JP2014157314A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】被写体像のコントラストを示す評価値を算出して焦点調節を行う撮像装置において、評価値の変化に対応した合焦動作を実現すること。
【解決手段】撮像装置は、フォーカスレンズを含む撮影光学系12と、撮影光学系及び撮像素子を介して画像信号を出力する撮影部13を備える。焦点算出部14は、画像信号から被写体像のコントラストを示す焦点評価値を求め、焦点評価値が最大となるフォーカスレンズ位置を算出する。速度可変設定部17は、焦点評価値の勾配の変化率が極値となる焦点評価値と、焦点評価値の勾配が極値となる焦点評価値に基づいて、フォーカスレンズの速度を変更する際の閾値を設定する。駆動制御部15は、焦点評価値と閾値との比較結果に応じてフォーカスレンズの駆動速度を可変制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】撮像装置は、フォーカスレンズを含む撮影光学系12と、撮影光学系及び撮像素子を介して画像信号を出力する撮影部13を備える。焦点算出部14は、画像信号から被写体像のコントラストを示す焦点評価値を求め、焦点評価値が最大となるフォーカスレンズ位置を算出する。速度可変設定部17は、焦点評価値の勾配の変化率が極値となる焦点評価値と、焦点評価値の勾配が極値となる焦点評価値に基づいて、フォーカスレンズの速度を変更する際の閾値を設定する。駆動制御部15は、焦点評価値と閾値との比較結果に応じてフォーカスレンズの駆動速度を可変制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動焦点調節装置を備える撮像装置に関し、より詳しくはデジタルカメラやビデオカメラ等に利用されるオートフォーカス(自動焦点調節)技術に関する。
デジタルカメラやビデオカメラ等においては、いわゆるコントラスト検出方式のオートフォーカス(AF)が用いられている。この方式では、CCD(電荷結合素子)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)等を用いた撮像素子により得た画像信号から、被写体像のコントラストを示す焦点評価値を算出し、フォーカスレンズを光軸方向に移動させて合焦動作が自動で行われる。AFスキャン動作中に被写体像の焦点評価値がピークとなる位置近傍ではスキャンを密にしてレンズを低速で駆動し、焦点評価値が小さい値のときは、高速で駆動することによってAF動作を高速化する方法がある。
特許文献1には、AFスキャン動作中に焦点評価値がピークとなる位置から離れているところから焦点評価値の形状により、フォーカス速度を可変させ、焦点評価値を取得することで合焦動作を高速化する技術が記載されている。焦点評価値の変化量とフォーカスレンズ位置の変化量との比から評価値変化率が算出される。評価値変化率が増加しているときにフォーカスレンズの高速駆動が行われ、評価値変化率が減少しているときに低速駆動が行われる。
しかしながら、特許文献1に記載された技術においては、フォーカスレンズの速度を変更する位置が焦点評価値に依存しない。このため、コントラストの高い被写体の場合、焦点評価値がピーク値に対して低い値から低速駆動が行われてしまい、コントラストに応じて低速駆動範囲を決めることができず、AF動作を高速化できないという課題がある。
本発明は、被写体像のコントラストを示す評価値を算出して焦点調節を行う撮像装置において、評価値の変化に対応した合焦動作を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る装置は、焦点調節を行うレンズを含む撮像光学系と、前記レンズの駆動手段を備える撮像装置であって、前記撮像光学系を介して結像される被写体からの光を受光して光電変換し、画像信号を出力する撮像手段と、前記画像信号を取得して被写体像のコントラストを示す評価値と、前記評価値の勾配の変化率が極値となる第1評価値と、前記評価値の勾配が極値となる第2評価値を算出する焦点算出手段と、前記焦点算出手段から前記第1評価値および第2評価値を取得し、前記レンズの速度を変更する際に前記評価値との比較に用いる閾値を設定する速度可変設定手段と、前記焦点算出手段が算出した前記評価値と、前記速度可変設定手段が設定した前記閾値とを比較し、前記評価値が前記閾値未満である場合、前記レンズの速度を第1の速度で駆動させる制御を行い、前記評価値が前記閾値以上である場合、前記レンズの速度を、前記第1の速度よりも小さい第2の速度で駆動させる制御を行う駆動制御手段を備える。
本発明によれば、被写体像のコントラストを示す評価値の変化に対応した合焦動作を実現することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。撮像装置はカメラ本体部11と撮像光学系12を備える。
撮像光学系12は、レンズ群12a、絞り12b、シャッタ12c、フォーカスレンズの駆動部12dと位置検出部12eを備える。レンズ群12aは不図示の変倍操作に用いるズームレンズや焦点調節用のフォーカスレンズ、像振れ補正用レンズ等を備える。撮像部13は、撮像光学系12を介して結像される被写体光を受光して光電変換する撮像素子を有し、撮像した画像の画像信号を生成する。焦点算出部14は撮像部13からの画像信号をもとに焦点評価値を演算する。この焦点評価値はコントラスト検出により画像信号の高域周波数成分を抽出することで算出される。焦点算出部14は演算結果を記憶部16と速度可変設定部17に出力する。
駆動制御部15は駆動部12を制御し、フォーカスレンズを可変速駆動させる。これにより合焦位置を探索するスキャン動作が行われる。記憶部16は、焦点算出部14が演算した焦点評価値およびこれに対応するフォーカスレンズ位置情報を記憶する。フォーカスレンズ位置情報は位置検出部12eから既知の方法で取得される。速度可変設定部17は、焦点算出部14が求めた焦点評価値の勾配や勾配の変化率を用いて、フォーカスレンズの駆動速度を可変制御する際の閾値を設定する。この閾値の設定処理について、図2(A)を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。撮像装置はカメラ本体部11と撮像光学系12を備える。
撮像光学系12は、レンズ群12a、絞り12b、シャッタ12c、フォーカスレンズの駆動部12dと位置検出部12eを備える。レンズ群12aは不図示の変倍操作に用いるズームレンズや焦点調節用のフォーカスレンズ、像振れ補正用レンズ等を備える。撮像部13は、撮像光学系12を介して結像される被写体光を受光して光電変換する撮像素子を有し、撮像した画像の画像信号を生成する。焦点算出部14は撮像部13からの画像信号をもとに焦点評価値を演算する。この焦点評価値はコントラスト検出により画像信号の高域周波数成分を抽出することで算出される。焦点算出部14は演算結果を記憶部16と速度可変設定部17に出力する。
駆動制御部15は駆動部12を制御し、フォーカスレンズを可変速駆動させる。これにより合焦位置を探索するスキャン動作が行われる。記憶部16は、焦点算出部14が演算した焦点評価値およびこれに対応するフォーカスレンズ位置情報を記憶する。フォーカスレンズ位置情報は位置検出部12eから既知の方法で取得される。速度可変設定部17は、焦点算出部14が求めた焦点評価値の勾配や勾配の変化率を用いて、フォーカスレンズの駆動速度を可変制御する際の閾値を設定する。この閾値の設定処理について、図2(A)を参照して説明する。
図2(A)の横軸はフォーカスレンズの位置を表し、縦軸は焦点評価値とその1階および2階の変化率を表わす。実線G1は、フォーカスレンズ位置(以下、単にレンズ位置という)に対する焦点評価値を例示する。点線G2は、レンズ位置に対する焦点評価値の勾配の変化率を表す。1点鎖線G3は焦点評価値の勾配を表す。なお、焦点評価値の勾配とは1階の微係数であり、焦点評価値の勾配の変化率とは2階の微係数である。図2(A)の原点位置P0は、フォーカスレンズがスキャン動作を開始する位置とする。実線G1に示す焦点評価値は原点位置P0から増加して、最大値を示した後で減少する標準的な山形状を示している。
フォーカスレンズは駆動部12dにより原点位置P0から移動を開始し、焦点評価値が所定値以下の場合に高速で駆動される。高速駆動ではフォーカスレンズの速度が第1の速度に設定される。高速駆動中に焦点算出部14は、レンズ位置を取得し、焦点評価値、焦点評価値の勾配、焦点評価値の勾配の変化率を算出し、これらのデータを記憶部16に記憶させる。高速駆動中に焦点評価値が次第に増加していき、位置P1に到達する。この位置P1は、焦点評価値の勾配の変化率が極値となる位置であり、焦点評価値A1を示す。ここで、焦点評価値の勾配の変化率の極値とは焦点評価値の2階微分値の極値のことである。このとき、焦点評価値A1が記憶部16に記憶される。さらにフォーカスレンズが移動して位置P2に到達する。この位置P2は、焦点評価値の勾配が極値となる位置であり、焦点評価値A2を示す。ここで、焦点評価値の勾配の極値とは、焦点評価値の1階微分値の極値のことである。速度可変設定部17は、焦点評価値A1と焦点評価値A2に基づいて速度変更用の閾値を設定する。この閾値は、フォーカスレンズの速度を高速から低速に変更する際の閾値(Tと記す)である。
閾値Tは、焦点評価値の勾配の変化率が極値となる第1評価値A1と、焦点評価値の勾配が極値(極大値)となる第2評価値A2を用いて、下式で定義される。
式(1)中の係数Kは、基準となる被写体の焦点評価値を用いて決められた正値に設定される。関数f(A1,A2)は、A2とA1との差を変数とする1次関数である。つまり、速度可変設定部17は第2評価値A2から第1評価値A1を減算する。この差を係数Kで除算した値に1を加算した1次関数式がf(A1,A2)である。関数f(A1,A2)の値と焦点評価値A2の積によって閾値Tが算出される。閾値Tは、焦点評価値A2とA1との差が大きいほど、大きな値となる。
位置P2からフォーカスレンズをさらに移動させると、位置P3に到達する。この位置P3は、焦点評価値が閾値Tとなるレンズ位置である。位置P3への到達により、駆動制御部15はフォーカスレンズの駆動速度を高速から低速に変更する。低速駆動では、フォーカスレンズを高速駆動時の第1の速度よりも小さい第2の速度で駆動させる制御が行われる。フォーカスレンズが低速で移動し、その位置は位置P4に到達する。この位置P4は焦点評価値がピーク値Amaxとなる位置である。位置P4への到達後、さらにフォーカスレンズを低速駆動させると、焦点評価値が増加から減少に転ずる。焦点評価値を数点取得するサンプリング処理が実行された後、フォーカスレンズの駆動制御が停止される。焦点算出部14は、記憶部16に記憶された焦点評価値の最大値と、その近傍の2点での焦点評価値を取得する。それぞれのレンズ位置から焦点評価値がピークとなるレンズ位置が算出される。その後、焦点算出部14は合焦判定を行い、駆動制御部15は焦点評価値がピークとなるレンズ位置にフォーカスレンズを移動させ、AF動作が完了する。
次に、本実施形態による閾値Tの設定方法と、特許文献1による従来例の方法(以下、従来法という)とを対比して説明する。
従来法では、被写体の焦点評価値の勾配が増加から減少に変化する焦点評価値A2を閾値に設定する。つまり、焦点評価値が閾値A2を超えた場合にフォーカスレンズが低速で駆動される範囲は、図2(A)に示す範囲Lである。これに対して本実施形態では、焦点評価値が式(1)で示した閾値Tを超えた場合にフォーカスレンズが低速で駆動される範囲は、図2(A)に示す範囲Laである。よって、範囲Laを従来法の範囲Lより小さくすることができる。これは、前記の方法を用いることで、フォーカスレンズの駆動速度を高速から低速に変更する閾値Tを、従来法よりも大きくできるからである。
以上により、AF動作を従来法よりも高速化できる。
従来法では、被写体の焦点評価値の勾配が増加から減少に変化する焦点評価値A2を閾値に設定する。つまり、焦点評価値が閾値A2を超えた場合にフォーカスレンズが低速で駆動される範囲は、図2(A)に示す範囲Lである。これに対して本実施形態では、焦点評価値が式(1)で示した閾値Tを超えた場合にフォーカスレンズが低速で駆動される範囲は、図2(A)に示す範囲Laである。よって、範囲Laを従来法の範囲Lより小さくすることができる。これは、前記の方法を用いることで、フォーカスレンズの駆動速度を高速から低速に変更する閾値Tを、従来法よりも大きくできるからである。
以上により、AF動作を従来法よりも高速化できる。
次に、焦点評価値の最大値が図2(A)より大きい場合について、図2(B)を参照して説明する。焦点評価値の勾配の変化率が極大値となる焦点評価値は、焦点評価値B1である。また焦点評価値の勾配が極大値となる焦点評価値は、焦点評価値B2である。これらに基づいて閾値Tは下式のように設定される。
式(2)に示すように、焦点評価値B2とB1との差が大きいほど、関数f(B1,B2)の値が大きいので、閾値Tを大きく設定できる。従来法の閾値は、焦点評価値の勾配の極値における焦点評価値B2である。よって、閾値TとB2の差は、図2(A)に示す差T−A2より大きくなる。
従来法では、フォーカスレンズが低速駆動される範囲Lは被写体によらず一定である。これに対して本実施形態では、焦点評価値が式(2)で示した閾値Tを超えた場合にフォーカスレンズが低速で駆動される範囲は、図2(B)に示す範囲Lbとなる。焦点評価値の最大値が図2(A)に比べて大きい場合でも、スキャン動作中の低速駆動範囲LbがLより小さい。よって、AF動作を高速化できる。
従来法では、フォーカスレンズが低速駆動される範囲Lは被写体によらず一定である。これに対して本実施形態では、焦点評価値が式(2)で示した閾値Tを超えた場合にフォーカスレンズが低速で駆動される範囲は、図2(B)に示す範囲Lbとなる。焦点評価値の最大値が図2(A)に比べて大きい場合でも、スキャン動作中の低速駆動範囲LbがLより小さい。よって、AF動作を高速化できる。
次に、焦点評価値の最大値が小さい場合について、図2(C)を参照して説明する。焦点評価値の勾配の変化率が極大値となる焦点評価値は、焦点評価値C1である。また焦点評価値の勾配が極大値となる焦点評価値は焦点評価値C2である。閾値Tは下式のように設定される。
式(3)に示すように、焦点評価値C2とC1との差が小さい場合、関数f(C1,C2)の値が小さくなるので、閾値Tの値を小さく設定できる。焦点評価値が閾値Tを超えた場合にフォーカスレンズが低速駆動される範囲は図2(C)に示す範囲Lcであり、従来法の範囲Lよりも小さくなる。従来法では、焦点評価値C2を閾値としているため、フォーカスレンズが低速駆動される範囲Lは被写体によらず一定である。なお、焦点評価値の最大値が小さい場合、焦点評価値の最大値近傍の形状変化が緩やかであり、焦点評価値の最大値が判定しづらい。このため、低速駆動する範囲を小さくし過ぎない方がよい。
以上のように、本実施形態では、焦点評価値の勾配の変化率が極大値となる焦点評価値を第1評価値とし、焦点評価値の勾配が極値となる焦点評価値を第2評価値とするとき、第2評価値と第1評価値との差、および第2評価値を用いて閾値を設定する。すなわち、第2評価値と第1評価値との差の関数fと第2評価値との積から閾値Tが設定される。このため、フォーカスレンズの低速駆動範囲は、被写体像のコントラストに応じて、従来法の範囲Lより狭い範囲に設定できる。
式(3)に示すように、焦点評価値の最大値が、図2(A)に示す標準的な場合より小さい場合、閾値Tが小さくなる。フォーカスレンズの低速駆動範囲Lcは、図2(A)に示す低速駆動範囲Laより大きくなる。最大値近傍の形状がなだらかな図2(C)の場合には、図2(A)に示す低速駆動範囲Laよりも広い範囲でスキャン動作を行う方が、より多くのレンズ位置で焦点評価値を取得できる。よって、合焦位置を算出しやすい。換言すれば、低速駆動範囲が狭すぎると合焦位置が判定できなくなり、再度スキャン動作を必要とする。これでは高速化を防げる原因となる。本実施形態のように図2(C)にて閾値Tが小さくなることにより、フォーカスレンズの低速駆動範囲が広がり、結果としてAF動作の高速化に寄与する。
次に図3のフローチャートを参照して、本実施形態のAF動作を説明する。
まず、S101で焦点算出部14は、撮像素子の画像出力信号に関して撮影画像の所定の領域に測距領域(焦点検出領域)を設定してS102へ処理を進める。S102で駆動制御部15は、撮影モードや焦点距離に応じたスキャン範囲を設定する。S103で駆動制御部15は駆動部12dによりフォーカスレンズを、S102で設定したスキャン範囲の端に移動させる。S104で駆動制御部15は、フォーカスレンズの駆動速度を第1の速度に設定し、スキャン範囲の反対側の端方向へ向けてフォーカス駆動を行う。S105では、フォーカスレンズの高速駆動中に、焦点算出部14が焦点評価値を算出し、位置検出部12eから取得したレンズ位置のデータが焦点評価値と併せてそれぞれ記憶部16に記憶される。S106で焦点算出部14は、S105で取得した焦点評価値、およびレンズ位置を用いて、焦点評価値の勾配の変化率を算出し、記憶部16に記憶させる。
まず、S101で焦点算出部14は、撮像素子の画像出力信号に関して撮影画像の所定の領域に測距領域(焦点検出領域)を設定してS102へ処理を進める。S102で駆動制御部15は、撮影モードや焦点距離に応じたスキャン範囲を設定する。S103で駆動制御部15は駆動部12dによりフォーカスレンズを、S102で設定したスキャン範囲の端に移動させる。S104で駆動制御部15は、フォーカスレンズの駆動速度を第1の速度に設定し、スキャン範囲の反対側の端方向へ向けてフォーカス駆動を行う。S105では、フォーカスレンズの高速駆動中に、焦点算出部14が焦点評価値を算出し、位置検出部12eから取得したレンズ位置のデータが焦点評価値と併せてそれぞれ記憶部16に記憶される。S106で焦点算出部14は、S105で取得した焦点評価値、およびレンズ位置を用いて、焦点評価値の勾配の変化率を算出し、記憶部16に記憶させる。
S107で焦点算出部14は、焦点評価値の勾配の変化率が極値に達したか否かを判定する。焦点評価値の勾配の変化率が極値に達していない場合、S104に処理を戻す。また、焦点評価値の勾配の変化率が極値に達した場合には、S108に処理を進める。S108で焦点算出部14は、焦点評価値の勾配の変化率が極値となる焦点評価値(第1評価値)を記憶部16に記憶し、S109へ進む。S109で駆動部12dはフォーカスレンズをさらに駆動させ、焦点評価値とレンズ位置が取得されて、それぞれ記憶部16に記憶される。S110で焦点算出部14は焦点評価値の勾配(変化率)を算出する。
S111で焦点算出部14は、焦点評価値の勾配が極値に達したか否かを判定する。焦点評価値の勾配が極値に達していない場合、S109へ処理を戻す。また焦点評価値の勾配が極値に達している場合にはS112へ処理を進める。S112では、焦点評価値の勾配の極値における焦点評価値(第2評価値)が記憶部16に記憶される。S113で速度可変設定部17は、S108で求めた第1評価値と、S112で記憶した第2評価値を用いて前記閾値Tを設定する。次のS114で駆動部12dはさらにフォーカスレンズを駆動させ、焦点評価値およびレンズ位置が取得されて、それぞれ記憶部16に記憶される。S115で駆動制御部15は、取得した焦点評価値がS113で設定した閾値Tに達したか否かを判定する。焦点評価値が閾値Tに達していない場合にはS114に処理を戻す。また焦点評価値が閾値Tに達した場合には、S116へ処理を進める。
S111で焦点算出部14は、焦点評価値の勾配が極値に達したか否かを判定する。焦点評価値の勾配が極値に達していない場合、S109へ処理を戻す。また焦点評価値の勾配が極値に達している場合にはS112へ処理を進める。S112では、焦点評価値の勾配の極値における焦点評価値(第2評価値)が記憶部16に記憶される。S113で速度可変設定部17は、S108で求めた第1評価値と、S112で記憶した第2評価値を用いて前記閾値Tを設定する。次のS114で駆動部12dはさらにフォーカスレンズを駆動させ、焦点評価値およびレンズ位置が取得されて、それぞれ記憶部16に記憶される。S115で駆動制御部15は、取得した焦点評価値がS113で設定した閾値Tに達したか否かを判定する。焦点評価値が閾値Tに達していない場合にはS114に処理を戻す。また焦点評価値が閾値Tに達した場合には、S116へ処理を進める。
S116で駆動制御部15は、フォーカスレンズの駆動速度を前記第2の速度に変更し、低速駆動を行い、S117に処理を進める。S117で駆動部12dはさらにフォーカスレンズを駆動し、焦点評価値とレンズ位置が取得され、それぞれ記憶部16に記憶される。次のS118で焦点算出部14は、取得した焦点評価値が所定回数減少したか否かを判定する。焦点評価値が所定回数減少していない場合、S117に戻り、駆動部12dはフォーカスレンズをさらに駆動し、焦点評価値、レンズ位置を取得する処理が実行される。一方、S118で焦点評価値が所定回数減少した場合には、S119へ処理を進める。S119で駆動制御部15は、駆動部12dによりフォーカスレンズの駆動を停止させる。次のS120で駆動制御部15は、焦点評価値が最大となる合焦状態でのレンズ位置を算出し、S121で合焦判定を行う。S122で駆動部12dは駆動制御部15の制御指令に従って、フォーカスレンズをS120で算出した合焦状態でのレンズ位置へ移動させて、AF動作を終了する。
以上説明したように本実施形態では、焦点評価値の勾配の変化率が極値となる第1評価値と、焦点評価値の勾配が極値となる第2評価値を用いて、フォーカスレンズの駆動速度を変更する際の閾値が速度可変設定部17により設定される。この閾値と焦点評価値との比較結果に応じて、駆動制御部15によりフォーカスレンズの速度が可変制御される。すなわち、焦点評価値が閾値未満である場合、レンズ速度を第1の速度で駆動させる制御が行われ、焦点評価値が閾値以上である場合、レンズ速度を第1の速度よりも小さい第2の速度で駆動させる制御が行われる。フォーカスレンズが低速駆動を開始する閾値を適切に設定することで焦点評価値の変化に対応した最適速度での合焦動作を実現できる。
なお、本実施形態では、焦点評価値の勾配の変化率の極大値における第1評価値と、焦点評価値の勾配の極大値における第2評価値に基づいて前記閾値Tを設定した。これに限らず、速度可変設定部17が焦点評価値およびその勾配と、焦点評価値の勾配の変化率に基づいて閾値を設定してもよい。また、本発明は高速と低速との2種類の駆動速度を変更する場合に限らず、係数Kの可変設定等により3段階以上の速度設定変更に応用可能である。
12 撮像光学系
13 撮像部
14 焦点算出部
15 駆動制御部
17 速度可変設定部
13 撮像部
14 焦点算出部
15 駆動制御部
17 速度可変設定部
Claims (6)
- 焦点調節を行うレンズを含む撮像光学系と、前記レンズの駆動手段を備える撮像装置であって、
前記撮像光学系を介して結像される被写体からの光を受光して光電変換し、画像信号を出力する撮像手段と、
前記画像信号を取得して被写体像のコントラストを示す評価値と、前記評価値の勾配の変化率が極値となる第1評価値と、前記評価値の勾配が極値となる第2評価値を算出する焦点算出手段と、
前記焦点算出手段から前記第1評価値および第2評価値を取得し、前記レンズの速度を変更する際に前記評価値との比較に用いる閾値を設定する速度可変設定手段と、
前記焦点算出手段が算出した前記評価値と、前記速度可変設定手段が設定した前記閾値とを比較し、前記評価値が前記閾値未満である場合、前記レンズの速度を第1の速度で駆動させる制御を行い、前記評価値が前記閾値以上である場合、前記レンズの速度を、前記第1の速度よりも小さい第2の速度で駆動させる制御を行う駆動制御手段を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記速度可変設定手段は、前記評価値の勾配の変化率が極大値となる前記第1評価値と、前記第2評価値との差を変数とする関数式を用いて前記閾値を設定することを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記速度可変設定手段は、前記関数式と前記第2評価値との積を算出して前記閾値を設定することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記関数式は、前記第2評価値から前記第1評価値を減算した結果を係数で除算した値に1を加算した1次関数式であることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
- 前記閾値は、前記第2評価値より大きいことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 焦点調節を行うレンズを含む撮像光学系と、前記レンズの駆動手段を備える撮像装置にて実行される制御方法であって、
前記撮像光学系を介して結像される被写体からの光を受光して光電変換し、画像信号を出力する撮像ステップと、
前記画像信号を取得して被写体像のコントラストを示す評価値と、前記評価値の勾配の変化率が極値となる第1評価値と、前記評価値の勾配が極値となる第2評価値を算出する焦点算出ステップと、
前記第1評価値および第2評価値を取得し、前記レンズの速度を変更する際に前記評価値との比較に用いる閾値を設定する速度可変設定ステップと、
前記評価値と、前記速度可変設定ステップで設定した前記閾値とを比較する比較ステップと、
前記評価値が前記閾値未満である場合、前記レンズの速度を第1の速度で駆動させる制御を行い、前記評価値が前記閾値以上である場合、前記レンズの速度を、前記第1の速度よりも小さい第2の速度で駆動させる制御を行う駆動制御ステップを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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JP (1) | JP2014157314A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014228592A (ja) * | 2013-05-20 | 2014-12-08 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、撮像システム、撮像装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体 |
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2013
- 2013-02-18 JP JP2013028818A patent/JP2014157314A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014228592A (ja) * | 2013-05-20 | 2014-12-08 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、撮像システム、撮像装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体 |
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