JP2014155387A - 充電装置および充電方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電池に流れる電流値を取得する電流計測部と、充電が完了し車両が走行開始したのち、決められた期間に電池に充放電される電流量を記憶し、決められた期間における電流量の最大値に応じて、電池の充電率で表される使用領域の上限を可変させる制御をする制御部と、を備える充電装置である。
【選択図】図3
Description
電流計測部は車両に搭載される電池に流れる電流値を取得する。
制御部は、充電が完了し車両が走行を開始してから決められた期間に電池に充放電される電流量を記憶し、決められた期間における電流量の最大値に応じて、電池の使用領域の上限を可変させる制御をする。
本実施形態では、満充電後に回生電流が発生した場合でも、回生電流を十分に受け入れられるような使用領域の上限値を初期値として設定する。そして、充電完了し車両が走行開始してから決められた期間に電池に充放電される電流量を記憶し、記憶した電流量に応じて、電池の使用領域の上限値を可変させる。使用領域は、例えば、充電率(SOC:State Of Charge)、電流量、電圧などを用いて表す。上限値は、電池が満充電になったか否かを判定するために用いる値である。
実施形態1について説明する。
電流計測部33は電池31に流れる電流を計測する。例えば、電流計などが考えられる。また、電流計測部33が計測したデータは制御部34に出力される。
制御部について説明する。
制御部34は、充電が完了し車両が走行開始してから決められた期間に電池に充放電される電流量を求め、決められた期間における電流量に応じて、電池の使用領域の上限値を可変させる制御をする。
取得部41は、電圧計測部32から電圧値と電流計測部33から電流値を取得し、記憶部35に記憶する。また、制御部34または外部から入力される制御信号を取得して、制御部34の各部に送信する。
なお、劣化領域の下限値と使用領域の上限値が充電率である場合には、第1の調整値は充電率で求める。また、劣化領域の下限値と使用領域の上限値が電流量である場合には、第1の調整値は電流量で求める。第1の調整値は電圧で求めてもよい。
第1の差=第1の調整値−回生充電率 式2
なお、第1の調整値が電流量である場合には、回生充電率の変わりに電流量の最大値を用いて第1の差を求める。
使用領域の上限値に第1の可変値を加算するときの条件を式3に示す。
第1の調整値−回生充電率−第1の閾値>0 式3
第1の閾値は、使用領域の上限値を上げるときに、劣化領域の下限値からどれだけ余裕幅を持たせるかを決める値である。例えば、第1の閾値=0.3%とすると、劣化領域の下限値(90.0%)−第1の閾値(0.3%)=89.7%となる。つまり89.7%まで使用領域の上限値を上げられることになる。すなわち、使用領域の上限値を90.0%という劣化領域の下限値まで上げることなく、0.3%の余裕を持たせることができる。
第1の調整値−回生充電率>0 式4
つまり、使用領域の上限値を劣化領域の下限値(90.0%)まで上げることができる。そのため、電流量の最大値が0となる使用環境では、使用領域をさらに広く取ることができる。 なお、変換部44がない場合には、設定部45は充電率でなく電流量を用いて使用領域の上限値の設定などを行う。
図5は、実施形態1の制御部の動作の一実施例を示す図である。図6は、電流履歴情報、調整情報のデータ構造の一実施例を示す図である。
「使用領域初期値[%]」には使用領域の上限値の初期値が充電率で記憶されている。本例では、使用領域の上限値の初期値を表す情報「89.0」が記憶されている。「初期の第1の調整値[%]」には使用領域の上限値の可変がされていない調整前の初期の第1の調整値が充電率で記憶されている。本例では、初期の第1の調整値を表す情報「1.0」が記憶されている。「第1の閾値[%]」には使用領域の上限値の可変を行うか否かを判定するための第1の閾値が充電率で記憶されている。本例では、第1の閾値を表す情報「0.3」が記憶されている。「第1の可変値[%]」には使用領域の上限値と第1の調整値に加算するための第1の可変値が充電率で記憶されている。本例では、第1の可変値を表す情報「0.1」が記憶されている。「第1の調整値[%]」には第1の調整値の現在の状態を示す値が充電率で記憶されている。本例では、第1の調整値の現在の状態を示す情報「0.9」が記憶されている。「使用領域上限値[%]」には使用領域の現在の上限値の状態を示す値が充電率で記憶されている。本例では、使用領域の現在の上限値の状態を示す情報「89.1」が記憶されている。
ステップS504では、設定部45が第1の調整値から回生充電率を引いて第1の差を求め、ステップS505で設定部45は、第1の差が第1の閾値より大きいか否かを判定する。第1の閾値より大きい場合(Yes)にはステップS506に移行し、第1の閾値以下の場合(No)には処理を終了する。第1の閾値は調整情報をから取得する。
表701において、第1の調整値が1.0%、使用領域の上限値が89.0%であるときに、充電が完了し車両が走行開始した後のある期間において回生充電率が0.60%であるときは、第1の差は回生充電率から第1の調整値を引いた値0.4%となる。第1の閾値は図6の調整情報602に記憶されている0.3%であるとすると、求めた第1の差は0.4%であるから、ステップS506に移行する。
実施形態2について説明をする。
実施形態2の制御部について説明する。
なお、劣化領域の下限値と使用領域の上限値が充電率である場合には、第2の調整値は充電率で求める。また、劣化領域の下限値と使用領域の上限値が電流量である場合には、第2の調整値は電流量で求める。第1の調整値は電圧で求めてもよい。
第2の差=第2の調整値−回生充電率 式6
なお、第2の調整値が電流量である場合には、回生充電率の変わりに電流量の最大値を用いて第2の差を求める。
使用領域の上限値から第2の可変値を減算するときの条件を式7に示す。
第2の調整値−回生充電率−第2の閾値<0 式7
第2の閾値は、使用領域の上限値を上げるときに、劣化領域の下限値からどれだけ余裕幅を持たせるかを決める値である。例えば、第2の閾値=0.3%とすると、劣化領域の下限値(90.0%)−第2の閾値(0.3%)=89.7%。つまり89.7%まで使用領域の上限値を上げられることになる。すなわち、使用領域の上限値を90.0%という劣化領域の下限値まで上げることなく、0.3%の余裕を持たせることができる。
第2の調整値−回生充電率<0 式8
つまり、使用領域の上限値を劣化領域の下限値(90.0%)まで上げることができる。そのため、電流量の最大値が0となる使用環境では、使用領域をさらに広く取ることができる。
実施形態2の動作について説明をする。
「使用領域初期値[%]」には使用領域の上限値の初期値が充電率で記憶されている。図10、図11では、使用領域の上限値の初期値を表す情報「89.0」が記憶されている。「初期の第2の調整値[%]」には使用領域の上限値の可変がされていない調整前の初期の第2の調整値が充電率で記憶されている。図10、図11では、初期の第2の調整値を表す情報「1.0」が記憶されている。「第2の閾値[%]」には使用領域の上限値の可変を行うか否かを判定するための第2の閾値が充電率で記憶されている。図10、図11では、第2の閾値を表す情報「0.0」が記憶されている。「第2の可変値[%]」には使用領域の上限値から第2の調整値を減算するための第2の可変値が充電率で記憶されている。図10では第2の可変値を表す情報「0.3」が記憶され、図11では第2の可変値を表す情報「−」が記憶されていない。「第2の調整値[%]」には第2の調整値の現在の状態を示す値が充電率で記憶されている。図10、図11では、第2の調整値の現在の状態を示す情報「0.5」が記憶されている。「使用領域上限値[%]」には使用領域の現在の上限値の状態を示す値が充電率で記憶されている。図10、図11では、使用領域の現在の上限値の状態を示す情報「89.5」が記憶されている。
ステップS904では、設定部45が第2の調整値から回生充電率を引いて第2の差を求め、ステップS905で設定部45は、第2の差が第2の閾値より小さいか否かを判定する。第2の閾値より小さい場合(Yes)にはステップS906に移行し、第2の閾値以上の場合(No)には処理を終了する。第2の閾値は調整情報をから取得する。
表1002において、第2の調整値が0.5%、使用領域の上限値が89.5%であるときに、充電が完了し車両が走行開始した後のある期間において回生充電率が0.80%であるときは、第2の差は第2の調整値から回生充電率を引いた値−0.3%となる。第2の閾値は図10の調整情報1001に記憶されている0.0%であるとすると、求めた第2の差は−0.3%であるから、ステップS906に移行する。
なお、実施形態1と実施形態2に示した処理をひとつの処理として実行させることで、使用領域の上限値の上げ下げの可変が可能になる。例えば、実施形態1のステップS507から実施形態2のステップS901に移行させることが考えられる。
実施形態3は、実施形態1および実施形態2で説明した処理を、サーバまたは給電装置で行う場合について説明する。
サーバ1201が主体となる場合、実施形態1に対応する図5および実施形態2に対応する図9で説明した処理をサーバ1201が行う。ただし、車両1側で計測した電流値などのデータは無線通信などを用いて、アンテナ1203からネットワーク1202を介してサーバ1201に送信する。また、サーバ1201により求められた充電率や使用領域の上限値などのデータは、ネットワーク1202を介して車両1に送信される。ただし、通信方法は有線であってもよい。
2 給電装置、
30 充電装置、
31 電池、
32 電圧計測部、
33 電流計測部、
34 制御部、
35 記憶部、
36 充電部、
37 負荷部、
41 取得部、
42 調整値算出部、
43 電流量算出部、
44 変換部、
45 設定部、
601 電流履歴情報、
602、1001、1101 調整情報、
1201 サーバ、
1202 ネットワーク、
1203、1204 アンテナ、
1301 情報処理装置、
1302 制御部、
1303 記憶部、
1304 記録媒体読取装置、
1305 入出力インタフェース、
1306 通信インタフェース、
1307 バス、
1308 記録媒体、
1309 入出力部、
Claims (12)
- 車両に搭載される電池に流れる電流値を取得する電流計測部と、
充電が完了し前記車両が走行を開始してから決められた期間に前記電池に充放電される電流量を記憶し、前記決められた期間における前記電流量の最大値に応じて、前記電池の使用領域の上限を可変させる制御をする制御部と、
を備えることを特徴とする充電装置。 - 前記制御部は、
前記電池の劣化領域の下限値と前記使用領域の上限値との差である第1の調整値と、前記電流量の最大値と、の第1の差を求め、
前記第1の差が第1の閾値より大きいとき、前記使用領域の上限値に第1の可変値を加算して前記使用領域の上限値を上げる設定をする、
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。 - 前記制御部は、
加算をした前記第1の調整値が前記第1の閾値以下になると前記使用領域の上限値を上げることを停止する、ことを特徴とする請求項2に記載の充電装置。 - 前記制御部は、
前記使用領域の上限値は前記劣化領域の下限値より大きくならない、ことを特徴とする請求項2または3に記載の充電装置。 - 前記制御部は、
前記電池の劣化領域の下限値と前記電池の使用領域の上限値との差である第2の調整値と、前記電流量の最大値と、の第2の差を求め、
前記制御部は、
前記第2の差が第2の閾値より小さいとき、前記使用領域の上限値から第2の可変値を減算して前記使用領域の上限値を下げる設定をする、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の充電装置。 - 前記制御部は、
減算をした前記第2の調整値が前記第2の閾値以下になると前記使用領域の上限値を下げることを停止する、ことを特徴とする請求項5に記載の充電装置。 - 前記制御部は、
前記使用領域の上限値は前記使用領域の初期値より小さくならない、ことを特徴とする請求項5または6に記載の充電装置。 - 前記制御部は、
前記電池の使用領域の上限値と前記電流量の最大値の和が、前記電池の劣化領域より小さいとき、前記電池の使用領域の上限値を上げる、
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。 - 前記制御部は、
前記電池の使用領域の上限値と前記電流量の最大値の和が、前記電池の劣化領域より大きいとき、前記電池の使用領域の上限値を下げる、
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。 - コンピュータが、
車両に搭載される電池に流れる電流値を取得し、
充電が完了し前記車両が走行を開始してから決められた期間に回生電流により前記電池に充電される電流量を求め、
前記期間における前記電流量の最大値に応じて、前記電池の使用領域の上限を可変する、
処理を実行することを特徴とする充電方法。 - 前記電池の劣化領域の下限値と前記使用領域の上限値との差である第1の調整値と、前記電流量の最大値と、の第1の差を求め、
前記第1の差が第1の閾値より大きいとき、前記使用領域の上限値に第1の可変値を加算して前記使用領域の上限値を上げる設定をする、
処理を前記コンピュータが実行することを特徴とする請求項10に記載の充電方法。 - 前記劣化領域の下限値と前記使用領域の上限値との差である第2の調整値と、前記電流量の最大値、の第2の差を求め、
前記第2の差が第2の閾値より小さいとき、前記使用領域の上限値から第2の可変値を減算して前記使用領域の上限値を下げる設定をする、
処理を前記コンピュータが実行することを特徴とする請求項10または11に記載の充電方法。
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