JP2014157500A - 交通量算出装置、交通量算出方法 - Google Patents

交通量算出装置、交通量算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易且つ精度良く交通量を算出できる交通量算出装置及び交通量算出方法を提供すること。
【解決手段】本発明に係る断面交通量算出装置1は、移動通信端末2が、基地局の通信範囲に対応する複数のセクタを含むロケーションエリアを跨って移動した際に発するLA境界跨り信号を受信する受信部11と、移動後のロケーションエリアに含まれる複数のセクタの一部又は全部を含む算出エリア毎に、受信部11が受信した跨り信号の数を積算し、エリア間端末流量として算出する端末流量算出部13と、エリア間端末流量に所定の係数を掛け合わせることで、算出エリア毎の移動人数であるエリア間断面交通量を算出する断面交通量算出部15と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、交通量算出装置及び交通量算出方法に関する。
従来、移動通信端末の位置情報を利用して、ある領域の交通量や、ある領域への人口の流出入を調査する技術が知られている。例えば特許文献1には、移動通信端末の位置推定を使用して、所与の時間間隔内の異なる地理的エリア間の人口の流入及び流出を推定する技術が開示されている。
また、特許文献2には、移動通信端末の位置情報に示される所定位置の軌跡であるトリップを生成し、該トリップのうち、ある推定点を中心とした所定大きさのエリアを通過するトリップの数を計数することで通過トリップ数を求め、該通過トリップ数に所定の係数を掛け合わせて推定交通量を算出する技術が開示されている。
特開2012−141935号公報 特開2011−96004号公報
ここで、特許文献1に記載されたシステムでは、移動通信端末の位置データから推計した移動速度や地理的情報から経路候補を探索しているが、このような探索方法の場合、対象となる領域が拡大すると経路候補が増大するため、演算量は膨大となり、経路候補探索の処理は複雑となる。また、特許文献2に記載されたシステムでは、トリップを生成するための設定(トリップの始点及び終点の設定など)をユーザが行う必要があるため、交通量算出を簡易に、且つ、精度良く行うことが難しい。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、簡易且つ精度良く交通量を算出できる交通量算出装置及び交通量算出方法を提供することを目的とする。
本発明に係る交通量算出装置は、移動通信端末が、基地局の通信範囲に対応する複数のセクタを含むロケーションエリアを跨って移動した際に発する跨り信号を受信する受信手段と、移動後のロケーションエリアに含まれる複数のセクタの一部又は全部を含む算出エリア毎に、受信手段が受信した跨り信号の数を積算し、エリア間端末流量として算出する端末流量算出手段と、エリア間端末流量に所定の係数を掛け合わせることで、算出エリア毎の移動人数であるエリア間断面交通量を算出する断面交通量算出手段と、を備える。
この交通量算出装置では、移動通信端末がロケーションエリアを跨って移動した際に発する跨り信号の数から、移動後のロケーションエリアに含まれる複数のセクタの一部又は全部を含む算出エリア毎にエリア間端末流量を算出し、該エリア間端末流量からエリア間断面交通量を算出する。このように、ロケーションエリアを跨った際に移動通信端末が発する信号を算出エリア毎に積算するという簡易な処理で断面交通量を算出できるため、処理を簡易化できる。また、跨り信号は移動通信端末がロケーションエリアを跨いでセクタ間を移動した際に発せられる信号であるため、該跨り信号に基づいて算出される断面交通量は精度の高いものとなる。すなわち、簡易且つ精度良く交通量を算出することができる。
また、本発明に係る交通量算出装置において、人口データと、跨り信号から算出される移動通信端末在圏数とから、所定の係数である拡大係数を算出する拡大係数算出手段をさらに備えることが好ましい。エリア間端末流量からエリア間断面交通量を算出する際に掛け合わせる所定の係数を、人口データと移動通信端末在圏数とから算出された拡大係数とすることで、人口と端末数との関係を考慮しながら、精度良く断面交通量を算出できる。
また、本発明に係る交通量算出装置において、算出エリアと地図データとを照らし合わせることで、各エリア間断面交通量に係る移動手段を推定する移動手段推定手段をさらに備えることが好ましい。地図データを用いることで、断面交通量に加えて、移動に用いた移動手段(電車や車など)を推定することができる。
また、本発明に係る交通量算出装置において、跨り信号には、跨り信号を発した移動通信端末を特定する情報である端末識別情報が含まれており、端末流量算出手段は、跨り信号に示された移動後のセクタが、2以上の他の算出エリアのセクタから直接移動し得る複数隣接セクタである場合には、該跨り信号に含まれている端末識別情報を参照し、該端末識別情報により特定される移動通信端末が発した跨り信号に示された移動後のセクタを含む算出エリアを、複数隣接セクタに移動する前に在圏した算出エリアであると特定し、エリア間端末流量を算出することが好ましい。2以上の他の算出エリアのセクタと隣接するセクタに移動通信端末が移動した際に発される跨り信号のみからは移動前の算出エリアを特定することができないところ、跨り信号に含まれる端末識別情報を用いることで、跨り信号を発した移動通信端末の前回の跨り信号を参照し、移動前の算出エリアを特定できる。すなわち、2以上の他の算出エリアのセクタと隣接するセクタについても精度良く断面交通量を算出できる。
また、本発明に係る交通量算出装置において、断面交通量算出手段は、ユーザが任意に設定した領域であるゾーンについて、該ゾーンに含まれる算出エリアのエリア間断面交通量を積算することで、該ゾーンの断面交通量であるゾーン間断面交通量を算出することが好ましい。これによれば、エリア間断面交通量を用いて、ユーザが任意に設定した領域であるゾーン毎のゾーン間断面交通量を算出できる。
また、本発明に係る交通量算出装置において、断面交通量算出手段は、ゾーンが算出エリアの一部を含んでいる場合には、該算出エリアに占める該ゾーンの占有度に応じて、ゾーン間断面交通量を算出することが好ましい。これによれば、ユーザが任意に設定したゾーンに算出エリアの一部を含むような場合にも、適切にゾーン間断面交通量を算出できる。
また、短期間に同一の移動通信端末が同一のセクタ間移動に基づく跨り信号を複数発している場合に、該跨り信号のうちノイズとなるノイズ信号を除去する制御手段をさらに備えることが好ましい。これによれば、信号強度の変化による信号ばたつきを除去でき、断面交通量の過大推計を防止することができる。
本発明に係る交通量算出方法は、移動通信端末が、基地局の通信範囲に対応する複数のセクタを含むロケーションエリアを跨って移動した際に発する跨り信号を受信する受信ステップと、移動後のロケーションエリアに含まれる複数のセクタの一部又は全部を含む算出エリア毎に、受信ステップにおいて受信した跨り信号の数を積算し、エリア間端末流量として算出する端末流量算出ステップと、エリア間端末流量に所定の係数を掛け合わせることで、算出エリア毎の移動人数であるエリア間断面交通量を算出する断面交通量算出ステップと、を含む。当該交通量算出方法は、上述した交通量算出装置と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、簡易且つ精度良く交通量を算出できる交通量算出装置及び交通量算出方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る断面交通量算出装置による断面交通量算出イメージを示す図である。 本発明の実施形態に係る断面交通量算出装置の概略構成図である。 図2の受信部が受信する信号のデータの構成例を示す図である。 図2の制御部により処理されるデータの構成例を示す図である。 図2の端末流量算出部により処理されるデータの構成例を示す図である。 図2の拡大係数算出部により処理されるデータの構成例を示す図である。 拡大係数を用いた断面交通量算出イメージを示す図である。 図2の断面交通量算出部により処理されるデータの構成例を示す図である。 ゾーン間断面交通量算出イメージを示す図である。 図2の断面交通量算出部により処理されるデータの構成例を示す図である。 複数エリアに跨るゾーンに関するゾーン間断面交通量算出イメージを示す図である。 図2の断面交通量算出部により処理されるデータの構成例を示す図である。 移動手段推定イメージを示す図である。 図2の断面交通量算出装置を構成する計算機のハードウェア構成を示すブロック図である。 図2の断面交通量算出装置による断面交通量算出時の動作を示すフローチャートである。 ロケーションエリアの一部をエリアとする場合の断面交通量算出イメージを示す図である。
以下、図面とともに本発明に係る断面交通量算出装置及び断面交通量算出方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本発明に係る断面交通量算出装置は、移動通信端末の位置情報を利用して、ある領域の断面交通量を算出するものである。より具体的には、本発明に係る断面交通量算出装置は、移動通信端末の位置するロケーションエリア(LA)が変更された場合に移動通信端末が発する信号(以下、LA境界跨り信号と記載する場合がある)に基づいて、断面交通量を算出するものである。このような断面交通量算出について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る断面交通量算出装置による断面交通量算出イメージを示す図である。図1には、上述したロケーションエリアとして、Aエリア201、Bエリア202、Cエリア203の3エリアが示されている。そして、各エリアには、図示しないものも含めて、それぞれ基地局の通信エリア(通信範囲)に対応する1つないし複数のセクタが含まれている。このようなロケ―ションエリアに含まれる複数のセクタの一部又は全部を含むエリアが算出エリアである。以下、本実施形態における説明では、算出エリアは、該算出エリアが属するロケーションエリアに含まれるセクタ全部を含むものとして説明する。すなわち、ロケーションエリアと該ロケーションエリアの算出エリアとは同一の領域であるとして説明する。また、以下の説明において、単にエリアと記載した場合には算出エリアを示すものとする。この場合、Aエリア201からBエリア202に移動する場合にはAbセクタ211からBaセクタ221に移動することとなる。よって、Aエリア201からBエリア202に移動する際にBaセクタ211において移動通信端末が発するLA境界跨り信号を積算すれば、Aエリア201からBエリア202への端末流量が算出できることとなる。このような端末流量は、同一事業者と契約している移動通信端末の台数に過ぎないところ、該端末流量に所定の係数を掛け合わせて人口を推計することで、Aエリア201からBエリア202への断面交通量が算出できる。このような断面交通量算出装置の構成について、図2を用いて以下に説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る断面交通量算出装置の概略構成図である。断面交通量算出装置1は、移動通信端末2と通信を行うことにより、ある2つのエリア間の断面交通量を算出するサーバ装置である。この断面交通量算出装置1は、1台のサーバ装置で構成されていてもよいし、複数のサーバ装置で構成されていてもよい。移動通信端末2は、フィーチャーフォンやスマートフォンなどの携帯電話端末やタブレッド型コンピュータなどのモバイルターミナルである。移動通信端末2は、ロケーションエリアを跨ってセクタを移動した場合に、LA境界跨り信号を移動体通信ネットワークに向けて発信する。
図2に示すように、断面交通量算出装置1は、機能的な構成要素として、受信部(受信手段)11と、制御部(制御手段)12と、端末流量算出部(端末流量算出手段)13と、拡大係数算出部(拡大係数算出手段)14と、断面交通量算出部(断面交通量算出手段)15と、移動手段推定部(移動手段推定手段)16と、記憶部17とを備えている。
受信部11は、移動通信端末2が基地局の通信範囲に対応する複数のセクタを含むロケーションエリアを跨って移動した際に発するLA境界跨り信号(跨り信号)などの信号を移動通信端末2から移動体通信ネットワークを経由して受信する受信手段である。受信部11が受信する信号には、LA境界跨り信号の他に、一定の時間間隔(例えば54分間隔)で移動通信端末2が発する信号(Normal信号)や、移動通信端末2の電源を入れた際に移動通信端末2が発する信号(ON信号)、電源を切った際に移動通信端末2が発する信号(OFF信号)などがある。図2には、移動通信端末2を1台のみ示しているが、実際には複数の移動通信端末2からLA境界跨り信号などの信号を受信する。受信部11は、受信した信号を制御部12に入力する。受信部11が受信するLA境界跨り信号に含まれる信号データについて、図3により説明する。図3は、図2の受信部11が受信する信号のデータの構成例を示す図である。
図3に示すように、受信部11が受信した各信号には、ユーザID(uid)、ユーザ性別情報(gender)、年代情報(age)、居住地情報(residence)、時間情報(time)、セクタ情報(sector)、信号種別(ctype)が含まれている。ユーザID(端末識別情報)は、各移動通信端末2毎に予め設定されている端末ユーザを識別する情報である。性別情報、年代情報、及び居住地情報は、各ユーザIDと紐づいて設定されている移動通信端末2を保持するユーザ毎の情報である。該ユーザ毎の情報は、ユーザIDと共に、移動通信端末2のユーザと契約する事業者の通信システムが保持している情報である。時間情報は、移動通信端末2が発した信号を受信部11が受信した時間を示す情報である。セクタ情報は、受信部11が信号を受信した際に移動通信端末2が在圏するセクタを示す情報である。信号種別は、受信部11が受信した信号の種別を示す情報である。信号の種別として具体的には、LA境界跨り信号の他に、一定の時間間隔(例えば54分間隔)で移動通信端末2が発する信号(Normal信号)や、移動通信端末2の電源を入れた際に移動通信端末2が発する信号(ON信号)、電源を切った際に移動通信端末2が発する信号(OFF信号)などがある。
なお、上述したユーザIDは暗号化されていてもよい。例えば、電子鍵情報を用い、ユーザIDに対して一方向関数を適用することで、ユーザIDを非識別化情報としてもよい。具体的には、一方向関数としてSHA(Secure Hash Algorithm)−256などのハッシュ関数を用い、ユーザIDと鍵情報との連接に対するハッシュ値を出力するなどの演算処理を行うことで、ユーザIDを非識別化情報とすることができる。
図2に戻り、制御部12は、受信部11から入力された信号のうち、ノイズとなる信号(ノイズ信号)を除去する制御手段である。制御部12は、受信部11から入力された信号のうち、信号種別がLA境界跨り信号以外の信号を除去する。また、制御部12は、短期間に、同一の移動通信端末2が同一セクタ間移動に基づくLA境界跨り信号を複数発している場合には、ノイズ信号を除去する。具体的には、例えば、同一の移動通信端末2が、短期間(例えば5秒以内など)に偶数回同一のLA境界を跨いで偶数回LA境界跨り信号を発した場合には、このような信号は信号強度の変化によるノイズ信号であると判断し、除去する。また、同一の移動通信端末2が、短期間(例えば5秒以内など)に奇数回同一のLA境界を跨いで奇数回LA境界跨り信号を発した場合には、最初に受信した信号以外の信号を除去する。このような同一セクタ間移動に基づくLA境界跨り信号の除去は、受信部11に入力された信号の、ユーザID、時間情報、セクタ情報を参照することにより行われる。制御部12は、ノイズ信号を除去した後の信号データを端末流量算出部13及び拡大係数算出部14に入力する。
制御部12によるノイズ信号の除去処理の例について、図4を用いて説明する。図4は図2の制御部12により処理されるデータの構成例を示す図である。図4に示すように、受信部11に入力された各信号のうち、ユーザIDが「u10」の移動通信端末2が発した信号は、信号種別が「Normal信号」であるため、制御部12により除去される。同様に、ユーザIDが「u11」の移動通信端末2が発した信号は信号種別が「ON信号」であり、ユーザIDが「u12」の移動通信端末2が発した信号は信号種別が「OFF信号」であるため、それぞれ制御部12により除去される。また、ユーザIDが「u13」の移動通信端末2は、短期間に同一セクタ間移動に基づくLA境界跨り信号を2回(偶数回)発しているため、これらの信号は制御部12により除去される。
図2に戻り、端末流量算出部13は、制御部12によるノイズ信号の除去が行われた後のLA境界跨り信号を、移動後のエリア毎に積算し、エリア間端末流量として算出する端末流量算出手段である。端末流量算出部13は、一定時間内における端末流量を積算するものであり、一定時間とは例えば1時間〜24時間の範囲などとすることが考えられる。端末流量算出部13は、算出したエリア間端末流量を断面交通量算出部15に入力する。
ここで、図1に示すように、Aエリア201、Bエリア202、Cエリア203の3エリアがあり、Aエリア201に含まれたBエリア202と接するセクタとしてAbセクタ211が、Aエリア201に含まれたCエリア203と接するセクタとしてAcセクタ212が、Bエリア202に含まれたAエリア201と接するセクタとしてBaセクタ221が、Cエリア203に含まれたAエリア201と接するセクタとしてCaセクタ231が、それぞれ存在している場合について、端末流量算出の一例を図5を用いて説明する。図5は、図2の端末流量算出部により処理されるデータの構成例を示す図である。
端末流量算出部13は、図5(a)に示す、時間毎属性・セクタ対端末数データを生成する。該データは、制御部12に入力された信号データについて、セクタ情報毎に信号数を積算したものである。図5(a)に示すhourは、端末流量を積算した時間帯を示しており、本例の「09」とは、9時台に信号を発した端末を積算していることを示している。また、terminalは端末の積算数を示している。例えば、Abセクタに移動した際にLA境界跨り信号を発した横浜に住む30代男性の端末積算数は、9時台において100台であることを示している。
端末流量算出部13は、図5(b)に示すセクタ対隣接エリアデータを保持している。セクタ対隣接エリアデータは、図5(b)に示すように、セクタ情報と移動前エリア及び移動後エリアとを紐づけたデータである。例えば、図5(b)は、セクタ情報がAbである場合には、移動前のエリアがBであり、移動後のエリアがAであることを示している。端末流量算出部13は、図5(b)に示すセクタ対隣接エリアデータを用いることで、図5(a)の時間毎属性・セクタ対端末数データから、図5(c)に示す時間毎属性・移動前エリア・移動後エリア対端末数データを生成する。
ここで、あるエリアのセクタが、2以上の他のエリアのセクタから直接移動し得るセクタ(複数隣接セクタ)である場合、例えば、AエリアのAxセクタが、DエリアのDaセクタ、及び、EエリアのEaセクタと隣接する複数隣接セクタである場合を考える。端末流量算出部13は、Axセクタに移動した際のLA境界跨り信号のみからでは、移動前後のエリアを特定することはできない。すなわち、図5(b)に示すようなセクタ対隣接エリアデータを参照しても、Axセクタは、移動前のエリアがDエリアである場合とEエリアである場合との2パターン存在することとなり、一意に定まらない。この場合、端末流量算出部13は、複数隣接セクタでLA境界跨り信号を発した移動通信端末2のユーザIDを参照し、該ユーザIDにより特定される移動通信端末2が前回発した跨り信号に示された移動後のセクタを含むエリアを、複数隣接セクタに移動する前に在圏したエリアであると特定する。すなわち、端末流量算出部13は、AxセクタでLA境界跨り信号を発した移動通信端末2については、ユーザIDを参照し、該移動通信端末2の前回発したLA境界跨り信号から、Axセクタに移動する前に在圏したエリアを特定する。このことで、移動前のエリアがDエリアであるか、又は、Eエリアであるかを特定でき、図5(c)に示したような、時間毎属性・移動前エリア・移動後エリア対端末数データが生成できる。
図2に戻り、拡大係数算出部14は、端末流量から断面交通量を算出する際に端末流量に掛け合わせる所定の係数である拡大係数を算出する拡大係数算出手段である。拡大係数算出部14は、拡大係数を、人口データと、LA境界跨り信号から算出される移動通信端末在圏数とから算出するものであり、人口データ及び移動通信端末在圏数は例えば属性毎のデータを用いることができる。属性毎の人口データである属性毎人口データは、少なくとも、性別、年代、居住地毎の人口を示すデータである。年代とは、例えば、「30代」のようなある程度のまとまりをもったものであってもよい。また、居住地とは、例えば、「東京」のように、都道府県単位等であってもよい。属性毎人口データは、例えば、住民基本台帳に基づいて生成されたものである。属性毎の移動通信端末在圏数とは、制御部12により入力されたLA境界跨り信号について、ユーザ性別情報、年代情報、居住地情報毎に端末数を積算したものである。拡大係数算出部14は、算出した拡大係数を、断面交通量算出部15に入力する。
拡大係数の算出について、図6を用いて説明する。図6は、図2の拡大係数算出部14により処理されるデータの構成例を示す図である。制御部12により入力されたLA境界跨り信号(9時台に入力された信号)について、拡大係数算出部14が、ユーザ性別情報、年代情報、居住地情報毎に端末数を積算したところ、図6(a)に示す属性毎の移動通信端末在圏数が生成されたとする。そして、拡大係数算出部14が、図6(b)に示す属性毎人口データ(「pop」は人口を示す)を保持しており、居住地が横浜である30代男性は2200人、居住地が横浜である40代男性は3300人が適当な人口であるとする。この場合、図6(a)に示す属性毎の移動通信端末在圏数では、居住地が横浜である30代男性、及び、居住地が横浜である40代男性のいずれも、端末の積算数が1100台となっているため、端末の積算数に対して、居住地が横浜である30代男性の場合は2倍(拡大係数:2)、居住地が横浜である40代男性の場合は3倍(拡大係数:3)することにより、属性毎の断面交通量が算出できる。よって、拡大係数算出部14は、図6(a)に示す属性毎の移動通信端末在圏数と、図6(b)に示す属性毎人口データとから、図6(c)に示す時間毎属性対拡大係数データ(「expand」は拡大係数を示す)を生成し、断面交通量算出部15に入力する。
図2に戻り、断面交通量算出部15は、端末流量算出部13に入力されたエリア間端末流量に、拡大係数算出部14に入力された拡大係数を掛け合わせることで、移動後のエリア毎の移動人数である、エリア間断面交通量を算出する断面交通量算出手段である。断面交通量算出部15は、算出したエリア間断面交通量を、移動手段推定部16に入力するとともに、記憶部17に格納する。拡大係数を用いた断面交通量算出について、図7及び図8を用いて説明する。図7は、拡大係数を用いた断面交通量算出イメージを示す図である。図8は、図2の断面交通量算出部15により処理されるデータの構成例を示す図である。図7では、居住地が横浜である30台男性は端末流量を2倍(拡大係数:2)、居住地が横浜である40代男性は端末流量を3倍(拡大係数:3)することで、エリア間端末流量からエリア間断面交通量を算出する例を示している。具体的に、図8(a)の断面交通量中間データは、端末流量算出部13により入力された時間毎属性・移動前エリア・移動後エリア対端末数データ(図5(c))と、拡大係数算出部14により入力された時間毎属性対拡大係数データ(図6(c))とから、生成される。該断面交通量中間データは、例えば、居住地が横浜である30代男性であってBエリアからAエリアに移動した端末流量は100台であり、拡大係数が2であるため、断面交通量は200人である旨を示している。断面交通量算出部15は、該断面交通量中間データから、図8(b)に示す断面交通量データを生成する。
また、断面交通量算出部15は、ユーザが任意に設定した領域であるゾーンについて、該ゾーンに含まれるエリアのエリア間断面交通量を積算することで、該ゾーンの断面交通量であるゾーン間断面交通量を算出する。ゾーン間断面交通量算出について、図9及び図10を用いて説明する。図9は、ゾーン間断面交通量算出イメージを示す図である。図10は、図2の断面交通量算出部15により処理されるデータの構成例を示す図である。図9に示す例では、ユーザが「区(行政区画)」の範囲をゾーンとして設定しており、Aエリア201はゾーン「磯子区」に、Bエリア202及びCエリア203はゾーン「金沢区」に含まれている。この場合、例えば、ゾーン「磯子区」からゾーン「金沢区」に移動した、居住地が横浜である30代男性の断面交通量は、Aエリア201からBエリア202に移動した居住地が横浜である30代男性の断面交通量と、Aエリア201からCエリア203に移動した居住地が横浜である30代男性の断面交通量とを積算したものとなる。よって、800人と900人とを足し合せた1700人が、ゾーン「磯子区」からゾーン「金沢区」に移動した居住地が横浜である30代男性の断面交通量となる。同様に、ゾーン「金沢区」からゾーン「磯子区」に移動した、居住地が横浜である30代男性の断面交通量は、Bエリア202からAエリア201に移動した居住地が横浜である30代男性の断面交通量と、Cエリア203からAエリア201に移動した居住地が横浜である30代男性の断面交通量とを積算したものとなる。よって、200人と300人とを足し合せた500人が、ゾーン「金沢区」からゾーン「磯子区」に移動した居住地が横浜である30代男性の断面交通量となる。
ゾーン間断面交通量は、具体的には、断面交通量算出部15が保持する図10(a)に示すゾーン対エリア比データと、断面交通量算出部15が算出したエリア間断面交通量(図8(b)に示す断面交通量データ)とから算出される。図10(a)に示すゾーン対エリア比データは、Aエリアの属するゾーンはゾーン「磯子区」、Bエリア及びCエリアの属するゾーンはゾーン「金沢区」であることを示している。また、「ratio」は、それぞれのエリアに占める各ゾーンの比率を示しており、本例では、A〜Cエリアのいずれも比率が1であり、同一のゾーン(ゾーン「磯子区」又はゾーン「金沢区」)が占めていることを示している。そして、該ゾーン対エリア比データと、図8(b)に示す断面交通量データとから、ゾーンを考慮した図10(b)に示すデータが作成され、該データからゾーン間断面交通量データが算出される。
また、断面交通量算出部15は、ゾーンがエリアの一部を含んでいる場合には、該エリアに占める該ゾーンの占有度に応じて、ゾーン間断面交通量を算出する。ゾーン間断面交通量算出について、図11及び図12を用いて説明する。図11は、複数エリアに跨るゾーン間断面交通量算出イメージを示す図である。図12は、図2の断面交通量算出部15により処理されるデータの構成例を示す図である。図11に示す例では、Bエリア205はゾーン「西区」に、Cエリア206はゾーン「中区」に、それぞれ含まれており、Aエリア204は、ゾーン「西区」に含まれる部分とゾーン「中区」に含まれる部分とを有している。すなわち、Aエリア204は複数のゾーンに跨っている。
ゾーン間断面交通量は、具体的には、断面交通量算出部15が保持する図12(a)に示すゾーン対エリア比データと、断面交通量算出部15が算出したエリア間断面交通量(図8(b)に示す断面交通量データ)とから算出される。図12(a)に示すゾーン対エリア比データは、Aエリア204の60%(比率0.6)はゾーン「西区」、40パーセント(比率0.4)はゾーン「中区」であり、Bエリア205はゾーン「西区」、Cエリア206はゾーン「中区」であることを示している。なお、各ゾーンの比率は、エリアに占める面積や人口などから決めることができる。そして、該ゾーン対エリア比データと、図8(b)に示す断面交通量データとから、図12(b)に示すゾーン間断面交通量中間データが算出される。ここで、図12(b)における「from_ratio」は、移動前のエリアに占めるゾーンの比率を示しており、「from_pop」は、比率を考慮した移動前のゾーンの人口を示している。同様に、「to_ratio」は、移動後のエリアに占めるゾーンの比率を示しており、「from_to_pop」は、比率を考慮した移動後のゾーンの人口を示している。例えば、図11のAbセクタ241を移動後のセクタとする信号から求められた、居住地が横浜である30代男性の断面交通量は200人であるが、Aエリア204の60%(比率0.6)はゾーン「西区」、40パーセント(比率0.4)はゾーン「中区」であるため、Bエリア205(ゾーン「西区」)からAエリア204(ゾーン「西区」)へは120人、Bエリア205(ゾーン「西区」)からAエリア204(ゾーン「中区」)へは80人の断面交通量があると算出できる。また、図11のBaセクタ251を移動後のセクタとする信号から求められた、居住地が横浜である30代男性の断面交通量は800人であるが、Aエリア204の60%(比率0.6)はゾーン「西区」、40パーセント(比率0.4)はゾーン「中区」であるため、Aエリア204(ゾーン「西区」)からBエリア205(ゾーン「西区」)へは480人、Aエリア204(ゾーン「中区」)からBエリア205(ゾーン「西区」)へは320人の断面交通量があると算出できる。このようにして、各エリアに占めるゾーンの比率を考慮することで、図12(c)に示すデータが作成され、該データからゾーン間断面交通量データが算出される。
図2に戻り、移動手段推定部16は、エリアと地図データとを照らし合わせることで、断面交通量算出部15に入力されたエリア間断面交通量に係る移動手段を推定する移動手段推定手段である。移動手段推定部16は、地図データを予め保持している。移動手段とは、例えば電車や自動車などの手段をいう。移動手段推定部16は、推定した移動手段を記憶部17に格納する。移動手段推定の具体例について、図13を用いて説明する。図13は、移動手段推定イメージを示す図である。
図13に示すように、Ab1セクタ271とAb2セクタ272とを含むAエリア207と、Ba1セクタ281とBa2セクタ282とを含むBエリア208とが存在し、Ab1セクタ271はBa1セクタ281と接しており、Ab2セクタ272はBa2セクタ282と接している場合を考える。そして、Ab1セクタ271及びBa1セクタ281と重なるように線路が、Ab2セクタ272及びBa2セクタ282に重なるように高速道路が延びているとする。このような移動手段とセクタの位置との対応は、地図データに予め記憶されている。すなわち、断面交通量算出部15に入力されたエリア間断面交通量に係るセクタを特定できれば、地図データから移動手段が推定可能とされている。よって、移動手段推定部16は、断面交通量算出部15に入力されたエリア間断面交通量と、予め記憶した地図データとから、Ab1セクタ及びBa1セクタ間の断面交通量に係る移動手段は電車であり、Ab2セクタ及びBa2セクタ間の断面交通量に係る移動手段は自動車であることを推定する。
図2に戻り、記憶部17は、断面交通量算出部15に格納された断面交通量データ、及び、移動手段推定部16に格納された移動手段を記憶する手段である。
次に、断面交通量算出装置1のハードウェア構成について説明する。図14は、図2の断面交通量算出装置を構成する計算機のハードウェア構成を示すブロック図である。断面交通量算出装置1を構成する計算機30は、物理的には、CPU31と、主記憶装置であるRAM32及びROM33と、ハードディスク装置などの補助記憶装置36と、入力デバイスである入力キー、タッチパネル、マウスなどの入力装置35と、ディスプレイ、スピーカなどの出力装置37と、他の端末装置やサーバ装置との間での通信ネットワークを介したデータの送受信を司る通信モジュール34とを含む情報処理装置として構成されている。断面交通量算出装置1によって実現される機能は、図14に示すCPU31、RAM32などのハードウェア上に所定のプログラムを読み込ませることにより、CPU31の制御のもとで通信モジュール34、入力装置35、出力装置37を動作させるとともに、RAM32や補助記憶装置36におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
次に、図15を参照して、断面交通量算出装置1の動作について説明するとともに、併せて、断面交通量算出装置1における断面交通量算出方法について詳述する。図15は、図2の断面交通量算出装置1による断面交通量算出時の動作を示すフローチャートである。
まず、移動通信端末2から発せられる信号が、受信部11により受信される(ステップS101、受信ステップ)。そして、受信部11が受信した信号に係る情報は制御部12に入力され、制御部12によりノイズ信号が除去される(ステップS102)。具体的には、信号種別がLA境界跨り信号でない信号や、短期間に同一のLA境界を跨ぐことにより発せられたLA境界跨り信号がノイズ信号として除去される。ノイズ信号が除去された後の信号データは、制御部12により端末流量算出部13及び拡大係数算出部14に入力される。
つづいて、端末流量算出部13により、移動後のエリア毎に、一定時間内におけるエリア間端末流量が算出される(ステップS103、端末流量算出ステップ)。また、拡大係数算出部14により、属性毎人口データと属性毎の移動通信端末在圏数とから、拡大係数が算出される(ステップS104)。エリア間端末流量と拡大係数は、それぞれ断面交通量算出部15に入力される。
つづいて、断面交通量算出部15により、エリア間端末流量に拡大係数が掛け合わされて、移動前後のエリア間断面交通量が算出される(ステップS105、断面交通量算出ステップ)。エリア間断面交通量は、記憶部17に格納される(ステップS107)とともに、移動手段推定部16に入力される。そして、移動手段推定部16により、地図データが照らし合わされることにより、エリア間断面交通量に係る移動手段が推定される(ステップS106)。移動手段推定部16により推定された移動手段は、記憶部17に格納される(ステップS107)。
以上、説明した断面交通量算出装置1、及び断面交通量算出装置1における断面交通量算出方法では、移動通信端末2がエリアを跨って移動した際に発するLA境界跨り信号の数から、移動後のエリア毎にエリア間端末流量を算出し、該エリア間端末流量からエリア間断面交通量を算出する。このように、エリアを跨った際に移動通信端末2が発する信号を移動後のエリア毎に積算するという簡易な処理で断面交通量を算出できるため、処理を簡易化できる。また、LA境界跨り信号は移動通信端末2がエリアを跨いでセクタ間を移動した際に発せられる信号であるため、該LA境界跨り信号に基づいて算出される断面交通量は精度の高いものとなる。すなわち、簡易且つ精度良く交通量を算出することができる。
また、断面交通量算出装置1は、人口データと、LA境界跨り信号から算出される移動通信端末在圏数とから、断面交通量算出の際に用いる所定の係数である拡大係数を算出することで、人口と移動通信端末2数との関係を考慮しながら、精度良く断面交通量を算出できる。
また、断面交通量算出装置1は、エリアと地図データとを照らし合わせることで、各エリア間断面交通量に係る移動手段を推定することで、断面交通量に加えて、移動に用いた移動手段(電車や車など)を容易に推定できる。
また、断面交通量算出装置1は、LA境界跨り信号に示された移動後のセクタが、2以上の他のエリアのセクタから直接移動し得る複数隣接セクタである場合には、該LA境界跨り信号に含まれているユーザIDを参照し、該ユーザIDにより特定される移動通信端末2が前回発したLA境界跨り信号に示された移動後のセクタを含むエリアを、複数隣接セクタに移動する前に在圏したエリアであると特定し、エリア間端末流量を算出することで、2以上の他のエリアのセクタと隣接するセクタについても精度良く断面交通量を算出できる。
また、断面交通量算出装置1は、ユーザが任意に設定した領域であるゾーンについて、該ゾーンに含まれるエリアのエリア間断面交通量を積算することで、該ゾーンの断面交通量であるゾーン間断面交通量を算出する。これによれば、エリア間断面交通量を用いて、ユーザが任意に設定した領域であるゾーン毎の断面交通量を算出できる。また、ゾーンをエリアよりも大きな範囲とすることで、エリアよりも大きな範囲の断面交通量を算出できる。
また、断面交通量算出装置1は、ゾーンがエリアの一部を含んでいる場合には、該エリアに占める該ゾーンの占有度に応じて、ゾーン間断面交通量を算出することで、ユーザが任意に設定したゾーンにエリアの一部を含むような場合にも、適切にゾーン間断面交通量を算出できる。
また、短期間に同一の移動通信端末2が同一のセクタ間移動に基づくLA境界跨り信号を複数発している場合に、該LA境界跨り信号のうちノイズとなるノイズ信号を除去する制御部12を備えることで、信号強度の変化による信号ばたつきを除去でき、断面交通量の過大推計を防止できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、エリア間端末流量からエリア間断面交通量を算出する際に掛け合わせる所定の係数には上述した拡大係数を用いるとして説明したが、その他の係数を用いてもよい。
また、エリア(算出エリア)は、該エリアが属するロケーションエリアに含まれるセクタ全部を含むものとして説明したがこれに限定されず、該エリアが属するロケーションエリアに含まれるセクタの一部を含むものであってもよい。例えば、図16(a)に示されるように、ロケーションエリアとしてA−LA300とB−LA400という領域があり、A−LA300がAb1セクタ311、Ab2セクタ312、Ab3セクタ313、Ab4セクタ314を含んでおり、B−LA400がBa1セクタ411、Ba2セクタ412、Ba3セクタ413、Ba4セクタ414を含んでおり、A−LA300の各セクタのうちAb2セクタ312及びAb3セクタ313を含むエリアがAエリア310、B−LA400の各セクタのうちBa2セクタ412及びBa3セクタ413を含むエリアがBエリア410である場合を考える。この場合、Aエリア310とBエリア410間での断面交通量は、Aエリア310及びBエリア410が含むセクタ間の移動のみを積算すればよく、Aエリア310からBエリア410への断面交通量はBa2セクタ412とBa3セクタ413で発したLA境界跨り信号に基づく断面交通量を積算したものであり、20人+30人で50人である(図16(b)に示した各セクタの断面交通量より算出)。また、Bエリア410からAエリア310への断面交通量はAb2セクタ312とAb3セクタ313で発したLA境界跨り信号に基づく断面交通量を積算したものであり、20人+40人で60人である(図16(b)に示した各セクタの断面交通量より算出)。
1…断面交通量算出装置、2…移動通信端末、11…受信部(受信手段)、12…制御部、13…端末流量算出部(端末流量算出手段)、14…拡大係数算出部(拡大係数算出手段)、15…断面交通量算出部(断面交通量算出手段)、16…移動手段推定部(移動手段推定手段)、17…記憶部。

本発明に係る交通量算出装置は、移動通信端末が、基地局の通信範囲に対応する複数のセクタを含むロケーションエリアを跨って移動した際に発する跨り信号を受信する受信手段と、移動後のロケーションエリアに含まれる複数のセクタの一部又は全部を含む算出エリア毎に、受信手段が受信した跨り信号の数を積算し、エリア間端末流量として算出する端末流量算出手段と、エリア間端末流量に所定の係数を掛け合わせることで、算出エリア毎の移動人数であるエリア間断面交通量を算出する断面交通量算出手段と、を備え、跨り信号には、跨り信号を発した移動通信端末を特定する情報である端末識別情報が含まれており、端末流量算出手段は、跨り信号に示された移動後のセクタが、2以上の他の算出エリアのセクタから直接移動し得る複数隣接セクタである場合には、該跨り信号に含まれている端末識別情報を参照し、該端末識別情報により特定される移動通信端末が前回発した跨り信号に示された移動後のセクタを含む算出エリアを、複数隣接セクタに移動する前に在圏した算出エリアであると特定し、エリア間端末流量を算出する。
本発明に係る交通量算出方法は、交通量算出装置が実行する交通量算出方法であって、移動通信端末が、基地局の通信範囲に対応する複数のセクタを含むロケーションエリアを跨って移動した際に発する跨り信号を受信する受信ステップと、移動後のロケーションエリアに含まれる複数のセクタの一部又は全部を含む算出エリア毎に、受信ステップにおいて受信した跨り信号の数を積算し、エリア間端末流量として算出する端末流量算出ステップと、エリア間端末流量に所定の係数を掛け合わせることで、算出エリア毎の移動人数であるエリア間断面交通量を算出する断面交通量算出ステップと、を含み、跨り信号には、跨り信号を発した移動通信端末を特定する情報である端末識別情報が含まれており、端末流量算出ステップでは、跨り信号に示された移動後のセクタが、2以上の他の算出エリアのセクタから直接移動し得る複数隣接セクタである場合には、該跨り信号に含まれている端末識別情報を参照し、該端末識別情報により特定される移動通信端末が前回発した跨り信号に示された移動後のセクタを含む算出エリアを、複数隣接セクタに移動する前に在圏した算出エリアであると特定し、エリア間端末流量を算出する。当該交通量算出方法は、上述した交通量算出装置と同様の効果を奏することができる。

Claims (8)

  1. 移動通信端末が、基地局の通信範囲に対応する複数のセクタを含むロケーションエリアを跨って移動した際に発する跨り信号を受信する受信手段と、
    前記移動後のロケーションエリアに含まれる複数のセクタの一部又は全部を含む算出エリア毎に、前記受信手段が受信した前記跨り信号の数を積算し、エリア間端末流量として算出する端末流量算出手段と、
    前記エリア間端末流量に所定の係数を掛け合わせることで、前記算出エリア毎の移動人数であるエリア間断面交通量を算出する断面交通量算出手段と、を備える交通量算出装置。
  2. 人口データと、前記跨り信号から算出される移動通信端末在圏数とから、前記所定の係数である拡大係数を算出する拡大係数算出手段をさらに備える、請求項1に記載の交通量算出装置。
  3. 前記算出エリアと地図データとを照らし合わせることで、各前記エリア間断面交通量に係る移動手段を推定する移動手段推定手段をさらに備える、請求項1又は2に記載の交通量算出装置。
  4. 前記跨り信号には、前記跨り信号を発した移動通信端末を特定する情報である端末識別情報が含まれており、
    前記端末流量算出手段は、
    前記跨り信号に示された移動後の前記セクタが、2以上の他の算出エリアのセクタから直接移動し得る複数隣接セクタである場合には、該跨り信号に含まれている前記端末識別情報を参照し、該端末識別情報により特定される移動通信端末が前回発した跨り信号に示された移動後のセクタを含む算出エリアを、前記複数隣接セクタに移動する前に在圏した算出エリアであると特定し、前記エリア間端末流量を算出する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の交通量算出装置。
  5. 前記断面交通量算出手段は、
    ユーザが任意に設定した領域であるゾーンについて、該ゾーンに含まれる前記算出エリアの前記エリア間断面交通量を積算することで、該ゾーンの断面交通量であるゾーン間断面交通量を算出する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の交通量算出装置。
  6. 断面交通量算出手段は、
    前記ゾーンが前記算出エリアの一部を含んでいる場合には、該算出エリアに占める該ゾーンの占有度に応じて、前記ゾーン間断面交通量を算出する、請求項5に記載の交通量算出装置。
  7. 短期間に同一の移動通信端末が同一のセクタ間移動に基づく前記跨り信号を複数発している場合に、該跨り信号のうちノイズとなるノイズ信号を除去する制御手段をさらに備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の交通量算出装置。
  8. 移動通信端末が、基地局の通信範囲に対応する複数のセクタを含むロケーションエリアを跨って移動した際に発する跨り信号を受信する受信ステップと、
    前記移動後のロケーションエリアに含まれる複数のセクタの一部又は全部を含む算出エリア毎に、前記受信ステップにおいて受信した前記跨り信号の数を積算し、エリア間端末流量として算出する端末流量算出ステップと、
    前記エリア間端末流量に所定の係数を掛け合わせることで、前記算出エリア毎の移動人数であるエリア間断面交通量を算出する断面交通量算出ステップと、を含む交通量算出方法。
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