JP2014158521A - 危険物警告システム及び磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

危険物警告システム及び磁気共鳴イメージング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】MRI撮影室における静磁場磁石への吸引事故を簡易かつ未然に防止することである。
【解決手段】実施形態に係る危険物警告システムは、光学カメラ、判定部及び警告部を備える。光学カメラは、磁気共鳴イメージング装置の撮影室に入室しようとする物体を撮影する。判定部は、予め登録された判定情報を参照した画像認識処理を含む処理によって前記光学カメラによって撮影された画像データから前記物体を認識し、少なくとも前記物体が前記撮影室に持ち込むことができない危険物であるか否かを示す判定結果情報を生成する。警告部は、前記判定結果情報に基づいて警告情報を発信する。
【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、危険物警告システム及び磁気共鳴イメージング(MRI: Magnetic Resonance Imaging)装置に関する。
MRI装置は、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数の高周波(RF: radio frequency)信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生する磁気共鳴(MR: magnetic resonance)信号から画像を再構成する画像診断装置である。
MRI装置の磁場強度は増加の傾向にある。このため、MRI装置に強磁性体を近づけることによる吸引事故の危険性も増加している。従って、磁性材料を含む医療用具や医療機器がMRI撮影室内に持ち込まれないように一層の注意を払うことが重要である。万一、MRI装置の近傍に強磁性体を含む機器や用具が持ち込まれると、機器や用具が静磁場磁石に強い磁力で引き寄せられ、機器や用具の破損に繋がる。更に、患者に危害が及ぶ恐れもある。
そこで、近年では、MRI撮影室に持ち込めるように非磁性材料で構成された機器や使用される磁性材料が無視できる程度の機器が市販されている。しかし、MRI撮影室に持ち込めるように特別な仕様で構成された機器や用具は一般に高価である。しかも、MRI撮影室に持ち込めるような材質で構成される機器や用具は、実際に医療機関において使用される多くの機器や用具の一部に過ぎない。
このため、吸引事故の恐れがある機器や用具が誤ってMRI撮影室に持ち込まれる危険性は依然として存在し、実際に吸引事故が後を絶たない。そこで、MRI撮影室の入口に磁性体を電気的に検知する装置を設置する方法が試みられている。実際に、MRI撮影室の入口にゲート式の磁性体センサを設置し、磁性体がゲートを通ると音や表示によって警告するシステムが市販されている。
特開2007−289670号公報 特開2011−62434号公報
しかしながら、ゲート式の磁気センサは、感度を下げると磁性体を確実に検出することが困難になるという問題がある。逆に、磁気センサの感度を上げると、誤検出が増加し、誤った警告が発生されるという問題がある。更に、磁気センサには、検出精度上の課題があるにも関わらず、機器が非常に高額であるという問題がある。このような種々の問題により、ゲート式の磁気センサは、殆ど普及していないのが現状である。
そこで、本発明は、MRI撮影室における静磁場磁石への吸引事故を簡易かつ未然に防止することを目的とする。
本発明の実施形態に係る危険物警告システムは、光学カメラ、判定部及び警告部を備える。光学カメラは、磁気共鳴イメージング装置の撮影室に入室しようとする物体を撮影する。判定部は、予め登録された判定情報を参照した画像認識処理を含む処理によって前記光学カメラによって撮影された画像データから前記物体を認識し、少なくとも前記物体が前記撮影室に持ち込むことができない危険物であるか否かを示す判定結果情報を生成する。警告部は、前記判定結果情報に基づいて警告情報を発信する。
また、本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、前記危険物警告システム、撮像系及び制御系を備える。撮像系は、前記撮影室内に設置され、被検体のイメージングを実行する。制御系は、前記撮影室外に設置され、前記撮像系を制御する。
本発明の第1の実施形態に係る危険物警告システムの機能ブロック図。 図1に示す危険物警告システムの構成要素の配置例を示す撮影室の上面図。 図2に示す撮影室を入口側から見た図。 本発明の第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の機能ブロック図。
本発明の実施形態に係る危険物警告システム及び磁気共鳴イメージング装置について添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る危険物警告システムの機能ブロック図、図2は図1に示す危険物警告システムの構成要素の配置例を示す撮影室の上面図、図3は図2に示す撮影室を入口側から見た図である。
危険物警告システム1は、磁気共鳴イメージング装置2の撮影室に持込まれる物体Oが磁場吸引事故の原因となり得る危険物であるか否かを検知し、危険物が検知された場合には警告を発するシステムである。従って、危険物警告システム1は、磁気共鳴イメージング装置2の撮影室又は撮影室の近傍に設けられる。
典型的な医療機関には、図2に例示されるように、磁気共鳴イメージング装置2用のエリアとして、撮影室、操作室及び機械室が設けられる。但し、医療機関によっては、操作室及び機械室が明確に区画されていない場合もある。
撮影室には、磁気共鳴イメージング装置2の寝台3及びガントリ4を主とする構成要素が配置される。ガントリ4には、磁石が内蔵される。従って、ガントリ4が設置される撮影室に無視できない量の磁性体を含む物体Oが持ち込まれると、吸引事故の発生に繋がる。また、ガントリ4には、磁石の他、傾斜磁場コイル及び全身用コイル(WBC: whole body coil)等の被検体のMRイメージングを実行するための撮像系5の構成要素が内蔵される。撮影室内に設置される撮像系5には、寝台3や被検体にセットして使用される送信用の局所RFコイル6や受信用のRFコイルも含まれる。
機械室には、撮影室内に設置することが困難な傾斜磁場電源、RF送信系及びRF受信系等の制御系7が設置される。すなわち、撮影系を制御するための制御系7が撮影室外である機械室に設置される。また、操作室には、磁気共鳴イメージング装置2を操作するオペレータ用のコンソール8が設置される。そして、オペレータは、コンソール8を通じて磁気共鳴イメージング装置2を操作することができる。
危険物警告システム1は、光学カメラ9、判定部10及び警告部11を有する。判定部10及び警告部11のうち、デジタル情報を扱う部分については、コンピュータにプログラムを読み込ませることにより構築することができる。但し、回路を構成要素として用いてもよい。図1に示す例では、入力装置12A及び表示装置12Bを備えたコンピュータ12を用いて判定部10と、警告部11の一部とが構成されている。従って、警告部11は、出力装置13と、出力装置13に制御信号を出力するための駆動部14とを有している。
光学カメラ9は、磁気共鳴イメージング装置2の撮影室に入室しようとする物体Oを撮影するために設置される。従って、光学カメラ9は、撮影室の入口付近の適切な位置に取付けられる。具体例として、撮影室の外壁面におけるドアの周囲に光学カメラ9を配置することができる。特に、撮影室の入口前において死角が生じないように複数の光学カメラ9を配置することが好適である。図2及び図3に示された例では、3台の光学カメラ9が、撮影室の入口に向かって進む物体Oを撮影できるようにそれぞれ撮影方向を斜め方向として配置されている。
判定部10は、予め登録された判定情報を参照した画像認識処理を含む処理によって、光学カメラ9によって撮影された画像データから撮影室に入室しようとする物体Oを認識する機能と、少なくとも認識された物体Oが撮影室に持ち込むことができない危険物であるか否かを示す判定結果情報を生成する機能とを有する。
画像認識処理としては、任意の手法を用いることができる。例えば、画像認識の一手法として、パターンマッチングが知られている。パターンマッチングは、画像認識の対象となる画像データに、予め準備したパターン(形状)と同じパターンが存在するか否かを検出する処理である。具体例として、光学カメラ9によって撮影された画像データと、予め準備された参照画像データとを比較し、相関係数や2乗誤差等の指標を評価することによって、画像認識を行うことができる。
更に、パターンマッチングの一種としてテンプレートマッチングが知られている。テンプレートマッチングを行う場合には、画素単位で形状を表現したテンプレートが予め準備される。そして、画像認識の対象となる画像データに対してテンプレートを移動させながら相関係数等の類似度の指標を調べることによって特定の形状の有無を検出することができる。
また、パターンマッチングに先立って、2値化処理やエッジ抽出処理等の画像処理を、光学カメラ9によって撮影された画像データに対して施すことが実用的である。すなわち、パターンマッチングに適した中間的な画像データを生成するための画像処理を画像認識の前処理として実行することが処理の高速化及び精度向上の観点から望ましい。
例えば、画像データから特徴領域を分離する特徴抽出フィルタを利用することもできる。特徴抽出フィルタは、背景との濃度差が大きい部分を微分処理によって抽出し、抽出された領域を元画像データから分離するフィルタである。従って、特徴抽出フィルタ後の画像データに対してテンプレートマッチング等のパターンマッチングを実行すれば、画像認識処理の高速化及び精度向上に繋がる。
画像認識の別の手法として、画像データからオブジェクトを抽出し、抽出したオブジェクトに対して識別器を用いた特徴量の数値化を行う手法が知られている。この手法では、画像認識の対象となる画像データからエッジ抽出処理によってオブジェクトが抽出される。そして、特定の形状に対して反応するように予め準備した識別器に抽出されたオブジェクトを入力し、識別器から出力される値によって特定の形状が画像データに写り込んでいるか否かを判定することができる。
特定の形状に対して反応する識別器は、円、三角形或いは四角形等の単純な図形が画像認識の対象となる画像データに存在するか否かを判定し、判定結果に応じた数値を出力する単純な複数の識別器を組合わせることによって構成することができる。
より具体的には、車椅子に共通かつ特徴的な形状等の認識されるべき物体Oの形状が実際に複数の識別器に入力される。そして、反応が大きい識別器の重みが相対的に大きく設定される。一方、認識されるべき形状と異なる形状が実際に複数の識別器に入力される。そして、反応が大きい識別器の重みが相対的に小さく設定される。そして、このような形状の入力と重みの設定を繰返すことによって特定の形状に特化した識別器を構成することができる。つまり、互いに重みが異なる単純な識別器を組合わせることによって複雑な形状を識別する識別器を構成することができる。
また、反応すべき正解画像、反応すべきでない非正解画像及び入力画像が正解であるか不正解であるかを教える教師信号を繰返し識別器に与えて識別精度を向上させる手法は、機械学習法として知られている。
判定情報は、画像認識のために参照される情報である。従って、判定情報は、画像認識手法に応じた情報となる。例えば、画像認識手法がテンプレートマッチングであれば、判定情報は、撮影室に持込まれる可能性のある物体Oを認識するためのテンプレートを含む情報となる。また、画像認識手法が、識別器を用いる手法であれば、撮影室に持込まれる可能性のある物体Oに反応する識別器の条件を含む情報となる。
判定情報は、特定の物体Oの画像認識に加え、画像データから認識された物体Oが撮影室に持込むことが可能な物体Oであるのか、或いは撮影室に持込むことができない危険物であるのかを判定するためにも参照される。従って、判定情報は、危険物に該当するか否かを表す識別情報を画像認識のための参照情報に関連付けた情報となる。これにより、判定情報を参照すれば、特定の物体Oの認識及び認識した物体Oが危険物であるか否かの判定を行うことが可能となる。
撮影室における磁場吸引事故の内容を分析すると、事故の原因として持ち込まれる物体Oの殆どが、酸素ボンベ、ストレッチャ、車椅子、掃除機及び点滴台のいずれかである。そこで、判定情報を、酸素ボンベ、ストレッチャ、車椅子、掃除機及び点滴台の少なくとも1つが危険物に該当することを示す情報とすることができる。これにより、判定情報を用いた効果的な判定結果情報の生成が可能となる。
尚、酸素ボンベ、ストレッチャ、車椅子、掃除機及び点滴台のように必ずしも物体Oの名称自体を判定部10が認識する必要はなく、判定部10が画像認識用の参照情報又は形状の特徴としてのみ各物体Oを識別するようにしてもよい。すなわち、酸素ボンベ、ストレッチャ、車椅子、掃除機及び点滴台の少なくとも1つに対応する画像認識用の参照情報又は形状の特徴と、危険物に該当することを示す情報とを関連付けることによって、判定情報を作成することができる。
但し、磁性体を含む物体Oであれば、上述の物体Oに限らず磁場吸引事故を引き起こす原因となり得る。そこで、判定部10には、判定情報として危険物に該当する物体Oを登録するためのインターフェースとしての機能が備えられる。すなわち、判定部10から表示装置12Bに表示される判定情報の登録画面を通じた入力装置12Aの操作によって、マニュアルで追加的に任意の物体Oを危険物として登録することができる。
判定情報の登録は、光学カメラ9で実際に撮影した画像データに写り込んでいる物体Oとして登録することができる。すなわち、撮影された画像データに基づいて、画像認識のための識別器の重みやテンプレート等の参照情報を作成することができる。また、インターネット等のネットワークを通じて入手可能な画像データや画像認識のための参照情報を判定情報として登録することもできる。もちろん、デフォルトとして準備される典型的な判定情報についても同様な方法で登録することができる。
磁場吸引事故の内容を更に分析すると、車椅子等の物体が、撮影室への持込みが可能であると保証された物体であると誤認されたために持込まれるケースがある。すなわち、近年では、磁気共鳴イメージング装置の撮影室で使用できるように特別な仕様で設計されたストレッチャや車椅子等の商品が適合品と称して市販されている。そのため、車椅子等の同じ用途の物体であっても、撮影室に持込むことが可能な場合と、撮影室に持込むことができない場合がある。
そこで、撮影室に持込まれる可能性のある物体Oに、危険物に該当するか否かを示すマーカを取付けることができる。図2及び図3に示す例では、撮影室に入室しようとする車椅子O1の肘かけに円筒状のマーカO2が取付けられている。車椅子O1等の物体Oには、撮影室への持込みが危険であることを識別するためのマーカに限らず、撮影室への持込みが可能であることを示すマーカや撮影室への持込みが限定的に可能であり、注意が必要であることを示すマーカを取付けることもできる。
また、マーカの形状は円筒状に限らず様々な形状とすることができる。マーカの材質は、磁場吸引事故の要因とならないように非磁性体で構成することが望ましい。そして、予め形態を決定したマーカを、危険物警告システム1の構成部品とすることができる。逆に、光学カメラ9で撮影することによって任意の形態を有するマーカを新たに追加することもできる。
一方、判定部10にもマーカが危険物に該当するか否かを示す情報を判定情報として登録することができる。これにより、判定部10は、少なくともマーカが危険物に該当するか否かを示す情報を用いて画像認識処理を含む処理を実行することができる。従って、車椅子O1等の物体Oが認識できない場合であっても、マーカO2の認識によって危険物を検知することができる。
すなわち、画像認識処理によって画像データからマーカ以外の物体Oが認識できない場合であっても、マーカが、判定情報の参照によって危険物に該当することを示すマーカであると判定される場合には、マーカが危険物に該当することを示す判定結果情報を生成することができる。つまり、特定のマーカが認識された場合には、無条件に危険物が検知されたことを示す判定結果情報を生成することができる。
危険物に該当しないことを示すマーカを利用すると、マーカを取付けた物体Oが撮影室への適合品であることを検知することも可能となる。そこで、画像データから認識された車椅子O1等の第1の物体Oが、判定情報の参照によって危険物に該当すると判定される場合であっても、画像データから第2の物体Oとして認識されたマーカが、判定情報の参照によって危険物に該当しないことを示すマーカであると判定される場合には、判定部10が第1及び第2の各物体Oが危険物に該当しないことを示す判定結果情報を生成するようにすることができる。これにより、危険物として登録されている物体Oであっても、撮影室への適合品であれば、危険物に該当しないことを示す判定結果情報が生成されるようにすることができる。
また、マーカの画像認識を行う場合には、マーカの形状を認識する形状認識に限らず、色及び文字の認識も容易となる。そこで、判定部10が、色及び文字の少なくとも一方を含む画像認識処理によって画像データからのマーカの認識処理を実行するようにしてもよい。例えば、マーカの色が赤であれば物体Oが危険物であると判定し、マーカの色が緑であれば物体Oが危険物ではないと判定することができる。更に、文字を認識する場合には、光学文字認識(OCR: Optical Character Recognition)用の汎用的なデータ処理法等によって簡易かつ高精度にマーカを認識することが可能となる。
もちろん、マーカ以外の物体Oの画像認識においても、色や文字の認識を行うことができる。すなわち、形状、色及び文字のうち所望の対象を認識する画像認識処理を実行することができる。特に、金属光沢の色認識を、磁性体の検出に利用することもできる。
そして、画像認識によって認識された物体Oに応じた判定結果情報が判定部10において生成される。すなわち、物体Oが危険物に該当すること、物体Oが危険物に該当しないこと又は物体Oを撮影室に持込む場合には注意を要すること等を示す判定結果情報が判定部10において生成される。更に、判定部10において生成された判定結果情報は警告部11に与えられる。
尚、複数の光学カメラ9が設置される場合には、画像認識の対象が複数の画像データとなる。従って、少なくとも1フレームの画像データの画像認識によって、マーカや物体Oが認識された場合に、認識されたマーカや物体Oが危険物に該当するか否かを示す判定結果情報を判定部10が生成するようにすることができる。或いは、複数フレームの画像データの画像認識の結果を数値化して加算し、加算値を指標として最終的な画像認識結果を決定するようにしてもよい。
警告部11は、判定部10により生成された判定結果情報に基づいて警告情報を発信する機能を有している。警告情報は、文字情報、音声、サイレン、光等の人間が知覚できる任意の方法で発信することができる。従って、モニタ、スピーカ、ランプ等の出力装置13が警告部11に備えられる。また、コンピュータ12側には、出力装置13に対応するドライバとしての駆動部14が設けられる。
出力装置13は、警告情報を物体Oの保有者に撮影室への入室前に伝達できるような適切な位置に設けられる。従って、出力装置13も光学カメラ9と同様に、撮影室外の入口付近に設けられる。図2及び図3に示す例では、出力装置13としてのスピーカ13Aが撮影室のドア近傍に取り付けられている。
警告情報の内容は、判定結果情報に対応する内容とすることができる。すなわち、入室しようとしている物体Oが危険物に該当すること又は入室しようとしている物体Oを撮影室に持込む場合には注意を要すること等を示す警告情報を発信することができる。また、文字や音声として警告情報を発信する場合には、入室しようとしている物体Oが危険物に該当しないことを警告情報の一種として通知できるようにしてもよい。一方、サイレンや光で警告情報を発信する場合には、危険物が撮影室に持込まれそうな状態であること等を示す警告情報を音、ランプの点滅、ランプの点灯等によって発信することができる。
また、警告情報の内容、発信方法及び発信条件は、入力装置12Aの操作によって変更できるようにすることもできる。例えば、音声の内容、サイレンやランプの駆動パターン及び駆動条件、警告情報の発信条件等の様々な事項をマニュアルで設定できるようにすることができる。
尚、危険物警告システム1における情報処理を実行するコンピュータ12は、任意の場所に設置することができる。例えば、図2及び図3に例示されるように、撮影室の入口付近の外壁に、ディスプレイ及び操作パネル付の小型のコンピュータ12を取り付ければ、光学カメラ9で撮影した物体Oを危険物として速やかに登録することが可能となる。
このように構成された危険物警告システム1を撮影室に設けると、撮影室の入口に存在する危険物を検知して警告を発することが可能となる。例えば、撮影室の入口に適合品でない車椅子O1が接近すれば、「車椅子が検出されました」という音声による警告情報を発信することができる。また、適合品であることを示すマーカO2が取付けられた車椅子O1が撮影室の入口に接近すれば、「車椅子が検出されましたが入室可能です」という音声による案内を発信することもできる。
つまり以上のような危険物警告システム1は、予め登録された磁場吸引事故の原因となる危険物が磁気共鳴イメージング装置2の撮影室内に持込まれそうになった場合に危険物を画像認識で検知し、事前に警告を発するシステムである。
このため、危険物警告システム1によれば、従来の高額な磁気センサを用いることなく、危険物を検出することができる。すなわち、磁気式ではなく光学カメラ9やコンピュータ12等の安価な光学式の機器によって危険物警告システム1を構成することができる。また、従来の磁気センサを用いたシステムにおいて発生した磁性体の誤検出を回避することができる。その結果、医療機関における磁場安全教育や装置取扱者の限定が万一不十分であっても磁場吸引事故を未然に防ぐことができる。換言すれば、医療機関における負担を軽減することができる。
(第2の実施形態)
図4は本発明の第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の機能ブロック図である。
図4に示された第2の実施形態における磁気共鳴イメージング装置2Aには、危険物警告システム1Aが内蔵される。第2の実施形態における危険物警告システム1Aの機能は、第1の実施形態における危険物警告システム1の機能と実質的に同様である。従って、第1の実施形態と同様な構成要素には同符号を付し、共通の内容については説明を省略する。
図4に示すように、危険物警告システム1Aを構成するコンピュータ12を、磁気共鳴イメージング装置2Aに備えられるデータ処理用のコンピュータ2Bとすることができる。図4に示す例では、磁気共鳴イメージング装置2Aの制御系7を構成するためのコンピュータ2Bが、危険物警告システム1Aを構成するためのコンピュータ12として利用されている。もちろん、磁気共鳴イメージング装置2Aを構成するための他のコンピュータを、危険物警告システム1Aを構成するためのコンピュータ12として利用してもよい。
従って、第2の実施形態では、コンピュータ12の価格分だけ危険物警告システム1Aのコストを安価にすることができる。尚、図4に例示されるように磁気共鳴イメージング装置2Aのコンソール8に文字情報又は画像情報として警告情報を出力するようにしてもよい。すなわち、危険物警告システム1Aの出力装置13として磁気共鳴イメージング装置2Aのコンソール8を利用することもできる。
(他の実施形態)
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
1、1A 危険物警告システム
2、2A 磁気共鳴イメージング装置
2B コンピュータ
3 寝台
4 ガントリ
5 撮像系
6 局所RFコイル
7 制御系
8 コンソール
9 光学カメラ
10 判定部
11 警告部
12 コンピュータ
12A 入力装置
12B 表示装置
13 出力装置
13A スピーカ
14 駆動部
O 物体
O1 車椅子
O2 マーカ

Claims (9)

  1. 磁気共鳴イメージング装置の撮影室に入室しようとする物体を撮影する光学カメラと、
    予め登録された判定情報を参照した画像認識処理を含む処理によって前記光学カメラによって撮影された画像データから前記物体を認識し、少なくとも前記物体が前記撮影室に持ち込むことができない危険物であるか否かを示す判定結果情報を生成する判定部と、
    前記判定結果情報に基づいて警告情報を発信する警告部と、
    を備える危険物警告システム。
  2. 前記判定部は、前記判定情報として、少なくともマーカが前記危険物に該当するか否かを示す情報を用いて前記処理を実行するように構成される請求項1記載の危険物警告システム。
  3. 前記判定部は、前記画像データから認識された第1の物体が、前記判定情報の参照によって前記危険物に該当すると判定される場合であっても、前記画像データから第2の物体として認識されたマーカが、前記判定情報の参照によって前記危険物に該当しないことを示すマーカであると判定される場合には、前記第1及び第2の各物体が前記危険物に該当しないことを示す判定結果情報を生成するように構成される請求項2記載の危険物警告システム。
  4. 前記判定部は、前記画像認識処理によって前記画像データから前記マーカ以外の物体が認識できない場合であっても、前記マーカが、前記判定情報の参照によって前記危険物に該当することを示すマーカであると判定される場合には、前記マーカが前記危険物に該当することを示す判定結果情報を生成するように構成される請求項2又は3記載の危険物警告システム。
  5. 前記判定部は、色及び文字の少なくとも一方を含む画像認識処理によって前記画像データからの前記マーカの認識処理を実行するように構成される請求項2乃至4のいずれか1項に記載の危険物警告システム。
  6. 前記判定部は、前記判定情報として、酸素ボンベ、ストレッチャ、車椅子、掃除機及び点滴台の少なくとも1つが前記危険物に該当することを示す情報を用いて前記判定結果情報を生成するように構成される請求項1乃至5のいずれか1項に記載の危険物警告システム。
  7. 前記撮影室の入口前において死角が生じないように複数の光学カメラを配置した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の危険物警告システム。
  8. 前記判定部は、前記判定情報として前記危険物に該当する物体を登録するためのインターフェースを有する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の危険物警告システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の危険物警告システムと、
    前記撮影室内に設置され、被検体のイメージングを実行する撮像系と、
    前記撮影室外に設置され、前記撮像系を制御する制御系と、
    を備える磁気共鳴イメージング装置。
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