JP2014155933A - レードルターレット - Google Patents

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Abstract

【課題】集塵機構の設置コストを低く抑えると共に、集塵機構の構造を簡単なものにする。
【解決手段】本発明のレードルターレット1は、取鍋3を上下方向に昇降自在に支持する昇降フレーム11と、昇降フレーム11を上下軸回りに旋回させることにより取鍋3を注湯位置Pに移動させる取鍋旋回手段9と、を備えたレードルターレット1において、昇降フレーム11には、昇降フレーム11に配備された取鍋3の下側を周方向に沿って包囲すると共に、注湯位置Pに位置する取鍋3の下側で発生するヒュームを吸い込む集塵フード25が設けられ、集塵フード25は、昇降フレーム11の昇降に伴って昇降可能となるように配設されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、集塵機能を備えたレードルターレットに関するものである。
連続鋳造設備には、取鍋をタンディッシュ上で支持するレードルターレットが設けられる。具体的には、レードルターレットには、取鍋を上下方向に昇降自在に支持する昇降フレームと、昇降フレームを上下軸回りに旋回させることにより取鍋を注湯位置に移動させる取鍋旋回手段とが設けられている。
つまり、レードルターレットでは、取鍋旋回手段によって取鍋を旋回してタンディッシュ上の注湯位置まで移動させ、注湯位置に移動した取鍋の下面に注湯ノズルなどを取り付けて溶鋼をタンディッシュへ注湯する。取鍋が空になったら取鍋旋回手段を用いて空の取鍋をタンディッシュとは反対の位置に旋回して移動させ、取鍋を新しいものに取り替える。このようにしてレードルターレットでは、取鍋を交換しながらタンディッシュへの注湯が連続して行われる。
ところで、タンディッシュに注湯を行う際には、溶鋼から発生したヒュームがタンディッシュ外に漏れ出して製造現場の環境を悪化させることがある。それゆえ、一般的な連続鋳造設備にはヒュームを吸い込んで排気する集塵装置が設けられている。
例えば、特許文献1には、取鍋の底面側に、取鍋からタンディッシュに溶鋼を注入する注入孔とタンディッシュの入口との間にヒュームを吸い込む取鍋フードを設けておき、取鍋フードでヒュームを集塵して排気する集塵装置が開示されている。
実開昭64−027162号公報
ところで、特許文献1の集塵装置では、取鍋のそれぞれに集塵用フードが個別に取り付けられているので、レードルターレットで用いるすべての取鍋に集塵用フードを設けなくてはならない。ところが、連続鋳造しようとする鋼種などに応じて取鍋は多数用意されるのが一般的であるため、すべての取鍋に集塵用フードを設けようとすると、非常に手間がかかり、製造コストも増えることになる。
また、特許文献1の集塵装置では、取鍋の底部に集塵用フードが設けられているため、集塵用フードに集められたヒュームをダクトなどで外部に取り出そうとすると、ダクトを集塵用フードのどこに取り付けるかが問題になる。つまり、取鍋の底部とタンディッシュとの間には限られたスペースしかないので、ダクトを取り付けるとすれば、集塵フードの側面に設けざるを得ない。それゆえ、特許文献1の集塵装置では、取鍋の外側などにダクトを引き出し、集塵フードの外側を大きく迂回するようにダクトを配管したり、集塵フードの外側にダクトを伸縮させる機構を設けたりせざるを得ず、集塵装置の構造が非常に複雑なものとなってしまうという問題を備えている。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、集塵機構の構造が簡単になり、また集塵機構の製造コストを低く抑えることができるレードルターレットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の技術的手段を講じている。
即ち、本発明のレードルターレットは、取鍋を上下方向に昇降自在に支持する昇降フレームと、昇降フレームを上下軸回りに旋回させることにより取鍋を注湯位置に移動させる取鍋旋回手段と、を備えたレードルターレットにおいて、前記昇降フレームには、当該昇降フレームに配備された取鍋の下側を周方向に沿って包囲すると共に、注湯位置に位置する取鍋の下側で発生するヒュームを吸い込む集塵フードが設けられ、前記集塵フードは、昇降フレームの昇降に同伴して昇降可能となるように配設されていることを特徴とする。
なお、好ましくは、前記集塵フードは、吸い込まれたヒュームを集めて送る伸縮ダクトを備えており、前記伸縮ダクトは、昇降フレームの昇降に追随して上下方向に伸縮可能とされているとよい。
なお、好ましくは、前記伸縮ダクトの下側には、前記伸縮ダクトの下端口が連結可能な開口を備えると共に、伸縮ダクトから送られてきたヒュームを排出する固定ダクトが設けられているとよい。
本発明のレードルターレットによれば、集塵機構の構造が簡単になり、また集塵機構の製造コストを低く抑えることができる。
本発明のレードルターレットが設けられた連続鋳造設備の斜視図である。 レードルターレットを正面から見た図である。 図2の平面図である。 図2の側面図である。 図2のB−B線断面図である。 図2のC−C線断面図である。
本発明のレードルターレット1の説明に先立ち、このレードルターレット1が採用される連続鋳造設備2について説明する。
図1に示すように、連続鋳造設備2は、溶鋼を連続的に鋳造して鋳片を製造する設備である。この連続鋳造設備2は、溶鋼が貯留された取鍋3を載置位置Lから注湯位置Pに移動させた上で、注湯位置Pの下方に位置するタンディッシュ4に注湯するレードルターレット1を備えている。また、連続鋳造設備2は、取鍋3の溶鋼を一時的に貯留すると共に鋳型5へ注入するタンディッシュ4と、溶鋼を鋳造する鋳型5と、鋳型5から出たブルーム等の鋳片を支えつつ移送する複数のサポートロール6とを有している。さらに、連続鋳造設備2には、パスラインの中途部から終端部の間の複数位置に鋳片引抜装置が配備されている。
このような構成の連続鋳造設備2では、取鍋3はレードルターレット1により支持され、取鍋3に貯留されて運ばれてきた溶鋼が取鍋3に設けた注湯ノズル36を介してタンディッシュ4に注がれ、注がれた溶鋼はタンディッシュ4に設けた浸漬ノズル8を介して鋳型5に注入される。鋳型5では注入された溶鋼が冷却(1次冷却)され、その表面部のみが凝固した状態の鋳片となって、鋳型5の下部から引き抜かれる。
このようにして引き抜かれた鋳片は、各サポートロール6で保持されながら、鋳片引抜装置が配備された湾曲状のパスラインの始端部から終端部に向けて通過する。その時、鋳片はパスラインを通過している間に冷却(2次冷却)される。そして、冷却されて水平になった鋳片は、下流側に備えられたガス切断機(図示せず)で適当な長さに切断され、鋳片として形成される。
図2は、上述した連続鋳造設備2に設けられたレードルターレット1(図1のA部分)を拡大して示した図である。図2に示すように、レードルターレット1は、上下軸回りに取鍋3を載せて旋回させられることで、溶鋼が装入された取鍋3を載置位置Lからタンディッシュ4上の注湯位置Pに移動させる。このようにして注湯位置Pまで移動した取鍋3の溶鋼はタンディッシュ4に注湯される。また、注湯後の取鍋3は、後述する取鍋旋回手段9を用いタンディッシュ4とは反対の載置位置Lに移動され、その後、注湯後の取鍋3と入れ替えに、溶鋼が装入された取鍋3が載置される。
具体的には、レードルターレット1は、上下軸回りに旋回するターレット本体10と、このターレット本体10に設けられて取鍋3を上下方向に昇降自在に支持する昇降フレーム11とを備えている。また、ターレット本体10には、このターレット本体10を床面などの設置面Fに対して上下軸心回りに旋回させる取鍋旋回手段9が設けられている。そして、取鍋旋回手段9は、上下軸回りにターレット本体10の上側に設けられた旋回部14を、ターレット本体10の下側に設けられた基部13に対して旋回することにより、ターレット本体10の昇降フレーム11に支持された取鍋3を旋回して移動できるようになっている。さらに、昇降フレーム11は、旋回中は取鍋3底部がタンディッシュ4やタンディッシュカー(図示せず)に干渉することを回避するため取鍋3を上昇位置に保持し、注湯位置Pにあるときは取鍋3を下降位置に保持する構成となっている。
これらターレット本体10、昇降フレーム11及び取鍋旋回手段9について詳しく説明する。
なお、以降の説明において、図2の紙面における左右方向を、レードルターレット1を説明する際の左右方向という。また、図2の紙面における上下方向を、レードルターレット1を説明する際の上下方向という。さらに、図3の紙面における上下方向を、レードルターレット1を説明する際の後前方向という。図2、図3の紙面における左側が「注湯位置P」であり、右側が「載置位置L」である。
図2に示すように、ターレット本体10は、床面などの設置面Fに起立状に配置された櫓状の部材である。このターレット本体10の底部には、設置面Fに対して後述するターレット本体10の旋回部14を回転させる取鍋回転手段9が設けられている。また、旋回部14の上部には、上下方向に沿って長尺状に形成されたマスト部12が設けられていて、このマスト部12に沿って昇降フレーム11が上下方向に昇降自在に案内されている。
上述したターレット本体10は、床面側に設けられた基部13と、基部13の上側に設けられた旋回部14とを上下に組み合わせて構成されている。ターレット本体10の上側に設けられる旋回部14は、ターレット本体10の下側に設けられる基部13に対して、上下軸回りに旋回自在とされている。
また、ターレット本体10の旋回部14の外周側には、周方向に亘ってギヤ部15が設けられており、このギヤ部15が取鍋回転手段9を構成している。つまり、このギヤ部15の外側から図示しない駆動ギヤなどをギヤ部15に噛み込ませて旋回部14を回転させることにより、ターレット本体10の旋回部14を基部13に対して上下軸回りに旋回できるようになっている。
図2及び図3に示すように、ターレット本体10の旋回部14の上側に設けられたマスト部12は、長手方向に沿って角棒状に形成されており、旋回部14の上面に上下方向に沿って起立するように配置されている。このマスト部12は、旋回部14の上面において、平面視で右前側、左前側、左後側、右後側の四隅にそれぞれ1本ずつ、合わせて4本配備されている。
それぞれのマスト部12は、ターレット本体10の旋回部14の上面に上下方向に沿って垂直に起立して設けられている。このマスト部12の左右方向を向く側面が第1ガイド面16、第2ガイド面17とされている。第1ガイド面16は、各マスト部12においてターレット本体10の中央側(回転軸心側)とは反対側を向く側面とされ、第2ガイド面17は、各マスト部12においてターレット本体10の中央側(回転軸心側)を向く側面とされる。
昇降フレーム11は、ターレット本体10のマスト部12に対して取鍋3を昇降自在に支持する部材であり、前後1組のフレーム体18、18と、これらのフレーム体18同士の間に配備され、両フレーム体18、18を連結するフレーム連結体19とを有している。このフレーム連結体19の下方に、上下に伸縮する油圧シリンダ20が配置されている。
図3に示す如く、平面視でフレーム体18の基端部は二叉状とされ、マスト部12を挟み込むように配備され、このマスト部12に接するように第1ガイド部21及び第2ガイド部22とが設けられている。この昇降フレーム11は、ターレット本体10の軸心を挟んで2箇所に設けられており、2つの取鍋3を昇降自在に支持できるようになっている。
例えば、図2においてターレット本体10の右側に設けられる昇降フレーム11を例に挙げれば、フレーム体18は、前後方向に沿って見た場合に逆三角形の外観となるように形成された厚板状の部材を、前後方向に平行に並んで1組備えている。
また、第1ガイド部21は、前後方向に軸心を向けるようにして回転自在に配備された円筒状の部材であり、フレーム体18の基端部に回転自在に設けられている。言い換えれば、この第1ガイド部21は、逆三角形の外観を有するフレーム体18における下側の頂部付近に設けられていて、マスト部12の第1ガイド面16上を上下方向に沿って転動することにより昇降フレーム11を上下方向に沿って案内している。
さらに、第2ガイド部22は、第1ガイド部21同様に前後方向に軸心を向けるようにして回転自在に配備された円筒状の部材であり、逆三角形の外観を有するフレーム体18における上側の頂部付近に設けられていて、マスト部12の第2ガイド面17上を上下方向に沿って転動することにより昇降フレーム11を上下方向に沿って案内している。
外方突出状に形成されたフレーム体18の先端部の上面には、取鍋3の外壁面に設けられた一対のトラニオン軸23を支持するトラニオン軸支持部24が設けられている。このトラニオン軸支持部24は、取鍋3のトラニオン軸23を下方から支えることで、取鍋3を支持できるようになっている。
以上の構成により、油圧シリンダ20を伸縮させることで、フレーム連結体19及び前後一対のフレーム体18、18が上下動し、フレーム体18の先端部に支持された取鍋3を上下方向に昇降させることができる。
ところで、上述したようなレードルターレット1を用いてタンディッシュ4内に溶鋼を注湯する際には、タンディッシュ4の蓋の注入孔などからヒュームが発生し、発生したヒュームが製造現場の環境などを悪化させる場合がある。それゆえ、本発明のレードルターレット1には、昇降フレーム11に配備された取鍋3の下側を周方向に沿って包囲すると共に、注湯位置に位置する取鍋3の下側で発生するヒュームを吸い込む集塵フード25が設けられている。この集塵フード25は、昇降フレーム11の昇降に伴って昇降可能となるように昇降フレーム11に配設されている。
具体的には、この集塵フード25は、空洞とされた内部にヒュームを吹い込む昇降フード26と、昇降フード26内に吸い込まれたヒュームを集めて外部に排気する伸縮ダクト27及び固定ダクト28を備えている。昇降フード26は、取鍋3の下側で発生したヒュームを吸い込む吸い込み口(後述する第1の吸い込み口29及び第2の吸い込み口30)を複数有しており、空洞とされた内部にヒュームを取り込めるようになっている。また、伸縮ダクト27は昇降フレーム11の昇降に追随して上下方向に伸縮可能とされており、伸縮ダクト27の下側には、伸縮ダクト27の下端口31が連結可能な開口32を備えると共に、伸縮ダクト27から送られてきたヒュームを排出する固定ダクト28が設けられている。
次に、本発明の集塵フード25に設けられる昇降フード26、伸縮ダクト27、及び固定ダクト28についてくわしく説明する。
図2〜図6に示すように、昇降フード26は、内部が空洞とされた筐体で形成されており、取鍋3を周方向に亘って包囲可能なように取鍋3の底部の外径よりやや大きな内径を持つ馬蹄形に形成されていて、中央には大きな円形の開口が形成されている。昇降フード26は、中央に形成された円形の開口の内側に、取鍋3の底部を挿し込むようにして取り付けられている。
具体的には、取鍋3の底部には、下方に向かって突出したリブ状の取鍋下ベース37が設けられている。この取鍋下ベース37は下方から見た場合に円環状となるように形成されており、取鍋3を設置面Fなどに置いたときに取鍋下ベース37の下端が設置面Fと接触することで取鍋3を安定して載置可能とされている。また、取鍋下ベース37は、設置面Fに載置した際に設置面Fと取鍋3との間に距離を設けることができる構成(上げ底となる構成)とされており、設置面Fに載置した際に取鍋3の底部に設けられることが多いスライドバルブなどが取鍋3の重量で破損することを防止する機能をも有している。そして、上述した取鍋下ベース37を全周に亘って包囲するようにして、昇降フード26は取鍋3に取り付けられる。
また、図6に示すように、昇降フード26における開口の内周面には、昇降フード26内にヒュームを吸い込む第1の吸い込み口29が形成されている。この第1の吸い込み口29は周方向に沿って等間隔をあけて複数(図例では20箇所)設けられている。
さらに、昇降フード26の下面には、第1の吸い込み口29と同様に昇降フード26内にヒュームを吸い込む第2の吸い込み口30が形成されている。この第2の吸い込み口30は、上述した第1の吸い込み口29に対応して周方向の同位置に形成されており、タンディッシュ4の蓋の注入孔などから発生するヒュームを昇降フード26の下面及び内周面から吸い込めるようになっている。このようにして第1の吸い込み口29及び第2の吸い込み口30から吸い込まれたヒュームは、昇降フード26の内部を通って伸縮ダクト27に集められる。
さらに、図2に示すように、集塵フード25の昇降フード26は、上述した昇降フレーム11の第1ガイド部21に取り付けられており、昇降フレーム11の昇降に追随して昇降できるようになっている。具体的には、前側のフレーム体18に設けられた第1ガイド部21と後側のフレーム体18に設けられた第1ガイド部21とは両フレーム体18、18を連結する第2フレーム連結体33を介して互いに連結されており、この第2フレーム連結体33に昇降フード26が固設されている。それゆえ、昇降フレーム11を昇降させると、昇降フード26も昇降フレーム11に同伴して昇降する。
図4及び図5に示すように、伸縮ダクト27は、上述したように昇降フード26に捕集されたヒュームの排気路となるもので、昇降フレーム26の昇降に追随して上下方向に伸縮可能とされている。この伸縮ダクト27は、ターレット本体10側を向く昇降フード26の端部(例えば、右側の集塵フード25の場合であれば昇降フード26の左端側、また左側の集塵フード25の場合であれば昇降フード26の右端側)の下面に垂下状に設けられており、前後方向に複数(本実施形態の場合であれば前後方向に4本)並んで配備されている。
それぞれの伸縮ダクト27は、互いに径が異なる円筒体を長手方向に組み合わせたテレスコピック式を採用しており、内側に設けられた小径の内筒体34に対して、外側に設けられた大径の外筒体35が自重で下方に移動することで、伸縮ダクト27が下方に伸長するようになっている。また、図示しない油圧シリンダなどの手段を用いて内筒体34に対して外筒体35を上方に引き上げれば、伸縮ダクト27を上方に縮退させることもでき、昇降フレーム26の昇降に追随して伸縮ダクト27は上下方向に伸縮可能とされている。
なお、伸縮ダクト27の外筒体35の下側に形成される開口(下端口31)は、固定ダクトの上端側に形成される開口32よりやや大径に形成されており、伸縮ダクト27の下端口31を固定ダクト28の上端側の開口32に連結して、伸縮ダクト27内のヒュームを固定ダクト28に移送できるようになっている。
固定ダクト28は、伸縮ダクト27を通じて送られてきたヒュームを連続鋳造設備2の外部に排気するものであり、注湯位置Pの下側に設けられている。固定ダクト28は、それぞれの伸縮ダクト27の下端口31に連結可能な開口32を複数有している。本実施形態の場合であれば、固定ダクト28の開口32は前後方向に4つ形成されており、それぞれの開口32からヒュームを吸い込む構造になっている。また、固定ダクト28の反対側の端部は1本にまとめられた配管(集合配管)とされており、図示しない排気ポンプなどを用いて複数の伸縮ダクト27を通じて捕集されたヒュームを集合させて排気できるようになっている。
上述したレードルターレット1では、集塵フレーム25の昇降フード26が昇降フレーム11側に取り付けられていて、昇降フレーム11の昇降に合わせて上下に位置を変えられると共に、ターレット本体10の旋回に合わせて上下軸回りに旋回できるようになっている。つまり、本発明のレードルターレット1では、集塵フレーム25の中でも最も設置場所を取る昇降フード26が、取鍋3ではなくターレット本体10に設けられているため、昇降フード26は昇降フレーム11の設置数だけ用意すればよい。
ところが、従来の連続鋳造設備に設けられる集塵装置では、取鍋側に集塵用フードが設けられているため、取鍋の数の分だけ集塵用フードを設けなくてはならない。つまり、一般的には連続鋳造する鋼種や品種に合わせて取鍋は多数用意されるため、用意しなくてはならない取鍋の数が極めて多くなる。それゆえ、本発明のレードルターレット1では、昇降フード26の数を大幅に少なくして設備のコストを低減することができるのである。
また、従来の連続鋳造設備に設けられる集塵装置では、取鍋の底部側に集塵用フードを設けているため、取鍋とタンディッシュとの間に殆どスペースをとることができない。つまり、昇降により上下方向で位置を変える取鍋に設けられた集塵用フードと固定ダクトとの間を接続しようとしても、取鍋の下方とタンディッシュとの間には殆どスペースがないので取鍋の下方で接続を行うことができない。それゆえ、例えば、取鍋の外側などにダクトを引き出して接続を行わざるを得ず、取鍋側に設けられた集塵用フードと固定ダクトとの接続の構造が非常に複雑なものとなってしまい、固定ダクト側に例えば可動方式の接続機構などが必要になる。更に、本発明の実施例のような伸縮ダクト27を設けようとすれば、取鍋側に設けられた集塵用フードと固定ダクトとの接続位置が取鍋から突出した位置にならざるを得ず、取鍋そのもののハンドリング性を著しく損なうことになる。
ところが、本発明のレードルターレット1では、ターレット本体10を旋回させて伸縮ダクト27と固定ダクト28の位置を合わせれば、伸縮ダクト27が伸縮自在であるため、自然と伸縮ダクト27と固定ダクト28とが接続されることとなり、昇降フード26内のヒュームを外部に排出することが可能となる。つまり、本発明のレードルターレット1では、取鍋3の外側などにダクトを引き出して接続を行う必要がないため、集塵装置の構造をシンプルなものとすることができ、メンテナンスなども容易になるのである。
また、取鍋3から発生するヒュームは高温であり、上昇流となって取鍋3の上方に向かって上昇する。ところが、上述した円環状の取鍋下ベース37を設ければ、取鍋下ベース37の内側に下方開口の空間38が形成されるため、ヒュームを一旦この取鍋下ベース37の空間38に捕捉することができる。そして、昇降フード26は取鍋下ベース37を外側から包囲するように配置されているので、この空間38から漏れ出たヒュームは効率良く昇降フード37に捕捉される。
また、上述したように、取鍋3の昇降の位置にかかわらず取鍋3と昇降フード26との位置関係は不変なので、取鍋3が上昇位置にある場合でも下降位置にある場合でもヒュームは効率良く捕捉される。
つまり、本発明のレードルターレット1では、取鍋下ベース37の空間38にヒュームを一旦捕集するようにしているので、フードなどを設けて取鍋3の下方を閉空間にする必要が無く、集塵フード25に簡単な構成を採用しつつも、ヒュームを確実に捕集することができるのである。
ところで、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、発明の本質を変更しない範囲で各部材の形状、構造、材質、組み合わせなどを適宜変更可能である。また、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
例えば、上述した実施形態では内筒体34と外筒体35とで構成されたテレスコピック式の伸縮ダクト27を採用しているが、伸縮ダクト27には3段以上の筒体を組み合わせた多段テレスコピック式や、ジャバラが伸縮して固定ダクト28と昇降フード26とを連結するジャバラ伸縮式を採用することもできる。
なお、上記実施形態では、取鍋3の底部や取鍋下ベース37を360°に亘って包囲するような馬蹄形状の昇降フード26の例を挙げた。しかし、昇降フード26は、取鍋3の底部や取鍋下ベース37を全周に亘って完全に包囲するものでなくても良い。例えば、取鍋3の底部にスライドバルブなどを設けて、ホース接続を行う場合には、周方向の一部が欠けたような形状、つまり上方から見て略C字状や略U字状の昇降フードを設けても良い。
1 レードルターレット
2 連続鋳造設備
3 取鍋
4 タンディッシュ
5 鋳型
6 サポートロール
8 浸漬ノズル
9 取鍋旋回手段
10 ターレット本体
11 昇降フレーム
12 マスト部
13 基部
14 旋回部
15 ギヤ部
16 第1ガイド面
17 第2ガイド面
18 フレーム体
19 フレーム連結体
20 油圧シリンダ
21 第1ガイド部
22 第2ガイド部
23 トラニオン軸
24 トラニオン軸支持部
25 集塵フード
26 昇降フード
27 伸縮ダクト
28 固定ダクト
29 第1の吸い込み口
30 第2の吸い込み口
31 伸縮ダクトの下端口
32 固定ダクトの開口
33 第2フレーム連結体
34 内筒体
35 外筒体
36 注湯ノズル
37 取鍋下ベース
F 設置面
L 載置位置
P 注湯位置

Claims (3)

  1. 取鍋を上下方向に昇降自在に支持する昇降フレームと、昇降フレームを上下軸回りに旋回させることにより取鍋を注湯位置に移動させる取鍋旋回手段と、を備えたレードルターレットにおいて、
    前記昇降フレームには、当該昇降フレームに配備された取鍋の下側を周方向に沿って包囲すると共に、注湯位置に位置する取鍋の下側で発生するヒュームを吸い込む集塵フードが設けられ、
    前記集塵フードは、昇降フレームの昇降に同伴して昇降可能となるように配設されていることを特徴とするレードルターレット。
  2. 前記集塵フードは、吸い込まれたヒュームを集めて送る伸縮ダクトを備えており、
    前記伸縮ダクトは、昇降フレームの昇降に追随して上下方向に伸縮可能とされていることを特徴とする請求項1に記載のレードルターレット。
  3. 前記伸縮ダクトの下側には、前記伸縮ダクトの下端口が連結可能な開口を備えると共に、伸縮ダクトから送られてきたヒュームを排出する固定ダクトが設けられていることを特徴とする請求項2に記載のレードルターレット。
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