JP2014154939A - 受信補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋外または窓際への外部受信アンテナの設置、および外部受信アンテナと携帯端末との接続を不要とし、携帯端末向け放送の屋内での受信感度を改善する受信補助装置を提供する。
【解決手段】携帯端末向け放送波の受信に用いられる受信補助装置であって、携帯端末の背面に装着可能な基板を備える。基板には受信アンテナと、受信アンプと、電極とが形成される。受信アンテナは受信アンプの入力端子と接続される。受信アンプの出力端子は電極と接続される。基板が携帯端末に装着されたとき、携帯端末に内蔵された受信アンテナである端末内蔵アンテナと電極とが電磁界結合される位置に電極の位置が調整される。
【選択図】図6

Description

本発明は、携帯端末に装着するアクセサリとして用いられ、携帯端末向け放送の携帯端末における受信感度を改善する受信補助装置に関する。
2012年4月よりISDB−Tmm(Integrated Services Digital Broadcasting Terrestrial for mobile multimedia)方式を用いたV−Highマルチメディア放送(略称:モバキャス(登録商標))が開始された。モバキャス(登録商標)は200MHz帯(207.5−222MHz)を使用するサービスである(非特許文献1参照)。200MHz帯は、携帯端末の筐体(約12cm)に比べ、その波長が長い(約145cm)。したがって、携帯端末にモバキャス(登録商標)用のアンテナを搭載するためには、アンテナインピーダンス整合回路等を利用して物理的なアンテナサイズを大幅に縮小する必要があり、極めて高いアンテナ技術が必要になる(非特許文献2参照)。また、モバキャス(登録商標)対応携帯端末は、端末内部に搭載されている多数の電子部品が動作する際に生じるクロックノイズ、制御信号ラインから輻射されるノイズ、液晶画面から輻射されるノイズ、電源部から発生するノイズなどの影響を受けやすく、高い受信性能を実現するためには、高度なノイズ対策技術が求められる(非特許文献2参照)。
モバキャス(登録商標)に限らず、電波はその特性上、屋外に比して屋内では受信しづらい。そのため、テレビ放送受信機などでは、屋外に受信アンテナを設置し、受信アンテナに接続されたケーブルを屋内に引き込み、受信機に接続する。
モバキャス(登録商標)事業者においても、携帯端末における屋内の受信状況を改善するアクセサリーとして、アンテナケーブルを配布している(非特許文献3参照)。図1を参照して従来のアンテナケーブルについて説明する。図1は従来のアンテナケーブル8の構成を示す図である。図1に示すように従来のアンテナケーブル8は、吸盤811〜813、831〜833により窓面に固定可能な外部受信アンテナ82、84と、当該外部受信アンテナ82、84から延伸されたケーブルの先端にリード線ループ84を備える構成である。
従来のアンテナケーブル8の使用方法については、まず、吸盤811〜813、831〜833により窓面7に外部受信アンテナ82、84を固定し、リード線ループ84に、モバキャス(登録商標)対応端末である携帯端末9が備えるロッドアンテナ93を挿通し、リード線ループ84を携帯端末9の筐体に引っ掛けることで固定する。従来のアンテナケーブル8を使用すれば、携帯端末向け放送の屋内での受信感度を改善することができる。
"セグメント連結伝送方式による地上マルチメディア放送用受信装置(望ましい使用)"、[online]、平成23年3月28日、電波産業会、[平成25年1月17日検索]、インターネット<URL:http://www.arib.or.jp/tyosakenkyu/kikaku_hoso/hoso_std-b053.html> 佐々木亮、四釜弘喜、山本寛彦、岡野由樹、"モバキャスサービスを支える移動端末技術−ハードウェア基板技術−"、[online]、平成24年10月、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、[平成25年1月17日検索]、インターネット<URL:http://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/technology/rd/technical_journal/new/vol20_3_056jp.pdf> "NOTTVご成約特典"、インデックス"受信状況が良くない方には、アンテナケーブルを差し上げます!"[online]、平成24年7月1日、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、[平成25年1月17日検索]、インターネット<URL:http://www.nottv.jp/campaign/free30days/#give_antenna>
従来のアンテナケーブル8を使用するためには、屋外または窓際への受信アンテナ82、84の設置と、外部受信アンテナ82、84と携帯端末9との接続が必要である。しかしながら、一般に携帯端末は持ち歩きながら使用される機器であるため、常に外部受信アンテナ82、84と携帯端末9とが接続されているとは限らず、アンテナケーブル8が使用できない場合がある。
そこで本発明では、屋外または窓際への外部受信アンテナの設置、および外部受信アンテナと携帯端末との接続を不要とし、携帯端末向け放送の屋内での受信感度を改善する受信補助装置を提供することを目的とする。
本発明の受信補助装置は、携帯端末向け放送波の受信に用いられる受信補助装置である。本発明の受信補助装置は、携帯端末の背面に装着可能な基板を備える。基板には受信アンテナと、受信アンプと、電極とが形成される。受信アンテナは受信アンプの入力端子と接続される。受信アンプの出力端子は電極と接続される。基板が携帯端末に装着されたとき、携帯端末に内蔵された受信アンテナである端末内蔵アンテナと電極とが電磁界結合される位置に電極の位置が調整される。
本発明の受信補助装置によれば、屋外または窓際への外部受信アンテナの設置、および外部受信アンテナと携帯端末との接続を不要とし、携帯端末向け放送の屋内での受信感度を改善することができる。
従来のアンテナケーブルの構成を示す図。 本発明の受信補助装置と携帯端末を組み合わせた状態を3段の増幅器で構成される受信アンプと擬制した場合の受信アンプの構成を示す図。 電極と端末内蔵アンテナとの結合損と総合NFの関係を示す図。 受信アンプの利得とNF、および端末搭載の受信機のNFを規定して本発明の受信補助装置および携帯端末を構成した場合のシミュレーション結果を示す図。 受信アンプの利得とNF、および端末搭載の受信機のNFを規定して本発明の受信補助装置および携帯端末を構成した場合のシミュレーション結果を示す図。 本発明の実施例1の受信補助装置の構成を示す図。 電極と端末内蔵アンテナを平行平板コンデンサとみなした場合のシミュレーションモデルを示す図。 シミュレーションモデルの平行平板コンデンサの静電容量Xに対する200MHz帯におけるS21の変化を示す図。 シミュレーションモデルの平行平板コンデンサの静電容量Xに対する700MHz帯におけるS21の変化を示す図。 シミュレーションモデルの平行平板コンデンサの静電容量Xに対する2000MHz帯におけるS21の変化を示す図。 結合損と端末内蔵アンテナ(ロッドアンテナ)の長さLの関係をシミュレーションした結果を示す図。 結合損、極板間隔と極板の長さの関係を示す図。 本発明の実施例2の受信補助装置の構成を示す図。 本発明の実施例3の受信補助装置の構成を示す図。 本発明の実施例4の受信補助装置の構成を示す図。 本発明の実施例5の受信補助装置の構成を示す図。 本発明の実施例5の受信補助装置の基板と補助基板のなす角のバリエーションを示す図。 本発明の実施例6の受信補助装置の構成を示す図。 本発明の実施例7の受信補助装置の構成を示す図。
本発明の受信補助装置は、携帯端末の背面に装着可能な基板を備え、基板には少なくとも受信アンテナと、受信アンプと、電極とが形成される。受信アンテナは受信アンプの入力端子と接続され、受信アンプの出力端子は電極と接続される。受信アンテナは受信アンプの入力端子と接続される。受信アンプの出力端子は電極と接続される。基板が携帯端末に装着されたとき、携帯端末に内蔵された受信アンテナである端末内蔵アンテナと電極とが電磁界結合される位置に、電極の位置が調整されている。詳細には、電極を端末内蔵アンテナの近傍に配置し、受信アンプの利得と、電極から端末内蔵アンテナへの信号伝達にかかる損失(電極と端末内蔵アンテナとの結合損)の差を8dB以上とすることで、無結線で受信アンプで増幅された携帯向け放送波を携帯端末に受信させることができ、本発明の受信補助装置を用いない場合と比較して、当該放送波に関する感度を改善することができる。本発明のように、受信アンプを携帯端末に外付けすることで前述したクロックノイズや輻射ノイズを考慮しなくてよくなるため、携帯端末内に受信アンプを備える場合と比較して高度なノイズ対策を必要とせず、雑音指数(NF)のより低い受信アンプを用いることができる。従って、携帯端末内に受信アンプを設けるよりも受信感度改善の効果が大きい。
図2を参照して、本発明の受信補助装置と携帯端末を組み合わせた状態を3段の増幅器で構成される受信アンプと擬制して、本発明の受信補助装置と携帯端末を組み合わせた状態における総合NFを求める。図2は本発明の受信補助装置と携帯端末を組み合わせた状態を3段の増幅器で構成される受信アンプと擬制した場合の受信アンプの構成を示す図である。図2に示すように受信アンプ6を増幅器61、62、63の3段で構成する場合の総合雑音指数(NF)は以下の式で表される。
Figure 2014154939
ただし、F、FおよびFはそれぞれ初段、2段および3段の雑音指数を、またGおよびGはそれぞれ初段および2段の利得を表す。本発明のような外付け受信補助装置を想定した場合、受信アンプの利得、NFをそれぞれ、G1、、受信アンプから受信機(携帯端末)への接続にかかる損失を−G=F、受信機(携帯端末)のNFをFとする。ここで外付け受信アンプの利得をG=30dB、NFをF=2dB、携帯端末搭載の受信機のNFを、一例として、F=7dBであると想定する。図1に説明したような従来のアンテナケーブルを用いる場合には、同軸ケーブルなどにより受信アンプの出力を受信機の入力に接続するため、−G=Fは数dB程度となることから(1)式の第2項、第3項が小さな値となり、受信アンプのNF(=F)と、総合NFはほぼ等しくなる。この場合、約5dBのNF改善効果が生じる。本発明においては、端末内蔵アンテナと電磁界結合する位置に、受信アンプの出力端子に接続された電極を配置し、後述するように結合損と受信アンプの利得の差を8dB以上とすることにより、同軸ケーブル等による接続を用いずともNF改善効果を得ることができる。上記の従来例と接続損以外を等しくした条件において、仮に結合損が20dB生じたとしても、総合NFは約3dBにとどまり、従来構成には及ばないものの約4dBと十分な受信感度改善効果がある。
図3に、電極と端末内蔵アンテナとの結合損と総合NFの関係を示した図を示す。図3のグラフの縦軸は総合NF(dB)、横軸は結合損(dB)である。ここでは、図2で説明した例と同じく、受信アンプの利得をG=30dB、NFをF=2dB、端末搭載の受信機のNFをF=7dBとする。図3において、結合損が20dBのとき、総合NFは約3dBであるため、総合NFがFよりも1dB劣化しているといえる。同図から明らかなように、総合NFが、Fよりもほぼ1dB以下の劣化にとどまる結合損20dB以下の領域では、グラフの傾きは緩やかであり、結合損の1dBあたりのNF劣化はわずかである。一方、総合NFがFよりも2dB以上劣化する結合損22dB以上の領域ではグラフの勾配が大きくなり、結合損の1dBあたりのNF劣化量が増大する。よって、本発明において、製造上の誤差等を鑑み、実用上安定的に受信感度改善効果を得るためには、総合NFが、受信アンプのNF(F)と比較して1dB以下の劣化となるように、受信アンプの利得および結合損を調整する必要があることがわかる。
現状技術を鑑み、受信アンプの利得、NF、および、端末搭載の受信機のNFが以下の範囲にあると想定しシミュレーションを行った。
受信アンプの利得(G):20〜35dB
受信アンプのNF(F):1〜3dB
端末搭載の受信機のNF(F):5〜8dB
図4、図5に、受信アンプの利得とNF、および端末搭載の受信機のNFを上記に規定して本発明の受信補助装置および携帯端末を構成した場合のシミュレーション結果を示す。図4、図5では、総合NFが受信アンプのNFよりも1dB劣化する際の結合損、および、受信アンプの利得と結合損の差をシミュレーションした。図4最右列を参照すれば、受信アンプの利得は、電極と端末内蔵アンテナとの結合損よりも8dB以上高ければ、総合NFを受信アンプのNFよりも1dB程度の劣化にとどめられることがわかる。
なお、受信アンプの利得が40dBを超えると、電極からの放射を本発明の受信補助装置に搭載される受信アンテナが受信することによる発振が生じる可能性が高くなり、シールド等の追加対策を施す必要が生じ、コスト増につながる。したがって、受信アンプの利得は実用的には40dB以下で用いることが望ましい。受信アンプの利得が40dBである場合、電極と端末内蔵アンテナとの結合損が32dB以下となるような電極構造を有すれば良い。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
以下、図6を参照して本発明の実施例1に係る受信補助装置10について説明する。図6は、本発明の実施例1の受信補助装置10の構成を示す図である。図6に示すように、本実施例の受信補助装置10は、携帯端末9の背面に装着可能な基板14と、基板14に形成された受信アンテナ11と、受信アンプ12と、電極13とを備える。受信アンテナ11は受信アンプ12の入力端子と接続され、受信アンプ12の出力端子と電極13とが接続される。また、受信補助装置10を装着する携帯端末9は、その筐体内部に端末内蔵アンテナ91を備えている。また、携帯端末9は画面92を備える。
受信アンテナ11は、モバキャス(登録商標)が使用している200MHz帯(207.5−222MHz)で設計されている。アンテナ形状として、モバキャス(登録商標)で使用される周波数帯の1/4波長の奇数倍の電気長を有する導体を平面回路上に配置したモノポールアンテナが考えられる。アンテナを小型化するため、図6に示すようにアンテナ導体をメアンダ状に折り曲げた状態で配置してもよいし、一部をチップアンテナに置き換えてもよい。また、基板14上に、受信アンプ12駆動用電源として電池15を備えてもよい。この場合、本実施例の受信補助装置10は、携帯端末9とともに持ち歩くこともできる。
電極13は、端末内蔵アンテナ91と電磁界結合させることを目的とし、基板14上に形成される。従って、受信補助装置10を携帯端末9に装着した時に、電極13は、端末内蔵アンテナ91の近傍に位置するように基板14上に配置されている必要がある。図6の例では、端末内蔵アンテナ91は携帯端末9の向かって右下隅に内蔵されているため、で電極13は、基板14の向かって右下隅に配置される。ここで、受信補助装置10を携帯端末9に装着した状態において、電極13と端末内蔵アンテナ91を平行平板コンデンサにおける二枚の平行電極板とみなす。図7から図10を参照して、電極13と端末内蔵アンテナ91を平行平板コンデンサとみなした場合のシミュレーション結果について説明する。図7は、電極13と端末内蔵アンテナ91を平行平板コンデンサとみなした場合のシミュレーションモデルを示す図である。図8は、シミュレーションモデルの平行平板コンデンサの静電容量Xに対する200MHz帯におけるS21の変化を示す図である。図9は、シミュレーションモデルの平行平板コンデンサの静電容量Xに対する700MHz帯におけるS21の変化を示す図である。図10は、シミュレーションモデルの平行平板コンデンサの静電容量Xに対する2000MHz帯におけるS21の変化を示す図である。図8から図10のグラフはいずれも縦軸がS21(dB)、横軸が静電容量X(pF)である。S21を結合損と考えれば、例えば、結合損(S21)が20dBである場合、その静電容量X(pF)は、200MHz帯では約0.7pF、700MHz帯では約0.23pF、2000MHz帯では約0.08pFとなる。
次に、平行平板コンデンサの静電容量Xは、以下の式で表わされる。
Figure 2014154939
ここで、εは比誘電率、εは真空誘電率、Sは平行平板コンデンサの極板面積、dは極板間隔である。図6に示すように端末内蔵アンテナ91がロッドアンテナであるものとし、当該ロッドアンテナの直径を例えば4mmとする。ロッドアンテナの曲面を平行極板とみなせば、当該平行極板の極板面積は、ロッドアンテナの長さL(S=L×4mm)に依存する。なお電極13は、他方の極板とみなされるため、ロッドアンテナ(端末内蔵アンテナ91)の長さLと同等か、もしくはロッドアンテナ(端末内蔵アンテナ91)との位置のずれを考慮してそれよりも若干大きいサイズとする。図11に、結合損と端末内蔵アンテナ(ロッドアンテナ)の長さLの関係をシミュレーションした結果を示す。図11の縦軸は長さL(λ、各周波数帯の波長で規格化した単位)、横軸は結合損(dB)である。ここで、εは材質により異なるが、簡単のため1とし、d=2mmとしてシミュレーションを実行した。図11に示すように、結合損と波長で規格化した長さLとは、周波数によらず一定の関係があることがわかる。図12に、結合損、極板間隔と極板の長さの関係を示す。参考として、図12の最右列に200MHz帯におけるLの実長(単位:mm)も併せて示す。例えば、結合損が20dB、d=2mmである場合、Lは0.03波長(200MHz帯では42mm)であり、結合損が30dB、d=2mmである場合、Lは0.009波長(200MHz帯では13mm)であり、本実施例の受信補助装置10の電極13は現実的な大きさで構成可能であることがわかる。
受信アンプ12の電源に関して、内部電源(1次電池、2次電池)、外部電源が考えられる。1次電池としては、ボタン電池が考えられる。2次電池としては、リチウムイオン2次電池などのような充電池や、太陽光発電を用いた2次電池などが考えられる。
なお、無線通信システムにおけるリピータは、受信アンテナから受信した電波を電力増幅器により増幅したのち、送信アンテナにより送信する。本発明は、送信アンテナを備えていないため、リピータではない。
以下、図13を参照して本発明の実施例2に係る受信補助装置20について説明する。図13は、本実施例の受信補助装置20の構成を示す図である。図13に示す通り、本実施例の受信補助装置20は、携帯端末9の背面に装着可能な基板14と、基板14に形成された受信アンテナ21と、受信アンプ12と、電極13とを備える。受信アンテナ21は受信アンプ12の入力端子と接続され、受信アンプ12の出力端子と電極13とが接続される。図6に示した実施例1の受信補助装置10において受信アンテナ11は基板14の上端部に配置されていたが、本実施例の受信補助装置20においては、受信アンテナ21は基板14の短手方向端部に配置されていることを特徴とする。本実施例により、携帯端末を横向き(画面92が横に長い状態)に設置して、放送内容を視聴する場合が主である場合、受信アンテナ21に影響を及ぼす持ち手(把持)の影響を小さくすることができる。
以下、図14を参照して本発明の実施例3に係る受信補助装置30について説明する。図14は、本実施例の受信補助装置30の構成を示す図である。図14に示す通り、本実施例の受信補助装置30は、携帯端末9の背面に装着可能な基板14と、基板14に形成された受信アンテナ11と、受信アンプ12と、電極13と、帯域通過フィルタ35とを備える。なお、図14の例に限らず、受信アンテナ11は実施例2と同様に受信アンテナ21であってもよい。受信アンテナ11は受信アンプ12の入力端子と接続され、受信アンプ12の出力端子と帯域通過フィルタ35の入力端子が接続され、帯域通過フィルタ35の出力端子と電極13とが接続される。本実施例では、受信アンプ12と電極13の間にモバキャス(登録商標)で使用される周波数帯域(200MHz)を通過させる帯域通過フィルタ35を備えることを特徴としている。帯域通過フィルタ35を備える目的は、200MHz帯以外の不要波を電極から放射させないこと、受信アンプ12の200MHz帯以外における発振を防ぐことである。
帯域通過フィルタ35の配置位置は、図14の例に限られず、受信アンテナ11と受信アンプ12の間としてもよいし、受信アンプ12が複数段構成である場合は段間に配置してもよい。また、図14に示すように受信アンプ12と電極13との間に配置してもよい。図14では、総合NFを極力小さくするために、帯域通過フィルタ35を受信アンプ12と電極13の間に設置している。
総合NFが小さくなる原理は、式1から導かれる。式1を4段の雑音指数まで展開し、以下に示す。
Figure 2014154939
ここで、F,F,F及びF は、それぞれ初段、2段、3段及び4段の雑音指数を、またG、G及びGは、それぞれ初段、2段及び3段の利得を表す。式3より総合NFは初段の雑音指数(F)と利得(G)に大きく影響されることがわかる。
例を示す。本発明のような外付け受信補助装置を想定し、各パラメータを以下のように設定する。
○条件A
=30dB:受信アンプの利得、F=2dB:受信アンプのNF
−G=F=2dB:帯域通過フィルタの損失
−G=F=20dB:受信アンプから受信機(携帯端末)への接続にかかる損失
=7dB:携帯端末搭載の受信機のNF
○条件B
−G=F=2dB:帯域通過フィルタの損失
=30dB:受信アンプの利得、F=2dB:受信アンプのNF
−G=F=20dB:受信アンプから受信機(携帯端末)への接続にかかる損失
=7dB:携帯端末搭載の受信機のNF
条件Aと条件Bの構成の違いは、受信アンプと帯域通過フィルタの順番である。条件Aの場合の総合NFは3.8dBであり、条件Bの場合の総合NFは5.2dBである。したがって、総合NFを小さくするためには、受信アンプの後に帯域通過フィルタを設置することが求められる。
以下、図15を参照して本発明の実施例4に係る受信補助装置40について説明する。図15は、本実施例の受信補助装置40の構成を示す図である。図15に示す通り、本実施例の受信補助装置40は、携帯端末9の背面に装着可能な基板44と、基板44に形成された受信アンテナ11と、受信アンプ12と、電極13とを備え、これらの接続、位置関係は実施例1の受信補助装置10と同じである。なお、図15の例に限らず、受信アンテナ11は実施例2と同様に受信アンテナ21であってもよい。また、受信補助装置40は、実施例3と同様に帯域通過フィルタ35を備えていてもよい。本実施例では、全ての構成要素(受信アンテナ、受信アンプ、電極など)を同一基板44上に形成、実装していることを特徴としている。同一基板44上に形成、実装することで、製造、実装に係る費用を低減することができる。構成要素が同一基板44上に形成された後、携帯端末9の背面形状に合わせて、基板44を加工しても良い。例えば図15の例では、携帯端末9の背面がドーム状の曲面を形成しているために、基板44を携帯端末9の背面とフィットするように曲面で形成している。基板44の加工により、電極13と端末内蔵アンテナ91の間隔を最適にすることができ、結合損を低減できる。
以下、図16を参照して本発明の実施例5に係る受信補助装置50について説明する。図16は、本実施例の受信補助装置50の構成を示す図である。図16に示す通り、本実施例の受信補助装置50は、携帯端末9の背面に装着可能な基板14と、携帯端末9の底面に装着可能な補助基板56と、基板14に形成された受信アンテナ11と、受信アンプ12と、帯域通過フィルタ35と、補助基板56に形成された電極13とを備える。なお本実施例においては、携帯端末9の端末内蔵アンテナ91は、携帯端末9の下端部に内蔵されているものとする。受信アンテナ11、受信アンプ12、帯域通過フィルタ35、電極13の接続、および位置関係は実施例3の受信補助装置30と同じである。補助基板56は、基板14の何れかの端辺(図16の例では基板14の下端辺)から延伸され、基板14と所定の角度をなして形成されている。なお、図16の例に限らず、受信アンテナ11は実施例2と同様に受信アンテナ21であってもよい。また、受信補助装置50は、帯域通過フィルタ35を備えなくてもよい。本実施例では、携帯端末9内の端末内蔵アンテナ91の位置に合わせて、電極13を形成するための補助基板56を備えることを特徴としている。また、図16の例に限らず、補助基板56は基板14の側端辺と所定の角度をなして接続されていてもよいし、基板14の上端辺と所定の角度をなして接続されていてもよい。本実施例の受信補助装置50によれば、電極13と端末内蔵アンテナ91の間隔を最適にすることができ、結合損を低減できる。基板14と補助基板56のなす角は、例えば図17に示すように、携帯端末9の側面と背面とがなす角度に応じて、様々な角度とすることができる。
以下、図18を参照して本発明の実施例6に係る受信補助装置60について説明する。図18は、本実施例の受信補助装置60の構成を示す図である。図18に示す通り、本実施例の受信補助装置60は、携帯端末9の背面に装着可能な基板64と、基板64に形成された受信アンテナ11と、受信アンプ12と、帯域通過フィルタ35と、電極13とを備える。受信アンテナ11、受信アンプ12、帯域通過フィルタ35、電極13の接続、位置関係は実施例3の受信補助装置30と同じである。なお、図18の例に限らず、受信アンテナ11は実施例2と同様に受信アンテナ21であってもよい。また、受信補助装置60は、帯域通過フィルタ35を備えなくてもよい。本実施例では、基板64に穴641や切欠642が設けられていることを特徴としている。携帯端末の背面には、カメラのレンズ部、指紋認証ポート、赤外線ポートなどが搭載されていることが多い。本実施例の受信補助装置60によれば、携帯端末の背面に設けられた各種のハードウェアの機能を妨げずに、本受信補助装置60を装着することができる。
以下、図19を参照して本発明の実施例7に係る受信補助装置70について説明する。図19は、本実施例の受信補助装置70の構成を示す図である。図19に示す通り、本実施例の受信補助装置70は、携帯端末9の背面に装着可能な基板14と、基板14に形成された受信アンテナ11と、受信アンプ12と、帯域通過フィルタ35と、電極73とを備える。受信アンテナ11、受信アンプ12、帯域通過フィルタ35、電極73の接続、位置関係は実施例3の受信補助装置30と同じである。なお、図19の例に限らず、受信アンテナ11は実施例2と同様に受信アンテナ21であってもよい。また、受信補助装置70は、帯域通過フィルタ35を備えなくてもよい。本実施例では、電極73を基板14の何れかの端辺から突出延伸させた後に延伸部を基板14と所定の角度をなすように折り曲げ加工することで、携帯端末9に受信補助装置70が装着された際に、電極73が端末内蔵アンテナ91を二方向から覆うように位置することを特徴としている。本実施例の受信補助装置70によれば、電極73が端末内蔵アンテナ91を二方向から覆うように位置しているため、結合損を低減することができる。

Claims (10)

  1. 携帯端末向け放送波の受信に用いられる受信補助装置であって、
    携帯端末の背面に装着可能な基板を備え、
    前記基板には受信アンテナと、受信アンプと、電極とが形成され、
    前記受信アンテナは前記受信アンプの入力端子と接続され、前記受信アンプの出力端子は前記電極と接続され、
    前記基板が前記携帯端末に装着されたとき、前記携帯端末に内蔵された受信アンテナである端末内蔵アンテナと前記電極とが電磁界結合される位置に前記電極の位置が調整される
    受信補助装置。
  2. 請求項1に記載の受信補助装置であって、
    前記受信アンプの利得と、前記電極と前記端末内蔵アンテナとの結合損との差を8dB以上とする
    受信補助装置。
  3. 請求項1に記載の受信補助装置であって、
    前記受信補助装置と前記携帯端末とを組み合わせた状態の総合雑音指数が前記受信アンプの雑音指数と比較して1dB以下の劣化となるように、前記受信アンプの利得および前記結合損が調整される
    受信補助装置。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の受信補助装置であって、
    前記受信アンテナが前記基板の短手方向端部に配置される
    受信補助装置。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の受信補助装置であって、
    前記受信アンプと前記電極の間に帯域通過フィルタをさらに備える
    受信補助装置。
  6. 請求項1から5の何れかに記載の受信補助装置であって、
    前記基板面が曲面で形成される
    受信補助装置。
  7. 請求項1から6の何れかに記載の受信補助装置であって、
    前記基板の何れかの端辺から延伸され、前記基板と所定の角度をなして形成した補助基板をさらに備え、
    前記補助基板に前記電極が形成される
    受信補助装置。
  8. 請求項1から7の何れかに記載の受信補助装置であって、
    前記基板に穴が形成される
    受信補助装置。
  9. 請求項1から8の何れかに記載の受信補助装置であって、
    前記基板に切欠が形成される
    受信補助装置。
  10. 請求項1から9の何れかに記載の受信補助装置であって、
    前記電極を前記基板の何れかの端辺から延伸し、当該延伸部を前記基板と所定の角度をなして折り曲げて形成される
    受信補助装置。
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