JP2014166099A - 負荷駆動装置およびエネルギー還元方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】過負荷状態になり電圧降下した電池に対して、負荷駆動部に蓄えられたエネルギーを還元して、電池の電流供給能力を補償する。
【解決手段】電子機器を駆動する電池からエネルギーが供給されて負荷を駆動する負荷駆動装置であって、電池からエネルギーが入力される中継部と、中継部から出力されるエネルギーを蓄え、蓄えたエネルギーを用いて負荷を駆動する負荷駆動部とを備え、電池の電圧が予め定められた参照電圧よりも低い場合に、蓄えたエネルギーを電池に還元する負荷駆動装置を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、負荷駆動装置およびエネルギー還元方法に関する。
図1は、従来の電子装置を示す図である。ディジタルカメラや携帯電話など近年の電子装置は、一個の電池2(電源)を用いて複数の電子機器を駆動する。図1において、電池2はLED7および電子機器8を駆動する。なお、負荷駆動装置1は、電池2、降圧回路3および負荷駆動部4を備える。負荷駆動装置1は、ディジタルカメラのフラッシュとしてLED7を用いる。負荷駆動部4における大容量コンデンサ5は、電気二重層コンデンサなどの容量値が大きな容量素子である。それゆえ、大容量コンデンサ5は、大きなエネルギーを充電することができる。
近年の電子装置においては、内部の負荷が電池2と異なる電圧で駆動されることがある。また、電池2の電流供給能力には上限がある。それゆえ、近年の電子装置においては、電池2のエネルギーを降圧回路3で電圧変換して大容量コンデンサ5にエネルギーを蓄えた後、蓄えたエネルギーを昇圧回路6で電圧変換して負荷を駆動することがある。
LED7を駆動する場合、まず、電池2の電源電圧(VIN)を降圧回路3により降圧する。そして、負荷駆動部4が降圧したエネルギーを大容量コンデンサ5に充電する。さらに、大容量コンデンサ5に充電されたエネルギーを昇圧回路6により昇圧する。これにより負荷駆動装置1は、負荷であるLED7を駆動する。つまり、負荷駆動装置1は、大容量コンデンサ5に充電されたエネルギーによってLED7を点灯させる(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2007−121755号公報
電池2は、供給することができる電流の上限値を超えると、電源電圧(VIN)が下がる。ここで、電子機器8は、電池2以外のエネルギー供給源がない。したがって、電子機器8が重負荷である場合、電池2の電源電圧(VIN)が下がる。それゆえ、電子機器8が停電する確率が高くなる。
本発明の第1の態様においては、電子機器を駆動する電池からエネルギーが供給されて負荷を駆動する負荷駆動装置であって、電池からエネルギーが入力される中継部と、中継部から出力されるエネルギーを蓄え、蓄えたエネルギーを用いて負荷を駆動する負荷駆動部とを備え、電池の電圧が予め定められた参照電圧よりも低い場合に、蓄えたエネルギーを電池に還元する負荷駆動装置を提供する。
本発明の第2の態様においては、電子機器を駆動する電池のエネルギーを蓄えるステップと、電池の電圧が予め定められた参照電圧よりも低い場合に、蓄えたエネルギーを電池に還元するステップとを備えるエネルギー還元方法を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
従来の電子装置を示す図である。 第1の実施形態における、負荷駆動装置を示す図である。 第2の実施形態における、負荷駆動装置を示す図である。 第2の実施形態における、制御回路を示す図である。 第2の実施形態における制御回路の変形例を示す図である。 第2の実施形態における制御回路の他の変形例を示す図である。 第3の実施形態における、負荷駆動装置を示す図である。 第4の実施形態における、負荷駆動装置を示す図である。 第4の実施形態における、電流制限スイッチ部を示す図である。 第5の実施形態における、負荷駆動装置を示す図である。 第6の実施形態における、負荷駆動装置を示す図である。 第7の実施形態における、負荷駆動装置を示す図である。 第8の実施形態における、負荷駆動装置を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図2は、第1の実施形態における、負荷駆動装置100を示す図である。負荷駆動装置100は、電池10、中継部20、および負荷駆動部60を備える。なお、中継部20は、電池10と負荷駆動部60との間に設けられる。電子機器90は、電池10に接続されて、当該電池10により駆動される。また、負荷駆動部60には、負荷としてのLED80が接続される。
負荷駆動部60には、中継部20を介して、電池10からエネルギーが供給される。そして、負荷駆動部60は、中継部20から出力されるエネルギーを、容量素子65に蓄える。なお、容量素子65は、例えば電気二重層キャパシタである。負荷駆動部60は、容量素子65に蓄えたエネルギーを昇圧する昇圧回路70を有する。蓄えたエネルギーを昇圧することにより、昇圧しない場合と比較して、LED80をより明るく駆動することができる。
中継部20には、電池10からエネルギーが入力される。本例において中継部20は、電池10から入力したエネルギーを負荷駆動部60へ出力する充電回路を有する。例えば、充電回路は、電池10から入力したエネルギーを降圧する降圧回路30である。降圧回路30は、降圧したエネルギーで、容量素子65を充電する。電池10の電源電圧(VIN)よりも降圧したエネルギーを用いることにより、容量素子65を適切な電圧範囲において動作させることができる。
中継部20は、降圧回路30と並列に接続されたエネルギー還元部22を有する。エネルギー還元部22の一端は電池10に接続され、他端は容量素子65に接続される。エネルギー還元部22は、容量素子65に蓄えたエネルギーを電池10に還元する。エネルギー還元部22は、電池10の電源電圧(VIN)が予め定められた参照電圧よりも低い場合に、容量素子65に蓄えたエネルギーを電池10に還元する。
参照電圧は、電池10が、電子機器90が停電を起こす電圧に近づいていること示す基準電圧である。参照電圧は、負荷駆動部60における容量素子65の電圧(VOUT)であってよい。なお、参照電圧は、予め定められた任意の電圧としてもよい。例えば、参照電圧は、電子機器90の動作可能電圧範囲の下限に応じて定められてよい。また、参照電圧は、電池10の定格電圧に応じて定められてもよい。
電子機器90には、電池10以外に電源がない。よって、電池10の電源電圧(VIN)が低下すると、電子機器90は停電状態になる可能性がある。しかしながら、電池10の電源電圧(VIN)が参照電圧よりも低い場合に、中継部20は容量素子65に蓄えたエネルギーを電池10に還元することができる。よって、電子機器90が停電状態になることを防ぐことができる。
図3は、第2の実施形態における、負荷駆動装置200を示す図である。本例において、エネルギー還元部22は、フィードバックスイッチ24を含む。フィードバックスイッチ24の一端は電池10に接続され、他端は容量素子65に接続される。フィードバックスイッチ24には、フィードバックスイッチ24のオンおよびオフを制御する制御信号(Ctrl)が入力される。
負荷駆動部60の容量素子65を充電する場合、フィードバックスイッチ24は、制御信号(Ctrl)によりオフする。これにより、電池10の電源電圧(VIN)は降圧回路30により降圧される。降圧したエネルギーにより、容量素子65は充電される。すなわち、本例においても、降圧回路30は、充電回路として機能する。
なお、降圧回路30は、スイッチングレギュレータで構成されてよい。降圧回路30をスイッチングレギュレータで構成することにより、エネルギー変換効率を高くすることができる。また、降圧回路は、LDO(Low Drop Out)レギュレータなどのシリーズレギュレータで構成してもよい。
LED80を駆動する場合、容量素子65から昇圧回路70に電流が供給される。そして、昇圧回路70により昇圧された電圧がLED80に供給される。なおこの場合、フィードバックスイッチ24は、オンしてもオフしてもよい。
フィードバックスイッチ24は、負荷駆動部60の容量素子65にエネルギーが蓄えられた状態で、電池10の電源電圧(VIN)が参照電圧よりも低い場合に、制御信号(Ctrl)によりオンする。なお、本明細書において、エネルギーが蓄えられた状態とは、容量素子65の電圧が定格電圧等の予め定められた電圧となるまで十分に充電された状態を意味する。
フィードバックスイッチ24がオンすることにより、容量素子65に蓄えられたエネルギーが電池10に還元される。つまり、電池10は電子機器90へ供給する電流が容量素子65から補償される。したがって、電子機器90が停電状態になることを防ぐことができる。また、フィードバックスイッチ24は、電池10の電源電圧(VIN)が参照電圧よりも高い場合は、制御信号(Ctrl)によりオフされる。
また、エネルギー還元部22は、フィードバックスイッチ24の代わりに、アノードが降圧回路30の出力端子31と負荷駆動部60との接点に接続され、カソードが電池10に接続されたダイオードを含んでもよい。ただし、エネルギー還元部22がダイオードを含む場合には、当該ダイオードには制御信号(Ctrl)は入力されない。ダイオードは、例えば接点の電圧(VOUT)が電池10の電源電圧(VIN)よりも高い場合に、接点から電池10へ電流を流す。
本例においては、電池10の電源電圧(VIN)が参照電圧よりも低い場合に、中継部20は容量素子65に蓄えたエネルギーを電池10に還元する。したがって、電子機器90が停電状態になることを防ぐことができる。また、エネルギー還元部22が当該フィードバックスイッチ24またはダイオードにより構成されるので、エネルギー還元部22の構成を簡易にすることができる。
図4は、第2の実施形態における、制御回路25を示す図である。制御回路25は、例えば中継部20に設けられてよい。制御回路25は、電池10の電源電圧(VIN)と基準電圧源12の電圧(VREFA)とを比較するコンパレータ14(CMP1)を有する。VREFAは、電池10の電源電圧(VIN)が、電子機器90が停電を起こす電圧に近づいていることを示す基準電圧である。例えば、VREFAは、電池10から電子機器90に過電流が流れる場合の電池10の電圧であってよい。
コンパレータ14(CMP1)は、電池10の電源電圧(VIN)が基準電圧源12の電圧(VREFA)よりも低い場合に、ハイレベルの制御信号(Ctrl)を出力する。当該ハイレベルの制御信号(Ctrl)により、フィードバックスイッチ24はオンされる。
また、コンパレータ14(CMP1)は、電池10の電源電圧(VIN)が基準電圧源12の電圧(VREFA)よりも高い場合に、ローレベルの制御信号(Ctrl)を出力する。当該ローレベルの制御信号(Ctrl)により、フィードバックスイッチ24はオフされる。
容量素子65において十分にエネルギーが蓄えられ、かつ、電池10の電源電圧(VIN)が基準電圧源12の電圧(VREFA)よりも低い場合、電池10の電源電圧(VIN)は容量素子65の電圧(VOUT)よりも低くなる。したがって、オンされたフィードバックスイッチ24を介して、容量素子65から電池10にエネルギーが還元される。なお、容量素子65において十分にエネルギーが蓄えられていなければ、当該還元動作は生じない。
図5は、第2の実施形態における、制御回路25の変形例を示す図である。制御回路27は、容量素子65の電圧(VOUT)と基準電圧源13の電圧(VREFB)とを比較するコンパレータ15(CMP2)を有する。VREFBは、容量素子65において十分にエネルギーが蓄えられたことを示す基準電圧である。例えば、VREFBは、容量素子65の定格電圧よりわずかに小さい値であってよい。
コンパレータ15(CMP2)は、容量素子65の電圧(VOUT)が基準電圧源13の電圧(VREFB)よりも高い場合に、ハイレベルの制御信号(Ctrl)を出力する。当該ハイレベルの制御信号(Ctrl)により、フィードバックスイッチ24はオンされる。
なお、コンパレータ15(CMP2)は、容量素子65の電圧(VOUT)が基準電圧源13の電圧(VREFB)よりも低い場合に、ローレベルの制御信号(Ctrl)を出力する。当該ローレベルの制御信号(Ctrl)により、フィードバックスイッチ24はオフされる。
本例においては、電池10の電源電圧(VIN)が容量素子65の電圧(VOUT)よりも低く、かつ、容量素子65において十分にエネルギーが蓄えられた場合、オンされたフィードバックスイッチ24を介して、容量素子65から電池10にエネルギーが還元される。なお、電池10の電源電圧(VIN)が容量素子65の電圧(VOUT)よりも高い場合、当該還元動作は生じない。
図6は、第2の実施形態における制御回路25の他の変形例を示す図である。制御回路29は、コンパレータ14(CMP1)、コンパレータ15(CMP2)、およびAND回路17を有する。AND回路17には、コンパレータ14(CMP1)の出力とコンパレータ15(CMP2)の出力とが入力される。
AND回路17は、コンパレータ14(CMP1)およびコンパレータ15(CMP2)の出力がハイレベルである場合に、ハイレベルの制御信号(Ctrl)を出力する。当該ハイレベルの制御信号(Ctrl)により、フィードバックスイッチ24はオンされる。つまり、ハイレベルの制御信号(Ctrl)は、電流還元動作のトリガ信号となる。
なお、AND回路17は、コンパレータ14(CMP1)およびコンパレータ15(CMP2)の出力の少なくとも一方がローレベルである場合には、ローレベルの制御信号(Ctrl)を出力する。これにより、フィードバックスイッチ24はオフされる。
本例では、電池10の電源電圧(VIN)が基準電圧源12の電圧(VREFA)よりも低く、かつ、容量素子65の電圧(VOUT)が基準電圧源13の電圧(VREFB)よりも高い場合に、オンされたフィードバックスイッチ24を介して、容量素子65から電池10にエネルギーが還元される。したがって、上述の例よりも電流還元の条件を詳細に設定することができる。
図7は、第3の実施形態における、負荷駆動装置300を示す図である。本例の中継部20は、降圧の機能とエネルギー還元の機能とを一体化して備える。中継部20は、電池10に接続された第1のスイッチとしてのPMOS34と、PMOS34とグランドとの間に接続された第2のスイッチとしてのNMOS36とを有する。また中継部20は、PMOS34及びNMOS36と負荷駆動部60との間に接続されたインダクタ38と、PMOS34及びNMOS36を制御する制御部32とを有する。本明細書において、PMOSとは、PチャネルMOSトランジスタを意味し、NMOSとは、NチャネルMOSトランジスタを意味する。
制御部32に入力される制御信号(Ctrl)は、第2の実施形態における制御信号(Ctrl)と同じである。つまり、制御部32にハイレベルの制御信号(Ctrl)が入力される場合、中継部20は電流還元動作を行う。また、制御部32にローレベルの制御信号(Ctrl)が入力される場合、中継部20は降圧動作を行い、容量素子65は充電される。
電池10から中継部20に入力されるエネルギーを降圧する場合に、制御部32にはローレベルの制御信号(Ctrl)が入力される。そして、制御部32は、PMOS34とNMOS36とを相補的にオンおよびオフする。PMOS34をオンし、かつ、NMOS36をオフすること、および、PMOS34をオフし、かつ、NMOS36をオンすること、を交互に繰り返すことにより、中継部20は降圧動作を行う。
負荷駆動部60の容量素子65にエネルギーが蓄えられた状態で、かつ、電池10の電圧が参照電圧としての容量素子65の電圧(VOUT)よりも低い場合に、制御部32にはハイレベルの制御信号(Ctrl)が入力される。そして、制御部32は、PMOS34をオンし、かつ、NMOS36をオフする。これにより、容量素子65に蓄えられたエネルギーは、インダクタ38およびPMOS34を経て、電池10に還元される。
LED80に電流を流す場合、容量素子65に蓄えられたエネルギーが、昇圧回路70により昇圧される。当該昇圧されたエネルギーにより、LED80は発光する。なお、LED80に電流を流す場合、PMOS34はオンでもオフでもよい。ただし、NMOS36はオフにする。
本例の中継部20の構成によれば、電池10の電源電圧(VIN)が参照電圧よりも低い場合に、中継部20は容量素子65に蓄えたエネルギーを電池10に還元する。したがって、電子機器90が停電状態になることを防ぐことができる。また、中継部20が、降圧の機能とエネルギー還元の機能とを一体化して備える。よって、降圧の回路とエネルギー還元の回路とをそれぞれ別途に設ける場合と比較して、回路規模を小さくすることができる。
図8は、第4の実施形態における、負荷駆動装置400を示す図である。本例の中継部20は、電池10と負荷駆動部60との間に設けられた少なくとも1つの電流制限スイッチ部40を有する。本例では、電池10と負荷駆動部60との間には、一つの電流制限スイッチ部40が設けられる。電流制限スイッチ部40は、降圧およびエネルギー還元の機能を有する。
電流制限スイッチ部40は、降圧の機能を有する。例えば、電流制限スイッチ部40は、負荷駆動部60がエネルギーを蓄える場合に、予め定められた電流以下に制限された電流を電池10から負荷駆動部60へ供給する。つまり、電流制限スイッチ部40は、電池10の電源電圧(VIN)を降圧し、制限された電流を容量素子65に流す。容量素子65は当該制限された電流により充電される。
電流制限スイッチ部40は、エネルギー還元の機能も有する。例えば、負荷駆動部60の容量素子65にエネルギーが蓄えられた状態で、電池10の電源電圧(VIN)が参照電圧である容量素子65の電圧(VOUT)よりも低い場合に、電流制限スイッチ部40は、蓄えたエネルギーを電池10に還元する。つまり、容量素子65が定格電圧で充電され、かつ、電池10の電源電圧(VIN)が容量素子65の電圧(VOUT)よりも低い場合に、電流制限スイッチ部40は、容量素子65から電池10へ電流を還元する。
図9は、第4の実施形態における、電流制限スイッチ部40を示す図である。電流制限スイッチ部40は、小チャネルPMOS41、大チャネルPMOS42、セレクタ43、定電流源44、コンパレータ45、および基準電圧源46(電圧はVREFB)を備える。セレクタ43には、グランド電圧および定電流源44の電圧が入力される。セレクタ43は、コンパレータ45の出力信号に応じて、グランド電圧または定電流源44の電圧を選択して出力する。
本明細書において、大チャネルおよび小チャネルの大および小とは、チャネル幅Wをチャネル長Lで除した値の大小を意味する。つまり、大チャネルPMOS42のチャネル幅Wをチャネル長Lで除した値は、小チャネルPMOS41のチャネル幅Wをチャネル長Lで除した値よりも大きい。本例では、大チャネルPMOS42におけるW/Lの値は、小チャネルPMOS41のW/Lの値のn倍(nは1よりも大きな実数)である。
小チャネルPMOS41のゲートと大チャネルPMOS42のゲートとは、互いに接続される。つまり、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42のゲートは、共通電圧である。当該共通電圧であるゲートは、セレクタ43の出力端子に接続される。
小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42のそれぞれのソースは、ともに電池10に接続される。また、大チャネルPMOS42におけるドレインは、電流制限スイッチ部40と負荷駆動部60との接点に接続される。なお、当該接点の電圧は、容量素子65の電圧(VOUT)である。また、小チャネルPMOS41におけるドレインは、定電流源44に接続される。
電流制限スイッチ部40は、降圧回路として機能して、容量素子65を充電する。当該充電方法は二通りある。一つは、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42をミラー回路として動作させる場合である。もう一つは、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42のゲートをフルオンさせる場合である。なお、本明細書においてフルオンとは、大チャネルPMOS42が、最大の電流を流すことができる状態を意味する。
接点の電圧(VOUT)が、基準電圧源46の電圧(VREFB)よりも低い場合、コンパレータ45はセレクタ43にハイレベルの電圧信号を出力する。この場合、セレクタ43は入力として定電流源44の電圧を選択する。そして、セレクタ43は、定電流源44の電圧を小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42の共通のゲートに出力する。これにより、小チャネルPMOS41には、定電流源44により定められた電流が流れる。
コンパレータ45がセレクタ43にハイレベルの電圧信号を出力する場合、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42はミラー回路を構成する。また、大チャネルPMOS42におけるW/Lは、小チャネルPMOS41のW/Lのn倍である。したがって、大チャネルPMOS42には、小チャネルPMOS41のn倍の電流が流れる。よって、大チャネルPMOS42には、定電流源44により定められた電流のn倍に制限された電流が流れる。当該制限された電流が、大チャネルPMOS42および接点を経由して容量素子65に流れる。これにより容量素子65は充電される。
したがって、電流制限スイッチ部40は、容量素子65の充電時に、電池10の電源電圧(VIN)が予め定められた電圧以下とならないように電流を制限することができる。なお、予め定められた電圧とは、参照電圧であってよい。
接点の電圧(VOUT)が、基準電圧源46の電圧(VREFB)以上である場合、コンパレータ45はセレクタ43にローレベルの電圧信号を出力する。この場合、セレクタ43は入力としてグランド電圧を選択して、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42の共通のゲートにグランド電圧を出力する。そして、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42は、フルオンする。これにより、大チャネルPMOS42および接点を経由して、VIN‐VOUTの電圧を大チャネルPMOS42のオン抵抗で除した値の電流が流れる。当該電流により容量素子65は充電される。
なお、容量素子65が十分に充電された状態である場合、接点の電圧(VOUT)が基準電圧源46の電圧(VREFB)以上となる。この場合、大チャネルPMOS42におけるソース・ドレイン間の電圧(VDS)は、VOUTがVREFBよりも低い場合のVDSよりも小さくなる。したがって、大チャネルPMOS42の動作領域が、飽和領域から非飽和領域に移ることがある。それゆえ、大チャネルPMOS42がフルオンしない場合には、容量素子65へ十分な電流を流せなくなる。したがって、大チャネルPMOS42がフルオンしない場合、容量素子65を充電する時間が長くなる。
しかしながら、本例においては、大チャネルPMOS42がフルオンするので、VDSに対応する大チャネルPMOS42の最大電流を流すことができる。したがってVDSが小さい場合であっても、容量素子65を充電する時間が、大チャネルPMOS42をフルオンさせない場合と比較して短縮される。
電流制限スイッチ部40は、エネルギー還元の機能も有する。本例において、当該還元動作を行う場合、電池10の電源電圧(VIN)が接点の電圧(VOUT)よりも低いことが前提となる。
還元動作を行う場合、まず、コンパレータ45は、基準電圧源46の電圧(VREFB)と接点の電圧(VOUT)とを比較する。そして、VOUTがVREFB以上である場合、コンパレータ45は、セレクタ43にローレベルの電圧信号を出力する。つまり、コンパレータ45は、容量素子65にエネルギーが十分に蓄えられている場合、セレクタ43にローレベルの電圧信号を出力する。
セレクタ43は、ローレベルの電圧信号を受けると、入力としてグランド電圧を選択する。当該グランド電圧は、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42の共通のゲートに出力される。そして、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42はフルオンする。還元動作の前提条件としてVINがVOUTよりも低いので、容量素子65に蓄えられたエネルギーは、接点および大チャネルPMOS42を経由して電池10に還元される。
還元動作により、電子機器90が停電することを防止することができる。また、降圧の機能およびエネルギーを還元する機能を、インダクタ38を用いない電流制限スイッチ部40により実現しているので、インダクタ38を用いる回路と比較して回路規模を小さくすることができる。
LED80は、昇圧回路70により昇圧されたエネルギーにより駆動される。当該昇圧されたエネルギーは、容量素子65に蓄えられたエネルギーが昇圧されて形成される。なお、LED80が駆動される場合、容量素子65の充電を併せて行ってよい。つまり、LED80が駆動される場合、電流制限スイッチ部40は降圧回路として機能して、容量素子65を充電してよい。また、LED80が駆動される場合、電流制限スイッチ部40は、降圧回路またはエネルギー還元回路として機能せずに、オフ状態であってもよい。
上記の例では、電池10の電源電圧(VIN)が容量素子65の電圧(VOUT)よりも低いことをコンパレータ等により判定しなかった。しかしながら、電池10の電源電圧(VIN)が容量素子65の電圧(VOUT)よりも低いことをコンパレータにより判定して、セレクタ43の出力を決定してもよい。例えば、電池10の電源電圧(VIN)が容量素子65の電圧(VOUT)よりも低い場合にローレベルの電圧信号を出力するコンパレータを備えて、当該コンパレータの出力とコンパレータ45との出力をAND回路への入力として、AND回路の出力をセレクタ43に入力してもよい。これにより、電流還元の条件を詳細に設定することができる。
またさらに、本例の電流制限スイッチ部40は、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42に代えて、小チャネルNMOS41および大チャネルNMOS42により構成してもよい。この場合、セレクタ43に入力されるグランド電圧を、NMOSをフルオンできる電源の電圧とする。加えて、定電流源44を電源とNMOS41のドレインとの間に接続し、NMOS41のソースをグランドに接続する。そして、セレクタ43に入力される定電流源44の電圧を、定電流源44とNMOS41のドレインとの接続部の電圧とする。なお、本明細書における電流制限スイッチ部40には、NMOSを適用してもよい。また、PMOSをPNPバイポーラトランジスタ、NMOSをNPNバイポーラトランジスタとしてもよい。同様な代替を、後述の電流制限スイッチ部40―1から40―4に適用してもよい。
図10は、第5の実施形態における、負荷駆動装置500を示す図である。負荷駆動装置500は、電池10、中継部20としての電流制限スイッチ部40、および負荷駆動部60を備える。なお、本例の電流制限スイッチ部40は、第4の実施形態の電流制限スイッチ部40と同じである。電流制限スイッチ部40は、電池10と負荷駆動部60との間に設けられる。また、負荷駆動部60には、定電流源82が接続される。さらに、負荷としてのLED80が、定電流源82に接続される。
本例の負荷駆動部60は、電流制限スイッチ部40から出力されるエネルギーを蓄える複数の容量素子65および67と、複数の接続スイッチ61、62および63とを有する。なお、複数の容量素子65および67は、例えば、リチウムイオンキャパシタであってよい。容量素子65の一端は電流制限スイッチ部40に接続され、容量素子65の他端はグランドに接続される。また、容量素子67の一端は接続スイッチ63およびLED80(定電流源82)に接続され、容量素子67の他端は接続スイッチ61および62に接続される。
接続スイッチ61は、容量素子65の一端と容量素子67の他端との間に接続される。また、接続スイッチ62は、容量素子67の他端とグランドとの間に設けられる。さらに、接続スイッチ63は、容量素子65の一端と容量素子67の一端との間に設けられる。接続スイッチ61から63は、負荷駆動装置500に設けられた制御部75から出力される制御信号Ctrl1からCtrl3によりそれぞれ制御される。
容量素子65および67がエネルギーを蓄える場合に、電流制限スイッチ部40は、電池10から、電流制限スイッチ部40と負荷駆動部60との接点へ電流を流す。そして、制御信号Ctrl1からCtrl3は、それぞれ接続スイッチ61から63を制御して、容量素子65および67を並列接続する。つまり、制御信号Ctrl1からCtrl3は、接続スイッチ61から63をそれぞれ、オフ、オンおよびオンにする。これにより容量素子65および67のそれぞれは、両端が電流制限スイッチ部40およびグランドに接続される。なお、当該制御信号Ctrl1からCtrl3は、電流制限スイッチ部40の充電動作に同期される。
LED80を駆動する場合に、制御信号Ctrl1からCtrl3は、それぞれ接続スイッチ61から63を制御して、容量素子65および67を直列接続する。つまり、制御信号Ctrl1からCtrl3は、接続スイッチ61から63をそれぞれ、オン、オフおよびオフにする。これにより、容量素子65の一端はグランドに、容量素子65の他端は容量素子67に接続される。また、容量素子67の一端は容量素子65に、容量素子67の他端はLED80(定電流源82)に接続される。LED80が駆動される場合、電流制限スイッチ部40は、電流を流してもよいし、流さなくともよい。
電池10の電源電圧(VIN)が参照電圧よりも低下した場合に、容量素子65および67に蓄えられたエネルギーは電池10に還元される。なお、本例の参照電圧は接点の電圧(VOUT)であるが、参照電圧は予め定められた任意の電圧値としてもよい。当該還元動作を行う場合、電流制限スイッチ部40はフルオンされる。また、制御信号Ctrl1からCtrl3は、接続スイッチ61から63をそれぞれ、オフ、オンおよびオンにする。つまり、容量素子65および67は並列に接続される。なお、当該制御信号Ctrl1からCtrl3は、電流制限スイッチ部40の電流還元動作に同期される。
本例によれば、負荷駆動部60の蓄電の機能と昇圧の機能とを一体化することができる。また、電子機器90が停電することを防止することができる。さらに、昇圧の機能とエネルギー還元の機能とを、インダクタ等を用いない負荷駆動部60により実現しているので、回路規模を小さくすることができる。
図11は、第6の実施形態における、負荷駆動装置600を示す図である。負荷駆動装置600は、電池10、中継部20として並列に接続された電流制限スイッチ部40―1および40―2、ならびに負荷駆動部69を備える。なお、本例の電流制限スイッチ部40―1および40―2は、それぞれ第4の実施形態の電流制限スイッチ部40と同じである。電流制限スイッチ部40―1および40―2は、電池10と負荷駆動部69との間に設けられる。また、負荷駆動部69には、定電流源82が接続される。さらに、負荷としてのLED80が、定電流源82に接続される。
本例の負荷駆動部69は、エネルギーを蓄える容量素子65および67と、接続スイッチ61および62とを有する。容量素子65および67は、例えば、リチウムイオンキャパシタであってよい。容量素子65の一端は電流制限スイッチ部40―1に接続され、容量素子65の一端はグランドに接続される。容量素子67の一端は電流制限スイッチ部40―2に接続され、容量素子67の他端は接続スイッチ61および62に接続される。容量素子67の一端とLED80との間には、定電流源82が設けられる。
接続スイッチ61は、容量素子65の一端と容量素子67の他端との間に設けられる。また、接続スイッチ62は、容量素子67の他端とグランドとの間に設けられる。接続スイッチ61および62は、負荷駆動装置600に設けられた制御部75から出力される制御信号Ctrl1およびCtrl2によりそれぞれ制御される。
容量素子65および67がエネルギーを蓄える場合に、電流制限スイッチ部40―1および40―2は、電池10の電源電圧(VIN)から容量素子65および容量素子67へそれぞれ電流を流す。そして、制御信号Ctrl1およびCtrl2は、それぞれ接続スイッチ61および62を制御して、容量素子65および67を並列接続する。つまり、制御信号Ctrl1およびCtrl2は、接続スイッチ61および62をそれぞれ、オフおよびオンにする。なお、当該制御信号Ctrl1およびCtrl2は、電流制限スイッチ部40―1および40―2の充電動作に同期される。
LED80を駆動する場合に、制御信号Ctrl1およびCtrl2は、それぞれ接続スイッチ61および62を制御して、容量素子65および67を直列接続する。つまり、制御信号Ctrl1およびCtrl2は、接続スイッチ61および62をそれぞれ、オンおよびオフにする。LED80が駆動される場合、電流制限スイッチ部40―1および40―2は、電流を流してもよいし、流さなくともよい。
電池10の電源電圧(VIN)が参照電圧よりも低下した場合に、容量素子65および67に蓄えられたエネルギーは電池10に還元される。なお、本例の参照電圧は容量素子65の電圧(VOUT1)および容量素子67の電圧(VOUT2)であるが、参照電圧は予め定められた任意の電圧値としてもよい。当該還元動作を行う場合、電流制限スイッチ部40はフルオンされる。また、制御信号Ctrl1およびCtrl2は、接続スイッチ61および62をそれぞれ、オフおよびオンにする。なお、当該制御信号Ctrl1およびCtrl2は、電流制限スイッチ部40―1および40―2の還元動作に同期される。
本例によれば、負荷駆動部69の蓄電機能と昇圧機能とを一体化することができる。また、電子機器90の停電することを防止することができる。さらに、昇圧機能とエネルギー還元機能とを、インダクタ等を用いない負荷駆動部60により実現しているので、回路規模を小さくすることができる。加えて、接続スイッチの数を三つではなく二つにするので、負荷駆動部69の構成を簡易にすることができる。また、接続スイッチ61および62を制御する制御部75の構成も、接続スイッチが三つある場合と比較して簡易にすることができる。
図12は、第7の実施形態における、負荷駆動装置700を示す図である。負荷駆動装置700は、電池10、電流制限スイッチ部40―3、負荷駆動部60を備える。なお、本例の負荷駆動部60は、第5の実施形態における負荷駆動部60と同じである。電流制限スイッチ部40―3は、電池10と負荷駆動部60との間に設けられる。また、負荷駆動部60には、定電流源82が接続される。さらに、負荷としてのLED80が、定電流源82に接続される。
本例の電流制限スイッチ部40―3は、電池10と、電流制限スイッチ部40―3と負荷駆動部60との接点との間にトランジスタを有する。この点、本例の電流制限スイッチ部40―3は、基本的には、第4の実施形態における電流制限スイッチ部40と同じである。ただし、電流制限スイッチ部40―3は、コンパレータ47、49、および51、第1の基準電圧源48、第2の基準電圧源50および第3の基準電圧源52、ロジック回路53を備える点が異なる。
ロジック回路53は、コンパレータ47、49、および51からの入力に基づき選択信号SおよびSをセレクタ43に入力する。さらに、セレクタ43は、選択信号SおよびSに基づき、定電流源44の電圧、グランド、または電池10の電源電圧(VIN)のいずれかを出力として選択する。セレクタ43は当該出力を、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42の共通ゲートに入力する。
本例において、コンパレータ47、49、および51には、接点における電圧(VOUT)が入力される。また、本例において、第1の基準電圧源48の電圧(第1の基準電圧VREF1)、第2の基準電圧源50の電圧(第2の基準電圧VREF2)、および第3の基準電圧源52の電圧(第3の基準電圧VREF3)は、それぞれ4V、3V、および2Vである。ただし、VREF1は容量素子65および67の定格電圧の上限であればよい。それゆえ、VREF1は4Vに限定されない。同様に、VREF3は容量素子65および67の定格電圧の下限であればよい。それゆえ、VREF3は2Vに限定されない。また、VREF2は、VREF1からVREF3の間において、任意に定めてよい。それゆえ、VREF2は3Vに限定されない。
コンパレータ47は、VOUTとVREF1とを比較する。コンパレータ47は、VOUTがVREF1以上である場合にハイレベルの電圧信号をロジック回路53に出力する。一方、コンパレータ47は、VOUTがVREF1より小さい場合にローレベルの電圧信号をロジック回路53に出力する。同様に、コンパレータ49は、VOUTがVREF2以上である場合にハイレベルの電圧信号を、VOUTがVREF2より小さい場合にローレベルの電圧信号をロジック回路53に出力する。また、コンパレータ51は、VOUTがVREF3以上である場合にハイレベルの電圧信号を、VOUTがVREF3より小さい場合にローレベルの電圧信号をロジック回路53に出力する。
ロジック回路53は、コンパレータ47、49および51の出力がすべてハイレベルの電圧信号である場合に、選択信号SおよびSをいずれもハイレベルの電圧信号とする。セレクタ43は、当該信号を受けて、VINの入力を選択して、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42の共通ゲートにVINを出力する。これにより、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42はオフする。つまり、ロジック回路53は、VOUTが4V以上である場合に、電流制限スイッチ部40―3をオフする。
また、ロジック回路53は、コンパレータ47がローレベルの電圧信号であり、かつ、コンパレータ49および50の出力がいずれもハイレベルの電圧信号である場合に、選択信号Sをローレベルの電圧信号とし、選択信号Sをハイレベルの電圧信号とする。セレクタ43は、当該信号を受けて、グランド電圧の入力を選択して、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42の共通ゲートにグランド電圧を出力する。これにより、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42をフルオンする。つまり、ロジック回路53は、VOUTが4Vより小さく3V以上である場合に、電流制限スイッチ部40―3をフルオンする。
ロジック回路53は、コンパレータ47および49の出力がいずれもローレベルの電圧信号であり、かつ、コンパレータ51の出力がハイレベルの電圧信号である場合に、選択信号Sをハイレベルの電圧信号とし、選択信号Sをローレベルの電圧信号とする。セレクタ43は、当該信号を受けて、定電流源44の入力を選択して、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42の共通ゲートに定電流源44の電圧を出力する。これにより、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42はミラー回路となり、電池10から大チャネルPMOS42を経て、負荷駆動部60へミラー電流が流れる。つまり、VOUTが3Vより小さく2V以上である場合に、大チャネルPMOS42には、小チャネルPMOS41のn倍の電流が流れる。
さらに、ロジック回路53は、コンパレータ47、49および51の出力がいずれもローレベルの電圧信号である場合に、選択信号SおよびSをいずれもローレベルの電圧信号とする。セレクタ43は、当該信号を受けて、定電流源44の電圧を選択して、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42の共通ゲートに定電流源44の電圧を出力する。これにより、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42はミラー回路となり、電池10から大チャネルPMOS42を経て、負荷駆動部60へミラー電流が流れる。つまり、VOUTが2V以下である場合に、大チャネルPMOS42には、小チャネルPMOS41のn倍の電流が流れる。
表1において、ロジック回路53の動作をまとめた。
Figure 2014166099
電流制限スイッチ部40―3は、VOUTがVREF1とVREF2との間にあり、かつ、電池10の電圧VINがVOUTよりも低い場合に、蓄えたエネルギーを電池10に還元する。例えば、電流制限スイッチ部40―3は、Voutが4Vから3Vの間にあり、電圧VINがVOUTよりも低い場合に、蓄えたエネルギーを電池10に還元する。
outが4Vから3Vの間である場合、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42をフルオンする。VINが参照電圧であるVOUTよりも低下した場合に、容量素子65および67に蓄えられた電荷は電池10に還元されてよい。また、当該フルオンに同期して、制御信号Ctrl1からCtrl3は、接続スイッチ61から63をそれぞれ、オフ、オンおよびオンにする。これにより、容量素子65および67の電荷が電池10に還元される。
電流制限スイッチ部40―3は、VOUTが、VREF2とVREF3との間にあり、かつ、電池10の電圧VINがVOUTよりも高い場合に、予め定められた電流以下に制限された電流を負荷駆動部60へ供給する。本例では、電流制限スイッチ部40−3は、Voutが3Vから2Vの間にあり、電圧VINがVOUTよりも高い場合に、制限電流を負荷駆動部60へ供給する。また、大チャネルPMOS42を流れる電流は、VoutがVREF1とVREF2との間である場合に大チャネルPMOS42を流れる電流よりも制限される。本例では、大チャネルPMOS42に流れる制限された電流は、大チャネルPMOS42がフルオンされた場合に流れる電流よりも小さい。
outが3Vから2Vの間である場合、小チャネルPMOS41および大チャネルPMOS42はミラー回路を構成する。そして、大チャネルPMOS42には、小チャネルPMOS41のn倍の電流量である制限された電流が流れる。そして、VINがVOUTよりも高いので、容量素子65および67は当該制限された電流により充電される。また、当該充電に同期して、制御信号Ctrl1からCtrl3は、接続スイッチ61から63をそれぞれ、オフ、オンおよびオンにする。これにより、容量素子65および67は並列に接続されて充電される。
LED80を駆動する場合の動作は、第5の実施形態と同じである。制御信号Ctrl1からCtrl3は、接続スイッチ61から63をそれぞれ、オン、オフおよびオフにする。つまり、容量素子65および67は直列接続する。なお、この場合、電流制限スイッチ部40―3は、電流を流してもよいし、流さなくともよい。
本例によれば、電池10の電源電圧(VIN)が参照電圧よりも低い場合に、負荷駆動部60が蓄えたエネルギーを電池10に還元する。したがって、電子機器90が停電することを防止することができる。また、降圧の機能とエネルギー還元の機能を電流制限スイッチ部40だけで実現したので、インダクタ38を用いて中継部20を構成した場合と比較して回路規模を小さくすることができる。さらに、容量素子として、リチウムイオンキャパシタのように電圧バイアス条件に制限のある容量素子を用いることができる。
図13は、第8の実施形態における、負荷駆動装置800を示す図である。当該実施形態においては、第6の実施形態の負荷駆動装置600の電流制限スイッチ部40―1および40―2として、第7の実施形態の電流制限スイッチ部40―3を適用した例である。電流制限スイッチ部40―4の動作は、電流制限スイッチ部40―3と同じである。
本例によれば、負荷駆動部69の蓄電機能と昇圧機能とを一体化することができる。また、電子機器90が停電することを防止することができる。さらに、昇圧機能とエネルギー還元機能とを、インダクタ等を用いない負荷駆動部69により実現しているので、インダクタを用いた場合と比較して回路規模を小さくすることができる。加えて、接続スイッチの数を三つではなく二つにするので、負荷駆動部69の構成を簡易にすることができる。また、接続スイッチ61および62を制御する制御部75の構成も、接続スイッチが三つある場合と比較して簡易にすることができる。さらに、容量素子として、リチウムイオンキャパシタのように電圧バイアス条件に制限のある容量素子を用いることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順序で実施することが必須であることを意味するものではない。
1 負荷駆動装置、2 電池、3 降圧回路、4 負荷駆動部、5 大容量コンデンサ、6 昇圧回路、7 LED、8 電子機器、10 電池、12 基準電圧源、13 基準電圧源、14 コンパレータ、15 コンパレータ、17 AND回路、20 中継部、22 エネルギー還元部、24 フィードバックスイッチ、25 制御回路、27 制御回路、29 制御回路、30 降圧回路、31 出力端子、32 制御部、34 PMOS、36 NMOS、38 インダクタ、40 電流制限スイッチ部、40―1 電流制限スイッチ部、40―2 電流制限スイッチ部、40―3 電流制限スイッチ部、40―4 電流制限スイッチ部、41 小チャネルPMOS、42 大チャネルPMOS、43 セレクタ、44 定電流源、45 コンパレータ、46 基準電圧源、47 コンパレータ、48 基準電圧源、49 コンパレータ、50 基準電圧源、51 コンパレータ、52 基準電圧源、53 ロジック回路、60 負荷駆動部、61 接続スイッチ、62 接続スイッチ、63 接続スイッチ、65 容量素子、67 容量素子、69 負荷駆動部、70 昇圧回路、75 制御部、80 LED、82 定電流源、90 電子機器、100 負荷駆動装置、200 負荷駆動装置、300 負荷駆動装置、400 負荷駆動装置、500 負荷駆動装置、600 負荷駆動装置、700 負荷駆動装置、800 負荷駆動装置

Claims (16)

  1. 電子機器を駆動する電池からエネルギーが供給されて負荷を駆動する負荷駆動装置であって、
    前記電池からエネルギーが入力される中継部と、
    前記中継部から出力されるエネルギーを蓄え、蓄えたエネルギーを用いて前記負荷を駆動する負荷駆動部と
    を備え、
    前記電池の電圧が予め定められた参照電圧よりも低い場合に、前記蓄えたエネルギーを前記電池に還元する負荷駆動装置。
  2. 前記中継部は、前記電池から入力したエネルギーを前記負荷駆動部へ出力する充電回路を有する請求項1に記載の負荷駆動装置。
  3. 前記充電回路は、前記電池から入力したエネルギーを降圧する降圧回路である請求項2に記載の負荷駆動装置。
  4. 前記負荷駆動部は、前記蓄えたエネルギーを昇圧する昇圧回路を有する請求項3記載の負荷駆動装置。
  5. 前記中継部は、前記降圧回路と並列に接続され、前記蓄えたエネルギーを前記電池に還元するエネルギー還元部を有する請求項3または4に記載の負荷駆動装置。
  6. 前記エネルギー還元部は、
    前記負荷駆動部にエネルギーが蓄えられた状態で、前記電池の電圧が前記参照電圧よりも低い場合に、オンするフィードバックスイッチを含む請求項5に記載の負荷駆動装置。
  7. 前記エネルギー還元部は、
    アノードが前記降圧回路の出力端子と前記負荷駆動部との接点に接続され、カソードが前記電池に接続されたダイオードを含む請求項5に記載の負荷駆動装置。
  8. 前記中継部は、
    前記電池に接続された第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチとグランドとの間に接続された第2のスイッチと、
    前記第1のスイッチ及び第2のスイッチと前記負荷駆動部との間に接続されたインダクタと
    を有し、
    前記負荷駆動部にエネルギーが蓄えられた状態で、前記電池の電圧が前記参照電圧よりも低い場合に、前記第1のスイッチがオンし、かつ、前記第2のスイッチがオフし、
    前記電池から前記中継部に入力されるエネルギーを降圧する場合に、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを相補的にオンおよびオフする請求項1に記載の負荷駆動装置。
  9. 前記中継部は、
    前記電池と前記負荷駆動部との間に設けられた少なくとも1つの電流制限スイッチ部を有し、
    前記電流制限スイッチ部は、前記負荷駆動部がエネルギーを蓄える場合に、予め定められた電流以下に制限された電流を前記電池から前記負荷駆動部へ供給し、
    前記負荷駆動部にエネルギーが蓄えられた状態で、前記電池の電圧が前記参照電圧よりも低い場合に、前記蓄えたエネルギーを前記電池に還元する請求項1に記載の負荷駆動装置。
  10. 前記電流制限スイッチ部は、
    前記電流制限スイッチ部と前記負荷駆動部との接点における電圧が、第1の基準電圧と前記第1の基準電圧よりも低い第2の基準電圧との間にあり、かつ、前記電池の電圧が前記接点における電圧よりも低い場合に、前記蓄えたエネルギーを前記電池に還元し、
    前記接点における電圧が、前記第2の基準電圧と前記第2の基準電圧よりも低い第3の基準電圧との間にあり、かつ、前記電池の電圧が前記接点における電圧よりも高い場合に、前記予め定められた電流以下に制限された電流を前記負荷駆動部へ供給する請求項9に記載の負荷駆動装置。
  11. 前記電流制限スイッチ部は、
    前記電池と前記接点との間にトランジスタを有し、
    前記接点の電圧が前記第3の基準電圧と前記第2の基準電圧との間にある場合に前記トランジスタを流れる電流は、前記接点の電圧が前記第2の基準電圧と前記第1の基準電圧との間にある場合に前記トランジスタを流れる電流よりも制限される請求項10に記載の負荷駆動装置。
  12. 前記負荷駆動部は、
    前記中継部から出力されるエネルギーを蓄える複数の容量素子と、
    前記複数の容量素子がエネルギーを蓄える場合に、前記複数の容量素子を並列接続し、前記負荷を駆動する場合に、前記複数の容量素子を直列接続する複数の接続スイッチと
    を有する請求項9から11のいずれか一項に記載の負荷駆動装置。
  13. 前記複数の容量素子は、リチウムイオンキャパシタである請求項12に記載の負荷駆動装置。
  14. 前記負荷は、LEDである請求項1から13のいずれか一項に記載の負荷駆動装置。
  15. 電子機器を駆動する電池のエネルギーを蓄えるステップと、
    前記電池の電圧が予め定められた参照電圧よりも低い場合に、蓄えたエネルギーを前記電池に還元するステップと
    を備えるエネルギー還元方法。
  16. 前記蓄えるステップの前に、前記電池から入力したエネルギーを降圧するステップをさらに備える請求項15に記載のエネルギー還元方法。
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