JP2014154829A - コンタクトを有する構造体の形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンタクトの形状劣化及び設計寸法に対する拡大を抑制した、コンタクトを有する構造体の形成方法を実現できるようにする。
【解決手段】コンタクトを有する構造体の形成方法は、基板100の上に形成され、凹部を有する絶縁膜110の上に、互いに異なる表面自由エネルギーを有する第1のポリマー鎖及び第2のポリマー鎖を含むポリマー膜を形成する工程と、ポリマー膜をミクロ相分離させた後、第2のポリマー鎖を除去することにより、ポリマー膜にホールパターン106cを形成する工程と、ホールパターン106cを形成したポリマー膜をマスクとして、絶縁膜110を貫通するコンタクトホールを形成する工程とを備えている。第1のポリマー鎖は、第2のポリマー鎖よりも、表面自由エネルギーが凹部の側壁に近い。
【選択図】図8

Description

本発明は、コンタクトを有する構造体の形成方法に関する。
半導体集積回路は素子性能の向上及びチップ面積縮小のために、その集積度を向上してきた。それに応じて金属配線幅及び金属配線間隔の微細化も進められている。微細な金属配線をパターニングするために、リソグラフィ工程では露光波長を短くし、露光装置の開口数を大きくすることが検討されている。
フォトリソグラフィにおける解像ピッチRPと焦点深度DOFとはレーリーの式と呼ばれる次式により与えられる。
RP=k1・λ/NA (1)
DOF=k2・λ/(NA)2 (2)
ここで、k1及びkはプロセスファクタ、λは露光光の波長、NAは露光装置の開口数を示す。
式(1)に示すように、高解像を得ようとするとλを小さくするか、NAを大きくする必要がある。しかし、λを小さくするためには、光源となるレーザ装置の開発、及びその波長域で感光するレジスト材料の開発等が必要であり、プロセスを大きく変更しなければならない。このため、一般にNAを大きくする手法が取られる。しかし、式(2)に示すように、NAを大きくするとDOFが低下してしまう。
このため、露光波長及び開口数の変更以外の方法により解像度を向上させる技術が重要となってきている。例えば、分子の自己組織化等を用いて微細パターンを形成することが試みられている。特に、ブロック共重合体等のポリマーにおける自己組織化構造の1つであるミクロ相分離構造を用いる方法は、光リソグラフィの解像限界を超えたパターニングができる方法として期待されている。ミクロ相分離構造を用いることにより、高価な短波長の露光設備を用いなくても、安価な露光設備により微細パターンを形成できる可能性がある。
一方、半導体素子のパターンの微細化によりコンタクトとその上層に設けられた金属配線との重ね合わせ精度を向上させることが求められている。コンタクト及び金属配線の幅が小さくなると、コンタクトと金属配線とがずれやすくなるため、配線抵抗の上昇及び素子の電気的特性の劣化の問題が顕在化する。
このような、合わせずれの問題を解決する方法として、コンタクトと上層の金属配線とを自己整合的に形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2000−3913号公報
しかし、前記の従来技術では、コンタクト寸法が光リソグラフィのパターニングの制限を受ける。このため、パターンの微細化を行うために、露光波長を短くし、リソグラフィの解像性を高める必要がある。従って、極紫外線(EUV)露光機又は電子線(EB)露光機等の高価な設備を導入したり、必要なプロセスを開発したりする必要がある。
また、前記の従来技術ではコンタクト又は金属配線が設計寸法よりも拡大するため、コンタクト間の距離又はコンタクトと隣接する金属配線との距離等が短くなり、ショートが発生しやすくなる。
本開示は、高価な露光設備等を必要とすることなくコンタクトの形状劣化及び設計寸法に対する拡大を抑制したコンタクトを有する構造体の形成方法を実現できるようにすることを目的とする。
コンタクトを有する構造体の形成方法の一形態は、基板の上に形成され、凹部を有する絶縁膜の上に、互いに異なる表面自由エネルギーを有する第1のポリマー鎖及び第2のポリマー鎖を含むポリマー膜を形成する工程と、ポリマー膜をミクロ相分離させた後、第2のポリマー鎖を除去することにより、ポリマー膜にホールパターンを形成する工程と、ホールパターンを形成したポリマー膜をマスクとして、絶縁膜を貫通するコンタクトホールを形成する工程とを備え、第1のポリマー鎖は、第2のポリマー鎖よりも、表面自由エネルギーが凹部の側壁に近い。
本形成方法において、ポリマー膜は、第1のポリマー鎖及び第2のポリマー鎖を含むブロック共重合体膜であってもよい。
本形成方法において、ポリマー膜は、第1のポリマー鎖及び第2のポリマー鎖を含む混合ポリマー膜であってもよい。
本形成方法は、コンタクトホールを形成する工程よりも後に、凹部及びコンタクトホールに金属膜を充填することにより、凹部に配線を形成し、コンタクトホールに配線と接続したコンタクトを形成する工程をさらに備えていてもよい。
本形成方法は、コンタクトホールを形成する工程よりも後に、アセトン、ベンゼン、トルエン、硫化水素、フッ化物又は酸素プラズマによりコンタクトホールパターンを除去する工程をさらに備えていてもよい。
本形成方法は、絶縁膜の上に、第2のポリマー鎖よりも第1のポリマー鎖に表面自由エネルギーが近く、凹部に対応する位置に開口部を有するガイドレジスト膜を形成した後、ガイドレジスト膜をマスクとして絶縁膜をエッチングすることにより、凹部を形成する工程をさらに備えていてもよい。
本形成方法は、ポリマー膜を形成する工程において、ポリマー膜をガイドレジスト膜と接するように、凹部に埋め込んでもよい。
本形成方法は、コンタクトホールを形成する工程よりも後で且つコンタクトを形成する工程よりも前に、ガイドレジスト膜及びポリマー膜を除去する工程をさらに備えていてもよい。
本形成方法は、ガイドレジスト膜及びポリマー膜を除去する工程において、アセトン、ベンゼン、トルエン、硫化水素、フッ化物又は酸素プラズマにより、ガイドレジストパターン及びポリマー膜を除去してもよい。
本形成方法において、ガイドレジスト膜は、ポリヒドロスチレン、アクリル、ノボラック、フェノール、シロキサン、ポリベンゾオキサゾール、ベンゾシクロブテン、メラミン及びポリイミドのうちの少なくとも1つを含有していてもよい。
本形成方法において、絶縁膜の少なくとも一部は、基板上に、第2のポリマー鎖よりも第1のポリマー鎖に表面自由エネルギーが近いガイドレジスト膜を形成した後、ガイドレジスト膜を架橋して形成し、凹部は、絶縁膜におけるガイドレジスト膜を架橋して形成した部分に形成されていてもよい。
本形成方法は、コンタクトホールを形成する工程において、コンタクトホールはガイドレジスト膜を架橋して形成した部分に形成してもよい。
本形成方法は、コンタクトを形成する工程において、金属膜は原子層堆積法を用いて形成してもよい。
本形成方法は、コンタクトホールを形成する工程よりも後に、凹部及びコンタクトホールに第1の金属膜、高誘電率膜及び第2の金属膜を順次堆積することにより、半導体基板の上に形成された半導体素子と接続されたコンタクト及びコンタクトと接続されたストレージを形成する工程をさらに備えていてもよい。
本形成方法は、コンタクトホールパターンを形成する工程において、窒素雰囲気又は大気よりも酸素濃度が低い雰囲気で、150℃以上の温度でポリマーをアニールすることによりポリマー膜をミクロ相分離させてもよい。
本形成方法は、コンタクトホールパターンを形成する工程において、第2のポリマー鎖は有機溶媒現像液により除去してもよい。
本形成方法は、コンタクトホールパターンを形成する工程において、第2のポリマー鎖はドライエッチングにより除去してもよい。
本形成方法において、ポリマー膜はポリスチレン、アクリル及びポリエチレンのうちの少なくとも1つを含有していてもよい。
本形成方法は、ポリマー膜を形成する工程よりも前に、第2のポリマー鎖と第1のポリマー鎖との中間の表面自由エネルギーを有する中性層を絶縁膜の上に形成する工程をさらに備えていてもよい。
本開示のコンタクトを有する構造体の形成方法によれば、高価な露光設備等を必要とすることなくコンタクトの形状劣化及び設計寸法に対する拡大を抑制した、コンタクトを有する構造体の形成方法を実現できる。
配線を形成する場合に用いるマスクの一例を示す平面図である。 ブロック共重合体のミクロ相分離を示す相図である。 第1の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 ポリマー膜のミクロ相分離の一例を示す平面図である。 ポリマー膜のミクロ相分離の一例を示す平面図である。 ポリマー膜のミクロ相分離の一例を示す平面図である。 ポリマー膜のミクロ相分離の一例を示す平面図である。 第1の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 第1の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第2の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 ガイドレジスト膜を露光する際のマスクの一例を示す平面図である。 ポリマー膜のミクロ相分離の一例を示す平面図である。 ポリマー膜のミクロ相分離の一例を示す平面図である。 ポリマー膜のミクロ相分離の一例を示す平面図である。 ポリマー膜のミクロ相分離の一例を示す平面図である。 ポリマー膜のミクロ相分離の一例を示す平面図である。 ポリマー膜のミクロ相分離の一例を示す平面図である。 (a)及び(b)は第3の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第3の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第3の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第3の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第3の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第3の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第3の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第3の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第3の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第3の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第3の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は第3の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法の一工程を示す断面図である。
各実施形態を説明するにあたっての前提事項をまず説明する。通常、フォトマスクは縮小倍投影型の露光機で使用されるため、フォトマスク上のパターン寸法を議論する場合には縮小倍率を考慮する必要がある。しかし、以下の各実施形態においては、混乱を避けるため、形成しようとする所望のレジストパターン(以下、ガイドパターンともいう。)と対応させてフォトマスク上のパターン寸法を説明する場合、特に断らない限り、縮小倍率を考慮してマスク寸法を換算した値を用いる。具体的には、M分の1縮小投影システムにおいて、幅L1のレジストパターンを形成する場合には、マスクパターンの幅は、M×L1となる。しかし、以下においては、マスクパターン及びレジストパターンの幅は共にL1であると表記する。
以下の各実施形態及び変形例において配線を形成する場合には、説明を容易にするために、図1に示すようなマスク11を用いて露光を行い、絶縁膜に凹部を形成する例を説明する。各実施例及び変形例においては、マスク開口部12の短辺L1が60nmであり、長辺L2が150nmであるとして説明する。ただし、各実施形態及び変形例は異なる条件に適用することができる。また、露光した部分が現像液に溶解するポジティブタイプのフォトレジストを使用する場合について説明する。しかし、露光されていない部分が現像液に溶解するネガティブタイプのフォトレジストを使用することも可能である。
次に、バルク状態のブロック共重合体のミクロ相分離について間単に説明する。ここで、高分子(ポリマー)とは、モノマー分子が重合反応により結合した、繰り返し単位により構成された分子である。単一のモノマーが重合して、単一の繰り返し単位により構成された高分子をホモポリマーという。2種類以上のモノマーが重合して、複数の繰り返し単位を含む高分子を共重合体と呼ぶ。互いに異なるモノマーに由来する繰り返し単位がランダムに配列された共重合体をランダム共重合体と呼ぶ。異なるモノマーに由来する繰り返し単位が交互に配列された共重合体を交互共重合体と呼ぶ。同種のモノマーに由来する繰り返し単位が連続して配列されたブロック鎖を有する共重合体をブロック共重合体と呼ぶ。ブロック共重合体のブロック鎖の部分はそれぞれホモポリマーとみなすことができるため、ブロック共重合体は、互いに異なる2種類以上のホモポリマーが配列されているとみなすことができる。
一般に、2種類以上のホモポリマーを混合すると、均一に混合することは稀であり、異なるホモポリマー同士が反発する。このため、同種のホモポリマー同士が凝集して相分離が生じる。ブロック共重合体においても同様な相分離が生じる。ブロック共重合体は、異なるホモポリマーが分子内で化学的に結合しているため、相の大きさは大きくなることができず、ブロック共重合体の大きさと同程度となる。このようなブロック共重合体の相分離は、ミクロ相分離と呼ばれ、数nmから数百nm程度の相領域が形成される。
ブロック共重合体において、ミクロ相分離したドメインの形状は、ブロック共重合体の重合度,各ブロック鎖の化学的性質及び各ブロック鎖の体積分率等に大きく依存する。図2は、第1のブロック鎖Aと第2のブロック鎖Bとを含むジブロック共重合体におけるミクロ相分離の相図及びドメインの形状を示している。図2において、横軸は第1のブロック鎖Aの体積分率を表し、縦軸はχNを表す。ここで、χは第1のブロック鎖Aと第2のブロック鎖Bとの相互作用パラメータと呼ばれる定数であり、χの値が大きいほど相溶性が低く、相分離しやすい。また、Nは重合度であり、Nが大きいほど相分離しやすい。従って、両者の積χNは、相分離のしやすさの指標となり、χNの値が大きいほど相分離しやすく、逆にχNの値が小さくなりすぎると、相分離せずに無秩序構造となる。
χNの値が十分大きく相分離が起きる場合、ミクロ相分離したドメインの形状は各ブロック鎖の体積分率に大きく依存する。図2に示すように第1のブロック鎖Aの体積分率が0から0.5に変化する場合、ドメイン形状は、無秩序構造、球形構造、シリンダー構造,ラメラ構造の順に変化する。さらに、第1のブロック鎖Aの体積分率が0.5から1.0に増加する場合、ラメラ構造、シリンダー構造、球形構造、無秩序構造と逆の順に変化する。
なお、2種類以上のホモポリマーをブレンドして形成したブレンドポリマーにおいても、ブレンドするポリマー及びブレンドの条件等を選択することによりブロック共重合体と同様に数nmから数百nm程度の相領域が形成された相分離状態とすることができる。本明細書においては、このような場合もミクロ相分離という。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図3〜図11を参照して説明する。図3〜図11は、図1のIa−Ia線に対応する断面を示している。
まず、図3に示すように、半導体基板100の上に絶縁膜110を形成し、その上にハードマスク形成膜104を形成する。本実施形態において半導体基板100の上には、半導体素子(図示せず)と、金属からなる第1の配線101及び下層絶縁膜102を有する配線層103が形成されており、絶縁膜110は配線層103の上に形成する。第1の配線101の幅は例えば60nmとすることができる。ハードマスク形成膜104は、例えば厚さが50nmとすることができ、絶縁膜110に対してエッチング速度が十分に遅い膜であればよい。例えば、絶縁膜110を有機膜とし、ハードマスク形成膜104を窒化チタン(TiN)膜又は有機含有シリコン窒化膜とすることができる。なお、本開示において有機膜とは、特に断らない限り有機成分からなる膜及び有機成分を主成分とする膜である。ただし、絶縁膜110は有機膜に限らず他の材料からなる膜であってもよい。
次に、図4に示すようにハードマスク形成膜104の上にレジストパターン151を形成した後、レジストパターン151をマスクとしてドライエッチングによりハードマスク形成膜104をパターニングし、ハードマスク104Aを形成する。レジストパターン151は、リソグラフィ工程を用いて形成することができる。本実施形態においては、図1に示したマスクを用いて形成する例を説明する。このため、レジストパターン151の開口部は幅が60nmで長さが150nmである。
次に、図5に示すように、ハードマスク104Aをマスクとして、絶縁膜110を、例えば深さが120nmまでエッチングした後、エッチングを途中で停止する。これにより絶縁膜110に、配線用の溝部となる絶縁膜110を貫通していない凹部110aを形成する。
次に、図6に示すように、中性層105を形成する。本開示において、中性層とは後で形成するポリマー膜に含まれる第1のポリマー鎖の表面自由エネルギーと、第2のポリマー鎖の表面自由エネルギーとの中間の表面自由エネルギーを有する膜である。中性層105は、例えば低粘度の液体を用いてスピンコート法により厚さが30nmの塗布膜を形成した後、ホットプレートを用いて205℃の温度下で60秒間アニールすることにより塗布膜を硬化させて形成すればよい。中性層105を低粘度の液体を用いてスピンコート法により形成することにより、凹部110aの底面及びハードマスク104Aの上面には中性層105が形成されるが、凹部110aの側壁には中性層105が形成されない。
中性層105を形成した後、ポリマー膜106を形成する。本実施形態において、ポリマー膜106は、互いに表面自由エネルギーが異なる第1のブロック鎖及び第2のブロック鎖を含むブロック共重合体からなる。ポリマー膜106は、例えば第1のブロック鎖がスチレンモノマーに由来する繰り返し単位からなるブロック鎖であり、第2のブロック鎖がメタクリレートモノマーに由来する繰り返し単位からなるブロック鎖であるジブロック共重合体とすることができる。この場合、第1のブロック鎖は、ポリスチレン(PS)とみなすことができ、第2のブロック鎖はポリメタクリレート(PMMA)とみなすことができる。ポリマー膜106は、スピンコーティング法により塗布して形成することができる。
次に、例えばホットプレートを用いて240℃の温度で300秒間アニールを行うことにより、図7に示すように、ジブロック共重合体をミクロ相分離させる。第1のブロック鎖は、第2のブロック鎖と比べてその表面自由エネルギーが絶縁膜110の表面自由エネルギーに近い。このため、絶縁膜110の凹部110aの側壁に対する親和性は、第1のブロック鎖の方が第2のブロック鎖よりも高い。従って、第1のブロック鎖が凝集した領域106aが凹部110aの側壁と接触する位置に配置され、第2のブロック鎖が凝集した領域106bが凹部110aの側壁から離れた位置に配置される。
ブロック鎖同士を凝集させてミクロ相分離させるためには、ブロック共重合体のガラス転移温度Tgを超える温度においてアニールを行えばよい。Tgはブロック共重合体に含まれる添加物及び溶媒並びにブロック鎖の分子量等によって左右される。PS及びPMMAのTgは120℃前後である。このため、PSとPMMAとを含むジブロック共重合体の場合、150℃以上でアニールすることにより同種のブロック鎖同士を凝集させ、ミクロ相分離させることができる。
また、空気中で高温アニールを行うと、空気中の酸素により、PS又はPMMA内で酸化反応が発生し、プロセスの安定性が損なわれるおそれがある。これを避けるために、窒素雰囲気又は低酸素雰囲気下でアニールを行うことが好ましい。
以上のように、ブロック共重合体のミクロ相分離を行うためのアニールは、窒素雰囲気又は低酸素濃度雰囲気で、150℃以上の温度で行うことが好ましい。
図7においては、ミクロ相分離によりシリンダー構造のドメイン形状が形成される例を示しているが、ミクロ相分離により形成されるドメイン形状はシリンダー構造に限定されず、他のドメイン形状が形成されてもよい。
次に、図8に示すように、ミクロ相分離させたポリマー膜106の第2のブロック鎖が凝集した領域106b及び中性層105を除去し、例えば直径が30nmのコンタクトホール形成用開口部106cを有するコンタクトホールパターン106Aを形成する。第1のブロック鎖がPSであり、第2のブロック鎖がPMMAである場合、例えば酸素(O2)プラズマによりドライエッチングすればよい。この場合、PSよりもPMMAのエッチング選択比が高いため、第2のブロック鎖が凝集した領域106bのみを選択的に除去することができる。さらに、オーバーエッチングをすることにより中性層105を除去することができる。なお、ドライエッチングガスはO2に限定されない。
また、UV照射をした後、有機現像液でウェットエッチングすることにより、第2のブロック鎖が凝集した領域106bのみを選択的に除去することができる。UV照射を行うとPS同士は架橋し、PMMAは分解する。このため、第1のブロック鎖が凝集した領域106aと第2のブロック鎖が凝集した領域106bとの分子量差が大きくなり、有機溶媒現像液に対しての溶解速度の差が高くなる。中性層105は、O2アッシング等のドライエッチングで除去するか、ウェットエッチングで除去することができる。
次に、図9に示すようにコンタクトホールパターン106Aをマスクとして、絶縁膜110を第1の配線101が露出するまでエッチングして、コンタクトホール110bを形成する。この際に、絶縁膜110に対してハードマスク104Aのエッチングレートが遅い条件でドライエッチングする。ハードマスク104Aの角部はコンタクトホールパターン106Aにより保護されている。このため、コンタクトホールパターン106Aが肩落ちしても、絶縁膜110の角部の肩落ちが生じにくく、形状劣化を防ぐことができる。
次に、図10に示すように、コンタクトホールパターン106A及び中性層105を除去する。コンタクトホールパターン106Aは、例えばアセトン、ベンゼン、トルエン、硫化水素、フッ化物、又はO2プラズマ等を用いて除去することができる。中性層105は、例えばO2プラズマによるアッシングにより除去することができる。これにより、非貫通の凹部110aは、コンタクトホール110bとつながった配線形成用の溝部となる。
次に、図11に示すように、凹部110a及びコンタクトホール110bに金属を充填して、第2の配線107とコンタクト108とを形成する。例えば、まず凹部110a及びコンタクトホール110bに厚さが50nmの窒化チタンからなる密着層(図示せず)を堆積する。次に、凹部110a及びコンタクトホール110bが埋まるように銅をCVD法により堆積する。次に、CMP法により、平坦化しつつ、ハードマスク104Aを除去する。なお、凹部110a及びコンタクトホール110bに充填する金属の組成は特に限定されず、銅、アルミニウム、金、銀、ニッケル、コバルト若しくはタングステン又はこれらの合金等を用いることができる。金属の充填方法についても特に限定されず、めっき法、化学気相堆積法(CVD)法、原子層堆積法(ALD)法、又はスパッタ法等を用いることができる。
第2の配線107の上に同様にして配線及びコンタクトを形成すれば多層配線構造を形成することができる。
以上のように、周りを絶縁膜に囲まれたブロック共重合体のミクロ相分離を用いることにより、例えば、幅60nmの第2の配線107と直径30nmのコンタクト108とを確実に接続できる。また、エッチング時に肩落ちによる形状劣化及び寸法拡大がほとんど生じない。従って、コンタクト108と非接続の第1の配線101とがショートすることを防ぐことができる。
本実施形態においては、中性層105を形成しているため、凹部110aの底面においてポリマー膜106と絶縁膜110とが接していない。これにより、ポリマー膜106のミクロ相分離に、凹部110aの底面はほとんど影響を与えない。従って、ミクロ相分離のプロセスの安定性を向上させることができる。
中性層105は異方性スパッタ法を用いて形成してもよい。異方性スパッタによっても、凹部110aの側壁に中性層105を形成することなく、底面のみに中性層105を形成することができる。
ただし、中性層105は設けなくてもよい。例えば、凹部110aの側壁以外の部分を表面処理して、凹部110aの側壁における表面自由エネルギーと、それ以外の部分における表面自由エネルギーとに差を設けてもよい。表面処理としては、Oプラズマ等を用いたアッシング処理又はビス(トリメチルシリル)アミン(HMDS)による処理等を用いることができる。なお、凹部110aの側壁の部分だけを表面処理する方法を用いてもよい。
ポリマー膜106における凹部110aに形成された部分は凹部110aの側壁により、ミクロ相分離の配向が制御される。しかし、ポリマー膜106における凹部110a以外に形成された部分は、ミクロ相分離の配向を制御することが困難である。このため、例えばポリマー膜106が、シリンダー構造のミクロ相分離を行う組成の場合、図7に示したようにミクロ相分離が垂直方向に生じる場合だけでなく、水平方向に生じる場合が生じる。
図8に示したように、ミクロ相分離が垂直方向に生じた場合には、コンタクトホール形成用開口部106cを形成する際に、凹部110a以外の部分において開口部106dが形成される。しかし、凹部110a以外の部分にはハードマスク104Aが形成されているため、開口部106dが形成されても問題はない。
一方、水平方向にミクロ相分離が生じた場合には、凹部110a以外の部分において絶縁膜110が露出しないため、問題はない。凹部110a以外の部分において絶縁膜110を表面処理して、その表面自由エネルギーが第1のブロック鎖とより近くなるようにしてもよい。このようにして、ミクロ相分離が水平方向に確実に生じるようにすれば、ハードマスク104Aを設けなくてもよい。
また、ミクロ相分離が垂直方向に生じる場合においても、以下のようにすればハードマスク104Aを設けなくてもよい。ハードマスク104Aが設けられていない場合に、絶縁膜110の凹部110a以外の部分においてミクロ相分離が垂直方向に生じると、図12に示すように、凹部110a以外の部分においても絶縁膜110が露出する。このため、コンタクトホール110bを形成するためのエッチングを行うと、図13に示すように、絶縁膜110に予期しないパターンが形成される。しかし、絶縁膜110をCMP法等により平坦化すればよい。平坦化は凹部110a及びコンタクトホール110bに金属等を充填する前に行っても、金属等を充填した後に行ってもよい。
本実施形態においては、ポリマー膜106がスチレンとメタクリレートとのジブロック共重合体からなる膜である例を示した。PSとPMMAとはドライエッチングレート又は有機現像液に対する溶解レートに差をつけ易いために、パターニングが容易となる。ただし、表面自由エネルギーが互いに異なるブロック鎖を有していればどのようなブロック共重合体を用いてもよい。例えば、スチレン及びメタクリレートの一方をエチレンとしてもよい。また、ジブロック共重合体に限らず、3元以上のブロック共重合体としてもよい。さらに、2種類以上のホモポリマーを混合した混合ポリマーを用いてポリマー膜106を形成してもよい。2種類以上のホモポリマーとブロック共重合体とを含む混合ポリマーを用いてポリマー膜106を形成することもできる。ホモポリマーにブロック共重合体を加えることにより、混合ポリマーをミクロ相分離しやすくすることができる。
以下に、ポリマー膜をミクロ相分離させた際のドメイン形状について説明する。ミクロ相分離により形成される領域は、伸縮して配線溝に収まろうとするため、ここで示す領域のサイズはおよその値である。なお、最終的には第2のブロック鎖が凝集した領域106bに対応したサイズ及び形状を有するコンタクト108が得られる。
図14は、ポリマー膜106がジブロック共重合体膜であり、シリンダー構造のドメイン形状にミクロ相分離する組成である場合の一例を示している。配線用の溝部となる凹部110aには、配線幅方向に1つの略円形状の第2のブロック鎖が凝集した領域106bが形成され、配線長方向には複数の第2のブロック鎖が凝集した領域106bが形成される。凹部110aの側壁から、第2のブロック鎖凝集した領域106bまでの距離d1は、第2のブロック鎖が凝集した領域106bの直径の約1/2とすることができる。具体的には、第2のブロック鎖が凝集した領域106bの直径が30nmの場合には、d1は約15nmである。
図15は、ポリマー膜106がジブロック共重合体であり、シリンダー構造のドメイン形状にミクロ相分離する組成である場合の一例を示している。凹部110aには、配線幅方向に2つの略円形状の第2のブロック鎖が凝集した領域106bが形成され、配線長方向には複数の第2のブロック鎖が凝集した領域106bが形成される。凹部110aの側壁から、第2のブロック鎖が凝集した領域106bまでの距離d2は、コンタクト108の直径の約2/3とすることができる。具体的には、第2のブロック鎖が凝集した領域106bの直径が15nmの場合には、d2は約10nmである。なお、ジブロック共重合体に代えて、第1のポリマー鎖と第2のポリマー鎖とブロック共重合体を含む混合ポリマーを用いた場合にもこのような構造を得ることができる。
図16は、ポリマー膜106がラメラ構造のドメイン形状にミクロ相分離する組成の場合に得られる第2のブロック鎖が凝集した領域106bの一例を示している。ポリマー膜106の第1のブロック鎖がPSであり、第2のブロック鎖がPMMAであり、PSの分子量がPMMAの分子量よりも大きいとする。この場合には、凹部110aに、略方形状の第2のブロック鎖が凝集した領域106bを形成できる。凹部110aの側壁から第2のブロック鎖が凝集した領域106bまでの距離d3は、配線幅の約1/5とすることができる。具体的には、d3は約12nmである。なお、ジブロック共重合体に代えて、第1のポリマー鎖と第2のポリマー鎖を含む混合ポリマーを用いた場合にもこのような構造を得ることができる。
図17は、ポリマー膜106がラメラ構造のドメイン形状にミクロ相分離する組成の場合に得られる第2のブロック鎖が凝集した領域106bの一例を示している。ポリマー膜106の第1のブロック鎖がPSであり、第2のブロック鎖がPMMAであり、PSとPMMAの分子量はほぼ等しいとする。この場合には、凹部110aに、環状の第2のブロック鎖が凝集した領域106bを形成できる。凹部110aの側壁から第2のブロック鎖が凝集した領域106bまでの距離d4、環状の第2のブロック鎖が凝集した領域106bに囲まれた部分の幅d5は共に、配線幅の約1/5とすることができる。具体的には、d4及びd5は約12nmである。
第2のブロック鎖が凝集した領域106bの寸法は第1のブロック鎖及び第2のブロック鎖の鎖長に依存する。一般的に、第1のブロック鎖及び第2のブロック鎖の鎖長は、第1のブロック鎖及び第2のブロック鎖の分子量に依存する。従って、第1のブロック鎖及び第2のブロック鎖の分子量が変化すると、凹部110aの側壁から第2のブロック鎖からなる領域106bまでの距離が変化する。例えば、第2のブロック鎖(PMMA)の分子量が第1のブロック鎖(PS)の分子量よりも小さい場合は、第2のブロック鎖が凝集した領域106bの寸法も小さくなる。
なお、第2のブロック鎖が凝集した領域106bは、上記の例以外にも、ミクロ相分離のドメイン形状に応じた種々の形状とすることができる。
(第1の実施形態の第1変形例)
第1の実施形態において、絶縁膜を単層膜とし、エッチングを途中で止めることにより絶縁膜を非貫通の凹部を形成する例を示した。しかし、絶縁膜を、複数の膜の積層膜とすることにより、凹部を形成するエッチングの制御性を向上させることができる。
例えば、図18に示すように、絶縁膜120として、第1の膜121、第2の膜122、第3の膜123、及び第4の膜124を配線層103の上に順次形成する。第1の膜121は、例えば厚さが50nmのシリコン窒化膜である。第2の膜122は例えば有機膜である。第3の膜123は例えば厚さが50nmの、有機物を含有するシリコン酸化膜(有機含有シリコン酸化膜)である。第4の膜124は例えば厚さが300nmの有機膜である。続いて、絶縁膜120の上に窒化チタン膜又は有機含有シリコン窒化膜等からなるハードマスク形成膜104を形成する。
次に、図19に示すように、第1の実施形態と同様にして、ハードマスク形成膜104をパターニングしてハードマスク104Aを形成した後、ハードマスク104Aをマスクとして絶縁膜120をドライエッチングし、非貫通の凹部120aを形成する。この際に、第2の膜122に対して第3の膜123のエッチングレートが十分に遅くなるエッチング条件とする。このようにすれば、第3の膜123が、第2の膜122の保護膜となるため、第2の膜122の手前でエッチングを制御性良く停止させることができる。
この後、図20に示すように第1の実施形態と同様にして、中性層105及びポリマー膜106を形成する。ポリマー膜106をミクロ相分離させた後、第2のブロック鎖を除去することによりコンタクトホール形成用開口部106cを有するコンタクトホールパターン106Aを形成する。
なお、第3の膜123の表面自由エネルギーを、第1のブロック鎖の表面自由エネルギーと、第2のブロック鎖の表面自由エネルギーとの中間の値とすれば、中性層105を設けなくてもよい。
次に、図21に示すように、コンタクトホールパターン106Aをマスクとして、第3の膜123及び第2の膜122をエッチングする。この際に、第2の膜122に対して第1の膜121のエッチングレートが十分に遅くなるエッチング条件とする。このようにすれば、第1の膜121が第1の配線101の保護膜となり、第1の配線101にオーバーエッチによる損傷が生じにくくなる。
次に、図22に示すように、第1の実施形態と同様にして、コンタクトホールパターン106A及び中性層105を除去する。また、第1の膜121を除去して第1の配線101を露出させる。
次に、図23に示すように、第1の実施形態と同様にして、凹部120a及びコンタクトホール120bに金属を充填して、第2の配線107とコンタクト108とを形成する。
第1の実施形態と同様に、本変形例においても例えば、幅60nmの第2の配線107と直径30nmのコンタクト108とを確実に接続できる。また、エッチング時に肩落ちによる形状劣化及び寸法拡大がほとんど生じない。従って、コンタクト108と非接続の第1の配線101とがショートすることを防ぐことができる。
本変形例においては、ハードマスク104Aを形成する例を示したが、ハードマスク104Aは形成しなくてもよい。
本変形例においても、図14〜図17に示すような種々の形状の第2のブロック鎖が凝集した領域を形成でき、種々の形状のコンタクトを形成することができる。
(第1の実施形態の第2変形例)
第1の実施形態においては、第1の配線と接続されたコンタクト及び配線を形成する例を示したが、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)等のストレージとコンタクトとを形成することもできる。
例えば、図24に示すように、半導体基板100の上に、例えば幅が40nmのゲート電極131及び自己整合的に形成されたソース・ドレインとなる高濃度不純物注入領域132を形成する。ゲート電極131を覆う下層絶縁膜135の上に、第1の実施形態と同様にして絶縁膜110を形成する。
次に、図25に示すように絶縁膜110の上にリソグラフィ工程により、幅が110nmのストレージ用の開口部を有するレジストパターン152を形成する。
次に、レジストパターン152をマスクとして、図26に示すように絶縁膜110を、例えば深さが120nmまでエッチングした後、エッチングを途中で停止する。これにより絶縁膜110に、ストレージ用の溝部となる非貫通の凹部110cを形成する。
次に、図27に示すように、第1の実施形態と同様にして中性層105を形成した後、ポリマー膜を形成する。この後、第1の実施形態と同様にしてポリマー膜をミクロ相分離させる。続いて、第1の実施形態と同様にしてポリマー膜の第2のブロック鎖が凝集した領域を除去して直径が60nmのコンタクトホール形成用開口部106cを有するコンタクトホールパターン106Aを形成する。
次に、図28に示すようにコンタクトホールパターン106Aをマスクとして、絶縁膜110及び下層絶縁膜135をエッチングして、高濃度不純物注入領域132を露出するコンタクトホール110bを形成する。この際に、絶縁膜110及び下層絶縁膜135に対してコンタクトホールパターン106A及び中性層105のエッチングレートが遅いエッチング条件でエッチングを行う。絶縁膜110の角部は、コンタクトホールパターン106A及び中性層105により保護される。このため、絶縁膜110の角部の肩落ちによる形状劣化を防ぐことができる。従って、コンタクトホール110bは、テーパー形状ではなく、略垂直形状の開口部となる。
次に、図29に示すように、第1の実施例と同様にしてコンタクトホールパターン106A及び中性層105を除去する。これにより、凹部110cは、コンタクトホール110dとつながったストレージ形成用の溝部となる。
次に、図30に示すように、例えば第1の金属膜136を堆積する。第1の金属膜は、例えばTiN又はTi/TiNをALD法にて15nm堆積すればよい。凹部110c以外の部分に形成された第1の金属膜136をエッチバック等により除去した後、高誘電率膜(high−k膜)137を堆積する。高誘電率膜137は、例えば酸化ハフニウム(HfO2)をALD法にて8nm堆積すればよい。その後、第2の金属膜138を堆積する。第2の金属膜138は、例えばTiN又はTi/TiNをALD法にて10nm堆積すればよい。第1の金属膜136は高濃度不純物注入領域132と接続されたコンタクトとなる。また、高誘電率膜137はストレージの容量膜となる。第2の金属膜138は上層の金属配線(図示せず)と接続される。
第1の実施形態と同様に、本変形例においてもエッチング時に肩落ちによる形状劣化、及び寸法拡大がほとんど生じない。このため、コンタクトとゲート電極131とがショートすることを防ぐことができる。
本変形例においては、ハードマスクを形成しない例を示したが、ハードマスクを設けてもよい。また、中性層を形成しない構成とすることもできる。本変形例においても、第1変形例と同様に絶縁膜を複数の膜からなる積層膜としてもよい。本変形例においても、図14〜図17に示すような種々の形状の第2のブロック鎖が凝集した領域を形成でき、種々の形状のコンタクトを形成することができる。
(第2の実施形態)
図31〜図38は、第2の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法を示している。なお各図において(a)は図1のIa−Ia線に対応する断面を示し、(b)は図1のIb−Ib線に対応する断面を示している。
まず、図31に示すように、第1の実施形態と同様にして、半導体素子(図示せず)並びに第1の配線201及び下層絶縁膜202を有する配線層203が形成された半導体基板200の上に絶縁膜210を堆積する。この後、絶縁膜210の上にガイドレジスト膜204を形成した後、図1に示したマスクを使用して、ガイドレジスト膜204を露光して、ガイドレジスト膜204をパターニングする。ガイドレジスト膜204は、ポリヒドロスチレン、アクリル、ノボラック、フェノール、シロキサン、ポリベンゾオキサゾール、ベンゾシクロブテン、メラミン、及びポリイミドを少なくとも1つ以上含有するレジストとすることができる。
次に、図32に示すように、ガイドレジスト膜204をマスクとして絶縁膜210を例えば深さが120nmまでエッチングした後、エッチングを途中で停止する。これにより絶縁膜210に、配線用の溝部となる絶縁膜210を貫通していない凹部210aを形成する。
次に、図33に示すように、ガイドレジスト膜204を残したまま、ポリマー膜206を形成する。この後、第1の実施形態と同様にして、ポリマー膜206をミクロ相分離させる。ガイドレジスト膜204は、ポリマー膜206の第2のブロック鎖よりも第1のブロック鎖に近い表面自由エネルギーを有する。このため、ガイドレジスト膜204により、ブロック鎖の配向を制御することができる。従って、中性層を設けなくてよい。図33においては、ポリマー膜206が第1のブロック鎖がPSであり、第2のブロック鎖がPMMAであり、ミクロ相分離した際のドメイン形状がシリンダー構造となる組成のジブロック共重合体を用いた例を示す。従って、第1のブロック鎖が凝集した領域206aが凹部210aの側壁と接し、第2のブロック鎖が凝集した領域206bが凹部210aの側壁と間隔をおいて形成される。この場合の平面構成は、図14と同様となる。
第1の実施形態と異なり、凹部210a以外の部分に形成されたポリマー膜206も、ガイドレジスト膜204により配向方向が制御される。このため、凹部210a以外の部分においてもPSである第1のブロック鎖が配向する。ただし、凹部210a以外の部分は、凹部210a内の部分よりもポリマー膜206の膜厚が薄い。このため、凹部210a以外の部分におけるポリマー膜206は、シリンダー構造のような明確なドメイン形状をとならいと考えられる。ガイドレジスト膜204と第1のブロック鎖のエッチング選択比がほぼ同じになる条件においてエッチングを行えば、ガイドレジスト膜204のマスクとしての性能が向上する。
次に、図34に示すように、第1の実施形態と同様にして第2のブロック鎖が凝集した領域206bを除去し、コンタクトホール形成用開口部206cを有するコンタクトホールパターン206Aを形成する。
次に、図35に示すように、第1の実施形態と同様にして絶縁膜210をエッチングして、コンタクトホール210bを形成する。絶縁膜210の角部は、コンタクトホールパターン206Aにより保護される。このため、絶縁膜210の角部の肩落ちによる形状劣化を防ぐことができる。従って、コンタクトホール210bは、テーパー形状ではなく、略垂直形状の開口部となる。
次に、図36に示すように、コンタクトホールパターン206A及びガイドレジスト膜204を除去する。
次に、図37に示すように、第1の実施形態と同様にして、凹部210a及びコンタクトホール210bに金属を充填して、第2の配線207とコンタクト208とを形成する。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様にポリマー膜をブロック共重合体に代えて混合ポリマーにより形成してもよい。また、第1の実施形態と同様に、図14〜図17に示すような種々の形状の第2のブロック鎖が凝集した領域を形成でき、種々の形状のコンタクトを形成することができる。本実施形態において、中性層を形成する必要はないが、ポリマー膜206を形成する前に中性層を形成してもよい。また、中性層を形成する代わりに、HMDSによる処理を行ったり、O2プラズマの照射を行ったりしてもよい。本実施形態は配線を形成する例を示したが、ストレージの形成に適用することも可能である。
(第2の実施形態の第1変形例)
第1の実施形態の第1変形例と同様に、第2の実施形態においても絶縁膜を複数の膜の積層膜としてよい。具体的には、図38に示すように絶縁膜220として、第1の膜221、第2の膜222、第3の膜223、及び第4の膜224を配線層203の上に順次形成する。第1の膜221は、例えば厚さが50nmのシリコン窒化膜である。第2の膜222は例えば有機膜である。第3の膜223は例えば厚さが50nmの、有機物を含有するシリコン酸化膜(有機含有シリコン酸化膜)である。第4の膜224は例えば厚さが300nmの有機膜である。
この後、図39に示すように、第2の実施形態と同様にして、絶縁膜220の上にガイドレジスト膜204を形成した後、ガイドレジスト膜204をマスクとして絶縁膜220をドライエッチングし、非貫通の凹部220aを形成する。この際に、第2の膜222に対して第3の膜223のエッチングレートが十分に遅くなるエッチング条件とする。このようにすれば、第3の膜223が、第2の膜222の保護膜となるため、第2の膜222の手前でエッチングを制御性良く停止させることができる。
この後、図40に示すように第2の実施形態と同様にして、ポリマー膜206を形成する。ポリマー膜206をミクロ相分離させた後、第2のブロック鎖を除去することによりコンタクトホール形成用開口部206cを有するコンタクトホールパターン206Aを形成する。
次に、図41に示すように、コンタクトホールパターン206Aをマスクとして、第3の膜223及び第2の膜222をエッチングする。この際に、第2の膜222に対して第1の膜221のエッチングレートが十分に遅くなるエッチング条件とする。このようにすれば、第1の膜221が第1の配線201の保護膜となり、第1の配線201にオーバーエッチによる損傷が生じにくくなる。
次に、図42に示すように、第1の膜221を除去して第1の配線201を露出させると共に、第2の実施形態と同様にして、コンタクトホールパターン206A及びガイドレジスト膜204を除去する。
次に、図43に示すように、第2の実施形態と同様にして、凹部220a及びコンタクトホール220bに金属を充填して、第2の配線207とコンタクト208とを形成する。
第2の実施形態と同様に、本変形例においても例えば、幅60nmの第2の配線107と直径30nmのコンタクト108とを確実に接続できる。また、エッチング時に肩落ちによる形状劣化及び寸法拡大がほとんど生じない。従って、コンタクト108と非接続の第1の配線101とがショートすることを防ぐことができる。
本変形例においても、図14〜図17に示すような種々の形状の第2のブロック鎖が凝集した領域を形成でき、種々の形状のコンタクトを形成することができる。本変形例において、中性層を形成する必要はないが、ポリマー膜206を形成する前に、中性層を形成してもよい。また、中性層を形成する代わりに、HMDSによる処理を行ったり、O2プラズマの照射を行ったりしてもよい。本変形例は配線を形成する例を示したが、ストレージの形成に適用することも可能である。
(第2の実施形態の第2変形例)
図44〜図51は第2の実施形態の第2変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法を示している。なお各図において(a)は図1のIa−Ia線に対応する断面を示し、(b)は図1のIb−Ib線に対応する断面を示している。
まず、図44に示すように、第2の実施形態と同様にして絶縁膜210を形成した後、図1に示したマスクを用いたリソグラフィ工程により、絶縁膜210の上にレジストパターン252を形成する。
次に、図45に示すように、レジストパターン252をマスクとして、絶縁膜210を、例えば深さが120nmまでエッチングした後、エッチングを途中で停止する。これにより絶縁膜210に、ストレージ用の溝部となる絶縁膜210を貫通していない凹部210aを形成する。次に、レジストパターン252を例えばアセトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)若しくは硫化水素等の薬液又はO2プラズマアッシング等を用いて除去する。
次に、図46に示すように、第2の実施形態と同様にして、ガイドレジスト膜204を絶縁膜210の上に形成する。ガイドレジスト膜204には、リソグラフィ工程によりコンタクトホールパターンを形成するための開口部204aを形成する。
開口部204aは、凹部210aの短辺よりも、露光機の重ね合わせ精度ずれ分だけ大きい開口部とする。例えば、図52に示すように、開口部204aを形成するためのマスク13においてマスク開口部14の凹部210aの短辺と一致した方向の辺の長さ(幅)L3を、凹部210aの短辺の長さL1+2mよりも大きくする。なお、mは液浸露光機の重ね合わせ精度である。例えば、L1が60nmであり、mが10nmである場合には、L3を85nm程度とすればよい。
一方、凹部210aの長辺方向には、凹部210aの長辺の長さL2よりも短いパターンを重ねて形成する。これにより、平面視において略正方形状の開口部204aが形成される。このようにすれば、露光時に重ね合わせずれが発生しても、ガイドレジスト膜204に形成した開口部204aは配線形成用の溝部である凹部210aよりも大きくなる。従って、第2の配線207とコンタクト208とを確実に接続することができる。
また、例えば凹部210aの長辺が150nmであり、第1の配線201の凹部210aの長辺方向の長さが十分に長い場合には、図52に示すマスク開口部の長さL4は任意の値でよい。本変形例では、例えばL4を60nmとする。これは凹部210aの長辺の長さL2が十分に大きいために、重ね合わせ精度分を考慮しても、確実に第2の配線207とコンタクト208とを接続することができるためである。また、第1の配線201も十分に長いため、確実に第1の配線201とコンタクト208とを接続することができるためである。ただし、L4は、凹部210aの長辺方向の長さL2よりも短い方が好ましい。これにより、コンタクトを種々の形状から選択できるようになるという利点が得られる。
次に、図47に示すように、第2の実施形態と同様にして、ポリマー膜206を形成した後、ポリマー膜206をミクロ相分離させる。
次に、図48に示すように、第2の実施形態と同様にして、第2のブロック鎖が凝集した領域206bを除去することにより、コンタクトホール形成用開口部206cを有するコンタクトホールパターン206Aを形成する。
次に、図49に示すように、第2の実施形態と同様にしてコンタクトホールパターン206Aをマスクとして、絶縁膜210をエッチングして、コンタクトホール210bを形成する。
次に、図50に示すように、第2の実施形態と同様にして、コンタクトホールパターン206A及びガイドレジスト膜204を除去する。
次に、図51に示すように、第2の実施形態と同様にして、凹部210a及びコンタクトホール210bに金属を充填して、第2の配線207とコンタクト208とを形成する。
本変形例においても、中性層を形成する必要はないが、ポリマー膜206を形成する前に、中性層を形成してもよい。また、中性層を形成する代わりに、HMDSによる処理を行ったり、O2プラズマの照射を行ったりしてもよい。本変形例においても、第1変形例と同様に絶縁膜を複数の膜からなる積層膜としてもよい。本変形例は配線を形成する例を示したが、ストレージの形成に適用することも可能である。
次に、第2の実施形態の第2変形例におけて形成できるコンタクトの形状について説明する。以下においては、ポリマー膜206に形成される第2のブロック鎖が凝集した領域206bの形状として説明するが、最終的に得られるコンタクトの形状はほぼ同一となる。なお、絶縁膜210に形成された凹部210aの短辺は60nmであり、長辺は150nmであるとする。図46に示した、ガイドレジスト膜204に形成された開口部204aの長辺L3は85nmであり、短辺L4は60nmであるとする。このため、ガイドレジスト膜204に形成された開口部204aと、絶縁膜210に形成された凹部210aとが重畳した凹状領域260は、約60nm角の略正方形状となる。ポリマー膜206における凹状領域260を埋める部分は、絶縁膜210とガイドレジスト膜204に囲まれている。
図53は、開口部204aの側壁及び凹部210aの側壁の表面自由エネルギーが、第2のブロック鎖よりも第1のブロック鎖に近く、ポリマー膜206がシリンダー構造のドメイン形状となる組成の場合を示している。この場合には、略円形状の第2のブロック鎖(PMMA)が凝集した領域206bが形成できる。領域206bと凹状領域260の側壁との間隔d6は、領域206bの直径の約1/2とすることができる。領域206bの直径が約30nmとなるようにした場合には、間隔d6は約15nmとすることができる。
図54は、開口部204aの側壁及び凹部210aの側壁の表面自由エネルギーが、第2のブロック鎖よりも第1のブロック鎖に近く、凹部210aの底面の表面自由エネルギーが、第1のブロック鎖と第2のブロック鎖とのほぼ中間の値である場合を示している。このような条件において、ポリマー膜206がシリンダー構造のドメイン形状となる組成とし、ブロック鎖の分子量を調整する。これにより、領域206bを直径が約15nmの略円形状とし、領域206bと凹状領域260の側壁との間隔d7を約10nmとすることができる。なお、ジブロック共重合体に代えて、第1のポリマー鎖と第2のポリマー鎖とブロック共重合体を含む混合ポリマーを用いた場合にもこのような構造を得ることができる。
凹部210aの底面の表面自由エネルギーは、中性層を形成したり、HMDSによる処理を行ったり、O2プラズマの照射を行ったりすることにより、制御することができる。
図55は、図54と同様の条件において、ポリマー膜206がラメラ構造のドメイン形状となる場合又は混合ポリマーである場合を示している。この場合には、領域206bを約40nm角の略方形状とすることができる。領域206bと凹状領域260の側壁との間隔d8は、約10nmとすることができる。
図56は、図54と同様の条件において、ポリマー膜206がラメラ構造のドメイン形状となる場合又は混合ポリマーである場合を示している。この場合にブロック鎖又はポリマー鎖の分子量を調整することにより、環状の領域206bを形成することできる。この場合に間隔d9及びd10を約12nmとすることができる。
図57は、開口部204aの側壁の表面自由エネルギーが、第2のブロック鎖よりも第1のブロック鎖に近く、凹部210aの側壁及び底面の表面自由エネルギーが、第1のブロック鎖と第2のブロック鎖とのほぼ中間の値である場合を示している。このような条件において、ポリマー膜206がラメラ構造のドメイン形状となる組成とし、ブロック鎖の分子量を調整する。これにより、領域206bを短辺が約30nmの略長方形状とし、領域206bと凹状領域260の側壁との間隔d11を約15nmとすることができる。
図58は、図57と同様の条件において、ブロック鎖の分子量を調整することにより、短辺が約15nmの略方形状の領域206bを形成できることを示している。この場合に間隔d12を約10nmとすることができる。
以上に示した以外にも、適切な表面自由エネルギーとポリマーの組成、例えば、分子量、体積分率及びブロック鎖間の相互作用の強さ等を組み合わせるによって、種々のコンタクト形状を実現できる。
(第3の実施形態)
図59〜図64は、第3の実施形態に係るコンタクトを有する構造体の形成方法を示している。なお各図において(a)は図1のIa−Ia線に対応する断面を示し、(b)は図1のIb−Ib線に対応する断面を示している。
まず、図59に示すように、半導体素子(図示せず)並びに第1の配線301及び下層絶縁膜302を有する配線層303が形成された半導体基板300の上に絶縁膜330を堆積する。絶縁膜330は、順次形成された第1の膜331及びガイドレジスト膜332を含む。ガイドレジスト膜332は、例えば架橋剤を含むシロキサン樹脂をベースとした感光性樹脂により形成することができる。ガイドレジスト膜332は例えばスピンコート法により形成すればよい。この後、図1に示すマスクを用いて、ガイドレジスト膜332を露光してパターニングし、凹部330aを形成する。
次に、図60に示すように、ガイドレジスト膜332を、例えば300℃で60分間、窒素雰囲気においてアニールする。これにより、ガイドレジスト膜332が架橋され、第2の膜332Aが得られる。この後、第1の実施形態と同様にして、ポリマー膜306を形成した後、アニールによりミクロ相分離させる。これにより、ポリマー膜306は第1の実施形態と同様のものを用いることができる。ガイドレジスト膜332は、ポリマー膜306の第2のブロック鎖よりも第1のブロック鎖に近い表面自由エネルギーを有する。このため、ガイドレジスト膜332により、ブロック鎖の配向を制御することができる。従って、中性層を設けなくてよい。図60においては、ポリマー膜306が第1のブロック鎖がPSであり、第2のブロック鎖がPMMAであり、ミクロ相分離した際のドメイン形状がシリンダー構造となる組成のジブロック共重合体を用いた例を示す。従って、第1のブロック鎖が凝集した領域306aが凹部330aの側壁と接し、第2のブロック鎖が凝集した領域306bが凹部330aの側壁と間隔をおいて形成される。この場合の平面構成は、図14と同様となる。
次に、図61に示すように、第1の実施形態と同様にして、第2のブロック鎖が凝集した領域306bを除去して、コンタクトホール形成用開口部306cを有するコンタクトホールパターン306Aを形成する。
次に、図62に示すように、第1の実施形態と同様にして、絶縁膜330をエッチングして、コンタクトホール330bを形成する。絶縁膜330の角部は、コンタクトホールパターン306Aにより保護される。このため、絶縁膜330の角部の肩落ちによる形状劣化を防ぐことができる。従って、コンタクトホール330bは、テーパー形状ではなく、略垂直形状の開口部となる。
次に、図63に示すように、第1の実施形態と同様にしてコンタクトホールパターン306Aを除去する。第2の膜332Aは架橋されており、さらに長時間のアニールにより膜中の溶媒も揮発している。このため、その性質は絶縁膜と同様となり、アセトンに対しても不溶性を示す。従って、第2の膜332Aを残存させ、コンタクトホールパターン306Aを選択的に除去することができる。
次に、図64に示すように、第1の実施形態と同様にして、第2の配線307及びコンタクト308を形成する。
第2の配線307の上に同様にして配線及びコンタクトを形成すれば多層配線構造を形成することができる。
ブロック共重合体のミクロ相分離を用いることにより、例えば、第2の配線307とコンタクト308とを確実に接続できる。また、エッチング時に肩落ちによる形状劣化及び寸法拡大がほとんど生じない。従って、コンタクト308と非接続の第1の配線301とがショートすることを防ぐことができる。
本実施形態において、中性層を形成する必要はないが、ポリマー膜306を形成する前に中性層を形成してもよい。また、中性層を形成する代わりに、HMDSによる処理を行ったり、O2プラズマの照射を行ったりしてもよい。本実施形態は、図14と同様の構成の第2のブロック鎖が凝集した領域が形成され、直径が30nmで間隔が15nmのコンタクトが3個形成される例を示した。しかし、第2のブロック鎖が凝集した領域を図15〜図17に示すような構成として、異なる形状のコンタクトを形成してもよい。この場合に、ブロック共重合体に代えて混合ポリマーを用いてポリマー膜を形成してもよい。本実施形態は配線を形成する例を示したが、ストレージの形成に適用することも可能である。
(第3の実施形態の第1変形例)
図65〜図70は、第3の実施形態の第1変形例に係るコンタクトを有する構造体の形成方法を示している。なお各図において(a)は図1のIa−Ia線に対応する断面を示し、(b)は図1のIb−Ib線に対応する断面を示している。
まず、図65に示すように、半導体素子(図示せず)並びに第1の配線301及び下層絶縁膜302を有する配線層303が形成された半導体基板300の上にガイドレジスト膜340を形成する。ガイドレジスト膜340は、例えば架橋剤を含むシロキサン樹脂をベースとした感光性樹脂により形成することができる。ガイドレジスト膜321は例えばスピンコート法により形成すればよい。ガイドレジスト膜340の厚さは例えば240nmとすればよい。この後、図1に示すマスクを使用して、ガイドレジスト膜340を液浸露光機にて露光する。これにより、ガイドレジスト膜340を貫通していない凹部340aを形成する。微細パターンを解像する高NAの露光機は、式(2)に示したように、焦点深度が低い。このため、厚いガイドレジスト膜340を完全に透過せず、ガイドレジスト膜340の下部は露光されない。このため、例えばガイドレジスト膜340の表面から150nmまで解像させることにより、非貫通の凹部340aを形成することができる。
次に、ガイドレジスト膜340を第3の実施形態と同様にして架橋させ、絶縁膜340Aを形成する。この後、図66に示すように、第3の実施形態と同様にして、ポリマー膜306を形成した後、アニールによりミクロ相分離させる。
次に、図67に示すように、第3の実施形態と同様にして、第2のブロック鎖が凝集した領域306bを除去して、コンタクトホール形成用開口部306cコンタクトホールパターン306Aを形成する。
次に、図68に示すように、第3の実施形態と同様にして、絶縁膜340Aをエッチングして、コンタクトホール340bを形成する。絶縁膜340Aの角部は、コンタクトホールパターン306Aにより保護される。このため、絶縁膜340Aの角部の肩落ちによる形状劣化を防ぐことができる。従って、コンタクトホール340bは、テーパー形状ではなく、略垂直形状の開口部となる。
次に、図69に示すように、第3の実施形態と同様にして、コンタクトホールパターン306Aを除去する。
次に、図70に示すように、第3の実施形態と同様にして、第2の配線307及びコンタクト308を形成する。
本変形例において、中性層を形成する必要はないが、ポリマー膜306を形成する前に中性層を形成してもよい。また、中性層を形成する代わりに、HMDSによる処理を行ったり、O2プラズマの照射を行ったりしてもよい。本変形例は、図14と同様の構成の第2のブロック鎖が凝集した領域が形成され、直径が30nmで間隔が15nmのコンタクトが3個形成される例を示した。しかし、第2のブロック鎖が凝集した領域を図15〜図17に示すような構成として、異なる形状のコンタクトを形成してもよい。この場合に、ブロック共重合体に代えて混合ポリマーを用いてポリマー膜を形成してもよい。本変形例は配線を形成する例を示したが、ストレージの形成に適用することも可能である。
本開示のコンタクトを有する構造体の形成方法は、微細なコンタクトをエッチング時の形状劣化なく形成でき、特に半導体集積回路装置の微細パターンの形成方法等として有用である。
11 マスク
12 マスク開口部
13 マスク
14 マスク開口部
100 半導体基板
101 第1の配線
102 下層絶縁膜
103 配線層
104 ハードマスク形成膜
104A ハードマスク
105 中性層
106 ポリマー膜
106A コンタクトホールパターン
106a 第1のブロック鎖が凝集した領域
106b 第2のブロック鎖が凝集した領域
106c コンタクトホール形成用開口部
106d 開口部
107 第2の配線
108 コンタクト
110 絶縁膜
110a 凹部
110b コンタクトホール
110c 凹部
120 絶縁膜
120a 凹部
120b コンタクトホール
121 第1の膜
122 第2の膜
123 第3の膜
124 第4の膜
131 ゲート電極
132 高濃度不純物注入領域
135 下層絶縁膜
136 第1の金属膜
137 高誘電率膜
138 第2の金属膜
151 レジストパターン
152 レジストパターン
200 半導体基板
201 第1の配線
202 下層絶縁膜
203 配線層
204 ガイドレジスト膜
204a 開口部
206 ポリマー膜
206A コンタクトホールパターン
206a 第1のブロック鎖が凝集した領域
206b 第2のブロック鎖が凝集した領域
206c コンタクトホール形成用開口部
207 第2の配線
208 コンタクト
210 絶縁膜
210a 凹部
210b コンタクトホール
220 絶縁膜
220a 凹部
220b コンタクトホール
221 第1の膜
222 第2の膜
223 第3の膜
224 第4の膜
252 レジストパターン
260 凹状領域
300 半導体基板
301 第1の配線
302 下層絶縁膜
303 配線層
306 ポリマー膜
306A コンタクトホールパターン
306a 第1のブロック鎖が凝集した領域
306b 第2のブロック鎖が凝集した領域
306c コンタクトホール形成用開口部
307 第2の配線
308 コンタクト
321 ガイドレジスト膜
330 絶縁膜
330a 凹部
330b コンタクトホール
331 第1の膜
332 ガイドレジスト膜
332A 第2の膜
340 ガイドレジスト膜
340A 絶縁膜
340a 凹部
340b コンタクトホール

Claims (19)

  1. 基板の上に形成され、凹部を有する絶縁膜の上に、互いに異なる表面自由エネルギーを有する第1のポリマー鎖及び第2のポリマー鎖を含むポリマー膜を形成する工程と、
    前記ポリマー膜をミクロ相分離させた後、前記第2のポリマー鎖を除去することにより、前記ポリマー膜にホールパターンを形成する工程と、
    前記ホールパターンを形成したポリマー膜をマスクとして、前記絶縁膜を貫通するコンタクトホールを形成する工程とを備え、
    前記第1のポリマー鎖は、前記第2のポリマー鎖よりも、表面自由エネルギーが前記凹部の側壁に近い、コンタクトを有する構造体の形成方法。
  2. 前記ポリマー膜は、前記第1のポリマー鎖からなる第1のブロック及び前記第2のポリマー鎖からなる第2のブロックを含むブロック共重合体膜である、請求項1に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  3. 前記コンタクトホールを形成する工程よりも後に、
    前記凹部及び前記コンタクトホールに金属膜を充填することにより、前記凹部に配線を形成し、前記コンタクトホールに前記配線と接続したコンタクトを形成する工程をさらに備えている、請求項1又は2に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  4. 前記絶縁膜の上に、前記第2のポリマー鎖よりも前記第1のポリマー鎖に表面自由エネルギーが近く、前記凹部に対応する位置に開口部を有するガイドレジスト膜を形成した後、前記ガイドレジスト膜をマスクとして前記絶縁膜をエッチングすることにより、前記凹部を形成する工程をさらに備えている、請求項3に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  5. 前記ポリマー膜を形成する工程において、前記ポリマー膜を前記ガイドレジスト膜と接するように、前記凹部に埋め込む、請求項4に記載のコンタクトを有する構造体の製造方法。
  6. 前記コンタクトホールを形成する工程よりも後で且つ前記コンタクトを形成する工程よりも前に、前記ガイドレジスト膜及び前記ポリマー膜を除去する工程をさらに備えている、請求項4又は5に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  7. 前記絶縁膜の少なくとも一部は、前記基板上に、前記第2のポリマー鎖よりも前記第1のポリマー鎖に表面自由エネルギーが近いガイドレジスト膜を形成した後、前記ガイドレジスト膜を架橋して形成し、
    前記凹部は、前記絶縁膜における前記ガイドレジスト膜を架橋して形成した部分に形成されている、請求項3に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  8. 前記コンタクトホールを形成する工程において、前記コンタクトホールは前記ガイドレジスト膜を架橋して形成した部分に形成する、請求項7に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  9. 前記コンタクトを形成する工程において、前記金属膜は原子層堆積法を用いて形成する、請求項3〜8のいずれか1項に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  10. 前記コンタクトホールを形成する工程よりも後に、前記凹部及び前記コンタクトホールに第1の金属膜、高誘電率膜及び第2の金属膜を順次堆積することにより、前記半導体基板の上に形成された半導体素子と接続されたコンタクト及び前記コンタクトと接続されたストレージを形成する工程をさらに備えている、請求項1又は2に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  11. 前記ポリマー膜は、前記第1のポリマー鎖からなる第1のホモポリマー及び前記第2のポリマー鎖からなる第2のホモポリマーを含む混合ポリマー膜である、請求項1に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  12. 前記コンタクトホールを形成する工程よりも後に、アセトン、ベンゼン、トルエン、硫化水素、フッ化物又は酸素プラズマにより前記ポリマー膜を除去する工程をさらに備えている、請求項1〜11のいずれか1項に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  13. 前記ガイドレジスト膜及び前記ポリマー膜を除去する工程において、アセトン、ベンゼン、トルエン、硫化水素、フッ化物又は酸素プラズマにより、前記ガイドレジストパターン及び前記ポリマー膜を除去する、請求項6に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  14. 前記ガイドレジスト膜は、ポリヒドロスチレン、アクリル、ノボラック、フェノール、シロキサン、ポリベンゾオキサゾール、ベンゾシクロブテン、メラミン及びポリイミドのうちの少なくとも1つを含有する、請求項4〜8のいずれか1項に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  15. 前記コンタクトホールパターンを形成する工程において、窒素雰囲気又は大気よりも酸素濃度が低い雰囲気で、150℃以上の温度で前記ポリマーをアニールすることにより前記ポリマー膜をミクロ相分離させる、請求項1〜14のいずれか1項に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  16. 前記コンタクトホールパターンを形成する工程において、前記第2のポリマー鎖は有機溶媒現像液により除去する、請求項1〜15のいずれか1項に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  17. 前記コンタクトホールパターンを形成する工程において、前記第2のポリマー鎖はドライエッチングにより除去する、請求項1〜15のいずれか1項に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  18. 前記ポリマー膜はポリスチレン、アクリル及びポリエチレンのうちの少なくとも1つを含有する、請求項1〜17のいずれか1項に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
  19. 前記ポリマー膜を形成する工程よりも前に、前記第2のポリマー鎖と前記第1のポリマー鎖との中間の表面自由エネルギーを有する中性層を前記絶縁膜の上に形成する工程をさらに備えている、請求項1〜18のいずれか1項に記載のコンタクトを有する構造体の形成方法。
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