JP2014166093A - 受電機器及び非接触電力伝送装置 - Google Patents

受電機器及び非接触電力伝送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】伝送効率の向上を図るとともに、各コイルの位置ずれ等に起因した伝送効率の低下を好適に抑制することができる受電機器、及びその受電機器を備えた非接触電力伝送装置を提供すること。
【解決手段】非接触電力伝送装置10は、地上側機器11と車両側機器21とから構成されている。地上側機器11には、高周波電源12と、高周波電源12から高周波電力が入力される送電器13とが設けられている。車両側機器21には、送電器13から非接触で高周波電力を受電可能な受電器23と、受電器23にて受電された高周波電力が入力される負荷22とが設けられている。ここで、車両側機器21には、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスが特定抵抗値Routに近づくようにインピーダンス変換する2次側インピーダンス変換器群G2が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、受電機器及び非接触電力伝送装置に関する。
従来から、電源コードや送電ケーブルを用いない非接触電力伝送装置として、例えば磁場共鳴を用いたものが知られている。例えば特許文献1の非接触電力伝送装置は、交流電源と、交流電源から交流電力が入力される1次側の共振コイルとを有する送電機器を備えている。また、非接触電力伝送装置は、1次側の共振コイルと磁場共鳴可能な2次側の共振コイルを有する受電機器を備えている。そして、1次側の共振コイルと2次側の共振コイルとが磁場共鳴することにより、送電機器から受電機器に交流電力が伝送される。
特開2009−106136号公報
上記のような非接触電力伝送装置においては、伝送効率の向上が求められており、そのための構成については未だ改善の余地がある。また、例えば各コイルの位置ずれ等に起因して伝送効率が低下する場合がある。
なお、上述した事情は、磁場共鳴を用いて非接触の電力伝送を行うものに限られず、電磁誘導を用いて非接触の電力伝送を行うものについても同様である。
本発明の目的は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、伝送効率の向上を図るとともに、各コイルの位置ずれ等に起因した伝送効率の低下を好適に抑制することができる受電機器、及びその受電機器を備えた非接触電力伝送装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器から非接触で前記交流電力を受電可能な受電機器において、前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、前記2次側コイルにて受電された交流電力が入力される負荷と、前記2次側コイルと前記負荷との間に設けられた2次側インピーダンス変換部と、を備え、前記2次側コイルの出力端から前記負荷までのインピーダンスの実部には、相対的に他の抵抗値よりも伝送効率が高くなる特定抵抗値が存在し、前記2次側インピーダンス変換部は、前記2次側コイルの出力端から前記負荷までのインピーダンスが前記特定抵抗値に近づくようにインピーダンス変換するものであり、前記2次側インピーダンス変換部は、変換比が固定の2次側固定部と、変換比が可変の2次側可変部とを備え、前記2次側固定部の変換比は、前記2次側可変部の変換比の最大値よりも大きく設定されていることを特徴とする。
かかる発明によれば、交流電力は、1次側コイル及び2次側コイルを介して負荷に伝送される。ここで、本発明者らは、2次側コイルの出力端から負荷までのインピーダンスの実部には、他の抵抗値と比較して、相対的に伝送効率が高くなる特定抵抗値が存在することを見出した。そこで、上記知見に基づいて、2次側コイルの出力端から負荷までのインピーダンスが特定抵抗値に近づくようインピーダンス変換する2次側インピーダンス変換部を設けた。これにより、伝送効率の向上を図ることができる。
また、2次側可変部の変換比が可変に構成されているため、各コイルの相対位置の変動等に起因する特定抵抗値の変動に追従することができる。これにより、各コイルの相対位置の変動等に起因する伝送効率の低下を抑制することができる。
かかる構成において、2次側インピーダンス変換部は、変換比が固定の2次側固定部と、変換比が可変の2次側可変部とを備えており、2次側固定部の変換比は2次側可変部の変換比の最大値よりも大きく設定されている。これにより、2次側固定部を用いて、2次側コイルの出力端から負荷までのインピーダンスを特定抵抗値にある程度近づけることができ、2次側可変部の変換比を小さくすることができる。よって、特定抵抗値の変動に好適に追従することができる。
請求項2に係る発明は、非接触電力伝送装置において、前記送電機器と、請求項1に記載の受電機器と、を備えていることを特徴とする。かかる発明によれば、非接触電力伝送装置において伝送効率の向上を図ることができる。
この発明によれば、伝送効率の向上を図るとともに、各コイルの位置ずれ等に起因した伝送効率の低下を好適に抑制することができる。
非接触電力伝送装置の電気的構成を示す回路図。
以下、本発明に係る非接触電力伝送装置(非接触電力伝送システム)について図1を用いて説明する。
図1に示すように、非接触電力伝送装置10は、地上に設けられた地上側機器11と、車両に搭載された車両側機器21とを備えている。地上側機器11が送電機器(1次側機器)に対応し、車両側機器21が受電機器(2次側機器)に対応する。
地上側機器11は、所定の周波数の高周波電力(交流電力)を出力可能な高周波電源12(交流電源)を備えている。高周波電源12はインフラとしての系統電源から入力される系統電力を高周波電力に変換し、その高周波電力を出力可能に構成されている。
高周波電源12から出力された高周波電力は、非接触で車両側機器21に伝送され、車両側機器21に設けられた負荷22に入力される。具体的には、非接触電力伝送装置10は、地上側機器11及び車両側機器21間の電力伝送を行うものとして、地上側機器11に設けられた送電器13と、車両側機器21に設けられた受電器23とを備えている。
送電器13及び受電器23は同一の構成となっており、両者は磁場共鳴可能に構成されている。具体的には、送電器13は、並列に接続された1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bからなる共振回路で構成されている。受電器23は、並列に接続された2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bからなる共振回路で構成されている。両者の共振周波数は同一に設定されている。
かかる構成によれば、高周波電力が送電器13(1次側コイル13a)に入力された場合、送電器13と受電器23(2次側コイル23a)とが磁場共鳴する。これにより、受電器23は送電器13のエネルギの一部を受け取る。すなわち、受電器23は、送電器13から高周波電力を受電する。
受電器23にて受電された高周波電力が入力される負荷22は、所定のインピーダンスZLを有するものである。具体的には、負荷22には、高周波電力を直流電力に整流する整流器と、その直流電力が入力される車両用バッテリ(蓄電装置)とが含まれている。受電器23にて受電された高周波電力は、車両用バッテリの充電に用いられる。
なお、地上側機器11には、高周波電源12等の地上側機器11の制御を行う電源側コントローラ14が設けられている。また、車両側機器21には、電源側コントローラ14と無線通信が可能に構成された車両側コントローラ24が設けられている。非接触電力伝送装置10は、各コントローラ14,24間での情報のやり取りを通じて、電力伝送の開始又は終了等を行う。
非接触電力伝送装置10は、複数のインピーダンス変換器31〜34を備えている。詳細には、非接触電力伝送装置10は、地上側機器11に設けられた第1インピーダンス変換器31(1次側固定部)及び第2インピーダンス変換器32(1次側可変部)と、車両側機器21に設けられた第3インピーダンス変換器33(2次側可変部)及び第4インピーダンス変換器34(2次側固定部)とを備えている。第1インピーダンス変換器31及び第2インピーダンス変換器32は、送電器13の入力端、具体的には高周波電源12と送電器13との間に設けられており、第3インピーダンス変換器33及び第4インピーダンス変換器34は、受電器23と負荷22との間に設けられている。なお、以降の説明において、第1インピーダンス変換器31及び第2インピーダンス変換器32を1次側インピーダンス変換器群G1と、第3インピーダンス変換器33及び第4インピーダンス変換器34を2次側インピーダンス変換器群G2という。1次側インピーダンス変換器群G1が1次側インピーダンス変換部に対応し、2次側インピーダンス変換器群G2が2次側インピーダンス変換部に対応する。
第1インピーダンス変換器31は、第1インダクタ31a及び第1キャパシタ31bを有する逆L型のLC回路で構成されている。第2インピーダンス変換器32は、第2インダクタ32a及び第2キャパシタ32bを有するLC回路で構成されている。第3インピーダンス変換器33は、第3インダクタ33a及び第3キャパシタ33bを有するLC回路で構成されている。第4インピーダンス変換器34は、第4インダクタ34a及び第4キャパシタ34bを有するLC回路で構成されている。
ここで、本発明者らは、受電器23(2次側コイル23a)の出力端から負荷22までのインピーダンスの実部が、送電器13及び受電器23間の伝送効率に寄与していることを見出した。具体的には、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスの実部には、相対的に他の抵抗値よりも高い伝送効率となる特定抵抗値Routが存在することを見出した。換言すれば、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスの実部には、所定の抵抗値(第1抵抗値)よりも伝送効率が高くなる特定抵抗値Rout(第2抵抗値)が存在することを見出した。
詳細には、仮に送電器13の入力端に仮想負荷X1を設けた場合において、当該仮想負荷X1の抵抗値をRa1とし、受電器23(詳細には受電器23の出力端)から仮想負荷X1までの抵抗値をRb1とすると、特定抵抗値Routは√(Ra1×Rb1)である。
2次側インピーダンス変換器群G2は、上記知見に基づいて、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンス(第2インピーダンス変換器32の入力端のインピーダンス)が特定抵抗値Routに近づく(好ましくは一致する)ように負荷22のインピーダンスZLをインピーダンス変換する。つまり、2次側インピーダンス変換器群G2の変換比(定数)は、Rout/ZLに設定されている。
なお、特定抵抗値Routは、送電器13及び受電器23の構成(各コイル13a,23aの形状及びインダクタンスや各コンデンサ13b,23bのキャパシタンス等)、送電器13及び受電器23の相対位置によって決定されるものである。
また、高周波電源12から出力される高周波電力の電力値は、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンス、すなわち第1インピーダンス変換器31の入力端のインピーダンスに依存する。
かかる構成において、1次側インピーダンス変換器群G1は、高周波電源12から所望の電力値の高周波電力が出力されるべく、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスが特定抵抗値Routに近づいている状況における送電器13の入力端から負荷22までのインピーダンスZinをインピーダンス変換する。
例えば、負荷22の車両用バッテリに対して入力される直流電力の電力値が充電に適した電力値となるのに要する高周波電源12の出力電力の電力値を、充電に適した電力値の高周波電力とする。そして、高周波電源12から充電に適した電力値の高周波電力が出力されるための高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンス(第1インピーダンス変換器31の入力端のインピーダンス)を、充電に適した入力インピーダンスZtとする。この場合、1次側インピーダンス変換器群G1は、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスが上記充電に適した入力インピーダンスZtとなるように、送電器13の入力端から負荷22までのインピーダンスZinをインピーダンス変換する。つまり、1次側インピーダンス変換器群G1の定数(変換比)は、Zin/Ztに設定されている。
なお、充電に適した入力インピーダンスZtが、「1次側インピーダンス変換部の入力インピーダンスの特定値」に対応する。また、定数(変換比)は、インピーダンスとも、インダクタンスやキャパシタンスとも言える。
次に、各インピーダンス変換器31〜34の定数(変換比)について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、車両用バッテリの充電開始時においては各コイル13a,23aの相対位置は予め定められた基準位置にあるとする。
先ず、第1インピーダンス変換器31及び第2インピーダンス変換器32について説明すると、高周波電源12及び送電器13間において高周波電源12側にある第1インピーダンス変換器31の変換比は固定となっている。一方、送電器13側にある第2インピーダンス変換器32の変換比は可変となっている。詳細には、第2キャパシタ32bのキャパシタンスは可変となっている。第1インピーダンス変換器31の変換比は、第2インピーダンス変換器32の変換比の最大値よりも大きく設定されている。
次に、第3インピーダンス変換器33及び第4インピーダンス変換器34について説明すると、受電器23及び負荷22間において受電器23側にある第3インピーダンス変換器33の変換比は可変となっている。詳細には、第3キャパシタ33bのキャパシタンスは可変となっている。一方、負荷22側にある第4インピーダンス変換器34の変換比は固定となっている。第4インピーダンス変換器34の変換比は、第3インピーダンス変換器33の変換比の最大値よりも大きく設定されている。
コントローラ14,24は、第2インピーダンス変換器32の変換比及び第3インピーダンス変換器33の変換比を可変制御する変換比制御部14a,24aを備えている。詳細には、電源側コントローラ14は、第2インピーダンス変換器32の変換比を可変制御する1次側変換比制御部14aを備えており、車両側コントローラ24は、第3インピーダンス変換器33の変換比を可変制御する2次側変換比制御部24aを備えている。
各変換比制御部14a,24aは、車両用バッテリの充電中において、各コイル13a,23aの相対位置が基準位置からずれた場合、各インピーダンス変換器32,33の変換比を可変制御する。詳細には、各コイル13a,23aの相対位置が基準位置である状況において、車両の荷物の出し入れや、車両の位置の微調整等が行われた場合、各コイル13a,23aの相対位置が変動し得る。すると、特定抵抗値Routが変動する。各変換比制御部14a,24aは、上記変動に対応させて、各インピーダンス変換器32,33の変換比を可変制御することで、特定抵抗値Routの変動に追従する。
各インピーダンス変換器32,33の変換比の可変制御の具体的な態様としては、例えば以下のような構成が考えられる。地上側機器11、詳細には高周波電源12と第1インピーダンス変換器31との間に、高周波電源12から第1インピーダンス変換器31へ向かう高周波電力の電圧波形及び電流波形を測定する1次側測定器(図示略)を設ける。そして、車両側機器21、詳細には受電器23と第3インピーダンス変換器33との間に、受電器23から第3インピーダンス変換器33へ向かう高周波電力の電圧波形及び電流波形を測定する2次側測定器(図示略)を設ける。
かかる構成において、2次側変換比制御部24aは、2次側測定器の測定結果及びその測定結果から導出される各種パラメータ(電力値、力率等)を用いて特定抵抗値Routを特定し、その特定抵抗値Routに近づくように、第3インピーダンス変換器33の変換比の可変制御を行う。
また、1次側変換比制御部14aは、1次側測定器の測定結果に基づいて、充電に適した入力インピーダンスZtに近づくように第2インピーダンス変換器32の変換比の可変制御を行う。換言すれば、1次側変換比制御部14aは、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスが特定値(充電に適した入力インピーダンスZt)を維持するように第2インピーダンス変換器32の変換比の可変制御を行う。
なお、各コイル13a,23aの相対位置としては、各コイル13a,23a間の距離だけでなく、各コイル13a,23aの軸線方向、各コイル13a,23aの重ね合わせの態様等が含まれている。各コイル13a,23aの重ね合わせの態様とは、例えば送電器13及び受電器23が上下方向に配置される構成においては、上方から見た場合の1次側コイル13a及び2次側コイル23aの位置ずれ等が考えられる。
ちなみに、各コイル13a,23aの相対位置が基準位置にあり、且つ、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスが特定抵抗値Routに近づいている(一致している)状況下における第3インピーダンス変換器33の変換比を2次側基準変換比とする。この場合、第4インピーダンス変換器34の変換比は、2次側基準変換比よりも大きく設定されている。つまり、第3インピーダンス変換器33の変換比が2次側基準変換比に設定されている場合の第4インピーダンス変換器34の入力端から負荷22までのインピーダンスをZm2とすると、Rout/Zm2<Zm2/ZLとなっている。
なお、上記インピーダンスZm2は、2次側インピーダンス変換器群G2が負荷22のインピーダンスZLを各コイル13a,23aの相対位置が基準位置である場合の特定抵抗値Routにインピーダンス変換する際の第3インピーダンス変換器33の出力端から負荷22までのインピーダンスとも言える。
同様に、送電器13及び受電器23の相対位置が基準位置にあり、且つ、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスが充電に適した入力インピーダンスZtに近づいている(一致している)状況下における第2インピーダンス変換器32の変換比を1次側基準変換比とする。この場合、第1インピーダンス変換器31の変換比は、1次側基準変換比よりも大きく設定されている。つまり、第2インピーダンス変換器32の変換比が1次側基準変換比である場合の第2インピーダンス変換器32の入力端から負荷22までのインピーダンスをZm1とすると、Zin/Zm1<Zm1/Ztとなっている。
なお、上記インピーダンスZm1は、1次側インピーダンス変換器群G1が送電器13の入力端から負荷22までのインピーダンスZinを充電に適した入力インピーダンスZtにインピーダンス変換する場合の第2インピーダンス変換器32の入力端から負荷22までのインピーダンスとも言える。
次に本実施形態の作用について説明する。
2次側インピーダンス変換器群G2の変換比は、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスが特定抵抗値Routとなるように設定されているため、伝送効率の向上が実現されている。
また、1次側インピーダンス変換器群G1の変換比は、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスが充電に適した入力インピーダンスZtとなるように設定されているため、充電に適した電力値の高周波電力が負荷22に供給されている。
ここで、送電器13及び受電器23の相対位置の変動(基準位置からのずれ)に対応させて、第3インピーダンス変換器33の変換比の可変制御が行われることにより、上記相対位置の変動に伴う特定抵抗値Routの変動に追従している。
かかる構成において、2次側インピーダンス変換器群G2は、第3インピーダンス変換器33とは別に、変換比が固定の第4インピーダンス変換器34を備えているため、インピーダンスの底上げ(オフセット)がなされている。なお、第1インピーダンス変換器31及び第2インピーダンス変換器32に係る作用は、上述した第3インピーダンス変換器33及び第4インピーダンス変換器34に係る作用と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
以上詳述した本実施形態によれば以下の優れた効果を奏する。
(1)本発明者らは、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスの実部には、他の抵抗値と比較して、相対的に伝送効率が高くなる特定抵抗値Routが存在することを見出した。そして、2次側インピーダンス変換器群G2は、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスが特定抵抗値Routに近づくようにインピーダンス変換する構成とした。これにより、伝送効率の向上を図ることができる。
かかる構成において、2次側インピーダンス変換器群G2を、変換比が可変の第3インピーダンス変換器33と、変換比が固定の第4インピーダンス変換器34とで構成した。これにより、第3インピーダンス変換器33の変換比を可変制御することにより、各コイル13a,23aの相対位置の変動に伴う特定抵抗値Routの変動に追従することができるとともに、第4インピーダンス変換器34によるインピーダンスの底上げによって、第3インピーダンス変換器33の変換比を小さくすることができる。つまり、第4インピーダンス変換器34を設けることによって、特定抵抗値Routにインピーダンス変換するための第3インピーダンス変換器33の変換比を小さくすることができる。よって、比較的変換比が小さい領域において第3インピーダンス変換器33の変換比を可変させればよいため、変換比が大きい可変素子を設ける構成と比較して、コストの削減や省スペース化等を図ることができる。
(2)第4インピーダンス変換器34の変換比を、第3インピーダンス変換器33の変換比の最大値よりも大きく設定した。これにより、第4インピーダンス変換器34を用いて受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスを、特定抵抗値Routに、より近づけることができる。よって、第3インピーダンス変換器33の変換比を、より小さくすることができる。
(3)第4インピーダンス変換器34の変換比を、第3インピーダンス変換器33の2次側基準変換比よりも大きく設定した。これにより、比較的変換比が小さい領域において第3インピーダンス変換器33の変換比を可変させればよいため、コストの削減等を図ることができる。
(4)受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスが特定抵抗値Routに近づいている状況における送電器13の入力端から負荷22までのインピーダンスZinをインピーダンス変換する1次側インピーダンス変換器群G1を設けた。詳細には、1次側インピーダンス変換器群G1は、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスが充電に適した入力インピーダンスZtとなるようにインピーダンス変換する。これにより、車両用バッテリの充電を好適に行うことができる。
かかる構成において、1次側インピーダンス変換器群G1は、変換比が固定の第1インピーダンス変換器31と、変換比が可変の第2インピーダンス変換器32とを有する構成とした。これにより、各コイル13a,23aの相対位置の変動に関わらず、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスを一定(充電に適した入力インピーダンスZt)にしつつ、第2インピーダンス変換器32の変換比を小さくすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、負荷22のインピーダンスZLは変動しないものとしたが、実際には負荷22の入力電力の電力値に応じて変動する。この負荷22のインピーダンスZLの変動に追従するべく、第4インピーダンス変換器34の変換比を可変として、第2インピーダンス変換器32及び第3インピーダンス変換器33の各変換比を固定としてもよい。この場合、負荷22(車両用バッテリ)のインピーダンスZLが変動することに対応させて、第4インピーダンス変換器34の変換比を可変制御させる構成としてもよい。また、第1インピーダンス変換器31の変換比を可変としてもよい。
○ 実施形態では、車両用バッテリの充電中に、各コイル13a,23aの相対位置が基準位置からずれた場合における第2インピーダンス変換器32及び第3インピーダンス変換器33の各変換比の可変制御について説明したが、これに限られない。例えば、充電を開始する前段階において、各コイル13a,23aの相対位置が基準位置からずれている場合に、第2インピーダンス変換器32及び第3インピーダンス変換器33の各変換比の可変制御を行う構成としてもよい。この場合、例えば第4インピーダンス変換器34と負荷22との間に、入力される高周波電力の電力値に関わらず一定の抵抗値(インピーダンス)を有する固定抵抗を設け、第4インピーダンス変換器34の接続先を負荷22と固定抵抗とに切り換えるリレーを設ける。そして、第4インピーダンス変換器34の接続先を固定抵抗にした状態で、第2インピーダンス変換器32及び第3インピーダンス変換器33の各変換比を可変制御し、これら各変換比の可変制御が終了した後、第4インピーダンス変換器34の接続先を負荷22に接続して、車両用バッテリの充電を行う構成とする。これにより、第2インピーダンス変換器32及び第3インピーダンス変換器33の各変換比の可変制御において、負荷22のインピーダンスZLの変動を考慮する必要がない。
第2インピーダンス変換器32及び第3インピーダンス変換器33の各変換比を可変制御する場合における高周波電源12の出力電力(調整用電力)の電力値と、車両用バッテリの充電の際における高周波電源12の出力電力(充電用電力)の電力値とを異ならせてもよい。この場合、上記固定抵抗の抵抗値は、充電用電力が出力されている状況における負荷22のインピーダンスZLに設定する。
○ 実施形態では、1次側インピーダンス変換器群G1及び2次側インピーダンス変換器群G2は2つのインピーダンス変換器で構成されていたが、これに限られず、3つ以上のインピーダンス変換器で構成されていてもよい。
○ また、複数のインピーダンス変換器に限られず、1つのインピーダンス変換器であってもよい。この場合、上記1つのインピーダンス変換器に、例えば固定部としてキャパシタンスが固定の固定キャパシタと、可変部としてキャパシタンスが可変の可変キャパシタとを設けるとよい。なお、固定キャパシタ及び可変キャパシタに代えて、固定インダクタ及び可変インダクタを設けてもよいし、固定キャパシタ、可変キャパシタ、固定インダクタ及び可変インダクタを適宜組み合わせてもよい。
○ 1次側インピーダンス変換器群G1は、力率が改善されるように送電器13の入力端から負荷22までのインピーダンスZinをインピーダンス変換するものであってもよい。要は、1次側インピーダンス変換器群G1は、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスを所望のインピーダンスに近づけるものであればよく、当該所望のインピーダンスは、電力値や力率等を考慮して適宜設定すればよい。
○ 実施形態では、各インピーダンス変換器31〜34は、LC回路で構成されていたが、これに限られない。例えば各インピーダンス変換器31〜34のうち変換比が固定に構成されている第1インピーダンス変換器31及び第4インピーダンス変換器34の少なくとも一方をトランスで構成してもよい。
○ 高周波電源12から出力される高周波電力の電圧波形としては、パルス波形、正弦波等任意である。
○ 実施形態では、各コンデンサ13b,23bを設けたが、これらを省略してもよい。この場合、各コイル13a,23aの寄生容量を用いて磁場共鳴させる。
○ 実施形態では、送電器13の共振周波数と受電器23の共振周波数とは同一に設定されていたが、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で両者を異ならせてもよい。
○ 実施形態では、非接触の電力伝送を実現させるために磁場共鳴を用いたが、これに限られず、電磁誘導を用いてもよい。
○ 実施形態では、非接触電力伝送装置10は、車両に適用されていたが、これに限られず、他の機器に適用してもよい。例えば、携帯電話のバッテリを充電するのに適用してもよい。
○ 実施形態では、負荷22には、整流器及び車両用バッテリが含まれていたが、これに限られず、他の電子機器を含むものであってもよい。この場合、負荷22のインピーダンスZLは固定値であっても変動値であってもよい。
○ 高周波電源12は、電圧源、電流源及び電力源のいずれであってもよい。
○実施形態では、高周波電源12が設けられていたが、これに限られず、これを省略してもよい。この場合、系統電源等の外部電源と第1インピーダンス変換器31とを接続するとよい。
○ 第2キャパシタ32b及び第3キャパシタ33bは、そのキャパシタンスが可変となっていれば、その具体的な構成は任意であり、例えばキャパシタとスイッチング素子との直列接続体を並列に設け、スイッチング素子のスイッチング制御を行うことで合成キャパシタンスを可変とする構成としてもよい。
○ 送電器13は、1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する1次側結合コイルとを有する構成であってもよい。同様に、受電器23は、2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する2次側結合コイルとを有する構成であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器から非接触で前記交流電力を受電可能な受電機器において、
前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、
前記2次側コイルにて受電された交流電力が入力される負荷と、
前記2次側コイルと前記負荷との間に設けられた2次側インピーダンス変換部と、
を備え、
前記2次側コイルの出力端から前記負荷までのインピーダンスの実部には、相対的に他の抵抗値よりも伝送効率が高くなる特定抵抗値が存在し、
前記2次側インピーダンス変換部は、前記2次側コイルの出力端から前記負荷までのインピーダンスが前記特定抵抗値に近づくようにインピーダンス変換するものであり、
前記2次側インピーダンス変換部は、変換比が固定の2次側固定部と、変換比が可変の2次側可変部とを備えていることを特徴とする受電機器。
(ロ)前記各コイルの相対位置が基準位置にあり、且つ、前記2次側コイルの出力端から前記負荷までのインピーダンスが前記特定抵抗値に近づいている場合の前記2次側可変部の変換比を2次側基準変換比とすると、前記2次側固定部の変換比は、前記2次側基準変換比よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1又は技術的思想(イ)に記載の受電機器。
(ハ)交流電力が入力される1次側コイルを有し、2次側コイルを有する受電機器に非接触で前記交流電力を送電可能な送電機器において、
前記1次側コイルの入力端に設けられ、前記1次側コイルの入力インピーダンスをインピーダンス変換する1次側インピーダンス変換部を備え、
前記1次側インピーダンス変換部は、変換比が固定の1次側固定部と、変換比が可変の1次側可変部とを備えていることを特徴とする送電機器。
(ニ)前記1次側固定部の変換比は、前記1次側可変部の変換比の最大値よりも大きく設定されていることを特徴とする技術的思想(ハ)に記載の送電機器。
(ホ)前記各コイルの相対位置が基準位置にあり、且つ、前記1次側インピーダンス変換部の入力インピーダンスが特定値となっている場合の前記1次側可変部の変換比を1次側基準変換比とすると、前記1次側固定部の変換比は、前記1次側基準変換比よりも大きく設定されていることを特徴とする技術的思想(ハ)又は(ニ)に記載の送電機器。
10…非接触電力伝送装置、11…地上側機器(送電機器)、12…高周波電源、13a…1次側コイル、14a…1次側変換比制御部、21…車両側機器(受電機器)、22…負荷、23a…2次側コイル、24a…2次側変換比制御部、31〜34…インピーダンス変換器、G1…1次側インピーダンス変換器群(1次側インピーダンス変換部)、G2…2次側インピーダンス変換器群(2次側インピーダンス変換部)。

Claims (2)

  1. 交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器から非接触で前記交流電力を受電可能な受電機器において、
    前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、
    前記2次側コイルにて受電された交流電力が入力される負荷と、
    前記2次側コイルと前記負荷との間に設けられた2次側インピーダンス変換部と、
    を備え、
    前記2次側コイルの出力端から前記負荷までのインピーダンスの実部には、相対的に他の抵抗値よりも伝送効率が高くなる特定抵抗値が存在し、
    前記2次側インピーダンス変換部は、前記2次側コイルの出力端から前記負荷までのインピーダンスが前記特定抵抗値に近づくようにインピーダンス変換するものであり、
    前記2次側インピーダンス変換部は、変換比が固定の2次側固定部と、変換比が可変の2次側可変部とを備え、
    前記2次側固定部の変換比は、前記2次側可変部の変換比の最大値よりも大きく設定されていることを特徴とする受電機器。
  2. 前記送電機器と、
    請求項1に記載の受電機器と、
    を備えていることを特徴とする非接触電力伝送装置。
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