JP2014155666A - 運動補助装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

運動補助装置、制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の動作を阻害しないように振る舞う運動補助装置の制御性能を向上させた運動補助装置を提供する。
【解決手段】運動補助装置1は、本体10が有する本体座標系の世界座標系に対する傾きを取得する本体座標傾斜取得部100と、利用者の所定部位に装着されるとともに、剛体から成り一つ以上の関節と接続するリンクを介して、前記本体に接続される装着パーツ11aと、リンク12aの関節を、所定のトルクを出力しながら駆動するように指示するアクチュエータ13a1と、アクチュエータ13a1を制御する駆動制御部101と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、利用者の歩行運動などの補助を目的とする運動補助装置、運動補助装置の制御方法及びプログラムに関する。
パワースーツと呼ばれる装着型の運動補助装置は、要介護者の補助、リハビリ、または重機が入り込めないような狭い場所での重作業を可能とするための適用可能性がある。このパワースーツ(以下、運動補助装置と呼ぶ。)は、空気圧、油圧、モータ等のアクチュエータと、当該アクチュエータの動作状態を検知するエンコーダ、及び、装着者の動作に基づく力センサ、筋電位センサ、加速度センサ等の各種センサにより構成される。
ここで、このような運動補助装置は利用者の動作を補助する目的で使用される以上、当該利用者の動作を阻害するものであってはならない。特に、剛体及び関節の組み合わせで構成され、脚や腕に付随して動作するリンク機構は、利用者にとってあたかも存在しないかのように振る舞うことが要求される。
しかしながら、上記センサを駆使したフィードバック制御系だけでは常に利用者の意図に対してリンク機構の制御の遅れが発生するため、利用者の動作を阻害しないように制御するという要求を満たすには不十分である。したがって、利用者の動作に付随しない制御を行うフィードフォワード制御系が必要不可欠である。
例えば、運動補助装置重心の絶対加速度を検出し、これに自重を乗算して装置自重補償力を算出する。そして、この装置自重補償力を加味したアクチュエータ制御を行うことで、フィードフォワードを実現する技術が開示されている(特許文献1)。
特許第4666644号公報
特許文献1に記載の運動補助装置は、上述の通り自装置の運動中の加速度から求めた装置自重補償力に基づく制御であり、運動補助装置についてのいわゆる動的な補償制御である。一方、自装置が定常的に受け続ける一定の重力に対して行う静的なフィードフォワード制御を行うことで、より制御性能が向上する余地がある。しかしながら、特許文献1に記載の運動補助装置では、このような静的な補償制御は考慮されていない。
そこでこの発明は、上述の問題を解決することのできる運動補助装置、運動補助装置の制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明は、上述の課題を解決すべくなされたもので、利用者に装着されて当該利用者の運動をアシストする運動補助装置であって、前記運動補助装置の本体が有する本体座標系の世界座標系に対する傾きを取得する本体座標傾斜取得部と、前記利用者の所定部位に装着されるとともに、剛体から成り一つ以上の関節と接続するリンクを介して、前記本体に接続される装着パーツと、前記リンクに接続される関節を、所定のトルクを出力しながら駆動させるアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する駆動制御部と、を備え、前記駆動制御部は、前記取得された本体座標系の世界座標系に対する傾きに基づいて、当該本体座標系を基準とした重力ベクトルを演算する重力ベクトル演算部と、当該重力ベクトル及び前記装着パーツの質量に基づいて、前記アクチュエータが出力すべき所定の補償トルクを演算する補償トルク演算部と、前記アクチュエータに対し、当該演算により算出された補償トルクを出力するように指示する出力指示部と、を備えることを特徴とする運動補助装置である。
また本発明は、前記運動補助装置が、前記装着パーツを少なくとも二つ備える運動補助装置であって、当該二つの装着パーツの各々が、地表に接して固定されるとともに前記利用者及び自装置を支持する立脚状態にあるか、地表から離れ前記本体から吊られる遊脚状態にあるか、を判定する判定部と、前記立脚状態において、前記装着パーツが有するパーツ座標系の世界座標系に対する傾きを特定するパーツ座標傾斜特定部と、を備え、前記本体座標傾斜取得部は、前記特定されたパーツ座標系の世界座標系に対する傾き及び前記立脚状態にある装着パーツに接続される立脚側の前記リンクの関節の角度に基づいて、前記本体座標系の世界座標系に対する傾きを演算して取得し、前記補償トルク演算部は、前記重力ベクトル及び前記遊脚状態にある装着パーツの質量に基づいて、当該遊脚状態にある装着パーツに接続される遊脚側の前記リンクを駆動させるアクチュエータが出力すべき所定の補償トルクを演算し、前記出力指示部は、前記遊脚側のリンクを駆動させるアクチュエータに対し、当該演算により算出された補償トルクを出力するように指示することを特徴とする。
また本発明は、前記パーツ座標傾斜特定部が、自身に加えられる力ベクトルを、前記パーツ座標系を基準にしたベクトル量として検知する力ベクトルセンサであって、当該力ベクトルの方向に基づいて、前記パーツ座標系の世界座標系に対する傾きを特定することを特徴とする。
また本発明は、前記判定部が、前記二つの装着パーツそれぞれが備える前記力ベクトルセンサにより検知される力ベクトルの大きさを比較して、当該二つの装着パーツのうち検知される力ベクトルが大きい方を前記立脚状態にある装着パーツと判定することを特徴とする。
また本発明は、前記運動補助装置が、前記装着パーツを少なくとも二つ備える運動補助装置であって、当該二つの装着パーツの各々が、地表に接して固定されるとともに前記利用者及び自装置を支持する立脚状態にあるか、地表から離れ前記本体から吊られる遊脚状態にあるか、を判定する判定部と、を備え、前記本体座標傾斜取得部は、所定の傾斜センサであって、当該傾斜センサが検知する前記本体の傾斜角度に基づいて、前記本体座標系の世界座標系に対する傾きを取得し、前記補償トルク演算部は、前記重力ベクトル及び前記遊脚状態にある装着パーツの質量に基づいて、当該遊脚状態にある装着パーツに接続される遊脚側の前記リンクを駆動させるアクチュエータが出力すべき所定の補償トルクを演算し、前記出力指示部は、前記遊脚側のリンクを駆動させるアクチュエータに対し、当該演算により算出された補償トルクを出力するように指示することを特徴とする。
また本発明は、前記補償トルク演算部が、前記二つの装着パーツのうちいずれか一方が、地表には接しているものの前記利用者及び自装置を、他方の装着パーツと比較して主として支持していない中間状態にある場合において、前記重力ベクトル及び前記装着パーツの質量に基づいて算出した補償トルクに対し、さらに、当該中間状態にある装着パーツにかかる荷重に基づく所定の調整係数を乗算して得られる調整補償トルクを算出し、前記出力指示部は、前記中間状態にある装着パーツに接続されるリンクの関節を駆動させるアクチュエータに対し、前記調整補償トルクを出力するように指示することを特徴とする。
また本発明は、前記二つの装着パーツの各々が、自身が地表に接しているか否かを検知する接触検知センサを備え、前記判定部は、地表に接していない一方の装着パーツを前記遊脚状態にあると判定するとともに、地表に接している他方の装着パーツを前記立脚状態にあると判定することを特徴とする。
また本発明は、利用者の所定部位に装着されるとともに、剛体から成り一つ以上の関節と接続するリンクを介して、本体に接続される装着パーツと、前記リンクの関節を、所定のトルクを出力しながら駆動させるアクチュエータと、を備え、当該利用者の運動をアシストする運動補助装置を制御する制御方法であって、前記運動補助装置の本体が有する本体座標系の世界座標系に対する傾きを取得し、前記取得された本体座標系の世界座標系に対する傾きに基づいて、当該本体座標系においての重力ベクトルを演算し、当該重力ベクトル及び前記装着パーツの質量に基づいて、前記アクチュエータが出力すべき所定の補償トルクを演算し、前記アクチュエータに対し、当該演算により算出された補償トルクを出力するように指示することを特徴とするである。
また本発明は、利用者に装着されて当該利用者の運動をアシストする運動補助装置であって、前記利用者の所定部位に装着されるとともに、剛体から成り一つ以上の関節と接続するリンクを介して、本体に接続される装着パーツと、前記リンクに接続される関節を、所定のトルクを出力しながら駆動させるアクチュエータと、を備える運動補助装置のコンピュータを、前記運動補助装置の本体が有する本体座標系の世界座標系に対する傾きを取得する本体座標傾斜取得手段、前記取得された本体座標系の世界座標系に対する傾きに基づいて、当該本体座標系を基準とした重力ベクトルを演算する重力ベクトル演算手段、当該重力ベクトル及び前記装着パーツの質量に基づいて、前記アクチュエータが出力すべき所定の補償トルクを演算する補償トルク演算手段、前記アクチュエータに対し、当該演算により算出された補償トルクを出力するように指示する出力指示手段、として機能させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、利用者の動作を阻害しないように振る舞う運動補助装置の制御性能を向上させることができる、という効果が得られる。
本発明の第一の実施形態による運動補助装置の機能構成を示す図である。 本発明の第一の実施形態による補償トルク演算部の機能を説明する図面である。 二関節シリアルリンク機構における自重補償トルクの算出を説明する図である。 本発明の第一の実施形態による本体座標傾斜取得部の機能を説明する図である。 本発明の第一の実施形態による装着パーツの姿勢と世界座標系との対応付けを説明する第一の図である。 本発明の第一の実施形態による装着パーツの姿勢と世界座標系との対応付けを説明する第二の図である。 本発明の第一の実施形態による重力ベクトル演算部が、本体座標系を基準とした重力ベクトルを算出する具体的手段を説明する図である。 本発明の第一の実施形態による調整係数と支持荷重の対応関係を示すグラフである。 本発明の第一の実施形態による接触検知センサの機能を説明する図である。 本発明の第一の実施形態による運動補助装置の処理フローを示す図である。
<第一の実施形態>
以下、本発明の第一の実施形態による運動補助装置を、図面を参照して説明する。
図1は本発明の第一の実施形態による運動補助装置の機能構成を示す図である。この図において、符号1は運動補助装置である。
運動補助装置1は、利用者に装着されて当該利用者の運動をアシストする装置である。運動補助装置1は、まず本体10及び装着パーツ11a、11bを備えている。なお以下の説明において、装着パーツ11a、11bを総称して単に装着パーツ11と記載することとする。本実施形態による運動補助装置1は、図1に示す通り装着パーツ11を二つ備えている。そして、これら二つの装着パーツ11は利用者の所定部位である“両足”の各々に装着されて利用される。すなわち、本実施形態による二つの装着パーツ11は、利用者の歩行運動をアシストするために、当該利用者の両足に装着される「歩行補助パーツ」として機能する。そして、本実施形態による運動補助装置1は利用者の歩行運動をアシストする「歩行補助装置」として機能する装置である。
リンク12a、12bは運動補助装置1の一部であって、剛体から成り一つ以上の関節と接続する構成部位である。ここで「関節」とは、当該関節を基点としてリンク12a、12bと、当該関節によって結ばれる他の構成部位との位置関係を回転方向に変化させる動機構である。図1に示すように、リンク12a、12bはそれぞれ関節(以下に説明するアクチュエータ13a1、13a2、13b1、13b2)を介して本体10と装着パーツ11a、11bとを接続している。
以下、図1に示す運動補助装置1の構造及びその動作について説明する。
リンク12aは、これと接続する一方の関節を介して本体10と接続している。当該関節は、図1においては、以下に説明するアクチュエータ13a1として表記している。同様に装着パーツ11aは、リンク12aと他方の関節を介して接続している。この関節は、図1においては、アクチュエータ13a2として表記している。
リンク12bは、これと接続する一方の関節を介して本体10と接続している。この関節は、図1においては、以下に説明するアクチュエータ13b1として表記している。同様に装着パーツ11bは、リンク12bと他方の関節を介して接続している。この関節は、図1においては、アクチュエータ13a2として表記している。
アクチュエータ13a1、13a2、13b1、13b2は例えばモータであって、リンク12a、12bに接続される関節を所定のトルクを出力しながら回転駆動させる動機関である。装着パーツ11a、11b、リンク12a、12b及びアクチュエータ13a1、13a2、13b1、13b2は、いずれも剛体であり一般的に知られる二関節シリアルリンク機構を構成している。
アクチュエータ13a1が所定のトルクを出力し、その箇所における関節を駆動させることで、当該関節(アクチュエータ13a1)を基点として、本体10に対するリンク12aの位置が回転するように変化する。一方、アクチュエータ13a2が所定のトルクを出力し、その箇所における関節を駆動させることで、当該関節(アクチュエータ13a2)を基点として、リンク12aに対する装着パーツ11aの位置が回転するように変化する。このように、アクチュエータ13a1、13a2が適宜トルクを出力することで本体10に対する装着パーツ11aの相対的位置が、利用者の歩行運動に合わせて変化する仕組みとなっている。
同様に、アクチュエータ13b1が所定のトルクを出力し、その箇所における関節を駆動させることで、当該関節(アクチュエータ13b1)を基点として、本体10に対するリンク12bの位置が回転するように駆動する。一方、アクチュエータ13b2が所定のトルクを出力し、その箇所における関節を駆動させることで、当該関節(アクチュエータ13a2)を基点として、リンク12bに対する装着パーツ11bの位置が回転するように変化する。このように、アクチュエータ13b1、13b2が適宜トルクを出力することで本体10に対する装着パーツ11bの相対的位置が、利用者の歩行運動に合わせて変化する仕組みとなっている。
装着パーツ11aまたは装着パーツ11bの少なくとも何れか一方(図1に示す例では、装着パーツ11a)は地表と接触して、自装置及びこれを装着する利用者を支持することとなる。また自装置及び利用者を支持する側となる装着パーツ11は、利用者の歩行運動に合わせて適宜入れ替わる。本実施形態による運動補助装置1は、自装置及び利用者を支持しない他方(図1に示す例では、装着パーツ11b)について、所定のフィードフォワードトルクを与える制御を行う。
なお以下の説明においては、装着パーツ11a、11bを総称して単に「装着パーツ11」と、リンク12a、12bを総称して「リンク12」と、また、アクチュエータ13a1、13a2、13b1、13b2を総称して「アクチュエータ13」と表記することとする。
本実施形態による運動補助装置1の本体10は、本体座標傾斜取得部100と駆動制御部101を備えている。本体座標傾斜取得部100は、運動補助装置1の本体10が有する「本体座標系“Σ”」の「世界座標系“Σ”」に対する傾き(以下、これを「傾斜“Δ”」と表記する)を取得する機能部である。本体座標系Σ、世界座標系Σ、及び、本体座標傾斜取得部100の機能の詳細については後述する。
駆動制御部101は、アクチュエータ13に指示を出して所定のトルクを出力させ、運動補助装置1全体の動作を制御する機能部である。本実施形態による駆動制御部101は、特に、所定の演算により求めたフィードフォワードトルクを各アクチュエータ13に与える。
なお、本実施形態による運動補助装置1は、上述の通り、装着パーツ11、リンク12及びアクチュエータ13によって二関節リンク機構を構成する態様として説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されることはない。例えば、運動補助装置1は、二つ以上のリンクと三つ以上のアクチュエータを有する三関節以上のシリアルリンク機構を構成する装着パーツを備える装置であっても構わない。また、各アクチュエータ13は上記モータのみならず、空圧または油圧ポンプ等で構成されるものであってもよい。
以下、本体10が備える駆動制御部101の機能について具体的に説明する。
駆動制御部101は、例えば汎用のCPU(Central Proccess Unit:中央演算装置)等であって、所定のプログラムを当該CPU内部に有するレジスタに読み込ませて実行することで各種機能を発揮する機能部である。
駆動制御部101は、内部に重力ベクトル演算部1010、補償トルク演算部1011、出力指示部1012及び判定部1013を有している。ここで重力ベクトル演算部1010は、上記本体座標傾斜取得部100が取得した傾斜Δに基づいて、当該本体座標系Σを基準とした「重力ベクトル“g”」を演算する機能部である。この重力ベクトル演算部1010の機能の詳細については、後述する本体座標傾斜取得部100とともに説明する。
補償トルク演算部1011は、アクチュエータ13が出力すべき所定の補償トルクを演算する機能部である。補償トルク演算部1011の具体的な機能については後述する。
出力指示部1012は、アクチュエータ13に対し、補償トルク演算部1011の演算によって算出された所定の補償トルクを出力するように指示する機能部である。この出力指示部1012の具体的な機能についても上記補償トルク演算部1011と合わせて後述する。
また判定部1013は、二つの装着パーツ11の各々を、「立脚状態」または「遊脚状態」にあると判定する機能部である。この「立脚状態」、「遊脚状態」及び当該判定部1013の機能については後述する。
次に、補償トルク演算部1011及び出力指示部1012の機能について詳細に説明する。補償トルク演算部1011は、上記重力ベクトルg及び装着パーツ11の質量に基づいて、アクチュエータ13が出力すべき所定の「補償トルク“τ”」を演算する。ここで、「重力ベクトル」とは、所定の座標系に対し重力が働く大きさ及び方向を示すベクトル量である。
なお本稿においては、運動補助装置1の本体が有する本体座標系Σを基準とした重力ベクトルを“g”と表記する。他方、後述する世界座標系Σにおける重力ベクトルを“g”、さらに、装着パーツ11a、11bが有する「パーツ座標系“Σ”」を基準とした場合の重力ベクトルを“g”と表記する(なお、図面または数式においてベクトル量“g”を表す場合は、これを太字表記している)。
図2は、本発明の第一の実施形態による補償トルク演算部の機能を説明する図面である。
次に、本体10が備える補償トルク演算部1011の機能及び補償トルクτについて、図2を参照しながら説明する。補償トルクτは、各アクチュエータ13が「自重補償力」を装着パーツ11及びリンク12に与えるために出力すべきトルクである。ここで「自重補償力」とは、装着パーツ11及びリンク12自身にかかる重力(自重)を打ち消すために、自重と同じ大きさでその逆方向にかかる力ベクトルである(図2)。
図2に示す通り、まず装着パーツ11bが遊脚状態(地表から離れ本体10から吊られている状態)にあるとする。ここで、アクチュエータ13b1、13b2が何らのトルクを出力しなかったとすると、遊脚状態になっている装着パーツ11b及びリンク12bの重力(自重)は全てこれを装着する利用者への負担としてかかることになる。
しかし、遊脚状態にある装着パーツ11bが当該遊脚状態あるとき、この自重をキャンセルするような自重補償力がかかるようにアクチュエータ13b1、13b2がそれぞれ所定の補償トルクτf1、τf2を出力すれば、利用者は、遊脚状態にある装着パーツ11b及び遊脚側のリンク12bについては、その重力があたかも存在しないかのように振る舞うことができる。
ところで、リンク機構の負荷トルクτについての運動方程式は、関節角度状態(角度(θ)、角速度(θの一階時間微分)、角加速度(θの二階時間微分))によって式(1)のように一般化されている。
Figure 2014155666
ここで、発生する負荷トルクτ分だけフィードフォワードトルクとして補償トルクτをアクチュエータ13に与えることができれば、当該シリアルリンク機構に加わる力(ダイナミクス)をキャンセルすることができる。しかし、式(1)右辺一項目の慣性項、二項目の干渉項は角速度、角加速度の項を含み演算が煩雑であるため、本実施形態においては三項目の重力項のみに着目し、補償トルクτは、重力項“g(θ)”をキャンセルするフィードフォワードトルクであるものとする(以下、「補償トルクτ」を「自重補償トルクτ」と言い換える)。したがって、本実施形態において自重補償トルクτは式(2)のように表される。
Figure 2014155666
さらに、本実施形態において考慮すべきは二関節シリアルリンク機構であるため、各関節におけるアクチュエータ13b1、13b2が出力すべきフィードフォワードトルク(自重補償トルク)をそれぞれ、τf1、τf2(図2参照)として、式(3)のように表すことができる。
Figure 2014155666
なお、式(3)におけるg(θ)、g(θ)はそれぞれ、二関節シリアルリンク機構の第一関節(アクチュエータ13b1)、第二関節(アクチュエータ13b2)各々についての重力項である。
図3は、二関節シリアルリンク機構における自重補償トルクの算出を説明する図である。
遊脚状態にある装着パーツ11b及び遊脚側のリンク12bは、図3に示すように、本体10に固定された“天吊りのロボットマニピュレータ”として取り扱うことができる。
このような取扱いの結果、自重補償トルクτf1、τf2は式(4)、式(5)のように表される。
Figure 2014155666
Figure 2014155666
ここで、mは第一軸(リンク12b)の質量、mは第二軸(装着パーツ11b)の質量であり、これらはいずれも固定パラメータである。また“”は、関節座標系Σの原点から第一軸(リンク12b)の重心までの方向と距離を示す位置ベクトルで、さらに、“”は、関節座標系Σの原点から第二軸(装着パーツ11b)の重心までの方向と距離を示す位置ベクトルである。なお、位置ベクトルはそれぞれ、各関節を原点とする関節座標系Σ、Σ(図3参照)を基準として表されるベクトル量である。ここで座標系Σ、Σ自体が関節角度θ、θに伴って変化することから、その座標系に張られた位置ベクトルは、角度θ、θに対し相対的には変化しない固定パラメータである。
また行列“”、“”は座標変換行列である。“”は本体座標系Σから関節座標系Σへの変換行列であり、“”は本体座標系Σから関節座標系Σへの変換行列である。座標系Σ、Σは関節角度θ、θに伴って変化(回転)するものであるからはθの関数であり、また、はθ及びθの関数である。
gは、上述した通り、本体座標系Σを基準にして表した重力ベクトルである。仮に、本体10が世界座標系Σに対して水平に固定されたものであったとすると、図3に示す通り、重力ベクトルgはg=(0、0、−g)の固定パラメータとなる。ここで“−g”は重力加速度に応じた固定パラメータである。
以上のように、質量m、重心までの位置ベクトルs、座標変換行列Tを予め求めておき、さらに重力ベクトルgが与えられれば、補償トルク演算部1011は、各関節の角度θに応じた、各アクチュエータ13が出力すべき自重補償トルクτを演算して求めることができる。
なお、駆動制御部101の出力指示部1012は、アクチュエータ13に対し、補償トルク演算部1011の演算によって算出された自重補償トルクτを出力するように指示する機能部である。出力指示部1012が、遊脚状態にある側のアクチュエータ13b1、13b2に所定の自重補償トルクτf1、τf2を出力させた場合、当該遊脚状態にある装着パーツ11b及び遊脚側のリンク12bは、自重に負けて垂れ下がることなく所定の姿勢を維持することができる。
なお、上記の説明において式(4)、(5)の詳細な導出方法については“川崎晴久著、「ロボット工学の基礎」,森北出版,1991年,P83−P85”を参考にすることができる。
図4は、本発明の第一の実施形態による本体座標傾斜取得部の機能を説明する図である。
上記、自重補償トルクτ導出の説明において、重力ベクトルgは、例えばg=(0、0、−g)であるとした。ここで、遊脚状態にある装着パーツ11b及び遊脚側のリンク12bによる二関節シリアルリンク機構が、傾きが変化しない天井に取り付けられたものであった場合、自重補償トルクτの演算において、当該重力ベクトルgは、g=(0、0、−g)の固定パラメータとして演算を行うことができる。しかし運動補助装置1の運用においては、本体10は利用者の歩行動作に応じて常にその姿勢が変動するものである。
「本体座標系Σ」とは、上述した通り本体10が有する座標系であり、主に駆動制御部101が、運動補助装置1の駆動制御に必要な演算を行う際に参照する座標系である。特に、補償トルク演算部1011が行う上記自重補償トルクτの演算に用いる重力ベクトルgは、本体座標系Σを基準とした値である。
一方、「世界座標系Σ」は、空間に対して常に固定された絶対座標系である。したがって、図4に示すように、世界座標系ΣのX‐Y平面を水平な地表に対して平行に定義した場合、当該世界座標系Σにおいて張られた重力ベクトルgは常にg=(0、0、−g)の値をとる固定値となる。
ここで、図4に示すように、本体10の姿勢が世界座標系Σに対して傾斜している場合など、本体10が有する本体座標系Σは必ずしも世界座標系Σと一致しない。したがって、本体座標系Σを基準とした重力ベクトルgは、世界座標系Σに対する本体10の姿勢の変化に基づいて変化する値となる。
ここで、本実施形態による本体座標傾斜取得部100は、上述した通り、傾斜Δを取得する機能部である。そして、重力ベクトル演算部1010は、取得された傾斜Δ(例えば、二軸の角度成分で表される)に基づいて重力ベクトルgを演算する機能部である。この本体座標傾斜取得部100及び補償トルク演算部1011の働きにより、運動補助装置1は重力ベクトルgを求めることができる。以下、本体座標系Σ、世界座標系Σ、本体座標傾斜取得部100及び重力ベクトル演算部1010の具体的な機能について詳細に説明する。
本実施形態による本体座標傾斜取得部100は、装着パーツ11が有する座標系である「パーツ座標系“Σ”」を参照して傾斜Δを演算して取得することを特徴とする。ここで、地表に接して固定されるとともに利用者及び自装置を支持する状態(立脚状態)にある装着パーツは、当該立脚状態において、世界座標系Σに対してその姿勢が固定される。したがって、世界座標系Σと、立脚状態となって固定された立脚状態にある装着パーツ11aの姿勢との対応付けができれば、立脚側のリンク12aの第一関節(アクチュエータ13a1)及び第二関節(アクチュエータ13a2)の角度θ1、θ2に基づいて傾斜Δを一義的に取得することができる(図4)。
図5、図6は、本発明の第一の実施形態による装着パーツの姿勢と世界座標系との対応付けを説明する第一及び第二の図である。
ここで、図5に示すように、各装着パーツ11は、立脚状態において、自身が有するパーツ座標系Σの世界座標系Σに対する傾きを特定するパーツ座標傾斜特定部110を備えている。パーツ座標傾斜特定部110は、立脚状態にある装着パーツ11aの姿勢と世界座標系Σとの対応付けを行う機能部である。
そして、本実施形態によるパーツ座標傾斜特定部110は、具体的には、一般的な歩行補助装置に用いられる力ベクトルセンサである。この力ベクトルセンサは、歩行補助装置を装着する利用者の状態、例えば直立、しゃがみ等の推定を行うために標準的に装着パーツに搭載されるセンサである。したがって本実施形態によれば、一般的な歩行補助装置がもともと装着パーツに備える力ベクトルセンサを、パーツ座標傾斜特定部110として機能させることができ、別途のセンサ等の追加を要しない。
ここで、パーツ座標傾斜特定部110(力ベクトルセンサ)は、自身に加えられる力ベクトルを、パーツ座標系Σを基準にしたベクトル量として検知する。そして当該力ベクトルの方向に基づいて、パーツ座標系Σの世界座標系Σに対する傾き(以下、「傾斜“Δ”」と表記する)を特定する。
立脚状態にある装着パーツ11aは地表に対して固定された状態にあるから、歩行動作に伴う慣性力などはかからない状態にある。したがって、立脚状態にある装着パーツ11aのパーツ座標傾斜特定部110が検知する力ベクトルからローパスフィルタ等の信号処理により直流成分のみを抽出することで、このベクトルは、図5に示す通り、重力方向(g=(0、0、−g))にのみ印加されるものとみなすことができる。したがってパーツ座標傾斜特定部110は、自身に検知される力ベクトルの方向が重力方向であると仮定して、傾斜Δを特定することができる。
例えば図5に示すように、パーツ座標傾斜特定部110において、パーツ座標系Σを基準とした力ベクトルgが、g=(0、0、−g)と検知された場合、立脚状態においてZ軸方向にのみ力がかかっているのであるから、このZ軸方向が、重力が働く方向と見なすことができる。したがってこの場合、パーツ座標傾斜特定部110は、パーツ座標系Σは世界座標系Σと同一の座標系である(装着パーツ11aは水平な地表に固定されている)と特定することができる。
また、例えば図6に示すように、パーツ座標傾斜特定部110において、パーツ座標系Σを基準とした力ベクトルgが、g=(−gx、−gy、−gz)と検知された場合を考える。この場合、立脚状態においてX軸方向、Y軸方向、Z軸方向のそれぞれに力がかかっているのであるから、このX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向成分の合成ベクトルの指す方向が重力方向と見なすことができる。したがってこの場合、パーツ座標傾斜特定部110は、パーツ座標系Σが世界座標系Σに対し、所定の傾き(傾斜Δ)をもって傾斜している(立脚状態にある装着パーツ11aは傾斜した地表に固定されている)と特定することができる。なお、傾斜Δがどの方向にどの程度傾斜しているかは、パーツ座標傾斜特定部110が検知する力ベクトルgの座標軸ごとの各成分gx、gy、gzに基づいて算出することができる。
図7は、本発明の第一の実施形態による重力ベクトル演算部が、本体座標系を基準とした重力ベクトルを算出する具体的手段を説明する図である。
ここでは説明を簡略化するため、図7に示すリンク機構は一関節のみであるとし、その関節の角度がθであったとする。また立脚状態にある装着パーツ11aは水平な地表に固定された立脚状態にあるものとして説明する。この場合、パーツ座標系Σと世界座標系Σは同一の座標系となる(図5参照)。
この状態において、本体座標傾斜取得部100は、パーツ座標傾斜特定部110が検知したパーツ座標Σについての重力ベクトルgを取得する。ここで、判定部1013が立脚状態にあると判定した装着パーツ11aは地表に固定されているという前提の元、当該装着パーツ11aにかかる重力ベクトルgは、パーツ座標傾斜特定部110においてg=g=(0,0、−g)と検知される。さらに、本体座標傾斜取得部100は、一関節リンク機構(立脚側のリンク12a)の関節角度θを取得する。なお本実施形態による本体座標傾斜取得部100にとって「本体座標系Σの世界座標系Σに対する傾き(傾斜Δ)を取得する」処理とは、上記の通り、重力ベクトルg及びリンク12の関節角度θを取得することである。
一方、重力ベクトル演算部1010は、パーツ座標系Σの本体座標系Σへの座標変換行列“”を予め取得している。この場合における変換行列は、式(6)のような関節角度θの関数として定義される。
Figure 2014155666
そして、重力ベクトル演算部1010は、本体座標傾斜取得部100が取得した重力ベクトルg及び関節角度θに基づいて式(7)を演算し、本体座標系Σを基準とした重力ベクトルgを算出する。
Figure 2014155666
このようにして、重力ベクトル演算部1010は、パーツ座標系Σを基準とした重力ベクトルg=(0、0、−g)から、本体座標系Σを基準とした重力ベクトルg=(−g・sinθ、0、−g・cosθ)を導出することができる。
なお、関節が二つ以上のシリアルリンク機構についても、そのリンクに応じた座標変換行列Tを乗算することで、同様に本体座標系Σを基準とした重力ベクトルgを導出することができる。
本実施形態による補償トルク演算部1011は、重力ベクトル演算部1010が重力ベクトルgを算出して求めると、直ちにその重力ベクトルgを式(4)及び式(5)に代入し、自重補償トルクτを算出する。このようにして求められた自重補償トルクτは、補償トルク演算部1011により本体10の傾斜を加味した上で演算された補償トルクである。したがって出力指示部1012が当該自重補償トルクτfをアクチュエータ13b1、13b2に逐次出力することで、遊脚状態となっている装着パーツ11b及びリンク12bは、当該本体10の姿勢によらず一定の姿勢を保つことができる。
以上、本実施形態による運動補助装置1によれば、駆動制御部101が遊脚側のアクチュエータ13に対し、本体10の姿勢を加味した上での自重補償トルクτをフィードフォワードトルクとして出力させることで、利用者の歩行運動に伴う本体10の姿勢の変化に関わらず、遊脚は自重をキャンセルする自重補償力を与え続けることができる。
したがって、本実施形態による運動補助装置1によれば、利用者の動作を阻害しないように振る舞う運動補助装置の制御性能を向上させることができる
また、本実施形態による運動補助装置1は、立脚状態にある装着パーツ11aのパーツ座標傾斜特定部110が検知した力ベクトル及び立脚側のリンク12aの関節角度に基づいて本体10の姿勢を取得することとしている。これにより、運動補助装置1は、本体10の姿勢を検知するための特別なセンサを要することなくその姿勢を取得することができる。
また、本実施形態による運動補助装置1は、さらに以下のような機能を有していてもよい。上述した通り、運動補助装置1は利用者の歩行運動を補助するものである。そして、装着パーツ11はそれぞれ利用者の両足に装着されるものである。このため、上記立脚状態にある装着パーツ11aは、当該利用者の歩行運動に伴って遊脚状態へと推移するとともに、遊脚状態にある装着パーツ11bは、当該歩行運動に伴って立脚状態へと推移する。したがって、運動補助装置1の各機能部は二つの装着パーツ11のいずれが立脚側または遊脚側であるかを判定する必要がある。
そこで、本実施形態による駆動制御部101は別途、判定部1013を備えるものとする。当該判定部1013は、二つの装着パーツ11それぞれが備えるパーツ座標傾斜特定部110により検知される力ベクトルの大きさを比較して、当該二つの装着パーツ11のうち検知される力ベクトルが大きい方を立脚状態にある装着パーツ11と判定する。例えば、装着パーツ11a、11bの各々が備えるパーツ座標傾斜特定部110が検知した力ベクトルの大きさが、それぞれFa[N]、Fb[N]であったとする。ここでFa、Fbは、主に自装置及びこれを装着する利用者の重量に基づいて印加される力ベクトルである。このとき判定部1013は、両者を比較した結果“Fa>Fb”であった場合には装着パーツ11aが立脚状態にあると判定し、逆に、“Fa<Fb”であった場合には装着パーツ11bが立脚状態にあると判定する。
これは、二つの装着パーツ11のうち、より大きい力が印加されている方が利用者及び運動補助装置1を支持している方の装着パーツ11であり、ゆえに地表に対し固定された状態にあると推測できることに基づくものである。本体座標傾斜取得部100は、判定部1013による判定結果を参照することで、立脚状態にある装着パーツ11aの力ベクトル及び立脚側のリンク12aの関節角度θを取得することができる。
なお、判定部1013はFa、Fbの大小関係を評価するにあたり、所定のマージンを有するヒステリシス特性を考慮して判定しても構わない。例えば、判定部1013が一端、装着パーツ11aが立脚状態であると判定した場合、次に装着パーツ11bを立脚状態と判定する条件として“Fa+Fm<Fb”(Fm=所定のマージン)なる条件を設定してもよい。このようにすることで、立脚状態と判定される装着パーツ11が微小な変動により頻繁に切り替わらないようにすることができる。
また、本実施形態による運動補助装置1の補償トルク演算部1011及び出力指示部1012は、さらに以下の機能を有していてもよい。
補償トルク演算部1011は、二つの装着パーツ11の何れか一方が「中間状態」にある場合において、重力ベクトルg及び装着パーツ11の質量に基づいて算出した補償トルクτに対し、さらに、当該「中間状態」にある装着パーツ11にかかる荷重に基づく所定の「調整係数α」を乗算して得られる調整補償トルクτ’を算出する。
そして、出力指示部1012は、当該「中間状態」にある装着パーツ11に接続されるリンク12の関節を駆動させるアクチュエータ13に対し、上記調整補償トルクτ’を出力するように指示する。
ここで、実際の歩行運動においては、立脚状態から遊脚状態になろうとする間の「中間状態」が存在する。この「中間状態」にある装着パーツ11とは、地表には接しているものの、他方の装着パーツ11と比較して主として利用者及び自装置を支持していない状態にある装着パーツ11のことをいう。ここで、当該運動補助装置1を装着した利用者の全荷重をFmax[N]とすると、当該中間状態にある装着パーツ11も全荷重Fmax[N]の一部を支えていることとなる。なお、この時の装着パーツ11a、11bが支える支持荷重をそれぞれFa[N]、Fb[N]とすると、質量保存の法則からFa+Fb=Fmaxが成り立つ。そして判定部1013は、上述した通りFa、Fbのいずれか大きい方を支える装着パーツ11を「立脚状態」と判定するので、その他方であってかつ遊脚状態にない装着パーツ11を中間状態と見なすことができる。
図8は、本発明の第一の実施形態による調整係数と支持荷重の対応関係を示すグラフである。
次に、図8を参照しながら上記「調整係数α」について説明する。本実施形態による調整係数αは“0”から“1”の値を取る所定の補正係数である。図8に示すグラフにおいて、縦軸は調整係数α、横軸は装着パーツ11が支持する支持荷重Fa(Fb)の値である。
図8に示すグラフの横軸について、ある装着パーツ11aの支持荷重FaがFmax/2より大きい値となっている場合、“Fa>Fb”が成立し、当該装着パーツ11aは立脚状態にある。一方、その支持荷重Faが“0”となっているとき、当該装着パーツ11aは遊脚状態にある。そして支持荷重FaがFmax/2以下で、かつ、“0”でない場合、装着パーツ11aは立脚状態から遊脚状態に遷移する中間状態にある。
そして本実施形態による補償トルク演算部1011は、図8に示すような対応関係に基づいて、調整係数αを導出する。
補償トルク演算部1011は、装着パーツ11aが立脚状態にあるとき、その装着パーツ11aについての調整係数αを0に設定する。一方、補償トルク演算部1011は、装着パーツ11aが遊脚状態にあるとき、その装着パーツ11aについての調整係数αを1に設定する。さらに、補償トルク演算部1011は、装着パーツ11aが中間状態にあるとき、調整係数αを、その支持荷重Faに基づく0から1の間の値に設定する。なお、支持荷重Fa(Fb)の値は、それぞれの装着パーツ11が備えるパーツ座標傾斜特定部110を介して取得することができる。
次に補償トルク演算部1011は、演算により求めた補償トルクτと上記調整係数αを乗算して、調整補償トルクτ’を算出する。そして、出力指示部1012が中間状態にある装着パーツ11に接続されるリンク12の関節を駆動させるアクチュエータ13a1、13a2(13b1、13b2)に対し、上記調整補償トルクτ’を出力するように指示する。
このようにすることで、補償トルク演算部1011は、立脚状態にある装着パーツ11(及びリンク12)に対し、常に調整係数α=0を自重補償トルクτに乗算し、当該立脚状態にある装着パーツ11(及びリンク12)に対して自重補償トルクτが一切かからないように制御することができる。ここで、立脚状態にある装着パーツ11は、自重を地表で受けているため自重補償の必要がない。むしろ地表に固定された側の装着パーツ11に対して自重補償トルクτが印加されると利用者の本意でない力が働いて転倒を誘発するなど、逆に利用者の歩行運動を阻害する要因となる。したがって、本実施形態による補償トルク演算部1011を用いることで、このような利用者の歩行運動の阻害要因を排除することができる。
また、補償トルク演算部1011は、立脚状態から遊脚状態に移り変わる段階(中間状態)において、その装着パーツ11が支持する荷重Fa(Fb)が減少するにつれて、徐々に調整自重補償トルクτ’が増加するように制御している。このようにすることで、突発的な自重補償力の付与を避け、利用者に違和感を与えないように制御することができる。
なお、補償トルク演算部1011における調整自重補償トルクτ’の導出に用いた図8に示す相関関係は、この態様に限定されない。例えば、他の実施形態による補償トルク演算部1011は、二次関数、三次関数や指数・対数関数等に基づく相関関係を有するものであってもよい。
図9は、本発明の第一の実施形態による接触検知センサの機能を説明する図である。
図8を用いて説明した通り、支持荷重が“0”の装着パーツ11は遊脚状態とみなすことができるが、上述した説明においては、その支持荷重はパーツ座標傾斜特定部110を介して取得される力ベクトルの大きさに基づいて判定することとした。しかしながら、パーツ座標傾斜特定部110は、その装着パーツ11に働く重力以外の力(歩行運動に伴う慣性力等)を含めて検知するため、パーツ座標傾斜特定部110を参照するのみで厳密に遊脚状態にあるか否か(支持荷重Fa(Fb)が“0”か否か)を判断することが難しい場合がある。そこで、本実施形態による二つの装着パーツ11の各々は、足裏に接触検知センサ111を備えていてもよい。
接触検知センサ111は、自身が地表に接しているか否かを検知するセンサであって、触れているか否かを簡易なON/OFF信号で返す機能部である。そして、判定部1013は、パーツ座標傾斜特定部110が検知する力ベクトルに関わらず、地表に接していない一方の装着パーツ11を遊脚状態にあると判定するとともに、地表に接している他方の装着パーツ11を立脚状態にあると判定する。
このような接触検知センサ111を、例えば図9に示すように装着パーツ11の足裏の複数箇所に設置しておく。全ての接触検知センサ111がOFF(何処にも接触していない状態)である場合、パーツ座標傾斜特定部110が検知する力ベクトルに関わらず、当該装着パーツ11が遊脚状態にあるとみなすことができる。そして、さらにその他方を立脚状態と見なすことができる。すなわち、判定部1013は、一方の装着パーツ11における全ての接触検知センサ111がOFFであった場合に、当該装着パーツ11を遊脚状態と判定し、同時に他方の装着パーツ11を立脚状態と判定する。このようにすれば、安価なセンサのみで確実に立脚、遊脚を見分けることができる。
図10は、本発明の第一の実施形態による運動補助装置の処理フローを示す図である。
次に、本実施形態による運動補助装置1の各種処理フローについて順を追って説明する。なおここで説明する処理フローは、利用者が当該運動補助装置1を装着して歩行運動を行っている状態の継続中は、逐次繰り返し実行されるものである。
利用者の歩行運動中において、まず判定部1013は、いずれの装着パーツ11が立脚状態にあるかを判定する(ステップS1)。判定部1013における立脚状態の判定手段としては、上述したように二つの装着パーツ11それぞれが備えるパーツ座標傾斜特定部110により検知される力ベクトルの大きさを比較する手法を用いる。
一方、装着パーツ11が有するパーツ座標傾斜特定部110は、自身にかかる力ベクトルを検出している(ステップS2)。ここで立脚状態にある装着パーツ11は地表に固定されているという前提のもと、ここでパーツ座標傾斜特定部110が検出する力ベクトルは重力ベクトルgとみなすことができる。
そして本体座標傾斜取得部100は、ステップS2において立脚状態にある装着パーツ11が有するパーツ座標傾斜特定部110が検出した重力ベクトルgを取得する。さらに本体座標傾斜取得部100は、立脚側にある各アクチュエータ13における関節角度θを取得する(ステップS3)。
上述した通り、立脚状態にある装着パーツ11における重力ベクトルgと、立脚側にある各アクチュエータ13における関節角度θを取得することができれば、本体座標系Σの世界座標系Σに対する傾斜Δを一義的に特定することができる。ここで、重力ベクトル演算部1010は、ステップS3において本体座標傾斜取得部100が取得した
重力ベクトルg及び関節角度θに基づいて、本体座標系Σにおける重力ベクトルgを算出する(ステップS4)。なお、重力ベクトル演算部1010は、具体的には式(6)、式(7)で示したような座標変換処理に基づいて重力ベクトルgを算出することができる。
次に、補償トルク演算部1011は、ステップS4において重力ベクトル演算部1010が算出した重力ベクトルgに基づいて、自重補償トルクτを算出する(ステップS5)。補償トルク演算部1011は、具体的には、自重補償トルクτを図3に基づいて導出される式(4)及び式(5)に算出された重力ベクトルgを代入して演算することで自重補償トルクτを算出することができる。
最後に、出力指示部1012は遊脚状態(または中間状態)にある側の各アクチュエータ13に対し、ステップS5において補償トルク演算部1011が算出した自重補償トルクτを出力するように指示する(ステップS6)。出力指示を受けた各アクチュエータ13は出力指示部1012によりそれぞれに指示された自重補償トルクτを出力する。
運動補助装置1は以上のような処理を繰り返し行うことで、利用者の歩行運動に即した自重補償トルクτを各アクチュエータに逐次働かせ、結果として、利用者にとって運動補助装置1自身の重力があたかも存在しないかのように振る舞うことができる。
<第二の実施形態>
第二の実施形態による運動補助装置1の各種機能構成は、本体座標傾斜取得部100を除き、第一の実施形態によるものと同等である。
本実施形態による本体座標傾斜取得部100は、所定の傾斜センサであって、当該傾斜センサが検知する本体10の傾斜角度θに基づいて、本体座標系Σの世界座標系Σに対する傾きを取得することを特徴とする。以下、「本体座標傾斜取得部100」を「傾斜センサ100」として説明を続ける。
傾斜センサ100は例えば市販のサーボ型傾斜センサまたはAGSセンサ(アングセンス傾斜センサ)である。この傾斜センサ100は本体10の本体座標系Σ近くに設置される。この傾斜センサ100が、本体座標系ΣのX軸及びY軸回りの二軸の傾きを検知することで、直接的に本体座標系Σの世界座標系Σに対する傾き(傾斜Δ)を取得することができる。
本実施形態による運動補助装置1によれば、直接的に本体座標系Σの世界座標系Σに対する傾きを取得することができるため、より高速かつ正確なフィードフォワードトルクをかけることができるようになる。
なお、上述の運動補助装置1は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した運動補助装置1の各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)または半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
1・・・運動補助装置
10・・・本体
100・・・本体座標傾斜取得部
101・・・駆動制御部
1010・・・重力ベクトル演算部
1011・・・補償トルク演算部
1012・・・出力指示部
1013・・・判定部
11a、11b・・・装着パーツ
110・・・パーツ座標傾斜特定部
111・・・接触検知センサ
12a、12b・・・リンク
13a1、13a2、13b1、13b2・・・アクチュエータ

Claims (9)

  1. 利用者に装着されて当該利用者の運動をアシストする運動補助装置であって、
    前記運動補助装置の本体が有する本体座標系の世界座標系に対する傾きを取得する本体座標傾斜取得部と、
    前記利用者の所定部位に装着されるとともに、剛体から成り一つ以上の関節と接続するリンクを介して、前記本体に接続される装着パーツと、
    前記リンクに接続される関節を、所定のトルクを出力しながら駆動させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータを制御する駆動制御部と、
    を備え、
    前記駆動制御部は、
    前記取得された本体座標系の世界座標系に対する傾きに基づいて、当該本体座標系を基準とした重力ベクトルを演算する重力ベクトル演算部と、
    当該重力ベクトル及び前記装着パーツの質量に基づいて、前記アクチュエータが出力すべき所定の補償トルクを演算する補償トルク演算部と、
    前記アクチュエータに対し、当該演算により算出された補償トルクを出力するように指示する出力指示部と、
    を備えることを特徴とする運動補助装置。
  2. 前記運動補助装置は、前記装着パーツを少なくとも二つ備える運動補助装置であって、
    当該二つの装着パーツの各々が、地表に接して固定されるとともに前記利用者及び自装置を支持する立脚状態にあるか、地表から離れ前記本体から吊られる遊脚状態にあるか、を判定する判定部と、
    前記立脚状態において、前記装着パーツが有するパーツ座標系の世界座標系に対する傾きを特定するパーツ座標傾斜特定部と、
    を備え、
    前記本体座標傾斜取得部は、
    前記特定されたパーツ座標系の世界座標系に対する傾き及び前記立脚状態にある装着パーツに接続される立脚側の前記リンクの関節の角度に基づいて、前記本体座標系の世界座標系に対する傾きを演算して取得し、
    前記補償トルク演算部は、
    前記重力ベクトル及び前記遊脚状態にある装着パーツの質量に基づいて、当該遊脚状態にある装着パーツに接続される遊脚側の前記リンクを駆動させるアクチュエータが出力すべき所定の補償トルクを演算し、
    前記出力指示部は、
    前記遊脚側のリンクを駆動させるアクチュエータに対し、当該演算により算出された補償トルクを出力するように指示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の運動補助装置。
  3. 前記パーツ座標傾斜特定部は、
    自身に加えられる力ベクトルを、前記パーツ座標系を基準にしたベクトル量として検知する力ベクトルセンサであって、
    当該力ベクトルの方向に基づいて、前記パーツ座標系の世界座標系に対する傾きを特定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の運動補助装置。
  4. 前記判定部は、
    前記二つの装着パーツそれぞれが備える前記力ベクトルセンサにより検知される力ベクトルの大きさを比較して、当該二つの装着パーツのうち検知される力ベクトルが大きい方を前記立脚状態にある装着パーツと判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の運動補助装置。
  5. 前記運動補助装置は、前記装着パーツを少なくとも二つ備える運動補助装置であって、
    当該二つの装着パーツの各々が、地表に接して固定されるとともに前記利用者及び自装置を支持する立脚状態にあるか、地表から離れ前記本体から吊られる遊脚状態にあるか、を判定する判定部と、
    を備え、
    前記本体座標傾斜取得部は、
    所定の傾斜センサであって、当該傾斜センサが検知する前記本体の傾斜角度に基づいて、前記本体座標系の世界座標系に対する傾きを取得し、
    前記補償トルク演算部は、
    前記重力ベクトル及び前記遊脚状態にある装着パーツの質量に基づいて、当該遊脚状態にある装着パーツに接続される遊脚側の前記リンクを駆動させるアクチュエータが出力すべき所定の補償トルクを演算し、
    前記出力指示部は、
    前記遊脚側のリンクを駆動させるアクチュエータに対し、当該演算により算出された補償トルクを出力するように指示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の運動補助装置。
  6. 前記補償トルク演算部は、
    前記二つの装着パーツのうちいずれか一方が、地表には接しているものの前記利用者及び自装置を、他方の装着パーツと比較して主として支持していない中間状態にある場合において、
    前記重力ベクトル及び前記装着パーツの質量に基づいて算出した補償トルクに対し、さらに、当該中間状態にある装着パーツにかかる荷重に基づく所定の調整係数を乗算して得られる調整補償トルクを算出し、
    前記出力指示部は、
    前記中間状態にある装着パーツに接続されるリンクの関節を駆動させるアクチュエータに対し、前記調整補償トルクを出力するように指示する
    ことを特徴とする請求項2から請求項5の何れか一項に記載の運動補助装置。
  7. 前記二つの装着パーツの各々は、
    自身が地表に接しているか否かを検知する接触検知センサを備え、
    前記判定部は、
    地表に接していない一方の装着パーツを前記遊脚状態にあると判定するとともに、地表に接している他方の装着パーツを前記立脚状態にあると判定する
    ことを特徴とする請求項2から請求項6の何れか一項に記載の運動補助装置。
  8. 利用者の所定部位に装着されるとともに、剛体から成り一つ以上の関節と接続するリンクを介して、本体に接続される装着パーツと、前記リンクの関節を、所定のトルクを出力しながら駆動させるアクチュエータと、を備え、当該利用者の運動をアシストする運動補助装置を制御する制御方法であって、
    前記運動補助装置の本体が有する本体座標系の世界座標系に対する傾きを取得し、
    前記取得された本体座標系の世界座標系に対する傾きに基づいて、当該本体座標系においての重力ベクトルを演算し、
    当該重力ベクトル及び前記装着パーツの質量に基づいて、前記アクチュエータが出力すべき所定の補償トルクを演算し、
    前記アクチュエータに対し、当該演算により算出された補償トルクを出力するように指示する
    ことを特徴とする制御方法。
  9. 利用者に装着されて当該利用者の運動をアシストする運動補助装置であって、
    前記利用者の所定部位に装着されるとともに、剛体から成り一つ以上の関節と接続するリンクを介して、本体に接続される装着パーツと、
    前記リンクに接続される関節を、所定のトルクを出力しながら駆動させるアクチュエータと、を備える運動補助装置のコンピュータを、
    前記運動補助装置の本体が有する本体座標系の世界座標系に対する傾きを取得する本体座標傾斜取得手段、
    前記取得された本体座標系の世界座標系に対する傾きに基づいて、当該本体座標系を基準とした重力ベクトルを演算する重力ベクトル演算手段、
    当該重力ベクトル及び前記装着パーツの質量に基づいて、前記アクチュエータが出力すべき所定の補償トルクを演算する補償トルク演算手段、
    前記アクチュエータに対し、当該演算により算出された補償トルクを出力するように指示する出力指示手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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