JP2014162981A - 焼結原料用造粒処理剤の評価方法、焼結原料の造粒方法及び焼結原料用造粒処理剤 - Google Patents

焼結原料用造粒処理剤の評価方法、焼結原料の造粒方法及び焼結原料用造粒処理剤 Download PDF

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Abstract

【課題】微粉を多く含む劣質の粉鉄鉱石や、ペレットフィードなど、難造粒性の原料を用いた場合でも、優れた造粒性を示す焼結原料の製造方法並びに焼結原料用造粒処理剤の評価方法を提供すること。
【解決手段】鉄鉱石を主成分とする焼結原料を造粒する際に添加される造粒処理剤の評価方法であって、造粒処理剤をpH11〜13の水中に分散させたときのゼータ電位が、20mV以上であることを特徴とする焼結原料用造粒処理剤の評価方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、焼結原料用造粒処理剤の評価方法、焼結原料の造粒方法及び焼結原料用造粒処理剤に関する。
一般に製鉄工程における高炉装入用の主要原料として、鉄鉱石を主成分とし、これに石灰石やコークス等を混合した焼結原料に水や造粒処理剤を添加後、混練・造粒して造粒物とし、これを焼結機で焼成した焼結鉱が用いられる。
この焼結鉱の焼成工程では、造粒機から焼結機へ造粒物をベルトコンベア等で搬送する工程があり、この工程で造粒物が崩壊して粉化すると、焼結原料充填層において目詰まりを起こして通気性が低下し、燃料であるコークスの燃焼速度が遅くなり、焼結鉱の生産効率が低下するという問題が発生する。
そのため、造粒物を構成する擬似粒子が簡単に崩壊しない良好な強度を有し、かつ、造粒性が良好な疑似粒子を得ることが重要な課題である。造粒性が良好であるとは、造粒後の造粒物を構成する擬似粒子のうちその粒径の小さいもの、例えば0.25mm未満の粒径を有する擬似粒子の量が少ないことである。
近年、鉄鉱石原料として良質なものは枯渇する方向にある。そのため、微粉を多く含む劣質の粉鉄鉱石やペレットフィードの使用が課題となっている。ペレットフィードとは、鉄分の少ない鉄鉱石を粉砕、水洗して、鉄分の含有量を高めた、粒径が数10〜100μm程度の安価な鉄鉱石である。このペレットフィードはAlやSiの脈石成分が少ないため、多量使用のメリットは大きい。しかし、鉱石表面が平滑であり、10μm以下の超微粉を殆ど含んでいないことから、難造粒性鉱石であり、使用すると焼結層内の通気性を阻害してしまう問題がある。
造粒性が良好な造粒物を得るために、従来、製鉄研究第288号(1976)第9頁〜第18頁に開示されているように、生石灰がバインダー機能を有する造粒処理剤として広く使用されている。これは、生石灰を用いると、粒径の小さな擬似造粒粒子の割合が少ない、良好な造粒物を得られ易いことによる。具体的には焼結原料に生石灰と水を添加し、更に、ドラムミキサーやパン型ミキサー等の造粒機で水を添加することで造粒性の改善と、焼結機内での加熱乾燥、焼成過程での擬似粒子の崩壊を防止している。
しかし、生石灰による鉄鉱石の造粒メカニズムは明らかではなく、良好な造粒物を得るための適正な生石灰の物性に関する明確な指針は、いまだ確立されていない。さらに、微粉を多く含む劣質の粉鉄鉱石やペレットフィードを使用した場合には、生石灰の使用量を多くしても十分な効果が得られない。
特許文献1ないし特許文献2では、バインダーとしての機能のみならず水を取り込んでいる凝集体を破壊して分散させる機能を有する造粒処理剤が開示されている。また、粉鉄鉱石を十分に分散させることで、鉄鉱石の微粒子が充填し、浸み出した水が効率よく粉鉄鉱石を造粒する作用を発揮する方法が開示されている。さらに、バインダーとしての機能のみならず水を取り込んでいる凝集体を破壊して分散させる機能を有する造粒処理剤として、カルボキシル基を有する高分子化合物を開示している。この方法では、微粒子表面に高分子が吸着し、高分子構造中のカルボキシル基が水中で解離して、負のイオンとなり、それらの静電反発により微粒子が分散する。
しかしながら、特許文献1ないし特許文献2に開示される方法では、造粒処理剤のコストが高いこと、および造粒物が水を含む湿潤状態下では、微粒子同士が、バインダーの分散機能によって静電反発しているため、造粒物の強度が低くなりやすく、高い強度を得るには、造粒物を乾燥させる必要があり、設備コストやランニングコストが高くなるという問題がある。
特開2004−076132号公報 特開2004−076133号公報
製鉄研究第288号( 1976) 第9頁〜 第18頁
本発明の課題は、微粉を多く含む劣質の粉鉄鉱石や、ペレットフィードなど、難造粒性の原料を用いた場合でも優れた造粒性を示す焼結原料の造粒方法及び焼結原料用造粒処理剤を提供することである。具体的には、造粒物を構成する擬似粒子のうち、その粒径の小さいものが占める割合が少ないことであり、例えば、粒子の造粒性を下記の式(1)により、0.25mm以下の粒子のGI(擬似粒化)指数で評価した時の値を95以上とすることである。
G I指数= ( 1 − A’/ A)× 1 0 0・・・(1)
A:造粒前の原料中の粒径0 . 2 5 m m 以下の粒子の割合( 重量% )
A’:造粒後の粒径0 . 2 5 m m 以下の擬似造粒粒子の割合(重量%)
本発明の目的は、造粒処理剤の粒子表面のゼータ電位を測定することによる焼結原料用造粒処理剤の評価方法、焼結原料の造粒方法及び焼結原料用造粒処理剤を提供することである。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明では、未だ不明確であった、生石灰による焼結原料の造粒メカニズムを明らかにしようとした。すなわち、水分存在下での鉄鉱石や生石灰(主成分であるCaOは水中で水と反応し、消石灰Ca(OH)に変化)等の粒子の表面電位が、造粒性に何らかの影響を及ぼしていると考え、種々の生石灰あるいは消石灰とを水中に分散させた時の粒子表面のゼータ電位と、これらを焼結原料に添加して造粒した時の造粒性との関係を鋭意検討し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は以下の通りである。
(1) 鉄鉱石を主成分とする焼結原料を造粒する際に添加される造粒処理剤の評価方法であって、
造粒処理剤をpH11〜13の水中に分散させたときのゼータ電位が、20mV以上であることを特徴とする焼結原料用造粒処理剤の評価方法。
(2) 鉄鉱石を主成分とする焼結原料の造粒方法であって、
造粒処理剤をpH11〜13の水中に分散させ、分散した粒体のゼータ電位を測定する工程と、
焼結原料100質量部に対し、前記測定したゼータ電位が20mV以上の造粒処理剤を0.1〜20質量部及び水を3〜25質量部添加し、造粒する工程を実施することを特徴とする焼結原料の造粒方法。
(3) 前記造粒処理剤がアルカリ土類金属の水酸化物あるいは、水と反応してアルカリ土類金属の水酸化物に変化する物質を含むことを特徴とする(2)に記載の焼結原料の造粒方法。
(4) 前記アルカリ土類金属がカルシウムであることを特徴とする(3)に記載の焼結原料の造粒方法。
(5) 鉄鉱石を主成分とする製鉄用焼結原料を造粒する際に添加される造粒処理剤であって、pH11〜13の水中に分散させた時のゼータ電位が+20mV以上である粉末であることを特徴とする焼結原料用造粒処理剤。
焼結原料用の造粒処理剤の粒子表面のゼータ電位を測定することにより、造粒処理剤の造粒能力を正しく評価することができる。そして、本発明に係る造粒処理剤を用いることにより、造粒物を構成する擬似粒子のうちその粒径の小さいもの、例えば0.25mm未満の粒径を有する擬似粒子が占める割合が少なく、且つ造粒機から焼結機への搬送工程での崩壊が少ない造粒物を得ることができる。その結果、焼結機内での通気性が改善され、焼結生産性を向上させることができる。
本発明の焼結原料で使用される鉄鉱石の種類、性状は特に限定されるものではないが、従来、生石灰をバインダーとして添加しても良好な造粒物を得ることができなかった、微粉を多く含む劣質の粉鉄鉱石や、ペレットフィードを多く含む原料に対しても適用が可能であり、これらの原料を含む場合でも、粒径の小さな擬似粒子の割合が少なく、且つ搬送工程における崩壊が少ない造粒物を得ることができる。
本発明は、焼結原料用の造粒処理剤の粒子表面のゼータ電位を測定することにより、造粒処理剤の造粒能力を正しく評価する。そして、ゼータ電位が20mv以上の造粒処理剤を焼結原料に0.1〜20質量部及び水を325質量部添加して造粒処理することを特徴としている。
この理由を以下に述べる。
焼結原料を転動造粒により造粒する場合、水を添加して造粒が行われる。一般に、固体粒子は水中で電気二重層を形成し、表面に電荷を帯びることが知られており、その電位はゼータ電位と呼ばれ、pHにより変化する。鉄鉱石の主成分である酸化鉄やオキシ水酸化鉄(FeOOH)は、酸性下ではプラスのゼータ電位を示し、pHを大きくしていくと、中性付近で電位がほぼゼロとなり(等電位点)、アルカリ性下でマイナスのゼータ電位を示すことが知られている。これに対し、焼結原料の造粒時のバインダーとして使用される生石灰については、主成分であるCaOが水と反応して生じるCa(OH)のゼータ電位の報告がほとんどなかったため、高純度のCa(OH)の試薬を用いて、ゼータ電位を実測したところ、Ca(OH)がほぼ飽和溶液となるpH=12.2付近のアルカリ性下でも、39mVの高いプラスのゼータ電位を示すことが明らかとなった。
鉄鉱石に水を加え、生石灰を造粒処理剤として造粒する場合、生石灰の主成分であるCaOが水と反応してCa(OH)となるとともに、一部が水中に溶解し(25℃の溶解度、0.17g/100cc)、pH12付近のアルカリ性となっている。このことから、生石灰添加による鉄鉱石の造粒のメカニズムは、アルカリ性下において、生石灰と水との反応で生じたCa(OH)のプラスの表面電位と、鉄鉱石粒子のマイナスの表面電位の静電引力により、粒子が引き付けられ、凝集することにより造粒が強化されると推定される。
焼結原料の造粒では表面が炭酸化してCaCOを含有している生石灰が汎用的に使用されており、これらを水中に分散させたときの粒子のゼータ電位はpH12付近でプラスのゼータ電位を示すものの20mV未満の値であった。これに対し、発明者らはCaCOの含有量が少ない、比較的高純度の生石灰はpH11〜13の水中に分散させたときのゼータ電位が20mV以上の値を示し、このような生石灰を用いて焼結原料を造粒すると造粒性が大きく改善され、汎用的な生石灰を用いた場合には造粒が困難であった微粉を多く含む劣質の粉鉄鉱石やペレットフィードを多く含む原料に対しても、比較的少ない添加量で良質の造粒物が得られることを見出した。
したがって、造粒処理剤の造粒能力は、造粒処理剤をpH11〜13の水中に分散させ、ゼータ電位が、20V以上であることを確認することにより評価することができる。
造粒能力が高い造粒処理剤であるためには、造粒処理剤の表面を炭酸化させないような工夫(例えば、梱包法の改良)がある。又、焼結原料の造粒に使用する直前に脱炭酸する方法が考えられる。具体的には、再焼成して脱炭酸する方法、使用直前に乾式粉砕する方法、あるいは有機溶媒(アルコールなど)中で粉砕する方法などがある。
さらに、造粒処理剤としては、生石灰やCa(OH)を主成分とする消石灰に限定されるものではなく、水中に分散させた場合に、pH11〜13のアルカリ性の範囲内でゼータ電位が20mV以上のプラスの電位を示す粉末であれば、焼結原料の造粒に有効であることを見出した。
ここで、添加する造粒処理剤のゼータ電位がpH11〜13で20mV以上の粉末を用いた場合には、造粒性の指標となる、0.25mm以下の粒子のGI指数が95以上の高い値を示し、造粒性が良好となる。一方、添加する造粒処理剤のゼータ電位がpH11〜13で20mV未満の粉末を用いた場合、0.25mm以下の粒子のGI指数が95未満に低下し、特に、微粉の多い劣質原料や難造粒性のペレットフィードを多く含む場合には、GI指数が90未満となり造粒性が悪化する。
pH11〜13で20mV以上のゼータ電位を示す粉末として容易に入手可能なものは、カルシウムのほか、バリウムやストロンチウムなどのアルカリ土類金属の水酸化物あるいは、水と反応してアルカリ土類金属の水酸化物に変化する酸化物を含む粉末が代表的なものであり、これらを用いても、焼結原料の造粒性を向上させることができる。
本発明で使用する造粒処理剤の量は焼結原料の総量100質量部に対し、0.1〜20質量部の範囲とすることが望ましい。造粒処理剤の量が0.1質量部未満であると、造粒が不十分で0.25mm以下の微粉が多くなりやすくなる。また造粒処理剤の量が20質量部を超えると、コストが高くなるとともに、焼結後、高炉に投入した場合にスラグ量が増加するため好ましくない。もっとも好適な添加量は0.2〜6.0質量部程度である。
また、本発明で焼結原料を造粒する際には、水の添加が不可欠である。水の添加量は焼結原料100質量部に対して、3〜25質量部の範囲とする。これは、水の添加量が3質量部未満の場合には、良好な造粒性を有する造粒物を得ることができず、また、水の添加量が25質量部を超える場合には造粒機の容器壁面への付着が激しく生産性の低下を招く場合がある。より好ましい水の添加量は焼結原料100造粒質量部に対して、6〜15質量部程度である。
本発明で製造される焼結原料の造粒物は、乾燥工程なしで焼結機に投入することが可能であり、焼結機内での加熱乾燥、焼成時における擬似粒子の崩壊が少ないため、焼結時における通気性が改善され、焼結生産性の向上を図る事が出来る。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
鉄鉱石を主成分とする焼結原料の造粒物を製造する原料としてI〜IIIの3種類の原料を用いた。表1には、篩分けにより求めた原料I〜IIIの粒径分布を示した。この内、原料IIは微粉の多い劣質原料を含む原料であり、原料IIIはペレットフィードとしてリオドセ−PFを50%含む原料である。
Figure 2014162981
また、造粒の際に添加する造粒処理剤A〜Jと、それらを25℃の水中に分散させて測定したゼータ電位の値を表2に示した。ここで、ゼータ電位は電気泳動法により測定した。
この方法では、溶液内に一定の直流電場をかけ、その電場内を泳動する粒子の速度を測定する。測定装置には電気泳動光散乱光度計(大塚電子株式会社)を用いた。造粒処理剤の飽和溶液中に、造粒処理剤の微粒子が適正な測定濃度(0.05〜0.5%)になるように添加、混合したものをゼータ電位用の試料とし、測定温度は25℃とした。
造粒処理剤A〜Hのゼータ電位測定においては、溶液のpHが各々の造粒処理剤がほぼ飽和溶液となる時の値で決定されるため、その値のpHで電位を測定した。造粒処理剤IとJは水への溶解度が小さく、水酸化ナトリウム溶液を加えて、pHを11〜13の範囲に調製して、各pHにおけるゼータ電位を測定した。測定の結果、造粒処理剤A、B、D、E、GおよびHは本発明の範囲内のゼータ電位を示し、C、F、IおよびJは本発明の範囲外のゼータ電位を示す造粒処理剤であることが判明した。ここで、造粒処理剤Cは焼結鉱の造粒用に汎用に使用されている生石灰である。また造粒処理剤IとJはpHが11〜13の範囲において、ゼータ電位が本発明の+20mV以上の値を示すことは無かった。
Figure 2014162981
表1に記載する焼結原料I〜IIIに、表2に記載する造粒処理剤A〜Jと水を所定量加え、造粒処理を行った。造粒にあたっては、回転速度20min−1で5分間ドラムミキサーを回転させて転動造粒を行った。
造粒後の粒子の造粒性を、0.25mm以下の粒子のG I(擬似粒化) 指数により評価した。ここでは造粒前の原料と、造粒後、80℃で1時間乾燥させた後の擬似造粒物を篩分けし、0.25mm以下の粒子の割合を求め、GI 指数を、次式(1)で計算した。GI指数が大きい程、0.25mm以下の微粉の放出が少なく造粒性に優れることを示す。
GI指数= (1 − A’/ A)× 10 0・・・・・(1)
A:造粒前の原料中の粒径0 . 2 5 m m 以下の粒子の割合( 質量% )
A’:造粒後の粒径0 . 2 5 m m 以下の擬似造粒粒子の割合(質量%)
造粒した結果については表3の実施例1〜24、表4の比較例1〜25に記載した。
Figure 2014162981
Figure 2014162981
実施例1〜24は焼結原料I、II及びIIIを本発明の造粒処理剤で造粒した場合の結果であり、微粉の多い劣質粉鉄鉱石(原料II)や、ペレットフィードを多く含む原料(原料III)を使用した場合でも95以上の非常に高いGI指数が得られている。
比較例1〜5、9〜12、16〜20は水中に分散させた時のゼータ電位の値が本発明の範囲よりも低い造粒処理剤を用いた場合の結果であり、比較例6〜8、13〜15、21〜23は造粒処理剤の添加量が本発明の範囲よりも少ない場合の結果である。また、比較例24は水の添加量が少ない場合であり、比較例25は造粒処理剤を使用せず、水のみを添加して造粒した場合の結果である。いずれの場合もGI指数は95未満の低い値となっており、特に、微粉の多い劣質粉鉄鉱石(原料II)や、ペレットフィードを多く含む原料(原料III)を使用した場合では、GI指数が90未満の非常に低い値となっている。
本発明によれば、造粒処理剤の粒子表面のゼータ電位を測定することにより、造粒処理剤を評価し、造粒性に優れた焼結原料の造粒方法、及び焼結原料用の造粒処理剤を提供することができる。その結果、焼結時における通気性が改善され、焼結生産性の向上を図る事が出来る。

Claims (5)

  1. 鉄鉱石を主成分とする焼結原料を造粒する際に添加される造粒処理剤の評価方法であって、
    造粒処理剤をpH11〜13の水中に分散させたときのゼータ電位が、20mV以上であることを特徴とする焼結原料用造粒処理剤の評価方法。
  2. 鉄鉱石を主成分とする焼結原料の造粒方法であって、
    造粒処理剤をpH11〜13の水中に分散させ、分散した粒体のゼータ電位を測定する工程と、
    焼結原料100質量部に対し、前記測定したゼータ電位が20mV以上の造粒処理剤を0.1〜20質量部及び水を3〜25質量部添加し、造粒する工程を実施することを特徴とする焼結原料の造粒方法。
  3. 前記造粒処理剤がアルカリ土類金属の水酸化物あるいは、水と反応してアルカリ土類金属の水酸化物に変化する物質を含むことを特徴とする請求項2に記載の焼結原料の造粒方法。
  4. 前記アルカリ土類金属がカルシウムであることを特徴とする請求項3に記載の焼結原料の造粒方法。
  5. 鉄鉱石を主成分とする製鉄用焼結原料を造粒する際に添加される造粒処理剤であって、pH11〜13の水中に分散させた時のゼータ電位が+20mV以上である粉末であることを特徴とする焼結原料用造粒処理剤。
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