JP2014166264A - 放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法およびプログラム - Google Patents

放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】プレ照射の開始から本照射の終了までの一連の撮影時間を従来よりも短縮する。
【解決手段】放射線源26は、設定された管電流値および照射時間に応じた線量の放射線を照射する。放射線検出器36は、放射線源26から照射され、乳房Mを透過した放射線の線量を検出する。CPU50Aは、乳房Mの厚さに基づいて放射線源26に対して設定される第1の管電流値I1および第2の管電流値I2を取得する。CPU50Aは、第1の管電流値I1にてプレ照射を行って取得された画像データに基づいて第2の管電流値にて本照射を行う際の照射時間を導出する。CPU50Aは、照射時間が導出される前に放射線源26に対する管電流値の設定を第1の管電流値I1から第2の管電流値I2に切り替える。放射線検出器36は、本照射に基づく放射線画像を生成する。
【選択図】図11

Description

本発明は、放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法およびプログラムに関し、特に、被写体を透過した放射線により示される診断用の放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法およびプログラムに関する。
従来、医療診断を目的として医療用画像の撮影を行う放射線画像撮影装置が知られている。この種の撮影装置としては、例えば、乳がんの早期発見などを目的として患者の乳房のX線撮影を行う乳房X線撮影装置(マンモグラフィ装置)が挙げられる。
マンモグラフィ装置を含む放射線画像撮影装置において、高画質の放射線画像を取得するためには、被写体の撮影対象部位に応じた適切な線量の放射線を照射して撮影を行う必要がある。特に撮影対象部位が乳房である場合、乳房の厚みや乳腺密度によって放射線の透過率が変化するので、乳房の厚みや乳腺密度に応じた放射線の照射線量を設定することが重要となる。
例えば特許文献1には、乳房の厚みをパラメータとしてプレ照射必要線量を算出し、プレ照射の照射時間を制御してプレ照射を行い、プレ照射において線量検出センサによって検出した放射線の線量に基づいて本照射必要線量を算出し、照射時間を制御して本照射を行うことで、乳房の放射線画像を撮像する放射線画像撮影装置が記載されている。
ここで、図1(a)および図1(b)は、上記の特許文献1に記載の撮影方法を示す図である。例えば、測定された乳房の厚みが基準値よりも小さい場合には、図1(a)に示すように、プレ照射必要線量が得られるようにプレ照射時の管電流値I1を乳房の厚みに応じた管電流値I2(I1>I2)に設定してプレ照射を行って本照射必要線量を算出し、本照射必要線量が得られるように、本照射時の管電流値を設定して本照射を行う。一方、測定された乳房の厚みが基準値よりも大きい場合には、図1(b)に示すように、プレ照射時の管電流値I1を乳房の厚みに応じた管電流値I3(I3>I1)に設定してプレ照射を行って本照射必要線量を算出し、本照射必要線量が得られるように本照射時の管電流値を設定して本照射を行う。
特開2009−22536号公報
上記特許文献1に記載の装置のように、プレ照射時に線量検出センサによって検出した放射線の線量に基づいて本照射時に必要とされる放射線の線量(管電流値および照射時間)を算出し(以下、この計算をAEC(Automatic Exposure Control)演算ともいう)、AEC演算の終了後にプレ照射時の管電流値から本照射時の管電流値に設定変更して本照射を行うと、プレ照射の開始から本照射の終了までの一連の撮影時間が長くなるという問題がある。すなわち、上記特許文献1に記載の装置では、プレ照射終了後、少なくともAEC演算時間と管電流値の設定変更時間とを合計した時間が経過した後に本照射が開始される。ここで、管電流値の設定変更は、放射線源の陰極を構成するフィラメントに流れる電流(以下フィラメント電流ともいう)を増減することにより行われる。フィラメント電流の増減を瞬時に行うことは困難であるため、管電流値の設定変更にはある程度の時間を要する。特に、マンモグラフィ装置では、プレ照射から乳房の圧迫を行っているので、プレ照射の開始から本照射の終了までの一連の撮影時間が長くなると患者への負担が大きくなる。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、プレ照射の開始から本照射の終了までの一連の撮影時間を従来よりも短縮することができる、放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る放射線画像撮影装置は、設定された管電流値および照射時間に応じた線量の放射線を照射する放射線源と、上記放射線源から照射され、被写体を透過した放射線の線量を検出する線量検出部と、上記放射線源に対して設定される第1の管電流値および第2の管電流値を取得する管電流値取得部と、上記放射線源が予め定められた上記第1の管電流値および照射時間にて放射線を照射したときの上記線量検出部によって検出された放射線の線量および予め定められた上記第2の管電流値に基づいて、上記放射線源が上記第2の管電流値にて放射線を照射する際の照射時間を導出する照射時間導出部と、上記照射時間導出部によって上記照射時間が導出される前に上記放射線源に対する管電流値の設定を上記第1の管電流値から上記第2の管電流値に切り替える管電流値切り替え部と、上記第2の管電流値および上記照射時間導出部によって導出された照射時間にて上記放射線源から照射され、上記被写体を透過した放射線を検出して上記被写体の放射線画像を生成する画像生成部と、を含む。
上記放射線源は、一対の電極と、上記一対の電極の一方に設けられたフィラメントと、を含み、上記管電流値が上記フィラメントに流れるフィラメント電流の大きさによって定められるものであってもよい。この場合において、上記フィラメント電流は、上記管電流値切り替え部による上記第1の管電流値から上記第2の管電流値への切り替えに応じて、上記照射時間導出部による上記照射時間の導出に並行して上記第1の管電流値に対応する電流値から上記第2の管電流値に対応する電流値に移行してもよい。
また、本発明に係る放射線画像撮影装置は、上記被写体の厚さを検出する厚さ検出部と、上記厚さ検出部によって検出された前記被写体の厚さに基づいて、前記第1および第2の管電流値を取得する管電流値取得部と、を更に含み得る。
また、上記管電流値取得部は、上記被写体の厚さと上記第1および第2の管電流値とを対応付けて記憶したテーブルを含み得る。この場合において、上記管電流値取得部は、上記テーブルに基づいて上記厚さ検出部によって検出された上記被写体の厚さに応じた上記第1および第2の管電流値を取得してもよい。
また、上記照射時間導出部によって上記照射時間が導出される前に上記フィラメント電流が上記第2の管電流値に対応する電流値に達するように、上記テーブルにおいて上記第1の管電流値と上記第2の管電流値との差分が所定値以下となるように上記第1および第2の管電流値が設定されていてもよい。
また、本発明に係る放射線画像撮影装置は、上記放射線源が上記第1および第2の管電流値にて放射線を照射する際に上記放射線源に対して設定される管電圧値を取得する管電圧値取得部と、上記照射時間導出部によって導出された照射時間が所定の上限値よりも大きい場合に上記管電圧値取得部によって取得された管電圧値よりも大きい管電圧値を上記放射線源に対して設定し、上記照射時間導出部によって導出された照射時間が所定の下限値よりも小さい場合に上記管電圧値取得部によって取得された管電圧値よりも小さい管電圧値を上記放射線源に対して設定し、上記照射時間導出部によって導出された照射時間が上記上限値と上記下限値との間の所定範囲内にある場合に上記管電圧値取得部によって取得された管電圧値を上記放射線源に対して設定する管電圧値設定部と、を更に含み得る。この場合において、上記放射線源は、上記管電圧値設定部によって設定された管電圧値にて放射線を照射してもよい。
また、本発明に係る放射線画像撮影装置は、上記被写体の厚さを検出する厚さ検出部を更に含み得る。この場合において、上記管電圧値取得部は、上記厚さ検出部によって検出された上記被写体の厚さに基づいて管電圧値を取得してもよい。
また、上記管電圧値設定部は、上記照射時間導出部によって導出された照射時間が上記所定範囲よりも大きい場合または小さい場合に、上記照射時間導出部によって導出された照射時間と上記上限値または上記下限値との差分に応じた大きさの管電圧値を上記放射線源に対して設定してもよい。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係る放射線画像撮影方法は、設定された管電流値および照射時間に応じた線量の放射線を照射する放射線源から予め定められた第1の管電流値および照射時間にて照射され、被写体を透過した放射線の線量を検出する線量検出ステップと、前記線量検出ステップにおいて検出された放射線の線量および予め定められた第2の管電流値に基づいて前記放射線源が前記第2の管電流値にて放射線を照射する際の照射時間を導出する照射時間導出ステップと、前記照射時間導出ステップにおいて前記照射時間が導出される前に前記放射線源に対する管電流値の設定を前記第1の管電流値から前記第2の管電流値に切り替える管電流値切り替えステップと、前記第2の管電流値および前記照射時間導出ステップにおいて導出された照射時間にて前記放射線源から照射され、前記被写体を透過した放射線を検出して前記被写体の放射線画像を生成する画像生成ステップと、を含む。
また、本発明に係る放射線画像撮影方法は、上記放射線源が上記第1および第2の管電流値にて放射線を照射する際に上記放射線源に対して設定される管電圧値を取得する管電圧値取得ステップと、上記照射時間導出ステップにおいて導出された照射時間が所定の上限値よりも大きい場合に上記管電圧値取得ステップにおいて取得された管電圧値よりも大きい管電圧値を上記放射線源に対して設定し、上記照射時間導出ステップにおいて導出された照射時間が所定の下限値よりも小さい場合に上記管電圧値取得ステップにおいて取得された管電圧値よりも小さい管電圧値を上記放射線源に対して設定し、上記照射時間導出ステップにおいて導出された照射時間が上記上限値と上記下限値との間の所定範囲内にある場合に上記管電圧値取得ステップにおいて取得された管電圧値を上記放射線源に対して設定する管電圧値設定ステップと、を更に含み得る。この場合において、上記放射線源は、上記第2の管電流値にて放射線を照射する際に、上記管電圧値設定ステップにおいて設定された管電圧値にて放射線を照射してもよい。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、放射線源が予め定められた第1の管電流値および照射時間にて放射線を照射したときの被写体を透過した放射線の線量および予め定められた第2の管電流値に基づいて前記放射線源が前記第2の管電流値にて放射線を照射する際の照射時間を導出する照射時間導出部と、前記照射時間導出部において前記照射時間が導出される前に前記放射線源に対する管電流値の設定を前記第1の管電流値から前記第2の管電流値に切り替える管電流値切り替え部と、として機能させるためのプログラムとして構成されている。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、更に、前記放射線源が前記第1および第2の管電流値にて放射線を照射する際に前記放射線源に対して設定される管電圧値を取得する管電圧値取得部と、前記照射時間導出部によって導出された照射時間が所定の上限値よりも大きい場合に前記管電圧値取得部によって取得された管電圧値よりも大きい管電圧値を前記放射線源に対して設定し、前記照射時間導出部によって導出された照射時間が所定の下限値よりも小さい場合に前記管電圧値取得部によって取得された管電圧値よりも小さい管電圧値を前記放射線源に対して設定し、前記照射時間導出部によって導出された照射時間が前記上限値と前記下限値との間の所定範囲内にある場合に前記管電圧値取得部によって取得された管電圧値を前記放射線源に対して設定する管電圧値設定部と、として機能させるためのプログラムとして構成されていてもよい。
本発明に係る放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法およびプログラムによればプレ照射の開始から本照射の終了までの一連の撮影時間を従来よりも短縮することが可能となる。
(a)および(b)は、従来の放射線画像撮影方法を示す図である。 本発明の実施形態に係る放射線画像撮影装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る放射線画像撮影装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る放射線源の構成を示す断面図である。 (a)および(b)は、可動アーム部の動作状態を示す正面図である 本発明の実施形態に係る放射線画像撮影装置におけるトモシンセシス撮影機能を説明するための模式図である。 本発明の実施形態に係る放射線画像撮影装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る撮影装置制御部のCPUにより実行される撮影処理プログラムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る撮影装置制御部のCPUにより実行される撮影処理プログラムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る第1の管電流値I1および第2の管電流値I2を取得するためのテーブルの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る放射線画像撮影処理中における管電流、管電圧およびフィラメント電流のタイムチャートである。 比較例に係る管電流、管電圧およびフィラメント電流のタイムチャートである。 本発明の実施形態に係る放射線画像撮影装置において2D撮影を行う場合のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る放射線画像撮影装置において2D撮影を行う場合のタイムチャートである。 本発明の他の実施形態に係る撮影装置制御部のCPUにより実行される撮影処理プログラムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る撮影装置制御部のCPUにより実行される撮影処理プログラムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る放射線画像撮影処理中における第1の管電流値I1、第2の管電流値I2および管電圧値Vmを取得するためのテーブルの構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る放射線画像撮影装置について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、放射線画像撮影装置を、トモシンセシス撮影機能を有するマンモグラフィ装置として構成した場合を例に説明する。
[第1の実施形態]
図2は、本発明の実施形態に係る放射線画像撮影装置10の構成の一例を示す斜視図である。図3は、本発明の実施形態に係る放射線画像撮影装置10の左右方向の中心線に沿った断面図である。なお、上下方向、左右方向、前後方向とは、被写体Pである患者から見た方向である。放射線画像撮影装置10(以下、撮影装置10ともいう。)は、基台部12と、基台部12に設けられたガイド部13に沿って移動可能に設けられた回転軸14と、回転軸14に取り付けられた可動アーム部16とを備えている。可動アーム部16は、回転軸14の移動により上下方向に移動可能に構成されるとともに、回転軸14の回転により左回り及び右回りに回転可能に構成されている。
可動アーム部16は、回転軸14に固定された第1の回転部18と、回転軸14と切り離し可能に連結された第2の回転部20とを備えている。第2の回転部20は、第1の回転部18よりも被写体P側に配置されている。回転軸14は、第1の回転部18の回転中心に固定されると共に、第2の回転部20の回転中心に連結されている。回転軸14と第2の回転部20とは、例えば、双方にギアが設けられ、第2の回転部20は、ギアが噛み合った状態で回転軸14と連結され、ギアが噛み合っていない状態で回転軸14から切り離される。
第1の回転部18には、L字状をなす支持部24の一端が固定されている。支持部24の他端には、被写体Pの乳房Mに対し放射線を照射する放射線照射部28が設けられている。放射線照射部28は、X線管球を含む放射線源26と、後述する撮影装置制御部50からの指示に基づく管電圧値、管電流値、照射時間にて放射線を照射するように放射線源26を駆動する放射線源駆動部27(図7参照)と、を備えている。放射線源26は、回転軸14の回転により第1の回転部18と共に回転軸14の周りに回転する。
第2の回転部20には、撮影台32を保持する第1の保持部34が取り付けられている。また、第1の保持部34には、取っ手46が設けられている。撮影台32は、被写体Pの乳房Mに当接される撮影面32Aを有している。撮影台32の内部には、放射線源26から照射され、被写体Pの乳房Mを透過した放射線を検出する放射線検出器36が収納されている。
放射線検出器36は、放射線源26から照射され、乳房Mを透過した放射線を検出して放射線画像の画像データを生成および記録し、記録した画像データを出力するものである。放射線検出器36は、例えば、放射線感応層およびTFT基板等を有し、放射線の照射によって放射線感応層において生成され蓄積部に蓄積された電荷をTFTを用いて読み出して、放射線画像を示すデジタルの画像データに変換して出力する平面検出器(FPD:Flat Panel Detector)として構成されている。
また、第2の回転部20には、圧迫板40を保持する第2の保持部38が取り付けられている。圧迫板40は、第2の保持部38に取り付けられた支持機構42により、上下方向に移動可能に支持されている。圧迫板40が下降することで、被写体Pの乳房Mが圧迫されて、撮影面32Aと圧迫板40との間に固定される。
撮影台32に収納された放射線検出器36は、回転軸14と第2の回転部20とが連結された状態で、回転軸14の回転により第2の回転部20と共に回転軸14の周りに回転する。一方、回転軸14と第2の回転部20とが切り離された状態では、回転軸14が回転しても第2の回転部20は回転せず、撮影台32及び放射線検出器36も回転しない。即ち、放射線照射部28及び放射線源26と、撮影台32及び放射線検出器36とは、互いに独立に移動可能とされている。
撮影装置10は、被写体Pの乳房Mが圧迫板40に圧迫された状態の乳房Mの放射線の照射方向における厚さを検出する厚さ検出部53(図7参照)を備えている。厚さ検出部53は、圧迫板40の乳房Mとの当接面と、撮影台32の撮影面32Aとの間の距離に基づいて乳房Mの放射線の照射方向における厚さを検出する。
また、撮影装置10は、撮影装置10に対する各種の操作指示等が入力される操作パネル48を備えている(図7参照)。なお、操作パネル48は、撮影装置10の一部として設けられていてもよく、撮影装置10と別体の操作卓において撮影装置10と通信可能に設けられていてもよい。
図4は、放射線源26の構成を示す断面図である。放射線源26は、真空容器260、真空容器260内に設けられた陰極を構成するフィラメント261および陽極を構成するターゲット262を含んでいる。フィラメント261に電流(フィラメント電流)を流すことによりフィラメント261が熱せられ、これによりフィラメント261から熱電子が放出される。このとき、フィラメント261とターゲット262との間に数十kV程度の電圧(管電圧)を印加すると、この高電圧により、熱電子がターゲット262の方向に加速される。熱電子がターゲット262に衝突すると、ターゲット262からX線が放射される。なお、発生したX線のエネルギースペクトルは、電子の加速エネルギーを最大エネルギーとする制動放射による連続スペクトルと、ターゲット金属の原子構造によってエネルギーが決まる線スペクトル(特性X線とも呼ばれる)の混在したものとなる。ターゲットの材料は、連続スペクトルを利用する場合には主にタングステンが採用され、線スペクトルを利用する場合には銅、モリブデン、コバルト、クロム、鉄、銀等の金属元素の中から使用したいX線エネルギーに応じて選定される。
次に、撮影装置10の可動アーム部16の動作について説明する。本実施形態に係る撮影装置10は、上述した通り、放射線照射部28及び放射線源26と、撮影台32及び放射線検出器36とを、互いに独立に移動できる可動アーム部16を備えている。従って、CC撮影(頭尾方向の撮影)、MLO撮影(内外斜位方向の撮影)、トモシンセシス撮影を含む、種々の撮影モードでの撮影が可能である。
図5(a)及び図5(b)は、本実施の形態に係る撮影装置10の可動アーム部16の動作状態を示す正面図である。
例えば、被写体Pが立った立位状態でのCC撮影時には、図5(a)に実線で示すように、撮影台32の撮影面32Aが上方を向いた状態とし、撮影面32Aに対向するように放射線照射部28を撮影面32Aの上方に配置する。放射線源26から照射された放射線は、立位状態の被写体Pの乳房Mに対し、上側から下側に照射される。これにより、CC撮影が行われる。
また、被写体Pが椅子などに座った座位状態でのMLO撮影時には、図5(a)に点線で示すように、可動アーム部16を下方に移動させ、回転軸14の周りに回転させて斜めに傾ける。具体的には、撮影面32Aが斜め上方を向いた状態となるまで撮影台32を傾けて、撮影面32Aに対向するように放射線照射部28を撮影面32Aの斜め上方に配置する。放射線源26から照射された放射線は、座位状態の被写体Pの乳房Mに対し、斜め上方から照射される。これにより、MLO撮影が行われる。
次に、撮影装置10が有するトモシンセシス撮影機能について説明する。図6は、撮影装置10におけるトモシンセシス撮影機能を説明するための模式図である。トモシンセシス撮影によれば、被写体Pの乳房Mに向けて複数の方向から放射線を照射することによって取得された複数の投影放射線画像を用いて立体画像を生成することができる。
被写体Pの立位状態でのトモシンセシス撮影時には、図5(b)に示すように、撮影台32の撮影面32Aが上方を向いた状態に固定し、可動アーム部16を回転軸14の周りに回転させることにより複数の角度位置の各々において放射線源26から放射線を照射する。これにより、被写体Pの乳房Mに対し、複数の方向から放射線が照射される。
可動アーム部16が回転軸14の周りに回転することにより、放射線源26は、図6に示すように放射線検出器36の上方において円弧を描くように移動する。例えば、正方向の回転の場合には、放射線源26は、角度−X°から角度+X°まで、角度θ°の間隔で右周りに回転する。トモシンセシス撮影では、乳房Mを圧迫している間に、可動アーム部16を回転させることにより、放射線検出器36に対して放射線源26の角度位置を移動させ、乳房Mに対して複数の異なる方向から放射線を照射して放射線画像を取得する。これにより3D(三次元)断層像を再構成することができる。
図7は、放射線画像撮影装置10の電気的構成を示すブロック図である。撮影装置10は、上述したように、放射線源26および放射線源駆動部27を含む放射線照射部28、放射線検出器36、操作パネル48および厚さ検出部53を備えている。また、撮影装置10は、装置全体の動作を統括的に制御する撮影装置制御部50と、撮影時に回転軸14、可動アーム部16及び圧迫板40等の可動部を駆動する可動部駆動機構52と、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続され当該ネットワークに接続された他の機器との間で各種情報を送受信する通信インターフェース部54を備えている。
撮影装置制御部50は、CPU(Central Processing Unit)50A、ROM(Read Only Memory)50B、RAM(Random Access Memory)50C、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の外部記憶装置50Dを備えている。撮影装置制御部50は、放射線照射部28、放射線検出器36、操作パネル48、可動部駆動機構52、厚さ検出部53及び通信インターフェース部54の各々と接続されている。外部記憶装置50D又はROM50Bには、CPU50Aが実行するプログラムや各種データ等が記憶されている。
放射線源駆動部27および可動部駆動機構52の各々は、撮影装置制御部50により駆動制御される。厚さ検出部53によって生成された乳房Mの厚さを示す厚さデータ、放射線検出器36によって生成された放射線画像を示す画像データは、撮影装置制御部50に供給される。操作パネル48はユーザの入力操作に応じて選択された撮影モードを示す情報などを撮影装置制御部50に通知する。
以下に、本発明の実施形態に係る放射線画像撮影装置10における放射線画像撮影時の動作について説明する。以下では、撮影装置10がトモシンセシス撮影を行う場合について説明する。
図8および図9は、撮影装置10の撮影装置制御部50のCPU50Aにより実行される撮影処理プログラムにおける処理の流れを示すフローチャートである。この撮影処理プログラムは、撮影装置制御部50のROM50Bに記憶されている。この撮影処理プログラムは、例えば、ユーザが操作パネル48に対して放射線画像の撮影を開始するための所定の入力操作を行うと実行される。
ステップS11においてCPU50Aは、撮影モード選択指示の受信待ちを行う。例えば、ユーザが操作パネル48に対して、一方向のみから撮影を行う通常の2D(二次元)撮影または複数の方向から撮影を行うトモシンセシス撮影のいずれかの撮影モードを選択すると、ステップS11において肯定判定がなされて処理はステップS12に移行する。ここでは、ユーザによってトモシンセシス撮影が選択されたものとする。
ステップS12においてCPU50Aは、可動部駆動機構52に対して可動アーム部16の回転角度位置を初期位置に設定すべき指示を送信する。かかる指示を受信した可動部駆動機構52は、例えば、可動アーム部16を傾きの最も大きい回転角度位置(図6に示す−X°の位置)に移動させる。
その後、撮影台32に対する乳房Mのポジショニングが行われ、操作パネル48に対して乳房Mのポジショニングが完了した旨の通知入力がユーザによってなされると、処理はステップS13に移行する。
ステップS13においてCPU50Aは、可動部駆動機構52に対して圧迫板40を撮影台32の方向に移動させ、乳房Mを圧迫すべき指示を送信する。かかる指示を受信した可動部駆動機構52は、圧迫板40を撮影台32に向けて移動させて乳房Mに当接させる。そして、圧迫板40の押圧力が設定押圧力に到達すると可動部駆動機構52は圧迫板40の移動を停止させる。圧迫板40の移動が停止すると、厚さ検出部53は、圧迫板40の乳房Mとの当接面と、撮影台32の撮影面32Aとの間の距離に基づいて、乳房Mの放射線の照射方向における厚さを検出し、検出した乳房Mの厚さを示す厚さデータをCPU50Aに送信する。
ステップS14においてCPU50Aは、厚さ検出部53からの厚さデータの受信待ちを行う。CPU50Aが厚さ検出部53から厚さデータを受信すると、受信した厚さデータをRAM50Cに記憶するとともに、処理をステップS15に移行させる。
ステップS15においてCPU50Aは、先のステップS14において受信した厚さデータに基づいて、放射線源26において設定されるプレ照射時の管電流値I1と、本照射時の管電流値I2と、を取得する。本実施形態では、CPU50Aは、ROM50Bに予め記憶されたテーブル(図10参照)を参照して管電流値I1およびI2を取得する。ここで、プレ照射とは、適切なコントラストの放射線画像が得られるように、本照射時に放射線源26から照射される放射線の適正な管電流時間積(線量)Qを見積もることを目的として行われる放射線の照射をいう。本照射とは、診断用の放射線画像を取得することを目的として行われる放射線の照射をいう。
図10は、CPU50Aが、乳房Mの厚さデータに基づいて管電流値I1およびI2を取得するために使用するテーブル100の形態を模式的に示す図である。テーブル100は、図10に示すように、例えば、乳房Mの厚さ範囲毎に、プレ照射時の管電流値I1と本照射時の管電流値I2とからなるペアが対応付けられて構成されている。ここで、乳房Mの厚さが大きい程、乳房Mを透過する放射線の減衰は大きくなるので、適切なコントラストの放射線画像を得るために必要とされる線量は大きくなる。従って、本実施形態では、乳房Mの厚さが大きくなる程、管電流値I1およびI2が大きくなるようにテーブル100が構成されている。また、トモシンセシス撮影では、各角度位置での撮影時間が限られているので、各角度位置での放射線の照射時間は、ある程度短い方が好ましい。短い照射時間で適切なコントラストの放射線画像を得るためには、管電流値I2をある程度大きく設定して適正線量が得られるようにしておくことが好ましい。上記の事情に鑑みて、対をなす管電流値I1およびI2において、常にI2>I1となるようにテーブル100が構成されていてもよい。CPU50Aは、乳房Mの厚さデータを受信すると、テーブル100を参照して、当該厚さデータに対応する、一対のプレ照射時の管電流値I1および本照射時の管電流値I2を取得する。
ステップS16において、CPU50Aは、ステップS15において取得した管電流値I1にてプレ照射を行うべき指示を放射線源駆動部27に送信する。かかる指示を受信した放射線源駆動部27は、管電流値I1にて放射線の照射を行うべく、管電流値I1に対応した電流値i1のフィラメント電流をフィラメント261に流す。そして、放射線源駆動部27は、フィラメント261(陰極)とターゲット262(陽極)との間に所定の管電圧を印加する。これにより、放射線源26から放射線が照射され、乳房Mに対してプレ照射が行われる。乳房Mを透過した放射線は、放射線検出器36に照射される。放射線検出器36は、乳房Mを透過して照射された放射線の線量分布に応じた放射線画像を生成し、当該放射線画像を示す画像データを撮影装置制御部50に送信する。
ステップS17において、CPU50Aは、放射線源26における管電流値を先のステップS15おいて取得した本照射時の管電流値I2に設定すべき指示を放射線源駆動部27に送信する。かかる指示を受信した放射線源駆動部27は、フィラメント電流をプレ照射時の管電流値I1に対応した電流値i1から本照射時の管電流値I2に対応した電流値i2に移行させる。これによりフィラメント電流は、電流値i1から電流値i2に向けて徐々に変化する。
ステップS18において、CPU50Aは、放射線検出器36からのプレ照射に基づく画像データの受信待ちを行い、放射線検出器36から画像テータを受信すると処理をステップS18に移行する。ステップS19において、CPU50Aは、取得した画像データを外部記憶装置50Dに記憶する。
ステップS20において、CPU50Aは、フィラメント電流が電流値i1からi2に移行している間、先のステップS18において取得したプレ照射に基づく画像データに基づいて、本照射時における放射線の照射時間を算出する。すなわち、CPU50Aは、取得した画像データを分析して、本照射時における放射線の適正な管電流時間積(線量)Q[mAs]を演算により導出する。なお、かかる演算は、当該技術分野において、AEC演算と称される。そして、CPU50Aは、導出した適正な管電流時間積(線量)Qを、先のステップS15において取得した本照射時の管電流値I2で除算することにより、本照射時における放射線の照射時間T(=Q/I2)を算出する。このように、本実施形態に係る放射線画像撮影装置10では、フィラメント電流の電流値i1からi2への移行と、本照射時における放射線の照射時間Tの算出(AEC演算)が並行して行われる。
ステップS21においてCPU50Aは、先のステップS20において算出した照射時間Tにて本照射を行うべき指示を放射線源駆動部27に送信する。かかる指示を受信した放射線源駆動部27は、管電流値I2および照射時間Tにて放射線の照射を行うべく放射線源26を駆動する。これにより、放射線源26から放射線が照射され、乳房Mに対して本照射が行われる。乳房Mを透過した放射線は、放射線検出器36に照射される。放射線検出器36は、乳房Mを透過して照射された放射線の線量分布に応じた放射線画像を生成し、当該放射線画像を示す画像データを撮影装置制御部50に送信する。
ステップS22においてCPU50Aは、放射線検出器36からの本照射に基づく画像データの受信待ちを行い、放射線検出器36から画像テータを受信すると処理をステップS23に移行する。ステップS23において、CPU50Aは、取得した画像データを外部記憶装置50Dに記憶する。
ステップS24においてCPU50Aは、可動アーム部16の回転角度位置が最終位置(本実施形態では、+X°の位置)にあるか否かを判定し、最終位置にない場合は、処理をステップS25に移行する。
ステップS25においてCPU50Aは、可動アーム部16の回転角度位置を1段階だけ正方向に移動すべき指示を可動部駆動機構52に送信する。かかる指示を受信した可動部駆動機構52は、可動アーム部16の回転角度位置を1段階だけ正方向に移動させる。可動アーム部16の移動が完了すると、CPU50Aは、ステップS21からステップS24までの処理を繰り返し実行する。これにより、可動アーム部16が−X°から+X°までθ°ずつ移動する毎に本照射が行われ、各角度位置毎に画像データが取得され、取得された画像データの各々が外部記憶装置50Dに記憶される。
ステップS24においてCPU50Aが可動アーム部16の回転角度位置が最終位置にあることを判定すると本ルーチンが終了する。
図11は、上記の処理フローに従ってトモシンセシス撮影が行われる場合の放射線源26における管電流、管電圧およびフィラメント電流のタイムチャートである。時刻tにおいてCPU50が管電流値I1でのプレ照射を実施すべき指示を放射線源駆動部27に送信すると、放射線源駆動部27は、フィラメント電流を管電流値I1に対応する電流値i1に設定する。フィラメント電流は、電流値i1に向けて徐々に上昇する。放射線源駆動部27は、フィラメント電流が電流値i1に達すると、フィラメント261(陰極)とターゲット262(陽極)との間に所定の管電圧を印加する。これにより、放射線源26から管電流値I1にてプレ照射が行われる。
プレ照射後の時刻tにおいて、CPU50が管電流値I2に設定すべき指示を放射線源駆動部27に送信すると、放射線源駆動部27は、フィラメント電流の設定を管電流値I2に対応する電流値i2に変更する。これにより、フィラメント電流は、電流値i1から電流値i2に向けて徐々に変化する。また、CPU50は、時刻tからプレ照射によって取得した画像データに基づいて本照射時における放射線の照射時間Tの算出(AEC演算)を開始する。つまり、照射時間Tの算出(AEC演算)処理と、フィラメント電流の電流値i1からi2への移行が並行して行われる。
フィラメント電流が電流値i2に達し、且つAEC演算の完了後の時刻tにおいて、CPU50は、AEC演算にて算出した照射時間Tにて本照射を行うべき指示を放射線源駆動部27に送信する。かかる指示を受信した放射線源駆動部27は、フィラメント261(陰極)とターゲット262(陽極)との間に所定の管電圧を印加する。これにより、放射線源26から管電流値I2、照射時間Tにて1回目の本照射が行われて画像データが取得される。CPU50は、可動アーム部16の移動が完了した後の時刻tにおいて、2回目の本照射を行うべき指示を放射線源駆動部27に送信する。これにより、管電流値I2、照射時間Tにて2回目の本照射が行われ、画像データが取得される。以後、可動アーム部16の移動および本照射が繰り返され、可動アーム部16の各角度位置毎に画像データが取得される
このように、本実施形態に係る撮影装置10では、本照射時の管電流値I2をAEC演算が実行される前に取得しておき、プレ照射後、AEC演算が完了する前に管電流値の設定をI1からI2に変更し、これによってフィラメント電流が電流値i1から電流値i2へ移行している間にAEC演算を行う。すなわち、本実施形態に係る撮影装置10では、フィラメント電流が電流値i1からi2に移行する移行期間と、AEC演算期間とをオーバラップさせている。
図12は、本照射時の管電流値I2および照射時間Tの双方をAEC演算によって算出する場合の比較例に係るタイムチャートである。本比較例では、プレ照射完了後の時刻t21において、AEC演算が開始される。このAEC演算では、プレ照射によって取得された画像データに基づいて本照射時における管電流値I2および照射時間Tの双方が算出される。本比較例では、AEC演算が終了する時刻t22においてAEC演算で算出された本照射時の管電流値I2への切り替えが開始される。フィラメント電流は電流値i1から電流値i2へ向けて徐々に変化する。そして、フィラメント電流が電流値i2に達した後の時刻tにおいて1回目の本照射が行われる。この比較例に係る手順では、本照射時における管電流値I2がAEC演算によって算出されるので、フィラメント電流の設定変更はAEC演算の結果を待って行われることとなる。すなわち、この比較例の手順では、AEC演算処理とフィラメント電流の電流値i1からi2への移行とが並行して行われないので、プレ照射完了時点から1回目の本照射開始時点までの時間が本発明の実施形態に係る手順を用いた場合よりも長くなる。
なお、上記の実施形態では、可動アーム部16が−X°から+X°まで角度θ°ずつ段階的に移動する場合を例示したが、可動アーム部16を以下のような態様で動作させてトモシンセシス撮影を行うこととしてもよい。すなわち、可動アーム部16が例えば−X°の位置で停止している状態でプレ照射が行われ、その後、可動アーム部16は、+X°の角度位置に向けて移動を開始する。可動アーム部16は、−X°から+X°まで停止することなく低速度で移動する。可動アーム部16が−X°から+X°まで移動している間、所定回数の本照射が行われ、これにより複数の角度位置での放射線画像が撮影される。
なお、本実施形態に係る撮影装置10では、トモシンセシス撮影の他、一方向のみから撮影を行う2D撮影も可能である。図13は、2D撮影を行う場合にCPU50Aにより実行される撮影処理プログラムにおける処理の流れを示すフローチャートである。なお、上記した図8に示すステップS11〜S19までの処理は、トモシンセシス撮影時におけるフローと共通であるので、ステップS19より後の処理について説明する。
ステップS30において、CPU50Aは、フィラメント電流が電流値i1からi2に移行している間、プレ照射を実施することによって取得された画像データに基づいて、本照射時における放射線の照射時間を算出する。すなわち、CPU50Aは、取得した画像データを分析して、本照射時における放射線の適正な管電流時間積(線量)Q[mAs]を演算により導出する。そして、CPU50Aは、導出した適正な管電流時間積(線量)Qを、先のステップS15において取得した本照射時の管電流値I2で除算することにより、本照射時における放射線の照射時間T(=Q/I2)を算出する。すなわち2D撮影を行う場合でも、フィラメント電流の電流値i1からi2への移行と、本照射時における放射線の照射時間Tの算出(AEC演算)が並行して行われる。
ステップS31においてCPU50Aは、先のステップS30において算出した照射時間Tにて本照射を行うべき指示を放射線源駆動部27に送信する。かかる指示を受信した放射線源駆動部27は、管電流値I2および照射時間Tにて放射線の照射を行うべく放射線源26を駆動する。これにより、放射線源26から放射線が照射され、乳房Mに対して本照射が行われる。乳房Mを透過した放射線は、放射線検出器36に照射される。放射線検出器36は、乳房Mを透過して照射された放射線の線量に応じた放射線画像を生成し、当該放射線画像を示す画像データを撮影装置制御部50に送信する。
ステップS32においてCPU50Aは、放射線検出器36からの本照射に基づく画像データの受信待ちを行い、放射線検出器36から画像テータを受信すると処理をステップS33に移行する。ステップS33において、CPU50Aは、取得した画像データを外部記憶装置50Dに記憶して本ルーチンが終了する。なお、2D撮影では、可動アーム部16を傾けない状態で撮影を行うCC撮影が好ましいが、いずれの角度位置で撮影を行ってもよい。
図14は、上記の処理フローに従って2D撮影が行われる場合の放射線源26における管電流、管電圧およびフィラメント電流のタイムチャートである。時刻tにおいてCPU50が管電流値I1でのプレ照射を実施すべき指示を放射線源駆動部27に送信すると、放射線源駆動部27は、フィラメント電流を管電流値I1に対応する電流値i1に設定する。フィラメント電流は、電流値i1に向けて徐々に上昇する。放射線源駆動部27は、フィラメント電流が電流値i1に達すると、フィラメント261(陰極)とターゲット262(陽極)との間に所定の管電圧を印加する。これにより、放射線源26から管電流I1にて放射線が照射され、プレ照射が行われる。
プレ照射後の時刻tにおいて、CPU50が管電流値I2に設定すべき指示を放射線源駆動部27に送信すると、放射線源駆動部27は、フィラメント電流の設定を管電流値I2に対応する電流値i2に変更する。フィラメント電流は、電流値i1から電流値i2に向けて徐々に変化する。また、CPU50は、時刻tからプレ照射によって取得した画像データに基づいて本照射時における放射線の照射時間Tの算出(AEC演算)を開始する。つまり、照射時間Tの算出(AEC演算)処理と、フィラメント電流の電流値i1からi2への移行が並行して行われる。
フィラメント電流が電流値i2に達し、且つAEC演算の完了後の時刻tにおいて、CPU50は、AEC演算にて算出した照射時間Tにて本照射を行うべき指示を放射線源駆動部27に送信する。かかる指示を受信した放射線源駆動部27は、フィラメント261(陰極)とターゲット262(陽極)との間に所定の管電圧を印加する。これにより、放射線源26から管電流I2、照射時間Tにて放射線が照射され、2D撮影用の本照射が行われて画像データが取得される。なお、被写体Pの乳房Mの厚さから管電流値I1およびI2を取得する際に、トモシンセシス撮影用のテーブルとは異なる2D撮影用のテーブルを用いてもよい。すなわち、撮影装置10は、乳房Mの厚さ範囲毎に、プレ照射時の管電流値I1と本照射時の管電流値I2とからなるペアを対応づけたテーブルを撮影モード毎に有しいてもよい。2D撮影では、本照射は1回のみであるので、本照射時における管電流値I2をトモシンセシス撮影を行う場合よりも小さくする一方、照射時間をトモシンセシス撮影を行う場合よりも長く設定してもよい。従って、2D撮影用のテーブルでは、対をなす管電流値I1およびI2において、I1>I2となるようにテーブルが構成されていてもよい。
また、本実施形態に係る放射線画像撮影装置10では、トモシンセシス撮影を行う場合において、プレ照射によって生成される画像データを、AEC演算に利用するとともに、診断用の画像(2D画像)としても使用可能なように当該画像データを生成することも可能とされている。この場合、図8に示すフローチャートのステップS12において、CPU50Aから可動アーム部16を初期位置に移動すべき指示が発せられると、可動部駆動機構52は、可動アーム部16を傾きゼロの角度位置に移動させてもよい。この場合、放射線の照射方向が撮影面32Aに対して略垂直となるように可動アーム部16の位置決めがなされる。そして、図8に示すフローチャートのステップS16において、CPU50Aから管電流値I1でのプレ照射を開始すべき指示が発せられると、放射線源駆動部27は、管電流値I1および所定の管電圧および照射時間にて放射線が照射されるように放射線源26を駆動する。このとき、放射線源26に対して設定される管電流値I1、管電圧および照射時間を、プレ照射によって生成される画像をAEC演算にのみに利用する場合とは異なる値に設定してもよい。
放射線検出器36は、乳房Mを透過して照射された放射線の線量に応じた放射線画像を生成し、当該放射線画像を示す画像データを撮影装置制御部50に送信する。そして、図8に示すフローチャートのステップS17において、CPU50Aは、放射線検出器36からのプレ照射に基づく画像データの受信待ちを行い、放射線検出器36から画像テータを受信すると処理をステップS18に移行する。ステップS18において、CPU50Aは、取得した画像データを外部記憶装置50Dに記憶する。かかる画像データは、本照射時における放射線の照射時間の算出に供されるとともに診断用の画像として利用される。プレ照射が完了した後、可動アーム部16は、傾きゼロの位置から例えば最も傾きの大きい−X°の角度位置に移動する。その後、可動アーム部16が−X°から+X°までθ°ずつ移動する毎に本照射が行われ、各角度位置毎に画像データが取得され、取得された画像データの各々が外部記憶装置50Dに記憶される。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施形態に係る放射線画像撮影装置10によれば、被写体Pの乳房Mを圧迫板40で圧迫した際に乳房Mの厚さが検出され、検出された乳房Mの厚さに基づいてプレ照射時における管電流値I1および本照射時における管電流値I2が取得される。そして、管電流値I1にてプレ照射が行われた後、AEC演算の結果を待つことなく管電流値の設定がI1からI2に変更される。すなわち、本実施形態に係る放射線画像撮影装置10によれば、本照射時における放射線の照射時間Tを算出するためのAEC演算は、フィラメント電流が管電流値I1に対応する電流値i1から管電流値I2に対応する電流値i2に向けて変化している期間と同時に実施される。従って、本照射時の管電流値I2をAEC演算によって算出し、AEC演算後に管電流値の設定を変更する場合(図12参照)と比較して、プレ照射の開始から本照射の終了までの一連の撮影時間を短縮することができ、患者への負担を軽減することが可能となる。
ここで、AEC演算が終了するまでにフィラメント電流の電流値i1からi2への移行が完了していることが好ましい。換言すれば、フィラメント電流の電流値i1からi2への移行期間がAEC演算期間内に収まることが好ましい。これにより、AEC演算の完了後に直ちに本照射を行うことが可能となるので、プレ照射から本照射までの時間を最短とすることができる。フィラメント電流の変化率およびAEC演算期間は略一定であるので、電流値i1とi2との差分が大きくなる程(すなわち、管電流値I1とI2との差分が大きくなる程)フィラメント電流の移行に多くの時間を要する。そこで、フィラメント電流の電流値i1からi2への移行期間がAEC演算期間内に収まるように、管電流値I1およびI2の差分ΔIを制限してテーブル100を構築してもよい。
[第2の実施形態]
以下に本発明の第2の実施形態に係る放射線画像撮影装置について説明する。トモシンセシス撮影においては、上記したように、可動アーム部16の回転角度位置を移動させることにより乳房Mに対する放射線の照射方向を順次移動させつつ放射線画像の撮影を行う。トモシンセシス撮影では、ある角度位置での撮影から次の角度位置での撮影までの期間(すなわち撮影周期)は略一定であり、例えば0.5秒程度である。この撮影周期内において、撮影、放射線検出器36からの画像データの読出しおよび可動アーム部16の移動を完了させる必要があるので、本照射における放射線の照射時間Tの上限値が定められている。また放射線の照射時間が極端に短くなると、その精度が悪化してしまうことから、照射時間Tの下限値も定められている。
本発明の第2の実施形態に係る放射線画像撮影装置では、上記第1の実施形態と同様、AEC演算が実施される前に、本照射時における管電流値I2を取得しておき、AEC演算とフィラメント電流の移行とを並行して行う。ここで、AEC演算によって算出された照射時間Tが、所定の上限値を上回るまたは所定の下限値を下回る場合がある。上限値を上回る場合としては、例えば乳腺の密度が想定よりも高い場合であり、下限値を下回る場合としては、例えば乳腺の密度が想定よりも低い場合である。第2の実施形態に係る放射線画像撮影装置では、AEC演算によって算出された放射線の照射時間Tが予め定められた上下限の範囲内にない場合に、管電圧の大きさを当初の設定値から変更することにより、適切なコントラストの放射線画像を生成する。
以下に、本発明の第2の実施形態に係る放射線画像撮影装置における放射線画像撮影時における動作について説明する。以下の説明では、放射線画像撮影装置がトモシンセシス撮影を行う場合について説明する。なお、第2の実施形態に係る放射線画像撮影装置のハードウェア構成は、上記した第1の実施形態に係る放射線画像撮影装置10と同様である。
図15および図16は、第2の実施形態に係る撮影装置制御部50のCPU50Aにより実行される撮影処理プログラムにおける処理の流れを示すフローチャート図である。この撮影処理プログラムは、撮影装置制御部50のROM50Bに記憶されている。この撮影処理プログラムは、例えば、ユーザが操作パネル48に対して放射線画像の撮影を開始するための所定の入力操作を行うと実行される。
ステップS41においてCPU50Aは、撮影モード選択指示の受信待ちを行う。例えば、ユーザが操作パネル48に対して、一方向のみから撮影を行う通常の2D撮影または複数の方向から撮影を行うトモシンセシス撮影のいずれかの撮影モードを選択すると、ステップS41において肯定判定がなされて処理はステップS42に移行する。ここでは、ユーザによってトモシンセシス撮影が選択されたものとする。
ステップS42においてCPU50Aは、可動部駆動機構52に対して可動アーム部16の回転角度位置を初期位置に設定すべき指示を送信する。かかる指示を受信した可動部駆動機構52は、例えば、可動アーム部16を傾きの最も大きい回転角度位置(図6に示す−X°の位置)に移動させる。
その後、撮影台32に対する乳房Mのポジショニングが行われ、操作パネル48に対して乳房Mのポジショニングが完了した旨の通知入力がユーザによってなされると、処理はステップS43に移行する。
ステップS43においてCPU50Aは、可動部駆動機構52対して圧迫板40を撮影台32の方向に移動させ、乳房Mを圧迫すべき指示を送信する。かかる指示を受信した可動部駆動機構52は、圧迫板40を撮影台32に向けて移動させて乳房Mに当接させる。そして、可動部駆動機構52は、圧迫板40の押圧力が設定押圧力に到達すると、圧迫板40の移動を停止させる。圧迫板40の移動が停止すると、厚さ検出部53は、圧迫板40の乳房Mとの当接面と撮影台32の撮影面32Aとの間の距離に基づいて、乳房Mの放射線の照射方向における厚さを検出し、検出した乳房Mの厚さを示す厚さデータをCPU50Aに送信する。
ステップS44においてCPU50Aは、厚さ検出部53からの厚さデータの受信待ちを行う。CPU50Aが厚さ検出部53から厚さデータを受信すると、受信した厚さデータをRAM50Cに記憶するとともに、処理をステップS45に移行させる。
ステップS45においてCPU50Aは、先のステップS44において受信した乳房Mの厚さを示す厚さデータに基づいて、放射線源26において設定されるプレ照射時の管電流値I1と、本照射時の管電流値I2と、プレ照射および本照射時の管電圧値Vmと、を取得する。本実施形態では、CPU50Aは、ROM50Bに予め記憶されたテーブル(図17参照)を参照して管電流値I1、I2および管電圧値Vmを取得する。
図17は、CPU50Aが、乳房Mの厚さデータに基づいて管電流値I1、I2および管電圧値Vmを取得するために使用するテーブル110の形態を示す図である。テーブル110は、図17に示すように、例えば、乳房Mの厚さ範囲毎に、プレ照射時の管電流値I1、本照射時の管電流値I2、プレ照射および本照射時の管電圧値Vmからなる組が対応付けられて構成されている。乳房Mの厚さが大きい程、乳房Mを透過する放射線の減衰は大きくなるので、適正な放射線画像を得るために必要とされる線量は大きくなる。従って、本実施形態では、乳房Mの厚さが大きくなる程、管電流値I1、I2および管電圧値Vmが大きくなるようにテーブル110が構成されている。CPU50Aは、乳房Mの厚さデータを受信すると、テーブル110を参照して、当該厚さデータに対応する、管電圧値Vm、プレ照射時の管電流値I1および本照射時の管電流I2を取得する。
ステップS46において、CPU50Aは、ステップS45において取得した管電流値I1および管電圧値Vmにてプレ照射を行うべき指示を放射線源駆動部27に送信する。かかる指示を受信した放射線源駆動部27は、管電流値I1にて放射線の照射を行うべく、管電流値I1に対応した大きさの電流値i1のフィラメント電流をフィラメント261流す。そして、放射線源駆動部27は、フィラメント261(陰極)とターゲット262(陽極)との間に電圧値Vmの管電圧を印加する。これにより、放射線源26から放射線が照射され、乳房Mに対してプレ照射が行われる。乳房Mを透過した放射線は、放射線検出器36に照射される。放射線検出器36は、乳房Mを透過して照射された放射線の線量分布に応じた放射線画像を生成し、当該放射線画像を示す画像データを撮影装置制御部50に送信する。
ステップS47において、CPU50Aは、放射線源26における管電流値を先のステップS45おいて取得した本照射時の管電流値I2に設定すべき指示を放射線源駆動部27に送信する。かかる指示を受信した放射線源駆動部27は、フィラメント電流をプレ照射時の管電流値I1に対応した電流値i1から本照射時の管電流値I2に対応した電流値i2に移行させる。これによりフィラメント電流は、電流値i1から電流体i2に向けて徐々に変化する。
ステップS48において、CPU50Aは、放射線検出器36からのプレ照射に基づく画像データの受信待ちを行い、放射線検出器36から画像テータを受信すると処理をステップS49に移行する。ステップS49において、CPU50Aは、取得した画像データを外部記憶装置50Dに記憶する。
ステップS50において、CPU50Aは、フィラメント電流が電流値i1から電流値i2に移行している間、先のステップS48において取得したプレ照射に基づく画像データに基づいて、本照射時における放射線の照射時間を算出する。すなわち、CPU50Aは、取得した画像データを分析して、本照射時における放射線の適正な管電流時間積(線量)Q[mAs]を演算(AEC演算)により導出する。そして、CPU50Aは、導出した適正な管電流時間積(線量)Qを、先のステップS46において取得した本照射時の管電流値I2で除算することにより、本照射時における放射線の照射時間T(=Q/I2)を算出する。このように、本実施形態に係る放射線画像撮影装置では、フィラメント電流の電流値i1からi2への移行と、本照射時における放射線照射時間Tの算出(AEC演算)が並行して行われる。
ステップS51においてCPU50Aは、先のステップS50において算出した照射時間Tが所定の上限値Tmaxよりも大きいか否かを判定する。この上限値Tmaxは、例えば、トモシンセシス撮影を行う場合の各角度位置での撮影周期に基づいて規定される値である。CPU50Aは、AEC演算によって算出された撮影時間Tが上限値Tmaxよりも小さいと判定(否定判定)した場合には処理をステップS52に移行し、AEC演算によって算出された撮影時間Tが所定の上限値よりも大きいと判定(肯定判定)した場合には処理をステップS53に移行する。
ステップS53においてCPU50Aは、先のステップS45において取得した管電圧値Vmよりも大きい管電圧値Vhを導出する。管電圧値Vhは、例えばAEC演算によって算出された照射時間Tと上限値Tmaxとの差分が大きくなるに従って大きくなるように定められる値であってもよい。例えば、CPU50Aは、照射時間Tと上限値Tmaxとの差分をパラメータとする所定の演算を行うことにより管電圧値Vhを導出してもよい。また、CPU50Aは、照射時間Tと上限値Tmaxとの差分値を検索キーとして所定のテーブルを参照することによって当該差分値に対応する、管電圧値Vmに対する増加分ΔVを取得して、管電圧値Vh(=Vm+ΔV)を導出してもよい。すなわち、AEC演算によって算出された放射線の照射時間Tが上限値Tmaxを超えた場合において、管電流値I2、照射時間Tmaxにて本照射を行うと、当該本照射において放射線源26から照射される放射線の線量は、適正な管電流時間積(線量)Qに満たないこととなる。そこで、このような場合に、当初設定された管電圧値Vmをこれよりも大きい管電圧値Vhに変更して放射線を照射することにより、適正な管電流時間積(線量)Qに対する不足分が管電圧によって補われ、これによって適切なコントラストの放射線画像を取得することが可能となる。
CPU50AはステップS52において、AEC演算によって算出された照射時間Tが所定の下限値Tminよりも小さいか否かを判定する。この下限値Tminは、例えば照射時間の要求精度に基づいて規定される値である。CPU50Aは、AEC演算によって算出された照射時間Tが下限値Tminよりも大きいと判定(否定判定)した場合には処理をステップS55に移行し、AEC演算によって算出された照射時間Tが所定の下限値よりも小さいと判定(肯定判定)した場合には処理をステップS54に移行する。
ステップS54においてCPU50Aは、先のステップS45において取得した管電圧値Vmよりも小さい管電圧値Vlを導出する。管電圧値Vlは、例えばAEC演算によって算出された照射時間Tと下限値Tminとの差分が大きくなるに従って小さくなるように定められる値であってもよい。例えば、CPU50Aは、照射時間Tと下限値Tminとの差分をパラメータとする所定の演算を行うことにより管電圧値Vlを導出してもよい。また、CPU50Aは、照射時間Tと下限値Tminとの差分値を検索キーとして所定のテーブルを参照することによって当該差分値に対応する、管電圧値Vmに対する減少分ΔVを取得して、管電圧値Vl(=Vm−ΔV)を導出してもよい。すなわち、AEC演算によって算出された放射線の照射時間Tが下限値Tminを下回る場合において、管電流値I2、照射時間Tminにて本照射を行うと、当該本照射において放射線源26から照射される放射線の線量は、適正な管電流時間積(線量)Qよりも大きくなる。そこで、このような場合に、当初設定された管電圧値Vmをこれよりも小さい管電圧値Vlに変更して放射線を照射することにより、適正な管電流時間積(線量)Qに対する過剰分が管電圧によって相殺され、これによって積雪なコントラストの放射線画像を取得することが可能となる。なお、AEC演算によって算出された照射時間Tが所定範囲内である場合(すなわち、照射時間Tが下限値Tmin以上であり且つ上限値Tmax以下の場合)には、当初の管電圧値Vmが維持される。
ステップS55においてCPU50Aは、本照射を行うべき指示を放射線源駆動部27に送信する。このとき、CPU50Aは、ステップS53において、管電圧値をVhに変更した場合には、管電圧値Vh、照射時間Tmaxにて本照射を行うべき指示を発する。また、CPU50Aは、ステップS54において、管電圧値をVlに変更した場合には、管電圧値Vl、照射時間Tminにて本照射を行うべき指示を発する。また、CPU50Aは、管電圧値Vmを維持する場合には、管電圧値Vm、照射時間Tにて本照射を行うべき指示を発する。かかる指示を受信した放射線源駆動部27は、指示された条件で放射線の照射を行うべく放射線源26を駆動する。これにより、放射線源26から放射線が照射され、乳房Mに対して本照射が行われる。乳房Mを透過した放射線は、放射線検出器36に照射される。放射線検出器36は、乳房Mを透過して照射された放射線の線量分布に応じた放射線画像を生成し、当該放射線画像を示す画像データを撮影装置制御部50に送信する。
ステップS56においてCPU50Aは、放射線検出器36からの本照射に基づく画像データの受信待ちを行い、放射線検出器36から画像テータを受信すると処理をステップS57に移行する。ステップS57において、CPU50Aは、取得した画像データを外部記憶装置50Dに記憶する。
ステップS58においてCPU50Aは、可動アーム部16の回転角度位置が最終位置(本実施形態では、+X°の位置)にあるか否かを判定し、最終位置にない場合は、処理をステップS59に移行する。
ステップS59においてCPU50Aは、可動アーム部16の回転角度位置を1段階だけ正方向に移動すべき指示を可動部駆動機構52に送信する。かかる指示を受信した可動部駆動機構52は、可動アーム部16の回転角度位置を1段階だけ正方向に移動させる。可動アーム部16の移動が完了すると、CPU50Aは、ステップS55からステップS58までの処理を繰り返し実行する。これにより、可動アーム部16が−X°から+X°までθ°ずつ移動する毎に本照射が行われ、各角度位置毎に画像データが取得され、取得された画像データの各々が外部記憶装置50Dに記憶される。
ステップS58においてCPU50Aは、可動アーム部16の回転角度位置が最終位置にあることを判定した場合には、本ルーチンが終了する。
このように、本発明の第2の実施形態に係る放射線画像撮影装置では、第1の実施形態の場合と同様、本照射時の管電流値I2をAEC演算によって算出してAEC演算後に管電流値の設定を変更する場合(図12参照)と比較して、プレ照射から本照射までの時間を短縮することができ、患者への負担を軽減することが可能となる。また、第2の実施形態に係る放射線画像撮影装置では、AEC演算によって算出された照射時間Tが所定の上限値Tmaxを上回る場合には、被写体Pの乳房Mの厚さに基づいて設定された管電圧値Vmが、これよりも大きい管電圧値Vhに変更され、管電圧値Vh、照射時間Tmax、管電流値I2で本照射が行われる。一方、AEC演算によって算出された照射時間Tが所定の下限値Tminを下回る場合には、被写体Pの乳房Mの厚さに基づいて設定された管電圧値Vmが、これよりも小さい管電圧値Vlに変更され、管電圧値Vl、照射時間Tmin、管電流値I2で本照射が行われる。これにより、各角度位置での放射線の照射時間に上下限値が定められているトモシンセス撮影において、適切なコントラストの放射線画像を取得することが可能となる。
なお、上記の各実施形態では、予め記憶されたテーブル100または110を参照することにより被写体Pの乳房Mの厚さに対応する管電流値I1およびI2を取得する場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、乳房Mの厚さと管電流値I1およびI2との関係式を記憶しておき、この関係式を用いて乳房Mの厚さに対応する管電流値I1およびI2を算出することとしてもよい。
また、上記の各実施形態では、テーブル100およびテーブル110において、乳房Mの厚さに対応付けてプレ照射時の管電流値I1および本照射時の管電流値I2を記憶することとしたが、フィラメント電流の電流値i1およびi2を乳房Mの厚さに対応づけて記憶しておくこととしてもよい。
また、上記の各実施形態では放射線画像の撮影処理のフロー内において、被写体Pの乳房Mの厚さを測定し、測定された厚さに基づいて管電流値I1およびI2を取得する場合を例示したが、放射線画像の撮影処理が開始される前に被写体Pの乳房Mの厚さを測定しておき、その結果から求められる管電流値I1およびI2を放射線画像撮影装置に入力してもよい。すなわち、この場合、放射線画像撮影装置は、外部から与えられる管電流値I1およびI2にて、プレ照射および本照射を行う。
また、上記の各実施形態ではCPU50Aが管電流値のI1からI2への変更指示を行った後にAEC演算を行う場合を例示したが、CPU50AがAEC演算中に管電流値I1からI2への変更指示を発するようにしてもよい。すなわち、この場合、AEC演算中にフィラメント電流の電流値i1から電流値i2への移行が開始される。
また、上記の各実施形態では、プレ照射時に放射線検出器36によって生成される画像データを用いてAEC演算を行う場合を例示したが、例えば、被写体Pを透過した放射線の線量を検出し、検出した線量に応じた検出信号を出力する専用のセンサを撮影台32または放射線検出器36に設けておき、当該センサの検出信号に基づいてAEC演算を行うこととしてもよい。
また、上記の各実施形態では、X線の照射によって放射線画像を生成する放射線画像撮影装置を例示したが、α線やγ線等のX線以外の放射線の照射によって放射線画像を生成する放射線画像撮影装置に本発明を適用することも可能である。
また、本発明の実施形態としてマンモグラフィ装置を例示したが、マンモグラフィ装置以外の放射線画像撮影装置に本発明を適用することも可能である。
なお、放射線検出器36は、本発明における線量検出部および画像生成部に対応する。また、厚さ検出部53は、本発明における厚さ検出部に対応する。また、CPU50Aがテーブル100または110を参照して、検出された乳房Mの厚さに対応した管電流値I1、I2および管電圧値Vmを取得することにより、本発明における管電流値取得部および管電圧値取得部が実現される。また、CPU50Aが、プレ照射に基づく画像データに基づいてAEC演算を行って本照射時における放射線の照射時間Tを算出することにより、本発明における照射時間導出部が実現される。また、CPU50AがAEC演算によって算出した本照射時における放射線の照射時間Tと予め定められた照射時間の上下限値Tmax、Tminとの差分に応じて管電圧値Vmを管電圧値VhまたはVlに設定することにより、本発明における管電圧値設定部が実現される。
10 放射線画像撮影装置
16 可動アーム部
26 放射線源
28 放射線照射部
32 撮影台
32A 撮影面
36 放射線検出器
40 圧迫板
50 撮影装置制御部
50A CPU
50B ROM
50C RAM
50D 外部記憶装置
53 厚さ検出部
261 フィラメント
262 ターゲット

Claims (12)

  1. 設定された管電流値および照射時間に応じた線量の放射線を照射する放射線源と、
    前記放射線源から照射され、被写体を透過した放射線の線量を検出する線量検出部と、
    前記放射線源が予め定められた第1の管電流値および照射時間にて放射線を照射したときの前記線量検出部によって検出された放射線の線量および予め定められた第2の管電流値に基づいて、前記放射線源が前記第2の管電流値にて放射線を照射する際の照射時間を導出する照射時間導出部と、
    前記照射時間導出部によって前記照射時間が導出される前に前記放射線源に対する管電流値の設定を前記第1の管電流値から前記第2の管電流値に切り替える管電流値切り替え部と、
    前記第2の管電流値および前記照射時間導出部によって導出された照射時間にて前記放射線源から照射され、前記被写体を透過した放射線を検出して前記被写体の放射線画像を生成する画像生成部と、
    を含む放射線画像撮影装置。
  2. 前記放射線源は、一対の電極と、前記一対の電極の一方に設けられたフィラメントと、を含み、前記管電流値が前記フィラメントに流れるフィラメント電流の大きさによって定められ、
    前記フィラメント電流は、前記管電流値切り替え部による前記第1の管電流値から前記第2の管電流値への切り替えに応じて、前記照射時間導出部による前記照射時間の導出に並行して前記第1の管電流値に対応する電流値から前記第2の管電流値に対応する電流値に移行する請求項1に記載の放射線画像撮影装置。
  3. 前記被写体の厚さを検出する厚さ検出部と、
    前記厚さ検出部によって検出された前記被写体の厚さに基づいて、前記第1および第2の管電流値を取得する管電流値取得部と、
    を更に含む請求項2に記載の放射線画像撮影装置。
  4. 前記管電流値取得部は、前記被写体の厚さと前記第1および第2の管電流値とを対応付けて記憶したテーブルを含み、前記テーブルに基づいて前記厚さ検出部によって検出された前記被写体の厚さに応じた前記第1および第2の管電流値を取得する請求項3に記載の放射線画像撮影装置。
  5. 前記照射時間導出部によって前記照射時間が導出される前に前記フィラメント電流が前記第2の管電流値に対応する電流値に達するように、前記テーブルにおいて前記第1の管電流値と前記第2の管電流値との差分が所定値以下となるように前記第1および第2の管電流値が設定されている請求項4に記載の放射線画像撮影装置。
  6. 前記放射線源が前記第1および第2の管電流値にて放射線を照射する際に前記放射線源に対して設定される管電圧値を取得する管電圧値取得部と、
    前記照射時間導出部によって導出された照射時間が所定の上限値よりも大きい場合に前記管電圧値取得部によって取得された管電圧値よりも大きい管電圧値を前記放射線源に対して設定し、前記照射時間導出部によって導出された照射時間が所定の下限値よりも小さい場合に前記管電圧値取得部によって取得された管電圧値よりも小さい管電圧値を前記放射線源に対して設定し、前記照射時間導出部によって導出された照射時間が前記上限値と前記下限値との間の所定範囲内にある場合に前記管電圧値取得部によって取得された管電圧値を前記放射線源に対して設定する管電圧値設定部と、を更に含み、
    前記放射線源は、前記管電圧値設定部によって設定された管電圧値にて放射線を照射する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
  7. 前記被写体の厚さを検出する厚さ検出部を更に含み、
    前記管電圧値取得部は、前記厚さ検出部によって検出された前記被写体の厚さに基づいて前記管電圧値を取得する請求項6に記載の放射線画像撮影装置。
  8. 前記管電圧値設定部は、前記照射時間導出部によって導出された照射時間が前記所定範囲よりも大きい場合または小さい場合に、前記照射時間導出部によって導出された照射時間と前記上限値または前記下限値との差分に応じた大きさの管電圧値を前記放射線源に対して設定する請求項6または7に記載の放射線画像撮影装置。
  9. 設定された管電流値および照射時間に応じた線量の放射線を照射する放射線源から予め定められた第1の管電流値および照射時間にて照射され、被写体を透過した放射線の線量を検出する線量検出ステップと、
    前記線量検出ステップにおいて検出された放射線の線量および予め定められた第2の管電流値に基づいて前記放射線源が前記第2の管電流値にて放射線を照射する際の照射時間を導出する照射時間導出ステップと、
    前記照射時間導出ステップにおいて前記照射時間が導出される前に前記放射線源に対する管電流値の設定を前記第1の管電流値から前記第2の管電流値に切り替える管電流値切り替えステップと、
    前記第2の管電流値および前記照射時間導出ステップにおいて導出された照射時間にて前記放射線源から照射され、前記被写体を透過した放射線を検出して前記被写体の放射線画像を生成する画像生成ステップと、
    を含む放射線画像撮影方法。
  10. 前記放射線源が前記第1および第2の管電流値にて放射線を照射する際に前記放射線源に対して設定される管電圧値を取得する管電圧値取得ステップと、
    前記照射時間導出ステップにおいて導出された照射時間が所定の上限値よりも大きい場合に前記管電圧値取得ステップにおいて取得された管電圧値よりも大きい管電圧値を前記放射線源に対して設定し、前記照射時間導出ステップにおいて導出された照射時間が所定の下限値よりも小さい場合に前記管電圧値取得ステップにおいて取得された管電圧値よりも小さい管電圧値を前記放射線源に対して設定し、前記照射時間導出ステップにおいて導出された照射時間が前記上限値と前記下限値との間の所定範囲内にある場合に前記管電圧値取得ステップにおいて取得された管電圧値を前記放射線源に対して設定する管電圧値設定ステップと、を更に含み、
    前記放射線源は、前記第2の管電流値にて放射線を照射する際に、前記管電圧値設定ステップにおいて設定された管電圧値にて放射線を照射する請求項9に記載の放射線画像撮影方法。
  11. コンピュータを、
    放射線源が予め定められた第1の管電流値および照射時間にて放射線を照射したときの被写体を透過した放射線の線量および予め定められた第2の管電流値に基づいて前記放射線源が前記第2の管電流値にて放射線を照射する際の照射時間を導出する照射時間導出部と、
    前記照射時間導出部において前記照射時間が導出される前に前記放射線源に対する管電流値の設定を前記第1の管電流値から前記第2の管電流値に切り替える管電流値切り替え部と、
    として機能させるためのプログラム。
  12. コンピュータを、更に、
    前記放射線源が前記第1および第2の管電流値にて放射線を照射する際に前記放射線源に対して設定される管電圧値を取得する管電圧値取得部と、
    前記照射時間導出部によって導出された照射時間が所定の上限値よりも大きい場合に前記管電圧値取得部によって取得された管電圧値よりも大きい管電圧値を前記放射線源に対して設定し、前記照射時間導出部によって導出された照射時間が所定の下限値よりも小さい場合に前記管電圧値取得部によって取得された管電圧値よりも小さい管電圧値を前記放射線源に対して設定し、前記照射時間導出部によって導出された照射時間が前記上限値と前記下限値との間の所定範囲内にある場合に前記管電圧値取得部によって取得された管電圧値を前記放射線源に対して設定する管電圧値設定部と、
    として機能させるための請求項11に記載のプログラム。
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