
また、小当り遊技では、オープニング時間として「0(秒)」が、エンディング時間として「0.936(秒)」がそれぞれ設定されている。そして、小当り遊技におけるラウンド遊技の大入賞口装置29(大入賞口扉28)の開放態様として、開放1回目と開放2回目の開放時間が「0.32(秒)」に設定されているとともに、開放1回目と開放2回目の間にはインターバル時間として「2.0(秒)」が設定されている。これにより、小当り遊技における1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間は、「0.32(秒)+2.0(秒)+0.32(秒)」からなる「2.64(秒)」に設定されていることになる。このため、小当り遊技のラウンド遊技時間は、2R通常確変大当り遊技及び2R特別確変大当り遊技の1ラウンド目で大入賞口装置29(の大入賞口扉28)が開放してから2ラウンド目で大入賞口装置29が閉鎖するまでの時間と同一時間とされる。さらに、小当り遊技のラウンド遊技時間は、ジャンプアップ大当り遊技の1ラウンド目において大入賞口装置29が2回目の開放を終了するまでの時間と同一時間とされる。
なお、小当り遊技におけるラウンド遊技のラウンド遊技時間は、ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。しかしながら、小当り遊技のラウンド遊技時間(2.64(秒))は、1回のラウンド遊技において、大入賞口装置29に入球する遊技球の入球個数が、入球上限個数を満たさないような時間に設定されている。すなわち、小当り遊技のラウンド遊技において、ラウンド遊技時間(2.64(秒))内に、入球上限個数となる「9球」の遊技球を発射して、入球させるのは実質的に無理である。
次に、図3に基づきパチンコ機10の制御構成について説明する。
パチンコ機10の機裏側には、パチンコ機10全体を制御する主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、統括制御基板31と、表示制御基板32と、ランプ制御基板33と、音声制御基板34とが装着されている。統括制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、表示制御基板32、ランプ制御基板33及び音声制御基板34を統括的に制御する。表示制御基板32は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、可変表示器H2の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、ランプ制御基板33は主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、装飾ランプ16の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)を制御する。また、音声制御基板34は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、スピーカ17の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
また、パチンコ機10の機裏側には、外部出力装置としての外部端子板40が装着されている。外部端子板40は、遊技場に設置された各パチンコ遊技機の動作状態を管理するために遊技場の管理室などに設置される外部装置としてのホールコンピュータHCや、パチンコ遊技機10で当選した大当りの回数等の各種情報を表示する大当り回数報知装置KHに接続する基板である。
以下、主制御基板30、統括制御基板31及び表示制御基板32について、その具体的な構成を説明する。
前記主制御基板30には、メインCPU30aが備えられている。該メインCPU30aには、ROM30b及びRAM30cが接続されている。メインCPU30aには、第1始動口センサSE1と、第2始動口センサSE2と、カウントスイッチSE3等が接続されている。また、メインCPU30aには、第1特図表示器H0と、第2特図表示器H1と、第1保留表示器Raと、第2保留表示器Rbと、普通図柄保留表示器Mが接続されている。また、メインCPU30aには、大入賞口ソレノイドSOL1と、普通電動役物ソレノイドSOL2が接続されている。また、メインCPU30aは、普通図柄表示器H10と、ゲートセンサSE4が接続されている。さらに、主制御基板30には、外部端子板40が接続されているとともに、該外部端子板40にはホールコンピュータHCが接続されるようになっている。また、メインCPU30aは、当り判定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値をRAM30cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
ROM30bには、パチンコ機10全体を制御するためのメイン制御プログラムが記憶されている。また、ROM30bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄(特図及び飾図)が変動を開始(図柄変動ゲームが開始)してから図柄が停止表示(図柄変動ゲームが終了)される迄の間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。すなわち、変動パターンは、特図が変動開始してから特図が確定停止表示されるまでの間の図柄変動ゲームの演出内容及び演出時間(変動時間)を特定することができる。
図8に示すように、変動パターンは、大当り抽選に当選した際に選択される大当り演出用の変動パターンP1〜P4と、小当り抽選に当選した際に選択される小当り演出用の変動パターンP5と、大当り抽選及び小当り抽選の何れにも当選しなかったはずれの場合に選択されるはずれ演出用の変動パターンP6〜P14とからなる。はずれ演出用の変動パターンには、リーチを形成し、リーチ演出が行われた後に最終的にはずれとするはずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8と、リーチを形成せずにはずれとするはずれ演出用の変動パターンP9〜P14とがある。
本実施形態において大当り演出用の変動パターンには、15R特別確変大当り遊技、ステップアップ大当り遊技、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技が決定された際に選択される通常変動パターンP1〜P3がある。また、大当り演出用の変動パターンには、ジャンプアップ大当り遊技、2R通常確変大当り遊技及び2R特別確変大当り遊技が決定された際に選択される特定変動パターンP4がある。そして、ジャンプアップ大当り遊技等が決定された際に選択される特定変動パターンP4は、小当り演出用の変動パターンP5により特定される図柄変動ゲームの演出内容と同一であり、かつ同一の変動時間が対応付けられたパターンとなっている。
なお、通常変動パターンP1〜P3に基づき行われる大当り演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的に大当りの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。はずれリーチ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。はずれ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経ることなく最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。リーチ演出は、可変表示器H2の飾り図柄による図柄変動ゲームにおいて、リーチの図柄組み合わせが形成されてから、大当りの図柄組み合わせ、又ははずれの図柄組み合わせが導出される迄の間に行われる演出である。
以下、各変動パターンP1〜P14について詳しく説明する。
大当り演出用の通常変動パターンP1〜P3に基づき第1の変動ゲームが行われた場合、第1特図表示器H0及び可変表示器H2において、夫々に大当りを認識できる大当り図柄及び大当りの図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。また、大当り演出用の通常変動パターンP1〜P3に基づきに基づき第2の変動ゲームが行われた場合、第2特図表示器H1及び可変表示器H2において、夫々に大当りを認識できる大当り図柄及び大当りの図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。
また、ジャンプアップ大当り遊技、2R通常確変大当り遊技及び2R特別確変大当り遊技が決定された際に選択される特定変動パターンP4に基づき第1の変動ゲームが行われると、第1特図表示器H0及び可変表示器H2において、夫々に大当り図柄及び確変示唆の図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。同様に、特定変動パターンP4に基づき第2の変動ゲームが行われると、第2特図表示器H1及び可変表示器H2において、夫々に大当り図柄及び確変示唆の図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。例えば、2R通常確変大当り遊技が決定された際に選択される特定変動パターンP4に基づき第1の変動ゲームが行われた場合、可変表示器H2でリーチ演出が行われた後、飾図による確変示唆の図柄組み合わせが表示されると同時に、第1特図表示器H0において特図による大当り図柄が表示されるようになっている。
また、小当り遊技が決定された際に選択される小当り演出用の変動パターンP5に基づき第1の変動ゲームが行われると、第1特図表示器H0及び可変表示器H2において、夫々に小当り図柄及び確変示唆の図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。同様に、小当り遊技が決定された際に選択される小当り演出用の変動パターンP5に基づき第2の変動ゲームが行われると、第2特図表示器H1及び可変表示器H2において、夫々に小当り図柄及び確変示唆の図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。例えば、小当り演出用の変動パターンP5に基づき第1の変動ゲームが行われた場合、可変表示器H2でリーチ演出が行われた後、飾図による確変示唆の図柄組み合わせが表示されると同時に、第1特図表示器H0において特図による小当り図柄が表示されるようになっている。
また、はずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8に基づき第1の変動ゲームが行われると、第1特図表示器H0及び可変表示器H2において、夫々にはずれ図柄及びはずれ(はずれリーチ)の図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。同様に、はずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8に基づき第2の変動ゲームが行われると、第2特図表示器H1及び可変表示器H2において、夫々にはずれ図柄及びはずれ(はずれリーチ)の図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。例えば、はずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8に基づき第1の変動ゲームが行われた場合、可変表示器H2でリーチ演出が行われた後、飾図によるはずれの図柄組み合わせが表示されると同時に、第1特図表示器H0において特図によるはずれ図柄が表示されるようになっている。
そして、はずれ演出用の変動パターンP9〜P14に基づき第1の変動ゲームが行われると、第1特図表示器H0及び可変表示器H2において、通常変動後、夫々にはずれ図柄及びはずれの図柄組み合わせが最終的に表示されるようになっている。はずれ演出用の変動パターンP9〜P14に基づき第2の変動ゲームが行われると、第2特図表示器H1及び可変表示器H2において、通常変動後、夫々にはずれ図柄及びはずれの図柄組み合わせが最終的に表示されるパターンとなっている。例えば、はずれ演出用の変動パターンP9〜P14に基づき第1の変動ゲームが行われると、図柄変動ゲーム開始後、通常変動が行われ、可変表示器H2において飾図によるはずれの図柄組み合わせが表示されると共に、第1特図表示器H0において特図によるはずれ図柄が表示されるようになっている。
なお、図柄変動ゲームにて、リーチ演出が行われる場合、変動パターンにより特定される演出時間が長いほど大当り信頼度が高くなるように設定されている。すなわち、メインCPU30aは、15R特別確変大当り遊技、ステップアップ大当り遊技、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技又は15R通常非確変大当り遊技の付与が決定された場合、演出時間が短い変動パターンよりも長い変動パターンを決定しやすくなっている。一方、メインCPU30aは、大当り判定の判定結果が否定であって、リーチ判定の判定結果が肯定の場合、演出時間が長い変動パターンよりも短い変動パターンを決定しやすくなっている。従って、メインCPU30aは、大当り演出用の通常変動パターンP1〜P3のうち、変動時間が長い変動パターンほど(本実施形態では、P1<P2<P3の順番)決定しやすくなっている。一方、メインCPU30aは、はずれリーチ演出用の通常変動パターンP6〜P8のうち、変動時間が長い変動パターンほど(本実施形態では、P6<P7<P8の順番)決定しにくくなっている。
また、ROM30bには、大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当りか否かの内部抽選で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る数値(0〜1548までの全1549通りの整数)の中から定められている。なお、大当り判定値は、確変状態が付与されているか否かでその数が異なっており、確変状態時の大当り判定値の数(本実施形態では40個)は、通常状態時の大当り判定値の数(本実施形態では4個)よりも多く設定されている。また、RAM30cには、大当り判定時に使用する当り判定用乱数が記憶されている。
本実施形態において、当り判定用乱数は、第1始動入賞口25又は第2始動入賞口27へ遊技球が入賞したことを契機に取得するようになっており、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームにおいて共通使用している。すなわち、第1始動入賞口25へ遊技球が入賞したことを契機に取得する当り判定用乱数は、第2始動入賞口27へ遊技球が入賞したことを契機に取得する当り判定用乱数と同一のものである。また、大当り判定値も、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームにおいて共通使用している。すなわち、第1特図始動保留記憶数に基づく大当り判定のときに使用する大当り判定値は、第2特図始動保留記憶数に基づく大当り判定のときに使用する大当り判定値と同じものである。
また、ROM30bには、小当り判定値が記憶されている。小当り判定値は、小当りか否かの内部抽選で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る数値(0〜1548までの全1549通りの整数)の中から定められている。なお、小当り判定値は、第1の変動ゲームと第2の変動ゲームとで(第1の変動ゲームと第2の変動ゲームのいずれが行われるかを示す特別図柄変動処理フラグの値によって)、その数が異なっている。具体的には、第1の変動ゲームが行われるときの小当り判定値の数(本実施形態では12個)は、第2の変動ゲームが行われるときの小当り判定値の数(本実施形態では6個)よりも多く設定されている。なお、当り判定用乱数は、大当り判定において使用した乱数をそのまま使用するようになっている。また、小当り判定値は、確変状態が付与されているか否か、及び入球率向上状態が付与されているか否かによってその値が異なることはない(同じ値が定められている)。
また、RAM30cには、大当り決定時に大当り図柄となる特図の種類を決定する際に用いる特図振分乱数が記憶されている。各特図には、この特図振分乱数が所定個数(本実施形態では1個)ずつ振り分けられており、メインCPU30aは、大当りの決定時(大当り判定が肯定となった場合)、取得した特図振分乱数に基づき大当り図柄を決定する。この特図振分乱数は、予め定められた数値範囲内(本実施形態では、「0」〜「99」の全100通りの整数)の数値を取り得るように、メインCPU30aが所定の周期毎(4ms毎)に数値を1加算して更新するようになっている。そして、メインCPU30aは、更新後の値を特図振分乱数の値としてRAM30cに記憶し、既に記憶されている特図振分乱数の値を書き換えることで特図振分乱数の値を順次更新するようになっている。本実施形態において、特図振分乱数は、第1始動入賞口25又は第2始動入賞口27へ遊技球が入賞したことを契機に取得するようになっており、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームにおいて共通使用している。すなわち、第1始動入賞口25へ遊技球が入賞したことを契機に取得する特図振分乱数は、第2始動入賞口27へ遊技球が入賞したことを契機に取得する特図振分乱数と同一のものである。
なお、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームのいずれの図柄変動ゲームを実行させるかにより決定された大当り図柄が図柄A〜D,F〜Hのうち(第2の変動ゲームの場合、図柄a〜e,hのうち)どのグループに分類されるか異なっている。具体的には、第1の変動ゲーム又は第2の変動ゲームのいずれの図柄変動ゲームを実行させることを示す特別図柄変動処理フラグに、第1の変動ゲームを行うことを示す[0]が設定されている場合、図柄A〜D,F〜Hのうちいずれかのグループに分類されるようになっている。このため、第1の変動ゲームで大当りとなる場合、大当り図柄として図柄Aに分類される図柄は10/100の確率で表示され、図柄Bに分類される図柄は2/100の確率で表示され、図柄Cに分類される図柄は3/100の確率で表示され、図柄Dに分類される図柄は18/100の確率で表示されることとなる。また、大当り図柄として図柄Fに分類される図柄は10/100の確率で表示され、図柄Gに分類される図柄は32/100の確率で表示され、図柄Hに分類される図柄は25/100の確率で表示されることとなる。
また、特別図柄変動処理フラグに、第2の変動ゲームを行うことを示す[1]が設定されている場合、図柄a〜e,hのうちいずれかのグループに分類されるようになっている。このため、第2の変動ゲームで大当りとなる場合、大当り図柄として図柄aに分類される図柄は40/100の確率で表示され、図柄bに分類される図柄は7/100の確率で表示され、図柄cに分類される図柄は13/100の確率で表示され、図柄dに分類される図柄は12/100の確率で表示されることとなる。また、大当り図柄として図柄eに分類される図柄は3/100の確率で表示され、図柄hに分類される図柄は25/100の確率で表示されることとなる。他方、小当りの決定時(大当り判定が否定となって小当り判定で肯定となった場合)には、10種類の小当り図柄の中から図柄が決定され、はずれの決定時(大当り判定及び小当り判定が否定となった場合)、1種類のはずれ図柄の中から図柄が決定される。また、RAM30cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(各種乱数の値など)が記憶されるようになっている。例えば、RAM30cには、小当り決定時に小当り図柄となる特図の種類を決定する際に用いる小当り図柄振分乱数が記憶されている。また、RAM30cには、普図ゲームが当りとなる時に当り図柄となる普図の種類を決定する際に用いる普図振分乱数が記憶されている。
また、ROM30bには、普通当り判定値が記憶されている。普通当り判定値は、普通当りか否かの内部抽選で用いる判定値であり、普通当り判定用乱数の取り得る数値(0〜250までの全251通りの整数)の中から定められている。なお、普通当り判定値は、入球率向上状態が付与されているか否かでその数が異なっており、入球率向上状態が付与されている時の普通当り判定値の数(本実施形態では240個)は、通常状態時の普通当り判定値の数(本実施形態では30個)よりも多く設定されている。また、RAM30cには、普通当り判定時に使用する普通当り判定用乱数が記憶されている。本実施形態において、普通当り判定用乱数は、作動ゲート23を遊技球が通過したことを契機に取得するようになっている。
次に、図3に基づき統括制御基板31について説明する。
統括制御基板31には、統括CPU31aが備えられている。該統括CPU31aには、ROM31b及びRAM31cが接続されている。また、統括CPU31aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値をRAM31cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。また、ROM31bには、表示制御基板32、ランプ制御基板33及び音声制御基板34を統括的に制御するための統括制御プログラムが記憶されている。統括CPU31aは、各種制御コマンドを入力すると、当該統括制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
次に、図3に基づき表示制御基板32について説明する。
表示制御基板32には、サブCPU32aが備えられている。該サブCPU32aには、ROM32b及びRAM32cが接続されている。また、表示制御基板32(サブCPU32a)には、可変表示器H2が接続されている。ROM32bには、可変表示器H2の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、ROM32bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。また、RAM32cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
次に、メインCPU30aが、メイン制御プログラムに基づき実行する入賞処理や変動パターン決定処理などの各種処理について説明する。最初に、特別図柄入力処理を説明する。
図9に示すように、メインCPU30aは、第1始動入賞口25に遊技球が入球したか否かを判定する(ステップS1)。すなわち、ステップS1においてメインCPU30aは、第1始動口センサSE1が遊技球を検知した時に出力する第1検知信号を入力したか否かを判定する。ステップS1の判定結果が否定の場合、メインCPU30aは、ステップS5へ移行する。ステップS1の判定結果が肯定の場合、メインCPU30aは、RAM30cに記憶されている第1特図始動保留記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2の判定結果が否定(第1特図始動保留記憶数=4)の場合、メインCPU30aは、ステップ5へ移行する。
ステップS2の判定結果が肯定(第1特図始動保留記憶数<4)の場合、メインCPU30aは、第1特図始動保留記憶数を+1(1加算)し、第1特図始動保留記憶数を書き換える(ステップS3)。続いて、メインCPU30aは、当り判定用乱数の値と、特図振分乱数の値と、小当り図柄振分乱数の値をRAM30cから読み出して取得し、該値を第1特図始動保留記憶数に対応付けられたRAM30cの所定の記憶領域に設定する(ステップS4)。
次に、メインCPU30aは、第2始動入賞口27に遊技球が入球したか否かを判定する(ステップS5)。すなわち、ステップS5においてメインCPU30aは、第2始動口センサSE2が遊技球を検知した時に出力する第2検知信号を入力したか否かを判定する。ステップS5の判定結果が否定の場合、メインCPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。ステップS5の判定結果が肯定の場合、メインCPU30aは、RAM30cに記憶されている第2特図始動保留記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6の判定結果が否定(第2特図始動保留記憶数=4)の場合、メインCPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
ステップS6の判定結果が肯定(第2特図始動保留記憶数<4)の場合、メインCPU30aは、第2特図始動保留記憶数を+1(1加算)し、第2特図始動保留記憶数を書き換える(ステップS7)。続いて、メインCPU30aは、当り判定用乱数の値と、特図振分乱数の値と、小当り図柄振分乱数の値をRAM30cから読み出して取得し、該値を第2特図始動保留記憶数に対応付けられたRAM30cの所定の記憶領域に設定する(ステップS8)。その後、メインCPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
次に、図10〜図12に基づき特別図柄開始処理について説明する。メインCPU30aは、特別図柄開始処理を所定周期毎に実行するようになっている。
メインCPU30aは、まず、図柄(特図及び飾図)が変動表示中であるか否か、及び大当り遊技(或いは小当り遊技)中であるか否か判定する(ステップS11)。ステップS11の判定結果が肯定の場合、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、ステップS11の判定結果が否定の場合、メインCPU30aは、第2特図始動保留記憶数を読み出し(ステップS12)、第2特図始動保留記憶数が「0」よりも大きいか否か判定する(ステップS13)。
ステップS13の判定結果が否定の場合(第2特図始動保留記憶数=0の場合)、メインCPU30aは、第1特図始動保留記憶数を読み出し(ステップS14)、第1特図始動保留記憶数が「0」よりも大きいか否か判定する(ステップS15)。ステップS15の判定結果が否定の場合(第1特図始動保留記憶数=0の場合)、メインCPU30aは、デモ演出の実行を開始させるデモンストレーション指定コマンドを既に出力したか否かを判定する(ステップS16)。この判定結果が否定の場合(デモンストレーション指定コマンドを出力していない場合)、メインCPU30aは、デモンストレーション指定コマンドを出力する(ステップS17)。そして、特別図柄開始処理を終了する。また、ステップS16の判定結果が肯定の場合(デモンストレーション指定コマンドを出力していた場合)、メインCPU30aは、そのまま特別図柄開始処理を終了する。
一方、ステップS15の判定結果が肯定の場合(第1特図始動保留記憶数>0の場合)、メインCPU30aは、RAM30cの所定の記憶領域に記憶される特別図柄変動処理フラグに第1の変動ゲームを実行することを示す値[0]を設定する(ステップS18)。次に、メインCPU30aは、第1特図始動保留記憶数の数を「1」減算(−1)し(ステップS19)、当該第1特図始動保留記憶数に対応付けられてRAM30cの所定の記憶領域に記憶されている当り判定用乱数、特図振分乱数及び小当り図柄振分乱数の値を取得する(ステップS20)。
次に、図11に示すように、メインCPU30aは、取得した当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定して大当り判定(大当り抽選)を行う(ステップS21)。なお、本実施形態において、大当り判定値は、確変状態が付与されているか否かで変更されるようになっている。そして、通常状態の時(低確率の時)、大当り判定の判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、4/1549としており、確変状態の時(高確率の時)、大当り判定の判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、40/1549としている。
ステップS21の判定結果が肯定の場合(大当りの場合)、メインCPU30aは、大当りの変動であることを示す大当りフラグに[1]を設定する(ステップS22)。そして、メインCPU30aは、取得した特図振分乱数の値に基づき、特図による大当り図柄の中から第1特図表示器H0にて確定停止表示される最終停止図柄を決定する(ステップS23)。
なお、第1特図表示器H0に表示される特図の大当り図柄は、図柄A〜D,F〜Hのいずれかに分類されている。
図13(a)に示すように、具体的には、第1特図表示器H0に表示される場合、特図振分乱数「0」〜「9」に対応する特図の大当り図柄は、特図Aに分類され、特図振分乱数「10」〜「11」に対応する特図の大当り図柄は、特図Bに分類され、特図振分乱数「12」〜「14」に対応する特図の大当り図柄は、特図Cに分類される。また、第1特図表示器H0に表示される場合、特図振分乱数「15」〜「32」に対応する特図の大当り図柄は、特図Dに分類され、特図振分乱数「33」〜「42」に対応する特図の大当り図柄は、特図Fに分類され、特図振分乱数「43」〜「74」に対応する特図の大当り図柄は、特図Gに分類される。また、第1特図表示器H0に表示される場合、特図振分乱数「75」〜「99」に対応する特図の大当り図柄は、特図Hに分類される。これにより、メインCPU30aは、ステップS23において、大当り図柄として図柄Aに分類される図柄を10/100の確率で決定する。同様に、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグに[0]が設定されていることから、ステップS23において、図柄Bに分類される図柄を2/100の確率で決定し、図柄Cに分類される図柄を3/100の確率で決定し、図柄Dに分類される図柄を18/100の確率で決定する。同様に、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグに[0]が設定されていることから、ステップS23において、図柄Fに分類される図柄を10/100の確率で決定し、図柄Gに分類される図柄を32/100の確率で決定し、図柄Hに分類される図柄を25/100の確率で決定する。
その後、メインCPU30aは、決定した最終停止図柄から大当り遊技の種類を特定し、その特定した大当り遊技に対応する大当り演出用の変動パターンを決定する(ステップS24)。具体的に言えば、メインCPU30aは、決定した最終停止図柄が図柄A,C,D,Hに分類される場合には、大当り演出用の通常変動パターンP1〜P3の中から決定する。一方、メインCPU30aは、決定した最終停止図柄が図柄B,F,Gに分類される場合には、大当り演出用の特定変動パターンP4を決定する。
変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1の変動ゲームに関する各種処理を実行する(ステップS25)。具体的に言えば、メインCPU30aは、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。同時に、メインCPU30aは、特図を変動開始させるように第1特図表示器H0の表示内容を制御する。また、同時に、メインCPU30aは、図柄変動ゲームの演出時間の計測を開始する。また、メインCPU30aは、最終停止図柄を指定するための特別図柄指定コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。その後、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示器H0の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS21の大当り判定の判定結果が否定の場合(大当りでない場合)、メインCPU30aは、取得した当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている小当り判定値と一致するか否かを判定して小当り判定(小当り抽選)を行う(ステップS26)。なお、本実施形態において、小当り判定値は、第1の変動ゲームであるか否か(特別図柄変動処理フラグに[0]が設定されているか否か)によって、変更されるようになっている。具体的には、第1の変動ゲームである場合、小当り判定の判定結果が肯定となる確率(小当り確率)は、12/1549としており、第2の変動ゲームである場合における小当り判定の判定結果が肯定となる確率(本実施形態では6/1549)より高くなっている。
ステップS26の判定結果が肯定の場合(小当りの場合)、メインCPU30aは、小当りの変動であることを示す小当りフラグに[1]を設定する(ステップS27)。そして、メインCPU30aは、取得した小当り図柄振分乱数に基づき、特図による小当り図柄(図柄I,i)の中から第1特図表示器H0にて確定停止表示される最終停止図柄を決定する(ステップS28)。その後、メインCPU30aは、小当り遊技に対応する小当り演出用の変動パターンP5を決定する(ステップS29)。変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、ステップS25の処理に移行し、前述同様、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1の変動ゲームに関する各種処理を実行し、特別図柄開始処理を終了する。なお、その後に、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示器H0の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS26の小当り判定の判定結果が否定の場合(小当りでない場合)、メインCPU30aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定するリーチ判定を行う(ステップS30)。本実施形態では、メインCPU30aは、ステップS30の処理時においてRAM30cから取得したリーチ判定用乱数が、リーチ判定値に一致するか否かにより当選判定を行う。なお、リーチ判定値は、リーチ演出を行うか否かの内部抽選で用いる判定値であり、リーチ判定用乱数の取り得る数値(0〜240までの全241通りの整数)の中から定められている。また、リーチ判定値は、遊技状態、第1特図保留記憶数及び特別図柄変動処理フラグの値によって異なるようになっている。
図14(a)に従って、詳しく説明すると、特別図柄変動処理フラグが「0」であって、入球率向上状態が付与されていないときに(確変状態の有無にかかわらず)、第1特図保留記憶数が「0」「1」である場合には、メインCPU30aは、34/241の確率でリーチ判定を肯定判定する。同様に、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグが「0」であって、入球率向上状態が付与されていないときに(確変状態の有無にかかわらず)、第1特図保留記憶数が「2」である場合には、17/241の確率でリーチ判定を肯定判定する。同様に、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグが「0」であって、入球率向上状態が付与されていないときに(確変状態の有無にかかわらず)、第1特図保留記憶数が「3」である場合には、5/241の確率でリーチ判定を肯定判定する。このように、第1特図保留記憶数の数が多いほど、すなわち、保留されている第1の変動ゲームが多いほど、リーチ判定の当選確率が低くなる。このため、保留されている第1の変動ゲームが多いほど、保留されている第1の変動ゲームの消化が早くすることができる。その一方、第1特図保留記憶数の数が少ないほど、すなわち、保留されている第1の変動ゲームが少ないほど、リーチ判定の当選確率が高くなる。このため、第1特図保留記憶数の数が少ないときには、リーチ演出を実行させて変動時間を長くする確率を高くして、第1の変動ゲームが途切れないようにすることができる。
一方、特別図柄変動処理フラグが「0」であって、入球率向上状態が付与されている場合には、メインCPU30aは、大当り判定の当選確率及び第1特図保留記憶数に関係なく、10/241の確率でリーチ判定を肯定判定する。これにより、第2の変動ゲームが行われやすくなる入球率向上状態が付与されているときには、無駄なはずれリーチ演出の実行を抑制し、保留される第1の変動ゲームを素早く実行させることができる。
そして、ステップS30の判定結果が肯定の場合(リーチ演出を行う場合)、メインCPU30aは、はずれ図柄を第1特図表示器H0にて確定停止表示される最終停止図柄として決定する(ステップS31)。次に、メインCPU30aは、はずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8の中から変動パターンを決定する(ステップS32)。そして、変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、ステップS25の処理に移行し、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1の変動ゲームに関する各種処理を実行する。その後、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。なお、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示器H0の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS30の判定結果が否定の場合(リーチ演出を行わない場合)、メインCPU30aは、はずれ図柄を第1特図表示器H0にて確定停止表示される最終停止図柄として決定する(ステップS33)。次に、メインCPU30aは、はずれ演出用の変動パターンP9〜P14の中から変動パターンを決定する(ステップS34)。このとき、保留記憶数及び入球率向上状態の有無により、メインCPU30aにより決定される変動パターンが異なるようになっている。
具体的には、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「0」であって、入球率向上状態が付与されていないときに、第1特図保留記憶数が「0」「1」である場合、変動時間が12秒のはずれ演出用の変動パターンP12又は変動時間が24秒のはずれ演出用の変動パターンP14を決定する。同様に、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「0」であって、入球率向上状態が付与されていないときに、第1特図保留記憶数が「2」である場合、変動時間が7秒のはずれ演出用の変動パターンP11を決定し、第1特図保留記憶数が「3」である場合、変動時間が4秒のはずれ演出用の変動パターンP10を決定する。このように、保留されている第1の変動ゲームが多いほど、変動時間が短い変動パターンが決定される。このため、保留されている第1の変動ゲームが多いほど、保留されている第1の変動ゲームを素早く実行させることができる。その一方、保留されている第1の変動ゲームが少ないほど、変動時間が長い変動パターンが決定される。このため、第1特図保留記憶数の数が少ないときには、変動時間を長くして遊技球が入賞する時間を稼ぎ、図柄変動ゲームが途切れないようにすることができる。
一方、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「0」であって、入球率向上状態が付与されているとき、変動時間が15秒の変動パターンP13、7秒の変動パターンP11、3秒の変動パターンP9のうちいずれかのはずれ演出用の変動パターンを決定する。なお、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「0」であって、入球率向上状態が付与されているとき、15秒の変動パターンP13を高確率で選択するようになっている。これにより、第2の変動ゲームが行われやすくなる入球率向上状態が付与されているときには、変動時間を長くして、第2始動入賞口27に遊技球を入賞させる時間を稼ぐようになっている。
そして、変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、ステップS25の処理に移行し、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1の変動ゲームに関する各種処理を実行する。その後、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。なお、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示器H0の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、図10に示すように、ステップS13の判定結果が肯定の場合(第2特図始動保留記憶数>0の場合)、メインCPU30aは、RAM30cの所定の記憶領域に記憶される特別図柄変動処理フラグに第2の変動ゲームを実行することを示す値[1]を設定する(ステップS35)。次に、メインCPU30aは、第2特図始動保留記憶数の数を「1」減算(−1)し(ステップS36)、当該第2特図始動保留記憶数に対応付けられてRAM30cの所定の記憶領域に記憶されている当り判定用乱数、特図振分乱数及び小当り図柄振分乱数の値を取得する(ステップS37)。
次に、図12に示すように、メインCPU30aは、取得した当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定して大当り判定(大当り抽選)を行う(ステップS38)。なお、本実施形態において、通常状態の時(低確率の時)、大当り判定の判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、4/1549としており、確変状態の時(高確率の時)、大当り判定の判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、40/1549としている。
ステップS38の判定結果が肯定の場合(大当りの場合)、メインCPU30aは、大当りの変動であることを示す大当りフラグに[1]を設定する(ステップS39)。そして、メインCPU30aは、取得した特図振分乱数の値に基づき、特図による大当り図柄の中から第2特図表示器H1にて確定停止表示される最終停止図柄を決定する(ステップS40)。
なお、第2特図表示器H1に表示される特図の大当り図柄は、図柄a〜e,hのいずれかに分類されている。
図13(b)に示すように、具体的には、第2特図表示器H1に表示される場合、特図振分乱数「15」〜「27」、「59」、「60」、「75」〜「99」に対応する特図の大当り図柄は、特図aに分類される。また、第2特図表示器H1に表示される場合、特図振分乱数「10」〜「11」、「14」、「28」〜「31」に対応する特図の大当り図柄は、特図bに分類される。また、第2特図表示器H1に表示される場合、特図振分乱数「6」〜「9」、「43」〜「47」、「55」〜「58」に対応する特図の大当り図柄は、特図cに分類される。また、第2特図表示器H1に表示される場合、特図振分乱数「32」〜「39」、「48」〜「50」、「54」に対応する特図の大当り図柄は、特図dに分類され、特図振分乱数「51」〜「53」に対応する特図の大当り図柄は、特図eに分類される。また、第2特図表示器H1に表示される場合、特図振分乱数「0」〜「5」、「12」〜「13」、「40」〜「42」、「61」〜「74」に対応する特図の大当り図柄は、特図hに分類される。
これにより、メインCPU30aは、大当り図柄として図柄aに分類される図柄を40/100の確率で決定する。同様に、メインCPU30aは、ステップS40において、図柄bに分類される図柄を7/100の確率で決定し、図柄cに分類される図柄を13/100の確率で決定し、図柄dに分類される図柄を12/100の確率で決定する。また、メインCPU30aは、図柄eに分類される図柄を3/100の確率で決定し、図柄hに分類される図柄を25/100の確率で決定する。以上のように、第1の変動ゲームと第2の変動ゲームでは、確変状態が付与される大当り図柄は、異なる種類となっている。
ステップS40の処理後、メインCPU30aは、決定した最終停止図柄から大当り遊技の種類を特定し、その特定した大当り遊技に対応する大当り演出用の変動パターンP1〜P4を決定する(ステップS41)。具体的に言えば、メインCPU30aは、決定した最終停止図柄が図柄a,c,d,e,hに分類される場合(すなわち、15R特別確変大当り遊技、ステップアップ大当り遊技、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技、15R通常非確変大当り遊技が決定された場合)には、大当り演出用の通常変動パターンP1〜P3の中から決定する。一方、メインCPU30aは、決定した最終停止図柄が図柄bに分類される場合(すなわち、ジャンプアップ大当り遊技が決定された場合)には、大当り演出用の特定変動パターンP4を決定する。
変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第2の変動ゲームに関する各種処理を実行する(ステップS42)。具体的に言えば、メインCPU30aは、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。同時に、メインCPU30aは、特図を変動開始させるように第2特図表示器H1の表示内容を制御する。また、同時に、メインCPU30aは、図柄変動ゲームの演出時間の計測を開始する。また、メインCPU30aは、最終停止図柄を指定するための特別図柄指定コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。その後、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示器H1の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS38の大当り判定の判定結果が否定の場合(大当りでない場合)、メインCPU30aは、取得した当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている小当り判定値と一致するか否かを判定して小当り判定(小当り抽選)を行う(ステップS43)。なお、本実施形態において、第2の変動ゲームである場合、小当り判定の判定結果が肯定となる確率(小当り確率)は、6/1549としており、第1の変動ゲームである場合の小当り確率(12/1549)よりも低くなっている。
ステップS43の判定結果が肯定の場合(小当りの場合)、メインCPU30aは、小当りの変動であることを示す小当りフラグに[1]を設定する(ステップS44)。そして、メインCPU30aは、取得した小当り図柄振分乱数の値に基づき、特図による小当り図柄(図柄i)の中から第2特図表示器H1にて確定停止表示される最終停止図柄を決定する(ステップS45)。その後、メインCPU30aは、小当り遊技に対応する小当り演出用の変動パターンP5を決定する(ステップS46)。
変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、ステップS42の処理に移行し、前述同様、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第2の変動ゲームに関する各種処理を実行し、特別図柄開始処理を終了する。その後に、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示器H1の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS43の判定結果が否定の場合(小当りでない場合)、メインCPU30aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定するリーチ判定を行う(ステップS47)。なお、リーチ判定値は、遊技状態、保留記憶数及び特別図柄変動処理フラグの値によって異なるようになっている。
図14(b)に示すように、特別図柄変動処理フラグが「1」であって、入球率向上状態が付与されていない場合(確変状態の有無にかかわらず)、メインCPU30aは、20/241の確率でリーチ判定を肯定判定する。一方、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグが「1」であって、入球率向上状態が付与されているときに、確変状態が付与されている場合(大当り判定の当選確率が高確率の場合)、7/241の確率でリーチ判定を肯定判定する。また、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグが「1」であって、入球率向上状態が付与されているときに、確変状態が付与されていない場合(大当り判定の当選確率が低確率の場合)、9/241の確率でリーチ判定を肯定判定する。
そして、ステップS47の判定結果が肯定の場合(リーチ演出を行う場合)、メインCPU30aは、はずれ図柄を第2特図表示器H1にて確定停止表示される最終停止図柄として決定する(ステップS48)。次に、メインCPU30aは、はずれリーチ演出用の変動パターンP6〜P8の中から変動パターンを決定する(ステップS49)。そして、変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、ステップS42の処理に移行し、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第2の変動ゲームに関する各種処理を実行する。その後、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。なお、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示器H1の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS47の判定結果が否定の場合(リーチ判定を行わない場合)、メインCPU30aは、はずれ図柄を第2特図表示器H1にて確定停止表示される最終停止図柄として決定する(ステップS50)。次に、メインCPU30aは、はずれ演出用の変動パターンP9〜P13の中から変動パターンを決定する(ステップS51)。このとき、保留記憶数及び入球率向上状態の有無により、決定されるはずれ演出用の変動パターンが異なるようになっている。
具体的には、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「1」であって、入球率向上状態が付与されていないときに、第2特図保留記憶数が「0」「1」である場合、変動時間が12秒のはずれ演出用の変動パターンP12又は変動時間が24秒のはずれ演出用の変動パターンP14を決定する。同様に、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「1」であって、入球率向上状態が付与されていないときに、第2特図保留記憶数が「2」である場合、変動時間が7秒のはずれ演出用の変動パターンP11を決定し、第2特図保留記憶数が「3」である場合、変動時間が4秒のはずれ演出用の変動パターンP10を決定する。このように、保留されている第2の変動ゲームが多いほど、変動時間が短い変動パターンが決定される。このため、保留されている第2の変動ゲームが多いほど、保留されている第2の変動ゲームを素早く実行させることができる。その一方、保留されている第2の変動ゲームが少ないほど、変動時間が長い変動パターンが決定される。このため、第2特図保留記憶数の数が少ないときには、変動時間を長くして遊技球が入賞する時間を稼ぎ、図柄変動ゲームが途切れないようにすることができる。
一方、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「1」であって、入球率向上状態が付与されているとき、変動時間が15秒の変動パターンP13、7秒の変動パターンP11、3秒の変動パターンP9のうちいずれかのはずれ演出用の変動パターンを決定する。なお、メインCPU30aは、特別図柄変動処理フラグの値が「1」であって、入球率向上状態が付与されているとき、3秒の変動パターンP9を高確率で選択するようになっている。これにより、第2の変動ゲームが行われやすくなる入球率向上状態が付与されているときには、変動時間を短くして、保留されている第2の変動ゲームをなるべく早く実行させるようになっている。
そして、変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、ステップS42の処理に移行し、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第2の変動ゲームに関する各種処理を実行する。その後、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。なお、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示器H1の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
このような特別図柄開始処理を実行することにより、第1特図始動保留記憶数と、第2特図始動保留記憶数とがいずれも記憶されているとき、メインCPU30aは、第2の変動ゲームを優先的に実行する。そして、第2始動入賞口27は、入球率向上状態が付与されているとき、開閉羽根26が開状態となり遊技球が入賞しやすくなっているので、結果的に入球率向上状態が付与されている確変状態又は時短状態においては第2の変動ゲームが連続して実行されやすくなっている。そして、第2の変動ゲームで大当りとなる場合、確変状態が付与されるか否かの割合は第1の変動ゲームとは異ならないが、確変状態が付与されるときには、15ラウンドの大当り遊技が付与されるか否かの割合は異なっている。すなわち、特図振分乱数の振り分けが異なっており、第2の変動ゲームで大当りとなる場合、全て15ラウンドの大当り遊技が付与される。このため、2ラウンドの大当り遊技と比較して多くの遊技球を獲得することが期待できる15ラウンドの大当り遊技が遊技者に有利な遊技内容の大当り遊技であり、第2の変動ゲームが大当りとなる場合、この15ラウンドの大当り遊技が付与される確率が第1の変動ゲームと比較して高くなっている。このように、確変状態においては第2の変動ゲームが連続実行されやすくなっており、その第2の変動ゲームにて大当りとなる場合、第1の変動ゲームと比較して15ラウンドの大当り遊技が付与される確率が高くなっている。このことから、入球率向上状態が付与される確変状態又は時短状態において大当りが連続するときには、規定ラウンド遊技数が15ラウンドになる確率が高くなっている。
また、メインCPU30aは、第1始動保留球として記憶された当り判定用乱数に基づき判定を行う場合(第1の変動ゲームの場合)と比較して、第2始動保留球として記憶された当り判定用乱数に基づき判定を行う場合(第2の変動ゲームの場合)の方が、小当り判定を肯定する確率が低くなるようにした。このため、入球率向上状態が付与されており、第2の変動ゲームが行われやすい状況において、遊技者にとって利益が期待できない小当り遊技が付与される可能性が低くなる。すなわち、入球率向上状態が付与された状態において、遊技者にストレスを感じさせることなく、遊技の興趣を向上させることができる。また、図柄変動ゲームが実行された後、大入賞口扉28が0.32秒間開放した場合、遊技者に、第1の変動ゲームよりも第2の変動ゲームの後の方が、ジャンプアップ大当り遊技が付与されたのではないかと期待させることができる。
そして、メインCPU30aは、大当りを決定した場合(大当りフラグに[1]が設定された場合)、決定した変動パターンに基づく図柄変動ゲームの終了後、最終停止図柄に基づき特定された種類の大当り遊技の制御を開始し、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。以下、メインCPU30aが実行する制御内容について、15R特別確変大当り遊技、ジャンプアップ大当り遊技、ステップアップ大当り遊技、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技、2R通常確変大当り遊技、2R特別確変大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の大当り遊技毎に説明する。
最初に、15R特別確変大当り遊技が付与されるときの制御について説明する。メインCPU30aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力するとともに、オープニング時間(5.5秒)の計測を開始する。次に、メインCPU30aは、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、ラウンド遊技時間(max25秒)の計測を開始し、さらに開放信号を出力する。これにより、パチンコ機10では、1ラウンド目のラウンド遊技の開始に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放される。そして、メインCPU30aは、1ラウンド目のラウンド遊技において終了条件が満たされると、閉鎖信号を出力する。これにより、パチンコ遊技機10では、1ラウンド目のラウンド遊技の終了に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖される。
1ラウンド目のラウンド遊技を終了させたメインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技を開始させるために、1ラウンド目と2ラウンド目の間に設定されるラウンド間インターバルのインターバル時間(2.0秒)の経過後に、2ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技で終了条件が満たされると、同様に2ラウンド目のラウンド遊技を終了する。以降同様に、メインCPU30aは、3ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技を制御する。そして、メインCPU30aは、15ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、インターバル時間(2.0秒)の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング時間(5.568秒)の計測を開始する。そして、メインCPU30aは、エンディング時間の経過後、大当り遊技を終了させる。
その際、メインCPU30aは、15R特別確変大当り遊技が付与された場合には、確変状態を付与することを示す確変フラグに「1」を設定すると共に、入球率向上状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定する。なお、確変フラグに「1」が設定されている場合には、確変状態が付与されていることを示し、「0」が設定されている場合には、確変状態が付与されていないことを示している。同様に、作動フラグに「1」が設定されている場合には、入球率向上状態が付与されていることを示し、「0」が設定されている場合には、入球率向上状態が付与されていないことを示している。
また、メインCPU30aは、確変状態が付与される残り図柄変動ゲーム数を示す確変状態付与回数に10000回を設定する。また、メインCPU30aは、入球率向上状態が付与される残り図柄変動ゲーム数を示す作動回数に10000回を設定する。この入球率向上状態付与回数及び確変状態付与回数は、図柄変動ゲームが実行される毎に1減算され、値が0となると、確変フラグ及び作動フラグがクリアされる(「0」が設定される)。なお、各フラグ、確変状態付与回数及び作動回数は、RAM30cの所定の記憶領域に記憶されるようになっている。また、各フラグ、確変状態付与回数及び作動回数は、大当り遊技が付与された場合にもクリアされる(「0」が設定される)ようになっている。
また、メインCPU30aは、15R特別確変大当り遊技中、第1特図表示器H0の下方に配置され、15ラウンド大当り遊技が付与されていることを示す15R表示ランプL1を点灯させるように制御する。また、メインCPU30aは、15R特別確変大当り遊技のオープニング演出開始時からエンディング演出終了時まで、外部端子板40を介して大当り遊技が付与されたことを通知する大当り遊技状態信号をホールコンピュータHC等の外部装置に出力するようになっている。
次に、ジャンプアップ大当り遊技が付与されるときの制御について説明する。
メインCPU30aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力するとともに、オープニング時間(0.004秒)の計測を開始する。次に、メインCPU30aは、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。
また、図15(a)に示すラウンド遊技時間T4(max29.92秒)の計測を開始する。そして、本実施形態においてメインCPU30aは、ジャンプアップ大当り遊技の1ラウンド目を、15R特別確変大当り遊技、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技の各1ラウンド目とは異なる遊技内容で制御を実行する。
図15(a)に示すように、具体的に言えば、メインCPU30aは、大入賞口装置29の大入賞口扉28を、入球上限個数の遊技球が入球していないことを条件に、最大3回開放させる。図中の「1」〜「3」の数字は、開放回数を示す。1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるメインCPU30aは、まず、1回目の大入賞口装置29の大入賞口扉28を開放させるため、開放信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放回数を指示する開放コマンドを出力する。1回目の開放時においてメインCPU30aは、開放回数「1(回目)」を指示する開放コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口装置29の大入賞口扉28を開放(1回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T1(0.32秒)が経過したならば、1回目の大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。それとともに、メインCPU30aは、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の閉鎖回数を指示する閉鎖コマンドを出力する。1回目の閉鎖時においてメインCPU30aは、閉鎖回数「1(回目)」を指示する閉鎖コマンドを出力する。
次に、メインCPU30aは、大入賞口扉28を閉鎖(1回目の閉鎖)させてからの時間を計測する。このとき、メインCPU30aは、大入賞口扉28の1回目と2回目の開放間に設定されるラウンド内インターバルのインターバル時間INa(2.0秒)を計測する。次に、メインCPU30aは、インターバル時間INaが経過したならば、2回目の大入賞口扉28の開放として、開放信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の開放回数「2(回目)」を指示する開放コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(2回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T1(0.32秒)が経過したならば、2回目の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の閉鎖回数(2回目の閉鎖)を指示する閉鎖コマンドを出力する。
次に、メインCPU30aは、大入賞口扉28を閉鎖(2回目の閉鎖)させてからの時間を計測する。このとき、メインCPU30aは、大入賞口扉28の2回目と3回目の開放間に設定されるラウンド内インターバルのインターバル時間INb(2.92秒)を計測する。次に、メインCPU30aは、インターバル時間INbが経過したならば、3回目の大入賞口扉28の開放として、開放信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の開放回数「3(回目)」を指示する開放コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(3回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T2(max24.36秒)が経過したならば、3回目の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の閉鎖回数(3回目の閉鎖)を指示する閉鎖コマンドを出力する。
なお、メインCPU30aは、ラウンド遊技中に大入賞口扉28へ入球した遊技球の入球個数が入球上限個数(規定個数)に達すると、ラウンド遊技を終了させるようになっている。このため、ジャンプアップ大当り遊技においてもメインCPU30aは、1ラウンド目のラウンド遊技中に入球上限個数の遊技球の入球がなされた場合には、その時点でラウンド遊技を終了させる。例えば、3回目の開放時に、開放時間T2の経過前に入球上限個数の遊技球の入球がなされた場合には、その時点でラウンド遊技を終了させる。
そして、1ラウンド目のラウンド遊技を終了させたメインCPU30aは、15R特別確変大当り遊技と同様に、2ラウンド目からの各ラウンド遊技を実行させ、その後エンディングを実行させるように制御する。
すなわち、図15(a)に示すように、メインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技を開始させるために、1ラウンド目と2ラウンド目の間に設定されるラウンド間インターバルのインターバル時間INc(2.0秒)の経過後に、2ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技で終了条件(ラウンド遊技時間T3(25秒)の経過又は入球上限個数の入球)が満たされると、2ラウンド目のラウンド遊技を終了する。以降同様に、メインCPU30aは、3ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技を制御する。そして、メインCPU30aは、15ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、インターバル時間INc(2.0秒)の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング時間EDa(5.568秒)の計測を開始する。エンディング時間の経過後、メインCPU30aは、大当り遊技を終了させるとともに、確変フラグ及び作動フラグに「1」を設定する。また、メインCPU30aは、確変状態付与回数及び作動回数に10000回を設定する。そして、メインCPU30aは、大当りフラグに[0]を設定する(クリアする)。また、メインCPU30aは、ジャンプアップ大当り遊技中、15R表示ランプL1を点灯させるように制御する。また、メインCPU30aは、2ラウンドの大当り遊技の上限ラウンド回数分(2回分)、大入賞口扉28が開放された後からエンディング演出終了時まで、外部端子板40を介して大当り遊技が付与されたことを通知する大当り遊技状態信号をホールコンピュータHC等の外部装置に出力するようになっている。
次に、図16(a)に基づきステップアップ大当り遊技が付与されるときの制御について説明する。なお、図16(a)では、図面の都合上、11ラウンド目における大入賞口扉28の開放タイミングだけを図示している。
メインCPU30aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力するとともに、オープニング時間(5.5秒)の計測を開始する。また、メインCPU30aは、ステップアップ大当り遊技のオープニング演出開始時からエンディング演出終了時まで、外部端子板40を介して大当り遊技が付与されたことを通知する大当り遊技状態信号をホールコンピュータHC等の外部装置に出力するようになっている。
次に、メインCPU30aは、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、ラウンド遊技時間(max25秒)の計測を開始し、さらに開放信号を出力する。これにより、パチンコ機10では、1ラウンド目のラウンド遊技の開始に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放される。そして、メインCPU30aは、1ラウンド目のラウンド遊技において終了条件が満たされると、閉鎖信号を出力する。これにより、パチンコ遊技機10では、1ラウンド目のラウンド遊技の終了に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖される。
1ラウンド目のラウンド遊技を終了させたメインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技を開始させるために、1ラウンド目と2ラウンド目の間に設定されるラウンド間インターバルのインターバル時間INc(2.0秒)の経過後に、2ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技で終了条件が満たされると、同様に2ラウンド目のラウンド遊技を終了する。以降同様に、メインCPU30aは、3ラウンド目〜10ラウンド目のラウンド遊技を制御する。
次に、メインCPU30aは、10ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、11ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく11ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、ラウンド遊技時間T5(max35秒)の計測を開始する。そして、本実施形態においてメインCPU30aは、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目を、他の大当り遊技の各11ラウンド目とは異なる遊技内容で制御を実行する。
図16(a)に示すように、具体的に言えば、メインCPU30aは、大入賞口装置29の大入賞口扉28を、入球上限個数の遊技球が入球していないことを条件に、最大6回開放させる。図中の「1」〜「6」の数字は、開放回数を示す。11ラウンド目のラウンド遊技を開始させるメインCPU30aは、まず、1回目の大入賞口装置29の大入賞口扉28を開放させるため、開放信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放回数を指示する開放コマンドを出力する。1回目の開放時においてメインCPU30aは、開放回数「1(回目)」を指示する開放コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口装置29の大入賞口扉28を開放(1回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T6(0.32秒)が経過したならば、1回目の大入賞口装置29の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。それとともに、メインCPU30aは、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の閉鎖回数を指示する閉鎖コマンドを出力する。1回目の閉鎖時においてメインCPU30aは、閉鎖回数「1(回目)」を指示する閉鎖コマンドを出力する。
次に、メインCPU30aは、大入賞口扉28を閉鎖(1回目の閉鎖)させてからの時間を計測する。このとき、メインCPU30aは、大入賞口扉28の1回目と2回目の開放間に設定されるラウンド内インターバルのインターバル時間INa(2.0秒)を計測する。次に、メインCPU30aは、インターバル時間INaが経過したならば、2回目の大入賞口扉28の開放として、開放信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の開放回数「2(回目)」を指示する開放コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(2回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T6(0.32秒)が経過したならば、2回目の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の閉鎖回数(2回目の閉鎖)を指示する閉鎖コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、5回まで同様にして、大入賞口扉28を開閉させる。
次に、メインCPU30aは、大入賞口扉28を閉鎖(5回目の閉鎖)させてからの時間を計測する。このとき、メインCPU30aは、大入賞口扉28の5回目と6回目の開放間に設定されるラウンド内インターバルのインターバル時間INa(2.0秒)を計測する。次に、メインCPU30aは、インターバル時間INaが経過したならば、6回目の大入賞口扉28の開放として、開放信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の開放回数「6(回目)」を指示する開放コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(6回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T7(max23.4秒)が経過したならば、6回目の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力するとともに、統括制御基板31に対し、大入賞口扉28の閉鎖回数(6回目の閉鎖)を指示する閉鎖コマンドを出力する。
なお、メインCPU30aは、ラウンド遊技中に大入賞口扉28へ入球した遊技球の入球個数が入球上限個数(規定個数)に達すると、ラウンド遊技を終了させるようになっている。このため、ステップアップ大当り遊技においてもメインCPU30aは、11ラウンド目のラウンド遊技中に入球上限個数の遊技球の入球がなされた場合には、その時点でラウンド遊技を終了させる。例えば、6回目の開放時に、開放時間T7の経過前に入球上限個数の遊技球の入球がなされた場合には、その時点でラウンド遊技を終了させる。
そして、11ラウンド目のラウンド遊技を終了させたメインCPU30aは、15R特別確変大当り遊技と同様に、12ラウンド目からの各ラウンド遊技を実行させ、その後エンディングを実行させるように制御する。
すなわち、図16(a)に示すように、メインCPU30aは、12ラウンド目のラウンド遊技を開始させるために、11ラウンド目と12ラウンド目の間に設定されるラウンド間インターバルのインターバル時間INc(2.0秒)の経過後に、12ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、12ラウンド目のラウンド遊技で終了条件(ラウンド遊技時間(25秒)の経過又は入球上限個数の入球)が満たされると、12ラウンド目のラウンド遊技を終了する。以降同様に、メインCPU30aは、13ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技を制御する。そして、メインCPU30aは、15ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、インターバル時間INc(2.0秒)の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング時間EDa(5.568秒)の計測を開始する。エンディング時間の経過後、メインCPU30aは、大当り遊技を終了させるとともに、確変フラグ及び作動フラグに「1」を設定する。また、メインCPU30aは、確変状態付与回数及び作動回数に10000回を設定する。また、メインCPU30aは、ステップアップ大当り遊技中、15R表示ランプL1を点灯させるように制御する。そして、メインCPU30aは、大当りフラグに[0]を設定する(クリアする)。
次に、図16(b)に基づき15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技が付与されるときの制御について説明する。なお、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技における大入賞口扉28の開閉態様は、同じであるため、まとめて説明する。なお、図16(b)では、図面の都合上、11ラウンド目以降の大入賞口扉28の開放タイミングだけを図示している。
メインCPU30aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力するとともに、オープニング時間(5.5秒)の計測を開始する。また、メインCPU30aは、15R通常確変大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技及び15R通常非確変大当り遊技のオープニング演出開始時からエンディング演出終了時まで、外部端子板40を介して大当り遊技が付与されたことを通知する大当り遊技状態信号をホールコンピュータHC等の外部装置に出力するようになっている。
次に、メインCPU30aは、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、ラウンド遊技時間(max25秒)の計測を開始し、さらに開放信号を出力する。これにより、パチンコ機10では、1ラウンド目のラウンド遊技の開始に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放される。そして、メインCPU30aは、1ラウンド目のラウンド遊技において終了条件が満たされると、閉鎖信号を出力する。これにより、パチンコ遊技機10では、1ラウンド目のラウンド遊技の終了に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖される。
1ラウンド目のラウンド遊技を終了させたメインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技を開始させるために、1ラウンド目と2ラウンド目の間に設定されるラウンド間インターバルのインターバル時間INc(2.0秒)の経過後に、2ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技で終了条件が満たされると、同様に2ラウンド目のラウンド遊技を終了する。以降同様に、メインCPU30aは、3ラウンド目〜10ラウンド目のラウンド遊技を制御する。
次に、メインCPU30aは、10ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、11ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく11ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、ラウンド遊技時間T8(max0.32秒)の計測を開始し、さらに開放信号を出力する。これにより、パチンコ機10では、11ラウンド目のラウンド遊技の開始に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が開放される。そして、メインCPU30aは、11ラウンド目のラウンド遊技において終了条件が満たされると、閉鎖信号を出力する。これにより、パチンコ遊技機10では、11ラウンド目のラウンド遊技の終了に伴って大入賞口装置29の大入賞口扉28が閉鎖される。
11ラウンド目のラウンド遊技を終了させたメインCPU30aは、12ラウンド目のラウンド遊技を開始させるために、11ラウンド目と12ラウンド目の間に設定されるラウンド間インターバルのインターバル時間INc(2.0秒)の経過後に、12ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、12ラウンド目のラウンド遊技で終了条件が満たされると、同様に12ラウンド目のラウンド遊技を終了する。以降同様に、メインCPU30aは、13ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技を制御する。そして、メインCPU30aは、15ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、インターバル時間INc(2.0秒)の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング時間EDa(5.568秒)の計測を開始する。エンディング時間の経過後、メインCPU30aは、大当り遊技を終了させる。そして、メインCPU30aは、大当りフラグに[0]を設定する(クリアする)。
また、それとともに、メインCPU30aは、15R通常確変大当り遊技が付与されていた場合には、確変状態を付与することを示す確変フラグに「1」を設定し、また、入球率向上状態を付与することを示す作動フラグを設定する。また、メインCPU30aは、15R通常確変大当り遊技が付与されていた場合には、確変状態付与回数及び作動回数に10000回を設定する。
また、メインCPU30aは、15R確変秘匿大当り遊技が付与されていた場合には、確変状態を付与することを示す確変フラグに「1」を設定し、また、入球率向上状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定する。また、メインCPU30aは、15R確変秘匿大当り遊技が付与されていた場合には、確変状態付与回数に10000回を設定する一方、作動回数に100回を設定する。また、メインCPU30aは、15R通常非確変大当り遊技が付与されていた場合には、確変フラグに「0」を設定する(「1」を設定しない)と共に、入球率向上状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定する。また、メインCPU30aは、15R通常非確変大当り遊技が付与されていた場合には、作動回数に100回を設定する。また、メインCPU30aは、15R通常確変大当り遊技中、15R確変秘匿大当り遊技中及び15R通常非確変大当り遊技中、15R表示ランプL1を点灯させるように制御する。
次に、2R通常確変大当り遊技及び2R特別確変大当り遊技が付与されるときの制御について説明する。
メインCPU30aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力するとともに、オープニング時間(0.004秒)の計測を開始する。次に、メインCPU30aは、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、ラウンド遊技時間T11(max0.32秒)の計測を開始する。また、メインCPU30aは、開放信号を出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(1回目の開放)させてからの時間を計測し、ラウンド遊技時間T11(0.32秒)が経過したならば、1ラウンド目のラウンド遊技を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。
次に、メインCPU30aは、1ラウンド目のラウンド遊技を終了させてからの時間を計測する。このとき、メインCPU30aは、1ラウンド目のラウンド遊技と2ラウンド目のラウンド遊技の間に設定されるラウンド間インターバルのインターバル時間INc(2.0秒)を計測する。次に、メインCPU30aは、インターバル時間INcが経過したならば、2ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく2ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、ラウンド遊技時間T11(max0.32秒)の計測を開始する。また、メインCPU30aは、開放信号を出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(2回目の開放)させてからの時間を計測し、ラウンド遊技時間T11(0.32秒)が経過したならば、2ラウンド目のラウンド遊技を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。
次に、メインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技を終了させてからの時間を計測する。そして、メインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、インターバル時間INc(2.0秒)の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング時間EDb(0.924秒)の計測を開始する。エンディング時間の経過後、メインCPU30aは、大当り遊技を終了させる。そして、メインCPU30aは、大当りフラグに[0]を設定する(クリアする)。その際、メインCPU30aは、2R通常確変大当り遊技が付与される場合、確変フラグ及び作動フラグに「1」を設定する。また、メインCPU30aは、2R通常確変大当り遊技が付与される場合には、確変状態付与回数及び作動回数に10000回を設定する。
一方、メインCPU30aは、2R特別確変大当り遊技が付与される場合、確変フラグに「1」を設定すると共に、確変状態付与回数に10000回を設定する。また、メインCPU30aは、2R特別確変大当り遊技が付与される場合、当該2R特別確変大当り遊技が付与される図柄変動ゲーム開始時において作動フラグ又は確変フラグに「1」が設定されていれば、当該作動フラグに「1」を設定すると共に、作動回数に10000回を設定する。一方、メインCPU30aは、2R特別確変大当り遊技が付与される場合、当該2R特別確変大当り遊技が付与される図柄変動ゲーム開始時において作動フラグに「1」が設定されていなければ作動フラグに「1」を設定しないようになっている。また、メインCPU30aは、2R通常確変大当り遊技中及び2R特別確変大当り遊技中、2R表示ランプL2を点灯させるように制御する。また、メインCPU30aは、2ラウンドの大当り遊技の上限ラウンド回数分(2回分)、大入賞口扉28が開放された後からエンディング演出終了時まで、外部端子板40を介して大当り遊技が付与されたことを通知する大当り遊技状態信号をホールコンピュータHC等の外部装置に出力するようになっている。また、メインCPU30aは、2R特別確変大当り遊技が付与された場合であって、入球率向上状態が付与される場合には、2ラウンドの大当り遊技の上限ラウンド回数分(2回分)、大入賞口扉28が開放された後からエンディング演出終了時まで、外部端子板40を介して大当り遊技が付与されたことを通知する大当り遊技状態信号をホールコンピュータHC等の外部装置に出力するようになっている。
また、メインCPU30aは、小当りを決定した場合(小当りフラグに[1]が設定された場合)、決定した変動パターンに基づく図柄変動ゲームの終了後、小当り遊技の制御を開始し、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。以下、小当り遊技が付与されるときの制御について詳しく説明する。
メインCPU30aは、図柄変動ゲームが終了すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、ラウンド遊技時間T21(max2.64秒)の計測を開始する。
そして、図15(c)に示すように、本実施形態においてメインCPU30aは、大入賞口扉28を、入球上限個数の遊技球が入球していないことを条件に、最大2回開放させる。図中の「1」、「2」の数字は、開放回数を示す。1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるメインCPU30aは、まず、1回目の大入賞口扉28の開放として、開放信号を出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(1回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T22(0.32秒)が経過したならば、1回目の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。
次に、メインCPU30aは、大入賞口扉28を閉鎖(1回目の閉鎖)させてからの時間を計測する。このとき、メインCPU30aは、大入賞口扉28の1回目と2回目の開放間に設定されるラウンド内インターバルのインターバル時間INa(2.0(秒))を計測する。次に、メインCPU30aは、インターバル時間INaが経過したならば、2回目の大入賞口扉28の開放として、開放信号を出力する。そして、メインCPU30aは、大入賞口扉28を開放(2回目の開放)させてからの時間を計測し、開放時間T22(0.32(秒))が経過したならば、2回目の大入賞口扉28の開放を終了させるべく、閉鎖信号を出力する。これにより、小当り遊技におけるラウンド遊技が終了する。
次に、メインCPU30aは、ラウンド遊技を終了させてからの時間を計測する。そして、メインCPU30aは、インターバル時間INc(2.0秒)の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング時間EDb(0.936秒)の計測を開始する。エンディング時間の経過後、メインCPU30aは、小当り遊技を終了させる。そして、メインCPU30aは、小当りフラグに[0]を設定する(クリアする)。なお、小当り遊技の場合、小当り当選時の遊技状態が維持されることから、メインCPU30aは、確変フラグ及び作動フラグのいずれも現状を維持する(新たな値を設定しない)。
このように大当り遊技及び小当り遊技を実行させることにより、本実施形態では、ジャンプアップ大当り遊技の1ラウンド目において、2R特別確変大当り遊技、2R通常確変大当り遊技及び小当り遊技と大入賞口扉28の開放態様が同一態様となる状態が作り出される。
図15に示すように、具体的に言えば、ジャンプアップ大当り遊技の1ラウンド目において、1回目の開放時間T1(0.32秒)+インターバル時間INa(2.0秒)+2回目の開放時間T1(0.32秒)=2.64(秒)を掛けて、大入賞口扉28の開放が2回行われる。
また、図15(b)に示すように、2R特別確変大当り遊技及び2R通常確変大当り遊技において、1ラウンド目のラウンド遊技時間T11(0.32秒)+インターバル時間INc(2.0秒)+2ラウンド目のラウンド遊技時間T11(0.32秒)=2.64(秒)を掛けて、大入賞口扉28の開放が2回行われる。
さらに、図15(c)に示すように、小当り遊技において、1回目の開放時間T22(0.32秒)+インターバル時間INa(2.0秒)+2回目の開放時間T22(0.32秒)=ラウンド遊技時間T21(2.64秒)を掛けて、大入賞口扉28の開放が2回行われる。すなわち、ジャンプアップ大当り遊技における1ラウンド目の大入賞口扉28の1回目の開放が開始してから2回目の開放が終了するまでの時間と、2R特別確変大当り遊技、2R通常確変大当り遊技及び小当り遊技における大入賞口扉28の1回目の開放が開始してから2回目の開放が終了するまでの時間が何れも「2.64(秒)」に設定されている。つまり、ジャンプアップ大当り遊技、2R特別確変大当り遊技、2R通常確変大当り遊技及び小当り遊技では、「2.64(秒)」の間、同一開放態様にて大入賞口扉28が開放されることになる。
以上のことから、本実施形態のパチンコ遊技機10では、大入賞口扉28の開放態様を視認しても2R特別確変大当り遊技と、2R通常確変大当り遊技と、小当り遊技の区別が付かない。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、ジャンプアップ大当り遊技においても、1ラウンド目の開始後、3回目の開放が行われる迄の間、2R特別確変大当り遊技、2R通常確変大当り遊技及び小当り遊技とは区別が付かない。これにより、遊技者は、大入賞口扉28が短い時間(0.32秒)で2回開放しても、その開放態様からはジャンプアップ大当り遊技であるか、確変2ラウンド大当り遊技であるか、又は小当り遊技であるかを区別し得ない。
また、15R特別確変大当り遊技と、15R確変秘匿大当り遊技と、ステップアップ大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技と、15R通常非確変大当り遊技とでは、1〜10ラウンド目までの大入賞口扉28の開放態様は同じである。このため、1〜10ラウンド目までの大入賞口扉28の開放態様から、15R特別確変大当り遊技と、15R確変秘匿大当り遊技と、ステップアップ大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技、15R通常非確変大当り遊技のうちいずれの大当り遊技であるか認識できない。
また、図16に示すように、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目の大入賞口扉28の開放態様と、15R確変秘匿大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技と、15R通常非確変大当り遊技の11〜15ラウンド目までの大入賞口扉28の開放態様は同じである。具体的に言えば、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目において、開放時間T6(0.32秒)+インターバル時間INa(2.0秒)という開放態様で大入賞口扉28を5回開閉させる。
また、図16(b)に示すように、15R確変秘匿大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技と、15R通常非確変大当り遊技では、11〜15ラウンドの各ラウンド遊技において、開放時間T8(0.32秒)+インターバル時間INc(2.0秒)という開放態様で大入賞口扉28を開閉させる。すなわち、15R確変秘匿大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技と、15R通常非確変大当り遊技では、11ラウンド目以降、開放時間T8(0.32秒)+インターバル時間INc(2.0秒)という開放態様で大入賞口扉28を5回開閉させる。すなわち、ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目の大入賞口扉28の開放態様と、15R確変秘匿大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技と、15R通常非確変大当り遊技の11〜15ラウンド目までの大入賞口扉28の開放態様は同じとした。このため、11ラウンド目以降、大入賞口扉28が5回開閉するまでは、その開放態様から15R確変秘匿大当り遊技と、ステップアップ大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技のうちいずれの大当り遊技であるか認識できない。
次に、図17に従って普通図柄入力処理を説明する。
メインCPU30aは、遊技球が作動ゲート23を通過したか否かを判定する(ステップS61)。すなわち、ステップS61においてメインCPU30aは、ゲートセンサSE4が遊技球を検知した時に出力する第4検知信号を入力したか否かを判定する。ステップS61の判定結果が否定の場合、メインCPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。ステップS61の判定結果が肯定の場合、メインCPU30aは、RAM30cに記憶されている普図始動保留記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップS62)。ステップS62の判定結果が否定(普図始動保留記憶数=4)の場合、メインCPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。
ステップS62の判定結果が肯定(普図始動保留記憶数<4)の場合、メインCPU30aは、普図始動保留記憶数を+1(1加算)し、普図始動保留記憶数を書き換える(ステップS63)。続いて、メインCPU30aは、普通当り判定用乱数の値及び普図振分乱数の値をRAM30cから読み出して取得し、該値を普図始動保留記憶数に対応付けられたRAM30cの所定の記憶領域に設定する(ステップS64)。その後、メインCPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、図18に基づき普通図柄開始処理について説明する。メインCPU30aは、普通図柄開始処理を所定周期毎に実行するようになっている。
メインCPU30aは、まず、普図が変動表示中であるか否か及び普通当り遊技中であるか否か判定する(ステップS71)。ステップS71の判定結果が肯定の場合(普図ゲーム中である又は普通当り遊技中である場合)、メインCPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、ステップS71の判定結果が否定の場合(普図ゲーム中でなく、普通当り遊技中でない場合)、メインCPU30aは、普図始動保留記憶数を読み出し(ステップS72)、普図始動保留記憶数が「0」よりも大きいか否か判定する(ステップS73)。
ステップS73の判定結果が否定の場合(普図始動保留記憶数=0の場合)、メインCPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、ステップS73の判定結果が肯定の場合(普図始動保留記憶数>0の場合)、メインCPU30aは、普図始動保留記憶数の数を「1」減算(−1)し(ステップS74)、当該普図始動保留記憶数に対応付けられてRAM30cの所定の記憶領域に記憶されている普通当り判定用乱数の値を取得する(ステップS75)。
次に、メインCPU30aは、取得した普通当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている普通当り判定値と一致するか否かを判定して普通当り判定を行う(ステップS76)。なお、本実施形態において、普通当り判定値は、入球率向上状態が付与されているか否かで変更されるようになっている。そして、通常状態の時(入球率向上状態が付与されていない時)、普通当り判定の判定結果が肯定となる確率(普通当り確率)は、30/251としており、入球率向上状態が付与されている時、普通当り判定の判定結果が肯定となる確率(普通当り確率)は、240/251としている。
ステップS76の判定結果が肯定の場合(普通当りの場合)、メインCPU30aは、普通図柄表示器H10にて確定停止表示される最終停止図柄を、普通図柄の当り図柄[1][2]の中から決定する(ステップS77)。なお、メインCPU30aは、ステップS77において、取得した普図振分乱数の値に基づき、遊技者に有利な当り図柄[2](第2普通図柄)を1/11の確率で決定し、当り図柄[2]よりも不利な当り図柄[1](第1普通図柄)を10/11の確率で決定するようになっている。一方、ステップS76の判定結果が否定の場合(はずれの場合)、メインCPU30aは、普通図柄表示器H10にて確定停止表示される最終停止図柄を、普通図柄のはずれ図柄[0]に決定する(ステップS78)。
その後、メインCPU30aは、複数種類の普図変動パターンの中から普図変動パターンを決定する(ステップS79)。普図変動パターンは、入球率向上状態が付与されていない通常状態時に決定される通常状態時用の普図変動パターンと、入球率向上状態が付与されているときに決定される入球率向上状態時用の普図変動パターンに分類される。さらに、本実施形態における通常状態時用の普図変動パターンは、変動時間の異なる2種類のパターンが設けられている。具体的には、変動時間が長い10000msの第1普図変動パターン(第2普通図柄変動パターン)と、当該第1普図変動パターンの変動時間よりも短い5000msの第2普図変動パターン(第1普通図柄変動パターン)が設けられている。一方、本実施形態における入球率向上状態時用の普図変動パターンは、1種類であり、その変動時間は、第1普図変動パターン及び第2普図変動パターンのいずれの変動時間よりも短い時間(1000ms)が設定されている第3普図変動パターンである。
そして、メインCPU30aは、ステップS79で、入球率向上状態が付与されている場合には、第3普図変動パターンを決定し、入球率向上状態が付与されていない場合には、第1普図変動パターン又は第2普図変動パターンのいずれかを決定する。なお、メインCPU30aは、入球率向上状態が付与されていない場合、第1普図変動パターンを91/101の確率で決定する一方、第2普図変動パターンを10/101の確率で決定するようになっている。
普図変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、普図ゲームに関する各種処理を実行する(ステップS80)。具体的に言えば、メインCPU30aは、普通図柄を変動開始させるように普通図柄表示器H10の表示内容を制御する。また、同時に、メインCPU30aは、普図変動ゲームの変動時間の計測を開始する。そして、メインCPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。その後、普通図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、決定した普図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように普通図柄表示器H10の表示内容を制御する。
そして、メインCPU30aは、普通当りを決定した場合、決定した普図変動パターンに基づく普図ゲームの終了後、普通当り遊技に関する制御を実行する。
メインCPU30aは、普図ゲームが終了したとき、入球率向上状態が付与されている場合には、開閉羽根26を3回開放させるとともに、各回の開放において開放してから1160msが経過するまで開放状態を維持するよう普通電動役物ソレノイドSOL2を制御する。
一方、メインCPU30aは、普図ゲームが終了したとき、入球率向上状態が付与されていない場合であって、普通図柄による当り図柄が[1]である場合には、開閉羽根26を1回開放させ、開放してから300ms経過するまで開放状態を維持するように普通電動役物ソレノイドSOL2を制御する。また、メインCPU30aは、普図ゲームが終了したとき、入球率向上状態が付与されていない場合であって、普通図柄による当り図柄が[2]である場合には、開閉羽根26を1回開放させ、開放してから2500ms経過するまで開放状態を維持するように普通電動役物ソレノイドSOL2を制御する。
なお、メインCPU30aは、開放してから規定時間経過する前であっても、入球上限個数(例えば、10球)の遊技球が入球したときには、開閉羽根26を閉鎖させるように制御する。同様に、メインCPU30aは、所定回数開放していなくても、入球上限個数(例えば、10球)の遊技球が入球したときには、開閉羽根26を閉鎖させるように制御する。
従って、本実施形態では、普通図柄表示器H10が、普図ゲームを表示する普通図柄表示手段となる。また、作動ゲート23が、普図ゲームの始動条件を付与する第3始動手段となる。また、主制御基板30のRAM30cが、普図始動保留記憶数を記憶する普通図柄保留記憶手段となる。また、メインCPU30aが、普図ゲームを実行させる普通図柄制御手段となる。また、メインCPU30aが、開閉羽根26(開閉機構)を開放させる開放制御手段となる。また、メインCPU30aが、大当り判定を行う大当り判定手段となる。また、メインCPU30aが、確率変動状態を付与するか否かを判定する確変判定手段となる。また、メインCPU30aが、大当り遊技を付与する大当り遊技付与手段となる。
次に、統括制御基板31の統括CPU31aが統括制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。メインCPU30aから所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力すると、統括CPU31aは、それに応じて各種処理を実行すると共に、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。
例えば、統括CPU31aは、各種制御コマンド及び図柄変動ゲーム回数に基づき、演出モードを設定するようになっている。前記演出モードには、入球率向上状態及び確変状態が付与されていないときに設定される通常モードと、入球率向上状態が付与されていないときに設定され、確変状態が付与されている可能性があることを示唆する通常確変秘匿モードがある。また、前記演出モードには、入球率向上状態が付与されているときに設定され、確変状態が付与されている可能性があることを示唆する特別確変秘匿モードと、入球率向上状態及び確変状態が付与されているときに設定され、確変状態が付与されていることを示す確変モードがある。
また、統括CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドを各制御基板32〜34に出力するようになっている。また、統括CPU31aは、変動パターン指定コマンド及び特別図柄指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターン及び特別図柄指定コマンドにより指定された最終停止図柄に基づき、可変表示器H2に確定停止表示させる飾り図柄による図柄組み合わせを決定するようになっている。さらに、統括CPU31aは、最終停止図柄として大当り図柄が指定されると、当該大当り図柄に対応する大当り遊技の種類に基づき、大当り遊技の具体的な演出内容を決定し、各制御基板32〜34に決定した大当り遊技の具体的な演出内容を指示するようになっている。また、統括CPU31aは、オープニングコマンド、ラウンドコマンド及びエンディングコマンドを入力すると、各制御基板32〜34にオープニングコマンド、ラウンドコマンド及びエンディングコマンドをそれぞれ出力するようになっている。
以下、これらの詳しい処理について説明する。
まず、図柄変動ゲーム終了時に、可変表示器H2に確定停止表示させる飾り図柄による図柄組み合わせ(以下、単に確定図柄と示す)を決定するための処理について説明する。本実施形態の統括CPU31aは、特別図柄指定コマンドにより指定された最終停止図柄、設定された演出モード及び変動パターンに基づき、図柄変動ゲーム終了時、可変表示器H2に確定停止表示させる飾図の図柄組み合わせを決定するようになっている。
具体的には、図19に示すように、統括CPU31aは、特別図柄指定コマンドにより指定された最終停止図柄が特図A,a(15R特別確変大当り遊技に対応する大当り図柄)の場合であって、設定された演出モードが確変モード以外の場合(通常モード、通常確変秘匿モード、特別確変秘匿モードのいずれかである場合)には、確定図柄として、15R特別確変大当り遊技が付与されることを認識しうる特定図柄による大当りの図柄組み合わせ、又は確変状態が付与されること及び大当りを認識し得る確変図柄による大当りの図柄組み合わせ、又は確変状態が付与されている可能性があることを示唆すると共に大当りを認識し得る通常図柄による大当りの図柄組み合わせのいずれかを決定する。
なお、本実施形態において、15R特別確変大当り遊技が付与されることを認識しうる特定図柄による大当りの図柄組み合わせは、[777]となっている。また、大当りを認識し得る確変図柄による大当りの図柄組み合わせは、[333][555]となっている。確変状態が付与されている可能性があることを示唆すると共に大当りを認識し得る通常図柄による大当りの図柄組み合わせは、[111][222][444][666][888]のいずれかとなっている。一方、統括CPU31aは、特図指定コマンドにより指定された最終停止図柄が特図A,aの場合であって、設定された演出モードが確変モードである場合、確定図柄として、特定図柄による大当りの図柄組み合わせ、又は確変図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。
また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が図柄C,c(ステップアップ大当り遊技に対応する大当り図柄)又は図柄D,d(15R通常確変大当り遊技に対応する大当り図柄)である場合であって、設定された演出モードが確変モード以外の場合、確定図柄として、確変図柄による大当りの図柄組み合わせ、又は通常図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が図柄C,c又は図柄D,dである場合であって、設定された演出モードが確変モードの場合、確定図柄として、確変図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。
また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が図柄e(15R確変秘匿大当り遊技に対応する大当り図柄)又は図柄H,h(15R通常非確変大当り遊技に対応する大当り図柄)の場合、確定図柄として、通常図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が図柄B,b(ジャンプアップ大当り遊技に対応する大当り図柄)、図柄F(2R特別確変大当り遊技に対応する大当り図柄)、又は図柄G(2R通常確変大当り遊技に対応する大当り図柄)の場合、確定図柄として、確変示唆の図柄組み合わせを決定する。また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が図柄I,i(小当り図柄)の場合には、ジャンプアップ大当り遊技、2R特別確変大当り遊技、2R通常確変大当り遊技の時と同様に、確定図柄として、確変示唆の図柄組み合わせを決定する。また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、はずれ図柄の場合であって、はずれリーチ演出用の変動パターンが指定された場合、確定図柄として、はずれリーチの図柄組み合わせを決定する。また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が、はずれ図柄の場合であって、はずれ演出用の変動パターンが指定された場合、確定図柄として、はずれの図柄組み合わせを決定する。
また、本実施形態では、特図A,C,D,H,a,c,d,e,hが最終停止図柄として指定された場合、大当りとなる図柄変動ゲーム中に再抽選演出を実行させるようになっている。前記再抽選演出とは、図柄変動ゲームにおいて仮の大当りの図柄組み合わせ(以下、単に仮図柄と示す)を一旦停止表示(仮停止)させた後、最終的に確定停止表示させる大当りの図柄組み合わせ(確定図柄)を導出する演出である。本実施形態において再抽選演出は、仮図柄を構成する各図柄列を再び変動させ、全列が同一図柄で揃った状態(ぞろ目の状態)で変動させ、変動停止によって確定図柄を導出する態様で行われる。なお、再抽選演出では、変動前と同一の大当り図柄、又は異なる大当り図柄が導出される。また、統括CPU31aは、指定された最終停止図柄が図柄B,b、図柄F又は図柄Gの場合、再抽選演出をさせないようにし、仮図柄を決定しないようになっている。
このため、統括CPU31aは、再抽選演出の具体的な演出内容及び仮図柄を、決定された確定図柄と、設定された演出モードと、特別図柄指定コマンドにより指定された指定された最終停止図柄(特別図柄)に基づき、決定するようになっている。以下、詳しく説明する。
統括CPU31aは、確定図柄として特定図柄による大当りの図柄組み合わせを決定した場合には、仮図柄として、特定図柄による大当りの図柄組み合わせ、又は確変図柄による大当りの図柄組み合わせ、又は通常図柄による大当りの図柄組み合わせのいずれかを決定する。また、統括CPU31aは、確定図柄として確変図柄による大当りの図柄組み合わせを決定した場合には、仮図柄として、確変図柄による大当りの図柄組み合わせ、又は通常図柄による大当りの図柄組み合わせのいずれかを決定する。また、統括CPU31aは、確定図柄として通常の大当りの図柄組み合わせを決定した場合には、確定図柄と同じ図柄組み合わせを、仮図柄として決定する。
また、統括CPU31aは、仮図柄を決定すると共に、再抽選演出の演出内容を決定する。その際、統括CPU31aは、通常モード又は通常確変秘匿モードが設定されている場合に、昇格する場合(通常の大当りの図柄組み合わせから確変図柄又は特定図柄による大当りの図柄組み合わせが導出される場合、及び確変図柄による大当りの図柄組み合わせから特定図柄による大当りの図柄組み合わせが導出される場合)、仮図柄を光らせた後、確定図柄を導出させることを演出内容とする第1昇格パターンを再抽選演出の演出内容として決定する。
一方、統括CPU31aは、特別確変秘匿モードが設定されている場合に、昇格する場合、可変表示器H2の背景画像の色を白色発光させた後、確定図柄を導出させることを演出内容とする第2昇格パターンを再抽選演出の演出内容として決定する。また、統括CPU31aは、確変モードが設定されている場合に、昇格する場合(確変図柄による大当りの図柄組み合わせから特定図柄による大当りの図柄組み合わせが導出される場合)、所定のキャラクタを表示させた後、確定図柄を導出させることを演出内容とする第3昇格パターンを再抽選演出の演出内容として決定する。そして、統括CPU31aは、昇格しない場合には、仮図柄を変動表示させた後、そのまま確定図柄を導出させる非昇格パターンを再抽選演出の演出内容として決定する。
そして、統括CPU31aは、決定した仮図柄を指定する仮図柄指定コマンドと、決定した確定図柄を指定する飾り図柄指定コマンドを表示制御基板32に出力する。また、統括CPU31aは、入力した変動パターン指定コマンドと共に、決定した再抽選演出の演出内容を指定する再抽選演出指定コマンドを出力する。また、メインCPU30aは、全図柄停止コマンドを入力すると、当該コマンドを表示制御基板32に出力する。
次に、図20及び図21に基づき大当り遊技の演出内容を決定する際の処理について説明する。
図20に示すように、統括CPU31aは、最終停止図柄により大当り図柄A,aが指定された場合であって、確定図柄として特定図柄による大当りの図柄組み合わせが決定された場合、最初のラウンド遊技から15R特別確変大当り遊技が付与されることを示す遊技演出を特定する大当りパターンPa1を演出内容として決定する。また、統括CPU31aは、最終停止図柄により大当り図柄A,aが指定された場合であって、確定図柄として確変図柄による大当りの図柄組み合わせが決定された場合、大当りパターンPa2を演出内容として決定する。
図21に示すように、大当りパターンPa2は、1〜10ラウンド目のいずれかのラウンド遊技において、12ラウンド目以降のラウンド遊技にて多数の賞球が獲得できるチャンスが得られるか否か(すなわち、ラウンド遊技の遊技時間が25秒であるか否か)を示唆するビッグボーナス昇格演出が行われ、15R特別確変大当り遊技が付与されることを示すパターンである。
また、統括CPU31aは、最終停止図柄により大当り図柄A,aが指定された場合であって、確定図柄として通常図柄による大当りの図柄組み合わせが決定された場合、演出モードとして通常確変秘匿モード以外が設定されている場合、大当りパターンPa3を51/101の確率で決定し、大当りパターンPa4を50/101の確率で決定するようになっている。前記大当りパターンPa3は、4〜8ラウンド目の各ラウンド遊技にて確変状態が付与されるか否かを示唆する確変昇格示唆演出が行われ、9ラウンド目のラウンド遊技において確変状態が付与されるか否かを報知する確変報知演出が実行され、確変状態が付与されることが示されるパターンである。また、前記大当りパターンPa4は、4〜8ラウンド目のラウンド遊技にて確変状態が付与されるか否かを示唆する確変昇格示唆演出が行われ、10ラウンド目のラウンド遊技にて確変報知演出が実行され、確変状態が付与されることが示されるパターンである。
同様に、統括CPU31aは、最終停止図柄により大当り図柄A,aが指定された場合であって、確定図柄として通常図柄による大当りの図柄組み合わせが決定された場合、演出モードとして通常確変秘匿モードが設定されている場合、大当りパターンPa3を61/101の確率で決定し、大当りパターンPa4を40/101の確率で決定するようになっている。
また、統括CPU31aは、最終停止図柄により大当り図柄B,bが指定された場合、大当りパターンPb1を演出内容として決定する。前記大当りパターンPb1は、1ラウンド目のラウンド遊技において大入賞口扉28が2回開放されるまでの間に確変状態が付与される大当り遊技が付与される可能性を示唆し、3回目の大入賞口扉28の開放時からジャンプアップ大当り遊技が付与されたことを示すパターンである。
また、統括CPU31aは、最終停止図柄により大当り図柄C,cが指定された場合であって、確定図柄として確変図柄による大当りの図柄組み合わせが決定された場合、大当りパターンPc1を演出内容として決定する。大当りパターンPc1は、11ラウンド目のラウンド遊技において、12ラウンド目以降のラウンド遊技にて多数の賞球が獲得できるチャンスが得られるか否か(すなわち、ラウンド遊技の遊技時間が25秒であるか否か)を示唆するビッグボーナス昇格演出が行われ、ステップアップ大当り遊技が付与されることを示すパターンである。また、統括CPU31aは、最終停止図柄により大当り図柄C,cが指定された場合であって、確定図柄として通常図柄による大当りの図柄組み合わせが決定された場合、大当りパターンPc2を演出内容として決定する。前記大当りパターンPc2は、4〜8ラウンド目の各ラウンド遊技にて確変状態が付与されるか否かを示唆する確変昇格示唆演出が行われ、11ラウンド目のラウンド遊技にて確変報知演出が実行され、確変状態が付与されることが示されるパターンである。
また、統括CPU31aは、最終停止図柄により大当り図柄D,dが指定された場合であって、確定図柄として確変図柄による大当りの図柄組み合わせが決定された場合、大当りパターンPd1を演出内容として決定する。前記大当りパターンPd1は、11ラウンド目のラウンド遊技において、12ラウンド目以降のラウンド遊技にて多数の賞球が獲得できるチャンスが得られるか否か(すなわち、ラウンド遊技の遊技時間が25秒であるか否か)を示唆するビッグボーナス昇格演出が行われ、ステップアップ大当り遊技が付与されないことを示すパターンである。
また、統括CPU31aは、最終停止図柄により大当り図柄D,dが指定された場合であって、確定図柄として通常図柄による大当りの図柄組み合わせが決定された場合、演出モードとして通常モード又は特別確変秘匿モードが設定されているときには、大当りパターンPd2を80/101の確率で決定し、大当りパターンPd3を21/101の確率で決定する。なお、大当りパターンPd2は、4〜8ラウンド目の各ラウンド遊技にて確変状態が付与されるか否かを示唆する確変昇格示唆演出が行われ、11ラウンド目のラウンド遊技にて確変報知演出が実行され、確変状態が付与されることが示されるパターンである。大当りパターンPd3は、4〜8ラウンド目の各ラウンド遊技にて確変状態が付与されるか否かを示唆する確変昇格示唆演出が行われ、11ラウンド目のラウンド遊技にて確変報知演出が実行され、確変状態が付与される可能性がある(確変状態が付与されていない場合もある)ことを示唆するパターンである。
また、統括CPU31aは、最終停止図柄により大当り図柄D,dが指定された場合であって、確定図柄として通常図柄による大当りの図柄組み合わせが決定された場合、演出モードとして通常確変秘匿モードが設定されているときには、大当りパターンPd2を90/101の確率で決定し、大当りパターンPd3を11/101の確率で決定する。そして、統括CPU31aは、最終停止図柄により大当り図柄D,dが指定された場合であって、確定図柄として通常図柄による大当りの図柄組み合わせが決定された場合に、演出モードとして確変モードが設定されているときには、大当りパターンPd2を62/101の確率で決定し、大当りパターンPd3を39/101の確率で決定する。
また、統括CPU31aは、最終停止図柄により大当り図柄e,H,hが指定された場合、大当りパターンPe1を演出内容として決定する。大当りパターンPe1は、4〜8ラウンド目の各ラウンド遊技にて確変状態が付与されるか否かを示唆する確変昇格示唆演出が行われ、11ラウンド目のラウンド遊技にて確変報知演出が実行され、確変状態が付与される可能性がある(確変状態が付与されていない場合もある)ことを示唆するパターンである。
また、統括CPU31aは、最終停止図柄により大当り図柄Fが指定された場合、確変状態が付与される大当り遊技が付与される可能性を示唆する遊技演出が行われる大当りパターンPf1を演出内容として決定する。また、統括CPU31aは、最終停止図柄により大当り図柄Gが指定された場合、確変状態が付与される大当り遊技が付与される可能性を示唆する遊技演出が行われる大当りパターンPg1を演出内容として決定する。
そして、本実施形態では、大当りパターンPa2,Pc1,Pd1のいずれかが決定された場合、4〜9ラウンドまでの複数のラウンド遊技に亘って、1つの物語(エピソード演出)を表示させるように構成されている。このため、統括CPU31aは、大当りパターンPa2,Pc1,Pd1に基づき、4〜9ラウンドまでの複数のラウンド遊技に亘るエピソード演出の具体的な内容を決定するようになっている。
詳しく説明すると、統括CPU31aは、大当りパターンPa2が決定された場合、エピソード演出の具体的な内容を特定するためのエピソードパターンを、エピソードテーブルTb1を参照して、エピソードパターンEP1〜EP10の中から決定する。
図22(a)に示すように、前記エピソードテーブルTb1を構成するエピソードパターンEP1〜EP10には、それぞれエピソード選択用乱数の値がそれぞれ振り分けられている。そして、本実施形態のエピソードテーブルTb1において、エピソードパターンEP1とエピソードパターンEP2には、同じ値のエピソード選択用乱数が振り分けられている。エピソードパターンEP1により特定されるエピソード演出は、エピソードパターンEP2により特定されるエピソード演出と連続しており、続けて表示されると、1つの物語として認識することができるようになっている。そして、統括CPU31aは、エピソードパターンEP1を決定してからの大当り遊技の実行回数が5回(エピソードパターンEP1を決定した大当り遊技を含めて5回)以下であるならば、エピソードパターンEP2を決定するようになっている。
なお、エピソードパターンEP1を決定してからの大当り遊技の実行回数を示す第1大当り実行回数カウンタは、RAM31cに記憶されている。統括CPU31aは、エピソードパターンEP1を決定した大当り遊技終了時、第1大当り実行回数カウンタに「1」を設定し、それ以降、大当り遊技が終了する毎に当該第1大当り実行回数カウンタの値に1加算して更新する。そして、統括CPU31aは、当該第1大当り実行回数カウンタの値が「5」以上となったときには「0」を設定し、再びエピソードパターンEP1が決定されるまで「0」を維持するようになっている。
そして、統括CPU31aは、第1大当り実行回数カウンタの値が「0」の時に、エピソードパターンEP1及びエピソードパターンEP2に振り分けられるエピソード選択用乱数を取得したときには、エピソードパターンEP1を決定する。また、統括CPU31aは、第1大当り実行回数カウンタの値が「1」〜「5」の時にエピソードパターンEP1及びエピソードパターンEP2に振り分けられるエピソード選択用乱数を取得したときには、エピソードパターンEP2を決定する。これにより、統括CPU31aは、エピソードパターンEP1を決定してからの大当り遊技の実行回数が5回以下であるならば、エピソードパターンEP2を決定することとなる。
また、同様に、エピソードテーブルTb1において、エピソードパターンEP3とエピソードパターンEP4には、同じ値のエピソード選択用乱数が振り分けられている。エピソードパターンEP3により特定されるエピソード演出は、エピソードパターンEP4により特定されるエピソード演出と連続しており、続けて表示されると、1つの物語として認識することができるようになっている。そして、統括CPU31aは、エピソードパターンEP3を決定してからの大当り遊技の実行回数が5回以下であるならば、エピソードパターンEP4を決定するようになっている。
なお、エピソードパターンEP3を決定してからの大当り遊技の実行回数を示す第2大当り実行回数カウンタは、RAM31cに記憶されている。統括CPU31aは、エピソードパターンEP3を決定した大当り遊技終了時において、第2大当り実行回数カウンタに「1」を設定し、それ以降、大当り遊技が実行される毎に当該第2大当り実行回数カウンタの値に1加算して更新する。そして、統括CPU31aは、当該第2大当り実行回数カウンタの値が「5」以上となったときには「0」を設定し、再びエピソードパターンEP3が決定されるまで「0」を維持するようになっている。
そして、統括CPU31aは、第2大当り実行回数カウンタの値が「0」の時に、エピソードパターンEP3及びエピソードパターンEP4に振り分けられるエピソード選択用乱数を取得したときには、エピソードパターンEP3を決定する。また、統括CPU31aは、第2大当り実行回数カウンタの値が「1」〜「5」の時にエピソードパターンEP3及びエピソードパターンEP4に振り分けられるエピソード選択用乱数を取得したときには、エピソードパターンEP4を決定する。これにより、統括CPU31aは、エピソードパターンEP3を決定してからの大当り遊技の実行回数が5回以下であるならば、エピソードパターンEP4を決定することとなる。
また、統括CPU31aは、大当りパターンPc1が決定された場合、エピソード演出の具体的な内容を特定するためのエピソードパターンを、エピソードテーブルTb2を参照して、エピソードパターンEP1〜EP10の中から決定する。
図22(b)に示すように、前記エピソードテーブルTb2を構成するエピソードパターンEP1〜EP10には、前述したエピソードテーブルTb1と同様に、それぞれエピソード選択用乱数がそれぞれ振り分けられている。そして、本実施形態のエピソードテーブルTb2において、エピソードパターンEP1とエピソードパターンEP2には、同じ値のエピソード選択用乱数が振り分けられている。また、本実施形態のエピソードテーブルTb2において、エピソードパターンEP3とエピソードパターンEP4にも、同じ値のエピソード選択用乱数が振り分けられている。なお、エピソードテーブルTb2では、エピソードテーブルTb1よりも1回の大当り遊技中に完結するエピソード演出を特定するエピソードパターンEP5〜RP10を決定しやすくなるように、エピソード選択用乱数がエピソードパターンEP5〜RP10に多く振り分けられている。
同様に、統括CPU31aは、大当りパターンPd1が決定された場合、エピソード演出の具体的な内容を特定するためのエピソードパターンを、エピソードテーブルTb3を参照して、エピソードパターンEP5〜EP10の中から決定する。
図22(c)に示すように、前記エピソードテーブルTb3を構成するエピソードパターンEP5〜EP10には、それぞれエピソード選択用乱数がそれぞれ振り分けられている。なお、エピソードテーブルTb3では、複数の大当り遊技において連続するエピソードパターンEP1〜EP4を決定しないようになっている。
そして、統括CPU31aは、エピソードパターンEP1〜EP10を決定すると、当該エピソードパターンEP1〜EP10を指定するエピソードパターン指定コマンドを出力する。以上により、エピソードパターンEP1〜EP10が、大当り演出パターンとなり、エピソードパターンEP1〜EP4が、連続大当り演出パターンとなり、エピソードパターンEP5〜EP10が、完結大当り演出パターンとなる。
また、統括CPU31aは、大当りパターンPa2が決定された場合、1〜10ラウンド目までのいずれかのラウンド遊技にて、ビッグボーナス昇格演出が実行されるかを決定するようになっている。そして、統括CPU31aは、決定したラウンド遊技にて、ビッグボーナス昇格演出の実行を指示する制御コマンドを出力するようになっている。
また、統括CPU31aは、大当りパターンPa3,Pa4,Pc2,Pd2、Pd3,Pe1のいずれかが決定された場合、4〜8ラウンド目に行われる確変昇格示唆演出の具体的な演出内容を決定するようになっている。前記確変昇格示唆演出は、4〜8ラウンド目の各ラウンド遊技において確変示唆キャラクタが出現する演出であり、所定の確変示唆キャラクタKAの出現回数が多いほど、確変状態が付与される可能性が高いことを示唆する演出である。なお、所定の確変示唆キャラクタKAが4〜8ラウンド目の全てのラウンド遊技にて出現した場合には、確変状態が確実に付与されることを示すこととなる。また、所定の特別な確変示唆キャラクタKBが4〜8ラウンド目のうちいずれかのラウンド遊技にて出現した場合にも同様に、確変状態が確実に付与されることを示すこととなる。
図23及び図24に基づき確変昇格示唆演出の具体的な演出内容を決定するための処理について詳しく説明する。統括CPU31aは、まず、決定された大当りパターンに基づき、出現パターンテーブルTc0を参照して、各ラウンド遊技のキャラクタテーブルを特定するためのテーブルパターンを複数のテーブルパターンTP1〜TP16の中から決定する。前記キャラクタテーブルは、確変示唆キャラクタKA〜KGを決定するために参照するテーブルであり、本実施形態では、3つのキャラクタテーブルTk1〜Tk3が設けられている。そして、前記各テーブルパターンTP1〜TP16には、4〜8ラウンドのラウンド遊技毎にキャラクタテーブルTk1〜Tk3のいずれかが対応付けられている。
例えば、図23に示すように、テーブルパターンTP1には、4〜8ラウンドのすべてのラウンド遊技にキャラクタテーブルTk1が関係付けられている。このため、テーブルパターンTP1を決定した場合、統括CPU31aは、4〜8ラウンドのすべてのラウンド遊技でキャラクタテーブルTk1を決定することとなる。また、テーブルパターンTP4には、4,5,7,8ラウンド目のラウンド遊技にキャラクタテーブルTk1が関係付けられており、6ラウンド目のラウンド遊技にキャラクタテーブルTk2が関係付けられている。このため、テーブルパターンTP4を決定した場合、統括CPU31aは、4,5,7,8ラウンド目のラウンド遊技でキャラクタテーブルTk1を決定し、6ラウンド目のラウンド遊技でキャラクタテーブルTk2を決定することとなる。
同様に、テーブルパターンTP10には、4ラウンド目のラウンド遊技にキャラクタテーブルTk3が関係付けられており、5〜7ラウンド目のラウンド遊技にキャラクタテーブルTk1が関係付けられており、8ラウンド目のラウンド遊技にキャラクタテーブルTk1が関係付けられている。このため、テーブルパターンTP10を決定した場合、統括CPU31aは、4ラウンド目のラウンド遊技にキャラクタテーブルTk3を決定し、5〜7ラウンド目のラウンド遊技にキャラクタテーブルTk1を決定し、8ラウンド目のラウンド遊技にキャラクタテーブルTk2を決定することとなる。
また、各テーブルパターンは、「0」〜「100」までの全101通りの整数からなるテーブル決定用乱数の値が振り分けられている。なお、各テーブルパターンに振り分けられるテーブル決定用乱数の値は、大当りパターンPa3,Pa4,Pc2,Pd2、Pd3,Pe1毎に異なっている。このため、大当りパターンPa3,Pa4,Pc2,Pd2、Pd3,Pe1が異なることにより、各テーブルパターンが決定される確率が異なっている。
そして、図24(a)に示すように、前記キャラクタテーブルTk1は、確変示唆キャラクタKAのみが関係付けられており、統括CPU31aは、キャラクタテーブルTk1を参照した場合には、必ず確変示唆キャラクタKAを決定するようになっている。
また、図24(b)に示すように、キャラクタテーブルTk2は、複数の確変示唆キャラクタKA〜KGが対応付けられており、各確変示唆キャラクタには、「0」〜「100」までの全101通りの整数からなるキャラクタ決定用乱数の値が振り分けられている。なお、各確変示唆キャラクタに振り分けられるキャラクタ決定用乱数の値は、大当りパターンPa3,Pa4,Pc2,Pd2、Pd3,Pe1毎に異なっている。このため、大当りパターンPa3,Pa4,Pc2,Pd2、Pd3,Pe1が異なることにより、各確変示唆キャラクタが決定される確率が異なっている。なお、決定された大当りパターンが大当りパターンPd3,Pe1の場合には、確変示唆キャラクタKA及び確変示唆キャラクタKBに、キャラクタ決定用乱数の値が振り分けられていない。これは、確変示唆キャラクタKA及び確変示唆キャラクタKBが表示された場合、確変状態が付与されると示される場合があるからである。特に、確変状態が付与されない場合にも決定される大当りパターンPe1が決定されたときには、結果と矛盾が生じるために、確変示唆キャラクタKA及び確変示唆キャラクタKBが決定されないようになっている。
また、図24(c)に示すように、キャラクタテーブルTk3は、複数の確変示唆キャラクタKA〜KGが対応付けられており、各確変示唆キャラクタには、「0」〜「100」までの全101通りの整数からなるキャラクタ決定用乱数の値が振り分けられている。なお、各確変示唆キャラクタに振り分けられるキャラクタ決定用乱数の値は、大当りパターンPa3,Pa4,Pc2,Pd2、Pd3,Pe1毎に異なっている。このため、大当りパターンPa3,Pa4,Pc2,Pd2、Pd3,Pe1が異なることにより、各確変示唆キャラクタが決定される確率が異なっている。なお、大当りパターンPd3,Pe1が決定されていた場合、確変示唆キャラクタKA及び確変示唆キャラクタKBには、キャラクタ決定用乱数の値が振り分けられないようになっている。これは、確変示唆キャラクタKA及び確変示唆キャラクタKBが表示された場合、確変状態が付与されると示される場合があるからである。特に、確変状態が付与されない場合にも決定される大当りパターンPe1が決定されたときには、結果と矛盾が生じるために、確変示唆キャラクタKA及び確変示唆キャラクタKBが決定されないようになっている。また、キャラクタテーブルTk2と比較して、確変示唆キャラクタKA及び確変示唆キャラクタKBが決定されにくくなるようにキャラクタ決定用乱数が振り分けられている。
従って、統括CPU31aは、4〜8ラウンド目のラウンド遊技における確変示唆キャラクタを決定する場合、決定された大当りパターン及び取得したテーブル決定用乱数に基づき、出現パターンテーブルTc0を参照して、テーブルパターンTP1〜TP16を決定する。次に、統括CPU31aは、決定したテーブルパターンTP1〜TP16を参照して、各ラウンド遊技において確変示唆キャラクタを決定するためのキャラクタテーブルTk1〜Tk3を特定する。次に、統括CPU31aは、各ラウンド遊技毎に、特定したキャラクタテーブルTk1〜Tk3を参照して、確変示唆キャラクタKA〜KGを決定する。なお、キャラクタテーブルTk2,Tk3を参照する際、統括CPU31aは、決定した大当りパターンに基づき、取得したキャラクタ決定用乱数の値に対応する確変示唆キャラクタKA〜KGを決定する。以上のように、統括CPU31aは、確変示唆キャラクタKA〜KGを決定すると、4〜8ラウンド目のラウンド遊技において、決定した確変示唆キャラクタKA〜KGを指定するキャラクタ指示コマンドを出力するようになっている。
次に、演出モードを設定するための処理について説明する。
統括CPU31aは、特定図柄又は確変図柄による大当りの図柄組み合わせが確定停止表示され、大当りパターンPa1,Pa2,Pa3,Pa4,Pb1,Pc1,Pc2,Pd1,Pd2に基づく大当り遊技の遊技演出が終了すると、大当り遊技終了後に、確変モードを設定する。また、統括CPU31aは、大当りパターンPd3,Pe1に基づく大当り遊技の遊技演出が終了すると、大当り遊技終了後に、特別確変秘匿モードを設定する。また、統括CPU31aは、特別確変秘匿モードを設定しているときに、入球率向上状態が付与されなくなった場合であって、確変状態が付与されている場合には、通常確変秘匿モードを設定する。また、統括CPU31aは、特別確変秘匿モードを設定しているときに、入球率向上状態が付与されなくなった場合であって、確変状態が付与されていない場合には、通常確変秘匿モード又は通常モードを設定する。
また、統括CPU31aは、大当りパターンPf1に基づく大当り遊技の遊技演出が終了した場合、特別確変秘匿モード又は確変モードを設定する。また、統括CPU31aは、大当りパターンPg1に基づく大当り遊技の遊技演出が終了した場合、入球率向上状態が付与されないときには、通常確変秘匿モードを設定し、入球率向上状態が付与されるときには、特別確変秘匿モード又は確変モードを設定する。また、統括CPU31aは、演出モードを設定すると、設定した演出モードを指定する演出モード指定コマンドを各制御基板32〜34に出力する。
以上により、本実施形態では、主制御基板30が、遊技機全体を制御する主制御装置となる。また、統括制御基板31が、主制御基板30からの制御信号に基づき各種処理を実行する副制御装置となる。また、統括CPU31aが、エピソードパターンを決定する大当り遊技内容決定手段となる。また、統括CPU31aが、大当り遊技に係わる遊技演出を実行させる演出制御手段となる。
次に、表示制御基板32のサブCPU32aが表示制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
サブCPU32aは、統括制御基板31(統括CPU31a)から制御コマンドを入力すると、表示制御プログラムに基づき、入力した制御コマンドに応じた制御を行う。具体的には、サブCPU32aは、演出モード指定コマンドを入力すると、指定された演出モードを設定する。また、サブCPU32aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターン及び設定された演出モードに基づき、飾り図柄を変動表示させて図柄組み合わせゲームを開始させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。
また、サブCPU32aは、再抽選演出を演出内容に含む変動パターンが指定された場合には、変動パターンに基づき、仮図柄指定コマンドにより指定された仮図柄を一旦停止表示させる。そして、サブCPU32aは、全図柄停止コマンドを入力すると、入力した飾り図柄指定コマンドで指定された図柄組み合わせを可変表示器H2に確定停止表示させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。この制御により、可変表示器H2では図柄変動ゲームが行われる。
また、サブCPU32aは、大当りパターン及びオープニングコマンドを入力すると、大当りパターンに基づき、オープニング演出を実行させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。また、サブCPU32aは、ラウンドコマンドを入力すると、大当りパターンに基づき、ラウンド演出を実行させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。また、サブCPU32aは、ラウンドコマンドと共にエピソードパターン指定コマンドを入力すると、指定されたエピソード演出をラウンド遊技にて実行させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。また、サブCPU32aは、ラウンドコマンドと共にキャラクタ指定コマンドを入力すると、指定されたキャラクタをラウンド遊技にて表示させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。また、サブCPU32aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出を実行させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。これにより、可変表示器H2では、オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出がそれぞれ実行される。
次に、図25に基づいてエピソード演出が行われる際、複数の大当り遊技に亘ってエピソード演出が連続する場合のタイミングについて説明する。図25(a)では、最初の大当り遊技において、大当りパターンPa2が決定され、エピソードパターンEP1及びエピソードパターンEP2が決定されるものとして説明する。なお、最初の大当り遊技において第1大当り実行回数カウンタの値は「0」とする。また、エピソードパターンEP1に基づくエピソード演出を伴う大当り遊技終了後、3回目の大当り遊技において、再び大当りパターンPa2が決定され、エピソードパターンEP1及びエピソードパターンEP2が決定されるものとして説明する。
統括CPU31aは、最初の大当り遊技において(時点A1)、前提により大当りパターンPa2を決定し、エピソードテーブルTb1を参照して、エピソードパターンを決定する。そして、統括CPU31aは、前提よりエピソードパターンEP1及びエピソードパターンEP2を決定する。このとき、前提より第1大当り実行回数カウンタは、「0」であるため、統括CPU31aは、4〜9ラウンドのラウンド遊技中にエピソードパターンEP1に基づくエピソード演出を実行させる(時点A1)。また、統括CPU31aは、第1大当り実行回数カウンタに「1」を設定する。
その後、統括CPU31aは、前提より1回の大当り遊技を実行させるとともに、第1大当り実行回数カウンタの値を1加算して更新する(時点A2)。そして、統括CPU31aは、3回目の大当り遊技において(時点A3)、前提より再びエピソードパターンEP1及びエピソードパターンEP2を決定する。このとき、第1大当り実行回数カウンタの値は5以下であるため、統括CPU31aは、エピソードパターンEP2を指定するエピソードパターン指定コマンドを出力する。従って、可変表示器H2では、エピソードパターンEP2に基づくエピソード演出が実行される。以上のように、統括CPU31aは、エピソードパターンEP1が決定されてからの大当り遊技の実行回数が予め決められた回数(5回)以下である場合に、エピソードパターンEP1及びエピソードパターンEP2を決定した場合、前回実行されたエピソードパターンEP1に基づくエピソード演出の次の段階に対応するエピソードパターンEP2に基づくエピソード演出を実行させる。このため、大当り遊技の遊技演出のバリエーションが更に増え、遊技者の興趣を向上させることができる。
次に、図25(b)に基づいて説明する。図25(b)では、最初の大当り遊技において、大当りパターンPa2が決定され、エピソードパターンEP1及びエピソードパターンEP2が決定されるものとして説明する。なお、最初の大当り遊技において第1大当り実行回数カウンタの値は「0」とする。また、エピソードパターンEP1に基づくエピソード演出を伴う大当り遊技終了後、6回目の大当り遊技において、再び大当りパターンPa2が決定され、エピソードパターンEP1及びエピソードパターンEP2が決定されるものとして説明する。
統括CPU31aは、最初の大当り遊技において(時点B1)、前提により大当りパターンPa2を決定し、エピソードテーブルTb1を参照して、エピソードパターンを決定する。そして、統括CPU31aは、前提よりエピソードパターンEP1及びエピソードパターンEP2を決定する。このとき、前提より第1大当り実行回数は、「0」であるため、統括CPU31aは、4〜9ラウンドのラウンド遊技中にエピソードパターンEP1に基づくエピソード演出を実行させる(時点B1)。このとき、統括CPU31aは、第1大当り実行回数カウンタに「1」を設定する。
その後、統括CPU31aは、前提より5回の大当り遊技を実行させる(時点B2〜B5)。なお、統括CPU31aは、大当り遊技を実行させる毎に、第1大当り実行回数カウンタに1加算して更新し、5回目の大当り遊技において、その値が「5」となったときには、「0」を設定する。
そして、統括CPU31aは、6回目の大当り遊技において(時点B6)、エピソードパターンEP1及びエピソードパターンEP2を決定する。このとき、第1大当り実行回数カウンタの値は「0」であるため、統括CPU31aは、エピソードパターンEP1を指定するエピソードパターン指定コマンドを出力する。従って、可変表示器H2では、エピソードパターンEP1に基づくエピソード演出が実行される。以上のように、統括CPU31aは、エピソードパターンEP1が決定されてからの大当り遊技の実行回数が予め決められた回数(5回)より多くなった場合に、再びエピソードパターンEP1に基づくエピソード演出を実行させることとなる。これにより、遊技者にエピソードパターンEP2に基づくエピソード演出に続く、エピソードパターンEP2に基づくエピソード演出を見るために、連続して大当り遊技を実行させたいと思わせることができる。また、エピソードパターンEP1に基づくエピソード演出が実行されてからあまりにも多くの大当り遊技が実行された場合には、同じ遊技者が遊技を継続しているとは限らないために、再び最初のエピソードパターンEP1に基づくエピソード演出を実行させ、遊技者を混乱させないようにした。
次に、図26に基づき確変示唆演出が行われる際の可変表示器H2における具体的な演出内容についてその作用と共に説明する。なお、図26では、大当りパターンPd2が決定され、テーブルパターンTP10が決定されるものとして説明する。
統括CPU31aは、4ラウンド目のラウンド遊技における確変示唆キャラクタを決定する場合、前提より決定されたテーブルパターンTP10に基づき、キャラクタテーブルTk3を参照する。その際、統括CPU31aは、大当りパターンPd2に基づき、キャラクタテーブルTk3を参照して、確変示唆キャラクタを決定する。このため、統括CPU31aは、確変示唆キャラクタKBを決定しないこととなる。ここでは、統括CPU31aは、確変示唆キャラクタKGを決定したこととして説明する。統括CPU31aは、前提より決定した確変示唆キャラクタKGを指定するキャラクタ指定コマンドを、4ラウンド目のラウンドコマンドと共に出力する。
サブCPU32aは、当該キャラクタ指定コマンド及びラウンドコマンドに基づき、4ラウンド目のラウンド遊技にて確変示唆キャラクタKGを表示させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。これにより、可変表示器H2は、4ラウンド目のラウンド遊技にて、確変示唆キャラクタKGを表示する(図26(a))。
次に、統括CPU31aは、5ラウンド目のラウンド遊技における確変示唆キャラクタを決定する場合、前提より決定されたテーブルパターンTP10に基づき、キャラクタテーブルTk1を参照する。これにより、統括CPU31aは、確変示唆キャラクタKAを決定する。そして、統括CPU31aは、決定した確変示唆キャラクタKAを指定するキャラクタ指定コマンドを、5ラウンド目のラウンドコマンドと共に出力する。
サブCPU32aは、当該キャラクタ指定コマンド及びラウンドコマンドに基づき、5ラウンド目のラウンド遊技にて確変示唆キャラクタKAを表示させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。これにより、可変表示器H2は、5ラウンド目のラウンド遊技にて、確変示唆キャラクタKAを表示する(図26(b))。
同様に、統括CPU31aは、6ラウンド目のラウンド遊技における確変示唆キャラクタを決定する場合、前提より決定されたテーブルパターンTP10に基づき、キャラクタテーブルTk1を参照する。これにより、統括CPU31aは、確変示唆キャラクタKAを決定する。そして、統括CPU31aは、決定した確変示唆キャラクタKAを指定するキャラクタ指定コマンドを、6ラウンド目のラウンドコマンドと共に出力する。
サブCPU32aは、当該キャラクタ指定コマンド及びラウンドコマンドに基づき、6ラウンド目のラウンド遊技にて確変示唆キャラクタKAを表示させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。これにより、可変表示器H2は、6ラウンド目のラウンド遊技にて、確変示唆キャラクタKAを表示する(図26(c))。
同様に、統括CPU31aは、7ラウンド目のラウンド遊技における確変示唆キャラクタを決定する場合、前提より決定されたテーブルパターンTP10に基づき、キャラクタテーブルTk1を参照する。これにより、統括CPU31aは、確変示唆キャラクタKAを決定する。そして、統括CPU31aは、決定した確変示唆キャラクタKAを指定するキャラクタ指定コマンドを、7ラウンド目のラウンドコマンドと共に出力する。
サブCPU32aは、当該キャラクタ指定コマンド及びラウンドコマンドに基づき、7ラウンド目のラウンド遊技にて確変示唆キャラクタKAを表示させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。これにより、可変表示器H2は、7ラウンド目のラウンド遊技にて、確変示唆キャラクタKAを表示する(図26(d))。
統括CPU31aは、8ラウンド目のラウンド遊技における確変示唆キャラクタを決定する場合、前提より決定されたテーブルパターンTP10に基づき、キャラクタテーブルTk2を参照する。その際、統括CPU31aは、大当りパターンPd2に基づき、キャラクタテーブルTk2を参照して、確変示唆キャラクタを決定する。このため、統括CPU31aは、確変示唆キャラクタKBを決定しないこととなる。ここでは、統括CPU31aは、確変示唆キャラクタKCを決定したこととして説明する。統括CPU31aは、前提より決定した確変示唆キャラクタKCを指定するキャラクタ指定コマンドを、8ラウンド目のラウンドコマンドと共に出力する。
サブCPU32aは、当該キャラクタ指定コマンド及びラウンドコマンドに基づき、8ラウンド目のラウンド遊技にて確変示唆キャラクタKCを表示させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。これにより、可変表示器H2は、4ラウンド目のラウンド遊技にて、確変示唆キャラクタKCを表示する(図26(e))。
なお、可変表示器H2は、その後、11ラウンド目のラウンド遊技において、大当りパターンPd3により特定される演出内容に基づき、確変状態が付与される可能性を示唆する演出を行うようになっている(図26(f))。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)確定図柄が確変図柄による大当りの図柄組み合わせとなり、大当りパターンPc2,Pc1,Pd1が決定されて、確変状態が付与されることが確定したことを遊技者は認識できる場合がある。しかしながら、この場合であっても、11ラウンド目以降のラウンド遊技の遊技時間が異なる(大入賞口扉28の合計開放時間が異なる)15R特別確変大当り遊技、ステップアップ大当り遊技、15通常確変大当り遊技の何れであるか、報知されるまで又は11ラウンド目のラウンド遊技まで認識することができない。そこで、本実施形態では、複数の大当り遊技に亘って段階的に実行されるエピソード演出(エピソードパターンEP1〜EP4に基づく演出)が実行される確率を、15R特別確変大当り遊技、ステップアップ大当り遊技、15通常確変大当り遊技のいずれかによって異ならせた(図22参照)。このため、遊技者に、複数の大当り遊技に亘って段階的に実行されるエピソード演出(エピソードパターンEP1〜EP4に基づく演出)が実行されるか否かについて注目させることができる。
(2)さらに、統括CPU31aは、エピソードパターンEP1が決定されてからの大当り遊技の実行回数が予め決められた回数(5回)以下である場合に、エピソードパターンEP1〜EP2が決定されたときには、前回実行されたエピソードパターンEP1に基づくエピソード演出の次の段階に対応するエピソードパターンEP2に基づくエピソード演出を実行させる。このため、大当り遊技の遊技演出のバリエーションが更に増え、遊技者の興趣を向上させることができる。また、遊技者に、連続してエピソードパターンEP1〜EP2が決定されるようにしたい、すなわち、エピソードパターンEP1〜EP2が決定されやすい15R特別確変大当り遊技を続けて実行させたいと思わせることができる。
(3)15R特別確変大当り遊技と、ステップアップ大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技とは、特定回数目(11ラウンド目)よりも前のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放態様からでは、何れの大当り遊技か区別することができない。また、ステップアップ大当り遊技は、11ラウンド目のラウンド遊技において、15R通常確変大当り遊技の11ラウンド目以降のラウンド遊技の回数(6回)以上大入賞口扉28が開放されなければ、大入賞口扉28の開放態様が15R通常確変大当り遊技と同じであり、6回以上開放されるまで区別できない。また、ラウンド遊技の上限ラウンド回数が同一であるため、15ラウンドの大当り遊技が付与されていることを示す15R表示ランプL1が点灯されていても、遊技者は、いずれの大当り遊技であるか区別することができない。このため、11ラウンド目よりも前のラウンド遊技では、大当り遊技の演出内容、すなわち、エピソードパターンEP1〜EP2に基づくエピソード演出が実行されるか否かについて注目させることができる。
(4)統括CPU31aは、ステップアップ大当り遊技が付与されたとき、11ラウンド目のラウンド遊技中、5回分の大入賞口扉28が開放されるまでの間、12ラウンド目以降のラウンド遊技にて多数の賞球が獲得できるチャンスが得られるか否かを示唆するビッグボーナス昇格演出又は確変状態が付与されるか否かを報知する確変報知演出を実行させるようにした。また、統括CPU31aは、15通常確変大当り遊技が付与された場合には、11ラウンド目のラウンド遊技が開始してから15ラウンド目のラウンド遊技が終了するまで、ビッグボーナス昇格演出又は確変状態が付与されるか否かを報知する確変報知演出を実行させるようにした。これにより、15R通常確変大当り遊技が付与されたとき、11ラウンド目のラウンド遊技のラウンド遊技時間から15R特別確変大当り遊技でないと判断されても、15R通常確変大当り遊技の特定回数目以降のラウンド遊技の回数以上大入賞口扉28が開放されるまで(大当り遊技が終了するまで)ステップアップ大当り遊技が付与されるかもしれないと遊技者に期待を持たせることができる。
(5)15R特別確変大当り遊技が実行される場合、確定図柄として、15R特別確変大当り遊技が付与されることを示す特定図柄による大当りの図柄組み合わせが表示される場合がある。その一方で、確定図柄として、確変図柄による大当りの図柄組み合わせ又は通常図柄による大当りの図柄組み合わせが表示された場合であっても、15R特別確変大当り遊技が付与される場合がある。この場合、大当りパターンPa2〜Pa4が決定されて、大当り遊技中に、ビッグボーナス昇格演出、エピソード演出、確変昇格示唆演出、確変報知演出などが実行される。このため、どのような確定図柄が表示されたとしても、遊技者に、15R特別確変大当り遊技が付与されていることを期待させて大当り遊技に係わる遊技演出を注目させることができる。
(6)統括CPU31aは、11ラウンド目よりも前のラウンド遊技にて、12ラウンド目以降のラウンド遊技にて多数の賞球が獲得できるチャンスが得られるか否かを示唆するビッグボーナス昇格演出を実行できるように構成されている。これにより、遊技者に、11ラウンド目のラウンド遊技より前のラウンド遊技にてビッグボーナス昇格演出が実行されるか否かについて注目させることができる。このため、11ラウンド目のラウンド遊技より前のラウンド遊技の興趣を向上することができる。
(7)統括CPU31aは、15R特別確変大当り遊技が付与されるときに、確定図柄として特定図柄による大当りの図柄組み合わせが表示された場合には、大当り遊技中、15R特別確変大当り遊技が付与されることを示させる。その一方で、統括CPU31aは、15R特別確変大当り遊技が付与されるときに、確定図柄として確変図柄による大当りの図柄組み合わせが表示された場合には、11ラウンド(特定回数)目のラウンド遊技が開始する前に15R特別確変大当り遊技又はステップアップ大当り遊技が付与されることを示唆するビッグボーナス昇格演出を実行させることができるように構成されている。また、統括CPU31aは、15R特別確変大当り遊技が付与されるときに、確定図柄として通常図柄による大当りの図柄組み合わせが表示された場合には、大当り遊技中、11ラウンド目のラウンド遊技が開始する前に確変状態が付与されることを示す確変報知演出を実行させることができるように構成されている。
また、統括CPU31aは、15R通常確変大当り遊技が付与されるときに、確定図柄として確変図柄による大当りの図柄組み合わせが表示された場合には、大当り遊技中、確変状態が付与されたことを示させる。その一方で、統括CPU31aは、15R通常確変大当り遊技が付与されるときに、確定図柄として通常図柄による大当りの図柄組み合わせが表示された場合には、11ラウンド目のラウンド遊技が開始する前に確変報知演出を実行させることができるように構成されている。これにより、確定図柄として確変図柄による大当りの図柄組み合わせが表示された場合でも、ビッグボーナス昇格演出(特別昇格演出)を行うことができるため、大当り遊技の演出内容のバリエーションを多くすることができる。
(8)また、統括CPU31aは、15R通常確変大当り遊技や15R確変秘匿大当り遊技が付与された場合に、確定図柄として確変図柄による大当りの図柄組み合わせが表示されず、確変状態が付与されることが示されない場合がある。このとき、統括CPU31aは、特別確変秘匿モードを設定して、確変状態が付与されている可能性があることを示唆する。これにより、遊技者に、確変状態が付与されているのではないかと期待させることができる。以上のように、統括CPU31aは、最終停止図柄に基づき、確定図柄を決定し、ゲーム性や再抽選演出の内容に応じて仮図柄、ビッグボーナス昇格演出や確変報知演出の内容及び実行タイミングを決定する。このため、どの大当り遊技でも、確変昇格示唆演出又はビッグボーナス昇格演出の期待感を持たせることができる。また、確変状態が付与されることが大当り遊技中に示されなくても確変状態が付与されていることが示唆される特別確変秘匿モードが設定されるため、確変状態が付与されていることを期待させることができる。従って、大当り遊技の演出内容や演出モードのバリエーションを増やし、遊技者の興趣を向上させることができる。
(9)15R特別確変大当り遊技と、ステップアップ大当り遊技と、15R通常確変大当り遊技とは、11ラウンド目よりも前のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放態様からでは、何れの大当り遊技か区別することができない。このため、11ラウンド目よりも前のラウンド遊技では、確変昇格示唆演出及びビッグボーナス昇格演出などの大当り遊技中の遊技演出について注目させることができる。また、ステップアップ大当り遊技は、15R通常確変大当り遊技の11ラウンド目以降のラウンド遊技の回数(5回)以上大入賞口扉28が開放されなければ、大入賞口扉28の開放態様が15R通常確変大当り遊技と同じであり、いずれか区別できない。このため、確変昇格示唆演出や、ビッグボーナス昇格演出等が実行されなかったとしても11ラウンド目のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放回数について注目させることができ、遊技者の興趣を向上させることができる。
(10)ステップアップ大当り遊技の特定回数(11ラウンド)目のラウンド遊技において、大入賞口扉28を、第1開放制御で開放させる(0.32秒で開放させる)ことによってラウンド遊技時間内に、15R通常確変大当り遊技の特定回数目以降のラウンド遊技の回数(5回)分、開放させる。また、大入賞口扉28の開放時間は、15R通常確変大当り遊技のラウンド遊技時間と同一時間に設定されている。このため、ステップアップ大当り遊技の特定回数目のラウンド遊技において、15R通常確変大当り遊技の特定回数目以降のラウンド遊技の回数分の開放が終了し、次の開放が始まるまで、遊技者に対して当選した大当り遊技がステップアップ大当り遊技であるのか、または15R通常確変大当り遊技であるのかを、わからなくすることができる。また、特定回数目のラウンド遊技の開始から15R通常確変大当り遊技の特定回数目以降のラウンド遊技の回数分の開放の終了時、その終了を以て15R通常確変大当り遊技であれば大当り遊技が終了される一方で、ステップアップ大当り遊技であれば大入賞口扉28の開放が継続して行われる。したがって、15R通常確変大当り遊技の付与時、該大当り遊技が終了される直前まで大当り遊技の種類を遊技者に認識させないことで、大当り遊技の開始時は勿論のこと大当り遊技が終了される直前まで、ステップアップ大当り遊技であることに対し遊技者に期待を抱かせ続けて大当り遊技中の興趣を向上させることができる。一方、ステップアップ大当り遊技の付与時、特定回数目以降のラウンド遊技が継続されてステップアップ大当り遊技であることを遊技者に認識させることで遊技者に安心して残りの大当り遊技を続けさせることができる。その結果、大当り遊技中の興趣を低下させることなく遊技者に与えられる価値を異ならせた複数の大当り遊技を備えることができる。
また、ビッグボーナス昇格演出では、付与されている大当り遊技がステップアップ大当り遊技であるか否かとともに確変状態が付与されるか否かが示唆されるようになっている。さらに、確変昇格示唆演出では、確変報知演出の演出内容が予告されるようになっている。そして、ステップアップ大当り遊技であるか15R通常確変大当り遊技であるかを認識し得る特定回数目のラウンド遊技が開始されるまでに、確変報知演出を実行させるとともに、特定回数目のラウンド遊技の開始から15R通常確変大当り遊技の特定回数目以降のラウンド遊技の回数分の開放が終了されるまでに、ビッグボーナス昇格演出を実行させるようにした。このため、特定回数目のラウンド遊技が実行されるまでの間、遊技者は確変報知演出の演出内容を予告する確変昇格示唆演出に対して注目することとなる。さらに、特定回数目のラウンド遊技から前記特定回数目のラウンド遊技の開始から15R通常確変大当り遊技の特定回数目以降のラウンド遊技の回数分の開放が終了されるまでの間、遊技者は確変報知演出に対して注目することとなる。したがって、大当り遊技が付与される場合、大当り遊技の種類に拘わらず最初から最後まで大当り遊技中の演出(大当り遊技演出)に遊技者を注目させることができる。
(11)特定回数目のラウンド遊技の大入賞口扉28の動きからステップアップ大当り遊技又は15R通常確変大当り遊技であるか、または15R特別確変大当り遊技であるかを遊技者は認識することができる。そして、15R特別確変大当り遊技が付与されていることを認識する場合、その時点で遊技者は15R通常確変大当り遊技が付与される場合よりも多くの賞球を獲得するチャンスを手に入れるとともに確変状態も手に入れることを認識することができる。このため、遊技者は、特定回数目のラウンド遊技の大入賞口扉28の動きに注目することとなる。
(12)また、ステップアップ大当り遊技及び15R通常確変大当り遊技であるか否かが認識されるまでにビッグボーナス昇格演出を実行させるように構成することで、ステップアップ大当り遊技及び15R通常確変大当り遊技であるか否かの認識に至るまでにおいて、遊技者を特定回数目のラウンド遊技の大入賞口扉28の動きに注目させるだけでなくビッグボーナス昇格演出の実行に対しても注目させることができる。
(13)テーブルパターンTP1〜TP16を決定することで、確変昇格示唆演出の対象とするラウンド遊技と確変示唆キャラクタKAを出現させるラウンド遊技を決定するようにした。また、決定したテーブルパターンTP1〜TP16で対象とするラウンド遊技のうちキャラクタテーブルTk2,Tk3を決定したラウンド遊技では、決定したキャラクタテーブルTk2,Tk3に基づき確変示唆キャラクタKA〜KGをさらに決定するようにした。このため、確変昇格示唆演出をテーブルパターンTP1〜TP16により分類しその分類した中から確変示唆キャラクタKA〜KGをそれぞれに決定することで、確変昇格示唆演出の演出内容を複数段階を経て決定することができる。これにより、確変昇格示唆演出における確変示唆キャラクタKA〜KGの出現態様を、細かく設定することが可能となる。そして、確変昇格示唆演出に関わる情報を、出現し得る確変示唆キャラクタKA〜KGの出現態様の全てを用意する場合よりも、少ない容量で持つことが可能となる。
(14)確変状態の付与を決定していない場合には、テーブルパターンTP1〜TP16で特定の確変示唆キャラクタKA,KBの出現を特定しないラウンド遊技で確変示唆キャラクタKA,KB以外の確変示唆キャラクタKC〜KGを出現させるようにした。したがって、付与される大当り遊技と大当り遊技終了後の遊技状態により確変昇格示唆演出の演出態様に偏りを持たせて、確変昇格示唆演出の演出内容に遊技者をより注目させることができる。
(15)確変状態の付与を決定している場合であっても所定条件の成立時には、テーブルパターンTP1〜TP16で特定の確変示唆キャラクタKA,KBの出現を特定しないラウンド遊技で特定の確変示唆キャラクタKA,KB以外の確変示唆キャラクタを出現させるようにした。このため、付与される大当り遊技と大当り遊技終了後の遊技状態により確変昇格示唆演出の演出態様に偏りを持たせつつ、いずれの確変昇格示唆演出の演出態様であっても確変状態が付与される可能性を持たせることができる。したがって、確変昇格示唆演出の演出内容に遊技者をより注目させることができる。
(16)統括CPU31aは、15R通常確変大当り遊技が付与される場合には大当りパターンPd1〜Pd3を決定し、15R特別確変大当り遊技が付与される場合には大当りパターンPa1〜Pa4を決定するようにした。このため、付与される大当り遊技により大当り遊技の演出内容を異ならせることで、大当り遊技の演出内容に遊技者をより注目させることができる。また、15R通常確変大当り遊技が付与される場合、付与される遊技状態に拘わらず確変状態が付与されることが報知されないので、大当り遊技終了後にも確変状態が付与される可能性を持たせることができる。したがって、大当り遊技の演出内容に遊技者をより注目させることができる。
(17)大当りパターンPa1に基づく大当り遊技の遊技演出が実行される場合には、その時点で15R特別確変大当り遊技が付与されていることと遊技状態として確変状態が付与されることが確定することとなる。このため、大当りパターンPa1に基づく大当り遊技の遊技演出に対して遊技者に大きな期待を抱かせることができる。
(18)4〜8ラウンド目のラウンド遊技の全てで特定の確変示唆キャラクタKAが出現する場合には、その時点で15ラウンドの大当り遊技が付与されていることと遊技状態として確変状態が付与されることが確定することとなる。このため、大当り遊技においては、各ラウンド遊技で特定の確変示唆キャラクタKAの出現に対して遊技者に大きな期待を抱かせることができる。したがって、大当り遊技においては、各ラウンド遊技の個々の演出に対して遊技者に注目させつつ、大当り遊技全体を通した演出に対して遊技者に注目させることができる。
(19)ステップアップ大当り遊技の11ラウンド目のラウンド遊技において、大入賞口扉28は、第1開放制御に加え、第3開放制御により開放される。これにより、第1開放制御にしたがって大入賞口扉28が、第2価値大当り遊技の11ラウンド目のラウンド遊技から前記上限ラウンド回数のラウンド遊技までにおける前記大入賞口扉28の開放分、開放された後でも、ステップアップ大当り遊技のラウンド遊技時間が経過するまでの間、第3開放制御によって大入賞口扉28が開放されることになる。このことより、11ラウンド目のラウンド遊技においても、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間を15R通常確変大当り遊技の特定回数以降のラウンド遊技で大入賞口扉28を開放させたときの合計開放時間よりも長く設定することができるとともに、最大限の出球を獲得することができる。
(20)統括CPU31aは、付与される大当り遊技の種類に拘わらず通常図柄により大当りの図柄組み合わせを表示させることができるようにした。このため、大当り遊技が付与される場合には、図柄変動ゲームの確定図柄から付与される大当り遊技の種類を遊技者に認識させないようすることができる。したがって、図柄変動ゲームで見た目上に大当り遊技の種類を遊技者に認識させないように構成することで、大当り遊技中の遊技演出の演出内容に対して注目させることができるようになる。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態では、入球率向上状態が付与されていない場合、普図ゲームで当り図柄のうち普通図柄[2]が導出するときには、普通図柄[1]が導出されるときよりも第2始動入賞口27の開放時間を長くなるようにしたが、同じにしても良い。
・上記実施形態では、入球率向上状態が付与されていない場合において、普図ゲームの変動時間を複数種類設けたが、1種類でも良い。
・上記実施形態の第1の変動ゲームにおいて大当りとなるときに付与される大当り遊技の種類は、2R特別確変大当り遊技及び2R通常確変大当り遊技以外、変更しても良い。
・上記実施形態の第2の変動ゲームにおいて大当りとなるときに付与される大当り遊技の種類は、15R通常非確変大当り遊技及び15R確変秘匿大当り遊技以外、変更しても良い。
・上記実施形態において、大当りとなったとき、ジャンプアップ大当り遊技を付与しないようにしても良い。
・上記実施形態では、第1始動入賞口25と第2始動入賞口27を設け、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームを実行させていたが、何れか一方だけでも良い。
・上記実施形態において、15R通常非確変大当り遊技及び15R確変秘匿大当り遊技終了後、入球率向上状態が付与される図柄変動ゲーム数は、15R通常非確変大当り遊技及び15R確変秘匿大当り遊技で同じであるならば、任意の数(例えば、50回等)に変更しても良い。
・上記実施形態では、小当り遊技における大入賞口扉28と、2ラウンドの大当り遊技における大入賞口扉28との開放態様が同じであれば、2ラウンドの大当り遊技における大入賞口扉28の開放時間を変更しても良い。
・記実施形態において、第1の変動ゲームにおいて大当りとなるときに、2R通常確変大当り遊技が付与されなくても良い。
・上記実施形態において、第2の変動ゲームにおいて大当りとなるときに、2R特別確変大当り遊技及び2R通常確変大当り遊技が付与されるようにしても良い。このとき、2R特別確変大当り遊技及び2R通常確変大当り遊技の振り分けは、第1の変動ゲームにおけるよりも少なくする必要がある。
・上記実施形態において、第1の変動ゲームにおいて大当りとなるときに、15R確変秘匿大当り遊技が付与されるようにしても良い。
・上記実施形態において、第1の変動ゲームにおける小当り判定の当選確率と、第2の変動ゲームにおける小当り判定の当選確率を任意に変更しても良い。例えば、第1の変動ゲームにおける小当り判定の当選確率と、第2の変動ゲームにおける小当り判定の当選確率を同じにしても良い。
・上記実施形態では、第2の変動ゲームにて、ジャンプアップ大当り遊技が決定される割合を、第1の変動ゲームにて、ジャンプアップ大当り遊技が決定される割合より高くしたが、任意に変更しても良い。例えば、第1の変動ゲームと、第2の変動ゲームとでジャンプアップ大当り遊技が決定される割合を同じにしても良い。
・上記実施形態において、外部端子板40は、大当り遊技状態信号をパチンコ機10の外部に出力するタイミングを任意に変更しても良い。例えば、外部端子板40は、大当り遊技状態信号を大当り遊技終了時に出力するようにしてもよく、大当り遊技開始時に出力しても良い。
・上記実施形態において、11ラウンド目までに、確変状態が付与されることを示す示唆演出を実行させても良い。なお、11ラウンド目における大入賞口扉28の開閉態様から、ステップアップ大当り遊技が付与されたか否かを認識できることから、11ラウンド目までに、示唆演出を実行させるように構成することで、示唆演出の実行に対しても注目させることができる。また、15R確変秘匿大当り遊技においては、示唆演出の実行を制限して、確変状態が秘匿される必要がある。
・上記実施形態において、15R特別確変大当り遊技が付与される場合、11ラウンド目までに、15R特別確変大当り遊技が付与されることを示す特別報知演出を実行させるようにしても良い。このように、ステップアップ大当り遊技、15R確変秘匿大当り遊技、15R通常確変大当り遊技又は15R通常非確変大当り遊技であると認識されるまでに、特別報知演出を実行させることで、特別報知演出の実行に対して注目させることができる。
・上記実施形態のステップアップ大当り遊技の11ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口扉28を6回開放させ、入球上限個数まで遊技球が入賞することが可能なようにしていたが、15R通常確変大当り遊技などと判断できなくするために5回開放させるだけでも良い。
・上記実施形態のジャンプアップ大当り遊技の1ラウンド目のラウンド遊技では、大入賞口扉28を3回開放させ、入球上限個数まで遊技球が入賞することが可能なようにしていたが、2ラウンドの大当り遊技などと判断できなくするために2回開放させるだけでも良い。
・上記実施形態では、確変状態を付与する場合、確変状態を付与する回数を10000回に設定していたが、回数を任意に変更しても良い。例えば、5000回でも良い。また、上限を設けず、次の大当りとなるまで確変状態を付与しても良い。
・上記実施形態では、確変昇格示唆演出を実行させていたが、実行しなくても良い。
・上記実施形態では、再抽選演出を実行させていたが、実行しなくても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)上記遊技機において、図柄変動ゲームの表示結果に対応する演出用図柄を決定する演出用図柄決定手段を備え、前記演出用図柄手段は、前記確変判定手段の判定結果が肯定の場合、確率変動状態が付与されることを示す演出用図柄を決定可能に構成されていると共に、前記確変判定手段の判定結果が肯定の場合であって前記特別大当り遊技が付与される場合、前記特別大当り遊技が付与されることを示す演出用図柄を決定可能に構成されており、前記演出制御手段は、確率変動状態が付与されることを示す演出用図柄が決定された場合であって、前記特別大当り遊技が付与されることを示す演出用図柄が決定されていない場合、前記大当り遊技内容決定手段が決定した大当り演出パターンに基づき、大当り遊技の遊技演出を実行させるようにしてもよい。
(ロ)上記遊技機において、前記演出制御手段は、特定回数目のラウンド遊技より前のラウンド遊技にて、特別大当り遊技が付与される可能性を示唆する昇格演出を実行させるようにしてもよい。
(ハ)上記遊技機において、前記大当り遊技を構成するラウンド遊技にて、前記入賞手段を前記ラウンド遊技時間よりも短い時間の間、開放する第1開放制御と、前記入賞手段を前記ラウンド遊技時間の間、開放する第2開放制御を実行することができる開放制御手段、を備え、前記特別大当り遊技は、前記入賞手段の開放態様が異なる第1特別大当り遊技と、第2特別大当り遊技を含み、前記通常大当り遊技は、当該通常大当り遊技を構成するラウンド遊技の上限ラウンド回数よりも少ない特定回数目以降のラウンド遊技のラウンド遊技時間が、特定回数よりも前のラウンド遊技のラウンド遊技時間よりも短く設定され、前記第1特別大当り遊技は、当該第1特別大当り遊技の上限ラウンド回数と前記通常大当り遊技の上限ラウンド回数とが同一となるように設定されていると共に、当該第1特別大当り遊技の各ラウンド遊技のラウンド遊技時間が、前記通常大当り遊技における特定回数目よりも前のラウンド遊技のラウンド遊技時間と同一に設定されており、前記第2特別大当り遊技は、当該第2特別大当り遊技の上限ラウンド回数が前記通常大当り遊技の上限ラウンド回数と同一となるように設定されていると共に、当該第2特別大当り遊技の構成する各ラウンド遊技のうち、特定回数目以外のラウンド遊技時間は、前記通常大当り遊技における特定回数よりも前のラウンド遊技のラウンド遊技時間と同一に設定されており、前記開放制御手段は、前記第1特別大当り遊技が付与された場合及び前記通常大当り遊技が付与された場合には、上限ラウンド回数まで各ラウンド遊技で第2開放制御を実行するように構成されており、第2特別大当り遊技が付与された場合、前記特定回数目以外の各ラウンド遊技では第2開放制御を実行する一方、前記特定回数目のラウンド遊技では、前記入賞手段を、少なくとも前記通常大当り遊技の特定回数目以降のラウンド遊技の回数分開放させるとともに、1回の開放時間を前記通常大当り遊技の前記特定回数目以降のラウンド遊技のラウンド遊技時間と同一時間に設定して開放させる第1開放制御を、少なくとも前記通常大当り遊技の特定回数目以降のラウンド遊技の回数分実行させるようにしてもよい。
(ニ)上記遊技機において、前記演出制御手段は、前記第2特別大当り遊技が付与された場合には、特定回数目のラウンド遊技にて前記開放制御手段が通常大当り遊技の特定回数目以降のラウンド遊技の回数分開放させるように第1開放制御を実行させる間、特別大当り遊技が付与される可能性を示唆する昇格演出を実行させる一方、通常大当り遊技が付与された場合には、特定回数のラウンド遊技が開始してから上限ラウンド回数のラウンド遊技が終了するまで、特別大当り遊技が付与される可能性を示唆する昇格演出を実行させるようにしてもよい。