JP2014159105A - タイヤ部材供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ部材用の長尺部材を切断して所定長さに形成されたタイヤ部材の長さのばらつきを低減し、安定した長さのタイヤ部材を用いてタイヤを製造することにより、ユニフォーミティの高いタイヤを製造することのできるタイヤ部材供給装置を供する。
【解決手段】長尺部材4を供給する長尺部材供給装置3を備え、搬送案内部41および駆動部50を備えた第1搬送案内機構40と第2搬送案内機構109とを具備し、第1搬送案内機構40および第2搬送案内機構109との間には、長尺部材4のフェスツーン61が形成され、搬送案内部41は駆動部50により、搬送案内面47が平面状態から湾曲状態に変形されてフェスツーン61が形成されるタイヤ部材供給装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤ製造装置におけるタイヤ部材供給装置に関するものであって、長尺部材のフェスツーンを作成するための搬送案内機構を備えたタイヤ部材供給装置に関する。
従来、タイヤの製造工程におけるタイヤ部材供給装置では、巻き出しロールに巻き付けられた帯状の長尺部材が巻き出され、この長尺部材が搬送ベルトコンベア上に載せられ、搬送中に所定長さに切断されて所定のタイヤ部材が供給されるものである。このタイヤ部材供給装置では、巻き出しロールと搬送ベルトコンベアとの間に、フェスツーンと呼ばれる長尺部材の弛み部分が設けられており、搬送中の長尺部材の引張りによる変形が防止されるものがあった。
このようなタイヤ部材供給装置では、巻き出しロールに巻き付けられた長尺部材の全てが巻き出され、新たな巻き出しロールに交換する際には、長尺部材の端部を搬送ベルトコンベア上に載せ、巻き出しロールと搬送ベルトコンベアの間に新たなフェスツーンを作成する必要があった。
この新たなフェスツーンを作成するには、長尺部材の巻き出しロールを手動運転で回転させ、長尺部材の先端部を巻き出し、この先端部を作業員の手作業によりベルトコンベア上に載置し、その後巻き出しドラムを回転させて長尺部材を巻き出すことにより、巻きつけドラムとベルトコンベアの間に所定の弛みを発生させてフェスツーンを作成し、フェスツーンの作成が終了した後にタイヤ製造装置の運転を再開させていた。
このように作業員の手作業によってフェスツーンが作成されるので長尺部材が変形してしまうおそれがあり、形状が一定の高い精度のタイヤ部材を得ることが困難であった。さらに作業員がタイヤ製造装置に接近する機会が多かったので、安全面の確保について細心の注意を払う必要があった。
前記した難点を克服するために、フェスツーンの自動作成手段を具備したタイヤ部材供給装置があった(特許文献1参照)。
このフェスツーンの自動作成手段は、長尺部材を供給する装置と長尺部材を搬送する装置の間の上方に、マグネットを具備した誘導コンベアが配設され、長尺部材の先端部が誘導コンベアの下方に送られてくると、誘導コンベアを挟んでマグネットを作動させ、長尺部材を誘導コンベア側に吸引させ、その後誘導コンベアを駆動させて長尺部材の先端部を搬送部に送った後に、マグネットを誘導コンベアから離間させて長尺部材を誘導コンベアから離して、長尺部材の供給装置と搬送装置との間にフェスツーンを自動に作成するものである。
しかし、このようなフェスツーンの自動作成手段では、誘導コンベアを挟んだマグネットにより長尺部材が吸引されているので、マグネットを誘導コンベアから離間させると、マグネットによる磁力による吸引力が長尺部材の自重より少なくなった時点で、急に長尺部材が誘導コンベアから落下し、長尺部材自体に荷重がかかって長尺部材が伸びることがあった。このような長尺部材を切断してタイヤ部材が形成されると、切断後にはタイヤ部材への荷重が除かれてタイヤ部材が収縮し、収縮量のばらつきにより切断されたタイヤ部材の各々の長さにばらつきが発生する不都合があった。さらにフェスツーンの両端は、ガイドユニットおよびガイドローラにより支えられているが、フェスツーンの弛みの大きさにかかわらず、流れ方向に対して一定の角度をなしているので、フェスツーンの両端部で長尺部材の流れ角度が急激に変化し、長尺部材に折り目が付くことがあった。
このような長尺部材を切断して形成されたタイヤ部材を使用して製造されたタイヤは、精度が高いユニフォーミティの優れたタイヤを得ることが困難であった。
特開平6−278916号
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、長尺部材を支持しフェスツーンを作成するための搬送案内機構を備え、フェスツーンを自動作成してフェスツーンを作成する際の作業員による手作業を少なくし、フェスツーン作成時における長尺部材の変形や折れ目を防止し、長尺部材を所定長さに切断したタイヤ部材の長さや形状のばらつきを低減し、安定した長さや形状のタイヤ部材を用いてタイヤを製造することにより、タイヤの精度を向上させて、ユニフォーミティの優れたタイヤを製造することを可能とするタイヤ部材供給装置を提供することである。
前記目的を解決するために、請求項1に記載の発明は、タイヤ成型用の長尺部材を供給する長尺部材供給装置を備え、タイヤ部材を供給するタイヤ部材供給装置において、前記タイヤ部材供給装置は、前記長尺部材流れ方向の上流側に配置された第1搬送案内機構と、前記第1搬送案内機構から前記長尺部材の流れ方向下流側に配置された第2搬送案内機構とを具備し、前記第1搬送案内機構と前記第2搬送案内機構との間には、前記長尺部材のフェスツーンが形成され、前記第1搬送案内機構と前記第2搬送案内機構は、前記長尺部材を支持し案内しながら搬送する搬送案内部と、該搬送案内部を変形させる駆動部を備え、前記搬送案内部は、前記長尺部材の搬送方向に対して左右一対の連結部材が、搬送ローラの軸部で互いに回動自在に順次連結されたものであり、前記搬送案内部は、前記搬送案内部の搬送案内面が平面かつ水平である平面状態と、前記搬送案内部の先端が下方に向けられて前記搬送案内面が湾曲する湾曲状態とに、前記駆動部により変形され、前記搬送案内面が、平面状態から湾曲状態へと変形されることにより、前記第1搬送案内機構および前記第2搬送案内機構との間に、前記長尺部材のフェスツーンが形成されることを特徴とするタイヤ部材供給装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のタイヤ部材供給装置において、前記搬送案内部には、前記連結部材が搬送案内面の上面側に平面以上に回動することを阻止する逆曲げ防止機構が設けられていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のタイヤ部材供給装置において、前記逆曲げ防止機構は、前記搬送案内部が平面状態にされたときに、相互に連結された複数の前記連結部材の一方の前記連結部材の端部に、他方の連結部材の上面に当接するよう延長された逆曲げ防止片が設けられたことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のタイヤ部材供給装置において、前記連結部材は、前記長尺部材の流れ方向に対して略同一長さに形成されていることを特徴とするものある。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のタイヤ部材供給装置において、前記駆動部としてトラニオン型シリンダが用いられることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかにに記載のタイヤ部材供給装置において、前記タイヤ部材供給装置は、前記第1搬送案内機構と前記第2搬送案内機構との間に、前記第1搬送案内機構および前記第2搬送案内機構に隣接して、昇降自在な長尺部材支持装置を備えたことを特徴としたものである。
請求項1に記載の発明によれば、長尺部材のフェスツーン作成にあたって、長尺部材の端部を長尺部材供給装置から送る際に、第1搬送案内機構と第2搬送案内機構の搬送案内部を駆動部により平面状態にして、長尺部材を搬送案内部の上に沿って送るので、長尺部材が延びや変形を防止して長尺部材送ることができる。さらに、第2搬送案内機構に長尺部材の先端を送った後に、搬送案内部を駆動部により徐々に湾曲状態に変形させることにより、フェスツーンの両端部における長尺部材の流れ角度が急激に変化することがないので、長尺部材の変形や折れ目ができることを防ぎ、タイヤ部材の長さや形状のばらつきを低減し、製造するタイヤの精度を向上させて、ユニフォーミティの高いタイヤを製造することができる。
請求項1に記載の発明によれば、フェスツーンを自動作成することができ、フェスツーンを作成する際の作業員による手作業を少なくし、フェスツーン作成時における長尺部材の変形を防止し、さらに作業員の安全性の向上を図ることができる。
さらに請求項1に記載の発明によれば、搬送案内部が複数の連結部材がと搬送ローラ軸部で互いに回動自在に順次連結されているので、長尺部材をスムーズに搬送案内することができるとともに、駆動部の駆動により搬送案内部を容易に平面状態から湾曲状態に変形することができるので、長尺部材の変形や折れ目を防止しつつ、長尺部材のフェスツーンを作成することができるので、さらに精度の高いタイヤ部材を供給することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、搬送案内部には逆曲げ防止機構が設けられているので、搬送案内部が屈曲状態から平面状態へと変形するときに、連結部材が搬送案内面の上面側に平面以上に回動することを阻止し、長尺部材を搬送案内するための適切な搬送案内面にし、搬送案内部が逆曲げされることによる長尺部材の変形を防止し、精度の高いタイヤ部材を供給することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、逆曲げ防止機構は、搬送案内部が平面状態にされたときには、連結された連結部材の一方の連結部材の端部に他方の連結部材の上面に当接するように延長された逆曲げ防止片が設けられているので、単純な構造で搬送案内部が逆曲げされることを容易に防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、各連結部材が略同一の長さに形成されているので、搬送面を滑らかな曲面にすることができ、フェスツーンの作成にあたって、長尺部材の折り曲げを防止し、精度の高いタイヤ部材を得ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、駆動部にトラニオン型シリンダを用いることで、搬送案内部の搬送案内面を平面状態から曲面状態へと次第に変形させることができ、長尺部材の変形や折り曲げを防止することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第1搬送案内機構と第2搬送案内機構の間に、第1搬送案内機構および第1搬送案内機構に隣接して、昇降自在な長尺部材支持装置が配設されているので、フェスツーン作成時に、長尺部材が搬送案内部により支持されて次第にフェスツーンが作られていくとともに、フェスツーンが長尺部材支持装置により下方から支えられるので、長尺部材の変形をさらに防止することができ、タイヤ部材の精度をさらに向上させ、ユニフォーミティの高いタイヤを製造することが可能となる。
本発明の一実施例におけるタイヤ部材供給装置の一部の側面図である。 本発明の一実施例におけるタイヤ部材供給装置の一部の側面図である。 図1の平面図である。 図1の要部拡大図である。 第1案内搬送部の側面図である。 図5の要部平面図である。 搬送案内部が平面状態にある第1搬送案内機構、第2搬送案機構および長尺部材支持装置の側面図である。 長尺支持装置の背面図である。 図7のIX-IX矢視図である。 第2搬送案内機構およびガイド搬送部の側面図である。 第2搬送案内機構およびガイド搬送部の平面図である。 ガイド搬送部がセンタリング状態であるガイド搬送部および第2搬送案機構の平面図である。 長尺部材が送られている状態の第1搬送案内機構、第2搬送案内機構および長尺部材支持装置の側面図である。 フェスツーンを作成している途中の第1搬送案内機構、第2搬送案内機構および長尺部材支持装置の側面図である。 フェスツーンの作成を終了した状態の第1搬送案内機構、第2搬送案内機構および長尺部材支持装置の側面図である。 長尺部材の端材を排出している状態の第1搬送案内機構、第2搬送案内機構および長尺部材支持装置の側面図である。長尺部材支持装置の側面図ある。る長尺部材支持装置の側面図である。 他の実施例のタイヤ部材供給装置の第1搬送案内機構、第2搬送案内機構が水平状態である側面図である。 図17の第1搬送案内機構、第2搬送案内機構によりフェスツーンが作成された状態を示した側面図である。
以下、本発明に係る一実施例について図1ないし図16に基づき説明する。
本実施例のタイヤ部材供給装置1は、タイヤの部材、例えばトレッド部材を供給する装置であって、図1および図2に示されるように、生ゴムが長尺の帯状に形成されたタイヤ用の長尺部材4が、長尺部材供給装置3の巻き出しロール6から供給されて搬送装置110上を搬送され、その後切断機構145のカッタ146とアンビル147により長尺部材4が所定長さに切断されて、例えばトレッド部材などのタイヤ部材2に形成され、該タイヤ部材2をタイヤ成型ドラム150に供給するものである。以下、長尺部材4の流れ方向を流れ方向と、長尺部材4の流れ方向に対する上流側すなわち巻き出しロール6側を上流側と、長尺部材4の流れ方向に対する下流側すなわちタイヤ成形ドラム150側を下流側という。
長尺部材供給装置3と搬送装置110の間には、図15に示されるような長尺部材4のフェスツーン61が形成され、長尺部材4の供給側と送り側との間のバッファーとしての役目を果たすようになっている。
図1に示されるように、長尺部材供給装置3の下流側端部には第1搬送案内機構40が設けられ、第1搬送案内機構40の下流側に位置して、搬送装置110の上流側端部に第2搬送案内機構109が設けられている。
さらに、第1搬送案内機構40と第2搬送案内機構109の間には、フェスツーン61を作成する際または長尺部材4を所定長さに切断する際に、長尺部材4を下方から支えるための長尺部材支持装置60が、第1搬送案内機構40および第2搬送案内機構のそれぞれに隣接するように配設されている。
以下、長尺部材供給装置3について説明する。図1および図3に示されるように、長尺部材4はライナー5を挟んで、長尺部材供給装置3に具備された巻き出しロール6に複数回巻きつけられている。図1および図3に示されるように、巻き出しロール6は、長尺部材4およびライナー5を巻きつける円筒状の巻胴7と、巻胴7に巻き取った長尺部材4およびライナー5を支えるために巻胴7の両端に固着された一対の円盤状のフランジ8と、フランジ8の外側に形成された一対の円筒状の突出部9とを備えている。
長尺部材供給装置3が設置される床面12には、2枚の薄い板状の基板13、14が流れ方向に所定の間隔を存して貼着されており、基板13、14と床面12で構成される凹部が、巻き出しロール6が所定位置にセットされた際に、巻き出しロール6と床面12との接触を防止するピット16になっている。
図3に示されるように、基板13上には流れ方向に平行して3組の薄い板状のガイド部材15が貼設されており、巻き出しロール6を長尺部材供給装置3にセットする際のガイドの役目を担っている。さらに、基板14上には、流れ方向と直角をなす方向に指向して3本のレール17、18、19が平行に敷設されている。
図1に示されるように、長尺部材供給装置3は可動フレーム20を備えており、可動フレーム20は、下部にレール17、18、19上を滑る3つのスライド部21が固定されており、部材流れ方向と直角にレール17、18、19に沿って移動することができるようになっている。
図3に示されるように、可動フレーム20は、2組のステーション22を備えており、それぞれのステーション22には、巻き出しロール6をセットすることができるようになっている。可動フレーム20がレール17、18、19上を動かされて、搬送装置110の流れ方向中心線と、ステーション22の流れ方向中心線が一致する巻き出し位置10に一方のステーション22が配置される。その際他方のステーション22は待機位置11に位置している。
巻き出し位置10に位置しているステーション22に、長尺部材4およびライナー5が巻き付けられている巻き出しロール6を搬入して巻き出しを開始し、巻き出し位置10のステーション22から長尺部材4が巻き出されている間に、待機位置11に位置しているステーション22内に、新たな巻き出しロール6を搬入し、あらかじめ巻き出し可能な状態にセットしておくことができるようになっている。
巻き出し位置10に位置しているステーション22内の巻き出しロール6の長尺部材4の巻き出しが終了した場合には、可動フレーム20をレール17、18、19上に沿って移動することにより、待機位置11にあるステーション22を巻き出し位置10に移動させ、すぐに新たな巻き出しロール6から長尺部材4の巻き出しを開始することができる。
また、巻き出しが終了して待機位置11に移動されたステーション22から、巻き出しロール6を搬出し、新たな巻き出しロール6をステーション22にセットし、巻き出し可能な状態にして待機させておくことができるようになっている。
図1に示されるように、各ステーション22はそれぞれ、巻き出しロール6を支持する2組の支持ローラ23、ローラ24、およびステーション22内に巻き出しロール6を搬入、搬出する際に用いられる2組のシリンダ25、ロッド26、T型リンク27およびローラ28を備えている。
可動フレーム20の支柱20bから水平方向であって上流側に張り出した梁20cの上に、支持ローラ23が回転自在に支持され、支柱20bに前記支持ローラ23の上方であって下流側に位置して、ローラ24が回転自在に支持されている。
前記支柱20bの上端には前記梁20cに平行して梁20dが設けられ、梁20dの上面にシリンダ25が固定され、シリンダ25のロッド26の先端にはT型リンクの一端27aが回動可能に連結され、他端27bにはローラ28が回転可能に連結されている。さらにT型リンク27の突出部27cは梁20dの先端に回動自在に連結され、シリンダ25を作動しロッド26を移動することにより、T型リンク27は突出部27cを中心に揺動されるようになっている。
巻き出しロール6をステーション22にセットするときには、シリンダ25を作動させロッド26を縮めると、T型リンク27が上方に揺動してローラ28が上方に移動するので、巻き出しロール6をステーション22内に搬入することができる。搬入された巻き出しロール6の一対の突出部9は、一対の支持ローラ23により鉛直方向に支持され、ローラ24により水平方向に支持され、その後シリンダ25を作動させロッド26を突出させるとT型リンク27が下方に揺動し、T型リンク端27bのローラ28により巻き出しロール6の突出部9が押さえられて、巻き出しロール6がピット16から外に移動することを阻止することができる。
可動フレーム20内に搬入された巻き出しロール6は、ローラ23、ローラ24およびローラ28に支持されて、回転可能な状態になっている。
可動フレームの20の基部20aに、可動フレーム20内に搬入された巻き出しロール6のフランジ8の外周面に接するように駆動ローラ29が配設されており、駆動ローラ29に隣接して設けられた駆動装置30により駆動ローラ29が回転駆動されて、駆動ローラ29に接している巻き出しロール6が回転されるようになっている。駆動装置30は正逆のいずれの方向にも回転駆動することが可能であって、駆動装置30により駆動ローラ29が正転されると巻出しロール6から長尺部材4が巻き出され、駆動装置30により駆動ローラ29が逆転されると長尺部材4は巻き出しロール6により巻き取られるようになっている。
可動フレーム20の上部には、複数の分離ロール33が回転可能に支持されており、重ね合わされた長尺部材4とライナー5とは、分離ロール33を通過して分離されるようになっている。分離ロール33を通過したライナー5は、分離ロール33の下方に位置して可動フレーム20に設けられた駆動装置32により駆動されるライナー巻取りロール31により巻き取られるようになっている。また、前記巻き出しロール6が逆回転されて長尺部材6が巻き出しロール6に巻き取られる状態では、駆動装置32が逆回転し、ライナー巻取りロール31からライナー5が巻き出されるようになっている。
巻き出しロール6の駆動装置30と、ライナー巻取りロール31の駆動装置32は、図示されない制御装置により回転方向および巻取り速度が制御されるものであって、巻き出しロール6の巻き出し速度とライナー巻取りロール31の巻き取り速度、あるいは巻き出しロール6の巻き取り速度とライナー巻取りロール31の巻き出し速度とは同一速度になるように制御され、長尺部材4の供給速度は、駆動ローラ29とライナー巻取りロール31の回転速度により制御されるようになっている。
図1、図3および図4に示されるように、分離ロール33の下流側に隣接して、複数のフリーロール34が、その回転軸が流れ方向と直角になるよう回転自在に支持されている。
さらに図4および図5に示されるように、フリーロール34の部材流れ方向の下流側に隣接して、長尺部材4を下方から支えて案内し搬送する第1搬送案内機構40が、長尺部材供給装置3の可動フレーム20に支持されている。
図5および図6に示されるように、第1搬送案内機構40は、一対の支持フレーム42と複数のフリーローラ46を備えた搬送案内部41と、該搬送案内部41を変形させ揺動させる駆動部50を具備している。
一対の支持フレーム42は、流れ方向に平行に位置して、ピン43を中心として揺動可能に可動フレーム20に支持されている。支持フレーム42はピン45により順次連結された複数の連結部材44からなり、ピン45を中心として各連結部材44は互いに回動することができるようになっている。2つの支持フレーム42の間には、前記ピン45を中心としてフリーローラ46が回転自在に介装され、長尺部材4を搬送案内する搬送案内面47となっている。
支持フレーム42の下方であって、可動フレーム20の下流側の側部に搬送案内部41を変形揺動させる駆動部50が配設されている。駆動部50は、トラニオン型シリンダ53を用いて駆動するものであり、図示されない制御装置により制御されるようになっている。
トラニオン型シリンダ53は、可動フレーム20に固着されたブラケット51に、ピン52を介して揺動自在に取り付けられており、トラニオン型シリンダ53のロッド54の先端部54aは、支持フレーム42の連結部材44のうち最も先端に位置する連結部材44の下部に固定されたブラケット55にピン56を介して揺動自在に結合されている。トラニオン型シリンダ53を作動させてロッド54を進出または退避させると、搬送案内部41全体がピン39を中心として揺動されながら、各連結部材44がそれぞれ連結されたピン45を中心に回動されて搬送案内部41の形状は変形されるようになっている。
図5に示されるように、トラニオン型シリンダ53のロッド54が所定位置まで進出されると、搬送案内部41の搬送案内面47が側面視において一直線でありかつ長手方向が水平に指向した平面状態に変形される。
さらに、図15に示されるように、トラニオン型シリンダ53のロッド54が退避されると、各連結部材44がピン45を中心として揺動されて、搬送案内部41の先端部41aが下方に向けられ、搬送案内部41の搬送案内面47が側面視において凸状に湾曲された湾曲状態に変形される。図13ないし図15に示されるように、フェスツーン61を作成するときには、長尺部材4の弛み、すなわちフェスツーン61の長さに応じて、図示されない制御装置により駆動部50のトラニオン型シリンダ53を操作して、徐々に搬送案内部41の先端部41aを下方に向けて搬送案内部41を湾曲状態に変形させていく。このようにしてフェスツーン61の両端における長尺部材4の曲率半径が急激に変化することを防ぐようになっている。
また、前記支持フレーム42には、搬送案内部41の連結部材44が側面視において凹状に曲げられる逆曲げ状態を防止するための逆曲げ防止機構48が設けられている。
この逆曲げ防止機構48は、図5および図6に示されるように、隣り合って連結された連結部材44の一方の端部44aの上面44bに、逆曲げ防止を目的とした逆曲げ防止片としてのストッパーピン49が設けられており、該ストッパーピン49は、隣り合って連結された他方の連結部材44の上面44dに接するように延びて形成されている。複数の連結部材44が連結されて構成された支持フレーム42が、湾曲状態から水平状態に変形されて、さらに各連結部材44が搬送案内面47の上面側に平面以上に回動した逆曲げ状態に変形されそうになると、連結部材44に設けられたストッパーピン49が隣接する他の連結部材44の上面44dに押し当てられるので、隣り合って連結された一方の連結部材44に対し、他の連結部材44が平面以上に回動することを阻止し、支持フレーム42が逆曲げ状態になることを防止することができる。
図1に示されるように、長尺部材供給装置3の第1搬送案内機構40の下流側に隣接して、長尺部材4を下方から支える長尺部材支持部90を備えた長尺部材支持装置60が配設されている。
図7ないし図9には長尺部材支持装置60が示されている。長尺部材支持装置60の架台62は、床12に固定された基盤63の上に、2本の支柱64が平行して立てられ、その2本の支柱64を連結するように2本の連結部材65が平行に上下に位置してボルトにより支柱64に締結されているものである。
前記一対の支柱64のから等距離をなした中心に位置して、上下方向に指向してロッドレスシリンダ71が、ブラケット70を介して連結部材65に取付けられており、図9に示されるように、ロッドレスシリンダ71の移動子72には、取付板73が固着されている。
さらに、一対のガイドレール75が、支柱64に平行であって上下方向に指向して支柱64に固着された上下のブラケット74を介して支柱64の内側面64aに取り付けられており、ガイドレール75には、それぞれ2個のキャリッジ76がガイドレール76に沿って上下方向に移動可能に取り付けられている。これら4個のキャリッジ76が、前記した取付板73の四隅のそれぞれにボルト77により締結されている。
図8に示されるように、水平方向に突出した支持梁82が固着されている固定板80が、取付板73にボルト81でもって締結されている。
該支持梁82の上面に、長尺部材支持部90を支持梁82に取り付けるための取付部材83が固着されている。取付部材83は、金属板が折り曲げられて上方が開放されたコの字型に形成されたもので、底壁83aの左右両端が折り曲げられて一対の側壁83bが形成されている。側壁83bの上部には孔83cが穿設されており、底壁83aは支持梁82の上面に接してボルト84により支持梁34に締結されている。
長尺部材支持部90は、長尺部材4を下方から支えるものであって、一対のフリーローラ支持部材91の間に、複数のフリーローラ92が、その回転軸が流れ方向に対し直角に回転自在に支持されている。
図7および図8に示されるように、フリーローラ支持部材91の流れ方向に対して上流側の下方には孔91aが穿設されている。孔91aと、取付部材83の側壁83bのそれぞれに設けられた孔83cとが、中空筒86を介して、軸85により貫通されピン87により揺動自在に結合されており、長尺部材支持部90は軸85を中心に揺動することができるようになっている。
図7および図9に示されるように、前記長尺部材支持部90をピン87を中心として揺動させるためのシリンダ93が、長尺部材支持部90の下方に配設されている。支持梁82の下面には、下方下流側に延びるようにL字型に形成されたシリンダ支持部材95が固着されており、前記シリンダ93はブラケット96を介して、シリンダ支持部材95の下方下流側端部95aに、ピン97により回動自在に連結され支持されている。一対のフリーローラ支持部材91の下方には梁98が掛け渡されており、前記シリンダ93のロッド94の先端94aは、前記支持梁96の下方に固着されたブラケット99に、ピン100を介して回動自在に連結されている。
図7に示されるように、シリンダ93を作動させてロッド94を進出させると、軸85を中心として長尺部材支持部90の全体が揺動されて、長尺部材4を支持する支持面90aが略水平である水平状態になり、図16に示されるように、ロッド94を引き込ませると軸85を中心として長尺部材支持部90の下流側が下方に下げられ、長尺部材4を支持する支持面90aが搬送装置110側に傾斜した傾斜状態となる。
図7ないし図9に示されるように、長尺部材支持装置60のロッドレスシリンダ71を図示されない制御装置により作動させて移動子72を上下方向の所定位置に移動させると、移動子72に固定された取付板73がガイドレール75に沿って移動して、取付板73に支持された長尺部材支持部90全体が上下方向の所定位置に移動する。長尺部材支持部90を最上位置に移動した状態は図8および図9の実線で示され、長尺部材支持部90を最下位置に移動した状態は、図8および図9の仮想線で示されている。
長尺部材4のフェスツーン61は、長尺部材供給装置3と搬送装置110との間のバッファーとしての役目を果たすものであり、フェスツーン61の長さは許容範囲内に収める必要がある。
図4に示されるように、タイヤ部材供給装置1は、フェスツーンの長さを検出するためのセンサA101およびセンサB102を備えている。センサA101およびセンサB102は水平方向に対向して配置されたそれぞれ一対のセンサである。
センサA101は、フェスツーン61の長さの許容範囲のうち、最短のフェスツーン61の下端部の高さと同一高さに、長尺部材支持装置60の架台62および搬送装置110の架台111に固着されている。フェスツーン61が許容範囲のうちの最短長さに達しているか否かが、一対のセンサA101の間がフェスツーン61により遮られているか否かにより判断され、その信号が図示されない制御装置に送られるようになっている。
センサB102は、フェスツーン61の長さの許容範囲のうち、最長のフェスツーン61の下端部の高さと同一高さに、長尺部材支持装置60の架台62および搬送装置110の架台111に固着されている。フェスツーン61が許容範囲のうちの最長長さに達しているか否かが、一対のセンサB102の間がフェスツーン61により遮られているか否かにより判断され、その信号が図示されない制御装置に送られるようになっている。
長尺部材供給装置3が、後述する搬送装置110側に長尺部材4を供給する際には、通常長尺部材供給装置3の供給速度は、搬送装置110の上流側ベルトコンベア130および下流側ベルトコンベア141の搬送速度と同一の速度となるように設定されているが、フェスツーン61の長さを許容範囲内に収めるために、以下のような制御が行われる。
センサA101およびセンサB102が長尺部材4を検知していない状態では、フェスツーン61の長さが最短長さよりも短いと判断し、長尺部材供給装置3の供給速度は通常速度よりも高速である高速度にされ、搬送装置110の搬送速度と長尺部材供給装置3の供給速度との差によりフェスツーン61の長さを長くして許容範囲内になるように制御する。
センサA101が長尺部材4を検知し、かつセンサB102が長尺部材4を検知しない状態では、フェスツーン61の長さは許容範囲内にあると判断し、長尺部材供給装置3の供給速度は通常速度にされ、フェスツーン61の長さが保たれるように制御する。
センサ101およびセンサB102が長尺部材4を検知した状態では、フェスツーン61の長さが最長長さより長いと判断され、長尺部材4の供給は停止され、搬送装置の搬送速度との差によりフェスツーン61の長さが短くなるように制御する。
図1および図2に示されるように、長尺部材支持装置60の流れ方向下流側に隣接して、搬送装置110が設置されている。搬送装置110は架台111の上に上流側搬送部112と下流側搬送部140が設けられており、上流側搬送部112と下流側搬送部140の間には、長尺部材4を切断するための切断機構145が配設されている。
上流側搬送部112は、長尺部材供給装置3から送られてきた長尺部材4を搬送案内する第2搬送案内機構109、第2搬送案内機構109から送られた長尺部材4をガイドするガイド搬送部113、長尺部材4を流れ方向に対して中央に位置決めするためのセンタリング機構116、および長尺部材4を下流側搬送部140に送るための上流側ベルトコンベア130を具備している。
第2搬送案内機構109は、図4に示されるように、第1搬送案内機構40を流れ方向に対して反転させた配置になっており、前記長尺部材支持装置60の下流側に隣接して、搬送装置110の架台111に支持されている。
図10および図11に示されるように、第2搬送案内機構109は、一対の支持フレーム42と該支持フレーム42の間に長尺部材流れ方向に対して直角に介装された複数のフリーローラ46を供えた搬送案内部41と、該搬送案内部41を変形させ揺動させる駆動部52を具備している。
前記一対の支持フレーム42は、部材流れ方向に平行にピン43を中心として揺動可能にガイド搬送部113の一対の支持フレーム114に支持されている。該支持フレーム42はピン45により連結された複数の連結部材44からなり、ピン45を中心として各連結部材44は互いに回動することができるようになっている。2つの支持フレーム42の間には、前記ピン45を中心としてフリーローラ46が回転自在に介装され、長尺部材4を搬送案内する搬送案内面47となっている。
支持フレーム42の下方であって搬送部110の架台111の上流側の側部に、搬送案内部41を変形揺動させる駆動部50が配設されている。駆動部50は、トラニオン型シリンダ53を用いて駆動するものであり、図示されない制御装置により制御されるようになっている。
該トラニオン型シリンダ53は、架台111に固着されたブラケット51に、ピン52を介して揺動自在に取り付けられており、トラニオン型シリンダ53のロッド54の先端部54aは、支持フレーム42の連結部材44のうち最も先端に位置する連結部材44の下部に固定されたブラケット55にピン56を介して揺動自在に結合されている。トラニオン型シリンダ53を作動させてロッド54を進出または退避させると、搬送案内部41全体がピン39を中心として揺動しながら、各連結部材44がそれぞれ連結されたピン45を中心に回動されて搬送案内部41の形状は変形されるようになっている。
図10に示されるように、トラニオン型シリンダ53のロッド54が所定位置まで進出されると、搬送案内部41の搬送案内面47が側面視において一直線でありかつ長手方向が水平に指向した平面状態に変形される。
また、図15に示されるように、トラニオン型シリンダ53のロッド54が退避されると、各連結部材44がピン45を中心として揺動されて、搬送案内部41の先端部41aが下方に向けられ、搬送案内部41の搬送案内面47が流れ方向側面視において凸状に湾曲された湾曲状態に変形される。フェスツーン61を作成していく途中の長さに応じて、図示されない制御装置により駆動部50のトラニオン型シリンダ53を操作して、徐々に搬送案内部41の先端部41aを下方に向け、側面視において搬送案内部41を湾曲状態に変形させ、フェスツーン61の端部における長尺部材4の曲率半径が急激に変化することを防ぐようになっている。
さらに、前記支持フレーム42には、搬送案内部41の連結部材44が搬送案内面77の上面側に平面以上に回動する逆曲げ状態を防止するための逆曲げ防止機構48が設けられている。
この逆曲げ防止機構48は、図6および図10に示されるように、隣り合って連結された連結部材44の一方の端部44aの上面44bに、逆曲げ防止用の逆曲げ防止片としてのストッパーピン49が設けられており、該ストッパーピン49は、隣り合って連結された他方の連結部材44の上面44dに接するように延びて形成されている。複数の連結部材44が連結されて構成された支持フレーム42が、側面視において凸状の湾曲状態から平面状態へと変形されて、さらに凹状である逆曲げ状態に変形されそうになると、連結部材44に設けられたストッパーピン49が隣接する他の連結部材44の上面44dに押し当てられるので、隣り合って連結された一方の連結部材44に対し他の連結部材44が平面以上に回動することを阻止し、支持フレーム42が逆曲げ状態になることを防止することができる。
上流側搬送部112のガイド搬送部113は、第2搬送機構109から送られてきた長尺部材4を、上流側ベルトコンベア130に送るものであって、一対の支持フレーム114を具備し、該支持フレーム114の間に、複数のフリーローラ115が長尺部材の流れ方向に直角に指向して回転自在に支持されている。さらにガイド搬送部113には、長尺部材供給装置3から送られてきた長尺部材4を流れ方向に対し中央に位置決めするセンタリング機構116が具備されている。
図10および図11に示されるように、センタリング機構116は以下のように構成されている。ガイド搬送部113の上流側の4つのフリーローラ115の左右両端付近のそれぞれに位置して、左右のセンタリングガイド部117が設けられている。該センタリングガイド部117は、前記ガイド搬送部の4つのフリーローラの間に垂直方向に指向してセンタリング用フリーローラ118が配設され、該センタリング用フリーローラ118の上下端は、流れ方向に指向して細長い板状に形成された上側支持部材119および下側支持部材120の間に回転自在に支持されているものである。
下側支持部材120は、ガイド搬送部113の支持フレーム114の間には板状の板状部材125が配設され、該板状部材125の左右両端125bは下方に折り曲げられ、それぞれが左右の支持フレーム114に固定されている。板状部材125の平面部125aの上には、下側支持部材120が摺動可能に載置されている。
センタリング機構116は、リンク121および該リンク121を作動させるシリンダ126を具備している。リンク121は、左右一対のリンク部材122の一方の端部がピン97により回動自在に連結されたものが、流れ方向に対して前後して2組設けられたもので、リンク部材122の他方の端部は、上側支持部材にピン97でもって回動自在に支持されている。
リンク部材121の一方の端部がピン97により互いに回動自在に連結された連結部124のそれぞれに、シリンダ123のロッド124が回動自在に連結されている。シリンダ123のロッド124は、シリンダ123を作動することにより流れ方向に沿って出退するようになっている。
図11に示されるように、シリンダ123を作動させてロッド124を上流側に進出させると、左右のセンタリングガイド部117の間隔が開き、図12に示されるように、シリンダ123を作動させてロッドを退避させると、左右のセンタリングガイド部117の間を収縮させることができるようになっている。
シリンダ123が固定されているブラケット127の下面には、センサC126が固着されており、センタリング機構116を通過してきた長尺部材4を検知して、ガイド搬送部113上に長尺部材4が存在するか否かを判断することができるようになっている。
センサC126が長尺部材4を検出しない場合には、センタリング機構116内に長尺部材4が存在しないと判断し、図11に示されるようにシリンダ123のロッド124を進出させ、センタリングガイド部117の間隔を開き、長尺部材4の先端部4aがセンタリングガイド部
117の間を通過する間は、長尺部材4が容易に通過することができるようになっている。
センサC126が長尺部材4を検出すると、センタリングガイド部117の間を長尺部材4の先端部4aが通過し、センタリングガイド部117の間に長尺部材4が存在すると認識し、図12に示されるように、シリンダ123のロッドが退避され、センタリングガイド部117の間が長尺部材4の幅まで収縮されて長尺部材4の左右の端部がセンタリング用フリーローラ118に接触して案内されて、長尺部材4は流れ方向に対して中央に位置するように案内される。
以上のように、ガイド搬送部113に送られてきた長尺部材4は、センタリング機構116により流れ方向の中央に位置するように案内されて上流側コンベア130上に送られる。
図4に示されるように、上流側ベルトコンベア130は、制御装置の信号に基づいて正転方向または逆転方向に回転することができる駆動モータ131により駆動され、長尺部材4を上流側または下流側に搬送することができるようになっている。駆動モータ131はその回転数をカウントする機構が設けられており、上流側ベルトコンベア130が送られた長さを回転数に基づいて計算し、上流側ベルトコンベア130上の長尺部材4が搬送された長さを計測することができるようになっている。
上流側ベルトコンベア130の途中には、先端にローラ133が回転自在に支持されている部材押さえ132が設けられている。該部材押え132の他端は、リンク部材134の一端と共に回動できるように支持されており、該リンク部材134の他端は、シリンダ135のロッド136の先端に揺動可能に連結されている。シリンダ135を作動させてロッド136を押し出すと、部材押え132が下方に揺動して、部材押え132のローラ133が、上流側ベルトコンベア130上にある長尺部材4の表面に押し付けられ、長尺部材4は上流側ベルトコンベア130に押し付けられるようになっている。さらに、シリンダ135の下方には、長尺部材4の存在を検知するセンサD137が配設されている。
センサC126およびセンサD137が長尺部材4の存在を検知して信号が制御装置に送られると、シリンダ111が作動し、部材押さえ107が下方に揺動され、長尺部材4が部材押さえ107のローラ108によりベルトコンベア106に押し付けられる。
さらに上流側搬送部112の下流側に隣接して、切断機構145が配設されている。切断機構145は、カッタ146とアンビル147とからなり、上流側搬送部112から長尺部材4が所定長さ送られてくると、図示されない制御装置から信号が送られ、カッタ146がアンビル147に押し付けられて長尺部材4が所定長さに切断され、タイヤ部材2に形成される。
図2に示されるように、切断機構145の下流側に隣接して、下流側ベルトコンベア141と該下流側ベルトコンベア141を駆動する駆動モータ142を供えた下流側搬送部140が配設されている。さらに下流側搬送部140の下流側に隣接してタイヤ成型ドラム150が配設され、切断機構145により切断されて形成されたタイヤ部材2はタイヤ成型ドラム150に搬送されるようになっている。
また図1に示されるように、上流側搬送部112の第2搬送機構109の下方であって長尺部材支持装置60に隣接して、巻き出しが終了した長尺部材4の端材4cを受けるための受け籠160が配置され、該受け籠160は床12に敷設されたレール161上を移動することができるようになっている。
巻き出しロール6から全ての長尺部材4が巻き出され、搬送装置110上に長尺部材4の端材4cが存在するときには、以下のように端材4cが排出される。長尺部材4の巻き出し終了側端部4bが上流側搬送部112に設けられたセンサC126の上を通過するとセンサCは長尺部材4の存在を検知しなくなり、一方端材4cが搬送装置110上に存在する場合にはセンサDが長尺部材4の存在を検知する。このような信号が制御装置に送られると、上流側のベルトコンベア106が制御装置により逆回転に切換えられて、端材4cは逆送され、さらに長尺部材支持装置60の長尺部材支持部90は図16に示されるような傾斜状態となり、上流側搬送部112の上流側から排出された端材4cは長尺部材支持部90の上を滑り、受け籠160内に送られるようになっている。
本実施例におけるタイヤ部材供給装置1が、長尺部材4を供給し、長尺部材4のフェスツーン61を自動作成し、長尺部材4を切断機構145により切断してタイヤ部材2を供給する工程について以下説明する。
まず、長尺部材4をタイヤ部材供給装置1にセットし、長尺部材4のフェスツーン61を自動的に作成するまでの工程を説明する。
図1および図3に示されるように、長尺部材供給装置3の可動フレーム20のステーション22内に、長尺部材4およびライナー5が重ね合わされて巻き付けられている状態の巻き出しロール6を搬入する。すなわち可動フレーム20に設けられたシリンダ25を作動し、リンク27を上方に揺動させて巻き出しロール6を搬入し、その後シリンダ25を作動させてリンク27を下方に揺動させて、巻き出しロール6を可動フレーム20のステーション22内にセットする。
巻き出しロール6に巻き付けられているライナー5の端部5aは、長尺部材4の端部4aよりも長く設定されており、ライナー5の端部5aを分離ロール33に掛け渡して、ライナー巻取りロール31に巻き付け、さらに長尺部材4の端部4aを、可動フレーム20の上部に配設されているフリーロール34上に載置し、巻き出し可能な状態にする。
可動フレーム20をレール17、18、19上で移動させて、巻き出しロール6がセットされているステーション22を巻き出し位置10に移動させ、長尺部材支持装置60を長尺部材4の搬送が可能な状態にする。
図1に示されるように、長尺部材支持装置60の長尺部材支持部90を最上位に位置させ、作業員が図示されないスタートボタンを押すと、長尺部材供給装置3の可動フレーム20に設けられた駆動ローラ29およびライナー巻取りロール31の回転が開始され、巻き出しロール6が長尺部材4の巻き出しを始め、搬送装置110の駆動モータ131および駆動モータ141の回転が開始され、上流側ベルトコンベア130および下流側ベルトコンベア141が流れ始める。センサA101およびセンサB102は長尺部材4を検出しておらず長尺部材4は高速度で供給される。
巻き出しロール6でライナー5と重ね合わされている長尺部材4は、分離ロール33によりライナー5が分離され、図4および図9に示されるように、長尺部材供給装置3のフリーロール34、第一搬送案内部40、長尺部材支持装置60の長尺部材支持部90、第2搬送案内機構109、ガイド搬送部113の上を通過し、センタリング機構116により流れ方向に対して中央に案内されて送り出され、上流側ベルトコンベア130に載せられ、切断機構145へと送られていく。
長尺部材4の端部4aがセンサC129およびセンサD137の位置を通過して長尺部材4が検知されると、シリンダ135が作動し、部材押さえ132が下方に揺動されるので、長尺部材4は部材押さえ132のローラ133により上流側ベルトコンベア130に押し付けられる。
部材押さえ132が下方に揺動されてローラ133が長尺部材4を押さえると、図示されない制御装置からの信号により、図14に示されるようにロッドレスシリンダ71の移動子72が下方への移動を開始し、長尺部材支持部90は長尺部材4を載せたまま下降を始める。
長尺部材支持部90の下降に伴い、第1搬送案内機構40と第2搬送案内機構109のそれぞれのトラニオン型シリンダ53が作動されてロッド54が引き込まれていき、ピン43を中心として支持フレーム42が揺動され、さらに連結部材44間が回動され搬送案内面47が流れ方向側面視において徐々に湾曲されていく。
長尺部材供給装置3の長尺部材4の供給速度は、搬送装置110の上流側ベルトコンベア130および下流側ベルトコンベア141の搬送速度よりも高速であるので、長尺部材供給装置3と搬送装置110の間に、長尺部材4がたわんでフェスツーン61が次第に作られていく。フェスツーン61の弛みに合わせてロッドレスシリンダ71の移動子72が下方に移動していくので、フェスツーン61が長尺部材支持部90により下方から支持されつつ、フェスツーン61の弛み量は次第に大きくなる。
さらに、フェスツーン61の弛み量に応じて、第1搬送案内機構40と第2搬送案内機構109の搬送案内面47が湾曲され、支持フレーム42がピン43を中心として揺動されていくので、フェスツーンが作成される間に、長尺部材4の流れの角度が急激に変化することがないので、長尺部材4に折れ目などの癖がつくことがなく、形状の安定した精度の高いタイヤ部材を作ることができる。
長尺部材支持部70はフェスツーン61を支えながらさらに下方に移動していき、図15に示されるように所定のフェスツーン61が作成された後は、フェスツーン61の下端から離れ最低位置まで移動し、長尺部材4の流れを妨げることがない。
フェスツーン61が作成された後、フェスツーン61の弛みが大きくなりセンサA101が長尺部材4を検知すると、長尺部材供給装置3の供給速度は通常速度となって、搬送装置110の搬送速度と同じ速度になるので、フェスツーン61の弛みの大きさは維持される。フェスツーン61の弛みがさらに大きくなり、センサB102がフェスツーン61を検知すると、制御装置により長尺部材供給装置3の長尺部材4の供給は停止され、フェスツーン61の弛み量が減少するように調整される。フェスツーン61の弛みが所定より減少してセンサA101がフェスツーン61を検出しない状態になると、制御装置により長尺部材供給装置3の供給速度は高速になり、フェスツーン61の弛み量は大きくなるように調整され、フェスツーン61の長さは許容範囲内に収まる。
次に長尺部材4を切断機構145で切断してタイヤ部材2を供給する工程について説明する。
搬送装置110の駆動モータ131が所定回転数駆動されて、タイヤ部材4の長さに相当する上流側ベルトコンベア130の長さが送られると、駆動モータ131から信号が制御装置に送られ、タイヤ部材4の長さ分の長尺部材4が下流側搬送部140に搬送されたと制御装置が判断し、上流側ベルトコンベア130の駆動モータ131、下流側ベルトコンベア141の駆動モータ142およびウエブスタ103の駆動装置104の回転を停止し、長尺部材4の搬送を停止し、切断機構145のカッタ146をアンビル147に押し付け、長尺部材4が所定長さに切断され、タイヤ部材が形成される。切断されたタイヤ部材2は、下流側搬送部140の下流側ベルトコンベア141により、タイヤ成型ドラム150に送られる。
また、以下のようにフェスツーン61の下端部を長尺部材支持装置60の長尺部材支持部70に支持させて長尺部材4を所定長さに切断してもよい。
長尺部材4が所定長さ送り出されて、搬送装置110の搬送が停止した後、長尺部材供給装置3の駆動ローラ29およびライナー巻取りロール31の駆動装置32を逆転させて長尺部材4を長尺部材供給装置3側への巻取りを開始する。長尺部材4の巻き取りは、センサAがフェスツーン61の最下端部を検知しなくなるまで、すなわちフェスツーン61の最下端部がセンサAの高さを超えるまで巻き取る。センサAがフェスツーン61を検知しない信号が制御装置に送られると、駆動ローラ29および駆動装置32の回転を停止し、長尺部材4の巻き取りは終了する。
その後、制御装置から長尺部材支持装置60のロッドレスシリンダ72の移動子73に信号が送られ、長尺部材支持部70の最上位部の高さがセンサA101の高さより若干低い高さになるように設定された所定高さに移動子73が移動し、それに伴って長尺部材支持部70が上昇する。
長尺部材支持部70が所定位置まで上昇し停止すると、制御装置から長尺部材供給装置3へと信号が送られ、駆動装置30および駆動装置32を正転駆動して、駆動ローラ32およびライナー巻取りロール31を正転させ、あらかじめ決められた所定長さ分の長尺部材4を巻き出す。
長尺部材3が所定長さ巻き出されるとフェスツーン61の長さが長くなって、フェスツーン61の下部は長尺部材支持部70の上面で支えられるようになる。フェスツーン61の自重は長尺部材支持部70により支持されるので、搬送装置110に載せられた長尺部材4にかかるフェスツーン61の自重による引張り荷重が緩和される。
その後、長尺部材4が長尺部材支持部70により支持された状態で、切断機構145のカッタ146をアンビル147に押し付け、長尺部材4を切断する。下流側搬送部1120の下流側ベルトコンベア141上のこのように長尺部材4は長尺部材支持部70により下方より支持されているので、フェスツーン61の長尺部材の自重による力が、搬送装置110上の長尺部材4にかかることがないので、切断時において長尺部材4の伸びを防ぐことができる。
次に、巻き出しロール6から長尺部材4がほぼ巻き出され、残りの長尺部材4の長さがタイヤ部材2の長さに足りず、タイヤ部材2として使用することのできない端材4cとなった場合に、該端材4cを自動的に排出する工程、および巻き出しが終了した巻き出しロール6を新たな巻き出しロール6に交換する工程について述べる。
巻き出し位置10のステーション22にセットされた巻き出しロール6から、長尺部材4がほぼ巻き出され、長尺部材4の最終端部4bがセンサC129を通過し、センサD139が長尺部材4を検知しているが、センサC129が長尺部材4を検知しない状態になると、上流側ベルトコンベア130上に長尺部材4の端材4cが乗っている状態であると認識し、部材押さえ132を上方に揺動し、さらに上流側ベルトコンベア130が逆方向に回転し始めて、上流側ベルトコンベア130上に載っている端材4cは、上流側搬送部112の上流側端部より排出する方向に搬送される。また、巻き出しロール6から長尺部材4の全てが巻き出されたと判断して、長尺部材供給装置3の駆動ローラ29およびライナー巻取りロール31の回転が停止される。
その後図16に示されるように、ベルトコンベア130が逆方向に回転し始めるのとほぼ同時に、長尺部材支持装置60の長尺部材支持部90を下方から支持しているシリンダ93が作動し、長尺部材支持部90が傾斜状態となり、長尺部材支持装置60は端材4cを排出する状態となる。
逆方向に搬送された端材4cは、ガイド搬送部113の下流側に設けられている第2搬送案内機構109によりガイドされて、傾斜している長尺部材支持部90の支持面90aに接触し、フリーローラ92により案内されて受け籠160に排出される。
端材4cが受け籠160に排出されたことが確認されると、長尺部材支持部90は、水平状態とされ、さらにロッドレスシリンダ71が作動して最上部に移動し、長尺部材供給装置3の第1搬送案内機構40が水平状態にされ、図7に示されるように、長尺部材支持装置60は長尺部材4を搬送することが可能な状態になる。
また、長尺部材供給装置3の可動フレーム20が、待機位置で待機し巻き出し可能状態にセットされたステーション22が巻き出し位置10にくるように移動され、タイヤ部材供給装置1は長尺部材4の供給を開始する状態となり、タイヤ部材供給装置1は、駆動ローラ29およびライナー巻取りロール31の回転および長尺部材4の巻き出しロール6からの巻き出しが開始されて、新たな巻き出しロール6によるタイヤ部材2の供給が始まる。
巻き出しが終了して待機位置11に移動したステーション22から、巻き出しが終了した巻き出しロール6を搬出し、長尺部材4およびライナー5が巻き付けられている新たな巻き出しロール6をステーション22にセットし、巻き出し可能な状態にしておく。
以上の工程が繰り返されて、タイヤ部材2が連続して供給される。
本実施例によるタイヤ部材供給装置1では、長尺部材4のフェスツーン61を作成するにあたって、長尺部材4の端部4aを長尺部材供給装置3から送る際に、第1搬送案内機構40と第2搬送案内機構109の搬送案内部41を駆動部50により平面状態にして、長尺部材4を搬送案内部41の上に沿って送るので、長尺部材4の延びや変形を防止して長尺部材4を搬送装置110に送ることができる。さらに、第2搬送案内機構109に長尺部材4の端部4a送った後に、搬送案内部41を駆動部50により徐々に湾曲状態に変形させることにより、フェスツーン61の両端部における長尺部材4の流れ角度が急激に変化することがないので、長尺部材4の変形や折れ目ができることを防ぎ、タイヤ部材2の長さや形状のばらつきを低減し、タイヤ部材2の精度を向上させて、ユニフォーミティの高いタイヤを製造することができる。
また、第1搬送案内機構40、第2搬送案内機構109および長尺部材支持装置60により、フェスツーン61を自動作成することができ、フェスツーン61を作成する際の作業員による手作業を少なくし、フェスツーン61作成する際の長尺部材4の変形を防止し、さらに作業員の安全性の向上を図ることができる。さらに、フェスツーン61が自動に作成されるので、作業員による手作業が減少してタイヤ部材供給装置1の停止時間が短縮されて、タイヤ製造装置1のタイヤ製造の生産性を向上することができる。
搬送案内部41は支持フレーム42とフリーローラ46を具備し、支持フレーム42はピン43により回動自在に順次連結された複数の連結部材44からなっているので、長尺部材4をスムーズに搬送案内することができるとともに、駆動部50の駆動により容易に平面状態および湾曲状態に変形することができるので、長尺部材4の変形や折れ目を防止しつつ、長尺部材4のフェスツーンを作成することができる。
搬送案内部41には逆曲げ防止機構48が設けられているので、搬送案内部41が屈曲状態から平面状態へと変形される際に、搬送案内部41の連結部材が搬送案内面の上面側に平面以上に回動する逆曲げ状態になることを防ぎ、長尺部材4を搬送案内するのに適切な搬送案内面47にすることができ、搬送案内部41が逆曲げされることによる長尺部材4の変形を防止することができる。
逆曲げ防止機構48は、搬送案内部41が平面状態にされたときには、連結された連結部材44の一方の連結部材44の端部44aに他方の連結部材44の上面44dに当接するように延長された逆曲げストッパーピン49が設けられているので、単純な構造で搬送案内部41が逆曲げされることを容易に防止することができる。
各連結部材44が略同一の長さに形成されているので、支持フレーム42を滑らかな曲線にすることができ、搬送案内面47を滑らかな曲面にすることができ、フェスツーン61の作成にあたって、長尺部材4の折り曲げを防止することができる。
駆動部50にトラニオン型シリンダ53を用いることで、搬送案内部41の搬送案内面47を平面状態から曲面状態へと次第に変形させることができ、長尺部材4の変形や折り曲げを防止することができる。
第1搬送案内機構40と第2搬送案内機構109との間に、第1搬送案内機構40および第2搬送案内機構109に隣接して、昇降自在な長尺部材支持装置60が配設されているので、フェスツーン61の作成時に、長尺部材4が搬送案内部41により支持されて次第にフェスツーン61が作られていくとともに、フェスツーン61が長尺部材支持装置60により下方から支えられるので、長尺部材4の変形をさらに防止することができる。
本実施例によるタイヤ部材供給装置1では、切断機構145により長尺部材4が切断される際には、フェスツーン4が長尺部材支持装置60の長尺部材支持部90により支えられるので、フェスツーン61の自重により長尺部材4の伸びを低減することができる。長尺部材4が切断された後にタイヤ部材2への荷重が除かれても、タイヤ部材2の収縮量が少なくなり、切断されたタイヤ部材2の各々の長さにばらつきを減少させ、タイヤ部材2の長さを一定にすることができる。
また、長尺部材支持装置60は、長尺部材4を下方から支持する長尺部材支持部90と、長尺部材支持部90を上下に移動させるためのロッドレスシリンダ71を備えているので、長尺部材4の切断時以外では、長尺部材支持部90をフェスツーン61に触れない下方に移動することによりフェスツーン61のバッファーとしての役目を妨げず、長尺部材4の切断時には、長尺部材支持部90を上方に移動させ長尺部材4を支持し、フェスツーン61の自重による荷重を低減させ、長尺部材4の伸びを減少させることができる。
さらに、長尺部材供給装置3の供給速度と搬送装置110の搬送速度とを制御する制御装置と、フェスツーンの長さを検出するセンサAおよびセンサBを備えているので、長尺部材供給装置3の供給速度と搬送機構110の搬送速度をそれぞれ制御し、長尺部材供給装置3の供給速度と搬送機構110の搬送速度の差によって、フェスツーン61の長さを変更することが可能となり、長尺部材4を切断する際に、フェスツーン61の長さを短くしてフェスツーン61の自重を減らし、長尺部材4への荷重を低減させ、長尺部材4の伸びを減少させることができる。
また、長尺部材供給装置3の供給速度と搬送機構110の搬送速度をそれぞれ制御し、長尺部材供給装置3の供給速度と搬送機構110の搬送速度の差によって、フェスツーン61の長さを変更することが可能となるので、フェスツーン61の長さを許容範囲に収めることができる。
さらに、タイヤ部材2の長さに相当する所定長さ分の長尺部材4が送られると、自動的にフェスツーン61の長さを短くし、フェスツーン61の下部を長尺部材支持部90でもって支持させ、長尺部材4を切断し、その後長尺部材支持部90を下降させ、フェスツーン61を通常の状態にするので、作業員による特別な操作を必要とせずに切断時のフェスツーン61の自重を減らし、長尺部材4の伸びを減少させることができ、部材の長さのばらつきの少ないタイヤ部材2を得ることができる。
また、長尺部材支持部90の下流側を下に傾斜させる傾斜状態にすることによって、上流側ベルトコンベア130により上流側に逆送された端材4cを、長尺部材支持部90の長尺部材支持面で受けて隣接された受け籠160に送り込むので、端材4cの排出を容易にし、排出時間を短縮することが可能となり、タイヤの生産性をさらに向上させることができる。
前記実施例では、逆曲げ防止機構として、連結部材の端部の上面にストッパーピンを設けたものを用いていたが、連結部材の端部にセグメントギアを形成し、この連結部材と連結される他の連結部材に、前記セグメントギアと噛み合うギアを回転自在に支持し、セグメントギアの歯が切られている範囲によって、連結部材の回動される範囲を制限し、搬送案内部の搬送面が逆曲げされるのを防止してもよい。
各連結部材に設けられたセグメントギアにより案内面41の逆曲げ防止を行うので、搬送案内部41が平面状態から逆曲げされることを確実に防止することができる。
さらに、前記実施例では、第1搬送案内機構40と第2搬送案内機構109との間に、長尺部材支持装置60が配設されており、長尺部材4を第1搬送案内機構40から第2搬送案内機構109に、搬送案内機構60を介して受け渡していたが、長尺部材支持装置60が配設されないタイヤ部材供給装置3であってもよい。
本実施例では、図17に示されるように、第1搬送案内機構165の搬送案内部41と第2搬送案内機構166の搬送案内部41とを隣接させ自動で長尺部材4の受け渡しを行い、その後図18に示されるように、第1搬送案内機構165および第2搬送案内機構166の駆動部50のトラニオン型シリンダ53を作動させて、ロッド54を次第に退避させて、搬送案内部41を流れ方向側面視において次第に湾曲状態にしていき、フェスツーン61を作成するようにしてもよい。また、本実施例のタイヤ部材供給装置3の第1搬送案内機構165および第2搬送案機構166の搬送案内部41が図17および図18の示されるような長いものである場合には、搬送案内面41が流れ方向側面視において、滑らかな湾曲状態になるように、複数の連結部材44を回動自在に連結せず、多少の規制をもって連結してもよい。
1…タイヤ部材供給装置、2…タイヤ部材、3…長尺部材供給装置、4…長尺部材、4a…巻き出し開始側端部、4b…巻き出し終了側端部、4c…端材、5…ライナー、6…巻き出しロール、7…巻胴、8…フランジ、9…突出部、10…巻き出し位置、11…待機位置、12…床、13…基板、14…基板、15…ガイド部材、16…ピット、17…レール、18…レール、19…レール、
20…可動フレーム、20a…基部、20b…支柱、20c…梁、20d…梁、21…スライド部、22…ステーション、23…支持ローラ、24…ローラ、25…シリンダ、26…ロッド、27…リンク、28…ローラ、29…駆動ローラ、30…駆動装置、31…ライナー巻取りロール、32…駆動装置、33…分離ロール、34…フリーローラ、
40…第1搬送案内機構、41…搬送案内部、42…支持フレーム、43…ピン、44…連結部材、45…ピン、46…フリーローラ、47…搬送案内面、48…逆曲げ防止機構、49…ストッパーピン、
50…駆動部、51…ブラケット、52…ピン、53…トラニオン型シリンダ、54…ロッド、55…ブラケット、56…ピン、
60…長尺部材支持装置、61…フェスツーン、62…架台、63…基板、64…支柱、65…連結部材、
70…ブラケット、71…ロッドレスシリンダ、72…移動子、73…取付板、74…ブラケット、75…ガイドレール、76…キャリッジ、77…ボルト、
80…固定板、81…ボルト、82…支持梁、83…取付部材、84…ボルト、85…軸、86…中空筒、87…ピン、
90…長尺部材支持部、91…フリーローラ支持部材、92…フリーローラ、93…シリンダ、94…ロッド、95…シリンダ支持部材、96…ブラケット、97…ピン、98…梁、99…ブラケット、100…ピン、101…センサA、102…センサB、109…第2搬送案内機構、
110…搬送装置、111…架台、112…上流側搬送部、113…ガイド搬送部、114…支持フレーム、115…ローラ、116…センタリング機構、117…センタリングガイド部、118…センタリング用フリーローラ、119…上側支持部材、120…下側支持部材、121…リンク部材、122…連結部材、123…シリンダ、124…ロッド、125…板部、126…センサC、
130…上流側ベルトコンベア、131…駆動モータ、132…部材押さえ、133…ローラ、134…リンク部材、135…シリンダ、136…ロッド、137…センサD、
140…下流側搬送部、141…下流側ベルトコンベア、142…駆動モータ、
145…切断機構、146…カッタ、147…アンビル、
150…タイヤ成型ドラム、
160…受け籠、161…レール、162…ローラ
165…第1搬送案内機構、166…第2搬送案内機構。

Claims (6)

  1. タイヤ成型用の長尺部材を供給する長尺部材供給装置を備え、タイヤ部材を供給するタイヤ部材供給装置において、
    前記タイヤ部材供給装置は、前記長尺部材流れ方向の上流側に配置された第1搬送案内機構と、前記第1搬送案内機構から前記長尺部材の流れ方向下流側に配置された第2搬送案内機構とを具備し、
    前記第1搬送案内機構と前記第2搬送案内機構との間には、前記長尺部材のフェスツーンが形成され、
    前記第1搬送案内機構と前記第2搬送案内機構は、前記長尺部材を支持し案内しながら搬送する搬送案内部と、該搬送案内部を変形させる駆動部を備え、
    前記搬送案内部は、前記長尺部材の搬送方向に対して左右一対の連結部材が、搬送ローラの軸部で互いに回動自在に順次連結されたものであり、
    前記搬送案内部は、前記搬送案内部の搬送案内面が平面かつ水平である平面状態と、前記搬送案内部の先端が下方に向けられて前記搬送案内面が湾曲する湾曲状態とに、前記駆動部により変形され、
    前記搬送案内面が、平面状態から湾曲状態へと変形されることにより、前記第1搬送案内機構および前記第2搬送案内機構との間に、前記長尺部材のフェスツーンが形成されることを特徴とするタイヤ部材供給装置。
  2. 前記搬送案内部には、前記連結部材が搬送案内面の上面側に平面以上に回動することを阻止する逆曲げ防止機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ部材供給装置。
  3. 前記逆曲げ防止機構は、前記搬送案内部が平面状態にされたときに、相互に連結された複数の前記連結部材の一方の前記連結部材の端部に、他方の連結部材の上面に当接するよう延長された逆曲げ防止片が設けられたことを特徴とする請求項2に記載のタイヤ部材供給装置。
  4. 前記連結部材は、前記長尺部材の流れ方向に対して略同一長さに形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のタイヤ部材供給装置。
  5. 前記駆動部としてトラニオン型シリンダが用いられることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のタイヤ部材供給装置。
  6. 前記タイヤ部材供給装置は、前記第1搬送案内機構と前記第2搬送案内機構との間に、前記第1搬送案内機構および前記第2搬送案内機構に隣接して、昇降自在な長尺部材支持装置を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のタイヤ部材供給装置。
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