JP2014157561A - 遮光体検出装置及び自動取引装置 - Google Patents

遮光体検出装置及び自動取引装置 Download PDF

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Abstract

【課題】遮光体の検出が困難な状況下においても、遮光体をより正確に検出することが可能な遮光体検出装置及び自動取引装置を提供する。
【解決手段】多角形の枠状に形成された素子配設部と、前記素子配設部における多角形の頂点のうち少なくとも3つの頂点近傍に配設され光線を発光する発光素子と、前記素子配設部における多角形の各辺に複数配設され前記発光素子が発光した光線を受光する受光素子と、前記発光素子が光線を発光した際に、前記受光素子による受光結果を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記受光結果に基づいて遮光体を検出する検出部と、を備える遮光体検出装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、遮光体検出装置及び自動取引装置に関する。
近年、人による操作を検知するための多様な装置が使用されているが、その中でも画面を表示する機能を兼ね備えた操作表示装置である、タッチパネルが様々な機器に使用されている。そのようなタッチパネルの一例として光学式タッチパネルがあり、自動取引装置や業務用ゲーム機、キオスク端末などの多様な機器に搭載されている。
光学式タッチパネルは、赤外線等の光線を発光した際の受光結果に基づいて指やペンなどの遮光体を検出することが可能であるが、光線の経路上に複数の遮光体が存在する場合など、遮光体を正確に検出することが困難な場合があった。そこで、近年では、複数の遮光体が存在する場合であっても遮光体を正確に検出するための技術が開発されている。
例えば、下記特許文献1および2では、発光および受光する光学ユニットを4角形状のタッチパネルの2隅に備え、2方向からの発光による受光結果に基づいてユーザのタッチ点を特定する技術が開示されている。
特開2004−185495号公報 特開2007−213135号公報
しかし、2方向からの発光による受光結果だけを用いた場合、複数の遮光体の位置関係によっては、その位置を正確に検出することが困難な場合がある。また、外来光が存在する環境下では、外来光により受光結果に狂いが生じてしまい、遮光体の位置を検出することが困難な場合がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、遮光体の検出が困難な状況下においても、遮光体をより正確に検出することが可能な、新規かつ改良された遮光体検出装置及び自動取引装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、多角形の枠状に形成された素子配設部と、前記素子配設部における多角形の頂点のうち少なくとも3つの頂点近傍に配設され光線を発光する発光素子と、前記素子配設部における多角形の各辺に複数配設され前記発光素子が発光した光線を受光する受光素子と、前記発光素子が光線を発光した際に、前記受光素子による受光結果を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記受光結果に基づいて遮光体を検出する検出部と、を備える遮光体検出装置が提供される。
前記遮光体検出装置は、前記発光素子が発光した前記光線が前記遮光体により遮られる遮光領域を前記受光結果に基づいて算出する算出部をさらに備え、前記発光素子は順に発光し、前記算出部は前記発光素子ごとに前記遮光領域を算出し、前記検出部は、前記算出部により算出された前記遮光領域を組み合わせて前記遮光体の位置および形状を検出してもよい。
前記検出部は、それぞれ異なる前記頂点近傍に配設された少なくとも3つの前記発光素子についての前記遮光領域を組み合わせて前記遮光体の位置および形状を検出してもよい。
前記検出部は、任意の2つの前記発光素子から成る第1の組み合わせについての前記遮光領域が重なる第1の領域と、前記第1の組み合わせとは少なくとも1つ異なる任意の2つの前記発光素子から成る第2の組み合わせについての前記遮光領域が重なる第2の領域と、が重なる第3の領域に前記遮光体が位置し、前記第3の領域の形状を前記遮光体の形状として検出してもよい。
前記遮光体検出装置は、前記受光結果に基づいて外来光を受光した受光素子を感知する感知部をさらに備え、前記検出部は、前記感知部により外来光を受光したと感知された受光素子以外の前記受光素子による受光結果に基づいて前記遮光体を検出してもよい。
前記検出部は、前記感知部により外来光を受光したと感知された受光素子が配設された辺以外の辺に配設された前記受光素子による受光結果に基づいて前記遮光体を検出してもよい。
前記検出部は、前記発光素子のうち、発光した際に前記感知部により外来光を受光したと感知された受光素子が前記光線を受光し得る発光素子以外の発光素子についての前記遮光領域を、優先的に組み合わせて前記遮光体を検出してもよい。
前記光線は拡散性を有し、前記発光素子が発光した前記光線は、前記素子配設部において当該発光素子が配設された頂点と相対する辺の当該光線が拡散する範囲に配設された複数の前記受光素子が受光してもよい。
前記素子配設部は、4角形の枠状に形成され、前記発光素子は、前記素子配設部における4角形の各頂点近傍にそれぞれひとつ配設されてもよい。
前記光線は赤外線であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、多角形の枠状に形成された素子配設部と、前記素子配設部における多角形の頂点のうち少なくとも3つの頂点近傍に配設され光線を発光する発光素子と、前記素子配設部における多角形の各辺に複数配設され前記発光素子が発光した光線を受光する受光素子と、前記発光素子が光線を発光した際に、前記受光素子による受光結果を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記受光結果に基づいて遮光体を検出する検出部と、を備える自動取引装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、遮光体の検出が困難な状況下においても、遮光体をより正確に検出することが可能である。
本発明の実施形態に係る遮光体検出装置が含まれた自動取引装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遮光体検出装置の外観構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遮光体検出装置の内部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る遮光体検出装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る検出部が検出する第1の候補領域を示す説明図である。 第1の実施形態に係る検出部が検出する第2の候補領域を示す説明図である。 第1の実施形態に係る検出部が検出する特定領域を示す説明図である。 比較例1に係る遮光体検出装置による遮光体の検出を示す説明図である。 比較例2に係る遮光体検出装置による遮光体の検出を示す説明図である。 比較例2に係る遮光体検出装置による遮光体の検出を示す説明図である。 第1の実施形態に係る遮光体検出装置による遮光体の検出を示す説明図である。 比較例2に係る遮光体検出装置による遮光体の検出を示す説明図である。 第1の実施形態に係る遮光体検出装置による遮光体の検出を示す説明図である。 比較例3に係る遮光体検出装置の外来光による誤作動を示す説明図である。 第2の実施形態に係る遮光体検出装置の動作を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.本発明の一実施形態に係る遮光体検出装置の概要>
[1−1.基本構成]
本発明は、一例として「2.第1の実施形態」〜「3.第2の実施形態」において詳細に説明するように、多様な形態で実施され得る。以下では、まず、図1〜3を参照して、各実施形態において共通する遮光体検出装置の基本構成について説明する。なお、本明細書では遮光体検出装置が自動取引装置に含まれる例を説明するが、本発明の一実施形態に係る遮光体検出装置は、業務用ゲーム機やキオスク端末などの多様な機器に含まれてもよい。
図1は、本発明の実施形態に係る遮光体検出装置が含まれた自動取引装置の構成を示す図である。図1に示したように、自動取引装置1は、通帳挿入排出口2、カード挿入排出口3、硬貨投入口4、紙幣投入口5、および遮光体検出装置10を有する。
自動取引装置1は、金融機関の顧客による操作に基づいて金銭の取引を実行する顧客操作型端末である。この自動取引装置1は、金融機関の営業店、コンビニエンスストア、駅構内、ホテル、病院、アミューズメントパーク、飲食店、オフィスビルディングなどの多様な施設に設置される。
通帳挿入排出口2は、顧客の通帳の挿入および排出を行う。カード挿入排出口3は、顧客のカードの挿入および排出を行う。硬貨投入口4は、顧客による硬貨の入金口、および顧客への硬貨の出金口としての機能を有する。紙幣投入口5は、顧客による紙幣の入金口、および顧客への紙幣の出金口としての機能を有する。
遮光体検出装置10は、顧客による操作を検出する顧客操作部としての機能を有する。遮光体検出装置10は、光線を発光および受光する素子を備え、顧客の指やペンなどの遮光体による光線の遮光を検知することで、顧客の操作を検出する。そして、自動取引装置1は、遮光体検出装置10が検出した顧客操作に基づいて取引を行う。以下、図2を参照し、遮光体検出装置10の外観構成を説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る遮光体検出装置10の外観構成を示す図である。図2に示したように、遮光体検出装置10は、発光素子11−1、11−2、11−3、11−4、受光素子12―A、12−B、12−C、12−D、素子配設部19を含む。そして、遮光体検出装置10は、表示部20に重なるよう設置される。遮光体検出装置10は、発光素子11−1により発光された光線が遮光体6A、6Bにより遮られる領域である遮光領域7−1を算出する。同様にして、遮光体検出装置10は、発光素子11−2についての遮光領域7−2、発光素子11−3についての遮光領域7−3、発光素子11−4についての遮光領域7−4を算出する。そして、遮光体検出装置10は、遮光領域7−1、7−2、7−3、7−4に基づいて、遮光体6を検出する。
なお、以下では、発光素子11−1〜11−4を特に区別する必要がない場合、発光素子11と総称する。また、受光素子12A〜12Dを特に区別する必要がない場合、受光素子12と総称する。また、遮光体6A、6Bを特に区別する必要が無い場合、遮光体6と総称する。また、遮光領域7−1、7−2、7−3、7−4を特に区別する必要がない場合、遮光領域7と総称する。
(表示部)
表示部20は、顧客の取引を誘導するための画面を表示する。例えば、表示部20は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、OLED(Organic Light Emitting Diode)により実現される。
(素子配設部)
素子配設部19は、4角形の枠状に形成され、発光素子11および受光素子12が配設されるフレームである。素子配設部19は、表示部20を遮らないよう、表示部20の外周部を取り囲むように配置される。遮光体検出装置10は、素子配設部19により囲まれる領域、即ち表示部20上に存在する遮光体6を検出する。なお、図2では、素子配設部19が4角形の枠状に形成されている例を示したが、素子配設部19は3角形や5角形等の任意の多角形の枠状に形成されてもよい。
(受光素子)
受光素子12は、素子配設部19の各辺に複数配設され、発光素子11が発光した光線を受光する。受光素子12は、発光素子11が発光した際に受光した受光量を示す受光結果を、後述する取得部14に出力する。
なお、受光素子12は、発光素子11により発光された光線以外の光線である、例えば太陽などによる外来光も受光し得る。一般的に、光学式タッチパネルは、外来光が存在する環境下では、遮光体6により発光素子11による光線が遮られても外来光を受光してしまうため、誤作動が生じ得る。そこで、本発明の一実施形態に係る遮光体検出装置10は、後述する感知部15により、このような誤作動を回避している。
(発光素子)
発光素子11は、赤外線や紫外線などの拡散性を有する光線を発光する素子である。図2に示したように、発光素子11−1、11−2、11−3、および11−4が、素子配設部19により形成される4角形の各頂点にそれぞれひとつ配設される。発光素子11が発光する光線は、素子配設部19により囲まれる領域全域、即ち表示部20上の全域に拡散するものとする。そして、発光素子11が発光した光線は、素子配設部19において発光素子11が配設された頂点と相対する辺の、当該光線が拡散する範囲に配設された複数の受光素子12が受光する。図2においては、発光素子11による光線は90度拡散し、例えば発光素子11−1が発光すると、受光素子12Aおよび受光素子12Bが受光する。
(補足)
図2では、素子配設部19が表示部20の外周部を取り囲むように配置される例を示したが、素子配設部19は、表示部20よりさらに大きく形成されてもよい。この場合、遮光体検出装置10は、表示部20上だけでなく、表示部20の外側の、素子配設部19により囲まれる領域に存在する遮光体6も検知することができる。従って、遮光体検出装置10は、表示部20の外側に、タッチにより入力可能なボタン領域を設定することも可能である。
また、図2では、発光素子11が素子配設部19の各頂点に配設される例を示したが、頂点から微小にずれた位置、即ち頂点近傍に配設されてもよい。この場合、発光素子11が頂点に配設された場合と同様の範囲に光線を発光することで、遮光体検出装置10は頂点に配設された場合と同様の動作が可能となる。同様に、発光素子11は素子配設部19の辺上に配設されてもよい。また、後述するように、発光素子11が2つしか配設されない場合、複数の遮光体6を検出することが困難な場合がある。よって、発光素子11は、素子配設部19における多角形の頂点のうち少なくとも3つの頂点近傍に配設される。
また、受光素子12は、ラインセンサであってもよい。この場合、遮光体検出装置10の回路構成は簡易なものとなる。
以上、遮光体検出装置10の外観構成について説明した。続いて、図3を参照して、遮光体検出装置10の内部構成について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る遮光体検出装置10の内部構成を示すブロック図である。図3に示したように、遮光体検出装置10は、制御部13、および上記説明した発光素子11、受光素子12を有する。
(制御部)
制御部13は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って遮光体検出装置10内の動作全般を制御する。制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサによって実現される。なお、制御部13は、使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、および適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。
より具体的には、制御部13は、発光素子11による発光を制御し、受光素子12による受光結果に基づいて遮光体6を検出する。また、制御部13は、取得部14、感知部15、算出部16、および検出部17として機能する。
(取得部14)
取得部14は、発光素子11が光線を発光した際に、受光素子12による受光結果を取得する。取得部14は、取得した受光結果を感知部15および算出部16に出力する。
(感知部15)
感知部15は、取得部14により取得された受光結果に基づいて、外来光を受光した受光素子12を感知する。例えば、感知部15は、発光素子11が発光していないときの受光量が、閾値よりも高い受光素子12を、外来光を受光した受光素子12であると感知する。また、感知部15は、発光素子11が発光していないときの受光量と、発光したときの受光量との比較結果に基づいて、外来光を受光した受光素子12を感知してもよい。他にも、感知部15は、発光素子11が発光したときの受光量が、発光素子11による光線のみを受光した場合の受光量より閾値以上大きい場合に、外来光を受光したと感知してもよい。感知部15は、外来光を受光した受光素子12を示す情報である感知結果を、検出部17に出力する。
(算出部16)
算出部16は、発光素子11が発光した光線が遮光体6により遮られる遮光領域を、取得部14により取得された受光結果に基づいて算出する。発光素子11は、ひとつずつ順に発光するものであり、算出部16は、ひとつの発光素子11が発光した際の受光結果ごとに遮光領域を算出する。遮光領域とは、発光素子11と、当該発光素子11により発光された光線を受光できなかった受光素子12に隣り合う受光できた2つの受光素子12と、により囲まれる領域である。遮光領域は、その内部に遮光体6が存在することを示している。ここで、遮光領域の算出について、図2を再度参照して説明する。
図2に示したように、発光素子11−1と受光素子12B−1との間に遮光体6が存在しないため、受光素子12B−1は発光素子11−1が発光した光線を受光できる。受光素子12B−3についても同様である。一方で、発光素子11−1と受光素子12B−2との間には遮光体6A、6Bが存在するため、受光素子12B−2は発光素子11−1が発光した光線を受光できない。よって、発光素子11−1についての遮光領域は、受光出来なかった受光素子12B−2に隣り合う、受光出来た受光素子12B−1および12B−3と、発光素子11−1とにより囲まれる領域となる(遮光領域7−1)。
算出部16は、算出した遮光領域を示す情報を、検出部17に出力する。
(検出部17)
検出部17は、取得部14が取得した受光結果に基づいて遮光体6を検出する。より詳しくは、検出部17は、算出部16により算出された遮光領域を組み合わせて、遮光体6の位置および形状を検出する。例えば、図2においては、検出部17は、遮光領域7−1、7−2、7−3、および7−4を組み合わせて、遮光体6A、6Bの位置および形状を検出する。また、後述するように、発光素子11が2つである場合、即ち2つの発光素子11についての遮光領域を組み合わせるだけでは、複数の遮光体6を検出することが困難な場合がある。そこで、検出部17は、それぞれ異なる頂点に配設された少なくとも3つの発光素子11についての遮光領域を組み合わせて、遮光体6の位置および形状を検出する。
感知部15により外来光を受光した受光素子12が存在することが感知された場合、検出部17は、外来光を受光した受光素子12以外の受光素子12による受光結果に基づいて遮光体6を検出する。つまり、検出部17は、受光素子12が受光した光線が、発光素子11により発光されたものなのか、外来光によるものなのかが不明な場合、その受光素子12による受光結果を遮光体6の検出に用いない。このため、遮光体検出装置10は、外来光が存在する環境下での誤作動を回避することができる。
また、検出部17は、外来光を受光した受光素子12が配設された辺以外の辺に配設された、受光素子12による受光結果により算出された遮光領域に基づいて、遮光体6を検出してもよい。つまり、検出部17は、外来光を受光した受光素子12と同じ辺に配設された受光素子12による受光結果を、遮光体6の検出に用いなくてもよい。これにより、検出部17は、外来光を受光し得る受光素子12による受光結果を、遮光体6の検出に用いることを避けることができる。
他にも、検出部17は、外来光を受光した受光素子12に相対する発光素子11以外の発光素子11についての遮光領域を、優先的に組み合わせて遮光体6を検出してもよい。これにより、検出部17は、外来光を受光した受光素子12による受光結果を、遮光体6の検出に用いることを効果的に避けることができる。
以上、遮光体検出装置10の内部構成について説明した。
<2.第1の実施形態>
本実施形態は、少なくとも3つの発光素子11についての遮光領域7を組み合わせることで、遮光体6の位置および形状をより正確に検出することが可能な形態である。本実施形態の構成は、上記説明した通りであるので、ここでの詳細な説明を省略する。以下、図4〜図7を参照して、遮光体検出装置10の動作を説明する。
[2−1.動作処理]
図4は、第1の実施形態に係る遮光体検出装置10の動作を示すフローチャートである。図4に示したように、まず、ステップS104で、発光素子11−1は、制御部13による制御に基づき光線を発光する。このとき発光された光線は、図2を参照して上記説明したように、発光素子11−1に相対する辺に配設された、受光素子12Aおよび受光素子12Bが受光する。
次いで、ステップS108で、取得部14は、受光素子12による受光結果を取得する。より詳しくは、図2においては、取得部14は、受光素子12Aのすべてが受光したこと、受光素子12B−2が受光しなかったこと、および受光素子12B−2以外の受光素子12Bが受光したことを示す受光結果を取得する。
次に、ステップS112で、算出部16は、取得部14により取得された受光結果に基づき、遮光領域7を算出する。より詳しくは、算出部16は、発光素子11−1についての遮光領域7として、遮光領域7−1を算出する。
以上説明したステップS104〜S112までの処理を、遮光体検出装置10は、すべての発光素子11について行う。より詳しくは、発光素子11−1の後、発光素子11−2、11−3、11−4が順に発光し、算出部16は遮光領域7−2、7−3、7−4を算出する。
その後、検出部17は、算出部16により算出された遮光領域7を組み合わせて、遮光体6の位置および形状を検出する。検出部17による検出アルゴリズムは多様に考えられる。以下では、その一例として、検出部17が、2つの発光素子11から成る第1の組み合わせについて遮光領域7が重なる領域と、他の2つの発光素子11から成る第2の組み合わせについて遮光領域7が重なる領域とを重ね合わせるアルゴリズムについて説明する。
まず、ステップS116で、検出部17は、第1の組み合わせについて遮光領域7を組み合わせて、2つの遮光領域7が重なる領域を検出する。以下では、この重なる領域を第1の候補領域(第1の領域)と呼称する。第1の組み合わせは、任意の2つの発光素子11を含む。ここでは一例として、第1の組み合わせは、発光素子11−3および発光素子11−4を含むものとし、図5を参照して、検出部17により検出される第1の候補領域について説明する。
図5は、第1の実施形態に係る検出部17が検出する第1の候補領域を示す説明図である。図5に示すように、検出部17は、発光素子11−3についての遮光領域7−3と発光素子11−4についての遮光領域7−4とが重なる、第1の候補領域8−1、8−2、8−3、8−4を検出する。
ここで、図5に示したように、検出部17は、第1の組み合わせだけでは、遮光体6A、6Bが第1の候補領域8−1、8−2、8−3、8−4のいずれかに存在することを検出するのみであって、その位置を特定することはできない。このような場合に、検出部17は、第1の組み合わせに用いた発光素子11とは異なる発光素子11による、別角度からの遮光領域7をさらに組み合わせることで、以下に説明するように遮光体6A、6Bの位置を特定することができる。
次に、ステップS120で、検出部17は、第2の組み合わせについて遮光領域7を組み合わせて、2つの遮光領域7が重なる領域を検出する。以下では、この重なる領域を第2の候補領域(第2の領域)と呼称する。第2の組み合わせは、第1の組み合わせとは少なくともひとつ異なる、任意の2つの発光素子11を含む。ここでは一例として、第2の組み合わせは、発光素子11−1および発光素子11−2を含むものとし、図6を参照して、検出部17により検出される第2の候補領域について説明する。
図6は、第1の実施形態に係る検出部17が検出する第2の候補領域を示す説明図である。図6に示すように、検出部17は、発光素子11−1についての遮光領域7−1と発光素子11−2についての遮光領域7−2とが重なる、第2の候補領域8−5、8−6を検出する。
そして、ステップS124で、検出部17は、第1の候補領域と第2の候補領域と組み合わせて、遮光体6が存在する位置および形状を検出する。より詳しくは、まず、検出部17は、第1の候補領域と第2の候補領域が重なる領域を検出する。以下では、この重なる領域を特定領域(第3の領域)と呼称する。そして、検出部17は、特定領域に、遮光体6が位置し、特定領域の形状が遮光体6の概略形状である、と検出する。ここで、図7を参照して、検出部17により検出される特定領域について説明する。
図7は、第1の実施形態に係る検出部17が検出する特定領域を示す説明図である。図7に示すように、検出部17は、第1の候補領域8−1、8−2、8−3、8−4と、第2の候補領域8−5、8−6とが重なる、特定領域9−1、9−2を検出する。なお、第1の候補領域および第2の候補領域と特定領域とは、2つの遮光領域が重なる部分か、少なくとも3つの遮光領域が重なる部分か、という点で相違する。検出部17は、特定領域9−1、9−2に、それぞれ遮光体6A、6Bが位置し、特定領域9−1の形状が遮光体6Aの概略形状であり、特定領域9−2の形状が遮光体6Bの概略形状である、と検出する。
(補足)
上記図5を参照して説明したように、検出部17は、2つの遮光領域7を組み合わせただけでは位置を特定することが困難である場合であっても、別角度からの遮光領域7をさらに組み合わせることで、遮光体6の位置を特定する。従って、検出部17は、それぞれ異なる頂点に配設された少なくとも3つの発光素子11についての遮光領域7を組み合わせることで、遮光体6の位置を検出することが可能となる。
また、上記説明した検出アルゴリズム以外にも、検出部17は、2つ以上の遮光領域7が重なり、かつ、4つの発光素子11のいずれかの透過領域も重ならない領域に、遮光体6が位置し、その領域の形状を遮光体6の形状として検出してもよい。ここで、透過領域とは、遮光領域7以外の領域であり、発光素子11による発光が遮光されない領域である。
以上、本実施形態に係る遮光体検出装置10の動作について説明した。
[2−2.比較例との対比]
続いて、図8〜図13を参照して、本実施形態に係る遮光体検出装置10の効果について、比較例と対比させながら説明する。
(比較例1)
図8は、比較例1に係る遮光体検出装置による遮光体6の検出を示す説明図である。図8に示すように、比較例1に係る遮光体検出装置には、各辺に複数の発光素子111B、111C、および受光素子112A、112Dが配設されている。なお、以下では、発光素子111B、111Cを特に区別する必要が無い場合、発光素子111と称する。また、受光素子112A、112Dを特に区別する必要が無い場合、発光素子112と称する。図8に示すように、比較例1に係る遮光体検出装置においては、相対する2辺の一方に発光素子111、他方に受光素子112が配設されている。そして、ひとつの受光素子112は、相対するひとつの発光素子111による光線を受光する。このような構成は光学マトリクス方式とも呼ばれており、光学式タッチパネルに一般的に用いられている。
まず、比較例1に係る遮光体検出装置は、発光素子111Cが発光した際の受光素子112Aによる受光結果に基づいて遮光領域7−ACを算出する。同様にして、比較例1に係る遮光体検出装置は、発光素子111Bが発光した際の受光素子112Dによる受光結果に基づいて遮光領域7−BDを算出する。そして、比較例1に係る遮光体検出装置は、遮光領域7−AC、7−BDが重なる、候補領域8−11、8−12、8−13、8−14に遮光体6が位置する、と検出する。
しかしながら、比較例1に係る遮光体検出装置は、遮光体6A、6Bが候補領域8−11、8−12、8−13、8−14のいずれに位置するかを特定することはできない。これに対し、本実施形態に係る遮光体検出装置10は、図5〜図7に示したように、第1の組み合わせだけでは遮光体6A、6Bの位置を特定できない場合であっても、さらに第2の組み合わせを用いることで、遮光体6A、6Bの位置を特定することができる。
また、比較例1に係る遮光体検出装置においては、斜めに置いた棒状の遮光体6と、その長さを対角線長に持つ長方形の遮光体6とは、遮光領域が同一となるため、これらの遮光体6の形状を区別して検出することができない。これに対し、本実施形態に係る遮光体検出装置10は、発光素子11が素子配設部19における各頂点から斜め方向に光線を発光するため、これらの遮光体6の形状を区別して検出することができる。よって、本実施形態に係る遮光体検出装置10は、入力を意図した指による遮光と、意図しない服の袖による斜めの棒状の遮光とを区別することができ、服の袖による誤入力を防止することができる。
光学式タッチパネルは、静電式タッチパネルとは異なり手袋を装着していてもタッチを検出可能なため、寒冷地において有力な入力装置である。従って、本実施形態に係る遮光体検出装置10が防寒着の袖等による意図しない遮光によって生じる誤作動を防止可能な点は、特に効果的である。また、遮光体検出装置10は、棒状の遮光体6として検出される服の袖と、その先の指による点状の遮光体6とを形状により区別できるため、服の袖によるタッチを無視して、指によるタッチのみによって入力を受け付けることも可能である。また、遮光体検出装置10は、棒状の遮光体6として服の袖を検出した場合には、顧客に対して注意喚起する表示を行うこともできる。
以上、本実施形態に係る遮光体検出装置10の効果について、比較例1と対比させながら説明した。
(比較例2)
図9は、比較例2に係る遮光体検出装置による遮光体6の検出を示す説明図である。図9に示すように、比較例2に係る遮光体検出装置は、第1の実施形態に係る遮光体検出装置10から、発光素子11−1、11−2を省いた構成を有する。遮光体6Aは候補領域8−1に位置し、遮光体6Bは候補領域8−3に位置している。
比較例2に係る遮光体検出装置は、遮光領域7−3、7−4を算出し、遮光領域7−3、7−4が重なる、候補領域8−1、8−2、8−3、8−4のいずれかに、遮光体6が位置することを検出する。しかしながら、比較例2に係る遮光体検出装置は、遮光領域7−3、7−4だけでは、図10に示すように、遮光体6A、6Bが候補領域8−1、8−3に位置するのか、若しくは候補領域8−2、8−4に位置するのかを、特定することができない。
図10は、比較例2に係る遮光体検出装置による遮光体6の検出を示す説明図である。図10に示すように、遮光体6Aは候補領域8−4に位置し、遮光体6Bは候補領域8−2に位置している。比較例2に係る遮光体検出装置は、遮光領域7−3、7−4を算出する。ここで、図9および図10に示すように、遮光体6A、6Bが、候補領域8−1、8−3に位置する場合と、候補領域8−2、8−4に位置する場合とで、遮光領域7−3、7−4の形状は相違しない。従って、比較例2に係る遮光体検出装置は、遮光体6A、6Bが、候補領域8−1、8−3に位置することを特定することはできない。
これに対し、本実施形態に係る遮光体検出装置10は、少なくとも3つの遮光領域7を組み合わせることで、遮光体6の位置を特定することができる。例えば、遮光体6Aが候補領域8−1に位置し、遮光体6Bが候補領域8−3に位置する場合には、上記図5〜図7を参照して説明したように、遮光体検出装置10は、遮光体6A、6Bの位置を特定することができる。また、遮光体6Aが候補領域8−4に位置し、遮光体6Bが候補領域8−2に位置する場合には、図11を参照して説明するように、遮光体検出装置10は、遮光体6A、6Bの位置を特定することができる。
図11は、第1の実施形態に係る遮光体検出装置10による遮光体6の検出を示す説明図である。図11に示すように、遮光体6Aが候補領域8−4に位置し、遮光体6Bが候補領域8−2に位置しており、遮光体検出装置10は、遮光領域7−11、7−12、7−3、7−4を算出する。ここで、図6、図11に示すように、遮光体6A、6Bが候補領域8−1、8−3に位置する場合は遮光領域7−1、7−2が算出される一方、候補領域8−2、8−4に位置する場合、遮光領域7−1、7−2と相違する遮光領域7−11、7−12が算出される。そして、図11に示すように、遮光体検出装置10は、遮光領域7−11、7−12、7−3、7−4が重なる部分である、特定領域9−3、9−4に、遮光体6A、6Bが位置する、と検出することができる。
また上記では、遮光体6が2つ存在する場合について説明したが、3つ存在する場合であっても同様である。以下では、図12、図13を参照して、遮光体6が3つ存在する場合の検出処理について、比較例2に係る遮光体検出装置と本実施形態に係る遮光体検出装置10とを対比する。
図12は、比較例2に係る遮光体検出装置による遮光体6の検出を示す説明図である。図12に示すように、遮光体6Aが候補領域8−1に位置し、遮光体6Bが候補領域8−3に位置し、遮光体6Cが候補領域8−2に位置しており、比較例2に係る遮光体検出装置は、遮光領域7−3、7−4を算出する。ここで、図9、図10、図12に示すように、遮光体6が候補領域8−1、8−3または候補領域8−2、8−4に位置する場合と、遮光体6が候補領域8−1、8−2、8−3に位置する場合とで、遮光領域7−3、7−4の形状は相違しない。従って、比較例2に係る遮光体検出装置は、遮光体6が2つ存在する場合と、3つ存在する場合とを区別することも、3つの遮光体6の位置を特定することもできない。
図13は、第1の実施形態に係る遮光体検出装置10による遮光体6の検出を示す説明図である。図13に示すように、遮光体6A、6B、6Cが、図12に対応する位置に存在しており、遮光体検出装置10は、遮光領域7−21、7−22、7−3、7−4を算出する。なお、遮光領域7−21、7−22は、図6に示した遮光領域7−1、7−2とも、図11に示した遮光領域7−11、7−12とも相違している。このため、図13に示すように、遮光体検出装置10は、遮光領域7−21、7−22、7−3、7−4が重なる部分である、特定領域9−1、9−2、9−5に、遮光体6A、6B、6Cが位置する、と検出することができる。
以上、本実施形態に係る遮光体検出装置10の効果について、比較例2と対比させながら説明した。
<3.第2の実施形態>
本実施形態は、感知部15による感知結果に応じた検出処理により、外来光による誤作動を回避することが可能な形態である。まず、図14を参照して、比較例において生じる外来光による誤作動について説明する。
[3−1.外来光による誤作動]
図14は、比較例3に係る遮光体検出装置における外来光による誤作動を示す説明図である。図14に示すように、比較例3に係る遮光体検出装置は、第1の実施形態に係る遮光体検出装置10から、発光素子11−3、11−4を省いた構成を有する。また、外来光100が、受光素子12Cに向けて差し込んでおり、受光素子12C−1〜12C−2が外来光100を受光している。遮光体6Aは候補領域8−5に位置し、遮光体6Bは候補領域8−6に位置している。
ここで、発光素子11−2が発光した光線は、遮光体6Aにより遮られるものの、受光素子12C−1〜12C−2は外来光100を受光する。このため、取得部14は、受光素子12C−1〜12C−2は発光素子11−2が発光した光線を受光していないにも関わらず、受光したことを示す受光結果を取得する。このようにして、受光結果に狂いが生じるため、算出部16は、遮光領域7−2−2を算出することができても、遮光領域7−2−1を算出することができない。よって、比較例3に係る遮光体検出装置は、遮光領域7−2−1を用いて候補領域8−5を検出することができないため、遮光体6Aが存在しないものとして判定してしまうという誤作動が生じる。
以上、比較例3において生じる外来光による誤作動について説明した。続いて、図15を参照し、外来光が存在する環境下においての、本実施形態に係る遮光体検出装置10の動作について説明する。
[3−2.動作処理]
図15は、第2の実施形態に係る遮光体検出装置10の動作を示す説明図である。図15に示すように、図14と同様、受光素子12C−1〜12C−2が外来光100を受光している。また、遮光体6A、6Bは、図14における候補領域8−5、8−6に対応する位置に位置している。ここで、上記比較例3において説明したように、算出部16は、外来光100により遮光領域7−2−1を算出することができない。同様に、算出部16は、外来光100により遮光領域7−4を算出することができない。
このような環境下においては、検出部17は、外来光を受光した受光素子12C−1〜12C−2以外の受光素子12による受光結果に基づいて遮光体6を検出する。つまり、検出部17は、外来光を受光していない受光素子12による遮光領域7−1、7−2−2、7−3を組み合わせて、これらの遮光領域7が重なる部分である、特定領域9−5、9−6に、遮光体6A、6Bが位置する、と検出する。このように、遮光体検出装置10は、外来光が存在する環境下での誤作動を回避することができる。
他にも、このような環境下においては、検出部17は、外来光を受光した受光素子12C−1〜12C−2が配設された辺以外の辺に配設された、受光素子12A、12B、12Dによる受光結果により算出された遮光領域に基づいて、遮光体6を検出してもよい。この場合、検出部17は、上記と同様、遮光領域7−1、7−2−2、7−3を組み合わせて、特定領域9−5、9−6に、遮光体6A、6Bが位置する、と検出することができる。
他にも、このような環境下においては、検出部17は、外来光を受光した受光素子12C−1〜12C−2に相対する発光素子11−2、11−4以外の発光素子11についての遮光領域7を、優先的に組み合わせて遮光体6を検出してもよい。この場合、検出部17は、発光素子11−1、11−3についての遮光領域7を優先的に組み合わせる。その結果、検出部17は、上記と同様、遮光領域7−1、7−2−2、7−3を組み合わせて、特定領域9−5、9−6に、遮光体6A、6Bが位置する、と検出することができる。
以上、本実施形態に係る遮光体検出装置10の動作について説明した。
<4.まとめ>
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る遮光体検出装置10は、遮光体6の検出が困難な状況下においても、遮光体6をより正確に検出することが可能である。より詳しくは、遮光体検出装置10は、複数の遮光体6の位置関係が、比較例において特定することが困難であった場合であっても、少なくとも3つの遮光領域を組み合わせることで、それぞれの位置を特定することができる。また、遮光体検出装置10は、外来光によって受光結果に狂いが生じる場合であっても、外来光を受光した受光素子12による受光結果を検出に用いないことで、遮光体6の位置を特定することができる。また、遮光体検出装置10は、一般的に用いられている光学マトリクス方式では区別することが困難であった遮光体6の形状を、区別して検出することも可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、情報処理装置に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した遮光体検出装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記録した記録媒体も提供される。
1 自動取引装置
2 通帳挿入排出口
3 カード挿入排出口
4 硬貨投入口
5 紙幣投入口
10 遮光体検出装置
11、11−1〜11−4、111、111B、111C 発光素子
12、12A〜12D、12B−1〜12B−3、12C−1、12C−2、112、112A、112D 受光素子
13 制御部
14 取得部
15 感知部
16 算出部
17 検出部
19 素子配設部
20 表示部
100 外来光
6、6A〜6C 遮光体
7、7−1〜7−4、7−11、7−12、7−21、7−22、7−AC、7−BD 遮光領域
8−1〜8−6、8−11〜8−14 候補領域
9−1〜9−6 特定領域

Claims (11)

  1. 多角形の枠状に形成された素子配設部と、
    前記素子配設部における多角形の頂点のうち少なくとも3つの頂点近傍に配設され光線を発光する発光素子と、
    前記素子配設部における多角形の各辺に複数配設され前記発光素子が発光した光線を受光する受光素子と、
    前記発光素子が光線を発光した際に、前記受光素子による受光結果を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記受光結果に基づいて遮光体を検出する検出部と、
    を備える遮光体検出装置。
  2. 前記遮光体検出装置は、前記発光素子が発光した前記光線が前記遮光体により遮られる遮光領域を前記受光結果に基づいて算出する算出部をさらに備え、
    前記発光素子は順に発光し、
    前記算出部は前記発光素子ごとに前記遮光領域を算出し、
    前記検出部は、前記算出部により算出された前記遮光領域を組み合わせて前記遮光体の位置および形状を検出する、請求項1に記載の遮光体検出装置。
  3. 前記検出部は、それぞれ異なる前記頂点近傍に配設された少なくとも3つの前記発光素子についての前記遮光領域を組み合わせて前記遮光体の位置および形状を検出する、請求項2に記載の遮光体検出装置。
  4. 前記検出部は、任意の2つの前記発光素子から成る第1の組み合わせについての前記遮光領域が重なる第1の領域と、前記第1の組み合わせとは少なくとも1つ異なる任意の2つの前記発光素子から成る第2の組み合わせについての前記遮光領域が重なる第2の領域と、が重なる第3の領域に前記遮光体が位置し、前記第3の領域の形状を前記遮光体の形状として検出する、請求項2または3に記載の遮光体検出装置。
  5. 前記遮光体検出装置は、前記受光結果に基づいて外来光を受光した受光素子を感知する感知部をさらに備え、
    前記検出部は、前記感知部により外来光を受光したと感知された受光素子以外の前記受光素子による受光結果に基づいて前記遮光体を検出する、請求項2〜4のいずれか一項に記載の遮光体検出装置。
  6. 前記検出部は、前記感知部により外来光を受光したと感知された受光素子が配設された辺以外の辺に配設された前記受光素子による受光結果に基づいて前記遮光体を検出する、請求項5に記載の遮光体検出装置。
  7. 前記検出部は、前記発光素子のうち、発光した際に前記感知部により外来光を受光したと感知された受光素子が前記光線を受光し得る発光素子以外の発光素子についての前記遮光領域を、優先的に組み合わせて前記遮光体を検出する、請求項5または6に記載の遮光体検出装置。
  8. 前記光線は拡散性を有し、
    前記発光素子が発光した前記光線は、前記素子配設部において当該発光素子が配設された頂点と相対する辺の当該光線が拡散する範囲に配設された複数の前記受光素子が受光する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の遮光体検出装置。
  9. 前記素子配設部は、4角形の枠状に形成され、
    前記発光素子は、前記素子配設部における4角形の各頂点近傍にそれぞれひとつ配設される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の遮光体検出装置。
  10. 前記光線は赤外線である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の遮光体検出装置。
  11. 多角形の枠状に形成された素子配設部と、
    前記素子配設部における多角形の頂点のうち少なくとも3つの頂点近傍に配設され光線を発光する発光素子と、
    前記素子配設部における多角形の各辺に複数配設され前記発光素子が発光した光線を受光する受光素子と、
    前記発光素子が光線を発光した際に、前記受光素子による受光結果を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記受光結果に基づいて遮光体を検出する検出部と、
    を備える自動取引装置。
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