JP2014157561A - 遮光体検出装置及び自動取引装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多角形の枠状に形成された素子配設部と、前記素子配設部における多角形の頂点のうち少なくとも3つの頂点近傍に配設され光線を発光する発光素子と、前記素子配設部における多角形の各辺に複数配設され前記発光素子が発光した光線を受光する受光素子と、前記発光素子が光線を発光した際に、前記受光素子による受光結果を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記受光結果に基づいて遮光体を検出する検出部と、を備える遮光体検出装置。
【選択図】図2
Description
[1−1.基本構成]
本発明は、一例として「2.第1の実施形態」〜「3.第2の実施形態」において詳細に説明するように、多様な形態で実施され得る。以下では、まず、図1〜3を参照して、各実施形態において共通する遮光体検出装置の基本構成について説明する。なお、本明細書では遮光体検出装置が自動取引装置に含まれる例を説明するが、本発明の一実施形態に係る遮光体検出装置は、業務用ゲーム機やキオスク端末などの多様な機器に含まれてもよい。
表示部20は、顧客の取引を誘導するための画面を表示する。例えば、表示部20は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、OLED(Organic Light Emitting Diode)により実現される。
素子配設部19は、4角形の枠状に形成され、発光素子11および受光素子12が配設されるフレームである。素子配設部19は、表示部20を遮らないよう、表示部20の外周部を取り囲むように配置される。遮光体検出装置10は、素子配設部19により囲まれる領域、即ち表示部20上に存在する遮光体6を検出する。なお、図2では、素子配設部19が4角形の枠状に形成されている例を示したが、素子配設部19は3角形や5角形等の任意の多角形の枠状に形成されてもよい。
受光素子12は、素子配設部19の各辺に複数配設され、発光素子11が発光した光線を受光する。受光素子12は、発光素子11が発光した際に受光した受光量を示す受光結果を、後述する取得部14に出力する。
発光素子11は、赤外線や紫外線などの拡散性を有する光線を発光する素子である。図2に示したように、発光素子11−1、11−2、11−3、および11−4が、素子配設部19により形成される4角形の各頂点にそれぞれひとつ配設される。発光素子11が発光する光線は、素子配設部19により囲まれる領域全域、即ち表示部20上の全域に拡散するものとする。そして、発光素子11が発光した光線は、素子配設部19において発光素子11が配設された頂点と相対する辺の、当該光線が拡散する範囲に配設された複数の受光素子12が受光する。図2においては、発光素子11による光線は90度拡散し、例えば発光素子11−1が発光すると、受光素子12Aおよび受光素子12Bが受光する。
図2では、素子配設部19が表示部20の外周部を取り囲むように配置される例を示したが、素子配設部19は、表示部20よりさらに大きく形成されてもよい。この場合、遮光体検出装置10は、表示部20上だけでなく、表示部20の外側の、素子配設部19により囲まれる領域に存在する遮光体6も検知することができる。従って、遮光体検出装置10は、表示部20の外側に、タッチにより入力可能なボタン領域を設定することも可能である。
制御部13は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って遮光体検出装置10内の動作全般を制御する。制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサによって実現される。なお、制御部13は、使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、および適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。
取得部14は、発光素子11が光線を発光した際に、受光素子12による受光結果を取得する。取得部14は、取得した受光結果を感知部15および算出部16に出力する。
感知部15は、取得部14により取得された受光結果に基づいて、外来光を受光した受光素子12を感知する。例えば、感知部15は、発光素子11が発光していないときの受光量が、閾値よりも高い受光素子12を、外来光を受光した受光素子12であると感知する。また、感知部15は、発光素子11が発光していないときの受光量と、発光したときの受光量との比較結果に基づいて、外来光を受光した受光素子12を感知してもよい。他にも、感知部15は、発光素子11が発光したときの受光量が、発光素子11による光線のみを受光した場合の受光量より閾値以上大きい場合に、外来光を受光したと感知してもよい。感知部15は、外来光を受光した受光素子12を示す情報である感知結果を、検出部17に出力する。
算出部16は、発光素子11が発光した光線が遮光体6により遮られる遮光領域を、取得部14により取得された受光結果に基づいて算出する。発光素子11は、ひとつずつ順に発光するものであり、算出部16は、ひとつの発光素子11が発光した際の受光結果ごとに遮光領域を算出する。遮光領域とは、発光素子11と、当該発光素子11により発光された光線を受光できなかった受光素子12に隣り合う受光できた2つの受光素子12と、により囲まれる領域である。遮光領域は、その内部に遮光体6が存在することを示している。ここで、遮光領域の算出について、図2を再度参照して説明する。
検出部17は、取得部14が取得した受光結果に基づいて遮光体6を検出する。より詳しくは、検出部17は、算出部16により算出された遮光領域を組み合わせて、遮光体6の位置および形状を検出する。例えば、図2においては、検出部17は、遮光領域7−1、7−2、7−3、および7−4を組み合わせて、遮光体6A、6Bの位置および形状を検出する。また、後述するように、発光素子11が2つである場合、即ち2つの発光素子11についての遮光領域を組み合わせるだけでは、複数の遮光体6を検出することが困難な場合がある。そこで、検出部17は、それぞれ異なる頂点に配設された少なくとも3つの発光素子11についての遮光領域を組み合わせて、遮光体6の位置および形状を検出する。
本実施形態は、少なくとも3つの発光素子11についての遮光領域7を組み合わせることで、遮光体6の位置および形状をより正確に検出することが可能な形態である。本実施形態の構成は、上記説明した通りであるので、ここでの詳細な説明を省略する。以下、図4〜図7を参照して、遮光体検出装置10の動作を説明する。
図4は、第1の実施形態に係る遮光体検出装置10の動作を示すフローチャートである。図4に示したように、まず、ステップS104で、発光素子11−1は、制御部13による制御に基づき光線を発光する。このとき発光された光線は、図2を参照して上記説明したように、発光素子11−1に相対する辺に配設された、受光素子12Aおよび受光素子12Bが受光する。
上記図5を参照して説明したように、検出部17は、2つの遮光領域7を組み合わせただけでは位置を特定することが困難である場合であっても、別角度からの遮光領域7をさらに組み合わせることで、遮光体6の位置を特定する。従って、検出部17は、それぞれ異なる頂点に配設された少なくとも3つの発光素子11についての遮光領域7を組み合わせることで、遮光体6の位置を検出することが可能となる。
続いて、図8〜図13を参照して、本実施形態に係る遮光体検出装置10の効果について、比較例と対比させながら説明する。
図8は、比較例1に係る遮光体検出装置による遮光体6の検出を示す説明図である。図8に示すように、比較例1に係る遮光体検出装置には、各辺に複数の発光素子111B、111C、および受光素子112A、112Dが配設されている。なお、以下では、発光素子111B、111Cを特に区別する必要が無い場合、発光素子111と称する。また、受光素子112A、112Dを特に区別する必要が無い場合、発光素子112と称する。図8に示すように、比較例1に係る遮光体検出装置においては、相対する2辺の一方に発光素子111、他方に受光素子112が配設されている。そして、ひとつの受光素子112は、相対するひとつの発光素子111による光線を受光する。このような構成は光学マトリクス方式とも呼ばれており、光学式タッチパネルに一般的に用いられている。
図9は、比較例2に係る遮光体検出装置による遮光体6の検出を示す説明図である。図9に示すように、比較例2に係る遮光体検出装置は、第1の実施形態に係る遮光体検出装置10から、発光素子11−1、11−2を省いた構成を有する。遮光体6Aは候補領域8−1に位置し、遮光体6Bは候補領域8−3に位置している。
本実施形態は、感知部15による感知結果に応じた検出処理により、外来光による誤作動を回避することが可能な形態である。まず、図14を参照して、比較例において生じる外来光による誤作動について説明する。
図14は、比較例3に係る遮光体検出装置における外来光による誤作動を示す説明図である。図14に示すように、比較例3に係る遮光体検出装置は、第1の実施形態に係る遮光体検出装置10から、発光素子11−3、11−4を省いた構成を有する。また、外来光100が、受光素子12Cに向けて差し込んでおり、受光素子12C−1〜12C−2が外来光100を受光している。遮光体6Aは候補領域8−5に位置し、遮光体6Bは候補領域8−6に位置している。
図15は、第2の実施形態に係る遮光体検出装置10の動作を示す説明図である。図15に示すように、図14と同様、受光素子12C−1〜12C−2が外来光100を受光している。また、遮光体6A、6Bは、図14における候補領域8−5、8−6に対応する位置に位置している。ここで、上記比較例3において説明したように、算出部16は、外来光100により遮光領域7−2−1を算出することができない。同様に、算出部16は、外来光100により遮光領域7−4を算出することができない。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る遮光体検出装置10は、遮光体6の検出が困難な状況下においても、遮光体6をより正確に検出することが可能である。より詳しくは、遮光体検出装置10は、複数の遮光体6の位置関係が、比較例において特定することが困難であった場合であっても、少なくとも3つの遮光領域を組み合わせることで、それぞれの位置を特定することができる。また、遮光体検出装置10は、外来光によって受光結果に狂いが生じる場合であっても、外来光を受光した受光素子12による受光結果を検出に用いないことで、遮光体6の位置を特定することができる。また、遮光体検出装置10は、一般的に用いられている光学マトリクス方式では区別することが困難であった遮光体6の形状を、区別して検出することも可能である。
2 通帳挿入排出口
3 カード挿入排出口
4 硬貨投入口
5 紙幣投入口
10 遮光体検出装置
11、11−1〜11−4、111、111B、111C 発光素子
12、12A〜12D、12B−1〜12B−3、12C−1、12C−2、112、112A、112D 受光素子
13 制御部
14 取得部
15 感知部
16 算出部
17 検出部
19 素子配設部
20 表示部
100 外来光
6、6A〜6C 遮光体
7、7−1〜7−4、7−11、7−12、7−21、7−22、7−AC、7−BD 遮光領域
8−1〜8−6、8−11〜8−14 候補領域
9−1〜9−6 特定領域
Claims (11)
- 多角形の枠状に形成された素子配設部と、
前記素子配設部における多角形の頂点のうち少なくとも3つの頂点近傍に配設され光線を発光する発光素子と、
前記素子配設部における多角形の各辺に複数配設され前記発光素子が発光した光線を受光する受光素子と、
前記発光素子が光線を発光した際に、前記受光素子による受光結果を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記受光結果に基づいて遮光体を検出する検出部と、
を備える遮光体検出装置。 - 前記遮光体検出装置は、前記発光素子が発光した前記光線が前記遮光体により遮られる遮光領域を前記受光結果に基づいて算出する算出部をさらに備え、
前記発光素子は順に発光し、
前記算出部は前記発光素子ごとに前記遮光領域を算出し、
前記検出部は、前記算出部により算出された前記遮光領域を組み合わせて前記遮光体の位置および形状を検出する、請求項1に記載の遮光体検出装置。 - 前記検出部は、それぞれ異なる前記頂点近傍に配設された少なくとも3つの前記発光素子についての前記遮光領域を組み合わせて前記遮光体の位置および形状を検出する、請求項2に記載の遮光体検出装置。
- 前記検出部は、任意の2つの前記発光素子から成る第1の組み合わせについての前記遮光領域が重なる第1の領域と、前記第1の組み合わせとは少なくとも1つ異なる任意の2つの前記発光素子から成る第2の組み合わせについての前記遮光領域が重なる第2の領域と、が重なる第3の領域に前記遮光体が位置し、前記第3の領域の形状を前記遮光体の形状として検出する、請求項2または3に記載の遮光体検出装置。
- 前記遮光体検出装置は、前記受光結果に基づいて外来光を受光した受光素子を感知する感知部をさらに備え、
前記検出部は、前記感知部により外来光を受光したと感知された受光素子以外の前記受光素子による受光結果に基づいて前記遮光体を検出する、請求項2〜4のいずれか一項に記載の遮光体検出装置。 - 前記検出部は、前記感知部により外来光を受光したと感知された受光素子が配設された辺以外の辺に配設された前記受光素子による受光結果に基づいて前記遮光体を検出する、請求項5に記載の遮光体検出装置。
- 前記検出部は、前記発光素子のうち、発光した際に前記感知部により外来光を受光したと感知された受光素子が前記光線を受光し得る発光素子以外の発光素子についての前記遮光領域を、優先的に組み合わせて前記遮光体を検出する、請求項5または6に記載の遮光体検出装置。
- 前記光線は拡散性を有し、
前記発光素子が発光した前記光線は、前記素子配設部において当該発光素子が配設された頂点と相対する辺の当該光線が拡散する範囲に配設された複数の前記受光素子が受光する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の遮光体検出装置。 - 前記素子配設部は、4角形の枠状に形成され、
前記発光素子は、前記素子配設部における4角形の各頂点近傍にそれぞれひとつ配設される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の遮光体検出装置。 - 前記光線は赤外線である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の遮光体検出装置。
- 多角形の枠状に形成された素子配設部と、
前記素子配設部における多角形の頂点のうち少なくとも3つの頂点近傍に配設され光線を発光する発光素子と、
前記素子配設部における多角形の各辺に複数配設され前記発光素子が発光した光線を受光する受光素子と、
前記発光素子が光線を発光した際に、前記受光素子による受光結果を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記受光結果に基づいて遮光体を検出する検出部と、
を備える自動取引装置。
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